JP2001064203A - 唾液分泌促進組成物 - Google Patents
唾液分泌促進組成物Info
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Abstract
特徴とする唾液分泌促進組成物。
Description
物に関する。
粘膜の維持に必要な唾液分泌ならびにホルモンや成長因
子の産生などの機能を有し、体の恒常性の維持に重要な
役割を担っている。唾液分泌が低下する原因には様々な
要因があるが、主としてシェーグレン症候群、糖尿病、
肝硬変、腎疾患などの内科疾患、加齢による分泌機能低
下、エイズ、唾液腺の器質的変化を起こす各種疾患、癌
治療における放射線照射および各種薬物による副作用な
どが挙げられる。唾液分泌が低下することによる口腔内
乾燥症により、咀嚼障害、嚥下困難、味覚異常、口臭発
生、口腔内不快感および感染症または炎症の発生などの
症状が現れる。特に、唾液腺の機能が低下した老人に、
副作用として唾液分泌抑制作用を有する薬物を投与する
際には注意が必要である。
て、人工唾液(特公昭55−26121号、特公昭55
−26122号、特公平6−84309号、特公昭56
−16125号)、有機酸製剤(特開平7−10185
6号、特開平11−71253号)、キシリトール製剤
(特開平3−83920号)、ピロカルピン製剤(特開
平7−126163号)および漢方製剤(特開平10−
152426号)を用いる治療方法が報告されている。
しかし、口腔乾燥症は原因と症状が多岐にわたっている
ため、満足のいく唾液分泌量を得ることが難しかった。
報告されている。例えば、α受容体としては、α1A(Sc
hramm, M. et al., J. Cyclic Nucleotide Res., 1, 18
1-192, 1975)、α1B(Porter, J. E. et al., J. Phar
macol. Exp. Ther., 263, 1062-1067, 1992)、および
α2D(Miller, G. D. et al., Biochem. Pharmacol.,3
1, 2197-2199, 1982;Smith, K. et al., Eur. J. Phar
macol., 219, 203-210,1992;Laniar, S. M. et al.,
J. Biol. Chem., 266, 10470-10478, 1991)、β受容体
としては、β1(Quissell, D. O. et al., Am. J. Phys
iol, 238, C99-C106, 1980;Miyamoto, A. et al., Jp
n. J. Pharmacol., 38, 305-311, 1985;Helman, J. et
al., J. Biol. Chem., 261, 8919-8923, 1986)、およ
びβ2(Horn, V. J. et al., J. Biol. Chem., 263, 12
454-12460, 1988)、ムスカリン受容体としては、M3(D
ai, Y. S. et al., Am. J. Physiol., 26, C1063-C107
3, 1991;Laniyonu, A. et al., Eur. J. Pharmacol.,
188, 171-174, 1990)、タキキニン受容体としては、NK
-1(Aub, D. L. et al., Biochem. J., 255, 263-266,
1985)、NK-2およびNK-3(Mussap, C. J. et al., Ann.
N.Y. Acad. Sci., 636, 447-451, 1991)、ならびにVI
P(vasoactive intestinal peptide)受容体(Inoue,
Y. et al., Endocrinology, 116, 686-692, 1985)、プ
リン受容体としては、P2Z(Gallacher, D. V., Nature,
296, 83-86, 1982;Soltoff, S. P. etal., Am. J. Ph
ysiol., 262, C934-C940, 1992)、P2U(Yu, H. et a
l., J. Phrmacol. Exp. Ther., 259, 1344-1350, 199
1)、インシュリン受容体(Turyn, D. et al., Biochi
m. Biophys. Acta, 845, 333-342, 1985;Anderson, L.
C. etal., Archs. Oral Biol., 37, 331-336, 199
2)、およびビタミンD受容体(Peterfy, C. et al., Bi
ochim. Biophys. Acta, 721, 158-163, 1982)、ヒスタ
ミン受容体としては、H1(Saeki, K. et al., Arch. In
t. Pharmacodyn. Ther., 255, 4-15, 1982)、H2(Sek
i, K. et al., Arch. Int. Pharmacodyn. Ther., 249,
52-63, 1981)、ドーパミンのD1受容体(Sundstrom, S.
et al., Eur. J. Pharmacol., 145, 123-131, 198
8)、ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体(Cantin,
M. et al., Histochemistry, 80, 113-127, 1984;Jean
del, L. et al., Am. J. Physiol., 257, E675-E680, 1
989)、およびGABAA受容体(Yamagishi, H.et al., Ca
n. J. Physiol. Pharmacol., 72, Suppl.P13.3, 1994;
Anholt, R.D. H. et al., J. Pharmacol. Exp. Ther.,
233, 517-526, 1985)の存在が明らかとなっており、セ
ロトニン受容体、オピオイド受容体、エンドセリン受容
体およびプロスタグランジン受容体の存在も報告されて
いる。
体が存在するため、唾液腺は様々な薬物により影響を受
ける。従って、薬物投与時に副作用として口腔乾燥症が
起こる可能性は極めて高い。上記の受容体を標的とした
口腔乾燥症治療薬の開発が試みられているが、現在のと
ころ、ムスカリン受容体を標的とする薬物のみが報告さ
れている。ムスカリン受容体を標的とする薬物としては
ベタネコールが挙げられるが、これについては頭痛、顔
面紅潮、心悸亢進、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、発汗など
の広範な副作用が生じることが知られていた。
剤など成形錠剤の服用が困難である。しかし、成形錠剤
は、散剤または顆粒剤に比較して、利用者にとって扱い
やすいため、服用後、速やかに口腔内で崩壊し、高齢者
や小児にも容易に服用できる成形錠剤の開発が望まれて
いた。さらに、水なしでも容易に服用できる固形医薬製
剤の開発が望まれていた。
としては、特開平11−12161号、特開平9−71
523号、特開平10−182436号、特開平11−
137208号、特開平11−116464号などがあ
る。しかし、これら公報に開示されている口腔内易崩壊
性製剤は、製剤自体の改良によって口腔内での易崩壊性
を得るものであり、唾液量が少ない高齢者にとっては、
満足した崩壊性が得られなかった。
製剤としては、トローチ剤およびバッカル錠などがあ
る。トローチ剤は、口腔、咽頭などに適用し、収れん、
殺菌、清浄などの局所作用を期待するものであるが、唾
液分泌が不十分であると、満足のいく上記の効果が得ら
れない。また、バッカル錠は口腔内の頬側壁に固定し、
唾液によって溶解させ、口腔粘膜から吸収させるように
したものであるが、唾液分泌が不十分であると、十分な
効果が期待できない。
存在する受容体を標的とし、満足のいく唾液分泌促進剤
が得られないことから、公知のメカニズムとは全く異な
った経路を標的とする唾液分泌促進組成物の開発が望ま
れていた。
な従来の唾液分泌促進剤に関する問題点を解決するもの
であり、従来の唾液分泌促進剤とは全く異なった作用機
序を介する、新規唾液分泌促進組成物を提供することを
目的とする。
者にトローチ剤およびバッカル錠などの口腔内難崩壊性
固形製剤を投与する場合ならびに口腔内易崩壊性固形製
剤を投与する場合に存在していた問題点を解決すること
を目的とする。詳細には、本発明は、医薬品製剤の効果
を高めるために、本発明の唾液分泌促進成分を配合した
固形製剤、または固形製剤と併用される唾液分泌促進組
成物を提供することを目的とする。
促進組成物として好ましい薬剤を開発すべく研究を行
い、唾液腺にProtease-activated receptor(PAR)が存
在することを見出し、PARの1つであるPAR-2が唾液腺に
存在していることを初めて証明した。かくして、本発明
者らは、PAR-2に対するアゴニストが唾液分泌促進組成
物として有効であることを見出した。
化させる成分を含むことを特徴とする唾液分泌促進組成
物、(2)成分がペプチドである上記(1)記載の唾液
分泌促進組成物、(3)ペプチドがSer-Leu-Ile-Gly-Ar
g-Leu-NH2(配列番号4)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-O
H(配列番号6)およびtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gl
y-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7)からなる群よ
り選択されることを特徴とする上記(2)記載の唾液分
泌促進組成物、(4)成分がタンパク質である上記
(1)記載の唾液分泌促進組成物、(5)タンパク質が
トリプシンおよび/またはトリプターゼである上記
(4)記載の唾液分泌促進組成物、(6)成分の失活化
または分解を阻害する物質を併用および/または配合す
ることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の唾液分泌促進組成物、(7)物質がアマスタチンで
ある上記(6)記載の唾液分泌促進組成物、を提供する
ものである。
が唾液腺に存在し、このPAR-2の活性化によって唾液の
分泌が促進されるという本発明者らによって初めて見出
された知見に基づいている。
活性化する能力を有する、いずれかの天然に存在するか
または人工的に合成された物質をいい、例えば、ペプチ
ド、タンパク質、他の化合物などを包含する。詳細に
は、PAR-2を活性化させる成分としては、例えば、天然
のPAR-2活性化タンパク質であるトリプシンおよびトリ
プターゼ、ヒトPAR-1の切断部位のアミノ酸配列に基づ
いて合成され、PAR-1活性化能力も有するペプチドであ
るSer-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号1)、ラットPAR
-2の切断部位のアミノ酸配列に基づいて合成されたペプ
チドであるSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号
4)およびSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列番号
6)、ならびにPAR-2を特異的に活性化することが報告
されているペプチドであるtrans-シンナモイル-Leu-Ile
-Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7)が挙げら
れる。さらに、PAR-2に対する抗体またはそのフラグメ
ントも、PAR-2を特異的に活性化するタンパク質または
ペプチドとなる可能性がある。
ってPAR-2を活性化する能力についてスクリーニングす
ることによって、PAR-2を活性化する成分を得てもよ
い。例えば、PAR-2と試験物質との相互作用を、放射性
同位元素での標識または表面プラズモン共鳴などを使用
して直接的に検出することによって、PAR-2と結合する
物質をスクリーニングすることができる。PAR-2を発現
する細胞または組織におけるPAR-2の活性化によって引
き起こされる生物学的活性を指標として、PAR-2を介す
るシグナル伝達を誘導する物質をスクリーニングしても
よい。さらに、下記の唾液量の測定方法を使用して、唾
液分泌促進作用を示す物質をスクリーニングすることが
できる。PAR-2の活性化についてのアッセイは、例え
ば、Hollenberg,M.D., Can. J. Physiol. Pharmacol.,
75, 832-841 1997およびKawabata, A.,J. Pharmacol. E
xp. Ther., 288, 358-70 1999に記載されている。受容
体に結合してこれに作用する物質(すなわち、アゴニス
ト)についてのスクリーニング方法は当該分野において
周知である(例えば、Hollenberg, M.D., Trends Pharm
acol. Sci., 20, 271-273 1999;Dery, O., Am. J. Phy
siol., 274, C1429-52 1998;Kawabata, A., J. Pharma
col. Exp. Ther., 288, 358-70 1999を参照のこと)。
リゴペプチドおよび比較的短いポリペプチドをいう。ペ
プチドは、例えば2〜40アミノ酸残基、好ましくは3
〜20アミノ酸残基、より好ましくは5〜15アミノ酸
残基を含む。ペプチドは天然に存在するものであっても
よく、または化学的に合成されたものでもよい。ペプチ
ドは、例えば、Carpino, L. A. et al., J. Org. Che
m., 37, 3404-3409, 1972に記載されるような公知の方
法に従って合成することができる。ペプチドを組換えD
NA技術を使用して製造することも可能である。さら
に、ペプチドは修飾または非天然アミノ酸残基を含んで
いてもよい。
ペプチドに比較してより長いポリペプチドをいう。タン
パク質は天然供給源から精製されたものであってもよ
く、またはこのタンパク質をコードするDNAを含む組
換え宿主細胞を培養することによって製造してもよい。
ペプチドと同様に、タンパク質を化学的に合成すること
も可能である。タンパク質は修飾または非天然アミノ酸
残基を含んでいてもよい。
回膜貫通型のGタンパク質共役受容体に属し、プロテア
ーゼによって活性化される受容体であることが知られて
いる(Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 1
7, 3-6, 1996;Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol.
Sci., 20, 271-273, 1999)。PARはプロテアーゼによっ
て、細胞外ドメイン中の特定のN末端の部位で切断さ
れ、新たなN末端を露出させる。新たに露出したN末端
が鎖状リガンドとなって自身の活性部位に結合すること
により、受容体の活性化が起こるものと考えられている
(Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 17, 3-
6, 1996;Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci.,
20, 271-273, 1999;Vu, T.K. et al., Cell, 64, 105
7-68, 1991)。
AR-3およびPAR-4が知られており、それぞれ機能が異な
ることが報告されている。PAR-1、PAR-3およびPAR-4は
トロンビンによって活性化され(Vu, T. K. et al., Ce
ll, 64, 1057-1063, 1991;Hollenberg, M.D., Trends
Pharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Ishihara, H. eta
l., Nature, 386, 502-6, 1997;Kahn, M. L. et al.,
Nature, 394, 690-4, 1998;Xu, W. F. et al., Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 95, 6642-6, 1998)、PAR-2は
トリプシン(Nystedt, S. et al., Proc. Natl. Acad.
Sci. USA, 91, 9208-12, 1994;Molino, M. et al., J.
Biol. Chem., 272, 6011-7, 1997)およびトリプター
ゼ(Molino, M. et al., J. Biol. Chem., 272, 6011-
7, 1997;Fox, M. T. et al., FEBS Lett, 417, 267-9,
1997)によって活性化されることが判明している。
-1063, 1991)、PAR-2(Nystedt, S. et al., Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 1994)、PAR-3(Is
hihara, H. et al., Nature, 386, 502-6, 1997)およ
びPAR-4(Kahn, M. L. et al., Nature, 394, 690-4, 1
998;Xu, W. F. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
95, 6642-6, 1998)のアミノ酸配列における切断部位
が知られている。PAR-1、PAR-2およびPAR-4に関して
は、切断部位の活性アミノ酸配列に基づいて合成した5
〜6個のアミノ酸からなる合成ペプチドを外因性に与え
ることにより、これらの受容体が活性化されることも知
られている(Vu, T.K. et al., Cell, 64, 1057-68, 19
91;Nystedt, S. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 91, 9208-12, 1994;Ishihara, H. et al., Nature,
386, 502-6, 1997;Kahn, M. L. et al., Nature, 39
4, 690-4, 1998;Xu, W. F. et al., Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA, 95, 6642-6, 1998;Dery, O. et al., A
m. J. Physiol., 274, C1429-52, 1998)。
つとして、イノシトール1,4,5−トリリン酸(IP
3)およびプロテインキナーゼC系の活性化が知られて
いる(Hollenberg, M.D., Trends Pharmacol. Sci., 2
0, 271-273, 1999;Dery, O. etal., Am. J. Physiol.,
274, C1429-52, 1998;Zheng, X. L. et al., J Pharm
acol Exp Ther, 285, 325-34, 1998)。
ono, G. et al.,J. Exp. Med., 183, 821-827, 1996;K
awabata, A et al., Br. J. Pharmacol.,125, 419-422,
1998)、胃、血管および気管の収縮および弛緩作用(S
aifeddine, M. et al., Br. J. Pharmacol., 118, 521-
531, 1996;Moffatt, J. D. et al., Br. J. Pharmaco
l., 125, 591-594, 1998;Cocks, T. M. et al., Natur
e,398, 156-160, 1999;Hollenberg, M. D. et al., Ca
n. J. Physiol. Pharmacol., 75, 832-884, 1997)など
が報告されている。PAR-2は、前立腺、小腸、結腸、肝
臓、腎臓および膵臓での発現が報告されている(Stepha
n, K. B. et al., Biochem. J., 341, 1009-1016, 199
6)。しかし、PAR-2が耳下腺において発現していること
および唾液の分泌に関与していることについての報告は
現在までに存在せず、本発明者らによって初めて証明さ
れたのである。
おける発現は、PAR-2(またはPAR-1)をコードする遺伝
子またはcDNAのヌクレオチド配列に基づいて設計したプ
ライマーを使用して、目的の供給源から抽出した全RNA
またはmRNAを鋳型としてRT-PCR(reverse transcriptas
e-polymerase chain reaction)を実施し、増幅された
所定の大きさのバンドを検出することによって、転写レ
ベルで決定することができる。PAR-2(またはPAR-1)転
写物の存在は、抽出したRNAおよび標識した特異的プロ
ーブを使用してノーザンブロッティングを実施すること
によっても検出可能である。あるいは、PAR-2(またはP
AR-1)に特異的な抗体(ポリクローナルまたはモノクロ
ーナル)を使用して、発現しているPAR-2(またはPAR-
1)タンパク質を検出してもよい。
泌する腺の総称であり、特記しない限り、大唾液腺(耳
下腺,顎下腺,舌下腺)および小唾液腺(口唇腺,頬
腺,口蓋腺,臼歯腺,舌腺)全体をいう。
方法(Takeda, Y. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. US
A, 86, 392-396, 1989;Snider, R. M. et al., Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 88, 10042-10044, 1991)に従
ってインビボで測定することができる。詳細には、マウ
スまたはラットをウレタンで麻酔し、口腔内にあらかじ
め重量を測定しておいたボール状の脱脂綿を挿入し、一
定時間放置した後、その脱脂綿を回収し、重量を測定
し、挿入前と挿入後の重量差を唾液量とする。試験物質
を投与した際に、統計的に有意な唾液量の増加が観察さ
れれば、この物質は唾液分泌促進作用を有する。
のナトリウムイオンおよびカリウムイオンを自動分析装
置(例えば、664, Chiron, U.S.A.)を用いてイオン選
択電極法にて測定することによって、そして唾液中のア
ミラーゼ活性をアミラーゼBテストワコー(和光純薬工
業)のようなキットを用いて測定することによって決定
することができる。
を、分泌されるアミラーゼを指標としてインビトロで測
定することもできる。例えば、ラット耳下腺スライスか
らのアミラーゼ分泌に対するPAR-2アゴニストの作用
を、Jahn, Rらの方法(Jahn, R., Eur.J.Biochem., 11
2, 345-352 (1980))に従って測定することができる。
詳細には、ラットを麻酔し、ラット耳下腺を取り出し、
これを細切し、その一部を栄養液に浮遊させインキュベ
ートする。インキュベーション後、栄養液を採取し、ア
ミラーゼ分泌量を測定する(自発分泌量)。その後、PA
R-2アゴニストを添加し、一定時間インキュベートし、
栄養液を再度採取して、アミラーゼ分泌量を測定する。
PAR-2アゴニスト添加後のアミラーゼ分泌量から自発分
泌量を差し引いた値を、PAR-2アゴニストの作用による
アミラーゼ分泌量とする。統計的に有意なアミラーゼ分
泌量の増加が観察されれば、このアゴニストはインビト
ロでの耳下腺からのアミラーゼ分泌を促進すると判断さ
れる。アミラーゼ活性の測定は、例えば、アミラーゼB
テストワコー(和光純薬工業)を使用して測定すること
ができる。このようにして測定されるインビトロ活性
は、インビボにおける唾液分泌促進活性と相関すること
が知られている。
メカニズムは、唾液分泌に関与し得る種々の経路に特異
的に作用する薬物の使用によって検討することができ
る。例えば、アトロピン(副交感神経遮断薬)、フェン
トラミン(交感神経α受容体遮断薬)、プロプラノロー
ル(交感神経β受容体遮断薬)、インドメタシン(プロ
スタグランジン生合成阻害薬)などを、本発明の唾液分
泌促進組成物の投与の前に動物に投与し、これらの薬物
の唾液分泌促進作用に対する影響を観察することによっ
て、自律神経系およびプロスタグランジン系の関与を検
討することができる。あるいは、PAR-2の活性化による
唾液分泌促進作用のメカニズムは、当業者に公知の方法
に従って、細胞内でPAR-2と相互作用し、PAR-2のシグナ
ル伝達に関与する分子を同定することによっても検討す
ることができる。
化させる成分を含む、唾液分泌促進作用が所望されるい
ずれかの製品であり、医薬品、医薬部外品、口腔用組成
物、食品などを包含する。本発明の唾液分泌促進組成物
をそのまま使用してもよく、または水に希釈するなどの
各種処理を施して使用してもよい。
せる成分の配合量は製品の形態に応じて適宜選択される
が、通常、0.001〜50重量%、好ましくは0.01〜10重量
%である。配合量が0.001%より少ないと、満足する唾
液分泌促進作用が認められない可能性があり、また、50
%を越えると製品そのものの安定性または香味などの特
性が損なわれる可能性がある。
あってもよい。そのような医薬品は、例えば、口腔乾燥
症の治療薬として、または唾液分泌量が少ない患者への
トローチ剤およびバッカル錠などの固形製剤の投与を容
易にするために使用され得る。経口投与する場合、投与
量として3mg/kg〜300mg/kgの範囲が好ましく、より好
ましくは10mg/kg〜100mg/kgである。また、口腔内に局
所適用する場合には、局所投与量として0.01mg/body〜1
0mg/bodyの範囲が好ましく、より好ましくは0.3mg/body
〜3mg/bodyである。全身投与を行う場合、特に静脈内
投与の場合には老若男女または体型などにより変動があ
るが、有効血中濃度が2μg/mL〜200μg/mL、より好ま
しくは5μg/mL〜100μg/mLの範囲となるように投与す
るのがよい。
腔内局所投与以外に、経粘膜投与、経皮投与、静脈内投
与、筋肉内投与、皮下投与、直腸内投与などを適宜選択
できる。
顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠剤、エリキシル剤、懸濁
剤、乳剤およびシロップ剤などを適宜選択することがで
きる。また、それら製剤に、下記のように、徐放化、安
定化、易崩壊化、難崩壊化、腸溶性化、易吸収化などの
修飾を施すことができる。また、口腔内局所投与を行う
場合の剤型として、咀嚼剤、舌下剤、バッカル剤、トロ
ーチ剤、軟膏剤、貼布剤、液剤などを選択することがで
きる。また、それら製剤に、下記のように、徐放化、安
定化、易崩壊化、難崩壊化、腸溶性化、易吸収化などの
修飾を施すことができる。
知のドラッグデリバリーシステム(DDS)の技術を採用
して、DDS製剤化することができる。DDSは薬物の放出速
度制御および標的化の最適化を可能にする技術である。
「DDS製剤」とは、徐放化製剤、局所適用製剤(トロー
チ、バッカル錠、舌下錠など)、薬物放出制御製剤、腸
溶性製剤および胃溶性製剤などを包含し、投与経路、バ
イオアベイラビリティー、副作用などを勘案した上で、
最適の製剤形態にした製剤をいう。
(Gradumet)、レペタブ型(Repetabs)、スパセタブ型
(Spacetabs)、スパンタブ型(Spantabs)、ロンタブ
型(Lontabs)、エクステンタブ型(Extentabs)および
タイムスパン型(Timespan)などがあり、これらの製造
方法に準じて本発明の唾液分泌促進組成物をDDS製剤化
することができる。
放出制御型内服錠剤が挙げられる。浸透圧による薬物放
出制御型内服錠剤は、半過性膜によって覆われた浸透圧
性薬物核から構成される。半透過性膜表面にはレーザー
で小孔をあける。投与後に、消化管内の水がこの半透過
性膜を通過して錠剤中に入り、半透過性膜で覆われた内
部の薬物が溶解されて飽和薬物溶液が生じ、この飽和薬
物溶液が小孔を通って放出される。半透過性膜として
は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体が使用さ
れ、その内部の浸透圧性薬物核中には、例えば、PAR-2
を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2(下記))、グ
ルコースおよび結晶セルロースが含まれる。
製剤が挙げられる。口腔粘膜吸収製剤の1つの形態は、
着色支持層および粘膜付着層から構成される。着色支持
層は薬物を含まず、指をこの面に付けて装着する。着色
支持層中には、例えば、赤色3号、結晶セルロース、ス
テアリン酸マグネシウム、ポリビニルアセタールジエチ
ルアミノアセテートが含有される。粘膜付着層は主薬を
含有し、粘膜に強く付着する。粘膜付着層中には、例え
ば、架橋ポリアクリルアミド、PAR-2を活性化させる成
分(例えば、SLp-NH2)、結晶セルロース、ステアリン
酸マグネシウムが含有される。口腔粘膜吸収製剤の別の
形態は、層状に重ねられた、被膜(例えば、エチルセル
ロース)、被膜によって覆われた薬物貯蔵層(例えば、
PAR-2を活性化させる成分(例えば、SLp-NH2)、エタノ
ールおよび乳糖を含有する)、放出制御膜(例えば、酢
酸セルロース)、接着層(例えば、ポリアクリル酸)な
らびに接着時にはがす膜(例えば、ポリエチレン)から
構成される。口腔粘膜吸収製剤のさらなる形態は、薬物
放出を制御する重合膜(例えば、エチレン酢酸ビニル共
重合体)および重合膜(例えば、架橋ポリアクリルアミ
ド)によってはさまれた、口の中での製剤の位置を定め
るための縁に結合された薬物貯槽(例えば、PAR-2を活
性化させる成分(例えば、SLp-NH2)およびグルコース
を含有する)から構成される。
薬物、および治療プログラムに基づいて選択される薬物
放出モジュールから構成される。DDS製剤の各々の構成
要素は、特に、放出を停止させた後に速やかに血中濃度
が低下する、半減期の短い物質であることが好ましく、
投与部位の生体組織と反応しないことが好ましい。治療
プログラムは、設定された期間において最良の薬物濃度
を維持するように設計するのが好ましい。薬物放出モジ
ュールは、設計された治療プログラムを実現するように
選択され、基本的に、薬物貯蔵庫、放出制御部、エネル
ギー源および放出孔または放出表面を有している。これ
らの基本的構成要素は全て揃っている必要はなく、適宜
追加または削除などを行って、最良の形態を選択するこ
とができる。
る材料としては、高分子、シクロデキストリン誘導体、
レシチンなどがある。高分子には不溶性高分子(シリコ
ーン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体、エチルセルロース、セルロース
アセテートなど)、水溶性高分子およびヒドロキシルゲ
ル形成高分子(ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエ
チルメタクリレート架橋体、ポリアクリル架橋体、ポリ
ビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、水溶性セル
ロース誘導体、架橋ポロキサマー、キチン、キトサンな
ど)、徐溶解性高分子(エチルセルロース、メチルビニ
ルエーテル・無水マレイン酸共重合体の部分エステルな
ど)、胃溶性高分子(ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースナ
トリウム、マクロゴール、ポリビニルピロリドン、メタ
アクリル酸ジメチルアミノエチル・メタアクリル酸メチ
ルコポリマーなど)、腸溶性高分子(ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレート、酢酸フタルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、アク
リル酸系ポリマーなど)、生分解性高分子(熱凝固また
は架橋アルブミン、架橋ゼラチン、コラーゲン、フィブ
リン、ポリシアノアクリレート、ポリグリコール酸、ポ
リ乳酸、ポリβヒドロキシ酢酸、ポリカプロラクトンな
ど)があり、剤型によって適宜選択することができる。
共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、メチ
ルビニルエーテル・無水マレインサン共重合体の部分エ
ステルは、薬物の放出制御に使用でき、セルロースアセ
テートは浸透圧ポンプの材料として使用でき、エチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロースは徐放性
製剤の膜素材として使用でき、ポリアクリル架橋体は口
腔粘膜付着剤として使用できる。
剤、賦形剤、コーティング剤、基剤、結合剤、滑沢剤、
崩壊剤、溶解補助剤、懸濁化剤、粘稠剤、乳化剤、安定
剤、緩衝剤、等張化剤、無痛化剤、保存剤、矯味剤、芳
香剤、着色剤などの添加剤を加えて製造することができ
る。
げて例示するが、これらに限定するものではない。 溶剤:精製水、注射用水、生理食塩水、ラッカセイ油、
エタノール、グリセリン、 賦形剤:デンプン類、乳糖、ブドウ糖、白糖、結晶セル
ロース、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、酸
化チタン、トレハロース、キシリトール、 コーティング剤:白糖、ゼラチン、酢酸フタル酸セルロ
ースおよび上記の高分子、 基剤:ワセリン、植物油、マクロゴール、水中油型乳剤
性基剤、油中水型乳剤性基剤、 結合剤:デンプンおよびその誘導体、セルロースおよび
その誘導体、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、トラガ
ント、アラビアゴムなどの天然高分子化合物、ポリビニ
ルピロリドンなどの合成高分子化合物、デキストリン、
ヒドロキシプロピルスターチ、 滑沢剤:ステアリン酸およびその塩類、タルク、ワック
ス類、コムギデンプン、マクロゴール、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、 崩壊剤:デンプンおよびその誘導体、寒天、ゼラチン
末、炭酸水素ナトリウム、セルロースおよびその誘導
体、カルメロースカルシウム、ヒドロキシプロピルスタ
ーチ、カルボキシメチルセルロースおよびその塩類なら
びにその架橋体、低置換型ヒドロキシプロピルセルロー
ス、 溶解補助剤:シクロデキストリン、エタノール、プロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール、 懸濁化剤:アラビアゴム、トラガント、アルギン酸ナト
リウム、モノステアリン酸アルミニウム、クエン酸、各
種界面活性剤、 粘稠剤:カルメロースナトリウム、ポリビニルピロリド
ン、メチルセルロース、ホドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルアルコール、トラガント、アラビア
ゴム、アルギン酸ナトリウム、 乳化剤:アラビアゴム、コレステロール、トラガント、
メチルセルロース、各種界面活性剤、レシチン、 安定剤:亜硫酸水素ナトリウム、アスコルビン酸、トコ
フェロール、キレート剤、不活性ガス、還元性物質、 緩衝剤:リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、ホウ
酸 等張化剤:塩化ナトリウム、ブドウ糖、 無痛化剤:塩酸プロカイン、リドカイン、ベンジルアル
コール、 保存剤:安息香酸およびその塩類、パラオキシ安息香酸
エステル類、クロロブタノール、逆性石けん、ベンジル
アルコール、フェノール、チロメサール、 矯味剤:白糖、サッカリン、カンゾウエキス、ソルビト
ール、キシリトール、グリセリン、 芳香剤:トウヒチンキ、ローズ油、 着色剤:水溶性食用色素、レーキ色素。
たは薬物放出制御製剤などのDDS製剤化することによ
り、薬物の有効血中濃度の持続化、バイオアベイラビリ
ティーの向上などの効果が期待される。しかし、PAR-2
を活性化させる成分は生体内で失活化または分解され、
その結果、所望の効果が低下または消失する可能性があ
る。例えば、PAR-2を活性化させる成分がペプチドであ
る場合、そのようなペプチドの多くは生体内においてア
ミノペプチダーゼにより分解されることが知られている
(Godin, D. et al., Eur. J. Pharmacol., 253, 225-3
0, 1994)。従って、PAR-2を活性化させる成分を失活化
または分解する物質を阻害する物質(例えば、アミノペ
プチダーゼを阻害する物質)を本発明の唾液分泌促進組
成物と併用することにより、成分の効果をさらに持続化
させ得る。
スタチン、アファメニンA、アファメニンBおよびベス
タチンなどが知られている。これらの化合物を製剤中に
配合してもよく、または別々に投与してもよい。上記成
分がペプチドでない場合、当業者は適切に、この成分を
失活化または分解する物質を同定し、これを阻害する物
質を選択することができる。
品または口腔用組成物であってもよい。例えば、PAR-2
を活性化させる成分を、歯磨中に含有させることにより
唾液分泌を促進させ、容易なブラッシングを可能にする
ことができる。あるいは、この成分を義歯安定剤中に含
有させることにより、適度な唾液分泌量を維持させるこ
とができ、その結果、義歯のズレによる痛みが無くな
り、さらにフィット感が増大する。
歯磨、洗口剤、口腔用軟膏、うがい用錠剤、トローチ、
咀嚼錠、口腔スプレー、人工唾液、貼布剤、パッチ剤、
舌下錠、徐放化製剤などとして、口腔内で適用すること
により、唾液の分泌を促進させることができる。
の添加物以外に、通常の口腔用組成物に使用されている
成分を含めることができる。これらの成分の添加量は、
本発明の成分による唾液分泌促進作用を妨げない範囲
で、通常使用される量とすることができる。
磨剤、粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、流動性促進剤、甘
み剤、香料、着色剤、殺菌剤、pH調製剤などの各種添加
物を配合することができ、これらの成分を水と混合して
製造することができる。
げて例示するが、これらに限定するものではない。 研磨剤:沈降性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケー
ト、ジルコノシリケートなどのシリカ系研磨剤、リン酸
カルシウム第二水和物または無水和物、ピロリン酸カル
シウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、第三リン酸マグネシウム、ゼオ
ライト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイ
ト、合成樹脂系研磨剤、 粘結剤:カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒド
ロキシエチルセルロース、カラギーナン、アルギン酸ナ
トリウム、キサンタンガム、カーボポール、グアガムお
よびトラガントガムなどのガム類、モンモリロナイト、
ゼラチン、メチルセルロースなどのセルロース誘導体、
カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、シ
リカゲル、 粘稠剤:グリセリン、ソルビット、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、キシリット、マルチッ
ト、ラクチット、エチレングリコール、 界面活性剤:アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、具体的
には、ラウリル硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホ
ン酸ナトリウム、N−アシルサルコシネート、N−アシル
グルタメート、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ア
シルタウレート、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロール
アマイド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル、プルロニック、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノステアレート、大豆レシチン、ポリ
ソルベート80、 流動性促進剤:軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウ
ムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウ
ム、 甘み剤:サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステ
ビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ペ
リラルチン、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、 香料:1−メントール、カルボン、アネトール、リモネ
ンなどのテルペン類またはその誘導体、 着色剤:青色1号、黄色4号、二酸化チタン、赤色3
号、赤色102号、コチニール色素、ベンガラ、赤色3
号アルミニウムレーキ、 殺菌剤:塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウ
ム、塩酸クロロヘキシジン、グルコン酸クロロヘキシジ
ン、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化ドミ
フェン、トリクロサン、オイゲノール、チモール、アパ
タイト、ゼオライト、抗菌物質、 pH調製剤:炭酸ナトリウムおよび炭酸水素ナトリウムな
どの炭酸塩類、塩化カルシウムおよびグリセロリン酸カ
ルシウムなどの無機性カルシウム化合物、乳酸カルシウ
ムおよびクエン酸カルシウムなどの有機酸カルシウム化
合物、リン酸化合物などの緩衝剤。
加することもできる。そのような有効成分としては、例
えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アン
モニウム、フッ化第1スズ、モノフルオロリン酸ナトリ
ウムなどのフッ化物、水溶性リン酸化物、アラントイン
クロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アス
コルビン酸、塩化リゾチーム、グルタミン酸、グリチル
リチン酸およびその塩類、塩化ナトリウム、硝酸カリウ
ム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢
酸トコフェロール、各種ビタミン類、アズレン、銅クロ
ロフィリンナトリウム、グルコン酸銅などの銅化合物、
乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウ
ム、ベルベリン、ヒドロキサム酸およびその誘導体、ト
リポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、デキストラナー
ゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵
素、スーパーオキシドディスムターゼ、メトキシエチレ
ン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、
エピジヒドロコレステリン、ジヒドロコレステロール、
クエン酸亜鉛、トウキ、オウバク、チョウジ、グリチル
リチン酸類、ローズマリー、オウゴン、ベニバナなどの
抽出物、α−ビサボロール、クロルヘキシジン塩類、塩
化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、トリクロ
ロカルバニリド、ハイドロキシアパタイトなどが挙げら
れる。
を固定するための主剤、本発明の成分および添加剤に加
えて、必要に応じて適宜他の成分を添加することができ
る。例えば、他の成分としては、無毒性油脂・ワックス
類、乳化剤、水不溶性粉体、湿潤剤、剥離性改良材、pH
調製剤、防腐剤、着色剤、香料などが挙げられる。それ
らに水などを加え、粉末状、ゴム状、ペースト状、液
状、シート状などの種々の剤形に加工することができ
る。
れ具体例を挙げて例示するが、これらに限定するもので
はない。 主剤:酢酸ビニル樹脂、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、カラヤガム、アラビアガム、トラガントガ
ム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、グアガ
ム、キサンタンガム、カラギーナン、ペクチン、ゼラチ
ン、グルコマンナン、アルギン酸の塩およびプロピレン
グリコールエステル、ポリアクリル酸の金属塩、ポリエ
チレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、低級アルキルビニルエーテル/無水マレイ
ン酸共重合体およびその誘導体、 無毒性油脂・ワックス類:ワセリン、流動パラフィン、
ポリブテンなどの炭化水素類、植物性硬化油、ミツロ
ウ、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、パラフィンロウ、カルナウバロウ、 乳化剤:ステアリン酸グリセリド類、ステアリン酸誘導
体、ショ糖脂肪酸エステル、 不溶性粉体:炭酸カルシウム、酸化チタン、リン酸水素
カリウム、シリカ、タルク、ゼオライト、ポリエチレン
およびポリプロピレンなどのプラスチックパウダー、セ
ルロースパウダー、 湿潤剤:エタノール、プロパノール、プロピレングリコ
ール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、
グリセリン、ジアセチルグリセリン、糖アルコール、 剥離改良剤:ポリプロピレングリコール、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコール、アクリル系共
重合体、無毒性油脂・ワックス類。
ってもよい。唾液分泌促進作用が所望される食品として
は、例えば、キャンディー、チューインガムなどの菓子
類などが挙げられる。特に、のど飴にPAR-2を活性化さ
せる成分を含有させることにより、咽全体を潤すことが
でき、のど飴の効果が増大する。
ース原料および添加物を使用することができる。チク
ル、ジェルトン、ソルバ、酢酸ビニル樹脂、ポリイソブ
チレン、エステルガムなどの樹脂、ライスワックス、カ
ルナバワックス、マイクロワックスなどの天然ワック
ス、硬化油、炭酸カルシウム、タルクなどの充填剤、脂
肪酸グリセリンエステル、ソルビタンエステル、シュガ
ーエステルなどの乳化剤を使用することができる。ま
た、メントールおよびメントール配糖体も使用すること
ができる。さらに、グルコース、マンノース、ソルビト
ール、パラチノース、セロビオース、アスパルテーム、
サッカリンナトリウム、キシリトールなどの各種甘み
剤、ペパーミント油、ハッカ油、ローズマリー油、ペパ
ー油、ジャスミン油などのフレーバー、クエン酸、リン
ゴ酸、酢酸などの酸味剤、カロチノイド系、フラボノイ
ド系、ポリフィリン系などの着色剤、その他フラボノイ
ド、クロロフィルなどを使用してもよい。
く説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。
2(配列番号1)、Phe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号
2)、Thr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2(配列番号3)、Ser-L
eu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号4)、Leu-Ser-Ile-
Gly-Arg-Leu-NH2(配列番号5)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg
-Leu-OH(配列番号6)、trans-シンナモイル-Leu-Ile-
Gly-Arg-Leu-オルニチン-NH2(配列番号7))は、公知
の方法(Carpino, L. A. et al., J. Org. Chem., 37,
3404-3409, 1972)に準じて合成した。
番号1)の合成方法 Fmoc-PAL-PEG-PS-resin(PEバイオシステムズ)を1.33g
(0.17meq/g)秤取し、これにジメチルホルムアミド10m
Lを加えて2〜3時間放置し、樹脂を膨張させた後、ペ
プチド合成用のカラムに充填した。
テムズ)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmo
c-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Phe-OH 30
5mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PE
バイオシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATU(0-
(7-Azabenzotriazol-1-yl)-1,1,3,3-tetramethyl uroni
um hexafluorophosphate)(PEバイオシステムズ)を各
380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、
ペプチド合成機PIONEER(PEバイオシステムズ)を用い
て合成を行った。合成したペプチド−樹脂をTFA-H20-ph
enol-triisopropylsilane(8.8:0.5:0.5:0.2)の混合溶
液で3時間処理した後、樹脂を濾過し、濾液をエーテル
で再結晶し、粗ペプチドを得た。次に、この粗ペプチド
をHPLC(A:H2O中0.02%TFA、B:50%CH3CN中0.02%T
FA)に供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Se
r-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2を得た。
番号2)の合成方法 上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc
-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L
-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg
(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイ
オシステムズ)、Fmoc-L-Phe-OH 305mg(和光純薬工
業)を試験管に秤量し、これにHATUを各380mg加えた。
上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機
PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹
脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供
し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Phe-Ser-Le
u-Leu-Arg-NH2を得た。
番号3)の合成方法 上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc
-L-Arg(Pbf)-OH 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L
-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg
(和光純薬工業)、Fmoc-L-Phe-OH 305mg(和光純薬工
業)、Fmoc-L-Thr-OH 318mg(PEバイオシステムズ)を
試験管に秤量し、これにHATUを各380mg加えた。上記の
アミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチド合成機PIONEE
Rを用いて合成を行った。合成したペプチド−樹脂から
上記方法により粗ペプチドを得、その後HPLCに供し精製
した。得られた画分を凍結乾燥して、Thr-Phe-Leu-Leu-
Arg-NH2を得た。
配列番号4)の合成方法 上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc
-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Arg(Pbf)-O
H 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg
(BACHEM)、Fmoc-L-Ile-OH 283mg(和光純薬工業)、F
moc-L-Leu-OH283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)
-OH 307mg(PEバイオシステムズ)を試験管に秤量し、
これにHATU各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端か
ら順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行
った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペ
プチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分
を凍結乾燥して、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2を得
た。
配列番号5)の合成方法 上記方法に準じてペプチド合成用カラムを作製し、Fmoc
-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Arg(Pbf)-O
H 519mg(PEバイオシステムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg
(BACHEM)、Fmoc-L-Ile-OH 283mg(和光純薬工業)、F
moc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイオシステムズ)、Fmo
c-L-Leu-OH 283mg(和光純薬工業)を試験管に秤量し、
これにHATU各380mg加えた。上記のアミノ酸をC末端か
ら順に並べ、ペプチド合成機PIONEERを用いて合成を行
った。合成したペプチド−樹脂から上記方法により粗ペ
プチドを得、その後HPLCに供し精製した。得られた画分
を凍結乾燥して、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2を得
た。
列番号6)の合成方法 Fmoc-L-Leu-PEG-PS-resin(PEバイオシステムズ)を1.0
0g(0.21meq/g)秤取し、これにジメチルホルムアミド1
0mLを加えて2〜3時間放置し、樹脂を膨張させた後、
ペプチド合成用のカラムに充填した。
テムズ)、Fmoc-L-Gly-OH 238mg(BACHEM)、Fmoc-L-Il
e-OH 283mg(和光純薬工業)、Fmoc-L-Leu-OH 283mg
(和光純薬工業)、Fmoc-L-Ser(tBu)-OH 307mg(PEバイ
オシステムズ)を試験管に秤量し、これにHATU各380mg
加えた。上記のアミノ酸をC末端から順に並べ、ペプチ
ド合成機PIONEERを用いて合成を行った。合成したペプ
チド−樹脂から上記方法により粗ペプチドを得、その後
HPLCに供し精製した。得られた画分を凍結乾燥して、Se
r-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OHを得た。
-オルニチン-NH2(tcLp-NH2、配列番号7) 米国カルガリー大学医学部のHollenberg, M. D.教授よ
り御供与いただいた。
薬物について説明する。
列(Vu, T. K. et al., Cell, 64 (6), 1057-1068, 199
1)に基づいて、ヒトPAR-1に対するアゴニスト作用を有
するSer-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配列番号1)
(以下、「SFp-NH2」)(Hollenberg, M.D., Trends Ph
armacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Hollenberg, M.D., Mo
lec. Pharmacol., 43, 921-930, 1993)を合成した。こ
のペプチド配列のSerとPheとを入れ替えることにより不
活性体となったPhe-Ser-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配
列番号2)(以下、「FSp-NH2」)(Kawabata, A. et a
l., J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70, 1999;H
ollenberg, M.D., Molec. Pharmacol., 43, 921-930, 1
993)を合成した。SFp-NH2はPAR-2に対し弱いアゴニス
ト作用を示すことが知られているため(Kawabata, A. e
t al., J. Pharmacol. Exp. Ther.,288, 358-70, 199
9)、SerをThrに置換することによりPAR-1に対する特異
性を高めたThr-Phe-Leu-Leu-Arg-NH2ペプチド(配列番
号3)(以下、「TFp-NH2」)(Kawabata, A. et al.,
J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 358-70, 1999)を合
成した。
M. et al., Br. J. Pharmacol., 118 (3), 521-530, 1
996)に基づいて、ラットPAR-2に対するアゴニスト作用
を有するSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH2ペプチド(配列
番号4)(以下、「SLp-NH2」)(Hollenberg, M.D., T
rends Pharmacol. Sci., 17, 3-6, 1996;Nystedt, S.e
t al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 91, 9208-12, 19
94)を合成した。このペプチド配列のSerとLeuとを入れ
替えることにより不活性体となったLeu-Ser-Ile-Gly-Ar
g-Leu-NH2ペプチド(配列番号5)(以下、「LSp-NH
2」)(Hollenberg, M.D.; Trends Pharmacol. Sci., 1
7, 3-6, 1996;Nystedt, S. et al., Proc.Natl. Acad.
Sci. USA, 91, 9208-12, 1994)を合成した。SLp-NH2
のC末端がアミド化されていないSer-Leu-Ile-Gly-Arg-
Leu-OHペプチド(配列番号6)(以下、「SLp-OH」)を
合成した。
が報告されているtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg
-Leu-オルニチン-NH2ペプチド(配列番号7)(以下、
「tcLp-NH2」)(Hollenberg, M. D. et al., Can J Ph
ysiol Pharmacol, 75, 832-41, 1997)を使用した。
特記しない限り実施例1に準じて合成し得られたもので
ある。
「Amastatin」、ペプチド研)、アトロピン(図中「At
r」、Sigma社製)、フェントラミン(図中「Phe」、Sig
ma社製)、プロプラノロール(図中「Pro」、Sigma社
製)、インドメタシン(図中「Ind」、Sigma社製)、カ
ルバコール(Sigma社製)、トリプシン(図中「Trypsi
n」、Sigma社製)およびトロンビン(図中「Thrombi
n」、Sigma社製)である。
系またはddY系雄性マウスを使用した。各動物は室温23
±2℃、湿度50±5%および12時間の明暗サイクル(明
期:07:00〜19:00)の環境下で1週間の予備飼育の後、
実験に供した。予備飼育期間および実験期間中は、水お
よび固型飼料を自由に摂取させた。
5匹を用い、結果を平均値±標準誤差で示した。実施例
17の結果は、4〜9回行った試験を、平均値±標準誤
差で示した。有意差検定はTukeyの多重比較検定で行っ
た。
記しない限り尾静脈内投与した。ペプチドは生理食塩液
に用事溶解した。実施例8〜15に示す各種ペプチドの
調製および投与は、個別特記しない限り実施例3に準じ
て行った。
Natl. Acad. Sci. USA, 86, 392-396, 1989;Snider,
R. M. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA,88, 10042
-10044, 1991)に準じて行った。マウスまたはラットを
ウレタンで麻酔し(1.5 mg/kg)、口腔内にあらかじめ
重量を測定しておいたボール状の脱脂綿を挿入した。一
定時間放置した後、その脱脂綿を回収し、重量を測定
し、挿入前と挿入後の重量差を唾液量とした。唾液量の
測定は各種ペプチドおよび薬物などを静脈内投与した直
後から1分間隔で5分間測定した。実施例8〜15に示
す唾液分泌量の測定方法は、個別特記しない限り実施例
4に準じて測定した。
定方法 ナトリウムイオンおよびカリウムイオンは、自動分析装
置(664, Chiron, U.S.A.)を用いてイオン選択電極法
にて測定した。アミラーゼ活性は、アミラーゼBテスト
ワコー(和光純薬工業)を用いて測定した。
しTRIzol試薬(Life technologies. Inc.)を用いて全R
NAを抽出した。この全RNAからmRNA purification kit
(宝酒造)を用いてmRNAを精製し、このmRNAを用いてHo
llenbergらの方法(Hollenberg, M. D. et al., Mol. P
harmacol., 49, 229-233)に準じてRT-PCRを行った。す
なわち、RNA LA PCR kit(AMV)ver.1(宝酒造)を用い
て42℃で50分間逆転写反応を行った後、PAR-1、PAR-2お
よびβ-アクチン(コントロール)を特異的に増幅する
ように設計した下記プライマー対を用いてPCRを行い、P
AR-1およびPAR-2の発現について検討した。
定方法 ラット耳下腺スライスからのアミラーゼ分泌に対するPA
R-2関連アゴニストの作用は、Jahn, Rらの方法(Jahn,
R., Eur.J.Biochem., 112, 345-352 (1980))に準じて
行った。ラットをペントバルビタールで麻酔し、ラット
耳下腺を取り出し、これを95%酸素−5%二酸化炭素ガ
スを通気したKrebs-Henseleit栄養液で洗浄し、脂肪お
よび結合組織を除去した。その後、耳下腺を1mm3の大
きさに細切し、その100mgを95%酸素−5%二酸化炭素
ガスを通気した37℃のKrebs-Henseleit栄養液3mLに浮
遊させ30分間インキュベートした。インキュベーション
後、栄養液30μLを採取し、アミラーゼ分泌量を測定し
た(自発分泌量)。その後、PAR-2アゴニストを添加
し、10分間インキュベートし、栄養液30μLを採取し
て、アミラーゼ分泌量を測定した。PAR-2アゴニスト添
加後のアミラーゼ分泌量から自発分泌量を差し引いた値
を、PAR-2アゴニストの作用によるアミラーゼ分泌量と
した。アミラーゼの測定はアミラーゼBテストワコー
(和光純薬工業)を使用して測定した。
ス唾液分泌に対する影響を検討した(図1)。
も若干の活性を示すことが知られているSFp-NH2(50μm
ole/kg)の投与によって、唾液分泌促進が観測された。
しかし、SFp-NH2に対する不活性なコントロールペプチ
ドであるFSp-NH2(50μmole/kg)の投与では何ら変化が
見られなかった。PAR-1に対する特異性がより高く、PAR
-2に対する活性を有しないTFp-NH2(50μmole/kg)の投
与によっては全く唾液分泌は促進されなかった。
(50μmole/kg)の投与によって強い唾液分泌促進が観
察された。SLp-NH2に対する不活性なコントロールペプ
チドであるLSp-NH2(50μmole/kg)の投与によっては全
く唾液分泌促進が起こらなかった。図中Vehicleは、陰
性対照として溶媒を使用した実験の結果を示す。
特異的な活性化によって唾液分泌促進が引き起こされる
ことが示唆された。
ス唾液分泌促進作用の経時変化について検討した(図
2)。
って、投与直後から唾液分泌が促進され、投与1分後に
唾液分泌量が最大となった。その後、急速に唾液分泌量
は減少した。しかし、SLp-NH2に対する不活性なコント
ロールペプチドであるLSp-NH2(5μmole/kg)(○)の
投与によっては全く唾液分泌は促進されなかった。図中
Vehicle(●)は、陰性対照として溶媒を使用した実験
の結果を示す。
ス唾液分泌促進作用の用量依存性について検討した(図
3)。
囲の用量において用量依存的にマウス唾液分泌を促進し
た。SLp-NH2のC末端がアミド化されていないペプチド
であるSLp-OH(△)もマウス唾液分泌を用量依存的に促
進したが、その作用はSLp-NH2に比べて弱かった。PAR-2
を特異的に活性化することが知られている別のペプチ
ド、tcLp-NH2(□)を使用しても唾液分泌促進作用が観
測された。LSp-NH2(●)は不活性なコントロールペプ
チドである。
によって分解されることが知られている(Godin, D. et
al., Eur. J. Pharmacol., 253, 225-30, 1994)。そ
こで、PAR-2アゴニストペプチドのマウス唾液分泌促進
作用に対する、アミノペプチダーゼ阻害薬であるアマス
タチンの影響について検討した(図4)。
内投与した。実施例10の結果と一致して、低用量(0.
5μmol/kg)での単独投与(○)では、SLp-NH2は唾液分
泌促進作用を示さなかったが、アマスタチン(84μmol/
kg)を静脈内に前投与することにより、唾液分泌が有意
に促進された(■)。さらに、アマスタチンと組み合わ
せての投与は、SLp-NH2単独の投与に比較して、その作
用の持続性が認められた(実施例9を参照のこと)。図
中Vehicle(●)は、陰性対照として溶媒を使用した実
験の結果を示す。
及ぼすアマスタチンの影響についてさらに検討した(図
5)。
内投与した。SLp-NH2(0.5μmol/kg)単独投与では対照
群(Vehicle、溶媒)と同程度の唾液分泌量が観察され
たが、アマスタチン(Amastatin、84μmol/kg)を静脈
内に前投与することにより、唾液分泌量は顕著に増加し
た。
ウス唾液分泌促進作用のメカニズムについて検討した
(図6)。
フェントラミン(Phe、交感神経α受容体遮断薬)、プ
ロプラノロール(Pro、交感神経β受容体遮断薬)、イ
ンドメタシン(Ind、プロスタグランジン生合成阻害
薬)およびコントロールとしての生理食塩水(Saline)
を、SLp-NH2静脈内投与の25分前に腹腔内投与した。ま
た、アマスタチンはSLp-NH2投与1分前に静脈内投与し
た。その結果、SLp-NH2(0.5μmol/kg)による唾液分泌
促進作用は、アトロピン5mg/kg(7.2μmol/kg)、フェ
ントラミン5mg/kg(15.7μmol/kg)、プロプラノロー
ル5mg/kg(16.9μmol/kg)およびインドメタシン10mg/
kg(28μmol/kg)によって何ら作用を受けなかった。
促進作用は、自律神経系(交感神経および副交感神経)
またはプロスタグランジン系を介したものでないことが
示唆された。
て唾液分泌を促進することが知られている)の刺激によ
り分泌されたマウスの唾液の性質について比較検討した
(表1)。アミラーゼ活性、ナトリウムイオンおよびカ
リウムイオンの測定は実施例5に準じて行った。
泌量を生じる0.08μmol/kgのカルバコールを用いた。両
者の刺激によって分泌された唾液は、ほぼ同様の性質を
有していた。
ける唾液分泌促進作用を検討した(図7)。
内投与した。SLp-NH2(2.5μmol/kg)(●)の投与によ
って唾液分泌促進作用が観察されたが、コントロールペ
プチドであるLSp-NH2(◆)の投与によっては、その作
用は認められなかった。図中Vehicle(○)は、陰性対
照として溶媒を使用した実験の結果を示す。これらの結
果から、PAR-2アゴニストによる唾液分泌促進作用が、
マウスと同様にラットにおいても有効であることが示さ
れた。
のmRNA発現の検討を行った(図8)。RT-PCR法は実施例
6に準じて行った。増幅反応液を2%アガロースで電気
泳動し、ゲルを臭化エチジウムを用いて染色し、バンド
をUVによって可視化した。
2)が発現していることが公知である、陽性対照として
使用した膵臓(Pancreas)と同様に、耳下腺(Parotid
gland)においてもPAR-1およびPAR-2のmRNAが共に発現
していることが明らかとなった。β−アクチン(図中
「A」)は陽性対照である。この結果によって、ラット
におけるPAR-1およびPAR-2遺伝子の発現が初めて確認さ
れた。
アミラーゼ分泌に及ぼすPAR-2アゴニストの影響を検討
した(図9)。耳下腺のスライス作製方法およびアミラ
ーゼ分泌量(総アミラーゼ量に対する重量百分率で表
す)の測定方法は実施例7に準じて行った。
〜100μmol/kgの用量範囲で用量依存的にアミラーゼ分
泌促進作用が認められた。PAR-2活性化酵素であるトリ
プシン(Trypsin)もアミラーゼ分泌促進作用を示し
た。TFp-NH2およびトロンビン(Thrombin、PAR-1、PAR-
3およびPAR-4の活性化酵素である)はアミラーゼ分泌に
対して影響を与えなかった。図中Cは、陰性対照として
溶媒を使用した実験の結果を示す。これらの結果は、耳
下腺におけるアミラーゼ分泌が、PAR-2の活性化によっ
て誘発され、PAR-1、PAR-3およびPAR-4はこの作用に関
与しないことが示された。
に示す。
に示す。
21に示す。
2に示す。
示す。
す。
す。
す。
7に示す。
す。
示す。
示す。
示す。
示す。
す。
す。
す。
液分泌促進作用を有し、薬剤の副作用、疾患あるいは唾
液腺の機能低下などによる口腔乾燥症に対し、優れた治
療薬となる。また、これにより口腔内乾燥に伴う不快
感、灼熱感、会話の困難さ、口臭発生、歯周疾患、粘膜
の感染症、不潔などの症状を予防あるいは治療すること
もできる。
剤中に含有させることにより、ブラッシングを容易にら
なしめることができる。さらに、本発明の唾液分泌促進
組成物を義歯安定剤中に含有させることにより、口腔乾
燥を防ぎ、義歯固定力が向上し、噛み合わせによる疼痛
が減少させることができる。
tivity. The C-terminalamino acid residue is amidat
ed. SEQ ID NO:2 Designed peptide lacking agonist activity. The C-t
erminal amino acid residue is amidated. SEQ ID NO:3 Designed peptide having PAR-1 agonist activity. Th
e C-terminal amino acid residue is amidated. SEQ ID NO:4 Designed peptide having PAR-2 agonist activity. Th
e C-terminal amino acid residue is amidated. SEQ ID NO:5 Designed peptide lacking agonist activity. The C-t
erminal amino acid residue is amidated. SEQ ID NO:6 Designed peptide having PAR-2 agonist activity. Th
e C-terminal amino acid residue is hydroxylated. SEQ ID NO:7 Designed peptide having PAR-2 agonist activity. Xa
a at 1 is trans-cynnamoyl-Leu. Xaa at 6 is Orn. Th
e C-terminal amino acid residue is amidated. SEQ ID NO:8 Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1 m
RNA. SEQ ID NO:9 Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-1 m
RNA. SEQ ID NO:10 Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 m
RNA. SEQ ID NO:11 Designed oligonucleotide primer to amplify PAR-2 m
RNA. SEQ ID NO:12 Designed oligonucleotide primer to amplify β-acti
n mRNA. SEQ ID NO:13 Designed oligonucleotide primer to amplify β-acti
n mRNA.
トペプチドのマウス唾液分泌に対する作用を示す図であ
る。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、††P<0.01 vs FSp-
NH2、¶¶P<0.01 vs LSp-NH2(Tukeyテスト)。
によるマウス唾液分泌促進作用の経時変化の検討を示す
図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、† †P<0.01 v
s LSp-NH2(Tukeyテスト)。
によるマウス唾液分泌促進作用の用量依存性を示す図で
ある。
によるマウス唾液分泌促進作用に対するアマスタチンの
影響の経時変化を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Veh
icle)、††P<0.01 vs SLp-NH2単独(Tukeyテスト)。
によるマウス唾液分泌促進作用に対するアマスタチンの
影響を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)、
††P<0.01 vs SLp-NH2単独(Tukeyテスト)。
トペプチドによるインビボマウス唾液分泌促進作用に対
するアトロピン(Atr)、フェントラミン(Phe)、プロ
プラノロール(Pro)およびシンドメタシン(Ind)の作
用を示す図である。
トペプチドによるインビボラット唾液分泌促進作用の経
時変化を示す図である。**P<0.01 vs溶媒(Vehicle)
(Tukeyテスト)。
R-1およびPAR-2 mRNA発現を示す電気泳動図である。
らのアミラーゼ分泌に対するPAR-2アゴニストペプチド
の作用を示す図である。*P<0.05および**P<0.01 vsコン
トロール。
Claims (7)
- 【請求項1】 PAR-2を活性化させる成分を含むことを
特徴とする唾液分泌促進組成物。 - 【請求項2】 成分がペプチドである請求項1記載の唾
液分泌促進組成物。 - 【請求項3】 ペプチドがSer-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-NH
2(配列番号4)、Ser-Leu-Ile-Gly-Arg-Leu-OH(配列
番号6)およびtrans-シンナモイル-Leu-Ile-Gly-Arg-L
eu-オルニチン-NH2(配列番号7)からなる群より選択
されることを特徴とする請求項2記載の唾液分泌促進組
成物。 - 【請求項4】 成分がタンパク質である請求項1記載の
唾液分泌促進組成物。 - 【請求項5】 タンパク質がトリプシンおよび/または
トリプターゼである請求項4記載の唾液分泌促進組成
物。 - 【請求項6】 成分の失活化または分解を阻害する物質
を併用および/または配合することを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項記載の唾液分泌促進組成物。 - 【請求項7】 物質がアマスタチンである請求項6記載
の唾液分泌促進組成物。
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