JP2001061349A - 植物栽培方法およびそれに使用するネット - Google Patents

植物栽培方法およびそれに使用するネット

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JP2001061349A
JP2001061349A JP24239599A JP24239599A JP2001061349A JP 2001061349 A JP2001061349 A JP 2001061349A JP 24239599 A JP24239599 A JP 24239599A JP 24239599 A JP24239599 A JP 24239599A JP 2001061349 A JP2001061349 A JP 2001061349A
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JP
Japan
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net
container
chitosan
soil
resin
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JP24239599A
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English (en)
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Kunio Akasaki
久仁夫 赤崎
Kazutoshi Toya
一利 戸屋
Hiroyuki Kawamoto
宏之 川元
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UNITIKA HANBAI KK
Unitika Ltd
Original Assignee
UNITIKA HANBAI KK
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器をひっくり返して土がこぼれたり、容器の
下から土が流れ出たりすることなく、また容器の下から
害虫が侵入するようなこともなく、植物を安全に守って
栽培できるようにする。 【解決手段】上端開口部2に弾性糸3が挿入され下端部
が閉じられた伸縮性を有するネット1の前記上端開口部
2を、底部に排水口を有する鉢6などの容器の上端部外
側に掛け、前記ネット1を鉢6などの容器の内側にセッ
トし、かかる状態でネット1の内側で鉢6などの容器内
に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植えた後、鉢
6などの容器の上端部外側からネット1の上端開口部2
を外し、鉢6などの容器の表土中心部にネット1の上端
開口部2を収束させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物栽培方法およ
びそれに使用するネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、植物は家庭などで鉢やプラン
ターなどの容器の中に入れられた土の中に植えられてい
るのが一般的である。しかしながら、容器をひっくり返
して土がこぼれたり、容器の下から土が流れ出たり、容
器の下から害虫が侵入して植物に害を与えたりするなど
の多くの問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、容器をひっくり返して土がこぼれ
たり、容器の下から土が流れ出たりすることなく、また
容器の下から害虫が侵入するようなこともなく、植物を
安全に守って栽培できるようにした植物栽培方法および
それに使用するネットを提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉
じられた伸縮性を有するネットの前記上端開口部を、底
部に排水口を有する容器の上端部外側に掛け、前記ネッ
トを容器の内側にセットし、かかる状態でネットの内側
で容器内に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植え
た後、容器の上端部外側からネットの上端開口部を外
し、容器の表土中心部にネットの上端開口部を収束させ
ることを要旨とするものである。また本発明は、上端開
口部に弾性糸が挿入され下端部が閉じられた伸縮性を有
する植物栽培用ネットであって、ネットは合成繊維フィ
ラメント糸からなり、上端開口部に挿入される弾性糸は
ウレタンゴム系弾性糸を含むことを要旨とするものであ
る。さらに本発明は、ネットにはアセチル化度45%以
下のキトサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着してお
り、キトサンと樹脂との総付着量が構成繊維の全重量に
対して0.01〜5重量%であり、キトサンと樹脂との
重量比が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100である
ことを要旨とするものである。
【0005】この構成により、容器の中の土はネットで
包まれるようになり、従って、容器をひっくり返して土
がこぼれたり、容器の下の孔から土が流れ出たりするこ
となく、また容器の下の孔や上部から害虫が侵入するよ
うなこともなく、さらに容器の上から水をかけても容器
上端より土がこぼれ出ることもなく、植物を安全に守っ
て栽培することができる。また、植え替え時に土はネッ
トで包まれていることにより、土がばらけることがな
い。さらに、容器の寿命がきて容器を処分したいとき、
ネットで包まれた土を容器から取り出したとき、容器の
内面に付着する土の量は極く僅かである。また、ネット
は合成繊維フィラメント糸を材料として伸縮性を有する
ように作られており、上端の開口部にウレタンゴム系弾
性糸が挿入されているので、小さく作られたネットであ
っても容器の大きさに合わせて自在に伸び縮みし、ネッ
トを容器に簡単にセットすることができる。さらに、ネ
ットにはアセチル化度45%以下のキトサンと皮膜形成
能を有する樹脂とが付着しているので、根を雑菌から守
るとともに、植物の活性化を図ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図4において、
1は合成繊維を材料としてダブルニードル経編機により
編成された伸縮性を有するネットで、このネット1は上
端が開口し、この開口部2の周りに弾性糸3が挿入され
て開口部2も伸縮自在となっている。
【0007】具体的には、前記ネット1はポリエステ
ル、ポリアミド、ポリウレタン樹脂などからなる合成繊
維フィラメント糸を材料としてダブルニードル経編機に
より筒状に編成され、下部がミシンにて縫製して閉じら
れている。そして筒状の編成物にキトサンと皮膜形成能
を有する樹脂とを付着させている。ここでいうキトサン
とは、無脊椎動物の甲殻類やきのこなどから得られるキ
チンを高濃度のアルカリで処理し、脱アセチル化して得
られる遊離のアミノ基を有するものであり、本実施の形
態ではアセチル化度45%以下のキトサンを用いること
が必要である。キトサンを上記編成物に付着せしめる方
法については後述するが、キトサンのアセチル化度が4
5%を超えると、有機酸や無機酸の水溶液に対するキト
サンの溶解性が著しく低下し、上記編成物に均一に固着
することが不可能になり、十分な抗菌効果を発揮できな
くなる。また、本実施の形態でいう皮膜形成能を有する
樹脂とは水溶性あるいはエマルジョンタイプの樹脂で、
熱処理を行なうことにより皮膜を形成し、水不溶性とな
るものをいい、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリル
樹脂、ポリウレタン樹脂などを挙げることができる。
【0008】本実施の形態ではキトサンと皮膜形成能を
有する樹脂を上記編成物に付着せしめるが、その際、キ
トサンと樹脂との総付着量は、編成物重量に対して0.
01〜5重量%であって、且つキトサンと樹脂との重量
比が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100になるよう
に付着せしめるのが良い。キトサンと樹脂との総付着量
が0.01重量%未満の場合、本発明の目的とする抗菌
性が得られず、総付着量が5重量%を超えると、構成繊
維同士の間隔が狭くなり、水をかけた後の水の通過性が
低下する。また、キトサンと樹脂との重量比が、1:1
00を超えると、目的とする抗菌性が得られにくくな
る。重量比が、1:1未満の場合であると、使用中にキ
トサンが脱落しやすくなりなり、結果として抗菌効果の
持続性が得られにくくなる。
【0009】本実施の形態では上記編成物にキトサンと
皮膜形成能を有する樹脂とを均一に付着せしめるため
に、予めキトサンを酢酸、乳酸、クエン酸などの有機酸
や塩酸などの無機酸の水溶液に溶解した後、前述の樹脂
水溶液あるいは樹脂エマルジョン溶液と混合して付着せ
しめる。上記編成物にキトサンと皮膜形成能を有する樹
脂を付着せしめる方法については、バディング法、含浸
法、スプレー法など、従来から公知のいかなる方法を用
いても良い。
【0010】次に、前記ネット1の作製方法について説
明すると、ネット1は図2に示すように、ダブルニード
ル経編機4から側部5が繋がった状態で連続して編成さ
れ、側部5の繋がり部分でカットすることにより、1枚
のネット1として完成される。なお、ダブルニードル経
編機4による編成時に前記弾性糸3が開口部2の位置に
挿入されるのである。
【0011】以上のようにして作られたネット1を鉢6
の中にセットして植物の栽培に用いるのであって、鉢6
に対するネット1の装着は次の手順により行なわれる。
先ず、図3に示すようにネット1の上端の開口部2を、
底部に排水口を有する鉢6の上端部外側に掛けてネット
1を鉢6の内側にセットする。かかる状態でネット1の
内側で鉢6内に土7を入れて種を捲くか、あるいは植物
8を植えた後、鉢6の上端部外側からネット1の開口部
2を外し、図4に示すように鉢6の表土中心部にネット
1の開口部2を収束させることにより鉢6に対するネッ
ト1の装着が行なわれる。
【0012】ところで、ネット1には前述のようにキト
サンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着されている。キ
トサンをネット1の本体となる編成物に付着せしめるた
めに有機酸や無機酸の水溶液にキトサンを溶解した際に
生じるキトサンの第4級アンモニウム塩が、菌の細胞壁
中の陰イオン性構成成分に吸着されて細胞壁の生合成阻
害や細胞壁内外の物質輸送を乱すことにより、抗菌作用
を発現するものと推測している。このような抗菌作用を
有するキトサンと熱処理により水溶性となる樹脂とを編
成物に付着して植物栽培用ネットとして使用すると、キ
トサンの脱落がなくなり、持続して抗菌効果が得られに
くくなる。
【0013】なお、上記した実施の形態ではネット1を
ダブルニードル経編機4により編成して作製している
が、緯編機などにより編成して作製することも可能であ
る。また、鉢6の代わりにプランターなどを用いること
も可能であり、要は鉢6やプランターなどの容器の形や
大きさに合うネットを用意し、このネットを容器の中に
セットして容器の中の土を包むようにすれば良い。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、容器の中
の土はネットで包まれるようになり、従って、容器をひ
っくり返して土がこぼれたり、容器の下の孔から土が流
れ出たりすることなく、また容器の下の孔や上部から害
虫が侵入するようなこともなく、さらに容器の上から水
をかけても容器上端より土がこぼれ出ることもなく、植
物を安全に守って栽培することができる。また、植え替
え時に土はネットで包まれていることにより、土がばら
けることがない。さらに、容器の寿命がきて容器を処分
したいとき、ネットで包まれた土を容器から取り出した
とき、容器の内面に付着する土の量は極く僅かである。
また、ネットは合成繊維フィラメント糸を材料として伸
縮性を有するように作られており、上端の開口部にウレ
タンゴム系弾性糸が挿入されているので、小さく作られ
たネットであっても容器の大きさに合わせて自在に伸び
縮みし、ネットを容器に簡単にセットすることができ
る。さらに、ネットにはアセチル化度45%以下のキト
サンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しているので、
根を雑菌から守るとともに、植物の活性化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるネットの斜視図
である。
【図2】同ネットの製造方法を示す説明図である。
【図3】同ネットを容器にセットする始めの状態を示す
断面図である。
【図4】同ネットを容器にセットした状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ネット 2 開口部 3 弾性糸 4 ダブルニードル経編機 5 側部 6 鉢 7 土 8 植物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸屋 一利 大阪府大阪市中央区本町4丁目6番28号 ユニチカ販売株式会社内 (72)発明者 川元 宏之 大阪府大阪市中央区本町4丁目6番28号 ユニチカ販売株式会社内 Fターム(参考) 2B027 NC02 NC21 NC24 NC38 ND01 QA02 QB03 QB10 QB14 RA03 RA13 RA14 RA22 RB04 RE24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉
    じられた伸縮性を有するネットの前記上端開口部を、底
    部に排水口を有する容器の上端部外側に掛け、前記ネッ
    トを容器の内側にセットし、かかる状態でネットの内側
    で容器内に土を入れて種を播くか、あるいは植物を植え
    た後、容器の上端部外側からネットの上端開口部を外
    し、容器の表土中心部にネットの上端開口部を収束させ
    ることを特徴とする植物栽培方法。
  2. 【請求項2】上端開口部に弾性糸が挿入され下端部が閉
    じられた伸縮性を有する植物栽培用ネットであって、ネ
    ットは合成繊維フィラメント糸からなり、上端開口部に
    挿入される弾性糸はウレタンゴム系弾性糸を含むことを
    特徴とする植物栽培用ネット。
  3. 【請求項3】 ネットにはアセチル化度45%以下のキ
    トサンと皮膜形成能を有する樹脂とが付着しており、キ
    トサンと樹脂との総付着量が構成繊維の全重量に対して
    0.01〜5重量%であり、キトサンと樹脂との重量比
    が、キトサン:樹脂=1:1〜1:100であることを
    特徴とする請求項2記載の植物栽培用ネット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191850A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Nishihira Lace Kk 植栽ユニット
WO2016137223A3 (ko) * 2015-02-24 2016-10-20 엄재연 수경재배기

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