JP2001067759A - ディスクローディング装置および回転印刷装置 - Google Patents

ディスクローディング装置および回転印刷装置

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JP2001067759A
JP2001067759A JP24206799A JP24206799A JP2001067759A JP 2001067759 A JP2001067759 A JP 2001067759A JP 24206799 A JP24206799 A JP 24206799A JP 24206799 A JP24206799 A JP 24206799A JP 2001067759 A JP2001067759 A JP 2001067759A
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disk
tray
moving member
radius
opening
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JP24206799A
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English (en)
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Yasunori Tsukuda
保徳 佃
Kenichi Nagai
健一 永井
Norihiro Sawamoto
則弘 澤本
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Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの取扱いが容易で、小型化が可能な
ディスクローディング装置およびこれを用いた回転印刷
装置を提供する。 【解決手段】 ディスクローディング装置は、ディスク
Mを載置した状態で略水平方向に往復移動し、ディスク
収納位置およびディスク取出し位置で停止するトレイ1
0と、トレイ10がディスク収納位置で停止した状態
で、トレイ10の移動面より下方の位置および上方の位
置で位置決め可能な回転テーブル50などで構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R(Compac
t Disk-Recordable)などの円盤状媒体を所定の処理位
置にセットするためのディスクローディング装置に関す
る。また本発明は、円盤状媒体に印刷するための回転印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−R(Compact Disk-Recordable)
は、読取り専用のCDおよびCD−ROM(Read Only
Memory)などとは異なり、データを1度だけ記録できる
追記型の光ディスクである。データを記録したCD−R
は、CDおよびCD−ROMと全く同様に、その再生装
置によって再生可能である。安価であることや取扱いの
容易性、記録容量が大きいなどの理由から100枚程度
の小規模なソフトウエアの出版などに利用されることが
多い。
【0003】CDおよびCD−ROMの片面は、データ
の記録や読出しを行う記録面として使用され、もう一方
の面は、一般に、タイトルなどを印刷する印刷面として
使用される。CDおよびCD−ROMの場合は一般的に
同一デザインのものを大量出版するため大型の印刷装置
によって印刷を行うが、CD−Rの場合は少量出版やパ
ーソナルユースに使用されるため、少数毎又は1枚毎に
印刷内容を容易に作成、変更できる小型で安価なプリン
タが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプリンタに
は特開平5−238005号および特開平6−3190
6号に記載されるものがある。これら情報記録装置は、
ピックアップから光ディスクの記録面に情報を記録し、
印刷面に対してインクジェット方式の印刷を行う。光デ
ィスクへの印刷は、光ディスクの半径方向にインクジェ
ットノズルを移動させ、光ディスクを回転させながら行
われる。
【0005】このような情報記録装置は、インクジェッ
ト方式の印刷のため、インクカートリッジ、およびイン
クジェットヘッドにインクを導く機構を備え、さらに情
報記録用のピックアップを備えており、装置が大型で複
雑である。また、インクジェットヘッドとピックアップ
とが同一装置内に設けられるので、インクジェットヘッ
ドから飛散したインクが、ピックアップに付着するなど
して、情報の記録を妨げることがある。さらに、インク
カートリッジの交換、およびインクジェットヘッド周辺
の清掃など、メンテナンス作業に手間がかかってしま
う。
【0006】また、上記のような情報記録装置をパーソ
ナルコンピュータ(パソコン)等の情報処理機器に組み
込もうとした場合、ディスクのセットまたは取出しが困
難になり、しかも装置自体の設置スペースが大きくなっ
てしまう。
【0007】本発明の目的は、ディスクの取扱いが容易
で、小型化が可能なディスクローディング装置およびこ
れを用いた回転印刷装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクを載
置した状態で略水平方向に往復移動し、ディスク収納位
置およびディスク取出し位置で停止する水平移動部材
と、水平移動部材がディスク収納位置で停止した状態
で、水平移動部材の移動面より下方の位置および上方の
位置で位置決め可能な垂直移動部材とを備えることを特
徴とするディスクローディング装置である。
【0009】本発明に従えば、水平移動部材がディスク
を載置した状態で略水平方向に往復移動するため、機器
前面でのディスク搬入搬出が可能となる、いわゆるフロ
ントローディング機構を実現できる。
【0010】また、水平移動部材がディスク収納位置で
停止した状態で、垂直移動部材が上昇または下降するこ
とによって、水平移動部材と垂直移動部材との間でディ
スクの受渡しが可能となる。たとえば垂直移動部材にデ
ィスクの回転機構を設けた場合、回転機構が上昇するこ
とによって、水平移動部材で搬入されたディスクを円滑
に回転機構に載せ変えることができる。逆に、回転機構
がディスクを載置した状態で下降すると、ディスクを回
転機構から水平移動部材へ載せ変えることができる。
【0011】このようにディスクの水平搬送とディスク
回転機構へのローディングまたはアンローディングを円
滑に実施できる。
【0012】また本発明は、水平移動部材には垂直移動
部材が通過可能な開口部が形成され、開口部の最小半径
R2がディスクの半径R1より小さいことを特徴とす
る。
【0013】本発明に従えば、水平移動部材に垂直移動
部材が通過可能な開口部を形成することによって、垂直
移動部材が上下移動する際に水平移動部材と干渉せずに
済む。そのため、垂直移動部材が水平移動部材の移動面
を越えて上方に変位した場合、水平移動部材に載置され
たディスクが円滑に垂直移動部材に受渡される。
【0014】また、開口部の最小半径R2がディスクの
半径R1より小さいことによって、ディスクは水平移動
部材によって確実に支持される。
【0015】また本発明は、水平移動部材には、開口部
形状が変化して、該開口部の最小半径R2がディスクの
半径R1より小さい状態と該開口部の最小半径R2がデ
ィスクの半径R1より大きい状態とが切替え可能なディ
スク支持部材が設けられることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、ディスク支持部材の開口
部形状が変化して、開口部の最小半径R2がディスクの
半径R1より小さくなった場合、ディスクはディスク支
持部材によって支持される。また、開口部の最小半径R
2がディスクの半径R1より大きくなった場合、ディス
クは自重によって垂直移動部材へ受け渡される。こうし
てディスク支持部材と垂直移動部材との間でディスクの
受渡しを円滑に行なうことができる。
【0017】さらに、垂直移動部材にディスクの回転機
構を設けた場合、回転機構が水平移動部材の移動面を通
過するためには回転機構の最大半径R3は開口部の最小
半径R2より小さくする必要がある。そうすると、回転
機構の最大半径R3はディスクの半径R1よりさらに小
さくする必要があり、ディスク周辺は回転機構による支
えが無くなり、ディスク支持力が半径方向で不均一にな
るおそれがある。特にサーマルヘッド等の接触型印刷ヘ
ッドでディスクの半径ラインを印刷する場合には、ディ
スク周辺の接触が不十分となり濃度が低下してしまう。
【0018】そこで、開口部形状が変化するディスク支
持部材を水平移動部材に設けることによって、ディスク
の半径R1とほぼ同じ最大半径R3を持つ回転機構であ
っても開口部を通過可能となるため、ディスク支持力の
不均一を解消できる。
【0019】また本発明は、水平移動部材の動きとディ
スク支持部材の動きとを連動させるための連動機構を備
えることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、水平移動部材の動きに応
じてディスク支持部材の開口部の形状が変化するように
なるため、水平移動部材がディスク収納位置に移動する
タイミングとディスクの受渡しタイミングとを確実に合
わせることができる。
【0021】また本発明は、上記記載のディスクローデ
ィング装置と、ディスク面に印刷するための印刷ヘッド
とを備える回転印刷装置であって、前記ディスクは感熱
発色層を有する感熱印刷媒体であり、前記印刷ヘッドは
ディスクの半径方向に沿った主走査方向に感熱印刷する
ためのサーマルヘッドであり、前記垂直移動部材はディ
スクを副走査方向に回転するための回転テーブルを有す
ることを特徴とする回転印刷装置である。
【0022】本発明に従えば、ディスクローディング装
置によってディスクの挿入、回転テーブルへのセット、
回転印刷動作、ディスク排出までの一連の動作を滞りな
く実行できるため、使用者の労力を大幅に軽減できる。
また、装置全体の小型化が可能となるため、パソコン等
の情報処理機器への組み込みが容易になる。特にディス
クのフロントローディング方式によって、CD−Rドラ
イブユニット等と同様に、回転印刷装置をパソコンの5
インチベイ等に内蔵できる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
外観を示す斜視図である。回転印刷装置1は、装置本体
を覆うハウジング2と、前面に設けられた操作パネル3
と、前面から水平方向に往復移動するトレイ10などを
有する。
【0024】ハウジング2の寸法は他の周辺機器と同様
に規格化されて、たとえばパソコンの5インチベイ等へ
内蔵可能なように設計される。また、本装置はパソコン
の外付け型周辺機器として構成することも可能である。
【0025】操作パネル3には操作スイッチや表示ラン
プ等が設けられ、たとえばトレイ10の開閉を手動で指
示するためのトレイボタン3aが設けられる。トレイ1
0は、トレイボタン3aの他にホスト装置からのコマン
ドでも開閉動作が可能であり、図1(b)に示すように
トレイ10が前方に飛び出てディスクMのセットや取出
しを行なう位置で停止したり、あるいは図1(a)に示
すようにトレイ10が後方に移動してハウジング2内に
収納される。
【0026】図2は、本発明の実施の一形態の内部構成
を示す分解斜視図である。回転印刷装置1は、ディスク
Mを載置するための回転テーブル50と、ディスクMを
ラベル印刷するための記録ユニット4と、回転テーブル
50やトレイ10等の駆動を行なう駆動ユニット60等
で構成される。
【0027】記録ユニット4は、種々の印刷方式を採用
することが可能であり、ここでは感熱記録方式によるフ
ルカラー印刷を例として説明する。感熱記録方式は、T
A(Thermo-Auto Chrome)方式と称され、ディスクMの
ラベル面に特開平3−43293号および特開平5−6
9566号等に記載される多色感熱記録シートと同様な
構造が形成される。
【0028】多色感熱記録シートは、イエロー発色層、
マゼンタ発色層およびシアン発色層から成る感熱発色層
を有し、所定の熱エネルギーを印加すると選択的に発色
し、さらに所定の定着光を照射すると選択的に発色が停
止する。
【0029】イエロー発色層は、マイクロカプセルに封
入されたイエロー色素材料とカプラーとを含み、20m
J/mm2 以上の熱エネルギーを印加するとカプセルが
壊れて発色反応が開始するとともに、その後波長420
nmの紫外線を照射すると未反応のイエロー色素材料が
分解され、発色反応が停止する。
【0030】マゼンタ発色層は、マイクロカプセルに封
入されたマゼンタ色素材料とカプラーとを含み、40m
J/mm2 以上の熱エネルギーを印加するとカプセルが
壊れて発色反応が開始するとともに、その後波長365
nmの紫外線を照射すると未反応のマゼンタ色素材料が
分解され、発色反応が停止する。
【0031】シアン発色層は、マイクロカプセルに封入
されたシアン染料を含み、80mJ/mm2 程度以上の
熱エネルギーを印加するとカプセルが壊れて発色する。
シアン発色層については発色を開始する熱エネルギーレ
ベルが高く、通常の取扱いでは発色が進むことはないた
め、紫外線照射による定着は行なわない。
【0032】こうしてイエロー印刷、マゼンタ印刷、シ
アン印刷を順次実行することによってフルカラー印刷を
実現できる。
【0033】この記録方式に対応して、記録ユニット4
は、ディスクMの半径方向に沿って配置されたライン型
のサーマルヘッド5と、ディスクMの発色層を定着する
ための曲線状の定着ランプ6を備え、ディスクMを回転
テーブル50で回転しながらサーマルヘッド5で感熱記
録を行なうことによって、ディスクMのラベル面に半径
方向に沿った主走査ラインと円周方向に沿った副走査ラ
インとから成る回転座標型ラスター画像を形成すること
ができる。
【0034】ディスクMは、光記録や光磁気記録等が可
能な情報記録層をラベル面の反対面に形成することがで
き、たとえばCD、CD−ROM、CD−R、CD−R
W、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、D
VD−RWなどとして使用できる。
【0035】記録ユニット4には、ディスクMのローデ
ィングまたはアンローディングを行なうためのトレイ1
0が設けられ、図1に示したように、略水平方向に往復
移動し、ディスク収納位置およびディスク取出し位置で
停止する。
【0036】図3、図4はトレイ10の構成と動きを説
明するもので、図3は収納直前での状態を示す平面図、
図4(a)(b)は収納した状態を示す側面図および平
面図である。図5は、図3に示すトレイ10の前方右側
隅部の部分拡大図である。トレイ10は、ディスクMが
垂直に通過可能な円形開口10aを有する矩形状の枠体
として形成される。トレイ10の両側面は、記録ユニッ
ト4の直線ガイド(不図示)に沿って案内され、トレイ
10の水平移動を許容している。トレイ10の右側面に
は内側に向いたラック12が形成され、ラック12が駆
動歯車40の外ピニオン40aと噛合した状態で、駆動
歯車40の順回転または逆回転に応じてトレイ10が前
後方向に移動する。
【0037】トレイ10の上面には、左右一対のディス
クホルダ20,21が後方のピン20a,21aによっ
て水平面内で角変位自在に取り付けられる。ディスクホ
ルダ20,21はトレイ10の円形開口10aを左右か
ら挟むように配置され、円形開口10aの形状に対応す
るように曲線状の段差22a,23aが形成され、段差
22a,23aより内側はディスクMの外周を保持する
ための平坦部22,23が形成され、さらに内側には曲
線状の端面22b,23bが形成される。
【0038】段差22a,23aは、図3に示すように
ディスクホルダ20,21が閉じた状態で、ディスクM
をトレイ10にセットする際に中心位置決めを容易にす
るためのもので、セットしたディスクMの外周より僅か
に大きな半径位置に形成される。また、端面22b,2
3bは、図4に示すようにディスクホルダ20,21が
左右に開いた状態で、ディスクMが垂直に通過可能なよ
うに開口領域を確保するためのもので、ディスクMの外
周より僅かに大きな半径位置となるように形成される。
したがって、段差22a,23aと端面22b,23b
との間に位置する細長く湾曲した平坦部22,23がデ
ィスクMを支える領域となる。
【0039】さらにトレイ10の前方には、第3のディ
スクホルダ15が水平面内で前後方向で変位自在に取り
付けられる。ディスクホルダ15は、トレイ10の円形
開口10aの正面側に配置され、左右のディスクホルダ
20,21と同様に、円形開口10aの形状に対応する
ように曲線状の段差16aが形成され、段差16aより
内側はディスクMの外周を保持するための平坦部16が
形成され、さらに内側には曲線状の端面16bが形成さ
れる。
【0040】段差16aも、段差22a,23aと同様
に、ディスクMの位置決めを容易にするためのもので、
図3の状態でディスクMより僅かに大きな半径位置に形
成される。端面16bも、端面22b,23bと同様
に、ディスクMの通過領域を確保するもので、図4の状
態でディスクMより僅かに大きな半径位置となるように
形成される。平坦部16は、平坦部22,23とともに
ディスクMを支える。
【0041】トレイ10の前方裏側には下方に突出した
係合ピン11が一体形成され、ディスクホルダ15の裏
側にも下方に突出した左右一対の当接ピン17が一体形
成され、ディスクホルダ20,21の前方裏側にも下方
に突出した係合ピン24,25がそれぞれ形成される。
【0042】ディスクホルダ15は、図3の状態で、両
側のコイルばね14によって円形開口10aの内側に付
勢されている。また図5に示すように、ディスクホルダ
15が円形開口10aに突出した状態でディスクホルダ
20,21が外側に開かないように係合するためのロッ
ク機構15aが左右に設けられ、ディスクホルダ15が
円形開口10aから退避すると、ロック機構15aが解
除される。
【0043】記録ユニット4の前方には、トレイ10の
動きに連動するスライド機構30が設けられる。スライ
ド機構30は、横方向に変位可能な左右一対のスライド
部材31,32と、スライド部材31,32の動きを連
動させる歯車33などで構成される。スライド部材3
1,32には歯車33と噛合するラック31b,32b
が形成され、たとえばスライド部材31が右方向に変位
すると、歯車33を介してスライド部材32が左方向に
変位し、両者は互いに逆方向に連動する。
【0044】右側のスライド部材31には、トレイ10
の係合ピン11が挿入される位置に対応して、前方導入
部を有するカム溝31aが形成される。カム溝31aに
は、スライド部材31の長手方向に対して約45度で傾
斜した傾斜溝と、傾斜溝に連続して長手方向に平行な逃
げ溝とが形成される。
【0045】またスライド部材31の端部には後側に向
いたラック34が形成され、ラック34が駆動歯車40
の内ピニオン40bと噛合すると、駆動歯車40の順回
転または逆回転に応じてスライド部材31が左右方向に
移動する。
【0046】スライド部材31,32の左右端部には、
ディスクホルダ20,21の係合ピン24,25が挿入
される位置に対応して、上方に突出した係合部31c,
32cがそれぞれ一体形成される。係合部31c,32
cは、スライド部材31,32の長手方向に直交する2
枚の平行板で構成される。
【0047】次にトレイ10およびスライド部材31の
動きについて説明する。図1(b)に示すように、トレ
イ10がディスク取出し位置で停止した状態でディスク
Mを載置した後、トレイボタン3a等によってロードコ
マンドが発行されると、駆動歯車40を駆動するモータ
が動作して、トレイ10は収納方向に移動する。
【0048】このとき図3に示すように、ディスクホル
ダ15,20,21の端面16b,22b,23bが形
成する開口領域の最小半径R2はディスクMの半径R1
より小さいため、ディスクMは平坦部22,23によっ
て支持される。
【0049】トレイ10が収納される直前で、トレイ1
0の係合ピン11がスライド部材31のカム溝31aに
挿入され、ディスクホルダ20,21の係合ピン24,
25もスライド部材31の係合部31c,32cに挿入
される。係合ピン11がカム溝31aの傾斜溝に当接す
ると、右側のスライド部材31が右方向に変位するとと
もに、歯車33を介して左側のスライド部材32も左方
向に変位する。その際、ディスクホルダ15の当接ピン
17が記録ユニット4に固定されたストッパ17aに当
接して、ディスクホルダ15が前方に変位する。
【0050】係合ピン11がカム溝31aの逃げ溝に到
達するまでスライド部材31が移動すると、スライド部
材31のラック34が駆動歯車40のうちピニオン40
bと噛合を開始する。その際、トレイ10のラック12
と駆動歯車40の外ピニオン40aとの噛合が解除さ
れ、図1(a)に示すようにトレイ10がディスク収納
位置で停止する。
【0051】以後、スライド部材31,32が駆動歯車
40によって駆動され、図4に示すように、係合部31
c,32cが係合ピン24,25を外側に押し出すと、
ディスクホルダ20,21も外側に角変位する。スライ
ド部材31,32の最大変位をマイクロスイッチ(不図
示)が検出すると、駆動歯車40を駆動するモータが停
止する。
【0052】この状態ではディスクホルダ15,20,
21の端面16b,22b,23bが形成する開口領域
の最小半径R2はディスクMの半径R1より大きくなる
ため、ディスクMが垂直に通過可能となる。このときデ
ィスクMは、後述するように、センタホルダ51によっ
て支持される。
【0053】次にトレイボタン3a等によってアンロー
ドコマンドが発行されると、駆動歯車40の駆動モータ
が逆回転して、スライド部材31,32が内側に変位す
る。このとき係合部31c,32cが係合ピン24,2
5を内側に引き寄せて、ディスクホルダ20,21が内
側に角変位して元の位置に復帰し、さらにカム溝31a
の傾斜溝と係合ピン11とが接触して、トレイ10を前
方に押し出す。このときストッパ17aによって押し込
められていたディスクホルダ15も元の位置に復帰す
る。
【0054】スライド部材31,32が内側に復帰する
と、ラック34と内ピニオン40bとの噛合が解除する
とともに、トレイ10のラック12と外ピニオン40a
との噛合が開始して、以後、トレイ10は駆動歯車40
によって前方に駆動され、図3の状態に戻る。トレイ1
0の最大変位をマイクロスイッチ(不図示)が検出する
と、駆動歯車40の駆動モータが停止し、図1(b)に
示すように、トレイ10がディスク取出し位置で停止す
る。
【0055】図6〜図8はセンタホルダ51および回転
テーブル50の構成と動きを説明する分解斜視図であ
り、図6はセンタホルダ51が下降した状態を示し、図
7はセンタホルダ51が上昇した状態を示し、図8は回
転テーブル50が上昇した状態を示す。
【0056】駆動ユニット60は、回転テーブル50を
回転駆動するための記録用のモータ54と、トレイ10
およびスライド部材31,32等のメカニズムを駆動す
るためのモータ41とを備え、モータ54は低速で高ト
ルクが得られるパルスモータ等で構成され、モータ41
はDCモータ等で構成される。
【0057】回転テーブル50は、トレイ10がディス
ク収納位置で停止した状態で円形開口10aとほぼ同軸
となるように、昇降ユニット62のスピンドル軸53に
装着される。回転テーブル50の裏面には、モータ54
によって駆動されるウォーム歯車54aと噛合するため
の駆動歯車50aが取り付けられる。
【0058】昇降ユニット62は、駆動ユニット60の
内フレーム61に対して垂直方向に摺動可能なように構
成される。内フレーム61には、一対の駆動軸45がス
ピンドル軸53を挟んで所定間隔で水平に支持され、各
駆動軸45の両端にはカム46が取り付けられている。
昇降ユニット62の上隅部には、4つのカム46と当接
するための屈曲部47が形成される。
【0059】昇降ユニット62は、内フレーム61に取
り付けられたコイルばね(不図示)によって下方に付勢
されており、駆動軸45が正転するとカム46が屈曲部
47を押し上げて昇降ユニット62が上昇し、一方、駆
動軸45が逆転すると昇降ユニット62が下降するた
め、回転テーブル50の昇降が可能となる。
【0060】モータ41の出力軸は、減速歯車列を介し
てトレイ10およびスライド部材31,32を駆動する
駆動歯車40に連結され、さらに遊星歯車42、太陽歯
車43、ネジ歯車44等の歯車列を介して2つの駆動軸
45に連結されている。遊星歯車42は、太陽歯車43
の回りで揺動して、後段の歯車100との噛合または離
反によるクラッチ機構を構成する。
【0061】前側の駆動軸45は、レバー部材52の支
持軸として共用され、レバー部材52は駆動軸45の回
りで角変位自在に支持される。レバー部材52の前端に
は突起52aが形成され、後端にはU字状の係合片52
bが形成される。
【0062】スライド部材31の後側には肉厚の係合部
35が形成され、係合部35には突起52aと係合する
段差溝35aが形成される。段差溝35aは、高さが異
なる2つの水平溝と、これらを結ぶ傾斜溝とを有し、ス
ライド部材31の水平移動に応じて突起52aの高さが
変化して、後端の係合片52bが上下に変位する。
【0063】回転テーブル50の中心には、ディスクM
の内孔と略嵌合してセンタリングを行なうためのセンタ
ホルダ51が回転テーブル50と独立して昇降自在に設
けられる。図4(a)に示すように、センタホルダ51
は、回転テーブル50の軸受け部を囲むように4本の脚
部51aを有し、各脚部51aの下端はリング部材51
bで連結される。センタホルダ51は、同軸で装着され
たコイルばね(不図示)によって上方に付勢され、レバ
ー部材52の係合片52bはリング部材51bに係合し
ているため、係合片52bの上下変位に応じてセンタホ
ルダ51の上下変位が可能となる。
【0064】センタホルダ51の上方には、キャップ状
のディスク押え59が同軸で配置され、図2に示すよう
に、記録ユニット4の天板裏側にコイルばね等によって
弾性支持されている。
【0065】図9は、ディスクMのローディング動作お
よびアンローディング動作を示すフローチャートであ
る。まずステップs1において、図1(b)に示すよう
に、トレイ10が手前に引き出された開放状態では、デ
ィスクホルダ15,20,21が円形開口10aの内側
に復帰しているため、ディスクMはトレイ10に載置可
能となる。このときスライド部材31,32は内側に位
置し、図6に示すように、センタホルダ51および回転
テーブル50は下降位置にあって、トレイ10の動きか
ら退避している。
【0066】次にステップs2で、トレイボタン3a等
によってロードコマンドが発行されると、モータ41が
回転して、ディスクMを載置したトレイ10は収納方向
に移動する。このとき遊星歯車42は太陽歯車43から
離反してクラッチオフ状態となる。
【0067】次にステップs3で、トレイ10が収納さ
れる直前で、トレイ10の係合ピン11がスライド部材
31のカム溝31aに当接して、スライド部材31,3
2が外側に変位する。このときディスクホルダ15の当
接ピン17もストッパ17aに当接する。
【0068】次にステップs4で、スライド部材31の
係合部35が外側に変位すると、図7に示すように、レ
バー部材52の突起52aが下方に押し下げられ、係合
片52bは上方に変位するため、センタホルダ51が上
昇し、ディスクMはディスクホルダ15,20,21か
らセンタホルダ51に受け渡され支持される。さらに、
図4に示すように、スライド部材31,32の外側変位
によってディスクホルダ20,21が左右に開くととも
に、当接ピン17が押されてディスクホルダ15も開
く。
【0069】次にステップs5で、ディスクホルダ1
5,20,21が開いた状態では、開口領域の最小半径
R2はディスクMの半径R1より大きくなるため、ディ
スクMおよびディスクMとほぼ同等な半径を持つ回転テ
ーブル50がトレイ10を垂直に通過可能となる。そし
て待機状態となり、パソコンからの印字データ等を待
つ。このとき遊星歯車42は太陽歯車43と噛合してク
ラッチオン状態となる。
【0070】次にステップs6で、待機状態にてパソコ
ンから印刷開始コマンドが発行されると、モータ41が
回転して、遊星歯車42、歯車100、ネジ歯車44等
を介して各駆動軸45を駆動する。すると昇降ユニット
62が上昇して、回転テーブル50も上昇した位置で停
止し、図8に示すように、ディスクMの内孔付近がセン
タホルダ51とディスク押え59によって両面挟持され
た状態となり、ディスクMのラベル面全体は回転テーブ
ル50によって支持される。このときサーマルヘッド5
もディスクMのラベル面に接触する。
【0071】次にステップs7で、モータ54が回転し
て、回転テーブル50による副走査回転が開始するとと
もに、パソコンからの印刷データに基づいてサーマルヘ
ッド5による主走査記録を行なって、最終的にディスク
Mのラベル面に感熱印刷による回転座標型ラスター画像
が形成される。
【0072】次にステップs8で、パソコンから印刷終
了コマンドが発行されると、モータ41が逆回転して、
昇降ユニット62が下降して回転テーブル50も下降し
た位置で停止する。このとき遊星歯車42は歯車100
から離反してクラッチオフ状態となる。
【0073】ステップs8の動作により、図7に示すよ
うに、ディスクMは回転テーブル50からセンタホルダ
51に受け渡され、センタホルダ51により支持され
(ステップs9)、再び待機状態となる。
【0074】次にステップs10で、待機状態にてパソ
コンやトレイボタン3a等によってアンロードコマンド
が発行されると、モータ41が逆回転してスライド部材
31を内側に変位させる。スライド部材31,32の内
側変位によってディスクホルダ20,21が内側に閉じ
る。そして、図6に示すように、係合部35の内側変位
によってレバー部材52の突起52aが上方に押し上げ
られ、係合片52bは下方に変位するため、センタホル
ダ51は下降し、ディスクMはセンタホルダ51からデ
ィスクホルダ20,21に受け渡され、センタホルダ5
1および回転テーブル50は下方に退避した状態とな
る。
【0075】次にステップs11で、スライド部材31
のカム溝31aによってトレイ10が押し出されると、
駆動歯車40がラック12と噛合してトレイ10を前方
に移動させるとともに、ディスクホルダ15が内側に復
帰してディスクMの支持を補助する。トレイ10がさら
に移動して、図1(b)に示すように、トレイ10がデ
ィスク取出し位置で停止する。
【0076】このようにディスクホルダ15,20,2
1による開口半径可変機構を設けることによって、ディ
スクMの半径R1とほぼ同等な半径を持つ回転テーブル
50がトレイ10の円形開口10aを通過可能となる。
その結果、サーマルヘッド5の接触圧分布を半径方向で
均一化できるため、濃度変動の少ない高画質印刷をディ
スクMの全域に渡って実現できる。
【0077】また、トレイ10の動き、ディスクホルダ
15,20,21の動きおよびセンタホルダ51の動き
を連動させることによって、ディスクMの受渡しを確実
に制御することができる。
【0078】なお、回転テーブル50の半径やサーマル
ヘッド5の長さはディスクMの印刷領域に応じて適宜選
択できる。たとえば印刷領域がディスクMの半径R1よ
り小さい場合は、トレイ10の円形開口10aもその分
小さくできるため、上述のような開口半径可変機構を設
けなくても、回転テーブル50の通過とディスクMのト
レイ支持とを両立できる。
【0079】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、水
平移動部材がディスクを載置した状態で略水平方向に往
復移動するため、機器前面でのディスク搬入搬出が可能
となる、いわゆるフロントローディング機構を実現でき
る。また、水平移動部材がディスク収納位置で停止した
状態で、垂直移動部材が上昇または下降することによっ
て、水平移動部材と垂直移動部材との間でディスクの受
渡しが可能となる。こうしてディスクのローディングま
たはアンローディングを円滑に実施できる。
【0080】また、水平移動部材に垂直移動部材が通過
可能な開口部を形成し、開口部の最小半径R2がディス
クの半径R1より小さいことによって、ディスクの支持
と受渡が円滑に行なわれる。
【0081】また、ディスク支持部材の開口部形状が変
化することによって、ディスクの支持と受渡が円滑に行
なわれるとともに、ディスク半径とほぼ同程度の寸法を
持つ垂直移動部材の移動が可能になる。
【0082】また、水平移動部材の動きとディスク支持
部材の動きとを連動させるための連動機構を備えること
によって、水平移動部材の移動タイミングとディスクの
受渡しタイミングとを確実に合わせることができる。
【0083】また本発明によれば、ディスクローディン
グ装置によってディスクの挿入、回転テーブルへのセッ
ト、回転印刷動作、ディスク排出までの一連の動作を滞
りなく実行できるため、使用者の労力を大幅に軽減でき
る。また、装置全体の小型化が可能となるため、パソコ
ン等の情報処理機器への組み込みが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施の一形態の内部構成を示す分解斜
視図である。
【図3】トレイ10の収納直前での状態を示す平面図で
ある。
【図4】トレイ10が収納した状態を示す側面図および
平面図である。
【図5】図3に示すトレイ10の前方右側隅部の部分拡
大図である。
【図6】センタホルダ51が下降した状態を示す分解斜
視図である。
【図7】センタホルダ51が上昇した状態を示す分解斜
視図である。
【図8】回転テーブル50が上昇した状態を示す分解斜
視図である。
【図9】ディスクMのローディング動作およびアンロー
ディング動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3a トレイボタン 4 記録ユニット 10 トレイ 11 係合ピン 12,31b,32b,34 ラック 15 ディスクホルダ 16 平坦部 17 当接ピン 20,21 ディスクホルダ 20a,21a ピン 22,23 平坦部 24,25 係合ピン 30 スライド機構 31,32 スライド部材 31a カム溝 33 歯車 40 駆動歯車 41,54 モータ 42 遊星歯車 46 カム 47 屈曲部 50 回転テーブル 51 センタホルダ 52 レバー部材 53 スピンドル軸 59 ディスク押え 60 駆動ユニット 61 内フレーム 62 昇降ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤本 則弘 静岡県静岡市中吉田20番10号 スター精密 株式会社内 Fターム(参考) 2C062 RA01 5D046 CB11 FA07 FA20 HA05 HA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載置した状態で略水平方向に
    往復移動し、ディスク収納位置およびディスク取出し位
    置で停止する水平移動部材と、 水平移動部材がディスク収納位置で停止した状態で、水
    平移動部材の移動面より下方の位置および上方の位置で
    位置決め可能な垂直移動部材とを備えることを特徴とす
    るディスクローディング装置。
  2. 【請求項2】 水平移動部材には垂直移動部材が通過可
    能な開口部が形成され、開口部の最小半径R2がディス
    クの半径R1より小さいことを特徴とする請求項1記載
    のディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】 水平移動部材には、開口部形状が変化し
    て、該開口部の最小半径R2がディスクの半径R1より
    小さい状態と該開口部の最小半径R2がディスクの半径
    R1より大きい状態とが切替え可能なディスク支持部材
    が設けられることを特徴とする請求項1記載のディスク
    ローディング装置。
  4. 【請求項4】 水平移動部材の動きとディスク支持部材
    の動きとを連動させるための連動機構を備えることを特
    徴とする請求項3記載のディスクローディング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のディス
    クローディング装置と、 ディスク面に印刷するための印刷ヘッドとを備える回転
    印刷装置であって、 前記ディスクは感熱発色層を有する感熱印刷媒体であ
    り、 前記印刷ヘッドはディスクの半径方向に沿った主走査方
    向に感熱印刷するためのサーマルヘッドであり、 前記垂直移動部材はディスクを副走査方向に回転するた
    めの回転テーブルを有することを特徴とする回転印刷装
    置。
JP24206799A 1999-08-27 1999-08-27 ディスクローディング装置および回転印刷装置 Pending JP2001067759A (ja)

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EP00307329A EP1081695A3 (en) 1999-08-27 2000-08-25 Disk loading apparatus, disk mounting apparatus and method, and rotating printing apparatus

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100409324C (zh) * 2001-10-11 2008-08-06 惠普公司 单独标记记录介质以及于其上单独记录的系统和方法

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CN100409324C (zh) * 2001-10-11 2008-08-06 惠普公司 单独标记记录介质以及于其上单独记录的系统和方法

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