JP3185705B2 - 移動体の位置検出装置、流体圧シリンダ及び産業車両 - Google Patents

移動体の位置検出装置、流体圧シリンダ及び産業車両

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JP3185705B2 JP08836797A JP8836797A JP3185705B2 JP 3185705 B2 JP3185705 B2 JP 3185705B2 JP 08836797 A JP08836797 A JP 08836797A JP 8836797 A JP8836797 A JP 8836797A JP 3185705 B2 JP3185705 B2 JP 3185705B2
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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の位置検出
装置、流体圧シリンダ及び移動体の位置検出装置を備え
たフォークリフト等の産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトでは、マスト後方にリフ
トシリンダが配設されており、フォークの昇降はリフト
シリンダが駆動されることにより行われる。従来、所定
の高さの荷入れ位置に簡単にフォークを上昇させるた
め、操作レバーの操作によるフォークの昇降とは別に、
操作パネルの操作によりフォークを自動的に所定位置ま
で昇降させる自動揚高装置を備えたフォークリフトが提
案されている(例えば、特開平7−2496号公報)。
この装置では、リフトシリンダの駆動を制御する荷役コ
ントローラは、フォークの位置を揚高センサの検出信号
により把握して、フォークが目標位置に達するとリフト
シリンダの作動を停止させる。また、天井等の高さに制
限のある屋内作業において不用意なリフト操作でのマス
トによる天井等の破損を防止するため、フォークの位置
を揚高センサの検出信号により把握して、揚高が所定の
高さより高くなるのを規制する揚高規制機能を備えたフ
ォークリフトも実施されている。
【0003】従来、揚高センサにはリール式のものが使
用されている。リール式の揚高センサは、一端がフォー
クに接続されたワイヤと、そのワイヤが巻き掛けられる
リールと、リールの回転量を検出するための回転検出器
(ポテンショメータ)を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の揚高セ
ンサはワイヤが巻き掛けられたリールを装備することか
ら、センサとしては比較的大型であり、大きな設置スペ
ースを必要とするという問題がある。また、外部に露出
したワイヤが異物との接触により切断する虞がある。さ
らに、ワイヤを引き出すための開口部から粉塵等が進入
するため故障し易く、メンテナンスに手間が掛かるとい
う問題もある。特に海岸付近や食塩水を使用する環境下
で作業を行う場合、故障し易い。
【0005】リール式の揚高センサに代えて、マストに
ラックを設けるとともにラックと噛合するピニオンをフ
ォークと一体に昇降可能に設けてピニオンの回転をポテ
ンショメータで検出する方法や、マストにリニアスケー
ルを設けるとともにリフトシリンダのピストンに埋め込
んだ磁石を介して揚高を検出することも考えられる。し
かし、フォークリフトの場合マストのガタが大きく、こ
れらの検出方法では精度の良い検出が難しく、信頼性が
低い。また、光センサや超音波センサを設けてフォーク
の位置を検出することも考えられる。しかし、この場合
は、光や超音波の経路が遮られて検出不能となる場合が
発生するとともに、光センサの場合は汚れにより検出精
度が低下して信頼性に欠けるという問題がある。
【0006】さらに、フォークリフトに限らず、シリン
ダにより移動(駆動)される移動体を備えた高所作業
車、バックホー車等の産業車両においては、移動体の位
置や移動速度を簡単に検出できれば、種々の制御を容易
に行うことができる。しかし、従来のセンサは移動体や
シリンダの外部に配設されるため、設置箇所の確保が難
しいとともに使用環境の影響を受け易く、しかもセンサ
が障害物に接触して破損する虞がある。
【0007】本願発明者は前記の問題を解消するため、
超音波を送信するとともにピストンで反射した反射波を
受信してそれに対応した電気信号を出力する超音波セン
サを装備した流体圧シリンダを発明した。ところが、超
音波センサでピストンまでの距離を測定する場合、超音
波センサの特性(例えば送信周波数)によって検出に適
した距離が異なる。例えば、測長距離が長いときは超音
波の周波数が低く出力が大きい方が遠距離まで到達し易
い。一方、測長距離が短いときは超音波の周波数が高く
出力も小さい方が周囲の乱反射の影響を受け難い。ま
た、1個の超音波センサで異なる周波数の超音波を送信
することは難しい。従って、流体圧シリンダのストロー
クが大きい場合は、1個の超音波センサで全領域をカバ
ーすることが難しい。また、油圧シリンダにおいては、
作動油中に気泡が発生した場合や温度によっても、その
条件に対応できる超音波センサの特性が異なることを見
出した。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は流体圧シリンダにより移
動される移動体の位置を、流体圧シリンダに装備した超
音波センサで検出する場合、1個の超音波センサを使用
した場合に比較して精度よく位置検出可能な移動体の位
置検出装置を提供することにある。又、第2の目的は、
前記位置検出装置に適した流体圧シリンダを提供するこ
とにあり、第3の目的は前記位置検出装置を備えた産業
車両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、移動体を流体圧シ
リンダで移動させる装置に装備される移動体の位置検出
装置であって、前記流体圧シリンダに装備され、超音波
を送信するとともにピストン又はピストンと一体に移動
する反射部で反射した反射波を受信してそれに対応した
電気信号を出力する特性の異なる複数の超音波センサ
と、前記超音波センサからの超音波の送信時期を制御す
る制御手段と、前記複数の超音波センサのうち測定状況
に対応した適切な超音波センサの出力信号を採用して、
前記送信時期と前記反射波の入力時期とに基づいて流体
圧シリンダにより移動される移動体又はピストンの位置
を演算する演算手段とを備えた移動体の位置検出装置に
あって、前記移動体は2個の流体圧シリンダにより駆動
され、各流体圧シリンダに前記超音波センサが分散され
て装備されている。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記演算手段は前記複数の超音波セ
ンサのうち、出力信号の振幅の大きな超音波センサの出
力信号に基づいて前記移動体又はピストンの位置を演算
する。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記超音波センサは最適測定距離の
異なるものが装備され、前記演算手段は距離に対応した
超音波センサの出力信号に基づいて前記移動体又はピス
トンの位置を演算する。
【0012】
【0013】請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記超音
波センサは2個使用され、一方の流体圧シリンダに長距
離用の超音波センサが、他方の流体圧シリンダに短距離
用の超音波センサがそれぞれ装備されている。
【0014】請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記超音
波センサは3個使用され、一方の流体圧シリンダに長距
離用及び短距離用の2個の超音波センサが、他方の流体
圧シリンダに中距離用の超音波センサがそれぞれ装備さ
れている。
【0015】 請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項のいずれか一項に記載の発明において、前記流体
圧シリンダは動力の媒体を油圧油とした。
【0016】
【0017】第3の目的を達成するため、請求項に記
載の発明の産業車両は、請求項1〜請求項のいずれか
一項に記載の位置検出装置を備えた。また、請求項
記載の発明では請求項に記載の産業車両において、流
体圧シリンダはフォークリフトのリフトシリンダであ
る。
【0018】従って、請求項1に記載の発明では、流体
圧シリンダに装備された超音波センサから送信された超
音波は、ピストン又はピストンと一体に移動する反射部
で反射して超音波センサで受信される。制御手段により
超音波センサからの超音波の送信時期が制御される。ま
た、超音波の送信時期と前記反射波の入力時期とに基づ
いて流体圧シリンダにより移動される移動体又はピスト
ンの位置が演算手段により演算される。特性の異なる複
数の超音波センサのうち測定状況に対応した適切な超音
波センサの出力信号が採用されて、移動体又はピストン
の位置が演算される。また、移動体は2個の流体圧シリ
ンダにより駆動される。各流体圧シリンダに超音波セン
サが分散されて装備されているため、各超音波センサの
送信時期が重なったり近づいても送信波や反射波が互い
に干渉し難くなる。
【0019】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、複数の超音波センサのうち、出力信
号の振幅の大きな超音波センサの出力信号に基づいて前
記移動体又はピストンの位置が演算される。
【0020】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、最適測定距離の異なる超音波センサ
の中から、演算手段により距離に対応した超音波センサ
が選択され、その出力信号に基づいて移動体又はピスト
ンの位置が演算される。
【0021】
【0022】請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、長距離用
の超音波センサと、短距離用の超音波センサとがそれぞ
れ別の流体圧シリンダに装備されているため、ピストン
ロッドが所定位置、例えばストロークの1/2より突出
側に位置しているときは長距離用の超音波センサの検出
信号により前記位置が演算される。また、ピストンロッ
ドが前記所定位置より没入側に位置しているときは短距
離用の超音波センサの検出信号により前記位置が演算さ
れる。
【0023】請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、超音波セ
ンサは長距離用、中距離用及び短距離用の3種が使用さ
れ、それぞれ適正範囲で使用される。そして、長距離用
及び短距離用の2個の超音波センサが1本の流体圧シリ
ンダに装備されているため、両超音波センサから同時に
超音波の送信を行っても干渉し難い。
【0024】
【0025】請求項に記載の発明では、請求項1〜請
求項のいずれか一項に記載の発明において、流体圧シ
リンダの動力の媒体に油圧油が使用されるため、流体と
して気体(例えば空気)を使用した場合に比較して超音
波の伝達効率が良く、即ち超音波の減衰が小さくなり、
測定条件が安定する。
【0026】
【0027】請求項に記載の発明の産業車両は、請求
項1〜請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置を
備えているため、流体圧シリンダにより移動される移動
体又はピストンの位置が、条件に適した超音波センサの
検出信号に基づいて演算手段により演算される。
【0028】また、請求項に記載の発明の産業車両で
は、フォークの位置を連続的に簡単に検出できるため、
フォークの位置検出を必要とする停止位置制御等が容易
となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0030】図3に示すように、産業車両としてのフォ
ークリフト1の車体2の前部には、左右一対のマスト3
が設けられている。マスト3はアウタマスト3aと、そ
の内側に昇降可能に装備されたインナマスト3bとから
なり、インナマスト3bの内側には移動体としてのフォ
ーク4aを備えたリフトブラケット4が昇降可能に支持
されている。各マスト3の後方には流体圧シリンダとし
てのリフトシリンダ5R,5Lが配設されており、その
ピストンロッド6の先端がインナマスト3bの上部に連
結されている。インナマスト3bの上部にはチェーンホ
イール(図示せず)が支承され、該チェーンホイールに
は一端がリフトブラケット4に、他端がアウタマウス3
aの上部にそれぞれ連結されたチェーン(図示せず)が
掛装されている。そして、そして、運転室Rに設けられ
たリフトレバー(荷役レバー)7の操作により、リフト
シリンダ5R,5Lが伸縮駆動されることにより、フォ
ーク4aがリフトブラケット4と共にマスト3に沿って
昇降するようになっている。リフトシリンダ5R,5L
には動力の媒体として油圧油を使用する油圧シリンダが
使用されている。
【0031】各リフトシリンダ5R,5Lには図2に示
すように(図2には右側のリフトシリンダ5Rのみ図
示)、単動シリンダが使用され、円筒状のシリンダチュ
ーブ8、ヘッドカバーとしてのボトムブロック9、ロッ
ドカバー10、ピストンロッド6及びピストンロッド6
と一体移動可能に形成されたピストン11を備えてい
る。各リフトシリンダ5R,5Lは、ヘッドカバー側が
下になる状態で使用されている。ボトムブロック9はシ
リンダチューブ8に溶接固定され、ロッドカバー10は
シリンダチューブ8に螺合固定されている。ピストンロ
ッド6はロッドカバー10の挿通口10aを貫通してシ
リンダチューブ8内に挿通されており、挿通口10aに
はシール部材12が介装されている。また、シリンダチ
ューブ8の先端外周面とロッドカバー10内面との間に
はOリング(オーリング)13が介装されている。シリ
ンダチューブ8の上端内周側にはピストンロッド6の突
出を規制する略円筒状の規制部材14が嵌挿されてお
り、この規制部材14の下面にピストン11が当接する
位置がピストン11の上死点となる。
【0032】シリンダチューブ8には規制部材14の近
傍に排気口15が形成されている。排気口15にはオー
バーフローパイプ16が固定されており、ピストンロッ
ド6の突出移動時(上昇移動時)にピストン11により
圧縮される空気はこのオーバーフローパイプ16を介し
てホース17へ排気される。
【0033】ボトムブロック9の上側にはピストン11
の下面と当接してその移動を規制する規制面18が形成
されている。ボトムブロック9には超音波センサ19
S,19Lを収容する室20が形成されるとともに、リ
フトシリンダ5への作動油の供給、排出を行うポート2
1が室20を側方に開放する状態で形成されている。各
リフトシリンダ5R,5Lに装備された超音波センサ1
9S,19Lはそれぞれ特性が異なり、一方(右側)の
リフトシリンダ5Rには短距離用の超音波センサ19S
が、他方(左側)のリフトシリンダ5Lには長距離用の
超音波センサ19Lがそれぞれ装備されている。即ち、
この実施の形態では、超音波センサとして最適測定距離
の異なる特性のものが、それぞれ別のリフトシリンダに
装備されている。
【0034】ポート21は管路22を介して制御弁23
に連結され、制御弁23は管路25aを介してオイルポ
ンプ24に、管路25bを介してオイルタンク26にそ
れぞれ連結されている。左側のリフトシリンダ5Lも右
側のリフトシリンダ5Rと同様に構成され、管路22か
ら分岐された分岐管路22aに接続されている。即ち、
両リフトシリンダ5R,5Lには制御弁23の制御によ
り、同時に作動油の供給及び排出が行われるようになっ
ている。
【0035】また、室20内には油圧油の温度を検出す
る温度検出手段としての温度センサ27が配設されてい
る。なお、管路22はフローレギュレータバルブ(図示
せず)を介してポート21に連結されている。オイルポ
ンプ24は図示しないエンジンにより駆動される。
【0036】制御弁23はリフトレバー7の操作によ
り、上昇操作位置、中立位置、下降操作位置の3位置に
切換操作可能になっている。制御弁23は、リフトレバ
ー7が中立位置に配置された状態では、管路22と両管
路25a,25bとの連通を遮断して、リフトシリンダ
5R,5L内の作動油の移動を阻止する状態に保持する
ようになっている。また、制御弁23は、リフトレバー
7が上昇操作位置に配置された状態では、管路22と管
路25aとを連通させてリフトシリンダ5R,5Lを伸
長させ、リフトレバー7が下降操作位置に配置された状
態では、管路22と管路25bとを連通させてリフトシ
リンダ5R,5Lを収縮させるようになっている。
【0037】図2及び図4に示すように、超音波センサ
19S,19Lは送信側がピストン11と対向するよう
にボトムブロック9に固定されている。超音波センサ1
9S,19Lはセンサ振動子28と、センサ振動子28
を支持するケース29と、センサ振動子28を覆うキャ
ップ30とを備えている。センサ振動子28は一般に超
音波トランスデューサと呼ばれ、電気信号により振動し
て超音波を送信(送波)するとともに、検出対象物体か
ら反射した超音波を受信(受波)して電気信号に変換す
る作用をなす。この実施の形態では超音波センサ19
S,19Lから送信された超音波はピストン11の下面
で反射する。
【0038】センサ振動子28はキャップ30に接着剤
で貼り付けられている。キャップ30はケース29に圧
入固定され、キャップ30の端部内周面とケース29の
外周面との間にはO(オー)リング31aが介装されて
いる。図4に示すように、センサ振動子28にはキャッ
プ30と反対側の面(背面)にバッキング材(吸音材)
32が設けられている。ケース29には雄ねじ部29a
が形成され、その雄ねじ部29aがボトムブロック9の
底壁に形成された取付け孔9aに螺合された状態でボト
ムブロック9に固定されている。ボトムブロック9とケ
ース29との間にはOリング31bが介装されている。
【0039】キャップ30の材質は特に限定されない
が、キャップ30の材質と厚みで周波数のマッチング
(音響インピーダンス)の良し悪しが変わるため、材質
に応じて適正な厚みに設定される。金属としては加工性
や強度等の観点から鉄やアルミニウムが好ましい。この
実施の形態では金属製のキャップ30が使用され、その
材質としてアルミニウムが使用されている。また、ケー
ス29も金属製である。
【0040】次に超音波センサ19S,19Lにより移
動体としてのフォーク4aの位置を検出するための電気
的構成を図1に従って説明する。各超音波センサ19
S,19Lは送受信回路33に電気的に接続されてい
る。送受信回路33は制御装置34と電気的に接続され
ている。送受信回路33はパルス発振器35を備えてい
る。パルス発振器35は出力周波数が可変に構成され、
制御装置34からの制御信号に基づいて、所定周波数の
超音波送信信号(パルス信号)を超音波センサ19に送
信(出力)する。また、送受信回路33は増幅回路36
及び検波回路37を備え、超音波センサ19S,19L
から出力されたアナログ電気信号を増幅するとともにパ
ルス信号に変換して制御装置34に出力するようになっ
ている。
【0041】制御装置34は、マイクロコンピュータ3
8及びアナログデジタル変換回路(A/D変換回路)3
9を備えている。マイクロコンピュータ38は、制御手
段を構成するとともに演算手段及び判断手段としての中
央処理装置(以下、CPUという)40と、読出し専用
メモリ(ROM)41aと、記憶手段としてのEEPR
OM(Electrical Erasable Programmable ROM)
41bと、読出し及び書替え可能なメモリ(RAM)4
2と、カウンタ43と、クロック回路44と、入力イン
タフェース45と、出力インタフェース46とを備えて
いる。カウンタ43はCPU40が超音波送信信号を出
力してからその反射波を受信するまでの時間を計測する
計時手段を構成する。
【0042】ROM41aには種々の制御プログラム及
びプログラムを実行する際に必要なデータが記憶されて
いる。EEPROM41bにはフォーク4aの位置を演
算する制御プログラムを実行するのに必要なデータとし
て、例えば作動油の温度と音速の関係を示す関係式又は
マップが記憶されている。なお、温度センサ27は室2
0内に配設されており、超音波センサ19S,19Lか
ら送信される超音波の経路となる箇所の作動油の温度と
一致しているとは限らない。従って、EEPROM41
bには温度センサ27の検出温度と音速との関係を予め
試験的に求めた結果に基づいたデータが記憶されてい
る。
【0043】CPU40はピストン11の位置により、
フォーク4aの位置検出にいずれの超音波センサ19
S,19Lを使用するかを判断する。このときCPU4
0は判断手段として機能する。そして、ピストン11の
位置が超音波センサ19S,19Lに近い場合には短距
離用の超音波センサ19Sを使用し、遠い場合には長距
離用の超音波センサ19Lを使用する。この実施の形態
ではピストンロッド6が所定位置(ストロークの1/2
の位置)より突出側に位置しているときは長距離用の超
音波センサ19Lを使用し、ピストンロッド6が前記所
定位置及びそれより没入側に位置しているときは短距離
用の超音波センサ19Sを使用する。
【0044】キースイッチがオンになった直後はピスト
ン11の位置がどこにあるかは不明のため、最初はピス
トン11の位置に関係なく一方の超音波センサ(この実
施の形態では長距離用の超音波センサ19L)を使用
し、その後はピストン11の位置により使用する超音波
センサを切り換えるようになっている。即ち、CPU4
0は使用する超音波センサ19S,19Lの切換手段と
しても機能する。
【0045】温度センサ27はA/D変換回路39及び
入力インタフェース45を介してCPU40に接続され
ている。カウンタ43は検波回路37及びCPU40に
それぞれ接続され、CPU40からパルス発振器35へ
の出力指令と同時にクロック回路44から入力されるク
ロックのカウントを開始し、検波回路37からのパルス
信号を入力した時点でカウントアップする。
【0046】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。リフトレバー7が中立位置に配置された状態
では、管路22は両管路25a,25bとの連通が遮断
された状態にあり、管路22を介した作動油の供給、排
出のいずれも行われず、ピストンロッド6は停止状態に
保持される。
【0047】荷役レバー7が上昇位置に操作されると、
制御弁23が管路22と管路25aとを連通させる供給
位置に切り換えられ、オイルポンプ24から吐出された
作動油が管路22及び分岐管路22aを介してリフトシ
リンダ5R,5L内に供給される。その結果、ピストン
11とともにピストンロッド6が押し上げられて、フォ
ーク4aが上昇する。
【0048】一方、荷役レバー7が下降位置に操作され
ると、制御弁23が管路22と管路25bとを連通させ
る排出位置に切り換えられる。その結果、ピストン11
に作用する作動油の圧力よりピストンロッド6の自重及
びフォークの自重等による圧力が大きくなり、ピストン
ロッド6がピストン11とともに下降してシリンダチュ
ーブ8内の作動油が排出される。このときフローレギュ
レータバルブの作用により、フォーク4a上の荷の有無
等の負荷の違いに拘わらずピストンロッド6の下降速度
がほぼ一定に保持される。
【0049】CPU40はフォークリフト1のキースイ
ッチがオンになると所定周期でフォーク4aの位置検出
(揚高検出)を行う。CPU40は、超音波の往復に必
要な最大時間より大きな所定時間間隔(所定周期)で測
定要求信号を送受信回路33に出力する。送受信回路3
3のパルス発振器35は測定要求信号に基づいて超音波
センサ19S,19Lに所定周波数の電気信号を出力
し、それに対応して超音波センサ19S,19Lから所
定周波数の超音波が出力される。超音波センサ19S,
19Lから出力された超音波は、作動油中を進む。そし
て、ピストン11の底面で反射した反射波(エコー)が
超音波センサ19S,19Lに到達すると、超音波セン
サ19S,19Lは受信した超音波に対応した電気信号
を送受信回路33に出力する。送受信回路33は超音波
センサ19S,19Lから入力したアナログ信号を増幅
回路36で増幅するとともに、検波回路37でパルス信
号に変換して制御装置34に出力する。
【0050】カウンタ43はCPU40から測定要求信
号が送受信回路33に出力された時点からカウントを開
始し、検波回路37から前記パルス信号を入力した時点
でカウントアップする。CPU40はカウンタ43のカ
ウント値に基づいて、超音波の送信時から反射波の受信
時までの時間(エコーバックタイム)tを演算する。C
PU40は温度センサ27の検出信号に基づいてリフト
シリンダ5R,5L内の作動油の温度を演算し、その温
度における音速cをEEPROM41bに記憶されたデ
ータに基づいて演算する。次ぎにCPU40は前記エコ
ーバックタイムtと音速cとに基づいて超音波センサ1
9S,19Lからピストン11の底面までの距離Lを
(1)式から演算する。
【0051】L=ct/2…(1) そして、CPU40はEEPROM41bに記憶されて
いる前記距離Lと、フォーク4aの位置(揚高)Hとの
関係式からフォーク4aの位置Hを演算する。得られた
フォーク4aの位置データは、例えばフォークリフト1
における揺動制御やティルト制御(前傾速度制御)等に
使用される。
【0052】作動油中の音速は約1400m/sec であ
り、フォーク4aが最高揚高位置に配置されたときの超
音波センサ19S,19Lからピストン11下面までの
距離Lは1.5m程度であるため、超音波の往復に必要
な最大時間は2.2msec 程度となる。従って、連続的
にフォーク4aの位置を検出する場合、この時間より大
きな間隔で測定要求信号が出力される。また、パルス発
振器35から出力されるパルスの周波数は、ピストン1
1の位置に対応して、短距離用の超音波センサ19S又
は長距離用の超音波センサ19Lに対応した値に設定さ
れる。また、周波数は作動油の種類、超音波センサの種
類等により適宜変更され、例えば0.1〜5MHz(メガ
ヘルツ)程度の値が使用される。
【0053】センサ振動子28の振動により超音波はピ
ストン11と対向する側の油中だけでなくキャップ30
及びケース29にも振動として伝達される。キャップ3
0及びケース29に伝達される振動を放置すると、それ
がノイズとなってフォーク4aの位置検出精度が低下す
る。しかし、キャップ30及びケース29に伝達される
振動は、センサ振動子28の背面に設けられたバッキン
グ材32に吸収される。従って、超音波センサ19S,
19Lから送受信回路33への出力信号にノイズが少な
くなり、位置検出精度が向上する。
【0054】超音波センサをリフトシリンダ5R,5L
の外部に設け、フォーク4aと一体的に昇降する反射部
材に向けて超音波を送信する構成とした場合、反射部材
からの反射波以外に外乱としての超音波が直接超音波セ
ンサに入力し易い。また、超音波センサと反射部材との
間に障害物が進入して送信された超音波あるいは反射波
が遮られて誤検出や検出不能となる虞もある。しかし、
リフトシリンダ5R,5Lに超音波センサが内蔵された
場合は、リフトシリンダ5R,5Lの外部から超音波セ
ンサに向かう超音波が存在しても、リフトシリンダ5
R,5Lで殆どが反射してしまい、外部の超音波が外乱
として作用する可能性が殆どない。また、超音波センサ
から送信された超音波あるいは反射波が遮られて誤検出
や検出不能となる虞がない。
【0055】また、超音波センサ19S,19Lがリフ
トシリンダ5R,5Lに内蔵されているため、海岸付近
や食塩水を使用する等の悪環境下においても、超音波セ
ンサ19S,19Lがその雰囲気に晒されるのが確実に
回避され、使用環境の影響を受け難い。
【0056】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) フォーク4aの位置がリフトシリンダ5に装備
(内蔵)された超音波センサ19S,19Lを使用して
検出される。従って、従来技術で使用されていたリール
式センサ等と異なり、障害物と接触して破損する虞がな
く、センサの取付けスペースの確保の心配が不要とな
る。また、使用環境の影響を受け難く、悪環境下で作業
を行う場合にも信頼性が向上する。さらに、外乱の影響
を受け難く、信頼性がより向上する。
【0057】(ロ) 特性の異なる複数の超音波センサ
19S,19Lのうち、測定状況に対応した超音波セン
サの出力信号が採用されて移動体(フォーク4a)及び
ピストン11の位置が演算されるため、検出位置データ
の信頼性が向上する。
【0058】(ハ) 特性の異なる複数の超音波センサ
として、長距離用の超音波センサ19Lと、短距離用の
超音波センサ19Sとが使用され、ピストン11の位置
によって距離に対応した超音波センサが選択され、その
出力信号に基づいてフォーク4a及びピストン11の位
置が演算される。従って、検出位置データの信頼性が向
上する。
【0059】(ニ) 各リフトシリンダ5R,5Lにそ
れぞれ1個の超音波センサ19S,19Lが装備されて
いるため、超音波センサ19S,19Lをリフトシリン
ダ5R,5Lの中心軸線上に配置できる。従って、ピス
トン11から直接反射した反射波を受信し易くなり、感
度が向上して検出精度が向上する。
【0060】(ホ) 超音波センサ19S,19Lから
送信される超音波の伝達媒体が作動油(油圧油)のた
め、空気を媒体とした場合に比較して超音波の伝達効率
が良く、即ち超音波の減衰が小さくなり、測定条件が安
定する。
【0061】(ヘ) ピストン11の底面が超音波の反
射面となるため、反射部材を別に設ける必要がない。 (ト) CPU40は作動油の温度を検出するととも
に、温度補正を行った作動油中の音速値を使用して超音
波センサ19S,19Lからピストン11までの距離を
演算するため、フォーク4aの位置検出精度が高くな
る。
【0062】(チ) 温度センサ27で検出した室20
内の温度に基づいて音速の温度補正を行うが、室20内
の温度とシリンダチューブ8内の作動油中の音速データ
を試験で求めた結果に基づいた補正データを使用する。
従って、超音波の進行経路でない箇所の検出温度を使用
しても補正が良好に行われる。
【0063】(リ) 温度センサ27が室20内に設け
られているため、温度センサ27の取付け位置の確保が
容易となる。 (ヌ) 超音波振動子28の背面にバッキング材32が
設けられているため、超音波センサ19S,19Lから
送受信回路33への出力信号にノイズが少なくなる。
【0064】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を説明する。この実施の形態では超音波センサとして
短距離用の超音波センサ19S及び長距離用の超音波セ
ンサ19Lに加えて、中距離用の超音波センサ19Mを
設けた点が前記実施の形態と大きく異なっている。前記
実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は
省略する。
【0065】図5に示すように、短距離用の超音波セン
サ19S及び長距離用の超音波センサ19Lが一方(右
側)のリフトシリンダ5Rに装備され、他方(左側)の
リフトシリンダ5Lに中距離用の超音波センサ19Mが
装備されている。
【0066】マイクロコンピュータ38には2個のカウ
ンタ43a,43bが装備され、送受信回路33にはそ
れぞれ2個のパルス発振器35a,35b、増幅回路3
6a,36b及び検波回路37a,37bが装備されて
いる。そして、第1のパルス発振器35aがリフトシリ
ンダ5Rの超音波センサ19S,19Lに接続され、第
2のパルス発振器35bがリフトシリンダ5Lの超音波
センサ19Mに接続されている。また、リフトシリンダ
5Rの超音波センサ19S,19Lは第1の増幅回路3
6aに接続され、リフトシリンダ5Lの超音波センサ1
9Mは第2の増幅回路36bに接続されている。
【0067】第1の増幅回路36aは第1の検波回路3
7aに接続され、第1の検波回路37aは第1のカウン
タ43aに接続されている。第2の増幅回路36bは第
2の検波回路37bに接続され、第2の検波回路37b
は第2のカウンタ43bに接続されている。また、送受
信回路33には両増幅回路36a,36bの出力の振幅
を比較する比較手段としての比較回路47が設けられて
いる。比較回路47は入力インタフェース45を介して
CPU40に接続されている。比較回路47両増幅回路
36a,36bのいずれの出力が大きいか、即ちいずれ
の出力信号の振幅が大きいかを判断して、その判断結果
に対応する信号をCPU40に出力するようになってい
る。
【0068】各カウンタ43a,43bは、クロック回
路44から入力されるクロックのカウントをCPU40
からパルス発振器35a,35bへの出力指令と同時に
開始し、検波回路37a,37bからのパルス信号を入
力した時点でカウントアップする。CPU40は超音波
センサ19L用のカウンタ43bは検波回路37b及び
CPU40にそれぞれ接続され、CPU40からパルス
発振器35bへの出力指令と同時にクロック回路44か
ら入力されるクロックのカウントを開始し、検波回路3
7bからのパルス信号を入力した時点でカウントアップ
する。
【0069】CPU40は短距離用及び長距離用の超音
波センサ19S,19Lの一方と、中距離用の超音波セ
ンサ19Mとがほぼ同時に超音波を送信するように測定
要求信号を送受信回路33に出力する。ピストンロッド
6が所定位置(ストロークの1/2の位置)より突出側
に位置しているときは長距離用の超音波センサ19Lを
使用し、ピストンロッド6が所定位置(ストロークの1
/2の位置)及びそれより没入側に位置しているときは
短距離用の超音波センサ19Sを使用する。また、キー
スイッチがオンになった直後はピストン11の位置がど
こにあるかは不明のため、最初はピストン11の位置に
関係なく中距離用の超音波センサ19Mを使用するよう
になっている。
【0070】CPU40は比較回路47の出力に基づい
て、超音波センサ19S,19Lの一方の出力信号と、
超音波センサ19Mの出力信号とでいずれが大きいかを
認識する。そして、大きい方の出力信号をピストン11
の底面までの距離の演算に使用するエコーバックタイム
tのデータとして採用する。即ち、CPU40は比較回
路47から、第1の増幅回路の36aの出力が第2の増
幅回路の36bの出力以上を示す信号が出力されている
場合は、第1のカウンタ43aのカウント値に基づいて
エコーバックタイムtを演算する。また、CPU40は
比較回路47から、第1の増幅回路の36aの出力が第
2の増幅回路の36bの出力未満を示す信号が出力され
ている場合は、第2のカウンタ43bのカウント値に基
づいてエコーバックタイムtを演算する。
【0071】従って、この実施の形態においては第1の
実施の形態の(イ)、(ロ)、(ホ)〜(ヌ)の効果を
有する他に次の効果を有する。 (ル) 超音波センサとして短距離用の超音波センサ1
9S及び長距離用の超音波センサ19Lに加えて、中距
離用の超音波センサ19Mを設けたため、各超音波セン
サとしてより測定条件に適した特性のものを使用でき、
検出データの精度が向上し、信頼性が高まる。
【0072】(ヲ) 短距離用の超音波センサ19S及
び長距離用の超音波センサ19Lの一方と、中距離用の
超音波センサ19Mとでほぼ同時に検出を行い、両者の
うちの出力信号の大きな超音波センサのデータを使用す
るため、検出データの精度がより向上し、信頼性がより
高まる。
【0073】(ワ) ほぼ同時に超音波を送信する超音
波センサがそれぞれ別のリフトシリンダに装備されてい
るため、送信された超音波や反射波が互いに干渉する虞
がなく、各超音波センサの出力にノイズが発生し難い。
【0074】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図6に従って説明する。この実施の形態では短距離
用の超音波センサ19S及び長距離用の超音波センサ1
9Lを一方のリフトシリンダ5R(又は5L)に装備
し、他方のリフトシリンダ5L(又は5R)には超音波
センサ及び温度センサ27を装備しない点が第1の実施
の形態と異なっており、その他の構成は第1の実施の形
態と同じである。なお、図6では制御装置34を省略し
ている。
【0075】従って、この実施の形態では第1の実施の
形態の(イ)〜(ハ)及び(ホ)〜(ヌ)の効果を有す
る他に次の効果を有する。 (カ) 両超音波センサ19S,19Lが1本のリフト
シリンダ5R(又は5L)に装備されているため、両超
音波センサ19S,19Lと送受信回路33とを接続す
る配線作業が第1の実施の形態に比較して容易となる。
【0076】(ヨ) 既存のフォークリフトを改造する
場合、一方のリフトシリンダのみを超音波センサを装備
したリフトシリンダに改造し、他方のリフトシリンダは
そのまま利用できるため、改造コストが安くなる。 (タ) また、この実施の形態の超音波センサを装備し
た流体圧シリンダを使用すれば、1本のリフトシリンダ
でフォーク等のアタッチメントを昇降させる構成のフォ
ークリフトに適用できる。
【0077】(レ) 1本のリフトシリンダにのみ超音
波センサが装備されているため、温度検出が当該リフト
シリンダについてのみ行えばよく、センサの数が少なく
なるとともに、CPU40の処理も少なくなる。
【0078】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように変更してもよい。 ○ 特性の異なる超音波センサの組み合わせとして、最
適測定距離が異なるものの組み合わせに代えて、適正温
度の異なるもののを組み合わせて使用する。そして、C
PU40は温度センサ27の検出温度に基づいて、複数
の超音波センサのうちからその温度に適したものを選択
して位置検出用のデータを得るようにする。この場合、
流体圧シリンダ内の作動流体の温度が変わっても、精度
の良い検出データが得られる。 ○ 複数の超音波センサから最適のものを選択するばあ
い、検出温度データから使用する超音波センサを選択し
て、その超音波センサのみ作動する代わりに、全ての超
音波センサを作動させるとともに、その出力信号が最も
大きいもの、即ち、反射波に基づく超音波センサの出力
信号の振幅の大きなものの検出データを、位置の算出に
使用する構成としてもよい。この場合はより精度の良い
検出データが得られ、データの信頼性が高まる。 ○ 特性の異なる超音波センサの組み合わせとして、作
動油中に発生した泡の影響を受け難い超音波センサと通
常の超音波センサとを組み合わせる。泡が発生する時期
は不明のため、複数の超音波センサを作動させ、大きな
出力信号を出力した超音波センサの検出データを使用す
る構成とする。作動油中に泡が発生すると、通常の超音
波センサでは感度が低くなるが、この構成の場合、作動
油中に泡が発生しても、確実に位置データを得ることが
できる。 ○ 複数の超音波センサの組み合わせとして、最適測定
距離が異なるものと、適正温度の異なるものの両方を装
備してもよい。例えば、2本のリフトシリンダ5R,5
Lを備えたフォークリフト1では、長距離用及び短距離
用の超音波センサと、高温用及び低温用の超音波センサ
をそれぞれ別のリフトシリンダに装備する。そして、各
超音波センサのうちから最も出力信号の大きな超音波セ
ンサの検出データを使用して、位置データを演算する。
この場合、より信頼性の高い位置データが得られる。 ○ 2本のリフトシリンダ5R,5Lを備えたフォーク
リフト1で、長距離用及び短距離用の超音波センサと、
高温用及び低温用の超音波センサと、泡の発生の影響を
受け難い超音波センサとをそれぞれ別のリフトシリンダ
に装備する。そして、各超音波センサのうちから最も出
力信号の大きな超音波センサの検出データを使用して、
位置データを演算する。この場合、より信頼性の高い位
置データが得られる。 ○ 1本の流体圧シリンダに装備する超音波センサの数
を3個以上としてもよい。 ○ 超音波センサ19を超音波の送信方向がリフトシリ
ンダ5R,5Lの軸心方向となるように設ける代わり
に、図7に示すように、超音波センサ19をリフトシリ
ンダ5R,5Lの軸心方向と直交する方向に超音波を送
信する状態に設ける。また、超音波の進行方向を変更す
る反射部材48を設ける。超音波センサ19からは、超
音波がリフトシリンダ5R,5Lの長手方向と直交する
方向に送信されるが、反射部材48で反射してその進行
方向が90°変更され、ピストン11に向かう状態とな
る。そして、ピストン11の下面で反射した反射波は反
射部材48に向かってリフトシリンダ5R,5Lの長手
方向に沿って進行するとともに反射部材48で反射し、
超音波センサ19に受信される。この場合、リフトシリ
ンダ5R,5Lがフォークリフト1に組み付けられた状
態でも、超音波センサ19の取り外しが容易なため、超
音波センサ19のメンテナンスが容易となる。なお、図
中49はフローレギュレータである。 ○ 温度センサ27の取付け位置を室20以外の位置に
してもよい。例えば、ピストン11と一体移動可能に設
けたり、シリンダチューブ8に埋設してもよい。また、
温度センサ27を複数箇所に設けてそれらの検出値に基
づいて音速の温度補正を行ってもよい。温度センサ27
を複数設けた場合は補正精度が向上し、ピストン11の
位置検出精度が向上する。 ○ 温度センサ27を設けずに、温度補正を行う構成と
してもよい。例えば、フォーク4aが最下降位置あるい
は最上昇位置に配置された状態、即ちフォーク4aの位
置が予め分かっている状態でピストン11の位置測定を
行う。そして、そのときの超音波の往復時間(エコーバ
ックタイムt)とピストン11の底面までの距離Lから
音速cを演算し、その音速cをその後の位置演算に使用
する。音速cの演算を適宜行うことにより、位置検出精
度が向上する。この場合、温度センサ27がなくても実
質的に温度補正が可能となる。 ○ 作動油の温度変化が少なく、位置データの精度がさ
ほど要求されない使用条件の場合は、温度補正を省略し
てもよい。 ○ フォーク4aの昇降に伴う振動等がリフトシリンダ
5R,5L及びケース29を介してセンサ振動子28に
ノイズとして入力されるのを防止するため、ケース29
の内部にダンピング材を設ける。ダンピング材としては
例えばウレタンゴム、ブチルゴム等が使用される。この
場合は、超音波センサが外乱の影響をより受け難くな
り、位置検出精度及び移動速度検出精度が向上する。 ○ フォーク4a及びピストン11の位置データを揺動
規制制御に限らず、揚高規制制御や自動揚高停止制御等
の他の制御に使用してもよい。 ○ 超音波センサ19の取付け位置をシリンダの側面に
する場合、超音波センサ19はピストンの移動方向と直
交する方向に超音波を送信する状態に限らず、斜めに交
差する状態に取り付け、それに対応して反射部材の位置
を変更してもよい。 ○ ピストン11の下面(超音波の反射面)をピストン
11が上死点に配置された状態における超音波センサ1
9との距離が曲率半径となる曲面に形成する。この場
合、反射面が平面の場合に比較して、超音波センサ19
から送信された超音波の反射波がより効率よく超音波セ
ンサ19まで戻る。 ○ ピストンの下部に反射部としての反射部材を設け
て、超音波センサから送信された超音波を反射部材で反
射させる構成としてもよい。この場合、反射面の加工が
容易となり、反射面を平面以外の形状に加工する際に加
工精度を高めることが容易になる。 ○ リフトシリンダ5R,5Lを単動式シリンダに代え
て復動式シリンダで構成してもよい。また、フォークリ
フト1のリフトシリンダ5R,5Lに限らず、ティルト
シリンダ、サイドシフトシリンダあるいはパワーステア
リング用シリンダ等の油圧シリンダに適用してもよい。 ○ 超音波センサとして超音波の送受信を一つのデバイ
スで行う構成に代えて、送信用デバイスと受信用デバイ
スとが別に構成されたものを使用してもよい。 ○ フォークリフトに限らず、シリンダ(油圧シリン
ダ)により移動される移動体を備えた高所作業車、バッ
クホー車及びコンクリートポンプ車等の産業車両に使用
される油圧シリンダを超音波センサを内蔵した構成とす
る。そして、超音波センサを使用して移動体又はピスト
ンの位置あるいは移動速度を検出する前記の構成の位置
検出装置を設けてもよい。この場合、高所作業車、バッ
クホー車等の産業車両においても、種々の制御を容易に
行うことが可能になる。また、産業車両に限らず、他の
車両や、車両に装備される以外の油圧装置、例えばロボ
ット等の産業機器に使用される油圧シリンダに適用して
もよい。 ○ 超音波センサの出力信号から位置データだけでな
く、ピストン11の移動速度を演算する構成とする。演
算方法としては、例えば所定時間をおいてピストンの位
置を2回測定し、その測定位置の差、即ちピストン11
の移動量を所定時間で割ることにより求める方法があ
る。ピストン11の位置の測定は前記実施の形態と同様
に行う。
【0079】また、所謂ドップラー法を使用すると1回
の測定により、(2)式に基づいてピストン11の移動
速度Vを演算できる。 Δf=2Vf/c…(2) 但し、fは送信超音波の周波数、Δfは送信周波数と受
信周波数との差、cは油圧油中の音速である。
【0080】この場合、制御装置34に受信周波数を検
出する回路を設ける。CPU40はピストン11の位置
を測定する代わりに受信信号の周波数を演算し、送信超
音波の周波数と受信周波数との差Δfを演算する。そし
て、CPU40は(2)式を変形した(3)式からピス
トン11の移動速度Vを演算する。
【0081】V=(Δf/f)c/2…(3) 得られたピストン11の移動速度はフォーク4aの移動
速度(昇降速度)と同じであり、例えばフォーク4aの
停止位置制御を行う場合に利用できる。 ○ 油圧シリンダに限らず空圧シリンダなど他の流体圧
シリンダに適用してもよい。 ○ フローレギュレータバルブを省略してもよい。
【0082】なお、本明細書で言う「産業車両」とは、
油圧シリンダを備え、油圧シリンダの駆動により往復移
動される移動体を備えた車両を意味し、フォークリフト
に限らず、高所作業車、コンクリートポンプ車、バック
ホー車の他、ダンプカー等も含む。
【0083】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の技術思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項のいずれかに記載の発明に
おいて、特性の異なる複数の超音波センサとして、適正
温度の異なる超音波センサを使用する。この場合、作動
油の温度が大幅に変化する作業条件であっても、信頼性
の高い検出データを得ることができる。
【0084】(2) 請求項1〜請求項のいずれかに
記載の発明において、特性の異なる複数の超音波センサ
として、作動油中に発生する泡の影響を受け難い特性の
ものと、通常の超音波センサとを使用する。この場合、
作動油中に泡が発生しても、確実に位置データを得るこ
とができる。
【0085】(3) 請求項1〜請求項のいずれかに
記載の発明において、演算手段は作動油中の音速の温度
補正を行って、移動体又はピストンの位置を演算する。
この場合、検出位置データの信頼性が高まる。
【0086】(4) (3)に記載の発明において、流
体圧シリンダはシリンダ中の温度を検出する温度検出手
段を備え、演算手段は前記温度検出手段の検出データに
基づいて音速の温度補正を行う。この場合、温度補正が
容易になる。
【0087】(5) 請求項1〜請求項のいずれかに
記載の発明において、ピストンが上死点又は下死点に移
動した状態でピストンの位置検出を行い、演算手段はそ
の検出結果に基づいて演算した音速を使用して、移動体
又はピストンの位置を演算する。この場合、作動油の温
度を測定しなくても音速の温度補正を考慮した位置検出
ができる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項
に記載の発明によれば、流体圧シリンダにより移動され
る移動体の位置を、流体圧シリンダに装備した超音波セ
ンサで検出する場合、1個の超音波センサを使用した場
合に比較して精度よく検出できる。従って、検出位置デ
ータの信頼性が高くなる。請求項1に記載の発明によれ
ば、複数の超音波センサが移動体を駆動する2個の流体
圧シリンダに分散されて装備されているため、各超音波
センサの送信時期が重なったり近づいても送信波や反射
波が互いに干渉し難くなる。
【0089】請求項2に記載の発明によれば、複数の超
音波センサのうち、出力信号の振幅の大きな超音波セン
サの出力信号に基づいて前記移動体又はピストンの位置
を演算するため、検出精度が向上する。
【0090】請求項3に記載の発明によれば、流体圧シ
リンダのストロークが大きくても、1個の超音波センサ
を使用した場合に比較してほぼ全領域において検出精度
が良くなる。
【0091】
【0092】請求項に記載の発明によれば、長距離用
の超音波センサと、短距離用の超音波センサとが同時に
作動されても、送信波や反射波が互いに干渉しない。請
求項に記載の発明によれば、超音波センサは長距離
用、中距離用及び短距離用の3種が使用されるため、よ
り検出精度が向上するとともに、2個の両超音波センサ
から同時に超音波の送信を行っても干渉し難い。
【0093】 請求項に記載の発明では、超音波センサ
から送信される超音波の伝達媒体が作動油のため、空気
を媒体とした場合に比較して超音波の伝達効率が良く測
定条件が安定する。
【0094】 請求項に記載の発明によれば、産業車両
において移動体の位置検出データを必要とする種々の制
御が容易になるとともに、信頼性が向上する。
【0095】請求項に記載の発明によれば、移動体の
位置検出データに基づいてフォークリフトの揺動規制制
御、揚高位置規制制御等の制御が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図2】 リフトシリンダの断面図。
【図3】 フォークリフトの側面図。
【図4】 リフトシリンダの要部側断面図。
【図5】 第2の実施の形態の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図6】 第3の実施の形態の電気的構成を示すブロッ
ク図。
【図7】 別の実施の形態のリフトシリンダの部分断面
図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、4a…移動体と
してのフォーク、5R,5L…流体圧シリンダとしての
リフトシリンダ、11…反射部としてのピストン、1
9,19L,19S,19M…超音波センサ、33…制
御手段を構成する送受信回路、34…同じく制御装置、
40…制御手段を構成するとともに演算手段としてのC
PU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/22,9/24 F15B 15/28 G01B 17/00 G01S 15/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を流体圧シリンダで移動させる装
    置に装備される移動体の位置検出装置であって、 前記流体圧シリンダに装備され、超音波を送信するとと
    もにピストン又はピストンと一体に移動する反射部で反
    射した反射波を受信してそれに対応した電気信号を出力
    する特性の異なる複数の超音波センサと、 前記超音波センサからの超音波の送信時期を制御する制
    御手段と、 前記複数の超音波センサのうち測定状況に対応した適切
    な超音波センサの出力信号を採用して、前記送信時期と
    前記反射波の入力時期とに基づいて流体圧シリンダによ
    り移動される移動体又はピストンの位置を演算する演算
    手段とを備えた移動体の位置検出装置にあって、 前記移動体は2個の流体圧シリンダにより駆動され、各
    流体圧シリンダに前記超音波センサが分散されて装備さ
    れている移動体の位置検出装置
  2. 【請求項2】 前記演算手段は前記複数の超音波センサ
    のうち、出力信号の振幅の大きな超音波センサの出力信
    号に基づいて前記移動体又はピストンの位置を演算する
    請求項1に記載の移動体の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波センサは最適測定距離の異な
    るものが装備され、前記演算手段は距離に対応した超音
    波センサの出力信号に基づいて前記移動体又はピストン
    の位置を演算する請求項1に記載の移動体の位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記超音波センサは2個使用され、一方
    の流体圧シリンダに長距離用の超音波センサが、他方の
    流体圧シリンダに短距離用の超音波センサがそれぞれ装
    備されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載
    の移動体の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波センサは3個使用され、一方
    の流体圧シリンダに長距離用及び短距離用の2個の超音
    波センサが、他方の流体圧シリンダに中距離用の超音波
    センサがそれぞれ装備されている請求項1〜請求項3の
    いずれか一項に記載の移動体の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記流体圧シリンダは動力の媒体を油圧
    油とした請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の移
    動体の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記
    載の位置検出装置を備えた産業車両。
  8. 【請求項8】 前記流体圧シリンダはフォークリフトの
    リフトシリンダである請求項7に記載の産業車両。
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