JP2001066729A - 向上した輸送性能を有するフオトサーモグラフイー材料 - Google Patents

向上した輸送性能を有するフオトサーモグラフイー材料

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JP2001066729A
JP2001066729A JP2000225240A JP2000225240A JP2001066729A JP 2001066729 A JP2001066729 A JP 2001066729A JP 2000225240 A JP2000225240 A JP 2000225240A JP 2000225240 A JP2000225240 A JP 2000225240A JP 2001066729 A JP2001066729 A JP 2001066729A
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ゲールト・デフイーウ
Willem Muees
ウイム・ミユエス
Dirk Quintens
デイルク・クインテンス
Ivan Hoogmartens
イバン・ホーグマルテンス
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フォトサーモグラフィープリンター走行性高
画質再現性、サーマルヘッドの耐破損性に優れたフォト
サーモグラフィー記録材料の提供。 【解決手段】 耐水性支持体の一方の側にフォト−アド
レス可能な感熱性要素及び他方の側に最外背面層を含
み、感熱性要素は実質的に光−非感受性の有機銀塩、そ
のための有機還元剤、感光性ハロゲン化銀及び結合剤を
含み、且つ最外背面層はポリマービーズを含むフォトサ
ーモグラフィー記録材料において感熱性要素を有する側
の最外層はフッ素−含有ポリマー性界面活性剤を含有せ
ず、そして感熱性要素を有する側の該最外層と該最外背
面層の間の静摩擦係数が≦0.24である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、サーモグラフィー及びフォト
サーモグラフィー材料、ならびにそれに関する記録法に
関する。
【0002】
【発明の背景】熱的画像形成又はサーモグラフィーは、
画像通りに変調される熱エネルギーの使用により画像が
生成される記録法である。
【0003】サーモグラフィーにおいては3つの方法が
既知である: 1.色又は光学濃度における変化をもたらす化学的又は
物理的プロセスに必要な成分の、該化学的又は物理的プ
ロセスに必要な成分の他を含有するレセプター要素への
画像通りの転移及びそれに続く色又は光学濃度における
該変化をもたらすための均一な加熱。
【0004】2.画像通りに加熱されたドナー要素から
レセプター要素上への着色化学種の転移により可視画像
パターンが形成される熱的色素転移印刷法。
【0005】3.化学的又は物理的プロセスにより色又
は光学濃度を変化させる物質を含有する記録材料の画像
通りの加熱による可視画像パターンの直接熱的形成。
【0006】米国特許第3,080,254号に従う
と、典型的感熱性(サーモグラフィー)コピー紙は感熱
層に熱可塑性結合剤、例えばエチルセルロース、水不溶
性銀塩、例えばステアリン酸銀、及び適した有機還元剤
を含み、還元剤の中では4−メトキシ−1−ヒドロキシ
−ジヒドロナフタレンが代表的である。サーモグラフィ
ー再現プロセスにおいて、又は約90〜150℃の範囲
内の適した変換温度に加熱された金属試験棒との瞬間的
接触により試験目的で、シートを局部的に加熱すると、
感熱層において可視の変化が起こる。最初は白い、又は
薄く着色された層が加熱領域において暗くなり、褐色が
かった外観になる。より中性の色調を得るために、フタ
ラジノンなどの複素環式有機調色剤が感−熱層の組成物
に加えられる。感熱性コピー紙は、米国特許第3,07
4,809号の図1及び2に示されている通り、接触す
る原稿の赤外光吸収性画像領域において、吸収され、熱
に変換される赤外線を用いる「フロント印刷(fron
t−printing)」又は「バック印刷(back
−printing)」において用いられる。
【0007】3型のサーモグラフィー材料は、UV、可
視又はIR光への露光の後、色又は光学濃度における変
化をもたらすサーモグラフィープロセスを触媒又はそれ
に関与することができる感光剤を挿入することにより、
フォトサーモグラフィー材料とすることができる。
【0008】フォトサーモグラフィー材料の例は3M
Companyのいわゆる「ドライシルバー」写真材料
であり、それは1991年にMarcel Dekke
rにより出版された“Handbook of Ima
ging Science”,edited by
A.R.Diamond,page 43においてD.
A.Morganにより考察されている。
【0009】米国特許第3,152,904号は、X−
線波長と5ミクロン波長の間の放射線波長により遊離の
金属に還元されることができ、シートを覆って横に実質
的に均一に分布している放射線感受性重金属塩、ならび
に画像形成成分として酸化−還元反応の組み合わせを含
み、その組み合わせは、周囲条件下で実質的に潜伏性で
あり、該遊離の金属により反応が開始され、色における
可視の変化を与えることができ、炭素原子を含有する有
機還元剤に加えて炭素原子を含有し、該重金属塩と異な
る有機銀塩を酸化剤として含み、該放射線−感受性重金
属塩が該酸化−還元反応の組み合わせの約50〜約10
00ppmの量で存在する画像再現シートを開示してい
る。
【0010】WO94/11198は、支持体上に
(i)実質的に光に非感受性の有機銀塩を含む感熱性
層、(ii)結合剤中に分散された艶消剤を含有する保
護層、及び(iii)感熱性層及び/又は、支持体の感
熱性層を有する側と同じ側の他の層に存在する還元剤を
含む記録材料を開示している。しかし最適滑り性を得る
ために必要な大量の艶消剤の存在は、無機艶消剤の場
合、摩耗によるサーマルヘッドの早期の破損に導き、有
機艶消剤の場合はサーマルヘッド上への粒子の堆積によ
り画像の欠陥に導く。さらに、印刷の間の材料の変形を
避けるために少なくとも2μmという保護層の厚さが必
要であり、熱現像プロセスの間に艶消剤の粒子が保護層
中に沈み、それによりその滑り性が低下する。これは、
より大きな艶消剤粒子の使用により避けられるが、材料
とのサーマルヘッドの熱的接触及び得られる画像の質へ
の悪影響が伴う。
【0011】米国特許第4,468,603号は、支持
体を含み、その上に:(a)非−感光性還元可能銀源、
銀イオンのための還元剤及び結合剤を含むサーモグラフ
ィー乳剤層;(b)結合剤及びポリマー性フッ化界面活
性剤を含む、該サーモグラフィー乳剤層に隣接する層;
ならびに(c)サーモグラフィー要素の現像の間に除去
されず、該支持体の該サーモグラフィー乳剤層と反対側
に位置し、本質的に複数の光学的に透明な有機ポリマー
ビーズから成る最外層がコーティングされているサーモ
グラフィー要素を開示している。米国特許第5,46
8,603号の詳細な説明に従うと、「ビーズ表面の滑
らかさ及びビーズの形は、反射された可視波長(400
nm〜700nm)の光の量が最低に保たれるように選
ばれる。ビーズの形は球状、長円形、卵形又は楕円形で
あるのが好ましい。粒子直径は平均寸法において1〜1
2μm、より好ましくは平均寸法において1.5〜10
μm;最も好ましくは平均において2〜9μmの寸法範
囲内であるのが好ましく、ビーズの平均寸法の±15%
の範囲の外にあるのがビーズの合計数の25%より少数
であるのが特に好ましい。ビーズは平方ミリメートル当
たり約50〜500ビーズ;より好ましくは平方ミリメ
ートル当たり75〜400ビーズ;最も好ましくは平方
ミリメートル当たり100〜300ビーズで表面上に存
在することができる。構築物中にビーズを導入すること
によるパーセントヘイズの増加は15%以下;より好ま
しくは8%以下;最も好ましくは6%以下であるのが好
ましい。要素の表面の分離又は滑り性を変える光学的に
透明な有機ポリマービーズは、それらが最外層の表面か
ら突き出る傾向があるような方法で画像形成層に設けら
れる。最外背面層の厚さは典型的に0.5〜6μmであ
る。」米国特許第5,468,603号の発明の実施例
において、0.5〜5.8%の、7μmポリスチレンメ
タクリレート及び13μmポリメチルメタクリレートビ
ーズから成るポリマービーズ、83.5〜92.7%の
酢酪酸セルロース、1.2〜1.3%のポリエステル樹
脂、0.9〜1.0%のハレーション防止色素及び0.
08〜13.4%の帯電防止剤Lから成る背面組成物が
開示されている。しかしサーマルヘッドを用いたサーモ
グラフィー材料の熱現像は通常、サーマルヘッドを支持
体のサーモグラフィー乳剤側上のコーティングと接触さ
せて行われる。サーマルヘッドと接触している支持体の
サーモグラフィー乳剤側上の最外層中のフッ素−含有界
面活性剤は、熱現像に必要な高温においてわずかに分解
し、少量のフッ化水素の生成を生じ、それがサーマルヘ
ッドの最外層を攻撃し、サーマルヘッドの早期の破損を
引き起こし得る。さらに、フォトサーモグラフィー材料
の場合、画像濃度をあらかじめ決められた標準レベルに
上げるために、サーマルヘッドを用いた速いパルス化加
熱が画像濃度検出と一緒に用いられ得る。従ってフォト
サーモグラフィー記録材料の保護層におけるフッ素−含
有界面活性剤の存在はやはり、加熱部品の早期の破損に
導く。
【0012】
【発明の目的】従って本発明の目的は、サーモグラフィ
ープリンターにおける確実な分離及び輸送を示すサーモ
グラフィー記録材料を提供することである。
【0013】従って本発明の他の目的は、サーモグラフ
ィープリンターにおいて再現的に高い画像の質を示すサ
ーモグラフィー記録材料を提供することである。
【0014】従って本発明のさらなる目的は、サーマル
ヘッドの早期の破損に関与しないサーモグラフィー記録
材料を提供することである。
【0015】従って本発明の目的は、フォトサーモグラ
フィープリンターにおける確実な分離及び輸送を示すフ
ォトサーモグラフィー記録材料を提供することである。
【0016】従って本発明の他の目的は、フォトサーモ
グラフィープリンターにおいて再現的に高い画像の質を
示すフォトサーモグラフィー記録材料を提供することで
ある。
【0017】従って本発明のさらなる目的は、サーマル
ヘッドの早期の破損に関与しないフォトサーモグラフィ
ー記録材料を提供することである。
【0018】本発明の他の目的及び利点はさらなる説明
及び実施例から明らかになるであろう。
【0019】
【発明の概略】本発明に従えば、耐水性支持体の片側に
感熱性要素及び耐水性支持体の他の側に最外背面層を含
み、感熱性要素は実質的に光−非感受性の有機銀塩、該
実質的に光−非感受性有機銀塩と熱的作用関係にあるそ
のための有機還元剤及び結合剤を含み、最外背面層はポ
リマービーズを含み、耐水性支持体の感熱性要素を有す
る側上の最外層はフッ素−含有ポリマー性界面活性剤を
含有せず、耐水性支持体の感熱性要素を有する側上の最
外層と最外背面層の間の静摩擦係数が≦0.24であ
り、及び/又はサーモグラフィー記録材料の最外背面層
がDIN 4768/1に従って決定される>1.75
μmのRZを有することを特徴とするサーモグラフィー
記録材料が提供される。
【0020】本発明に従えば、(i)上記で言及したサ
ーモグラフィー材料を準備し;(ii)耐水性支持体の
感熱性要素を有する側をサーマルヘッドと接触させ;
(iii)サーマルヘッドを用いる画素−通りの加熱に
よりサーモグラフィー材料を画像−通りに加熱し;(i
v)サーモグラフィー記録材料をサーマルヘッドから除
去する段階を含むサーモグラフィー記録法もまた提供さ
れる。
【0021】さらに本発明に従えば、耐水性支持体の片
側にフォト−アドレス可能な感熱性要素及び耐水性支持
体の他の側に最外背面層を含み、フォト−アドレス可能
な感熱性要素は実質的に光−非感受性有機銀塩、実質的
に光−非感受性有機銀塩と熱的作用関係にあるそのため
の有機還元剤、実質的に光非感受性有機銀塩と触媒的に
会合している感光性ハロゲン化銀及び結合剤を含み、最
外背面層はポリマービーズを含み、耐水性支持体のフォ
ト−アドレス可能な感熱性要素を有する側上の最外層は
フッ素−含有ポリマー性界面活性剤を含有せず、耐水性
支持体のフォト−アドレス可能な感熱性要素を有する側
上の最外層と最外背面層の間の静摩擦係数が≦0.24
であり、及び/又はフォトサーモグラフィー記録材料の
最外背面層がDIN 4768/1に従って決定される
>1.75μmのRZを有することを特徴とするフォト
サーモグラフィー記録材料が提供される。
【0022】本発明に従えば、(i)上記で言及したフ
ォトサーモグラフィー記録材料を準備し;(ii)活性
線を用いて該フォト−アドレス可能な感熱性要素を画像
−通りに露光し;(iii)該画像−通りに露光された
フォトサーモグラフィー記録材料を熱源と近接させ;
(iv)該画像−通りに露光されたフォトサーモグラフ
ィー記録材料を均一に加熱し;(v)フォトサーモグラ
フィー記録材料を該熱源から除去する段階を含むフォト
サーモグラフィー記録法もまた提供される。
【0023】
【発明の詳細な記述】最外背面層 本発明の最外背面層はポリマービーズを含む。適したビ
ーズは、例えば懸濁又は乳化重合により重合可能なモノ
マーもしくはモノマー混合物の遊離基重合、イオン重合
又は縮合重合により製造することができ、少なくとも部
分的に架橋され、本発明のサーモグラフィー及びフォト
サーモグラフィー記録材料の熱現像の間に達する高い局
部的温度下におけるいくらかの形状安定性をビーズに与
えるのが好ましい。適したモノマーは、例えばメタクリ
レート、アクリレート、スチレン、ブタジエン、イソプ
レン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸、アクリル酸、
酢酸ビニル、イタコン酸、ハロ−含有ビニルモノマーな
どである。適したポリマービーズは米国特許第4,86
1,818号及びEP−B 80 225に記載されて
いる通りにして製造することができる。
【0024】好ましいポリマービーズは1〜20μmの
重量平均直径を有し、2〜12μmの直径が特に好まし
い。
【0025】本発明の最外背面層はさらに、支持体への
ポリマービーズの接着を促進させるために結合剤を含む
ことができるが、接着促進層を支持体に下塗りすること
自身で、必要な接着性を与えるのに十分であり得る。
【0026】最外背面層において用いるのに適した結合
剤は、ポリマービーズの選択に依存して親水性又は疎水
性であることができ、コーティング溶液中に溶解された
形態又は分散された形態で、例えばポリマーラテックス
もしくはポリマー分散液として存在することができる。
コーティングは水性又は溶剤媒体から行うことができ
る。ポリマーラテックスは疎水性最外背面層を水性媒体
からコーティングすることを可能にするので、ポリマー
ラテックスが好ましい。特に好ましいのはアクリレート
又はメタクリレートに基づくラテックスであり、ポリメ
チルメタクリレートラテックスが特に好ましい。適した
ラテックスは20〜500nmの平均粒子寸法を有し、
30〜200nmの平均粒子寸法が特に好ましい。ラテ
ックスのフィルム−形成性を向上させるためにN−メチ
ルピロリドンなどの補助溶媒をコーティングプロセスの
間に用いることができる。
【0027】本発明の最外背面層はさらにコロイドシリ
カを含むことができ、それは親水性又は疎水性であるこ
とができる。3〜50nmの平均粒子寸法を有する親水
性コロイドシリカが好ましい。コロイドシリカは酸性又
は塩基性形態で用いることができ、塩基性形態が好まし
い。
【0028】本発明の最外背面層はさらに、赤外熱源を
用いて、例えばNd−YAGレーザー又は他の赤外レー
ザーを用いてサーモグラフィー記録材料を画像−通りに
加熱した時の、あるいはフォトサーモグラフィー記録材
料を画像−通りに露光した時の画像鮮鋭度を向上させる
ためにハレーション防止色素、例えばハレーション防止
色素についての節で開示されるようなものを含むことが
できる。
【0029】本発明の最外背面層はさらに、コーティン
グ、仕上げ及び包装の間、ならびに画像−通りの加熱又
は画像−通りの露光及び続く熱現像のための装置におけ
る輸送の間の摩擦電気的接触による電荷の堆積を防ぐた
めに、帯電防止化学種も含むことができる。例えばポリ
マービーズを帯電防止層中に挿入することができる。
【0030】適した帯電防止層はEP−A 444 3
26、534 006及び644456、米国特許第
5,364,752及び5,472,832号、ならび
にDOS 4125758に記載されている。特に好ま
しい帯電防止層はEP−A628 560、米国特許第
5,354,613号、米国特許第5,372,924
号、米国特許第5,370,980号及び米国特許第
5,391,472号に開示されているポリチオフェン
に基づくものである。
【0031】本発明に従うサーモグラフィー記録材料の
好ましい実施態様の場合、耐水性支持体の感熱性要素を
有する側上の最外層は、DIN 4768/1に従って
決定される<1.75μmのRzを有する。
【0032】本発明に従うフォトサーモグラフィー記録
材料の好ましい実施態様の場合、耐水性支持体のフォト
−アドレス可能な感熱性要素を有する側上の最外層は、
DIN 4768/1に従って決定される<1.75μ
mのRzを有する。
【0033】DIN 4768/1に従うと、Rzは、
5つの接続サンプリング長leの1つの頂点から谷への
高さの平均として定義される。
【0034】最外背面層の厚さは0.1〜5μmが好ま
しく、0.3〜1μmが特に好ましく、最外背面層は支
持体の感熱性要素又はフォト−アドレス可能な感熱性要
素と同じ側上の最外層の厚さより薄いのが好ましい。
【0035】帯電防止層 最外背面層が帯電防止層でない場合、支持体と最外背面
層の間に帯電防止層を設けることができる。例えば米国
特許第5,310,640号、米国特許第5,312,
681号及び米国特許第5,372,924号に非−最
外帯電防止層が開示されている。
【0036】感熱性要素 本発明の感熱性要素は実質的に光−非感受性の有機銀塩
及び、それと熱的作用関係にあるそのための有機還元
剤、ならびに結合剤を含む。要素は層系を含むことがで
き、その場合成分は異なる層に分散されていることがで
き、但し実質的に光−非感受性の有機銀塩及び有機還元
剤は互いに熱的作用関係にあり、例えば還元剤は、熱現
像プロセスの間に該実質的に光−非感受性の有機銀塩粒
子に拡散して有機銀塩の還元が起こり得るような方法で
存在しなければならない。
【0037】感熱性要素は、実質的に光−非感受性の有
機銀塩と触媒的に会合している感光性ハロゲン化銀の、
あるいは実質的に光−非感受性の有機銀塩と感光性ハロ
ゲン化銀を形成することができる成分の存在により、フ
ォト−アドレス可能とされることができる。
【0038】実質的に光−非感受性の有機銀塩 本発明の好ましい実質的に光−非感受性の有機銀塩は、
脂肪族炭素鎖が好ましくは少なくとも12C−原子を有
する脂肪酸として既知の脂肪族カルボン酸の銀塩、例え
ば「シルバーソープ(silver soaps)」と
も呼ばれるラウリン酸銀、パルミチン酸銀、ステアリン
酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、オレイン酸銀及びベ
ヘン酸銀;米国特許第4,504,575号に記載のド
デシルスルホン酸銀;ならびにEP−A 227 14
1に記載のジ−(2−エチルヘキシル)−スルホコハク
酸銀である。例えばGB−P 1,111,492に記
載のようなチオエーテル基で修飾された脂肪族カルボン
酸、ならびに例えば安息香酸銀及び銀フタラジノンなど
のGB−P 1,439,478に記載されているよう
な他の有機銀塩を同様に、感熱性銀画像を与えるために
用いることができる。さらに銀イミダゾレート、及び米
国特許第4,260,677号に記載の実質的に光−非
感受性無機又は有機銀塩錯体が挙げられる。
【0039】実質的に光−非感受性の有機銀塩を含有す
る粒子の懸濁液は、未公開ヨーロッパ特許出願番号95
201968.5に記載の通り、少なくとも1つのイオ
ン化可能な水素原子を有する有機化合物又はその塩の溶
液又は懸濁液;ならびに銀塩の溶液を液体に同時に量り
込むことを含むプロセスを用いることにより、得ること
ができる。
【0040】有機還元剤 該実質的に光−非感受性の有機重金属塩の還元のための
適した有機還元剤は、モノ−、ビス−、トリス−もしく
はテトラキス−フェノール;モノ−もしくはビス−ナフ
トール;ジ−もしくはポリヒドロキシ−ナフタレン;ジ
−もしくはポリヒドロキシベンゼン;ヒドロキシモノエ
ーテル、例えばアルコキシナフトール、例えば米国特許
第3,094,41号に記載の4−メトキシ−1−ナフ
トール;ピラゾリジン−3−オン型還元剤、例えばPH
ENIDONETM;ピラゾリン−5−オン;インダン−
1,3−ジオン誘導体;ヒドロキシテトロン酸;ヒドロ
キシテトロンイミド;3−ピラゾリン;ピロゾロン;還
元糖類;アミノフェノール、例えばMETOLTM;例え
ば米国特許第4,082,901号に記載のようなp−
フェニレンジアミン、ヒドロキシアミン誘導体;レダク
トン、例えばアスコルビン酸;ヒドロキサム酸;ヒドラ
ジン誘導体;アミドキシム;n−ヒドロキシウレアなど
の場合のように、O、N又はCに結合した少なくとも1
つの活性水素を含有する有機化合物であり、米国特許第
3,074,809、3,080,254、3,09
4,417及び3,887,378号も参照されたい。
【0041】例えばベンゼン核などの同じ芳香核上に少
なくとも2つのヒドロキシ基をオルト−もしくはパラ−
位に有する有用な芳香族ジ−及びトリ−ヒドロキシ化合
物の中で、ヒドロキノン及び置換ヒドロキノン、カテコ
ール、3−(3’,4’−ジヒドロキシフェニル)プロ
ピオン酸、ピロガロール、没食子酸及び没食子酸エステ
ルが好ましい。特に有用なのはポリヒドロキシスピロ−
ビス−インダン化合物、特に以下の一般式(I)
【0042】
【化1】
【0043】[式中:Rは水素又はアルキル、例えばメ
チルもしくはエチルを示し、R5及びR6のそれぞれは
(同一又は異なり)アルキル基、好ましくはメチル基又
はシクロアルキル基、例えばシクロヘキシル基を示し、
7及びR8のそれぞれは(同一又は異なり)アルキル
基、好ましくはメチル基又はシクロアルキル基、例えば
シクロヘキシル基を示し、Z1及びZ2のそれぞれは(同
一又は異なり)オルト−もしくはパラ−位において少な
くとも2つのヒドロキシル基で置換され、場合により少
なくとも1つの炭化水素基、例えばアルキル又はアリー
ル基で置換されていることができる芳香環又は環系、例
えばベンゼン環を閉環するのに必要な原子を示す]に対
応する化合物である。
【0044】特に写真タンニング剤として米国特許第
3,440,049号に記載されているポリヒドロキシ
−スピロ−ビス−インダン化合物、さらに特定的に3,
3,3’,3’−テトラメチル−5,6,5’,6’−
テトラヒドロキシ−1,1’−スピロ−ビス−インダン
(インダンIと呼ばれる)及び3,3,3’,3’−テ
トラメチル−4,6,7,4’,6’,7’−ヘキサヒ
ドロキシ−1,1’−スピロ−ビス−インダン(インダ
ンIIと呼ばれる)が挙げられる。インダンはヒドリン
デンという名前でも既知である。
【0045】オルト−位に少なくとも2つのヒドロキシ
基(−OH)を有する少なくとも1つのベンゼン核を含
有する還元剤を意味するカテコール−型還元剤の中で、
例えばカテコール、3−(3,4−ジヒトロキシフェニ
ル)プロピオン酸、1,2−ジヒドロキシ安息香酸、没
食子酸及びエステル、例えば没食子酸メチル、没食子酸
エチル、没食子酸プロピル、タンニン酸及び3,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸エステルが好ましい。EP−A 6
92 733に記載の特に好ましいカテコール−型還元
剤は、ベンゼン核が2つ以下のヒドロキシ基により置換
され、それが該核上の3,4−位に存在し、カルボニル
基を用いて該核に結合している置換基を該核の1−位に
有するベンゼン化合物である。
【0046】3M Dry SilverTM材料におい
て用いられているビスフェノールなどのポリフェノー
ル、Kodak DacomaticTM材料において用
いられているようなスルホンアミドフェノール、及びナ
フトールが、感光性ハロゲン化銀/有機銀塩/還元剤に
基づくフォト−アドレス可能な感熱性要素を有するフォ
トサーモグラフィー記録材料のために特に好ましい。
【0047】還元剤の導入 還元剤は、熱現像プロセスの間にそれが該実質的に光−
非感受性の有機重金属塩粒子に拡散し、該有機重金属塩
の還元が起こり得るような方法で存在しなければならな
い。
【0048】還元剤:有機銀塩のモル比 銀画像濃度は上記の還元剤及び有機銀塩の被覆率に依存
し、好ましくは80℃より高温に加熱すると少なくとも
1.5の光学濃度が得られるようでなければならない。
有機重金属塩の1モル当たり少なくとも0.10モルの
還元剤が用いられるのが好ましい。
【0049】補助還元剤 一次又は主還元剤として考えられる上記の還元剤は、い
わゆる補助還元剤と一緒に用いることができる。そのよ
うな補助還元剤は例えば米国特許第4,001,026
号に記載のような、加熱するとベヘン酸銀などの実質的
に光−非感受性の有機重金属塩の還元における反応性パ
ートナーとなる立体障害フェノール;あるいは例えば米
国特許第3,547,648号に記載の型のビスフェノ
ールである。補助還元剤は画像形成層又はそれと熱的作
用関係にあるポリマー性結合剤層に存在することができ
る。
【0050】好ましい補助還元剤は以下の一般式: アリール−SO2−NH−アリーレン−OH [式中:アリールは1価の芳香族基を示し、アリーレン
は好ましくは−SO2−NH−基に対してパラ位に−O
H基を有する2価の芳香族基を示す]に対応するスルホ
ンアミドフェノールである。
【0051】上記の一般式に従うスルホンアミドフェノ
ールは定期刊行ResearchDisclosur
e,February 1979.item 1784
2に、米国特許第4,360,581及び4,782,
004号に、ならびに公開ヨーロッパ特許出願番号42
3 891に記載されており、それらにおいてはこれら
の還元剤が、感光性ハロゲン化銀が実質的に光−非感受
性の有機酸の銀塩に触媒的に近接して存在するフォト−
サーモグラフィー記録材料において用いるために挙げら
れている。
【0052】上記の一次還元剤と一緒に用いることがで
きる他の補助還元剤は、米国特許第5,464,738
号に記載されているようなスルホニルヒドラジド還元
剤、米国特許第5,496,695号に記載されている
ようなトリチルヒドラジド及びホルミル−フェニル−ヒ
ドラジド、ならびに米国特許第3,460,946及び
3,547,648号に記載の有機還元性金属塩、例え
ばステアリン酸錫である。
【0053】感熱性要素のためのフィルム−形成性結合
剤 本発明のフォト−アドレス可能な感熱性要素のためのフ
ィルム−形成性結合剤は溶媒又は水性分散媒体からコー
ティングすることができる。
【0054】本発明のフォト−アドレス可能な感熱性要
素のためのフィルム−形成性結合剤は、溶媒分散媒体か
らコーティングすることができ、有機銀塩が均一に分散
されることができるすべての種類の天然、改質天然又は
合成樹脂、あるいはそのような樹脂の混合物:例えば
α,β−エチレン性不飽和化合物から誘導されるポリマ
ー、例えばポリ塩化ビニル、後−塩素化ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニルと塩化ビニリデンのコポリマー、塩化ビ
ニルと酢酸ビニルのコポリマー、ポリ酢酸ビニル及び部
分的加水分解ポリ酢酸ビニル、出発材料としてポリビニ
ルアルコールから製造され、繰り返しビニルアルコール
単位の一部のみがアルデヒドと反応していることができ
るポリビニルアセタール、好ましくはポリビニルブチラ
ール、アクリロニトリルとアクリルアミドのコポリマ
ー、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリスチレン、ならびにポリエチレン、あるいはそ
れらの混合物であることができる。少量のビニルアルコ
ール単位を含有する特に適したポリビニルブチラール
は、Monsanto USAのBUTVARTMB76
及びBUTVARTMB79の商品名で販売され、紙及び
正しく下塗りされたポリエステル支持体に優れた接着性
を与える。
【0055】本発明の水性分散液媒体からコーティング
できるフォト−アドレス可能な感熱性要素のためのフィ
ルム−形成性結合剤は、有機銀塩が均一に分散されるこ
とができるすべての種類の透明又は半透明の水−分散性
又は水溶性天然、改質天然又は合成樹脂、あるいはその
ような樹脂の混合物、例えばたんぱく質、例えばゼラチ
ン及びゼラチン誘導体(例えばフタロイルゼラチン)、
セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、多糖類、例えばデキストラン、澱粉エーテルなど、
ガラクトマンナン、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、アクリルアミドポリマー、ホモ−もしくは
共−重合アクリルもしくはメタクリル酸、親水性基を含
む、又は含まない水分散性ポリマーのラテックス、ある
いはそれらの混合物であることができる。水性ポリマー
分散液(ラテックス)の形成のための親水性官能基を有
するポリマーは、例えば米国特許第5,006,451
号に記載されているが、そこでは帯電防止剤として存在
する五酸化バナジウムの望ましくない拡散を防ぐ障壁層
の形成のために働いている。
【0056】結合剤対有機銀塩の重量比 結合剤対有機重金属塩の重量比は0.2〜6の範囲内が
好ましく、記録層の厚さは5〜50μmの範囲内が好ま
しい。
【0057】サーマルソルベント 上記の結合剤又はその混合物は、高温における酸化還元
−反応の反応速度を増すワックス、あるいは「サーマル
ソルベント」又は「サーモソルベント」とも呼ばれる
「ヒートソルベント」と一緒に用いることができる。
【0058】本発明において「ヒートソルベント」とい
う用語は、50℃より低温で記録層において固体の状態
であるが、加熱領域において、及び/又は例えば有機重
金属塩のための還元剤などの酸化還元−反応物の少なく
とも1つのための液体溶媒において、60℃より高温で
記録層のための可塑剤となる加水分解不可能な有機材料
を意味する。その目的のために有用なのは、米国特許第
3,347,675号に記載の1,500〜20,00
0の範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコー
ルである。さらに、米国特許第3,667,959号に
記載の尿素、メチルスルホンアミド及びエチレンカーボ
ネートなどの化合物がヒートソルベントであるとして挙
げられ、テトラヒドロ−チオフェン−1,1−ジオキシ
ド、アニス酸メチル及び1,10−デカンジオールなど
の化合物がResearch Disclosure,
December 1976,(item 1502
7)pages 26−28においてヒートソルベント
として記載されている。ヒートソルベントのさらに別の
例は米国特許第3,438,776及び4,740,4
46号、ならびに公開EP−A 0 119 615及
び0 122 512に、ならびにDE−A 3 33
9 810に記載されている。
【0059】ポリカルボン酸及びそれらの無水物 本発明の記録材料に従うと、感熱性要素はさらに少なく
とも1種のポリカルボン酸及び/又はそれらの無水物
を、存在するすべての該有機銀塩に関して少なくとも2
0のモルパーセントにおいて、及びそれらと熱的作用関
係で含むことができる。ポリカルボン酸は脂肪族(飽和
及び不飽和脂肪族、ならびに又環状脂肪族)、あるいは
芳香族ポリカルボン酸であることができる。これらの酸
は、例えばアルキル、ヒドロキシル、ニトロ又はハロゲ
ンにより置換されていることができる。それらは無水物
の形態で、又は少なくとも2つの遊離のカルボン酸が残
るか、又は熱記録段階で利用できる条件で部分的にエス
テル化された形態で用いることができる。
【0060】特に適しているのは少なくとも4つの炭素
原子を含有する飽和脂肪族ジカルボン酸、例えば:コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナン−ジカルボン
酸、デカン−ジカルボン酸、ウンデカン−ジカルボン酸
である。
【0061】適した不飽和ジカルボン酸は:マレイン
酸、シトラコン酸、イタコン酸及びアコニチン酸であ
る。適したポリカルボン酸はクエン酸及びその誘導体、
アセトンジカルボン酸、イソ−クエン酸及びα−ケトグ
ルタル酸である。
【0062】好ましい芳香族ポリカルボン酸はオルト−
フタル酸及び3−ニトロ−フタル酸、テトラクロロフタ
ル酸、メリット酸、ピロメリット酸及びトリメリット
酸、ならびにそれらの無水物である。
【0063】調色剤 比較的高い濃度において純黒調を、及び比較的低い濃度
において中性のグレーを得るために、記録層は、好まし
くは該有機重金属塩及び還元剤と混合して、サーモグラ
フィー又はフォトサーモグラフィーから既知のいわゆる
調色剤を含有する。
【0064】適した調色剤はコハク酸イミド、フタラジ
ン及びフタルイミド、ならびに米国特許第4,082,
901号に記載の一般式の範囲内のフタラジノンであ
る。さらに米国特許第3,074,809、3,44
6,648及び3,844,797号に記載の調色剤が
言及される。他の特に有用な調色剤は、以下の一般式:
【0065】
【化2】
【0066】[式中:XはO又はN−アルキルを示し;
1、R2、R3及びR4のそれぞれは(同一又は異なり)
水素、アルキル、例えばC1−C20アルキル、好まし
くはC1−C4アルキル、シクロアルキル、例えばシク
ロペンチル又はシクロヘキシル、アルコキシ、好ましく
はメトキシ又はエトキシ、好ましくは最高2個の炭素原
子を有するアルキルチオ、ヒドロキシ、アルキル基が好
ましくは最高2個の炭素原子を有するジアルキルアミ
ノ、あるいはハロゲン、好ましくは塩素又は臭素を示す
か;あるいはR1とR2又はR2とR3は、縮合芳香環、好
ましくはベンゼン環を完結させるのに必要な環メンバー
を示すか、あるいはR3とR4は縮合芳香族芳香族もしく
はシクロヘキサン環を完結させるのに必要な環メンバー
を示す]の範囲内のベンズオキサジンジオン又はナフト
オキサジンジオン型の複素環式調色剤化合物である。該
一般式の範囲内の調色剤は、GB−P 1,439,4
78及び米国特許第3,951,660号に記載されて
いる。
【0067】ポリヒドロキシベンゼン還元剤と組み合わ
せて用いるのに特に適した調色剤化合物は、米国特許第
3,951,660号に記載の3,4−ジヒドロ−2,
4−ジオキソ−1,3,2H−ベンズオキサジンであ
る。
【0068】感光性ハロゲン化銀 本発明において使用される感光性ハロゲン化銀は、実質
的に光−非感受性有機銀塩の0.75〜25モルパーセ
ントの範囲内で用いることができ、2〜20モルパーセ
ントが好ましい。
【0069】ハロゲン化銀は、臭化銀、ヨウ化銀、塩化
銀、臭化ヨウ化銀、塩化臭化ヨウ化銀、塩化臭化銀など
のいずれの感光性ハロゲン化銀であることもできる。ハ
ロゲン化銀は、立方、斜方、板状、四面体、八角形を含
むがこれらに限られない、感光性であるいずれの形態で
あることもでき、その上に結晶のエピタキシャル成長を
有することができる。
【0070】本発明で使用されるハロゲン化銀は改質せ
ずに用いることができる。しかし、硫黄、セレン、テル
リウムなどを含有する化合物、又は金、白金、パラジウ
ム、鉄、ルテニウム、ロジウム又はイリジウムなどを含
有する化合物などの化学的増感剤、ハロゲン化錫などの
還元剤、あるいはそれらの組み合わせを用いてそれを化
学的に増感することができる。これらの方法の詳細は
T.H.James,“The Theory of
the Photographic Process
F,Fourth Edition,Macmilla
n Publishing Co.Inc.,New
York(1977),Chapter 5,page
s149−169に記載されている。
【0071】有機銀塩及び感光性ハロゲン化銀の乳剤 有機カルボン酸の実質的に光−非感受性の銀塩を含有す
る粒子の懸濁液は、未公開ヨーロッパ特許出願番号95
201968.5に記載の通り、有機カルボン酸又はそ
の塩の水溶液又は水性懸濁液;及び銀塩の水溶液を水性
液体に同時に量り混むことを含む方法を用いることによ
り得ることができる。
【0072】ハロゲン化銀は、実質的に光−非感受性の
有機銀塩に触媒的に近接してそれを置くいずれのやり方
ででも、フォト−アドレス可能な感熱性要素に加えられ
ることができる。結合剤中で別々に生成される、すなわ
ち別の場(ex−situ)で生成されるか又は「予備
生成される」ハロゲン化銀及び実質的に光−非感受性の
有機銀塩を使用前に混合し、コーティング溶液を調製す
ることができるが、それらの両方を長時間ブレンドする
のも有効である。さらに、米国特許第3,457,07
5号に開示されている通り、ハロゲン−含有化合物を有
機銀塩に加え、実質的に光−非感受性の有機銀塩を部分
的にハロゲン化銀に転化することを含むプロセスを用い
るのが有効である。
【0073】本発明に従う、フォト−アドレス可能な感
熱性要素のコーティングのための有機銀塩及び感熱性ハ
ロゲン化銀の乳剤の溶媒媒体からの調製の特に好ましい
やり方は、米国特許第3,839,049号に開示され
ているやり方であるが、Research Discl
osure,June 1976,item 1702
9及び米国特許第3,700,458号に記載の方法な
どの他の方法も乳剤の調製に用いることができる。
【0074】分光増感剤 本発明のフォトサーモグラフィー記録材料のフォト−ア
ドレス可能な感熱要素は、ハロゲン化銀のための分光増
感剤を、場合により超色増感剤と一緒に含有することが
できる。ハロゲン化銀は、場合により、特に赤外線への
増感の場合、いわゆる超色増感色素の存在下においてシ
アニン、メロシアニン、スチリル、ヘミシアニン、オキ
ソノール、ヘミオキソノール及びキサンテン色素を含む
種々の既知の色素を用いて分光増感することができる。
有用なシアニン色素は塩基性核、例えばチアゾリン核、
オキサゾリン核、ピロリン核、ピリジン核、オキサゾー
ル核、チアゾール核、セレナゾール核及びイミダゾール
核を有する色素を含む。好ましい有用なメロシアニン色
素は、上記の塩基性核のみでなく、酸核、例えばチオヒ
ダントイン核、ローダニン核、オキサゾリジンジオン
核、チアゾリジンジオン核、バルビツール酸核、チアゾ
リノン核、マロノニトリル核及びピラゾロン核も有する
色素を含む。上記のシアニン及びメロシアニン色素にお
いて、イミノ基又はカルボキシル基を有する色素が特に
有効である。赤外線に対するハロゲン化銀の適した増感
剤は、EP−A 465 078、559 101、6
16 014及び635 756、JN 03−080
251、03−163440、05−019432、0
5−072662及び06−003763、ならびに米
国特許第4,515,888、4,639,414、
4,713,316、5,258,282及び5,44
1,866号に開示されているものを含む。赤外分光増
感剤と一緒に用いるための適した超色増感剤は、EP−
A 559 228及び587 338、ならびに米国
特許第3,877,943及び4,873,184号に
開示されている。
【0075】ハレーション防止色素 本発明のフォトサーモグラフィー記録材料は、該成分に
加え、感光層を通過した光を吸収し、それによりその反
射を防ぐハレーション防止又はアキュータンス色素を含
有することができる。そのような色素はフォト−アドレ
ス可能な感熱性要素に、又は本発明のフォトサーモグラ
フィー記録材料を構成する他のいずれかの層に挿入する
ことができる。ハレーション防止色素は、米国特許第
4,033,948、4,088,497、4,15
3,463、4,196,002、4,201,59
0、4,271,263、4,283,487、4,9
77,070、5,258,274、5,314,79
5及び5,312,721号に開示されている通りに熱
現像プロセスの間に熱により漂白されることもでき、あ
るいは米国特許第3,984,248、3,988,1
54、3,988,156、4,111,699及び
4,359,524号に開示されている通り、熱現像プ
ロセスの後に光−漂白されることもできる。さらにハレ
ーション防止色素は、米国特許第4,477,562号
及びEP−A 491 457に開示されている通り、
露光プロセスに続いて除去されることができる層に含有
されることができる。赤外光と共に用いるための適した
ハレーション防止色素はEP−A 377 961及び
652 473、EP−B 101 646及び102
781、ならびに米国特許第4,581,325及び
5,380,635号に記載されている。
【0076】他の添加剤 (フォト−アドレス可能な)感熱性要素は、該成分に加
え、他の添加剤、例えば遊離の脂肪酸、界面活性剤、例
えばフルオロカーボン基を含む非イオン性帯電防止剤、
例えばF3C(CF26CONH(CH2CH2O)−
H、シリコン油、例えばBAYSILONETM oel
A(BAYER AG,GERMANYから)、紫外
光吸収化合物、白色光反射及び/又は紫外線反射性顔
料、シリカ、コロイドシリカ、ポリマー性微粒子[例え
ばポリ(メチルメタクリレート)の]、ならびに/又は
光学増白剤を含有することができる。
【0077】支持体 本発明の(フォト)サーモグラフィー記録材料のための
支持体は、透明、半透明又は不透明であり、例えば白色
光反射面(white ligt reflectin
g aspect)を有することができ、例えば紙、ポ
リエチレン塗布紙、例えば三酢酸セルロースなどのセル
ロースエステルから作られる透明樹脂フィルム、コロナ
及び火炎処理ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタ
クリル酸エステル、ポリカーボネート又はポリエステ
ル、例えばGB 1,293,676、GB 1,44
1,304及びGB 1,454,956に開示されて
いるポリエチレンテレフタレートもしくはポリエチレン
ナフタレートから作られる薄い柔軟性担体であるのが好
ましい。例えば紙ベース基質が存在し、それは白色反射
性顔料を含有することができ、その顔料は場合により記
録材料と紙ベース基質の間の中間層にも適用される。
【0078】支持体はシート、リボン又はウェブの形態
であることができ、その上にコーティングされる感熱要
素及び帯電防止最外裏引き層への接着性を向上させるこ
とが必要な場合、下塗り又は予備処理されていることが
できる。
【0079】ポリエチレンテレフタレート支持体のため
の、本発明の感熱要素及び帯電防止最外裏引き層の接着
性を向上させるための適した下塗り層は、例えばGB−
P1,234,755、米国特許第3,397,98
8;3,649,336;4,123,278及び4,
478,907号に記載されており、それはスルホン化
コポリエステルの水性分散液から適用される下塗り層に
関しており、さらに下塗り層はResearch Di
sclosure publidhrf inProd
uct Licensing Index,July
1967,p.6に記載されている。
【0080】疎水性樹脂支持体の適した予備処理は、例
えばコロナ放電及び/又は溶媒による攻撃を用い、それ
により微小−粗面化を与える処理である。
【0081】支持体は不透明化樹脂組成物、例えば顔料
及び/又は微小空隙を用いて、ならびに/又は不透明顔
料−結合剤層をコーティングして不透明化されたポリエ
チレンテレフタレートから作られることができ、合成紙
又は紙様フィルムと呼ばれることができ;そのような支
持体についての情報はEP 194 106及び234
563、ならびに米国特許第3,944,699、
4,187,113、4,780,402及び5,05
9,579に見いだすことができる。透明のベースが用
いられるべき場合、ベースは無色であるか又は着色され
ていることができ、例えば青色を有することができる。
【0082】支持体の感熱要素と同じ側上の最外層 (フォト)サーモグラフィー記録材料の最外層は、本発
明の異なる実施態様において、(フォト−アドレス可能
な)感熱要素の最外層又は(フォト−アドレス可能な)
感熱要素に適用される保護層であることができる。
【0083】支持体の感熱要素と同じ側上の最外層のた
めの潤滑剤 (フォト−アドレス可能な)感熱要素は、(フォト)サ
ーモグラフィー記録材料の滑り性を向上させるための少
なくとも1種の潤滑剤を含む最外層が設けられることが
できる。結合剤中の150℃より低い融点を有する少な
くとも1種の固体潤滑剤及び少なくとも1種の液体潤滑
剤が用いられ、ここで潤滑剤の少なくとも1つがリン酸
誘導体であるのが好ましい。
【0084】本発明に従う適した固体潤滑剤は150℃
より低い融点を有する。好ましいのは110℃より低い
融点を有する固体潤滑剤であり、1000より小さい分
子量を有する固体潤滑剤が特に好ましい。本発明の目的
の場合、固体潤滑剤は、室温で固体である潤滑剤として
定義される。
【0085】本発明に従って用いられることができる固
体潤滑剤はポリオレフィンワックス、例えばポリプロピ
レンワックス、エステルワックス、例えば脂肪酸エステ
ル、ポリオレフィン−ポリエーテルブロックコポリマ
ー、アミドワックス、例えば脂肪酸アミド、ポリグリコ
ール、例えばポリエチレングリコール、脂肪酸、脂肪族
アルコール、天然ワックス及び固体リン酸誘導体であ
る。
【0086】好ましい固体潤滑剤は脂肪酸エステル、ポ
リオレフィン−ポリエーテルブロックコポリマー、及び
脂肪酸アミドである。好ましい脂肪酸エステルはグリセ
リンモノステアレート、グリセリンモノパルミテート及
びグリセリンモノステアレートとグリセリンモノパルミ
テートの混合物である。好ましい脂肪酸アミドはエチレ
ンビスステアラミド、ステアラミド、オレアミド、ミリ
スタミド及びエルカミドから成る群より選ばれる。
【0087】支持体の感熱要素と同じ側上の最外層のた
めの親水性結合剤 本発明の実施態様に従うと、(フォト)サーモグラフィ
ー記録材料の最外層は親水性結合剤を含むことができ
る。最外層のための適した親水性結合剤は、例えばゼラ
チン、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体又は他
の多糖類、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどであり、硬膜可能な結合剤が好ま
しく、ポリビニルアルコールが特に好ましい。
【0088】支持体の感熱要素と同じ側上の最外層のた
めの架橋剤 本発明に従う(フォト)サーモグラフィー記録材料の最
外層は、架橋されることができる。架橋は、WO 95
/12495に記載されているような保護層のためなど
の架橋剤、例えばテトラアルコキシシラン、ポリイソシ
アナート、ジルコネート、チタネート、メラミン樹脂な
どを用いることにより行うことができ、テトラメチルオ
ルトシリケート及びテトラエチルオルトシリケートなど
のテトラアルコキシシランが好ましい。熱処理の間に最
外層がサーマルヘッドと接触する場合、最外層は架橋さ
れているのが好ましい。
【0089】支持体の感熱要素と同じ側上の最外層のた
めの艶消剤 本発明の(フォト)サーモグラフィー記録材料の最外層
は艶消剤を含むことができる。適した艶消剤はWO 9
4/11198に記載されており、例えばタルク粒子を
含み、場合により最外層から突き出ていることができ
る。
【0090】保護層 本発明の(フォト)サーモグラフィー記録材料の、支持
体の(フォト−アドレス可能な)感熱層と同じ側上の最
外層は、(フォト−アドレス可能な)感熱要素の局部的
変形を避けるため、及び摩耗に対する抵抗性を向上させ
るために(フォト−アドレス可能な)感熱要素に適用さ
れる保護層であることができる。
【0091】保護層は結合剤を含むのが好ましく、それ
は疎水性(溶媒化溶性)又は親水性(水溶性)であるこ
とができる。疎水性結合剤の中でEP−A 614 7
69に記載のポリカーボネートが特に好ましい。しか
し、水性組成物からコーティングを行うことができ、親
水性保護層と直下の層の混合を直下の層中の疎水性結合
剤を用いて避けることができるので、親水性結合剤が保
護層に好ましい。
【0092】本発明の保護層はさらに、結合剤中に15
0℃より低い融点を有する少なくとも1種の固体潤滑剤
及び少なくとも1種の液体潤滑剤を含むことができ、こ
こで潤滑剤の少なくとも1つはリン酸誘導体であり、さ
らに潤滑材料及び/又は場合により最外層から突き出て
いることができる粒子材料、例えばタルク粒子が溶解さ
れていることができる。適した潤滑材料の例は界面活性
剤、液体潤滑剤、記録材料の熱現像の間に溶融しない固
体潤滑剤、記録材料の熱現像の間に溶融する(熱溶融可
能)な固体潤滑剤、又はそれらの混合物である。潤滑剤
はポリマー性結合剤を用いて、又は用いずに適用するこ
とができる。界面活性剤は、カルボキシレート、スルホ
ネート、脂肪族アミン塩、脂肪族第4アンモニウム塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエ
チレングリコール脂肪酸エステルなどの当該技術分野に
おいて既知のいずれの試薬であることもできる。液体潤
滑剤の例はシリコン油、合成油、飽和炭化水素及びグリ
コールを含む。固体潤滑剤の例は種々の高級アルコー
ル、例えばステアリルアルコール及び脂肪酸を含む。そ
のような保護層はWO 94/11198に記載されて
いる通り、場合により保護最外層から突き出ていること
ができる粒子材料、例えばタルク粒子も含むことができ
る。他の添加剤、例えばコロイドシリカなどのコロイド
粒子を保護層に挿入することもできる。
【0093】コーティング 本発明の(フォト)サーモグラフィー記録材料のいずれ
の層のコーティングも、当該技術分野における薄−フィ
ルムコーティング法により行うことができる。写真材料
のためのウェブ型支持体のコーティングにおいてはスラ
イドホッパーコーティングを有利に用いることができる
が、ディップコーティング及びエアナイフコーティング
などの他のコーティング法を用いることもできる。その
ようなコーティング法についての詳細は“Modern
Coating and Drying Techn
ology” by Edward D.Cohen
and Edgar B.Gutoff,publis
hed by VCH Publishers,In
c.220 East 23rd Street,Su
ite 909 New York,NY 10010
に見いだすことができる。
【0094】サーモグラフィー記録材料のためのプロセ
ス配置(process configuratio
n) サーモグラフィー画像形成は、画像を介した、又は画像
からの反射による直接の露光によるアナログ的やり方
で、あるいは例えばNd−YAGレーザー又は他の赤外
レーザーなどの赤外熱源を用いることによるデジタル様
式で画素毎に熱を画像−通りに適用することによって、
あるいはサーマルヘッドを用いる直接熱的画像形成によ
って行われる。
【0095】“Handbook of Imagin
g Materials”,edited by Ar
thur S.Diamond−Diamond Re
search Corporation−Ventur
a,Calfornia,printed by Ma
rcel Dekker,Inc.270 Madis
on Avenue,New York,New Yo
rk 10016(1991),p.498−502に
記載の通り、サーマルプリントの場合、画像信号は電気
パルスに変換され、次いでドライバーサーキットを介し
て選択的にサーマルプリントヘッドに伝達される。サー
マルプリントヘッドは顕微鏡的熱抵抗器部品から成り、
それがJoule効果を介して電気的エネルギーを熱に
変換する。かくして熱的信号に変換された電気パルスは
感熱紙の表面に伝達された熱として現れ、そこで発色を
生ずる化学反応が起こる。通常のサーマルプリントヘッ
ドの作業温度は300〜400℃の範囲内であり、画素
(picture element)(ピクセル(pi
xel))当たりの加熱時間は50ミリ秒か又はそれ以
下であることができ、サーマルプリントヘッドと記録材
料の加圧接触は、例えば熱の良い伝達を保証するために
例えば100〜500g/cm2である。
【0096】サーマルプリントヘッドと、最外保護層が
設けられていない記録材料の直接の接触を避けるため
に、サーマルプリントヘッドを用いた記録材料の画像通
りの加熱は、接触するが除去可能な樹脂シート又はウェ
ブを介して行うことができ、加熱の間、そこから記録材
料の転移は起こり得ない。
【0097】本発明の方法の特定の実施態様の場合、記
録材料の直接の熱的な画像−通りの加熱は、Joule
効果加熱により行われ、その場合サーマルヘッドアレー
の選択的にエネルギーが加えられた電気抵抗器が記録層
と接触して、又は近接して用いられる。適したサーマル
プリントヘッドは、例えばFujitsu Therm
al Head(FTP−040 MCS001)、T
DK ThermalHead F415 HH7−1
089及びRohm Thermal Head KE
2008−F3である。
【0098】サーマルプリントヘッドの微小抵抗器にお
いて電流を変調するための画像信号は、例えば光−電子
走査装置から直接、あるいは中間保存手段、例えば磁気
ディスクもしくはテープ又は光学ディスク保存媒体から
得られ、後者は場合により、画像情報が特定の要求を満
足させるために処理されることができるデジタル画像ワ
ークステーションに接続されていることができる。
【0099】加熱要素の活性化は出力−変調又は、一定
の出力においてパルス−長変調されることができる。
【0100】サーマルプリントヘッドを用いて運転され
るサーモグラフィー記録において用いられる場合、記録
材料は、連続階調再現に必要であるような非常に多数の
グレーレベルを有する画像の再現には適していないであ
ろう。
【0101】直接熱的画像要素を用いて画像を作製する
方法に関するEP−A 622 217に従うと、複数
の加熱要素を有し、加熱要素の活性化が、次式 P≦Pmax=3.3W/mm2+(9.5W/mm2
Δ) [式中、Pmaxはライン時間の間に加熱要素により消費
される時間平均出力濃度P(W/mm2で表される)
の、加熱要素全体における最大値である]が満足される
ように活性化時間対合計ライン時間の比率を与えるデュ
ーティーサイクルΔでライン毎に行われることを特徴と
するサーマルヘッドを用いて熱的記録要素を加熱するこ
とにより、連続階調再現における改良が得られる。
【0102】フォトサーモグラフィー記録材料のための
記録法 本発明のフォトサーモグラフィー記録材料はX−線波長
と5ミクロン波長の放射線を用いて露光されることがで
き、画像は微細に焦点が合わされた光源、例えばCRT
光源;UV、可視又はIR波長レーザー、例えば780
nm、830nm又は850nmで発光するHe/Ne
−レーザー又はIR−レーザーダイオード;あるいは6
59nmで発光するものなどの発光ダイオードを用いた
画素−通りの露光により、あるいは適した照明、例えば
UV、可視又はIR光を用いて物体自身又はそこからの
画像に直接露光することにより得られる。
【0103】本発明の画像−通りに露光されたフォトサ
ーモグラフィー記録材料の熱現像のために、例えば加熱
ローラー又はサーマルヘッドを用いる接触加熱、放射線
加熱、マイクロウェーブ加熱などの、関連する用途のた
めに許容され得る時間で記録材料を現像温度に均一に加
熱することを可能にするいずれの種類の熱源を用いるこ
ともできる。
【0104】用途 本発明のサーモグラフィー及びフォトサーモグラフィー
記録材料はトランスパレンシー及び反射型プリントの作
製の両方に用いることができる。これは、支持体が透明
又は不透明であり、例えば白色光反射面を有することを
意味する。例えば白色反射性顔料を含有することができ
る紙ベース基質が存在し、その顔料は場合により記録材
料と紙ベース支持体の間の中間層にも適用される。透明
のベースが用いられるべき場合、ベースは無色又は着色
されていることができ、例えば青色を有する。
【0105】ハードコピー分野では、白色不透明ベース
上の記録材料が用いられるが、医学的診断分野では、黒
−画像形成トランスパレンシーがライト・ボックス(l
ight box)を用いて操作される検査法で広く用
いられる。
【0106】本発明の用途は、非常に急勾配のプリント
濃度適用ドットエネルギー依存性を有する高いコントラ
ストの画像を必要とするグラフィックス画像、ならびに
医学的診断の分野で必要とされるような比較的弱いプリ
ント濃度適用ドットエネルギー依存性を必要とする連続
階調画像の両方の分野に計画されている。直接熱的画像
形成は、トランスパレンシー及び反射型プリントの作製
の両方に用いることができる。
【0107】静及び動摩擦係数の決定 2つの材料の間の静及び動摩擦係数は、一番上に第1の
材料を有する35x274mmのストリップを固定し、
第2の材料を有する35x274mmのストリップを第
1のストリップの最上層と接触させて置き、第2のスト
リップの末端をキャリブレーションされたストレンゲー
ジに動的測定の場合のように直接、又は静的測定の場合
のようにばね(ばね定数0.2N/m)を介して取り付
け、117gの硬いゴムローラーを第2のストリップ上
に置き、ストレンゲージを15cm/分の一定の速度で
13cmの移動をかけて水平方向に動かし、ストレンゲ
ージからの電圧出力を記録することにより決定された。
標準的重りを用いて得たキャリブレーションプロットを
用いて電圧を引っ張る力に変換し、摩擦係数μを式: を用いて算出する。
【0108】動摩擦係数、μdynamicの決定の場合、FG
は大きくは変動せず、本発明の、及び比較実施例におい
て示されるμdynamic値の算出にはFGに関する平均値が
取られる。しかし静摩擦係数の測定の場合、動きが起こ
るまでばねが伸びを吸収すると共にFGは最大値まで一
定して増加し、動きが起こるとFGは減少し、動きが止
まる時に初めてこの最大値に再び増加し、それが繰り返
される。本発明の、及び比較実施例において示されるμ
staticの算出に用いられるのは、このFGの最大値であ
る。
【0109】本発明の、及び比較実施例において示され
る値は、21℃及び50%相対湿度において行われた、
異なるストリップを用いた4回の測定の平均値であり、
ストリップは測定が行われる前の少なくとも4時間、こ
の雰囲気下で状態調節される。
【0110】以下の成分は本発明の、本発明の実施例及
び比較実施例において用いた: 帯電防止層成分: KELZANTM S:MERCK & CO/.Kel
co Division,USAからのキサンタンゴ
ム。これはTechnical BulletinDB
−19に従うとマンノース、グルコース及びグルクロン
酸繰り返し単位を混合カリウム、ナトリウム及びカルシ
ウム塩として含有する多糖類である; PT−分散液:米国特許第5,354,613号に記載
の通り、ポリスチレンスルホン酸及び硫酸第2鉄の存在
下における3,4−エチレンジオキシ−チオフェンの重
合により製造されるポリ(3,4−エチレンジオキシ−
チオフェン)/ポリスチレンスルホン酸の分散液; HOSTAPALTM B:HOECHSTからのノニル
−フェニル(オキシエチレン)5−O−SO3Na; ULTRAVONTM W:CIBA−GEIGYからの
アリールスルホネート; PERAPRETTM PE40:BASFからのポリエ
チレンワックス; KIESELSOL 100F:BAYERからのコロ
イドシリカ; LATEX01:米国特許第5,354,613号に記
載の通りに製造された88.8nmの平均粒子寸法を有
するポリメチルメタクリレートの12重量%分散液; LATEX01:米国特許第5,354,613号に記
載の通りに製造された88.8nmの平均粒子寸法を有
するポリメチルメタクリレートの20重量%分散液; PMMA:ROHM & HAASからのポリメチルメ
タクリレート、AcryloidTM K120N。 感熱性要素: *有機銀塩として:ベヘン酸銀; *結合剤として:ポリビニルブチラール(BUTVAR
TM B79); *還元剤として:3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチ
ル; *調色剤として:ベンゾ[e][1,3]オキサジン−
2,4−ジオン及び7−(エチルカーボナート)ベンゾ
[e][1,3]オキサジン−2,4−ジオン; *均展剤として:シリコン油(Bayer AGからの
BaysiloneTM);* *安定剤として:無水テトラクロロフタル酸;アジピン
酸;ベンゾトリアゾール; フォト−アドレス可能な感熱性要素: i)ベヘン酸銀/ハロゲン化銀乳剤層: GEL:フタロイルゼラチン、ROUSSELOTから
の16875型; ButvarTM B76:MONSANTOからのポリ
ビニルブチラール; LOWINOX:CHEM.WERKE LOWIから
の2−プロピル−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)メタン; PHP:ピリジニウムヒドロブロミドパーブロミド; CBBA:2−(4−クロロベンゾイル)安息香酸; TMPS:トリブロモメチルベンゼンスルフィネート; MBI:2−メルカプトベンズイミダゾール; SENSI:
【0111】
【化3】
【0112】ii)保護層: CAB:酢酪酸セルロース、EASTMANからのCA
B−171−15S; PMMA:ROHM & HAASからのポリメチルメ
タクリレート、AcryloidTM K120N。
【0113】以下の実施例は本発明を例示しているが、
そこに本発明を制限するものではない。すべてのパーセ
ンテージ及び比率は、他に言及されなければ重量によ
る。
【0114】
【実施例】本発明の実施例1〜4及び比較実施例1及び
2 0.34mmの透明青ポリエチレンテレフタレートシー
トの両側に0.1mmの厚さに下塗り層組成物をコーテ
ィングし、それは乾燥し、縦及び横に延伸した後、存在
する成分のコーティング重量として表される以下の下塗
り層組成物: #塩化ビニリデン/メチルアクリレート/イタコン酸 (88/10/2)の3元ポリマーラテックス: 0.16g/m2 #コロイドシリカ (BayerからのKieselsolTM100F): 0.04g/m2 #アルキルスルホネート界面活性剤 (BayerからのMersolatTM): 0.6mg/m2 #アリールスルホネート界面活性剤 (CIBA−GEIGYからのUltravonTM W): 4mg/m2 が両側にコーティングされた175μmの厚さの支持体
を与えた。
【0115】背面層 175μmの厚さの、縦に延伸されたポリエチレンテレ
フタレート支持体の片側に、次いで種々の背面層組成物
をコーティングし、それは130℃で乾燥した後、存在
する成分のコーティング重量として表される以下の層組
成物: #多糖類(MERCK & CO,KELCO DIV. からのKelzanTM S): 10mg/m2 #ポリエチレンジオキシチオフェン: 5mg/m2 #ポリスチレンスルホン酸: 10mg/m2 #アリールスルホネート界面活性剤 (CIBA−GEIGYからのUltravonTM W): 21mg/m2 #ポリエチレンワックス(BASFからの PerapretTM PE40): 10mg/m2 #ポリメチルメタクリレートラテックス: 200mg/m2 ならびに表1に完全な材料の透明性に関する結果と共に
特定されるポリマービーズ及びコロイドシリカ(BAY
ERからのKieselsolTM 100F)を与え
た。
【0116】感熱要素 175μmの厚さを有する下塗りされたポリエチレンテ
レフタレート支持体の背面層がコーティングされていな
い側上に、溶媒として2−ブタノンを含有するコーティ
ング組成物をドクターブレード−コーティングし、50
℃で1時間乾燥した後、以下の組成: #ベヘン酸銀: 4.90g/m2 #ポリビニルブチラール(MONSANTOからの ButvarTM B79) 19.62g/m2 #シリコン油(BAYERからの BaysilonTM MA): 0.045g/m2 #ベンゾ[e][1,3]オキサジン−2,4−ジオン 0.268g/m2 #7−(エチルカーボナート)ベンゾ[e] [1,3]オキサジン−2,4−ジオン 0.138g/m2 #3,4−ジヒドロキシ安息香酸エチル: 1.003g/m2 #アジピン酸: 0.352g/m2 #ベンゾトリアゾール: 0.130g/m2 を有する感熱性要素を得た。
【0117】保護層 次いで感熱要素に水性組成物をコーティングした。コー
ティング組成物のpHは、1Nの硝酸を加えることによ
り4のpHに調節した。水に不溶性の潤滑剤を、必要な
ら分散剤の助けを用いてボールミルで分散させた。組成
物を85μmの湿潤層厚さにコーティングし、次いで4
0℃で15分間乾燥し、45℃及び70%の相対湿度で
7日間硬膜させ、存在する成分のコーティング重量とし
て表される以下の組成 #ポリビニルアルコール(MowiviolTM WX 48 20、 Wacker Chemie): 4.9g/m2 #分散剤(Ciba Geigyからの UltravonTM W)*: 0.075g/m2 #コロイドシリカ(Bayer AGからのLevasilTM VP AC 4055、コロイドシリカの15%水性分散液): 1.05g/m2 #モノ[イソトリデシルポリグリコールエーテル(3EO)] ホスフェート(Servo DeldenからのServoxylTM VPDZ 3/100): 0.075g/m2 #モノラウリル及びジラウリルホスフェートの混合物 (Servo Deldenからの Servoxyl VPAZ 100): 0.075g/m2 #タルク(Talc de Lusenacからの SteamicTM OOS): 0.045g/m2 #多孔質シリカ(GraceからのSyloidTM): 0.09g/m2 #グリセリンモノタロウ酸エステル(Henkelからの RilanitTM GMS): 0.15g/m2 #テトラメチルオルトシリケート(メタンスルホン酸の 存在下で加水分解): 0.87g/m2 *イオン交換樹脂カラムに通過させることにより酸形態
に転化したを有する層を作製した。
【0118】サーモグラフィー印刷 本発明の実施例1〜4のサーモグラフィー記録材料を、
DRYSTARTM 2000プリンター(AGFA−G
EVAERT)を用い、63mW/ドットの平均印刷出
力で印刷した。得られた印刷画像はすべて、可視フィル
ターを介してMacbethTM TR924デンシトメ
ーターを用いて測定される、3.00〜3.40の間の
最大濃度及び0.10より低い最低濃度を示した。
【0119】色の中性性として、これらの印刷画像の光
学濃度(D)を、MacBethTMTR924デンシト
メーターを用い、青、緑及び赤のフィルターを介して光
学濃度を測定することにより評価した。最低の、2番目
に高い、及び最高の光学濃度をそれぞれD1、D2及びD
3と指定し、次式: における対応する値を置換することにより色数値(nu
merical colour value)(NC
V)を得るために用いた。
【0120】最適の色の中性性は1のNCV値に対応す
る。十分に0.90より高いNCV−値が光学濃度範囲
全体で観察され、すべての印刷画像は中性のグレー色調
を示した。
【0121】印刷画像の均一性は、最高及び最低濃度の
間のすべての光学濃度レベルにおいて優れており、すな
わちピンホールは存在しなかった。
【0122】表面粗さの測定 保護及び最外背面層の表面粗さをPERTHEN AG
からのPERTHOMETERTM装置を用いて評価し、
Z値をDIN 4768/1に従って決定し、ここで
Zは5つの接続サンプリング長leの1つのピークから
谷への高さの平均である。本発明の実施例2及び比較実
施例2のサーモグラフィー記録材料の保護及び最外背面
層に関して見いだされたRZ−値を表2に示す。
【0123】背面層及び保護層の間の摩擦係数 本発明の実施例1〜4及び比較実施例1及び2のサーモ
グラフィー記録材料の最外背面層と、上記のその保護層
の間の摩擦係数を、第1ストリップの支持体の感熱要素
と同じ側上の最外層をプラットフォームの一番上に載
せ、第2のストリップの最外背面層をそれと接触させて
載せて、測定した。本発明の実施例1〜4及び比較実施
例1及び2のサーモグラフィー材料に関する結果を表2
に示す。
【0124】材料の輸送性能の評価 支持体の非−背面層−塗布側上に感熱要素及びその上の
保護層をコーティングした後、保護層を45℃及び70
%相対湿度において7日間硬膜させた。比較実施例1及
び2、ならびに本発明の実施例1〜4の材料のそれぞれ
に関し、それぞれ50シートの2つのパックを作り、そ
れらの1つを35℃及び80%の相対湿度にさらに7日
間供し、他を45℃及び70%相対湿度にさらに7日間
供した。
【0125】この熱的条件調節の後、各パックにおける
各シートの輸送性能を、パックを45o傾け、シートが
どのくらい容易に互いに対して動くかを観察し、以下の
基準に従って数値的得点を付与することにより質的に評
価した: 0=シートは容易に滑り、迅速に離れる 1=シートはゆっくり滑るが、容易に離れる 2=3〜4個のシートが粘着している 3=20シートのパックが粘着している 4=50のパック全体が1つの固まりに粘着している これはシート供給プロセスのシミュレーションである。
我々の実験において4の数値的得点を有するシートは、
プリンターで2重−シート供給を起こす率が非常に高
い。得られた結果を表2にまとめる。
【0126】
【表1】
【0127】*米国特許第4,861,812号に記載
の通り製造されたメチルメタクリレート(98重量%)
−ステアリルメタクリレート(2重量%)−コポリマー
ラテックス 本発明の実施例1〜4のサーモグラフィー記録材料はす
べて≦0.24のμst atic値、及び少なくとも満足でき
る輸送性能を示すが、比較実施例1及び2のサーモグラ
フィー記録材料は>0.24のμstatic値、及び非常に
劣った輸送性能を示す。
【0128】本発明の実施例5及び6 支持体 ポリエチレンテレフタレート(PET)箔に、最初に、
コロイドシリカ(表面積100m2/g)と混合された
塩化ビニリデン−メチルアクリレート−イタコン酸(8
8/10/2)の3元ポリマーラテックスから成る下塗
り層を、両側にコーティングした。横方向に箔を延伸し
た後、箔は175μmの厚さを有し、下塗り層における
3元ポリマー及びシリカの被覆率は、PET−箔の各側
においてそれぞれ170mg/m2及び40mg/m2
あった。
【0129】帯電防止背面最外層 かくして下塗りされたPET−箔の片側に、次いで、7
4.3mLの脱イオン水中の22.4mLのN−メチル
ピロリドン、0.84gのULTRAVONTMW、0.
4gのPERAPRETtm pe40及び0.8gのK
IESELSOL 100Fの撹拌混合物に0.30g
のKELZANTM Sを溶解し、次いで撹拌しながら:
0.2mLのNH4OH、6gの乾燥PT−分散物、6
6.7mLのLATEX01、表3に特定されるコーテ
ィング重量を与えるのに十分な量の少量の表3に特定さ
れる重量平均直径の種々のポリメチルメタクリレートビ
ーズ及び30mLの2−プロパノールを加えることによ
り得られる帯電防止組成物をコーティングし、120℃
で乾燥した後: KELZANTM S: 10mg/m2 乾燥PT−分散物: 15mg/m2 ULTRAVONTM W: 21mg/m2 PERAPRETTM PE40: 10mg/m2 KIESELSOLTM 100F: 20mg/m2 LATEX01: 200mg/m2 から成る層を得た。表3: 背面層番号 MAT01ビーズ# 3μm PMMAビーズ* [mg/m2 [mg/m2 B01 6 −B02 − 0.3 # 米国特許第4,861,812号に記載の通りに製
造されたメチルメタクリレート(98重量%)−ステア
リルメタクリレート(2重量%)−コポリマーラテック
ス * 米国特許第4,861,812号に記載の通りに製
造されたポリメチルメタクリレートラテックス ハロゲン化銀乳剤 脱イオン水中の、97.モル%の臭化銀及び3モル%の
ヨウ化銀から成り、50nmの重量平均粒子寸法を有す
る3.11重量%のハロゲン化銀粒子、分散剤としての
0.47重量%のGELから成るハロゲン化銀乳剤を、
例えばT.H.James,“The Theory
of the Photographic Proce
ss”,Fourth Edition,Macmil
lanPublishing Co.Inc.,New
York(1977),Chapter 3,pag
es 88−104に記載されているような従来のハロ
ゲン化銀製造法を用いて製造した。
【0130】ベヘン酸銀/ハロゲン化銀乳剤 67Lの2−プロパノール中の6.8kgのベヘン酸の
溶液を65℃において、内容物の温度を65℃に保つよ
うに加熱されて保持された400Lの容器に加え、脱イ
オン水中の0.25Mの水酸化ナトリウムの76.8L
を撹拌しながら加えることによりベヘン酸の96%をベ
ヘン酸ナトリウムに転化し、次いで10.5kgの上記
のハロゲン化銀乳剤を40℃で撹拌しながら加え、最後
に脱イオン水中の硝酸銀の0.4M溶液の48Lを撹拌
しながら加えることによりベヘン酸銀/ハロゲン化銀乳
剤を調製した。硝酸銀の添加が完了したら、容器の内容
物を冷まし、沈澱を濾過し、洗浄し、水を用いてスラリ
化し、再度濾過し、最後に40℃で72時間乾燥した。
【0131】ベヘン酸銀に関して9モル%のハロゲン化
銀及び2.4モル%のベヘン酸を含有する8.97gの
乾燥粉末を、次いで38.39gの2−ブタノン中の
9.15gのButvarTM B76の溶液に、従来の
分散法を用いて分散させ、32重量%の分散液を得た。
次いで28.33gの2−ブタノン中の3.31gのB
utvarTM B76の溶液を加え、24.3重量%の
分散液を得た。
【0132】ベヘン酸銀/ハロゲン化銀乳剤層のコーテ
ィング及び乾燥 本発明の実施例5及び6のフォトサーモグラフィー記録
材料のための乳剤層コーティング組成物を、上記のベヘ
ン酸銀/ハロゲン化銀乳剤に以下の溶液又は液体を以下
の順序で撹拌しながら加えることにより調製した:メタ
ノール中のPHPの11.5%溶液の0.8g、続いて
2時間撹拌、1gの2−ブタノン、メタノール中の臭化
カルシウムの11%溶液の0.2g及び1gの2−ブタ
ノン、続いて30分撹拌、0.6gのCBBA、99:
1 メタノール:トリエチルアミン中のSENSIの
0.2%溶液の1.33g及び0.04gのMBI、続
いて15分間撹拌、2.78gのLOWINOX、なら
びに最後に0.5gのTMPS、続いて15分間撹拌。
【0133】上記の通りに下塗りされ、帯電防止層がコ
ーティングされたPET−箔に次いでコーティング組成
物を、帯電防止層がコーティングされていない箔の側上
に150μmのブレード設定において、0.104μm
の湿潤層厚さまでドクターブレード−コーティングし、
それは乾燥棚のアルミニウムプレート上で80℃にて5
分間乾燥した後、以下の組成を有する層を与えた: ButvarTM B76 12.49g/m2 GEL 0.045g/m2 AgBr0.970.03 0.301g/m2 ベヘン酸 0.145g/m2 ベヘン酸銀 7.929g/m2 PHP 0.092g/m2 臭化カルシウム 0.022/m2 LOWINOX 2.78/m2 CBBA 0.600g/m2 SENSI 0.00266g/m2 MBI 0.04g/m2 TMPS 0.500g/m2
【0134】保護層 本発明の実施例5及び6のフォト−サーモグラフィー記
録材料のための保護層コーティング組成物を、56.0
6gの2−ブタノン及び5.2gのメタノールに4.0
8gのCAB及び0.16gのPMMAを溶解し、撹拌
しながら成分を以下の順序で加えることにより調製し
た:0.5gのフタラジン、0.2gの4−メチルフタ
ル酸、0.1gのテトラクロロフタル酸、0.2gのテ
トラクロロフタル酸無水物及び場合により50mgのT
EGOGLIDETM 410(GOLDSCHMIDT
から)。
【0135】次いで乳剤層に100μmのブレード設定
において、70μmの湿潤層厚さに適した保護層組成物
をドクターブレード−コーティングし、それは乾燥棚の
アルミニウムプレート上で80℃にて8分間乾燥した
後、表4の組成P01及びP02を有する層を与えた:表4: テトラ テトラクロ TEGOGLIDETM フタ 4-メチル クロロ ロフタル酸 保護層 結 合 剤 410 ラジン フタル酸 フタル酸 無水物番号 種類 [g/m2] [mg/m2] [g/m2] [g/m2] [g/m2] [g/m2] P01 CAB 4.08 50 0.5 0.2 0.1 0.2 PMMA 0.16 P02 CAB 4.08 - 0.5 0.2 0.1 0.2 PMMA 0.16 本発明の実施例5及び6のフォトサーモグラフィー材料
の背面及び保護層を表6において下記に示す。
【0136】画像−通りの露光及び熱処理 本発明の実施例5及び6のフォトサーモグラフィー記録
材料を100mWの公称出力を有するSPECTRA
DIODE LABSからの849nmのシングルモー
ドダイオードレーザービームに露光し、実際は28μm
のスポット直径を与えるように焦点を合わされた記録材
料にその50mWが到達し、0.15の光学濃度段階で
0〜3.0の間で変化する光学濃度を有するウェッジフ
ィルターを介し、14μmのピッチを用い、50m/秒
の速度で走査した。
【0137】熱処理は119℃の温度に加熱されたドラ
ム上で10秒間行い、得られるウェッジ画像のDmax
及びDmin−値をオルトフィルターを有するMACBE
THTMTD904デンシトメーターを用いて評価し、表
5に示す結果を以てフォトサーモグラフィー材料に関す
るセンシトメトリー曲線を得た。 表面粗さ、摩擦及び輸送性の評価 保護層及び最外背面層の表面粗さをPERTHEN A
GからのPERTHOMETERTM装置を用いて評価
し、DIN 4768/1に従ってRZ値を決定し、こ
こでRZは5つの接続サンプリング長leの1つの頂点か
ら谷への高さの平均である。本発明の実施例5及び6の
フォトサーモグラフィー記録材料の保護層及び最外背面
層に関して見いだされたRZ−値を表6に示す。
【0138】本発明の実施例5及び6のフォトサーモグ
ラフィー記録材料の保護層と最外背面層の間の摩擦係数
を、最外背面層を1番上にしてプラットフォーム上に第
1のストリップを載せ、第2のストリップの支持体のフ
ォト−アドレス可能な感熱要素と同じ側上の最外層をそ
れと接触させて載せる以外は上記の通りにして評価し
た。本発明の実施例5〜7のフォトサーモグラフィー材
料に関する結果を表6に示す。
【0139】本発明の実施例1〜4及び比較実施例1及
び2のサーモグラフィー記録材料に関して記載された通
りにして輸送性能を質的に評価し、結果をやはり表6に
示す。表6: 保護層と外部背面層 本発明の 保 護 層 最外背面層 の間の摩擦係数 実施例番号 番号 Rz[μm] 番号 Rz[μm] μstatic μdynamic 輸送性能 5 P01 0.22 B02 0.32 0.14 0.13 1-2 6 P01 0.23 B01 2.07 0.10 0.09 0 本発明の実施例5及び6のフォトサーモグラフィー記録
材料は≦0.24のμ staticを示すか(本発明の実施例
5)、又は≦0.24のμstaticと>1.75の背面層
に関するRZの両方(本発明の実施例6)を、<1.7
5μmの保護層に関するRZと共に示した。2つの材料
に関して満足すべき輸送性能も観察された。
【0140】本発明の実施例7及び8、ならびに比較実
施例3〜7 種々の形状における輸送性能の評価のためのシミュレー
ションフォトサーモグラフィー材料も製造した。表7に
示される組成を有するB03非−帯電防止−最外背面層
を、本発明の実施例5及び6のフォトサーモグラフィー
記録材料に関して記載した、しかしPMMA−ビーズが
加えられていない帯電防止層上にコーティングした。表7: 1 μm PMMA TEGOGLIDETM 背面層 背面層結合剤 ビーズ * 410番号 種類 [g/m2] [mg/m2] [mg/m2] B03 PMMA 0.5 1 1.5 * 米国特許第4,861,812号に記載の通りに製
造されたメチルメタクリレート(90重量%)−アクリ
ル酸(5重量%)−ビニルベンジルクロリド(5重量
%)−3元ポリマーラテックス 支持体の非−帯電防止背面層と反対の側に、次いで保護
層を模するために表8に示す層組成物をコーティングし
た。表8: テトラ テトラクロ TEGOGLIDETM フタ 4-メチル クロロ ロフタル酸 保護層 結 合 剤 410 ラジン フタル酸 フタル酸 無水物番号 種類 [g/m2] [mg/m2] [g/m2] [g/m2] [g/m2] [g/m2] P03 CAB 3.5 52 - - - - P04 PMMA 3.0 - - - - - P05 CAB 3.0 90 - - - - 本発明の実施例7及び8、ならびに比較実施例3〜7の
材料の背面層及び模擬保護層を表9において下記に示
す。これらの材料の摩擦及び輸送性を、本発明の実施例
5及び6に関して記載された通りに評価し、結果を表9
にまとめる。表9: 保護層と外部背面層 本発明の 保 護 層 最外背面層 の間の摩擦係数 実施例番号 番号 Rz[μm] 番号 Rz[μm] μstatic μdynamic 輸送性能 7 P05 0.22 B02 0.30 0.15 0.16 0 8 P03 0.22 B01 0.53 0.15 0.13 0 比較実施例番号 3 P03 0.21 B03 0.23 3.6 0.65 3 4 P04 0.38 B03 0.29 3.1 0.44 4 5 P04 0.42 B02 0.37 0.44 0.41 4 6 P05 0.44 B03 0.24 0.38 0.31 4 7 P02 0.41 B02 0.39 0.47 0.45 4 本発明の実施例7及び8の材料は≦0.24のμstatic
値を示し、<1.75μmの背面層に関するRZを有し
た。両方の材料は満足すべき輸送性能も示した。
【0141】他方比較実施例3〜7の材料は≦0.24
のμstaticも、>1.75の背面層に関するRZも示さ
ず、非常に劣った輸送性能を示した。
【0142】本発明の好ましい実施態様を詳細に説明し
てきたが、特許請求の範囲に定義される本発明の範囲か
ら逸脱することなく、多数の修正をその中で行うことが
できることが当該技術分野における熟練者には明らかで
あろう。
【0143】本発明の主たる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0144】1.耐水性支持体の片側に感熱性要素及び
該耐水性支持体の他の側に最外背面層を含み、該感熱性
要素は実質的に光−非感受性の有機銀塩、該実質的に光
−非感受性の有機銀塩と熱的作用関係にあるそのための
有機還元剤及び結合剤を含み、該最外背面層はポリマー
ビーズを含み、該耐水性支持体の該感熱性要素を有する
該側上の最外層はフッ素−含有ポリマー性界面活性剤を
含有せず、該耐水性支持体の該感熱性要素を有する該側
上の該最外層と該最外背面層の間の静摩擦係数が≦0.
24であり、及び/又はサーモグラフィー記録材料の該
最外背面層がDIN 4768/1に従って決定される
>1.75μmのRZを有することを特徴とするサーモ
グラフィー記録材料。
【0145】2.該サーモグラフィー記録材料の該最外
背面層がさらに帯電防止化学種(antistatic
species)を含む上記1項に記載のサーモグラ
フィー記録材料。
【0146】3.該サーモグラフィー記録材料の該最外
背面層がさらにコロイド状シリカを含む上記1又は2項
に記載のサーモグラフィー記録材料。
【0147】4.該耐水性支持体の該感熱要素を有する
該側上の該最外層がDIN 4768/1に従って決定
される<1.75μmのRZを有する上記1〜3項のい
ずれかに記載のサーモグラフィー記録材料。
【0148】5.(i)上記1〜4項のいずれかに記載
のサーモグラフィー記録材料を準備し;(ii)該耐水
性支持体の該感熱性要素を有する該側をサーマルヘッド
と接触させ;(iii)該サーマルヘッドを用いる画素
−通りの加熱により該サーモグラフィー材料を画像−通
りに加熱し;(iv)該サーモグラフィー記録材料を該
サーマルヘッドから除去する段階を含むサーモグラフィ
ー記録法。
【0149】6.耐水性支持体の片側にフォトアドレス
可能な感熱性要素及び該耐水性支持体の他の側に最外背
面層を含み、該フォトアドレス可能な感熱性要素は実質
的に光−非感受性の有機銀塩、該実質的に光−非感受性
の有機銀塩と熱的作用関係にあるそのための有機還元
剤、該実質的に光非感受性の有機銀塩と触媒的に会合し
ている感光性ハロゲン化銀及び結合剤を含み、該最外背
面層はポリマービーズを含み、該耐水性支持体の該フォ
トアドレス可能な感熱性要素を有する該側上の最外層は
フッ素−含有ポリマー性界面活性剤を含有せず、該耐水
性支持体の該フォトアドレス可能な感熱性要素を有する
該側上の該最外層と該最外背面層の間の静摩擦係数が≦
0.24であり、及び/又は該フォトサーモグラフィー
記録材料の該最外背面層がDIN 4768/1に従っ
て決定される>1.75μmのRZを有することを特徴
とするフォトサーモグラフィー記録材料。
【0150】7.該フォトサーモグラフィー記録材料の
該最外背面層がさらに帯電防止化学種を含む上記6項に
記載のフォトサーモグラフィー記録材料。
【0151】8.該フォトサーモグラフィー記録材料の
該最外背面層がさらにハレーション防止色素を含む上記
6又は7項に記載のフォトサーモグラフィー記録材料。
【0152】9.該フォトサーモグラフィー記録材料の
該最外背面層がさらにコロイド状シリカを含む上記6〜
8項のいずれかに記載のフォトサーモグラフィー記録材
料。
【0153】10.該耐水性支持体の該フォト−アドレ
ス可能な感熱要素を有する該側上の該最外層がDIN
4768/1に従って決定される<1.75μmのRZ
を有する上記6〜9項のいずれかに記載のフォトサーモ
グラフィー記録材料。
【0154】11.(i)上記6〜10項のいずれかに
記載のフォトサーモグラフィー記録材料を準備し;(i
i)活性線を用いて該フォトアドレス可能な感熱性要素
を画像−通りに露光し;(iii)該画像−通りに露光
されたフォトサーモグラフィー記録材料を熱源と近接さ
せ;(iv)該画像−通りに露光されたフォトサーモグ
ラフィー記録材料を均一に加熱し;(v)該フォトサー
モグラフィー記録材料を該熱源から除去する段階を含む
フォトサーモグラフィー記録法。
フロントページの続き (72)発明者 ウイム・ミユエス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 デイルク・クインテンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 イバン・ホーグマルテンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐水性支持体の一方の側にフォトアドレ
    ス可能な感熱性要素及び該耐水性支持体の他方の側に最
    外背面層を含んでなり、該フォトアドレス可能な感熱性
    要素が実質的に光−非感受性の有機銀塩、該実質的に光
    −非感受性の有機銀塩と熱的作用関係にあるそのための
    有機還元剤、該実質的に光非感受性の有機銀塩と触媒的
    に関連している感光性ハロゲン化銀及び結合剤を含み、
    且つ該最外背面層がポリマービーズを含むフォトサーモ
    グラフイー記録材料であって、該耐水性支持体の該フォ
    トアドレス可能な感熱性要素を有する該側上の最外層は
    フッ素−含有ポリマー性界面活性剤を含有せず、そして
    該耐水性支持体の該フォトアドレス可能な感熱性要素を
    有する該側上の該最外層と該最外背面層の間の静摩擦係
    数が≦0.24であることを特徴とするフォトサーモグ
    ラフィー記録材料。
  2. 【請求項2】 (i)請求項1に記載のフォトサーモグ
    ラフィー記録材料を準備し;(ii)活性線を用いて該
    フォト−アドレス可能な感熱性要素を画像−通りに露光
    し;(iii)該画像−通りに露光されたフォトサーモ
    グラフィー記録材料を熱源と近接させ;(iv)該画像
    −通りに露光されたフォトサーモグラフィー記録材料を
    均一に加熱し;(v)該フォトサーモグラフィー記録材
    料を該熱源から除去する段階を含むフォトサーモグラフ
    ィー記録法。
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