JP2001062802A - 回転刃物および建築用面材の溝切り方法 - Google Patents

回転刃物および建築用面材の溝切り方法

Info

Publication number
JP2001062802A
JP2001062802A JP2000238327A JP2000238327A JP2001062802A JP 2001062802 A JP2001062802 A JP 2001062802A JP 2000238327 A JP2000238327 A JP 2000238327A JP 2000238327 A JP2000238327 A JP 2000238327A JP 2001062802 A JP2001062802 A JP 2001062802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cutting
groove
rotary blade
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000238327A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Nakabe
邦昭 中部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2000238327A priority Critical patent/JP2001062802A/ja
Publication of JP2001062802A publication Critical patent/JP2001062802A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パテ盛り用の溝を容易に設けて補修作業を迅
速に行える回転刃物を提供すること。 【解決手段】 凸形状の切削刃21を有した溝切り用の
回転刃物11で断面V字形の溝Dを設けた。回転刃物1
1を用いることで、パテ盛り用の溝Dを従来のようなカ
ッターナイフを用いて設ける必要がなく、不陸が生じて
いる石膏ボードA間の補修作業を迅速に行える。また、
溝Dは各石膏ボートAの表面に近ずくにつれて浅くなる
ため、パテをしごいて均した際、各石膏ボードAとパテ
と際部分での互いの段差を生じにくくでき、平滑面の仕
上がり状態を良好にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転刃物および建
築用面材の溝切り方法に係り、例えば電動式の切削手工
具に用いられる回転刃物、および回転刃物による建築用
面材の溝切り方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、建物の内壁を構成する建物用面
材として石膏ボードが用いられている。この石膏ボード
は、例えば木製の合板等を下地として複数枚並設され、
釘打ち等によって固定されている。そして、各石膏ボー
ドの表面を覆うようにしてビニールクロス等を貼設する
ことにより、内壁の壁面が仕上げられる。
【0003】ところで、複数の石膏ボードを並設した
際、各石膏ボード同士の継ぎ目部分に不陸が生じること
がある。このような場合には、継ぎ目部分をクロスで覆
っても、不陸による段差が影響して外観が損なわれるた
め、クロスを貼る前に補修作業を行う必要がある。
【0004】この補修作業は、各石膏ボードの対向辺縁
を大きく面取りするように断面V字形の溝を設けた後、
そのV溝にパテを盛って平滑にしごくことで行われる。
こうすることにより、継ぎ目部分が平滑に仕上げられる
ため、クロス貼り後の外観が良好になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような補
修作業では、カッターナイフを用いた手作業でV溝を設
けているため、手間がかかって作業性が悪いという問題
がある。そこで、これを解決する装置の開発が望まれて
いる。
【0006】本発明の目的は、パテ盛り用の溝を容易に
設けて補修作業を迅速に行える溝切り装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の回転刃物は、後
述する実施形態での符号を( )内に記載して説明すれ
ば、近接対向し合う建築用面材(A)の各対向辺縁を切
削する切削刃(21)を備えた回転刃物(11)であっ
て、前記切削刃の刃形は、刃幅方向の中央に向かうに従
って刃先までの径寸法が大きくなる凸形状とされ、前記
各建築用面材に跨る溝(D)を断面V字形に加工可能で
あることを特徴とする。ここで、近接対向し合う建築用
面材とは、一対の建設用面材が実質的に完全に分かれて
いる場合の他、一つの建築用面材に細溝(後述する第5
実施形態参照)が設けられ、この細溝によって見かけ上
近接対向している場合も含む。また、特に近接対向と
は、各建築用面材の対向面が密着している場合も含む。
【0008】このような本発明においては、回転刃物に
よってパテ盛り用の溝を設けるので、従来のようなカッ
ターナイフを用いて設ける必要がなく、補修作業が迅速
に行われるようになる。この際、凸形状の切削刃を有し
た回転刃物によって形成される断面V字形の溝は、建物
用面材の表面に近ずくにつれて浅くなるため、建物用面
材の表面とパテとの際部分での互いの段差が生じにくく
なり、パテをしごいて均した際の仕上がり状態が良好に
なる。
【0009】本発明の回転刃物では、前記切削刃の刃形
の勾配が刃幅方向の両側で緩やかになっていることが望
ましい。このような場合には、溝は、建物用面材の表面
に近ずくにつれてより浅くなるため、仕上がり状態が一
層良好になる。
【0010】本発明の回転刃物では、前記切削刃の切込
み深さを規定する規定部(図1,6中の符号22)が一
体に設けられていることが望ましい。このような場合に
は、溝の深さが規定部によって一定に規定されるため、
パテの盛り量にばらつきが生じにくくなるうえ、建物用
面材が取り付けられている下地まで削り取るなどの削り
過ぎが防止される。そして、規定部を回転刃物に一体に
設けることにより、規定部の位置と回転刃物の位置とが
ずれる心配がないため、溝が一定の深さでより正確に設
けられるようになる。
【0011】本発明の回転刃物では、前記各面材間に挿
入されるガイド片(図7〜9中の符号23)が一体に設
けられていることが望ましい。このような場合には、面
材間にガイド片を挿入させることにより、回転刃物が対
向辺縁に沿って正確に移動可能となる。また、ガイド片
を回転刃物に一体に設けるので、ガイド片の位置と回転
刃物の位置とがずれる心配がなく、回転刃物が移動途中
で対向辺縁から外れるおそれがない。
【0012】本発明の回転刃物では、前記ガイド片(図
7,8中の符号23)は、前記切削刃の切込み深さを規
定する規定部を兼用していてもよい。このような場合に
は、ガイド片が規定部を兼用するため、別途規定部を設
ける必要がなく、安価に製作可能である。
【0013】本発明の回転刃物では、前記切削刃が設け
られた部分よりも大きい径寸法の円周部分には鋸刃状の
切断刃(27)が設けられていてもよい。このような場
合には、回転刃物に丸鋸刃状の切断刃を設けるため、建
築用面材を切断しながらパテ盛り用の溝を設けることが
可能である。
【0014】一方、本発明の建築用面材の溝切り方法
は、回転刃物の切削刃の刃形を刃幅方向の中央に向かう
に従って刃先までの径寸法が大きくなる凸形状とし、か
つ前記切削刃が設けられた部分よりも大きい径寸法の円
周部分に鋸刃状の切断刃を設け、この切断刃で建築用面
材を切断すると同時に、前記切削刃で建物用面材に断面
V字形の溝を切ることを特徴とする。
【0015】既に建て付けられた建築用面材の一部に損
傷が生じた場合などには、その部分を切断して開口に
し、この開口に応じた小さな建築用面材をはめ込むこと
で補修するが、そのような建築用面材をはめ込んだ際に
は周囲の建築用面材との間で不陸が生じ易い。このた
め、本実発明の回転刃物を用いることで、はめ込み用の
建築用面材を大きな建築用面材から切断して製作する
際、および建て付けられた建築用面材から損傷部分を切
断して開口部を設ける際に、それらの切断と同時にはめ
込み用の建築用面材の外縁、および既設の建築用面材の
開口部の内縁に溝の半分が設けられるようになり、製作
した建築用面材をその開口部にはめ込むだけで、完全な
溝が簡単に設けられる。なお、このような方法では、請
求項1と同じ構成によって前記目的が達成されるのは勿
論である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本実施形態に係る回転刃物を
備えた溝切り装置1を示す側面図、図2は、図1のII−
II線断面図である。
【0017】溝切り装置1は、作業者が片手で容易に持
てる程度の大きさとされた装置本体10と、建物用面材
としての一対の石膏ボードAの対向辺縁B(図1中のZ
−Z線断面図参照)にあてがわれる回転刃物11と、回
転刃物11を回転駆動させる駆動手段であるモータ12
(図1)とを備え、これら回転刃物11の大部分とモー
タ12とが装置本体10内に配置されている。なお、各
石膏ボードAは、木質のパネル等を構成する合板C上に
釘打ち等によって取り付けられている。
【0018】装置本体10は、回転刃物11が収容され
る収容部13を有している。収容部13内には回転刃物
11が取り付けられた回転軸14が配置されており、こ
の回転軸14の一端が装置本体10の内面に軸支され、
他端が装置本体10に対して着脱自在とされたカバー部
材15の内面に軸支されている。装置本体10の図1中
の右方下側には、石膏ボードAと当接する当接部10A
が設けられている。
【0019】回転軸14の前記一方側には円周方向に沿
って噛合部16が設けられ、この噛合部16には別の回
転軸17に軸支された歯車18が噛み合っている。そし
て、歯車18の傘歯部分とモータ12の傘歯歯車19と
が噛み合っており、これによってモータ12の回転が回
転刃物11に伝達されるようになっている。
【0020】回転刃物11は、各石膏ボードAの対向辺
縁Bを切削する切削刃21と、この切削刃21の刃幅方
向の両側に一体に設けられた規定部22とを備えてお
り、これらの切削刃21および規定部22の一部が収容
部13から突出している。このような回転刃物11は、
キー溝方式、スプライン方式、あるいはロックナット方
式等で回転軸14に固定されて回転するとともに、カバ
ー部材15を外した後に回転軸14から抜き取ることで
交換可能である。
【0021】切削刃21の刃形は、刃幅方向の中央に向
かうに従って刃先までの径寸法が大きくなるように凸状
とされ、断面V字形の溝Dを設けることができるように
なっている。規定部22は、各石膏ボードAの表面に当
接されることで切削刃21による切削深さを一定に規定
するものである。なお、この規定部22は、片側一方に
設けられてもよい。
【0022】モータ12は、例えば図示しない充電式の
バッテリーを電源とするものであり、電源コードが不要
な電動式の手工具等に一般的に用いられるものである。
【0023】このような本実施形態においては、溝切り
装置1を用いて以下のように補修作業を行う。先ず、装
置本体10に設けられたスイッチを入れて回転刃物11
を回転させ、この回転刃物11を不陸が生じている各石
膏ボードAの対向辺縁Bにあてがう。そして、溝切り装
置1全体を辺縁Bに沿って例えば図1中の白抜き矢印方
向に移動させ、これによって各石膏ボードAの継ぎ目部
分に断面V字形の溝Dを設ける。次いで、溝Cにパテを
充填した後、このパテをしごいて均し、各石膏ボードA
に跨る平滑面を形成する。これにより補修作業が完了す
る。この後、各石膏ボードAを覆うようにビニールクロ
ス等の仕上げ材を貼り付け、内壁を完成させる。
【0024】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 (1)不陸が生じている石膏ボードA間の補修作業を行う
にあたり、モータ12で回転する回転刃物11を備えた
溝切り装置1を用いるため、パテ盛り用の溝Dを従来の
ようなカッターナイフを用いて設ける必要がなく、その
補修作業を迅速に行うことができる。
【0025】(2)回転刃物11に設けられた切削刃21
の刃形が凸形状とされているため、溝Cを断面V字形に
設けることができる。従って、溝Dは各石膏ボートAの
表面に近ずくにつれて浅くなるため、パテをしごいて均
した際、各石膏ボードAとパテと際部分での互いの段差
を生じにくくでき、平滑面の仕上がり状態を良好にでき
る。
【0026】(3)回転刃物11には切込み深さを規定す
る規定部22が設けられているため、溝Dの深さが規定
部22によって一定に規定できる。このため、パテの盛
り量を均一にできるうえ、各石膏ボードAが取り付けら
れている合板Cまで削り取るなどの削り過ぎを防止でき
る。
【0027】(4)規定部22が回転刃物11に一体に設
けられていることにより、規定部22の位置と回転刃物
11すなわち切削刃21との位置関係が切削中にずれる
心配がなく、溝Dを一定の深さでより正確に設けること
ができる。
【0028】(5)装置本体10には当接部10Aが設け
られているため、溝切り装置1全体を石膏ボードAの表
面に押し当てながら移動させても、装置本体10の下面
を確実に浮かすことができ、溝切り装置1の移動を安定
した状態で行えるとともに、切りくずの排出も良好にで
きる。
【0029】(6)回転刃物11は交換可能であるため、
溝Dの溝幅や溝深さ、あるいは溝Dの断面形状等を変え
たい場合などには、複数種類の回転刃物を用意してお
き、その中から適宜な回転刃物を選択して用いればよ
い。従って、種類の異なる回転刃物が装着された装置を
複数台用意する必要がなく、経済的である。
【0030】(7)モータ12の電源が充電式のバッテリ
ーであるため、電源コードが不要であり、取り扱い性を
良好にできる。
【0031】〔第2実施形態〕図3、図4には、本発明
の第2実施形態に係る回転刃物を備えた溝切り装置2が
示されている。溝切り装置2では、規定部22が装置本
体10およびこれに取り付けられるカバー部材15に分
割して設けられている点(図4)、装置本体10には各
石膏ボードA間に挿入されるガイド片23が設けられて
いる点、および回転刃物11において、切削刃21の刃
形の勾配が刃幅方向の両側で緩やかになっている点、で
第1実施形態とは異なる。他の構成は第1実施形態と同
じであり、同様な構成部材には同一符号を付した。この
ような溝切り装置2を用いる場合には、ガイド片23を
石膏ボードA間に挿入させた状態で移動させる。
【0032】本実施形態によれば、規定部22が装置本
体10とカバー部材15とに分割して設けられているた
め、カバー部材15の取付状態に緩みがあって切削中に
ずれてしまった場合には、溝Dが若干傾いて設けられる
ことがあり、前記6)の効果を得ることができない可能
性がある。しかし、その他、第1実施形態と同様な構成
により、前記(1)〜(3)、(5)〜(7)の効果を同様に得
ることができる。また、本実施形態では、その特有の構
成により以下の効果を得ることができる。
【0033】(8)溝切り装置2にはガイド片23が設け
られているため、ガイド片23を各石膏ボードA間に挿
入することにより、溝切り装置2を対向辺縁Bに沿って
正確に移動させることができる。
【0034】(9)切削刃21の刃形の勾配が刃幅方向の
両側で緩やかになっているため、溝Dを各石膏ボートA
の表面に近ずくにつれてより浅くでき、パテをしごいて
均した際の仕上がり状態を一層良好にできる。
【0035】〔第3実施形態〕図5、図6には、本発明
の第3実施形態に係る回転刃物を備えた溝切り装置3が
示されている。溝切り装置3では、回転軸14が装置本
体10に対して片持ち状態に支持されている点、これに
伴ってカバー部材15の形状が変更されている点、当接
部10A(図1、図2)に相当する部位が設けられてい
ない点、および図示しないモータの電源が電源コード2
4を介してコンセント等から供給されるようになってい
る点、で第1実施形態とは大きく相違している。その他
の構成は第1実施形態と同じである。なお、図中の符号
25、26は、回転刃物11を回転軸14に固定するた
めのフランジおよびロックナットである。
【0036】このような本実施形態では、前記(5)、
(7)の効果を得ることができないが、(1)〜(4)、(6)
の効果を同様に得ることができる。また、加えて、以下
の効果がある。 (10)溝切り装置3のモータは、電源コード24を介して
供給される商業用電源で作動するため、回転刃物11の
大きな切削トルクを安定して得ることができる。
【0037】〔第4実施形態〕図7、図8には、本発明
の回転刃物11の別実施形態が示されている。なお、各
図において、装置本体等の図示を省略した。本実施形態
に係る回転刃物11では、ガイド片23が回転刃物11
の幅方向の中央から径方向の外側に延出し、かつ円周方
向に沿って連続して設けられている。
【0038】このガイド片23では、先端縁までの延出
長さH1が各石膏ボードAの厚さ寸法H2と溝Dの深さ
寸法H3との差になるように設定されており(H1=H
2−H3)、先端縁を合板Cの表面に当接させること
で、溝Dが所定の深さ寸法H3で切削加工されるように
なっている。すなわち、このガイド片23は本発明に係
る規定部を兼用している。
【0039】本実施形態では、以下の効果がある。 (11)ガイド片23が回転刃物11に一体に設けられてい
るため、ガイド片23の位置と回転刃物11の位置とが
ずれる心配がなく、溝切り装置が移動途中で対向辺縁B
から外れるのをより確実に防止できる。
【0040】(12)ガイド片23が規定部を兼用している
ため、規定部を別途設ける必要がなく、装置を簡単な構
造にでき、安価に製作できる。
【0041】〔第5実施形態〕図9には、回転刃物11
のさらに別実施形態が示されている。図9においても、
装置本体等の図示を省略した。本実施形態に係る回転刃
物11では、ガイド片23の外周部分が丸鋸刃状の切断
刃27となっており、ガイド片23で石膏ボードAを切
断できるように構成されている。なお、ガイド片23
は、前記第4実施形態で説明したような規定部を兼用し
ていない。
【0042】このような回転刃物11を用いた場合に
は、先ず、切断刃27による切断に伴って石膏ボードA
に細溝が設けられるのに続き、この細溝に臨む対向端縁
が切削刃21で削り取られ、溝Dが設けられるようにな
る。
【0043】本実施形態では以下の効果がある。 (13)ガイド片23の外周部分が丸鋸刃状の切断刃27に
なっているため、一つの石膏ボードAを切断しながらパ
テ溝Dを設けることができる。すなわち、既に建て付け
られた石膏ボードの一部に損傷が生じた場合などには、
その部分を切断して開口にし、この開口に応じた小さな
石膏ボードをはめ込むことで補修するが、そのような石
膏ボードをはめ込んだ際には周囲の石膏ボードとの間で
不陸が生じ易い。このため、本実施形態の回転刃物11
を用いることで、はめ込み用の石膏ボードを大きな石膏
ボードから切断して製作する際、および建て付けられた
石膏ボードから損傷部分を切断して開口部を設ける際
に、それらの切断と同時にはめ込み用の石膏ボードの外
縁および既設の石膏ボードの開口部の内縁に溝Dの半分
を設けることができ、製作した石膏ボードをその開口部
にはめ込むだけで、完全な溝Dを簡単に設けることがで
きる。
【0044】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、回転軸14が歯車18
および傘歯歯車19を介して回転するようになっていた
が、回転軸を回転させる構造は任意であり、回転刃物の
形状や大きさ、あるいは回転軸の配置構造等を勘案して
決められてよい。
【0045】前記各実施形態では、規定部22およびガ
イド片23の少なくともいずれかが設けられていたが、
これらは本発明に必須のものではなく、両方とも設けら
れない場合でも本発明に含まれる。
【0046】前記各実施形態では、建物用面材として石
膏ボードAが用いられていたが、その他、本発明に係る
建物用面材としては、木質の合板や単板等であってもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の回転刃物
によれば、パテ盛り用の溝を従来のようなカッターナイ
フを用いて設ける必要がなく、補修作業を迅速に行える
という効果がある。また、凸形状の切削刃を有した回転
刃物によって形成される断面V字形の溝は、建物用面材
の表面に近ずくにつれて浅くなるため、建物用面材の表
面とパテとの際部分での互いの段差を生じにくくでき、
パテをしごいて均した際の仕上がり状態を良好にできる
という効果もある。
【0048】前記切削刃の刃形の勾配が刃幅方向の両側
で緩やかになっている場合には、溝は、建物用面材の表
面に近ずくにつれてより浅くなるため、仕上がり状態を
一層良好にできるという効果がある。
【0049】前記切削刃の切込み深さを規定する規定部
が一体に設けられている場合には、溝の深さが規定部に
よって一定に規定されるため、パテの盛り量にばらつき
が生じにくくできるうえ、建物用面材が取り付けられて
いる下地まで削り取るなどの削り過ぎを防止できる。そ
して、規定部を回転刃物に一体に設けることにより、規
定部の位置と回転刃物の位置とがずれる心配がないた
め、溝を一定の深さでより正確に設けることができると
いう効果がある。
【0050】前記各面材間に挿入されるガイド片が一体
に設けられている場合には、面材間にガイド片を挿入さ
せることにより、回転刃物を対向辺縁に沿って正確に移
動でき、また、ガイド片を回転刃物に一体に設けるの
で、ガイド片の位置と回転刃物の位置とがずれる心配が
なく、回転刃物をが移動途中で対向辺縁から外れるのを
防止できるという効果がある。
【0051】前記ガイド片が前記切削刃の切込み深さを
規定する規定部を兼用している場合には、ガイド片の他
に別途規定部を設ける必要がなく、安価に製作できると
いう効果がある。
【0052】前記切削刃が設けられた部分よりも大きい
径寸法の円周部分に鋸刃状の切断刃が設けられている場
合には、建築用面材を切断しながらパテ盛り用の溝を設
けることができるという効果がある。
【0053】一方、本発明の建築用面材の溝切り方法に
よれば、前述の補修作業を迅速に行えるという効果があ
るうえ、はめ込み用の建築用面材を大きな建築用面材か
ら切断して製作する際、および建て付けられた建築用面
材から損傷部分を切断して開口部を設ける際に、それら
の切断と同時にはめ込み用の建築用面材の外縁、および
既設の建築用面材の開口部の内縁に溝の半分を設けるこ
とができ、製作した建築用面材をその開口部にはめ込む
だけで、完全な溝を簡単に設けることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る回転刃物を備えた
溝切り装置を示す側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る回転刃物を備えた
溝切り装置の要部を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る回転刃物を備えた
溝切り装置を示す斜視図である。
【図6】第3実施形態の溝切り装置を示す正面図であ
る。
【図7】第4実施形態に係る回転刃物を示す斜視図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】第5実施形態に係る回転刃物を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 回転刃物 22 規定部 23 ガイド片 A 建築用面材である石膏ボード B 対向辺縁 D 溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接対向し合う建築用面材の各対向辺縁
    を切削する切削刃を備えた回転刃物であって、 前記切削刃の刃形は、刃幅方向の中央に向かうに従って
    刃先までの径寸法が大きくなる凸形状とされ、前記各建
    築用面材に跨る溝を断面V字形に加工可能であることを
    特徴とする回転刃物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転刃物において、前
    記切削刃の刃形の勾配が刃幅方向の両側で緩やかになっ
    ていることを特徴とする回転刃物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の回転刃
    物において、前記切削刃の切込み深さを規定する規定部
    が一体に設けられていることを特徴とする回転刃物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の回転刃物において、前記各面材間に挿入されるガイ
    ド片が一体に設けられていることを特徴とする回転刃
    物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の回転刃物において、前
    記ガイド片は、前記切削刃の切込み深さを規定する規定
    部を兼用していることを特徴とする回転刃物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の回転刃
    物において、前記切削刃が設けられた部分よりも大きい
    径寸法の円周部分には鋸刃状の切断刃が設けられている
    ことを特徴とする回転刃物。
  7. 【請求項7】 回転刃物の切削刃の刃形を刃幅方向の中
    央に向かうに従って刃先までの径寸法が大きくなる凸形
    状とし、かつ前記切削刃が設けられた部分よりも大きい
    径寸法の円周部分に鋸刃状の切断刃を設け、この切断刃
    で建築用面材を切断すると同時に、前記切削刃で建物用
    面材に断面V字形の溝を切ることを特徴とする建築用面
    材の溝切り方法。
JP2000238327A 2000-08-07 2000-08-07 回転刃物および建築用面材の溝切り方法 Withdrawn JP2001062802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000238327A JP2001062802A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 回転刃物および建築用面材の溝切り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000238327A JP2001062802A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 回転刃物および建築用面材の溝切り方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10034797A Division JPH11226272A (ja) 1998-02-17 1998-02-17 溝切り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001062802A true JP2001062802A (ja) 2001-03-13

Family

ID=18730041

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000238327A Withdrawn JP2001062802A (ja) 2000-08-07 2000-08-07 回転刃物および建築用面材の溝切り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001062802A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1314524A1 (en) * 2001-09-13 2003-05-28 Auto V Grooving Inc. V grooving machine for natural or engineered stone

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1314524A1 (en) * 2001-09-13 2003-05-28 Auto V Grooving Inc. V grooving machine for natural or engineered stone
US6792934B2 (en) 2001-09-13 2004-09-21 Ted Benyovits V grooving machine for natural or engineered stone

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7540122B2 (en) Drywall repair tool and method
JP2001062802A (ja) 回転刃物および建築用面材の溝切り方法
JPH11226272A (ja) 溝切り装置
JP3117528U (ja) 板材切断切削装置
JP4522472B2 (ja) 切断機の複合鋸刃
CN220517187U (zh) 一种墙面开槽机
JPH11300522A (ja) 石膏ボードの切断装置及び面取り用丸ノコ
US3943985A (en) Apparatus for cutting aligned notches in parallel wooden frame members
WO2022204290A1 (en) Repair tool and method
JPH08243828A (ja) 可搬式自動面取り装置のr面取りカッタ
US20210101248A1 (en) Method and apparatus for forming holes
US6612089B1 (en) Power inside corner planer and method of use
JP7094778B2 (ja) 切断機
JP2933896B2 (ja) 住宅用木質系パネル材の切込み方法及びその装置
JP2006118147A (ja) シーリング材除去装置
JPH11300734A (ja) 建築部材の切断方法及び切断装置
US3952400A (en) Methods for cutting aligned notches in parallel wooden frame members
JP2000237475A (ja) 石膏ボード等の面取り具
JP2000167804A (ja) 左右各々の回転刃物を備えた木工機械
JP4138286B2 (ja) 丸鋸盤
JPS635842Y2 (ja)
JPH11293895A (ja) 短辺方向面取りのプラスターボード
JP5508770B2 (ja) 丸鋸用面取り基準治具
JPS625286Y2 (ja)
JP3098441U (ja) 杭削り機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510