JP2001071851A - 車両用エアバッグリッド部構造 - Google Patents

車両用エアバッグリッド部構造

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JP2001071851A
JP2001071851A JP24966899A JP24966899A JP2001071851A JP 2001071851 A JP2001071851 A JP 2001071851A JP 24966899 A JP24966899 A JP 24966899A JP 24966899 A JP24966899 A JP 24966899A JP 2001071851 A JP2001071851 A JP 2001071851A
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cleavage
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vertical
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Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Etsuo Ichimura
悦男 市村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意図した開裂を行わせることができるように
する。 【解決手段】 表面側から順に表皮と発泡層と芯材とを
一体に有する3層構造を備え、少なくとも表皮の裏面側
に横開裂線部13と縦開裂線部14,15とからなる開
裂線16を備えた車両用エアバッグリッド部構造であっ
て、横開裂線部13に対して縦開裂線部14,15のな
す角度aが90゜よりも大きくなるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用エアバッ
グリッド部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両には、緊急時の安全手
段としてエアバッグ装置を備えたものがある。上記エア
バッグ装置は、車体に所定値以上の衝撃力が加わったと
きに、インストルメントパネルなどの内部に配設された
ハウジングに折り畳んで収納されているバッグ本体が、
インフレータからの圧力気体の圧力によって車室内乗員
側へ膨出して、定位置に着座している乗員の頭部などを
受け止め、頭部などがインストルメントパネルなどに当
接しないように保護するものである。
【0003】そして、上記バッグ本体は、膨出時に、イ
ンストルメントパネルに形成されたリッド部を押圧し、
リッド部に形成された開裂線を開裂することにより膨出
開口を形成し、該膨出開口から車室内乗員側へ膨出され
るようになっている。
【0004】上記インストルメントパネルは、表面側か
ら順に表皮と発泡層と芯材とを一体に有する3層構造を
備えている。このインストルメントパネルは、表皮と芯
材とを図示しない発泡型へセットして、表皮と芯材との
間に発泡層を構成する発泡剤を注入することにより成形
される。
【0005】上記リッド部には、インストルメントパネ
ルと別体になっているものと、図5に示すように、イン
ストルメントパネル1と一体になっているものとがあ
る。インストルメントパネル1とリッド部2とが一体と
なっているものの場合、リッド部2の位置では図6に示
すように、表皮3と発泡層4とはそのままで、芯材の部
分に開口が形成され、この開口にドア部材5が取付けら
れている。
【0006】また、表皮3には薄肉加工により前記開裂
線6が形成されているが、この開裂線6は、図5に示す
ように、車幅方向へ延びる1本の横開裂線部7と、この
横開裂線部7の両端部に対し直交する2本の平行な縦開
裂線部8とからなり、平面視ほぼH字状を呈している。
そして、バッグ本体の膨出時に、図7に示すように、横
開裂線部7と縦開裂線部8が開裂されて、リッド部2が
観音開きとなり、矩形状の膨出開口が形成されるように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用エアバッグリッド部構造では、横開裂
線部7と縦開裂線部8とが直交しているので、バッグ本
体の展開時に、横開裂線部7から縦開裂線部8へと開裂
がうまく進行しないおそれがあり、横開裂線部7で開裂
が止まってしまった場合には、図8に示すように、開裂
されなかった縦開裂線部8の外側部位9で表皮3と発泡
層4の剥離が生じ、剥離した表皮3部分が盛り上がるな
ど、意図した開裂がなされないおそれがあった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、意図した開裂を行わせることのできる車両用エ
アバッグリッド部構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、表面側から順に表
皮と発泡層と芯材とを一体に有する3層構造を備え、少
なくとも表皮の裏面側に横開裂線部と縦開裂線部とから
なる開裂線を備えた車両用エアバッグリッド部構造にお
いて、前記横開裂線部に対して前記縦開裂線部のなす角
度を90゜よりも大きくしたことを特徴としている。
【0010】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、前記横開裂線部に対して前記縦開裂線部の
なす角度を90゜よりも大きくすることにより、横開裂
線部で開裂が止まることなく、横開裂線部から縦開裂線
部へと開裂をうまく進行させることが可能となる。よっ
て、リッド部に意図した開裂を行わせることができ、矩
形状の膨出開口を形成させることができるようになる。
【0011】請求項2に記載された発明では、前記請求
項1に記載された発明において、前記横開裂線部に対し
て前記縦開裂線部のなす角度をほぼ135゜〜140゜
としたことを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、前記横開裂線部に対して前記縦開裂線部の
なす角度をほぼ135゜〜140゜とすることにより、
表皮と発泡層との剥離を生じることなく最も確実に横開
裂線部から縦開裂線部への開裂を進行させることが可能
となる。
【0013】請求項3に記載された発明では、前記請求
項1または2に記載された発明において、前記横開裂線
部の端部から延設される2本の縦開裂線部どうしの接続
部分に対し、アール状部を形成したことを特徴としてい
る。
【0014】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、前記横開裂線部の端部から延設される2本
の縦開裂線部どうしの接続部分に対し、アール状部を形
成することにより、一層、確実に横開裂線部から縦開裂
線部への開裂を進行させることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0016】図1〜図4は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0017】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、インストルメントパネル11と一体にな
っているエアバッグ装置のリッド部12に対し、車幅方
向へ延びる1本の横開裂線部13と、この横開裂線部1
3の各端部からそれぞれ90゜よりも大きい角度a、好
ましくは、ほぼ135゜〜140゜の角度aを有して延
びる各2本の縦開裂線部14,15とからなる開裂線1
6を形成している。
【0018】この際、縦開裂線部14,15の接続部分
に対し、アール状部17を形成しておくようにしても良
い。
【0019】なお、上記インストルメントパネル11
は、表面側から順に表皮と発泡層と芯材とを一体に有す
る3層構造を備えており、このインストルメントパネル
11は、表皮と芯材とを図示しない発泡型へセットし
て、表皮と芯材との間に発泡層を構成する発泡剤を注入
することにより成形されているものとする。また、リッ
ド部12の位置では図6と同様、表皮と発泡層とはその
ままで、芯材の部分に開口が形成され、この開口にドア
部材5が取付けられているものとする。次に、この実施
の形態1の作用について説明する。
【0020】横開裂線部13に対して縦開裂線部14,
15のなす角度aを90゜よりも大きくすることによ
り、横開裂線部13で開裂が止まることなく、横開裂線
部13から縦開裂線部14,15へと開裂をうまく進行
させることが可能となる。よって、リッド部12に図3
に示すような意図した開裂を行わせることができ、矩形
状の膨出開口を形成させることができるようになる。
【0021】特に、横開裂線部13に対して縦開裂線部
14,15のなす角度aをほぼ135゜〜140゜とす
ることにより、表皮と発泡層との剥離を生じることなく
最も確実に横開裂線部13から縦開裂線部14,15へ
の開裂を進行させることが可能となる。
【0022】上記角度aは、以下のようにして求められ
る。即ち、横開裂線部13のみを形成したリッド部12
に対し、バッグ本体による膨出圧力を作用させ、横開裂
線部13の開裂直前の状態を見ると、図4に示すような
応力分布となる。この応力の方向とほぼ垂直な方向が開
裂を生じやすい方向である。この応力の方向とほぼ垂直
な方向を計測することにより、ほぼ135゜〜140゜
の角度aが得られる。
【0023】縦開裂線部14,15の接続部分に対し、
アール状部17を形成することにより、一層、確実に横
開裂線部13から縦開裂線部14,15への開裂を進行
させることが可能となる。
【0024】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0025】例えば、リッド部12はインストルメント
パネル11と別体構成としても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、横開裂線部に対して前記縦開裂線部のなす
角度を90゜よりも大きくすることにより、横開裂線部
で開裂が止まることなく、横開裂線部から縦開裂線部へ
と開裂をうまく進行させることが可能となる。よって、
リッド部に意図した開裂を行わせることができ、矩形状
の膨出開口を形成させることができるようになる。
【0027】請求項2の発明によれば、横開裂線部に対
して前記縦開裂線部のなす角度をほぼ135゜〜140
゜とすることにより、表皮と発泡層との剥離を生じるこ
となく最も確実に横開裂線部から縦開裂線部への開裂を
進行させることが可能となる。
【0028】請求項3の発明によれば、横開裂線部の端
部から延設される2本の縦開裂線部どうしの接続部分に
対し、アール状部を形成することにより、一層、確実に
横開裂線部から縦開裂線部への開裂を進行させることが
可能となる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるインストルメン
トパネル11の斜視図である。
【図2】図1の開裂線の平面図である
【図3】図2の開裂線の開裂状況を示す斜視図である。
【図4】横開裂線に作用する応力を示す図である。
【図5】従来例にかかるインストルメントパネルの斜視
図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5の開裂線の開裂状況を示す斜視図である。
【図8】図5の開裂線の異常な開裂状況を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
12 リッド部 13 横開裂線部 14 縦開裂線部 15 縦開裂線部 16 開裂線 17 アール状部 a 角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側から順に表皮と発泡層と芯材とを一
    体に有する3層構造を備え、少なくとも表皮の裏面側に
    横開裂線部と縦開裂線部とからなる開裂線を備えた車両
    用エアバッグリッド部構造において、 前記横開裂線部に対して前記縦開裂線部のなす角度を9
    0゜よりも大きくしたことを特徴とする車両用エアバッ
    グリッド部構造。
  2. 【請求項2】前記横開裂線部に対して前記縦開裂線部の
    なす角度をほぼ135゜〜140゜としたことを特徴と
    する請求項1記載の車両用エアバッグリッド部構造。
  3. 【請求項3】前記横開裂線部の端部から延設される2本
    の縦開裂線部どうしの接続部分に対し、アール状部を形
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    エアバッグリッド部構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002127861A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Mitsuboshi Belting Ltd エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法
JP2010105525A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Mitsuboshi Kaseihin Kk エアバッグカバー及びインストルメントパネル
JP2013144532A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置

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