JP2001071068A - ヘミング加工装置 - Google Patents

ヘミング加工装置

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JP2001071068A JP25244399A JP25244399A JP2001071068A JP 2001071068 A JP2001071068 A JP 2001071068A JP 25244399 A JP25244399 A JP 25244399A JP 25244399 A JP25244399 A JP 25244399A JP 2001071068 A JP2001071068 A JP 2001071068A
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heming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のドアパネルの如き複数辺のヘミング
加工を行う必要がある場合に、コーナー部までも含めて
それらのヘミング加工を全て同時に行えるようにする。 【解決手段】 ヘミング用スイングアーム9の動きにプ
リヘミング用スイングアーム7を連動させ、ヘミング用
スイングアーム9がヘミング加工位置P2に到達するま
での間に、プリヘミング用スイングアーム7によるヘミ
ングフランジ部Fの予備曲げ加工とそのプリヘミング加
工位置P12から一時退避位置P13への退避動作を完
了させる。ヘミング用スイングアーム9がヘミング加工
位置P2にある状態でドアパネルDをダイ6とともに上
昇させて、先に予備曲げ加工が施されているヘミングフ
ランジ部Fに本曲げ加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘミング加工装置に
関し、例えば自動車のドアを形成するドアアウタパネル
とドアインナパネルとをその周縁部にてヘミング結合す
るにあたり、ヘミングフランジ部の予備曲げ加工(プリ
ヘミング)とそれに続く本曲げ加工(ヘミング)とを行
ういわゆるテーブルトップタイプのヘミング加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】図8に示
すように、回転中心Oをもつスイングタイプのヘミング
ポンチ(またはプリヘミングポンチ)51を振り込むよ
うに作動させてヘミングフランジ部Fの本曲げ加工(ま
たは予備曲げ加工)を行う技術は例えば特公昭53−3
3540号公報等で知られている。この場合、本曲げ加
工完了時に加圧力がヘミングフランジ部Fに対してほぼ
面直角方向から作用するようにするためには、ヘミング
ポンチ51の回転中心Oは本曲げ加工完了時のヘミング
フランジ部Fのほぼ延長線上に設定しなければならず、
その結果としてヘミングポンチ51の先端での軌跡Qは
同図のようにわずかに外側に膨らむようなかたちとな
る。なお、PaはドアパネルDのドアアウタパネル、P
bはドアインナパネルである。
【0003】一方、図9に示すように、例えば自動車の
ドアパネルDの組み立てに際してそのコーナー部にヘミ
ング加工を施す場合、ヘミングフランジ部Fが一辺部ご
とに独立しているが故にヘミングポンチ51も一辺部ご
とに分割されていて個々に独立した動きをし、例えば本
曲げ加工完了時に双方のヘミングポンチ51が接合面5
2にてちょうど突き合わされるように設定される。その
一方、個々のヘミングポンチ51は図8に示したように
外側にわずかに膨らんだ軌跡Qのもとに動くことから、
本曲げ加工完了時に上記接合面52にて双方のヘミング
ポンチ51が互いに干渉することになる。この場合、本
曲げ加工完了時に上記接合面52にて隙間があくように
設定すれば干渉は回避できるものの、その隙間部分では
本曲げ加工が不完全なものとなる。
【0004】そこで、一般的には図10に示すように、
一般部加工用の二つのヘミングポンチ51とは別にコー
ナー部専用のヘミングポンチ53を付加し、なおかつそ
れら三つのヘミングポンチ51,53の作動タイミング
をずらして、例えばコーナー部専用のヘミングポンチ5
3の作動を先行させてそれより遅れて残りのヘミングポ
ンチ51の作動を開始させ、先行したヘミングポンチ5
3が本曲げ加工を終了して干渉回避可能な位置まで退避
した状態となって初めて残りのヘミングポンチ51を本
曲げ加工完了位置まで作動させるようにした加工法が採
用されている。
【0005】しかしながら、上記のような従来のヘミン
グ加工装置では、ヘミングポンチ同士の干渉回避のため
にヘミングポンチ51,53の分割数を増加しなければ
ならないだけでなく、それらのヘミングポンチ51,5
3の作動タイミングをずらす制御を行わなければならな
いことから、装置全体の構造が複雑化するとともに設備
費の高騰が余儀なくされる結果となって好ましくない。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけコーナー部を含む部位にヘミング
加工を施すにあたり、ヘミングポンチの分割数を増やし
たり作動タイミングをずらすことなく複数辺部でのヘミ
ング加工を同時に行えるようにしたヘミング加工装置を
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、互いに重ね合わせた二枚のパネル同士をヘミング結
合するにあたり、一方のパネルの端部に予め直立形成さ
れているヘミングフランジ部が所定の傾斜角になるまで
予備曲げ加工を施すとともにその予備曲げ加工に続いて
本曲げ加工を施すヘミング加工装置であって、加工対象
となるパネルが位置決め載置されるダイと、このダイを
所定ストロークのもとで昇降させるリフト手段と、水平
な軸を回転中心としてヘミング待機位置とヘミング加工
位置との間で揺動することにより、加工対象となるヘミ
ングフランジ部に対して上方から接近してヘミング加工
位置にて本曲げ加工を施すヘミング用スイングアーム
と、このヘミング用スイングアームを揺動させるための
アクチュエータと、前記ヘミング用スイングアームの動
きに連動するように該ヘミング用スイングアームにリン
ク結合されていて、同じく水平な軸を回転中心としてプ
リヘミング待機位置とプリヘミング加工位置との間で揺
動することにより、本曲げ加工に先立って加工対象とな
るヘミングフランジ部に対して横方向から接近してプリ
ヘミング加工位置にて予備曲げ加工を施すプリヘミング
用スイングアームとを備えている。
【0008】そして、前記アクチュエータの作動により
ヘミング用スイングアームがヘミング待機位置からヘミ
ング加工位置に向かって揺動し始めた時にこれに連動し
てプリヘミング用スイングアームがプリヘミング待機位
置から揺動を開始し、前記ヘミング用スイングアームが
ヘミング加工位置に到達するまでの間に、プリヘミング
用スイングアームによる予備曲げ加工とそのプリヘミン
グ加工位置から一時退避位置へのプリヘミング用スイン
グアームの退避動作が完了するように前記各スイングア
ームの移動軌跡が設定されていて、前記ヘミング用スイ
ングアームがヘミング加工位置にある状態で、リフト手
段の作動により加工対象となるパネルがダイとともに所
定ストロークだけ上昇動作することで予備曲げ加工に続
く本曲げ加工が行われるようになっていることを特徴と
している。
【0009】上記の一時退避位置は、プリヘミング待機
位置とプリヘミング加工位置との中間位置に設定されて
いてもよく、またプリヘミング待機位置と同じ位置であ
ってもよい。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明におけるヘミング用スイングアームの先端
には本曲げ加工を直接的に司るヘミングポンチが、プリ
ヘミング用スイングアームの先端には予備曲げ加工を直
接的に司るプリヘミングポンチがそれぞれに設けられて
いることを特徴としている。
【0011】したがって、これらの請求項1,2に記載
の発明では、本曲げ加工を目的としたヘミング用スイン
グアームの動きに連動して予備曲げ加工のためのプリヘ
ミング用スイングアームが動き出すことになる。そし
て、自動車のドアパネルのごときほぼ直角な二辺のヘミ
ングフランジ部のヘミング加工を同時に行うことを前提
とした場合、ヘミングフランジ部の予備曲げ加工に際し
ては、各ヘミングフランジ部の横方向からプリヘミング
用のスイングアームが接近して予備曲げ加工を施すこと
になるので、二辺部の予備曲げ加工が完了するまで双方
のプリヘミング用スイングアームが干渉することはな
く、コーナー部に相当する部分のヘミングフランジ部ま
で確実に予備曲げ加工が施され、予備曲げ加工が施され
るとプリヘミング用スイングアームは一時退避位置に向
かって退避する。これらの予備曲げ加工と退避動作は、
その後の本曲げ加工に備えて、ヘミング用スイングアー
ムがヘミング加工位置に到達するまでに完了する。
【0012】やがて上記プリヘミング用スイングアーム
の退避とともにヘミング用スイングアームがヘミング加
工位置に位置決めされ、ヘミング用スイングアームのう
ち本曲げ加工を直接司る部分すなわちヘミングポンチが
予備曲げ加工が施されたヘミングフランジ部の真上に位
置することになる。この場合、図7に示すように、ヘミ
ング用スイングアームがヘミング加工位置に位置決めさ
れたとしてもこの時点では本曲げ加工は行われていない
ので、そのヘミング用スイングアームのヘミング加工位
置を該スイングアームの回転中心よりも上方に設定する
ことにより、そのスイングアームの先端のヘミングポン
チの軌跡が本曲げ加工完了位置におけるヘミングポンチ
の先端位置よりも外側に膨らむことはなく(図8参
照)、ヘミングポンチ同士の干渉を回避できる。これ
が、相隣接する二辺部のヘミング加工を同時に行いつつ
も従来のようなコーナー部専用のヘミングポンチを必要
としない本発明の特徴である。
【0013】そして、上記のようにヘミング加工位置に
ヘミング用スイングアームが待機している状態でパネル
全体をダイとともにリフトアップさせることで、ヘミン
グ用スイングアームの先端のヘミングポンチとダイとの
協働により本曲げ加工が施される。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明におけるヘミング用スイングアームは所
定の支持体に揺動可能に支持されているとともに、この
ヘミング用スイングアームと支持体およびアクチュエー
タの出力部材との間にはトグル機構を形成するリンクが
介装されていて、前記ヘミング用スイングアームがヘミ
ング加工位置に位置した時に上記トグル機構の三つの関
節が同一軸線上に位置するように設定されていることを
特徴としている。
【0015】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、ヘミング加工位置にあるヘミング用スイングアーム
に対してパネルがダイとともに上動することで本曲げ加
工が施され、その時の加圧力はヘミング用スイングアー
ムが負担することになるものの、ヘミング用スイングア
ームがヘミング加工位置にある時には、上記トグル機構
の三つの関節が同一軸線上にあって実質的にトグル機構
がデッドポイント状態にあるので、上記加圧力は最終的
に支持体に負担されることになり、ヘミング用スイング
アームを作動させるためのアクチュエータが本曲げ加工
のための成形力を負担しないで済むことになる。
【0016】
【発明の効果】請求項1,2に記載の発明によれば、ス
イングアーム方式にてヘミングフランジ部の予備曲げ加
工とそれに続く本曲げ加工とを行うことを前提としつつ
も、本曲げ加工についてはヘミング加工位置に待機して
いるヘミング用スイングアームに対してパネル側をダイ
とともに上動させることで加工を行うようにしたので、
例えば隣り合う二辺部のヘミングフランジ部のヘミング
加工を行う場合に、従来のようにコーナー部分について
別のスイングアーム(ヘミングポンチ)を設定する必要
もなければタイミングをずらして加工する必要もなく二
辺同時に加工できることから、装置全体の構造を簡素化
できるととともに、加工品質も向上する。
【0017】また、上記のようにスイングアーム方式を
前提とした上でパネル側を上動させて本曲げ加工を行う
ようにしているので、上動のためのストロークは著しく
小さくて済み、サイクルタイムの短縮化と併せてその上
動のためのリフト手段を大幅に小型化できる効果があ
る。
【0018】また、請求項3に記載の発明によれば、ヘ
ミング用スイングアームの駆動系にトグル機構を介在さ
せて、ヘミング用スイングアームがヘミング加工位置に
ある時には実質的にデッドポイント状態となるように設
定したことにより、ダイの上動に伴う加圧力はヘミング
用スイングアームを介して支持体が負担することになる
ので、その加圧力をスイングアーム駆動用のアクチュエ
ータに負担させる必要がなく、そのアクチュエータを小
型化できる効果がある。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明に係るヘミング
加工装置の好ましい実施の形態を示す図であって、図5
に示すように自動車のドアパネルDの四辺部に同時にヘ
ミング加工を施すための装置の例を示している。そし
て、特に図1は装置全体の構成を、また図2以下の図面
は図1の要部の作動状態をそれぞれ示している。
【0020】図1のほか図5に示すように、架台1上に
は複数の油圧シリンダ3をリフト手段としリフタテーブ
ル4を可動部とするリフタ2が設けられているほか、そ
のリフタ2のまわりには支持体としての複数の支持フレ
ーム5が立設されていて、この支持フレーム5に後述す
るプリヘミング用スイングアーム7やヘミング用スイン
グアーム9等が装着されている。そして、リフタテーブ
ル4上には加工対象となるドアパネル(ドアアウタパネ
ルPaとインナパネルPbとを重ね合わせたもの)Dが
位置決め載置されるダイ6が設けられている。なお、ダ
イ6上にドアパネルDが位置決めされるとドアパネルD
は図示を省略したパッドやクランパーにて押圧固定もし
くはクランプされる。
【0021】支持フレーム5には予備曲げ加工を目的と
したプリヘミング用スイングアーム7が水平な軸8を介
して揺動可能に支持されているほか、プリヘミング用の
ものより大型の本曲げ加工を目的としたヘミング用スイ
ングアーム9が同じく水平な軸10を介してプリヘミン
グ用スイングアーム7と干渉しないように揺動可能に支
持されている。
【0022】そして、プリヘミング用スイングアーム7
とヘミング用スイングアーム9とは中間リンク11と軸
12を介して相互に連結されているとともに、プリヘミ
ング用スイングアーム7の先端にはプリヘミング加工の
ためのプリヘミングポンチ13が、ヘミング用スイング
アーム9の先端にはヘミング加工のためのヘミングポン
チ14がそれぞれに固定支持されている。なお、図5に
示すように、本実施の形態ではドアパネルDの一辺ごと
に二組の支持フレーム5やスイングアーム7,9等が設
けられていて、それら二組のスイングアーム7,9にて
単一のプリヘミングポンチ13やヘミングポンチ14を
支持している。
【0023】また、上記支持フレーム5にはアクチュエ
ータとしてトラニオン型の油圧シリンダ15が揺動可能
に設けられていて、この油圧シリンダ15の出力部材で
あるピストンロッド16とヘミング用スイングアーム9
との間には二つのリンク17,18が介装されていて、
これら支持フレーム5とヘミング用スイングアーム9お
よび二つのリンク17,18とにより油圧シリンダ15
をアクチュエータとするトグル機構19が構成されてい
る。
【0024】すなわち、一方のリンク18は軸20によ
りヘミング用スイングアーム9と他方のリンク17とを
相互に連結しているとともに、他方のリンク17は軸2
0,21により一方のリンク18とピストンロッド16
とを相互に連結していて、その他方のリンク17は水平
な軸22を介して支持フレーム5に揺動可能に支持され
ている。そして、図3に示すように、ヘミング用スイン
グアーム9が後述するヘミング加工位置P2まで揺動し
た時には、トグル機構19の関節として機能する三つの
軸20,22の中心が同一軸線上に位置して、実質的に
トグル機構19がデッドポイント状態となるように設定
されている。
【0025】同様に、ヘミング用スイングアーム9とプ
リヘミング用スイングアーム7および中間リンク11と
によってもまたトグル機構23が構成されていて、図2
に示すように、プリヘミング用スイングアーム7が後述
するプリヘミング加工位置P12に達した時にはヘミン
グ用スイングアーム9の回転中心である軸10と中間リ
ンク側の軸12の中心とが同一軸線上に位置して実質的
にトグル機構23がデッドポイント状態となるように設
定されている。
【0026】したがって、油圧シリンダ15の伸縮動作
に応じトグル機構19を介してヘミング用スイングアー
ム9が揺動運動する一方、そのヘミング用スイングアー
ム9とプリヘミング用スイングアーム7とが中間リンク
11を介して連結されているために、ヘミング用スイン
グアーム9の動きに連動して同時にプリヘミング用スイ
ングアーム7もまた揺動運動するようになっている。
【0027】また、上記ヘミング用スイングアーム9は
図1に示すヘミング待機位置P1と図3に示すヘミング
加工位置P2との間で揺動運動するようになっている一
方、プリヘミング用スイングアーム7は図1に示すプリ
ヘミング待機位置P11と図2に示すプリヘミング加工
位置P12との間で揺動運動するようになっている。
【0028】より詳しくは、図1に示すヘミング待機位
置P1からヘミング用スイングアーム9が揺動を開始し
て図2,3の状態を経て図4のヘミング加工位置P2に
達するまでの間に、プリヘミング用スイングアーム7が
同じく図1に示すプリヘミング待機位置P11から図2
に示すプリヘミング加工位置P12を経て図3に示す一
時退避位置P13に達するように、各スイングアーム
7,9や中間リンク11の長さあるいは回転中心の位置
ひいてはヘミングポンチ14やプリヘミングポンチ13
の先端の移動軌跡がそれぞれ設定されている。すなわ
ち、ヘミング用スイングアーム9とプリヘミング用スイ
ングアーム7がそれぞれ待機位置P1,P11から同時
に揺動運動を開始するも、プリヘミングポンチ13によ
る予備曲げ加工がヘミングポンチ14による本曲げ加工
よりも先行して行われるように設定されている。
【0029】なお、本実施の形態では上記一時退避位置
P13をプリヘミング待機位置P11とほぼ同じ位置に
設定していあるが、プリヘミング待機位置P11とプリ
ヘミング加工位置P12の中間にあって且つヘミングポ
ンチ14とプリヘミングポンチ13相互の干渉を回避で
きれば一時退避位置P13は必ずしもプリヘミング待機
位置P11と同じである必要はない。
【0030】次に以上のように構成されたヘミング加工
装置によるヘミング加工時の一連の動きを図1〜4を参
照しながら詳細に説明する。なお、先に述べたように加
工対象となるドアパネルDの一辺部ごとにスイングアー
ム7,9やヘミングポンチ14あるいはプリヘミングポ
ンチ13等の構成要素が独立していることから、各辺部
ごとのヘミング加工が一斉に同時併行的に行われる。
【0031】図1に示すように、ヘミング用スイングア
ーム9やプリヘミング用スイングアーム7がヘミングも
しくはプリヘミングの各待機位置P1,P11にある状
態で、図示外のハンドリングロボット等によりドアアウ
タパネルPaとドアインナパネルPbとがセットになっ
たドアパネルDがダイ6上に投入されて位置決めされ
る。この時、リフタ2のリフタテーブル4は下降限位置
にて待機している。なお、ドアアウタパネルPaの周縁
部には図6の(A)に示すように予めヘミングフランジ
部Fが直立形成されている。
【0032】ドアパネルDが位置決めされると、その位
置決め完了信号を受けて油圧シリンダ15が伸長動作
し、ヘミング用スイングアーム9が軸10を回転中心と
して、またプリヘミング用スイングアーム7が軸8を回
転中心として、それぞれ図1のヘミングもしくはプリヘ
ミング待機位置P1,P11から時計回り方向に揺動運
動を開始する。そして、揺動運動の開始から比較的早い
時期にプリヘミング用スイングアーム7がヘミングフラ
ンジ部Fに向かってほぼ真横方向から接近して、図2に
示すようにプリヘミング加工位置P12に達する。これ
により、図6の(B)に示すようにプリヘミング用スイ
ングアーム7の先端のプリヘミングポンチ13がヘミン
グフランジ部Fを45度程度まで折り曲げて、予備曲げ
加工が施される。この時、中間リンク11を中心とする
トグル機構23がいわゆるデッドポイント状態となるた
め、予備曲げ加工に伴う反力は支持フレーム5が負担す
ることとなり、油圧シリンダ15の負担とはならない。
【0033】図2の状態からなおも油圧シリンダ15の
伸長に伴ってヘミング用スイングアーム9の揺動運動が
進行すると、予備曲げ加工を終了したプリヘミング用ス
イングアーム7はトグル機構23がデッドポイント状態
を越えてしまうために逆に反時計回り方向に揺動して図
3に示すように一時退避位置P13まで退避する。ま
た、油圧シリンダ15が伸長限位置まで伸びきるのと同
時にヘミング用スイングアーム9はヘミング加工位置P
2に達し、同時にトグル機構19がデッドポイント状態
となるためにヘミング用スイングアーム9はそのヘミン
グ加工位置P2にて実質的にロックされるかたちとなっ
てその状態を保持し、ヘミング用スイングアーム9の先
端のヘミングポンチ14は先に予備曲げ加工が施された
ヘミングフランジ部Fの真上に位置することになる。
【0034】ここで、本実施の形態では、図7に示すよ
うにヘミング用スイングアーム9がヘミング加工位置P
2に位置決めされた時には、そのヘミングポンチ14の
先端面の高さ位置がスイングアーム9自体の回転中心で
ある軸10の高さ位置と同等もしくはそれよりも上方に
位置するように設定してあるため、図7と図8を比較す
ると明らかなように、ヘミングポンチ14の先端の移動
軌跡Qがヘミング加工位置P2でのヘミングポンチ14
の先端位置よりも外側に膨らんでしまうことがない。し
たがって、図5に示したように、ドアDの各辺ごとに独
立した複数のスイングアーム9にて四辺同時にヘミング
加工を行ったとしても隣接するスイングアーム9(ヘミ
ングポンチ14)同士が相互に干渉することはないか
ら、従来のようにコーナー部専用のヘミングポンチを設
定したりあるいは部分的にヘミング加工タイミングをず
らすことなく四辺同時にヘミング加工を行うことができ
ることになる。
【0035】そして、ヘミング用スイングアーム9がヘ
ミング加工位置P2に達したことを図示外のセンサが検
知すると、その信号を受けてリフタ2側の油圧シリンダ
3が伸長動作して、図4に示すようにドアパネルDをダ
イ6ごとリフトアップさせる。これにより、図6の
(C)に示すように先にプリヘミング加工が施されてい
るヘミングフランジ部Fにヘミングポンチ14とダイ6
との協働のもとで本曲げ加工が施されて、ドアアウタパ
ネルPaとドアインナパネルPbとのヘミング結合が完
了する。すなわち、本実施の形態では、上方で待機して
いるヘミングポンチ14に対してドアパネルDをダイ6
とともに上動させることでヘミングフランジ部Fの本曲
げ加工が施される。
【0036】この時、図4に示したようにトグル機構1
9がいわゆるデッドポイント状態にあるため、リフタ2
の上動動作によってヘミングポンチ14が受けることに
なる成形力はトグル機構19を介して支持フレーム5に
入力されて、最終的にはこの支持フレーム5ひいては架
台1が負担することになり、上記成形力が油圧シリンダ
15の負担となることはない。
【0037】また、上記リフタ2の油圧シリンダ3とし
て例えば10〜15本の同一サイズの油圧シリンダ3を
所定間隔で並設することにより、ヘミング加工部位全体
を通してそのヘミング成形力が均等化される。
【0038】ヘミング加工が完了すると、油圧シリンダ
3を駆動源とするリフタ2が下降動作するとともに油圧
シリンダ15の逆動作により各スイングアーム7,9が
初期位置に復帰し、その後ヘミング加工が完了したドア
パネルDが図示しないハンドリングロボットにて取り出
される。
【0039】このように本実施の形態によれば、プリヘ
ミング用スイングアーム7による予備曲げ加工が完了し
たならばそのプリヘミング用スイングアーム7に連動す
るヘミング用スイングアーム9をヘミング加工位置P2
に待機させ、そのヘミング用スイングアーム9に対して
下方からドアパネルDをダイ6とともに突き上げて本曲
げ加工を施すようにしたので、従来のようにコーナー部
に相当する部分のヘミングダイを分割構造としたり、あ
るいはその部分の成形タイミングをずらしたりすること
なく、ドアパネルD全周のヘミング加工を全て同時に行
うことができることになる。
【0040】また、プリヘミング用スイングアーム7に
よる予備曲げ加工時の予備曲げ加工反力および本曲げ加
工時にヘミング用スイングアーム9が受けることになる
本曲げ加工力は、各スイングアーム7,9を支持してい
る支持フレーム5がトグル機構19,23を介して負担
することになるので、それらの力がヘミング用スイング
アーム9を揺動させるための油圧シリンダ15の負担と
なることはなく、その油圧シリンダ15を小型化でき
る。
【0041】さらに、上記のように各スイングアーム
7,9を加工対象となるヘミングフランジ部F側に振り
込むことにより、本曲げ加工時に必要なリフタストロー
クを小さくできることから、そのリフト用の油圧シリン
ダ3を小さくでき、油圧ユニットの小型化およびサイク
ルタイムの短縮化の上でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘミング加工装置の好ましい第1
の実施の形態を示す図で、プリヘミング用スイングアー
ムおよびヘミング用スイングアームがいずれも待機位置
にある状態を示す構成説明図。
【図2】図1の状態からプリヘミング用スイングアーム
がプリヘミング加工位置まで揺動して予備曲げ加工が完
了した時の作動説明図。
【図3】図2の状態からヘミング用スイングアームがヘ
ミング加工位置まで揺動した時の作動説明図。
【図4】図3の状態からドアパネルがダイととともにリ
フトアップして本曲げ加工が完了した状態を示す作動説
明図。
【図5】図1に示す装置の平面説明図。
【図6】ヘミングフランジ部の形状変化を示す拡大説明
図。
【図7】ヘミングポンチとその回転中心および予備曲げ
加工完了後のヘミングフランジ部との相互関係を示す説
明図。
【図8】従来のスイング式ヘミングポンチによるヘミン
グ加工形態を示す説明図。
【図9】従来のヘミング加工形態を示す要部作動説明
図。
【図10】従来の他のヘミング加工形態を示す要部作動
説明図。
【符号の説明】
2…リフタ 3…油圧シリンダ(リフト手段) 4…リフタテーブル 5…支持フレーム(支持体) 6…ダイ 7…プリヘミング用スイングアーム 8…軸 9…ヘミング用スイングアーム 10…軸 11…中間リンク 13…プリヘミングポンチ 14…ヘミングポンチ 15…油圧シリンダ(アクチュエータ) 16…ピストンロッド(出力部材) 17…リンク 18…リンク 19…トグル機構 23…トグル機構 P1…ヘミング待機位置 P2…ヘミング加工位置 P11…プリヘミング待機位置 P12…プリヘミング加工位置 P13…一時退避位置 D…ドアパネル Pa…ドアアウタパネル Pb…ドアインナパネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに重ね合わせた二枚のパネル同士を
    ヘミング結合するにあたり、一方のパネルの端部に予め
    直立形成されているヘミングフランジ部が所定の傾斜角
    になるまで予備曲げ加工を施すとともにその予備曲げ加
    工に続いて本曲げ加工を施すヘミング加工装置であっ
    て、 加工対象となるパネルが位置決め載置されるダイと、 このダイを所定ストロークのもとで昇降させるリフト手
    段と、 水平な軸を回転中心としてヘミング待機位置とヘミング
    加工位置との間で揺動することにより、加工対象となる
    ヘミングフランジ部に対して上方から接近してヘミング
    加工位置にて本曲げ加工を施すヘミング用スイングアー
    ムと、 このヘミング用スイングアームを揺動させるためのアク
    チュエータと、 前記ヘミング用スイングアームの動きに連動するように
    該ヘミング用スイングアームにリンク結合されていて、
    同じく水平な軸を回転中心としてプリヘミング待機位置
    とプリヘミング加工位置との間で揺動することにより、
    本曲げ加工に先立って加工対象となるヘミングフランジ
    部に対して横方向から接近してプリヘミング加工位置に
    て予備曲げ加工を施すプリヘミング用スイングアーム
    と、 を備えていて、 前記アクチュエータの作動によりヘミング用スイングア
    ームがヘミング待機位置からヘミング加工位置に向かっ
    て揺動し始めた時にこれに連動してプリヘミング用スイ
    ングアームがプリヘミング待機位置から揺動を開始し、
    前記ヘミング用スイングアームがヘミング加工位置に到
    達するまでの間に、プリヘミング用スイングアームによ
    る予備曲げ加工とそのプリヘミング加工位置から一時退
    避位置へのプリヘミング用スイングアームの退避動作が
    完了するように前記各スイングアームの移動軌跡が設定
    されていて、 前記ヘミング用スイングアームがヘミング加工位置にあ
    る状態で、リフト手段の作動により加工対象となるパネ
    ルがダイとともに所定ストロークだけ上昇動作すること
    で予備曲げ加工に続く本曲げ加工が行われるようになっ
    ていることを特徴とするヘミング加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘミング用スイングアームの先端に
    は本曲げ加工を直接的に司るヘミングポンチが、プリヘ
    ミング用スイングアームの先端には予備曲げ加工を直接
    的に司るプリヘミングポンチがそれぞれに設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のヘミング加工装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ヘミング用スイングアームは所定の
    支持体に揺動可能に支持されているとともに、このヘミ
    ング用スイングアームと支持体およびアクチュエータの
    出力部材との間にはトグル機構を形成するリンクが介装
    されていて、前記ヘミング用スイングアームがヘミング
    加工位置に位置した時に上記トグル機構の三つの関節が
    同一軸線上に位置するように設定されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のヘミング加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107175275A (zh) * 2016-03-11 2017-09-19 上海强精金属制品有限公司 一种上压式压平装置
CN107597989A (zh) * 2017-10-19 2018-01-19 上汽通用五菱汽车股份有限公司 紧凑型主预压一体式包边机
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