JP2001072594A - 内服用液剤 - Google Patents

内服用液剤

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JP2001072594A
JP2001072594A JP2000200096A JP2000200096A JP2001072594A JP 2001072594 A JP2001072594 A JP 2001072594A JP 2000200096 A JP2000200096 A JP 2000200096A JP 2000200096 A JP2000200096 A JP 2000200096A JP 2001072594 A JP2001072594 A JP 2001072594A
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vitamin
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liquid
sucrose
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JP2000200096A
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English (en)
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Masumi Kataoka
眞澄 片岡
Katsuyuki Yokogawa
勝之 横川
Kenji Sato
憲治 佐藤
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビタミンB1類およびビタミンB12類を安定に
含有し、糖アルコールの配合量を必要最小限度に抑えな
がらショ糖の配合量を増やすことで、下痢等の消化管障
害のおそれが少なくいわゆるコク、重厚感のある味に調
整することが可能な内服用液剤の提供。 【解決手段】ビタミンB1類およびビタミンB12類を含
有し、pHが5.8〜7.5であることを特徴とする内
服用液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合ビタミン内服用
液剤に関し、更に詳細には、ビタミンB1類およびビタ
ミンB12類を含有し、pHが5.8〜7.5であること
を特徴とする保存安定性に優れた内服用液剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンB1類およびビタミンB12類は
神経機能と密接な関係があり、眼精疲労、筋肉痛・関節
痛(肩こり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ
などの症状の改善に効果があることが知られている。そ
のため、ストレスが多く、またOA機器等の使用時間が
急増しているために上記症状が慢性的に見られる現代の
社会環境の中で、これらのビタミン成分を日常的に補給
する必要性が高くなっている。これらのビタミンが配合
された一般用医薬品としては、錠剤やカプセル剤が上市
されている。しかし、上記の症状に対しては飲み易くか
つ即効性であることが期待されるため、錠剤やカプセル
剤よりも有効成分の吸収が速い液剤の方が好ましく、し
かも服用しやすいというメリットがある。ところが、ビ
タミンB1類とビタミンB12類の安定な液性が、それぞ
れpH2〜4、およびpH4.5〜5と異なるため、両
者を安定に含有する水溶液を得ることは必ずしも容易で
はない。また、SH基を有するビタミンB1類の分解物が
ビタミンB12類の安定性を低下させることが知られてい
る。更に、ビタミンB12類は、甘味剤として一般に用い
られるショ糖水溶液中では特に不安定である(特開平7
−112933号公報)。そのため、これらのビタミン
類を含有し安定性の高い内服用液剤を得ることは困難で
あった。これらの問題を解決するため、上記公報には、
ビタミンB1及びビタミンB12が配合されている内服液
剤において、甘味剤として糖アルコールを配合し、pH
を3.5〜4.5に調整することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載される内服用液剤は室温では一定期間安定に保
存できるとしても、実用に耐える程度の長期間の安定性
は未だ確保されていない。更に、主な甘味剤としてショ
糖を少なくして糖アルコールを多量に配合しているが、
このものは緩下作用を有することから、服用によって下
痢を引き起こすことが懸念される。したがって、ビタミ
ン類の特にビタミンB1類およびビタミンB12類を含有
する内服用液剤であって十分な安定性を有し、かつ下痢
等のおそれのない処方は、未だ見出されていないのが現
状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の現状に鑑みて検討
した結果、内服用液剤の液性をpH5.8〜7.5とい
う従来よりも高いpH値に調整することにより、ビタミ
ンB1類およびビタミンB12類が水溶液中でより一層安
定に存在し、しかも、ショ糖が配合されてもビタミンB
12類が安定であることを見出し、その結果として糖アル
コールの配合を必要最小限度に抑えることができること
を確認して、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、(1) ビタミンB1類およびビタミンB12類を
含有し、pHが5.8〜7.5であることを特徴とする
内服用液剤、(2) 甘味剤を含有することを特徴とす
る上記(1)に記載の内服用液剤、(3) 甘味剤がシ
ョ糖である上記(1)または(2)に記載の内服用液
剤、(4) 甘味剤がショ糖および糖アルコールである
上記(1)または(2)に記載の内服用液剤、(5)
糖アルコールが、エリスリトール、D―ソルビトール、
マルチトール、D―マンニトール、キシリトール、粉末
還元麦芽糖水アメおよび還元麦芽糖水アメから選択され
る一又は二以上である上記(4)に記載の内服用液剤、
(6) 糖アルコールの配合比率が液剤全量に対して3
0w/v%以下である、上記(4)または(5)に記載の
内服用液剤、(7) ビタミンB6類を含有することを
特徴とする上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の
内服用液剤、(8) 多価アルコールを含有することを
特徴とする上記(1)ないし(7)に記載の内服用液
剤、および(9) 多価アルコールがプロピレングリコ
ールである上記(8)に記載の内服用液剤を提供するも
のである。また、本発明は他の態様として、(10)
pHを5.8〜7.5に調整することを特徴とする、ビ
タミンB1類及びビタミンB12類が配合された内服用液
剤の製造法、および(11) pHの調整を水酸化ナト
リウム水溶液で行うことを特徴とする、上記(10)に
記載の製造法をも提供するものである。
【0005】本発明において、有効成分として用いられ
るビタミンB1類としては塩酸チアミン、硝酸チアミ
ン、硝酸ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミ
ンジセチル硫酸エステル塩、塩酸ジセチアミン、フルス
ルチアミン、塩酸フルスルチアミン、オクトチアミン、
シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、
プロスルチアミン、ベンフォチアミン、ジベンゾイルチ
アミンなどが挙げられる。上記の中で、好ましいものと
しては塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸フルスルチア
ミンが挙げられ、中でも塩酸フルスルチアミンが特に好
ましい。これらのビタミンB1類の配合量には特に限定
はないが、本発明の内服用液剤全量に対して0.001
〜1w/v%の範囲で配合することが一般であり、0.0
05〜0.5w/v%配合することが好ましく、0.01
〜0.1w/v%であることが特に好ましい。
【0006】ビタミンB12類としては塩酸ヒドロキソコ
バラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミ
ン、ヒドロキソコバラミンが好ましく、この中で特に好
ましいものはシアノコバラミンである。これらのビタミ
ンB12類の配合量には特に限定はないが、本発明の内服
用液剤全量に対して0.0001〜0.1w/v%の範囲
で配合することが一般であり、0.0002〜0.05
w/v%配合することが好ましく、0.0005〜0.0
3w/v%であることが特に好ましい。
【0007】本発明の内服用液剤は、その液性をpH
5.8〜7.5、好ましくはpH6.0〜7.0、特に
好ましくはpH6.0〜6.8に調整することによっ
て、有効成分であるビタミン類、特にビタミンB1類お
よびビタミンB12類の安定性を格段に向上させることが
できる。本発明で用いることができるpH調整剤として
は、製剤技術において一般に知られているものが使用で
きるが、中でも水酸化ナトリウムが好ましい。
【0008】pHの調整は、上記したpH調整剤を通常
用いる方法に従って行なうことができるが、例えば水酸
化ナトリウムを用いる場合は、通常、水酸化ナトリウム
試液で調整し、更に希水酸化ナトリウム試液で微調整す
る。
【0009】本発明において、甘味剤としてはショ糖及
び糖アルコールを配合することができる。ここでショ糖
は、一般に製剤処方において用いられる白糖又は精製白
糖を使用できるが、日本薬局方適品の精製白糖を用いる
のが好ましい。また、糖アルコールとしては、一般に製
剤処方において用いられるものであれば使用することが
できるが、好ましくはエリスリトール、D-ソルビトー
ル、マルチトール、 D-マンニトール、キシリトール、
粉末還元麦芽糖水アメ、還元麦芽糖水アメ等を挙げるこ
とができ、これらを二以上組み合わせて用いることもで
きる。本発明において特に好ましい糖アルコールとして
は、エリスリトール、粉末還元麦芽糖水アメを挙げるこ
とができ、これらを組み合わせて使用することも好まし
い。
【0010】本発明の内服用液剤においては、液性を上
記の範囲に調整することで、ショ糖を配合してもビタミ
ンB12類の十分な溶液安定性が確保できることが確認さ
れた(後記比較試験例参照)。そのため、本発明の内服
用液剤においては、糖アルコールの配合量を抑え、例え
ば、ショ糖を本発明の内服用液剤全量に対して0.1〜
30w/v%、好ましくは0.5〜25w/v%、更に好まし
くは1〜20w/v%の範囲で配合することができる。こ
のため、緩下作用を有する糖アルコールは本発明の内服
用液剤全量に対して30w/v%を超えない範囲で配合す
れば十分であり、好ましくは10〜20w/v%配合すれ
ばよい。このように、糖アルコールの配合量を減らし相
対的にショ糖の配合量を増やすことによって、糖アルコ
ールによる下痢等の懸念が減じるばかりでなく、本発明
の内服用液剤の味にいわゆるコク、あるいは重厚感が加
わることが、別途行った官能試験によって確認された。
【0011】本発明の内服用液剤においては、上記した
ショ糖及び糖アルコールに加えて、更に糖アルコール以
外の果糖、ブドウ糖、ステビア、ハチミツ等、一般に内
服用液剤の分野で用いられる甘味剤を必要に応じて配合
することもできる。例えばステビアを用いる場合は、本
発明の内服用液剤全量に対して0.0002〜0.05
w/v%、好ましくは0.0006〜0.03w/v%配合す
ることができる。また、ハチミツを用いる場合は、本発
明の内服用液剤全量に対して0.5〜10w/v%、好ま
しくは1〜10w/v%配合することができる。
【0012】本発明の内服用液剤には、上記した有効成
分の他に、必要に応じてビタミンB2類、ビタミンB
6類、ビタミンE類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ア
ミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム、ガンマ−オリザノールなどの薬効成分を配合するこ
ともできる。とりわけビタミンB6類を配合すること
で、本発明の内服用液剤を総合的ビタミンB群補給剤と
して処方することができる。
【0013】ビタミンB6類としては塩酸ピリドキシ
ン、リン酸ピリドキサールが挙げられる。この中で特に
好ましいものは塩酸ピリドキシンである。これらのビタ
ミンB6類の配合量には特に限定はないが、本発明の内
服用液剤全量に対して0.001〜1w/v%の範囲で配
合することが一般であり、0.005〜0.5w/v%配
合することが好ましく、0.01〜0.1w/v%である
ことが特に好ましい。
【0014】更に本発明の内服用液剤には、更に必要に
応じて内服用液剤に一般的に配合されているポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油類、ステアリン酸ポリオキシル
類、ポリソルベート類、ショ糖脂肪酸エステル類などの
溶解補助剤;安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸
エステル類などの保存剤;カラメル、食用黄色5号色素
及びベンガラなどの着色剤;植物由来の精油またはその
成分;香料などの着香剤等の任意成分を配合することが
できる。また、本発明の内服用液剤においては、塩酸フ
ルスルチアミン等のビタミンB1類の十分な溶液安定性
を確保するために、多価アルコールを配合することがで
きる。多価アルコールとしては、エチレングリコール類
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール)、グリセリン、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール等の低分子のグリコー
ル類が挙げられる。なかでもプロピレングリコールが好
ましい。多価アルコールは、ビタミンB1類100重量
部に対して約2000〜50000重量部、好ましくは
約5000〜25000重量部の範囲で配合することが
できる。
【0015】本発明の内服用液剤を製造する方法に特に
制限はなく製剤技術において一般に用いられる方法が採
用されるが、具体的には、先ず脂溶性成分、例えばビタ
ミンE、ガンマ−オリザノール、精油などを、必要に応
じて界面活性剤を加えて水に溶解し、この水溶液に水溶
性の主薬成分及び賦形剤を溶解する。次いで得られた水
溶液の液性をpH調整剤を用いて5.8〜7.5に調整
すれば良い。このpHを調整する際に水酸化ナトリウム
水溶液を用いると、簡便かつ迅速に、目的とする液性を
得ることができる。
【0016】本発明の内服用液剤におけるビタミンB1
類およびB12類の優れた保存安定性を、以下の比較試験
によって確認した。本発明の内服用液剤の保存安定性の
比較は、本願明細書において特に定義される「残存期待
値」に基づいて行った。ここで「残存期待値」とは、本
発明の内服用液剤を60℃で3週間保存した場合に、保
存前のビタミン類の含有量に対して期待される残存率を
いう。一般に、内服用液剤の有効成分の内容量は、その
表示量に対して少なくとも90%以上であることが必要
とされている。そのため、水溶液中で不安定である有効
成分については、製造時に一定の増し仕込みが行われて
いる。例えば、本願発明の内服用液剤に配合される塩酸
フルスルチアミンは15%程度、シアノコバラミンは2
0%程度の増し仕込みが行われることがある。この製品
を60℃で3週間保存した場合に各有効成分の内容量が
表示量の90%以上であるためには、当初の濃度を10
0%とした残存率が、塩酸フルスルチアミンでは78.
3%以上、シアノコバラミンでは75%以上であること
が必要となる。したがって、本願明細書において「残存
期待値」とは、塩酸スルフルチアミンでは78.3%、
シアノコバラミンでは75%をいう。
【0017】比較試験1 後記実施例1に記載の方法に準じて、下記表1に示した
処方の参考液剤1及び2、並びに本発明の液剤3、4お
よび5を製造した。即ち、いずれの液剤もビタミンB1
類及びB12類を含有するが、参考液剤1及び2ではpH
を4に調整している。これに対して本発明の液剤3、4
および5ではpHを6.0に調整している。また、参考
液剤2並びに本発明の液剤4および5では、甘味剤とし
て精製白糖を含有している。
【0018】
【表1】
【0019】得られた参考液剤1、2並びに本発明の液
剤3、4および5における塩酸フルスルチアミン(表
中、「TTFD」とする)及びシアノコバラミン(表中、
「VB12」とする)の残存率を、高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)法で測定した。このとき、安定性試験の
保存条件は、「医薬品製造指針 1998年版」(薬事
時報社刊)p172、2)安定性試験実施方法のガイド
ラインに準じた。各ビタミンの残存率の経時変化を、下
記表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】上記表2から明らかなとおり、参考液剤の
60℃、3週間後の塩酸フルスルチアミンおよびシアノ
コバラミンはいずれも「残存期待値」を下回った。これ
に対して本発明の液剤は、すべて「残存期待値」を超え
る残存率を示した。また、上記表2の中で参考液剤1と
本発明の液剤3とを比較した場合、塩酸フルスルチアミ
ンおよびシアノコバラミンは本発明の液剤3において全
般的に残存率が高く、この傾向は保存温度が高いほどよ
り顕著であった。このことから、pHを5.8〜7.5
に調整した本発明の内服用液剤が、苛酷な条件下でも極
めて安定であることが明らかである。また、参考液剤1
と2とを比較すると、ショ糖を添加することでシアノコ
バラミンの残存率が低下し、この傾向は保存温度が高い
ほどより顕著であった。しかし、本発明の液剤3と4を
比較した場合、ショ糖の添加によるシアノコバラミンの
残存率の低下は認められず、例えば60℃で3週間保存
した場合でもその残存率に大きな差はなく、いずれも残
存期待値を超える残存率を示した。このことから、pH
を5.8〜7.5に調整した本発明の内服用液剤におい
ては、ショ糖によるビタミンB12類の分解促進を抑制し
ていることが明らかである。以上の結果から、本発明の
内服用液剤では、ビタミンB1類およびビタミンB12
の保存安定性が高く、溶液中にショ糖が配合されていて
もビタミンB12類の分解が促進されることがないことが
確認された。
【0022】比較試験2 後記実施例1に記載の方法に準じて、下記表3に示した
処方の参考液剤6および本発明の液剤7を製造した。即
ち、参考液剤6ではプロピレングリコールを含有してい
ないが、本発明の液剤7ではプロピレングリコールが含
有している。
【0023】
【表3】
【0024】比較試験1と同様の方法で参考液剤6およ
び本発明の液剤7における塩酸フルスルチアミン(表
中、「TTFD」とする)及びシアノコバラミン(表中、
「VB12」とする)の残存率を測定した。その経時変化を
表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】上記表4から明らかなとおり、シアノコバ
ラミンに関しては、プロピレングリコール配合の有無で
有意な差は認められなかった。一方、塩酸フルスルチア
ミンに関しては、40℃5ヵ月以上、50℃4週以上、
60℃2週以上の経過において、プロピレングリコール
を配合していない参考液剤6よりも、プロピレングリコ
ールを配合した本発明の液剤7の方が安定に推移してい
ることが確認された。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の内服用液剤の実
施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。
【実施例】実施例1 下記に示す成分のうち、界面活性剤にビタミンE、ガン
マ−オリザノール、精油を溶解した後、その他の成分及
び分量をとり、精製水に溶解し、水酸化ナトリウム試液
でpHを6.4に調整した後、全量を50mLとし、
0.45μmメンブランフィルターでろ過後、50mL
の褐色ガラス瓶に充填、施栓し、本発明の内服用液剤を
得た。なお、ビタミンB1類は表示量に対して115%
配合した。 塩酸フルスルチアミン 15mg 塩酸ピリドキシン 15mg シアノコバラミン 300μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 50mg ショ糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0028】実施例2 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 50mg 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0029】実施例3 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 50mg ハッカ油 10μL 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0030】実施例4 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 50mg ハッカ油 5μL 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0031】実施例5実施例1に準じた方法によりビタ
ミン内服用液剤を製した。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 100mg ハッカ油 10μL チョウジ油 3μL 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0032】実施例6 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 100mg ハッカ油 5μL ケイヒ油 5μL 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0033】実施例7 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 100mg ハッカ油 10μL ウイキョウ油 3μL 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0034】実施例8 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 100mg ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 100mg 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0035】実施例9 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール 100mg 精製白糖 3g 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0036】実施例10 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 25mg 塩酸ピリドキシン 25mg シアノコバラミン 500μg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 10mg ステアリン酸ポリオキシル40 100mg ポリソルベート80 100mg 精製白糖 3g ステビア 15mg 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 20mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 2.5mg 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.4に調整) 精製水にて全量50mL
【0037】実施例11 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 20mg 塩酸ピリドキシン 20mg シアノコバラミン 0.4mg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d-α-トコフェロール 50mg ガンマ−オリザノール 5mg ステアリン酸ポリオキシル40 75mg ポリソルベート80 25mg 精製白糖 3g ステビア 15mg 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 10mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 6mg プロピレングリコール 2g 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.0に調整) 精製水にて全量50mL
【0038】実施例12 実施例1に準じた方法によりビタミン内服用液剤を製し
た。 塩酸フルスルチアミン 20mg 塩酸ピリドキシン 20mg シアノコバラミン 0.4mg ニコチン酸アミド 30mg 酢酸d−α-トコフェロール 50mg ガンマーオリザノール 5mg ステアリン酸ポリオキシル40 75mg ポリソルベート80 25mg 精製白糖 3g ステビア 15mg 粉末還元麦芽糖水アメ 3g エリスリトール 5g カラメル 10mg 安息香酸ナトリウム 35mg パラオキシ安息香酸エチル 6mg プロピレングリコール 2g ハッカ油 7μL 香料 微量 水酸化ナトリウム 適量(pH6.0に調整) 精製水にて全量50mL
【0039】
【発明の効果】本発明の内服用液剤は、甘味剤としてシ
ョ糖を配合しても、有効成分であるビタミンB1類およ
びビタミンB12類の保存安定性が極めて優れている。そ
のため、ショ糖の配合量を増やしていわゆるコク、ある
いは重厚感のある味に調整することが可能である。一
方、糖アルコールの配合量を必要最小限度に抑えること
ができるため下痢等の消化管障害のおそれが少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/10 47/26 47/26 47/46 47/46 A61P 3/02 104 A61P 3/02 104 105 105

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンB1類およびビタミンB12類を
    含有し、pHが5.8〜7.5であることを特徴とする
    内服用液剤。
  2. 【請求項2】 甘味剤を含有することを特徴とする請求
    項1に記載の内服用液剤。
  3. 【請求項3】 甘味剤がショ糖である請求項2に記載の
    内服用液剤。
  4. 【請求項4】 甘味剤がショ糖および糖アルコールであ
    る請求項2に記載の内服用液剤。
  5. 【請求項5】 糖アルコールが、エリスリトール、D―
    ソルビトール、マルチトール、D―マンニトール、キシ
    リトール、粉末還元麦芽糖水アメ、および還元麦芽糖水
    アメから選択される一又は二以上である請求項4に記載
    の内服用液剤。
  6. 【請求項6】 糖アルコールの配合比率が液剤全量に対
    して30w/v%以下である、請求項4に記載の内服用液
    剤。
  7. 【請求項7】 ビタミンB6類を含有することを特徴と
    する請求項1に記載の内服用液剤。
  8. 【請求項8】 多価アルコールを含有することを特徴と
    する請求項1に記載の内服用液剤。
  9. 【請求項9】 多価アルコールがプロピレングリコール
    である請求項8に記載の内服用液剤。
  10. 【請求項10】 pHを5.8〜7.5に調整すること
    を特徴とする、ビタミンB1類及びビタミンB12類が配
    合された内服用液剤の製造法。
  11. 【請求項11】 pHの調整を水酸化ナトリウム水溶液
    で行うことを特徴とする、請求項10に記載の製造法。
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