JP2001061655A - 過熱水蒸気を用いた食品の調理設備 - Google Patents

過熱水蒸気を用いた食品の調理設備

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JP2001061655A
JP2001061655A JP24375599A JP24375599A JP2001061655A JP 2001061655 A JP2001061655 A JP 2001061655A JP 24375599 A JP24375599 A JP 24375599A JP 24375599 A JP24375599 A JP 24375599A JP 2001061655 A JP2001061655 A JP 2001061655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した品質の調理が効率的に行え、調理の
自動化が可能な、過熱水蒸気を用いた食品の調理設備を
提供する。 【解決手段】 搭載部11aが通気自在となって被調理
品を搬送するコンベア11と、コンベア11によって搬
送される被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上
ノズル部12及び下ノズル部14と、コンベア11の入
口部21及び出口部22を除く部分及び上、下ノズル部
12、14を覆い、周囲を断熱材19で覆われた高温加
熱室20とを有し、しかも、上ノズル部12及び下ノズ
ル部14の蒸気噴射部は、コンベアの幅方向全体にわた
った、幅0.1〜2mmの複数のスリット12d、14
dからなって、搬送される被調理品の上下面全部に蒸気
が直接噴射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過熱水蒸気を用い
て食品の焼成、脱脂、殺菌、乾燥を効率的に行うことが
可能な過熱水蒸気を用いた食品の調理設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食材をフライングして、過剰油の
存在しない空揚げ、衣揚げ、フライ等揚げ物を調理した
り、あるいは沸騰油中でプリフライされた空揚げ、衣揚
げ、フライ、スナック菓子、即席麺等から余分な油分を
脱脂するために、過熱水蒸気が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過熱水蒸気を使用した調理設備では、(1)過熱水蒸気
の噴射方向が被調理品に対して上面側の一面のみである
ことから、被調理品の加熱に不均一が生じること、
(2)過熱水蒸気の噴射ノズルの取付け位置が固定され
ているため、被調理品のサイズや形状によって被調理品
と噴射ノズルの距離が大きくなると加熱効率が低下する
こと等のために被調理品の形状や、大きさの変化に応じ
て調理時間をその都度調節する必要が生じ、調理の効率
化を妨げると共に、調理の自動化の障害にもなってい
た。本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、安定
した品質の調理が効率的に行え、調理の自動化が可能
な、過熱水蒸気を用いた食品の調理設備を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備は、搭載部
が通気自在となって被調理品を搬送するコンベアと、前
記コンベアによって搬送される前記被調理品に上下から
過熱水蒸気を吹き付ける上ノズル部及び下ノズル部と、
前記コンベアの入口部及び出口部を除く部分及び前記
上、下ノズル部を覆い、周囲が断熱材で覆われた高温加
熱室とを有し、しかも、前記上ノズル部及び下ノズル部
の蒸気噴射部は、前記コンベアの幅方向全体にわたっ
た、幅0.1〜2mmの複数のスリットからなって、搬
送される前記被調理品の上下面全部に蒸気を直接噴射す
る。これによって、被調理品を均一に加熱することがで
きる。
【0005】前記目的に沿う第2の発明に係る過熱水蒸
気を用いた食品の調理設備は、搭載部が通気自在となっ
て被調理品を搬送するコンベアと、前記コンベアによっ
て搬送される前記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き
付ける上ノズル部及び下ノズル部と、前記コンベアの入
口部及び出口部を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆
い、周囲が断熱材で覆われた高温加熱室とを有し、しか
も、前記上ノズル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、前
記コンベアの幅方向にそれぞれ長い、幅0.1〜2m
m、長さ10〜60mmの複数のスリットからなって、
該各スリットは千鳥足状に配置され、搬送される前記被
調理品の上下面全部に蒸気が直接噴射する。これによっ
て、過熱水蒸気の噴射圧力降下を防止して、過熱水蒸気
雰囲気の攪拌を行うことができる。
【0006】前記目的に沿う第3の発明に係る過熱水蒸
気を用いた食品の調理設備は、搭載部が通気自在となっ
て被調理品を搬送するコンベアと、前記コンベアによっ
て搬送される前記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き
付ける上ノズル部及び下ノズル部と、前記コンベアの入
口部及び出口部を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆
い、周囲が断熱材で覆われた高温加熱室とを有し、しか
も、前記上ノズル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、直
径が0.1〜4mmの複数の小孔からなって、該各小孔
が千鳥足状に配置され、搬送される前記被調理品の上下
面全部に蒸気を直接噴射する。これによって、過熱水蒸
気による緩やかな加熱調理が可能となる。前記目的に沿
う第4の発明に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備
は、第1〜第3の発明のいずれかに係る過熱水蒸気を用
いた食品の調理設備において、前記上ノズル部は箱状と
することができる。これによって、過熱水蒸気の噴射密
度が高くなり、急加熱調理や大型の被調理品の加熱効率
を高めることができる。
【0007】前記目的に沿う第5の発明に係る過熱水蒸
気を用いた食品の調理設備は、第1〜第4の発明のいず
れかに係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備におい
て、前記上ノズル部及び下ノズル部には昇降機構を設け
ることができる。これによって、過熱水蒸気の噴射ノズ
ルと被調理品との距離が一定となり、被調理品の加熱効
率を常に一定に保つことができる。前記目的に沿う第6
の発明に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備は、第
5の発明に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備にお
いて、前記コンベアの入口部の上部に前記被調理品の高
さを検知するセンサーを設け、該センサーの出力によっ
て前記昇降機構を駆動し、前記上ノズル部から前記被調
理品までの距離が実質的に一定になるように制御でき
る。これによって、被調理品の高さ変化に応じて上ノズ
ル位置が自動的に設定可能となる。
【0008】前記目的に沿う第7の発明に係る過熱水蒸
気を用いた食品の調理設備は、搭載部が通気自在となっ
て被調理品を搬送するコンベアと、前記コンベアによっ
て搬送される前記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き
付ける上ノズル部及び下ノズル部と、前記コンベアの入
口部及び出口部を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆
い、周囲が断熱材で覆われた高温加熱室とを有し、しか
も、前記上ノズル部には昇降機構が設けられていると共
に、前記コンベアの入口部に前記被調理品の高さを検知
するセンサーが設けられ、該センサーの出力によって前
記昇降機構が駆動され、前記上ノズル部及び下ノズル部
から前記被調理品までの距離が実質的に一定になるよう
に制御される。これによって、調理の自動化が達成でき
る。
【0009】前記目的に沿う第8の発明に係る過熱水蒸
気を用いた食品の調理設備は、第5〜第7の発明のいず
れかに係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備におい
て、前記被調理品の上面と前記上ノズル部との直線距離
及び前記被調理品の下面と前記下ノズル部との直線距離
を、5〜200mmの範囲とし、手動又は自動で調整し
てもよい。これによって、被調理品の種類、サイズ、形
状、及び調理内容の違いを考慮して、最適な条件で調理
をすることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備の構成図、
図2は図1のA−A矢視断面図、図3は同調理設備の
上、下ノズル部の概念図、図4は同調理設備の変形例に
係る上、下ノズル部の概念図、図5は同調理設備の他の
変形例に係る上、下ノズル部の概念図、図6は同調理設
備の上ノズル部の昇降機構の概念図、図7は同調理設備
の下ノズル部の昇降機構の概念図、図8は同調理設備の
他の変形例に係る上、下ノズル部の概念図である。
【0011】図1、図2に示すように、本発明の一実施
の形態に係る過熱水蒸気を用いた食品の調理設備10
は、上流側に入口部21、下流側に出口部22を設け
て、被調理品を搬送するコンベア11を有し、過熱水蒸
気が噴射されて被調理品の加熱が行われる高温処理室2
3を、所定の個数連結して構成される高温加熱室20
を、コンベア11の入口部21と出口部22の間に備え
ている。
【0012】各高温処理室23内には、コンベア11に
搭載されて入口部21から出口部22の方向に移動する
被調理品の上面に過熱水蒸気を噴射する上ノズル部12
と、下面に過熱水蒸気を噴射する下ノズル部14が設置
され、過熱水蒸気や被調理品からの発煙物を高温処理室
23内部から外部に排気するためのダンパーを含む排気
口16と、下ノズル部14の下方に被調理品からの流出
物を受け止めて回収するための受けパン17とが取付け
られている。更に、高温処理室23内を保温するために
高温加熱室20の周囲は断熱材19で覆われている。ま
た、上ノズル部12と下ノズル部14には、それぞれ過
熱水蒸気を導入するための過熱水蒸気流入配管13、1
5が、受けパン17には高温処理室23の内部から外部
に通じる、流出物の排出用のドレン配管18が設けられ
ている。
【0013】被調理品を搬送するコンベア11は、例え
ば、2組のホーローピンチェーンと、それらの上に網や
棒等により構成された通気性自在なパレット状の搭載部
11aと、ホーローピンチェーンを移動させるための速
度調整が可能な駆動装置24とを有している。搭載部1
1aを通気性自在とすることによって、下ノズル部14
より噴射される過熱水蒸気を被調理品の下面まで到達さ
せることができ、被調理品を下面から効率的に加熱する
ことが可能となり、さらに調理中に被調理品より発生し
た流出物を直ちに落下させることができ、流出物と被調
理品との接触時間の短縮を図ることができる。
【0014】高温加熱室20は、ステンレス製の内殻と
外殻を有する二重構造としており、内殻と外殻の隙間に
断熱材19として、厚さ100〜120mmのロックウ
ール等を充填している。また、高温加熱室20及び入口
部21、出口部22の下面にはレベリングパッドを有す
る設置用の脚26が取付けられており、更に各高温処理
室23の側面の一つには、内部に断熱材が充填された二
重構造の開閉可能な、主としてメンテナンス用の扉27
が設けられている。
【0015】図3に示すように過熱水蒸気を噴射する上
ノズル部12及び下ノズル部14の蒸気噴射部は、ステ
ンレス製の丸パイプを数本〜数十本組み合わせた端封構
造で、各丸パイプの被調理品側に、コンベア11の幅方
向全体にわたった幅0.1〜2mmのスリット12d、
14dを設け、パイプの開口側に過熱水蒸気流入配管1
3、15を接続した丸パイプ構造となっている。なお、
上、下ノズル部としては、図4に示す上ノズル部12
a、下ノズル部14aのように、蒸気噴射部をステンレ
ス製の丸パイプを数本〜数十本組み合わせた端封構造
で、各丸パイプの被調理品側に、コンベア11の幅方向
にそれぞれ長い幅0.1〜2mm、長さ10〜60mm
の複数のスリット12e、14eを千鳥足状に設け、パ
イプの開口側に過熱水蒸気流入配管13、15を接続し
た丸パイプ構造とすることもできる。さらには、図5に
示す上及び下ノズル部12b、14bのように、蒸気噴
射部の一面(被調理品側)に、コンベア11の幅方向に
それぞれ長い幅0.1〜2mm、長さ10〜60mmの
複数のスリット12f、14fを千鳥足状に設けたステ
ンレス製箱型容器に過熱水蒸気流入配管13、15が接
続された箱状構造とすることもできる。上ノズル部、下
ノズル部には、丸パイプ構造と箱型構造のものを、任意
に組み合わせて使用することも可能であるが、調理中に
被調理品より流出物が発生する場合は、流出物を受けパ
ン17に流れ落ち易くするため、下ノズル部の構造とし
ては、パイプ間に隙間が形成される丸パイプ構造が好ま
しい。なお、図示していないが、上ノズル部12と下ノ
ズル部14内には、過熱水蒸気の温度を測定するための
熱電対等の温度計を、また上、下ノズル部12、14の
先端付近には雰囲気温度を測定するための熱電対、抵抗
測温体等の温度計を設けている。更に、過熱水蒸気流入
配管13、15には、図示していない過熱水蒸気用の圧
力調整器と流量計を設けている。
【0016】過熱水蒸気を噴射させて被調理品を加熱す
る場合、加熱効率を大きく左右するのは過熱水蒸気の噴
射の密度と圧力であり、過熱水蒸気の噴射口の個数を多
くして、圧力を高くするほど加熱効率は向上する。過熱
水蒸気の噴射密度は、上ノズル部及び下ノズル部に設け
られた蒸気噴射口の個数に比例する。また、噴射圧力は
蒸気噴射口の幅に反比例するので、蒸気噴射口の開口面
積が一定の条件では、蒸気噴射口の形状は、小孔形状よ
りもスリット形状の方が好ましい。更に、スリット形状
においては、図3に示すようなコンベアの幅方向全体に
わたって複数設けたスリットよりも、図4に示すような
スリット長さを短くして千鳥足状に複数配置した場合の
方が、スリット間隔を狭くできるため、過熱水蒸気の攪
拌効果が向上し、急速・均一加熱が可能となる。具体的
に蒸気噴射口は、実験より図3に示すようなコンベアの
幅方向全体にわたって幅が0.1〜2mmの複数のスリ
ット12d、14d、図4に示すような幅が0.1〜2
mm、長さが10〜60mmの複数のスリット12e、
14eや、図8に示す上、下ノズル部12c、14cの
ような、丸パイプ構造の蒸気噴射部に、直径が0.1〜
4mmの千鳥足状に配置された複数の小孔12g、14
gで構成することが好ましいことが判明した。
【0017】また、蒸気噴射口の個数を多くするには、
上ノズル部及び下ノズル部の大きさが同一であれば、丸
パイプ構造よりも、箱状構造の方が有利である。したが
って、被調理品を効率的に加熱するには、上ノズル部と
しては、過熱水蒸気の噴射の密度と圧力を高くすること
が可能な箱状構造とし、スリットを設けるのが好まし
い。また、移動する被調理品に対して上下面全体に均一
に過熱水蒸気を直接噴射することができるように、スリ
ットや小孔は、千鳥足状に配置するのがよい。なお、下
ノズル部の形状は、流出物を受けパン17に流れ落ち易
くするため、隙間が存在する丸パイプ構造の方が好まし
い。
【0018】上ノズル部12、下ノズル部14は、コン
ベア11上を移動する被調理品を、上下方向からはさむ
ように配置しており、しかも、上ノズル部12及び下ノ
ズル部14の位置は可変としている。図6、図7に示す
ように上、下ノズル12、14にそれぞれ設けた昇降機
構27a、27bにより調節し、被調理品の上面と上ノ
ズル部12との直線距離H及び、被調理品の下面と下ノ
ズル部14との直線距離L(図2参照)は、5〜200
mmの範囲内で、任意に調整できる。なお、被調理品の
表面と上、下ノズル部12、14との直線距離H、Lを
5mm未満とすると、被調理品の表面に焦げつきが発生
し始め、200mmを超えると急激に加熱効率が急速に
低下してしまうので、被調理品の表面と上及び下ノズル
部12、14との直線距離H、Lを、5〜200mmの
範囲とした。
【0019】上ノズル部12の昇降機構27aは、電動
シリンダー28aとクランク機構29aを有しており、
上ノズル部12は、クランク機構29aを介して、高温
処理室23の内殻天井31に取付けられている。電動シ
リンダー28aが作動して、左右のピストン棒30aが
押し出されると、上ノズル部12は被調理品の上面から
離れ、左右のピストン棒30aが引き込まれると、上ノ
ズル部12は被調理品の上面に近づく。すなわち、電動
シリンダー28aのピストン棒30aの移動距離に応じ
てクランク機構29aが回転し、上ノズル部12と被調
理品上面との距離の調整が可能となる。なお、符号28
bは電動シリンダーを、29bはクランク機構、30b
はピストン棒を示している。
【0020】なお、下ノズル部14に昇降機構27bを
取付ける場合、被調理品から発生する流出物から昇降機
構27bを保護する必要がある。流出物から昇降機構2
7bを保護する方法の一例として、下ノズル部14と受
けパン17を連結して一体構造とし、昇降機構27bを
受けパン17と内殻底面33との間に取付け、受けパン
17を介して下ノズル部14を昇降させる方法が利用で
きる。この場合、受けパン17とドレン配管18との接
続には、伸縮性を有する継手機構の一例であるベローズ
32を使用して接続する。また、図1に示すようにコン
ベア11の入口部21の上部に被調理品の最大高さを検
知するため、半導体レーザーとCCD素子等を使用した
光センサーを高さセンサー25として設けている。高さ
センサー25により被調理品の最大高さを検知し、高さ
センサー25の出力を昇降機構27aに入力すること
で、被調理品に対して最適な上ノズル部12の位置を調
整することが可能となる。
【0021】なお、過熱水蒸気の温度、圧力、流量、及
び蒸気噴射口からの位置を変量としたときの、各変量間
と雰囲気温度の関係、各種食材における調理内容、被調
理品の上面及び下面の雰囲気温度、及び調理時間との関
係等に関してのデータベースを整備し、コンベア11に
搬送速度設定の自動制御機能を、過熱水蒸気を供給する
過熱水蒸気発生器に温度、流量、圧力の自動制御機能
を、上ノズル部12及び下ノズル部14用の過熱水蒸気
流入配管13、15に過熱水蒸気の流量計と圧力の自動
制御機能を、上ノズル部12の昇降機構27aに高さセ
ンサー25及び被調理品の上面の雰囲気温度と連動した
位置決めの自動制御機能を、下ノズル部14の昇降機構
27bに被調理品の下面の雰囲気温度と連動した位置決
めの自動制御機能をそれぞれ設けると、高さセンサー2
5により昇降機構27aを駆動させて上ノズル部12の
位置を設定し、被調理品の上面、下面の雰囲気温度を測
定して、食材の種類と調理内容から決定される雰囲気温
度と調理時間となるように、過熱水蒸気の温度、圧力、
流量及びコンベア11の搬送速度を、データベースに基
づいてコンピュータにより制御すれば、完全自動化調理
が可能となる。
【0022】次に、本発明の一実施の形態に係る過熱水
蒸気を用いた食品の調理設備10を適用した調理方法に
ついて述べる。被調理品を入口部21でコンベア11上
の搭載部11aに載せて、駆動装置24を起動させて、
被調理品を高温過熱室20内に搬送する。被調理品が高
さセンサー25の検出位置に達すると、被調理品の最大
高さが計測され、最大高さの値に基づいて上ノズル部1
2の上昇機構27aが作動して、上ノズル部12の位置
が調整され、上ノズル部12から被調理品までの直線距
離Hが実質的に一定になるようにする。被調理品下面と
下ノズル部14との間の直線距離L、コンベア11の搬
送速度と高温加熱室20を構成する各高温処理室23内
の雰囲気温度は、調理の条件に応じて予め設定してお
き、被調理品が徐々に加熱されながら調理され、調理終
了後は徐々に冷却されて、出口部22まで搬送されるよ
うにしておく。なお、上ノズル部12と下ノズル部14
の形状が異なることによる、加熱効率の違いは、過熱水
蒸気の温度、流量、圧力、被調理品の表面と蒸気噴射部
との距離を調整することで解消できる。
【0023】調理中は各高温処理室23毎に、上ノズル
部12、下ノズル部14の蒸気噴射部の先端付近に設け
られた温度計で雰囲気温度を測定し、この温度が予め設
定された温度となるように、過熱水蒸気発生器の温度と
上ノズル部12及び下ノズル部14用の過熱水蒸気流入
配管13、15に設けられた圧力調整器と流量計により
圧力と流量を、各高温処理室23毎に調整する。調理中
に被調理品から発生する発煙物は、各高温処理室23に
設けられた排気口16から外部に排出され、被調理品か
ら発生する流出物は、搭載部11aが通気性自在のた
め、直ちに落下し、下ノズル部14の開口部を通過して
受けパン17で集められ、ドレン配管18から外部に排
出される。出口部22に搬送された被調理品は、温度が
適温まで冷却されているので、直ちに配膳等の作業に移
ることができる。
【0024】
【実施例】(実施例1)4室の高温処理室23(入口部
側から順に第1室、第2室、第3室、第4室と呼ぶ)か
らなる高温加熱室20を有する、過熱水蒸気を用いた食
品の調理設備10を使用して、手羽元1〜3の照り焼き
を行った。上ノズル部と下ノズル部は同一構造で、外径
20mmのステンレス製パイプから構成される、幅が6
00mm、長さが900mmの丸パイプ構造で、幅0.
7mm、長さ50mmのスリットを有し、過熱水蒸気の
噴射が被調理品に直接噴射されるように、被調理品の移
動方向に対して本質的に直交して配置された16本のパ
イプの長さ方向に1列にわたって、50mm間隔で、し
かも、前後のパイプのスリットと千鳥足状に配置される
ように設けられているもの(図4参照)を使用した。
【0025】手羽元の照り焼きは、上ノズル部と被調理
品上面との距離を65mm、下ノズル部と被調理品下面
との距離を10mmに設定して行った。表1〜表3に、
主要調理室部分となる高温処理室23の第2室及び第3
室における過熱水蒸気の条件と、照射時間、最終温度
(被調理品が第4室を通過して、出口部22に到達した
ときの温度)、被調理品の調理前後の重量(g)、重量
減少率(%)、歩留(%)の関係を示す。ここで、歩留
とは、調理前重量に対する、調理後重量の割合を%で示
した値である。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】本発明の過熱水蒸気を用いた食品の調理設
備10を使用した手羽元の照り焼きは、従来の調理方法
と比較すると、調理時間が約半分に短縮され、歩留は1
0%向上した。さらに、手羽元の照り焼きの食感も従来
の調理方法と比較して、柔らかくなっていることが確認
できた。
【0030】(実施例2)実施例1と同じ4室の高温処
理室23からなる高温加熱室20を有する、過熱水蒸気
を用いた食品の調理設備10を使用して、チキンカツ1
〜5、フライパンチキン、空揚げを調理した。下ノズル
部は、実施例1と同一の丸パイプ構造のものを使用し
た。上ノズル部には、幅が600mm、長さが1000
mm、厚さが40mmのステンレス製の箱型容器に過熱
水蒸気流入配管13が接続された箱状構造で、幅0.7
mm、長さ50mmのスリットが、過熱水蒸気の噴射が
被調理品に直接噴射されるように、被調理品の移動方向
に対して本質的に直交して、箱型容器の幅方向に50m
m間隔で設けられ、しかも、前後の列のスリット位置に
対して、千鳥足状に配置されているもの(図5参照)を
使用した。
【0031】過熱水蒸気による調理は、上ノズル部と被
調理品上面との距離を90mm、下ノズル部と被調理品
下面との距離を10mmに設定して行った。表4〜表6
に、主要調理室部分となる高温処理室23の第2室及び
第3室における過熱水蒸気の条件と、最終温度、被調理
品の調理前後の重量(g)、重量減少率(%)、歩留
(%)の関係を示す。
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】本発明の過熱水蒸気を用いた食品の調理設
備10を使用したチキンカツの調理は、従来の調理方法
と比較すると、調理時間が約半分に短縮され、歩留は1
0%向上した。さらに、チキンカツの食感も従来の調理
方法と比較して、表面のパン粉部分にはサクサク感があ
り、肉質も柔らかくなっていることが確認できた。
【0036】(実施例3)実施例1と同じ4室の高温処
理室23からなる高温加熱室20を有する、過熱水蒸気
を用いた食品の調理設備10を使用して、焼きとり1、
2を調理した。上ノズル部と下ノズル部は同一構造で、
外径20mmのステンレス製パイプから構成される、幅
が600mm、長さが900mmの丸パイプ構造で、過
熱水蒸気噴射口は、直径1mmの小孔で、過熱水蒸気の
噴射が被調理品に直接噴射されるように、被調理品の移
動方向に本質的に垂直に配置された16本のパイプの長
さ方向に1列にわたって、10mm間隔で、しかも、前
後のパイプの小孔と千鳥足状に配置されるように設けら
れているもの(図8参照)を使用した。過熱水蒸気によ
る調理は、上ノズル部と被調理品上面との距離を50m
m、下ノズル部と被調理品下面との距離を10mmに設
定して行った。表7〜表9に、主要調理室部分となる高
温処理室23の第2室及び第3室における過熱水蒸気の
条件と、最終温度、被調理品の調理前後の重量(g)、
重量減少率(%)、歩留(%)の関係を示す。
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【表9】
【0040】本発明の過熱水蒸気を用いた食品の調理設
備10を使用した焼きとりは、従来の調理方法と比較す
ると、調理時間が約1/3に短縮され、歩留は10%向
上した。さらに、焼きとりの食感も従来の調理方法と比
較して、表面のギタギタ感がなく、肉質も柔らかくなっ
ていることが確認できた。
【0041】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、例
えば、上ノズル部の蒸気噴射部をスリット有する丸パイ
プ構造とし下ノズル部の蒸気噴射部を小孔を有する丸パ
イプ構造としたもの、上ノズル部を小孔を有する丸パイ
プ構造として下ノズル部をスリットを有する丸パイプ構
造としたもの、上ノズル部をスリットを有する箱状構造
として下ノズル部を小孔を有する丸パイプ構造としたも
の、上ノズル部を小孔を有する箱状構造として下ノズル
部を小孔を有する丸パイプ構造としたもの、上ノズル部
を小孔を有する箱状構造として下ノズル部をスリットを
有する丸パイプ構造としたもの等の組み合わせも可能で
ある。
【0042】また、本実施の形態においては、被料理品
をコンベアの搭載部に載せて高温過熱室内を移動させな
がら調理を行う連続式の過熱水蒸気を用いた食品の調理
設備の場合について説明したが、一つの高温処理室で構
成される高温加熱室内に被調理品を挿入して調理を行う
バッチ式の過熱水蒸気を用いた食品の調理設備とするこ
とも可能である。バッチ式とした場合も、過熱水蒸気を
噴射するノズル部は、丸パイプ構造や、箱状構造とする
ことができ、被調理品上面から上ノズル部までの距離、
被調理品下面から下ノズル部までの距離は、各ノズル部
に昇降機構を設けて、それぞれ調整可能とする方がよ
い。さらに、調理の効率化を図るためには、被調理品は
調理中に静置するよりは、ノズル部に設けられた過熱水
蒸気の噴射口の列に対して本質的に垂直方向に往復移動
をさせながら調理を行うのがよい。なお、バッチ式の場
合では、調理内容に応じて、噴射させる過熱水蒸気の温
度、流量、圧力を調理時間に対して、段階的に調整する
必要がある。さらに、本発明の過熱水蒸気を用いた食品
の調理設備は、過熱水蒸気の条件、搬送速度等を変える
ことで、プリフライ品及びフライ品からの余分な油分の
脱脂、食品の乾燥や殺菌等にも適用することができる。
なお、本実施の形態においては、上、下ノズル部に昇降
機構を設けて上、下ノズル部と被調理品の上、下面との
距離をそれぞれ自動で調整するようにしたが、手動で調
整することも可能である。
【0043】
【発明の効果】請求項1〜8記載の過熱水蒸気を用いた
食品の調理設備においては、搭載部が通気自在となって
被調理品を搬送するコンベアと、コンベアによって搬送
される被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上ノ
ズル部及び下ノズル部と、コンベアの入口部及び出口部
を除く部分及びノズル部を覆い、周囲が断熱材で覆われ
た高温加熱室とを有しているので、被調理品を均一に加
熱することができ、調理の歩留を向上させることができ
る。
【0044】請求項1及びこれに従属する請求項4、
5、6、8記載の過熱水蒸気を用いた食品の調理設備に
おいては、上ノズル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、
コンベアの幅方向全体にわたった、幅0.1〜2mmの
複数のスリットからなって、搬送される被調理品の上下
面全部に蒸気を直接噴射するので、過熱水蒸気による急
速加熱調理が可能となり、噴射口形状が単純なため、ノ
ズル部の製造費用を安価にすることができる。
【0045】請求項2及びこれに従属する請求項4、
5、6、8記載の過熱水蒸気を用いた食品の調理設備に
おいては、上ノズル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、
コンベアの幅方向にそれぞれ長い、幅0.1〜2mm、
長さ10〜60mmの複数のスリットからなって、各ス
リットは千鳥足状に配置され、搬送される被調理品の上
下面全部に蒸気を直接噴射するので、過熱水蒸気の噴射
圧力を低下させないで、スリット間の間隔を狭くして、
複数のスリットを設けることができるため、過熱水蒸気
雰囲気の攪拌効果が向上することから、より急速・均一
加熱が可能となる。
【0046】請求項3及びこれに従属する請求項4、
5、6、8記載の過熱水蒸気を用いた食品の調理設備に
おいては、上ノズル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、
直径が0.1〜4mmの複数の小孔からなって、各小孔
は千鳥足状に配置され、搬送される被調理品の上下面全
部に蒸気を直接噴射するので、過熱水蒸気による緩やか
な加熱調理が可能となり、噴射口形状が小孔のためにノ
ズル部の製造費用を更に安価にすることができる。特
に、請求項4記載の過熱水蒸気を用いた食品の調理設備
においては、上ノズル部が箱状となっているので、過熱
水蒸気の噴射密度を高くすることが可能で、急加熱調理
や大型品の調理効率を高めることができる。
【0047】請求項5記載の過熱水蒸気を用いた食品の
調理設備においては、上ノズル部には昇降機構を設けて
いるので、過熱水蒸気の噴射ノズルと被調理品との距離
が一定となり、被調理品の加熱効率を常に一定に保つこ
とができる。請求項6記載の過熱水蒸気を用いた食品の
調理設備においては、コンベアの入口部上部に被調理品
の高さを検知するセンサーが設けられ、センサーの出力
によって昇降機構が駆動され、上ノズル部から被調理品
までの距離が実質的に一定になるように制御できるの
で、被調理品の高さ変化に応じて上ノズル位置が自動的
に設定可能となり、調理の安定化、効率化が可能とな
る。
【0048】請求項7及び8記載の過熱水蒸気を用いた
食品の調理設備においては、上ノズル部には昇降機構が
設けられていると共に、コンベアの入口部に被調理品の
高さを検知するセンサーが設けられ、センサーの出力に
よって昇降機構が駆動され、上ノズル部から被調理品ま
での距離が実質的に一定になるように制御されるので、
調理の自動化が達成でき、調理コストを下げることが可
能となる。特に、請求項8記載の過熱水蒸気を用いた食
品の調理設備においては、被調理品の上面と上ノズル部
との直線距離及び被調理品の下面と下ノズル部との直線
距離が、5〜200mmの範囲で、手動又は自動で調整
できるので、被調理品の食材の違いや高さの違いを考慮
して、最適な条件で調理をすることが可能となり、調理
の効率化、調理の安定化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る過熱水蒸気を用い
た食品の調理設備の構成図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】同調理設備の上、下ノズル部の概念図である。
【図4】同調理設備の変形例に係る上、下ノズル部の概
念図である。
【図5】同調理設備の他の変形例に係る上、下ノズル部
の概念図である。
【図6】同調理設備の上ノズル部の昇降機構の概念図で
ある。
【図7】同調理設備の下ノズル部の昇降機構の概念図で
ある。
【図8】同調理設備の他の変形例に係る、上、下ノズル
部の概念図である。
【符号の説明】
10:過熱水蒸気を用いた食品の調理設備、11:コン
ベア、11a:搭載部、12、12a、12b、12
c:上ノズル部、12d、12e、12f:スリット、
12g:小孔、13:過熱水蒸気流入配管、14、14
a、14b、14c:下ノズル部、14d、14e、1
4f:スリット、14g:小孔、15:過熱水蒸気流入
配管、16:排気口、17:受けパン、18:ドレン配
管、19:断熱材、20:高温加熱室、21:入口部、
22:出口部、23:高温処理室、24:駆動装置、2
5:高さセンサー、26:設置用の脚、27:扉、27
a、27b:昇降機構、28a、28b:電動シリンダ
ー、29a、29b:クランク機構、30a、30b:
ピストン棒、31:内殻天井、32:ベローズ、33:
内殻底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B054 AA01 AA12 AA17 AA23 AB04 AB06 AB15 AB17 AB20 BA02 BB07 BB08 BB09 BB12 BC05 BC08 BC15 CG02 CG04 CH01 CH11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載部が通気自在となって被調理品を搬
    送するコンベアと、前記コンベアによって搬送される前
    記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上ノズル
    部及び下ノズル部と、前記コンベアの入口部及び出口部
    を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆い、周囲が断熱
    材で覆われた高温加熱室とを有し、しかも、前記上ノズ
    ル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、前記コンベアの幅
    方向全体にわたった、幅0.1〜2mmの複数のスリッ
    トからなって、搬送される前記被調理品の上下面全部に
    蒸気を直接噴射することを特徴とする過熱水蒸気を用い
    た食品の調理設備。
  2. 【請求項2】 搭載部が通気自在となって被調理品を搬
    送するコンベアと、前記コンベアによって搬送される前
    記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上ノズル
    部及び下ノズル部と、前記コンベアの入口部及び出口部
    を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆い、周囲が断熱
    材で覆われた高温加熱室とを有し、しかも、前記上ノズ
    ル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、前記コンベアの幅
    方向にそれぞれ長い、幅0.1〜2mm、長さ10〜6
    0mmの複数のスリットからなって、該各スリットは千
    鳥足状に配置され、搬送される前記被調理品の上下面全
    部に蒸気を直接噴射することを特徴とする過熱水蒸気を
    用いた食品の調理設備。
  3. 【請求項3】 搭載部が通気自在となって被調理品を搬
    送するコンベアと、前記コンベアによって搬送される前
    記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上ノズル
    部及び下ノズル部と、前記コンベアの入口部及び出口部
    を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆い、周囲が断熱
    材で覆われた高温加熱室とを有し、しかも、前記上ノズ
    ル部及び下ノズル部の蒸気噴射部は、直径が0.1〜4
    mmの複数の小孔からなって、該各小孔は千鳥足状に配
    置され、搬送される前記被調理品の上下面全部に蒸気を
    直接噴射することを特徴とする過熱水蒸気を用いた食品
    の調理設備。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の過
    熱水蒸気を用いた食品の調理設備において、前記上ノズ
    ル部が箱状となっていることを特徴とする過熱水蒸気を
    用いた食品の調理設備。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の過
    熱水蒸気を用いた食品の調理設備において、前記上ノズ
    ル部及び下ノズル部には昇降機構が設けられていること
    を特徴とする過熱水蒸気を用いた食品の調理設備。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の過熱水蒸気を用いた食品
    の調理設備において、前記コンベアの入口部の上部に前
    記被調理品の高さを検知するセンサーが設けられ、該セ
    ンサーの出力によって前記昇降機構が駆動され、前記上
    ノズル部から前記被調理品までの距離が実質的に一定に
    なるように制御されていることを特徴とする過熱水蒸気
    を用いた食品の調理設備。
  7. 【請求項7】 搭載部が通気自在となって被調理品を搬
    送するコンベアと、前記コンベアによって搬送される前
    記被調理品に上下から過熱水蒸気を吹き付ける上ノズル
    部及び下ノズル部と、前記コンベアの入口部及び出口部
    を除く部分及び前記上、下ノズル部を覆い、周囲が断熱
    材で覆われた高温加熱室とを有し、しかも、前記上ノズ
    ル部には昇降機構が設けられていると共に、前記コンベ
    アの入口部に前記被調理品の高さを検知するセンサーが
    設けられ、該センサーの出力によって前記昇降機構が駆
    動され、前記上ノズル部及び下ノズル部から前記被調理
    品までの距離が実質的に一定になるように制御されてい
    ることを特徴とする過熱水蒸気を用いた食品の調理設
    備。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項に記載の過
    熱水蒸気を用いた食品の調理設備において、前記被調理
    品の上面と前記上ノズル部との直線距離及び前記被調理
    品の下面と前記下ノズル部との直線距離が、5〜200
    mmの範囲で、手動又は自動で調整できることを特徴と
    する過熱水蒸気を用いた食品の調理設備。
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