JP2001066412A - カラーフィルター保護膜の製造法及びカラーフィルター - Google Patents

カラーフィルター保護膜の製造法及びカラーフィルター

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JP2001066412A
JP2001066412A JP24223599A JP24223599A JP2001066412A JP 2001066412 A JP2001066412 A JP 2001066412A JP 24223599 A JP24223599 A JP 24223599A JP 24223599 A JP24223599 A JP 24223599A JP 2001066412 A JP2001066412 A JP 2001066412A
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color filter
protective film
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general formula
film
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Tetsuya Okazaki
哲也 岡崎
Yoichi Kimura
陽一 木村
Yuji Kobayashi
雄二 小林
Jiyunrin Ryu
順林 劉
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成された塗膜が平滑であり、透明性、接
着性、耐湿性、耐薬品性、耐熱性、耐傷性等に極めて優
れていることに加えて、不要な部分の保護膜を露光・現
像によって容易に除去することができ、かつパターン解
像性、現像時間及び現像残渣に優れたカラーフィルター
保護膜の製造法を提供する。 【解決手段】 (a)一般式(1) 【化1】 で表される繰り返し単位及び下記一般式(2) 【化2】 で表される繰り返し単位を有し、R4及びR5のうち少な
くとも一方が光反応性不飽和結合を有する基である、酸
価が20〜200及び不飽和基当量が200〜1,00
0である樹脂、(b)光重合性不飽和結合を有するモノ
マー及び(c)光重合開始剤を含有してなる透明性塗膜
形成用感光性樹脂組成物を基板上に積層し、露光した
後、アルキルエーテル系界面活性剤を含む現像液を用い
て現像を行うカラーフィルター保護膜の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルター
保護膜の製造法及びこの製造法により得られた保護膜を
有するカラーフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子、太陽電池、光ディ
スクなどの劣化や損傷の防止を目的として透明なコーテ
ィング膜が用いられている。例えば、カラーフィルター
を内蔵したカラー液晶表示素子の製造においては、カラ
ーフィルターの上にインジウムチタンオキシド(IT
O)等からなる無機薄膜を蒸着し、ホトリソグラフィー
法によって、パターニングして透明電極を形成した後、
更にこの上に液晶を配置する方法が主流になっている。
この場合、カラーフィルターには、この上にITOを蒸
着して、ホトリグラフィー法で透明電極を形成するプロ
セスに耐え得るだけの耐熱性、耐薬品性が備わっていな
いため、ITOを蒸着する前にカラーフィルター上の保
護膜を形成しておく必要がある。
【0003】このカラーフィルター保護膜に要求される
特性としては、耐熱性、耐薬品性の他にガラス基板やカ
ラーフィルターとの密着性、コーティング性、透明性、
耐傷性等が挙げられる。このうち、耐熱性については、
カラーフィルター保護膜上にITO等の透明電極を蒸着
により形成する際に、保護膜表面が、通常200℃以上
に加熱されるために、この条件下で安定であることが必
要である。また、耐薬品性としては、液晶材料や通常配
向膜ワニスの溶剤に用いられるN−メチルピロリドン
(NMP)に侵されないことが必要である。
【0004】このような耐熱性、耐薬品性などに優れた
コーティング用材料としては、特定の2種類のアクリル
系共重合樹脂を必須成分とする組成物が知られており、
カラーフィルター保護膜、その他用途に用いられてい
る。
【0005】しかしながら、近年ではカラーフィルター
を用いた液晶表示素子に対する信頼性の要求値が高まる
につれて、基板上のカラーフィルターの部分には通常の
保護膜を形成させ、カラーフィルターの外側の不要な部
分には保護膜を形成させないことの可能な材料が要求さ
れている。例えばシール剤を用いてセル組みをする際に
シール部分は保護膜を介在させずに基板同士をシールす
る方が密着力が強く、高い信頼性が得られる。
【0006】このようなカラーフィルター保護膜の形成
方法としては、ロールコータなどの印刷方式で必要な部
分に保護膜を生成させる方法、スピンナ等でカラーフィ
ルター面を含む基板全面に保護膜を形成させた後に、露
光・現像によって不要な部分を除去する方法などが提案
されている。
【0007】しかしながら、印刷方式でカラーフィルタ
ー保護膜を形成させようとすると、カラーフィルターの
平坦化が不十分であるばかりでなく、ゴミの混入等の問
題点がある。また、特開平9−52938号公報には感
光性を持つ樹脂組成物が示されているが、露光・現像で
不要な部分を除去する方式により得られるカラーフィル
ター保護膜は透明性、パターン解像性、耐薬品性などの
諸特性をすべて満たすものはこれまでのところ見出され
ていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、形成
された塗膜が平滑であり、透明性、接着性、耐湿性、耐
薬品性、耐熱性、耐傷性等に極めて優れていることに加
えて、信頼性向上などのために不要な部分の保護膜を露
光・現像によって容易に除去することができ、かつパタ
ーン解像性、現像時間及び現像残渣に優れたカラーフィ
ルター保護膜の製造法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、このカラーフィルタ
ー保護膜を表面に有するカラーフィルターを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)一般式
(1)
【0011】
【化4】 (但し、式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2
及びR3はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1
〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基
を示す。)で表される繰り返し単位及び下記一般式
(2)
【0012】
【化5】 (ただし、式中、R4及びR5は、それぞれ独立に水素原
子、炭素数1〜12のアルキル基又は光反応性不飽和結
合を有する基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜1
2のアルキル基を示す。)で表される繰り返し単位を、
一般式(1)で表される繰り返し単位/一般式(2)で
表される繰り返し単位(モル比)が0.8/1〜5/1
の比率で有し、一般式(2)で表される繰り返し単位の
少なくとも一部がR4及びR5のうち少なくとも一方が光
反応性不飽和結合を有する基を示す繰り返し単位である
構造を有し、酸価が20〜200及び不飽和基当量が2
00〜1,000である樹脂、(b)光重合性不飽和結
合を分子内に1個以上含有するモノマー及び(c)光重
合開始剤を含有してなる透明性塗膜形成用感光性樹脂組
成物を、複数の着色画像が形成された基板上に積層し、
露光した後、塩基性を示す化合物とアルキルエーテル系
界面活性剤を含有してなる現像液を用いて現像を行うこ
とを特徴とするカラーフィルター保護膜の製造法に関す
る。
【0013】本発明は、また、上記現像液に含有される
塩基性を示す化合物が、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メタケイ酸ナト
リウム、メタケイ酸カリウムからなる群から選ばれる少
なくとも一種類の無機アルカリ化合物であるカラーフィ
ルター保護膜の製造法に関する。
【0014】本発明は、また、上記現像液に含有される
アルキルエーテル系界面活性剤が下記一般式(3)
【0015】
【化6】 (式中、R7は炭素数1〜100のアルキル基を示し、
nは1〜50の整数である。)で表される化合物である
カラーフィルター保護膜の製造法に関する。
【0016】本発明は、また、上記現像液に含有される
塩基性を示す化合物の濃度が0.01〜20重量%、ア
ルキルエーテル系界面活性剤の濃度が0.01〜20重
量%であるカラーフィルター保護膜の製造法に関する。
【0017】本発明は、また、上記のカラーフィルター
保護膜の製造法により作成されたカラーフィルター保護
膜を表面に有することを特徴とするカラーフィルターに
関する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0019】本発明に用いる透明性塗膜形成用感光性樹
脂組成物に使用される(a)成分の樹脂は、酸価20〜
200及び不飽和基当量200〜1000の樹脂であ
り、透明性塗膜形成用感光性樹脂組成物としたときに、
感光性を有し、成膜性、現像性を有するものである。
【0020】前記の樹脂は、感光層が露光後アルカリ現
像性を有するという観点から、酸価が20〜200の範
囲であり、25〜180の範囲内であることが好まし
く、特に30〜170の範囲であることが好ましい。酸
価が低すぎるとアルカリ現像性が低下する傾向があり、
また、酸価が高すぎるとアルカリ現像後の画像パターン
の形状が不鮮明となる傾向がある。
【0021】不飽和当量が小さすぎると透明性塗膜形成
用感光性樹脂組成物の調製時に一部硬化する傾向があ
り、不飽和当量が大きすぎると、不飽和基の導入による
光感度の向上効果が低下する傾向がある。なお、ここで
いう不飽和当量とは、不飽和結合一つあたりの樹脂の分
子量を意味している。前記樹脂の不飽和当量は200〜
1000の範囲であり、230〜800の範囲内である
ことが好ましく、特に、250〜600の範囲であるこ
とが好ましい。
【0022】また、前記の樹脂の重量平均分子量は1,
500〜200,000の範囲内であることが好まし
く、更に5,000〜100,000の範囲内であるこ
とが好ましく、特に10,000〜50,000の範囲
内であることが好ましい。重量平均分子量が1,500
未満では感光液にしたとき感度が低下する傾向があり、
また、200,000を超えると感光液にしたときに粘
度が高くなり、塗布性が低下する傾向がある。なお、こ
こで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量
線を用いて換算した値である。
【0023】(a)成分の樹脂としては、次のものが更
に好ましい。すなわち、(i)一般式(2)において、
4が光反応性不飽和結合を有する基、R5が水素原子、
6が水素原子である繰り返し単位、(ii)一般式
(2)において、R4が光反応性不飽和結合を有する
基、R5が水素原子又は光反応性不飽和結合を有する
基、R6が水素原子である繰り返し単位、(iii)一
般式(2)において、R4が光反応性不飽和結合を有す
る基又は水素原子、R5が炭素数1〜12のアルキル
基、R6が水素原子である繰り返し単位、(iv)一般
式(2)において、R4及びR5がそれぞれ独立に水素原
子又は光反応性不飽和結合を有する基であり、これらの
うち少なくとも一方は光反応性不飽和結合を有する基で
あり、R6が炭素数1〜12のアルキル基である繰り返
し単位を有する樹脂であることが好ましい。
【0024】光反応性不飽和結合を有する基の割合は一
般式(2)で表される繰り返し単位に対して好ましくは
30〜70モル%である。また、一般式(1)で表され
る繰り返し単位/一般式(2)で表される繰り返し単位
(モル比)の好ましい範囲は1/1〜5/1である。
【0025】上記一般式(1)で表される繰り返し単位
及び一般式(2)で表される繰り返し単位を有する樹脂
の製造法としては、例えば、一般式(1)及び一般式
(2)で表される繰り返し単位を有する樹脂の前駆体
に、不飽和アルコール(アリルアルコール、2−ブテン
−4−オール、フルフリルアルコール、オレイルアルコ
ール、シンナミルアルコール、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N
−メチロールアクリルアミド等)をエステル化反応させ
て製造する方法、一般式(1)で繰り返される単位及び
一般式(2)で表される繰り返し単位を有する樹脂の前
駆体に、オキシラン環とエチレン性不飽和結合をそれぞ
れ1個有する化合物(グリシジルメタクリレート、グリ
シジルアクリレート、アリルグリシジルエーテル、α−
エチルグリシジルアクリレート、クロトニルグリシジル
エーテル、イタコン酸モノアルキルモノグリシジルエス
テル等)を付加反応させて製造する方法などが挙げられ
る。
【0026】一般式(1)及び一般式(2)で表される
繰り返し単位を有する樹脂の前駆体としては、スチレン
又はその誘導体と、無水マレイン酸又はマレイン酸モノ
アルキルエステル(マレイン酸のハーフエステル)とを
共重合することにより得ることができる。
【0027】スチレン誘導体としては、例えば、α−メ
チルスチレン、m又はp−メトキシスチレン、p−ヒド
ロキシスチレン、2−メトキシ−4−ヒドロキシスチレ
ン、2−ヒドロキシ−4−メチルスチレン等が挙げられ
る。
【0028】マレイン酸モノアルキルエステルとして
は、例えば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエ
チル、マレイン酸モノ−n−プロピル、マレイン酸モノ
−イソプロピル、マレイン酸モノ−n−ブチル、マレイ
ン酸モノ−n−ヘキシル、マレイン酸モノ−n−オクチ
ル、マレイン酸モノ−2−エチルヘキシル、マレイン酸
モノ−n−ノニル、マレイン酸モノ−n−ドデシル等が
挙げられる。
【0029】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物の(a)成分の配合量は、(a)成分、
(b)成分及び(c)成分からなる透明性塗膜形成用感
光性樹脂組成物総量100重量部に対して、10〜85
重量部とすることが好ましく、20〜80重量部とする
ことがより好ましく、30〜80重量部とすることが特
に好ましい。この配合量が、10重量部未満であると、
塗膜の密着性や耐薬品性等が低下する傾向があり、85
重量部を超えると、本発明の感光性樹脂組成物を溶剤に
溶かした溶液粘度が高くなり、スピンコートする際の塗
布性が低下する傾向がある。
【0030】また、(a)成分の樹脂の範囲外で通常の
硬化性樹脂(アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂、メラミン樹脂等)を、(a)成分100重量部に対
して、50重量部以下、例えば10〜50重量部の範囲
で使用してもよい。この通常の硬化性樹脂が、50重量
部を超えると、光感度が低下する傾向がある。
【0031】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物の(b)光重合性不飽和結合を分子内に1
個以上有するモノマーとしては、例えば、メチルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、ブトキシエチルメ
タクリレート、ブトキシトリエチレングリコールアクリ
レート、ECH(エピクロルヒドリン)変性ブチルアク
リレート、ジシクロペンタニルアクリレート、EO(エ
チレンオキシド)変性ジシクロペンテニルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、エ
チルジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、グリセロールメタクリレート、ヘ
プタデカフロロデシルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、カプロラクトン変性−2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、
メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メトキ
シ化シクロデカトリエンアクリレート、フェノキシヘキ
サエチレングリコールアクリレート、EO変性リン酸ア
クリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレ
ート、ECH変性ビスフェノールAジアクリレート、ビ
スフェノールAジメタクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
グリセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、EO変性リン酸ジアクリレート、E
CH変性フタル酸ジアクリレート、ポリエチレングリコ
ール400ジアクリレート、ポリプロピレングリコール
400ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジ
アクリレート、ECH変性1,6−ヘキサンジオールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、EO変性
リン酸トリアクリレート、EO変性トリメチロールプロ
パントリアクリレート、PO(プロピレンオキシド)変
性トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス
(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート等のアクリレート、これらに対応するメタクリレ
ートなどが挙げられる。これらのモノマーは、単独で又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0032】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物の(b)成分の配合量は、(a)成分、
(b)成分及び(c)成分からなる透明性塗膜形成用感
光性樹脂組成物総量100重量部に対して、5〜70重
量部とすることが好ましく、5〜60重量部とすること
がより好ましく、10〜50重量部とすることが特に好
ましい。この配合量が、5重量部未満であると、光感度
が低くなる傾向があり、70重量部を超えると、塗膜の
密着性や耐薬品性等が低下する傾向がある。
【0033】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物の(c)光開始剤としては、特に制限はな
く、例えば、ベンゾフェノン、N,N′−テトラエチル
−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−
4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、ベンジル、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチルフ
ェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノ−1−プロパノン、2−ベンジル−2−ジメチル
アミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−
1−オン、t−ブチルアントラキノン、1−クロロアン
トラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−ク
ロル−2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラ
キノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナント
ラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、1,4−ジ
メチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、
2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミ
ダゾール二量体、トリアジン系光開始剤などが挙げられ
る。この光重合開始剤の市販品としては、Irgacu
re184、同369、同500、同651、同90
7、Darocure1116、同1173、同166
4、同2956、同4043(チバガイギー社製)等が
挙げられる。これらの光開始剤は、単独で又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0034】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物の(c)成分の配合量は、(a)成分、
(b)成分及び(c)成分からなる透明性塗膜形成用感
光性樹脂組成物総量100重量部に対して、0.01〜
20重量部とすることが好ましく、0.1〜15重量部
とすることがより好ましく、1〜10重量部とすること
が特に好ましい。この配合量が、0.01重量部未満で
あると、光感度が低くなる傾向があり、20重量部を超
えると、塗膜の密着性や耐薬品性等が低下する傾向があ
る。
【0035】本発明で用いられる透明性塗膜形成用感光
性樹脂組成物には、必須成分である(a)、(b)及び
(c)以外に、暗反応を抑制するためのハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロー
ル、t−ブチルカテコール等の熱重合禁止剤、基板との
密着性を向上させるためのシランカップリング剤(ビニ
ル基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基等を有し
た)やチタネートカップリング剤(イソプロピルトリメ
タクリロイルチタネート、ジイソプロピルイソステアロ
イル−4−アミノベンゾイルチタネート等)、塗膜の平
滑性を向上させるための界面活性剤(フッ素系、シリコ
ン系、炭化水素系等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤など
の各種添加剤を必要に応じて適宜使用することができ
る。
【0036】次に、本発明で用いられる透明性塗膜形成
用感光性樹脂組成物は、通常、適当な有機溶剤に溶解し
て塗布液とし、これを複数の着色画像が形成された基板
上に直接塗布し、乾燥するすることにより膜が基板上に
積層される。その後、露光及び現像を行い、目的の透明
塗膜パターンを得ることができる。
【0037】透明性塗膜形成用感光性樹脂組成物を溶解
した塗布液は、塗布後、通常、50〜130℃の温度で
1〜30分乾燥して膜を得ることができる。膜の厚み
は、用途によって適宜定まるが、通常、0.01〜30
0μmの範囲で使用される。カラーフィルター保護膜と
して用いる場合は加熱硬化後の膜厚が0.05〜30μ
m、好ましくは0.1〜10μm程度となるように、適
宜、塗布して使用される。
【0038】また、剥離可能なキャリアーフィルム等の
上に上記のようにして透明性塗膜形成用感光性樹脂組成
物の膜を形成した後、その膜を保護膜対象である複数の
着色画像が形成された基板上に積層してもよい。
【0039】塗布液に用いられる有機溶剤としては、透
明性塗膜形成用感光性樹脂組成物を溶解させるものであ
れば特に制限はなく、例えば、ケトン系、セロソルブ
系、アルコール系、芳香族系などが挙げられる。具体的
には、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、エチレン
グリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコール
モノヘキシルエーテル、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエ
トレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−
メチル−3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メ
トキシブチルアセテート、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル等
の有機溶剤が挙げられる。これらは単独で又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0040】本発明において透明性塗膜形成用感光性樹
脂組成物を溶剤に溶解して、塗布液を調製する方法は特
に限定されるものではなく、全成分を同時に溶解して塗
布液を調製してもよく、必要に応じて各成分を適宜2つ
以上の溶液としておいて、使用時にこれらの溶液を混合
して塗布液としてもよい。このようにして塗布液を調製
する場合の溶剤の使用量は、塗布に供せられる最終的な
塗布液全量のうち50〜98重量部とすることが好まし
い。50重量部未満では固形分濃度が高すぎて塗膜のレ
ベリング性が低下したり、塗膜の透明性が低下したりす
る場合があり、一方98重量部を超える場合は固形分濃
度が低すぎて、塗膜の耐薬品性等が不十分となる場合が
ある。
【0041】塗布液を塗布する方法は特に限定されず、
例えば、ロールコーター塗布、ワイヤーバーコーター塗
布、スピンコーター塗布、スプレー塗布、ホエラー塗
布、ディップコーター塗布、カーテンフローコーター塗
布、グラビアコーター塗布、エアナイフコーター塗布な
どがある。
【0042】透明性塗膜形成用感光性樹脂組成物により
形成される透明塗膜はガラス、金属、プラスチック等の
種々の材料に対して優れた密着性を示し、平滑、強靭で
耐光性、耐熱性、耐水性、耐溶剤性、透明性に優れてい
るため、各種物品のコーティング膜として有用である。
特にカラーフィルター保護膜として、ゼラチン、グリュ
ー、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂等の種々の
バインダー樹脂を染料による染色や、顔料分散によって
着色して得られる種々のカラーフィルターの表面保護
層、平坦化層として有用である。
【0043】次に、透明塗膜パターンを形成する方法に
ついて説明する。
【0044】上記方法で得られた基板上の膜に、フォト
マスクを介して活性光線を照射し、露光部の膜を硬化さ
せる。透明キャリアーフィルム付きの膜を基板上にラミ
ネートした場合には、透明キャリアーフィルムは膜の露
光前に剥離してもよいし、酸素遮断のために透明キャリ
アーフィルムを残したまま露光し、露光後に剥離しても
よい。また、基板に直接塗布液を塗布して膜を形成した
場合でも、その膜表面にポリビニルアルコールなどの酸
素遮断膜を0.5〜30μmの厚みで形成し、その上か
ら露光してもよい。
【0045】活性光線の光源としては、例えば、カーボ
ンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンラン
プ、メタルハライドランプ、蛍光ランプ、タングステン
ランプ、可視光レーザーなどが好適である。これらの光
源を用いてフォトマスクを介したパターン露光や走査に
よる直接描写などにより必要な部分に活性光線が照射さ
れる。露光の光量は、通常、10〜1000mJ/cm
2、好ましくは50〜500mJ/cm2である。
【0046】続いて現像工程を行う。現像液を吹き付け
るか、現像液に浸漬するなどして不必要な部分である未
露光部を除去することが出来る。
【0047】本発明において、塩基性を示す化合物は水
に溶解又は分散させられる。塩基性を示す化合物として
は無機アルカリ化合物又は有機アルカリ化合物が使用さ
れるが、取り扱い上、無機アルカリ化合物が好ましい。
無機アルカリ化合物としては水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メタケイ酸
ナトリウム、メタケイ酸カリウム等があり、水酸化カリ
ウム及び炭酸カリウムが最も好ましい。無機アルカリ化
合物は2種類以上を併用することができる。
【0048】また、有機アルカリ化合物としては、トリ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、ブチルアミ
ン、フェニルヒドラジン、テトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイドなどがある。
【0049】塩基性を示す化合物の配合量は、現像液総
量100重量部に対して、0.01〜20重量部とする
ことが好ましく、0.05〜15重量部とすることが好
ましく、0.1〜10重量部とすることが特に好まし
い。無機アルカリ化合物の配合量が、少なすぎると解像
性が不十分になる傾向があり、多すぎるとフォトレジス
ト全体が基板から剥離し、選択的な除去ができなくなる
傾向がある。
【0050】本発明の現像液には、更に必須成分として
アルキルエーテル系界面活性剤が溶解される。
【0051】アルキルエーテル系界面活性剤の使用量
は、現像液総量を100重量部に対して、0.005〜
10重量部とすることが好ましく、0.05〜8重量部
にすることがより好ましく、0.05〜5重量部とする
ことが特に好ましい。アルキルエーテル系界面活性剤の
配合量が、少なすぎると現像性が不十分である傾向があ
り、多すぎるとフォトレジスト全体が基板から剥離しや
すくなり、選択的な除去ができなくなる傾向がある。
【0052】アルキルエーテル系界面活性剤としては、
前記した一般式(3)で表される化合物が好ましい。ま
た、一般式(3)中、R7は炭素数1〜100のアルキ
ル基であれば直鎖でも、分岐状でも特に制限はないが、
中でも炭素数1〜50のアルキル基が好ましく、炭素数
1〜40のアルキル基がより好ましく、炭素数4〜30
のアルキル基であることが特に好ましく、炭素数11又
は12のアルキル基であることが最も好ましい。アルキ
ル基の炭素数が100を超えると、水への溶解性が劣
り、現像性が劣る傾向がある。また、nは1〜50の整
数であれば特に制限はないが、中でもnが1〜30であ
ることが好ましく、12〜20であることがより好まし
い。nが50を超えると起泡性が高くなる傾向があり、
また、スプレー現像が困難になる。
【0053】一般式(3)で表される化合物としては、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテルなどが挙げられる。ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルにおいて、一般式(3)のnが
18〜24であるものが好ましく、nが20〜24であ
るものがさらに好ましい。
【0054】本発明で用いられる現像液には、ポリカル
ボン酸型高分子界面活性剤、ポリスルホン酸型高分子界
面活性剤等のアニオン系分散剤、ポリオキシエチレン・
ポリオキシプロピレンブロックポリマなどのノニオン系
分散剤などの上記以外の界面活性剤を溶解してもよい。
その使用量はアルキルエーテル系界面活性剤に対して1
00重量%以下、特に50重量%以下が好ましい。
【0055】現像後、更に、現像により不要な部分を除
去した塗膜を高圧水銀灯などを用いて0.5〜5mJ/
cm2の光量を後露光するか、あるいは60〜200℃
の温度で1〜60分間、後加熱すると、塗膜はより強固
になり好ましい。
【0056】このような透明塗膜形成行程によりカラー
フィルター保護膜が製造される。
【0057】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって制限されるものではな
い。
【0058】実施例1 (1)樹脂組成物及び塗布液調製 (a)成分として、表1に示す構造を有する樹脂60
g、(b)成分として、トリメチロールプロパントリア
クリレート40g、(c)成分として2−ベンジル−2
−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)
−ブタン−1−オン(商品名:Irgacure36
9、チバガイギー社製)2g及びプロピレングリコール
メチルエーテルアセテート237gを加えて溶解し、孔
経0.2μmのメンブランフィルターで濾過して透明塗
膜形成用感光性樹脂組成物を含む塗布液を得た。
【0059】(2)塗膜の形成 上記(1)で得られた塗布液を、ガラス基板(コーニン
グ社製、商品名7059)上にスピンコート法により塗
布した後、80℃で3分間ホットプレート上でプリベイ
クして、膜厚1.7μmの膜を形成した。
【0060】(3)露光、現像による不要な部分の除去 上記(2)で得られた膜に、所定のネガマスクを通して
超高圧水銀灯により、露光量200mJ/cm2となる
よう所定時間露光した。次いで、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル(一般式(3)中、nが10のもの)を
0.5重量%及び炭酸カリウムを0.5重量%含む水溶
液により現像を行った。その際の現像時間とパターンの
解像度及び現像残渣の評価結果を表2に示した。
【0061】(4)上記(3)で得られた塗膜をクリー
ンオーブン中、230℃で1時間加熱することによっ
て、塗膜を硬化させた。
【0062】(5)塗膜特性試験 このようにして作製した塗膜について以下の試験を行っ
た。塗膜のガラス板との密着性を調べるためにテープ剥
離によるゴバン目試験(JIS−K−5400)を行っ
た。その結果、残存数100/100であり、剥離は全
く見られなかった。
【0063】次に塗膜の400〜800nmにおける吸
収スペクトルを、塗膜形成に用いたものと同じガラス板
をリファレンスとして分光光度計を用いて測定したとこ
ろ、ガラス板の光線透過率を100%としたとき、塗膜
の光線透過率は全領域で98%以上であった。
【0064】更に塗膜の硬度をJIS−K−5400の
鉛筆引っかき試験に準拠し、塗膜の擦り傷により鉛筆硬
度を測定したところ、硬度は3Hであった。
【0065】(6)塗膜の耐熱性試験 また、この塗膜をつけたガラス板をクリーンオーブン中
で更に250℃で1時間加熱した後の塗膜の吸収スペク
トルを上記と同様に測定したところ、光線透過率は全量
域で95%以上であった。
【0066】さらに、上記250℃/1時間加熱処理後
の膜厚を形成後の膜厚と比較したところ、残膜率(膜厚
変化前の膜厚に対する膜厚変化後の膜厚の割合)は90
%以上であった。
【0067】(7)塗膜の耐薬品性試験 また、この塗膜をつけたガラス板をN−メチルピロリド
ン中に40℃で30分浸漬した後の塗膜の吸収スペクト
ルを上記と同様に測定したところ、光線透過率は全領域
で95%以上であった。さらに処理後の膜厚を製膜後の
膜厚と比較したところ、残膜率は90%以上であった。
【0068】以上の試験結果を表2に示す。
【0069】比較例1 現像液を炭酸カリウムを0.3重量%含む水溶液を使用
する以外は、実施例1と同様の塗布液を用いて、実施例
1と同様の方法及び条件で塗膜を形成し、実施例1と同
様に塗膜特性試験、耐熱性試験及び耐薬品性試験を行っ
た。試験結果を表2に示す。
【0070】比較例2 実施例1の組成物のうち、(a)成分が表1に示すメタ
クリル酸/メチルメタクリレ−ト/ブチルアクリレ−ト
(=12/50/38重量比)共重合体である以外は、
実施例2と同様な組成及び方法で透明塗膜形成用感光樹
脂組成物を含む塗布液を得た。
【0071】この塗布液を用いて、実施例1と同様に塗
膜を形成し、実施例1と同様に塗膜特性試験、耐熱性試
験及び耐薬品性試験を行った。試験結果を表2に示す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】 1) 250℃/1時間加熱処理 2)NMP40℃
/30分浸漬 実施例3 実施例1で調整した塗布液を一般的に知られている方法
で作成したカラーフィルター基材上に塗布した後、露
光、現像し、次いで加熱硬化してカラーフィルター保護
膜を形成し、保護膜付きカラーフィルターの特性を調べ
た。
【0074】カラーフィルター基材としては、透明ガラ
ス基板上に日立化成工業(株)製顔料分散感光液PD−
326(商品名)を用いて、常法によりストライプ状の
赤、緑、青の3色の顔料分散法式カラーフィルターがつ
いた基材を作製した(ストライプ幅100μm)。この
基材のカラーフィルター側の表面凹凸を触針式膜厚計
(Dektak3ST;日本真空技術(株)商品名)に
よって測定したところ、1.7μmであった。
【0075】次に、このカラーフィルター基材上に前記
塗布液を700rpmで回転塗布して製膜し、実施例1
と同様の条件で露光、現像した。次いで、230℃で1
時間加熱することによりカラーフィルター上に保護膜層
を形成した。
【0076】このようにして作製された保護膜付きカラ
ーフィルター上に、インジウムチンオキシド(ITO)
を常法に従い蒸着した後、ホトリソフラフィーによりパ
ターニングした。ITOのホトリソフラフィーによるパ
ターニングは、次のようにして行った。ITO膜上にレ
ジスト膜を形成し、レジスト膜の露光、現像によりレジ
ストを形成し、ITO膜をエッチング(47%%HBr
水溶液、40℃/2分浸漬)した後水洗した。次いで、
レジストを剥離(1%KOH水溶液、室温/2分浸漬)
し、水洗、乾燥してITOパターンを形成した。
【0077】このITOのパターンを有するカラーフィ
ルターを、光学顕微鏡で詳細に観察したが、カラーフィ
ルターや保護膜にシワやクラックなどは全く認められ
ず、カラーフィルターと保護膜、ITOと保護膜との密
着性も表3に示すように良好であった。
【0078】比較例3 比較例2で調整した塗布液を用いた以外は実施例2と全
く同様にしてカラーフィルター基材への適性を調べた。
結果を表3に示す。
【0079】
【表3】 1)異常のないものを○、シワ及びクラックが発生した
ものを×とした。
【0080】2)ゴバン目試験により、剥がれないもの
を○、部分的に剥がれのあるものを△、完全に剥がれた
ものを×とした。
【0081】
【発明の効果】本発明のカラーフィルター保護膜により
形成される塗膜は、平滑であり、透明性、接着性、耐湿
性、耐薬品性、耐熱性、耐傷性等に極めて優れているも
のに加えて、信頼性向上などのために不要な部分の保護
膜を露光・現像によって容易に除去することができ、か
つ、現像時間、解像性及び現像残渣に優れたカラーフィ
ルター保護膜を製造することが出来る。
【0082】本発明のカラーフィルターは本発明のカラ
ーフィルター保護膜を表面に有するものであり、耐熱
性、耐薬品性、密着性、塗布性、透明性、耐傷性等の要
求されるすべての特性を満足する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 321 G09F 9/00 321D 4J027 330 330D 5G435 // C08F 290/04 C08F 290/04 (72)発明者 小林 雄二 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井事業所内 (72)発明者 劉 順林 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA04 AA06 AA10 AA13 AA14 AA18 AB13 AB20 AC01 AD01 BC13 BC31 BC37 BC54 BC81 BC85 CA00 FA17 2H048 BA16 BA17 BB02 BB14 BB34 BB37 BB44 2H091 FA02Y FC12 FC26 GA16 2H096 AA30 BA06 EA02 GA09 GA11 4J011 QA03 QA12 QA13 QA22 QA23 QA24 QA32 QA33 QA34 QA38 QA39 QA42 QA45 QA46 QB01 QB16 QC01 QC07 SA02 SA03 SA05 SA06 SA14 SA15 SA16 SA19 SA20 SA22 SA25 SA26 SA28 SA29 SA32 SA34 SA38 SA42 SA44 SA48 SA61 SA63 SA64 SA74 SA78 TA08 TA10 UA02 UA06 VA01 WA02 4J027 AA08 AC03 AC04 AC06 AJ01 AJ04 AJ05 AJ08 BA03 BA07 BA08 BA10 BA13 BA16 BA19 BA21 BA24 BA27 CA25 CA29 CA31 CB10 CC04 CC07 CD08 5G435 AA14 AA17 CC12 GG12 HH20 KK05 KK07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)一般式(1) 【化1】 (但し、式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2
    及びR3はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数1
    〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基
    を示す。)で表される繰り返し単位及び下記一般式
    (2) 【化2】 (ただし、式中、R4及びR5は、それぞれ独立に水素原
    子、炭素数1〜12のアルキル基又は光反応性不飽和結
    合を有する基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜1
    2のアルキル基を示す。)で表される繰り返し単位を、
    一般式(1)で表される繰り返し単位/一般式(2)で
    表される繰り返し単位(モル比)が0.8/1〜5/1
    の比率で有し、一般式(2)で表される繰り返し単位の
    少なくとも一部がR4及びR5のうち少なくとも一方が光
    反応性不飽和結合を有する基を示す繰り返し単位である
    構造を有し、酸価が20〜200及び不飽和基当量が2
    00〜1,000である樹脂、(b)光重合性不飽和結
    合を分子内に1個以上含有するモノマー及び(c)光重
    合開始剤を含有してなる透明性塗膜形成用感光性樹脂組
    成物を、複数の着色画像が形成された基板上に積層し、
    露光した後、塩基性を示す化合物とアルキルエーテル系
    界面活性剤を含有してなる現像液を用いて現像を行うこ
    とを特徴とするカラーフィルター保護膜の製造法。
  2. 【請求項2】 塩基性を示す化合物が水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
    メタケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸カリウムからなる
    群から選ばれる少なくとも一種類の無機アルカリ化合物
    である請求項1記載のカラーフィルター保護膜の製造
    法。
  3. 【請求項3】 アルキルエーテル系界面活性剤が下記一
    般式(3) 【化3】 (式中、R7は炭素数1〜100のアルキル基を示し、
    nは1〜50の整数である。)で表される化合物である
    請求項1又は2記載のカラーフィルター保護膜の製造
    法。
  4. 【請求項4】 塩基性を示す化合物の濃度が0.01〜
    20重量%、アルキルエーテル系界面活性剤の濃度が
    0.01〜20重量%である請求項1、2又は3記載の
    カラーフィルター保護膜の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか記載のカラーフ
    ィルター保護膜の製造法により作製した保護膜を表面に
    有することを特徴とするカラーフィルター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7041416B2 (en) 2001-10-22 2006-05-09 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photosensitive resin composition, transfer material, image forming method, color filter and producing method thereof and photomask and producing method thereof
CN106423793A (zh) * 2016-10-17 2017-02-22 珠海优特物联科技有限公司 一种着色方法和着色面板体

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