JP2001063987A - 流体圧シリンダの位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents
流体圧シリンダの位置検出装置及び位置検出方法Info
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Abstract
出精度を備えた、流体圧シリンダの位置検出装置及び位
置検出方法を提供する。 【解決手段】 ロッドカバー14に設置されたレーザー
発受光器30は、発光部31と受光部32を備え、導光
路33を介してレーザー発信管、制御装置等と接続され
ている。発光部31から発光されたレーザー光は、二点
鎖線40で示す経路で進行しピストン15の底面15a
に反射した後、二点鎖線41で示す経路で進行して受光
部32で受光される。そして、レーザー光の発光時から
受光時までの時間と、レーザー光の進行速度とに基づい
て、レーザー発受光器30からピストン15の底面15
aまでの距離を演算するように構成されている。
Description
フトのリフトシリンダ(流体圧シリンダ)に係り、詳し
くはリフトシリンダ内のピストンの位置を検出する技術
に関する。
降動作させるためのリフトシリンダ(流体圧シリンダ)
が設置されている。このリフトシリンダのピストンロッ
ドを往復動させることによってフォークが昇降するよう
に構成されている。従って、リフトシリンダを備えたフ
ォークリフトにおいてフォークに関する種々の制御を行
う場合には、リフトシリンダのピストンロッド(ピスト
ン)の位置や移動速度を測定することによってフォーク
の昇降位置や昇降速度を検出する。従来、リフトシリン
ダのピストンの位置や移動速度を検出する検出装置とし
て超音波センサを用いたものが提案されている。この検
出装置は、超音波センサからピストンの方向に超音波
(送信波)を送信して、ピストンに反射した超音波(反
射波)を受信することによって、ピストンの位置を検出
するように構成されている。
位置を検出する超音波センサを備えたリフトシリンダ
は、障害物等の影響を受けにくく、ピストンの位置を連
続的に、簡単に検出するのに極めて有効である。しかし
ながら、超音波の音速は温度や圧力の影響を受け易く、
温度や圧力が変化する場合には超音波の音速が変化する
ためピストンの位置検出精度が低下することが知られて
いる。従って、超音波センサを用いてピストンの位置を
検出する場合には、音速を温度や圧力に対して補正する
機構が必要であった。また、ピストンの動力媒体として
油圧油を用いるリフトシリンダの場合には、シリンダ内
が高温高圧の状態(例えば、100℃以上、100kg
f/cm2以上)になることがあるため、超音波センサ
に対して耐熱対策や耐圧対策を施す必要があった。ま
た、超音波センサを、比較的温度や圧力の影響を受けに
くいピストンロッド側に設けることも考えられるが、超
音波の伝達媒体が空気になることによって超音波の伝達
効率が悪くなるうえに、超音波センサを設置する設置ス
ペースの確保が難しかった。
けにくく、高い位置検出精度を備えた、流体圧シリンダ
の位置検出装置及び位置検出方法を提供することを課題
とする。
に、本発明の流体圧シリンダの位置検出装置は、請求項
1に記載の通りに構成されている。ここで、請求項1、
また他の請求項及び発明の詳細な説明に記載した用語に
ついては以下のように解釈する。 (1)「ピストン」には、移動部材がシリンダ内を摺動
するタイプ(いわゆる、ピストン型シリンダ)以外に、
ピストンの動力媒体として気体を用いる場合には、例え
ばラム型シリンダのラム(突棒)のように、移動部材と
シリンダの内面との間に間隔を有するタイプも含むこと
ができる。
出装置によれば、レーザー光を発光し受光するレーザー
発受光器をシリンダのピストンロッド側に設けたため、
ピストンの動力媒体側に比べてレーザー発受光器は温度
や圧力の影響を受けにくい。例えば、動力媒体として油
圧油を用いた場合には、シリンダ内が高温高圧の状態
(例えば、100℃以上、100kgf/cm2以上)
になることがあるが、ピストンロッド側の空気は常温常
圧の状態になっている。従って、例えばレーザー発受光
器を保護する部材等を設置する必要がないため検出装置
の構成を簡単にすることができる。また、ピストンの位
置の検出にレーザー光を用いたため、高い検出精度を得
ることができる。
方法は、請求項2に記載の通りに構成されている。請求
項2に記載の流体圧シリンダの位置検出方法によれば、
レーザー光を発光し受光するレーザー発受光器をシリン
ダのピストンロッド側に設け、レーザー光を発光及び受
光することによりピストンの位置を検出するため、温度
や圧力の影響を受けにくいうえに高い検出精度を得るこ
とができる位置検出方法を実現することができる。
の位置検出装置の構成を図面を用いて説明する。ここで
は、本発明をフォークリフトのリフトシリンダに適用し
た場合の実施の形態(第1実施の形態及び第2実施の形
態)について説明する。
を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1
は本発明の第1実施の形態のフォークリフトの側面図で
ある。また、図2は図1のリフトシリンダの縦断面図で
ある。
体2の前部には、マスト3が設けられている。マスト3
はアウタマスト3aと、その内側に昇降可能に装備され
たインナマスト3bとからなり、インナマスト3bの内
側にはフォーク4aを備えたリフトブラケット4が昇降
可能に支持されている。
てのリフトシリンダ10が配設されており、そのピスト
ンロッド6の先端がインナマスト3bの上部に連結され
ている。インナマスト3bの上部にはチェーンホイール
(図示しない)が支承され、該チェーンホイールには一
端がリフトブラケット4に、他端がリフトシリンダ10
の上部にそれぞれ連結されたチェーン(図示しない)が
掛装されている。そして、運転室Rに設けられた荷役レ
バー7の操作により、リフトシリンダ10が伸縮駆動さ
れることにより、フォーク4aがリフトブラケット4と
共にマスト3に沿って昇降するようになっている。リフ
トシリンダ10には動力の媒体として油圧油を使用する
油圧シリンダが使用されている。
図2を用いて説明する。図2に示すように、リフトシリ
ンダ10には単動シリンダが使用されている。リフトシ
リンダ10は円筒状のシリンダチューブ12、シリンダ
ブロック13、ロッドカバー14、ピストンロッド11
及びピストンロッド11と一体移動可能に形成されたピ
ストン15等を備えている。リフトシリンダ10はシリ
ンダブロック13が(図2中の)下側になる状態で設置
される。ピストンロッド11はシリンダチューブ12内
に挿通されており、挿通口にはシール部材16が設置さ
れている。また、シリンダチューブ12の外周面とロッ
ドカバー14の内面との間にはオーリング17が設置さ
れている。
成されている。排気口18にはオーバーフローパイプ1
9が固定されており、ピストンロッド11の上昇移動時
にピストン15により圧縮される空気はこのオーバーフ
ローパイプ19を介して排気される。
ダ10への油圧油の供給、排出を行うポート20が形成
されている。ポート20は管路21を介して制御弁、オ
イルポンプ、オイルタンク(いずれも図示しない)に連
結されている。また、シリンダチューブ12内の油圧油
は、ピストンロッド11の動力媒体として使用される。
30が設置されている。そして、レーザー発受光器30
の先端部はピストン15の底面15aに対向した位置に
配置されている。レーザー発受光器30は発光部31
と、受光部32を備え、導光路33を介してレーザー発
振管、制御装置(いずれも図示しない)等と接続されて
いる。なお、レーザー発振管、制御装置等は従来タイプ
のものが使用されている。なお、第1実施の形態では、
レーザー発受光器30等によって、本発明の検出手段が
構成されている。また、レーザー発受光器30や、レー
ザー発振管、制御装置等によって位置検出装置が構成さ
れている。
装置を用いた位置検出方法について説明する。まず、リ
フトシリンダ10内のピストン15の位置を検出するに
あたり、制御装置からレーザー発振管へ測定要求信号が
出力される。この測定要求信号に基づいて、レーザー発
振管は導光路33を介して所定波長のレーザー光を発受
光器30へ送信する。そして、発受光器30の発光部3
1から、ピストン15の底面15aの方向に所定波長の
レーザー光が発光される。
空気中を例えば図2中の二点鎖線40で示す経路で進行
する。そして、ピストン15の底面15aに反射した反
射光は、例えば図2中の二点鎖線41で示す経路で進行
して受光部32で受光され、導光路33を介して制御装
置に送信される。制御装置では、測定要求信号をレーザ
ー発振管へ出力した時点からの経過時間をカウントし、
そのカウント値によりレーザー光の発光時から反射光の
受光時までの時間tを演算する。そして、この時間tと
空気中のレーザー光の進行速度cとに基づいて、レーザ
ー発受光器30からピストン15の底面15aまでの距
離Lを、L=ct/2によって演算する。
とフォーク4aの位置Hと関係式に基づいてフォーク4
aの位置Hを演算する。そして、演算により得られたフ
ォーク4aの位置Hのデータは、例えばフォークリフト
のフォークの揚高規制制御に使用される。つまり、位置
Hのデータを逐次演算し、このデータに基づいて実際の
ピストン15の位置を適宜調整するという制御形態によ
り、フォークリフトのフォークの揚高規制制御を行う。
リフトシリンダの位置検出装置によれば、レーザー発受
光器30をリフトシリンダ10のピストンロッド11側
に設けたため、レーザー発受光器30は温度や圧力の影
響を受けにくい。従って、レーザー発受光器30を保護
する部材等を設置する必要がないため位置検出装置の構
成を簡単にすることができる。また、ピストン15の位
置の検出にレーザー光を用いたため、高い検出精度を得
ることができる。また、第1実施の形態の位置検出装置
を用いた位置検出方法によれば、温度や圧力の影響を受
けにくいうえに、高い検出精度を得ることができる位置
検出方法を実現することができる。
は、第1実施の形態と同様に本発明をフォークリフトの
リフトシリンダに適用したものであって、図3を参照し
ながら説明する。図3は第2実施の形態のリフトシリン
ダの部分断面図である。なお、図3において図2に示す
要素と同一の要素には同一の符号を付している。また、
レーザー発受光器30以外の構成等は第1実施の形態と
同様であるので、説明を簡単にするために第2実施の形
態では第1実施の形態と異なる点について説明する。第
1実施の形態と異なるのは、レーザー発受光器30の先
端に光ファイバー35を設けた点である。
レーザー発受光器30はシリンダチューブ12の外側面
に取付けられている。レーザー発受光器30の一方側
は、第1実施の形態と同様に導光路33を介してレーザ
ー発振管、制御装置(いずれも図示しない)等と接続さ
れている。また、レーザー発受光器30の他方側には光
ファイバー35が接続されている。また、光ファイバー
35の先端部はロッドカバー14を貫通して設置され、
ピストン15の底面15aに対向する位置に配置されて
いる。なお、第2実施の形態では、レーザー発受光器3
0、光ファイバー35等によって、本発明の検出手段が
構成されている。また、レーザー発受光器30、光ファ
イバー35や、レーザー発振管、制御装置等によって位
置検出装置が構成されている。また、第2実施の形態の
位置検出方法は、構成上光ファイバー35を設置した違
いはあるが、それ以外は第1実施の形態の検出方法と同
じであるので説明を省略する。
置検出装置及び位置検出方法によれば、位置検出装置の
構成を簡単にすることができ、高い検出精度を得ること
ができることに加えて、光ファイバー35が比較的細い
ためリフトシリンダ10のロッドカバー14に設置する
スペースを縮小することができる。従って、ピストンロ
ッド11とシリンダチューブ12との間が狭くて、ロッ
ドカバー14にレーザー発受光器30を設置できないよ
うな場合には特に有効である。
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。上記の実施の形態では、流体圧シリンダとして油圧
油を使用したリフトシリンダ10について記載したが、
各種の動力媒体を使用した他の流体圧シリンダに適用す
ることもできる。例えば、空気を使用したエアシリンダ
に適用することができる。
ダとしたが、流体圧シリンダとしてエアシリンダを用い
る場合には、単動式に代えて複動式にすることもでき
る。また、エアシリンダを用いる場合には、ピストン型
シリンダ以外にラム型シリンダに適用することもでき
る。
10について記載したが、フォークリフト以外にシリン
ダを備えた高所作業車、コンクリートポンプ車、バック
ホー車、ダンプカー等に本発明を適用することもでき
る。
温度や圧力の影響を受けにくく、高い位置検出精度を備
えた、流体圧シリンダの位置検出装置及び位置検出方法
を実現することができる。
面図である。
分断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ内を移動するピストンの位置を
検出する流体圧シリンダの位置検出装置であって、 シリンダのピストンロッド側にレーザー光を発光及び受
光する検出手段を備え、該検出手段からピストン方向に
レーザー光を発光させ、前記ピストンに反射したレーザ
ー光を受光することによって前記ピストンの位置を検出
するように構成されている流体圧シリンダの位置検出装
置。 - 【請求項2】 シリンダ内を移動するピストンの位置を
検出する流体圧シリンダの位置検出方法であって、 シリンダのピストンロッド側にレーザー光を発光及び受
光する検出手段を用いて、該検出手段からピストン方向
にレーザー光を発光させ、前記ピストンに反射したレー
ザー光を前記レーザー発受光手段で受光することによっ
て前記ピストンの位置を検出する流体圧シリンダの位置
検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24592099A JP4257954B2 (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 流体圧シリンダの位置検出装置及び位置検出方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001063987A true JP2001063987A (ja) | 2001-03-13 |
JP4257954B2 JP4257954B2 (ja) | 2009-04-30 |
Family
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100061391A (ko) * | 2008-11-28 | 2010-06-07 | 욘 로센스키올 | 2 행정 크로스헤드 내부 연소 엔진의 실린더 라이너 직경 측정 방법, 직경 게이지 장치 및, 측정 방법에서 이용되는 유연성 링 |
KR100971771B1 (ko) * | 2009-07-03 | 2010-07-21 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 레이져를 이용한 심도감지장치 |
-
1999
- 1999-08-31 JP JP24592099A patent/JP4257954B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20100061391A (ko) * | 2008-11-28 | 2010-06-07 | 욘 로센스키올 | 2 행정 크로스헤드 내부 연소 엔진의 실린더 라이너 직경 측정 방법, 직경 게이지 장치 및, 측정 방법에서 이용되는 유연성 링 |
JP2010160137A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-07-22 | John Rosenskjold | 2トローク・クロスヘッド内燃エンジンのシリンダライナの直径を測定する方法、直径測定装置、および、前記方法に用いる可撓性リング |
JP2015108628A (ja) * | 2008-11-28 | 2015-06-11 | ヨーン、ローゼンスクヨルJohnrosenskjold | 2トローク・クロスヘッド内燃エンジンのシリンダライナの直径を測定する方法、直径測定装置、および、前記方法に用いる可撓性リング |
KR101685385B1 (ko) * | 2008-11-28 | 2016-12-13 | 욘 로센스키올 | 2 행정 크로스헤드 내부 연소 엔진의 실린더 라이너 직경 측정 방법, 직경 게이지 장치 및, 측정 방법에서 이용되는 유연성 링 |
KR100971771B1 (ko) * | 2009-07-03 | 2010-07-21 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 레이져를 이용한 심도감지장치 |
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