JP2001066620A - 配線材料および液晶表示装置 - Google Patents

配線材料および液晶表示装置

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JP2001066620A
JP2001066620A JP2000208472A JP2000208472A JP2001066620A JP 2001066620 A JP2001066620 A JP 2001066620A JP 2000208472 A JP2000208472 A JP 2000208472A JP 2000208472 A JP2000208472 A JP 2000208472A JP 2001066620 A JP2001066620 A JP 2001066620A
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electrode
liquid crystal
alloy
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JP2000208472A
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Genshiro Kawachi
玄士朗 河内
Koichi Abu
恒一 阿武
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限のホトマスク数で高い信頼性と良好な
画質とを確保しながら低コストで製造できる配線材料お
よびそれを用いた液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 走査信号電極をTa電極10と主表面が
(220)面に配向したAl電極11との積層膜で構成
する。積層膜の表面/側面に陽極酸化膜20,21を形
成し、外部接続端子部は、陽極酸化膜20,21をマス
クとし上層のAl電極11をエッチング除去し、Ta電
極10のみを露出させて形成する。a−Si:H膜30と
ゲートSiN膜22とを同一のパターンに加工する。表
面のヒロックを抑制してショート不良を低減できる。耐
腐食性の高い外部接続端子を実現できる。上記構造を1
回のホト工程で形成でき、製造工程が簡略化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線材料および液
晶表示装置に係り、特に、OA機器等の画像情報/文字
情報の表示装置として用いられる薄膜トランジスタ(T
FT)アクティブマトリクス方式の液晶表示装置および
その配線材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス等の絶縁基板上にTFTをマトリ
クス状に形成しこれをスイッチング素子として用いるア
クティブマトリクス型の液晶表示装置は、高画質のフラ
ットパネルディスプレイとして期待されている。
【0003】現在、TFTアクティブマトリクス型ディ
スプレイにおいては、解決すべき課題がいくつかある。
【0004】第1の課題は、製造歩留まりの向上であ
る。特に走査信号配線と映像信号配線との間のショート
不良が最大の不良原因であり、この不良の低減が課題と
なっている。
【0005】第2の課題は、製造工程数の低減である。
特にホトリソグラフィ工程数の削減が強く求められてい
る。
【0006】第3の課題は、画面の高精細化/大型化に
対応できる低抵抗の走査信号配線の形成技術である。
【0007】第4の課題は、信頼性の確保である。具体
的には、画像品質の信頼性とともに配線の外部接続端子
の腐食等に対する信頼性の確保が、課題としてあげられ
る。
【0008】以上の課題に対して、従来から種々の提案
がなされている。
【0009】第1の製造歩留まり向上の課題について
は、例えば特開昭61−133662号が、TFTのゲ
ート絶縁膜をゲート電極の陽極酸化膜とSiN膜との2
層構造とし、ゲート絶縁膜のピンホール等による配線間
ショートを防止する技術を開示している(第1の従来技
術)。
【0010】第2のホトリソグラフィ工程数削減の課題
については、数多くの提案がなされている。例えば特開
昭63−9977号は、走査配線を透明電極と金属膜の
2層構造とし、走査配線の透明電極により画素電極を構
成する構造を開示している。この方式では、走査信号配
線と画素電極とを1回のパターニングで形成できるの
で、ホトリソグラフィ工程を削減可能である(第2の従
来技術)。
【0011】また、特開昭62−32651号は、1枚
のホトマスクを用いてTFTを構成するゲート絶縁膜と
半導体膜とを同一パターンに加工することにより、ホト
リソグラフィ工程数を削減する方法を開示している(第
3の従来技術)。
【0012】第3の低抵抗の走査信号配線の形成技術の
課題に対しては、例えば特開平2−85826号が、A
lを走査配線とし、Al膜をゲート絶縁膜および
層間絶縁膜として用いる例を開示している。低抵抗のA
lを走査配線として用いると、高精細化/大画面化によ
り走査配線の負荷が増大しても、走査信号の遅延を実用
上問題無いレベルに押さえることができる(第4の従来
技術)。
【0013】さらに、特開昭64−35421号は、A
lとAl上に形成したTaを走査配線に用い、このAl
とTaの陽極酸化膜をゲート絶縁膜および層間絶縁膜と
して使用し、走査配線を低抵抗化し、層間ショート不良
を低減し、併せて工程を削減する方法を開示している
(第5の従来技術)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】TFTアクティブマト
リクス型液晶表示装置を本格的に普及させるには、上記
すべての課題を同時に解決し、高画質/低コスト/高信
頼性を実現する必要がある。しかし、上記従来技術は、
狙いとする各々の課題についてそれなりの効果をあげて
いるが、各々の要素技術は互いにトレードオフの関係と
なるものが多く、上記すべての課題を同時に満足するこ
とはできない。また、上記の個々の技術を単に組合せた
だけでは、新たな問題が発生し所望の効果が得られな
い。その事情を説明する。
【0015】例えば、第1の従来技術と第2の従来技術
とを組合せると、走査信号配線金属を透明電極の上で陽
極酸化する必要がある。透明導電膜上で金属を陽極酸化
すると、材料の標準電位の違いから電池反応により金属
膜が溶失してしまう問題がある。また、陽極酸化時に選
択酸化のためのレジストマスクを形成するには、新たに
ホトマスクが必要となるので、第2の課題である工程数
の削減を達成することはできない。
【0016】また、第2の従来技術では、活性層である
半導体膜がゲート電極の外にはみ出す構造となるので、
表示装置を構成したときにバックライトや外光がゲート
電極の外にはみ出した半導体膜に当たり、半導体膜の光
電流によりTFTのリーク電流が増加して画質が低下す
る。この画質低下を防止するには、半導体膜を薄膜化す
ることが有効である。しかし、良く知られているよう
に、プロセス上の制約から従来の逆スタガ型のTFTで
半導体膜を薄膜化するには、TFTのチャネル部を保護
するチャネル保護膜を形成するためのホトマスクを1枚
増やさなければならない。この問題については、例え
ば、『フラットパネルディスプレイ '91』(日経BP
社1990)88頁〜96頁に述べられている。
【0017】したがって、第2の従来技術では、半導体
膜とゲート絶縁膜とのマスクを統合してホトマスクを1
枚削減できるものの、実用に耐えうる画質を保証するに
は、半導体膜を薄膜化することが必要であり、チャネル
保護膜を形成するためにホトマスクを1枚増やさなけれ
ばならず、結果的にはホトマスク削減による工程簡略化
は達成できない。
【0018】第3の従来技術と第4の従来技術とを組合
せると、走査信号配線は透明電極と低抵抗配線であるA
l電極との2層構造となる。この場合、走査信号配線の
外部接続端子部分にはAl電極をそのまま用いるかまた
は上層のAlを選択除去して、透明電極を外部接続端子
として用いることになる。
【0019】配線の外部接続端子部分は、液晶封入等の
後工程以後も種々の溶剤等に曝されるので、Alのよう
に活性な金属を用いると、腐食されるという問題があ
る。また、透明電極を端子部分に用いた場合、金属酸化
物である透明電極と配線金属のAlの接合においては、
Alが透明電極中の酸素により酸化されて界面に絶縁膜
を形成するため、コンタクトの信頼性が極めて低いとい
う問題がある。
【0020】第5の従来技術においては、Alの上にT
aが形成されるので、コンタクトの問題はないが、端子
の側面にはAlがやはり露出するため、腐食が発生しや
すい問題がある。
【0021】以上のような問題から、走査信号配線にA
lを用いる場合、端子部分の透明電極とのコンタクトを
良好に保つため、バリアメタルを間に挿入することがよ
く行なわれている。しかし、バリアメタルを加工するた
めに新たなホトマスクが必要となる。したがって、第2
の課題である工程数の削減を達成することはできない。
【0022】さらに、一般に、TFTのゲート絶縁膜お
よび半導体膜は、プラズマ気相成長法(PCVD)によ
り300℃程度の温度で形成される。走査信号配線にA
lを用いると、PCVD工程での熱履歴によりヒロック
と呼ばれる表面の凹凸が多数成長する。このような凹凸
には電界が集中し、走査信号配線と映像信号配線間の絶
縁耐圧を極端に低下させる。したがって、走査信号配線
に低抵抗のAlを用いると、第1の課題である製造歩留
まりの向上を達成することが難しくなる。
【0023】以上述べたように、従来の技術の単なる組
合せでは、上記の複数の課題を同時にすべて解決するこ
とはできない。
【0024】本発明の目的は、最小限のホトマスク数で
高い信頼性と良好な画質とを確保しながら低コストで製
造できる配線材料およびそれを用いた液晶表示装置を提
供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、金属の第1の導電膜と、前記第1の導電
膜上に形成された表面にヒロックの少ないAl膜または
Alを主成分とする合金膜とを有する配線材料を提案す
る。
【0026】本発明は、また、金属の第1の導電膜と、
前記第1の導電膜上に形成された表面にヒロックの少な
いAl膜またはAlを主成分とする合金膜と、前記Al
膜またはAlを主成分とする合金膜上に形成された金属
の第1の導電膜とを有する配線材料を提案する。
【0027】前記第1の導電膜が、体心立方格子の構造
とすることが望ましい。
【0028】本発明は、上記目的を達成するために、金
属の第1の導電膜と、前記第1の導電膜上に形成された
表面にヒロックの少ないAl膜またはAlを主成分とす
る合金膜を有する配線材料を使用した液晶表示装置を提
案する。
【0029】本発明は、さらに、金属の第1の導電膜
と、前記第1の導電膜上に形成された表面にヒロックの
少ないAl膜またはAlを主成分とする合金膜と、前記
Al膜またはAlを主成分とする合金膜上に形成された
金属の第1の導電膜とを有する配線材料を使用した液晶
表示装置を提案する。
【0030】前記第1の導電膜が、体心立方格子の構造
とする。
【0031】本発明においては、Al膜またはAlを主
成分とする合金膜を含む配線材料としたので、Al表面
のヒロックの発生を抑制できる。したがって、表示装置
等を構成したときに配線間のショートを低減できる。こ
のような現象はこれまで知られていないことであり、発
明者等の実験により、初めて明らかとなった。
【0032】積層型配線を液晶表示装置の走査信号電極
に用いると、走査信号電極と映像信号電極との間の層間
絶縁耐圧が上がる。その結果、ショート不良を低減する
とともに走査信号電極を低抵抗化し、表示画面の大型化
/高精細化を達成できる。
【0033】また、上記Alの表面をすべてAlを母材
とする絶縁膜で被覆した場合、Alが薬品等に曝される
ことがなくなるので、耐腐食性を確保できるとともに、
Al表面のヒロック発生をさらに抑制できる。
【0034】1つの金属とその上層に形成した金属酸化
物からなる透明導電膜により外部接続端子を構成する
と、端子の耐薬品性が向上するとともに、透明導電膜と
金属との反応による絶縁性バリア層が界面に形成されに
くくなる。したがって、接続端子のコンタクト抵抗の増
大を防止でき、信頼性の高い接続端子が得られる。
【0035】このような構造は、Al表面に形成した絶
縁膜をマスクとしてAlをエッチング除去すると、形成
できる。したがって、上記構造は、1枚のホトマスクだ
けで形成でき、工程数の削減,耐腐食性の確保,ショー
ト不良の低減,走査信号電極の低抵抗化等の効果を同時
にもたらす。
【0036】透明導電膜からなる画素電極を半導体膜と
ゲート絶縁膜の下層に配置し、半導体膜とゲート絶縁膜
を映像信号電極に沿って映像信号電極よりも幅広のパタ
ーンとして延在させ、画素電極のパターンの周辺部のみ
を被覆すると、画素電極と映像信号電極とを分離でき
る。このようにすると、画素電極と映像信号電極とのシ
ョートを防止しつつ画素電極と映像信号電極との間の距
離を縮小しても、ショートによる画素欠陥を低減でき
る。また、画素電極の幅が拡大され、画素開口率が向上
する。したがって、工程数の削減,高歩留まり,低抵抗
配線,端子部の信頼性向上等の特長に加えて、低欠陥,
高輝度の液晶表示装置を実現できる。
【0037】発明者らは、Ta膜を形成した後、特にそ
の表面の清浄性を保ったまま、Al膜を真空中で連続し
て形成すると、(111)配向が弱くなり、(220)
面が優先成長し、それと同時に膜表面のヒロックが小さ
くなることを発見した。本発明の製造方法は、この知見
に基づいている。すなわち、本発明の液晶表示装置の製
造方法においては、Ta表面に成長するAlは、吸着層
の影響を受けず、下地のTa膜の影響を直接受けるた
め、通常の条件では起こらない(220)面の優先成長
が実現される。(220)面が優先成長すると、全体と
してはランダムな配向に変化し膜表面のヒロックが小さ
くなる。
【0038】本発明のその他の変形例の特徴および/ま
たは効果は、以下の実施形態の記載から明らかになるで
あろう。
【0039】
【発明の実施の形態】
【実施形態1】図1は、本発明による液晶表示装置の積
層配線材料の一実施形態の斜視図である。本実施形態の
積層配線材料は、マグネトロンスパッタ法により、Ta
膜10とAl膜11とをガラス基板1上に順次積層し、
同一のパターンに加工し形成してある。
【0040】上層のAl膜11は、下地の影響を受けて
(220)面に配向した結晶方位を有する。体心立方格
子(bcc)を有するTaの(110)上に面心立方格
子(fcc)であるAlを成長させると(111)に配
向することが、従来から知られている。発明者らの実験
では、Ta膜10を形成した後、特にその表面の清浄性
を保ったまま、Al膜11を真空中で連続して形成する
と、(111)配向が弱くなり、(220)面が優先成
長することが見出された。それと同時に膜表面のヒロッ
クが小さくなることも発見された。
【0041】図2は、ガラス基板1上とTa膜10と上
にそれぞれ形成したAl膜11の表面の凹凸を比較して
示す図である。ガラス基板1上に形成したAl膜11に
は、100nm程度の高さのヒロックがいくつかみられ
るのに対し、Ta膜10上に形成したAl膜11では、
微小な凹凸が数多く発生しているものの、大きなヒロッ
クは全くみられない。この違いは、おそらく、微小な結
晶粒を有するTa下地の影響を受けてAlが成長する結
果、結晶粒が大きく成長しないので、膜の内部応力が緩
和されることになり、ヒロックが成長する際、微小なヒ
ロックが数多く発生するためと推察される。
【0042】(220)面を成長させるには、成膜時に
注意が必要である。TaとAlとはほとんど時間を置く
ことなく、Ta表面の清浄性を保ったまま、連続して成
長させなければ、(220)配向が出現しないことが実
験により確かめられた。Taを成膜後、一旦放電を停止
し数分以上放置すると、たとえ真空を解除しなくてもT
a表面にHO等の吸着層が形成され、(220)面の
優先成長は起こらない。発明者等は、TaとAlとをそ
れぞれスパッタリング中のチャンバー内でゆっくりと移
動させる方法により初めて(220)配向を得た。この
ような方式では、TaとAlは界面付近で多少混じり合
いながら連続して形成されるので、従来のように、Ta
表面にHO等の吸着層が形成されることはない。すな
わち、Ta表面に成長するAlは、吸着層の影響を受け
ず、下地のTa膜の影響を直接受けるため、通常の条件
では起こらない(220)面の優先成長が実現される。
【0043】図3は、本発明の配線に用いたAl薄膜の
X線回折パターンと従来のAl膜のX線回折パターンと
を比較して示す図である。回折パターンのピークの高さ
は、それぞれのピークの位置に示した面が膜表面に平行
になるように配向した結晶粒の体積に比例する。(22
0)の回折ピークと(111)回折ピークの強度比は、
従来のAl膜においては0.15であったが、本発明の
Al膜においては、0.7以上と大きくなる。従来のA
l膜に比べて、本発明のAl膜では、(220)面から
の回折ピークが大きくなり、(111)面からの回折ピ
ークが減少しているのがわかる。従来のAl膜では(1
11)面に強く配向していた結晶粒が、本発明のAl膜
では、(220)面の成長により、全体としてはランダ
ムな配向に変化していると考えられる。すなわち、回折
ピーク強度が最大の面の強度と、2番目に強度が大きい
面の強度との比は、従来のAl膜では、例えば約0.5
であったが、本発明では、約0.7から1.0となる。
このため、平均結晶粒径がやや小さくなり、粒径のばら
つきも小さくなって、均一化したものと推察される。
【0044】また、従来、LSIで用いられるAl配線
においては、Alの結晶粒が微小化するとエレクトロマ
イグレーションやストレスマイグレーションに対する耐
性が低下するため、Alは(111)に優先配向させ結
晶粒を大きくしている。このようなAl膜では、応力を
緩和するサイトとなる結晶粒の3重点が少ないために大
きなヒロックが成長する。液晶表示装置用のTFTアレ
イにおいては、配線幅が10μm程度であり、LSIに
比べると大きいため、エレクトロマイグレーションやス
トレスマイグレーションは、さほど問題とはならない。
むしろ、Al表面のヒロックを抑えて層間ショートを抑
制ことが重要である。したがって、本発明の(220)
配向化と結晶粒の微小化とによるヒロックの抑制は、T
FTアレイ用の配線として、非常に望ましい。
【0045】図4は、上記Al膜のX線回折から得られ
た(220)の回折ピークおよび(200)回折ピーク
の強度比と表面ヒロック密度との関係を示す図である。
ヒロック密度は(220)/(200)比が大きくなる
と減少し、(220)/(200)比が1.0以上にな
ると、ヒロックがほとんど消失することがわかる。
【0046】下地の材料としては、Taだけでなく、b
ccの結晶構造を有する金属であればよい。例えば、T
a−N合金,Nb,Ta−Nb合金,Nb−N合金,T
a−Nb−N合金,Ta−Ti合金,Ta−Ti−N合
金,W,Ta−W合金,Ta−W−N合金でも同様な効
果が得られる。また、上層の材料も、純Alだけでな
く、Al−Pd,Al−Ta,Al−Ta−Ti等のA
l合金膜でもよい。
【0047】なお、本発明のAl膜は、表面が清浄なT
aを含む上記合金上に成長可能であり、下地膜形成後連
続して成膜を行なう方法の他に、形成済みの下地表面を
スパッタエッチングなどで清浄にした後、成膜を実行す
る方法も採用できる。
【0048】
【実施形態2】図5は、上記本発明の積層配線材料を用
いて構成した液晶表示装置用走査信号配線の平面図であ
る。図6は、図5の走査信号配線の外部接続端子部分の
断面図である。図7は、図6のA−A面を矢印方向から
見た断面図である。
【0049】ガラス基板1上にTa電極10とAl電極
11が形成され、これらの表面および側面はTa
膜20とAl膜21によって被覆されている。こ
こでは、Al膜21は、2層導電膜の上層膜であ
るAl電極11の表面をすべて被覆するように形成し
た。また、上層膜であるAl電極11は、走査信号電極
の端部より距離X以上離れた位置から形成し(距離X
は、この例では1.0cmとした)、外部部材と接触す
る端部からAl電極11を排除した。
【0050】本実施形態によれば、腐食しやすいAl電
極を完全にAl膜で被覆し、しかも外部部材と接
触する端部から排除しつつ、走査信号電極に低抵抗のA
l電極を使用できるので、表示装置の高精細化/大型化
が達成される。外部部材と確実に接続するには、Xは
0.1cm以上とすればよい。また、腐食しやすいAl
電極の下層に耐腐食性の高いTaを配置し、Al
膜とAl電極との端面を一致させる構造とし、Al
膜をマスクとして端部のAl電極をエッチング除去し
て外部接続端子を形成するので、接続端子を金属加工す
るためのホトマスクが不要となり、工程数を削減でき
る。さらに、ヒロックの少ない(220)配向のAl電
極を上層膜として用いてあり、層間ショート不良を低減
できる。このように、高品質のAl膜を層間絶縁
膜として利用できるので、層間ショート不良をさらに低
減できる。
【0051】
【実施形態3】図8は、本発明による液晶表示装置の走
査信号電極の他の実施形態の端部を示す断面図である。
図9は、図8のA−A面を矢印方向から見た断面図であ
る。
【0052】本実施形態の走査信号電極は、2層のTa
電極10とこれらによりはさまされたAl電極11との
3層の導電膜からなる。上記実施形態と同様に、これら
の膜の表面および側面はTa膜20とAl
膜21により被覆され、最上層膜であるTa電極10の
表面は、すべてTa膜20で被覆されている。ま
た、上層膜のTa電極10とAl電極11とは、走査信
号電極の端部より距離1.0cm以上離れた位置から形
成して、外部部材と接触する端部からAl電極11を排
除した。
【0053】本実施形態によれば、第1実施形態の場合
と同様の効果に加えて、比誘電率の大きいTa
をTFTのゲート絶縁膜の一部として利用できるので、
TFTの相互コンダクタンスが向上する。また、上層の
Ta電極10によりAl電極11のヒロック発生をさら
に抑制し、層間ショート不良を低減できる。
【0054】
【実施形態4】図10は、実施形態2の構造を有する走
査信号電極を用いて構成した液晶表示装置の単位画素の
模式断面図である。
【0055】ガラス基板1上にTa電極10とAl電極
11とからなる走査信号電極が形成され、これらの表面
および側面は、Ta膜20とAl膜21と
により被覆されている。これらの走査信号電極上にSi
N膜22,a−Si:H膜30,n型a−Si:H膜31
が形成され、さらにn型a−Si:H膜31上には映像
信号電極14とソース電極15とが形成され、ソース電
極にはITO膜からなる画素電極13が接続されてい
る。画素電極13には、容量電極16が接続され、走査
信号電極11と容量電極16とは、付加容量を形成して
いる。さらに、これら全体を保護SiN膜23で被覆し
てある。
【0056】図11は、薄膜トランジスタ基板の走査信
号電極の外部接続端子の断面図である。ここでは、走査
信号電極のうち、上層のAl電極11の表面は、Al
膜21により被覆し、Ta電極10をAl
21の外まで延在させ、外部接続端子を構成している。
また、Ta電極10は、ITO電極13で被覆してあ
る。本実施形態では、TaとITOとの反応によってT
a/ITO界面に形成されるバリア層の絶縁性が完全で
はないため、TaとITOとのコンタクト抵抗は、例え
ばAlとITOを組合せた場合に比べ、格段に小さくな
る。また、TaとITOでは、熱処理によるコンタクト
抵抗の増大もほとんどないため、極めて安定した接続端
子が得られる。
【0057】本実施形態では、下地金属としてTaを用
いたが、Ta以外にもTa−N合金,Nb,Ta−Nb
合金,Nb−N合金,Ta−Nb−N合金,Ta−Ti
合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta−W合金,Ta−
W−N合金等でも、同様な効果が得られる。特に、Ta
−NやTi−N等の金属窒化物を用いると、金属とIT
Oの反応をより抑制し、コンタクト抵抗を極めて小さく
できる。
【0058】図12〜図16は、上記実施形態の薄膜半
導体装置の製造工程を示す図である。これらの図の右側
は、走査信号電極端子部分の各工程での断面を示す図で
ある。
【0059】図12においては、ガラス基板1上にTa
膜10とAl膜11とをスパッタリングにより連続的に
堆積させ、ホトリソグラフィ技術を用いて所定の形状に
パターニングする。
【0060】図13においては、陽極酸化法によりTa
膜10とAl膜11との表面および側面にTa
20とAl膜21を形成する。
【0061】図14においては、Al膜21をマ
スクとして、走査信号電極端子部のAl膜11をエッチ
ング除去し、Ta電極10を露出させる。このとき、臭
化水素(HBr)と3塩化硼素(BCl)との混合ガ
スプラズマを用いたリアクティブイオンエッチング法に
よれば、AlとTaのエッチング選択比を大きくとれる
ので、エッチングの作業裕度が大きくなり、歩留まりが
向上する。続いてITO膜をスパッタリングにより堆積
し、ホトリソグラフィ技術を用いてパターニングして画
素電極13および端子Taの保護膜131を形成する。
【0062】図15においては、プラズマCVD法によ
り、ゲートSiN膜22,a−Si:H膜30,n型a
−Si:H膜31を堆積し、a−Si:H膜30,n型a
−Si:H膜31を所定の形状にパターニングし、続い
て画素電極13上および端子部電極上のゲートSiN膜
22を除去する。
【0063】図16においては、スパッタリングにより
Ti膜を堆積し、所定の形状にパターニングして映像信
号電極14とソース電極15および容量電極16を得
る。最後に、プラズマCVD法により保護SiN膜23
を形成して薄膜半導体装置は完成する。
【0064】本実施形態によれば、外部接続端子に耐腐
食性の高いTaを使用できるので、高信頼性を確保でき
る。また、Al膜をマスクとして、外部接続端子
部のTa電極を露出させるため、従来必要であった外部
接続端子金属加工用ホトマスクが不要となり、工程数を
削減できる。さらに、Al表面のヒロックの抑制によ
り、層間ショートを低減するとともに、走査信号電極に
低抵抗のAl電極を使用可能となるので、液晶表示装置
の高精細化/大型化が実現できる。
【0065】以上の実施形態では、走査信号電極にTa
とAlを用いたが、本発明はこの組合せに限らず、Ta
の代りにW,Nbやこれらを成分とする合金、例えばT
aN,Nb−N,Ta−Nb−N,Ta−Ti−N等を
用いても同様に適用できる。また、純Alに限らず、A
l−Pd,Al−Ta,Al−Ti−Ta等の合金を用
いてもよい。
【0066】さらに、上記実施形態においては、Alの
表面に形成したAl膜をマスクとして、外部接続
端子のTa電極を露出させる方法を採用したが、外部接
続端子のTa電極を露出させる工程は、端子部電極上の
ゲートSiN膜22を除去した後に行なってもよい。こ
の場合でも、ゲートSiN膜22上を加工するためのホ
トレジストをそのままTa電極10を露出させるための
マスクとして用いることができるので、工程が増加する
ことはない。
【0067】Ta電極を露出させる時のプラズマにゲー
トSiN膜やAl膜が直接曝されることがなく、
膜にプラズマダメージが入ることがないので、良好な絶
縁特性を維持できる。
【0068】
【実施形態5】本発明による配線材料は、走査信号配線
だけでなく、映像信号配線にも適用できる。図17は、
映像信号配線に本発明による配線材料を適用した実施形
態の画素の断面図である。本実施形態においては、実施
形態1の構造に加えて、映像信号配線とソース電極およ
び容量電極とが、Ta膜141,151,161とAl
膜142,152,162の積層電極とからなる。この
ような構造を採用したことにより、Al膜142,15
2,162が(220)配向となるので、既に述べた理
由により、保護膜23形成時の熱処理によるAl膜から
のホイスカ,ヒロックの成長を防止できる。
【0069】
【実施形態6】図18は、図5に示した実施形態2の構
造を有する走査信号電極を用いて構成した別の液晶表示
装置の実施形態の画素部の断面図である。図19は、図
18の実施形態の平面図である。
【0070】実施形態と同様、ガラス基板1上にTa電
極10とAl電極11からなる走査信号電極が形成され
ている。これら電極の表面および側面は、Ta
20とAl膜21とにより被覆されている。これ
らの走査信号電極上に膜厚400nmのSiN膜22と
膜厚50nmのa−Si:H膜30とが同一の平面形状に
形成され、a−Si:H膜30上には映像信号電極14と
ソース電極15が形成されている。ソース電極15に
は、ITO膜からなる画素電極13が接続されている。
【0071】画素電極13は、SiN膜22の下層に配
置され、a−Si:H膜30とSiN膜22は、映像信号
電極14の下層に映像信号電極14に沿って延在してお
り、a−Si:H膜30とSiN膜22とは、画素電極1
3のパターンの周辺部のみを被覆している。画素電極1
3には、容量電極16が接続され、走査信号電極11と
容量電極16とは付加容量を形成している。これら全体
は、保護SiN膜23で被覆されている。
【0072】図20は、図18中のA−A断面における
a−Si:H膜30内の31Pと11Bの深さ方向の濃度
分布を示す図である。図21は、図18中のB−B断面
におけるa−Si:H膜30内の31Pと11Bの深さ方
向の濃度分布を示す図である。
【0073】ソース電極15とコンタクトするB−B断
面では、31Pのみが表面から指数関数的に減少する急
俊な濃度プロファイルで導入されている。また、TFT
のチャネル領域であるA−A断面では、ほぼ等量の31
Pと11Bが導入されている。
【0074】以上の構成により、本実施形態には、先に
述べた効果に加えて、以下の効果がある。
【0075】a.従来別々のホトマスクでパターニング
していたa−Si:H膜30とゲートSiN膜31とが、
1枚のホトマスクで同一の形状にパターニングされるの
で、ホトリソグラフィ工程が1回少なくなり、工程数を
削減でき、製造コストを低減できる。
【0076】b.TFTのチャネル領域は、31Pと
11Bが相互に補償されて高抵抗化されるため、従来必
要であったn型a−Si:H膜のエッチングなしに、ソー
ス電極とドレイン電極とを分離できるので、a−Si:H
膜30の薄膜化が可能となる。a−Si:H膜30の膜厚
を60nm以下とすると、光電流によるTFTのオフ抵
抗の低下を防止でき、良好な画質が得られる。また、a
−Si:H膜30を薄膜化する際に従来必要であったチ
ャネル保護膜の形成が不要になり、製造工程の増加がな
い。
【0077】c.画素電極13と映像信号電極14と
が、a−Si:H膜30とゲートSiN膜22により分離
されるので、画素電極13と映像信号電極14がショー
トすることがない。このため、主として画素電極13と
映像信号電極14とのショートにより発生している画素
欠陥を低減できる。また、画素電極13と映像信号電極
14との距離を縮小し、その分画素電極13の面積を拡
大でき、画素開口率が向上する。その結果、ディスプレ
イの高輝度化が達成できる。
【0078】図22〜29は図18の実施形態の製造工
程を示す断面図である。
【0079】図22においては、ガラス基板1上にTa
膜10とAl膜11とをスパッタリングにより堆積さ
せ、ホトリソグラフィ技術を用いて所定の形状にパター
ニングする。次に、陽極酸化法によりTa膜とAl膜と
の表面および側面にTa膜20とAl膜2
1とを形成する。
【0080】図23においては、スパッタリングによ
り、ITO膜を110nm堆積させ、パターニングして
画素電極13とする。
【0081】図24においては、プラズマCVD法によ
り、ゲートSiN膜22を400nm堆積させ、a−S
i:H膜30を50nm形成する。
【0082】図25においては、PHガスの放電プラ
ズマから引き出した質量分離しないPH+,PH+等
のイオンを2keV程度の低エネルギーで照射し、a−
Si:H膜30にPを導入する。このような質量分離し
ないイオンビームを用いる不純物ドーピング技術として
は、例えば特開平2−199824号において磁気バケ
ット型イオン源を用いた方法が開示されている。
【0083】図26においては、ホトリソグラフィ技術
により、ゲートSiN膜22とa−Si:H膜30とを同
一の平面形状に加工する。
【0084】図27においては、Ti電極をスパッタリ
ングにより形成し、パターニングして映像信号電極14
とソース電極15と容量電極16とを得る。
【0085】図28においては、映像信号電極14とソ
ース電極15のパターンをマスクとして、質量分離しな
いBH+,B+等のイオンを2keV程度の低エ
ネルギーで照射し、a−Si:H膜30のチャネル領域に
Bを導入する。これは、先に述べた技術において、放電
ガスをB等のBを含むガスにすれば、容易に実現
できる。
【0086】図29においては、保護SiN膜を形成
し、素子を完成させる。
【0087】上記製造工程を採用すると、既に述べたよ
うに、a−Si:H膜30を薄膜化する際に従来必要であ
ったチャネル保護膜の形成が不要になるので、製造工程
を簡略化できる。特に、不純物導入法として質量分離し
ない低エネルギーのイオンビームを用いると、大面積に
効率良く不純物を導入できるので、生産効率が向上す
る。
【0088】図30は、本発明の液晶表示装置における
TFT基板の等価回路である。ガラス基板1上に、複数
の走査信号電極10/11と、これに直交する複数の映
像信号電極14と、これらの電極に接続されたTFT
と、TFTに接続された液晶容量および付加容量とを形
成してある。走査信号電極10/11と映像信号電極1
4とのどちらか一方の端部には、外部部材接続のための
端子140が設けられている。
【0089】画像を表示するには、走査信号電極10/
11に順次パルス信号を印加して1行分のTFTをオン
状態とし、その間に映像信号電極から画像信号を液晶層
に印加する。この操作を1行ごとに繰り返す。
【0090】図31は、本発明の液晶表示装置における
別のTFT基板の等価回路である。ガラス基板1上に複
数の走査信号電極10,11と、これに直交する複数の
映像信号電極14と、これらの電極接続されたTFT
と、TFTに接続された液晶容量および付加容量とから
構成される部分は、上記例と同様であるが、本実施形態
においては、ガラス基板1上に、TFTを駆動するため
の走査信号回路200および映像信号回路210が、T
FTを用いて形成されている。このように、駆動回路も
ガラス基板1上に集積することにより、外部部品が大幅
に少なくなるので、全体としてのコストを大幅に低減で
きる。このような外部接続端子が少ない場合にも、本発
明の配線材料を同様に適用できることはもちろんであ
る。
【0091】以上述べた実施形態においては、逆スタガ
ード型の薄膜トランジスタを用いた例を説明したが、本
発明の配線材料は、これに限らず、スタガード型または
コープレーナ型の電極構造を持つ薄膜トランジスタにも
同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができ
る。
【0092】図32は、本発明による薄膜半導体装置に
より構成した液晶表示装置の模式断面を示す図である。
図32の中央部は、1画素部分の断面を示し、左側は、
一対のガラス基板1および508の左側縁部で外部引出
端子の存在する部分の断面を示し、右側は、一対のガラ
ス基板1および508の右側縁部で外部引出端子の存在
しない部分の断面を示している。
【0093】液晶層506を基準に、下部のガラス基板
1上には、走査信号電極11と映像信号電極14とがマ
トリクス状に形成されている。その交点近傍に形成され
たTFTは、ITOからなる画素電極13を駆動する。
液晶層506をはさんで対向する対向ガラス基板508
上には、ITOからなる対向電極510,カラーフィル
タ507,カラーフィルタ保護膜511,遮光用ブラッ
クマトリクスパターンとなる遮光膜512が形成されて
いる。図32の左側/右側のそれぞれに示すシール材S
Lは、液晶層506を封止するように、(図示していな
い)液晶封入口を除くガラス基板1および508の縁全
体に沿って形成されている。シール材は、例えばエポキ
シ樹脂である。
【0094】対向ガラス基板508側の対向電極510
は、少なくとも一個所において、銀ペースト材SILに
より、ガラス基板1に形成された外部引出配線に接続さ
れている。この外部接続配線は、走査信号配線10,ソ
ース電極15,映像信号電極14のそれぞれと同一製造
工程で形成される。配向膜ORI1,ORI2,画素電
極13,保護膜23,カラーフィルタ保護膜511,ゲ
ートSiN膜21のそれぞれの層は、シール材SLの内
側に形成されている。偏光板505は、それぞれ一対の
ガラス基板1および508の外側の表面に形成されてい
る。
【0095】液晶層506は、液晶分子の向きを設定す
る下部配向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間に封
入され、シール材SLによりシールされている。下部配
向膜ORI1は、ガラス基板1側の保護膜23の上部に
形成される。対向ガラス基板508の内側の表面には、
遮光膜512,カラーフィルタ507,カラーフィルタ
保護膜511,対向電極510,上部配向膜ORI2
が、順次積層して設けられている。
【0096】この液晶表示装置は、ガラス基板1側と対
向ガラス基板508側の層とを別々に形成し、その後に
上下ガラス基板1および508を重ねあわせ、両者間に
液晶506を封入して組立られる。バックライトBLか
らの光の透過を画素電極13部分で調節すると、TFT
駆動型のカラー液晶表示装置が形成される。
【0097】本発明の液晶表示装置は、低抵抗のAlか
らなる走査信号電極を使用できるので、大型化/高精細
化に好適である。また、簡略な製造工程で歩留まり良く
製造できるので、コストを大幅に低減し、安価な液晶表
示装置を提供することが可能となる。
【0098】本発明の特徴的構成を例示すると、次の通
りである。
【0099】1.(220)面が膜表面に平行になるよ
うに配向した結晶粒と(200)面が膜表面に平行にな
るように配向した結晶粒との体積比が、0.5以上であ
るAl膜またはAlを主成分とする合金膜を含む配線材
料。
【0100】2.(220)面が膜表面に平行になるよ
うに配向した結晶粒と(111)面が膜表面に平行にな
るように配向した結晶粒との体積比が、0.5以上であ
るAl膜またはAlを主成分とする合金膜を含む配線材
料。
【0101】3.含有量が最も多い第1の配向方向を有
する結晶粒の体積に対する含有量が2番目に多い第2の
配向方向を有する結晶粒の体積の割合が、ほぼ0.5以
上である配線材料。
【0102】4.Ta,Ta−N合金,Nb,Nb−N
合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N合金,Ta−T
i合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta−W合金,Ta
−W−N合金のうちの1つの金属からなる第1の導電膜
と、AlまたはAlを主成分とする合金からなり第1の
導電膜上に形成される第2の導電膜とにより構成された
積層型配線材料。
【0103】5.上記4に記載の積層型配線材料におい
て、Al膜またはAlを主成分とする合金膜に含まれる
(220)面が膜表面に平行になるように配向した結晶
粒と(200)面が膜表面に平行になるように配向した
結晶粒との体積比が、0.5以上である積層型配線材
料。
【0104】6.絶縁基板上に形成された走査信号電極
と、走査信号電極に交差するように形成された映像信号
電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に形
成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接続
された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより液
晶を駆動する液晶表示装置において、走査信号電極と映
像信号電極の少なくとも一方が、(220)面が膜表面
に平行になるように配向した結晶粒と(200)面が膜
表面に平行になるように配向した結晶粒との体積比が、
0.5以上であるAl膜またはAlを主成分とする合金
膜を含む配線材料で形成されている液晶表示装置。
【0105】7.絶縁基板上に形成された走査信号電極
と、走査信号電極に交差するように形成された映像信号
電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に形
成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接続
された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより液
晶を駆動する液晶表示装置において、走査信号電極と映
像信号電極の少なくとも一方が、Ta,Ta−N合金,
Nb,Nb−N合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N
合金,Ta−Ti合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta
−W合金,Ta−W−N合金のうちの1つの金属からな
る第1の導電膜と、AlまたはAlを主成分とする合金
からなり第1の導電膜上に形成される第2の導電膜とに
より構成された積層型配線材料で形成されている液晶表
示装置。
【0106】8.上記7に記載の液晶表示装置におい
て、AlまたはAlを主成分とする合金に含まれる(2
20)面が膜表面に平行になるように配向した結晶粒と
(200)面が膜表面に平行になるように配向した結晶
粒との体積比が、0.5以上である液晶表示装置。
【0107】9.絶縁基板上に形成された走査信号電極
と、走査信号電極に交差するように形成された映像信号
電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に形
成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接続
された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより液
晶を駆動する液晶表示装置において、走査信号電極が、
少なくともAl膜またはAlを主成分とする合金膜を含
む2種以上の導電膜の積層膜であり、Ta,Ta−N合
金,Nb,Nb−N合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb
−N合金,Ta−Ti合金,Ta−Ti−N合金,W,
Ta−W合金,Ta−W−N合金のうちの1つの金属か
らなる導電膜をAl膜またはAlを主成分とする合金膜
の上層および下層に配置した液晶表示装置。
【0108】10.上記6ないし9のいずれかに記載の
液晶表示装置において、Al膜またはAlを主成分とす
る合金膜の表面および側面に、Alを母材とする被覆絶
縁膜を形成した液晶表示装置。
【0109】11.上記6ないし9のいずれかに記載の
液晶表示装置において、Al膜またはAlを主成分とす
る合金膜が、走査信号電極の一端部から0.1cm以上
離れた位置にのみ存在する液晶表示装置。
【0110】12.上記6ないし11のいずれかに記載
の液晶表示装置において、走査信号電極と映像信号電極
の少なくとも一方を構成する膜が、薄膜トランジスタの
ゲート電極である液晶表示装置。
【0111】13.上記6ないし12のいずれかに記載
の液晶表示装置において、Alを母材とする絶縁膜が、
Alの酸化膜または窒化膜である液晶表示装置。
【0112】14.絶縁基板上に形成した走査信号電極
と、走査信号電極に交差するように形成された映像信号
電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に形
成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接続
された画素電極とからなるアクティブマトリクス基板
と、アクティブマトリクス基板に接続された外部駆動回
路とを有し、薄膜トランジスタにより液晶を駆動する液
晶表示装置において、外部駆動回路と映像信号電極また
は走査信号電極との接続端子が、Ta,Ta−N合金,
Nb,Nb−N合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N
合金,Ta−Ti合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta
−W合金,Ta−W−N合金のうちの1つの金属からな
る第1の導電膜と、第1の導電膜上に形成された金属酸
化物からなる透明導電膜とにより構成された液晶表示装
置。
【0113】15.上記1ないし5のいずれかに記載の
配線からなる走査信号電極と、走査信号電極上に形成さ
れた薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜
上に形成された半導体膜と、走査信号電極に交差するよ
うに形成された映像信号電極と、薄膜トランジスタに接
続された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより
液晶を駆動する液晶表示装置において、半導体膜と当該
半導体膜に接するゲート絶縁膜とが、同一の平面形状で
ある液晶表示装置。
【0114】16.上記15に記載の液晶表示装置にお
いて、半導体膜および当該半導体膜に接するゲート絶縁
膜が、映像信号電極の下層に当該映像信号電極よりも幅
広のパターンで延在している液晶表示装置。
【0115】17.上記15または16に記載の液晶表
示装置において、半導体膜のうち、ソース,ドレインの
金属電極と接触する領域にはn型またはp型のいずれか
の不純物の一方のみが導入され、チャネル部にはn型お
よびp型の両方の不純物が導入されている液晶表示装
置。
【0116】18.上記15ないし17のいずれかに記
載の液晶表示装置において、半導体膜が、膜厚が60n
m以下の水素化非晶質Si,水素化非晶質SiGe,水
素化非晶質Geのいずれかからなる液晶表示装置。
【0117】19.上記18に記載の液晶表示装置にお
いて、n型およびp型不純物の濃度が、半導体膜の表面
において1021cm−3以上であり、半導体膜とゲー
ト絶縁膜の界面で1019cm−3以下である液晶表示
装置。
【0118】20.上記15ないし19のいずれかに記
載の液晶表示装置において、画素電極が、半導体膜およ
びゲート絶縁膜の下層に配置されている液晶表示装置。
【0119】21.上記20に記載の液晶表示装置にお
いて、半導体膜およびゲート絶縁膜が、画素電極のパタ
ーンの外周部のみを被覆している液晶表示装置。
【0120】22.絶縁基板上に形成された走査信号電
極と、走査信号電極に交差するように形成された映像信
号電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に
形成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接
続された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより
液晶を駆動する液晶表示装置の製造方法において、 a.絶縁基板上にTa,Ta−N合金,Nb,Nb−N
合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N合金,Ta−T
i合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta−W合金,Ta
−W−N合金のうちの1つの金属からなる第1の導電膜
とAlまたはAlを主成分とする合金膜とを真空中で順
次連続して積層し、所定のパターンに加工して走査信号
電極と映像信号電極の少なくとも一方を形成する工程 b.走査信号電極の一部を被覆する絶縁膜を形成する工
程 c.絶縁膜をマスクとして走査信号電極を構成する導電
膜のうちAlまたはAlを主成分とする合金膜のみを除
去する工程 を含む液晶表示装置の製造方法。
【0121】23.上記22に記載の液晶表示装置の製
造方法において、絶縁膜を陽極酸化法,プラズマ酸化
法,プラズマ窒化法のいずれかにより形成する液晶表示
装置の製造方法。
【0122】24.上記22に記載の液晶表示装置の製
造方法において、絶縁膜をプラズマCVD法またはスパ
ッタリング法により形成する液晶表示装置の製造方法。
【0123】25.上記22に記載の液晶表示装置の製
造方法において、絶縁膜をマスクとして走査信号電極を
構成する導電膜のうちAlまたはAlを主成分とする合
金膜のみを除去する工程が、ハロゲン化水素ガスを含む
混合ガスを用いたイオンエッチング法である液晶表示装
置の製造方法。
【0124】26.上記22に記載の液晶表示装置の製
造方法において、第1の導電膜とAlまたはAlを主成
分とする合金膜とを、真空を保持したまま連続して形成
する液晶表示装置の製造方法。
【0125】27.絶縁基板上に形成された走査信号電
極と、走査信号電極に交差するように形成された映像信
号電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に
形成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接
続された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより
液晶を駆動する液晶表示装置の製造方法において、 a.絶縁基板上にTa,Ta−N合金,Nb,Nb−N
合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N合金,Ta−T
i合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta−W合金,Ta
−W−N合金のうちの1つの金属からなる第1の導電膜
を形成し、第1の導電膜表面の清浄性を保った状態でそ
の上にAlまたはAlを主成分とする合金膜を積層し、
所定のパターンに加工して走査信号電極または映像信号
電極を形成する工程 b.走査信号電極または映像信号電極の一部を被覆する
絶縁膜を形成する工程 c.絶縁膜をマスクとして走査信号電極または映像信号
電極を構成する導電膜のうちAlまたはAlを主成分と
する合金膜のみを除去する工程 を含む液晶表示装置の製造方法。
【0126】28.絶縁基板上に形成された走査信号電
極と、走査信号電極に交差するように形成された映像信
号電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に
形成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接
続された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより
液晶を駆動する液晶表示装置の製造方法において、 a.絶縁基板上にTa,Ta−N合金,Nb,Nb−N
合金,Ta−Nb合金,Ta−Nb−N合金,Ta−T
i合金,Ta−Ti−N合金,W,Ta−W合金,Ta
−W−N合金のうちの1つの金属からなる第1の導電膜
を形成する工程b.第1の導電膜の表面層の一部を除去
する工程 c.表面層の一部を除去した第1の導電膜の上にAlま
たはAlを主成分とする合金膜を積層する工程 d.積層膜を所定のパターンに加工して走査信号電極ま
たは映像信号電極を形成する工程 e.走査信号電極または映像信号電極の一部を被覆する
絶縁膜を形成する工程 f.絶縁膜をマスクとして走査信号電極または映像信号
電極を構成する導電膜のうちAlまたはAlを主成分と
する合金膜のみを除去する工程 を含む液晶表示装置の製造方法。
【0127】29.絶縁基板上に形成された走査信号電
極と、走査信号電極に交差するように形成された映像信
号電極と、走査信号電極と映像信号電極の交差点付近に
形成された薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタに接
続された画素電極とからなり、薄膜トランジスタにより
液晶を駆動する液晶表示装置の製造方法において、 a.絶縁基板上に第1の導電膜とAlまたはAlを主成
分とする合金膜を真空中で順次連続して積層し、所定の
パターンに加工して走査信号電極を形成する工程 b.走査信号電極の一部の表面および側面に各々の導電
膜を構成する材料を母材とする絶縁膜を形成する工程 c.絶縁膜をマスクとして走査信号電極を構成する導電
膜のうちAlまたはAlを主成分とする合金膜のみを除
去する工程 d.基板全面に透明電極膜を形成し所定の形状に加工し
て画素電極を形成する工程 e.基板全面にゲート絶縁膜,半導体膜を形成する工程 f.半導体膜に5keV以下のエネルギーでリンを含む
イオンビームを照射して半導体膜中にリンを導入する工
程 g.ゲート絶縁膜、半導体膜を同一パターンに加工する
工程 h.導電膜を堆積して所定のパターンに加工し映像信号
電極およびソース電極を形成する工程 i.映像信号電極およびソース電極のパターンをマスク
として半導体膜に5keV以下のエネルギーでボロンを
含むイオンビームを照射して半導体膜中にボロンを導入
する工程 を含む液晶表示装置の製造方法。
【0128】30.上記6ないし21のいずれかに記載
の液晶表示装置を表示手段として備えた情報処理装置。
【0129】31.上記22ないし29のいずれかに記
載の製造方法により製造した液晶示装置を表示手段とし
て備えた情報処理装置。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、Al膜またはAlを主
成分とする合金膜を含む配線材料としたので、Al表面
のヒロックの発生を抑制できる。したがって、表示装置
等を構成したときに配線間のショートを低減できる。そ
の結果、ショート不良を低減するとともに走査信号電極
を低抵抗化し、表示画面の大型化/高精細化を達成でき
る。
【0131】また、上記Alの表面をすべてAlを母材
とする絶縁膜で被覆した場合、Alが薬品等に曝される
ことがなくなるので、耐腐食性を確保できるとともに、
Al表面のヒロック発生をさらに抑制できる。
【0132】1つの金属とその上層に形成した金属酸化
物からなる透明導電膜により外部接続端子を構成する
と、端子の耐薬品性が向上するとともに、透明導電膜と
金属との反応による絶縁性バリア層が界面に形成されに
くくなる。したがって、接続端子のコンタクト抵抗の増
大を防止でき、信頼性の高い接続端子が得られる。
【0133】このような構造は、Al表面に形成した絶
縁膜をマスクとしてAlをエッチング除去すると、形成
できる。したがって、上記構造は、1枚のホトマスクだ
けで形成でき、工程数の削減,耐腐食性の確保,ショー
ト不良の低減,走査信号電極の低抵抗化等の効果を同時
にもたらす。
【0134】透明導電膜からなる画素電極を半導体膜と
ゲート絶縁膜の下層に配置し、半導体膜とゲート絶縁膜
を映像信号電極に沿って映像信号電極よりも幅広のパタ
ーンとして延在させ、画素電極のパターンの周辺部のみ
を被覆すると、画素電極と映像信号電極とを分離でき
る。このようにすると、画素電極と映像信号電極とのシ
ョートを防止しつつ画素電極と映像信号電極との間の距
離を縮小しても、ショートによる画素欠陥を低減でき
る。また、画素電極の幅が拡大され、画素開口率が向上
する。したがって、工程数の削減,高歩留まり,低抵抗
配線,端子部の信頼性向上等の特長に加えて、低欠陥,
高輝度の液晶表示装置を実現できる。
【0135】その結果、最小限のホトリソグラフィ工程
で、ヒロックの少ない低抵抗の走査信号電極と耐腐食性
の高い外部接続端子とを備え、画素欠陥密度が少なく大
きな画素開口率の液晶表示装置が得られ、液晶表示装置
の大型化/高精細化/低コスト化を同時に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層配線材料の一実施形態の斜視
図である。
【図2】ガラス基板1上とTa膜10と上にそれぞれ形
成したAl膜11の表面の凹凸を比較して示す図であ
る。
【図3】本発明の配線に用いたAl薄膜のX線回折パタ
ーンを従来のAl膜のX線回折パターンと比較して示す
図である。
【図4】上記Al膜のX線回折から得られた(220)
の回折ピークおよび(200)回折ピークの強度比と表
面ヒロック密度との関係を示す図である。
【図5】上記本発明の積層配線材料を用いて構成した液
晶表示装置用走査信号配線の平面図である。
【図6】図5の走査信号配線の外部接続端子部分の断面
図である。
【図7】図6のA−A面を矢印方向から見た断面図であ
る。
【図8】本発明による液晶表示装置の走査信号電極の他
の実施形態の端部を示す断面図である。
【図9】図8のA−A面を矢印方向から見た断面図であ
る。
【図10】図5に示した実施形態2の構造を有する走査
信号電極を用いて構成した液晶表示装置の単位画素の模
式断面図である。
【図11】薄膜トランジスタ基板の走査信号電極の外部
接続端子の断面図である。
【図12】上記実施形態の薄膜半導体装置の製造工程を
示す図である。図の右側は、走査信号電極端子部分の各
工程での断面を示す図である。
【図13】上記実施形態の薄膜半導体装置の製造工程を
示す図である。図の右側は、走査信号電極端子部分の各
工程での断面を示す図である。
【図14】上記実施形態の薄膜半導体装置の製造工程を
示す図である。図の右側は、走査信号電極端子部分の各
工程での断面を示す図である。
【図15】上記実施形態の薄膜半導体装置の製造工程を
示す図である。図の右側は、走査信号電極端子部分の各
工程での断面を示す図である。
【図16】上記実施形態の薄膜半導体装置の製造工程を
示す図である。図の右側は、走査信号電極端子部分の各
工程での断面を示す図である。
【図17】本発明の配線材料を映像信号配線に適用した
実施形態の画素の断面図である。
【図18】図5に示した実施形態2の構造を有する走査
信号電極を用いて構成した別の液晶表示装置の実施形態
の画素部の断面図である。
【図19】図18の実施形態の平面図である。
【図20】図18中のA−A断面におけるa−Si:H膜
30内の31Pと11Bの深さ方向の濃度分布を示す図
である。
【図21】図18中のB−B断面におけるa−Si:H膜
30内の31Pと11Bの深さ方向の濃度分布を示す図
である。
【図22】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図23】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図24】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図25】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図26】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図27】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図28】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図29】図18の実施形態の製造工程を示す断面図で
ある。
【図30】本発明の液晶表示装置におけるTFT基板の
等価回路である。
【図31】本発明の液晶表示装置における別のTFT基
板の等価回路である。
【図32】本発明による薄膜半導体装置により構成した
液晶表示装置の模式断面を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 10 Ta電極 11 (220)面に配向したAl電極 13 画素電極 14 映像信号電極 15 ソース電極 16 容量電極 20 Ta膜 21 Al膜 22 ゲートSiN電極 23 保護SiN膜 30 a−Si:H膜 31 n型a−Si:H膜 140 外部接続端子 141,151,161 Ta膜 142,152,162 Al膜 200 走査信号回路 210 映像信号回路 505 偏光板 506 液晶層 507 カラーフィルタ 508 対向ガラス基板 510 対向電極 511 カラーフィルタ保護膜 512 遮光膜 BL バックライト ORI 配向膜 SL シール材 SIL 銀ペースト材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 616U // G02F 1/1368 616L 617L 617M G02F 1/136 500

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の第1の導電膜と、前記第1の導電
    膜上に形成された表面にヒロックの少ないAl膜または
    Alを主成分とする合金膜とを有する配線材料。
  2. 【請求項2】 金属の第1の導電膜と、前記第1の導電
    膜上に形成された表面にヒロックの少ないAl膜または
    Alを主成分とする合金膜と、前記Al膜またはAlを
    主成分とする合金膜上に形成された金属の第1の導電膜
    とを有する配線材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の配線材料にお
    いて、 前記第1の導電膜が、体心立方格子であることを特徴と
    する配線材料。
  4. 【請求項4】 金属の第1の導電膜と、前記第1の導電
    膜上に形成された表面にヒロックの少ないAl膜または
    Alを主成分とする合金膜を有する配線材料を使用した
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 金属の第1の導電膜と、前記第1の導電
    膜上に形成された表面にヒロックの少ないAl膜または
    Alを主成分とする合金膜と、前記Al膜またはAlを
    主成分とする合金膜上に形成された金属の第1の導電膜
    とを有する配線材料を使用した液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の液晶表示装置
    において、 前記第1の導電膜が、体心立方格子であることを特徴と
    する液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008052154A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Optrex Corp 電子機器及び電子機器の製造方法
JP2016157882A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 株式会社日立製作所 半導体装置、半導体装置の製造方法および電力変換装置
EP3273477A4 (en) * 2015-03-19 2018-11-14 Boe Technology Group Co. Ltd. Array substrate and manufacturing method thereof, and display device

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