JP2001071461A - 印刷機械及びその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通圧胴を有する印刷機械のデッキにおい
て、力の作用状態を単純化して過大なモーメント負荷の
発生を防止する。 【解決手段】 共通圧胴４２を備えた印刷機のためのデ
ッキは、一組の間隔をあけて配置された平行なリニアレ
ール５４、５５を直線状に移動するように設けられたプ
レートロール４８とアニックスロール４９を有する。回
転可能なボールねじ７８、８８がリニアレール５４、５
５に沿ってプレートロール４８とアニックスロール４９
をそれぞれ動かす。ボールねじ７８、８８の軸芯はプレ
ートロール４８とアニックスロール４９の軸芯と実質的
に交差している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機械に関し、
特に印刷機械用のデッキ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】フレキソ印刷機等の印刷機械は、共通圧
胴に隣接するロールを支持する一つ又は複数のデッキを
有している。例えば、フレキソ印刷は、通常、複数のカ
ラーデッキを有し、各カラーデッキはプレートロールと
アニロックスロールとを有する。アニロックスロール
は、インク壺からプレートロールへとインクを移送す
る。プレートロールは印刷イメージを担持して、そのイ
メージを共通圧胴で支持された巻き取り紙に刷り込む。
各デッキのプレートロールとアニロックスロールとは、
共通圧胴に接近したり（ラック調整入り位置）、そこか
ら離れたり（ラック調整出位置）できるように支持され
ている。

【０００３】本発明の譲受け人であるペーパー・コンパ
ーティング・マシン会社が現在製造しているデッキの設
計では、印刷機の前部及び後部のフレームそれぞれにお
いて、リニアレールに載設された一組のリニア軸受を使
用している。プレートロールとアニロックスロールはリ
ニア軸受の頂部に載設されており、ボールねじによって
リニアレールに沿って移動する。

【０００４】共通圧胴とプレートロールとの間の印刷ニ
ップで生じる力は、プレートロールとアニロックスロー
ルのジャーナルを支持する軸受を介して印刷デッキに伝
えられる。この構成によって、ボールねじが印刷ニップ
からの線形の力を吸収するに際し、リニア軸受により吸
収されねばならない副産物たるモーメント負荷が生じ
る。リニア軸受は中程度のモーメント負荷も支持可能で
はあるが、一般的にはモーメント負荷をしっかりと支持
するように意図されたものではない。最終的な影響とし
て、リニアレール上のリニア軸受の振動が原因で、中程
度のニップ力により、比較的大きな歪みが引き起こされ
ることがある。

【０００５】プレートロール及び／又はアニロックスロ
ールの軸芯の作用ラインが、共通圧胴の回転軸芯から離
れていくに従い、デッキに伝わるニップ力はデッキ部分
の歪みに対しより大きな影響を及ぼす。最終的には、主
として跳ね返りに対する感受性のために、こうした歪み
は得られる印刷品質を低下させてしまう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本技術における問題点
は、そのような構造のためにカラーデッキ部品にモーメ
ントが作用してしまうことである。本構成では、ボール
ねじ及びプレートロール／アニロックスロールは、互い
に同一線上に取り付けられていない。通常の印刷条件で
は、力がプレートロール／アニロックスロールに作用
し、しかる後その他のカラーデッキ部品に伝達される。
ボールねじは水平方向負荷に対抗する唯一の部品であ
り、このため、ボールねじの上方にプレートロール／ア
ニロックスロールが取り付けられているから、モーメン
トが発生する。ボールねじとプレートロール／アニロッ
クスロールとの間の垂直方向の距離が大きくなるほど、
モーメントも大きくなる。

【０００７】リニア軸受はモーメント負荷に対抗できる
唯一の部品であるが、ランナーブロックが離れられる距
離が制限されているために、モーメント負荷が高いとプ
レートロール／アニロックスロールの歪みが大きくな
る。モーメント負荷は水平方向のデッキにとって望まし
くないものであり、傾斜したデッキに対しては増幅され
る。従来技術の構成ではモーメントがかかってしまうた
めに、カラーデッキ部品は全て、印刷力が作用すると回
転する。このデッキ設計の最終的な結果は、印刷中にデ
ッキの剛性（直列配置のスプリング部材）が低下し、又
跳ね返りへの感受性が高まることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、プレートロー
ル／アニロックスロールの作用ラインに沿ってボールね
じを配置することにより、モーメントの負荷状態を無く
す。この構成により、ニップ力の作用成分の全ラインを
吸収する。そして、ニップ力の垂直成分は、リニア軸受
機構の一次機能が使用するようにリニア軸受によって引
き続き吸収される。

【０００９】本発明の別の特徴は、ボールねじが二つの
リニアレールの上下方向間に置かれるように第二のリニ
アレールを追加したことである。ボールねじの上方及び
下方にリニア軸受を配置することでずっと幅の広いスタ
ンスを得ることができるため、デッキの構成の高剛性が
得られる。

【００１０】又、本発明は、共通圧胴の回転軸芯と交差
するアニロックスロール／プレートロールの作用ライン
を有する最適位置からデッキを離す方向に向けるという
好ましくない影響を低減する。プレートロール／アニロ
ックスロールの作用ラインが共通圧胴の回転軸芯と交差
する場合を除き、全てのデッキ上のボールねじとリニア
軸受との間で印刷負荷が分担される。作用ラインが回転
軸芯と交差する場合は、ボールねじを、（全デッキに対
して）列方向の負荷を充分に処理できるサイズにし、リ
ニアレールのみがプレートロール／アニロックスロール
のガイド手段となる。

【００１１】本発明は、多数の利点を提供するものであ
る。本印刷機械はより剛性のあるデッキ、つまり印刷荷
重により負荷が加わるときに移動量のより少ない印刷ス
テーションを備える。本印刷機の構造は、必要なデッキ
の剛性を得られるように印刷デッキ領域により小さく、
より安価な部品を使用するという利点が与えられる。本
発明は、歯車無し印刷機械だけでなく、歯車付き印刷機
械にも使用可能である。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明を添付の図面に示された例
示的な実施形態と関連づけて説明する。本発明は、複数
の印刷デッキを有するフレキソ印刷機に関連づけて説明
される。但し、本発明はその他の型式の印刷機械に使用
することもでき、又印刷デッキを一つしか持たない印刷
機械にも使用可能であることが理解されよう。

【００１３】図１は、前フレーム１１と、後フレーム
（図示せず）と、中心軸芯１３の周りに回転するように
フレームに回転自在取り付けられた共通圧胴１２とを有
する慣用の従来技術のフレキソ印刷機１０を示す。巻き
取り紙Ｗは、巻き戻しスタンド１４から共通圧胴に運ば
れて、圧胴が回転するとき圧胴によって支持される。

【００１４】複数の印刷デッキ即ちカラーデッキ１５
は、共通圧胴１２の周囲にあるフレームに取り付けられ
ている。各デッキは、デッキ上に回転自在に取り付けら
れたプレートロール１６とアニロックスロール１７とを
有している。デッキ上のインクつぼ（図示せず）はアニ
ロックスロールにインクを供給し、アニロックスロール
はインクをプレートロールに運ぶ。巻き取り紙が回転す
る共通圧胴に接するプレートロールを通り過ぎるとき
に、プレートロールがイメージを巻き取り紙に印刷す
る。カラードライヤー１８が隣接するカラーデッキの間
に取り付けられており、印刷が完了した巻取り紙はトン
ネルドライヤー１９を通って運ばれ、巻き戻しスタンド
２０に巻き戻される。

【００１５】図２は、共通圧胴２２を有するフレキソ印
刷機のための従来技術のギア無しデッキ２１を示す。リ
ニアレール２３が前フレーム及び後フレームにそれぞれ
取り付けられている。リニア軸受２４はレール上に取り
付けられており、プレートロール２６用の軸受ブロック
２５を支持する。リニア軸受２７はアニロックスロール
２９用の軸受ブロック２８を支持する。

【００１６】プレートロールは、軸受によって回転可能
に支持されるジャーナル（図示せず）を有する。プレー
トロールの軸受は軸受ブロック２５によって支持され
る。プレートロールはその軸芯即ち中心３０の回りに回
転する。

【００１７】同様に、アニロックスロールのジャーナル
は、軸受によって回転可能に支持されるが、これはアニ
ロックスロールの各端において軸受ブロック２８によっ
て支持される。アニロックスロールはその軸芯即ち中心
３１回りに回転する。

【００１８】ボールねじ３３は、フレームの端部プレー
ト３４に回転可能に取り付けられて、軸受ブロック２５
に螺合している。フレームの端部プレート３４上のステ
ップモーターは、プレートロールを共通圧胴に接近離隔
したい場合に、ボールねじ３３を回転させる。ボールね
じ３３は、軸受ブロック２８のすきま穴を貫通してい
る。

【００１９】ボールねじ３５は、ボールねじ３３から軸
方向にオフセットしており、フレームの端部プレート３
４に回転自在に取り付けられていて、軸受ブロック２８
と螺合している。フレームの端部プレート３４にあるス
テップモーターは、アニロックスロールを共通圧胴に接
近離隔したい場合に、ボールねじ３５を回転させる。

【００２０】プレート軸受ブロック２５及びアニロック
ス軸受ブロック２８は、リニア軸受の頂部に取り付けら
れて、ボールねじによってリニアレールに沿って移動さ
れる。この構造の欠点は、プレートロールの中心３０及
びアニロックスロールの中心３１とボールねじ３３、３
５との間の垂直距離が大きいということである。通常の
印刷状態では、ボールねじとリニア軸受が全ての印刷力
を受けるが、この垂直距離のために、リニア軸受にモー
メント負荷が誘起される（プレートロール及びアニロッ
クスロールは、単一のリニア軸受のまわりに旋回する傾
向を持つ）。このモーメント負荷は、共通圧胴に対する
デッキの位置によって、デッキ毎に大きさが異なる。傾
斜デッキでは、水平デッキよりもこの負荷の大きさが悪
化する。傾斜デッキへの影響は、リニア軸受よりもボー
ルねじに対して印刷負荷が大きくなる水平デッキと比較
して、ボールねじよりもリニア軸受に対して印刷負荷が
大きくなることである。このデッキ構造の実質的結果
は、印刷中においてデッキの剛性は低下し（スプリング
要素は直列配置）、跳ね返りに対する感受性が高くなる
ことである。

【００２１】図３は、プレートロールに加わる力を示し
ている。ニップ力ＮＦが共通圧胴２２によってプレート
ロール２６に加わる。リニアレール２３と平行なライン
４１に対するニップ力の角度は、共通圧胴の外周に沿う
デッキの位置によって変わる。デッキ番号１、２、７、
８のデッキでは、ニップ力は上向きとなる。番号３、
４、５、６のデッキでは、ニップ力は下向きとなる。

【００２２】距離Ｄと組み合わされたニップ力の水平方
向成分（リニアレール２３に平行な成分）が、リニア軸
受２４を中心とするモーメントＭを発生する。距離Ｄが
大きいほど、モーメント負荷は大きくなる。

【００２３】モーメントMは、リニア軸受に作用する軸
受反力ＢＲＦ₁及びＢＲＦ₂による抵抗を受ける。

【００２４】図４及び図５は、本発明によって形成され
たカラーデッキ４１を持つフレキソ印刷機４０を示す。
この印刷機４０は、印刷機の前フレーム及び後フレーム
（図示せず）で支持された軸受４３に回転可能に取り付
けられた慣用の共通圧胴４２を有する。巻き取り紙Ｗは
レイダウンロール４４を通過し、共通圧胴と共に回転す
る。

【００２５】カラーデッキ４１はそれぞれ、印刷機の前
フレーム及び後フレームに取り付けられる矩形の軸受支
持フレーム５２によって支持されるプレートロール４８
とアニロックス４９とを有している。各軸受支持フレー
ム５２は、平行に間隔をおいて配置された上方のリニア
レール５４及び下方のリニアレール５５と、一組の端部
ブレース５６、５７とを有している。

【００２６】図４及び図５において、プレートロール及
びアニロックスロールはラック調整出位置に示されてお
り、ここではプレートロールは共通圧胴の表面から離れ
ており、アニロックスロールはプレートロールから離れ
ている。

【００２７】図６及び図７を参照すると、各プレートロ
ール４８は長手軸５９を持ち、且つ軸受６１内に回転可
能に支持される一組の端部ジャーナル６０を有してい
る。プレート軸受６１は、プレートキャリッジ６３に取
りつけられた軸受ブロック６２に載置されている。上方
リニア軸受６６及び下方リニア軸受６７は各プレートキ
ャリッジに取りつけられ、上方及び下方の軸受は軸受支
持フレーム５２の上方リニアレール５４及び下方リニア
レール５５に摺動可能に取り付けられている。図７は、
印刷機の前フレーム６９への軸受支持フレーム５２の取
り付けを示す。プレートロールの軸芯は上方レール５４
及び下方レール５５に対して直角に延びている。

【００２８】アニロックスロール４９は同様に、上方レ
ール５４及び下方レール５５上を直線状に移動するよう
に載設される。一対のアニロックスキャリッジ７１は上
方リニア軸受７２及び下方リニア軸受７３によって支持
される。軸受７４は各アニロックスキャリッジに載設さ
れており、アニロックスロールのジャーナルの一方を回
転自在に支持する。

【００２９】ボールねじ７８が、ブッシュ７９によって
上方レール５４及び下方レール５５の間で、プレートキ
ャリッジ６３上に回転可能に取り付けられている。ステ
ップモーター８１がプレートキャリッジに載設されてお
り、歯車８２、８３を介してボールねじを回転させる。
ボールねじの左端は、軸受支持フレーム５２に取り付け
られたナット８４（図４）に螺合している。ボールねじ
７８はステップモーター８１によって回転されると、プ
レートキャリッジ及びプレートロールが上方レール５４
及び下方レール５５に沿って移動する。

【００３０】第二のボールねじ８８は同様に、レール５
４、５５の間においてアニロックスキャリッジ７１に回
転可能に載設される。ステップモーター９１は歯車９
２、９３を介してボールねじ８８を回転させる。ボール
ねじ８８の右端はベアリング支持フレームにナット９４
（図４）を介してねじ締めされる。ボールねじ８８はス
テップモーター９１によって回転されると、アニロック
スロールはレール５４、５５に沿って移動する。

【００３１】ボールねじ７８、８８は上方レール５４及
び下方レール５５と平行に延び、好ましくはレールの途
中位置に配置される。プレートロール及びアニロックス
ロールの間の作動ライン、即ち、各ロールの回転軸芯を
連結するラインも、上下のレールと平行に延びる。ボー
ルねじ７８、８８のそれぞれの回転軸芯はプレートロー
ル及びアニロックスロールの作動ラインと実質的に一直
線上にあり、各ロールの回転軸芯と実質的に交差する。
「実質的に一直線上にある」「実質的に交差する」とい
うのは、各ボールねじの軸芯が作動ラインの同一線上に
あり、デッキ部品の通常の製作公差の蓄積された許容差
内でロールの軸芯と交差するということを意味する。

【００３２】図８は、印刷工程中に本発明の印刷デッキ
に加わる力を示している。プレートロール４８に対する
ニップ力ＮＦの角度は変動する。番号１、２、７、８の
デッキでは、力は上向きに進む。番号３、４、５、６の
デッキでは、力は下向きに進む。

【００３３】上方リニア軸受６６及び下方リニア軸受６
７は、鉛直な方向即ち上方レール５４及び下方レール５
５に対して直角方向にのみ抵抗を生ずる必要がある。ボ
ールねじ７８は、ニップ力の水平方向成分に対して抵抗
し、それに応じてサイズが決められる。モーメント負荷
は、プレートロールの回転軸芯とボールねじを実質的に
同一線上に置くことによって無くなる。

【００３４】この新規な印刷機デッキ構造は、プレート
ロールの軸とボールねじを同一線上に配置することで、
図２の従来技術のデッキのモーメント負荷状態を無く
す。ボールねじは上下のレールの間に配置され、印刷時
にリニア軸受に等しい負荷を与える（振動はなくな
る）。ボールねじの上方及び下方にリニア軸受を配置す
ることにより高剛性のデッキ構造が実現される。

【００３５】主要な利点として、ニップ力の作用ライン
がプレートロールの軸芯を通って延びるのであれば、デ
ッキは、傾斜位置又は水平位置のいずれににおいても印
刷機に配置可能である。共通圧胴とプレートロールの間
の作用ラインが完全に水平である場合以外は、印刷負荷
は全てのデッキにおいてボールねじとリニア軸受との間
で分担される。この場合、ボールねじはコラム負荷を充
分に処理可能なように（全てのデッキに対して）サイズ
決めされており、リニアレールのみがガイド手段を提供
する。

【００３６】上記の明細書では、例示の目的のために、
本発明の特定の実施形態について詳細な説明を述べてい
るが、ここで説明された詳細の多くは、本発明の精神及
び範囲を逸脱することなく当業者によって大幅に変更さ
れ得ることが理解されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のフレキソ印刷機の前方立面図である。

【図２】従来技術のフレキソ印刷機の印刷デッキの部分
前方立面図である。

【図３】フレキソ印刷プロセスによる、図２の印刷デッ
キに加わる力を示す示力図である。

【図４】本発明によって形成されたフレキソ印刷機の右
側の部分前方立面図である。

【図５】本発明によって形成されたフレキソ印刷機の左
側の部分前方立面図である。

【図６】本発明によって構成された歯車無し印刷デッキ
の部分前方立面図である。

【図７】図６のデッキの部分右側端面図である。

【図８】図６の印刷デッキに加わる力を示す示力線図で
ある。

【符号の説明】

４０ 印刷機 ４１ カラーデッキ ４２ 共通圧胴 ４３ 軸受 ４８ プレートロール ４９ アニックスロール ５２ 軸受支持フレーム ５４、５５ リニアレール ５６、５７ ブレース ５９ 長手軸 ６１ 軸受 ６２ 軸受ブロック ６３ プレートキャリッジ ６６、６７ リニア軸受 ６９ 前フレーム ７１ アニックスキャリッジ ７２、７３ リニア軸受 ７８ ボールねじ ８１ ステップモーター ８２、８３ 歯車 ８４ ナット ８８ ボールねじ ９１ ステップモーター ９２、９３ 歯車

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・エイ・ネルソン アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、グリ ーン・ベイ、スコット・ドライブ 425 (72)発明者 ロマン・ジェイ・マドリー アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、グリ ーン・ベイ、ドゥウェイ・デッカー・ドラ イブ 2825

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレームと、 該フレームに回転可能に載設された共通圧胴と、 該共通圧胴に接近離隔して移動するように前記フレーム
   に可動に載設されたロール支持組立体と、 軸芯を有し、該軸芯を中心に回転するように該回転支持
   組立体に回転可能に設けられたロールと、 前記ロールの軸芯と実質的に交差する回転軸芯を有して
   おり、かつ前記ロール支持組立体が前記フレームの方向
   に移動するように、前記ロール支持組立体と前記フレー
   ムとの間を延びる回転可能なねじとを有する印刷機械。
2. 【請求項２】 前記第一のロールの軸に対して平行に延
   びる軸を有する第二のロールを有する印刷機械であっ
   て、該第二のロールは軸を中心に回転するようロール支
   持組立体に回転可能に載設されており、前記ねじの軸芯
   は前記第一及び第二のロールの軸芯と実質的に交差す
   る、請求項１に記載の印刷機械。
3. 【請求項３】 間隔をあけて配置され前記フレームに載
   設されたレールを有する印刷機械であって、前記ロール
   支持組立体は前記レールに移動可能に載設され、前記ね
   じは該レールの間に配置された請求項２に記載の印刷機
   械。
4. 【請求項４】 前記レールと前記ねじの軸芯が平行であ
   る請求項３に記載の印刷機械。
5. 【請求項５】 前記ねじは前記レールの間のほぼ中間に
   ある請求項４に記載の印刷機械。
6. 【請求項６】 前記ロール支持組立体は、前記第一のロ
   ールを支持するための第一のロール支持と前記第二のロ
   ールを支持するための第二のロール支持とを有し、前記
   ねじは前記第一のロール支持と前記フレームに対して前
   記第一のロール支持を移動させるための前記フレームと
   の間を延び、第二のねじは前記第二のロール支持と前記
   フレームに対して前記第二のロール支持を移動させるた
   めの前記フレームとの間を延び、かつ前記第一のロール
   と第二のロールの軸芯と実質的に交差する回転軸を有す
   る、請求項２に記載の印刷機械。
7. 【請求項７】 間隔をあけて配置され前記フレームに載
   設されたレールを揺する印刷機械であって、前記ロール
   支持組立体は該レールに移動可能に取り付けられてお
   り、前記ねじは該レール間に配置されている請求項１に
   記載の印刷機械。
8. 【請求項８】 前記レール及び前記ねじの軸芯が平行で
   ある請求項７に記載の印刷機械。
9. 【請求項９】 前記ねじは前記レール間のほぼ中間にあ
   る請求項７に記載の印刷機械。
10. 【請求項１０】 一組のフレームと、 軸芯を有し、該軸芯を中心にして回転するように前記フ
    レームに回転可能に載設された共通圧胴と、 該共通圧胴に接近離隔するようにして移動するように前
    記フレームに移動可能に載設されたロール支持組立体
    と、 軸芯を有し、該軸芯を中心にして回転するように前記共
    通圧胴に隣接するロール支持組立体に回転可能に載設さ
    れた第一のロールと、 軸芯を有し、該軸芯を中心にして回転するように前記第
    一のロールに隣接する前記ロール支持組立体に回転可能
    に載設された第二のロールであって、前記共通圧胴の軸
    芯と前記第一と第二のロールとが平行になっている、第
    二のロールと、 前記第一と第二のロールの軸芯と実質的に交差する回転
    軸を有しており、前記フレームに対して前記ロール支持
    組立体が移動するように前記ロール支持組立体と前記フ
    レームの一つとの間を延びる回転可能なねじとを有する
    印刷機械。
11. 【請求項１１】 前記ロール支持組立体は前記第一のロ
    ールを支持する第一のロール支持と、前記第二のロール
    を支持する第二のロール支持とを有し、前記ねじは、前
    記第一のロール支持と前記一つのフレームに対して前記
    第一のロール支持を移動させるためのフレームの一方と
    の間を延び、第二のねじは前記第二のロール支持と前記
    一つのフレームに対して前記第二のロール支持を移動さ
    せるためのフレームの一方との間を延び、前記第二のね
    じは前記第一と第二のロールの軸芯と実質的に交差する
    回転軸を有する、請求項１０に記載の印刷機械。
12. 【請求項１２】 側部フレームの少なくとも一つに載設
    された上方及び下方のレールを有する印刷機械であっ
    て、前記ロール支持組立体は前記上方及び下方のレール
    に移動可能に載設されており、前記ねじは前記上方及び
    下方のレールの間に配置されている請求項１０に記載の
    印刷機械。
13. 【請求項１３】 前記上方及び下方のレールと前記ねじ
    とは平行である請求項１０に記載の印刷機械。
14. 【請求項１４】 前記スクリューは前記上方及び下方の
    レールのおよそ中間にある、請求項１０に記載の印刷機
    械。
15. 【請求項１５】 フレームと、 該フレームに載設される共通圧胴と、 該共通圧胴に接近離隔して移動するように前記レールに
    移動可能に載設されたロール支持組立体と、 軸芯を有し、該軸芯を中心に回転するように前記ロール
    支持組立体に回転可能に載設されるロールであって、前
    記ロールの軸芯は前記間隔をあけて配置されたレールに
    対し垂直方向に延び且つ間隔をあけて配置されるレール
    の間を延びるロールと、 を有する印刷機械。
16. 【請求項１６】 前記第一のロールの軸芯と平行に延び
    る軸芯を有する第二のロールを有し、該第二のロールは
    軸芯を中心にして回転するように前記ロール支持組立体
    に回転可能に載設されており、前記ロールは前記ロール
    支持組立体に載設されることによって該ロールの軸芯の
    間を延びるラインが間隔をあけて配置されたレールと平
    行になっている、請求項１５に記載の印刷機械。
17. 【請求項１７】 印刷機械において共通圧胴に接近離隔
    するように一組のロールを移動させる方法であって、該
    ロールはそれぞれ軸芯を有しており、該ロールの該軸は
    平行になっており、前記ロールの前記軸と実質的に交差
    する方向にロールへ並進力を作用するステップを有する
    方法。
18. 【請求項１８】 前記間隔をあけて配置した平行なレー
    ルの間のロールに作用される並進の力の方向と平行に延
    びる間隔をあけて配置された平行なレール上で線形に移
    動するようにロールを支持するステップを有する請求項
    １７に記載の方法。
19. 【請求項１９】前記並進力は間隔をあけて配置された平
    行なレールに作用される請求項１８に記載の方法。