JP2001071855A - 自動車の側突用エアバッグ装置 - Google Patents

自動車の側突用エアバッグ装置

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JP2001071855A
JP2001071855A JP25444499A JP25444499A JP2001071855A JP 2001071855 A JP2001071855 A JP 2001071855A JP 25444499 A JP25444499 A JP 25444499A JP 25444499 A JP25444499 A JP 25444499A JP 2001071855 A JP2001071855 A JP 2001071855A
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airbag
vehicle body
airbag module
occupant
side wall
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JP25444499A
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Aki Yokoyama
亜紀 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグを大きくしたりせずに、エアバッ
グを車体側壁と乗員との間で確実に展開させることがで
きる自動車の側突用エアバッグ装置を提供する。 【解決手段】 エアバッグモジュール2がシートバック
1に対して、車体側壁23側へスライド可能に取付けら
れているため、車体側突時に、エアバッグモジュール2
は慣性力により、その位置に残ろうとする。そのため、
エアバッグモジュール2と乗員Dとは一緒に車体側壁2
3側へ相対移動することになり、エアバッグモジュール
2と乗員Dとの位置関係は一定となる。従って、エアバ
ッグ5は乗員Dに対する正規位置で展開し、乗員Dと干
渉したりすることなく、確実に乗員Dと車体側壁23と
の間に介在し、車体側壁23から受ける衝撃荷重を緩和
して乗員Dを保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側面衝突の
際に、車体又は車体装備品に取付けたエアバッグモジュ
ールからエアバッグを展開させることにより、車体側壁
から受ける衝撃荷重を緩和して乗員を保護することがで
きる自動車の側突用エアバッグ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の側突用エアバッグ装置として
は、例えば、特開平9−277900号公報参照で知ら
れているように、エアバッグとインフレータを内臓した
エアバッグモジュールを、シートバックの車外側端部に
取付け、車両側突時に、エアバッグを前方へ展開させ
て、車体側壁(ドアなど)と乗員との間に介在させ、車
体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員を保護するよ
うになっている。
【0003】また、特開平11−91490号公報参照
で知られているように、車体側壁の上方に位置するサイ
ドルーフレール付近にエアバッグモジュールを取付けた
構造のものもある。そして、車体側突時には、エアバッ
グモジュールからエアバッグを下向きに展開し、カーテ
ン状になったエアバッグを車体側壁と乗員との間に介在
させることで、乗員を保護するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
にあっては、エアバッグモジュールがシートバックやサ
イドルーフレール付近に強固に固定されている。そのた
め、車体側突時の衝撃により、車体全体が瞬間的に横移
動すると、車体又は車体装備品(シートバック)に固定
されているエアバッグモジュールも、一緒に横移動す
る。
【0005】ところが、乗員はシートの上に座っている
だけなので、シートベルトが装着されているとはいえ、
慣性力により、横移動することなく、その位置に残ろう
とする。従って、側突前と側突後とでは、乗員とエアバ
ッグモジュールとの相対的位置関係は変化する。つま
り、位置が変わらない乗員に対し、エアバッグモジュー
ルは車体と一緒に横移動するため、エアバッグモジュー
ルと乗員との相対的距離は小さくなる。そして、その相
対的距離の変化は、側突時の衝撃の大きさにより異な
る。
【0006】このような側突時におけるエアバッグモジ
ュールと乗員との相対的位置関係の変化に対応して、従
来はエアバッグのサイズを大きくしたり、エアバッグの
形状を工夫することで、エアバッグを車体側壁と乗員と
の間で確実に展開するようにしている。そのため、エア
バッグが大きくなる分、エアバッグモジュールも大型化
し、シートバック等への取付けが困難になる。また、エ
アバッグの形状に工夫を施して、形状が複雑になる分、
エアバッグの縫製作業も面倒になる。そして、なにより
も、車種ごとにおけるエアバッグの最適な大きさや形状
を調べるために行う試験に多大な労力を要する。
【0007】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、エアバッグを大きくしたりせ
ずに、エアバッグを車体側壁と乗員との間で確実に展開
させることができる自動車の側突用エアバッグ装置を提
供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エアバッグとイフレータを内臓したエアバッグモジュー
ルが、側突時にエアバッグを車体側壁と乗員との間に展
開可能な位置で、車体又は車体装備品に対して取付けら
れている自動車の側突用エアバッグ装置において、前記
エアバッグモジュールが、車体又は車体装備品に対し
て、車体側壁側へスライド可能に取付けられ、側突時に
車外側から所定値以上の衝撃が加わった際に、エアバッ
グモジュールが慣性力により相対的に車体側壁側へスラ
イドしてエアバッグを展開させるものである。
【0009】請求項1記載の発明によれば、エアバッグ
モジュールが車体又は車体装備品に対して、車体側壁側
へスライド可能に取付けられているため、車体側突時に
車外側から所定値以上の衝撃が加わると、車体又は車体
装備品は衝撃方向へ横移動するが、エアバッグモジュー
ルは慣性力により、その位置に残ろうとする。そのた
め、相対的にエアバッグモジュールは車体側壁側へスラ
イドした状態となる。また、車室内でシート上に座って
いる乗員も、エアバッグモジュールと同様に、慣性力に
より、その位置に残ろうとし、相対的に車体側壁側へス
ライドする。つまり、エアバッグモジュールと乗員とは
一緒に車体側壁側へ相対移動するため、エアバッグモジ
ュールと乗員との位置関係には変化がない。従って、エ
アバッグは乗員に対する正規位置で展開し、乗員と干渉
したりすることなく、確実に乗員と車体側壁との間に介
在し、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員を保
護することができる。そのため、エアバッグを必要以上
に大きく形成する必要がなく、また形状も複雑にする必
要がなく、最適な大きさや形状を調査するために多大な
試験を行う必要がない。
【0010】請求項2記載の発明は、エアバッグモジュ
ールが、レール機構を介して、車体装備品としてのシー
トバックの車外側端部にスライド自在に取付けられてい
る。
【0011】請求項2記載の発明によれば、エアバッグ
モジュールを、レール機構を介して、シートバックの車
外側端部に取付けたため、該レール機構に沿って、エア
バッグモジュールを確実にスライドさせることができ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、エアバッグモジュ
ールが、ベルト部材により、シートバックのフレームに
対して固定され、所定値以上の衝撃がベルト部材に加わ
った際に、ベルト部材が切断されて、エアバッグモジュ
ールをスライド可能にする。
【0013】請求項3記載の発明によれば、通常時には
ベルト部材によりエアバッグモジュールをシートバック
に固定し、側突時にはベルト部材を切断することによ
り、エアバッグモジュールのスライドを可能にする。
【0014】請求項4記載の発明は、エアバッグモジュ
ールが、レール機構を介して、車体としてのルーフサイ
ドレール付近にスライド自在に取付けられている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、エアバッグ
モジュールを、レール機構を介して、ルーフサイドレー
ル付近に取付けたため、該レール機構に沿って、エアバ
ッグモジュールを確実にスライドさせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】図1〜図10は、この発明の第1実施形態
を示す図である。図中、符号1は、「車体装備品」とし
てのシートバックを示すものであり、このシートバック
1の車外側端部には、エアバッグモジュール2が取付け
られている。このエアバッグモジュール2は、図7及び
図8に示すように、金属製のベースプレート3と、樹脂
製のハウジング4の内部に、折りたたみ状のエアバッグ
5と、それにガスを噴出して膨張させるためのインフレ
ータ6とを備えている。インフレータ6のケース7は、
ボルト8によりベースプレート3に固定されている。樹
脂製のハウジング4の前端には、部分的に薄肉形成され
た図示せぬ開裂部が設定されており、エアバッグ5の膨
張時には、この開裂部を押し破って前方へ展開するよう
になっている。
【0018】ボルト8とケース7との固定点には、ナイ
ロン製のベルト部材9の一端が共締めされており、その
ベルト部材9は、エアバッグモジュール2に巻き付けら
れた後、その他端部をエアバッグモジュール2の後側へ
引き出している。このベルト部材9の前端には、ミシン
目状のスリット10が形成されている。このベルト部材
9の他端の止め方は後述する。
【0019】エアバッグモジュール2のベースプレート
3からは、長方形状のブラケット11が切り起こし形成
されている。このブラケット11の中央には、長手方向
に沿って長孔12が形成されており、先端部上方には、
溝付きのローラ13が軸支されている。
【0020】一方、シートバック1側の構造としては、
図3に示されているように、1本のアッパフレーム14
と、その両端に接続された2本のサイドフレーム15を
有し、車外側のサイドフレーム15には、挿入口16が
形成されている。その挿入口16からシートバック1の
内部に向けて、上部レール17、中間レール18、下部
レール19の3本が形成されている。上部レール17
は、挿入口16の上縁から形成され、下部レール19
は、挿入口16の下縁から形成され、中間レール18
は、上部レール17及び下部レール19の中間位置で、
それらよりも若干前側に位置している。下部レール19
には、挿入口16に近い位置にも溝付きのローラ20が
軸支されている(図4参照)。また、中間レール18の
挿入口16に近い位置には、挿通孔21が形成されてい
る。
【0021】そして、エアバッグモジュール2のブラケ
ット11を、サイドフレーム15の挿入口16から挿入
し、ブラケット11の下縁を下部レール19のローラ2
0に乗せると共に、ブラケット11のローラ13を上部
レール17の下縁に係合させる。また、ブラケット11
の長孔12と、中間レール18の挿通孔21に、ボルト
・ナット手段22を遊挿状態で取付け、ボルト・ナット
手段22を長孔12内で移動自在にする。2つのローラ
13、20と、遊挿されたボルト・ナット手段22によ
り、エアバッグモジュール2のブラケット11は、3本
のレール17、18、19に対して、水平方向でスライ
ド自在になる。また、ボルト・ナット手段22により、
ブラケット11の長孔12を中間レール18に支持して
いるため、ブラケット11は長手方向にスライドできる
ものの、スライド方向に直交する方向へは変位できな
い。従って、エアバッグ5の展開に必要な前後方向での
強度が得られる。
【0022】ローラ13、20によるスライド特性をよ
り詳しく説明する。ローラ13、20、には、鉄同士の
摩擦係数(μ)が働くものとして、エアバッグモジュー
ル2の重量を(M)、ブラケット11の重量を(m)、
車体側壁(ドア)23よりシートバック1に侵入する加
速度を(a)とすると、エアバッグモジュール2が加速
度(a)でスライドするには、以下の式が成立すれば良
い。尚、(g)は重力加速度である。
【0023】(M+m)a−μ(M+m)g>0 →
(a−μg)>0
【0024】即ち、地上座標から見たシートバック1の
加速度(車体側壁23に押されて発生するので、車体側
壁23の加速度とある時間内では等しい)が、μgを上
回れば良い。本実施例では、上式を満足するようにロー
ラ13、20の摩擦係数(μ)が設定されているため、
確実にエアバッグモジュール2はスライドする。
【0025】以上のように、エアバッグモジュール2を
スライド自在に取付けた後、エアバッグモジュール2に
対して巻き付けられたベルト部材9の他端を、サイドフ
レーム15の後面部に形成されたフック24に係合させ
る。このベルト部材9により、エアバッグモジュール2
はサイドフレーム15に対して押しつけられ、ベルト部
材9のスリット10に応じた強度で、エアバッグモジュ
ール2は固定された状態となる。つまり、エアバッグモ
ジュール2自体は前述のようにスライド可能な状態で支
持されているが、ベルト部材9のスリット10の強度以
上の衝撃が加わらない限り、エアバッグモジュール2は
スライドしない。
【0026】このようにして取付けられたエアバッグモ
ジュール2の前方及び後方には、図7に示されるよう
に、クッション性を得るためのパッド25が設けられ、
その表面側は表皮26にて覆われている。エアバッグモ
ジュール2の前端に相当する位置には、表皮26の開裂
部となる縫製部26aが位置している。
【0027】次に、図10に基づいて、車体が側面衝突
を受けた場合の乗員(ダミー)Dと、シートバック1と
の一般的な挙動について説明する。車体が側面衝突を受
けると、シートバック1は車体に固定されているため、
車体と一緒に横移動する。これに対し、乗員Dは衝突後
も慣性力で初期位置に残る。この挙動の違いにより、シ
ートバック1と乗員Dとの間には、エアバッグ5が展開
する衝突後の初期時間(t1)において、横方向での変
位Δxが生じる。初期時間が経過した後においては、乗
員Dも車体側壁(ドア)23に押されて横移動し、結果
的にシートバック1よりも大きな移動量を示す。本実施
形態は、車体側壁23が乗員Dに当たる前の初期時間に
おける乗員Dとシートバック1との変位Δxを無くし、
両者の位置関係を衝突前と衝突後において変化させない
ようにするものである。
【0028】つまり、この実施形態では、側面衝突を受
けて車体及びシートバック1が横移動すると、車体及び
シートバック1は衝撃方向へ横移動するが、エアバッグ
モジュール2は慣性力により、その位置に残ろうとす
る。そのため、エアバッグモジュール2には慣性力によ
る荷重が発生し、エアバッグモジュール2を固定してい
たベルト部材9のスリット10部分が切断される。従っ
て、エアバッグモジュール2はシートバック1に対して
フリー状態となり、シートバック1から飛び出して車体
側壁23に接近する。一方、乗員Dも同様に慣性力によ
りその位置に残され、エアバッグモジュール2と同じ挙
動となる。つまり、エアバッグモジュール2と乗員Dと
は一緒に車体側壁23側へ相対移動することになり、図
10で示したような変位Δxは生じない(図9参照)。
【0029】このようなエアバッグモジュール2の慣性
力によるスライドと同時に、側突の衝撃をセンサーが感
知し、エアバッグモジュール2内では、インフレータ6
からエアバッグ5内に高圧のガスが噴出される。このガ
スによりエアバッグ5が膨張する。エアバッグ5の膨張
力により、エアバッグモジュール2のハウジング4は前
端の開裂部から分裂し、エアバッグモジュール2から飛
び出すと共に、表皮26の縫製部26aも押し破り、乗
員Dと車体側壁23との間に向けて展開する。この時、
前述のように、エアバッグモジュール2と乗員Dの位置
関係には変化がないため、エアバッグ5は乗員Dに対す
る正規位置で展開し、乗員Dと干渉したりすることな
く、確実に乗員Dと車体側壁23との間に介在する。従
って、この展開したエアバッグ5により、車体側壁23
から受ける衝撃荷重を緩和して乗員Dを保護することが
できる。
【0030】本実施形態によれば、乗員Dとエアバッグ
モジュール2との位置関係が常に一定で、乗員Dに対す
る設計保護領域が、より広い速度領域でカバーできるた
め、エアバッグ5を必要以上に大きく形成する必要がな
く、また形状も複雑にする必要もなく、最適な大きさや
形状を調査するために多大な試験を行う必要がなくな
る。
【0031】図11は、この発明の第2実施形態を示す
図である。この実施形態では、エアバッグモジュール2
7側の構造は変更せず、シートバック28側の構造のみ
を変更したものである。つまり、エアバッグモジュール
27は、従来よりサイドフレーム15に固定されていた
既知構造のものを、そのまま利用している。
【0032】ブラケット29は、エアバッグモジュール
27とは別体で、その端部にエアバッグモジュール27
のボルト30を挿入して固定するための取付孔31が形
成されている。また、ブラケット29の先端上部には、
溝なしのローラ32が軸支されている。サイドフレーム
15の挿入口16内には、1本のレール33が設けら
れ、そのレール33の挿入口16側の下縁には、溝付き
のローラ34が軸支されている。そして、レール33の
上縁部には、断面下向きコ字形のサブレール35が一体
的に接合されており、前記ブラケット29のローラ32
を係合できるようになっている。
【0033】従って、エアバッグモジュール2に固定し
たブラケット29を、サイドフレーム15の挿入口16
に挿入し、ブラケット29の下縁をレール33のローラ
34に乗せて係合させた状態にすると共に、ブラケット
29の上部のローラ32をサブレール35に係合させ
る。そうすることにより、エアバッグモジュール27が
サイドフレーム15に対して、スライド自在になる。ま
た、上側のローラ32が断面下向きコ字形をしたサブレ
ール35に係合しており、且つこのサブレール35がブ
ラケット29の下縁を下側のローラ34の溝に押し付け
ているため、エアバッグモジュール27及びブラケット
29は、スライド方向に直交する方向には移動しない。
尚、エアバッグモジュール2をベルト部材により固定し
ている構造は先の実施形態と同様である。
【0034】この第2実施形態によれば、シートバック
1側の構造だけを変更し、エアバッグモジュール27側
の構造は変更しないため、既存のエアバッグモジュール
27を利用することができる。また、レール33の本数
も少ないため、レール33の調整も容易である。
【0035】図12は、この発明の第3実施形態を示す
図である。この実施形態では、乗員Dの頭部に対応する
ルーフサイドレール36付近に位置する「車体」として
のヘッドライニング37に、エアバッグモジュール38
を水平方向へ移動自在に取付けたものである。すなわ
ち、車外側端部にエアバッグモジュール38を内蔵した
可動体39に2つのローラ40を設け、そのローラ40
をヘッドライニング37に設けたレール41の下縁部に
対して上側から滑動自在に係合させている。そして、レ
ール41と可動体39との間には、所定値以上の加速度
が加わるまで、可動体39のスライドを規制する図示せ
ぬストッパ手段が設けられている。
【0036】従って、この実施形態の場合も、車外側か
ら側突衝撃を受けると、図示せぬストッパ手段が解除さ
れ、慣性力により、可動体39がエアバッグモジュール
38ごと、シートバック1に対して相対的にスライド
し、乗員Dと同じ挙動を示す。従って、先の実施形態同
様に、エアバッグモジュール38と乗員Dの位置関係に
は変化がないため、エアバッグは乗員Dに対する正規位
置で下向きに展開し、乗員Dと干渉したりすることな
く、確実に乗員Dと車体側壁23との間でカーテン状に
なって介在する。従って、このカーテン状になったエア
バッグにより、車体側壁23から受ける衝撃荷重を緩和
して乗員Dを保護することができる。
【0037】
【発明の効果】エアバッグモジュールが車体又は車体装
備品に対して、車体側壁側へスライド可能に取付けられ
ているため、車体側突時に、エアバッグモジュールは慣
性力により、その位置に残ろうとする。そのため、エア
バッグモジュールと乗員とは一緒に車体側壁側へ相対移
動することになり、エアバッグモジュールと乗員との位
置関係は一定となる。従って、エアバッグは乗員に対す
る正規位置で展開し、乗員と干渉したりすることなく、
確実に乗員と車体側壁との間に介在し、車体側壁から受
ける衝撃荷重を緩和して乗員を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るエアバッグ装置
を搭載したシートバックを示した車室内斜視図。
【図2】エアバッグ装置を搭載したシートバックを示す
側面図。
【図3】サイドフレームとエアバッグモジュールを示す
斜視図。
【図4】図3中DA方向から見たサイドフレームの挿入
口付近の斜視図。
【図5】エアバッグモジュールとレールとの関係を示す
側面図。
【図6】図5中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図7】エアバッグ展開前の状態を示すシートバック端
部の断面図。
【図8】エアバッグ展開後の状態を示すシートバック端
部の断面図。
【図9】側突前の状態(a)と、側突後の状態(b)を
示す車室内平面図。
【図10】シートバックと乗員の変位を示すグラフ。
【図11】この発明の第2実施形態に係るエアバッグモ
ジュールとサイドフレームとの関係を示す斜視図。
【図12】この発明の第3実施形態に係るエアバッグ装
置を示す車室内正面図。
【符号の説明】
1、28 シートバック(車体装備品) 2、27、38 エアバッグモジュール 5 エアバッグ 6 インフレータ 9 ベルト部材 11、29 ブラケット 23 車体側壁 36 ルーフサイドレール 37 ヘッドライニング(車体) D 乗員

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグとイフレータを内臓したエア
    バッグモジュールが、側突時にエアバッグを車体側壁と
    乗員との間に展開可能な位置で、車体又は車体装備品に
    対して取付けられている自動車の側突用エアバッグ装置
    において、 前記エアバッグモジュールが、車体又は車体装備品に対
    して、車体側壁側へスライド可能に取付けられ、側突時
    に車外側から所定値以上の衝撃が加わった際に、エアバ
    ッグモジュールが慣性力により相対的に車体側壁側へス
    ライドしてエアバッグを展開させることを特徴とする自
    動車の側突用エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車の側突用エアバッ
    グ装置であって、 エアバッグモジュールが、レール機構を介して、車体装
    備品としてのシートバックの車外側端部にスライド自在
    に取付けられていることを特徴とする自動車の側突用エ
    アバッグ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車の側突用エアバッ
    グ装置であって、エアバッグモジュールが、ベルト部材
    により、シートバックのフレームに対して固定され、所
    定値以上の衝撃がベルト部材に加わった際に、ベルト部
    材が切断されて、エアバッグモジュールをスライド可能
    にすることを特徴とする自動車の側突用エアバッグ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動車の側突用エアバッ
    グ装置であって、エアバッグモジュールが、レール機構
    を介して、車体としてのルーフサイドレール付近にスラ
    イド自在に取付けられていることを特徴とする自動車の
    側突用エアバッグ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7234727B2 (en) 2002-04-11 2007-06-26 Toyoda Gosei Co., Ltd. Airbag apparatus
US7984939B2 (en) 2005-04-07 2011-07-26 Mordechai Vodavoz Protection means for road vehicles
JP2013126826A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Toyota Motor Corp 後席用サイドエアバッグ装置
JP6069450B1 (ja) * 2015-09-30 2017-02-01 富士重工業株式会社 車両用保護装置

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