JP2001062737A - 回転研摩体 - Google Patents

回転研摩体

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JP2001062737A
JP2001062737A JP24201299A JP24201299A JP2001062737A JP 2001062737 A JP2001062737 A JP 2001062737A JP 24201299 A JP24201299 A JP 24201299A JP 24201299 A JP24201299 A JP 24201299A JP 2001062737 A JP2001062737 A JP 2001062737A
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Japan
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abrasive body
annular
core wheel
abrasive
base cloth
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JP24201299A
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Toshio Kato
敏男 加藤
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THREE F GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環状の研摩体をコアホイールに対して着脱容
易で、しかも使用中に研摩体がスリップしたり横ずれす
ることなくコアホイールに固定できる構成とされる回転
研摩体を提供する。 【解決手段】 所要幅の基布11外面に多数枚の研摩布
片12を先端部が適量露出するようにラップさせて密着
植設してなる環状研摩体10と、この環状研摩体10を
外周部に被嵌支持するコアホイール2とを含み、前記環
状研摩体10とコアホイール2との嵌め合い面には高摩
擦発生層としていずれか一方に弾性層(2a)が設けら
れ、かつ前記環状研摩体10の少なくとも一方の側面部
には前記コアホイール2の側面に接して外部からの押え
部材7により固定される固定縁15が前記基布11と一
体に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転研摩体に係る
ものであって、コアホイールに対して着脱が容易であっ
て、しかもスリップや横ずれを生じることなく安定状態
に装着して使用できる担体に研摩砥粒を付着させてなる
研摩体を備えた回転研摩体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機械部品や装飾品、あるいは
建材などの表面を研磨仕上げ(研摩仕上げ)するには、
いわゆるバフ研摩加工が施されている。このバフ研摩加
工では、一般に布などの柔軟な材料で作られたバフホイ
ールに研摩材を付着させ、これを高速回転させて工作物
と相対的に接触させて、その工作物の表面を滑らかに仕
上げる方法が知られている。
【0003】近時、このようなバフ研摩加工用の研摩体
として、ベルト状にされた可撓体表面にエメリーパウダ
ーなどの研摩材を付着させてなる研摩ベルトを回転体に
巻掛けて駆動し、工作物をその研摩ベルトに押し付け
て、あるいは研摩ベルトを工作物の表面に押し当てて研
摩するようなものがある。あるいは前記研摩ベルトと同
様にホイールの外周にベースとなる布を巻き付けて、そ
の布表面に研摩材を接着して形成される研摩ホイールを
用いるようなことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来実
施されている前述のような研摩体(バフ装置)では、ベ
ースとなる布(基布)に接着剤によって研摩材を付着さ
せたものを用いられているので、長時間使用するとその
消耗が激しく、頻繁に交換しなければならないという問
題点がある。
【0005】このようなものに代えてより耐久性の高い
研摩ホイールとして、回転体の外周にサンドペーパー状
の短冊を多数基部でラップさせて取付けた構造のものが
実用化されている(例えば実公平6−34938号公
報、あるいは特開平9−309074号公報によって開
示されている)。しかしながら、全体的に研摩材を備え
た回転体にてなるものであるから、高価になるという問
題点がある。しかも、この種の製品は構造上手作業によ
って製作される関係上、全体のバランスを調整するのに
多くの手数を必要とする。したがって、研摩速度を高め
て能率向上を図るには直径の大きなものが要求される。
しかしながら、大型化すると製作費が嵩み高価になるこ
とが避けられない。
【0006】そこで、前述のサンドペーパー状の短冊を
多数基部でラップさせて構成される回転研摩体を合理化
するためにそのサンドぺ−パー状の短冊を小さくして環
状にしたものを別途回転体に支持させる方法が考えられ
る。しかしながら、このような環状に形成された多数の
短冊状研摩部片を有する研摩体では、これを回転体に取
付けるには構造的に問題がある。すなわち、高速回転す
る回転体に対して固定する手段がむつかしく、回転体に
対して環状に構成した研摩体を接着するなどの手段を用
いると、その研摩体が消耗すると全体を破棄しなければ
ならず、非常に高価なものになり、実用的でない。ま
た、回転体と環状に構成した研摩体とを嵌め合い構造で
固定しようとすると、いわゆる無理嵌めになり、これま
た前記接着剤による固定手段と大差なく、実用的でな
い。もちろんボルトなどの締結具は使用することができ
ない。このようなことから、起案できても実用化できな
いというのが現状である。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、環状にされた研摩体をコアとなる
ホイールに対して着脱容易で、しかも使用中に研摩体が
スリップしたり横ずれすることなくコアホイールに固定
できる構成とされる回転研摩体を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による回転研摩体
は、所要幅の基布外面に多数枚の研摩布片を先端部が適
量露出するようにラップさせて密着植設してなる環状研
摩体と、この環状研摩体を外周部に被嵌支持するコアホ
イールとを含み、前記環状研摩体とコアホイールとの嵌
め合い面には高摩擦発生層が設けられ、かつ前記環状研
摩体の少なくとも一方の側面部には前記コアホイールの
側面に接して外部からの押え部材により固定される固定
縁部が前記基布と一体に設けられていることを特徴とす
るもの(請求項1に係る発明)である。
【0009】このように構成される本発明の回転研摩体
は、多数枚の研摩布片を先端部が適量露出するようにラ
ップさせて密着植設されてなる環状研摩体と、コアホイ
ールとを高摩擦発生層を介在させて嵌め合わせるととも
に、その環状研摩体の側面部に設けられる固定縁部をコ
アホイールの側面で外部から押え部材(例えば円板)に
て研摩布片に接触しない位置で押し付けられて固定され
るようにされているので、嵌め合わせ構造であるにもか
かわらず回転時におけるスリップや軸線方向へのずれを
起こすことなく、一体化して回転研摩体として機能を発
揮できる。したがって、小型のものはもとより、直径の
大きい大型の回転研摩体であっても製作容易で、研摩体
部分を交換可能なものが得られたことにより、合理的で
経済的効果に優れたものを提供できるという効果を奏す
る。
【0010】また、本発明の回転研摩体は、所要幅で多
数枚の研摩布片を先端の一部を露出させるようにラップ
させて基布上に密着植設して環状に構成されて、コアホ
イールに対して着脱可能に被嵌装着される環状研摩体で
あって、少なくとも一側面には内径方向に形成される固
定縁が前記基布と一体的に設けられ、コアホイールとは
高摩擦発生層を介在させて被嵌して側面部で前記固定縁
をそのコアホイールに取付けられる押え部材により押圧
固定される構成であることを特徴とするものである(請
求項2に係る発明)。
【0011】このように構成される回転研摩体によれ
ば、駆動部からの動力を受けて回転するコアホイールの
外径にほぼ合致する内径に形成される環状研摩体を着脱
可能に被嵌して、そのコアホイールと環状研摩体とを嵌
め合い面では高摩擦発生層の介在でスリップを防止さ
れ、少なくとも一側面に設けられる固定縁と押え部材と
の押圧固定によって軸線方向のずれおよびスリップ阻止
がなされるので、コアホイールに支持されて高速回転さ
せることができ、一体的な回転研摩体として研摩加工に
供することができる。したがって、使用によって研摩布
片が消耗して交換が必要になったら、環状研摩体のみを
取外して交換することができ、従来のようにコア部分ま
でも廃棄することがないのでコストを低減できるという
効果を奏する。また、交換されるのは環状にされた研摩
体であるから、使用済み品は焼却処分できるので、環境
破壊につながる産業廃棄物を発生しないという効果を奏
する。
【0012】さらに、この発明によれば、研摩体を環状
に形成するものであるから、回転半径の大きなものであ
ってもその製作が容易となり、コアホイールを用意すれ
ば、その外径に応じたものが製作でき、大型の回転研摩
体を安価に提供できるという効果を奏するのである。
【0013】また、前記高摩擦発生層は、前記コアホイ
ールの外周に形成された弾性体と、前記環状研摩体の内
周を形成する基布とによって構成されるのがよい(請求
項3に係る発明)。このように、コアホイールの外周部
に例えばゴム質材料にてなる弾性面を形成し、対する環
状研摩体はその内周を構成する基布が前記弾性面に接触
して、回転時両者間での接触で高摩擦力が生じさせるよ
うにすることで、高速回転してもスリップが発生せず、
研摩作業を円滑に行わせることができるという効果を奏
する。
【0014】また、前記高摩擦発生層は、前記コアホイ
ールの外周面と、前記環状研摩体の内周に形成される弾
性体とによって構成されるのがよい(請求項4に係る発
明)。このように、コアホイールの外周面については通
常の仕上げ面にされたものに対し、環状研摩体の内周に
は、例えばゴム質の材料にてなる薄い層が形成されるよ
うにして、両者の組合せによって回転時接触面で高摩擦
力が生じさせるようにすることで、高速回転してもスリ
ップが発生せず、研摩作業を円滑に行わせることができ
るという効果を奏する。この方式の場合、コアホイール
の外周面が金属面(必ずしも金属製でなくともよい)に
対して環状研摩体の内面が弾性体であるので、嵌め合せ
作業に際しての摩擦抵抗が比較的少なくて済み、作業性
がよい。
【0015】前記弾性体は、ゴム質の有機材を点在させ
てコアホイールの外周面または環状研摩体の内周面に形
成されているのがよい(請求項5に係る発明)。こうす
ると、例えば環状研摩体を構成する基布の内周面に対応
する個所にゴム質材料で無数の突起もしくは突条を設け
るようにして、あるいはその逆にコアホイールの外周面
にゴム質材料で無数の突起もしくは突条を設けるように
すれば、コアホイールと環状研摩体との嵌め合い部での
回転時における摩擦力を平均的に確保できるという効果
を奏する。特に、環状研摩体を構成する基布に、予め前
述のような弾性体構造を付加したものを用いるようにす
れば、工作性が向上するとともに、体裁よく仕上げるこ
とができる。
【0016】前記環状研摩体の固定縁は、その基布を植
設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法少なくとも一
方へ延長させ、その基布の延長部が研摩体の側面に沿っ
た軸心方向に折り曲げられて形成される構成であるのが
よい(請求項6に係る発明)。こうすると、固定縁が基
布の一部をそのまま利用して、環状研摩体の外側面に沿
った軸心方向に折り曲げることで、コアホイールに組合
せた際、その側面に沿わせて押え部材での挟み付けによ
る固定を容易にすることができ、コアホイールと環状研
摩体とを簡単に固定できるという効果を奏する。
【0017】また、前記環状研摩体の固定縁は、その基
布を植設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法一方へ
延長させて、その基布の延長部を研摩体の側面に沿った
軸心方向に折り曲げられて、リング状のフランジ片と積
層されて固定されているのがよい(請求項7に係る発
明)。こうすると、コアホイールと組合せて環状研摩体
を固定する際に、嵌め合わせ後簡単に押え部材で固定縁
を挟み付けることができ、作業性がよいという効果を奏
する。
【0018】また、前記環状研摩体の固定縁は、その基
布を植設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法両側に
延長されて、その基布の一方の延長部を研摩体の側面に
沿った軸心方向に折り曲げられて、リング状のフランジ
片と積層されて固定され、他方の延長部の縁には絞縮さ
れる紐が組み込まれているのがよい。こうすると、研摩
布片の幅が広い環状研摩体の場合、コアホイールに対す
る装着時、一方の縁はリング状のフランジ片を備える側
をコアホイールの一側面に当てがって固定させるように
して、他方の縁は組み込まれている紐を絞縮させること
によりコアホイールの外周縁に沿わせるようにして、別
途押え部材によってその絞縮された固定縁部を挟み付け
ることで、幅広であっても全体としてのずれを防止する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明による回転研摩体の
具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。
【0020】図1に本発明に係る回転研摩体の一実施例
正面図が、図2に図1における環状研摩体の一部を拡大
して表す図が、図3に図1のA−A視縦断面図が、図4
に図3における要部の拡大断面図が、図5に図4のB−
B視一部切欠き側面図が、それぞれ示されている。
【0021】図1によって示される回転研摩体1は、所
要直径dで所要幅wのリムに形成されたコアホイール2
と、このコアホイール2の外周に被嵌して固定装着され
る環状研摩体10とで構成されている。なお、コアホイ
ール2に対して環状研摩体10は固定の手段を解くこと
により脱着可能にされている。
【0022】前記環状研摩体10は、所要幅の基布11
外面に、周知の研摩砥粒を布表面に付着させたサンドペ
ーパー状のものを所要寸法の短冊に整寸してなる研摩布
片12を多数枚、図2に例示するように、その表面(研
摩砥粒の付着面)の先端部12aが適量露出するように
してラップさせ、基端を接着剤により固定されて密着植
設され、環状に研摩層13が構成されるものである。し
たがって、基布11はその環状の研摩層13の内周部に
位置する構造になっている。また、環状の研摩層13を
構成する多数枚の研摩布片12は、前述のように基布1
1に固定された基端以外はフリーの状態にある。なお、
研摩層13の幅Wは、コアホイール2のリム2aの幅w
とほぼ同じ寸法とされるのがよい。
【0023】このようにされる環状研摩体10の基布1
1は、比較的厚手で強靭な織物が用いられ、環状研摩体
10の形成時において内径Dが前記コアホイール2の直
径dより僅かに大きい寸法となるように形成される。
【0024】さらに、前記環状研摩体10を構成する前
記基布11は、研摩層13の幅Wよりも一側方に延長さ
れて、その延長部11′(図4参照)を環状の研摩層1
3の形成後に軸心方向に折り曲げて、その折曲げ部11
aの外面に、リング状の別途薄板材(例えば板紙,ファ
イバーなど)で形成される固定リング14(本発明のフ
ランジ片に相当)を接着し、この固定リング14と前記
基布11の折曲げ部11aとによって固定縁15が形成
される。なお、前記基布11の折曲げ部11aは、折曲
げに際して正しく折り曲げられて固定リング14と接合
できるように切込んで形成される(図5参照)。
【0025】一方、コアホイール2は、前述のように所
要寸法の回転体で、そのリム2aの外周部にゴム質の材
料(例えばゴム,ポリウレタンなど)にてなる適宜厚み
の弾性層3が一体に形成されている。
【0026】このように構成される回転研摩体1は、使
用に際して所要の回転速度が得られる支持軸5にボス2
bに設けられる取付け孔2cをもって周知の手段でコア
ホイール2を取り付けられる。このコアホイール2の外
周に対して、前記構造の環状研摩体10を被嵌装着して
使用されるのであり、両者はその嵌め合い部、すなわち
コアホイール2の外径dに対して環状研摩体10の内径
Dが僅かに大きく形成されているので手動操作で嵌め合
わせることができる。
【0027】そのコアホイール2に対する環状研摩体1
0の被嵌装着時には、当然のことながら、固定縁15形
成部と反対の側から被嵌させ、固定縁15の内側面がコ
アホイール2の側面に当接する状態に嵌め合わせる。そ
の後において、別途用意される押え部材7(円板)をコ
アホイール2の支持軸5に支持させて前記環状研摩体1
0の固定縁15を外側からコアホイール2の側面に押し
付けるようにあてがい、例えば支持軸5端部に形成され
るネジ軸部5aにナット8を螺合させてその押え部材7
を締め付け固定させる。こうすることによって、環状研
摩体10は、その一側面に設けられた固定縁15をコア
ホイール2側面と押え部材7とによって固定され、かつ
基布11の内面とコアホイール2の外周部弾性層3との
接触によって、コアホイール2と一体的に装着される。
【0028】このようにされた回転研摩体1は、所要の
速度で回転して研摩加工のために、研摩層13に外力が
付加されても、コアホイール2の外周面と環状研摩体1
0の内周面とは前述のように手動操作での嵌め合いであ
るが、コアホイール2側の弾性層3と環状研摩体10の
基布11表面の粗面との接触により円周方向に対する高
摩擦力が発生するとともに、側部で基布11と一体の固
定縁15が押え部材7により固定されているので、スリ
ップや横ずれの発生がなく、正常に研摩加工を行うこと
ができる。
【0029】このようにされる回転研摩体1は、使用に
よって研摩層13における各研摩布片12の露出された
先端部12aが摩耗すると、順次内部から研摩部が繰り
出されて研摩機能を発揮する。やがて、研摩層13が大
きく消耗して使用不適当な状態になると、前記押え部材
7による固定縁15の押圧固定力を解いて、言換えると
押え部材7を取外して回転研摩体1を支持軸5から取外
し、コアホイール2から被嵌している環状研摩体10を
取外して、用意した新しい環状研摩体10と交換するこ
とで再び使用できることになる。
【0030】以上に説明した実施例では、コアホイール
2と環状研摩体10との嵌め合い部におけるすべり止め
の構成として、コアホイール2の外周部に弾性層3を一
体に設けるものであったが、図6に環状研摩体の他の実
施例一部拡大断面図で示されるように、その環状研摩体
10の基布11の内周面に弾性体(ゴム,ポリウレタン
など)による薄い弾性層16を設けるようにして、コア
ホイール2のリム2a外周はその構成材のままとするこ
ともできる。なお、このように構成する場合の環状研摩
体10の基本構成は前記実施例と同一である。
【0031】このように環状研摩体10側に弾性層16
を形成しておいても、使用に際しては、前記の要領でコ
アホイール2と組合せて同様に使用することができる。
【0032】また、コアホイール2と環状研摩体10と
の嵌め合い部における高摩擦発生層を構成するための他
の手段としては、図7に環状研摩体の基布内周面に弾性
体を点在させて付された態様の図で示されるように、例
えば基布11に、その製作工程でゴム質の有機材料を適
宜間隔で点在させて付着形成して、弾性層16′とする
ことができる。このような弾性層16′にあっても、環
状研摩体10をコアホイール2に被嵌して使用に供され
ると、その弾性層16′を形成する点在するゴム質の有
機材料がコアホイール2の周面との接触で高摩擦力が得
られ、スリップの発生を防止できる。このような方式を
採れば、基布の製作段階で弾性層が形成できるので、コ
ストを低減できるという利点がある。また、弾性層とし
て弾性材料を点在させて付着しておくことにより、環状
研摩体の装着時に全面的に弾性体が巻かれた状態のもの
での嵌め合いよりも抵抗が少なくて作業性がよいという
利点がある。
【0033】また、同様にして、環状研摩体10と反対
にコアホイール2の外周面に前述のようなゴム質の有機
材料を点在付着させることも実施の一例として可能であ
る。
【0034】また、研摩層13を幅広く構成する回転研
摩体1Aを構成する場合、図8に広幅の回転研摩体の要
部を示す図で表されるように、環状研摩体10Aにおけ
る研摩層13aの両側に基布11の一部をそれぞれ所要
寸法延長させて、その一方の延長部は前記実施例で説明
したように固定縁15を形成され、他方の延長部の縁部
17は、巻縁に縫製してその内部に紐18を通してお
く。なお、この回転研摩体1Aにおいても、基本的構成
については前記実施例のものと同様であるので説明に必
要な部分以外について各部の詳細な説明を省略し、前記
例と同一もしくは同様の部分については同一の符号を付
すにとどめる。
【0035】このように構成される環状研摩体10Aは
それに対応する広幅のリムを備えるコアホイール2Aに
被嵌して、固定縁15をそのコアホイール2Aの一側面
にあてがい、他方の紐18を仕込んだ縁部17でその紐
18を引いて絞縮させる。こうすることで、固定縁15
を備えない側をコアホイールの他方の縁部2bに添わせ
ることができる。以後、当該側面に押え部片7Aを押し
当てて押えネジ,固定ボルトなど回転研摩体1Aが回転
支持される構造に対応した固定手段によって環状研摩体
10Aの基布11の両側で固定することにより、コアホ
イールと一体化させることができ、幅広い研摩層を備え
た回転研摩体1Aとすることができる。なお、その環状
研摩体10Aを交換する場合は、装着時と逆の操作で行
うことができる。なお、前記紐18に代えて、縁部16
に輪にしたゴム紐を挿入して、そのゴム紐で装着時端部
を絞縮させるようにしてもよい。
【0036】上述のように、本発明に係る回転研摩体
は、その構成上比較的大型の回転研摩体として製作する
にあたり、コアホイールと環状研摩体とを分離すること
ができるので、製作が容易であり、コストの低減を図る
ことができる。また、使用後は研摩体のみの交換で済
み、従来の一体型のものに比べて著しく経済効果を高め
られる。しかも、使用済みの研摩体は金属物を含まない
ので焼却処分ができ、産業廃棄物の発生を防止できると
いう副次的効果を奏するのである。なお、本発明の趣旨
に則すれば、コアホイールと環状研摩体との組合せが可
能な範囲で小径の回転研摩体にも適用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る回転研摩体の一実施例正
面図である。
【図2】図2は、図1における環状研摩体の一部を拡大
して表す図である。
【図3】図3は、図1のA−A視縦断面図である。
【図4】図4は、図3における要部の拡大断面図であ
る。
【図5】図5は、図4のB−B視一部切欠き側面図であ
る。
【図6】図6は、環状研摩体の他の実施例一部拡大断面
図である。
【図7】図7は、環状研摩体の基布内周面に弾性体を点
在させて付された態様の図である。
【図8】図8は、広幅の回転研摩体の要部を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1A 回転研摩体 2,2A コアホイール 3,16,16′ 弾性層 5 支持軸 7,7A 押え部材 10,10A 環状研摩体 11 基布 11a 折曲げ部 12 研摩布片 12a 研摩布片の先端部 13,13a 研摩層 15 固定縁 17 縁部 18 紐

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要幅の基布外面に多数枚の研摩布片を
    先端部が適量露出するようにラップさせて密着植設して
    なる環状研摩体と、この環状研摩体を外周部に被嵌支持
    するコアホイールとを含み、前記環状研摩体とコアホイ
    ールとの嵌め合い面には高摩擦発生層が設けられ、かつ
    前記環状研摩体の少なくとも一方の側面部には前記コア
    ホイールの側面に接して外部からの押え部材により固定
    される固定縁部が前記基布と一体に設けられていること
    を特徴とする回転研摩体。
  2. 【請求項2】 所要幅で多数枚の研摩布片を先端の一部
    を露出させるようにラップさせて基布上に密着植設して
    環状に構成されて、コアホイールに対して着脱可能に被
    嵌装着される環状研摩体であって、少なくとも一側面に
    は内径方向に形成される固定縁が前記基布と一体的に設
    けられ、コアホイールとは高摩擦発生層を介在させて被
    嵌して側面部で前記固定縁をそのコアホイールに取付け
    られる押え部材により押圧固定される構成であることを
    特徴とする回転研摩体。
  3. 【請求項3】 前記高摩擦発生層は、前記コアホイール
    の外周に形成された弾性体と、前記環状研摩体の内周を
    形成する基布とによって構成される請求項1または2に
    記載の回転研摩体。
  4. 【請求項4】 前記高摩擦発生層は、前記コアホイール
    の外周面と、前記環状研摩体の内周に形成される弾性体
    とによって構成される請求項1または2に記載の回転研
    摩体。
  5. 【請求項5】 前記弾性体は、ゴム質の有機材を点在さ
    せてコアホイールの外周面または環状研摩体の内周面に
    形成されている請求項3または4に記載の回転研摩体。
  6. 【請求項6】 前記環状研摩体の固定縁は、その基布を
    植設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法少なくとも
    一方へ延長させ、その基布の延長部が研摩体の側面に沿
    った軸心方向に折り曲げられて形成される請求項1また
    は2に記載の回転研摩体。
  7. 【請求項7】 前記環状研摩体の固定縁は、その基布を
    植設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法一方へ延長
    させて、その基布の延長部を研摩体の側面に沿った軸心
    方向に折り曲げられて、リング状のフランジ片と積層さ
    れて固定されている請求項1または2に記載の回転研摩
    体。
  8. 【請求項8】 前記環状研摩体の固定縁は、その基布を
    植設される研摩布片の幅寸法よりも所要寸法両側に延長
    されて、その基布の一方の延長部を研摩体の側面に沿っ
    た軸心方向に折り曲げられて、リング状のフランジ片と
    積層されて固定され、他方の延長部の縁には絞縮される
    紐が組み込まれている請求項1または2に記載の回転研
    摩体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009088121A1 (en) * 2008-01-10 2009-07-16 Sung Ho Wang Jig for fixing grinder band
JP2013059828A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Jfe Steel Corp トップロール研磨装置

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