JP3239791B2 - 移動体の位置検出装置及び産業車両 - Google Patents

移動体の位置検出装置及び産業車両

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JP3239791B2
JP3239791B2 JP08836897A JP8836897A JP3239791B2 JP 3239791 B2 JP3239791 B2 JP 3239791B2 JP 08836897 A JP08836897 A JP 08836897A JP 8836897 A JP8836897 A JP 8836897A JP 3239791 B2 JP3239791 B2 JP 3239791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の位置検出
装置及びその位置検出装置を備えたフォークリフト等の
産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトでは、マスト後方にリフ
トシリンダが配設されており、フォークの昇降はリフト
シリンダが駆動されることにより行われる。従来、所定
の高さの荷入れ位置に簡単にフォークを上昇させるた
め、操作レバーの操作によるフォークの昇降とは別に、
操作パネルの操作によりフォークを自動的に揚高させる
自動揚高装置を備えたフォークリフトが提案されている
(例えば、特開平7−2496号公報)。この装置で
は、リフトシリンダの駆動を制御する荷役コントローラ
は、フォークの位置を揚高センサの検出信号により把握
して、フォークが目標位置に達するとリフトシリンダの
作動を停止させる。また、天井等の高さに制限のある屋
内作業において不用意なリフト操作でのマストによる天
井等の破損を防止するため、フォークの位置を揚高セン
サの検出信号により把握して、揚高が所定の高さより高
くなるのを規制する揚高規制機能を備えたフォークリフ
トも実施されている。
【0003】従来、揚高センサにはリール式のものが使
用されている。リール式の揚高センサは、一端がフォー
クに接続されたワイヤと、そのワイヤが巻き掛けられる
リールと、リールの回転量を検出するための回転検出器
(ポテンショメータ)を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の揚高セ
ンサはワイヤが巻き掛けられたリールを装備することか
ら、センサとしては比較的大型であり、大きな設置スペ
ースを必要とするという問題がある。また、外部に露出
したワイヤが異物との接触により切断する虞がある。さ
らに、ワイヤを引き出すための開口部から粉塵等が進入
するため故障し易く、メンテナンスに手間が掛かるとい
う問題もある。特に海岸付近や食塩水を使用する環境下
で作業を行う場合、故障し易い。
【0005】本願発明者は前記の問題を解消するため、
超音波を送信するとともにピストンで反射した反射波を
受信してそれに対応した電気信号を出力する超音波セン
サを装備した流体圧シリンダを発明した。そして、その
超音波センサからの超音波の送信時期と前記反射波の受
信(入力)時期とに基づいて前記移動体又はピストンの
位置を検出する位置検出装置を発明した。
【0006】超音波センサを用いて移動体の位置を検出
する場合、超音波センサには送信された超音波が目的の
反射体で反射した反射波以外に近くに存在する障害物な
どで反射した反射波やシリンダチューブ内壁面で乱反射
した反射波等のノイズが入力される。ノイズのうちメイ
ンの反射波より遅れてくる反射波によるものは信号とし
て比較的弱くさほど問題はないが、近距離での反射波に
よるノイズは誤検出を招き易い。また、超音波センサの
出力ラインに電磁的なノイズが混入して電気信号が出力
された場合も誤検出を招く。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的は直線的に往復移動するととも
にその移動方向及び最高速度が既知の移動体の位置検出
を超音波センサを使用して検出する場合に、超音波セン
サの出力ラインにノイズが混入しても、明らかにノイズ
等による誤った検出データに基づいて位置検出を行うこ
とが防止され、移動体の位置の誤検出、即ち測定距離の
誤検出を低減することができる移動体の位置検出装置を
提供することにあり、第2の目的は前記位置検出装置を
備えた産業車両を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明は、直線的に往復移動す
るとともにその移動方向及び最高速度が既知の移動体の
位置検出装置であって、超音波送信方向が前記移動体と
一体に移動する反射部の移動方向と平行となるように設
置され、超音波を送信するとともに前記反射部で反射し
た反射波を受信してそれに対応した電気信号を出力する
超音波センサと、前記超音波センサから超音波を所定周
期で送信させるとともにその送信時期を制御可能な制御
手段と、前記超音波の送信時から前記反射波の受信時ま
での時間に基づいて前記移動体の位置を演算する演算手
段と、今回の超音波送信時から受信時までの時間と、前
回の超音波送信時から受信時までの時間との差が、移動
体の移動速度及び超音波センサからの超音波の送信周期
に基づいて設定された所定の基準範囲内に有るか否かを
判断し、所定の基準範囲内に無いときにそのデータを無
効とする判断手段とを備えた移動体の位置検出装置にあ
って、前記位置検出装置は前記反射部の移動方向を検出
する移動方向検出手段を備え、前記所定の基準範囲の上
限は、前記反射部の移動方向と、反射部が最高速度で前
記送信周期内に移動可能な距離と、音速とに基づいて設
定される。
【0009】
【0010】請求項に記載の発明は直線的に往復移
動するとともにその移動方向及び最高速度が既知の移動
体の位置検出装置であって、超音波送信方向が前記移動
体と一体に移動する反射部の移動方向と平行となるよう
に設置され、超音波を送信するとともに前記反射部で反
射した反射波を受信してそれに対応した電気信号を出力
する超音波センサと、前記超音波センサから超音波を所
定周期で送信させるとともにその送信時期を制御可能な
制御手段と、前記超音波の送信時から前記反射波の受信
時までの時間に基づいて前記移動体の位置を演算する演
算手段と、今回の超音波送信時から受信時までの時間
と、前回の超音波送信時から受信時までの時間との差
が、移動体の移動速度及び超音波センサからの超音波の
送信周期に基づいて設定された所定の基準範囲内に有る
か否かを判断し、所定の基準範囲内に無いときにそのデ
ータを無効とする判断手段とを備えた移動体の位置検出
装置にあって、前記位置検出装置は前記反射部の移動方
向を検出する移動方向検出手段を備え、前記判断手段は
前記超音波送信時から受信時までの時間の複数回の測定
結果に基づいて反射部の移動速度を演算し、前記所定の
基準範囲の上限値として、その移動速度で前記送信周期
内に移動可能な距離と、反射部の移動方向と、音速とに
基づいて設定された値を使用する。
【0011】請求項に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記超音波センサは、
移動体を移動させる流体圧シリンダに対して、送信した
超音波がピストン又はシリンダ内をピストン又はピスト
ンと一体に移動する反射面で反射される状態に装備され
ている。
【0012】請求項に記載の発明では、請求項に記
載の発明において、前記流体圧シリンダは動力の媒体を
油圧油とした。第2の目的を達成するため、請求項
記載の発明の産業車両は、請求項1〜請求項のいずれ
か一項に記載の位置検出装置を備えた。
【0013】また、請求項に記載の発明では請求項
に記載の位置検出装置を備え、かつ前記流体圧シリンダ
はフォークリフトのリフトシリンダである。従って、請
求項1に記載の発明では、直線的に往復移動するととも
にその移動方向及び最高速度が既知の移動体の位置が超
音波センサを使用して検出される。制御手段からの指令
信号により超音波センサから所定周期で送信(発信)さ
れた超音波は、前記移動体と一体に移動する反射部で反
射されて再び超音波センサに到達する。超音波センサは
その反射波を受信してそれに対応した電気信号を出力す
る。超音波センサの送信時から前記反射波の受信時まで
の時間に基づいて、演算手段により前記移動体の位置が
演算される。判断手段により、今回の超音波送信時から
受信時までの時間と、前回の超音波送信時から受信時ま
での時間との差が、所定の基準範囲内に有るか否かが判
断される。判断手段は前記の差が所定の基準範囲内に無
いときに、そのデータを無効とする。また、前記所定の
基準範囲の上限として、反射部の移動方向と、反射部が
最高速度で前記送信周期内に移動可能な距離と、音速と
に基づいて設定されており、この範囲外のものはノイズ
と判断してなんら差し支えない。反射部の移動方向は移
動方向検出手段により検出され、移動方向に対応して前
記基準範囲の上限が変更される。
【0014】
【0015】請求項に記載の発明では、直線的に往復
移動するとともにその移動方向及び最高速度が既知の移
動体の位置が超音波センサを使用して検出される。制御
手段からの指令信号により超音波センサから所定周期で
送信(発信)された超音波は、前記移動体と一体に移動
する反射部で反射されて再び超音波センサに到達する。
超音波センサはその反射波を受信してそれに対応した電
気信号を出力する。超音波センサの送信時から前記反射
波の受信時までの時間に基づいて、演算手段により前記
移動体の位置が演算される。判断手段により、今回の超
音波送信時から受信時までの時間と、前回の超音波送信
時から受信時までの時間との差が、所定の基準範囲内に
有るか否かが判断される。判断手段は前記の差が所定の
基準範囲内に無いときに、そのデータを無効とする。ま
た、判断手段により前記超音波送信時から受信時までの
時間が複数回演算され、その値に基づいて反射部の移動
速度が演算される。そして、所定の基準範囲を設定する
際に、反射部の最高速度に代えて測定された移動速度が
用いられる。従って、ノイズの除去効果が高まる。
【0016】請求項に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記超音波センサは、
移動体を移動させる流体圧シリンダに対して、送信した
超音波がピストン又はピストンと一体に移動する反射面
で反射される状態に装備されている。従って、流体圧シ
リンダの外部で発生した超音波が外乱として超音波セン
サに入力される虞が少ない。
【0017】請求項に記載の発明では、流体圧シリン
ダの動力の媒体に油圧油が使用されるため、流体として
気体(例えば空気)を使用した場合に比較して超音波の
伝達効率が良く、即ち超音波の減衰が小さくなり、測定
条件が安定する。
【0018】請求項に記載の発明の産業車両では、請
求項1〜請求項のいずれか一項に記載の位置検出装置
を備えているため、各請求項に対応する作用を有する。
また、請求項に記載の発明では、フォークリフトのリ
フトシリンダにより移動される移動体(フォーク)の位
置(揚高)が連続的に測定される。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0020】図5に示すように、産業車両としてのフォ
ークリフト1の車体2の前部には、左右一対のマスト3
が設けられている。マスト3はアウタマスト3aと、そ
の内側に昇降可能に装備されたインナマスト3bとから
なり、インナマスト3bの内側には移動体としてのフォ
ーク4aを備えたリフトブラケット4が昇降可能に支持
されている。各マスト3の後方には流体圧シリンダとし
てのリフトシリンダ5が配設されており、そのピストン
ロッド6の先端がインナマスト3bの上部に連結されて
いる。インナマスト3bの上部にはチェーンホイール
(図示せず)が支承され、該チェーンホイールには一端
がリフトブラケット4に、他端がアウタマスト3aの
部にそれぞれ連結されたチェーン(図示せず)が掛装さ
れている。そして、運転室Rに設けられた荷役レバー
(リフトレバー)7の操作により、リフトシリンダ5が
伸縮駆動されることにより、フォーク4aがリフトブラ
ケット4と共にマスト3に沿って昇降するようになって
いる。リフトシリンダ5には動力の媒体として油圧油
(作動油)を使用する油圧シリンダが使用されている。
【0021】図2に示すように、リフトシリンダ5には
単動シリンダが使用され、円筒状のシリンダチューブ
8、ヘッドカバーとしてのボトムブロック9、ロッドカ
バー10、ピストンロッド6及びピストンロッド6と一
体移動可能に形成された反射部としてのピストン11を
備え、ヘッドカバー(ボトムブロック9)側が下になる
状態で使用される。ボトムブロック9はシリンダチュー
ブ8に溶接固定され、ロッドカバー10はシリンダチュ
ーブ8に螺合固定されている。ピストンロッド6はロッ
ドカバー10の挿通口10aを貫通してシリンダチュー
ブ8内に挿通されており、挿通口10aにはシール部材
12が介装されている。また、シリンダチューブ8の先
端外周面とロッドカバー10内面との間にはオーリング
13が介装されている。シリンダチューブ8の上端内周
側にはピストンロッド6の突出を規制する略円筒状の規
制部材14が嵌挿されており、この規制部材14の下面
にピストン11が当接する位置がピストン11の上死点
となる。
【0022】シリンダチューブ8には規制部材14の近
傍に排気口15が形成されている。排気口15にはオー
バーフローパイプ16が固定されており、ピストンロッ
ド6の突出移動時(上昇移動時)にピストン11により
圧縮される空気はこのオーバーフローパイプ16を介し
てホース17へ排気される。
【0023】ボトムブロック9の上側にはピストン11
の下面と当接してその移動を規制する規制面18が形成
されている。ボトムブロック9には超音波センサ19を
収容する室20が形成されるとともに、リフトシリンダ
5への作動油の供給、排出を行うポート21が室20を
側方に開放する状態で形成されている。ポート21は管
路22を介して制御弁23に連結され、制御弁23は管
路25aを介してオイルポンプ24に、管路25bを介
してオイルタンク26にそれぞれ連結されている。オイ
ルポンプ24は図示しないエンジン又はモータにより駆
動される。
【0024】制御弁23はリフトレバー7の操作によ
り、上昇操作位置、中立位置、下降操作位置の3位置に
切換操作可能になっている。制御弁23は、リフトレバ
ー7が中立位置に配置された状態では、管路22と両管
路25a,25bとの連通を遮断して、リフトシリンダ
5内の作動油の移動を阻止する状態に保持するようにな
っている。また、制御弁23は、リフトレバー7が上昇
位置に配置された状態では、管路22と管路25aとを
連通させてリフトシリンダ5を伸長させ、リフトレバー
7が下降位置に配置された状態では、管路22と管路2
5bとを連通させてリフトシリンダ5を収縮させるよう
になっている。
【0025】リフトレバー7の近傍には移動方向検出手
段として2個のセンサ27,28が設けられている。両
センサ27,28にはマイクロスイッチが使用され、第
1センサ(上昇操作検出センサ)27はリフトレバー7
が上昇位置に操作されたときのみオンとなり、その他の
位置に配置されたときはオフとなる。第2センサ(下降
操作検出センサ)28はリフトレバー7が下降位置に操
作されたときのみオンとなり、その他の位置に配置され
たときはオフとなる。ピストン11はフォーク4aと移
動方向が同じであり、両センサ27,28のオン、オフ
信号によってピストン11の移動方向を確認できる。
【0026】また、室20内には作動油の温度を検出す
る温度検出手段としての温度センサ29が配設されてい
る。なお、管路22はフローレギュレータバルブ(図示
せず)を介してポート21に連結されている。
【0027】図2及び図4に示すように、超音波センサ
19は送信側がピストン11と対向するようにボトムブ
ロック9に固定されている。超音波センサ19はセンサ
振動子30と、センサ振動子30を支持するケース31
と、センサ振動子30を覆うキャップ32とを備えてい
る。センサ振動子は一般に超音波トランスデューサと呼
ばれ、電気信号により振動して超音波を送信(送波)す
るとともに、検出対象物体から反射した超音波を受信
(受波)して電気信号に変換する作用をなす。この実施
の形態ではピストン11が移動体(フォーク4a)と一
体に移動する反射部を構成し、超音波センサ19から送
信された超音波はピストン11の下面で反射する。
【0028】センサ振動子30はキャップ32に接着剤
で貼り付けられている。キャップ32はケース31に圧
入固定され、キャップ32の端部内周面とケース31の
外周面との間にはO(オー)リング33aが介装されて
いる。センサ振動子30にはキャップ32と反対側の面
(背面)にバッキング材(吸音材)34が設けられてい
る。ケース31には雄ねじ部31aが形成され、その雄
ねじ部31aがボトムブロック9の底壁に形成された取
付け孔9aに螺合された状態でボトムブロック9に固定
されている。ボトムブロック9とケース31との間には
Oリング33bが介装されている。
【0029】キャップ32の材質は特に限定されない
が、キャップ32の材質と厚みで周波数のマッチング
(音響インピーダンス)の良し悪しが変わるため、材質
に応じて適正な厚みに設定される。金属としては加工性
や強度等の観点から鉄やアルミニウムが好ましい。この
実施の形態では金属製のキャップ32が使用され、その
材質としてアルミニウムが使用されている。また、ケー
ス31も金属製である。
【0030】次に超音波センサ19により移動体として
のフォーク4aの位置を検出するための電気的構成を図
3に従って説明する。超音波センサ19は送受信回路3
5に電気的に接続されている。送受信回路35は制御装
置36と電気的に接続されている。送受信回路35は超
音波発振器37を備えており、制御装置36からの制御
信号に基づいて、所定周波数の超音波送信信号を超音波
センサ19に送信(出力)する。また、送受信回路35
は増幅回路38及び検波回路39を備え、超音波センサ
19から出力されたアナログ電気信号を増幅するととも
にパルス信号に変換して制御装置36に出力するように
なっている。
【0031】制御装置36は、マイクロコンピュータ4
0、アナログデジタル変換回路(A/D変換回路)41
及び駆動回路42を備えている。マイクロコンピュータ
40は、制御手段を構成するとともに演算手段及び判断
手段としての中央処理装置(以下、CPUという)43
と、読出し専用メモリ(ROM)44aと、記憶手段と
してのEEPROM(Electrical Erasable Program
mable ROM)44bと、読出し及び書替え可能なメモ
リ(RAM)45と、カウンタ46と、クロック回路4
7と、入力インタフェース48と、出力インタフェース
49とを備えている。カウンタ46は超音波送信信号を
出力してからその反射波を受信するまでの時間を計測す
る計時手段を構成する。
【0032】ROM44aには種々の制御プログラム及
びプログラムを実行する際に必要なデータが記憶されて
いる。EEPROM44bにはフォーク4aの位置を演
算する制御プログラムを実行するのに必要なデータとし
て、例えば作動油の温度と音速の関係を示す関係式又は
マップが記憶されている。なお、温度センサ29は室2
0内に配設されており、超音波センサ19から送信され
る超音波の経路となる箇所の作動油の温度と一致してい
るとは限らない。従って、EEPROM44bには温度
センサ29の検出温度と音速との関係を予め試験的に求
めた結果に基づいたデータが記憶されている。また、E
EPROM44bには超音波センサ19による測定デー
タが異常か否かの判断を行う制御プログラムを実行する
のに必要なデータとして、ピストン11の上昇最高速度
VUMAX及び下降最高速度VDMAXとが記憶されている。
【0033】温度センサ29はA/D変換回路41及び
入力インタフェース48を介してCPU43に接続され
ている。第1及び第2センサ27,28は入力インタフ
ェース48を介してCPU43に接続されている。CP
U43は出力インタフェース49及び駆動回路42を介
して異常報知手段としての異常表示装置50に接続され
ている。カウンタ46は検波回路39及びCPU43に
接続され、CPU43から超音波発振器37への出力指
令と同時にクロック回路47からのクロックのカウント
を開始し、検波回路39からのパルス信号を入力した時
点でカウントアップする。
【0034】CPU43はフォークリフト1のキースイ
ッチがオンになると所定周期Tでフォーク4aの位置検
出(揚高検出)を行うようになっている。CPU43は
温度センサ29の検出信号に基づいてリフトシリンダ5
内の作動油の温度を演算する。CPU43は超音波の送
信時からその反射波の受信時までの時間(エコーバック
タイム)tをカウンタ46のカウント値から算出し、そ
のエコーバックタイムtと、作動油中の音速cとに基づ
いて超音波センサ19からピストン11の底面までの距
離Lを演算する。そして、その値からフォーク4aの位
置を演算する。なお、前記時間tは(1)式で表され
る。
【0035】t=2L/c…(1) CPU43は第1及び第2センサ27,28の出力信号
を入力するとともに、その信号に基づいてピストン11
の移動方向を判断する。CPU43は超音波センサ19
の今回のエコーバックタイムtN と、前回のエコーバッ
クタイムtL との差Δt(=tN −tL )が、ピストン
11の移動速度及び超音波センサ19からの超音波の送
信周期に基づいて設定された所定の基準範囲内に有るか
否かを判断し、所定の基準範囲内に無いときにそのデー
タを無効とする。このときCPU43は判断手段として
機能する。
【0036】この実施の形態では前記所定の基準範囲の
上限値として、フォーク4aの上昇時にtUMAXを、下降
時にはtDMAXを使用する。 tUMAX=2T(VUMAX)/VS 、tDMAX=2T(VDMA
X)/VS 但し、T:超音波の送信周期(コンピュータの処理周
期) VUMAX:上昇時のピストン11の最高速度 VDMAX:下降時のピストン11の最高速度 VS :作動油中の音速 次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
【0037】リフトレバー7が中立位置に配置された状
態では、管路22は両管路25a,25bとの連通が遮
断された状態にあり、管路22を介した作動油の供給、
排出のいずれも行われず、ピストンロッド6は停止状態
に保持される。
【0038】荷役レバー7が上昇位置に操作されると、
制御弁23が管路22と管路25aとを連通させる供給
位置に切り換えられ、オイルポンプ24から吐出された
作動油が管路22を介してリフトシリンダ5内に供給さ
れる。その結果、リフトシリンダ5内に供給された作動
油によりピストン11とともにピストンロッド6が押し
上げられて、フォーク4aが上昇する。
【0039】一方、荷役レバー7が下降位置に操作され
ると、制御弁23が管路22と管路25bとを連通させ
る排出位置に切り換えられる。その結果、ピストン11
に作用する作動油の圧力よりピストンロッド6の自重及
びフォークの自重等による圧力が大きくなり、ピストン
ロッド6がピストン11とともに下降してシリンダチュ
ーブ8内の作動油が排出される。このときフローレギュ
レータバルブの作用により、フォーク4a上の荷の有無
等の負荷の違いに拘わらずピストンロッド6の下降速度
がほぼ一定に保持される。
【0040】CPU43は、超音波の往復に必要な最大
時間より大きな所定時間間隔(所定周期T)で測定要求
信号を送受信回路35に出力する。送受信回路35の超
音波発振器37は測定要求信号に基づいて超音波センサ
19に所定周波数の電気信号を出力し、それに対応して
超音波センサ19から所定周波数の超音波が出力され
る。超音波センサ19から出力された超音波は、作動油
中を進む。そして、ピストン11の底面で反射した反射
波(エコー)が超音波センサ19に到達すると、超音波
センサ19は受信した超音波に対応した電気信号を送受
信回路35に出力する。送受信回路35は超音波センサ
19から入力したアナログ信号を増幅回路38で増幅す
るとともに、検波回路39でパルス信号に変換して制御
装置36に出力する。
【0041】作動油中の音速は約1400m/sec であ
り、フォーク4aが最高揚高位置に配置されたときの超
音波センサ19からピストン11下面までの距離Lは
1.5m程度であるため、超音波の往復に必要な最大時
間は2.2msec 程度となる。従って、連続的にフォー
ク4aの位置を検出する場合、この時間より大きな間隔
で測定要求信号が出力される。また、超音波発振器37
から出力される周波数は、作動油の種類、超音波センサ
19の種類などにより適宜設定され、例えば0.1〜5
MHz(メガヘルツ)程度の値が使用される。
【0042】センサ振動子30の振動により超音波は作
動油中だけでなくキャップ32やケース31にも伝達さ
れる。キャップ32やケース31に伝達される超音波の
出力を放置すると、超音波はボトムブロック9にまで達
し、キャップ32、ケース31及びリフトシリンダ5を
共振させ、ノイズとなってフォーク4aの位置検出精度
が低下する。しかし、センサ振動子30からキャップ3
2に伝達された超音波は、センサ振動子30の背面に設
けられたバッキング材34に吸収される。従って、超音
波センサ19から送受信回路35への出力信号にノイズ
が少なくなり、位置検出精度が向上する。
【0043】超音波センサ19をリフトシリンダ5の外
部に設け、フォーク4aと一体的に昇降する反射部材に
向けて超音波を送信する構成とした場合、反射部材から
の反射波以外に外乱としての超音波が直接超音波センサ
19に入力し易い。また、超音波センサ19と反射部材
との間に障害物が進入して送信された超音波あるいは反
射波が遮られて誤検出や検出不能となる虞もある。しか
し、リフトシリンダ5に超音波センサ19が内蔵された
場合は、リフトシリンダ5の外部から超音波センサ19
に向かう超音波が存在しても、リフトシリンダ5で殆ど
が反射してしまい、外部の超音波が外乱として作用する
可能性が殆どない。また、超音波センサ19から送信さ
れた超音波あるいは反射波が遮られて誤検出や検出不能
となる虞がない。
【0044】また、超音波センサ19がリフトシリンダ
5に内蔵されているため、海岸付近や食塩水を使用する
等の悪環境下においても、超音波センサ19がその雰囲
気に晒されるのが確実に回避され、使用環境の影響を受
け難い。
【0045】カウンタ46はCPU43から測定要求信
号が送受信回路35に出力された時点からカウントを開
始し、検波回路39から前記パルス信号を入力した時点
でカウントアップする。CPU43はカウンタ46のカ
ウント値に基づいて、超音波の送信時から反射波の受信
時までの時間(エコーバックタイム)tを演算する。ま
た、CPU43は温度センサ29の検出信号から作動油
の温度を演算し、その温度における音速cをEEPRO
M44bに記憶されたデータに基づいて演算する。次ぎ
にCPU43は前記エコーバックタイムtと音速cとに
基づいて超音波センサ19からピストン11の底面まで
の距離Lを(2)式から演算する。
【0046】L=ct/2…(2) そして、CPU43はEEPROM44bに記憶されて
いる前記距離Lと、フォーク4aの位置(揚高)Hとの
関係式からフォーク4aの位置Hを演算する。得られた
フォーク4aの位置データは、例えばフォークリフトに
おける自動揚高装置や揺動制御、ティルト制御(前傾速
度制御)等に使用される。
【0047】次に位置検出を行う際にエコーバックタイ
ムtが正常な値か、ノイズ等の影響による誤データであ
るかの判断処理について、図1のフローチャートに従っ
て説明する。CPU43はステップS1で前回のエコー
バックタイムtL が0か否かを判断し、0であればステ
ップS2に進んで複数回(この実施の形態では10回)
のエコーバックタイムtを取り込む。そして、その平均
値を前回のエコーバックタイムtL としてRAM45に
記憶する。CPU43はフォークリフト1のキースイッ
チがオンになると、フォーク4aの位置検出を開始する
ため、前回のエコーバックタイムtL が0となるのは、
キースイッチがオンになった直後である。そして、コン
ピュータの処理周期Tは短く(例えば、この実施の形態
では10msec )であり、10回の取り込みをおこなっ
ても所要時間は0.1秒と短時間のため、複数回のエコ
ーバックタイムtを取り込む間にリフトレバー7が操作
される可能性は低い。従って、複数回のエコーバックタ
イムtを取り込んでその平均値を前回のエコーバックタ
イムtL とすることにより、正確な値が前回のエコーバ
ックタイムtL として記憶される。
【0048】ステップS1で前回のエコーバックタイム
tL が0でなければ、CPU43はステップS3に進ん
でリフトレバー7の動作指令、即ち第1及び第2センサ
27,28の出力信号を入力する。また、最新(今回)
のエコーバックタイムtN を入力する。次にステップS
4でエコーバックタイムtが正常でないときにtUMAX又
はtDMAXを補正するための係数nをカウントアップ(n
=n+1)する。また、今回のエコーバックタイムtN
と前回のエコーバックタイムtL との差Δt=(tN −
tL )を演算する。
【0049】次にCPU43はステップS5に進み、リ
フトレバー7の動作指令が上昇か否か、即ちフォーク4
aが上昇中か否かの判断を行う。上昇中であればステッ
プS6に進み前記差Δtが0より大きいか否かの判断を
行い、0より大きければステップS7に進んで差Δtが
tUMAXより小さいか否かの判断を行う。差ΔtがtUMAX
より小さければステップS8に進みRAM45に記憶さ
れている前回のエコーバックタイムtL を今回のエコー
バックタイムtN に置き換える。次にステップS9に進
んで前記補正係数nをリセット、即ちnを0にした後、
1回の処理を終了する。
【0050】ステップS6で差Δtが0以下であればス
テップS10に進んでエラー処理を行う。差Δtが0以
下ということはピストン11が停止中か、超音波センサ
19に近づいていること(下降していること)を意味す
るが、リフトレバー7は上昇操作されているので、0以
下ということは異常である。そこで、CPU43はエラ
ー処理として、出力インタフェース49及び駆動回路4
2を介して異常表示装置50に異常表示指令を出力す
る。そして、異常表示装置50に異常が表示される。ま
た、電気的に制御される駆動部を停止させる方向(所謂
フェールセーフ)で制御を行う。制御弁23として電磁
弁を使用されている場合は、CPU43はリフトシリン
ダ5を停止するように制御を行う。
【0051】ステップS7で差ΔtがtUMAXより大きけ
れば、CPU43は今回のエコーバックタイムtN (今
回の検出データ)を無効として採用せず、ステップS1
1に進んで上昇側エコーバックタイムの最大変動幅tUM
AXをntUMAXに置き換える。そして、次の処理周期でC
PU43はステップS1から順に各ステップSの処理を
行う。すでに前回のエコーバックタイムtL がRAM4
5に記憶されているので、CPU43はステップS2に
は進まず、ステップ1からステップS3に進む。ステッ
プS7に進むと、ステップS7ではtUMAXに代えてnt
UMAXを使用して差Δtとの比較を行う。このとき、ステ
ップS4においてn=n+1にする処理でntUMAXのn
が1から2に置き換えられているため、tUMAXに代えて
2tUMAXを使用して差Δtとの比較を行う。即ち、前回
のエコーバックタイムtL と今回のエコーバックタイム
tN との間の経過時間が、コンピュータの処理周期の2
回分に相当するため、基準範囲の上限データとして2t
UMAXが使用される。
【0052】そして、CPU43はステップS7で差Δ
tが2tUMAXより小さければ、ステップS8に進みRA
M45に記憶されている前回のエコーバックタイムtL
を今回のエコーバックタイムtN に置き換える。次にス
テップS9に進んで前記補正係数nをリセット、即ちn
を0にする。ステップS7で差Δtが2tUMAXより大き
ければ、今回のエコーバックタイムtN を無効として採
用せず、ステップS11に進む。
【0053】ステップS5でリフトレバー7の動作指令
が上昇中でなければ、CPU43はステップS12に進
み、動作指令が下降中か否か、即ちフォーク4aが下降
中か否かの判断を行う。下降中であればステップS13
に進み、前記差Δtが0より小さいか否かの判断を行
い、0より小さければステップS14に進んで差Δtが
−tDMAXより大きいか否かの判断を行う。差Δtが−t
DMAXより大きければステップS15に進みRAM45に
記憶されている前回のエコーバックタイムtL を今回の
エコーバックタイムtN に置き換える。次にステップS
16に進んで前記補正係数nをリセット、即ちnを0に
した後、1回の処理を終了する。
【0054】ステップS14で差Δtが−tDMAXより小
さければ、CPU43は今回のエコーバックタイムtN
(今回の検出データ)を無効として採用せず、ステップ
S17に進んで下降側エコーバックタイムの最大変動幅
tDMAXをntDMAXに置き換える。また、ステップS13
で差Δtが0以上であればステップS10に進んでエラ
ー処理を行う。差Δtが0以上ということは、ピストン
11が停止中か、超音波センサ19から遠ざかる状態に
あること(上昇していること)を意味するが、リフトレ
バー7は下降操作されているので、0以上ということは
異常である。そこで、CPU43は前記のようなエラー
処理を行う。
【0055】また、ステップS12でリフトレバー7の
動作指令が下降中でなければ、CPU43はステップS
18に進む。そして、ステップS18でCPU43は、
前記差Δtが0か否かの判断を行い、0であれば1回の
処理を終了する。また、0でなければステップS10に
進んでエラー処理を行う。差Δtが0でないということ
は、ピストン11が移動していることを意味するが、リ
フトレバー7は中立位置にあるため、0でない(移動し
ている)ということは異常である。そこで、CPU43
は前記のようなエラー処理を行う。
【0056】CPU43は、RAM45に記憶された今
回のエコーバックタイムtN を使用して、前記(2)式
からピストン11の底面までの距離Lを演算する。従っ
て、明らかに異常な検出データ(エコーバックタイム)
に基づいてフォーク4aの位置検出を行うことが防止さ
れる。
【0057】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 判断手段(CPU43)により、今回のエコー
バックタイムtN と、前回のエコーバックタイムtL と
の差Δtが、所定の基準範囲内に有るか否かが判断さ
れ、差Δtが基準範囲内に無いときにはそのデータが無
効にされる。従って、明らかにノイズ等による誤った検
出データに基づいて位置検出を行うことが防止され、検
出位置データの信頼性が向上する。
【0058】(ロ) 所定の基準範囲の上限として、反
射部(ピストン11)の移動方向と、反射部が最高速度
で超音波の送信周期T内に移動可能な距離と、音速とに
基づいて設定されている。従って、この範囲外のものは
ノイズと判断してなんら差し支えない。また、反射部の
移動方向も考慮して前記上限値を設定しているため、ノ
イズ除去効果が高まる。
【0059】(ハ) 流体圧シリンダ(フォークシリン
ダ5)の作動状態と明らかに異なる状況の場合は、エラ
ー処理を行うエラー処理工程(ステップS10)を備え
ているため、誤った状態で制御が継続されることを回避
可能できる。
【0060】(ニ) フォーク4aの位置がリフトシリ
ンダ5に装備(内蔵)された超音波センサ19を使用し
て検出される。従って、従来技術で使用されていたリー
ル式センサ等と異なり、障害物と接触して破損する虞が
なく、センサの取付けスペースの確保の心配が不要とな
る。また、使用環境の影響を受け難く、悪環境下で作業
を行う場合にも信頼性が向上する。さらに、外乱の影響
を受け難く、信頼性がより向上する。
【0061】(ホ) 超音波センサ19から送信される
超音波の伝達媒体が作動油のため、空気を媒体とした場
合に比較して超音波の伝達効率が良く、即ち超音波の減
衰が小さくなり、測定条件が安定する。
【0062】(ヘ) ピストン11の底面が超音波の反
射面となるため、反射部材を別に設ける必要がない。 (ト) CPU43は作動油の温度を検出するととも
に、温度補正を行った作動油中の音速値を使用して超音
波センサ19からピストン11までの距離を演算するた
め、フォーク4aの位置検出精度が高くなる。
【0063】(チ) 温度センサ29で検出した室20
内の温度に基づいて音速の温度補正を行うが、室20内
の温度とシリンダチューブ8内の作動油中の音速データ
を試験で求めた結果に基づいた補正データを使用する。
従って、超音波の進行経路でない箇所の検出温度を使用
しても補正が良好に行われる。
【0064】(リ) センサ振動子30の背面にバッキ
ング材34が設けられているため、超音波センサ19か
ら送受信回路35への出力信号にノイズが少なくなる。 (第2の実施の形態)次に第2の実施の形態を図6に従
って説明する。この実施の形態では今回のエコーバック
タイムtが正常な値か、ノイズ等の影響による誤データ
であるかの判断処理に使用する所定の基準範囲の上限値
の設定方法が前記実施の形態と異なり、その他の構成は
同じである。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
【0065】この実施の形態では前記所定の基準範囲の
上限値として、CPU43は今回までの複数回の有効な
エコーバックタイムtに基づいてピストン11(反射
部)の移動速度を演算し、その移動速度で送信周期内に
移動可能な距離と、反射部の移動方向と、音速とに基づ
いて設定された値を使用する。即ち、ステップS7及び
ステップS14で使用する所定の基準範囲の上限値とし
ての、tUMAX及びtDMAXを設定する処理を行う点が前記
実施の形態と異なっている。
【0066】図6は今回のエコーバックタイムtが正常
な値か、ノイズ等の影響による誤データであるかの判断
処理のためのフローチャートの要部を示し、ステップS
6以降は図1と同じため省略している。即ち、ステップ
S4とステップS5との間に、RAM45に前回及び前
前回のピストン11の位置データLB ,LBBが記憶され
ているか否かの判断を行うステップS41とその判断結
果に対応して処理を行うステップS42,S43が設け
られている。CPU43はステップS41でRAM45
に前回のピストン11の位置データLB 及び前前回のピ
ストン11の位置データLBBが記憶されているか否かの
判断を行い、両位置データLB ,LBBが記憶されていれ
ばステップS42に進む。CPU43はステップS42
で両位置データLB ,LBBの差と、その間の所要時間
(n+1)Tとによりピストン11の移動速度Vを次の
(3)式で演算する。
【0067】 V=2|LB −LBB|/{(n+1)T}…(3) 但し、Tは超音波の送信周期であり、nは両位置データ
LB ,LBBを得る間に存在した無効データの数を表す。
【0068】そして、CPU43はその移動速度Vに基
づいて、ステップS7,14で使用する基準範囲の上限
値としてのtUMAX及びtDMAXを次式により設定する。 tUMAX=2TαV/Vs 、tDMAX=2TβV/Vs 但し、T:超音波の送信周期(コンピュータの処理周
期) V:ピストン11の移動速度の演算値 Vs :作動油中の音速 α:変動幅を考慮した所定の係数(1〜1.3程度が好
ましい) β:変動幅を考慮した所定の係数(α以下が好ましい) また、CPU43は今回のエコーバックタイムtN を含
めて複数回(この実施の形態では3回)の有効なエコー
バックタイムt及びそれを使用して演算したピストン1
1の位置データLをRAM45に記憶する。記憶された
データは新しいデータが記憶されると、古いものから順
に消去されるようになっている。
【0069】CPU43はステップS41で前記両位置
データLB ,LBBが記憶されていなければ、ステップS
43に進む。CPU43はステップS43において、ス
テップS7,14で使用する基準範囲の上限値としての
tUMAX及びtDMAXを、前記実施の形態と同様に上昇及び
下降時のピストン11の最高速度VUMAX及びVDMAXを用
いた次式で設定する。
【0070】tUMAX=2T(VUMAX)/Vs 、tDMAX=
2T(VDMAX)/Vs 但し、Tは超音波の送信周期(コンピュータの処理周
期)、Vs は作動油中の音速である。
【0071】従って、この実施の形態では、前記実施の
形態の(イ)〜(リ)と同様の効果を有する他に、所定
の基準範囲の上限値を設定する際に、反射部の最高速度
に代えて今回エコーバックタイムtN の測定時とほぼ等
しい移動速度が用いられる。従って、ノイズの除去効果
が高まる。
【0072】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図7に従って説明する。この実施の形態ではエラー
処理を行うか否かの判断を、ステップS6又はステップ
S13での1回の判断で行うのではなく、ステップS6
又はステップS13でエラー処理が必要との判断が複数
回続いた場合に、エラー処理を行うようにした点が第1
の実施の形態と異なっている。
【0073】図7は今回のエコーバックタイムtが正常
な値か、ノイズ等の影響による誤データであるかの判断
処理のためのフローチャートの要部を示し、ステップS
4以前は図1と同じため省略している。ステップS6及
びステップS13からエラー処理のステップS10に移
行するための判断処理工程として、ステップS44〜S
47が設けられている。
【0074】そして、CPU43はステップS6で前記
差Δtが0より大きいか否かの判断を行い、0より大き
ければステップS7に進み、それ以降は第1の実施の形
態と同様な処理を行う。また、ステップS6で差Δtが
0以下であれば、CPU43はステップS44に進み、
図示しない第1のカウンタのカウント値をインクリメン
トし、ステップS45で第1のカウンタのカウント値が
所定の設定値B未満か否かの判断を行う。CPU43は
カウント値が所定の設定値B以上の場合はステップS1
0に進んで前記実施の形態と同様にエラー処理を行う。
カウント値が所定の設定値B未満の場合は、CPU43
はエラー処理を行わずに1回の処理を終了する。
【0075】また、CPU43はステップS13で前記
差Δtが0より小さいか否かの判断を行い、0より小さ
ければステップS14に進み、それ以降は第1の実施の
形態と同様な処理を行う。また、ステップS13で差Δ
tが0以上であれば、CPU43はステップS46に進
み、図示しない第2のカウンタのカウント値をインクリ
メントし、ステップS47で第2のカウンタのカウント
値が所定の設定値B未満か否かの判断を行う。CPU4
3はカウント値が所定の設定値B以上の場合はステップ
S10に進んで前記実施の形態と同様にエラー処理を行
う。カウント値が所定の設定値B未満の場合は、CPU
43はエラー処理を行わずに1回の処理を終了する。
【0076】ステップS6で上昇中にも拘わらず差Δt
が0以下であっても、ノイズの可能性を完全には否定で
きない。また、ステップS13で下降中にも拘わらず差
Δtが0以上であっても、ノイズの可能性を完全には否
定できない。従って、1回の判断だけでエラー処理を行
うと、ノイズによってエラー処理を行うことになる。マ
イクロコンピュータ40による1回の位置検出の処理時
間は10msec と短いため、複数回行った後にエラー処
理を実行しても問題はなく、ノイズによってエラー処理
動作に入るロスの方が稼動率の低下に対する影響が大き
い。即ち、この実施の形態では第1の実施の形態に比較
して、ノイズによる不必要なエラー処理動作に移行する
確率が低く、稼動率が向上する。また、この実施の形態
においても、第1の実施の形態の(イ)〜(リ)と同様
の効果を有する。なお、ステップS18においても1回
の判断でエラー処理を行わずに、エラー処理を必要とす
る判断が複数回になった後にエラー処理を行うようにし
てもよい。
【0077】なお、実施の形態は上記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように変更してもよい。 ○ 第1〜第3の実施の形態において、エラー処理のス
テップS10を設けずに、ステップS6で差Δtが0以
下の場合及びステップS13で差Δtが0以上の場合に
エラー処理を行わずに、その回の処理を終了するように
してもよい。一般に、リフトシリンダ5の故障等で前記
のエラーが生じる状況が長く続く状態では、別の異常検
出センサによりそれが検知されるので、故障の発見は遅
れるが特別な支障はない。 ○ 第2の実施の形態においても第3の実施の形態と同
様に、エラー処理を行うか否かの判断を、ステップS6
又はステップS13での1回の判断で行うのではなく、
ステップS6又はステップS13でエラー処理が必要と
の判断が複数回続いた場合に、エラー処理を行うように
してもよい。この場合、第2の実施の形態に比較して、
ノイズによる不必要なエラー処理動作に移行する確率が
低く、稼動率が向上する。 ○ 第2の実施の形態のように、エコーバックタイムの
測定時とほぼ等しいピストン11の移動速度に基づいて
ステップS7及びステップS14での判断処理に使用す
る上限値を設定する場合の移動速度を、複数回のエコー
バックタイムtの測定結果に基づいて演算する代わり
に、別の方法で求めてもよい。例えば、所謂ドップラー
法を使用すると1回の測定により、(4)式に基づいて
ピストン11の移動速度Vを演算できる。
【0078】Δf=2Vf/c…(4) 但し、fは送信超音波の周波数、Δfは送信周波数と受
信周波数との差、cは作動油中の音速である。
【0079】この場合、制御装置36に受信周波数を検
出する回路を設ける。CPU43はピストン11の位置
を測定する代わりに受信信号の周波数を演算し、送信超
音波の周波数fと受信周波数との差Δfを演算する。そ
して、CPU43は(4)式を変形した(5)式からピ
ストン11の移動速度Vを演算する。
【0080】V=(Δf/f)c/2…(5) ○ 超音波センサ19をリフトシリンダ5の底部に設け
る代わりに、超音波センサ19をリフトシリンダ5の軸
心方向と直交する方向に超音波を送信する状態にボトム
ブロック9に設ける。また、超音波の進行方向を変更す
る反射部材を設ける。超音波センサ19からは、超音波
がリフトシリンダ5の長手方向と直交する方向に送信さ
れるが、反射部材で反射してその進行方向が90°変更
され、ピストン11に向かう状態となる。そして、ピス
トン11の下面で反射した反射波は反射部材に向かって
リフトシリンダ5の長手方向に沿って進行するとともに
反射部材で反射し、超音波センサ19に受信される。こ
の場合、リフトシリンダ5がフォークリフト1に組み付
けられた状態でも、超音波センサ19の取り外しが容易
なため、超音波センサ19のメンテナンスが容易とな
る。 ○ 温度センサ29の取付け位置を室20内以外の位置
にしてもよい。例えば、ピストン11と一体移動可能に
設けたり、シリンダチューブ8に埋設してもよい。ま
た、温度センサ29を複数箇所に設けてそれらの検出値
に基づいて音速の温度補正を行ってもよい。温度センサ
29を複数設けた場合は補正精度が向上し、ピストン1
1の位置検出精度が向上する。 ○ 温度センサ29を設けずに、温度補正を行う構成と
してもよい。例えば、フォーク4aが最下降位置あるい
は最上昇位置に配置された状態、即ちフォーク4aの位
置が予め分かっている状態でピストン11の位置測定を
行う。そして、そのときの超音波のエコーバックタイム
tとピストン11底面までの距離Lから音速cを演算
し、その音速cをその後の位置演算に使用する。音速c
の演算を適宜行うことにより、位置検出精度が向上す
る。この場合、温度センサ29がなくても実質的に温度
補正が可能となる。 ○ センサ振動子30から出力された超音波がセンサケ
ース31よりボトムブロック9に伝わり、リフトシリン
ダ5に共振して発生した超音波がセンサ振動子30にノ
イズとして入力されるのを防止するため、ケース31の
内部にダンピング材を設ける。ダンピング材としては例
えばウレタンゴム、ブチルゴム等が使用される。この場
合は、超音波センサ19が外乱の影響をより受け難くな
り、位置検出精度及び移動速度検出精度が向上する。 ○ ピストン11の下面(超音波の反射面)をピストン
11が上死点に配置された状態における超音波センサ1
9との距離が曲率半径となる曲面に形成する。この場
合、反射面が平面の場合に比較して、超音波センサ19
から送信された超音波の反射波がより効率よく超音波セ
ンサ19まで戻る。 ○ 超音波センサ19をリフトシリンダ5に内蔵せず
に、リフトシリンダ5の外側に取り付け、フォーク4a
と一体に移動するピストン11以外の反射部からの反射
波を受信してフォーク4aの位置検出を行う構成として
もよい。例えば超音波センサ19をアウタマスト3aの
下部に設け、フォーク4aに反射部として反射板を設け
る。 ○ リフトシリンダ5を単動式シリンダに代えて復動式
シリンダで構成してもよい。また、フォークリフト1の
リフトシリンダ5に限らず、ティルトシリンダ、サイド
シフトシリンダあるいはパワーステアリング用シリンダ
等の油圧シリンダに適用してもよい。 ○ 超音波センサとして超音波の送受信を一つのデバイ
スで行う構成に代えて、送信用デバイスと受信用デバイ
スとが別に構成されたものを使用してもよい。 ○ 移動方向検出手段としてリフトレバー7の位置を検
出するセンサ27,28以外の手段を採用してもよい。 ○ フォークリフトに限らず、シリンダ(油圧シリン
ダ)により移動される移動体を備えた高所作業車、バッ
クホー車及びコンクリートポンプ車等の産業車両に使用
される油圧シリンダにおいても超音波センサを内蔵した
構成とする。そして、超音波センサを使用して移動体又
はピストンの位置あるいは移動速度を検出する前記の構
成の位置検出装置を設けてもよい。この場合、高所作業
車、バックホー車等の産業車両においても、種々の制御
を容易に行うことが可能になる。また、産業車両に限ら
ず、他の車両や、車両に装備される以外の油圧装置、例
えばロボット等の産業機器に使用される油圧シリンダに
適用してもよい。 ○ 油圧シリンダに限らず空圧シリンダなど他の流体圧
シリンダに適用してもよい。 ○ フローレギュレータバルブを省略してもよい。
【0081】なお、本明細書で言う「産業車両」とは、
油圧シリンダを備え、油圧シリンダの駆動により往復移
動される移動体を備えた車両を意味し、フォークリフト
に限らず、高所作業車、コンクリートポンプ車、バック
ホー車の他、ダンプカー等も含む。
【0082】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の発明について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項1〜請求項のいずれかに記載の発明に
おいて、制御手段は異常時に移動体の駆動部を停止させ
るための処理を行う。この場合、異常状態で駆動部の運
転が継続されるのを阻止できる。
【0083】(2) 請求項1〜請求項のいずれかに
記載の発明において、演算手段は作動油中の音速の温度
補正を行って、移動体の位置を演算する。この場合、移
動体の位置又は移動速度の精度が向上する。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように各請求項に記載の発
明によれば、直線的に往復移動するとともにその移動方
向及び最高速度が既知の移動体の位置検出を超音波セン
サを使用して検出する場合に、超音波センサの出力ライ
ンにノイズが混入しても、明らかにノイズ等による誤っ
た検出データに基づいて位置検出を行うことが防止され
る。従って、移動体の位置の誤検出、即ち測定距離の誤
検出を低減することができる。
【0085】請求項に記載の発明によれば、検出デー
タが誤検出によるものか否かの所定の基準範囲の上限
が、反射部の移動方向と、反射部が最高速度で超音波の
送信周期内に移動可能な距離と、音速とに基づいて設定
されている。従って、この範囲外のものはノイズと判断
してなんら差し支えない。また、反射部の移動方向も考
慮して前記上限値を設定しているため、ノイズ除去効果
が高まる。
【0086】請求項に記載の発明によれば、前記所定
の基準範囲の上限値を設定する際に、反射部の最高速度
に代えて今回エコーバックタイムの測定時とほぼ等しい
移動速度が用いられる。従って、ノイズの除去効果が高
まる。
【0087】請求項に記載の発明によれば、使用環境
及び外乱の影響を受け難く、移動体の位置検出の信頼性
が向上する。請求項に記載の発明によれば、超音波セ
ンサから送信される超音波の伝達媒体が作動油のため、
空気を媒体とした場合に比較して超音波の伝達効率が良
く測定条件が安定する。
【0088】請求項に記載の発明によれば、産業車両
において移動体の位置検出データを必要とする種々の制
御が容易になるとともに、信頼性が向上する。請求項
に記載の発明によれば、移動体の位置検出データに基づ
いてフォークリフトの揺動規制制御、揚高位置規制制御
等の制御が容易になるとともに、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のフローチャート。
【図2】 同じくリフトシリンダの断面図。
【図3】 電気的構成を示すブロック図。
【図4】 要部側断面図。
【図5】 フォークリフトの側面図。
【図6】 第2の実施の形態のフローチャート。
【図7】 第3の実施の形態のフローチャート。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、4a…移動体と
してのフォーク、5…流体圧シリンダとしてのリフトシ
リンダ、11…反射部としてのピストン、19…超音波
センサ、27,28…移動方向検出手段としてのセン
サ、29…温度センサ、35…制御手段を構成する送受
信回路、36…制御手段を構成する制御装置、43…演
算手段及び判断手段としてのCPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−45458(JP,A) 特開 昭62−288591(JP,A) 特開 昭58−135979(JP,A) 特開 平1−235887(JP,A) 特開 昭62−88911(JP,A) 特開 平10−279295(JP,A) 実開 平7−32203(JP,U) 実開 平4−102006(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96 B66F 9/24 G01B 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線的に往復移動するとともにその移動
    方向及び最高速度が既知の移動体の位置検出装置であっ
    て、 超音波送信方向が前記移動体と一体に移動する反射部の
    移動方向と平行となるように設置され、超音波を送信す
    るとともに前記反射部で反射した反射波を受信してそれ
    に対応した電気信号を出力する超音波センサと、 前記超音波センサから超音波を所定周期で送信させると
    ともにその送信時期を制御可能な制御手段と、 前記超音波の送信時から前記反射波の受信時までの時間
    に基づいて前記移動体の位置を演算する演算手段と、 今回の超音波送信時から受信時までの時間と、前回の超
    音波送信時から受信時までの時間との差が、移動体の移
    動速度及び超音波センサからの超音波の送信周期に基づ
    いて設定された所定の基準範囲内に有るか否かを判断
    し、所定の基準範囲内に無いときにそのデータを無効と
    する判断手段とを備えた移動体の位置検出装置にあっ
    て、 前記位置検出装置は前記反射部の移動方向を検出する移
    動方向検出手段を備え、前記所定の基準範囲の上限は、
    前記反射部の移動方向と、反射部が最高速度で前記送信
    周期内に移動可能な距離と、音速とに基づいて設定され
    る移動体の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 直線的に往復移動するとともにその移動
    方向及び最高速度が既知の移動体の位置検出装置であっ
    て、 超音波送信方向が前記移動体と一体に移動する反射部の
    移動方向と平行となるように設置され、超音波を送信す
    るとともに前記反射部で反射した反射波を受信してそれ
    に対応した電気信号を出力する超音波センサと、 前記超音波センサから超音波を所定周期で送信させると
    ともにその送信時期を制御可能な制御手段と、 前記超音波の送信時から前記反射波の受信時までの時間
    に基づいて前記移動体の位置を演算する演算手段と、 今回の超音波送信時から受信時までの時間と、前回の超
    音波送信時から受信時 までの時間との差が、移動体の移
    動速度及び超音波センサからの超音波の送信周期に基づ
    いて設定された所定の基準範囲内に有るか否かを判断
    し、所定の基準範囲内に無いときにそのデータを無効と
    する判断手段とを備えた移動体の位置検出装置にあっ
    て、 前記位置検出装置は前記反射部の移動方向を検出する移
    動方向検出手段を備え、前記判断手段は前記超音波送信
    時から受信時までの時間の複数回の測定結果に基づいて
    反射部の移動速度を演算し、前記所定の基準範囲の上限
    値として、その移動速度で前記送信周期内に移動可能な
    距離と、反射部の移動方向と、音速とに基づいて設定さ
    れた値を使用する移動体の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波センサは、移動体を移動させ
    る流体圧シリンダに対して、送信した超音波がピストン
    又はシリンダ内をピストンと一体に移動する反射面で反
    射される状態に装備されている請求項1又は請求項2に
    記載の移動体の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記流体圧シリンダは動力の媒体を油圧
    油とした請求項3に記載の移動体の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記
    載の位置検出装置を備えた産業車両。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の位置検出装置を備え、
    かつ前記流体圧シリンダはフォークリフトのリフトシリ
    ンダである産業車両。
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