JP2001069906A - 卵殻表面の殺菌法 - Google Patents
卵殻表面の殺菌法Info
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- JP2001069906A JP2001069906A JP29140499A JP29140499A JP2001069906A JP 2001069906 A JP2001069906 A JP 2001069906A JP 29140499 A JP29140499 A JP 29140499A JP 29140499 A JP29140499 A JP 29140499A JP 2001069906 A JP2001069906 A JP 2001069906A
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- hot gas
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Abstract
(57)【要約】
〔書 約〕この発明は高温ガスによって生卵の卵殻表面
を殺菌する方法である。 〔課 題〕これまでの生卵卵殻表面の殺菌は薬剤による
洗浄殺菌や、ブラシによる乾式洗浄が用いられていた
が、いずれも完全殺菌は不可能であった。 〔解決手段〕本発明者は卵殻表面を３００°Ｃ以上の高
温ガスで加熱する方法により解決した。この方法は、あ
らゆる種類の微生物に効果があるため完全な殺菌が可能
である。殺菌条件の制御も容易で消費エネルギーも少な
く、廃液も出ないため、環境に対する影響も小さい。
を殺菌する方法である。 〔課 題〕これまでの生卵卵殻表面の殺菌は薬剤による
洗浄殺菌や、ブラシによる乾式洗浄が用いられていた
が、いずれも完全殺菌は不可能であった。 〔解決手段〕本発明者は卵殻表面を３００°Ｃ以上の高
温ガスで加熱する方法により解決した。この方法は、あ
らゆる種類の微生物に効果があるため完全な殺菌が可能
である。殺菌条件の制御も容易で消費エネルギーも少な
く、廃液も出ないため、環境に対する影響も小さい。
Description
【０００１】 〔発明の属する技術分野〕本発明は生
の卵の卵殻表面を殺菌する技術に関する。
の卵の卵殻表面を殺菌する技術に関する。
【０００２】 〔従来の技術〕従来、卵殻表面の汚染
菌を除去する方法としては、主に殺菌剤による洗浄（オ
ゾンを使う方法は、特開平１１−１７８５１５）やブラ
シによる表面の清掃などによって行なわれていた。しか
し、これら方法では細菌の除去は不完全で、液卵製造時
には割卵工程で常に細菌汚染が見られ、液卵中の細菌除
去は、十分な加熱ができないために困難を伴った。なか
でもＳａｍｏｎｅｌｌａ菌のように毒性を持った細菌に
よる汚染は重大な事故の原因となる。生食の場合も細菌
汚染による中毒の危険性があった。さらに、それら従来
の方法では卵殻内面に侵入した細菌の細菌は原理的に不
可能であった。
菌を除去する方法としては、主に殺菌剤による洗浄（オ
ゾンを使う方法は、特開平１１−１７８５１５）やブラ
シによる表面の清掃などによって行なわれていた。しか
し、これら方法では細菌の除去は不完全で、液卵製造時
には割卵工程で常に細菌汚染が見られ、液卵中の細菌除
去は、十分な加熱ができないために困難を伴った。なか
でもＳａｍｏｎｅｌｌａ菌のように毒性を持った細菌に
よる汚染は重大な事故の原因となる。生食の場合も細菌
汚染による中毒の危険性があった。さらに、それら従来
の方法では卵殻内面に侵入した細菌の細菌は原理的に不
可能であった。
【０００３】 〔発明が解決しようとする課題〕本発
明が解決しようとする課題は卵殻表面を汚染した微生物
を完全に殺菌し、さらに卵殻内面に侵入した微生物も殺
菌することである。
明が解決しようとする課題は卵殻表面を汚染した微生物
を完全に殺菌し、さらに卵殻内面に侵入した微生物も殺
菌することである。
【０００４】 〔課題を解決するための手段〕課題を
解決するために、本発明者は卵殻表面を高温ガスで加熱
する方法を案出した。高温ガスの温度を種々試した結
果、高温ガス温度を２００°Ｃ以上にすると卵白が熱凝
固することなく卵殻表面が殺菌されることを見いだし
た。さらに、高温ガスの温度（Ｔ°Ｃ）ごとに次式、 ６０／｛１０（Ｔ−３００）／４００｝ で算出される時間（秒）以上、処理することで殺菌が完
結することを発見するに至り、本発明を完成した。 〔試験例１〕高温ガスによる加熱条件を求めるためにガ
スの温度と加熱時間を変えて殻卵表面を処理し、卵殻表
面の細菌数と卵白の白濁の有無を調査した。高温ガスは
都市ガスの燃焼ガスを使い、空気との混合比で温度を調
節した。各条件では５個の卵を測定した。結果を次の表
にまとめた。 各区画の左の数字は殺菌効果（殺菌前の卵１個当たりの
菌数後の菌数で除して対策をとったもの）の平均値、右
の数字は卵殻内面の卵白の凝固状態で、±はやや白濁が
見られるもの、＋は明らかに凝固しているものである。
±状態はやや卵殻に接した部分がやや白濁しているが、
割卵して排出したものは生卵として全く支障なく使える
ものだった。従って、各温度での所要時間は次の表のよ
うになった。
解決するために、本発明者は卵殻表面を高温ガスで加熱
する方法を案出した。高温ガスの温度を種々試した結
果、高温ガス温度を２００°Ｃ以上にすると卵白が熱凝
固することなく卵殻表面が殺菌されることを見いだし
た。さらに、高温ガスの温度（Ｔ°Ｃ）ごとに次式、 ６０／｛１０（Ｔ−３００）／４００｝ で算出される時間（秒）以上、処理することで殺菌が完
結することを発見するに至り、本発明を完成した。 〔試験例１〕高温ガスによる加熱条件を求めるためにガ
スの温度と加熱時間を変えて殻卵表面を処理し、卵殻表
面の細菌数と卵白の白濁の有無を調査した。高温ガスは
都市ガスの燃焼ガスを使い、空気との混合比で温度を調
節した。各条件では５個の卵を測定した。結果を次の表
にまとめた。 各区画の左の数字は殺菌効果（殺菌前の卵１個当たりの
菌数後の菌数で除して対策をとったもの）の平均値、右
の数字は卵殻内面の卵白の凝固状態で、±はやや白濁が
見られるもの、＋は明らかに凝固しているものである。
±状態はやや卵殻に接した部分がやや白濁しているが、
割卵して排出したものは生卵として全く支障なく使える
ものだった。従って、各温度での所要時間は次の表のよ
うになった。
【０００５】 〔発明の実施の形態〕本発明の実施形
態としては、生卵の外面を所定の条件で加熱するだけで
あるので、多くの方法が可能である。例えば、仕切られ
た空間に一定量の生卵を収容し、その仕切に高温ガスを
一定時間、導入し加熱する方法や、図１に示したような
装置で連続的に処理する方法などの例が可能である。図
１では、卵の搬送コンベアー（１）に乗った卵（５）が
加熱処理部（３）を通過する間に、配管（２）により導
びかれ、ノズルから吹き出す高温ガスで加熱される。加
熱の済んだ生卵は冷却槽（４）で冷却された後乾燥部
（６）で乾燥され無菌生卵となる。この時の、高温ガス
は、燃焼ガス、過熱蒸気あるいはそれらと空気との混合
物などが利用できる。
態としては、生卵の外面を所定の条件で加熱するだけで
あるので、多くの方法が可能である。例えば、仕切られ
た空間に一定量の生卵を収容し、その仕切に高温ガスを
一定時間、導入し加熱する方法や、図１に示したような
装置で連続的に処理する方法などの例が可能である。図
１では、卵の搬送コンベアー（１）に乗った卵（５）が
加熱処理部（３）を通過する間に、配管（２）により導
びかれ、ノズルから吹き出す高温ガスで加熱される。加
熱の済んだ生卵は冷却槽（４）で冷却された後乾燥部
（６）で乾燥され無菌生卵となる。この時の、高温ガス
は、燃焼ガス、過熱蒸気あるいはそれらと空気との混合
物などが利用できる。
【０００６】 〔発明の効果〕本発明は高温ガスによ
る過熱により卵殻表面の細菌を殺菌する方法であること
により、微生物の種類によらず完全な減菌が可能であ
る。処理時間は短く、連続大量処理に極めて適してお
り、殺菌条件の制御もガス温度と過熱処理時間だけを制
御するだけなので、正確安全な制御が容易にでき、工業
的利用に適した方法である。高温ガスも単に卵殻表層の
みの過熱に用いられるのみであるので、エネルギー消費
量はわずかである。さらに、薬剤は一切使用しないので
環境汚染の心配はない。
る過熱により卵殻表面の細菌を殺菌する方法であること
により、微生物の種類によらず完全な減菌が可能であ
る。処理時間は短く、連続大量処理に極めて適してお
り、殺菌条件の制御もガス温度と過熱処理時間だけを制
御するだけなので、正確安全な制御が容易にでき、工業
的利用に適した方法である。高温ガスも単に卵殻表層の
みの過熱に用いられるのみであるので、エネルギー消費
量はわずかである。さらに、薬剤は一切使用しないので
環境汚染の心配はない。
【図１】コンベアーシステムによる生卵の連続殺菌装置
例
例
１．卵の搬送コンベアー ２．高温ガス配管 ３．加熱処理部 ４．冷却槽 ５．卵 ６．乾燥部
Claims (5)
- 【請求項１】卵殻表面を２００°Ｃ以上の高温ガス、よ
り好ましくは３００°Ｃ以上の高温ガスで卵殻表面を加
熱することを特徴とする卵殻表面の殺菌法。 - 【請求項２】請求項１記載の卵殻表面の３００°Ｃ以上
での加熱が、加熱温度に応じて次の式、 ６０／｛１０（Ｔ−３００）／４００｝ で算出される時間（秒）以上の時間加熱することを特徴
とする請求項１記載の卵殻表面の殺菌法。但し、Ｔは高
温ガスの温度 - 【請求項３】請求項１記載の卵殻表面の殺菌法におい
て、卵殻表面を２００°Ｃ以上の高温ガスで加熱した
後、急冷却することを特徴とする請求項１記載の卵殻表
面の殺菌法。 - 【請求項４】請求項１記載の高温ガスが燃焼ガスである
ことを特徴とする請求項１記載の卵殻表面の殺菌法。 - 【請求項５】請求項１記載の高温ガスが過熱水蒸気また
は／および空気であることを特徴とする請求項１記載の
卵殻表面の殺菌法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29140499A JP2001069906A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 卵殻表面の殺菌法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29140499A JP2001069906A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 卵殻表面の殺菌法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001069906A true JP2001069906A (ja) | 2001-03-21 |
Family
ID=17768466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29140499A Pending JP2001069906A (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 卵殻表面の殺菌法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001069906A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7285302B2 (en) * | 2000-06-30 | 2007-10-23 | Bettcher Industries, Inc. | Device and method for the thermal treatment of unshelled eggs |
| US7867539B2 (en) | 2001-07-02 | 2011-01-11 | Bettcher Industries, Inc. | Device for the thermal treatment of unshelled eggs |
-
1999
- 1999-09-06 JP JP29140499A patent/JP2001069906A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7285302B2 (en) * | 2000-06-30 | 2007-10-23 | Bettcher Industries, Inc. | Device and method for the thermal treatment of unshelled eggs |
| US7867539B2 (en) | 2001-07-02 | 2011-01-11 | Bettcher Industries, Inc. | Device for the thermal treatment of unshelled eggs |
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