JP2001066256A - 微粒子成分分析装置 - Google Patents

微粒子成分分析装置

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JP2001066256A
JP2001066256A JP24468499A JP24468499A JP2001066256A JP 2001066256 A JP2001066256 A JP 2001066256A JP 24468499 A JP24468499 A JP 24468499A JP 24468499 A JP24468499 A JP 24468499A JP 2001066256 A JP2001066256 A JP 2001066256A
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particle component
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light
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JP24468499A
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Takashi Yoshida
隆司 吉田
Motoaki Iwasaki
元明 岩崎
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリットを用いることなく正確な光強度検出
が可能な微粒子成分分析装置を提供する。 【解決手段】 微粒子を原子化,イオン化して励起,発
光させ,発光した光のうち所定の波長を測定できるよう
に測定波長が設定された分光器に導き,その分光器の後
段に配置された光電変換器により電気信号に変換し,前
記微粒子に含まれる特定元素の大きさを測定する微粒子
成分分析装置において,前記光電変換器としてアレイ状
光電子増倍素子を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】例えば半導体の製造現場であるク
リーンルーム等では半導体製品の品質を向上させるた
め,クリーンルーム中に浮遊する阻害要因としての元素
の大きさと種類を監視し,その元素の発生原因を知ると
共に発生を阻止する必要がある。本発明は例えばクリー
ンルーム内に浮遊する微粒子を収集しマイクロ波誘導プ
ラズマを利用して元素分析を行なう微粒子成分分析装置
に関し,ノイズに影響されない正確な発光強度の測定が
可能な微粒子成分分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】はじめに従来から知られているマイクロ
波誘導プラズマを利用した微粒子成分分析装置について
図4を用いて簡単に説明する。図4において1はディス
パーサであり,この中には測定すべき固体微粒子(図示
せず)が付着したフィルタ2が配置されている。3は同
じくディスパーサ1内に配置されたアスピレータで,フ
ィルタ2に付着した固体微粒子を吸引し反応管4に供給
する。
【0003】なお,ディスパーサ1内は吸引ポンプ5に
より空気が排出された後,置換ガス導入口8からHeガ
スが導入されて大気圧より僅かに高い圧力に維持されて
いる。9はキャリアガス(He)導入口,7a〜7dは
開閉弁である。13はマイクロ波源,14はマイクロ波
源からのマイクロ波が導入されたキャビティである。
【0004】16は反応管4の他端に設けられた検出
窓,17は検出窓16に向けて設けられた光学窓であ
る。18は集光系であって凹面鏡18aと反射鏡18b
を有している。19は反射鏡18bで反射した光を信号
処理部20に導くスリットである。信号処理部20には
4本の光ファイバ20cを介してそれぞれ光を受光する
4台の分光器20b及びこれらの分光器の出力が入力さ
れるCPUが配置されている。
【0005】上記の構成において,マイクロ波源13か
ら周波数が2.45GHzのマイクロ波をキャビティ1
4内に導くと,反応管4内に4000°K程度のプラズ
マが生成される。一方ディスパーサ1から反応管4内に
導かれた固体微粒子はプラズマ中で原子化,イオン化さ
れ,更に励起されて基底状態に落ちるときに発光する。
【0006】この発光スペクトルは反応管4から軸方向
に取り出され,光学窓17を介して集光系18内に導か
れて集光され,その後,スリット19を通り分光器20
bで分光されてCPUで信号処理され試料中の元素が測
定表示される。なお,分光器には選択された波長の光の
強さに応じた電気信号を出力する光電変換器20cが備
えられている。
【0007】また,光電変換器20cの後段には光電変
換器の出力信号を増幅する増幅器21を含んでおり,微
粒子の大きさは増幅器の出力信号の大きさに応じて例え
ば大,中,小の3種類に分類している。
【0008】図5は図4の発光スペクトルの位置出し装
置を示す詳細図であり,プラズマ発光光を回折格子(グ
レーティング)に当て,その回折格子を精密な再現性を
もって回転するモータ31(ダイレクトドライブモータ
…以下DDモータという)で回転させ,所望の波長の光
のみをスリット19を通して光電子増倍管20dに取り
込むように構成されている。
【0009】図6は発光スペクトルの波長(λ)と発光
強度の関係を示す図であり、測定波長は比較的に急峻に
なっている。発光元素と波長の関係は実用上27種類
(Al,Fe,C,P,Si,Cu,B,K,Na,N
i,Cr,Ca,Cl,F,N,W,Ti,Mo,M
g,Zn,Au,Co,Mn,Pb,O,S,Br)の
元素を分析対象としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで,原子発光ス
ペクトルは半値幅が狭く,ピーク位置精度はDDモータ
31の角度分解能とスリット幅によって決まってしまう
ため,僅かな角度のずれやスリットの幅の広さによって
光電子増倍管20dに入射する光量が急激に変化して測
定誤差になるという問題があった。
【0011】図7(a)はピークの中心がスリットの中
心に位置している状態を示,、(b)はピークの中心が
スリットの中心からずれている状態を示しており,この
(b)図の状態では正確な発光強度を測定できないこと
がわかる。次に,図8に示すものは,ピーク付近の強度
しか測定していないので,それが真のピークなのか妨害
ピークなのかを判定することができない。
【0012】また,図9(a,b)はノイズレベルが変
動して出力が変化するので正確な測定ができない状態を
示し,スリットの中心とピークの中心が一致している場
合でも光電子増倍管はノイズを含んで電気信号に変換す
るので,そのノイズレベルが変動する場合は正確な測定
ができないという問題があった。
【0013】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めに成されたもので,発光スペクトルをアレイ状の光電
子増倍素子で受光することにより,光電子増倍素子の受
光部直前にスリットを用いることなく正確な光強度検出
が可能な微粒子成分分析装置を実現することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は,請求項1においては,微粒子を原子
化,イオン化して励起,発光させ,発光した光のうち所
定の波長を測定できるように測定波長が設定された分光
器に導き,その分光器の後段に配置された光電変換器に
より電気信号に変換し,前記微粒子に含まれる特定元素
の大きさを測定する微粒子成分分析装置において,前記
光電変換器としてアレイ状光電子増倍素子を用いたこと
を特徴とする。
【0015】請求項2においては,請求項1記載の微粒
子成分分析装置において,微粒子はマイクロ波を利用し
て励起,発光させたことを特徴とする。請求項3におい
ては,請求項1記載の微粒子成分分析装置において,ア
レイ状光電子増倍素子は3以上の光電変換素子からなる
ことを特徴とする。
【0016】請求項4においては,請求項1記載の微粒
子成分分析装置において,複数の光電子増倍管の出力の
うち測定すべき波長のピークの近傍を多点測定し,その
うちの最大出力を求めてピーク値とすることを特徴とす
る。請求項5においては,請求項1記載の微粒子成分分
析装置において,強度の小さな素子からベースレベルを
求め,その値をピーク値の出力から減ずることによりピ
ークレベルを算出するようにしたことを特徴とする。
【0017】
【作用】アレイ状の光電子増倍素子は瞬間的な発光スペ
クトルを同時に測定可能である。これを3個以上並列に
並べれば所望の波長の波形全体を捕らえることができ,
また,高い出力の素子から低い素子の出力を減ずること
により光の強度分布及びノイズレベルを正確に測定でき
る。
【0018】
【実施例】図1(a,b)は本発明の微粒子成分分析装
置の要部の構成を示すもので,図4に示す従来例とは光
電子増倍素子の構成が異なっている。即ち,本発明にお
いては光電子増倍素子35としてアレイ状のものを用い
ている。図(b)はアレイ状光電子増倍素子のZ視であ
る。
【0019】DDモータ30の回転角に対応する波長と
アレイ状光電子増倍素子35の位置関係は予め決められ
ており,DDモータ30の回転角と測定すべき金属の波
長は既値とされる。
【0020】次に,図2及び図3を用いてアレイ状光電
子増倍素子35の各素子が出力する発光強度及び検出の
手順を説明する。図2において,手順(a)にてアレイ
状光電子増倍素子35のうちの一つから測定値の最大値
Imaxを求める。次に,手順(b)にてピーク値の1
/2の発光強度になる波長の幅Δλ1/2を求める。
【0021】次に、手順(c)にて最大値が測定波長範
囲の中心から所定の値Δλ1以上ずれている場合や、求
めた幅Δλ1/2が所定の値と大きく異なる素子の値は
妨害ピークと判断する。
【0022】次に,手順(d)にて最大値の波長から5
×Δλ1/2以上外れた点の平均値を計算してベースレ
ベルIbを求める。次に手順(e)にて最大値Imax
からベースレベルIbを減じて発光強度IPを求める。
【0023】本発明の以上の説明は、説明および例示を
目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。し
たがって本発明はその本質から逸脱せずに多くの変更,
変形をなし得ることは当業者に明らかである。特許請求
の範囲の欄の記載により定義される本発明の範囲は、そ
の範囲内の変更、変形を包含するものとする。
【0024】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば,微粒子を原子化,イオン化して励起,発光させ,発
光した光のうち所定の波長を測定できるように測定波長
が設定された分光器に導き,その分光器の後段に配置さ
れた光電変換器により電気信号に変換し,前記微粒子に
含まれる特定元素の大きさを測定する微粒子成分分析装
置において,前記光電変換器としてアレイ状光電子増倍
素子を用いたので,スリットを用いることなく正確な光
強度検出が可能な微粒子成分分析装置を実現することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粒子成分分析装置の実施形態の一例
を示す要部構成図である。
【図2】発光強度算出の手順を示す流れ図である。
【図3】各アレイ素子の発光強度と波長(λ)の関係を
示す図である。
【図4】本発明が適用される微粒子成分分析装置の一例
を示す図である。
【図5】従来の微粒子成分分析装置の一例を示す要部構
成図である。
【図6】発光スペクトルの一例を示す図である。
【図7】スリットから波長のピークがずれた状態を示す
説明図である。
【図8】測定すべき波長の近傍の波長の一部を測定して
いる状態を示す説明図である。
【図9】ノイズレベルが変動して出力が変化する状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスパーサ 2 フィルタ 3 アスピレータ 4 反応管 8 置換ガス導入口 9 キャリアガス導入口 13 マイクロ波源 14 キャビティ 17 光学窓 18 集光系 19 スリット 20 信号処理部 20a CPU 20b 分光器 20c 光電変換器(光電子増倍管) 30 回折格子 31 DD(ダイレクトドライブ)モータ 35 アレイ状光電子増倍素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微粒子を原子化,イオン化して励起,発光
    させ,発光した光のうち所定の波長を測定できるように
    測定波長が設定された分光器に導き,その分光器の後段
    に配置された光電変換器により電気信号に変換し,前記
    微粒子に含まれる特定元素の大きさを測定する微粒子成
    分分析装置において,前記光電変換器としてアレイ状光
    電子増倍素子を用いたことを特徴とする微粒子成分分析
    装置。
  2. 【請求項2】微粒子はマイクロ波を利用して励起,発光
    させたことを特徴とする請求項1記載の微粒子成分分析
    装置。
  3. 【請求項3】アレイ状光電子増倍素子は3以上の光電変
    換素子からなることを特徴とする請求項1記載の微粒子
    成分分析装置。
  4. 【請求項4】複数の光電変換素子の出力のうち測定すべ
    き波長のピークの近傍を多点測定し,そのうちの最大出
    力を求めてピーク値とすることを特徴とする請求項1記
    載の微粒子成分分析装置。
  5. 【請求項5】強度の小さな素子からベースレベルを求
    め,その値をピーク値の出力から減ずることによりピー
    クレベルを算出するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の微粒子成分分析装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114166829A (zh) * 2021-12-08 2022-03-11 华中科技大学鄂州工业技术研究院 一种浆料均匀性检测系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114166829A (zh) * 2021-12-08 2022-03-11 华中科技大学鄂州工业技术研究院 一种浆料均匀性检测系统及方法
CN114166829B (zh) * 2021-12-08 2023-09-19 华中科技大学鄂州工业技术研究院 一种浆料均匀性检测系统及方法

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