JP2001070265A - 脈波解析法 - Google Patents
脈波解析法Info
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- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/72—Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
- A61B5/7235—Details of waveform analysis
- A61B5/7239—Details of waveform analysis using differentiation including higher order derivatives
Abstract
略正確に取り出すための脈波解析法を提供すること。 【解決手段】 脈波解析装置は、脈波センサで検出され
た脈波情報から脈波RR間隔を取り出すための脈波解析
を実行する。まず、一定時間脈波を計測し、その計測し
た脈波を微分して速度脈波を求める。続いて、一拍毎の
脈に対する速度脈波のピークを求め、隣合うピーク同士
の間隔(ピーク間隔)を求める。続いて、各ピーク間隔
の平均値から求めたスレッシュホールド値以上の値を脈
波RR間隔とする。但し、速度脈波のピーク検出は、ピ
ーク検出用フラグが「1」の状態(ピーク検出領域)で
行われ、そのピーク検出領域内で、前後数点(例えば5
点)より大きく、且つ第1のスレッシュホールド値を超
えたものをピークとする。また、脈波RR間隔を求める
場合は、第2のスレッシュホールド値以上のピーク間隔
を脈波RR間隔とする。
Description
電図のRR間隔に相当する情報を取り出すための脈波解
析法に関する。
図計測が使用されてきた。特に、心電図のRR間隔は、
心拍リズムの評価や、自律神経機能を評価する指標とし
て広く臨床応用されている。なお、心電図のRR間隔
は、心室の脱分極によって生じるQRS郡のうち最も顕
著に観察されるR波のピーク間隔を測定するものであ
る。これに対し、人体の脈波を計測し、その脈波のピー
ク間隔を心電図のRR間隔に相当する情報として医療診
断や健康診断等に利用することが考えられている。
クは、心電図のR波ほど顕著なピークでないため、正確
なピーク間隔を求めることが困難であるという問題があ
った。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、
その目的は、脈波から心電図のRR間隔に相当する情報
を略正確に取り出すための脈波解析法を提供することに
ある。
時間連続して計測した脈波を微分して速度脈波を算出
し、この速度脈波のピーク間隔を心電図のRR間隔に相
当する脈波RR間隔とする。この方法によれば、速度脈
波の符号が負から正へ変わる点での間隔(脈波のボトム
間隔)を脈波RR間隔とした場合、及び速度脈波の符号
が正から負へ変わる点での間隔(脈波のピーク間隔)を
脈波RR間隔とした場合と比較して、心電図のRR間隔
に最も近い値を得ることができる。
例に基づいて説明する。本発明は、人体の脈波を計測し
て解析を行い、各種の医療診断や健康診断を行う診断装
置に適用される。この診断装置は、人体の指1に取り付
けて使用される脈波センサ2(図2参照)と、この脈波
センサ2の検出結果に基づいて所定の脈波解析を行う脈
波解析装置(図示しない)を備える。なお、医療診断及
び健康診断とは、例えば脈拍や脈拍間隔を解析して、不
整脈や自律神経の異常を判断するものである。
素子3と受光素子4を備える周知の反射型センサであ
り、発光素子3から指1に向かって光が照射されると、
光の一部が指1の内部を通る毛細動脈1aに当たって毛
細動脈1aを流れる血液中のヘモグロビンに吸収され、
残りの光が毛細動脈1aで反射して散乱し、一部が受光
素子4に入射する。この時、血液の脈動により、毛細動
脈1aにあるヘモグロビンの量が波動的に変化するの
で、ヘモグロビンに吸収される光も波動的に変化する。
その結果、毛細動脈1aで反射して受光素子4で検出さ
れる受光量が変化し、その受光量の変化を脈波情報(例
えば電圧信号)として脈波解析装置に出力している。
た脈波情報から脈波RR間隔を取り出すための脈波解析
プログラムが組み込まれたマイクロコンピュータを内蔵
する。以下に、脈波RR間隔を取り出すための処理手順
を図1に示すフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、図3(a)に示すように、一定時間(アプリケーシ
ョンによるが例えば10秒)脈波を計測する(S1
0)。続いて、図3(b)に示すように、計測した脈波
を微分して速度脈波を求める(S20)。
拍毎の脈に対する速度脈波のピークを求める(S3
0)。続いて、隣り合うピーク同士の間隔(ピーク間
隔)を求める(S40)。続いて、各ピーク間隔の平均
値から求めたスレッシュホールド値以上の値を脈波RR
間隔とする(S50)。この脈波RR間隔に基づいて、
医療診断あるいは健康診断に係わるプログラムを実行す
る(S60)。また、この脈波解析プログラムを連続し
て繰り返し行うことにより、健康状態を継続してモニタ
ーすることができる。
波のピーク検出の方法、及びS50で処理される脈波R
R間隔の求め方について説明する。S30のピーク検出
は、図4に示すように、ピーク検出用フラグに基づいて
行われる。このピーク検出用フラグは、速度脈波が
「0」以下になった時点で例えば「0」から「1」へ反
転し、その後、ピークを検出した時点で「1」から
「0」へ再反転する。この場合、ピーク検出は、ピーク
検出用フラグが「1」の状態(ピーク検出領域)で行わ
れ、そのピーク検出領域内で、前後数点(例えば5点)
より大きく、且つ第1のスレッシュホールド値を超えた
ものをピークとする。この方法によれば、ピーク検出用
フラグが「0」の状態(ピーク検出領域以外)で出現す
るaのような誤ピークの検出を防止できる。なお、第1
のスレッシュホールド値は、例えば一定時間内で求めた
速度脈波データの最大値に或る係数Phをかけて定めら
れる。
ピーク間隔のうち、第2のスレッシュホールド値以上の
ものを脈波RR間隔とする。この方法によれば、図4に
示すピーク検出領域でbのような誤ピークが出現して
も、この誤ピークbを基準とするピーク間隔が第2のス
レッシュホールド値より小さいため、bのような誤ピー
クの検出を防止できる。なお、第2のスレッシュホール
ド値は、例えば一定時間内で求めたピーク間隔の平均値
に或る係数Ptをかけて定められる。
速度脈波から脈波RR間隔を取り出す方法としては、上
述した本発明の方法( 速度脈波のピーク間隔を脈波RR間隔とする)以外
に、以下の2つ(、)の方法が考えられる。 速度脈波の負正0クロス点(符号が負から正へ変わる
点)の間隔を脈波RR間隔とする。 速度脈波の正負0クロス点(符号が正から負へ変わる
点)の間隔を脈波RR間隔とする。
R間隔をそれぞれ0.5秒でリサンプリングし、同様に
リサンプリングした心電図RR間隔との差を求めた。そ
の結果を図5〜図7に示す。なお、図5〜図7に記載し
た各データは、それぞれ心電図RR間隔との差を示すも
ので、数値が小さい程、心電図RR間隔に近いことを表
している。また、各図の右下には、それぞれの方法によ
り求めた各データの平均値を記載した。上記の結果(図
5〜図7)を比較すると、本発明の方法によって求め
た脈波RR間隔が最も心電図RR間隔に近いことが分か
る。
Ptをさらに詳細に調査した結果、図8に示すように、
Ph=0.16及び0.17、Pt=0.75が最適値
であることが分かった。但し、Ph及びPtの最適値
は、被験者が異なる場合や計測データの量等によって変
動する可能性があるため、上記の値(Ph=0.16及
び0.17、Pt=0.75)が常に最適値であるとは
限らない。以上のように、本発明の方法によれば、脈
波から心電図のRR間隔に相当する情報(速度脈波のピ
ーク間隔)を略正確に取り出すことができ、他の方法
、で求めた脈波RR間隔と比較しても、最も心電図
のRR間隔に近いことが判明された。
ャートである。
る。
る。
隔との差を示す測定結果。
隔との差を示す測定結果。
隔との差を示す測定結果。
る。
Claims (30)
- 【請求項1】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波のピーク間隔を前記心電図のRR間隔に相
当する脈波RR間隔とすることを特徴とする脈波解析
法。 - 【請求項2】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波の前後数点より大きいデータをピークとし
て求め、このピーク間隔を前記心電図のRR間隔に相当
する脈波RR間隔とすることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項3】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波の前後数点より大きく且つ或るスレッシュ
ホールド値以上の値をピークとして求め、このピーク間
隔を前記心電図のRR間隔に相当する脈波RR間隔とす
ることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項4】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波から或るスレッシュホールド値を基にピー
クを求め、このピーク間隔を前記心電図のRR間隔に相
当する脈波RR間隔とすることを特徴とする脈波解析
法。 - 【請求項5】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波の前後数点より大きいデータをピークとし
て求め、このピーク間隔のうち、或るスレッシュホール
ド値以上の値を前記心電図のRR間隔に相当する脈波R
R間隔とすることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項6】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波からピークを検出し、このピーク間隔のう
ち、或るスレッシュホールド値以上の値を前記心電図の
RR間隔に相当する脈波RR間隔とすることを特徴とす
る脈波解析法。 - 【請求項7】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波の前後数点より大きく且つ第1のスレッシ
ュホールド値以上の値をピークとして求め、このピーク
間隔のうち、第2のスレッシュホールド値以上の値を前
記心電図のRR間隔に相当する脈波RR間隔とすること
を特徴とする脈波解析法。 - 【請求項8】生体の脈波から心電図のRR間隔に相当す
る情報を算出する脈波解析法であって、 任意の一定時間連続して計測した脈波を微分して速度脈
波を算出し、 この速度脈波から第1のスレッシュホールド値を基にピ
ークを求め、このピーク間隔のうち、第2のスレッシュ
ホールド値以上の値を前記心電図のRR間隔に相当する
脈波RR間隔とすることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項9】請求項3及び4に記載した脈波解析法にお
いて、 前記速度脈波から前記スレッシュホールド値を定めるこ
とを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項10】請求項3及び4に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値から前記スレッシュホールド値を
定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項11】請求項3及び4に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値に0.16または0.17をかけ
て前記スレッシュホールド値を定めることを特徴とする
脈波解析法。 - 【請求項12】請求項5及び6に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔から前記スレッシュホールド値を定める
ことを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項13】請求項5及び6に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔の平均値から前記スレッシュホールド値
を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項14】請求項5及び6に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔の平均値に0.75をかけて前記スレッ
シュホールド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項15】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波から前記第1のスレッシュホールド値を定
めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項16】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値から前記第1のスレッシュホール
ド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項17】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値に0.16または0.17をかけ
て前記第1のスレッシュホールド値を定めることを特徴
とする脈波解析法。 - 【請求項18】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔から前記第2のスレッシュホールド値を
定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項19】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔の平均値から前記第2のスレッシュホー
ルド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項20】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記ピーク間隔の平均値に0.75をかけて前記第2の
スレッシュホールド値を定めることを特徴とする脈波解
析法。 - 【請求項21】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波から前記第1のスレッシュホールド値を定
め、前記ピーク間隔から前記第2のスレッシュホールド
値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項22】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値から前記第1のスレッシュホール
ド値を定め、前記ピーク間隔から前記第2のスレッシュ
ホールド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項23】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値に0.16または0.17をかけ
て前記第1のスレッシュホールド値を定め、前記ピーク
間隔から前記第2のスレッシュホールド値を定めること
を特徴とする脈波解析法。 - 【請求項24】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波から前記第1のスレッシュホールド値を定
め、前記ピーク間隔の平均値から前記第2のスレッシュ
ホールド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項25】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値から前記第1のスレッシュホール
ド値を定め、前記ピーク間隔の平均値から前記第2のス
レッシュホールド値を定めることを特徴とする脈波解析
法。 - 【請求項26】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値に0.16または0.17をかけ
て前記第1のスレッシュホールド値を定め、前記ピーク
間隔の平均値から前記第2のスレッシュホールド値を定
めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項27】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波から前記第1のスレッシュホールド値を定
め、前記ピーク間隔の平均値に0.75をかけて前記第
2のスレッシュホールド値を定めることを特徴とする脈
波解析法。 - 【請求項28】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値から前記第1のスレッシュホール
ド値を定め、前記ピーク間隔の平均値に0.75をかけ
て前記第2のスレッシュホールド値を定めることを特徴
とする脈波解析法。 - 【請求項29】請求項7及び8に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波の最大値に0.16または0.17をかけ
て前記第1のスレッシュホールド値を定め、前記ピーク
間隔の平均値に0.75をかけて前記第2のスレッシュ
ホールド値を定めることを特徴とする脈波解析法。 - 【請求項30】請求項1〜29に記載した脈波解析法に
おいて、 前記速度脈波が0以下になった時点で第1の状態から第
2の状態へ反転し、その後、ピークを検出した時点で前
記第2の状態から前記第1の状態へ再反転するフラグを
具備し、このフラグが前記第2の状態の時に前記速度脈
波のピーク検出を行うことを特徴とする脈波解析法。
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