JP2001061778A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2001061778A
JP2001061778A JP24566599A JP24566599A JP2001061778A JP 2001061778 A JP2001061778 A JP 2001061778A JP 24566599 A JP24566599 A JP 24566599A JP 24566599 A JP24566599 A JP 24566599A JP 2001061778 A JP2001061778 A JP 2001061778A
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JP
Japan
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base
fixing
suction
chassis member
fixing plate
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JP24566599A
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English (en)
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Yasuta Ishibiki
康太 石引
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外装ケースから突出した口金部材の取付け強度
が高く、外装ケースからの口金の突出量にばらつきがな
く、外装ケースと口金部材とのシールが確実で、軽量
で、安価な内視鏡装置を提供することにある。 【解決手段】内視鏡の外装を形成する外装ケースと、こ
の外装ケースから突出する口金部材とを設けた内視鏡装
置において、前記外装ケースとしてのコネクタケース2
2の内部に配設され外表面に開口した固定部材収容部1
03を有する樹脂製の第二シャーシ部材27と、前記第
二シャーシ部材27の固定部材収容部103に収容さ
れ、固定部材収容部103の一部を付勢する弾性変形部
107を備えた吸引口金15を固定するための金属製の
吸引口金固定板105とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の外装を
形成する外装ケースから突出して設けられる口金部材の
構造を改良した内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の操作部に接続されたユニバーサ
ルコードのコネクタ部には、例えば、特開平8−211
307号公報に示すように、送気口金、送水口金、吸引
口金等の各種口金部材やアース端子等が設けられてい
る。
【0003】前記コネクタ部は、合成樹脂によって一体
成形された外装ケースの内部に本体ブロックを設け、こ
の本体ブロックに前記送気口金、送水口金、吸引口金等
の各種口金部材やアース端子等が固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−211307号公報のように、送気口金、送水口
金、吸引口金等の口金部材やアース端子等を固定する本
体ブロックを金属にて形成した場合にはコネクタ部が重
くなり、操作性が悪いとともに、高価になるという不具
合がある。
【0005】本体ブロックを樹脂にて形成した場合に
は、各口金にストレスを受けた際に口金の取付け部に応
力が集中するため、取付け部が破損するという不具合が
ある。
【0006】そこで、前述した問題を解決するために本
体ブロックを樹脂にてモールド成形し、強度の高い金属
にて各口金を固定する固定部材を設け、この固定部材を
本体ブロックに接合する場合には、これらの組み付け誤
差により、各口金の外装ケースからの突出量がばらつい
て口金に接続されるべき外部装置との接続に不具合が生
じたり、各口金と外装ケースとのシール部の位置がずれ
てシールが確実に行えないという不具合がある。
【0007】さらに、組み付け誤差をなくすためには組
み立てが非常に煩雑となり高価になる。また、固定部材
と本体ブロックをインサート成形した場合には成形費が
非常に高くなり、また設計の制約が増えてスペース的に
不利になるという不具合がある。
【0008】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、外装ケースから突出
した口金部材の取付け強度が高く、外装ケースからの口
金の突出量にばらつきがなく、外装ケースと口金部材と
のシールが確実で、軽量で、安価な内視鏡装置の提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、内視鏡の外装を形成する外装ケース
と、この外装ケースから突出する口金部材とを設けた内
視鏡装置において、前記外装ケースの内部に配設され外
表面に開口した固定部材収容部を有する樹脂製のシャー
シ部材と、前記シャーシ部材の固定部材収容部に収容さ
れ、固定部材収容部の一部を付勢する弾性変形部を具備
した前記口金部材を固定するための金属製の口金固定部
材とを具備することを特徴とする。
【0010】前記構成によれば、口金部材に外力が加わ
った場合には強度の高い口金固定部材が局部的に力を受
ける。しかし、口金固定部材と固定部材収容部の接触面
積は充分に大きいのでシャーシ部材に局部的に過大な力
が加わらない。
【0011】このため、口金部材に大きな力が加えられ
ても口金固定部材及びシャーシ部材が破損することがな
い。また、口金固定部材が弾性変形部の弾性力により固
定部材収容部に密着するため、口金固定部材及び口金部
材のシャーシ部材に対する口金部材の軸方向の位置決め
が確実におこなえる。このため、外装ケースからの口金
部材の突出量がばらつかない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0013】図1は内視鏡装置の全体構成を示す斜視図
である。内視鏡装置1は内視鏡2と内視鏡2が接続され
る光源装置3と内視鏡2と信号ケーブル4を介して接続
されるビデオプロセッサ5とビデオプロセッサ5から出
力された内視鏡像を表示するモニタ6から構成されてい
る。
【0014】内視鏡2は可撓性を有する細長の挿入部7
と挿入部7の基端側に接続された操作部8と操作部8の
側部から延出された可撓性を有する連結コード9と連結
コード9の端部に接続され、光源装置3と着脱自在に接
続されるコネクタ部10とから構成されている。操作部
8と連結コード9との接続部及び連結コード9とコネク
タ部10との接続部には接続部の折れ止め機能を有する
折れ止め部9a,9bが設けられている。
【0015】挿入部7の先端部には図示しない観察光学
系、照明光学系、送気送水ノズル、吸引口と観察視野の
前方に向けて送水をするための前方送水口11が設けら
れている。
【0016】コネクタ部10には前記送気送水ノズルか
ら送水を行うために送水タンク12に接続される送水タ
ンク加圧口金13及び液体供給口金14と、前記吸引口
より吸引を行うために図示しない吸引源と接続される吸
引口金15と、高周波漏れ電流を焼灼用電源に帰還させ
るためのアース端子口金16と、前記前方送水口11よ
り送水を行うための図示しない送水手段と接続される、
前方送水口11と連通した注入口金17が設けられてい
る。
【0017】コネクタ部10の側面には内部に信号接点
を有し、前記信号ケーブル4と着脱自在に接続される電
気コネクタ部18が設けられている。
【0018】図2及び図3にコネクタ部10の構成を示
す。コネクタ部10はコネクタケース22を備えてい
る。コネクタケース22は光源装置3側の第一開口部2
3と操作部8側の第二開口部24とこれらの開口と略直
する方向に開口した第三開口部25が設けられている。
コネクタケース22は変性ポリフェニレンオキシドやポ
リサルホン等の合成樹脂等を用いた射出成形により形成
されている。
【0019】コネクタケース22の内部には第一開口部
23側に嵌挿された第一シャーシ部材26、第二開口部
24側に嵌挿された第二シャーシ部材27、第三開口部
25側に嵌挿された第三シャーシ部材28が連接して設
けられシャーシ体を形成している。
【0020】第三シャーシ部材28にはライトガイドフ
ァイバ29、信号線30等を挿通する溝部31が設けら
れている。第三シャーシ部材28はアルミダイキャスト
により形成されており、その表面にはクロメート等の導
電性の表面処理がなされている。
【0021】第三シャーシ部材28の第三開口部25側
にはコネクタケース22と嵌合するベース本体32が設
けられている。ベース本体32はアルミニウム等の金属
で形成されており、耐食性の良い蓚酸アルマイト等の表
面処理がなされている。
【0022】ベース本体32には雌ねじ部33が設けら
れており、第三シャーシ部材28とベース本体32は複
数のビス34にて接続固定されている。ベース本体32
の外周部と内視鏡2の内周部の間にはOリング35aが
設けられており、これらの間の水密が保たれている。
【0023】なお、第三シャーシ部材28がダイキャス
ト成形品のため、ダイキャスト成形品特有の巣からの水
漏れを防ぐため、切削加工等により形成したベース本体
32をコネクタ部外部とのシール部分に設けるように構
成している。
【0024】第三シャーシ部材28にベース本体32を
アルミダイキャスト成形によって一体に形成してもよい
が、この場合はダイキャスト成形品にアクリル樹脂等の
有機系含浸処理剤や水ガラス等の無機系含浸処理剤等を
用いた含浸処理によって、ダイキャスト成形時に形成さ
れてしまう巣を封止する。この構成によれば外部に露出
したダイキャスト部品においてもシールを保つことがで
きる。この構成ではベース本体32の部品加工費と第三
シャーシ部材28とベース本体32の組立費を削減でき
るため、安価にすることができる。
【0025】電気コネクタ部18はベース本体32に嵌
合している。電気コネクタ部18のコネクタ口金21に
はフランジ部168が設けられている。ベース本体32
には雌ねじ部167が設けられており、フランジ部16
8がビス166にて固定されている。コネクタ口金21
の外周部とベース本体32の内周部の間にはOリング1
69が設けられており、これらの間の水密が保たれてい
る。第一シャーシ部材26はビス36により、第三シャ
ーシ部材28に固定されている。
【0026】第一開口部23の開口端にはリング受け部
材37が設けられている。リング受け部材37の外周部
にはCリング状のリング部材38が嵌着されている。リ
ング部材38によりコネクタ部10は光源装置3に着脱
自在に固定される。
【0027】図3に示すように、第一シャーシ部材26
には加圧口金39が嵌合しており、筒状の加圧口金固定
部材40が外嵌しており、加圧口金固定部材40を加圧
口金39と第一シャーシ部材26、加圧口金固定部材4
0とリング受け部材37が突き当たるまで締め込むこと
により、これらが固定される。
【0028】ライトガイド口金21には雄ねじ部が設け
られており、第一シャーシ部材26には雌ねじ部が設け
られており、これらの螺合によりリング受け部材37は
コネクタ口金21と第一シャーシ部材26には挟み込ま
れてこれらが固定されている。リング受け部材37の外
周部と第一開口部23の内周部の間にはOリング35b
が設けられており、これらの間がシールされている。
【0029】図3に示すように、第二開口部24の開口
端には接続部材75が設けられている。第二シャーシ部
材27には穴部76aと3つの穴部76bが設けられて
いる。また、接続部材75には前記穴部76bと相対す
る位置に穴部76cが設けられている。
【0030】穴部76aには短ビス77が、穴部76
b,穴部76cには長ビス78が挿通されており、各ビ
スは第三シャーシ部材28の雌ねじ部79に螺合し、第
三シャーシ部材28と第二シャーシ部材27と接続部材
75が当接した位置まで締め込まれてこれらが一体に固
定されている。
【0031】各ビス77,78と雌ねじ部79の間には
接着剤が塗布されており、これらは強固に固定されてい
る。接続部材75の外周部と第二開口部24の内周部の
間にはOリング35cが設けられており、これらの間を
シールしている。
【0032】以上に示したように、第一シャーシ部材2
6、第二シャーシ部材27、第三シャーシ部材28とリ
ング受け部材37、接続部材75、ベース本体32が接
続固定されてコネクタケース22の内部にシャーシ体を
形成し、各Oリングがコネクタケース22の各開口部と
シャーシ体とのシールを確保している。
【0033】第二シャーシ部材27は変性ポリフェニレ
ンオキシド、ポリサルフォン、ポリフェニレンサルファ
イド等の耐薬品性の良い樹脂を用いた射出成形により形
成されている。
【0034】図4及び図5に示すように、第二シャーシ
部材27には前記加圧口金39と連通した、気体供給路
41、加圧路42、送気路43とが設けられている。ま
た、送水路44が設けられている。これらのポートは第
二シャーシ部材27の成形時に成形金型によって形成さ
れている。
【0035】送気路43,送水路44内のベント部59
a,59bは、図5に示すように互いに外径寸法が同じ
で先端を45度に斜めに形成され、これらを突き当てた
場合に外側のRが成形ピンの半径と同寸法に形成された
成形ピンA部44aと成形ピンB部44bとを突き当て
て形成している。このため、ベント部59a,59bに
は段差や凹凸が生じない。このため、ポート内の洗滌性
が良好である。
【0036】また、直交する2つの管路の接合部外側を
R形状としたので、汚れがたまらず、洗滌性が良好であ
る。
【0037】気体供給路41の内径は加圧路42,送気
路43の内径よりも小さな径に設定されている。図4に
示すように気体供給路41を形成するための成形ピンC
部41aは成形ピンB部44bよりも外径が小さく形成
されており、成形ピンC部41aの先端は成形ピンB部
の外径に隙間なく突き当たるように形成されている。こ
のため、両方のピンの位置がずれることがなく、また、
各ピンの接合部すなわち各管路の接合部を凹凸なく形成
できる。このため、ポート内の洗滌性が良好である。
【0038】また、各ポート内には成形後に各ポート開
口からナイロンビーズやコーン等の研磨剤を高圧気体に
て吹き付けるショットブラスト処理が行われ、各ポート
内の成形ピンの合わせ面に生じるバリや、微少な段差が
除去されている。このため、ポート内の洗滌性が良好で
ある。
【0039】気体供給路41,加圧路42,送気路4
3,送水路44はレイアウトの関係上それぞれ開口部を
異なる方向に設ける必要がある。従来は切削加工により
各方向から孔をあけて、孔を連通させることにより各ポ
ートを形成していた。このため、ポート内の各孔の交差
部には段差や凹凸ができてしまいポート内の洗滌に手間
がかかっていた。また、部品加工費が高価であった。
【0040】本実施形態の構成によれば複雑な管路を二
次加工なしで、射出成形のプロセスのみにより形成する
ことができ、高精度かつ安価に部品を作成することがで
きる。
【0041】図4に示すように、気体供給路41の開口
部の口金挿入部45aには気体供給口金46が嵌入して
いる。気体供給口金46の外周部と口金挿入部45aの
内周部の間にはOリング47aが設けられており、これ
らの間をシールしている。
【0042】気体供給口金46の先端側開口のテーパ部
48にはPTFEからなる気体供給チューブ49が外嵌
しており、気体供給チューブ49とテーパ部48の界面
には接着剤が塗布されている。また、気体供給チューブ
49の外周部に糸を縛って締め付けた後、糸に接着剤が
塗布されており、気体供給チューブ49とテーパ部48
は強固に固定されている。
【0043】気体供給チューブ49の他端側は図3に示
すように、前記第三シャーシ部材28の溝部31に挿通
されて、前記加圧口金39の端部に上記気体供給口金4
6と同様に接着にて固定されている。
【0044】図5に示すように、送気路43の開口部の
口金挿入部50bには送気口金51が嵌入されている。
送気口金51の外周部と口金挿入部50bの内周部の間
にはOリング47bが設けられており、これらの間をシ
ールしている。Oリング47bよりも先端側の送気口金
51の外周部と口金挿入部50bの内周部の間には接着
剤が塗布されてこれらは固定されている。
【0045】送水路44の開口部の口金挿入部50cに
は送水口金52が嵌入されている。送水口金52の外周
部と口金挿入部50cの内周部の間にはOリング47c
が設けられており、これらの間をシールしている。Oリ
ング47cよりも先端側の送水口金52の外周部と口金
挿入部50cの内周部の間には接着剤が塗布されてこれ
らは固定されている。
【0046】接続部材75には前記口金挿入部50b,
50cに相対する位置に口金固定部53b,53cが設
けられている。
【0047】図5及び図7に示すように、送気口金51
と送水口金52には円筒部を一部切り欠いて平面部が設
けられた回転止め部54b,54cが設けられている。
一方口金固定部53b,53cは回転止め部54b,5
4cと略同一の形状に形成されており、これらは嵌合し
ており、嵌合部の隙間には硬化時に硬質となる接着剤が
充填されている。
【0048】図5に示すように、送気口金51の操作部
8側の端部には送気チューブ55が外嵌している。送気
チューブ55の端部にはテーパ管56が外嵌され、テー
パ管56はテーパ締め管57で送気口金51に締め付け
られており、送気チューブ55が着脱自在に接続固定さ
れている。同様にして送水口金52には送水チューブ5
8が接続されている。送気チューブ55,送水チューブ
58は図示しない操作部8に設けられた送気送水シリン
ダに接続されている。
【0049】内視鏡のリペアの際にはテーパ締め管57
の着脱により、送気口金51と送気チューブ55、送水
口金52と送水チューブ58を脱着する。テーパ締め管
57を緩める際やテーパ締め管57を締め付ける際には
送気口金51,送水口金52に回転力が加わるが、口金
固定部53b,53cが回転止め部54b,54cに嵌
合し、隙間には硬質の接着剤が充填されて、回転止めが
なされているので、送気口金51,送水口金52と口金
挿入部50b,50cの隙間の接着部には力が加わらな
いためこれらの接合が外れることがない。
【0050】加圧路42の開口部の口金挿入部50dに
は送水タンク加圧口金13が嵌入されている。加圧口金
13の外周部と口金挿入部50dの内周部の間にはOリ
ング47dが設けられており、これらの間をシールして
いる。Oリング47dよりも先端側の外周部と口金挿入
部50dの内周部の間には接着剤が塗布されてこれらは
固定されている。
【0051】送水路44の開口部の口金挿入部50eに
は液体供給口金14が嵌入されている。液体供給口金1
4の外周部と口金挿入部50eの内周部の間にはOリン
グ47eが設けられており、これらの間をシールしてい
る。Oリング47eよりも先端側の液体供給口金14の
外周部と口金挿入部50eの内周部の間には接着剤が塗
布されてこれらは固定されている。
【0052】第二シャーシ部材27には送水タンク加圧
口金13,液体供給口金14の取り付け面側に送水タン
ク加圧口金13,液体供給口金14の軸方向と略直交す
る方向に設けられ、開口部62を有する固定板収容部6
3が設けられている。固定板収容部63には口金固定板
64が挿入されている。
【0053】口金固定板64には前記口金挿入部50
d,50eと相対する位置に送水タンク加圧口金13及
び液体供給口金14を固定するための雌ねじ部65d,
65eが設けられている。
【0054】コネクタケース2には第二シャーシ部材2
7の口金挿入部50d,50eとそれぞれ対応する位置
に開口部66d,66eが形成されている。
【0055】送水タンク加圧口金13には口金固定板6
4の雌ねじ部65dと螺合する雄ねじ部67dが形成さ
れており、送水タンク加圧口金13は雌ねじ部65dと
雄ねじ部67dの螺合により、締め込まれることにとも
ない、送水タンク加圧口金13の基端部が第二シャーシ
部材27に当接し、口金固定板64が固定板収容部63
のコネクタケース22側の内壁に当接することにより、
口金固定板64を介して第二シャーシ部材27に固定さ
れている。雌ねじ部65dと雄ねじ部67dの間には接
着剤が塗布されて、これらは強固に固定されている。
【0056】送水タンク加圧口金13のフランジ部68
dにはカシメ穴70dが設けられている。フランジ部6
8dの外周部と開口部66dの間にはOリング74dが
設けられており、これらの間をシールしている。
【0057】液体供給口金14には口金固定板64の雌
ねじ部65eと螺合する雄ねじ部67eが形成されてお
り、液体供給口金14は雌ねじ部65eと雄ねじ部67
eの螺合により、締め込まれることにともない、液体供
給口金14の基端部が第二シャーシ部材27に当接し口
金固定板64が固定板収容部63のコネクタケース22
側の内壁に当接することにより、口金固定板64を介し
て第二シャーシ部材27に固定されている。雌ねじ部6
5eと雄ねじ部67eの間には接着剤が塗布されて、こ
れらは強固に固定されている。
【0058】液体供給口金14にはフランジ部68eが
設けられており、フランジ部68eにはカニメ穴70e
が設けられている。
【0059】液体供給口金14には送水タンク口金スト
ッパ71が外嵌し、液体供給口金14と送水タンク口金
ストッパ71の間にはOリング69が設けられており、
これらの間をシールしている。送水タンク口金ストッパ
71の基端側外周と開口部66eの間にはOリング74
eが設けられており、これらの間をシールしている。
【0060】送水タンク口金ストッパ71には口金固定
ナット72が内嵌している。口金固定ナット72の雌ね
じ部は液体供給口金14の雄ねじ部に螺合している。
【0061】口金固定ナット72と液体供給口金14の
螺合部、送水タンク口金ストッパ71と口金固定ナット
72の間、送水タンク口金ストッパ71とフランジ部6
8eの間には接着剤が塗布されており、送水タンク口金
ストッパ71が液体供給口金14に固定されている。口
金固定ナット72にはカニメ穴70fが設けられてい
る。
【0062】液体供給口金14の開口部の内径は液体供
給口金14,送水路44,送水チューブ58の内径より
も小さく形成されている。このため、開口部から異物等
が侵入した場合でも、開口部を通過するものの大きさは
前記の連通した送水流路の径よりも小さいため送水流路
内で詰まることがない。
【0063】次に、図6、図9、図10に吸引管路系の
構成を示し、図9は図6におけるA−A線に沿う断面
図、図10は図6におけるB−B線に沿う断面図であ
る。第二シャーシ部材27には吸引パイプ101を挿通
する吸引パイプ挿通穴102が形成されている。また、
吸引パイプ挿通穴102に連通し、吸引口金15の外径
と略同一の内径を有する位置決め穴172が設けられて
いる。
【0064】また、吸引パイプ挿通穴102の軸方向と
略直交する方向に設けられた固定板収容部103が形成
されている。固定板収容部103は第二シャーシ部材2
7の外表面に開口した開口部104を有している。固定
板収容部103には吸引口金固定板105が挿入されて
いる。
【0065】図11に吸引口金固定板105の構成を示
す。吸引口金固定板105は3つの切り欠き部106が
設けられており、外側の3つの切片が曲げられて図中の
矢印方向に弾性変形可能な弾性変形部107が形成され
ている。その他の部分には肉厚が均等に形成された平面
部115が設けられている。
【0066】平面部115の厚さt1は固定板収容部の
厚みt2よりも小さく形成されている。平面部115の
底面から弾性変形部107の先端までの幅t3はt2よ
りも大きく形成されている。
【0067】平面部115には吸引パイプ挿通穴102
に相対する位置に穴部108が設けられている。穴部1
08は幅が吸引パイプ101の先端部の径よりも大き
く、図9に示す、吸引パイプ101に設けられたフラン
ジ部109の径及び吸引パイプ101に外嵌した前記吸
引口金15の径よりも小さい長円形状に形成されてい
る。
【0068】吸引口金固定板105は例えば0.8mm
〜1.5mm程度の厚さのステンレス鋼やバネ用ステン
レス鋼等の板材を用いて、前記の外形状の打ち抜き加工
と曲げ加工を板金プレス成形にて形成されている。
【0069】吸引口金固定板105が固定板収容部10
3に収容した状態では弾性変形部107が弾性変形状態
で平面部115が固定板収容部103の内壁に接する形
に付勢されて固定されている。この状態で密着している
吸引口金固定板105と固定板収容部103の内壁の界
面には接着剤が塗布されている。また、この状態で隙間
が空いている部分には、硬化時に硬質となる接着剤が充
填されている。
【0070】図10に示すように吸引口金固定板105
を第二シャーシ部材27に組み付ける際には平面部11
5の両面に接着剤を塗布した後、手指またはペンチ状の
治具にて弾性変形部107の弾性力に抗して弾性変形部
107を変形させながら開口部104から固定板収容部
103に図中矢印方向に挿入し、固定板収容部103の
側方の内壁に突き当たるまで挿入する。
【0071】次に、固定板収容部103に連通し第二シ
ャーシ部材27の外表面に開口した接着剤充填穴171
より接着剤を装填し、平面部115と固定板収容部10
3内壁との隙間に接着剤を完全に充填し、硬化させてい
る。
【0072】図6に示すように、吸引パイプ101には
雄ねじ部241、吸引口金15には雌ねじ部242が設
けられており、これらは螺合しており、これらの隙間に
は接着剤が塗布されて、強固に固定されている。
【0073】雄ねじ部241と雌ねじ部242を締め込
むことにより吸引口金15の端部と吸引口金固定板10
5と吸引パイプ101のフランジ部109と吸引口金固
定板105の平面部が当接して吸引口金固定板105を
挟み込むことで吸引口金15の軸方向の位置が位置決め
されて吸引パイプ101に固定されている。
【0074】この場合、吸引パイプ101の吸引口金1
5側の端部と吸引口金15の間には隙間が生じるが、こ
の隙間には接着剤が充填されており、これらの境界面に
は隙間がない構成になっている。
【0075】吸引パイプ101の雄ねじ部241の基端
側にはOリング溝が設けられており、吸引口金15の外
周との隙間にOリング120aが設けられており、これ
らの間をシールしている。
【0076】コネクタケース22には吸引パイプ挿通穴
102に相対する位置に開口部121が設けられてお
り、吸引口金15が挿通されている。これらの間にはO
リング120bが設けられており、これらの間をシール
している。また、Oリング120bの周囲には接着剤が
塗布されている。
【0077】なお、吸引口金15と吸引パイプ101の
各内径は略同一に設定されており、これらの境界に段差
がない構成となっている。
【0078】吸引パイプ101の操作部8側の端部には
雄ねじ部110とテーパ部111が設けられている。テ
ーパ部111には吸引チューブ112が外嵌しており、
この外側にはテーパ管113が外嵌している。
【0079】締め管114が雄ねじ部110と螺合して
おり、テーパ管113と吸引チューブ112が吸引パイ
プ101に着脱自在に固定されている。吸引チューブ1
12の操作部側8の端部は図示しない吸引シリンダに接
続されている。
【0080】図7に示すように、吸引パイプ101には
円筒の外形状を一部切欠かれた平面部115が設けられ
ている。平面部115には平面部115の幅と略同一の
幅に形成された位置決め部116を有する吸引パイプ固
定板117が外嵌している。
【0081】図5に示すように,吸引パイプ固定板11
7には穴部118が設けられている。穴部118はワッ
シャ一体ビス119のビス部分の径よりも大きく、ワッ
シャ部の径よりも小さく形成されている。
【0082】図5に示すように、吸引パイプ固定板11
7はワッシャ一体ビス119にて接続部材75に固定さ
れている。吸引パイプ固定板117と接続部材75との
間には接着剤が塗布されて強固に固定されている。
【0083】次に、作用について説明する。
【0084】吸引口金15に外力が加わった場合には強
度の高い金属製の吸引口金固定板105は局部的に大き
な力を受けるが、吸引口金固定板105と第二シャーシ
部材27との接触面積は充分に大きいので第二シャーシ
部材27に局部的に過大な力が加わることがない。
【0085】このため、吸引口金15に大きな力が加え
られても吸引口金固定板105及び第二シャーシ部材2
7が破損することがない。
【0086】吸引口金固定板105の平面部115が弾
性変形部107の弾性力により固定板収容部103の内
壁に密着するため、吸引口金固定板105及び吸引口金
15の第二シャーシ部材27に対する吸引口金15の軸
方向の位置決めが確実に行える。
【0087】このため、コネクタケース22の開口部1
21と吸引口金15に外嵌したOリング120bとの位
置ずれがないのでシールが確実に行える。また、吸引口
金15のコネクタケース22からの突出量にばらつきが
生じないため、吸引源と接続するための図示しない吸引
チューブの接続が確実である。
【0088】また、吸引口金固定板105を第二シャー
シ部材27に組付ける際に接着剤が硬化するまでの間に
吸引口金固定板105が動いてしまうことがないので吸
引口金固定板105を固定しておく手間がかからない。
【0089】第二シャーシ部材27を樹脂による射出成
形にて形成し、吸引口金固定板105を板金プレス加工
にて形成しているため、部品費が安価となる。また、軽
量となる。
【0090】従って、前記実施形態によれば、吸引口金
の取付け強度が強く、吸引チューブとの接続に不具合が
なく、吸引口金とコネクタケースの間のシールが確実
で、軽量で、組立費及び部品費の安価な内視鏡が提供で
きるという効果がある。
【0091】図4及び図9にアース端子口金16と第二
シャーシ部材27の固定構造を示す。
【0092】第二シャーシ部材27にはアース端子口金
16を挿通するアース端子口金挿通穴122が形成され
ている。第二シャーシ部材27にはアース端子口金16
の取付け面側にアース端子口金挿通穴122の軸方向と
略直交する方向に設けられた固定板収容部123が設け
られている。固定板収容部123は操作部8の外表面に
開口部124を有している。
【0093】固定板収容部123にはステンレス等の金
属により形成されたアース端子口金固定板125が収容
されている。アース端子口金固定板125には第二シャ
ーシ部材27のアース端子口金挿通穴122と相対した
位置にアース端子口金16を固定するための雌ねじ部1
26が設けられている。
【0094】コネクタケース22には第二シャーシ部材
27のアース端子口金挿通穴122と相対する位置に開
口部127が形成されている。アース端子口金16には
アース端子口金固定板125の雌ねじ部126と螺合す
る雄ねじ部128が設けられている。
【0095】アース端子口金16にはフランジ部129
が設けられている。第二シャーシ部材27のアース端子
口金挿通穴122の外表面側には平面部130が設けら
れている。
【0096】アース端子口金16の雄ねじ部128がア
ース端子口金固定板125の雌ねじ部126にねじ込ま
れることにより、アース端子口金16のフランジ部12
9と第二シャーシ部材27の平面部130とが当接し、
アース端子口金固定板125が固定板収容部123のコ
ネクタケース22側の内壁に当接することにより、アー
ス端子口金16がアース端子口金固定板125を介して
第二シャーシ部材27に固定されている。
【0097】アース端子口金16の雄ねじ部128とア
ース端子口金固定板125の雌ねじ部126の間、アー
ス端子口金16のフランジ部129と第二シャーシ部材
27の平面部130の間には接着剤が塗布されており、
これらは強固に固定されている。フランジ部129の外
周部と開口部127の間にはOリング131が設けられ
ており、これらの間をシールしている。
【0098】図12、図13にコネクタ部10の外観を
示す。図13は図12におけるC矢視図である。図13
に示すように、アース端子口金16はコネクタケース2
2の太径部外形状の投影面よりも内側になるように突出
量を設定している。このため、コネクタ部10をどのよ
うな方向に向けて置いた場合でも、アース端子口金16
が置き場所に当たらないためアース端子口金16が破損
することがない。
【0099】図4、図7に示すように、アース端子口金
固定板125は接続部材75の操作部8側の面に沿う形
に略90度に曲げられた接続部材固定部132が設けら
れており、更に図3、図8に示すように、接続部材固定
部132に対して略90度に曲げられた雌ねじ部133
を有する導通ねじ部134が設けられている。導通ねじ
部134の近傍には他の部分よりも細く形成された変形
部147aが設けられている。
【0100】接続部材75には導通ネジ部134の幅と
略同一の幅の切り欠きが形成された位置決め部136が
設けられており、導通ねじ部134が嵌入している。
【0101】図3、図7に示すように、接続部材固定部
132には雌ねじ部137が設けられており、ワッシャ
一体ビス138にて一端を操作部8に接続されて操作部
8と導通した導通電線139が固定され、導通電線13
9と接続部材固定部132は電気的に導通している。
【0102】図3、図8に示すように、接続部材75の
操作部側の外周には円筒状の接続シャーシ部材141が
外嵌している。接続シャーシ部材141はアルミダイキ
ャストにて形成され、外表面には導電性のクロメート処
理等の表面処理が施されている。
【0103】接続シャーシ部材141と接続部材75は
ビス142にて接続固定されている。接続シャーシ部材
141には皿モミ穴143が設けられている。皿モミ穴
143に挿入されたビス144は導通ねじ部134の雌
ねじ部133に螺合して、ビス144の締込みにより変
形部147aが変形して接続シャーシ部材141と導通
ねじ部134が当接して固定されている。
【0104】図7、図14に示すように、接続部材固定
部132にはビス穴145が設けられており、ビス穴1
45には導通用ビス146が挿通されている。導通用ビ
ス146は第二シャーシ部材27の穴部76bに挿通さ
れて、先端部は第三シャーシ部材28に設けられた雌ね
じ部79に螺合している。
【0105】接続部材固定部132のビス穴145の付
近には他の部分よりも細く形成された変形部147bが
設けられており、導通用ビス146を雌ねじ部79bに
締め込んだ際に変形部147bが変形して第三シャーシ
部材28と第二シャーシ部材27と接続部材75と接続
部材固定部132が当接した状態で固定されている。
【0106】図15に示すように、接続シャーシ部材1
41の端部には連結コード9の端部の口金部がビス65
により接続固定されている。接続シャーシ部材141の
外側にはケーシング148が外嵌しており、ケーシング
148の連結コード9側には折れ止め部材170が外嵌
している。ケーシング148の小径部149は折れ止め
部材170に嵌合しており、これらの間にはOリング1
50が設けられており、シールされている。
【0107】次に、コネクタ部10の導通の形態につい
て説明する。挿入部7,操作部8,連結コード9の内部
金属はこれらを接続するビス等により導通している。
【0108】図15に示すように、連結コード9の内部
金属である端部口金はビス165を介して接続シャーシ
部材141と導通している。
【0109】図3、図8に示すように、接続シャーシ部
材141はビス144を介してアース端子口金固定板1
25と導通している。図14に示すようにアース端子口
金固定板125は導通用ビス146を介して第三シャー
シ部材28と導通している。
【0110】図2に示すように第三シャーシ部材28は
ビス34を介してベース本体32と導通しており、ベー
ス本体32はビス166を介して電気コネクタ部18の
コネクタ口金21と導通している。第三シャーシ部材2
8はビス36、第一シャーシ部材26を介してリング受
け部材37と導通している。
【0111】図3に示すように、リング受け部材37は
コネクタ口金21,加圧口金39,加圧口金固定部材4
0と導通している。
【0112】以上により内視鏡2の内部金属は挿入部7
からコネクタ部10まで導通しており、同電位にされて
いる。内部金属は電気コネクタ部18のコネクタ口金2
1、前記信号ケーブル4を介してビデオプロセッサ5に
導通し、ビデオプロセッサ5においてグランドに落とさ
れている。
【0113】また、操作部8に導通した導通電線139
はアース端子口金固定板125を介してアース端子口金
16と導通しており、高周波帰還回路を形成している。
【0114】本構成によれば構造が複雑で金属で形成し
た場合には高価になる第二シャーシ部材を樹脂部品にて
形成しているが、口金を固定するための口金固定板を利
用し、第二シャーシ部材の両端に配置される金属部材同
士の導通を確保している。よって部品費を削減できる。
また、導通が確実に行えるためEMC性能が良好であ
る。
【0115】図15、図16にフェライトコアの固定方
法の構成を示す。
【0116】接続シャーシ部材141の内部には図示し
ない挿入部7の先端部に設けられた撮像素子に電気的に
接続された信号線30から発生するノイズを低減するた
めのフェライトコア151がフェライトコア固定部材1
52に収容されて配置されている。
【0117】接続シャーシ部材141にはフェライトコ
ア固定部材152が嵌合する収容溝部154が設けられ
ている。フェライトコア固定部材152の長手方向の両
端部には図16に示すような2組の係止突起部153が
設けられている。
【0118】また、図15に示すようにフェライトコア
151の長手方向の位置を規制する第一壁部156と第
二壁部157が設けられている。第一壁部156には柱
状の位置決め突起部158が設けられている。
【0119】フェライトコア固定部材152は図15に
示すように、位置決め突起部158の先端が前記接続部
材75に当接して第二壁部が収容溝部154の連結コー
ド9側の突き当て部159に当接して長手方向の位置が
規制され、図15、16に示すように、係止突起部15
3が接続シャーシ部材141の収容溝部154の縁部1
55に当接し、第二壁部157と折れ止め部材170の
内周部が当接してフェライトコア固定部材152の長手
方向に直交する方向の位置が規制されて固定されてい
る。
【0120】以上の構成によればフェライトコア15
1,フェライトコア固定部材152が接続シャーシ部材
141の内部空間の所望の位置に固定でき、移動するこ
とがないため、他の内蔵物を圧迫して破損することがな
い。組立時にはビス固定や接着固定の手段ではなく、各
部材を組み立てることにより自動的にフェライトコア固
定部材152が固定される構造であるため、組立性が非
常に良い。
【0121】図17に示すようにフェライトコア固定部
材152の外表面にはケーブルガイド部163が設けら
れている。
【0122】信号線30は連結コード9側からフェライ
トコア151,フェライトコア固定部材152に挿通さ
れた後、ケーブルガイド部163に沿ってフェライトコ
ア固定部材152の外周に巻き付けられて、再度フェラ
イトコア151,フェライトコア固定部材152に挿通
された後、図4、図7に示すように接続部材75の信号
線挿通口165に挿通している。
【0123】組立時にケーブルガイド部163に沿って
信号線30を巻き付ける構成としたため、信号線30が
正しい配置されるため、他の内蔵物を圧迫して破損する
ことがない。また、組立作業が容易となる。
【0124】図15、図17に示すように、ケーシング
148の小径部149の内側には中心に向けて2つの凸
部160が設けられている。一方、接続シャーシ部材1
41には凸部160と相対する位置に連結コード9側に
開口部161を有する回転止め用溝部162が設けられ
ている。凸部160と回転止め用溝部162は嵌合して
おり、ケーシング148の回転方向の位置が規制されて
いる。
【0125】次に、前方送水を行うための前方送水系管
路の構成を説明する。
【0126】図15に示すように、接続部材75には口
金受け部材201がビス202にて固定されている。口
金受け部材201と接続部材75の当接面とビス202
と接続部材75の間には接着剤が塗布されており、これ
らは強固に固定されている。
【0127】口金受け部材201には二つの管路が略直
交するベント部203を有するL字形状の注入管路20
4が形成されている。注入管路204の一端には口金挿
入部205aが設けられており、送液口金206が内嵌
している。送液口金206と口金受け部材201ははん
だや接着等の手段によって強固に固定されている。
【0128】注入管路204の他端には口金挿入部20
5bが設けられており、注入口金17が嵌入している。
注入口金17の先端側には内視鏡外部からの流体供給手
段である一端に図示しないシリンジが接続された注入チ
ューブの口金が接続される雄ねじ部207が設けられて
いる。
【0129】注入口金17の基端部の外周と口金挿入部
205bの間にはOリング210が設けられており、こ
れらの間をシールしている。
【0130】図18に示すように、注入口金17には円
筒部を一部切り欠いて平面部が設けられた回転止め部2
11が設けられている。一方、口金受け部材201には
回転止め部211と略同一の形状に形成された口金固定
部212が設けられており、これらが嵌合している。
【0131】注入口金17には注入口金固定部材213
が外嵌しており、注入口金固定部材213の雌ねじ部2
14が口金受け部材201の雄ねじ部215に螺合して
おり、注入口金17の基端部と口金受け部材201の口
金挿入部205bとが当接した状態で口金受け部材20
1と注入口金17が固定される。
【0132】注入口金17の外周と注入口金固定部材2
13の内周の間にはOリング216が設けられており、
これらの間をシールしている。ケーシング148には口
金挿入部205bと相対した位置に開口部217が設け
られている。注入口金固定部材213の外周部と開口部
217の間にはOリング218が設けられており、これ
らの間をシールしている。
【0133】送液口金206の端部には前方送水用チュ
ーブ219が外嵌している。前方送水用チューブ219
の端部にはテーパ管220が外嵌され、締め管221で
締め付けられて固定されている。前方送水用チューブ2
19は操作部8内に設けられた後述する中継部材222
に接続されている。
【0134】注入口金17にはシリコンゴム等の弾性材
料からなる注入口キャップ225が設けられている。注
入口キャップ225は注入口金17に嵌合し、注入口金
17の開口部227をシールしている。
【0135】前方送水操作や前方送水管路内部の洗滌を
行う場合には注入口キャップ225を外して、注入口金
17に図示しない送水手段である注入チューブの口金を
取り付ける。
【0136】検査中に前方送水操作を行わない場合には
注入口キャップ225を取り付ける。この場合、注入口
キャップ225により開口部227がシールされ、挿入
部7先端の前方送水口11から前方送水チューブ219
を介して体腔内の空気が抜けることがない。また、前方
送水口11から前方送水チューブ219に汚物等が逆流
することがない。また、前方送水チューブ219に残留
している液体が注入口金17及び前方送水口11から流
出することがない。
【0137】図12に示すように、注入口金17は前記
吸引口金15と突出方向が同一で、略並列に並んで設け
られる。注入口金17と吸引口金15の間にはガード部
223が設けられている。ガード部223の高さh1は
注入口金17の高さh2とh1>h2なる関係に設定さ
れている。このため、図示しない吸引源からのチューブ
を吸引口金15に着脱する際にはガード部223により
注入口金17の雄ねじ部207に手指が触れることがな
いのでけがをすることがなく安全である。
【0138】ステンレス等の硬質の材料から形成される
注入管路204にベント部203が形成されているた
め、ユーザーが前方送水管路内部の洗滌をしようとして
適切でない洗滌用ブラシ等を挿入してしまった場合でも
ベント部203を洗滌ブラシが通過できないため、連結
コード9内部の軟性のチューブから形成される前方送水
用チューブ219や操作部8内部の前方送水管路に挿入
することができない。このため軟性のチューブが削れた
り、座屈したりすることがなく、耐久性が良い。なお、
口金受け部材201と送液口金206は一体に形成して
も良い。
【0139】注入口金17をコネクタ部10に設けてい
るため、注入口金17が操作部に設けられているものに
比べて、注入チューブが操作部の周囲に配設されないた
め、前方送水操作を内視鏡の操作者が行う場合及び操作
者以外の補助者が行う場合のどちらの場合でも操作者の
アングル操作等に支障を与えないので操作性が良い。
【0140】検査中に注入チューブを着脱する注入口金
17はコネクタ部10に設けられている複数の口金の中
で最も操作部8側、すなわち作業者の最も手元側に配置
されている。このため、検査中に注入口金17と注入チ
ューブの着脱や注入口金17と注入口キャップ225の
着脱を行う際に、その他の口金に接続されているチュー
ブ等が邪魔にならないのでこれらの着脱の作業性が良
い。
【0141】注入口金17は先端の開口部227が吸引
口金15の先端よりも低い位置に配置されている。この
ため、吸引口金15から一端を外部の吸引源に接続され
た図示しない吸引チューブを外す際に吸引チューブの先
端に付いた汚物等が注入口金17の先端部に触れること
がないため、開口部227が汚れないため衛生的であ
る。
【0142】内視鏡2内に設けられた注入管路204,
前方送水チューブ219,第二注入口金229等の各前
方送水管路の内径は略同一に形成されている。また、接
続される注入チューブの内径はこれらと略同一の大きさ
に形成されている。このため注入チューブの内径を前記
の管路より細くした場合に比べてシリンジの操作力量が
軽く、前記管路よりも太くした場合に比べ流量の無駄が
ない。
【0143】次に、図19に第二注入口金の構成を示
す。操作部8の操作部ケース232の内部には前記前方
送水チューブ219と連通する中継部材222が設けら
れている。中継部材222には操作部ケース232の外
部に突出した第二注入口金229が接続されており、こ
れらは接着等の手段によって固定されている。
【0144】また操作部ケース232の内部には図示し
ない操作部内のシャーシ部材に接続された口金固定シャ
ーシ部材233が設けられている。中継部材222には
接続パイプ230,接続パイプ231が接着やハンダ等
により接合されている。
【0145】接続パイプ230には前記前方送水チュー
ブ219が接着等の手段にて固定されている。接続パイ
プ231には前記挿入部7の内部に配設され、先端部に
設けられた前方送水口11に連通する挿入部側前方送水
管路224が接続されている。接続パイプ231は挿入
部側前方送水管路224に洗滌ブラシを挿通できるよう
な曲率に形成されている。
【0146】第二注入口金229の先端部は前記注入口
金17と同様の形状に形成されており、前記注入チュー
ブが着脱自在に接続可能である。また、前記注入口キャ
ップ225が着脱自在に設けられている。
【0147】口金固定シャーシ部材233には第二注入
口金229を挿通するための挿通穴234が設けられて
いる。また、挿通穴234に略直交する方向に延設さ
れ、口金固定シャーシ部材233の外表面に図示しない
開口部を有する固定板収容部235が設けられている。
固定板収容部235の内部には第二注入口金固定板23
6が設けられている。
【0148】図20に示すように、第二注入口金固定板
236には前記吸引口金固定板105と同様に弾性変形
部237が設けられている。第二注入口金固定板236
が固定板収容部235に収容された状態では弾性変形部
237が弾性変形状態で、平面部が固定板収容部235
の内壁に接する形で付勢されて固定されている。
【0149】第二注入口金固定板236には挿通穴23
4と相対する位置に穴部238が設けられており、第二
注入口金229が嵌合し、位置決めされている。
【0150】第二注入口金229には雄ねじ部239が
設けられている。第二注入口金229には第二注入口金
固定部材243が外嵌しており、第二注入口金固定部材
243に設けられた雌ねじ部244が前記雄ねじ部23
9と螺合している。
【0151】第二注入口金固定板236は第二注入口金
229のフランジ部245と第二注入口金固定部材24
3端部に当接し、これらにはさみこまれており、第二注
入口金229は第二注入口金固定板236を介して口金
固定シャーシ部材233に固定されている。
【0152】以上の構成によれば、前述した吸引口金1
5の取付け構造と同様の作用、効果が得られる。
【0153】また、前方送水のための注入口金をコネク
タ部10と操作部8の両方に設けているため、術者は好
みによって前記注入口金17か第二注入口金229の何
れかを用いて前方送水操作を行うことができ、操作性が
良い。
【0154】また、第二注入口金229から洗滌ブラシ
を挿通して挿入部側前方送水管路224を洗滌すること
ができるため、洗滌性が良い。また、管路内の洗滌の際
に両方の口金から洗滌液の注入を行うこともできるので
洗滌の作業性が良い。
【0155】次にコネクタ部10の組立方法の要部を説
明する。
【0156】図2に示すように、ベース本体32にOリ
ング35aを組付け、第三シャーシ部材28とベース本
体32をビス166にて固定する。これをコネクタケー
ス22の第三開口部25からコネクタケース22の回転
方向をあわせて挿入し、ベース本体32とコネクタケー
ス22の第三開口部25を嵌合させて固定する。これを
コネクタケースアッセンブリーとする。
【0157】次に図3に示すように加圧口金39の端部
に気体供給チューブ部49の一端を接続し、接着固定す
る。気体供給チューブ49の他端を図4に示すようにO
リング47aが組付けられた気体供給口金46の端部に
接続し、接着固定する。これを気体供給口金アッセンブ
リーとする。
【0158】次に図6、図10に示すように吸引口金固
定板105の両面に接着剤を塗布し、吸引口金固定板1
05の弾性変形部107を手指または治具等により弾性
変形させて開口部104より固定板収容部103に圧入
しながら突き当てまで挿入する。次に接着剤充填穴17
1より接着剤を充填し、硬化させる。
【0159】次に図4に示すように前記気体供給口金ア
ッセンブリーの気体供給口金46のOリング47aより
も先端側の外周に接着剤を塗布して気体供給口金46を
第二シャーシ部材27の口金挿入部45aに突き当てま
で挿入して固定する。これを第二シャーシアッセンブリ
ーとする。
【0160】図5に示すように第二シャーシアッセンブ
リーの第二シャーシ部材27の固定板収容部63に開口
部62より口金固定板64を挿入する。
【0161】次に図3に示すように第二シャーシアッセ
ンブリーを前記加圧口金39側からコネクタケースアッ
センブリーのコネクタケース22の第二開口部24から
挿入し、加圧口金39を溝部31に挿入してコネクタケ
ース22の第一開口部23から外部に挿通する。また、
第二シャーシ部材27とコネクタケース22の回転方向
を合わせて第二シャーシ部材27を第三シャーシ部材2
8に突き当たるまで挿入する。
【0162】短ビス77の先端部に接着剤を塗布して、
これを第二シャーシ部材27の穴部76aから挿入して
第三シャーシ部材28の雌ねじ部79に螺合させて第二
シャーシ部材27を第三シャーシ部材28に対して仮固
定する。
【0163】次に図6、図7に示すように予めOリング
35cが組み付けられた接続部材75を第二シャーシ部
材27の位置決め凸部173に接続部材75の規制穴1
74を嵌合させて第二シャーシ部材27と接続部材75
の回転方向の位置決めを行いながらコネクタケース22
の第二開口部24に挿入し嵌合させる。
【0164】これにより第二シャーシ部材27の図5に
示す口金挿入部50b,50c、図3に示すライトガイ
ド挿通部175、ケーブル挿通部176、図6に示す吸
引パイプ挿通部177、図4に示す固定板収容部123
の開口部124、図3に示す穴部76a,76bとこれ
に相対した接続部材75に設けられた各穴の位置決めが
なされる。
【0165】次に図4に示すようにアース端子口金固定
板125を接続部材75の開口部178a、第二シャー
シ部材27の開口部124から挿入する。このとき、図
8に示すようにアース端子口金固定板125の導通ねじ
部134を接続部材75の位置決め部136に嵌合させ
る。これによりアース端子口金固定板125と接続部材
75の回転方向の位置決めがなされる。
【0166】次に図4に示すようにアース端子口金16
の雄ねじ部128とフランジ部129の平面部130と
の突き当て面に接着剤を塗布した後、アース端子口金1
6をコネクタケース22の開口部127及び第二シャー
シ部材27のアース端子口金挿通穴122に挿入し、雄
ねじ部128とアース端子口金固定板125の雌ねじ部
126と螺合させて締込んでアース端子口金16とアー
ス端子口金固定板125と第二シャーシ部材27を固定
する。これにより第二シャーシ部材27とコネクタケー
ス22の回転方向の位置決めがなされる。
【0167】次に長ビス78及び導通用ビス146の先
端部に接着剤を塗布し、図3に示すように長ビス78を
接続部材75の穴部76cから穴部76bに挿入し、ま
た、図14に示すように導通用ビス146を接続部材固
定部132のビス穴145、接続部材75の穴部76c
から穴部76bに挿入し、これらを第三シャーシ部材2
8の雌ねじ部79に螺合させて締め込む。次に仮固定し
ておいた、前記短ビス77を締め込む。これらを締め込
む際には第二シャーシ部材27に過大な応力がかかるの
を防止するため、トルク管理を行う。以上により第二シ
ャーシ部材27と第三シャーシ部材28とコネクタケー
ス22が固定される。
【0168】次に図5に示すように予めOリング47e
及びOリング69を組付けた液体供給口金14のOリン
グ47eよりも雄ねじ部67e側の外周と雄ねじ部67
eに接着剤を塗布し、液体供給口金14をコネクタケー
ス22の開口部66eから口金挿入部50e、口金固定
板64の雌ねじ部65eに挿通し、雄ねじ部67eと雌
ねじ部65eを螺合させてカニメ穴70eに治具をは
め、治具にて液体供給口金14の端部と第二シャーシ部
材27が当接し、口金固定板64と固定板収容部63の
内壁が当接するまで液体供給口金14を締め込んで液体
供給口金14と口金固定板64と第二シャーシ部材27
を仮固定する。
【0169】次に予めOリング47d及びOリング74
dを組付けた送水タンク加圧口金13のOリング47d
よりも雄ねじ部67d側の外周と雄ねじ部67dに接着
剤を塗布し、送水タンク加圧口金13をコネクタケース
22の開口部66dから口金挿入部50d、口金固定板
64の雌ねじ部65dに挿通し、雄ねじ部67dと雌ね
じ部65dを螺合させてカニメ穴70dに治具をはめ、
治具にて送水タンク加圧口金13の端部と第二シャーシ
部材27が当接し、口金固定板64と固定板収容部63
の内壁が当接するまで送水タンク加圧口金13をトルク
管理を行い締め込んで送水タンク加圧口金13と口金固
定板64と第二シャーシ部材27を固定する。
【0170】送水タンク加圧口金13,液体供給口金1
4に接着剤を塗布する範囲を上記のようにしているた
め、各管路内に接着剤がはみでて、管路を塞いでしまう
ことがない。
【0171】次に仮固定していた液体供給口金14をト
ルク管理を行い締め込んで固定する。次に予めOリング
74eを組付けた送水タンク口金ストッパ71の液体供
給口金14のフランジ部68eとの突き当て面に接着剤
を塗布して送水タンク口金ストッパ71を液体供給口金
14に外嵌しつつ開口部66eから挿入する。次に図示
しない回転位置決め治具にて送水タンク加圧口金13に
対する送水タンク口金ストッパ71の回転方向を位置決
めして固定する。
【0172】口金固定ナット72の外周面と送水タンク
口金ストッパ71と突き当たる端部と雌ねじ部に接着剤
を塗布した後、口金固定ナット72を液体供給口金14
に外嵌しつつ液体供給口金14の雄ねじ部に対して締め
込んで固定した後、回転位置決め治具を外す。
【0173】次に図6、図7、図10に示すように、予
めOリング120aが組つけられた吸引パイプ101の
雄ねじ部241と吸引口金15側の端部に接着剤を塗布
し、吸引パイプ101を接続部材75の開口部178b
から第二シャーシ部材27の吸引パイプ挿通部177,
吸引パイプ挿通穴102,吸引口金固定板105の穴部
108に挿通する。
【0174】次に予めOリング120bが組付けられた
吸引口金15の吸引口金固定板105との突き当たる端
部と端部付近の吸引パイプ位置決め穴179と嵌合する
部分に接着剤を塗布し、コネクタケース22の開口部1
21に挿入しつつ吸引口金15の雌ねじ部242と吸引
パイプ101の雄ねじ部241を螺合させて吸引口金1
5を吸引口金固定板105の平面部115が当接するま
で締め込み仮固定する。
【0175】次に、吸引パイプ固定板117の接続部材
75との当接面と位置決め部116に接着剤を塗布し、
吸引パイプ101の平面部115に位置決め部116を
嵌合させて接続部材75に密着させる。
【0176】次に穴部118に接着剤を充填して、ワッ
シャ一体ビス119の先端に接着剤を塗布してワッシャ
一体ビス119を穴部118に挿入して接続部材75に
締込み吸引パイプ固定板117を仮固定する。
【0177】次に吸引パイプ101が接続部材75の軸
方向に向くように吸引パイプ101,吸引パイプ固定板
117の位置を調整する。
【0178】次にワッシャ一体ビス119を本締めし吸
引パイプ固定板117を接続部材75に固定する。次に
吸引口金15を本締めし、吸引パイプ101と吸引口金
15を吸引口金固定板105に固定する。
【0179】次に吸引口金15の開口部からピンセット
等により吸引口金15と吸引パイプ101の内面の境界
部にはみ出た接着剤を拭き取る。次に平面部115と吸
引パイプ固定板117の位置決め部116の境界面に接
着剤を盛るように塗布する次に図5、図7に示すように
予めOリング47bが組付けられた送気口金51のOリ
ング47bよりも回転止め部54b側の外周と回転止め
部54bの外周に接着剤を塗布して、送気口金51を接
続部材75の口金固定部53bから第二シャーシ部材2
7の口金挿入部50bに突き当てまで挿入した後、口金
固定部53bと回転止め部54bの隙間に接着剤を充填
する。また、同様にして送水口金52を第二シャーシ部
材27,接続部材75に組付ける。
【0180】次に図15に示すように予め送液口金20
6と口金受け部材201をはんだ、接着、ロー付け等に
より組み立てておいたものを、口金受け部材201の接
続部材75との当接面に接着剤を塗布し、接続部材75
と密着させてビス202にて接続部材75に固定する。
【0181】次に接着剤を硬化させて、第二シャーシ部
材27の周囲の組立が完成する。次に第一シャーシ部材
26の周囲の組立を行い、コネクタ部10の組立が完了
する。
【0182】次にコネクタ部10と連結コード9との組
立方法の要部を説明する。
【0183】図15に示すように、連結コード9に外嵌
した折れ止め部170を先ず、連結コード9側にずらし
て、連結コード9を露出させておく。
【0184】次にOリング150を組付けたケーシング
148を図中左側から連結コード9に挿入し、同様に接
続シャーシ部材141を挿入し、連結コード9を露出さ
せる。
【0185】次に連結コード9から延出した信号線30
や送気チューブ55,送水チューブ58,前方送水用チ
ューブ219等の内蔵物の配列を整列させて、送気チュ
ーブ55,送水チューブ58,前方送水用チューブ21
9等の管路を決まった長さにカットする。
【0186】次にフェライトコア151をフェライトコ
ア固定部材152に挿入して、信号線30をこれらに挿
入した後、更にフェライトコア固定部材152の外表面
に巻き付けて再度フェライトコア151,フェライトコ
ア固定部材152に挿入し、フェライトコア151,フ
ェライトコア固定部材152を締め付ける。
【0187】次に前方送水用チューブ219を送液口金
206にテーパ管220と締め管221によって接続固
定する。この際、送液口金206と口金挿入部205a
の接続部が破壊しないように送液口金206の把持部2
09をペンチ状の治具にて把持しながら締め管221を
締め付ける。
【0188】次に図5、図6に示すように吸引パイプ1
01と吸引チューブ112、送気口金51と送気チュー
ブ55、送水口金52と送水チューブ58とを接続す
る。
【0189】次に図3、図7に示すように信号線30を
接続部材75の信号線挿通口164からケーブル挿通部
176,溝部31に挿通し、第三シャーシ部材28内に
導入する。
【0190】次にライトガイドファイバ29を接続部材
75の開口部178cから第二シャーシ部材27のライ
トガイド挿通部175,溝部31に挿通し、コネクタ口
金21内に導入する。
【0191】次に導通電線139をワッシャ一体ビス1
38にてアース端子口金固定板125に固定する。
【0192】次に図15、図16に示すようにフェライ
トコア固定部材152を接続シャーシ部材141に挿入
しながら、接続シャーシ部材141をコネクタ部10側
に移動させた後、接続シャーシ部材141をビス142
にて接続部材75に固定する。
【0193】次にケーシング148の凸部160を接続
シャーシ部材141の開口部161から回転止め用溝部
162に挿入しつつ、ケーシング148をコネクタ部1
0側に突き当たるまで移動させ、接続部材75に嵌合さ
せる。
【0194】次に予めOリング210,Oリング216
が組付けられた注入口金17の回転止め部211と雄ね
じ部207の基端部に分解可能な接着剤またはシリコン
系のシール剤を塗布して、ケーシング148の開口部2
17から口金受け部材201の口金挿入部205bに回
転方向を合わせて挿入する。
【0195】次に予めOリング218が組付けられた注
入口金固定部材213の雌ねじ部214に分解可能な接
着剤またはシリコン系のシール剤を塗布して、開口部2
17から挿入して口金受け部材201の雄ねじ部215
に螺合させて締め込み、口金受け部材201と注入口金
17と注入口金固定部材213を固定する。
【0196】この時、各部品は注入口金17の口金受け
部材201側の端部が口金受け部材201に当接するよ
うに寸法設定されている。
【0197】次に注入口キャップ225を注入口金17
及び注入口金固定部材213に組付ける。
【0198】次に接続シャーシ部材141と連結コード
9とをビス165にて固定した後、折れ止め部170を
コネクタ部10側に移動させて、接続シャーシ部材14
1の雄ねじ部241に折れ止め部170の雌ねじ部24
2を締め込んで、折れ止め部170,接続シャーシ部材
141,ケーシング148,コネクタ部10が固定され
る。
【0199】以上によりコネクタ部10と連結コード9
との接続が完了する。
【0200】なお、本実施形態におけるコネクタ部10
の送水タンク加圧口金13,液体供給口金14,アース
端子口金16と第二シャーシ部材27との固定構造を前
記吸引口金15と第二シャーシ部材27との固定構造と
同様に構成しても良い。
【0201】また、加圧口金39と第一シャーシ部材2
6との固定構造を第一シャーシ部材26を樹脂にて形成
して前記吸引口金15と第二シャーシ部材27の固定構
造と同様に構成しても良い。
【0202】また、注入口金17と口金受け部材201
との固定構造を口金受け部材201を第二シャーシ部材
27と同様に樹脂により形成して、吸引口金15と第二
シャーシ部材27との固定構造と同様に構成しても良
い。この際、口金受け部材201を第二シャーシ部材2
7と同様に内部に形成された管路を射出成形にて形成す
れば、第二シャーシ部材27と同様の作用、効果があ
る。
【0203】また、内視鏡の水漏れ検査やエチレンオキ
サイドガス滅菌の際のために内視鏡の内部と外部との気
体の連通及び遮断を選択的に行うための通気口金を有す
る内視鏡においては通気口金の固定構造を吸引口金15
と第二シャーシ部材27との固定構造と同様に構成して
も良い。
【0204】また、前記実施形態の各口金の取付位置は
コネクタ部に限定されず、内視鏡のどの部位においても
同様の構成を用いることができる。また、口金固定部材
の弾性変形部の数は一つでも、複数あってもよい。
【0205】また、口金固定部材とこれを収容する固定
部材収容部の間には接着剤を塗布しても、しなくても良
い。
【0206】要は外装ケースと外装ケースから突出した
口金部材を具備する内視鏡において、外装ケースの内部
に口金部材の固定部材を収容する固定部材収容部を有す
る樹脂製のシャーシ部材を設けて、この固定部材収容部
に収容される金属製の口金固定部材を設け、この口金固
定部材に前記固定部材収容部の一部を付勢する弾性変形
部を設けて、これらにて口金部材をシャーシ部材に固定
した構成ならば良い。
【0207】以上述べたように、外装ケースから突出し
た口金部材の取付け強度が高く、外装ケースからの口金
の突出量にばらつきがなく、外装ケースと口金部材との
シールが確実で、軽量で安価な内視鏡の提供が可能であ
る。
【0208】前記実施形態によれば、次のような構成が
得られる。
【0209】(付記1)内視鏡の外装を形成する外装ケ
ースと、この外装ケースから突出する口金部材とを設け
た内視鏡装置において、前記外装ケースの内部に配設さ
れ外表面に開口した固定部材収容部を有する樹脂製のシ
ャーシ部材と、前記シャーシ部材の固定部材収容部に収
容され、固定部材収容部の一部を付勢する弾性変形部を
備え、前記口金部材を固定するための金属製の口金固定
部材とを具備したことを特徴とする内視鏡装置。
【0210】(付記2)前記外装ケースは,前記操作部
の側部から延出した連結コードの端部に接続されたコネ
クタ部の外装を形成していることを特徴とする付記1記
載の内視鏡装置。
【0211】(付記3)前記外装ケースは、前記操作部
の外装を形成していることを特徴とする付記1記載の内
視鏡装置。
【0212】(付記4)前記固定部材収容部の一部を前
記口金部材の軸方向に付勢する弾性変形部を具備した口
金固定部材を有する付記1記載の内視鏡装置。
【0213】(付記5)前記外装ケースと前記口金部材
との間をシールするシール部を具備することを特徴とす
る付記1,2,3のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0214】(付記6)前記口金部材は内視鏡の内部の
流体流路と内視鏡装置外部の流体制御装置との接続管路
とを接続するための流体流路口金である付記1,4,5
のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0215】(付記7)前記口金部材は内視鏡外部の吸
引源を接続するための吸引口金であることを特徴とする
付記5記載の内視鏡装置。
【0216】(付記8)前記口金部材は内視鏡外部の気
体供給源を接続するための気体供給口金であることを特
徴とする付記5記載の内視鏡装置。
【0217】(付記9)前記口金部材は内視鏡外部の液
体供給源を接続するための液体供給口金であることを特
徴とする付記5記載の内視鏡装置。
【0218】(付記10)前記口金部材は内視鏡の内部
と外部との気体の連通と遮断を選択的に行うための通気
口金である付記1,4,5のいずれか1つに記載の内視
鏡装置。
【0219】(付記11)前記口金部材は内視鏡内部の
金属部材に電気的に導通した高周波帰還回路を構成する
高周波電流帰還口金である付記1,4,5のいずれか1
つに記載の内視鏡装置。
【0220】(付記12)前記口金固定部材はプレス成
形により形成されることを特徴とする付記1,4のいず
れか1つに記載の内視鏡装置。
【0221】(付記13)前記シャーシ部材は射出成形
により形成されていることを特徴とする付記1記載の内
視鏡装置。
【0222】付記1,2,3,4及び5〜11の前記構
成によれば、口金部材に外力が加わった場合には強度の
高い口金固定部材が局部的に力を受ける。しかし、口金
固定部材と固定部材収容部の接触面積は充分に大きいの
でシャーシ部材に局部的に過大な力が加わらない。
【0223】このため、口金部材に大きな力が加えられ
ても口金固定部材及びシャーシ部材が破損することがな
い。また、口金固定部材が弾性変形部の弾性力により固
定部材収容部に密着するため、口金固定部材及び口金部
材のシャーシ部材に対する口金部材の軸方向の位置決め
が確実に行える。このため、外装ケースからの口金部材
の突出量のばらつきがない。
【0224】さらに、口金固定部材をシャーシ部材に組
付ける際に位置決めのための手間がかからないととも
に、シャーシ部材を樹脂にて形成しているため、軽量か
つ安価となる。
【0225】付記5によれば、付記1の作用に加え、外
装ケースと口金部材とのシール部の位置ずれがないので
シールが確実に行える。
【0226】付記12によれば、口金固定部材をプレス
加工にて形成しているため、部品費が安価となる。
【0227】付記13によれば、シャーシ部材を射出成
形にて形成しているため、部品費が安価となる。
【0228】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、外装ケースから突出した口金部材の取付け強度が高
く、外装ケースからの口金の突出量にばらつきがなく、
外装ケースと口金部材とのシールが確実で、さらに、シ
ャーシ部材を樹脂にて形成しているため、軽量で、安価
な内視鏡装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡装置全
体の構成図。
【図2】同実施形態のコネクタ部の縦断側面図。
【図3】同実施形態のコネクタ部の縦断平面図。
【図4】同実施形態のシャーシ部材の縦断平面図。
【図5】同実施形態のコネクタ部の管路系を示す断面
図。
【図6】同実施形態のコネクタ部の管路系を示す断面
図。
【図7】同実施形態のコネクタ部を示し,図5のD−D
線に沿う断面図。
【図8】同実施形態のコネクタ部の横断面図。
【図9】同実施形態のコネクタ部の管路系を示し、図6
におけるA−A線に沿う断面図。
【図10】同実施形態のコネクタ部の管路系を示し、図
6におけるB−B線に沿う断面図。
【図11】同実施形態の吸引口金固定板の斜視図。
【図12】同実施形態のコネクタ部の側面図。
【図13】同実施形態のコネクタ部を示し、図12の矢
印C方向から見た側面図。
【図14】同実施形態の接続部材固定部の断面図。
【図15】同実施形態のコネクタ部の縦断側面図。
【図16】同実施形態のコネクタ部の横断面図。
【図17】同実施形態のコネクタ部の横断面図。
【図18】同実施形態の注入口金の横断面図。
【図19】同実施形態の第二注入口金の縦断側面図。
【図20】同実施形態の第二注入口金固定板の斜視図。
【符号の説明】
15…吸引口金 27…第二シャーシ部材 103…固定板収容部 105…吸引口金固定板 107…弾性変形部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の外装を形成する外装ケースと、
    この外装ケースから突出する口金部材とを設けた内視鏡
    装置において、 前記外装ケースの内部に配設され外表面に開口した固定
    部材収容部を有する樹脂製のシャーシ部材と、 前記シャーシ部材の固定部材収容部に収容され、固定部
    材収容部の一部を付勢する弾性変形部を備え、前記口金
    部材を固定するための金属製の口金固定部材と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
JP24566599A 1999-08-31 1999-08-31 内視鏡装置 Withdrawn JP2001061778A (ja)

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