JP2001063677A - 電動式自転車 - Google Patents

電動式自転車

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JP2001063677A JP2000039580A JP2000039580A JP2001063677A JP 2001063677 A JP2001063677 A JP 2001063677A JP 2000039580 A JP2000039580 A JP 2000039580A JP 2000039580 A JP2000039580 A JP 2000039580A JP 2001063677 A JP2001063677 A JP 2001063677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンの寿命を延ばすと共に、駆動歯車の
軸心を必要以上に供することを不要とする電動式自転車
を提供すること。 【解決手段】 ペダル61に連結された前側歯車30
と、後輪の中心軸73に連結された後側歯車と、前記前
側歯車30および前記後側歯車に咬合して、前記ペダル
61から入力された踏力を前記後輪に伝えるチェーン3
2と、モーターからの駆動力が伝えられると共に前記チ
ェーン32に咬合し、前記駆動力をチェーン32に伝達
する駆動歯車33とからなるチェーン機構Xを備え、前
記駆動歯車33が前記チェーン32のうち下側のチェー
ン32bの一部を持ち上げるようにして前記下側のチェ
ーン32bに咬合し、前記持ち上げられた部分のチェー
ン32cと前記後側歯車に咬合する部分のチェーンとの
間のチェーン32を略下方向に押圧するテンショナー3
4がチェーン32に咬合している、電動式自転車。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は電動式自転車に関
し、より詳細には、前側歯車、後側歯車、モーターから
の駆動力が伝達される駆動歯車などからなるチェーン機
構における各部材の配置を所定の配置にすることによ
り、チェーンの寿命を延ばすと共に、駆動歯車の軸心を
必要以上に供することを不要とする電動式自転車に関す
る。
【0001】
【従来の技術】近年、自転車にバッテリー、モーター等
からなる推進補助機構を備え、特に低速時にモーターの
駆動力を利用して走行をアシストする電動式自転車が市
販されている(特許第2623419号公報等を参照の
こと)。
【0002】このような電動式自転車の仕組みについ
て、図7を用いて簡単に説明すると、ペダル81の軸心
に備えられた速度・トルク検出器91により検出された
速度・トルクなどに基づき、CPU、メモリなどを内蔵
したコントロールユニット(図示せず)がモーター92
の駆動力を決定し、このモーター92の駆動力がチェー
ン94に咬合した駆動歯車(図7においては図示せず)
に伝達し、モーター92の駆動力が自転車の推進を補助
する力となる。このようにして、自転車の走行がアシス
トされている。
【0003】チェーンと駆動歯車との関係を詳述する
と、図8に示すように、モーター92の駆動力を伝達す
る駆動歯車93が、確実にその駆動力をチェーン94に
伝達できるように、上側のチェーン94aの上側から咬
合している。このような構造にしている理由は、運転者
がペダル81をこいでいる時には、前側歯車95に対し
て図8の矢印Bで示したような時計回りの回転力が加わ
るため、上側のチェーン94aが緊張した状態(すなわ
ち、ピンと張った状態)になって矢印Aで示したように
上方向に若干押圧付勢し、この押圧付勢により上側のチ
ェーン94aと駆動歯車93とが確実に咬合するからで
ある。特に静止した状態(すなわち、速度0の状態)か
らペダル81をこぎ始めたときが、緊張状態における緊
張力が非常に大きくなっていることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、上側の
チェーン94aが緊張状態となり、矢印Aで示すように
上方向に若干押圧付勢しているため、チェーン94は駆
動歯車93にしっかりと咬合するが、言い換えれば、し
っかりと咬合すればするほど、駆動歯車93によるチェ
ーン94に対する摩擦が大きくなり、その分、チェーン
94が摩耗してしまう。実際、通常の自転車におけるチ
ェーンの摩耗速度と比較して、電動式自転車のチェーン
94の摩耗速度は速いことが経験および実験により知ら
れている。
【0005】逆に駆動歯車93から見ると、上側のチェ
ーン94aによる上方向に対する押圧力は、駆動歯車の
軸心931に加わる。この軸心931は、直接モーター
(図示せず)の軸心となっている場合もあり、またはこ
れに歯車等が備えられ、モーターの駆動力が伝達される
ようになっている場合もあるが、いずれにせよ、軸心9
31にチェーン94aの上方向に対する押圧力が加わる
ため、軸心931を必要以上に強化しなければならない
という問題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになさ
れ、その目的とするところは、チェーンの寿命を延ばす
と共に、駆動歯車の軸心を必要以上に供することを不要
とする電動式自転車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る電動式自転車は、ペダル61に連結された前側
歯車30と、後輪の中心軸73に連結された後側歯車
と、前側歯車30および後側歯車に咬合して、ペダル6
1から入力された踏力を後輪に伝えるチェーン32と、
モーターからの駆動力が伝えられると共にチェーン32
に咬合し、駆動力をチェーン32に伝達する駆動歯車3
3とからなるチェーン機構Xを備え、駆動歯車33がチ
ェーン32のうち下側のチェーン32bの一部を持ち上
げるようにして下側のチェーン32bに咬合し、持ち上
げられた部分のチェーン33cと後側歯車に咬合する部
分のチェーンとの間のチェーン32を略下方向に押圧す
るテンショナー34がチェーン32に咬合している。
【0008】上記課題を解決する本発明に係る他の電動
式自転車は、ペダル61に連結された前側歯車30と、
後輪の中心軸に連結された後側歯車36と、前側歯車3
0および後側歯車36に咬合して、ペダル61から入力
された踏力を後輪に伝えるチェーン32と、モーターか
らの駆動力が伝えられると共にチェーン32に咬合し、
駆動力をチェーン32に伝達する駆動歯車33とからな
るチェーン機構Xを備え、駆動歯車33がチェーン32
のうち下側のチェーン32bの一部を下側に追いやるよ
うにして下側のチェーン32bに咬合し、駆動歯車33
が咬合する部分のチェーンと後側歯車36に咬合する部
分のチェーンとの間のチェーン32を略上方向に押圧す
るテンショナー34がチェーン32に咬合している。
【0009】前側歯車30、駆動歯車33、およびテン
ショナー34、ならびにチェーン32のうち、上側のチ
ェーン32aの少なくとも一部と前側歯車30から駆動
歯車33を通ってテンショナー34までの部分の下側の
チェーン32bとの部分のチェーン33を一体に覆うカ
バー5が備えられていることが好ましい。この場合、カ
バー5のチェーン32を覆う部分が断面コ字状または断
面U字状に形成されていることがより好ましい。また、
モーターは上側のチェーン32aより下方に位置してい
ることも好ましい。
【0010】他の実施の形態における電動式自転車にお
いては、立パイプ27の下端に接続され、ペダル61に
接続される円筒状の速度・トルク検出器41が内挿され
る円筒状のフレームハンガ4が、軸方向に平行な割り4
4が設けられた円筒状のフレームハンガ本体43と、割
り44を挟むようにフレームハンガ本体43の外周面に
設けられた一対の締合部45とからなり、一対の締合部
45には重なり合う孔が設けられており、孔に貫通され
たボルト46によって、フレームハンガ4が速度・トル
ク検出器41を固定・固定解除するようになっている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動式自転車
1を図面と共に詳細に説明する。図1に示すように、本
発明に係る電動式自転車1は、通常の電動式自転車と同
様に、前輪71、後輪72、サドル9等を備えている
が、通常の電動式自転車において通常通りに用いられて
いる部材については、説明を省略する。
【0012】(実施の形態1)本発明においては、図2
に示すように、チェーン機構Xが、ペダル61に連結さ
れた前側歯車30と、後輪の中心軸73に連結された後
側歯車(図示せず)と、これらの前側歯車30および後
側歯車に咬合するチェーン32とを備えている。さら
に、モーターからの駆動力が伝えられる駆動歯車33
は、下側のチェーン32bの一部を持ち上げるようにし
てチェーン32に咬合しており、モーターの駆動力をチ
ェーン32に伝達している。また、このように持ち上げ
られた部分のチェーン32cと後側歯車に咬合する部分
のチェーン32との間に、チェーン32をほぼ下方向に
押圧するテンショナー34が設けられている。このテン
ショナー34は、下側のチェーン32bに咬合してい
る。
【0013】前側歯車30から後側歯車にかけての下側
のチェーン32bについて、その動きを説明すると、ペ
ダル61が踏まれると、その踏力により前側歯車30と
咬合していたチェーン32bは図2左方向にすすみ、前
側歯車30との咬合が解除されると共に、駆動歯車33
により上方向に持ち上げられる。次いで、駆動歯車33
との咬合が解除されると共に、テンショナー34により
ほぼ下方向に押し下げられる。このように、本発明にお
いては、下側のチェーン32bが「へ」字状に蛇行して
いる。
【0014】テンショナー34によりほぼ下方向に押し
下げられたチェーン32bは、さらに図2左方向に進む
と、テンショナー34との咬合が解除され、この後、通
常の自転車と同様に、後側歯車に向かって進み、後側歯
車により折り返して図2右方向に進み、上側チェーン3
2aとなる。このようにして、ペダル61を踏むことに
より生じた踏力は、後側歯車に伝達されて推進力とな
る。もちろん、踏力が不足している場合など、モーター
が駆動して本発明に係る電動式自転車1の走行をアシス
トする場合には、モーターからの駆動力は駆動歯車33
を介してチェーン32に伝達され、これによりモーター
により本発明に係る電動式自転車1の走行がアシストさ
れる。
【0015】上記のように、本発明においては、上側の
チェーン32aではなく、下側のチェーン32bに駆動
歯車33が咬合しているので、ペダル61をこいでいる
ときの上側のチェーン32aに加わる緊張力は駆動歯車
33に加わらない。従って、従来の電動式自転車と比較
してチェーン32の摩擦を低減させることができるの
で、チェーン32の寿命を長くすることができる。ま
た、下側のチェーン32bは上述のように「へ」字状に
蛇行しているので、駆動歯車33を介してモーターから
の駆動力を着実にチェーン32に伝達することができ
る。従来の電動式自転車とは異なり、上記緊張力が駆動
歯車の軸心331に加わることもないので、必要以上に
駆動歯車の軸心331を強化する必要もなくなる。
【0016】上記のように、例えば、ペダル61を踏ん
だ時などのように、上側のチェーン32aがピンと緊張
した場合には、逆に下側のチェーン32bは若干緩む。
この下側のチェーン32bの緩みを緩和するため、駆動
歯車33には1方向クラッチ(図示せず)を設けること
が好ましい。この1方向クラッチにより、駆動歯車33
は、図2において左回り(すなわち、チェーン32を順
送りする方向)には自由に回転するが、右回り(すなわ
ち、チェーン32を逆転させる方向)には回転しなくな
る。すなわち、下側のチェーン32bの緩みは、駆動歯
車33を通過できるが、一旦駆動歯車33を通過した緩
みは1方向クラッチにより駆動歯車33を越えて前側歯
車30に戻ることができない。このようにして、本発明
においては下側のチェーン32bの緩みを下側のチェー
ン32bに全体に分散させることができる。これによ
り、チェーン32が各歯車30などから不用意に外れる
ことが効果的に防止できる。
【0017】次に、下側のチェーン32bをほぼ下方向
に押圧するテンショナー34について詳述する。テンシ
ョナー34は歯車形状であって、この歯車が下側のチェ
ーン32bに咬合する。テンショナー34は、駆動歯車
33により持ち上げられた部分のチェーン32cが
「へ」字状になるように、図2の矢印Cで示すような方
向、すなわち、斜め前側下方向にチェーン32を所定の
圧力で押圧している。本明細書において、「略(ほぼ)
下方向」とは、鉛直方向だけでなく、このような斜め前
側下方向、および斜め後側下方向も含む。なお、この中
でも、特に下側のチェーン32bと駆動歯車33とを確
実に咬合させることができるように、テンショナー34
は斜め前側下方向に押圧していることが好ましい。図示
していないが、テンショナー34は、モーターなどのよ
うに本発明に係る電動式自転車1に固定された部材に取
り付けられたバネなどの弾性部材によりチェーン32を
押圧している。
【0018】また、テンショナーの軸心341は、駆動
歯車の軸心331より下に位置することが好ましい。こ
れにより、持ち上げられた部分のチェーン32cの長さ
を長くすることができ、より確実に駆動歯車33の駆動
力をチェーン32に伝達することができるからである。
換言すれば、駆動歯車33を円とし、その周囲に咬合す
るチェーン32の長さを円周とすれば、この円周の円周
角(巻き角)を大きくできればできるほどより確実に駆
動歯車33の駆動力をチェーン32に伝達することがで
きるので、本発明においては、テンショナーの軸心34
1を、駆動歯車の軸心331より下に位置させることが
好ましい。
【0019】本発明においては、図3に示すように、カ
バー5を設けることが好ましい。このカバー5は、前側
歯車30、駆動歯車33、およびテンショナー34を覆
うと共に、上側のチェーン32aの少なくとも一部と、
前側歯車30から駆動歯車33を通ってテンショナー3
4にかけての下側のチェーン32bを覆っており、この
カバー5は一枚の金属またはプラスチックから形成され
ている。このようなカバー5を設けることにより、前側
歯車30等の錆、汚れを防止することができると共に、
特にズボン、スカート等の衣類がチェーン機構Xに巻き
込まれることを防止できる。特に、チェーン32を覆う
部分が断面コ字状または断面U字状に形成されている
と、錆、汚れ、衣類の巻き込みをより効果的に防止でき
る。
【0020】また、カバー5は一枚の金属またはプラス
チックから形成されているので、カバー5の取り外しを
容易にすることができる。このため、チェーン機構Xに
対するメンテナンスを容易に行うことができる。また、
このようなカバー5により、本発明に係る電動式自転車
1の美的外観を高めることができる。
【0021】なお、図示した電動式自転車においては、
駆動歯車33の軸心と、駆動歯車33に駆動力を供給す
るモーターの軸心とは1本の軸心で連結されている。こ
のように、モーターを上側のチェーン32aより下方に
位置させることにより、本発明に係る電動式自転車のよ
り一層の低重心化を図ることができる。より一層の低重
心化は、運転者のより安定な走行に寄与することは言う
までもない。
【0022】(実施の形態2)図4は、本発明に係る電
動式自転車1におけるチェーン機構の他の実施の形態を
示している。本実施の形態2におけるチェーン機構X’
は、ペダル(図4では図示せず)に連結された前側歯車
30’と、後輪(図4では図示せず)の中心軸に連結さ
れた後側歯車36’と、これらの前側歯車30’および
後側歯車36’に咬合するチェーン32’とを備えてい
る。さらに、モーターからの駆動力が伝えられる駆動歯
車33’は、下側のチェーン32bの一部を下側に追い
やるようにして咬合しており、モーターの駆動力をチェ
ーン32に伝達している。また、このように下側に追い
やられた部分のチェーン32dと後側歯車36’に咬合
する部分のチェーン32との間に、チェーン32をほぼ
上方向に押圧するテンショナー34’が設けられてい
る。このテンショナー34’は、下側のチェーン32b
に咬合している。
【0023】前側歯車30’から後側歯車36’にかけ
ての下側のチェーン32bについて、その動きを説明す
ると、ペダルが踏まれると、その踏力により前側歯車3
0’と咬合していたチェーン32bは図4左方向にすす
み、前側歯車30’との咬合が解除され、駆動歯車3
3’に咬合する。次いで、駆動歯車33’との咬合が解
除されると共に、テンショナー34’によりほぼ上方向
に押し下げられる。このように、本発明においては、下
側のチェーン32’がクランク状に蛇行している。
【0024】テンショナー34’によりほぼ上方向に押
し下げられたチェーン32b’は、その後、テンショナ
ー34との咬合が解除され、この後、通常の自転車と同
様に、後側歯車36’に向かって進み、後側歯車36’
により折り返して図4右方向に進み、上側チェーン32
a’となる。このようにして、ペダルを踏むことにより
生じた踏力は、後側歯車36’に伝達されて推進力とな
る。なお、モーターによる自転車の走行のアシストは、
実施の形態1と同様である。
【0025】上記のように、本実施の形態2おいては、
上側のチェーン32a’ではなく、下側のチェーン32
b’に駆動歯車33’が咬合しているので、実施の形態
1と同様に、チェーン32’の寿命を長くすることがで
きる。また、下側のチェーン32は上述のようにクラン
ク状に蛇行しているので、駆動歯車33’を介してモー
ターからの駆動力を着実にチェーン32’に伝達するこ
とができる。従来の電動式自転車とは異なり、上記緊張
力が駆動歯車の軸心331’に加わることもないので、
必要以上に駆動歯車の軸心331’を強化する必要もな
くなる。
【0026】また、実施の形態1と比較して、チェーン
32’により囲まれる面積を小さくすることができる。
従って、チェーン機構X全体を小型化することができ、
本発明に係る電動式自転車1をコンパクトに見せること
ができ、美的外観を高めることができる。
【0027】次に、下側のチェーン32b’をほぼ上方
向に押圧するテンショナー34’について詳述する。テ
ンショナー34’は歯車形状であって、この歯車が下側
のチェーン32b’に咬合する。テンショナー34’
は、駆動歯車33’に咬合する下側のチェーン32b’
が全体としてクランク状になるように、図4の矢印Dで
示すような方向、すなわち、斜め前側上方向にチェーン
32’を所定の圧力で押圧している。本明細書におい
て、「略(ほぼ)上方向」とは、垂直方向だけでなく、
このような斜め前側上方向、および斜め後側上方向も含
む。なお、この中でも、特に下側のチェーン32b’と
駆動歯車33’とを確実に咬合させることができるよう
に、テンショナー34’は斜め前側上方向に押圧してい
ることが好ましい。なお、テンショナー34の弾性部
材、駆動歯車33’における1方向クラッチ、およびカ
バー5については、実施の形態1と同様である。
【0028】また、テンショナーの軸心341’は、駆
動歯車の軸心331’より上に位置することが好まし
い。これにより、実施の形態1と同様に、巻き角を大き
くでき、確実に駆動歯車33’の駆動力をチェーン3
2’に伝達することができる。
【0029】(フレームハンガについて)本発明におい
ては、図5および図6に示すように、サドル9の下部に
備えられている立パイプ27の下端には、円筒状のフレ
ームハンガ4が設けられている。このフレームハンガ4
には、電動式自転車1において、モーターの駆動力を決
定するための情報である速度・トルクを検出する速度・
トルク検出器41が内挿される。フレームハンガ4から
は速度・トルク検出器41の軸心42が突出しており、
この突出した部分に前側歯車およびペダル(図5および
図6ではいずれも図示せず)が備えられる。
【0030】フレームハンガ4は、円筒状のフレームハ
ンガ本体43からなり、このフレームハンガ本体43に
は、本発明に係る電動式自転車1を寝かせた状態の図6
に示すように、その筒の一端から軸方向に平行な割り4
4が設けられている。この割り44を挟むようにして、
フレームハンガ本体43の外周面には一対の締合部45
が設けられている。このように、フレームハンガ4は、
割り44が設けられた円筒状のフレームハンガ本体43
とこの割り44を挟むようにしてフレームハンガ本体の
外周面に設けられた一対の締合部45とからなる。
【0031】一対の締合部45には重なり合う孔(図示
せず)が設けられており、この孔にはボルト46が貫通
していると共に、このボルト46をナット(図示せず)
が受けている。ボルト46を締めると、割り44の幅が
狭まるので、フレームハンガ4に内挿された速度・トル
ク検出器41がフレームハンガ4内に確実に固定され
る。一方、ボルト46を緩めると、割り44の幅が元に
戻るので、速度・トルク検出器41を電動式自転車1の
側面視手前・奥方向(図6における上下方向)にスライ
ドさせることができ、速度・トルク検出器41をフレー
ムハンガ4に挿脱することができる。
【0032】従来の電動式自転車においては、速度・ト
ルク検出器41は、一旦フレームハンガ4に内挿されて
しまうとその位置で固定され、速度・トルク検出器41
を手前・奥方向に若干移動させて微調整することが困難
であった。そのため、速度・トルク検出器41の軸心4
2に連結される前側歯車と、後側歯車とが平面視(電動
式自転車を上から見た場合)においてずれてしまい、前
側歯車と後側歯車とに咬合するチェーンが平面視で蛇行
してしまうということがあった。
【0033】しかし、本発明においては、上記のよう
に、ボルト46を緩めることにより、速度・トルク検出
器41を電動式自転車1の手前・奥方向にスライドさせ
ることができるようになっているので、適宜速度・トル
ク検出器41をスライドさせて、前側歯車と後側歯車と
に咬合するチェーンが平面視直線になるように、微調整
することができる。また、従来の電動式自転車と比較し
て、速度・トルク検出器41を容易にフレームハンガ4
に挿脱することができる。
【0034】なお、上記の説明では、ボルト46とナッ
トとを用いたが、これに代えて、一対の締合部45に設
けられる孔に雌ねじを刻設し、ボルト46を締める方向
に回転させれば一対の締合部45が近接し、逆にボルト
46を緩める方向に回転させれば一対の締合部45が離
間するように構成しても良い。また、「速度・トルク検
出器」とは、速度またはトルクのいずれかを検出する検
出器であってもよく、または速度およびトルクのいずれ
をも検出する検出器であっても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明により、チェーン機構Xに用いら
れるチェーン32の寿命を長くすることができる。ま
た、本発明においては、上側のチェーン32aに生じる
緊張力が駆動歯車の軸心331に加わることもないの
で、必要以上に駆動歯車の軸心331を強化する必要も
なくなる。
【0036】また、カバー5を設けることにより、前側
歯車30等の錆、汚れを防止することができると共に、
衣類がチェーン機構Xに巻き込まれることを防止でき
る。特に、チェーン32を覆う部分が断面コ字状または
断面U字状に形成されていると、より効果的である。ま
た、カバー5により本発明に係る電動式自転車1の美的
外観を高めることができる。
【0037】さらに、本発明においては、サドル9の下
部に備えられている立パイプ27の下端に設けられた円
筒状のフレームハンガ4に内挿される速度・トルク検出
器41を電動式自転車の側面視手前・奥行き方向に移動
させることができるので、適宜速度・トルク検出器41
をスライドさせて、チェーンが平面視直線になるよう
に、微調整することができる。また、従来の電動式自転
車と比較して、速度・トルク検出器41を容易にフレー
ムハンガ4に挿脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式自転車1の全体の側面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるチェーン機構X
を示す側面図
【図3】図2においてカバー5が設けられた状態のチェ
ーン機構Xを示す拡大断面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるチェーン機構
X’を示す概略側面図
【図5】本発明におけるフレームハンガ4の拡大図
【図6】本発明に係る電動式自転車1を寝かせた状態に
おけるフレームハンガ4の拡大図
【図7】従来の電動式自転車の全体図
【図8】従来の電動式自転車におけるチェーン機構を示
す概略側面図
【符号の説明】
1…電動式自転車 27…センターパイプ 30…前側歯車 32…チェーン 32a…上側のチェーン 32b…下側のチェーン 32c…駆動歯車33により持ち上げられた部分のチェ
ーン 32d…下側に追いやられた部分のチェーン32d 33…駆動歯車 331…駆動歯車の軸心 34…テンショナー 341…テンショナーの軸
心 36…後側歯車 5…カバー 61…ペダル 4…フレームハンガ 41…速度・トルク検出器 42…速度・トルク検出器の軸心 43…フレームハンガ本体 44…割り 45…一対の締合部 46…ボルト 71…前輪 72…後輪 73…後輪の中心
軸 81…ペダル 9…サドル 91…速度・トルク検出器 92…モーター 93…駆動歯車 931…駆動歯車の軸心 94…チェーン 94a…上側のチェーン 95…前側歯車 X…チェーン機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダル(61)に連結された前側歯車
    (30)と、後輪の中心軸(73)に連結された後側歯
    車と、前記前側歯車(30)および前記後側歯車に咬合
    して、前記ペダル(61)から入力された踏力を前記後
    輪に伝えるチェーン(32)と、モーターからの駆動力
    が伝えられると共に前記チェーン(32)に咬合し、前
    記駆動力をチェーン(32)に伝達する駆動歯車(3
    3)とからなるチェーン機構(X)を備え、前記駆動歯
    車(33)が前記チェーン(32)のうち下側のチェー
    ン(32b)の一部を持ち上げるようにして前記下側の
    チェーン(32b)に咬合し、前記持ち上げられた部分
    のチェーン(32c)と前記後側歯車に咬合する部分の
    チェーンとの間のチェーン(32)を略下方向に押圧す
    るテンショナー(34)がチェーン(32)に咬合して
    いる、電動式自転車。
  2. 【請求項2】 ペダル(61)に連結された前側歯車
    (30)と、後輪の中心軸に連結された後側歯車(3
    6)と、前記前側歯車(30)および前記後側歯車(3
    6)に咬合して、前記ペダル(61)から入力された踏
    力を前記後輪に伝えるチェーン(32)と、モーターか
    らの駆動力が伝えられると共に前記チェーン(32)に
    咬合し、前記駆動力をチェーン(32)に伝達する駆動
    歯車(33)とからなるチェーン機構(X)を備え、前
    記駆動歯車(33)が前記チェーン(32)のうち下側
    のチェーン(32b)の一部を下側に追いやるようにし
    て前記下側のチェーン(32b)に咬合し、前記駆動歯
    車(33)が咬合する部分のチェーンと前記後側歯車
    (36)に咬合する部分のチェーンとの間のチェーン
    (32)を略上方向に押圧するテンショナー(34)が
    チェーン(32)に咬合している、電動式自転車。
  3. 【請求項3】 前記前側歯車(30)、前記駆動歯車
    (33)、および前記テンショナー(34)、ならびに
    前記チェーン(32)のうち、上側のチェーン(32
    a)の少なくとも一部と前記前側歯車(30)から前記
    駆動歯車(33)を通って前記テンショナー(34)ま
    での部分の下側のチェーン(32b)との部分のチェー
    ン(33)を一体に覆うカバー(5)が備えられてい
    る、請求項1または2のいずれかに記載の電動式自転
    車。
  4. 【請求項4】 前記カバー(5)の前記チェーン(3
    2)を覆う部分が断面コ字状または断面U字状に形成さ
    れている、請求項3に記載の電動式自転車。
  5. 【請求項5】 前記モーターが上側のチェーン(32
    a)より下方に位置している、請求項1から4までのい
    ずれかに記載の電動式自転車。
  6. 【請求項6】 立パイプ(27)の下端に接続され、ペ
    ダル(61)に接続される円筒状の速度・トルク検出器
    (41)が内挿される円筒状のフレームハンガ(4)
    が、軸方向に平行な割り(44)が設けられた円筒状の
    フレームハンガ本体(43)と、前記割り(44)を挟
    むように前記フレームハンガ本体(43)の外周面に設
    けられた一対の締合部(45)とからなり、前記一対の
    締合部(45)には重なり合う孔が設けられており、前
    記孔に貫通されたボルト(46)によって、フレームハ
    ンガ(4)が速度・トルク検出器(41)を固定・固定
    解除する、電動式自転車。
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