JP2001068100A - 電極ぺースト押出用ダイ - Google Patents

電極ぺースト押出用ダイ

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JP2001068100A
JP2001068100A JP2000226998A JP2000226998A JP2001068100A JP 2001068100 A JP2001068100 A JP 2001068100A JP 2000226998 A JP2000226998 A JP 2000226998A JP 2000226998 A JP2000226998 A JP 2000226998A JP 2001068100 A JP2001068100 A JP 2001068100A
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JP
Japan
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die
cavity
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electrode paste
port
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JP2000226998A
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English (en)
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Iii Robert Rounds
ラウンズ ザ・サード ロバート
Denis G Fauteux
ジー フォトー デニス
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤非含有ペースト組成物を被塗布面にむら
なく均一に塗布することが可能な電極ぺースト押出用ダ
イを提供する。 【解決手段】 キャビティと、キャビティの第1端と関
連した取入れ口と、キャビティの第2端と関連した押出
口とから成る電極ペースト押出用ダイであって、取入れ
口より押出口が実質的に薄厚であり、取入れ口より押出
口が実質的に幅広であるキャビティ形状を有することを
特徴とするダイ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極ぺースト押出
用ダイに関し、詳しくは、溶剤非含有ペースト組成物を
被塗布面にむらなく均一に塗布することが可能な電極ぺ
ースト押出用ダイに関する。
【0002】
【従来の技術】電極材料を、集電体(以下アノード又は
カソードと言う)表面等の表面部に塗布する方法とし
て、種々の方法が使用されている。例えば、かかるアノ
ード又はカソードへ電極材料を塗布する方法の一つとし
ては、溶剤系塗布組成物が使用されている。この組成物
は、種々の方法によって、アノード/カソード表面に塗
布される。このような組成物により、特に大規模および
迅速塗布の観点ではある程度満足する結果を得ている
が、かかる塗布法には依然問題点が存在する。
【0003】すなわち、上記ペースト組成物が、通常、
30%を超える溶剤を含有するため、溶剤の蒸発速度
が、最終的に得られる塗膜の機械的一体性に重大な影響
を及ぼす。更に、溶剤の蒸発後、得られる塗膜が、極め
て多孔質となるため、塗膜を圧縮かつカレンダー処理す
る必要がある。このような圧縮およびカレンダー工程後
には、塗膜内に残留応力が発生する。この応力は、(塗
布アノード面等の)塗布面の接着性およびカール性に極
めて悪影響を与える。残留応力を減少させるためには、
通常、塗膜にアニーリング処理を施す必要がある。従っ
て、溶剤系塗料を使用する場合、塗布に長時間を要し、
塗布膜に圧縮およびアニーリング処理を施す場合は、厳
密な監視および制御を要する。
【0004】特に、最終的な塗膜の機械的一体性を確保
するため蒸発温度の厳密な監視および制御が必要である
ため、上記工程に付することが可能な塗料の組成が限定
されてしまい、使用可能な塗膜の範囲が限定される。更
に、溶剤の使用および制限に起因して、上記工程を通じ
て得られる塗膜の厚み範囲が限定される。
【0005】溶剤非含有ペースト組成物を使用する他の
方法が試みられている。しかしながら、これらの方法で
は、溶剤非含有ペースト組成物を、被塗布面にむらなく
均一に塗布することが困難であり、一般に、従来の塗布
法では、均一かつ実用に供しえる塗膜が得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、溶剤
非含有ペースト組成物を被塗布面にむらなく均一に塗布
することが可能な電極ぺースト押出用ダイを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、特別な形状の取入れ口お
よび押出口を有するキャビティーにより上記課題が解決
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は上記の知見に基づき完成されたも
のであり、その第1の要旨は、キャビティと、キャビテ
ィの第1端と関連した取入れ口と、キャビティの第2端
と関連した押出口とから成る電極ペースト押出用ダイで
あって、取入れ口より押出口が実質的に薄厚であり、取
入れ口より押出口が実質的に幅広であるキャビティ形状
を有することを特徴とするダイに存する。
【0009】本発明の第2の要旨は、前記キャビティ
が、底面と、2つの対向する側面を有し、前記底面が、
キャビティの第2端に向かって傾斜している第1の要旨
に記載のダイに存する。
【0010】本発明の第3の要旨は、前記キャビティの
2つの対向する側面の少なくとも一方が、垂直軸に対し
一定角度で傾斜している第2の要旨に記載のダイに存す
る。
【0011】本発明の第4の要旨は、前記取入れ口が実
質的に円形状である第1〜3の要旨の何れかに記載のダ
イに存する。
【0012】本発明の第5の要旨は、前記押出口の幅が
押出口の高さより実質的に大きい第1〜4の要旨の何れ
かに記載のダイに存する。
【0013】本発明の第6の要旨は、電極ペーストが、
当該電極ペーストの塗布性を向上させるために使用する
液体を実質的に含有しない第1〜5の要旨の何れかに記
載のダイに存する。
【0014】本発明の第7の要旨は、キャビティと、キ
ャビティの第1端と関連した取入れ口と、キャビティの
第2端と関連した押出口と、電極ペーストを押出口へ均
一に移動させるためキャビティと関連させた手段とから
成るダイを形成する工程と;前記ダイの取入れ口に電極
ペーストを導入する工程と;キャビティを通じて電極ペ
ーストを均一に移動させる工程と;押出口を通じて電極
ペーストを押出し、実質的に均一な押出物を得る工程と
から成る電極ペーストの押出方法に存する。
【0015】本発明の第8の要旨は、電極ペーストが、
当該電極ペーストの塗布性を向上させるために使用する
液体を実質的に含有しない第7の要旨に記載の方法に存
する。
【0016】本発明の第9の要旨は、第1〜5の要旨の
何れかに記載のダイを用いて電極ペーストを塗布する方
法に存する。
【0017】本発明の第10の要旨は、ダイの取入れ口
に電極ペーストを導入し、ダイのキャビティーを通じて
電極ペーストを均一に移動させ、押出口を通じて電極ペ
ーストを押出す第9の要旨に記載の方法に存する。
【0018】本発明の第11の要旨は、電極ペースト
が、当該電極ペーストの塗布性を向上させるために使用
する液体を実質的に含有しない第9又は10の要旨に記
載の方法に存する。
【0019】
【発明の実施の態様】以下本発明を図面を使用して説明
する。本発明は様々な実施態様が可能であるため、本発
明は以下に図示された実施態様や説明に限定されない。
【0020】本発明のダイ10は、図1〜3に示すよう
に、キャビティ12、取入口14及び押出口16から成
る。以下で詳述するように、ダイ10は、アノード又は
カソード等の電極面の被覆に使用する電極ペースト組成
物の均一押出物と関連して使用される。上記電極ペース
ト組成物は、従来の電極組成物と相違して、塗布性向上
液を全く非含有の組成から成る(しかしながら、当該組
成中には、電極組成物に含有される電解質成分の一部と
しての溶剤を含んでいてもよい)。この溶剤非含有ペー
スト組成物としては、例えば、同時係属中の米国特許出
願第09/358,956号(名称:「高固形分含有熱
硬化性アノードペースト」、出願日:1999年7月2
2日、対応日本出願、特願2000−220264
号)、その全内容は参照により本願に包含される)、同
時継続中の米国出願第09/353,415号(名称
「高固形分含有熱硬化性カソードペースト」、出願日:
1999年7月15日、対応日本出願、特許2000−
208415号、その全内容は参照により本願に包含さ
れる)に記載のものが挙げられる。
【0021】ダイ10は、図1〜3で示すように、金属
材料の中実ビレットを加工することによって形成され
る。また、ダイは、鋳造金属材料から形成されるもの、
又は数個の分割部材を互いに溶接、接着、締結または他
の取り付け法によって結合させたものでもよい。更に、
ダイは、金属材料以外にも、例えば、ある種の複合材料
またはある種の合成材料から形成することもできる。図
から明らかなように、ペーストの導入前に作動中のダイ
10は上面プレート18により遮蔽される。
【0022】キャビティ12は、図1〜3で示すよう
に、第1端20、第2端22、底面24及び側面26及
び28を有する。第1端20には、取入口14が設けら
れる。また、第2端22には、押出口16が設けられ
る。ペーストは、取入れ口14を通じてキャビティ12
内に流入し、押出口16を通じて押し出される。押出口
16は、幅52(図1)及び厚さ50(図4)を有す
る。明らかなように、厚さ50は、特定用途のペースト
の所望の厚さに応じて変化する。同様に、押出口の幅5
2は、所望幅の押出物が得られるように種々変化させる
ことができる。後述するように、キャビティは、押出口
16で均一な押出物が得られるようにペーストを均一に
押出口へ移動させるような形状を有する。
【0023】通常、キャビティ形状、特に、底面24及
び側面26及び28の形状は、図1〜3に示すように、
底面および側面は、キャビティ12が、取入れ口付近で
最深となり、押出口付近で最浅となるとともに、取入れ
口付近で最も幅狭となり、押出口付近で最も幅広となる
形状に形成される。この形状により、電極ペーストの均
一移動が可能となる。この構成を達成するためには、側
面は、取入れ口付近で最大厚を有し、押出口に向かって
テーパー形状に形成される。このキャビティ形状によ
り、キャビティ内の圧力を最小限にして、押出ペースト
の均一連続流を促進させる。更に、押出口での圧力を均
等化し、押出口におけるペーストの厚さ及び粘ちょう度
の均一性を向上させ、チャネリングを防止する。
【0024】また、押出口に向かう材料の均一移動を更
に促進するため、側面を垂直に対し傾け、底面24から
離間するにしたがって外側に傾斜させる。底面24は、
取入れ口から押出口に向かって幅広となる。更に、底面
24は、所定角度(例えば、図10〜13に示す傾斜角
参照)で押出口に向かって上方に傾斜させる。この結
果、キャビティは、取入れ口14付近で最深となる。
【0025】特定の傾斜角を含む底面および側面の特定
寸法は、実験によって決定され(例えば、図10〜13
に示す傾斜角参照)、使用されるペースト材料、及び所
望の押出物の厚さ及び幅に応じて変化する。特に、使用
されるペースト材料は、種々の固形分、固相粒度分布、
粒子多孔度、表面積および粘弾性を有することができ
る。例えば、ある種の利用分野では、均一な押出物を得
るため、より深くかつより長いキャビティが要求され
る。一方、他の利用分野では、より短くかつより浅いキ
ャビティを使用するだけで、充分に、均一な押出物を得
ることができる。
【0026】同様に、分割底面および側面に代って、ダ
イを、当該底面および側面を面取り及び丸加工によって
形成した一体円錐状体から形成することもできる。同様
に、押出口に向かって材料を均一に移動させる手段を提
供可能な他の形状を使用することもできる。上記では、
第1ビレットを加工してこれを上面プレート18で被覆
した構成のダイを示したが、更に、2つの非平坦形ダイ
部材を係合一体化して特定のダイ形状としたものも、同
様に、使用することができる。
【0027】所望の厚さ及び幅を有する押出物を得るた
め、先ず第1に、ダイを形成する必要がある。即ち、押
出物の所望の厚さ及び幅を認識し、所望のペースト材料
を特定用途に関して選択した後、取入れ口寸法およびキ
ャビティ寸法を、実験および模型実験によって決定す
る。寸法決定後、ダイを加工、鋳造または他の方法で形
成する。
【0028】ダイ形成後、電極ペーストを送出可能な供
給源に取入れ口を関連させる。押出口から押出した押出
物を塗布可能なようにダイの押出口を被塗布面と関連さ
せる。最後に、上面プレート18を、ダイ上に配置す
る。被塗布面に関しては、例えば、アノード又はカソー
ドに供する部材の材料受容部上に塗布が行われるよう
に、押出し電極ペーストを処方することができる。
【0029】次いで、ダイ供給源を作動させ、ペースト
を、取入れ口14を通じてダイ内に強制導入する。ペー
ストの特定の流量および圧力は、実験および模型試験に
より決定する。また、ペースト成分、ペースト性状及び
押出物の幅および厚さに応じて、ペーストの流量及び圧
力を変化させることができる。
【0030】ペーストがダイ10内に流入すると、ペー
スト流は、キャビティ12内へ広がって、キャビティ1
2を充満する。この広がりによって、ダイ内のペースト
圧が減少する。ペーストが、キャビティを通じて押出口
に向かって進行すると、ペーストは、キャビティ12内
へ広がって、側面26から側面28までのダイ空間を実
質的に充填する。キャビティ形状、即ちペースト均一移
動手段により、ペーストは、キャビティを通じて圧送さ
れ、この結果押出口に向かうペーストの流れおよび圧力
が、実質的に均一となる。この際、側面26及び28及
び底面24が押出口に向かって傾斜しているため、ペー
ストの圧力および流れが実質的に均一となる。
【0031】ペーストがキャビティ12の第2端22に
達すると、ペーストは、押出口16を通じて押出され
る。均一移動手段に起因して、ペーストが押出口16を
通じて押出される際、押出口16の幅52に亘って、押
出物の流れ、厚さおよび圧力が、実質的に均一となり、
ペーストのチャネリングが防止される。
【0032】押出後、ダイ形状により溶剤非含有電極ペ
ーストを押出可能であるため、当該押出ペースト塗膜
は、従来の電極塗料膜に要した多くの処理工程を不要と
することができる。特に、ペースト中に溶剤が存在しな
いため、別の溶剤蒸発工程および制御を必要としない。
更に、ペースト中に溶剤が存在しないため、カレンダー
及びアニーリング工程を必要としない。更に、押出物の
下塗り層への接着性が塗料膜より改良され、押出物が硬
化する傾向が抑制される。
【0033】図1で示すダイの作動を、コンピューター
流れ動力学ソフトウエアーを使用してシュミレーション
した。このシュミレーションにおいて、ペーストは、低
ずり速度で上限粘性を示しかつ高ずり速度で下限粘性を
示すずり減粘性の粘性流体であると仮定した。境界状態
は、滑りが無いと仮定した。上限粘度は、0.1s-1
ずり速度において1.47×107ダイン/cm2秒であ
り、下限粘度は、1,000s-1のずり速度において
1,460ダイン/cm2秒であった。これら粘性限度
間のずり減粘性状に関しては、粘度=9.108e6
(ずり速度)-1.015で表される「べき乗則」挙動によっ
て示される。
【0034】シュミレーションにおいて、ペーストは、
流量28.6cc/分、ペースト密度1.9g/cc
で、ダイ内に導入した。試験結果を、図5〜9に示す。
特に、図5〜8では、ダイを通じて進行するペーストを
示す。特に、軌道90(図5〜8)は、ダイに同時に進
入したペースト群を示す。図5〜8で連続的に示すよう
に、ダイ形状に起因して、ダイに同時に進入したペース
ト群90は、キャビティ12内に広がり同時に押出口に
達し、押出口を通じて押出された押出物は、実質的に均
一となる。
【0035】図9は、シュミレーション中のダイ内側に
おけるペーストの静圧分布図を示す。圧力勾配100に
より示されるように、ダイの押出口における静圧は、ダ
イの全幅に亘って実質的に均等化されており、安定ペー
スト流が得られる。
【0036】上記の記載と図面は、単に発明の例示であ
り、本発明はその要旨を逸脱することなく、種々の修正
と変更を行なうことが可能である。以下に本発明におけ
る電極ペーストの一例について説明する。
【0037】電極ペーストがカソードペーストの場合:
本発明で使用する電池用カソードペーストは、種々のカ
ソードペーストを使用することができ、特に限定はされ
ないが、特に好ましくは希釈剤または塗布溶媒を含有し
ないものである。本発明で使用する好ましいカソードペ
ースト配合物は、遷移金属を含む酸化物から成る活物
質、電解質溶剤、および一つ以上の熱硬化性モノマーか
らなる。本発明で使用する好ましいカソードペースト配
合物は、希釈剤または塗布溶媒を非含有であり、カソー
ドペースト元来の粘性および弾性が充分に低く、その配
合物を、希釈剤を使用することなく塗布可能である。
【0038】上記活物質としては、酸化マンガン、酸化
バナジウム、酸化チタンのような遷移金属酸化物や、ニ
ッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム、コバルト酸リ
チウムのようなリチウム遷移金属酸化物のような、金
属、特に遷移金属を含む酸化物を挙げることができる。
好ましくはリチウム遷移金属酸化物を用いる。これらの
酸化物は必要に応じて、所定のサイトを他の元素で置換
したものも包含する。これら活物質は1〜15μmの範
囲の粒径であるのが好ましく、より好ましくは1〜12
μmである。また、0.25〜2.00m2/gの範
囲、好ましくは0.25〜1.5m2/g、より好まし
くは0.25〜1.0m2/gの範囲の比表面積を有す
ることが好ましい。最も好ましい態様は、上記粒径範囲
であり、且つ上記比表面積範囲である活物質である。な
お、本発明において「粒径」は平均粒径を意味する。
【0039】カソードペーストに使用する活物質は、前
述の通りであるが、その他の活物質を含有しても良い。
その他の活物質としては、TiS2、FeS、MoS2
どに代表される、Ti、Fe、Co、Ni、Mn等の遷
移金属の硫化物を挙げることができる。また、ポリアニ
リン、ポリピロール、ポリアセン、ジスルフィド系化合
物、ポリスルフィド系化合物を併用することもできる。
【0040】上記活物質の使用量は、通常カソードペー
スト全体に対して20重量%以上、好ましくは40重量
%以上、さらに好ましくは60重量%以上、最も好まし
くは70重量%以上とする。本発明のカソードペースト
は、活物質量を通常よりも多くすることが可能である。
ただし、あまりに多いのも現実的でなく、イオン伝導性
が悪化することがあるので、通常99重量%以下、好ま
しくは90重量%以下である。
【0041】電極ペーストがアノードの場合:本発明で
使用する電池用熱硬化性アノードペーストは、種々のア
ノードペーストを使用することができ、特に限定されな
いが、特に好ましくは希釈剤または塗布溶媒を含有しな
いものである。希釈剤非含有熱硬化性アノードペースト
は、炭素質活物質、電解質溶剤、および一種以上の熱硬
化性モノマーから成る。
【0042】炭素質活物質は、通常1.00〜5.00
2/gの範囲の比表面積、好ましくは1.00〜4.
00m2/gの範囲の比表面積、特に好ましくは2.0
0〜4.00m2/gの範囲の比表面積を有する。ま
た、非球形炭素質源に比して流動性が高い観点から、炭
素質活物質の形態が球形である。更に、炭素質活物質
は、1〜150μmの範囲の粒径、好ましくは1〜10
0μmの範囲の粒径、特に好ましくは1〜15μmの範
囲の粒径を有する。なお、本発明において「粒径」は平
均粒径を意味する。具体的な市販品としては、ティムレ
クッス(Timrex:登録商標)SFG−6、ティム
レクッスSFG−10及びティムレクッスSFG−15
及びMCMB10−28(大阪ガス社製)等のカーボン
ブラック又はグラファイトが挙げられ、中でも、MCM
B10−28等の球形炭素質活物質が好ましい。
【0043】アノードペーストに使用する炭素質活物質
は、製造する電池の種類や特性に応じて適宜選択すれば
よい。
【0044】炭素質活物質としてはリチウムイオンの吸
蔵放出可能なものであればよく、グラファイトやコーク
ス等挙げられる。斯かる炭素質活物質は、金属、金属
塩、酸化物などとの混合体や被覆体の形態で利用するこ
ともできる。また、活物質成分として、ケイ素、錫、亜
鉛、マンガン、鉄、ニッケル等の酸化物や硫酸塩、金属
リチウム、Li−Al、Li−Bi−Cd、Li−Sn
−Cd等のリチウム合金、リチウム遷移金属窒化物、シ
リコン等を混合してもよい。
【0045】上記活物質成分の使用量は、通常アノード
ペースト全体に対して20重量%以上、好ましくは40
重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上、最も好
ましくは60重量%以上とする。本発明のアノードペー
ストは、活物質成分量を通常よりも多くすることが可能
である。ただし、あまりに多いのも現実的でなく、イオ
ン伝導性が悪化することがあるので、通常99重量%以
下、好ましくは90重量%以下である。
【0046】電解質溶剤としては、プロピレンカーボネ
ート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジエチ
ルカーボネート(DEC)又はジメチルカーボネート
(DMC)等に溶解したLiPF6、LiAsF6又はL
iBF4等の塩が例示される 。
【0047】好適な熱硬化性モノマーとしては、アクリ
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、エトキシ
エチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エ
トキシエトキシエチルアクリレート、ポリエチレングリ
コールモノアクリレート、エトキシエチルメタクリレー
ト、メトキシエチルメタクリレート、エトキシエトキシ
エチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメ
タクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、グ
リシジルアクリレート、アリルアクリレート、アクリロ
ニトリル、N−ビニルピロリドン、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタ
クリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、2−
(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート(EEE
A)等のアクリル系モノマーを挙げることができる。こ
の中でもアクリル酸エステル、特にアルキレンオキシド
変性アクリル酸エステルが好ましい。これらモノマーは
重合が容易であり、且つ重合で得られるポリマーが電極
のバインダー及び電解質成分のゲル化剤として優れた性
質を示す。具体的な商品名としは、、例えば、市販のフ
ォトマー(Photomer)4050及び/又はフォ
トマー(Photomer)4158(大阪ガス社製、
日本)が使用できる。
【0048】更に、電極ペースト中に、重量平均分子量
が、通常105〜106、好ましくは約300,000で
あるポリエチレンオキシド(PEO)等のポリマー成分
を導入することができる。更に、電極配合物は、米国特
許第5,853,917号(その全内容は参照により本
願に包含される)に開示されるような、無水琥珀酸、
1,6−ジオキサスピロ[4.4]ノナン−2,7−ジ
オン及び/又は1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ
ン−2−オン等の添加剤を含むことができる。
【0049】電極ペースト配合物は、任意に、市販のテ
ィムレクッス(Timrex:登録商標)SFG−6、
ティムレクッスSFG−10及びティムレクッスSFG
−15(ティムカル社(Timcal)製、スイス)及
びMCMB10−28(大阪ガス社製、日本)等のカー
ボンブラック又はグラファイト等の炭素質材料を含有し
ていてもよい。中でも、他の非球形炭素質源に比してよ
り流動性が高く且つカソードペーストの粘性および弾性
の増加を生じない点に鑑み、MCMB10−28等の球
形炭素質材料を含有することが好ましい。
【0050】また、配合物を調製する際、混合容器に熱
開始剤を添加してもよい。熱開始剤としては、熱によっ
てモノマー成分の重合を開始させうる各種のものが使用
できるが、代表的には、過酸化物やアゾ化合物を挙げる
ことができる。好ましくは過酸化物を使用する。過酸化
物としては、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキ
サイド、ジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキ
サイド、パーオキシケタール、パーエステル、パーカー
ボネート等を挙げることができる。この中でも、パーエ
ステル(過酸化エステル)が好ましい。過酸化エステル
の具体例としては、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエートやt−ブチルパーオキシ−3,5,5−
トリメトルヘキサノエートを挙げることができる。熱開
始剤の性状としては、添加混合する環境下において液状
を呈するものが、混合の容易さの面から好ましい。市販
品としては、TRIGNOX−21又はTRIGNOX
−42S等が例示される。熱開始剤の含有量は、通常
0.001重量%以上、好ましくは0.01重量%以
上、さらに好ましくは0.1重量%以上とし、また、通
常20重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに
好ましくは5重量%以下とする。
【0051】本発明で使用するカソードペーストは好ま
しくはアルミニウムホイルから成る集電体に付着させる
(塗布する)。アルミニウムホイルの厚さとしては、通
常1〜30μm、好ましくは1〜20μmが使用され
る。また、本発明で使用するアノードペーストは、好ま
しくは銅箔から成る集電体に付着させる(塗布する)。
銅箔の厚さとしては、通常1〜30μm、好ましくは1
〜20μmが使用される。
【0052】電極ペーストは、通常集電体基板上に押し
出された後、加熱処理によってモノマー成分が重合され
電極となる。
【0053】集電体基板の材料としては、銅、アルミニ
ウム、ニッケル、ステンレス等各種の金属やこれらの合
金を例示することができる。好ましくは、集電体基板と
して銅を使用する。集電体基板の厚みは適宜選択される
が好ましくは1〜30μm、さらに好ましくは1〜20
μmである。薄すぎると機械的強度が弱くなる傾向にあ
り、生産上問題になる。厚すぎると電池全体としての容
量が低下する。これら集電体基板表面には予め粗面化処
理を行うと電極材の接着強度が高くなるので好ましい。
表面の粗面化方法としては、機械的研磨法、電解研磨法
または化学研磨法が挙げられる。機械的研磨法として
は、研磨剤粒子を固着した研磨布紙、砥石、エメリバ
フ、鋼線などを備えたワイヤーブラシなどで集電体表面
を研磨する方法が挙げられる。また接着強度や導電性を
高めるために、集電体表面に中間層を形成してもよい。
また、集電体基板の形状は、金属メッシュ以外に、板状
であってもよい。
【0054】電解質成分:電解質成分は、通常非水系溶
媒に溶解した支持電解質としてのリチウム塩である。
【0055】支持電解質としては、電解質として正極お
よび負極に対して安定であり、かつリチウムイオンが正
極活物質あるいは負極活物質と電気化学反応をするため
の移動をおこない得る非水物質であればいずれのもので
も使用することができる。具体的にはLiPF6、Li
AsF6、LiSbF6、LiBF4、LiClO4、Li
I、LiBr、LiCl、LiAlCl、LiHF2
LiSCN、LiSO3CF2等のリチウム塩が挙げられ
る。これらのうちでは特にLiPF6、LiClO4が好
適である。
【0056】これら支持電解質を非水系溶媒に溶解した
状態で用いる場合の濃度は、一般的に0.5〜2.5m
ol/Lである。これら支持電解質を溶解する非水系溶
媒は特に限定されないが、比較的高誘電率の溶媒が好適
に用いられる。具体的にはエチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカ
ーボネートなどの非環状カーボネート類、テトラヒドロ
フラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン等のグライム類、γ−ブチロラクトン等のラクトン
類、スルフォラン等の硫黄化合物、アセトニトリル等の
ニトリル類等が挙げられる。またこれらの1種または2
種以上の混合物を使用することができる。
【0057】これらのうちでは、特にエチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート
類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネートなどの非環状カーボネート類か
ら選ばれた1種または2種以上の溶媒が好適である。ま
たこれらの分子中の水素原子の一部をハロゲンなどに置
換したものも使用できる。
【0058】上記電解質成分の使用量は、通常電極ペー
スト全体に対して1重量%以上、好ましくは5重量%以
上、さらに好ましくは10重量%以上とする。少なすぎ
るとイオン伝導性が低下する傾向にあるが、多すぎると
全体としての容量が低下する傾向にあるので、通常70
重量%以下、好ましくは50重量%以下、さらに好まし
くは30重量%以下である。
【0059】モノマー成分:モノマー成分は、電極ペー
ストの塗布後加熱等の重合処理によって高分子となり、
通常電極のバインダーあるいは電解液のゲル化剤として
作用する。従って、そのような作用をし得る物質であれ
ば、特に制限はない。例えば、重合によって、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジメチルエチレ
ン、ヘキサフルオロプロピレンなどのアルカン系ポリマ
ー;ポリブタジエン、ポリイソプレンなどの不飽和系ポ
リマー;ポリスチレン、ポリメチルスチレン、ポリビニ
ルピリジン、ポリ−N−ビニルピロリドンなどの環を有
するポリマー;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリ
ル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸
メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸、ポリ
メタクリル酸、ポリアクリルアミドなどのアクリル系ポ
リマー;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;ポリアク
リロニトリル、ポリビニリデンシアニドなどのCN基含
有ポリマー;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールな
どのポリビニルアルコール系ポリマー;ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン含有ポリマー;
ポリアニリンなどの導電性ポリマー、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリウレタ
ン、ポリウレア、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポ
リフッ化ビニリデンなどのビニル系ポリマーを生成する
ような成分を用いてもよい。好ましくは、前述のアクリ
ル系モノマー、特にアクリル酸エステルである。無論、
複数のモノマーを存在させることもできる。
【0060】上記モノマー成分の使用量は、通常電極ペ
ースト全体に対して0.1重量%以下、好ましくは0.
5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上とする。
ただし、あまりに多くしてもイオン伝導性や容量が低下
することがあるので、通常20重量%以下、好ましくは
10重量%以下である。
【0061】添加剤:電極ペーストは、各種の添加剤を
含有することができる。添加剤の例としては、導電材、
補強材、被膜形成材を挙げることができる。導電材料と
しては、上記活物質に適量混合して導電性を付与できる
ものであれば特に制限は無いが、アセチレンブラック、
カーボンブラック、黒鉛などの炭素粉末や、各種の金属
のファイバー、箔などを挙げることができる。また、補
強材としては各種の無機、有機の球状、繊維状フィラー
などが使用できる。さらに、被膜形成材としては、電極
形成後、さらには電池製造後に活物質成分の表面上に形
成させることができる被膜を形成するために使用される
各種添加剤のことであり、前述の、無水琥珀酸、1,6
_ジオキサスピロ[4,4]ノナン−2,7−ジオン、
1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−オン等
の外、ビニレンカーボネート、トリフルオロプロピレン
カーボネート、カテコールカーボネート等のカーボネー
ト類、12−クラウン−4−エーテル等の環状エーテ
ル、無水グルタル酸等の酸無水物、シクロペンタノン、
シクロヘキサノン等の環状ケトン、1,3−プロパンス
ルトン、1,4−ブタンスルトン等のスルトン類やチオ
カーボネート類を含む含硫黄化合物、イミド類を含む含
窒素化合物を挙げることができる。これら添加剤の分子
量は、通常1000以下、好ましくは500以下、さら
に好ましくは300以下である。分子量が大きすぎる
と、充放電へ阻害要因の影響が高まり、イオン伝導を阻
害し逆効果となることがある。
【0062】上記添加剤の使用量は、通常電極ペースト
全体に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下
とする。
【0063】ポリマー成分:前述のように、電極ペース
トにはポリエチレンオキシドのようなポリマー成分を含
有させることができる。ポリマー成分量が多すぎると、
電極ペーストの粘度が上がりすぎて希釈剤なしでの塗布
が困難になることがあるので、通常その濃度は、電極ペ
ースト全体の10重量%以下、特に5重量%以下とす
る。一方で、ポリマー成分の存在によって、電解質成分
の保持性や活物質成分の結着性、集電体基板に対する結
着性が向上したりすることがあるので、上記ポリエチレ
ンオキシドの外、シリケート、ガラスのような無機化合
物や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−
ジメチルエチレンなどのアルカン系ポリマー;ポリブタ
ジエン、ポリイソプレンなどの不飽和系ポリマー;ポリ
スチレン、ポリメチルスチレン、ポリビニルピリジン、
ポリ−N−ビニルピロリドンなどの環を有するポリマ
ー;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリ
ル酸、ポリアクリルアミドなどのアクリル系ポリマー;
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラ
フルオロエチレン等のフッ素系樹脂;ポリアクリロニト
リル、ポリビニリデンシアニドなどのCN基含有ポリマ
ー;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなどのポリ
ビニルアルコール系ポリマー;ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデンなどのハロゲン含有ポリマー;ポリアニリ
ンなどの導電性ポリマーなどが使用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明の電極ぺースト押出用ダイは、特
殊なキャビティ形状を有するため、溶剤非含有ペースト
組成物を被塗布面にむらなく均一に塗布することが可能
であり、本発明の工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるダイの上面図
【図2】図1の線分3−3に沿った、図1に示すダイの
断面図
【図3】本発明に係わるダイの裏面側立面図
【図4】本発明に係わるダイの押出口の断面図
【図5】シュミレーション作動を示す、本発明に係わる
ダイの上面図
【図6】シュミレーション作動を示す、本発明に係わる
ダイの上面図
【図7】シュミレーション作動を示す、本発明に係わる
ダイの上面図
【図8】シュミレーション作動を示す、本発明に係わる
ダイの上面図
【図9】シュミレーション作動中の、特に、ダイ内のペ
ースト圧を示す、本発明に係わるダイの斜視図
【図10】本発明に係わるダイ形状および傾斜角度を例
示する図
【図11】本発明に係わるダイ形状および傾斜角度を例
示する図
【図12】本発明に係わるダイ形状および傾斜角度を例
示する図
【図13】本発明に係わるダイ(上面プレート)形状お
よび傾斜角度を例示する図
【符号の説明】
10:本発明のダイ10 12:キャビティ 14:取入口 16:押出口 18:上面プレート 20:第1端 22:第2端 24:底面 26:側面 28:側面 50:厚さ 52:幅 90:ペースト群の軌道 100:圧力勾配
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B05C 11/10 B05C 11/10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティと、キャビティの第1端と関
    連した取入れ口と、キャビティの第2端と関連した押出
    口とから成る電極ペースト押出用ダイであって、取入れ
    口より押出口が実質的に薄厚であり、取入れ口より押出
    口が実質的に幅広であるキャビティ形状を有することを
    特徴とするダイ。
  2. 【請求項2】 前記キャビティが、底面と、2つの対向
    する側面を有し、前記底面が、キャビティの第2端に向
    かって傾斜している請求項1に記載のダイ。
  3. 【請求項3】 前記キャビティの2つの対向する側面の
    少なくとも一方が、垂直軸に対し一定角度で傾斜してい
    る請求項2に記載のダイ。
  4. 【請求項4】 前記取入れ口が実質的に円形状である請
    求項1〜3の何れかに記載のダイ。
  5. 【請求項5】 前記押出口の幅が押出口の高さより実質
    的に大きい請求項1〜4の何れかに記載のダイ。
  6. 【請求項6】 電極ペーストが、当該電極ペーストの塗
    布性を向上させるために使用する液体を実質的に含有し
    ない請求項1〜5の何れかに記載のダイ。
  7. 【請求項7】 キャビティと、キャビティの第1端と関
    連した取入れ口と、キャビティの第2端と関連した押出
    口と、電極ペーストを押出口へ均一に移動させるためキ
    ャビティと関連させた手段とから成るダイを形成する工
    程と;前記ダイの取入れ口に電極ペーストを導入する工
    程と;キャビティを通じて電極ペーストを均一に移動さ
    せる工程と;押出口を通じて電極ペーストを押出し、実
    質的に均一な押出物を得る工程とから成る電極ペースト
    の押出方法。
  8. 【請求項8】 電極ペーストが、当該電極ペーストの塗
    布性を向上させるために使用する液体を実質的に含有し
    ない請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5の何れかに記載のダイを用
    いて電極ペーストを塗布する方法。
  10. 【請求項10】 ダイの取入れ口に電極ペーストを導入
    し、ダイのキャビティーを通じて電極ペーストを均一に
    移動させ、押出口を通じて電極ペーストを押出す請求項
    9記載の方法。
  11. 【請求項11】 電極ペーストが、当該電極ペーストの
    塗布性を向上させるために使用する液体を実質的に含有
    しない請求項9又は10に記載の方法。
JP2000226998A 1999-07-28 2000-07-27 電極ぺースト押出用ダイ Withdrawn JP2001068100A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012148343A (ja) * 2002-06-17 2012-08-09 Bathium Canada Inc リチウムシート製造のための方法及び装置
KR20160086575A (ko) * 2015-01-12 2016-07-20 안성룡 고점도 물질 도포용 슬릿 노즐 시스템

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