JPH11258819A - 現像液、着色画像の製造法及びカラーフィルタの製造法 - Google Patents

現像液、着色画像の製造法及びカラーフィルタの製造法

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JPH11258819A
JPH11258819A JP13518898A JP13518898A JPH11258819A JP H11258819 A JPH11258819 A JP H11258819A JP 13518898 A JP13518898 A JP 13518898A JP 13518898 A JP13518898 A JP 13518898A JP H11258819 A JPH11258819 A JP H11258819A
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colored
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JP13518898A
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English (en)
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Tetsuya Okazaki
哲也 岡崎
Shinya Kato
慎也 加藤
Yoichi Kimura
陽一 木村
Koji Yamazaki
浩二 山崎
Seigo Yokochi
精吾 横地
Tomohiro Nagoya
友宏 名児耶
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料を分散した感光材料の現像液の問題点で
ある現像時間、解像性及び現像残渣をいずれも向上さ
せ、従来の技術の問題点を解消した着色画像形成材料用
現像液、この現像液を用いる着色画像の製造法及びこの
現像液を用いるカラーフィルタの製造法を提供する。 【解決手段】 塩基性を示す化合物及びアルキルエーテ
ル系界面活性剤を含有してなる現像液、アルカリ現像可
能で感光性の着色画像形成材料からなる層を基板上に積
層し、露光現像する着色画像形成工程を含む着色画像の
製造法において、現像時に使用する現像液として前記現
像液を使用することを特徴とする着色画像の製造法、及
びこの着色画像の製造法により同一基板上に複数の着色
画像を作製することを特徴とするカラーフィルタの製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像液、これを用
いた着色画像の製造法及びカラーフィルタの製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示デバイス、センサー及び
色分解デバイスなどにカラーフィルタが多用されてい
る。このカラーフィルタの製造法としては、従来は、染
色可能な樹脂、例えば天然のゼラチンやカゼインをパタ
ーニングし、そこに主に染料を用いて染色し、画素を得
るという方法が採られていた。しかし、この方法で得た
画素は、材料からの制約で耐熱性及び耐光性が低いとい
う問題があった。そこで、最近、耐熱性及び耐光性を改
良する目的で顔料を分散した感光材料を用いる方法が注
目され、多くの検討が行われるようになった。この方法
によれば製法も簡略化され、得られたカラーフィルタも
安定で、寿命の長いものになることが知られている。こ
のように顔料を分散させたフォトレジストを利用した着
色画像の作製が、得られる画像の安定性、寿命の長さか
ら賞揚されている。
【0003】しかし、従来、顔料を分散させたフォトレ
ジストの現像の技術が難しく、特に現像時間、解像性、
現像残渣の問題を全て満足することは難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】請求項1乃至4記載の
発明は、顔料を分散した感光材料の現像液の問題点であ
る現像時間、解像性及び現像残渣をいずれも向上させ、
従来の技術の問題点を解消した着色画像形成材料用現像
液を提供するものである。請求項5又は6記載の発明
は、この現像液を用いる着色画像の製造法を提供するも
のである。請求項7記載の発明は、この現像液を用いる
カラーフィルタの製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩基性を示す
化合物及びアルキルエーテル系界面活性剤を含有してな
る現像液に関する。本発明は、また、この現像液におい
て、塩基性を示す化合物が、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メタケイ酸
ナトリウム及びメタケイ酸カリウムからなる群から選ば
れる少なくとも一種類の無機アルカリ化合物である現像
液に関する。本発明は、また、これらの現像液におい
て、アルキルエーテル系界面活性剤が化2〔一般式
(I)〕
【化2】 (式中、Rは炭素数1〜100のアルキル基を示し、n
は1〜50の整数である)で表される化合物である現像
液に関する。本発明は、また、これらの現像液において
無機アルカリ化合物の濃度が0.01〜20重量%及
びアルキルフェノール系界面活性剤の濃度が0.01〜
20重量%である現像液に関する。
【0006】本発明は、また、アルカリ現像可能で感光
性の着色画像形成材料からなる層を基板上に積層し、露
光現像する着色画像形成工程を含む着色画像の製造法に
おいて、現像時に使用する現像液として前記したいずれ
かの現像液を使用することを特徴とする着色画像の製造
法に関する。本発明は、また、この着色画像の製造法に
おいて、アルカリ現像可能で感光性の着色画像形成材料
が酸価が20〜300の樹脂、顔料、光重合性不飽和結
合を分子内に1個以上含有するモノマー及び光開始剤を
含有するものである着色画像の製造法に関する。本発明
は、また、上記のいずれかの着色画像の製造法により同
一基板上に複数の着色画像を作製することを特徴とする
カラーフィルタの製造法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の現像液はフォトレジスト
の現像用に使用される。において、塩基性を示す化合物
は水に溶解または分散させられる。塩基性を示す化合物
としては無機アルカリ化合物または有機アルカリ化合物
が使用されるが、取り扱い上、無機アルカリ化合物が好
ましい。無機アルカリ化合物としては水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等があり、
水酸化カリウム及び炭酸カリウムが最も好ましい。無機
アルカリ化合物は2種以上を併用することができる。ま
た、有機アルカリ化合物としては、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、ブチルアミン、フェニルヒド
ラジン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド
等のがある。
【0008】塩基性を示す化合物の配合量は、現像液総
量100重量部に対して、0.01〜20重量部とする
ことが好ましく、0.05〜15重量部とすることがよ
り好ましく、0.1〜10重量部とすることが特に好ま
しい。無機アルカリ化合物の配合量が、少なすぎると解
像性が不充分になる傾向があり、多すぎるとフォトレジ
スト全体が基板から剥離し、選択的な除去ができなくな
る傾向がある。
【0009】本発明の現像液には、さらに、必須成分と
してアルキルエーテル系界面活性剤が溶解される。その
使用量は、現像液総量100重量部に対して、0.01
〜20重量部とすることが好ましく、0.05〜15重
量部とすることがより好ましく、0.1〜10重量部と
することが特に好ましい。アルキルエーテル系界面活性
剤の配合量が、少なすぎると現像性が不充分である傾向
があり、多すぎるとフォトレジスト全体が基板から剥離
しやすくなり、選択的な除去ができなくなる傾向があ
る。
【0010】アルキルエーテル系界面活性剤としては、
前記した一般式(I)で表される化合物が好ましい。ま
た、一般式(I)中、Rは炭素数1〜100のアルキル
基であれば直鎖でも、分岐状でも特に制限はないが、中
でも炭素数1〜50のアルキル基が好ましく、炭素数1
〜40のアルキル基であることがより好ましく、炭素数
4〜30のアルキル基であることが特に好ましく、炭素
数が11又は12のアルキル基であることが最も好まし
い。アルキル基の炭素数が100を超えると、水への溶
解性が劣り、現像性が劣る傾向がある。また、nが1〜
50の整数であれば特に制限はないが、中でもnが1〜
30であることが好ましく、10〜30であることがよ
り好まし、12〜20であることが特に好ましい。nが
50を超えると起泡性が高くなる傾向があり、また、ス
プレー現像が困難になる。一般式(I)で表される化合
物としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル等が挙げられる。こ
れらは、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用され
る。ポリオキシエチレンラウリルエーテルにおいて、一
般式(I)のnが18〜24であるものが好ましい。ポ
リオキシエチレンオレイルエーテルにおいて一般式
(I)のnが20〜24であるものが好ましい。
【0011】本発明の現像液には、ポリカルボン酸型高
分子界面活性剤、ポリスルホン酸型高分子界面活性剤等
のアニオン系分散剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンブロックポリマー等のノニオン系分散剤など
の上記以外の界面活性剤を溶解してもよい。その使用量
はアルキルエーテル系界面活性剤に対して100重量%
以下、特に50重量%以下が好ましい。
【0012】本発明の着色画像形成材料は、感光性を有
しアルカリ現像が可能なものであれば特に制限はない
が、樹脂、顔料、光重合性不飽和結合を分子内に一つ以
上有するモノマ及び光開始剤を含有するものが好まし
い。
【0013】本発明に用いる着色画像形成材料に用いら
れる樹脂としては、着色画像形成材料としたときに、感
光性を妨げず、顔料分散性、成膜性、アルカリ現像性を
有するものであれば特に制限はない。このような樹脂と
しては、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を
使用することができるが、(メタ)アクリル酸(アクリ
ル酸及びメタクリル酸を意味する。以下同様)、イタコ
ン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノア
ルキルエステル、シトラコン酸、無水シトラコン酸、シ
トラコン酸モノアルキルエステル等のカルボキシル基含
有重合性モノマーとメチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステル、スチレン、スチレン誘導体、その
他の重合性モノマーとの共重合体等が特に好ましい。
【0014】前記マレイン酸モノアルキルエステルとし
ては、アルキルの炭素数が1〜12のものが好ましく、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイ
ン酸モノn−プロピル、マレイン酸モノイソプロピル、
マレイン酸モノn−ブチル、マレイン酸モノn−ヘキシ
ル、マレイン酸モノn−オクチル、マレイン酸モノ2−
エチルヘキシル、マレイン酸モノn−ノニル、マレイン
酸モノn−ドデシル等が挙げられる。前記シトラコン酸
モノアルキルエステルとしては、アルキルの炭素数が1
〜12のものが好ましく、シトラコン酸モノメチル、シ
トラコン酸モノエチル、シトラコン酸モノn−プロピ
ル、シトラコン酸モノイソプロピル、シトラコン酸モノ
n−ブチル、シトラコン酸モノn−ヘキシル、シトラコ
ン酸モノn−オクチル、シトラコン酸モノ2−エチルヘ
キシル、シトラコン酸モノn−ノニル、シトラコン酸モ
ノn−ドデシル等が挙げられる。前記スチレン誘導体と
しては、α−メチルスチレン、m−又はp−メトキシス
チレン、p−ヒドロキシスチレン、2−メトキシ−4−
ヒドロキシスチレン、2−ヒドロキシ−4−メチルスチ
レン等が挙げられる。
【0015】また、前記の樹脂としては、光感度の向上
等を目的として光重合性不飽和結合を有するものを使用
してもよい。このような樹脂の好ましい例としては、高
酸価のカルボキシル基含有樹脂にグリシジルメタクリレ
ート、グリシジルアクリレート、アリルグリシジルエー
テル、α−エチルグリシジルアクリレート、クロトニル
グリシジルエーテル、イタコン酸モノアルキルグリシジ
ルエーテル等のオキシラン環とエチレン性不飽和結合を
それぞれ1個有する化合物やアリルアルコール、2−ブ
テン−4−オール、フルフリルアルコール、オレイルア
ルコール、シンナミルアルコール、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、N−メチロールアクリルアミド等の水酸基とエチレ
ン性不飽和結合をそれぞれ1個有する化合物(不飽和ア
ルコール)を反応させた樹脂、水酸基を有するカルボキ
シル基含有樹脂に遊離イソシアネート基含有不飽和化合
物を反応させた樹脂、エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸
との付加反応物に多塩基酸無水物を反応させた樹脂、共
役ジエン重合体や共役ジエン共重合体と不飽和ジカルボ
ン酸無水物との付加反応物に水酸基含有重合性モノマー
を反応させた樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の不
飽和当量は、200〜3000の範囲とすることが好ま
しく、230〜1000の範囲とすることがより好まし
く、250〜750の範囲とすることが特に好ましい。
不飽和当量が小さすぎると感光材料の調整時特に、顔料
を樹脂に分散させる時に一部硬化する傾向があり、不飽
和当量が大きすぎると、不飽和基の導入による光感度の
向上硬化が低下する傾向がある。なお、ここでいう不飽
和当量とは、不飽和結合一つあたりの樹脂の分子量を意
味している。
【0016】前記の樹脂は、着色画像形成材料が露光後
アルカリ現像性を有するという観点からは、酸価が20
〜300の範囲内であることが好ましく、さらに40〜
200の範囲内であることが好ましく、特に60〜17
0の範囲であることが好ましい。酸価が20未満ではア
ルカリ現像性が低下する傾向があり、また、300を超
えるとアルカリ現像後の画像パターンの形状が不鮮明と
なる傾向がある。
【0017】また、前記の樹脂の重量平均分子量は1,
500〜200,000の範囲内であることが好まし
く、さらに5,000〜100,000の範囲内である
ことが好ましく、特に10,000〜50,000の範
囲内であることが好ましい。重量平均分子量が1,50
0未満では顔料の分散安定性が低下する傾向があり、ま
た、200,000を超えると感光液にしたときに粘度
が高くなり、塗布性、特に、スピンコートする際の塗布
性が低下する傾向がある。なお、本明細書において、重
量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用い
て換算した値である。
【0018】樹脂としては、酸価が20〜300かつ重
量平均分子量が1,500〜200,000のものが好
ましいが、このような樹脂としては、特に、下記一般式
(II)
【化3】 (ただし、式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、
2及びR3はそれぞれ独立に水素原子、水酸基、炭素数
1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ
基を示す)及び下記一般式(III)
【化4】 (ただし、式中、R4及びR5は、それぞれ独立に水素原
子、炭素数1〜12のアルキル基又は光反応性不飽和結
合を有する基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜1
2のアルキル基を示す)で表される繰り返し単位を、一
般式(II)/一般式(III)が1/1〜5/1(モル
比)の比率で有する樹脂が顔料の分散安定性、光感度の
点で好ましい。
【0019】前記樹脂としては、次のものがさらに好ま
しい。すなわち、(i)一般式(III)において、R4
光反応不飽和結合を有する基、R5が水素原子、R6が水
素原子である繰り返し単位、(ii)一般式(III)にお
いて、R4が光反応不飽和結合を有する基、R5が水素原
子又は光反応不飽和結合を有する基、R6が水素原子で
ある繰り返し単位、(iii)一般式(III)において、R
4が光反応不飽和結合を有する基、R5が水素原子、炭素
数1〜12のアルキル基又は光反応不飽和結合を有する
基、R6が水素原子である繰り返し単位、(iv)一般式
(III)において、R4及びR5がそれぞれ独立に水素原
子又は光反応不飽和結合を有する基であり、これらのう
ち少なくとも一方は光反応不飽和結合を有する基であ
り、R6が炭素数1〜12のアルキル基である繰り返し
単位を有するものであることが好ましい。
【0020】上記一般式(II)で表される繰り返し単位
及び一般式(III)で表される繰り返し単位を有する樹
脂の製造法としては、例えば、一般式(II)で表される
繰り返し単位及び一般式(III)で表される繰り返し単
位を有する樹脂の前駆体に、不飽和アルコール(アリル
アルコール、2−ブテン−4−オール、フルフリルアル
コール、オレイルアルコール、シンナミルアルコール、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミド
等)をエステル化反応させて製造する方法、一般式(I
I)で表される繰り返し単位及び一般式(III)で表され
る繰り返し単位を有する樹脂の前駆体又は上記のエステ
ルか反応物に、オキシラン環とエチレン性不飽和結合を
それぞれ1個有する化合物(グリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、アリルグリシジルエーテ
ル、α−エチルグリシジルアクリレート、クロトニルグ
リシジルエーテル、イタコン酸モノアルキルモノグリシ
ジルエステル、シトラコン酸モノアルキルモノグリシジ
ルエステル等)を付加反応させて製造する方法などが挙
げられる。
【0021】一般式(II)で表される繰り返し単位及び
一般式(III)で表される繰り返し単位を有する樹脂の
前駆体としては、スチレン又はその誘導体と、無水マレ
イン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノアルキルエ
ステル(マレイン酸のハーフエステル)、シトラコン酸
モノアルキルエステル(シトラコン酸のハーフエステ
ル)等とを共重合することにより得ることができる。ス
チレン誘導体としては、例えば、α−メチルスチレン、
m又はp−メトキシスチレン、p−ヒドロキシスチレ
ン、2−メトキシ−4−ヒドロキシスチレン、2−ヒド
ロキシ−4−メチルスチレン等が挙げられる。マレイン
酸モノアルキルエステルとしては、例えば、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノ−
n−プロピル、マレイン酸モノ−イソプロピル、マレイ
ン酸モノ−n−ブチル、マレイン酸モノ−n−ヘキシ
ル、マレイン酸モノ−n−オクチル、マレイン酸モノ−
2−エチルヘキシル、マレイン酸モノ−n−ノニル、マ
レイン酸モノ−n−ドデシル等が挙げられる。シトラコ
ン酸モノアルキルエステルとしては、例えば、シトラコ
ン酸モノメチル、シトラコン酸モノエチル、シトラコン
酸モノ−n−プロピル、シトラコン酸モノ−イソプロピ
ル、シトラコン酸モノ−n−ブチル、シトラコン酸モノ
−n−ヘキシル、シトラコン酸モノ−n−オクチル、シ
トラコン酸モノ−2−エチルヘキシル、シトラコン酸モ
ノ−n−ノニル、シトラコン酸モノ−n−ドデシル等が
挙げられる。
【0022】また、本発明の着色樹脂組成物に使用する
樹脂としては、前記した一般式(II)及び一般式(II
I)で表される繰り返し単位を有する樹脂を使用すると
き、他の樹脂を併用してもよい。他の樹脂としては、前
記した樹脂のうち前記した一般式(II)及び一般式(II
I)で表される繰り返し単位を有する樹脂以外の樹脂が
使用されるが、さらに、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、メラミン樹脂等を使用してもよい。他の
樹脂は樹脂の総量100重量部に対して、50重量部以
下で使用することが好ましい。
【0023】次に、前記着色画像形成材料に使用される
顔料について説明する。顔料には無機顔料と有機顔料が
あり、いずれも使用することができるが、色調の豊富さ
等から黒色のカーボンブラック(無機顔料)と有機顔料
が好ましい。有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタ
ロシアニン系、インジゴ系、アントラキノン系、ペリレ
ン系、キナクリドン系、メチン・アゾメチン系、イソイ
ンドリノン系等が挙げられる。本発明のカラーフィルタ
ーを製造する場合には、赤、緑、青及び黒色等の着色画
像に適した各顔料系が用いられる。
【0024】赤色の着色画像としては、単一の赤色顔料
系を用いてもよく、黄色顔料系を赤色顔料系に混合して
調色を行ってもよい。赤色顔料系としては、例えば、カ
ラーインデックス名で、C.I.ピグメントレッド9、12
3、155、168、177、180、217、22
0、224等が挙げられる。黄色顔料系としては、例え
ば、カラーインデックス名で、C.I.ピグメントイエロー
20、24、83、93、109、110、117、1
25、139、147、154等が挙げられる。これら
の赤色顔料系及び黄色顔料系は、それぞれ2種類以上を
混合して使用することもできる。なお、赤色顔料系と黄
色顔料系を混合して使用する場合には、黄色顔料系を、
赤色顔料系と黄色顔料系の総量100重量部に対して、
50重量部以下で使用することが好ましい。
【0025】緑色の着色画像としては、単一の緑色顔料
系を用いてもよく、上記の黄色顔料系を緑色顔料系に混
合して調色を行ってもよい。緑色顔料系としては、例え
ば、カラーインデックス名で、C.I.ピグメントグリーン
7、36、37等が挙げられる。これらの緑色顔料系及
び黄色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用す
ることもできる。なお、緑色顔料系と黄色顔料系を混合
して使用する場合には、黄色顔料系を、緑色顔料系と黄
色顔料系の総量100重量部に対して、50重量部以下
で使用することが好ましい。
【0026】青色の着色画像としては、単一の青色顔料
系を用いてもよく、紫色顔料系を青色顔料系に混合して
調色を行ってもよい。青色顔料系としては、例えば、カ
ラーインデックス名で、C.I.ピグメントブルー15、1
5:3、15:4、15:6、22、60等が挙げられ
る。紫色顔料系としては、例えば、カラーインデックス
名で、C.I.ピグメントバイオレツド19、23、29、
37、50等が挙げられる。これらの青色顔料系及び紫
色顔料系は、それぞれ2種類以上を混合して使用するこ
ともできる。なお、青色顔料系と紫色顔料系を混合して
使用する場合には、紫色顔料系を、青色顔料系と紫色顔
料系の総量100重量部に対して、50重量部以下で使
用することが好ましい。
【0027】黒色の着色画像としては、例えば、カーボ
ンブラック、黒鉛、チタンカーボン、黒鉄、二酸化マン
ガン等の黒色顔料が使用される。
【0028】前記着色画像形成用材料又は着色画像形成
用感光液に使用される光重合性不飽和結合を分子内に1
個以上有するモノマーのうち、光重合性不飽和結合を分
子内に1個有するモノマーとしては、メチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート等のアルキルメタクリレート、メチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート等のアルキルアクリレート、ベンジルメタクリ
レート等のアラルキルメタクリレート、ベンジルアクリ
レート等のアラルキルアクリレート、ブトキシエチルメ
タクリレート等のアルコキシアルキルメタクリレート、
ブトキシエチルアクリレート等のアルコキシアルキルア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート等のアミノアルキルメタクリレート、N,N−ジメ
チルアミノエチルアクリレート等のアミノアルキルアク
リレート、(ジエチレングリコールエチルエーテル)の
メタクリル酸エステル、(トリエチレングリコールブチ
ルエーテル)のメタクリル酸エステル、(ジプロピレン
グリコールメチルエーテル)のメタクリル酸エステル等
の(ポリアルキレングリコールアルキルエーテル)のメ
タクリル酸エステル、(ジエチレングリコールエチルエ
ーテル)のアクリル酸エステル、(トリエチレングリコ
ールブチルエーテル)のアクリル酸エステル、(ジプロ
ピレングリコールメチルエーテル)のアクリル酸エステ
ル等の(ポリアルキレングリコールアルキルエーテル)
のアクリル酸エステル、(ヘキサエチレングリコールフ
ェニルエーテル)のメタクリル酸エステル等の(ポリア
ルキレングリコールアリールエーテル)のメタクリル酸
エステル、(ヘキサエチレングリコールフェニルエーテ
ル)のアクリル酸エステル等の(ポリアルキレングリコ
ールアリールエーテル)のアクリル酸エステル、ジシク
ロペンタニルメタクリレート、ジシクロペンタニルアク
リレート、イソボルニルメタクリレート、メトキシ化シ
クロデカトリエンメタクリレート、イソボルニルアクリ
レート、メトキシ化シクロデカトリエンアクリレート、
グリセロールメタクリレート、グリセロールアクリレー
ト、ヘプタデカフロロデシルメタクリレート等のフッ素
化アルキルメタクリレート、ヘプタデカフロロデシルア
クリレート等のフッ素化アルキルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート等がある。
【0029】光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有
するモノマーのうち、光重合性不飽和結合を分子内に2
個以上有するモノマーとしては、ビスフェノールAジメ
タクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、グリセロールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
プロピレングリコールジメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタ
クリレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタメタクリレート、ビスフェノール
Aジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、グリセロールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリ
ス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート等が挙げらる。
【0030】前記着色画像形成材料に使用される光重合
性不飽和結合を分子内に2個以上有するモノマーとして
は、さらに一般式(a)
【化5】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるビスフェノールAのアルキレンオキシド
付加物のジアクリレート、一般式(b)
【化6】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜10
の整数を示す)で示されるビスフェノールAのエピクロ
ルヒドリン変性物とアクリル酸の付加エステル化物、ビ
スフェノールAジメタクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
グリセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、一般式(c)
【化7】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるリン酸のアルキレンオキシド付加物のジ
アクリレート、一般式(d)
【化8】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜10
の整数を示す)で示されるフタル酸のエピクロリン変性
物とアクリル酸の付加エステル化物、ポリエチレングリ
コールのジアクリレート、ポリプロピレングリコールの
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリ
レート、一般式(e)
【化9】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20
の整数を示す)で示される1,6−ヘキサンジオールの
エピクロリン変性物とアクリル酸の付加エステル化物
(アクイリル基を一分子中に2個有するもの)、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、一般式(f)
【化10】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、3個のmはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるリン酸のアルキンオキシド付加物のトリ
アクリレート、一般式(g)
【化11】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m、m′及びm″はそれぞれ独立に、1〜20の整
数を示す)で示されるトリメチロールプロパンのアルキ
レンオキシド付加物のトリアクリレート、トリス(メタ
クリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
などが挙げられる。これらのモノマーは、単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0031】前記着色画像形成材料に使用される光開始
剤としては、例えば、ベンゾフェノン、N,N′−テト
ラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メ
トキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、ベンジ
ル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエー
テル、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソ
ブチルフェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサ
ントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラ
キノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロ
アントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、1,4−ナフトキノ
ン、9,10−フェナントラキノン、1,2−ベンゾア
ントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−
フェニルアントラキノン、2−(o−クロロフェニル)
−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等が挙げられ
る。これらの光開始剤は単独で又は2種類以上を組み合
わせて使用される。
【0032】前記着色画像形成用感光液に使用される樹
脂、顔料、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有す
るモノマー及び光開始剤の配合割合は、これらの総量に
対して、(a)樹脂は、好ましくは10〜85重量%、
より好ましくは20〜60重量%、25〜50重量%、
(b)顔料は、好ましくは5〜50重量%、より好まし
くは10〜40重量%、特に好ましくは15〜30重量
%、(c)光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有す
るモノマーは、好ましくは2〜50重量%、より好まし
くは5〜40重量%、特に好ましくは10〜30重量
%、(d)光開始剤は、好ましくは0.01〜20重量
%、より好ましくは2〜15重量%、特に好ましくは5
〜10重量%とされる。
【0033】前記着色画像形成材料に樹脂が少なくなり
すぎると顔料の分散安定性が低下する傾向があり、多す
ぎると感光液にしたときの粘度が高くなり、塗布性、特
にスピンコートする際の塗布性が低下する傾向がある。
また、顔料が少なくなりすぎると画像の色濃度が低くな
る傾向があり、多すぎると光感度が低下する傾向があ
る。また、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有す
るモノマーが少なくなりすぎると光感度が低くなる傾向
があり、多すぎると顔料の分散安定性が低下する傾向が
ある。さらに、光開始剤少なすぎると光感度が低くなる
傾向があり、多すぎると密着性が低下する傾向がある。
【0034】本発明の着色画像形成材料には、暗反応を
抑制するための熱重合禁止剤(ハイドロキノン、ハイド
ロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、t−ブチ
ルカテコール等)、基板との密着性を向上させるための
チタネートカップリング剤(ビニル基、エポキシ基、ア
ミノ基、メルカプト基等を有したシランカップリング剤
やイソプロピルトリメタクリロイルチタネート、ジイソ
プロピルイソステアロイル−4−アミノベンゾイルチタ
ネート等)、膜の平滑性を向上させるための界面活性剤
(フッ素系、シリコン系、炭化水素系等)及びその他、
紫外線吸収剤、酸化防止剤などの各種添加剤を必要に応
じて適宜使用することができる。
【0035】本発明における着色画像形成材料の基板上
への積層は、着色画像形成材料の成分と適当な有機溶剤
を混合して着色画像形成用感光液とし、これを基板に直
接塗布するか、あるいはその感光液を一旦支持体に塗布
して成膜した後、基板に積層するなどして行うことがで
きる。上記の基板としては、用途により選択されるが、
例えば、白板ガラス、青板ガラス、シリカコート青板ガ
ラス等の透明ガラス板、ポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹
脂製シート、フィルム又は板、アルミニウム板、銅板、
ニッケル板、ステンレス板等の金属板、その他セラミッ
ク板、光電変換素子を有する半導体基板などが挙げられ
る。これらの基板には予めクロム蒸着等によりブラック
マトリックスが形成されているものであってもよい。
【0036】次に、前記した着色画像形成用感光液の製
造法について説明する。顔料を樹脂及び有機溶剤並びに
必要に応じて分散剤と混合し、分散させる。このとき、
混合物は超音波分散機、三本ロール、ボールミル、サン
ドミル、ビーズミル、ホモジナイザー、ニーダー等の分
散・混練装置を用いて混練することにより分散処理する
ことが好ましい。このとき、顔料100重量部に対して
樹脂を少なくとも20重量部用いることが好ましい。樹
脂が少なすぎると顔料の分散安定性が低下する傾向があ
る。同様に有機溶剤も顔料の分散時に全量用いてもよ
く、また有機溶剤の一部を分散後に加えてもよい。ただ
し、有機溶剤は、分散時の顔料及ぴ樹脂の全量100重
量部に対して、分散時に少なくとも100重量部用いる
ことが好ましい。100重量部未満では分散時の粘度が
高すぎて、特にボールミル、サンドミル、ピーズミルな
どで分散する場合には分散が困難になる可能性がある。
着色画像形成用感光液とするには、さらに、光重合性不
飽和結合を分子内に1個以上有するモノマー及び光開始
剤を混合するが、これらは、この分散処理の前に混合し
てもよく、分散処理後に混合してもよい。樹脂及び有機
溶剤は前記分散時に全量使用せず、残りを後で、特に着
色画像形成用感光液の製造時に混合してもよい。
【0037】前記有機溶剤としては、例えば、ケトン化
合物、アルキレングリコールエーテル化合物、、アルコ
ール化合物、芳香族化合物などが挙げられる。具体的に
は、ケトン化合物として、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、ジオキサン等があり、アルキレ
ングリコールエーテル化合物として、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチゾレセロソルブ、メチルセ
ロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、プ
チルセロソルブアセテート、エチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエー
テル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテートエ等があり、ポリエチレン
グリコールアルキルエーテルアセテート化合物として
は、ジエチレングリコールメチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート、ジエ
チレングリコールプロピルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールiso−プロピルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールブチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールtert−ブチルエーテルアセテート、トリ
エチレングリコールメチルエーテルアセテート、トリエ
チレングリコールエチルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールプロピルエーテルアセテート、トリエチ
レングリコールiso−プロピルエーテルアセテート、ト
リエチレングリコールブチルエーテルアセテート、トリ
エチレングリコールtert−ブチルエーテルアセテート等
があり、アルコール化合物として、メチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール、
テトラヒドロフラン等があり、芳香族化合物として、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、N−メチル−2−ピロリ
ドン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン等があ
り、その他として、3−メチル−3−メトキシブチルア
セテート、酢酸エチル等の有機溶剤が挙げられる。これ
らは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。
【0038】有機溶剤は、感光液中の樹脂、顔料、光重
合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマー及
び光開始剤を含む全固形分が5〜40重量%の範囲にな
るように用いられることが好ましい。全固形分が40重
量%を超えると粘度が高くなり、塗布性が悪くなる傾向
がある。全固形分が5重量%未満であると粘度が低くな
り、塗布性が悪くなる傾向がある。
【0039】前記分散剤としては、ポリカルボン酸型高
分子界面活性剤、ポリスルホン酸型高分子界面活性剤等
のアニオン系分散剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンブロックポリマー等のノニオン系分散剤、ア
ントラキノン系、ペリレン系、フタロシアニン系、キナ
クドリン系等の有機色素にカルボキシル基、スルホン酸
塩基、カルボン酸アミド基、水酸基等の置換基を導入し
た有機色素の誘導体などがある。顔料の分散性や分散安
定性が向上し、好ましい。これら顔料分散剤や有機色素
の誘導体は、顔料100重量部に対して50重量部以下
で用いることが好ましい。50重量部を超えると色度が
ずれる傾向がある。
【0040】感光液を基板に塗布する方法としては、ロ
ールコーター塗布、スピンコーター塗布、スプレー塗
布、ホエラー塗布、ディップコーター塗布、カーテンフ
ローコーター塗布、ワイヤーバーコーター塗布、グラビ
アコーター塗布、エアナイフコーター塗布などがある。
塗布後、50〜130℃の温度で1〜30分乾燥するこ
とが好ましい。このようにして着色画像形成材料からな
る膜を得ることができる。このようにして形成された感
光層の厚みは、用途によって適宜定まるが、0.1〜3
00μmの範囲とされることが好ましい。また、カラー
フィルターに用いる場合には、0.2〜5μmの範囲と
されることが好ましい。
【0041】また、支持体上に上記と同様にして感光層
を形成することができる。この感光層を前記の基板に積
層するには、基板に膜を重ねてローラを通して圧着する
方法がある。このとき、ローラを少し加熱することが好
ましい。また、圧着を減圧下に行うことが好ましい。支
持体は、基板に感光層を積層してから剥離することが好
ましい。支持体としては、ポリエチレンフィルム、アク
リル樹脂フィルム、ポリエステルフィルム等を用いるこ
とができる。
【0042】基板上に積層された感光層への露光は、そ
の感光層に活性光線を画像状に照射することにより行う
ことができる。これにより露光部の膜を硬化させること
ができる。露光に際し、その膜の表面にポリビニルアル
コール等の酸素遮断膜を0.5〜30μmの厚みで形成
し、その上から露光してもよい。活性光線の光源として
は、例えば、カーボンアーク灯、超高圧水銀灯、高圧水
銀灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ラ
ンプ、ラングステンランプ、可視光レーザーなどが好適
である。これらの光源を用いてフォトマスクを介したパ
ターン露光や走査による直接描写などにより画像状に活
性光線が照射される。
【0043】上記の露光に続いて現像工程を行う。現像
液を吹き付けるか、現像液に浸漬するなどして未露光部
を除去し、画像に対応した硬化膜の着色画像パターンを
得ることができる。現像後、さらに、着色画像パターン
をより強固に硬化させるため、ポストベークを行うこと
が好ましい。ポストベーク温度は、60〜280℃の温
度が好ましく、加熱時間は1〜60分間程度が好まし
い。
【0044】このような着色画像形成工程により着色画
像が形成されるが、特に、カラーフィルターの製造法に
おいては、着色画像形成工程を異なる3〜4色の着色画
像について繰り返し行うことが好ましい。例えば、先に
クロム蒸着などにより形成したブラックマトリックス上
に赤、緑、青の着色画像が形成される。また、黒色の着
色画像形成材料を用いてブラックマトリックスを形成し
た後、赤、緑、青の着色画像が形成される。また、赤、
緑、青の着色画像を形成した後に、これらの着色画像の
間隙に黒色の画像形成材料を用いてブラックマトリック
スが形成される。赤、緑、青の着色画像の形成の順序は
任意である。着色画像は各色について画素を形成するよ
うにされる。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらによって制限されるものではない。 (1)使用する樹脂:共重合対A:スチレン50モル%
−マレイン酸モノプロピルエステル20モル%−マレイ
ン酸誘導体A30モル%からなり、重量平均分子量が1
1000かつ酸価65の共重合体 上記マレイン酸誘導体Aに基づく繰り返し単位は次の構
造を有するものである。
【化12】
【0046】共重合体B:スチレン50モル%−マレイ
ン酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)エステル2
0モル%−マレイン酸誘導体B30モル%からなり、重
量平均分子量が6000、酸価100の共重合体 上記マレイン酸誘導体Bに基づく繰り返し単位は次の構
造を有するものである。
【化13】
【0047】共重合体C:スチレン50モル%−マレイ
ン酸モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)エステル
50モル%からなり、重量平均分子量が8000、酸価
106の共重合体
【0048】感光液の製造例1 (黒色の着色画像形成
用感光液の製造例) 樹脂として共重合体A10g及び顔料としてカーボンブ
ラック38gをジエチレングリコールジメチルエーテル
200gに加え、ビーズミルを用いて2時間混練して着
色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成物、モノマーと
してトリメチロールプロパントリアクリレート32g、
光開始剤としてベンゾフェノン12g及びN,N′−テ
トラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン4g並
びに有機溶剤であるジエチレングリコールジメチルエー
テル200gを加えて混合し、黒色の着色画像形成用感
光液を得た。
【0049】感光液の製造例2 (赤色の着色画像形成
用感光液の製造例) 樹脂として共重合体A 30g及び顔料としてC.I.ピグ
メントレッド177を21g及びC.I.ピグメントイエロ
ー139を4g、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル200gに加えビーズミルを用いて2時間混練して着
色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成物、モノマーと
してペンタエリスリトールテトラアクリレート32g、
光開始剤としてベンゾフェノン6g及びN,N′−テト
ラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン2g並び
に有機溶剤であるジエチレングリコールジメチルエーテ
ル200gを加えて混合し、赤色の着色画像形成用感光
液を得た。
【0050】感光液の製造例3 (緑色の着色画像形成
用感光液の製造例) 樹脂として共重合体A 40g及び顔料としてC.I.ピグ
メントグリーン36を15g及びC.I.ピグメントイエロ
ー83を5g、ジエチレングリコールジメチルエーテル
200gに加えビーズミルを用いて2時間混練して着色
樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成物、モノマーとし
てトリメチロールプロパントリアクリレート32g、光
開始剤としてベンゾフェノン6g及びN,N′−テトラ
エチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン2g並びに
有機溶剤であるジエチレングリコールジメチルエーテル
200gを加えて混合し、緑色の着色画像形成用感光液
を得た。
【0051】感光液の製造例4 (青色の着色画像形成
用感光液の製造例) 樹脂として共重合体A 40g及び顔料としてC.I.ピグ
メントブルー15−6を17g及びC.I.ピグメントバイ
オレット23を4g、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル200gに加えビーズミルを用いて2時間混練し
て着色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成物、モノマ
ーとしてペンタエリスリトールテトラアクリレート32
g、光開始剤としてベンゾフェノン6g及びN,N′−
テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン2g
並びに有機溶剤であるジエチレングリコールジメチルエ
ーテル200gを加えて混合し、青色の着色画像形成用
感光液を得た。
【0052】感光液の製造例5〜8 共重合体Aの代わりに共重合体Bを用いたこと以外、感
光液の製造例1〜4に準じて、それぞれ、黒色(感光液
の製造例5)、赤色(感光液の製造例6)、緑色(感光
液の製造例7)及び青色(感光液の製造例8)の感光液
を作製した。
【0053】感光液の製造例9〜12 共重合体Aの代わりに共重合体Cを用いたこと以外、感
光液の製造例1〜4に準じて、それぞれ、黒色(感光液
の製造例9)、赤色(感光液の製造例10)、緑色(感
光液の製造例11)及び青色(感光液の製造例12)の
感光液を作製した。
【0054】実施例1 この感光液の製造例1で得た黒色の着色画像形成用感光
液を、ガラス基板(コーニング社製、商品名7059)
上にスピンコート法により塗布し、更に110℃で5分
間乾燥を行い、膜厚1.0μmの膜を形成した。得られ
た膜に、ネガマスクを通して超高圧水銀灯により画像状
に700mJ/cm2の露光を行い、次いで、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(一般式(I)中、nが10のも
の)を0.5重量%及び炭酸カリウムを0.5重量%含
む水溶液により現像を行った。その際の現像時間と画像
の解像度及び現像残渣の評価結果を表1に示した。
【0055】実施例2 感光液の製造例2で得た赤色の画像形成用感光液を実施
例1と同様にガラス基板上に塗布、乾燥し、膜厚2.0
μmの膜を形成した。得られた膜に、ネガマスクを通し
て超高圧水銀灯により画像状に100mJ/cm2の露光を行
い、次いで、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(一
般式(I)中、nが10のもの)を0.5重量%及び炭
酸カリウムを0.5重量%含む水溶液により現像を行っ
た。その際の現像時間と画像の解像度及び現像残渣の評
価結果を表1に示した。
【0056】実施例3 感光液の製造例3で得た緑色の着色画像形成用感光液を
実施例1と同様にガラス基板上に塗布、乾燥し、膜厚
2.0μmの膜を形成した。得られた膜に、実施例2と
同様な方法及び条件で露光し、次いで、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(一般式(I)中、nが10のも
の)を0.5重量%及び水酸化カリウムを0.3重量%
含む水溶液により現像を行った。その際の現像時間と画
像の解像度及び現像残渣の評価結果を表1に示した。
【0057】実施例4 感光液の製造例4で得た青色の着色画像形成用感光液を
実施例1と同様にガラス基板上に塗布、乾燥し、膜厚
2.0μmの膜を形成した。得られた膜に、実施例2と
同様な方法及び条件で露光し、次いで、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(一般式(I)中、nが10のも
の)を0.5重量%及び炭酸カリウムを0.5重量%含
む水溶液により現像を行った。その際の現像時間と画像
の解像度及び現像残渣の評価結果を表1に示した。
【0058】比較例1 現像液として炭酸カリウムを0.5重量%含む水溶液を
使用すること以外は、実施例1と同様の感光液を用い
て、実施例1と同様の方法及び条件で、黒色画像を形成
した。現像時間と画像の解像度及び現像残渣の評価を表
1に示した。
【0059】
【表1】
【0060】表1から、本発明による現像液を用いて現
像すると(実施例1〜4)、本発明の範囲外の現像液を
用いた場合(比較例1)に比べて、現像時間が短縮でき
ることが分かる。また、実施例1〜4で得られた画像パ
ターンの解像度も比較例1に比べて高く、現像後の未露
光部には現像残渣が認められなかった。
【0061】実施例5 感光液の製造例1で得られた感光液の代わりに感光液の
製造例5で得られた感光液を使用し、炭酸カリウムの代
わりに炭酸ナトリウムを使用したこと以外は実施例1に
準じて行った。現像時間と画像の解像度及び現像残渣の
評価を表2に示した。
【0062】実施例6〜8 感光液の製造例2で得られた感光液、感光液の製造例3
で得られた感光液及び4で得られた感光液の代わりにそ
れぞれ感光液の製造例6で得られた感光液(実施例
6)、感光液の製造例7で得られた感光液(実施例7)
及び感光液の製造例8で得られた感光液(実施例8)を
使用したこと以外は実施例2〜4に準じて行った。現像
時間と画像の解像度及び現像残渣の評価を表2に示し
た。
【0063】
【表2】
【0064】実施例9 感光液の製造例1で得られた感光液の代わりに感光液の
製造例9で得られた感光液を使用し、炭酸カリウムの代
わりに炭酸ナトリウムを使用したこと以外は実施例1に
準じて行った。現像時間と画像の解像度及び現像残渣の
評価を表3に示した。
【0065】実施例10〜12 感光液の製造例2で得られた感光液、感光液の製造例3
で得られた感光液及び4で得られた感光液の代わりにそ
れぞれ感光液の製造例10で得られた感光液(実施例1
0)、感光液の製造例11で得られた感光液(実施例1
1)及び感光液の製造例12で得られた感光液(実施例
12)を使用したこと以外は実施例2〜4に準じて行っ
た。現像時間と画像の解像度及び現像残渣の評価を表2
に示した。
【0066】
【表3】
【0067】実施例13 クロムによりブラックマトリックスを形成したガラス基
板上に、実施例2と同様な方法及び条件で赤色の画像パ
ターンを形成した後、180℃で10分間加熱を行っ
た。次いで、その基板を用いて、実施例3と同様な方法
及び条件で赤色画像パターンの隣に緑色の画像パターン
を形成した後、180℃で10分間加熱を行った。次い
で、その基板を用いて、実施例4と同様な方法及び条件
で、緑色画像パターンの隣に青色の画像パターンを形成
した後、200℃で10分間加熱を行った。以上によ
り、一つの画素が、30μm×100μmの赤、緑及び
青の三色からなるモザイク状に並んだカラーフィルタを
作製した。
【0068】実施例14 ガラス基板上に、実施例1と同様な方法及び条件で幅2
0μmの黒色の画像パターン(ブラックマトリックス)
を形成した後、205℃で20分間加熱を行った。次い
で、実施例13と同様の方法で、赤、緑及び青色の順で
画素を形成し、一つの画素が、30μm×100μmの
赤、緑及び青色の三色からなるモザイク状に画素が並ん
だカラーフィルタを作製した。このように従来になく現
像性に優れた現像液を用いて作製したカラーフィルタ
(実施例13及び14)は、いずれも消偏性が700以
上と光学特性に優れ、画像表示素子として有効であるこ
とを確認した。
【0069】実施例15 クロムによりブラックマトリックスを形成したガラス基
板上に、実施例6と同様な方法及び条件で赤色の画像パ
ターンを形成した後、180℃で10分間加熱を行っ
た。次いで、その基板を用いて、実施例7と同様な方法
及び条件で赤色画像パターンの隣に緑色の画像パターン
を形成した後、180℃で10分間加熱を行った。次い
で、その基板を用いて、実施例8と同様な方法及び条件
で、緑色画像パターンの隣に青色の画像パターンを形成
した後、200℃で10分間加熱を行った。以上によ
り、一つの画素が、30μm×100μmの赤、緑及び
青の三色からなるモザイク状に並んだカラーフィルタを
作製した。
【0070】実施例16 ガラス基板上に、実施例5と同様な方法及び条件で幅2
0μmの黒色の画像パターン(ブラックマトリックス)
を形成した後、205℃で20分間加熱を行った。次い
で、実施例15と同様の方法で、赤、緑及び青色の順で
画素を形成し、一つの画素が、30μm×100μmの
赤、緑及び青色の三色からなるモザイク状に画素が並ん
だカラーフィルタを作製した。このように従来になく現
像性に優れた現像液を用いて作製したカラーフィルタ
(実施例15及び16)は、いずれも消偏性が700以
上と光学特性に優れ、画像表示素子として有効であるこ
とを確認した。
【0071】実施例17 クロムによりブラックマトリックスを形成したガラス基
板上に、実施例10と同様な方法及び条件で赤色の画像
パターンを形成した後、180℃で10分間加熱を行っ
た。次いで、その基板を用いて、実施例11と同様な方
法及び条件で赤色画像パターンの隣に緑色の画像パター
ンを形成した後、180℃で10分間加熱を行った。次
いで、その基板を用いて、実施例12と同様な方法及び
条件で、緑色画像パターンの隣に青色の画像パターンを
形成した後、200℃で10分間加熱を行った。以上に
より、一つの画素が、30μm×100μmの赤、緑及
び青の三色からなるモザイク状に並んだカラーフィルタ
を作製した。
【0072】実施例18 ガラス基板上に、実施例9と同様な方法及び条件で幅2
0μmの黒色の画像パターン(ブラックマトリックス)
を形成した後、205℃で20分間加熱を行った。次い
で、実施例15と同様の方法で、赤、緑及び青色の順で
画素を形成し、一つの画素が、30μm×100μmの
赤、緑及び青色の三色からなるモザイク状に画素が並ん
だカラーフィルタを作製した。このように従来になく現
像性に優れた現像液を用いて作製したカラーフィルタ
(実施例17及び18)は、いずれも消偏性が700以
上と光学特性に優れ、画像表示素子として有効であるこ
とを確認した。
【0073】
【発明の効果】請求項1乃至4における現像液は、顔料
を分散した感光材料の現像液の問題点である現像時間、
解像性及び現像残渣をいずれも向上させる。請求項5又
は6における製造法により、解像性が優れ、現像残渣が
少なく、顔料を分散した着色画像を製造することができ
る。請求項7における製造法により、画像表示素子とし
て好適な高品位なカラーフィルタを製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 浩二 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 (72)発明者 横地 精吾 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内 (72)発明者 名児耶 友宏 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性を示す化合物及びアルキルエーテ
    ル系界面活性剤を含有してなる現像液。
  2. 【請求項2】 塩基性を示す化合物が、水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
    メタケイ酸ナトリウム及びメタケイ酸カリウムからなる
    群から選ばれる少なくとも一種類の無機アルカリ化合物
    である請求項1記載の現像液。
  3. 【請求項3】 アルキルエーテル系界面活性剤が化1
    〔一般式(I)〕 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜100のアルキル基を示し、n
    は1〜50の整数である)で表される化合物である請求
    項1または2記載の現像液。
  4. 【請求項4】 塩基性を示す化合物の濃度が0.01〜
    20重量%、アルキルエーテル系界面活性剤の濃度が
    0.01〜20重量%である請求項1乃至3のいずれか
    に記載の現像液。
  5. 【請求項5】 アルカリ現像可能で感光性の着色画像形
    成材料からなる層を基板上に積層し、露光現像する着色
    画像形成工程を含む着色画像の製造法において、現像時
    に使用する現像液として請求項1乃至4のいずれかに記
    載の現像液を使用することを特徴とする着色画像の製造
    法。
  6. 【請求項6】 アルカリ現像可能で感光性の着色画像形
    成材料が酸価が20〜300の樹脂、顔料、光重合性不
    飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマー及び光開
    始剤を含有するものである請求項5記載の着色画像の製
    造法。
  7. 【請求項7】 請求項5乃至6記載のいずれかの着色画
    像の製造法により同一基板上に複数の着色画像を作製す
    ることを特徴とするカラーフィルタの製造法。
JP13518898A 1997-07-31 1998-05-18 現像液、着色画像の製造法及びカラーフィルタの製造法 Pending JPH11258819A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007108186A1 (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Fujifilm Corporation 洗浄処理液
JP2008208184A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Fujifilm Corp 顔料分散組成物、硬化性組成物、並びにカラーフィルタ及びその製造方法
US8785087B2 (en) 2006-12-27 2014-07-22 Fujifilm Corporation Pigment-dispersed composition, curable composition, color filter and production method thereof

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