JP2001072082A - 仮分離包装体 - Google Patents

仮分離包装体

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JP2001072082A
JP2001072082A JP25378599A JP25378599A JP2001072082A JP 2001072082 A JP2001072082 A JP 2001072082A JP 25378599 A JP25378599 A JP 25378599A JP 25378599 A JP25378599 A JP 25378599A JP 2001072082 A JP2001072082 A JP 2001072082A
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strength
package
sealing
kgf
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JP25378599A
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Koji Kiyomitsu
浩司 清光
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Okura Industrial Co Ltd
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Okura Industrial Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3261Flexible containers having several compartments
    • B65D81/3266Flexible containers having several compartments separated by a common rupturable seal, a clip or other removable fastening device

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  • Bag Frames (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の内容物を確実に分けて包装することが
でき、尚かつ使用の際には、包装体を開封せずに内容物
を速やかに混合することのできる仮分離包装体で、接着
阻害剤を塗布せずに、簡単に製造できる包装体を提供す
ること。 【解決手段】 接着阻害剤を塗布せずに仮分離包装体を
成形し、仕切シール部3のシール強度を0.2〜1.6
kgf/cm、周辺シール部4のシール強度を1.6kgf/cmを
超えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の内容物を確
実に分けて収納することのできる包装体で、尚かつ使用
の際には、包装体を開封せずに内容物を速やかに混合す
ることのできる仮分離包装体に関する。詳しくは、樹脂
と発泡剤の如く、使用に際して混合する物品の包装に適
した包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の工事等の際に生じた隙間を
補強する方法として、ポリウレタン等のプラスチックと
発泡剤を混合し、これを該隙間に投入し、隙間の中でプ
ラスチックを発泡させる方法がしばしば用いられる。こ
のとき、プラスチックと発泡剤が別々の袋に包装されて
いたのでは、これらを混合する際に別の容器が必要にな
り、また混合する作業に手間がかかる。更に、別の容器
に取り出された混合物は取り扱いにくく、素早く隙間に
投入することが難しかった。そのため、隙間に投入する
前にプラスチックが発泡し始めることがあった。そこ
で、使用直前までそれぞれの内容物を確実に分けて包装
でき、尚かつ使用に際してはこれらを速やかに混合で
き、混合物の取り扱いも簡単な包装体が求められてい
る。
【0003】このような包装体として、図1に示すよう
な仮分離包装体1がある。該包装体1は、シール強度の
弱い仕切シール部3によって内部が複数の収納部5に分
割されている。そこで、使用直前まで分けておきたい内
容物を各収納部5に入れ、使用するときに該包装体を手
で揉む等すると、仕切シール部3は剥離され、各内容物
は速やかに混合される。該包装体を用いると、内容物を
別容器に移し替える必要がなく、簡単、かつスピーディ
ーに混合することができる。更に、包装体を開封しない
まま内容物の混合が行われるので、得られる混合物が包
装されたままであり、取り扱いやすい。
【0004】該仮分離包装体1は、前述したトンネル等
の工事に用いられる樹脂と発泡剤の包装にも用いること
ができる。仮分離包装体1の各収納部5に樹脂と発泡剤
を入れておき、工事現場で該包装体を手で揉むなどして
仕切シール部3を剥離させると、樹脂と発泡剤は混合さ
れる。そうして該包装体を開封せずに、素早く隙間に投
入すると、該隙間に於いて樹脂が発泡し始め、このとき
生じる力で包装体は破れ、更に発泡が進んで隙間が埋め
られ、補強される。
【0005】ところで、仮分離包装体に於いては、仕切
シール部のシール強度が非常に問題となる。それは仕切
シール部の強度が弱いと、包装体を運搬している最中に
振動等で該仕切シール部が剥離する恐れがあり、逆にシ
ール強度が強すぎると、使用時に該仕切シール部を剥離
することができなくなるからである。従来、仕切シール
部のシール強度を調節する方法として、接着を阻害する
もの(以下、接着阻害剤と称する。)を塗布する方法が
採られていた。しかしながら接着阻害剤を塗布する場
合、接着阻害剤を基材フィルム全面に塗布すると包装体
を形作る周辺のシール(図1、図中番号4)に実用に供
する程度の強度を持たせることができないため、仕切シ
ール部となる部位にのみ選択的に塗布しなければならな
い。そのため包装体を作る作業工程が煩雑になるという
問題や、包装体の形や大きさを途中で変更することがで
きないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、複数の内容物を確実に分けて包装すること
ができ、尚かつ使用の際には、包装体を開封せずに内容
物を速やかに混合することのできる仮分離包装体で、接
着阻害剤を塗布せずに、簡単に製造できる包装体を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するための手段として、基材層、及びシーラン
ト層を有するフィルムからなり、仕切シール部によって
内部が複数の収納部に区切られた包装体において、仕切
シール部のシール強度が0.2〜1.6kgf/cmで、周辺
シール部のシール強度が1.6kgf/cmを超えることを特
徴とする仮分離包装体が提供され、更に、前記シーラン
ト層が少なくともアイオノマー樹脂を含んでいることを
特徴とする前記仮分離包装体が提供され、更にまた、前
記シーラント層が融点の異なる2種以上の樹脂をブレン
ドした組成物からなることを特徴とする前記仮分離包装
体が提供され、更にまた、前記シーラント層が、融点の
異なる2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂をブレンドし
た樹脂組成物から成ることを特徴とする前記仮分離包装
体が提供される。
【0008】仕切シール部は、輸送中には剥離せず、し
かしながら包装体を手で揉むなどした場合は剥離する強
度でなければならない。本発明者等はこのようなシール
強度について鋭意検討した結果、0.2〜1.6kgf/cm
であればよく、0.3〜1.0kgf/cmであれば特に好ま
しいことを見出した。また仕切シール部が剥離する際
に、周辺シール部はシールされた状態でなければならな
い。周辺シール部が、仕切シール部と同時、若しくはそ
れよりも早く剥離すると、内容物は十分に混合される前
に漏れ出すことになる。よって、周辺のシール部は包装
体を手で揉む等しても剥離しない強度でなければならな
いが、本発明者等はこのようなシール強度について鋭意
検討した結果、1.6kgf/cmを超えていればよく、2.
0kgf/cm以上であれば特に好ましいことを見出した。
【0009】ところで本発明の仮分離包装体は、上述し
たように仕切シール部と周辺シール部のシール強度が異
なるが、包装体の製造工程が煩雑になることを避けるた
め、本発明に於いては接着阻害剤は塗布せずに、シール
強度に差を付ける。詳しくは、仕切シール部と周辺シー
ル部とで、シールの温度、圧力、時間のいずれかを変え
て、シール強度に差を付ける。しかしながら、シール圧
やシール時間は微妙なコントロールが難しいことから、
シール温度を変化させてシール強度に差を付けることが
特に好ましい。このようにシール条件によってシール強
度を変えると、接着阻害剤を塗布する手間が省け、更に
包装体の形状や大きさを変更しやすくなる。
【0010】また、従来からシーラント層として好適に
用いられている低密度ポリエチレンや、エチレン−酢酸
ビニル共重合体は、いずれもシール強度の最大値が1.
6kgf/cmを超えているので、シール条件を選ぶことによ
って0.2〜1.6kgf/cmの仕切シール部、及び1.6
kgf/cmを超える周辺シール部を形成することができる。
しかしながら、これらの樹脂は強度の弱いシール(以
下、弱シールと称する。)を施し得る温度範囲が非常に
狭い。よって、シール機の精度や外気温等にもよるが、
連続して包装体を製造している間に実際のシール温度が
設定したシール温度からずれると、仕切シール部の強度
が0.2〜1.6kgf/cmから外れてしまう恐れがある。
【0011】そこで、本発明では弱シールを施し得る温
度範囲が広く、シール温度の変化に対して、シール強度
の変化が少ないシーラント層を用いることを提案する。
そして、このようなシーラント層を形成する組成物とし
て、以下の3つを提案する。 1.アイオノマー樹脂を含有する組成物 2.融点の異なる2種以上の樹脂をブレンドした組成物 3.融点の異なる2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂を
ブレンドした組成物
【0012】「1.アイオノマー樹脂を含有する組成
物」は、アイオノマー樹脂の特性によって、シール温度
の変化に対してシール強度が穏やかに変化する。そのた
め、0.2〜1.6kgf/cmといった弱シールを施し得る
範囲は広く、またシール温度が多少変化してもシール強
度が急激に大きく変わることはない。よって連続して製
袋しても、仕切シール部においてシール不良は発生し難
い。また、一種類の樹脂を単独でシーラント層として用
いると、該樹脂が半溶融状態であり、強度の弱いシール
を施し得る温度領域は狭いが、「2.融点の異なる2種
以上の樹脂をブレンドした組成物」をシーラント層とし
て用いると、シーラント層が半溶融状態になる温度範囲
が広がる。そうして、仕切シール部の強度を0.2〜
1.6kgf/cmの範囲に収める。特に、シーラント層が
「3.融点の異なる2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂
をブレンドした組成物」から形成されていると、0.2
〜1.6kgf/cmの強度のシールを最も安定して行うこと
ができる。よって、シール機の性能があまり良好でなく
ても、仕切シール部においてシール不良が発生すること
はほとんどない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づいて本発
明を更に詳細に説明する。図1は、本発明に用いられる
仮分離包装体の一実施例を表す平面図で、図2は図1の
a−a’断面図である。本発明の包装体1を形成するフ
ィルム2は、最大シール強度が1.6kgf/cmを超えてい
れば特に限定なく用いることができる。これは、最大シ
ール強度が1.6kgf/cmを超えていれば、接着阻害剤を
塗布しなくても、シール温度を調節して強度0.2〜
1.6kgf/cmの仕切シール部3と、強度1.6kgf/cmを
超える周辺シール4を成形することができるからであ
る。しかしながら、上述した強度のシールを安定して行
うためには、シール面の組成はある程度限られてくる。
そこで、フィルム2は基材層21とシーラント層22を
有する多層フィルムとすることが好ましい。そうして包
装体の強度やその他の様々な機能は基材層21によって
付与することが好ましい。
【0014】基材層21を構成する樹脂組成は特に限定
されず、従来から多層フィルムの基材層として用いられ
ていたものを用いることができる。例えば、低、中或い
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン
−ブテン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレ
ン−4−メチルペンテン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ヘキセン共重合体、エチレン−ビニルアルコール共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸
メチル共重合体、プロピレン−ヘキセン−ブテン共重合
体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシ
レンジメチレンテレフタレート、或いはシクロヘキサン
ジメタノールを約30モル%共重合したポリエチレンテ
レフタレート、脂肪族ポリエステル等のポリエステル、
ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等のポリビニ
ル、スチレン系樹脂、ナイロン系樹脂等を用いることが
できる。
【0015】また、本発明に用いられるフィルムの基材
層21は、上述した樹脂を単独で用いた単層であっても
良いが、これらの複数をブレンドしたり、積層したりす
ることもできる。更に、基材層21のうち、フィルム2
を製袋したときに最外層となる部分は、シールバー等に
よって溶け出すことがないように、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン系樹
脂等の耐熱性を有した樹脂層とすることが好ましい。ま
た、該基材層21にガスバリアー性、遮光性等の新たな
機能を付加するために、各種無機材料を蒸着しても良
く、金属箔等を貼り合わせても良く、更に表面にトップ
コート等を施しても良い。
【0016】シーラント層22は、基材層21と複合
し、これをシールしたときに、最大のシール強度が1.
6kgf/cmを超えていれば特に限定なく用いることができ
る。しかしながら、連続的に製袋しても安定して0.2
〜1.6kgf/cmの強度の仕切シール部3、及び1.6kg
f/cmを超える周辺シール部4を成形するためには、弱シ
ールを行う温度領域において、温度の変化に対するシー
ル強度の変化が比較的小さな樹脂組成物を用いることが
好ましい。このような組成物として、本発明者等は 1.アイオノマー樹脂を含有する組成物 2.融点の異なる2種以上の樹脂をブレンドした組成物 3.融点の異なる2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂を
ブレンドした組成物を提案する。
【0017】尚、シーラント層22として「1.アイオ
ノマー樹脂を含有する組成物」や「3.融点の異なる2
種以上の樹脂とアイオノマー樹脂をブレンドした組成
物」を用いる場合、アイオノマー樹脂の配合割合は特に
限定されないが、シール特性や経済性を考慮すると2〜
30重量%程度が好ましい。また、シーラント層22と
して「2.融点の異なる2種以上の樹脂をブレンドした
組成物」や「3.融点の異なる2種以上の樹脂とアイオ
ノマー樹脂をブレンドした組成物」を用いる場合、融点
の異なる2種以上の樹脂は特に限定されないが、シーラ
ント層22であるので融点の高い樹脂はなるべく避け、
エチレン−酢酸ビニル共重合体や低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン等のように従来からシーラン
ト層として用いられていた樹脂の中から、融点の異なる
2種以上の樹脂をブレンドして用いることが好ましい。
尚、融点の差についても特に限定しないが、差が小さす
ぎると、弱シール領域を広げる効果を期待できないた
め、10℃以上はあることが好ましい。また、低温での
ヒートシール特性を更に改善するために粘着付与剤等を
配合しても良い。
【0018】尚、仮分離包装体1を形成するフィルム2
は、基材層21とシーラント層22のみからなるフィル
ムであっても良いが、基材層21とシーラント層22の
接着性があまり良好でない場合、その間に別の樹脂層を
設けても良い。また、基材層21とシーラント層22は
インフレーション共押出法やTダイ共押出法等を用い
て、一度に製膜しても良いが、別々に製膜し、接着剤等
を介して貼り合わせても良い。このとき、基材層21と
シーラント層22の接着性を上げるために、基材層2
1、及びシーラント層22の貼り合わせ面に、コロナ放
電処理などを行っても良い。
【0019】図3は、本発明の別の実施例である。図
1、2に基づいて、仕切シール部が1つで、2つの収納
部を有する仮分離包装体について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、仕切シール部が2つ、
或いは3つ、或いはそれ以上あり、収納部が3つ、或い
は4つ、或いはそれ以上あっても良い。また図3の仮分
離包装体に於いて、仕切シール部31と仕切シール部3
2のシール強度を同じにせず、例えば仕切シール部31
の強度を0.4kgf/cm、仕切シール部32の強度を0.
8kgf/cmとしておくこともできる。この場合、初めに仕
切シール部31が剥離し、その後仕切シール部32が剥
離する。よって3種類の内容物は、決められた順番で混
合されるのである。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する。
まず、実施例、及び比較例の仮分離包装体を作成するた
めの試験用フィルムを作成し、その性能を調べる。性能
の測定は、以下の方法で行った。 [シール強度の温度変化]試験用フィルムを、シール層
同士が重なるように二枚重ねし、シール温度を80℃か
ら200℃まで変化させながら、シール圧は2kg/cm2
シール時間は3秒間で、巾10mm、長さ25mmのシール
を行う。シール部が常温に戻るのを待って、シール部を
形成する二枚のフィルムを別々のチャックで挟み、シー
ル部分を剥がすときに必要な力を測定する。
【0021】[連続シール安定性]各温度におけるシー
ル強度の測定結果から、各試験用フィルムについて0.
2〜1.6kgf/cmのシール強度を達成するために最も適
すると思われる温度(α)と、シール強度が1.6kgf/
cmを超える温度(β)を決定する。次に、シール機の温
度を温度(α)、又は温度(β)に設定して、各試験用
フィルムを連続して100回シールし、シール部分の強
度の変化を調べる。
【0022】(試験用フィルム1)両表面層がポリエチ
レンテレフタレート層で中間層がアルミ箔の基材層に、
アイオノマー樹脂にエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(融点89.5℃)、直鎖状低密度ポリエチレン(融点
129.4℃)、及び粘着付与材をブレンドした樹脂組
成物からなるシーラント層(30μm)を積層して、試
験用フィルム1を作成する。 (試験用フィルム2)試験用フィルム1の基材層と同じ
基材層に、低密度ポリエチレンからなるシーラント層
(30μm)を積層し、試験用フィルム2を作成する。
【0023】試験用フィルム1、2について、シール強
度の温度変化、及び連続シールの安定性を測定した。シ
ール強度の温度変化を調べた結果を図4に示す。また、
連続シールの安定性を調べた結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】図4より、シール強度が弱い範囲(0.2
〜1.6kgf/cm)に於いて、シーラント層が融点の異な
る2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂をブレンドした組
成物からなる組成物試験用フィルム1は、シール温度の
変化に対してシール強度が穏やかに変化するが、シーラ
ント層が低密度ポリエチレンからなる試験用フィルム2
は、シール温度の変化に対してシール強度が大きく変化
することが分かる。そして、試験用フィルム2は、0.
2〜1.6kgf/cmのシールを施し得る温度範囲が狭いこ
とが分かる。また表1をみると、設定温度が一定であっ
ても、連続してシールを行うと実際のシール温度が若干
変わってくるためか、シール強度にばらつきが見られ
る。しかし、試験用フィルム1はばらつきが小さく、温
度(α)に於いて全てのシールが強度0.2〜1.6kg
f/cmであった。一方、試験用フィルム2はばらつきが大
きく、温度(α)に於いて、一部0.2〜1.6kgf/cm
の範囲を外れていた。
【0026】次に、試験用フィルム1、試験用フィルム
2を用いて、本発明の一実施例である仮分離包装体を作
成し、その性能を試験する。尚、性能の試験は以下の要
領で行った。 [握りつぶし試験]仮分離包装体を実際に手で握りつぶ
してみる。10個のサンプルを握りつぶしたとき、周辺
シールが剥離することなく、仕切シール部のみが剥離し
たサンプルの個数を調べる。 [振動試験]仮分離包装体を振動試験機で垂直、水平方
向に各30分の振動(5〜100HZ)を与えた後、仕切
シール部が剥離していないか調べる。10個のサンプル
を調べて、仕切シール部が剥離していないサンプルの個
数を調べた。
【0027】(実施例1)まず、試験用フィルム1を用
いて、図5(A)に示す仮分離包装体用袋1’を22個
作成する。尚、各寸法はa=400mm、b=50mm、c
=40mm、d=120mm、e=20mmである。また、仕
切シール部3はシール機の設定温度を100℃に合わせ
てシールを行い、周辺シール部4は140℃に設定して
シールを行った。始めに作成した仮分離包装体用袋1’
と、最後に作成した仮分離包装体1’を用いて仕切シー
ル部3と周辺シール部4のシール強度を測定する。ま
た、残り20個の仮分離包装体用袋1’を用いて本発明
の仮分離包装体を作成する。仮分離包装体用袋1’に、
図5(B)に示すように一方の収納部5に水道水52.
5ccを充填し、充填口をシールする。このときのシール
温度は140℃に設定した。更に図5(C)に示すよう
に小さい方の収納部5に水道水17.5ccを充填し、充
填口を設定温度140℃でシールする。尚、シール圧は
いずれも2kg/cm2に設定し、シール時間は3秒間とし
た。得られた仮分離包装体20個のうち、10個で握り
つぶし試験を、残る10個で振動試験を行う。
【0028】(実施例2、比較例1、2)試験用フィル
ム1、若しくは試験用フィルム2を用いて、実施例1と
同様にして仕切シール部の強度、周辺シール部の強度を
測定し、更に握りつぶし試験、振動試験を行う。但し、
仕切シール部、周辺シール部は、いずれもシール圧2kg
/cm2で3秒間シールを行ったが、シール機の設定温度は
表1に記すように変えた。結果を表2に示す
【0029】
【表2】
【0030】始めにシールした仮分離包装体用袋1’と
最後にシールした仮分離包装体用袋1’のシール強度の
測定結果から、実施例1、2は、いずれも仕切シール部
の強度が0.2〜1.6kgf/cmの範囲内で、周辺シール
部のシール強度は1.6kgf/cmを超えていたことが握り
つぶし試験と振動試験の結果から推測できる。そして、
握りつぶし試験、振動試験共に結果は良好であった。次
に、比較例1の仮分離包装体であるが、仕切シール部の
強度が0.2kgf/cm未満のものが一部含まれていること
が推測できる。そして、振動試験に於いて仕切シール部
が剥離してしまったものが3個あった。更に、比較例2
の仮分離包装体は、仕切シール部の強度が1.6kgf/cm
を超えていることが推測できるが、握りつぶし試験で仕
切シール部は全て剥離しなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明の仮分離包装体は、運搬時の振動
等では仕切シール部、周辺シール部共に剥離せず、しか
しながら包装体を手で握る等すると仕切シール部が速や
かに剥離する。よって、複数の内容物を仕切シール部で
分けて包装し、内容物を使用する直前に包装体を握る等
すると、該包装体を開封することなく内容物を混合する
ことができる。そのため内容物を素早く簡単に混合する
ことができ、更に内容物を混合するための別容器も必要
とせず、加えて混合した後にも混合物が包装されている
ので取り扱いが簡単である。よって、トンネル等の工事
の際に生じた隙間に投入する樹脂と発泡剤を包装するの
に適しているが、例えば二液反応型の接着剤や、飲食物
の調味料等、その他食品、医薬品等、使用に際して混合
することが好ましい物品の包装等に、特に限定なく用い
ることができる。
【0032】特に、仮分離包装体を形成するフィルム
が、 1.アイオノマー樹脂を含有する組成物 2.融点の異なる2種以上の樹脂をブレンドした組成物 3.融点の異なる2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂を
ブレンドした組成物から、成形されている場合、0.2
〜1.6kgf/cmといった強度の弱いシールを施し得る温
度範囲が広いため、該包装体を連続生産しても仕切シー
ル部の強度が安定しており、シール不良がほとんど発生
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による仮分離包装体の一実施例を表す平
面図である。
【図2】図1の仮分離包装体のa−a’断面図である。
【図3】本発明による仮分離包装体の別の実施例を表す
平面図である。
【図4】試験用フィルム1、2のシール温度とシール強
度の相関関係を表す図である。
【図5】実施例1の仮分離包装体の製造方法を表す説明
図(A)〜(C)である。
【符号の説明】
1 仮分離包装体 2 フィルム 21 基材層 22 シーラント層 3 仕切シール部 4 周辺シール部 5 収納部 6 内容物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層21、及びシーラント層22を有
    するフィルム2からなり、仕切シール部3によって内部
    が複数の収納部5に区切られた包装体において、仕切シ
    ール部3のシール強度が0.2〜1.6kgf/cmで、周辺
    シール部4のシール強度が1.6kgf/cmを超えることを
    特徴とする仮分離包装体1。
  2. 【請求項2】 前記シーラント層22が少なくともアイ
    オノマー樹脂を含んでいることを特徴とする請求項1記
    載の仮分離包装体1。
  3. 【請求項3】 前記シーラント層22が融点の異なる2
    種以上の樹脂をブレンドした組成物からなることを特徴
    とする請求項1記載の仮分離包装体1。
  4. 【請求項4】 前記シーラント層22が、融点の異なる
    2種以上の樹脂とアイオノマー樹脂をブレンドした樹脂
    組成物から成ることを特徴とする請求項2乃至3のいず
    れかに記載の仮分離包装体1。
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