JP2001065784A - 気泡シート断熱材 - Google Patents

気泡シート断熱材

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JP2001065784A
JP2001065784A JP23830399A JP23830399A JP2001065784A JP 2001065784 A JP2001065784 A JP 2001065784A JP 23830399 A JP23830399 A JP 23830399A JP 23830399 A JP23830399 A JP 23830399A JP 2001065784 A JP2001065784 A JP 2001065784A
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heat insulating
cap
aluminum vapor
plastic
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JP23830399A
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English (en)
Inventor
Osamu Sugiyama
杉山  修
Hajime Kawakami
肇 川上
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Kawakami Sangyo KK
Original Assignee
Kawakami Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック気泡シートとアルミ蒸着フイル
ムとを積層してなる断熱シートにおいて、アルミ蒸着層
が酸化され難く、従って熱線反射能が長期にわたって維
持されるものを提供すること。 【解決手段】 透明性の高いポリエチレン製で多数のキ
ャップ状の膨らみを有するキャップフィルム(1)と、
同じく透明性の高いポリエチレン製で平坦なバックフィ
ルム(2)とを、キャップの底面で貼り合わせてなるポ
リエチレン気泡シートを2枚、アルミニウムの蒸着層
(3)を有するポリエチレンフィルム(4)を中に挟ん
で貼り合わせた積層構造を有する。アルミニウムの蒸着
膜の上には、プラスチックのオーバーコート(5)を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製の
気泡シートにアルミニウムの蒸着層を組み合わせた断熱
材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック気泡シートすなわち、とも
にプラスチック製であって、多数のキャップ状の膨らみ
を有するキャップフィルムと、平坦なバックフィルムと
を、キャップの底面で貼り合わせてなるシートは、緩衝
包装材として広く使用されるほか、このシートがもつ若
干の断熱作用を利用して、アルミ蒸着フィルムと組み合
わせた形で、断熱シートとしても使用されている。
【0003】従来のこの種断熱シートの積層構造は、図
1に示すようなものが代表的であって、キャップフィル
ム(1)とバックフィルム(2)とを貼り合わせてなる
気泡シートの一方の面に、アルミニウムの蒸着層(3)
を有するプラスチックフィルム(4)を重ねて製造され
ている。気泡シートのキャップの向きは、図示したもの
と反対の場合もあるし、気泡シートを二層重ねたものも
ある。アルミニウムの蒸着層(3)の表面には、その保
護のため、しばしばオーバーコート層(5)が設けられ
る。
【0004】この断熱シートの使い方は、建物やコンテ
ナーの壁・天井あるいは床の内部に入れることが多い
が、屋外に置く物品の包装に使用することもある。プラ
スチックとしては通常ポリエチレン、とくに低密度ポリ
エチレンが使用されていて、ポリエチレンは一般にガス
バリヤ性が低いから、アルミ蒸着層にオーバーコートを
設けた場合でも、大気中の酸素がアルミ蒸着層の表面に
到達してこれを酸化し、表面が白化して熱線反射能力が
低下しがちであり、さらにはオーバーコートが剥落する
という問題がある。ポリエチレンは耐候性も高くないか
ら、日光にさらされる用途において、この問題はいっそ
う深刻になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
スチック気泡シートとアルミ蒸着フイルムとを積層して
なる断熱シートにおいて、アルミ蒸着層が酸化され難
く、従って熱線反射能が長期にわたって維持されるもの
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の気泡シート断熱
材は、その代表的な例を図2に示すように、ともにプラ
スチック製であって、多数のキャップ状の膨らみを有す
るキャップフィルム(1)と、平坦なバックフィルム
(2)とを、キャップの底面で貼り合わせてなるプラス
チック気泡シートを2枚、アルミニウムの蒸着層(3)
を有するプラスチックフィルム(4)を中に挟んで貼り
合わせた積層構造を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の気泡シート断熱材におい
ても、従来から行なわれていたところと同様に、アルミ
蒸着層の上に、プラスチックのオーバーコート(5)を
設けることが好ましい。
【0008】この気泡シート断熱材の材料とするプラス
チックは、透明性の高いポリエチレンが好ましい。従来
の気泡シート断熱材において、プラスチック気泡シート
を2枚重ねた場合であってもアルミ蒸着層が積層構造の
表面に置かれ、本発明のように2枚の気泡シートの間に
置かれることがなかった理由は、ひとつはそのような貼
り合わせが技術的に困難であるということであり、いま
一つは、気泡シートがアルミ金属層の表面を覆うことに
よって、熱線の反射能が低めれれるのを避けたからであ
る。近年、フィルムに成形したときに、高い透明性を示
すポリエチレンが市場で入手できるようになった。具体
例は、「エボリュー」(三井化学製)や「スミカセン
E」(住友化学製)である。本発明は、このようなポリ
エチレンをプラスチック材料として使用し、実施するこ
とが好ましい。気泡シートとしての透明性は、材料のほ
か、製造技術によっても異なってくるが、好ましい材料
と適切な製造方法によるときは、光線透過率にして80
%の気泡シートを得ることができる。
【0009】本発明の気泡シート断熱材を構成する気泡
シートおよびアルミ蒸着フィルムの製造それ自体は、既
知の技術に従って実施することができる。本発明の断熱
材を製造するには、あらかじめ製造した1枚の気泡シー
トのキャップフィルム面またはバックフィルム面に、ア
ルミ蒸着を施し、その上にトップコート層を有するフィ
ルムをまず貼り合わて複合シートを得、続いて、これも
あらかじめ製造したもう1枚の気泡シートを、この複合
シートのアルミ蒸着のある面に貼り合わせるという逐次
法によるか、または、アルミ蒸着を施し、その上にトッ
プコート層を有するフィルムを挟んで、あらかじめ製造
した2枚の気泡シートをこれに貼り合わせる同時法によ
るかする。貼り合わせは、熱融着が適切であって、赤外
線加熱などの手段を利用する。もちろん接着剤の使用も
可能であるが、フィルム材料として最適なポリエチレン
に対しては強力にはたらく接着剤がないから、有利な貼
り合わせ法とはいえない。
【0010】本発明の断熱シートの用途は広い。住宅の
壁や天井材料の裏に貼ることにより暖冷房の効率を持続
的に高めることができる。プレハブ住宅においても、パ
ネル材の内部に装填して、高い断熱効果を得ることがで
きる。そのほか、一時的に屋外に置かれる物品に対し、
その包装に使用して、直射日光による過度の温度上昇や
物品の劣化を防ぐのにも有用である。
【0011】
【実施例】低密度ポリエチレンを材料として、キャップ
の直径10mm、高さ4mm、千鳥配置でピッチ11.
5mmの気泡シートを製造した。フィルムの厚さは、キ
ャップフィルムが50μm、バックフィルムが30μm
である。一方、同じポリエチレンのフィルム上にアルミ
蒸着層を有し、その上にポリエチレンのオーバーコート
を施した蒸着フィルムを用意した。層の厚さは、基材フ
ィルムが15μm、蒸着層が800オングストローム、
オーバーコートが5μmである。上記の気泡シートを2
枚、個々の巻き取りから繰り出し、蒸着フィルムを繰り
出し、接触面を赤外線で加熱しながら、水平に配置した
2本の圧着ロールの間に挟んで積層一体化し、本発明の
断熱シートを得た。
【0012】
【発明の効果】本発明の断熱シートは、2枚の気泡シー
トが重なった内部にアルミ蒸着層が存在するので、アル
ミ蒸着層が空気中の酸素による酸化から保護されて、白
化が進まない。つまり、アルミ蒸着層表面の鏡面が長期
間保たれ、光線を遮断し熱線を反射する性能が長く維持
される。気泡シートの材料として好適なポリエチレン
は、残念なことにガスバリヤ性が低く、長い年月の経過
のうちには酸化が進んで、断熱シートとしての性能も低
下するが、その速度は従来品に比べて格段に遅い。
【0013】アルミ蒸着層が断熱シートの表面に存在し
ないということは、断熱・保温効果を発揮する上で有利
である。断熱・保温の対象物と本発明の断熱材のアルミ
蒸着層との間には空気層が存在し、直接接触していない
から、熱伝達の三要素のうちで対流および輻射は避けら
れないものの、伝導は防げるから、全体として断熱効果
が高い。前述のように、アルミ蒸着層の上を気泡シート
が覆うことで、熱線反射性能が原理的にはやや低下する
はずであるが、透明性の好いフィルムを与えるポリエチ
レンを使用することにより、性能の低下は実質上防げ
る。
【0014】この断熱材は、厚さがあまり厚くないわり
には断熱性能が高く、住宅の壁や天井の材料に貼りつけ
て用いても、またプレハブ住宅のパネルに装填しても、
厚さを増さずに済むから広い居住空間を確保でき、かつ
軽量であるから取り扱いが容易で、輸送・施工に便利で
ある。アルミ蒸着層が2枚の気泡シートの間にあるた
め、製造時における巻き取りが、外面に蒸着層をもつ従
来品より容易である上、他の建材などとの接触により傷
つくことが防げるという利点もある。
【0015】アルミ蒸着層が2枚の気泡シートの間にあ
るということはまた、この気泡シート断熱材を建材の角
などに当てて屈曲させて用いたとき、伸縮しにくいアル
ミ蒸着層を中間にしてその外側と内側に、それぞれ伸縮
しやすい気泡シートがあるため、全体として屈曲が容易
で、フィットしやすく、使いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスチック気泡シートとアルミ蒸着フイル
ムとを積層してなる断熱シートについて、従来品の層構
成を示す拡大断面図。
【図2】 本発明に従うプラスチック気泡シート断熱材
について、層構成の一例を示す、図1と同様な拡大断面
図。
【符号の説明】
1 キャップフィルム 2 バックフィルム 3 アルミの蒸着層 4 プラスチック(ポリエチレン)フィルム 5 オーバーコート
フロントページの続き Fターム(参考) 3H036 AA09 AB03 AB18 AB32 AC03 4F100 AB10D AK01A AK01B AK01C AK01E AK04A AK04B AK04C AK04E AK06 AT00A BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10E DD20E DD21 DD21B EC01 EH66D EJ19 EJ42 GB08 GB15 JB03 JD10 JJ02 JL03 JL05 JN01A JN01B JN01C JN01E JN06 YY00A YY00B YY00C YY00E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ともにプラスチック製であって、多数の
    キャップ状の膨らみを有するキャップフィルムと、平坦
    なバックフィルムとを、キャップの底面で貼り合わせて
    なるプラスチック気泡シートを2枚、アルミニウムの蒸
    着層を有するプラスチックフィルムを中に挟んで貼り合
    わせた積層構造を有する気泡シート断熱材。
  2. 【請求項2】 アルミニウムの蒸着膜の上にプラスチッ
    クのオーバーコート層を有する請求項1の気泡シート断
    熱材。
  3. 【請求項3】 プラスチックとして透明性の高いポリエ
    チレンを材料とし、光線透過率が少なくとも80%ある
    気泡シートを使用した請求項1または2の気泡シート断
    熱材。
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