JP2001063144A - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JP2001063144A
JP2001063144A JP23908599A JP23908599A JP2001063144A JP 2001063144 A JP2001063144 A JP 2001063144A JP 23908599 A JP23908599 A JP 23908599A JP 23908599 A JP23908599 A JP 23908599A JP 2001063144 A JP2001063144 A JP 2001063144A
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print head
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JP23908599A
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Masao Yaji
雅夫 矢治
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 Yヘッド制御部31には、印刷ピッチに
対応する基本信号PRT、印刷ピッチを3等分した分割
ピッチに対応する分割信号STGが入力される。印刷デ
ータレジスタ104では、基本信号PRTに同期して印
刷データが保持される。修正データレジスタ101の補
正データの値に応じて、3相カウンタ102により基本
信号PRTが分割信号STGに同期して遅延され、印刷
データレジスタ105に印刷データが保持される。これ
により、Yヘッド41の駆動タイミングをずらし、Yヘ
ッド41の主走査方向の印刷位置を分割ピッチ単位で補
正する。 【効果】 各色の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的な
位置ずれを分割ピッチ単位で補正し、色ずれの目立たな
い良好な印刷画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主走査方向に移動
する複数の印刷ヘッドを備えたシリアルプリンタに関
し、特に、複数の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的な
位置ずれを補正するシリアルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラープリンタは、Y(yello
w)、M(magenta)、C(cyan)およびK(black)の
4色の印刷ヘッドを備え、これら4色の印刷ヘッドによ
り各色を用紙上に重ねてカラー印刷を行う。カラー印刷
では、ある色が1ドット分ずれるだけで色合いが全く変
わり、いわゆる色ずれが生ずる。したがって、カラープ
リンタでは、各色の相対位置を高精度に保って色ずれを
防止するため、各色の印刷ヘッドの取付けを高精度に行
う必要がある。
【0003】しかしながら、複数の印刷ヘッドが主走査
方向に移動する従来のカラープリンタでは、各色の印刷
ヘッドはそれぞれサイズが微妙に異なり、各色の印刷ヘ
ッドの機構部にも精度上のばらつきがあるため、各色の
印刷ヘッドを適正な位置に取り付けるのが困難であっ
た。
【0004】そこで、複数の印刷ヘッドを主走査方向に
移動する従来のカラープリンタでは、例えば、各色の印
刷ヘッドの取付位置を調整する代わりに、メモリに記憶
された各色の印刷データの主走査方向に対応する相対ア
ドレスを補正し、各色の印刷データがメモリから読み出
され、それぞれの印刷ヘッドに供給されるタイミングを
ずらすことで、各色の印刷ヘッド間の物理的な相対位置
のずれを補正していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数の印刷ヘッドを主走査方向に移動する従来の
カラープリンタでは、主走査方向の印刷ピッチに対応し
て印刷データが生成されるため、複数の印刷ヘッド間の
主走査方向の相対的な位置ずれは、この印刷ピッチを単
位として補正されていた。近年、ますます高画質、高解
像度のカラー印刷が要求され、複数の印刷ヘッド間の相
対的な位置ずれも、印刷ピッチより小さい単位で、より
高精度に補正されることが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉請求項1に記載の発明は、主走査方向に移動
する複数の印刷ヘッドと、これらの印刷ヘッドの主走査
方向の印刷ピッチの移動に要する基本時間毎に基本信号
を発生する基本信号発生部と、上記基本信号発生部によ
り発せられた基本信号に同期して、上記印刷ピッチを複
数に等分した分割ピッチに対応する分割時間毎に分割信
号を発生する分割信号発生部と、各印刷ヘッドのそれぞ
れに上記基本時間を超えない範囲で上記基本信号を上記
分割信号に同期して遅延させて、上記複数の印刷ヘッド
間の主走査方向の相対的な位置ずれを上記印刷ピッチよ
り小さい範囲で補正する補正データを設定する補正デー
タ設定部と、上記補正データ設定部により設定された補
正データに基づいて、各印刷ヘッドのそれぞれに上記基
本信号を上記分割信号に同期して遅延させた遅延基本信
号を出力する遅延基本信号出力部と、上記遅延基本信号
出力部により出力された各印刷ヘッドの遅延基本信号に
同期して、それぞれの印刷ヘッドの印刷データを保持す
る印刷データ保持部と、上記遅延基本信号出力部により
出力された各印刷ヘッドの遅延基本信号に同期し、上記
印刷データ保持部に保持されたそれぞれの印刷ヘッドの
印刷データに基づいて、それぞれの印刷ヘッドを駆動す
る印刷ヘッド駆動部とを備えたことを特徴とする。
【0007】〈構成2〉請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、上記補正データ設定部の補
正データは、各印刷ヘッドのそれぞれの上記分割信号の
発生回数を意味するデータであり、上記遅延基本信号出
力部は、上記補正データ設定部により設定された各印刷
ヘッドの分割信号の発生回数を意味するデータを上記基
本信号に同期して入力し、入力された各印刷ヘッドのそ
れぞれの発生回数の分割信号が、前記分割信号発生部に
より上記基本信号に同期して発せられたとき、それぞれ
の印刷ヘッドの遅延基本信号を出力することを特徴とす
る。
【0008】〈構成3〉請求項3に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、上記基本信号発生部は、分
割ピッチ数が異なる2種類以上の印刷ピッチに対応する
基本信号をそれぞれ発生することを特徴とする。
【0009】〈構成4〉請求項4に記載の発明は、印刷
画像を形成する1つ以上の印刷エレメントからなる複数
の印刷エレメント群が、主走査方向の印刷ピッチを上記
複数の印刷エレメント群の数で等分した分割ピッチ毎に
主走査方向に配置され、主走査方向に移動する複数の印
刷ヘッドと、これらの印刷ヘッドの主走査方向の印刷ピ
ッチの移動に要する基本時間毎に基本信号を発生する基
本信号発生部と、上記基本信号発生部により発せられた
基本信号に同期して、上記分割ピッチに対応する分割時
間毎に分割信号を発生する分割信号発生部と、各印刷ヘ
ッドのそれぞれに上記基本時間を超えない範囲で上記基
本信号を上記分割信号に同期して遅延させて、上記複数
の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的な位置ずれを補正
する補正データを上記印刷ピッチより小さい範囲で設定
する補正データ設定部と、上記補正データ設定部により
設定された補正データに基づいて、各印刷ヘッドのそれ
ぞれに上記基本信号を上記分割信号に同期して遅延させ
た遅延基本信号を出力する遅延基本信号出力部と、上記
遅延基本信号出力部により出力された各印刷ヘッドの遅
延基本信号に同期して、それぞれの印刷ヘッドの印刷デ
ータを保持する印刷データ保持部と、上記分割信号発生
部により発せられた分割信号に同期し、上記印刷データ
保持部に保持されたそれぞれの各印刷ヘッドの印刷デー
タに基づいて、それぞれの印刷ヘッドの複数の印刷エレ
メント群の何れか1つの印刷エレメント群を所定の順に
選択して駆動する印刷ヘッド駆動部とを備えたことを特
徴とする。
【0010】〈構成5〉請求項5に記載の発明は、主走
査方向に移動する複数の印刷ヘッドと、これらの印刷ヘ
ッドの主走査方向の印刷ピッチの移動に要する基本時間
毎に基本信号を発生する基本信号発生部と、上記基本信
号発生部により発せられた基本信号に同期して、各印刷
ヘッドの印刷データをそれぞれ保持する印刷データ保持
部と、上記印刷データ保持部に保持された各印刷ヘッド
の印刷データに基づいて、それぞれの印刷ヘッドを駆動
する駆動信号を生成する駆動信号生成部と、上記駆動信
号生成部により生成された各印刷ヘッドの駆動信号に従
って、それぞれの印刷ヘッドを駆動する印刷ヘッド駆動
部とを備え、上記駆動信号生成部は、各印刷ヘッド間の
主走査方向の相対的な位置ずれを上記印刷ピッチより小
さい範囲で補正するよう、各印刷ヘッドのそれぞれに上
記基本時間を超えない範囲で遅延された遅延駆動信号を
生成し、上記印刷ヘッド駆動部は、上記駆動信号生成部
により生成された各印刷ヘッドの遅延駆動信号によりそ
れぞれの印刷ヘッドを駆動し、それぞれの印刷ヘッドの
主走査方向の印刷位置を補正することを特徴とする。
【0011】〈構成6〉請求項6に記載の発明は、請求
項5に記載のシリアルプリンタにおいて、上記駆動信号
生成部は、印刷データに対応する各印刷ヘッドのそれぞ
れの遅延駆動信号の波形を定義した定義データを登録す
る定義データ登録部と、上記定義データ登録部に登録さ
れた印刷データに対応する各印刷ヘッドのそれぞれの定
義データに基づいて、それぞれの印刷ヘッドの遅延駆動
信号を発生する駆動信号発生部と、上記駆動信号発生部
により発せられた各印刷ヘッドのそれぞれの印刷データ
の遅延駆動信号のうち、上記印刷データ保持部に保持さ
れた各印刷ヘッドのそれぞれの印刷データに該当する遅
延駆動信号を選択する駆動信号選択部とを有することを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、本
発明に係るシリアルプリンタを適用したカラー・インク
ジェット・プリンタの具体例を用いて説明する。
【0013】《具体例1》 〈構成〉図1は、本発明に係る具体例1のカラー・イン
クジェット・プリンタのY(yellow)ヘッド制御部の構
成を示す図である。図1を説明する前に、図2〜図6に
より、このプリンタの概略構成を説明する。
【0014】図2は、具体例1のカラー・インクジェッ
ト・プリンタの概略構成図である。このカラー・インク
ジェット・プリンタは、Y(yellow)、M(magent
a)、C(cyan)およびK(black)の4色のインクを用
紙上に重ねてカラー印刷を行うプリンタであり、図2に
示すように、Yヘッド41、Mヘッド42、Cヘッド4
3およびKヘッド44の4色の印刷ヘッドを備える。
【0015】Yヘッド41は、Yのインクを吐出する印
刷ヘッドである。Mヘッド42は、Mのインクを吐出す
る印刷ヘッドである。Cヘッド43は、Cのインクを吐
出する印刷ヘッドである。Kヘッド41は、Kのインク
を吐出する印刷ヘッドである。これらYヘッド41、M
ヘッド42、Cヘッド43およびKヘッド44は、図示
しないキャリッジに搭載され、主走査方向に往復動さ
れ、副走査方向に搬送される用紙に印刷を行う。
【0016】印刷ヘッド制御部30は、印刷データレジ
スタ24から転送された各色の印刷データに基づいてY
ヘッド41、Mヘッド42、Cヘッド43およびKヘッ
ド44を制御するものであり、Yヘッド制御部31、M
ヘッド制御部32、Cヘッド制御部33およびKヘッド
制御部34を備える。Yヘッド制御部31は、Yの印刷
データに基づいてYヘッド41のインク吐出動作を制御
する。Mヘッド制御部32は、Mの印刷データに基づい
てMヘッド42のインク吐出動作を制御する。Cヘッド
制御部33は、Cの印刷データに基づいてCヘッド43
のインク吐出動作を制御する。Kヘッド制御部34は、
Kの印刷データに基づいてKヘッド44のインク吐出動
作を制御する。
【0017】CPU(central processing unit)10
は、図示しないROM(read only memory)やRAM
(random access memory)23等のメモリに記憶された
制御プログラムおよび制御データに基づいて、このカラ
ー・インクジェット・プリンタ全体を制御するものであ
る。CPU10には、アドレスバス21およびデータバ
ス22を介してRAM23、印刷データレジスタ24等
が接続されている。RAM23には、このカラー・イン
クジェット・プリンタが接続された図示しないホスト装
置から受信した各色の印刷データが、Yヘッド41、M
ヘッド42、Cヘッド43およびKヘッド44の印刷動
作(インク吐出動作)に対応するように一時的に記憶さ
れる。印刷データレジスタ24には、印刷ヘッド制御部
30に転送すべき各色の印刷データがRAM23から読
み出され、一時的に記憶される。
【0018】CPU10は、Yヘッドポインタ11、M
ヘッドポインタ12、Cヘッドポインタ13およびKヘ
ッドポインタ14を有する。Yヘッドポインタ11、M
ヘッドポインタ12、Cヘッドポインタ13およびKヘ
ッドポインタ14は、それぞれRAM23に記憶される
Y、M、CおよびKの印刷データの相対アドレスを設定
するポインタである。従来よく知られるように、これら
のポインタの相対アドレスのオフセット量を補正し、各
色の印刷データがRAM23から読み出され、印刷デー
タレジスタ24に記憶されるタイミングをずらすこと
で、Yヘッド41、Mヘッド42、Cヘッド43および
Kヘッド44間の主走査方向の相対位置のずれが印刷ピ
ッチ単位で補正される。印刷データは、この印刷ピッチ
に対応して生成されるからである。
【0019】基本信号発生部25は、これらの印刷ヘッ
ドが印刷ピッチの移動に要する基本時間毎に、基本信号
PRTを繰り返し発生し、印刷ヘッド制御部30のYヘ
ッド制御部31、Mヘッド制御部32、Cヘッド制御部
33およびKヘッド制御部34に出力する。分割信号発
生部26は、基本信号発生部25の基本時間を3等分し
た分割信号STGを基本信号に同期して繰り返し発生
し、印刷ヘッド制御部30のYヘッド制御部31、Mヘ
ッド制御部32、Cヘッド制御部33およびKヘッド制
御部34に出力する。なお、分割信号発生部26が、基
本信号を3等分した分割信号を出力するのは、後述する
Yヘッド41、Mヘッド42、Cヘッド43およびKヘ
ッド44の印刷ヘッドの構成に起因する。
【0020】図3は、図2に示されたYヘッドの要部斜
視図である。図2に示されたYヘッド41、Mヘッド4
2、Cヘッド43およびKヘッド44は、同様の構成で
あるため、Yヘッド41について説明する。このYヘッ
ド41は、圧電素子の滑り変形モードを利用したインク
ジェットヘッドである。滑り変形モード(シェアモー
ド;shear mode)は、圧電素子の分極方向と直角方向に
電界を加え、圧電素子に滑り変形を与える手法である。
【0021】図3に示すように、圧電体51および圧電
体52を電極55を介して接合した後、圧電体52の上
面側からn本の長手方向の溝を等間隔に形成し、さら
に、圧電体52に電極56を介して圧電体53を接合
し、n個のインク加圧室54が形成される。電極55
は、前記溝が形成されることによりn個のインク加圧室
54のそれぞれに対応する個別の電極となる。電極56
は、n個のインク加圧室54の共通電極となる。
【0022】接合された圧電体51、圧電体52および
圧電体53の一端側には、n個のインク加圧室54に対
応して設けられたn個のオリフィス58を有するオリフ
ィスプレート57が接合される。オリフィス58および
インク加圧室54は、インクを吐出するノズルを構成す
る。オリフィス58は、ノズルの先端部を構成する。こ
れらの各ノズルは、印刷画像を形成する印刷エレメント
に相当する。
【0023】圧電体51、圧電体52および圧電体53
の他端側は、図示しない蓋等によりシールされる。イン
ク加圧室54は、後述するように、その形状を変形させ
て、図示しないインクタンクからインクを流入し、流入
したインクをオリフィス58から吐出する。Yヘッド4
1は、オリフィスプレート57が副走査方向に搬送され
る用紙の印刷面に対向するように配置される。
【0024】図4は、図3に示されたYヘッドの構成を
示す図であり、図4(a)はノズル配列の説明図、図4
(b)はYヘッドの動作例である。図4(a)に示すよ
うに、Yヘッド41は、主走査方向および副走査方向に
対し斜めに等間隔に配置された第1ノズル61、第2ノ
ズル62および第3ノズル63からなるノズル群を副走
査方向に間隔3H毎にm個並べて構成される。第1ノズ
ル61、第2ノズル62および第3ノズル63は、主走
査方向に間隔L、副走査方向に間隔Hを隔て記載順に配
置される。間隔Lは、本装置の主走査方向の印刷ピッチ
Pを3等分した分割ピッチに相当する。間隔Hは、本装
置の副走査方向の印刷ピッチに相当する。
【0025】このように、第1ノズル61、第2ノズル
62および第3ノズル63が斜めに配置されるのは、後
述するYヘッド41の構造に起因し、m個の第1ノズル
61群、m個の第2ノズル62群およびm個の第3ノズ
ル63群は、それぞれ異なるタイミングで駆動される。
なお、印刷ヘッドのノズルの総数nと、第1ノズル6
1、第2ノズル62および第3ノズル63の総数mとの
関係は、 n=3m にある。これらm個の第1ノズル61、m個の第2ノズ
ル62およびm個の第3ノズル63により副走査方向に
並ぶn個のドットが用紙上に印刷される。
【0026】図4(b)に示すように、Yヘッド41が
時刻t0から定速度で主走査方向に移動するものとす
る。時刻t0では、第1ノズル61は、印刷位置Aから
分割ピッチLだけ、図中、右側に位置している。第2ノ
ズル62は、印刷位置Aから2Lだけ右側に位置してい
る。第3ノズル63は、印刷位置Aから印刷ピッチP
(=3L)だけ右側に位置している。
【0027】時刻t1では、Yヘッド41が分割ピッチ
Lだけ左側に移動し、第1ノズル61が印刷位置Aに達
する。このとき、第1ノズル61が駆動され、インク吐
出動作が行われる。第2ノズル62および第3ノズル6
3は駆動されない。時刻t2では、Yヘッド41がさら
に分割ピッチLだけ左側に移動し、第2ノズル62が印
刷位置Aに達する。このとき、第2ノズル62が駆動さ
れ、インク吐出動作が行われる。第1ノズル61および
第3ノズル63は駆動されない。時刻t3では、Yヘッ
ド41がさらに分割ピッチLだけ左側に移動し、第3ノ
ズル63が印刷位置Aに達する。このとき、第3ノズル
63が駆動され、インク吐出動作が行われる。第1ノズ
ル61および第2ノズル62は駆動されない。これによ
り、副走査方向に並ぶn個のドットが印刷位置Aに形成
される。
【0028】時刻t4では、Yヘッド41がさらに分割
ピッチLだけ左側に移動し、第1ノズル61が次の印刷
位置Bに達する。このとき、第1ノズル61が駆動され
る。このように、Yヘッド41が分割ピッチLだけ左側
に移動する毎に、第1ノズル61、第2ノズル62、第
3ノズル63が記載順に繰り返し駆動され、印刷ピッチ
P毎に副走査方向に並ぶn個のドットが用紙上に印刷さ
れる。m個の第1ノズル61群、m個の第2ノズル62
群およびm個の第3ノズル63群は、それぞれ1つの印
刷エレメント群に相当する。すなわち、Yヘッド41
は、駆動タイミングが異なる3つの印刷エレメント群を
有する。
【0029】図5は、図3に示されたYヘッドの構成を
示す図であり、図5(a)および図5(b)は、図3に
示されたYヘッドのA−A断面図、図5(c)は、ノズ
ルの駆動信号の説明図である。図5(a)および図5
(b)において、第1ノズル61、第2ノズル62およ
び第3ノズル63を構成するそれぞれのインク加圧室5
4に対応するオリフィス58が破線で示されている。
【0030】前述のように、Yヘッド41は、圧電体5
1に電極55を介して圧電体52を接合した後、インク
加圧室54となる溝を形成し、さらに、圧電体52に電
極56を介して圧電体53を接合して構成される。
【0031】さらに詳しく説明すると、図5(a)およ
び図5(b)に示すように、圧電体51および圧電体5
2は、圧電体51の上面に金、銀等の良好な導線性金属
からなる導電性金属層55aを形成するとともに、圧電
体52の下面に同様の導電性金属層55bを形成し、導
電性金属層55aおよび導電性金属層55bを導電性接
着材55cを介して接着することで接合される。すなわ
ち、電極55は、導電性金属層55a、導電性金属層5
5bおよび導電性接着材55cにより構成される。
【0032】同様に、圧電体52および圧電体53は、
圧電体52の上面に導電性金属層56aを形成するとと
もに、圧電体53の下面に導電性金属層56bを形成
し、導電性金属層56aおよび導電性金属層56bを導
電性接着材56cを介して接着することで接合される。
すなわち、電極56は、導電性金属層56a、導電性金
属層56bおよび導電性接着材56cにより構成され
る。
【0033】インク加圧室54のインク吐出動作は、隣
合う2つのインク加圧室54を隔てるピエゾ壁に電圧を
加え、このピエゾ壁を変形させることにより行われる。
便宜上、図中、第1ノズル61の左側のピエゾ壁を第1
ピエゾ壁71、第2ノズル62の左側のピエゾ壁を第2
ピエゾ壁72、第3ノズル63の左側のピエゾ壁を第3
ピエゾ壁73と呼ぶ。
【0034】図5(c)に示すように、第1ピエゾ壁7
1および第2ピエゾ壁72のそれぞれの電極55および
電極56間に極性が異なる駆動信号が与えられたものと
する。期間T1では、第1ピエゾ壁71および第2ピエ
ゾ壁72の何れにも電圧が印加されない。このとき、第
1ピエゾ壁71および第2ピエゾ壁72は、直線状に保
たれ、変形していない状態にある。
【0035】期間T2では、第1ピエゾ壁71に電圧M
2が印加され、第2ピエゾ壁72に電圧M1が印加され
ることにより、第1ピエゾ壁71および第2ピエゾ壁7
2は、図5(a)の破線で示される形状に変形し、第1
ノズル61のインク加圧室54の容積を増大させる。こ
れにより、図示しないインクタンクから第1ノズル61
のインク加圧室54にインクが吸入される。期間T3で
は、第1ピエゾ壁71に電圧M1が印加され、第2ピエ
ゾ壁72に電圧M2が印加されることにより、第1ピエ
ゾ壁71および第2ピエゾ壁72は、図5(b)の破線
で示される形状に変形し、第1ノズル61のインク加圧
室54の容積を減少させる。これにより、第1ノズル6
1のインク加圧室54に吸入されたインクがオリフィス
58から吐出される。期間T4では、第1ピエゾ壁71
および第2ピエゾ壁72の何れにも電圧が印加されず、
第1ピエゾ壁71および第2ピエゾ壁72は、変形して
いない状態に戻る。
【0036】また、期間T2では、第1ピエゾ壁71の
変形により第3ノズル63のインク加圧室54の容積が
増大し、第2ピエゾ壁72の変形により第2ノズル62
のインク加圧室54の容積が減少する。期間T3では、
第1ピエゾ壁71の変形により第3ノズル63のインク
加圧室54の容積が減少し、第2ピエゾ壁72の変形に
より第2ノズル62のインク加圧室54の容積が増大す
る。しかしながら、インク加圧室54の一方のピエゾ壁
が変形しただけでは、インクが吐出されないようにイン
クの粘度が調整されている。
【0037】このように、この印刷ヘッドは、1つのピ
エゾ壁により隣合うインク加圧室54を隔てる構造を有
するため、第1ノズル61、第2ノズル62および第3
ノズル63を同時に駆動することができない。このた
め、この印刷ヘッドは、図4(a)に示されるノズル配
列を採用し、第1ノズル61、第2ノズル62および第
3ノズル63を異なるタイミングで駆動する。なお、駆
動信号の期間T1〜T4を変えることで、インクの吐出
量、吐出速度等を変えることができる。これにより、多
階調の印刷画像を容易に表現することができる。
【0038】図6は、図3〜図5に示されたYヘッドの
動作を示す図である。前述のように、このYヘッド41
では、第1ノズル61、第2ノズル62、第3ノズル6
3の順に繰り返しインク吐出動作が行われる。
【0039】まず、第1ピエゾ壁71および第2ピエゾ
壁72に図5(c)に示された極性の異なる駆動信号が
与えられる。図6(a)に示される変形前の第1ピエゾ
壁71、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ壁73のう
ち、第1ピエゾ壁71および第2ピエゾ壁72は、図6
(b)に示すように、第1ノズル61のインク加圧室5
4を膨張させた後、図6(c)に示すように、第1ノズ
ル61のインク加圧室54を収縮させてインクを吐出
し、図6(d)に示すように、変形前の状態に戻る。
【0040】次に、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ
壁73に図5(c)に示された極性の異なる駆動信号が
与えられる。図6(d)に示される変形前の第1ピエゾ
壁71、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ壁73のう
ち、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ壁73は、図6
(e)に示すように、第2ノズル62のインク加圧室5
4を膨張させた後、図6(f)に示すように、第2ノズ
ル62のインク加圧室54を収縮させてインクを吐出
し、図6(g)に示すように、変形前の状態に戻る。
【0041】次に、第3ピエゾ壁73および第1ピエゾ
壁71に図5(c)に示された極性の異なる駆動信号が
与えられる。図6(g)に示される変形前の第1ピエゾ
壁71、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ壁73のう
ち、第2ピエゾ壁72および第3ピエゾ壁73は、図6
(h)に示すように、第2ノズル62のインク加圧室5
4を膨張させた後、図6(i)に示すように、第2ノズ
ル62のインク加圧室54を収縮させてインクを吐出す
る。そして、図6(a)に示される変形前の状態に戻
り、以降、図6(a)〜図6(i)の動作を繰り返す。
【0042】図1に戻り、図2に示されたYヘッド制御
部の構成を説明する。図2に示されたYヘッド制御部3
1、Mヘッド制御部32、Cヘッド制御部33およびK
ヘッド制御部34は、同様の構成であるため、Yヘッド
制御部31について説明する。図1に示すように、Yヘ
ッド制御部31は、修正データレジスタ101、3相カ
ウンタ102、ノズルセレクタ103、印刷データレジ
スタ104、印刷データレジスタ105、信号定義デー
タレジスタ群106、駆動タイミング信号発生器10
7、m個の駆動タイミング信号セレクタ110およびm
個のノズル駆動部120を備える。
【0043】m個のノズル駆動部120は、Yヘッド4
1の主走査方向および副走査方向に対し斜めに等間隔に
配置された第1ノズル61、第2ノズル62および第3
ノズル63からなるm個のノズル群のそれぞれに対応し
て設けられている。また、m個の駆動タイミング信号セ
レクタ110は、m個のノズル駆動部120のそれぞれ
に対応して設けられている。
【0044】修正データレジスタ101は、0、1、2
の何れかの補正データを記憶する。この補正データは、
Yヘッド41の主走査方向の印刷位置を図4に示された
分割ピッチLを単位に補正するためのデータである。
【0045】3相カウンタ102は、修正データレジス
タ101に記憶された0、1、2の何れかの補正データ
を初期値とし、0、1、2の順に繰り返しカウント値を
更新するカウンタである。3相カウンタ102は、図2
に示された基本信号発生部25の基本信号PRTが入力
された後、分割信号発生部26の最初の分割信号STG
が入力されたとき、修正データレジスタ101に記憶さ
れた補正データをロードしてカウント値の初期値とし、
以降、分割信号STGが入力される毎に前記0、1、2
の順に繰り返しカウント値を更新する。また、3相カウ
ンタ102は、カウント値が0に更新されたとき、ラッ
チ信号LATを印刷データレジスタ105に出力する。
【0046】ノズルセレクタ103は、3相カウンタ1
02のカウント値に応じてYヘッド41の第1ノズル6
1、第2ノズル62および第3ノズル63のうち、駆動
信号により駆動されるべき何れか1つのノズルを選択す
る選択信号SELをm個のノズル駆動部120に出力す
る。3相カウンタ102のカウント値が0のときには、
第1ノズル61を選択する選択信号SELが出力され、
3相カウンタ102のカウント値が1のときには、第2
ノズル62を選択する選択信号SELが出力され、3相
カウンタ102のカウント値が2のときには、第3ノズ
ル63を選択する選択信号SELが出力される。
【0047】印刷データレジスタ104には、n個のノ
ズルに対応するYの印刷データが基本信号発生部25の
基本信号PRTに同期して図2に示された印刷データレ
ジスタ24から転送されて一時的に保持される。印刷デ
ータレジスタ105は、3相カウンタ102のラッチ信
号LATに同期して、印刷データレジスタ104に保持
されたn個のノズルに対応する印刷データをラッチす
る。印刷データレジスタ105は、ラッチされたn個の
印刷データのうち、m個の第1ノズル61の印刷デー
タ、m個の第2ノズル62の印刷データ、m個の第3ノ
ズル63の印刷データを、記載順に分割信号STGに同
期して、対応するm個の駆動タイミング信号セレクタ1
10に出力する。
【0048】信号定義データレジスタ群106は、図5
(c)に示された駆動信号を定義する定義データを記憶
する。この定義データは、駆動信号を決定するパラメー
タからなる。駆動タイミング信号発生器107は、分割
信号発生部26の分割信号STGに同期して、信号定義
データレジスタ群106に記憶された駆動信号の定義デ
ータから、複数種類の駆動タイミング信号を発生し、m
個の駆動タイミング信号セレクタ110に出力する。
【0049】図7は、駆動タイミング信号の説明図であ
り、図7(a)は信号定義データレジスタ群の構成を示
す図、図7(b)は、定義データ、駆動タイミング信号
および駆動信号の関係を示す図である。図7(a)に示
すように、信号定義データレジスタ群106は、時刻t
1を定義するR01、R11、R21およびR31、時刻t2を
定義するR02、R12、R22およびR32、並びに、時刻t
3を定義するR03、R13、R23およびR33のそれぞれを
記憶する12個のレジスタからなる。
【0050】図7(b)に示すように、駆動タイミング
信号は、分割信号発生部26の分割信号STGに同期し
て発せられる。時刻t1は、ピエゾ壁に電圧を加え、イ
ンク加圧室54を膨張させるタイミングを表す。時刻t
2は、ピエゾ壁に加える電圧の極性を反転し、インク加
圧室54の収縮をさせるタイミングを表す。時刻t3
は、ピエゾ壁に加える電圧を0にし、インク加圧室54
を変形前の状態に戻すタイミングを表す。
【0051】駆動タイミング信号発生器107は、信号
定義データレジスタ群106の時刻t1を定義するR0
1、R11、R21およびR31、時刻t2を定義するR02、
R12、R22およびR32、並びに、時刻t3を定義するR
03、R13、R23およびR33を組み合わせ、図7(b)に
示すように、時刻t1、時刻t2および時刻t3で発せ
られる3つのインパルスを含む複数種類の駆動タイミン
グ信号を発生する。信号定義データレジスタ群106の
定義データからは、最大64(=4×4×4)種類の駆
動タイミング信号を発生することが可能である。
【0052】図1に戻り、駆動タイミング信号セレクタ
110は、駆動タイミング信号発生器107の複数種類
の駆動タイミング信号のうち、印刷データレジスタ10
5の印刷データに該当する1つの駆動タイミング信号を
選択し、対応するノズル駆動部120に出力する。すな
わち、印刷データは、複数種類の駆動信号の中から該当
する1つの駆動信号を選択する情報を含む。
【0053】ノズル駆動部120は、駆動タイミング信
号セレクタ110の駆動タイミング信号から駆動信号を
生成するとともに、ノズルセレクタ103の選択信号S
ELに基づいて、対応する第1ノズル61、第2ノズル
62および第3ノズル63の何れか1つのノズルを選択
し、選択されたノズルを生成された駆動信号により駆動
する。
【0054】〈作用〉ここでは、Yヘッド制御部31に
よりYヘッド41の主走査方向の印刷位置を補正する動
作を説明する。
【0055】図8は、具体例1のカラー・インクジェッ
ト・プリンタの動作説明図(その1)である。ここで、
修正データレジスタ101には、補正データ「2」が記
憶されているものとする。なお、Yヘッド制御部31に
は、基本信号発生部25からの基本信号PRTが繰り返
し入力されるとともに、分割信号発生部26からの分割
信号STGが繰り返し入力される。また、駆動タイミン
グ信号発生器107では、分割信号STGに同期して複
数種類の駆動タイミング信号が繰り返し発せられる。
【0056】まず、基本信号PRTに同期して、Yヘッ
ド41のn個のノズルに対応するp番目の印刷データが
印刷データレジスタ104に保持される。期間Aにおい
て、3相カウンタ102では、基本信号PRTの入力
後、最初の分割信号STGに同期して、修正データレジ
スタ101の補正データ「2」がロードされる。このと
き、印刷データレジスタ105では、(p−1)番目の
印刷データが保持されており、m個の第3ノズル63に
対応する印刷データが出力される。m個の駆動タイミン
グ信号セレクタ110では、駆動タイミング信号発生器
107の複数種類の駆動タイミング信号のうち、それぞ
れの印刷データに該当する駆動タイミング信号が選択さ
れて出力される。ノズルセレクタ103では、第3ノズ
ル63を選択する選択信号SELが出力され、m個のノ
ズル駆動部120では、それぞれの駆動タイミング信号
から駆動信号が生成され、Yヘッド41のそれぞれの第
3ノズル63が駆動される。
【0057】期間Bにおいて、分割信号発生部26の分
割信号STGに同期して、3相カウンタ102のカウン
ト値が「2」から「0」に更新され、ラッチ信号LAT
が印刷データレジスタ105に出力される。これによ
り、印刷データレジスタ104に保持されたp番目の印
刷データが印刷データレジスタ105に保持され、p番
目の印刷データのm個の第1ノズル61に対応する印刷
データが出力される。m個の駆動タイミング信号セレク
タ110では、それぞれの印刷データに該当する駆動タ
イミング信号が選択されて出力される。ノズルセレクタ
103では、第1ノズル61を選択する選択信号SEL
が出力され、m個のノズル駆動部120では、それぞれ
の駆動タイミング信号から駆動信号が生成され、Yヘッ
ド41のそれぞれの第1ノズル61が駆動される。
【0058】期間Cにおいて、分割信号発生部26の分
割信号STGに同期して、3相カウンタ102のカウン
ト値が「0」から「1」に更新される。印刷データレジ
スタ105では、継続してp番目の印刷データが保持さ
れるが、分割信号STGに同期してp番目の印刷データ
のm個の第2ノズル62に対応する印刷データが出力さ
れる。m個の駆動タイミング信号セレクタ110では、
それぞれの印刷データに該当する駆動タイミング信号が
選択されて出力される。ノズルセレクタ103では、第
2ノズル62を選択する選択信号SELが出力され、m
個のノズル駆動部120では、それぞれの駆動タイミン
グ信号から駆動信号が生成され、Yヘッド41のそれぞ
れの第2ノズル62が駆動される。
【0059】期間Dにおいて、次の基本信号PRTに同
期して、Yヘッド41のn個のノズルに対応する(p+
1)番目の印刷データが印刷データレジスタ104に保
持される。分割信号発生部26の分割信号STGに同期
して、3相カウンタ102のカウント値が「1」から
「2」に更新される。印刷データレジスタ105では、
継続してp番目の印刷データが保持されるが、分割信号
に同期してp番目の印刷データのm個の第3ノズル63
に対応する印刷データが出力される。m個の駆動タイミ
ング信号セレクタ110では、それぞれの印刷データに
該当する駆動タイミング信号が選択されて出力される。
ノズルセレクタ103では、第3ノズル63を選択する
選択信号SELが出力され、m個のノズル駆動部120
では、それぞれの駆動タイミング信号から駆動信号が生
成され、Yヘッド41のそれぞれの第3ノズル63が駆
動される。
【0060】このように、修正データレジスタ101の
補正データを「2」とした場合には、基本信号PRTに
同期して印刷データレジスタ104に保持されたp番目
の印刷データは、その後の2番目の分割信号STGに同
期して印刷データレジスタ105に保持される。言い換
えれば、印刷データレジスタ105には、分割信号ST
Gの1周期分だけ遅延された基本信号PRTに同期して
p番目の印刷データが保持されることになる。これによ
り、Yヘッド41の主走査方向の印刷位置は、基本信号
発生部25の基本信号PRTに同期する印刷位置よりも
Yヘッド41の進行方向に対し分割ピッチLだけ後ろに
ずらされる。
【0061】図9は、具体例1のカラー・インクジェッ
ト・プリンタの動作説明図(その2)である。ここで、
修正データレジスタ101には、補正データ「0」が記
憶されているものとする。
【0062】まず、基本信号発生部25の基本信号PR
Tに同期して、Yヘッド41のN個のノズルに対応する
p番目の印刷データが印刷データレジスタ104に保持
される。期間Aにおいて、3相カウンタ102では、基
本信号PRTの入力後、最初の分割信号STGに同期し
て、修正データレジスタ101の補正データ「0」がロ
ードされ、ラッチ信号LATが印刷データレジスタ10
5に出力される。これにより、印刷データレジスタ10
4に保持されたp番目の印刷データが印刷データレジス
タ105に保持され、p番目の印刷データのm個の第1
ノズル61に対応する印刷データが出力される。以降、
印刷データレジスタ105では、期間Bの分割信号ST
Gに同期してm個の第2ノズル62に対応する印刷デー
タが出力され、期間Cの分割信号STGに同期してm個
の第3ノズル63に対応する印刷データが出力される。
【0063】このように、修正データレジスタ101の
補正データを「0」とした場合には、基本信号PRTに
同期して印刷データレジスタ104に保持されたp番目
の印刷データは、その後の最初の分割信号STGに同期
して印刷データレジスタ105に保持される。これによ
り、Yヘッド41の主走査方向の印刷位置は、基本信号
発生部25の基本信号PRTに同期する印刷位置とな
り、修正データレジスタ101の補正データを「2」と
した場合よりも、Yヘッド41の進行方向に対し分割ピ
ッチLだけ前にずらされる。
【0064】図10は、具体例1のカラー・インクジェ
ット・プリンタの動作説明図(その3)である。ここ
で、修正データレジスタ101には、補正データ「1」
が記憶されているものとする。
【0065】まず、基本信号発生部25の基本信号PR
Tに同期して、Yヘッド41のn個のノズルに対応する
p番目の印刷データが印刷データレジスタ104に保持
される。期間Aにおいて、3相カウンタ102では、基
本信号PRTの入力後、最初の分割信号STGに同期し
て、修正データレジスタ101の補正データ「1」がロ
ードされる。印刷データレジスタ105では、(p−
1)番目の印刷データが保持されており、分割信号に同
期して(p−1)番目の印刷データのm個の第2ノズル
62に対応する印刷データが出力される。
【0066】期間Bにおいて、分割信号発生部26の分
割信号STGに同期して、3相カウンタ102のカウン
ト値が「1」から「2」に更新される。印刷データレジ
スタ105では、継続して(p−1)番目の印刷データ
が保持されるが、分割信号に同期して(p−1)番目の
印刷データのm個の第3ノズル63に対応する印刷デー
タが出力される。
【0067】期間Cにおいて、分割信号発生部26の分
割信号STGに同期して、3相カウンタ102のカウン
ト値が「2」から「0」に更新され、ラッチ信号LAT
が印刷データレジスタ105に出力される。これによ
り、印刷データレジスタ104に保持されたp番目の印
刷データが印刷データレジスタ105に保持され、p番
目の印刷データのm個の第1ノズル61に対応する印刷
データが出力される。以降、印刷データレジスタ105
では、期間Dの分割信号STGに同期してm個の第2ノ
ズル62に対応する印刷データが出力され、期間Eの分
割信号STGに同期してm個の第3ノズル63に対応す
る印刷データが出力される。
【0068】このように、修正データレジスタ101の
補正データを「1」とした場合には、基本信号PRTに
同期して印刷データレジスタ104に保持されたp番目
の印刷データは、その後の3番目の分割信号STGに同
期して印刷データレジスタ105に保持される。言い換
えれば、印刷データレジスタ105には、分割信号ST
Gの2周期分だけ遅延された基本信号PRTに同期して
p番目の印刷データが保持されることになる。これによ
り、Yヘッド41の主走査方向の印刷位置は、基本信号
発生部25の基本信号PRTに同期する印刷位置よりも
Yヘッド41の進行方向に対し2Lだけ後ろにずらさ
れ、修正データレジスタ101の補正データを「2」と
した場合よりも、Yヘッド41の進行方向に対し分割ピ
ッチLだけ後ろにずらされる。
【0069】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、Yヘッド制御部31には、基本信号発生部25の基
本信号PRT、分割信号発生部26の分割信号STGが
入力される。印刷データレジスタ104では、基本信号
PRTに同期して印刷データが保持される。3相カウン
タ102では、修正データレジスタ101の補正データ
の値に応じて基本信号PRTが分割信号STGに同期し
て遅延され、ラッチ信号LATが出力される。そして、
印刷データレジスタ105に印刷データが保持される。
これにより、Yヘッド41の駆動タイミングをずらし、
Yヘッド41の主走査方向の印刷位置を分割ピッチ単位
で補正する。したがって、印刷ピッチより小さい分割ピ
ッチ単位で、各色の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的
な位置ずれを補正することができるので、これらの印刷
ヘッドにより4色を重ねて印刷しても、色ずれの目立た
ない良好な印刷画像を得ることができる。
【0070】また、修正データレジスタ101に分割信
号STGの発生回数を意味する補正データを記憶する。
3相カウンタ102により基本信号PRTに同期して補
正データをロードし、ロードされた補正データを初期値
として分割信号STGの発生回数をカウントし、カウン
ト値が「2」から「0」に更新されたとき、ラッチ信号
を出力する。これにより、実質的に基本信号PRTを遅
延させ、印刷データレジスタ105に印刷データを保持
させる。したがって、簡単な回路により基本信号PRT
の遅延回路を構成することができる。また、修正データ
レジスタ101の補正データの値によりYヘッド41の
印刷位置を変更することができるので、Yヘッド41の
主走査方向の印刷位置の補正を容易に行うことができ
る。
【0071】なお、印刷データレジスタ105の印刷デ
ータは、基本信号PRTの周期毎に更新されるので、基
本信号PRTは、その周期を超えて遅延させることがで
きない。したがって、Yヘッド41の主走査方向の印刷
位置の補正は、印刷ピッチより小さい範囲に制限され
る。
【0072】さらに、具体例1では、Yヘッド41をm
個の第1ノズル61、m個の第2ノズル62およびm個
の第3ノズル63が順次に動作するように構成している
ため、印刷ピッチが3つの分割ピッチに分割されてい
る。このため、本発明の分割ピッチ単位での主走査方向
の印刷位置の補正を好適に行うことができる。しかしな
がら、印刷ヘッドは、このような構成に限るものではな
く、例えば、全てのノズルを同時に駆動する構成とする
ことができる。また、分割ピッチ数もこれに限るもので
はなく、印刷ヘッドの構成等の制限がない場合には、任
意とすることもできる。本発明に係るシリアルプリンタ
は、カラー・インクジェット・プリンタに限るものでは
なく、印刷ピッチを等分した分割ピッチで制御される複
数の印刷ヘッドを有するシリアルプリンタに適用するこ
とができる。
【0073】また、本発明に係るシリアルプリンタは、
分割ピッチ数が異なる2種類以上の印刷ピッチに対応す
る基本信号PRTを発生するように構成することができ
る。例えば、一般に600dpi(dot per inch)の印
刷ピッチを有するプリンタは、300dpi、150d
pi等の解像度で印刷を行うことができるが、400d
piの解像度で印刷を行うことはできない。これに対
し、600dpiの印刷ピッチ、かつ100dpiの分
割ピッチを有する場合には、100インチ毎の印刷ヘッ
ドの動作が可能となるため、300dpiの他、100
dpi、200dpi、400dpi等の解像度の印刷
も可能となる。
【0074】《具体例2》 〈構成〉図11は、本発明に係る具体例2のカラー・イ
ンクジェット・プリンタの概略構成図である。図11に
示すように、具体例2のカラー・インクジェット・プリ
ンタは、図2に示された具体例1のカラー・インクジェ
ット・プリンタの印刷ヘッド制御部30を印刷ヘッド制
御部130に置き換えたものである。なお、具体例1の
カラー・インクジェット・プリンタの各部と同様の構成
には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0075】印刷ヘッド制御部130は、印刷データレ
ジスタ24から転送された各色の印刷データに基づいて
Yヘッド41、Mヘッド42、Cヘッド43およびKヘ
ッド44を制御するものであり、Yヘッド制御部13
1、Mヘッド制御部132、Cヘッド制御部133およ
びKヘッド制御部134を備える。Yヘッド制御部13
1は、Yの印刷データに基づいてYヘッド41のインク
吐出動作を制御する。Mヘッド制御部132は、Mの印
刷データに基づいてMヘッド42のインク吐出動作を制
御する。Cヘッド制御部133は、Cの印刷データに基
づいてCヘッド43のインク吐出動作を制御する。Kヘ
ッド制御部134は、Kの印刷データに基づいてKヘッ
ド44のインク吐出動作を制御する。これらYヘッド制
御部131、Mヘッド制御部132、Cヘッド制御部1
33およびKヘッド制御部134は、同様の構成である
ため、Yヘッド制御部131について説明する。
【0076】図12は、図11に示されたYヘッド制御
部の構成を示す図である。図12に示すように、Yヘッ
ド制御部131は、レジスタ201、3相カウンタ10
2、ノズルセレクタ103、印刷データレジスタ20
2、信号定義データレジスタ群106、駆動タイミング
信号発生器107、m個の駆動タイミング信号セレクタ
110およびm個のノズル駆動部120を備える。
【0077】レジスタ201には、データ「0」が記憶
されている。3相カウンタ102は、図11に示された
基本信号発生部25の基本信号PRTが入力された後、
分割信号発生部26の最初の分割信号STGが入力され
たとき、修正データレジスタ101に記憶されたデータ
「0」をロードしてカウント値の初期値とし、以降、分
割信号STGが入力される毎に前記0、1、2の順に繰
り返しカウント値を更新する。
【0078】印刷データレジスタ202には、n個のノ
ズルに対応するYの印刷データが基本信号発生部25の
基本信号PRTに同期して図12に示された印刷データ
レジスタ24から転送されて一時的に保持される。印刷
データレジスタ202は、保持されたn個の印刷データ
のうち、m個の第1ノズル61の印刷データ、m個の第
2ノズル62の印刷データ、m個の第3ノズル63の印
刷データを、記載順に分割信号STGに同期して、対応
するm個の駆動タイミング信号セレクタ110に出力す
る。
【0079】信号定義データレジスタ群106は、具体
例1のYヘッド制御部31の信号定義データレジスタ群
106と同様の構成であり、駆動タイミング信号の定義
データを記憶する複数のレジスタ群からなるが、その定
義データの値が異なる。信号定義データレジスタ群10
6には、Yヘッド41、Cヘッド43、Cヘッド43お
よびKヘッド44間の相対位置を補正するよう、Yヘッ
ド41の主走査方向の位置ずれ量に応じて時間Tyだけ
遅延された駆動タイミング信号の定義データが記憶され
ている。
【0080】信号定義データレジスタ群106には、時
刻t1を定義するRy01、Ry11、Ry21およびRy3
1、時刻t2を定義するRy02、Ry12、Ry22および
Ry32、並びに、時刻t3を定義するRy03、Ry13、
Ry23およびRy33が記憶されている。例えば、定義デ
ータRy01およびR01は、Ry01=R01+Ty、の関係
にあり、他の定義データも同様の関係にある。
【0081】時間Tyは、Yヘッド41の構成により、
その最大値が制限される。第一に、印刷データが印刷デ
ータレジスタ202に保持されていることが必要とな
る。印刷データは、基本信号発生部25の基本信号PR
Tに同期して印刷データレジスタ202に保持される。
第二に、Yヘッド41は、その第1ノズル61、第2ノ
ズル62および第3ノズル63が記載順に分割信号ST
Gに同期して動作するように構成されている。このた
め、時間Tyの最大値は、駆動信号の終了時点が分割信
号STGの周期を超えない範囲で制限され、その範囲内
で任意に設定することができる。
【0082】なお、Yヘッド制御部131の他の部分
は、具体例1のYヘッド制御部31と同様の構成であ
り、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0083】〈作用〉ここでは、Yヘッド制御部131
によりYヘッド41の主走査方向の印刷位置を補正する
動作を説明する。
【0084】図13は、具体例2のカラー・インクジェ
ット・プリンタの動作説明図(その1)である。ここ
で、Yヘッド制御部131の信号定義データレジスタ群
106には、遅延時間0(Ty=0)の定義データが記
憶されているものとする。
【0085】まず、基本信号PRTに同期して、Yヘッ
ド41のn個のノズルに対応するp番目の印刷データが
印刷データレジスタ202に保持される。期間Aにおい
て、基本信号PRTの入力後、最初の分割信号STGに
同期して、p番目の印刷データのm個の第1ノズル61
に対応する印刷データが出力される。m個の駆動タイミ
ング信号セレクタ110では、それぞれの印刷データに
該当する駆動タイミング信号が選択されて出力される。
3相カウンタ102では、基本信号PRTの入力後、最
初の分割信号STGに同期して、レジスタ201のデー
タ「0」がロードされる。ノズルセレクタ103では、
第1ノズル61を選択する選択信号SELが出力され、
m個のノズル駆動部120では、それぞれの駆動タイミ
ング信号から駆動信号が生成され、Yヘッド41のそれ
ぞれの第1ノズル61が駆動される。
【0086】期間Bにおいて、印刷データレジスタ20
2では、分割信号STGに同期してp番目の印刷データ
のm個の第2ノズル62に対応する印刷データが出力さ
れ、m個の駆動タイミング信号セレクタ110では、そ
れぞれの印刷データに該当する駆動タイミング信号が選
択されて出力される。3相カウンタ102では、カウン
ト値が「0」から「1」に更新され、ノズルセレクタ1
03では、第2ノズル62を選択する選択信号SELが
出力される。m個のノズル駆動部120では、それぞれ
の駆動タイミング信号から駆動信号が生成され、Yヘッ
ド41のそれぞれの第2ノズル62が駆動される。
【0087】期間Cにおいて、印刷データレジスタ20
2では、分割信号STGに同期してp番目の印刷データ
のm個の第3ノズル63に対応する印刷データが出力さ
れ、m個の駆動タイミング信号セレクタ110では、そ
れぞれの印刷データに該当する駆動タイミング信号が選
択されて出力される。3相カウンタ102では、カウン
ト値が「1」から「2」に更新され、ノズルセレクタ1
03では、第3ノズル63を選択する選択信号SELが
出力される。m個のノズル駆動部120では、それぞれ
の駆動タイミング信号から駆動信号が生成され、Yヘッ
ド41のそれぞれの第3ノズル63が駆動される。以
降、基本信号発生部25の基本信号PRTに同期して同
様の動作が繰り返される。
【0088】図14は、具体例2のカラー・インクジェ
ット・プリンタの動作説明図(その2)である。ここ
で、Yヘッド制御部131の信号定義データレジスタ群
106には、例えば、遅延時間Ty=10μsecの定義
データが記憶されているものとする。
【0089】図13および図14から理解されるよう
に、期間A、期間B、期間Cの何れの期間においても、
時間Tyだけ遅延された駆動タイミング信号がm個の駆
動タイミング信号セレクタ110から出力される。m個
のノズル駆動部120では、それぞれの遅延された駆動
タイミング信号から遅延された駆動信号が生成され、Y
ヘッド41の第1ノズル61、第2ノズル62および第
3ノズル63が駆動される。これにより、Yヘッド41
の主走査方向の印刷位置は、時間Tyに相当する距離だ
けYヘッド41の進行方向に対し後ろにずらされ、補正
される。
【0090】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、Yヘッド制御部131、Mヘッド制御部132、C
ヘッド制御部133およびKヘッド制御部134のそれ
ぞれに遅延された駆動信号を生成し、それぞれのYヘッ
ド41、Mヘッド42、Cヘッド43およびKヘッド4
4を駆動して、それぞれの印刷ヘッドの主走査方向の印
刷位置を補正する。したがって、各印刷ヘッドの主走査
方向の位置のずれを、一層、高精度に補正し、色ずれの
目立たない印刷を行うことができる。
【0091】また、信号定義データレジスタ群106に
遅延された駆動タイミング信号の定義データを記憶して
おき、これらの定義データから遅延された駆動信号を生
成して印刷ヘッドの主走査方向の印刷位置を補正する。
したがって、定義データの値を変更することで、印刷ヘ
ッドの印刷位置を変更することができるので、各印刷ヘ
ッドのそれぞれの印刷位置の補正を容易に行うことがで
きる。
【0092】なお、具体例2では、Yヘッド41を第1
ノズル61、第2ノズル62および第3ノズル63が順
次に動作するよう構成しているため、遅延時間Tyの最
大値が、駆動信号の終了時点が分割信号STGの周期を
超えない範囲に制限されている。しかしながら、印刷ヘ
ッドの構成上等の制限がない場合、例えば、印刷ヘッド
の全てのノズルを同時に動作させてもよいような場合に
は、遅延時間をより大きくすることができる。ただし、
この場合にも、印刷データレジスタ202に印刷データ
が保持されている必要があるため、遅延時間の最大値
は、駆動信号の終了時点が基本信号PRTの周期を超え
ない範囲で制限される。
【0093】また、従来のポインタにより印刷ピッチ単
位で、具体例1により分割ピッチ単位で、具体例2によ
り分割ピッチより小さい範囲で、印刷ヘッドの主走査方
向の印刷位置を補正することで、印刷ヘッドの位置ずれ
を段階的に補正することができる。したがって、印刷ヘ
ッドの印刷位置の補正を容易かつ高精度に行うことがで
きる。
【0094】また、具体例1のプリンタと同様に、具体
例2のプリンタも、カラー・インクジェット・プリンタ
に限られるものではなく、分割ピッチ単位で印刷ヘッド
が制御される複数の印刷ヘッドを有するシリアルプリン
タに適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る具体例1のカラー・インクジェッ
ト・プリンタのYヘッド制御部の構成を示す図である。
【図2】具体例1のカラー・インクジェット・プリンタ
の概略構成を示す図である。
【図3】図2に示されたYヘッドの要部斜視図である。
【図4】図3に示されたYヘッドの構成を示す図であ
り、図4(a)はノズル配列の説明図、図4(b)はY
ヘッドの動作例である。
【図5】図3に示されたYヘッドの構成を示す図であ
り、図5(a)および図5(b)は、図3に示されたY
ヘッドのA−A断面図、図5(c)は、ノズルの駆動信
号の説明図である。
【図6】図3〜図5に示されたYヘッドの動作を示す図
である。
【図7】駆動タイミング信号の説明図であり、図7
(a)は、信号定義データレジスタ群の構成を示す図、
図7(b)は、定義データ、駆動タイミング信号および
駆動信号の関係を示す図である。
【図8】具体例1のカラー・インクジェット・プリンタ
の動作説明図(その1)である。
【図9】具体例1のカラー・インクジェット・プリンタ
の動作説明図(その2)である。
【図10】具体例1のカラー・インクジェット・プリン
タの動作説明図(その3)である。
【図11】具体例2のカラー・インクジェット・プリン
タの概略構成図である。
【図12】図11に示されたYヘッド制御部の説明図で
ある。
【図13】具体例2のカラー・インクジェット・プリン
タの動作説明図(その1)である。
【図14】具体例2のカラー・インクジェット・プリン
タの動作説明図(その2)である。
【符号の説明】
31 Yヘッド制御部 41 Yヘッド 61 第1ノズル 62 第2ノズル 63 第3ノズル 101 修正データレジスタ 102 3相カウンタ 103 ノズルセレクタ 104,105 印刷データレジスタ 106 信号定義データレジスタ群 107 駆動タイミング信号発生器 110 駆動タイミング信号セレクタ 120 ノズル駆動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に移動する複数の印刷ヘッド
    と、 これらの印刷ヘッドの主走査方向の印刷ピッチの移動に
    要する基本時間毎に基本信号を発生する基本信号発生部
    と、 前記基本信号発生部により発せられた基本信号に同期し
    て、前記印刷ピッチを複数に等分した分割ピッチに対応
    する分割時間毎に分割信号を発生する分割信号発生部
    と、 各印刷ヘッドのそれぞれに前記基本時間を超えない範囲
    で前記基本信号を前記分割信号に同期して遅延させて、
    前記複数の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的な位置ず
    れを前記印刷ピッチより小さい範囲で補正する補正デー
    タを設定する補正データ設定部と、 前記補正データ設定部により設定された補正データに基
    づいて、各印刷ヘッドのそれぞれに前記基本信号を前記
    分割信号に同期して遅延させた遅延基本信号を出力する
    遅延基本信号出力部と、 前記遅延基本信号出力部により出力された各印刷ヘッド
    の遅延基本信号に同期して、それぞれの印刷ヘッドの印
    刷データを保持する印刷データ保持部と、 前記遅延基本信号出力部により出力された各印刷ヘッド
    の遅延基本信号に同期し、前記印刷データ保持部に保持
    されたそれぞれの印刷ヘッドの印刷データに基づいて、
    それぞれの印刷ヘッドを駆動する印刷ヘッド駆動部とを
    備えたことを特徴とするシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリアルプリンタにお
    いて、 前記補正データ設定部の補正データは、各印刷ヘッドの
    それぞれの前記分割信号の発生回数を意味するデータで
    あり、 前記遅延基本信号出力部は、前記補正データ設定部によ
    り設定された各印刷ヘッドの分割信号の発生回数を意味
    するデータを前記基本信号に同期して入力し、入力され
    た各印刷ヘッドのそれぞれの発生回数の分割信号が、前
    記分割信号発生部により前記基本信号に同期して発せら
    れたとき、それぞれの印刷ヘッドの遅延基本信号を出力
    することを特徴とするシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシリアルプリンタにお
    いて、 前記基本信号発生部は、分割ピッチ数が異なる2種類以
    上の印刷ピッチに対応する基本信号をそれぞれ発生する
    ことを特徴とするシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】 印刷画像を形成する1つ以上の印刷エレ
    メントからなる複数の印刷エレメント群が、主走査方向
    の印刷ピッチを前記複数の印刷エレメント群の数で等分
    した分割ピッチ毎に主走査方向に配置され、主走査方向
    に移動する複数の印刷ヘッドと、 これらの印刷ヘッドの主走査方向の印刷ピッチの移動に
    要する基本時間毎に基本信号を発生する基本信号発生部
    と、 前記基本信号発生部により発せられた基本信号に同期し
    て、前記分割ピッチに対応する分割時間毎に分割信号を
    発生する分割信号発生部と、 各印刷ヘッドのそれぞれに前記基本時間を超えない範囲
    で前記基本信号を前記分割信号に同期して遅延させて、
    前記複数の印刷ヘッド間の主走査方向の相対的な位置ず
    れを補正する補正データを前記印刷ピッチより小さい範
    囲で設定する補正データ設定部と、 前記補正データ設定部により設定された補正データに基
    づいて、各印刷ヘッドのそれぞれに前記基本信号を前記
    分割信号に同期して遅延させた遅延基本信号を出力する
    遅延基本信号出力部と、 前記遅延基本信号出力部により出力された各印刷ヘッド
    の遅延基本信号に同期して、それぞれの印刷ヘッドの印
    刷データを保持する印刷データ保持部と、 前記分割信号発生部により発せられた分割信号に同期
    し、前記印刷データ保持部に保持されたそれぞれの各印
    刷ヘッドの印刷データに基づいて、それぞれの印刷ヘッ
    ドの複数の印刷エレメント群の何れか1つの印刷エレメ
    ント群を所定の順に選択して駆動する印刷ヘッド駆動部
    とを備えたことを特徴とするシリアルプリンタ。
  5. 【請求項5】 主走査方向に移動する複数の印刷ヘッド
    と、 これらの印刷ヘッドの主走査方向の印刷ピッチの移動に
    要する基本時間毎に基本信号を発生する基本信号発生部
    と、 前記基本信号発生部により発せられた基本信号に同期し
    て、各印刷ヘッドの印刷データをそれぞれ保持する印刷
    データ保持部と、 前記印刷データ保持部に保持された各印刷ヘッドの印刷
    データに基づいて、それぞれの印刷ヘッドを駆動する駆
    動信号を生成する駆動信号生成部と、 前記駆動信号生成部により生成された各印刷ヘッドの駆
    動信号に従って、それぞれの印刷ヘッドを駆動する印刷
    ヘッド駆動部とを備え、 前記駆動信号生成部は、各印刷ヘッド間の主走査方向の
    相対的な位置ずれを前記印刷ピッチより小さい範囲で補
    正するよう、各印刷ヘッドのそれぞれに前記基本時間を
    超えない範囲で遅延された遅延駆動信号を生成し、 前記印刷ヘッド駆動部は、前記駆動信号生成部により生
    成された各印刷ヘッドの遅延駆動信号によりそれぞれの
    印刷ヘッドを駆動し、それぞれの印刷ヘッドの主走査方
    向の印刷位置を補正することを特徴とするシリアルプリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシリアルプリンタにお
    いて、 前記駆動信号生成部は、 印刷データに対応する各印刷ヘッドのそれぞれの遅延駆
    動信号の波形を定義した定義データを登録する定義デー
    タ登録部と、 前記定義データ登録部に登録された印刷データに対応す
    る各印刷ヘッドの定義データに基づいて、それぞれの印
    刷ヘッドの遅延駆動信号を発生する駆動信号発生部と、 前記駆動信号発生部により発せられた各印刷ヘッドのそ
    れぞれの遅延駆動信号のうち、前記印刷データ保持部に
    保持された各印刷ヘッドのそれぞれの印刷データに該当
    する遅延駆動信号を選択する駆動信号選択部とを有する
    ことを特徴とするシリアルプリンタ。
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