JP2001065638A - 特に自動車用に適するダブルダンピングフライホイール - Google Patents

特に自動車用に適するダブルダンピングフライホイール

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JP2001065638A
JP2001065638A JP2000213297A JP2000213297A JP2001065638A JP 2001065638 A JP2001065638 A JP 2001065638A JP 2000213297 A JP2000213297 A JP 2000213297A JP 2000213297 A JP2000213297 A JP 2000213297A JP 2001065638 A JP2001065638 A JP 2001065638A
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flywheel
double damping
stopper
washer
hub
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Ryuge Rene
リュゲ ルネ
Laurent Dequesnes
ドゥケーヌ ローラン
Ciriaco Bonfilio
ボンフィリオ シリアコ
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Valeo SE
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/023Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using fluid means
    • F16F15/027Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using fluid means comprising control arrangements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルダンピングフライホイールの軸方向の
寸法を小さくする。 【解決手段】 このダブルダンピングフライホイール
は、内側ハブ(18)の外周部と反作用プレート(1
6)の内周部との間で作用するトルク制限部材(19)
を含む第2フライホイール(13)を有し、内側ハブ
(18)はこのハブ(18)に回転自在に接続されたス
トッパーを収容し、弾性手段(70)に対する当接部と
して働くキャビティ(9)を構成している。弾性手段
(70)は、ハブ(18)に固定されたカウンタースト
ッパー(71)に支持され、一方、ストッパー(27
1)は、反作用プレート(16)の内側環状部(16
0)に接触する摩擦ワッシャー(280)に固定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車用に適
し、変速システムに内燃エンジンを回転結合するための
ダブルダンピングフライホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるダブルダンピングフライホイール
は、フランス国特許公開第2749904号公報に記載されて
いる。この明細書では、摩擦クラッチの反作用プレート
を構成するプレートと、要素、例えば反作用プレートに
よって囲まれた内側ハブとの間で、トルク制限部材が作
用するようになっている。
【0003】反作用プレートとハブは第2フライホイー
ルに属し、第2フライホイールは、反作用プレートの摩
擦面により、変速システムの被動部材、例えば自動車の
ギアボックスの入力シャフトに切り離し自在に接続され
るようになっている。
【0004】このダブルフライホールは、駆動シャフ
ト、例えば自動車の内燃エンジンのクランクシャフトに
回転自在に接続されるようになっている第1フライホイ
ールをも有する。
【0005】第2フライホイールは、そのハブによって
第1フライホイールに回転自在に取り付けられ、第1フ
ライホイールは、第2フライホイールの反作用プレート
と並列にほぼ横方向に配置された要素、例えばプレート
を有する。
【0006】第2フライホイールと第1フライホイール
とを弾性的に結合するよう、第1フライホイールと第2
フライホイールの要素との間で、弾性部材が作用するよ
うになっている。
【0007】この弾性部材は、湾曲したスプリングとす
ることができ、このスプリングは、第1フライホイール
に固定された当接部と、第2フライホイールのハブに固
定されたディスクの外周部に設けたアームとの間で、円
周方向に作用する。アームは、第1フライホイールの2
つの対向する当接部の間に配置されている。
【0008】変形例では、弾性部材は、ダブルダンピン
グフライホイールのアイドル位置で径方向に作用する。
【0009】フランス国特許公開第2749904号公報で
は、トルク制限部材は、摩擦ワッシャーを有し、このワ
ッシャーには、外側に向かって直線状となっているラグ
が設けられており、ラグは、ハブに軸方向の弾性度をも
って固定されたワッシャー内に設けられたオリフィスを
貫通している。
【0010】摩擦ワッシャーは、溝の側面を形成し、こ
の溝の一方の側面および底面は、ハブの外周部に属す
る。反作用プレートは、その内周部に内側環状部を有
し、この内側環状部は、溝の底部によてセンタリングさ
れると共に、溝の側面の間に分布されている。このよう
な構造は、軸方向の大きさを縮小するので、満足できる
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人は、軸方向
の大きさを大きくすることなく、ハブを活用できないか
と考えた。
【0012】本発明の課題は、このような要求を満たす
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記タ
イプのダブルダンピングフライホイールは、内側ハブの
形状が、反作用プレートの内側環状部よりも径方向内側
にキャビティを構成するようになっており、このキャビ
ティ内に摩擦ワッシャーに対して固定され、摩擦ワッシ
ャーに対して、第1フライホイールの方向に軸方向にず
れた少なくとも1つのストッパーが収容されており、反
作用プレートの内側環状部よりも下方において、軸方向
に作用する弾性手段が、前記ストッパーおよび内側ハブ
に固定された支持部品に固定された少なくとも1つのカ
ウンターストッパーに当接し、環状溝の側面の間に、環
状部をグリップするようになっていることを特徴とす
る。
【0014】本発明によれば、トルク制限器の機能、特
にトルクを伝達するための能力だけでなく、その有効寿
命も改善される。その理由は、軸方向に作用する手段
が、ストッパーと2つの別個の部品に属し、可能な場合
には、分割されたカウンターストッパーとの間で作用す
るため、この軸方向に作用する弾性手段により加えられ
る負荷を、正確に制御できるからである。摩擦ワッシャ
ーの径方向内側には、ハブに固定された支持部品が位置
するので、この支持部品の径方向の寸法は小さくなって
いる。
【0015】内側ハブによって境界が定められたキャビ
ティにより、トルク制限部材の高さにおける軸方向の寸
法が維持される。摩擦ワッシャーの上部には部品は設け
られておらず、弾性手段は、内側環状部よりも下方で作
用するので、軸方向の大きさが縮小される。更に、直線
状となっているラグはない。
【0016】一般的に、第1フライホイールの反対方向
に軸方向に開口することが好ましいキャビティ内に、ス
トッパーが収容されている。従って、この解決案は、簡
単でかつ経済的であり、ハブに固定される支持部品は、
一実施例では、弾性部材のための関節接続ジャーナルま
たは弾性部材に作用するディスクのための固定リベット
を形成するリブにより、ハブに固定されている。摩擦ワ
ッシャーは、静止時に傾斜していることが好ましく、次
に弾性手段の作用を受けて取り付けた後、傾斜を減少し
ながら直線状となる。この摩擦ワッシャーは、反作用プ
レートの環状部の形状に密に従い、トルク制限部材の性
能を高める。従って、トルク制限部材はより大きいトル
クを伝達できる。
【0017】軸方向に作用する弾性手段は、第2フライ
ホイールの反作用プレートの径方向内側に位置すること
も理解できると思う。そのため、この弾性手段は、従来
の弾性手段よりも高温となることはない。この弾性手段
は、反作用プレートの摩擦面から離間しているからであ
る。このような構造は、軸方向の大きさを縮小させ、か
つトルク制限部材の特性を良好に制御し、その有効寿命
を長くする上で望ましい。
【0018】本発明においては、キャビティは、内側ハ
ブを冷却し、従って、ハブと第1フライホイールの第1
中心ハブとの間で作用するベアリング手段を冷却する。
【0019】ストッパーとカウンターストッパーとは、
横方向を向き、互いに軸方向にずれていていることが好
ましい。
【0020】軸方向に作用する弾性手段は、複数の螺旋
スプリングから構成でき、軸方向の大きさを縮小するた
めに、軸方向に作用する弾性手段は、ベルビーユワッシ
ャーを含むことが好ましい。
【0021】場合によっては、弾性手段を、例えばダイ
ヤフラムとすることができる。すなわち、外周部にベル
ビーユワッシャーを有する部品とすることができる。こ
のベルビーユワッシャーの中心部は、径方向内側に延
び、ラグをペア状に分離するスロットにより、ラグに分
割されている。
【0022】弾性手段は、ベルビーユワッシャーから構
成することが好ましい。このベルビーユワッシャーまた
はダイヤフラムの外周部はストッパーに接触し、内周部
はカウンターストッパーに接触する。
【0023】軸方向に作用する弾性手段のベルビーユワ
ッシャーにより、トルク制限部材の有効寿命を長くする
ことが可能である。その理由は、ベルビーユワッシャー
は、従来の弾性手段よりも、摩耗を受けにくいからであ
る。
【0024】実際に、このことは、2つの別個の部品の
間でベルビーユワッシャーが働き、従って、特性曲線
(すなわち、たわみの関数として生じる力)を良好に制
御できるようになる。
【0025】公知のように、この特性曲線は、ベルビー
ユワッシャーによって生じる初期の負荷が曲線の最大値
を越えるように選択される。すなわち、この最大点に対
応するたわみよりも大きいたわみとなるように選択さ
れ、サイン曲線のほぼ一部の形状となる。当然ながら、
この初期の負荷は、特性曲線の最大値に近くなるように
選択される。
【0026】一実施例では、溝の底部はハブから成り、
このハブは、第1フライホイールと反対の軸方向に開口
したキャビティを形成するように、内側環状部よりも径
方向内側に中空とされている。
【0027】本発明においては、ストッパーは、このキ
ャビティ内に収容されている。従って、内側ハブは、内
側リングよりも下方で薄くなっている。より詳細には、
ハブ内の溝の底部は、スリーブに形成されており、この
スリーブの内周部は、摩擦ワッシャーに対するセンタリ
ング装置として働き、スリーブの外周部は、内側ワッシ
ャーのためのセンタリング装置として働く。
【0028】この摩擦ワッシャーは、形状的に協働する
ことにより、共に回転するようにハブに固定されてい
る。
【0029】例えばストッパーの内周部は、少なくとも
1つの横方向を向くラグとして延び、このラグは、ハブ
に形成されたノッチと係合する。
【0030】直径方向に対向する位置に、少なくとも2
つのラグと2つのノッチを設けることが好ましい。
【0031】従って、ハブに形成された開口するキャビ
ティ、および従来のトルク制限部材と比較して、追加さ
れた部品により、トルク制限部材の機能および特性は、
良好に制御される。このことは、全体として同じ大きさ
で、実際には、軸方向の寸法を若干小として可能となっ
ている。その結果、同じ大きさで、溝の側面の少なくと
も1つ、および環状部の関連する面の少なくとも1つを
切頭円錐形とし、伝達されるトルクを大きくすることが
できる。
【0032】キャビティの底部に孔を設けることによ
り、すなわち、ハブ内に孔を設けることにより、トルク
制限部材をより良好に冷却できる。
【0033】変形例として、ハブは、この目的のため
に、ダンパープレートにより内側環状部の下方で薄くな
っている。反作用プレートのためのセンタリング装置と
して働くのは、このダンパープレートの外周部である。
【0034】一実施例では、ダンパープレートの外周部
は、内側環状部の外周部を、第1フライホイールに向け
て曲げられた反作用プレートの側方面に接続する軸方向
を向く環状表面に密に接触する。
【0035】ダンパープレートと環状部とが、こすれ合
いながら接触することにより、削り屑が生じる。この削
り屑を排出するために、ダンパープレートの周辺に、ノ
ッチが設けられている。
【0036】変形例では、摩擦ワッシャーはストッパー
により、形状的に協働することにより、カウンタースト
ッパーと回転自在に接続される。このストッパーは、カ
ウンターストッパーに設けられた関連する孔に係合する
少なくとも1つのラグを有する。
【0037】変形例では、カウンターストッパーには、
例えばU字形をした皿状部品が設けられ、この部品に、
ストッパーのラグが係合する。ハブはそのままであるの
で、このような解決案は経済的である。
【0038】同様に、ハブのダンパープレートにより、
反作用プレートをセンタリングする解決案は、ハブがセ
ンタリングスリーブを有していないので、径方向の大き
さを縮小できるため、有利である。カウンターストッパ
ーは、摩擦ワッシャーのためのセンタリング装置として
働くことができることが、上記から明らかである。この
ようにするには、カウンターストッパー内に設けられた
2つの関連する孔、または皿状部品に係合する少なくと
も2つの上記ラグを、摩擦ワッシャー上のストッパーに
設けるだけでよい。
【0039】ダンパープレートは、例えば重ね鋳製また
はクリンプ加工により、ハブに固定しながら、ハブと別
個のものとしてもよい。
【0040】このことは、内側リングについても当ては
まる。従って、内側リングは、重ね鋳製またはクリンプ
加工により反作用プレートに取り付けできる。これによ
り、内側環状部の厚さを薄くすることができ、よって軸
方向の大きさを小さくできる。
【0041】一般に、ダンパープレートまたは内側環状
部を、何らかの手段により、それぞれハブおよび反作用
プレートと組み立てることができる。
【0042】内側環状部は例えば金属製である。このこ
とは、ダンパープレートにも当てはまる。ダンパープレ
ートは、摩耗防止層、例えばニッケルまたはモリブデン
をベースとする摩耗防止層で被覆できる。これらの部品
は、急冷加工により硬化された板金から経済的に製造で
きる。
【0043】これらのすべてにより、ダブルフライホイ
ールの有効寿命を長くすることができる。その理由は、
内側環状部は、例えば鋳鉄から製造された反作用プレー
トと共に、鋳製により製造された内側環状部よりも摩耗
しにくいからである。
【0044】次に、添付図面を参照し、本発明について
説明する。
【0045】
【発明の実施の形態】図中、ダブルダンピングフライホ
イール11は、自動車の内燃エンジンのクランクシャフ
トと変速システムの入力部材、例えばギアボックスの入
力シャフトとの間で作動する。
【0046】簡潔にするため、図において共通する要素
には、同じ符号を割り当ててある。
【0047】内燃エンジンを変速システムに結合するた
めのこのダブルダンピングフライホイール、本例ではト
ーションフライホイールは、第1フライホイール12と
第2フライホイール13とを有する。これらのフライホ
イールは、軸方向に作用する摩擦装置46、およびほぼ
放射状に配置された弾性ダンピング装置15に抗し、軸
方向の共通対称軸線X−Xを中心として共に回転するよ
う、かつ互いに移動できるように、同軸状に取り付けら
れている。
【0048】弾性ダンピング装置15は、公開番号第27
69062号として公開されたフランス国特許出願第97 1211
5号明細書に記載されている。詳しい情報を望む場合に
は、この明細書を参考とされたい。
【0049】図3から判るように、各ダンピング装置1
5は、第1サブアセンブリ27に属すケーシング26内
に設けられた少なくとも1つの螺旋スプリング24を囲
み、第1サブアセンブリ27の外周部には、第1関節接
続部品29が設けられている。この第1関節接続部品2
9には、関節接続軸線Y−Yを構成する円筒形の孔42
が設けられている。この部品29は、溶接により管状の
ケーシング26に取り付けられている。
【0050】弾性ダンピング装置15は、第2サブアセ
ンブリ30を有する。この第2サブアセンブリ30は、
第2関節接続ヘッド34が設けられたロッド32に取り
付けられた、異なる剛性を有する2つの同心状の螺旋ス
プリングからなる弾性部材24、25を含み、関節接続
ヘッド34には、関節接続軸線Z−Zを構成する円筒形
ボアが設けられている。
【0051】ケーシング26の内部に設置されたロッド
32の上端部に位置する第1ストッパー36に属するピ
ストン37に、弾性部材24、25が当接している。本
例では、溶接により金属ロッド32に固定されたピスト
ン37の外周部に、ガイドリング41が鋳製されてい
る。
【0052】弾性部材24は、弾性部材25およびロッ
ド32を囲み、第1関節接続ヘッド29を支持している
端部と反対の、ケーシング26の端部39に固定された
第2ストッパー38に当接している。
【0053】第2ストッパー38は塑性変形可能であ
り、底部51を有する。この底部51は、本例では溶接
によりケーシング26の底端部に固定されている。この
底部51をロッド32が貫通している。底部51とスプ
リング24との間に、塑性変形可能な手段が配置されて
いる。この手段は、ロッド32を径方向に離間したまま
囲むスカートを有するカップ61を有し、このカップ6
1には、横方向の環状リム62が設けられており、この
リムに、剛性の最も小さいスプリング25の端部が当接
している。
【0054】ロッド32と、底部51と、カップ61と
によって構成される空間内に、ガイドリング64が入れ
られている。このカップ61は、弾性部材24と当接す
るための、横断面が凹状をした環状ワッシャーを有す
る。塑性変形可能になっているのはこの部分である。
【0055】当然ながら、変形例として第2769062号と
して公開されたフランス国特許出願第97 12115号の他の
実施例も、本発明に適用可能である。
【0056】応用例に応じて数が決まる各弾性ダンピン
グ装置15のために、第2フライホイール13の内周部
にジャーナル45がリベット締めされている。このジャ
ーナル45は、第2質量部材とも称される第2フライホ
イール13に属する内側ハブ18に位置する。ジャーナ
ル45の外周部と、第2関節接続ヘッド34内の円筒形
ボアとの間に、径方向にベアリング(符号なし)が挿入
されている。
【0057】同様に、第1質量部材とも称される第1フ
ライホイール12に属する横方向要素14の外周部に、
ジャーナル44が位置している。ジャーナル44の外周
部と第1関節接続ヘッド29内の孔42との間に、符号
の付けられていないベアリングが設けられている。
【0058】従って、各弾性ダンピング装置15は、2
つの軸線Y−YとZ−Zとの間の、第1フライホイール
12と第2フライホイール13との間で関節接続される
よう取り付けられている。2つのフライホイール12と
13とが相対的に円周方向に移動する結果、各弾性ダン
ピング装置は延伸され、ダブルダンピングフライホイー
ルのアイドル位置に対し、径方向を向く弾性部材24、
25が圧縮されて、延伸が終了する。
【0059】これについて更に情報を望む場合には、上
記フランス国特許出願第97 12115号明細書、特に径方向
に作用する弾性部材24、25の圧縮を示すその図1を
参照されたい。
【0060】本明細書の図2に示すように、第2フライ
ホイール13は、摩擦クラッチの反作用プレートを形成
するプレート16を有し、このプレートには、変速シス
テムの入力部材、例えば本例ではギアボックスの入力シ
ャフトに回転自在に固定されるようになっている摩擦デ
ィスクが設けられている。この摩擦ディスクの外周部に
は、少なくとも1つの摩擦ライニングが設けられてい
る。
【0061】摩擦クラッチは、ネジ(図1では、そのう
ちの1つが120として示されている)によって反作用
プレート16に固定されたカバーを有し、反作用プレー
ト16には、このネジ固定のために、外周部にネジ切り
された孔が設けられている。この反作用プレート16
は、背部に摩擦面17を有する。
【0062】反作用プレート16は、カバーをセンタリ
ングするためのスタッド121をも支持している。カバ
ーに回転自在に接続された圧力プレートに作用し、圧力
プレートと反作用プレートとの間に摩擦ライニングをク
ランプするための、中空状のカバーの底部に、ダイヤフ
ラムが当接している。通常、クラッチは係合状態にあ
り、内燃エンジンのトルクは、本例では摩擦ディスクの
摩擦ライニングを介し、ギアボックスの入力シャフトに
伝達される。
【0063】マニュアル、自動または半自動タイプの係
合解除装置により、押すことによってダイヤフラムのフ
ィンガーの内側端部に作用させることにより、ダイヤフ
ラムはクラッチを切り、トルクの伝達を中断するよう
に、ダイヤフラムは枢動させられる。従って、反作用プ
レートは、摩擦ディスクを介し、係合を解除できるよう
に、その摩擦面17により、変速システムの入力部材に
回転自在に接続されている。
【0064】更に情報を望む場合には、1998年7月
28日に出願されたフランス国特許出願第98 09638号明
細書、特にその図5を参照されたい。ここでは、ダイヤ
フラムが係合手段の一実施例となっているので、他の実
施例も考えつくことができよう。また、この摩擦クラッ
チには、摩擦ディスクの摩擦ライニングの摩耗を補償す
るための装置を設けることができる。
【0065】上記明細書(図1および図2)を検討すれ
ば、第1フライホイールと第2フライホイオールとの間
で作用する弾性部材が円周方向に作用すると共に、第1
フライホイールに固定された2つのガイドワッシャー
と、第1フライホイール13のハブに固定されたダンパ
ープレート、または中心ディスクとの間で作用し、弾性
部材が、第1フライホイール12によりその外周部にて
主要部品のために支持されたシールされたチャンバ内に
取り付けられていることが理解できよう。
【0066】第1フライホイール12の横方向要素14
は、フランス国特許出願第98 09638号明細書の図3〜図
6、または摩擦クラッチのコンパクトな実施例を示す本
願の図7に示されているように、金属支持フランジを有
することができる。この出力シャフト、本例では、前記
エンジンのクランクシャフトと第1フライホイール12
が有する第1ハブ6との間に補強部を形成する第2ハブ
により、内燃エンジンの出力駆動シャフトに、第1フラ
イホイール12を固定できる。
【0067】本例では、横方向要素14は、慣性ディス
クを形成する反作用プレート16のような鋳製可能な材
料から製造されたプレートから成っている。プレート1
4と16とは、本例では鋳鉄から製造されている。いず
れのケースにおいても、横方向要素14(フランジまた
はプレート)は、背面に摩擦ディスクの摩擦ライニング
のための摩擦面17を有する反作用プレート16と平行
となっている。
【0068】弾性ダンピング装置15は、横方向要素1
4と第2フライホイール13が中心に有するハブ18と
の間に、径方向または円周方向に作用する。
【0069】従って、これら弾性部材24、25は、部
材14、16および18によって構成された空間内に設
けられている。反作用プレートの軸方向のオフセット
は、中心部に第1フライホイール12を有する第1ハブ
によって得られている。
【0070】第2フライホイール13は、平ベアリング
タイプ、またはボールベアリングタイプの小さい寸法の
ベアリング手段5によって、第1フライホイール12の
第1ハブ16に、回転自在にハブ18によって取り付け
られている。
【0071】第1ハブ6は、被動部材の自由端部、本例
ではギアボックスの入力シャフトの自由端を支持するた
めのパイロットベアリング7を内部に支持できる。
【0072】ここで、ベアリング手段8は、第1ハブ6
の外周部と第2フライホイールのハブ18の内周部との
間で作用するボールベアリングから構成されている。
【0073】変形例として、ボールベアリングの外部リ
ングは、フランス国特許公開第2749904号公報に記載さ
れているように、第2フライホイールのハブ6によって
形成できる。
【0074】変形例として、ボールベアリングを、コン
デンサ放電溶接により、第1ハブ6およびハブ18に固
定いうる。この場合、ベアリングは、フランス国特許公
開第2754034号公報に記載されているように、第2フラ
イホイールの第1ハブ6と内側ハブ18との間におい
て、軸方向に作用する。
【0075】いずれのケースでも、ベアリング手段8
は、第1ハブ6によって支持されており、第1ハブ6と
ハブ18との間で、軸方向または径方向に作用し、第2
フライホイール13を、第1フライホイール12に回転
的に取り付けている。
【0076】ハブ18は、プレート16とハブ18との
間にトルク制限部材19が介在された状態で、反作用プ
レート16によって囲まれているので、このハブ18
は、内側ハブとなっている。このトルク制限部材19
は、反作用プレート16の内周部と、処理された鋼鉄製
のハブ18の外周部との間で作用する。
【0077】反作用プレート16は、後述するように、
内側ハブ18に回転自在に取り付けられている。この内
側ハブ18には、第1フライホイールを、本例では自動
車のエンジンのクランクシャフト、または変形例では、
クランクシャフトに固定された第2ハブに固定するため
であるネジ21のヘッドにアクセスできるよう、少なく
とも1つの工具が通過するための貫通孔20が設けられ
ている。
【0078】固定部材21であるネジのヘッドは、工
具、本例ではネジ止め工具が係合するへこみを有する。
このネジは、貫通孔20に軸方向に一致するよう、横方
向要素14であるプレートに設けた孔22を貫通してい
る。
【0079】貫通孔20は、ベアリング手段8、本例で
はハブ18の内周部にボールの1つの列を備えるベアリ
ング8よりも径方向外側に位置している。
【0080】これらの孔20は、ネジのヘッド21の径
よりも大きい直径を有し、従ってヘッド21は、最終的
に自動車のメーカーによって取り付けられるようになっ
ている。変形例として、ネジのヘッドを、貫通孔20の
直径よりも大きい直径を有するものとし、ネジを保持し
て、自動車メーカーに供給することができる。第1フラ
イホイール12は、その外周部に、自動車のスタータリ
ング23を支持していることに留意するべきである。
【0081】より詳細に説明すれば、図1〜図4では、
横方向要素14であるプレートは、外周部のほうがより
厚くなっており、このスタータリング23はプレートが
外周部に有する軸方向に向いたショルダー付き円筒形表
面123に焼ばめにより公知の態様で取り付けられてい
る。このプレートはその外周部にプレートに圧嵌めされ
たジャーナル44を支持するワッシャー状をしたシート
124も支持している。このワッシャー124はリベッ
ト125によりプレートに固定されている。従って、鋳
造可能な材料から製造されたプレートの外周部には、ジ
ャーナル44を支持するためのフォークジョイントが形
成されている。プレートとワッシャー124との間に、
軸方向に第1関節接続部品24が挟持されており、一
方、これら部品はジャーナル44に取り付けられてい
る。
【0082】これら2つの関節接続部品29の間で、横
方向要素、すなわちプレートは、第1フライホイール1
2の慣性を増加するための突起129を有する。これら
突起129は、厚み部分129の間で、円周方向に交互
に挟持された弾性ダンピング装置15のケーシング26
を妨害しないように、ほぼ三角形の形状となっている。
【0083】ここで、第1ハブ6は、横方向要素14で
あるプレートと一体部品として製造されている。こんハ
ブ6は、プレートと一体的に鋳製されている。
【0084】当然ながら、変形例では、第1ハブ6は、
例えばリベット締めにより横方向要素14(プレート)
に取り付けられるか、または一般的には、図7から理解
できるように、ほぼ横方向を向くフランジに取り付けら
れている。
【0085】軸方向に作用する摩擦手段46は、フラン
ス国特許公開第2754034号明細書に記載のタイプのもの
であり、更に情報を望む場合には、この明細書を参考と
されたい。摩擦手段46は、貫通孔20およびジャーナ
ル46よりも径方向外側で作用する。摩擦手段46は、
第2フライホイール13の方を向いている横方向要素1
4(プレート)の背面114をこすることができるプラ
スチック材料製の制御ワッシャー146を含んでいる。
【0086】制御ワッシャー146は、ジャーナル45
を延長する円筒形のスタッド147状をした軸方向の突
起により、第2フライホイールに回転自在に接続されて
いる。この目的のために、各スタッド147は、ワッシ
ャー146がその内周部に有するスカラップ(符号な
し)に進入している。ワッシャー146は、その外周部
に外歯の組を有し、この歯の組は、歯とスカラップとを
交互に配置することによって形成されている。
【0087】摩擦ワッシャー148は、制御ワッシャー
146を囲み、その内周部に内歯の組を有する。この内
歯の組は、歯とスカラップとを交互に配置することによ
って形成されている。内歯の組の歯は、円周方向の間隙
をもって外歯の組内のスカラップに進入し、この逆に、
外歯の組は、円周方向の間隙をもって外歯の組における
スカラップに進入している。従って、摩擦ワッシャー1
48は、円周方向の間隙をもって制御ワッシャー146
に噛合している。
【0088】ワッシャー148は、横方向要素14であ
るプレートの背面146をこすることができるか、また
は変形例として、この背面144に固定された部品、す
なわちクラッディングをこすることができる。プレート
には、リベット152により閉鎖ワッシャー151が固
定されている。リベット152はワッシャー148の径
方向外側に位置する。制御ワッシャー146は、その横
方向要素(プレート)14への固定領域よりも径方向内
側にて面114とテーパ付きワッシャー151の内周部
との間にグリップされている。ワッシャー151が弾性
変形可能となるように、このワッシャー151には、フ
ランス国特許公開第2754034号公報の図17に示されて
いるような開口部が設けられている。
【0089】形状的に協働することによる接続により、
プレートには、当接ワッシャー149が係合している。
このワッシャー149上のラグ(符号なし)は、リベッ
ト152の下方にて、プレート上に設けられた軸方向溝
(符号なし)に進入している。
【0090】横方向要素14(プレート)に対して、軸
方向に取り付けられた当接ワッシャー149に作用し、
更に面114と当接ワッシャー151との間に摩擦ワッ
シャー148をクランプするよう、閉鎖ワッシャー15
1に軸方向に作用する弾性ワッシャー150、ここでは
ベルビーユワッシャーが当接している。
【0091】面114と閉鎖ワッシャー151の内周部
との間に、軸方向に制御ワッシャーがグリップされてい
る。2つのフライホイオール12と13から相対的に回
転運動する間、制御ワッシャー146は、スタッド14
7により、共に回転しながら駆動され、面114とワッ
シャー151との間で連続的にこする運動を行う。摩擦
ワッシャー148は、外歯と内歯との間の間隙を吸収し
た後に遅れた状態で作動する。ワッシャー148は、こ
の効果を高める。
【0092】面114とプレート14に回転自在に固定
された当接ワッシャー151との間の摩擦は、ワッシャ
ー151よりも剛性の大きいベルビーユワッシャー15
0によって制御される。
【0093】これらのいずれについても、上記フランス
国特許公開第2754034号に記載されている。当然なが
ら、ワッシャー148、146は、反作用プレートの横
方向要素14によって支持されている。
【0094】これら構造のいずれも、通路20よりも径
方向外側に位置し、かつリベット152および摩擦面1
7よりも径方向内側に位置する、摩擦手段46と反対に
位置するトルク制限部材19の存在と良好に結合してい
る。ここで、トルク制限部材19は、摩擦ワッシャー2
80を有し、この摩擦ワッシャーの平均半径は、軸方向
の大きさを縮小するのに好ましい摩擦ワッシャー148
の半径とほぼ等しいことが好ましい。
【0095】より詳細に述べると、慣性ディスクを形成
する反作用プレート16は、内周部において、18の径
方向内側に厚みの薄い横方向に向いた内側環状部160
を有する。この内側内周部160は、ダンパープレート
180および摩擦ワッシャ180によって、側方の境界
が定められた環状溝10内に回転自在に取り付けられて
いる。
【0096】このダンパープレート180およびワッシ
ャー280は、横方向を向いているので、ダブルトーシ
ョンダンピングフライホイールの軸方向の対称回転軸線
を構成する軸線X−Xに対して直角となっている。ハブ
18により、環状溝10が支持されており、この環状溝
は、ハブ18の外周部にて延びている。
【0097】トルク制限部材19は、環状溝10の下方
に、ワッシャー72と、少なくとも1つのカウンタース
トッパー71と、軸方向に作用する弾性手段70と、少
なくとも1つのストッパー271も有し、ストッパー2
71は、ベアリング手段80によって第1ハブ80に回
転自在に取り付けられた内側ハブ18に回転自在に取り
付けられた摩擦ワッシャー280に固定されている。カ
ウンターストッパー71は、このストッパーが取り付け
られているワッシャー72に対して径方向外側に延びて
いる。ストッパー271は、摩擦ワッシャー280に対
して内側に延びている。
【0098】環状部160は、内側手段18に属し、環
状溝10の円筒形底部を形成する軸方向を向く環状スリ
ーブ182の外周部183によりセンタリングされる円
筒形ボアを有する。
【0099】従って、反作用プレート16は、この反作
用プレートによって囲まれたハブ18のスリーブ182
によりセンタリングされながら、スリーブ182に回転
自在に取り付けられている。
【0100】ダンパープレート180および摩擦ワッシ
ャー280は、横方向を向く内側面181および281
をそれぞれ有する。第1側面181と第2側面81と
は、互いに対向しており、環状溝10の内側面181、
281を形成している。
【0101】環状部160は、環状部160の側面によ
って形成された外側面161、162を有する。これら
外側面161、162は、カウンターストッパー71に
当接し、かつストッパー271に当接している軸方向に
作用する弾性手段70の作用により、内側面181、1
82に当接し、これをこすることができる。
【0102】変形例として、環状溝10の側面181、
281のうちの少なくとも1つは、形状が切頭円錐形で
ある。そのため、環状部160の相補的な外側面16
2、161は、テーパの付いた形状となっている。例え
ば関連する側面161、281は、一実施例では切頭円
錐形である。本発明によれば、内側ハブ18は、反作用
プレート16の内側環状部160の径方向内側にてキャ
ビティ9の境界を定めるような形状となっている。
【0103】図示の例では、ハブ18は、内側環状部1
60よりも下方で、より薄い厚さとなっており、第1フ
ライホイールと反対方向に、キャビティ9は軸方向に開
口している。従って、図示されている例では、キャビテ
ィ9は盲であり、キャビティ9の底部は、内側ハブ18
により、本例では、ハブ18のダンパープレート180
によって境界が定められている。
【0104】このダンパープレート180は、ハブ18
と一体的部品であるか、またはハブ18を二重材料のハ
ブとすることができるように、後述する態様で固定する
ことにより、ハブ18に取り付けられる。
【0105】内側ハブ18の外周部に形成されたキャビ
ティ9内に、ストッパー271が収容されている。この
キャビティ9は図1〜図4では中空状となっており、こ
の中空部は、薄い厚さのハブ18に形成されている。
【0106】図1〜図4では、中空部9は、軸線X−X
のスリーブ182により、径方向外側に境界が定められ
ている側方、すなわち横方向は、ダンパープレート18
0によって境界が定められている。このダンパープレー
ト180は、スリーブ182の各側で横方向に延び、キ
ャビティ9の横方向底部を形成している。
【0107】中空部9の内周部は、貫通孔20が形成さ
れている主要部分184に対して径方向外側に突出する
ダンパープレート180よりも厚い内側ハブ18の主要
部分184によって、境界が定められている。従って、
ダンパープレート180は、ハブ18上の突出物となっ
ている。
【0108】本発明の1つの特徴によれば、ダンパープ
レート180は、より高い部品としてスリーブ182を
支持している。このスリーブの内周部は、本例では軸方
向に向いた環状部分173の外周部におけるセンタリン
グ装置として働く。環状部分173は、中空部9内部に
収容されたストッパー271に摩擦ワッシャー280を
接続し、横方向要素14と反対方向の軸方向に開口する
キャビティを形成している。鋳製、または変形例では機
械加工によりキャビティ9を得ることができる。
【0109】いずれの場合においても、スリーブ182
の内周部を機械加工し、センタリング装置を形成するこ
とが必要である。スリーブ182は、その外周部により
内側環状部160に対するセンタリング装置として働
く。
【0110】ストッパー271は、摩擦ワッシャー28
0と同じ横方向に延びるカウンターストッパー71より
も径方向外側に延びている。このカウンターストッパー
71は、第1フライホイール12と反対方向に、ストッ
パー271に対して軸方向にずれている。
【0111】ストッパー271は、中空部9により内側
ハブ18の厚さ内にほぼ位置している。カウンタースト
ッパー71は、第1フライホイール12および弾性ダン
ピング装置18と反対側を向く背面と同じ側にて、内側
ハブ18の外側に軸方向の突起として延びている。この
ストッパー271は、内側ハブ18の主要部分18が外
周部に有するラジアルノッチ185に係合する少なくと
も1つの横方向接続ラグ271により、径方向内側に延
びている。
【0112】2つのラグ272と2つのノッチ185と
が設けられており、これらノッチ185とラグ272と
は径方向に対向している。従って、形状の協働による接
続部が、ラグ272とハブ18との間に存在しているの
で、摩擦ワッシャー280は、特に摩耗現象の結果とし
てハブ18に対して、軸方向に移動できる状態のまま、
ハブ18に対して回転自在に固定されている。
【0113】当然ながら、ラグ282とノッチ185の
数は、適用例に応じて決まる。ノッチ185は、ラグ2
72が移動不能(ジャミング)状態となるのを防止する
ように、丸くされた内側ラジアル端部(図4)を有し、
長円形である。ラジアル272は、ノッチ185の形状
と相補的な形状を有し、取り付け間隙をもってノッチ1
85に進入している。変形例では、ラグ272とノッチ
185は別の形状である。
【0114】ラグ272は、径方向にずれ、更にストッ
パー271に対して、第1フライホイール12の方向に
軸方向にもずれている。このような構造により、ワッシ
ャー72とノッチ185の横方向底部186との間で、
軸方向にラグ272が挟持されている。
【0115】ノッチ185は、中空部9を内側に径方向
に延びており、外側に向かって軸方向に、すなわち、第
1フライホイール12と反対方向に開口している。横方
向底部がダンパープレート182から成る中空部9につ
いても同じこと言える。これによって、軸方向の大きさ
を縮小することが可能となっている。
【0116】ノッチ185のほぼ横方向を向く底部18
6と共に回転するように駆動するためのラグ272との
間に、軸方向の間隙が存在する。従って、ストッパー2
71とダンパープレート180との間にも、軸方向の間
隙が存在する。ラグ272は、ストッパー271と一体
的な部品となっており、ストッパー271自身も、摩擦
ワッシャー280と一体的な部品となっている。
【0117】部材272、271、173および280
は、軸方向の大きさおよびコストを低減するために、本
例では、プレス加工された板金から製造された1つの同
じ部材に属する。軸方向に作用する弾性手段70は、本
発明の1つの特徴に従い、反作用プレートの内側環状部
160の下方に位置し、部品の数を低減し、かつワッシ
ャー70により、摩擦ワッシャー280にかかる負荷を
良好に制御するよう、本例では、ベルビーユワッシャー
から成っている。
【0118】変形例では、このベルビーユワッシャー7
0は、ダイヤフラムに置換される。いずれの場合にせ
よ、ワッシャー70の軸方向の長さは、最小となってい
る。当然ながら、軸方向に作用する弾性手段を、「オン
デュフレックス(Onduflex)」ワッシャータイプの波形
弾性ワッシャーとすることができる。この場合、カウン
ターストッパー71とストッパー271とは、環状形状
のほぼ同一円周部に位置する。
【0119】カウンターストッパー71も、その支持ワ
ッシャー72と一体的な部品となっており、S字形の横
断面を有する接続領域73によって、ワッシャー72の
外周部に接続されている。ワッシャー72は、本例では
プレス加工された板金から製造されており、内周部にス
カラップ74を有し、このスカラップ74は、ネジ21
のヘッドおよびネジ止め工具を通過させるための貫通孔
20と軸方向に整合している。
【0120】ワッシャー72には、スカラップ74と円
周方向に交互に配置された孔74があいており、このワ
ッシャーは、貫通孔20およびスカラップ74よりも大
きい平均円周部上に径方向に位置している。2つの孔1
74の間で、円周方向にて、2つの径方向に対向する孔
20よりも径方向外側にノッチ185が位置し、2つの
孔174は、内側ハブ18内に形成された孔274と軸
方向に一致している。従って、内側ハブ18は、図4か
らより明瞭に判るように、最大の機械的強度を有し、ノ
ッチ185は、孔174、274よりも大きい平均円周
部にほぼ位置している。
【0121】ベルビーユワッシャー70は、その外周部
において、ストッパー271に当接し、その内周部にお
いて、カウンターストッパー71に当接し、摩擦ワッシ
ャー280をダンパープレート180の方向に押圧して
いる。本例では、リベット締めによりハブ18へワッシ
ャー72を固定する前に、後述するように、ジャーナル
45によりワッシャー70を取り付けることが好まし
い。
【0122】ラグ272とノッチ185の横方向の底部
186との間の軸方向の間隙により、ワッシャー280
は、当初ダンパープレート180の方向に傾斜でき、次
に、弾性ワッシャー70の作用により直線状となり、環
状部160の外側面161に完全に従うことができる。
【0123】環状部160の他方の外側面162は、ダ
ンパープレート180の機械加工された内側面181に
完全に当接する。従って、トルク制限部材19の性能お
よび有効寿命は、環状部の機械加工された横方向の外側
面161、162と環状溝10の内側側面281、18
1との間を最大に接触させることによって改善される。
この場合、環状部160は、軸線X−Xと反対方向に外
側に向かって径方向に開口する環状溝10の側面18
1、281の間に、軸方向にクランプされる。
【0124】これらはいずれも、部品71〜73および
271、272、273、280に対して軸方向に作用
する弾性手段70を外すことによっても可能になる。
【0125】従来技術と比較して、軸方向の大きさは増
加せず、むしろ逆に、この大きさは若干小さくなってい
る。従って、上記のように、従来技術と比較して、軸方
向の大きさを増すことなく、側面181、281の少な
くとも1つ、および外側面162、161の少なくとも
1つを、切頭円錐形とすることができる。
【0126】更に、弾性手段70を、摩擦面17から更
に離間してあるので、あまり高温とはならない。その理
由は、弾性手段は、環状部160よりも径方向内側に位
置し、キャビティ9内に一部が進入しているからであ
る。
【0127】ワッシャー280およびカウンターストッ
パー71は、摩擦面17とほぼ同一平面にあり、内側ハ
ブ18は、摩擦面17に対して、横方向要素14の方向
に軸方向に若干ずれている。
【0128】従って、トルク制限部材19は、摩擦手段
46に類似し、このトルク制限部材は、カウンタースト
ッパー71から成る第2ワッシャーを放射状に囲む、第
1摩擦ワッシャー280を有する。ワッシャー71、2
80は、ほぼ同一平面に位置している。これらのワッシ
ャー71、280は、軸方向に作用する弾性手段70に
よって接続されている。
【0129】ジャーナル45は、一端で摩擦手段46を
回転自在に駆動し、他端部でカウンターストッパー71
を駆動する。摩擦ワッシャー148の平均直径は、摩擦
ワッシャー280の平均直径とほぼ等しい。このよう
に、ダブルダンピングホイール内で良好な力の分布が得
られ、内側ハブ16の主要部分184よりも径方向外側
に延びるケーシング26、および制御ワッシャー146
のアクティブ表面により、最小の軸方向の大きさが得ら
れる。
【0130】ジャーナル45は、リベット締めによりワ
ッシャー72を固定するよう、従って、ハブ18のカウ
ンターストッパー71を固定するようにも働く。
【0131】ここでジャーナル45は、摩擦手段46お
よびプレート14に向かって曲げられた内側ハブ18の
横方向面に接触することができるカラー145を有す
る。このカラー145は、整合する孔274、173を
貫通する本体として延びている。この本体は、支持ワッ
シャーを越えた自由端にヘッドを有する。このヘッド
は、ワッシャー72をリベット締めすることにより、ジ
ャーナル45によりハブ18へ固定するためのワッシャ
ー72と接触した状態で押し潰される。こうして、この
ワッシャー72は内側ハブ18に固定される。
【0132】変形例として、ワッシャー72を、ジャー
ナル45と異なる固定手段によりハブ18に固定するこ
ともある。
【0133】プレート14に向くように曲げられたダン
パープレート180の面は、プレート14に向くように
に曲げられたプレート16の横方向面と同じ平面にほぼ
位置する。
【0134】トルク制限部材19は、内側ハブ18内に
形成されたキャビティ9により、プレート14の厚さ内
にほぼ位置し、これによって、ハブ185の部品184
およびベアリング8の冷却が促進される。
【0135】ジャーナル185の押し潰されたヘッド
も、反作用プレート16の厚さ内にほぼ位置している。
環状溝10は、内側ハブ18によって境界が定められて
おり、ダンパープレート180、従って、ハブ18とは
別個の摩擦ワッシャー280によって形成された側面を
有する。このワッシャー280は、ダンパープレート1
80に対して軸方向に移動できるが、一方、内側ラグ2
72およびノッチ185によって、ハブ18に回転自在
に接続されうる。
【0136】摩擦ワッシャー280は、カウンタースト
ッパー71を囲み、摩擦ワッシャー280と支持ワッシ
ャー72との間に、径方向に弾性手段70が設けられて
いる。従って、環状部160の軸方向位置は、ダンパー
プレート180の厚さに応じて決まる。弾性装置15
は、極めて長い径方向の長さを有することができる。本
発明によれば、ハブ18は、ストッパー271を収容す
るために中空とされている。
【0137】当然ながら、カウンターストッパー71お
よびストッパー271は、例えばスロットにより分割で
きる。摩擦ワッシャー280とワッシャー72は、環状
セクターに分割できる。この場合、摩擦ワッシャー28
0の各セクターは、少なくとも1つのラグ272を有す
る。
【0138】変形例としては、カウンターストッパー7
1およびストッパー271は、例えば溶接により、例え
ばそれぞれワッシャー72およびワッシャー280に固
定状態に取り付けられる。
【0139】本発明によれば、軸方向の大きさを同一と
するために、一方の環状部160と他方の溝10の側面
および底部との間で、摩擦カバーまたはライニングが作
用できる。このことは他の図にも当てはまる。従って、
摩擦カバーまたはライニングの摩擦係数をより大きくす
ることができ、より大きいトルクを伝達することができ
る。
【0140】公知のように、トルク制限部材は、自動車
の内燃エンジンを始動したり停止したりする際に、ダブ
ルダンピングフライホイールの部品を保護するように作
動する。内側ハブ18に対して、反作用プレート16の
相対的回転運動は、共振周波数が通過するこれら条件下
で可能である。
【0141】自動車が移動する際に、反作用プレート1
6と内側ハブ18との間では相対運動は生じない。これ
ら現象のいずれも、環状溝10への環状部160の所定
のクランプを可能にする軸方向に作用する弾性手段70
によって制御されている。
【0142】このトルク制限部材は、上記フランス国特
許出願第98 09638号の図5の明細書に記載されているよ
うに、ダブルダンピングフライホイールと連動する電動
機器と良好に結合しうることが理解できると思う。その
理由は、第1フライホイール12の慣性が、トルク制限
部材の特性を良好に制御するのに必要な程度、増加して
いるからである。
【0143】図1は、エンジンの出力シャフト10とギ
アボックスの出力シャフト101と、第1ハブ6に進入
する摩擦ディスクのハブを示している。当然ながら、ス
プリングすなわち弾性部材24、25を、ジャーナル4
4、45に関節接続するように取り付けられたタイロッ
ドを備える引っ張りスプリングと置換できる。
【0144】場合によっては、このスプリングを、エン
ドループがジャーナル44、45に取り付けられた螺旋
スプリングとすることができる。いずれのケースにおい
ても、横方向要素14と第1フライホイールに回転自在
に取り付けられた内側ハブ18との間で、弾性部材2
4、25が働く。ベアリング8の高さでも、摩擦手段4
6が働くことができる。
【0145】当然ながら環状部160は、例えば、重ね
鋳製またはクリンプ加工により、反作用プレート16に
取り付けることができる。この環状部160は、例えば
プレート16に一部が埋め込まれている。従って、プレ
ートに進入するガイド延長部を有する。この延長部に
は、係止を行うための孔または突起を設けることが好ま
しい。重ね鋳製中、プレート16の材料は孔に入った
り、または突起をコーティングする。
【0146】いずれのケースにおいても、プレート16
に固定されるこの環状部160は、トルク制限部材19
に属し、反作用プレート16の内周部と内側ハブ18の
外周部との間で作用し、変速機の入力部材101に、切
り離し自在かつ回転自在に接続されるようになっている
摩擦面16の径方向内側に延びる。図2は重ね鋳製によ
り取り付けられたかかる環状部を点線で示す。
【0147】同様に、溶接、重ね鋳製、またはクリンプ
加工により、内側ハブ18の主要部品184に、ダンパ
ープレート180を固定的に取り付け、キャビティ9の
製造を容易にすることができる。
【0148】取り付けられた環状部160または取り付
けられたダンパープレート180を、それぞれプレート
16およびハブ180と異なる材料とすることができ、
これによって、これらを二重の材料とすることができ
る。環状部160またはダンパープレート180を取り
付けることにより、これらの厚さを薄くし、トルク制限
部材の軸方向の寸法を小とすることが可能となる。
【0149】従って環状部160を、鋼鉄または鋳鉄よ
りも摩擦の少ない他の任意の材料から製造できる。この
材料は、良好な摩擦係数を有することもできる。トルク
制限部材に適用されるこのような構造により、特に環状
部での摩擦は低減され、ハブと環状部とは、同じように
摩耗する。従って、環状部160またはダンパープレー
ト180は、ある変形例では金属製となる。
【0150】一実施例では、環状部160またはダンパ
ープレート180は、摩耗防止層で被覆された、プレス
加工された板金から製造される。これらは例えばニッケ
ルまたはモリブデンの層により一部が強化されるか、ま
たは被覆される。
【0151】ワッシャー72は、カウンターストッパー
71のための支持部品であり、クロッピング加工および
曲げ加工により、このワッシャー72に通気用フィンを
形成できる。環状溝10内に環状体160を良好にグリ
ップし、かつクランプするために、ストッパー271と
内側ハブ18との間に、軸方向の間隙が存在する。
【0152】通気手段を形成するために、ダンパープレ
ート180は、キャビティ9の高さに孔を有し、通気を
改善し、トルク制限部材19およびベアリング手段8を
良好に冷却すことができる。従って、ダンパープレート
180内の孔は、内側ハブ18の中空部内で開講する。
図では、ストッパー271とカウンターストッパー71
とは横方向に向き、互いに平行となっている。
【0153】変形例として、これらストッパー271と
カウンターストッパー71とを、側面161、281が
傾斜している時に傾斜させることができる。
【0154】これまでの説明および図面から、弾性手段
70と、ストッパー271と、カウンターストッパー7
1は、環状溝10、従って、反作用プレート16の径方
向内側に位置することが明らかである。スタッド147
は、カウンターストッパー271のための支持部品72
を固定するための固定部材45の突起を構成している。
図では、反作用プレート16は一定の厚さを有し、その
環状部160は薄くなっている。
【0155】変形例として、プレートの厚さは一定でな
くてもよい。トルク制限部材およびハブの冷却を促進す
るために、例えばワッシャー72の接続領域73内に孔
を設けることができる。この孔は、トルク制限部材の高
さに位置する通気手段に属す。
【0156】キャビティ9の内側ラジアルエッジは、摩
擦ワッシャー280のためのセンタリング装置として働
くもので、ストッパー271から径方向内側に延びてい
る。このことは、摩擦ワッシャーが切頭円錐形となって
いる時に適当である。
【0157】接続領域は、オイルが漏れて軸線X−Xか
ら逃げ、摩擦面17を汚染するのを防止するデフレクタ
を形成するように、皿状とすることができる。更に、溝
の底部は、内側ハブから構成しなくてもよく、図5から
判るように、摩擦ワッシャー280から構成できる。こ
れにより、図2のスリーブ182を不要にでき、よって
軸方向の寸法を小さくできる。換言すれば、同じ内径に
おいて、ベルビーユワッシャー70のサイズを大きくす
ることができる。
【0158】変形例として、環状部160の内径、およ
び反作用プレート16の摩擦面17の内径を縮小するこ
とができる。この変形例では、内側ハブ18のダンパー
プレート180の外周部により、反作用プレート16は
センタリングされ、形状が簡略にされる。その理由は、
スリーブを有しないからである。
【0159】この目的のために、反作用プレート16
は、環状部160の面161の外周部に、プレート16
のうちの、第1フライホイール12の方を向く側面16
3を接続する軸方向を向く環状部164を有する。ダン
パープレート180の面181と摩擦協働するのは、こ
の面161である。従って、環状部164は、ダンパー
プレート180の外周部に密に接触するので、プレート
16の内周部の厚さを変えることによって形成され、環
状部160を形成している。
【0160】図1〜図4におけるのと異なり、環状部1
64は、削り屑の排出を防止するので、表面161と1
81との接触によって形成される削り屑の排出に問題が
生じる。
【0161】この問題を解決するため、ダンパープレー
ト180の外周部に開口するノッチ269が、ダンパー
プレート180に設けられている。このノッチ269
は、例えば半月形状となっている。従って、ハブ18
は、環状部160の径方向内側で薄くなっており、その
ダンパープレート180により環状部160の下方にキ
ャビティ9を構成し、摩擦ワッシャー280に属すスト
ッパー271を収容している。
【0162】このストッパー271は、傾斜した部分2
73によって、摩擦ワッシャー280に接続されてい
る。この部分273は、ダンパープレート180および
ワッシャー280によって境界が定められた溝の底部を
構成している。従って、底部273は、環状部160の
ためのセンタリング装置としては働かない。
【0163】この変形例では、摩擦ワッシャー280と
一体的な部品となっているストッパー271が、カウン
ターストッパー71と一体的な部品となっているワッシ
ャー72に回転自在に接続されている。このようにする
ため、図1〜図4と同じように、ストッパー271は、
少なくとも1つのラグ272として径方向内側に延長し
ており、このラグは、ワッシャー72をカウンタースト
ッパー71に接続する領域73に形成された関連する孔
285を貫通している。前記領域73は、ほぼ軸方向に
配置され、第1フライホイールと反対の方向に向いてい
る。少なくとも2つのラグ272と、これに関連する2
つの孔285を径方向に対向するように設け、ラグ27
2は、軸方向の間隙をもって孔285に係合することが
好ましい。
【0164】当然ながら、すべての組み合わせが可能で
ある。図6から理解できるように、摩擦ワッシャー28
0は、図1〜図4に示すように、ハブ16内のノッチ1
85に係合する少なくとも1つのラグ272を有するこ
とができる。また、図5に示すように、ダンパープレー
ト180により反作用プレート16のセンタリングが行
われる。
【0165】変形例(図7)では、図5の孔285は、
接続領域73に形成された、例えばU字形をした中空の
皿状部品385に置換されており、ラグ272は、ワッ
シャー280を軸方向に移動できるようにしながら、ハ
ブ18へ回転接続するための皿状部品に突入している。
【0166】図5〜図7では、ハブは、キャビティ9を
構成するよう、外周部が薄くなっている。第1フライホ
イール11と反対の軸方向に開口するこのキャビティ9
の境界を、環状部160と共に定めているのは、ダンパ
ープレート180である。ダンパープレート180は、
キャビティ9の底部を形成し、この底部の境界は、すべ
ての図において、キャビティ9を開口するための低い高
さのカウンターストッパー71によって定められてい
る。
【0167】変形例では、カウンターストッパー71と
接続領域73とは、ハブ18と一体に鋳製されるので、
このハブ18と一体部品とすることができる。このよう
にするためには、図5〜図7に示すように、ダンパープ
レート180により、反作用プレート16をセンタリン
グすることが好ましい。
【0168】次に、軸方向に作用する弾性手段は、キャ
ビティ9内に取り付けるよう開口する波形ワッシャーか
ら構成することが好ましい。ワッシャーとして、フラン
ス国特許公開第2747441号に記載されているようなワッ
シャーを使用することが可能である。
【0169】ストッパー271は、キャビティ9内に傾
斜して取り付け、1つのラグ272を設けることが好ま
しい。トルク制限部材の厚さが薄いことにより、ダブル
ダンピングフライホイールの厚さを小とすることが可能
である。このフライホイールは、上記のように、軸線X
−Xを中心として共に回転しながら移動できる環状カバ
ー90と、このカバー90に回転自在に固定され、軸方
向に弾性的なタング93により、カバー90に対して軸
方向に移動できる圧力プレート91とを含む(図7)。
軸方向に弾性的なタング92は、それ自身公知の態様
で、接線方向に延長し、両端部の一方は圧力プレート9
1に固定され、他端部は、カバー90に固定されてい
る。圧力プレート91とカバー90との間には、ダイヤ
フラム93が挟持されており、圧力プレートに軸方向の
スラスト力を加え、圧力プレート91と反作用プレート
16との間に、クラッチ摩擦装置とも称される摩擦ディ
スク87を軸方向にクランプしている。
【0170】ダイヤフラム93は、取り付け手段94を
使用して、カバー90の上に傾斜した状態に取り付けら
れている。取り付け手段94は不連続であり、カバー9
0およびダイヤフラム93上で、圧力プレート91の方
向に突出するように延びている。圧力プレートは、取り
付け手段94と軸方向に整合する貫通孔95を有し、取
り付け手段は、少なくとも一部がこの貫通孔内で延びて
いる。こうしてダイヤフラム93は、ほぼ中空の皿状を
した中空のカバー90に当接する。より詳細には、取り
付け手段94は、カバー90のうちの、中心孔を有する
底部によって支持されている。
【0171】貫通孔95は、反作用プレート16のうち
の摩擦面17に向いた圧力プレート91の面で開口し、
従って圧力プレート91のこの面は摩擦面97となって
いる。
【0172】貫通孔95を有する圧力プレート91は、
内側強化環状部98によって補強されている。この環状
部98は、補強環状部とも称され、圧力プレート91と
一体部品として形成されている。この環状部は、環状部
160と同じように、重ね鋳製、クリンプ加工などによ
りプレート91に取り付けできる。孔95は、ダイヤフ
ラム93の方向に広げられた形状となっている。孔95
は、ほぼ切頭円錐形であり、最も広い端部が、ダイヤフ
ラム93と同一側面に位置する。
【0173】カバーの底部にダイヤフラム93を取り付
ける手段94は、クロップ加工および折りたたみ加工に
より、カバー90から製造されたラグ99を含んでい
る。これらのラグの自由端は、アセンブリの軸線X−X
と反対方向に径方向に折りたたまれている。ラグ99
は、切頭円錐形のリング85に当接し、これをセンタリ
ングし、カバー90の底部86内をプレス加工すること
によって形成された第1当接部85と反対の、ダイヤフ
ラム93に対する第2当接部となっている。
【0174】ラグ99は、ダイヤフラムまたはより詳細
には、このダイヤフラム内の拡大されたオリフィスを貫
通している。更に情報を望む場合には、フランス国特許
公開第2585424号を参照されたい。
【0175】変形例として、取り付け手段は、フランス
国特許公開第2456877号の図7〜図14に示されたタイ
プのものでよく、貫通孔95に係合する小さいコラムま
たはリングを含むことができる。これら貫通孔95は、
端部が折りたたまれたラグ99の形状と良好に結合す
る。
【0176】摩擦ディスク87は、リベット締めにより
金属支持体88が固定されているハブ187を有し、支
持体88は、反作用プレート16の摩擦面と摩擦プレー
ト91の摩擦面との間にクランプされるようになってい
る摩擦ライニング89を、それぞれの面に固定するよう
に、ライニングを支持している。ハブ187は第1フラ
イホイール12のハブ6に進入しており、このハブ6は
リベット締めによりフランジ14に取り付けられてい
る。
【0177】ハブ87は、トルク制限部材19を回避す
るよう、波形状となっているダンパープレート287を
有する。支持体88は、第2フライホイール13と反対
方向に内周部において、軸方向にずれており、トルク制
限部材に対する間隙を形成している。ダイヤフラムのフ
ィンガーも波形状となっており、ダンパープレート28
7にできるだけ接近し、かつ補強用環状部98による妨
害を回避している。
【0178】係合解除装置は、軸方向の寸法を小さくす
るように、国際特許出願第WO98/13613号に記載されてい
るような同心タイプの液圧制御式クラッチ解除ベアリン
グ200を含んでいる。従って、このクラッチは、盲キ
ャビティ202内を軸方向にスライドするように取り付
けられたピストン201に固定されており、この盲キャ
ビティは、端部フランジにより、ナット205により本
体203にシールされた状態で固定されたガイドチュー
ブ204を囲む外側本体203によって、境界が定めら
れている。
【0179】チューブ204のフランジは、ほぼ横方向
を向いており、キャビティ202の底部の境界を定めて
いる。ガイドチューブ204は、このガイドチューブを
貫通するギアボックスの入力シャフトを有し、ピストン
201を軸方向にガイドするよう、本体203よりも軸
方向に長くなっている。本体203は、自動車の固定部
品、例えばギアボックスのケーシングに固定されるよう
になっている。
【0180】このピストンは、後部にシールジョイント
を有し、前方にスクレイパージョイント(図7では符号
なし)を有する。
【0181】本体203には、送り手段に接続されたキ
ャビティ202への供給入口206が設けられている。
この入口は、キャビティ202の底部で開口している。
保護ベローズ(符号なし)によって囲まれたプリロード
スプリングも設けられている。このプリロードスプリン
グは、本体203上のショルダーに当接し、クラッチ解
除ベアリング200を構成するボールベアリングの非回
転レースウェイに作用する。
【0182】このベアリングの回転レースウェイは、ダ
イヤフラム93のフィンガーの内端部を押して作用する
ような形状となっている。図面ではベアリング200の
外側レースウェイは回転し、互いに平行かつ互いに軸方
向にずれた2つの横方向エッジ208、209を有す
る。これらのエッジは、ボールベアリングが嵌合される
ような形状とされた環状部分210によって、互いに軸
方向に接続されており、エッジ208、209は、部分
210の軸方向端部において、この部分の各側で横方向
に延びている。
【0183】従って、1つの同じクラッチに異なるサイ
ズの2つのダイヤフラムを装備できる。これらダイヤフ
ラムのフィンガーは、その端部を介し、図7に示される
ようにエッジ208、一部が点線で示されているエッジ
209のいずれかと協働できる。ダンパープレート28
7に最も近いエッジ209が、ハブダンパープレート2
87の横方向を向く外周部をハブ187に接続する湾曲
した部分288に対向しているので、このことが可能と
なっている。軸方向に作用する弾性ワッシャー289
は、非回転ベアリングレースウェイ、本例では、内側の
レースウェイの横方向エッジ290をピストン201に
接続している。このワッシャーは、外周部で前記エッジ
に当接するベルビーユワッシャー状をした部品を有す
る。このベルビーユワッシャーは、その内部に、軸方向
を向くラグ190と、ピストンの厚さ部分に形成された
関連する盲軸方向スロット(符号なし)に各々が係合す
るフック状をした自由端とを有する。このスロットは、
当該ラグ上のフックを通過させることができるよう、ラ
グよりも広くなっている。この軸方向スロットは軸方向
スロットの底部で開口する傾斜したスロットによってピ
ストンの外周部に接続されている。
【0184】こうして、スロットの交差点には、突起
(符号なし)が形成され、この突起に当該ラグのフック
がかけられるようになっている。従って、ワッシャー2
89は、ピストンにスナップ嵌合することによって、盲
状態で取り付けられる。キャビティ202が減圧される
と、クラッチが係合し、プレート16と91との間に、
ライニング81がクランプされる。
【0185】ストッパー200は液圧受圧機に属するの
で、キャビティ202に接続されている送り手段からキ
ャビティ202を加圧すると、ストッパー200は、図
7において左側に移動され、これにより、ダイヤフラム
は、その第1および第2当接部を中心に枢動させられ
る。次にライニング89は解放される。図7の上方部分
では、クラッチは切られた状態(ライニング89はフリ
ー状態)で示されているが、一方図7の下方部分では、
ライニング89はクランプされている。
【0186】キャビティ202を減圧することにより、
ダイヤフラムによって生じている復帰作用により、ピス
トン201は初期の位置へ復帰し、これにより、プリロ
ードスプリングは圧縮される。これらのいずれも、当業
者には周知であり、更に情報を望む場合には、上記国際
特許出願第WO98/13513号を参照されたい。この組立体が
コンパクトとなっていることは理解できると思う。
【0187】図7では、フランジ14は、その外周部で
質量部材140を支持している。この質量部材140自
身は、ジャーナル44およびスタータリング23だけで
なく、ワッシャー124も支持している。第1フライホ
イールのハブ6は、リベット締めによりフランジ14の
内周部に固定されている。質量部材140は、フランジ
4が簡略となるように、摩擦手段146のための軸方向
溝をその内周部に有する。
【0188】当然ながら、液圧制御装置は別の形態のも
のでもよい。例えば、ガイドチューブだけで、キャビテ
ィを形成してもよい。当然ながら、あらゆる組み合わせ
が可能である。図1〜図4における、スリーブ182が
必ずしも反作用プレート16のためのセンタリング装置
として働かないように、図5〜図7のように、ダンパー
プレート180によって、反作用プレート16をセンタ
リングしてもよい。
【0189】いずれの場合においても、ストッパー71
を摩擦ワッシャーに接続するための部分173は、少な
くとも一部が、キャビティ9内に収容される。
【0190】いずれの図においても、ストッパー71と
内側ハブ18との間、またはより詳細には、ストッパー
71と摩擦ワッシャー280をクランプするための内側
ハブのダンパープレート180との間に、軸方向の間隙
が存在する。
【0191】図7において、ネジヘッド21にアクセス
するための孔20に軸方向と一致し、ダブルダンピング
フライホイールと、カバーおよび自動車のエンジンのク
ランクシャフトに取り付けられたダイヤフラムを備える
摩擦クラッチとを含むモジュールを形成する孔を、ハブ
ダンパープレート287およびダイヤフラム93内に設
けることができる。
【0192】図7においては、簡潔にするため、カバー
90を反作用プレート16に固定するためのネジは示さ
れていない。その理由は、これらのネジは、図1で見る
ことはできないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるダブルダンピングフライホイー
ルの軸方向断面図である。
【図2】図1の底部部分におけるトルク制限部材の拡大
図である。
【図3】ダブルダンピングフライホイールの弾性部材を
示す一部を断面図にした詳細図である。
【図4】第2フライホイールのハブの、図1の矢印4の
方向に見た図である。
【図5】第2実施例のためのダブルダンピングフライホ
イールの軸方向部分断面図である。
【図6】第3実施例のための、図5に類似した図であ
る。
【図7】第4実施例のための、図1に類似した図であ
る。
【符号の説明】
6 第1ハブ 7 パイロットベアリング 8 ベアリング手段 9 キャビティ 10 環状溝 12 第1フライホイール 13 第2フライホイール 14 横方向要素 15 弾性ダンピング装置 16 反作用プレート 17 摩擦面 18 内側ハブ 19 トルク制限部材 20 貫通孔 21 ネジ 24、25 弾性部材 26 ケーシング 27 第1アセンブリ 29 第1関節部品 30 第2アセンブリ 32 ロッド 34 第2関節接続ヘッド 36 第1ストッパー 37 ピストン 38 ストッパー 39 端部 41 ガイドリング 44 ジャーナル 45 固定部材 46 摩擦手段 51 底部 61 カップ 62 環状リム 64 ガイドリング 70 軸方向に作用する弾性手段 71 カウンターストッパー 72 支持部品 73 接続領域 74 スカラップ 100 内燃エンジン 101 入力部材 121 スタッド 146 制御ワッシャー 148 摩擦ワッシャー 160 環状部 161 面 163 側面 164 環状部 173 環状部分 180 ダンパープレート 181 第1側面 182 スリーブ 183 底部 185 ラジアルノッチ 186 底部 269 ノッチ 271 ストッパー 272 接続ラグ 274 孔 280 摩擦ワッシャー 281 第2側面 283 底部 285 孔 385 皿状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラン ドゥケーヌ フランス国 エフ−80800 フーロワイ リュ デュ 8 メー 1945 ロティスマ ン ル・マルシェ (72)発明者 シリアコ ボンフィリオ フランス国 エフ−92110 クリシー リ ュ カステール 15

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジン(100)に回転自在に接
    続されるようになっている横方向部材(14)が設けら
    れた第1フライホイール(12)と、変速システムの入
    力部材(101)に係合解除自在に、かつ回転自在に接
    続されるようになっている摩擦面(17)を有する反作
    用プレート(16)および反作用プレート(16)によ
    って囲まれ、第1フライホイール(12)に回転自在に
    取り付けられた内側ハブ(18)を含む第2フライホイ
    ール(13)と、前記第1フライホイール(12)と前
    記第2フライホイール(13)の内側ハブ(18)との
    間で作用する弾性部材(24、25)と、反作用プレー
    ト(16)と前記鬱側ハブ(18)との間で作用するト
    ルク制限部材(19)とを有し、前記トルク制限部材
    (19)には、軸方向に作用する弾性手段(70)が設
    けられ、前記トルク制限部材は、反作用プレート(1
    6)に固定されると共に、この反作用プレート(16)
    の摩擦面(17)よりも径方向内側に延びる環状部(1
    60)、および前記環状部(160)が嵌合される環状
    溝(10)を有し、前記環状溝(10)が、内側ハブ
    (18)に固定された第1側面(181)、内側ハブ
    (18)に対して回転できるように固定された摩擦ワッ
    シャー(280)に属する第2側面(281)、および
    底部(183、283)によって境界が定められた、特
    に自動車用に適する、内燃エンジン(100)を変速シ
    ステムの入力部材(101)に回転結合するためのダブ
    ルダンピングフライホイールであって、 前記内側ハブ(18)が、前記摩擦ワッシャー(28
    0)に対して固定され、前記摩擦ワッシャー(280)
    に対して、前記第1フライホイール(12)の方向に軸
    方向にずれた少なくとも1つのストッパー(271)を
    収容するための反作用プレート(16)の内側環状部
    (160)の径方向内側にキャビティを構成するような
    形状となっており、反作用プレート(16)の環状部
    (160)の下方で、軸方向に作用する弾性手段(7
    0)が、ストッパー(271)および内側ハブ(18)
    に固定された支持部品(72)に固定された少なくとも
    1つのカウンターストッパー(71)に当接し、前記環
    状溝(10)の側面(181)(281)との間に、環
    状部(160)をグリップするようになっていることを
    特徴とするダブルダンピングフライホイール。
  2. 【請求項2】 前記軸方向に作用する前記弾性手段(7
    0)の少なくとも一部がキャビティ(9)内に収容され
    ていることを特徴とする請求項1記載のダブルダンピン
    グフライホイール。
  3. 【請求項3】 前記キャビティ(9)が、前記第1フラ
    イホイール(12)と反対の軸方向に開口しており、前
    記キャビティ(9)内に少なくとも一部が収容されてい
    る環状部分(173)により、前記摩擦ワッシャー(2
    80)に前記カウンターストッパー(71)が接続され
    ていることを特徴とする、請求項1または2記載のダブ
    ルダンピングフライホイール。
  4. 【請求項4】 前記内側ハブ(18)に固定されてお
    り、この内側ハブ(18)の外周部において延びるダン
    パープレート(180)により、キャビティ(9)の横
    方向の境界が定められ、もって、前記環状溝(10)の
    前記第1側面(181)を形成していることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載のダブルダンピング
    フライホイール。
  5. 【請求項5】 前記第1フライホイール(12)と反対
    の軸方向に開口し、前記ストッパー(271)のための
    ハウジングとして働くキャビティ(9)を形成するよ
    う、前記内側ハブ(18)が中空となっていることを特
    徴とする、請求項4記載のダブルダンピングフライホイ
    ール。
  6. 【請求項6】 前記内側ハブ(18)に固定され、前記
    キャビティ(9)の外側で径方向に境界が定められた、
    軸方向を向くスリーブ(182)により前記環状溝(1
    0)の底部が形成され、前記ダンパープレート(18
    0)が、前記スリーブ(182)の各側で横方向に延び
    ていることを特徴とする、請求項5記載のダブルダンピ
    ングフライホイール。
  7. 【請求項7】 前記スリーブ(182)の内周部が、前
    記摩擦ワッシャー(280)のためのセンタリング装置
    として働くようになっていることを特徴とする、請求項
    6記載音ダブルダンピングフライホイール。
  8. 【請求項8】 前記摩擦ワッシャー(280)が、前記
    スリーブ(182)により、外周部がセンタリングされ
    る軸方向を向く環状部分(173)のためのストッパー
    (271)に接続されていることを特徴とする、請求項
    7記載のダブルダンピングフライホイール。
  9. 【請求項9】 前記スリーブ(182)が、前記反作用
    プレート(16)の前記内側環状部(160)のための
    センタリング装置として働くようになっていることを特
    徴とする、請求項7または8記載のダブルダンピングフ
    ライホイール。
  10. 【請求項10】 前記内側ハブ(18)に固定された前
    記ダンパープレート(180)の外周部が、前記反作用
    プレート(16)のためのセンタリング装置として働く
    ようになっていることを特徴とする、請求項4〜8のい
    ずれかに記載のダブルダンピングフライホイール。
  11. 【請求項11】 前記第1フライホイール(12)の方
    を向くように曲げられた反作用プレート(16)の側面
    (163)を、第1フライホイール(12)の方を向く
    ように曲げられた前記反作用プレート(16)の内側環
    状部の面(161)の外周部に接続する前記反作用プレ
    ート(16)の軸方向を向く環状部(164)に、前記
    ダンパープレート(180)の外周部が密に接触してい
    ることを特徴とする、請求項10記載のダブルダンピン
    グフライホイール。
  12. 【請求項12】 前記内側ハブ(18)に固定された前
    記ダンパープレート(180)が、その外周部で開口す
    るノッチ(269)を有することを特徴とする、請求項
    9または10記載のダブルダンピングフライホイール。
  13. 【請求項13】 前記ストッパー(271)が、前記内
    側ハブ(18)内のラジアルノッチ(185)に相補的
    に係合する少なくとも1つの横方向接続ラグ(272)
    により径方向内側に延び、形状的に協働することによ
    り、前記カウンターストッパー(71)と前記内側ハブ
    (18)とを、接続するようになっていることを特徴と
    する、請求項1〜12のいずれかに記載のダブルダンピ
    ングフライホイール。
  14. 【請求項14】 前記ラジアルノッチ(185)が長円
    形となっており、前記キャビティ(9)を径方向内側に
    延びており、前記ラジアルノッチ(185)が、ほぼ横
    方向を向く底部(186)を有することを特徴とする、
    請求項13記載のダブルダンピングフライホイール。
  15. 【請求項15】 前記ラジアルノッチ(185)の底部
    (186)と横方向の接続ラグ(272)との間に、軸
    方向の間隙が存在することを特徴とする、請求項14記
    載のダブルダンピングフライホイール。
  16. 【請求項16】 前記ストッパー(271)が、少なく
    とも1つの接続ラグ(272)によって内側に延び、形
    状的に、協働することにより、前記ストッパー(71)
    と接続するようになっていることを特徴とする、請求項
    1〜12のいずれかに記載のダブルダンピングフライホ
    イール。
  17. 【請求項17】 前記支持部品(72)が、接続領域
    (73)により前記カウンターストッパー(71)に接
    続されたワッシャーから成り、前記接続部品(72)と
    前記接続領域(73)とが、形状的に協働して接続が行
    われるようになっていることを特徴とする、請求項16
    記載のダブルダンピングフライホイール。
  18. 【請求項18】 前記接続ラグ(272)が係合する孔
    (285)を、前記接続領域(73)に設けてあること
    を特徴とする、請求項17記載のダブルダンピングフラ
    イホイール。
  19. 【請求項19】 前記接続領域(73)に、前記接続ラ
    グ(272)が進入しうる中空の皿状部(385)を設
    けてあることを特徴とする、請求項18記載のダブルダ
    ンピングフライホイール。
  20. 【請求項20】 前記ストッパー(271)と前記内側
    ハブ(18)との間に、軸方向の間隙が存在することを
    特徴とする、請求項1〜19のいずれかに記載のダブル
    ダンピングフライホイール。
  21. 【請求項21】 前記ストッパー(271)が、前記摩
    擦ワッシャー(280)と一体的となっていることを特
    徴とする、請求項1〜20のいずれかに記載のダブルダ
    ンピングフライホイール。
  22. 【請求項22】 前記摩擦ワッシャー(280)が、自
    由状態で傾斜していることを特徴とする、請求項1〜2
    1のいずれかに記載のダブルダンピングフライホイー
    ル。
  23. 【請求項23】 前記ストッパー(271)が、前記カ
    ウンターストッパー(71)と比較して、前記第1フラ
    イホイール(12)の方向に軸方向にずれていることを
    特徴とする、請求項1〜22のいずれかに記載のダブル
    ダンピングフライホイール。
  24. 【請求項24】 前記カウンターストッパー(71)
    が、第1フライホイール(12)と反対方向に、前記内
    側ハブ(18)の外側で軸方向に延びていることを特徴
    とする、請求項23記載のダブルダンピングフライホイ
    ール。
  25. 【請求項25】 前記カウンターストッパー(71)お
    よび前記ストッパー(271)が、ほぼ横方向を向いて
    いることを特徴とする、請求項23または24記載のダ
    ブルダンピングフライホイール。
  26. 【請求項26】 前記摩擦ワッシャー(280)と前記
    支持部品(72)との間に、軸方向に作用する弾性手段
    (70)が径方向に設けられていることを特徴とする、
    請求項1〜20のいずれかに記載のダブルダンピングフ
    ライホイール。
  27. 【請求項27】 軸方向に作用する弾性手段(70)
    が、ベルビーユワッシャーを含むことを特徴とする、請
    求項1〜26記載のダブルダンピングフライホイール。
  28. 【請求項28】 前記軸方向に作用する前記弾性手段
    (70)が、その外周部において前記ストッパー(27
    1)に当接し、かつ内周部において前記カウンタースト
    ッパー(71)に当接し、従って前記ストッパー(27
    1)は、前記カウンターストッパー(71)に対して径
    方向にずれていることを特徴とする、請求項27記載の
    ダブルダンピングフライホイール。
  29. 【請求項29】 前記軸方向に作用する前記弾性手段
    (70)が、波形の弾性ワッシャーから成り、前記スト
    ッパー(271)および前記カウンターストッパー(7
    1)が、ほぼ同じ平均半径上に位置することを特徴とす
    る、請求項28記載のダブルダンピングフライホイー
    ル。
  30. 【請求項30】 前記摩擦ワッシャー(280)の平均
    半径が、摩擦ワッシャー(148)の平均半径とほぼ等
    しく、前記摩擦ワッシャー(138)が、前記第1フラ
    イホイール(12)の横方向要素(14)に支持されて
    おり、前記横方向要素(14)と前記内側ハブ(18)
    との間で作用する軸方向に作用する摩擦手段(46)に
    属することを特徴とする、請求項1〜21のいずれかに
    記載のダブルダンピングフライホイール。
  31. 【請求項31】 前記摩擦ワッシャー(280)が、前
    記カウンターストッパー(71)を囲み、かつ、この摩
    擦ワッシャー(148)が、円周方向の間隙をもって制
    御ワッシャー(146)を囲み、制御ワッシャー(14
    6)が、前記横方向要素によって支持されており、前記
    カウンターストッパー(71)の前記支持部品(72)
    を内側ハブで固定するための部材(45)に属する軸方
    向の突起によって、共に回転するように駆動されるよう
    になっていることを特徴とする、請求項30記載のダブ
    ルダンピングフライホイール。
  32. 【請求項32】 前記固定部材(45)が、前記横方向
    要素(14)に関節接続できるようになっている弾性部
    材(24、25)のためのジャーナルを形成しているこ
    とを特徴とする、請求項31記載のダブルダンピングフ
    ライホイール。
  33. 【請求項33】 前記弾性部材(24、25)が、弾性
    ダンピング装置(15)に属し、該弾性ダンピング装置
    (15)の各々が、第1サブアセンブリ(27)と第2
    サブアセンブリ(30)とを備え、前記第1サブアセン
    ブリ(27)が、少なくとも1つの弾性部材(24、2
    5)を収容するためのケーシング(26)に固定され、
    更に前記第1フライホイールによって支持された第2ジ
    ャーナル(4)に取り付けられた第1関節接続部品(2
    9)を含み、ストッパー(38)を貫通し、前記内側ハ
    ブ(18)に固定された前記ジャーナル(44)に関節
    接続されるように取り付けられた第2関節接続ヘッド
    (34)を支持するロッド(32)に固定されたピスト
    ン(37)が、前記第2サブアセンブリ(30)に設け
    られており、前記ピストン(37)と前記ストッパー
    (38)との間で、前記弾性部材が作用するようになっ
    ていることを特徴とする、請求項32記載のダブルダン
    ピングフライホイール。
  34. 【請求項34】 前記トルク制限部材(19)が、前記
    反作用プレート(16)の厚さ内にほぼ収容されてお
    り、前記カウンターストッパー(71)が、前記摩擦ワ
    ッシャー(280)と同じ横方向平面内にほぼ位置して
    いることを特徴とする、請求項1〜33のいずれかに記
    載のダブルダンピングフライホイール。
  35. 【請求項35】 前記支持部品(72)を固定するよ
    う、前記内側ハブ内に設けた孔(274)のところで延
    びる、形状的に協働することによる接続部により、前記
    内側ハブ(18)に前記ストッパー(271)が回転自
    在に接続されており、かつ前記孔が、前記横方向要素
    (14)を内燃エンジンのクランクシャフト(150)
    に固定するためのネジ(21)をネジ止めするための少
    なくとも1つの工具を通過させるための貫通孔(20)
    上へ延びていることを特徴とする、請求項1〜34のい
    ずれかに記載のダブルダンピングフライホイール。
  36. 【請求項36】 前記トルク制限部材(19)の高さの
    ところに、通気手段が設けられていることを特徴とす
    る、請求項1〜35のいずれかに記載のダブルダンピン
    グフライホイール。
  37. 【請求項37】 前記通気手段が、前記内側ハブ(1
    8)に形成され、かつ前記内側ハブ(18)の中空部で
    開口する孔を有することを特徴とする、請求項36記載
    のダブルダンピングフライホイール。
  38. 【請求項38】 前記プレートに、前記反作用プレート
    (16)の前記環状部(160)が取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1〜37のいずれかに記載の
    ダブルダンピングフライホイール。
  39. 【請求項39】 前記第1側面(181)および第2側
    面(281)の少なくとも一方が、切頭円錐形であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜38のいずれかに記載のダ
    ブルダンピングフライホイール。
  40. 【請求項40】 前記環状部(160)と前記環状溝
    (10)の側面との間で、摩擦カバーまたはライニング
    が作用するようになっていることを特徴とする、請求項
    1〜39のいずれかに記載のダブルダンピングフライホ
    イール。
  41. 【請求項41】 前記環状部(160)と前記環状溝
    (10)の底部との間で、摩擦カバーまたはライニング
    が作用するようになっていることを特徴とする、請求項
    19記載のダブルダンピングフライホイール。
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