JP2001061278A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2001061278A
JP2001061278A JP11234402A JP23440299A JP2001061278A JP 2001061278 A JP2001061278 A JP 2001061278A JP 11234402 A JP11234402 A JP 11234402A JP 23440299 A JP23440299 A JP 23440299A JP 2001061278 A JP2001061278 A JP 2001061278A
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battery
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秀典 ▲高▼橋
Shusuke Takahashi
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、入力電圧供給による動作
時にDC出力を保持しつつ、バッテリの残量を検出す
る。 【解決手段】 バッテリ44の残量の検出時に、電圧切
替回路10によってAC/DCコンバータ20の出力電
圧をバッテリ44の放電終止電圧以下に下げる。する
と、バッテリ44の端子電圧V44によってDC/DC
コンバータ50が駆動され、一定のDC出力電圧Vou
tが出力される。この際、バッテリ44が実際の放電電
流にて放電され、この時のバッテリ44の端子電圧V4
4がバッテリ電圧検出回路60で検出され、放電可能な
バッテリ残量が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金銭自動支払機
(以下「ATM」という。)等に設けられ、バッテリで
バックアップして停電時においても常に安定した電源電
力を供給することができる無停電の電源装置、特に、そ
のバッテリ残量の検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無停電の電源装置では、例えば、
交流(以下「AC」という。)を直流(以下「DC」と
いう。)に変換するAC/DCコンバータ、及び鉛蓄電
池等の充電可能なバックアップ用バッテリ等を備え、通
常は負荷が変動してもAC/DCコンバータから安定し
たDC電圧を出力し、停電時にはAC/DCコンバータ
の出力をバッテリの出力に切替えてDC電圧を出力する
ようになっている。このような電源装置に搭載されたバ
ックアップ用バッテリの残量を検出するためのバッテリ
残量検出回路として、次のような第1及び第2の構成の
回路が知られている。第1の構成の回路では、バッテリ
に抵抗値の小さい低抵抗体を接続し、この低抵抗体に流
れる放電電流を常に検出し、この検出結果と、その時の
バッテリの端子電圧とで、充電終了状態からの放電量を
検出するようになっている。第2の構成の回路では、バ
ッテリの端子電圧を検出し、この検出結果からバッテリ
残量を検出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電源装置におけるバッテリ残量検出回路では、次のよう
な課題があった。従来の第1の構成の回路では、バッテ
リの放電電流を検出するための放電検出回路が必要にな
る上に、バッテリの充電量を監視するための充電検出回
路も必要になり、回路量及びコストが大きくなるという
問題点があった。従来の第2の構成の回路では、バッテ
リとして例えば鉛蓄電池を用いた場合、この鉛蓄電池は
放電電流が小さければバッテリ端子電圧が低下しないた
め、バッテリによるバックアップ動作以外の通常の動作
時には、鉛蓄電池の放電量が小さく、バッテリ残量の検
出ができない。このため、バッテリによるバックアップ
動作時のみバッテリ残量の検出を行い、バッテリ端子電
圧でのバッテリロー(警告動作)及びバッテリアラーム
(動作停止)の検出を行っている。また、この第2の構
成の回路において、バッテリによるバックアップ動作以
前に、AC/DCコンバータの出力をバッテリの出力に
一時的に切替えて該バッテリの残量検出を行うことも考
えられる。しかし、この方法では、例えば、バッテリ残
量が少なくなってバッテリアラームが検出されると、バ
ッテリを保護するために放電が中止され、電源装置のD
C出力が断する状態を生じるようなことが起こる。この
ような虞れがあるため、バッテリによるバックアップ動
作以前にバッテリの残量検出を行うことができず、バッ
クアップ動作が可能かどうかを、このバッテリ残量検出
で識別することができないという問題点があった。
【0004】このように、従来の電源装置において、バ
ッテリ残量をバックアップ動作以前に検出するには、第
1の構成の回路であれば、バッテリによるバックアップ
動作をしていない通常の動作時、及びバックアップ動作
時共に検出可能であるが、回路量及びコストが大きくな
るという課題があった。また、第2の構成の回路では、
バッテリによるバックアップ動作をしていない通常動作
時にバッテリ残量を検出すると、このバッテリ残量を検
出中に電源装置のDC出力が断してしまう虞れがあるた
め、バックアップ動作以前にバッテリ残量を確認できな
いという課題があった。本発明は、前記従来技術が持っ
ていた課題を解決し、回路構成及びコストを大幅に増加
することなく、バッテリによるバックアップ動作以外の
通常動作時に電源装置のDC出力を保持しつつ、バッテ
リ残量の検出が可能な電源装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明では、バッテリ残量検出
機能を有する電源装置において、所定の端子電圧を出力
する充電可能なバッテリと、入力電圧を入力し、バッテ
リ残量検出のための切替信号が与えられていない時に
は、該入力電圧を安定した第1のDC電圧に変換して出
力し、該切替信号が与えられると、該入力電圧を、該第
1のDC電圧よりも低くかつ前記バッテリの放電終止電
圧よりも低い安定した第2のDC電圧に変換して出力す
る第1の変換手段と、前記バッテリの出力と前記第1の
変換手段の出力とを切替えるものであって、前記第1の
DC電圧が供給されると、該第1のDC電圧を出力し、
前記第2のDC電圧が供給されると、該第1のDC電圧
に代えて前記バッテリの端子電圧を出力し、該端子電圧
が降下して前記放電終止電圧になると、該端子電圧に代
えて該第2のDC電圧を出力する切替手段と、前記切替
手段の出力電圧を入力し、該出力電圧を安定したDC電
圧に変換して負荷側に出力する第2の変換手段と、前記
切替手段から前記バッテリの端子電圧が出力されている
時に該端子電圧からバッテリ残量を検出するバッテリ電
圧検出回路とを、備えている。
【0006】第2の発明では、第1の発明の電源装置に
おいて、第1の変換手段は、入力電圧をスイッチング素
子で断続してDC電圧を出力する際に、該DC電圧の変
動を検出し、該検出結果とバッテリ残量検出のための切
替信号とに基づき、該スイッチング素子のオンデューテ
ィを制御して安定した第1又は第2のDC電圧を出力す
る構成にしている。このような構成を採用したことによ
り、入力電圧が第1の変換手段に供給され、バッテリ残
量検出のための切替信号が該第1の変換手段に与えられ
ていない時には、該入力電圧が該第1の変換手段によっ
て第1のDC電圧に変換される。この第1のDC電圧
は、切替手段を介して第2の変換手段へ送られ、該第2
の変換手段によって安定したDC電圧に変換され、負荷
側へ出力される。バッテリ残量検出のための切替信号が
第1の変換手段に与えられると、入力電圧が該第1の変
換手段によって第2のDC電圧に変換される。この第2
のDC電圧は、切替手段で切替えられて該切替手段から
バッテリの端子電圧が出力される。バッテリの端子電圧
は、第2の変換手段によって安定したDC電圧に変換さ
れ、負荷側へ出力される。切替手段からバッテリの端子
電圧が出力されている時には、バッテリ電圧検出回路に
よってバッテリ残量が検出される。バッテリ残量の検出
により、バッテリの端子電圧が降下して放電終止電圧に
なると、切替手段によって該端子電圧が切替えられ、第
2のDC電圧が出力される。この第2のDC電圧は、第
2の変換手段によって安定したDC電圧に変換され、負
荷側へ出力される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
電源装置の概略の構成図である。この電源装置は、AT
M等の装置本体にDC電圧を供給するものであり、第1
の変換手段(例えば、電圧切替回路10及びAC/DC
コンバータ20)を備えている。電圧切替回路10は、
装置本体側からバッテリ残量検出を指示する信号に応答
して生成される切替信号Sinが与えられると、AC/
DCコンバータ20に対して出力電圧切替用の信号S1
0を出力する回路である。切替信号Sinは、例えば、
毎日1回だけ装置起動時に装置本体側から与えられた
り、あるいは毎週1回特定の曜日にのみ装置起動時に装
置本体側から与えられる信号であり、この切替信号Si
nの送出時間(即ち、信号がオンし続ける時間)は5秒
〜10秒程度である。
【0008】AC/DCコンバータ20は、DC入力電
圧Vinを入力し、バッテリ残量検出のための出力電圧
切替用の信号S10が与えられていない時には、該入力
電圧Vinを安定した出力電圧V29(即ち、第1のD
C電圧V29H)に変換して出力し、該信号S10が与
えられると、該入力電圧Vinを、該第1のDC電圧V
29Hよりも低くかつバックアップ用バッテリ44の放
電終止電圧Vstpよりも低い安定した出力電圧V29
(即ち、第2のDC電圧V29L)に変換して出力する
回路である。入力電圧Vinは、例えば、AC入力を整
流・平滑したDC140V〜DC280V程度、あるい
は力率改善回路の出力電圧DC200V〜DC400V
程度である。力率改善回路は、高調波電流抑制のための
回路であってアクティブフィルタ回路と言われており、
昇圧チョッパ回路で構成されている。AC/DCコンバ
ータ20の出力側には、充電可能な鉛蓄電池、Ni−C
d電池、Ni−MH電池等のバッテリ44を充電するた
めの充電回路40が接続されると共に、切替手段(例え
ば、ダイオード41,42)を介して該バッテリ44が
接続されている。充電回路40は、AC/DCコンバー
タ20の出力電圧V29をバッテリ44の端子電圧V4
4に変換し、該端子電圧V44によってバッテリ44を
充電する回路であり、この充電回路40が逆流防止用の
ダイオード43を介して該バッテリ44に接続されてい
る。
【0009】ダイオード41,42で構成される切替手
段は、AC/DCコンバータ20の出力とバッテリ44
の出力とを切替えるものであって、該AC/DCコンバ
ータ20から第1のDC電圧V29Hが供給されると、
この第1のDC電圧V29Hを出力し、該AC/DCコ
ンバータ20から第2のDC電圧V29Lが供給される
と、第1のDC電圧V29Hに代えてバッテリ44の端
子電圧V44を出力し、この端子電圧V44が降下して
バッテリ放電終止電圧Vstpになると、該端子電圧V
44に代えて第2のDC電圧V29Lを出力する機能を
有している。ダイオード41,42の出力側には、第2
の変換手段(例えば、DC/DCコンバータ50)が接
続されている。DC/DCコンバータ50は、ダイオー
ド41,42の出力電圧(即ち、入力電圧V45)を入
力し、この入力電圧V45を安定したDC電圧に変換
し、このDC出力電圧Vout(例えば、DC5V、1
2V、−12V等)を出力して負荷側に供給する回路で
ある。このDC/DCコンバータ50は、ダイオード4
1,42から与えられる入力電圧V45が、第1のDC
電圧V29Hあるいは第2のDC電圧V29Lの時に、
常に一定のDC出力電圧Voutを出力する機能を有し
ている。
【0010】また、バッテリ44には、バッテリ電圧検
出回路60が接続されている。バッテリ電圧検出回路6
0は、バッテリ44の端子電圧V44によってDC/D
Cコンバータ50が駆動されているバックアップ動作時
に、該端子電圧V44からバッテリ残量を検出してバッ
テリロー(警告動作)の信号BL、あるいはバッテリア
ラーム(動作停止)の信号BAを出力する回路である。
バッテリローの信号BLは、装置本体側の使用者又は管
理者に対し、バッテリ駆動が不可能であることを通知す
ること等に使用される。バッテリアラームの信号BA
は、電源装置を強制的に動作停止させるために使用され
る。
【0011】図2は、図1中のAC/DCコンバータ2
0の一例を示す概略の構成図である。このAC/DCコ
ンバータ20は、DC入力電圧Vinを入力する入力端
子21a、グランド用の入力端子21b、及び電圧切替
回路10からの信号S10を入力する入力端子21cを
有している。入力端子21aには、コンデンサ22を介
して入力端子21bが接続されると共に、該入力端子2
1aに変圧器(以下「トランス」という。)23の1次
巻線23aの一端が接続されている。1次巻線23aの
他端には、方形波の制御信号S33dによってオン、オ
フ動作するスイッチング素子24(例えば、Nチャネル
型FET24a)を介して入力端子21bが接続されて
いる。トランス23の2次巻線23bの一端には、整流
用ダイオード25のアノードが接続され、このダイオー
ド25のカソードが整流用ダイオード26のカソードに
接続され、さらにこのダイオード26のアノードが2次
巻線23bの他端に接続されている。ダイオード25,
26のカソードには、平滑用チョークコイル27の一端
が接続され、このチョークコイル27の他端が平滑用コ
ンデンサ28を介してダイオード26のアノードに接続
されている。コンデンサ28の両端には、DC出力電圧
V29を出力する出力端子29aとグランド用の出力端
子29bが接続されている。
【0012】出力端子29aには、FET24aのオ
ン、オフ動作を制御するための制御回路30が接続され
ている。制御回路30は、出力電圧V29を検出する出
力電圧検出回路31と、該出力電圧V29が過小電圧あ
るいは過大電圧になったことを検出する過小/過大電圧
検出回路32と、該出力電圧検出回路31の検出結果に
基づきFET24aを制御するための方形波の制御信号
S33dを生成するスイッチング制御回路33とを備え
ている。スイッチング制御回路33は、過小/過大電圧
検出回路32によって出力電圧V29の過小電圧あるい
は過大電圧が検出された時には、この検出信号S32に
よってFET24aのスイッチング動作を停止する機能
を有している。出力電圧検出回路31と過小/過大電圧
検出回路32は、電圧切替回路10からの信号S10に
基づき、検出のための基準電圧が2通りに切替えられる
ようになっている。
【0013】図3は、図2のAC/DCコンバータ20
中の制御回路30の構成例を示す概略の回路図である。
制御回路30中の出力電圧検出回路31は、分圧抵抗3
1a,31b,31cを有し、これらが出力端子29a
とグランドとの間に直列に接続されている。分圧抵抗3
1bの両端には、この分圧抵抗31bを短絡するための
スイッチ31dが並列に接続されている。スイッチ31
dは、例えば、電圧切替回路10が切替信号Sinによ
って発光する発光ダイオード等の発光素子で構成されて
いる場合、この発光素子からの信号S10によってオ
ン、オフ動作するホトトランジスタ等の受光素子で構成
されている。スイッチ31dがオンすることによって、
出力電圧検出用の分圧抵抗31a〜31cの直列抵抗値
が小さくなり、該スイッチ31dがオフすることによっ
て、該分圧抵抗31a〜31cの直列抵抗値が大きくな
るようになっている。分圧抵抗31bと31cの接続点
には、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)31
eのプラス側入力端子が接続され、このオペアンプ31
eのマイナス側入力端子に、基準電源31gが接続され
ている。さらに、オペアンプ31eのプラス側入力端子
と出力端子には、抵抗31fが接続されている。オペア
ンプ31e及び抵抗31fは、分圧抵抗31a〜31c
で検出した出力電圧V29の検出値と、基準電源31g
の電圧レベルとを比較し、この差に応じた電圧を出力す
る機能を有している。
【0014】スイッチング制御回路33は、一定周期の
のこぎり波S33aを発生するのこぎり波発振器33a
と、トランジスタ等のスイッチ33bとを有している。
のこぎり波発振器33aの出力側には、コンパレータ3
3cの一方の入力端子が接続され、このコンパレータ3
3cの他方の入力端子が、スイッチ33bを介してオペ
アンプ31eの出力端子に接続されている。スイッチ3
3bは、通常はオン状態になっており、過小/過大電圧
検出回路32によって出力電圧V29の過小電圧あるい
は過大電圧が検出され、該過小/過大電圧検出回路32
から検出信号S32が出力された時に、この検出信号S
32によってオフ状態となり、AC/DCコンバータ2
0の動作を停止する機能を有している。コンパレータ3
3cの出力端子は、バッファ33dを介してFET24
aのゲートに接続されている。コンパレータ33cは、
のこぎり波S33aとオペアンプ31eの出力電圧とを
比較し、パルス幅制御によってパルス信号を生成する回
路である。このパルス信号は、バッファ33dで駆動さ
れ、方形波の制御信号S33dが生成されてFET24
aがオン、オフ動作するようになっている。
【0015】図4は、図1中のDC/DCコンバータ5
0の構成例を示す回路図である。このDC/DCコンバ
ータ50は、入力電圧V45を入力する入力端子51
a、及びグランド用の入力端子51bを有し、この入力
端子51a,51b間にコンデンサ52が接続されてい
る。また、入力端子51aには、FET等のスイッチン
グ素子53が直列に接続され、このスイッチング素子5
3の出力側に、整流用ダイオード54、平滑用チョーク
コイル55、平滑用コンデンサ56、DC出力電圧Vo
ut出力用の出力端子57a、及びグランド用の出力端
子57bが接続されている。出力端子57aには、制御
回路58が接続されている。制御回路58は、DC出力
電圧Voutが一定の値になるようにパルス幅を変化さ
せた制御信号を生成し、この制御信号によってスイッチ
ング素子53をオン、オフ動作させる回路である。
【0016】図5は、図1中のバッテリ電圧検出回路6
0の構成例を示す回路図である。このバッテリ電圧検出
回路60は、バッテリ44のプラス側端子に接続された
入力端子61aと、該バッテリ44のマイナス側端子に
接続された入力端子61bとを有している。入力端子6
1aには、バッテリ44の端子電圧V44を所定の電圧
に調整するレギュレータ(電圧調節器)62が接続され
ると共に、該入力端子61aに、分圧抵抗63,64を
介して入力端子61bが接続されている。レギュレータ
62の出力側には、抵抗65,66,67を介して入力
端子61bが接続されている。抵抗65と66の接続点
には、コンパレータ68のプラス側入力端子が接続さ
れ、このコンパレータ68のマイナス側入力端子が、抵
抗63と64の接続点に接続されている。コンパレータ
68のプラス側入力端子と出力端子との間には、抵抗6
9が接続されている。
【0017】抵抗66と67の接続点には、コンパレー
タ70のプラス側入力端子が接続され、このコンパレー
タ70のマイナス側入力端子が、抵抗63と64の接続
点に接続されている。コンパレータ70のプラス側入力
端子と出力端子との間には、抵抗71が接続されてい
る。コンパレータ68の出力端子は、バッテリローの信
号BLを出力する出力端子72aが接続されている。コ
ンパレータ70の出力端子は、バッテリアラームの信号
BAを出力する出力端子72bが接続されている。ま
た、入力端子61aは、コンパレータ68の電源端子に
接続され、さらに入力端子61bが、コンパレータ70
の電源端子及び0V用の出力端子72cに接続されてい
る。このバッテリ電圧検出回路60では、バッテリ44
の端子電圧V44の電圧降下をコンパレータ68,70
で検出し、一方のコンパレータ68からバッテリローの
信号BLを出力し、他方のコンパレータ70からバッテ
リアラームの信号BAを出力するようになっている。
【0018】次に、DC入力電圧Vinが供給されてい
る時の動作(a)と、DC入力電圧Vinが断の時の動
作(b)と、バッテリ残量検出時の動作(c)とを説明
する。 (a) DC入力電圧Vinが供給されている時の動作 DC入力電圧Vinが図1のAC/DCコンバータ20
に供給されると、図2及び図3に示すAC/DCコンバ
ータ20では、スイッチング制御回路33から出力され
る方形波の制御信号S33dによってFET24aがオ
ン、オフ動作する。このFET24aのオン、オフ動作
の繰り返しにより、トランス23の2次巻線23bに方
形波電圧が発生する。この方形波電圧は、ダイオード2
5,26で整流された後、チョークコイル27及びコン
デンサ28によって平滑され、出力端子29a,29b
からDC出力電圧V29が出力される。
【0019】出力端子29a,29b側の負荷の変動等
によって出力電圧V29が変動すると、この出力電圧V
29が出力電圧検出回路31及び過小/過大電圧検出回
路32に入力される。出力電圧検出回路31において、
分圧抵抗31a〜31cによって出力電圧V29が検出
され、この検出結果と基準電源31gの電圧レベルとが
オペアンプ31eで比較され、この差に応じた電圧が該
オペアンプ31eから出力され、スイッチング制御回路
33へ送られる。スイッチング制御回路33において、
オペアンプ31eの出力電圧とのこぎり波発振器33a
から発生したのこぎり波S33aとが、コンパレータ3
3cで比較され、パルス幅制御によってパルス信号が生
成される。このパルス信号は、バッファ33dで駆動さ
れ、方形波の制御信号S33dが生成される。この制御
信号S33dにより、出力電圧V29が一定となるよう
にFET24aのオンデューティが制御され、一定のD
C出力電圧V29が出力端子29a,29bから出力さ
れる。
【0020】出力端子29a,29b側の負荷の変動等
によって出力電圧V29が変動し、この出力電圧V29
が一定電圧よりも大きくなったり、あるいは小さくなっ
た時には、これが過小/過大電圧検出回路32で検出さ
れ、この検出信号S32によってスイッチング制御回路
33内のスイッチ33bがオフ状態となり、AC/DC
コンバータ20の動作が停止し、電源装置が保護され
る。AC/DCコンバータ20から出力電圧V29が出
力されると、この出力電圧V29が、ダイオード41を
介してDC/DCコンバータ50へ供給されると共に、
充電回路40へ供給され、この充電回路40によってバ
ッテリ44が充電される。図4のDC/DCコンバータ
50では、ダイオード41を介して入力電圧V45が入
力されると、この入力電圧V45がスイッチング素子5
3によって断続され、ダイオード54によって整流され
た後、チョークコイル55及びコンデンサ56によって
平滑され、出力端子57a,57bからDC出力電圧V
outが出力される。負荷変動等によって出力電圧Vo
utが変動すると、制御回路58のパルス幅制御によ
り、該出力電圧Voutが一定となるようにスイッチン
グ素子53のオンデューティが制御される。これによ
り、一定のDC出力電圧Voutが出力端子57a,5
7bから出力される。
【0021】(b) DC入力電圧Vinが断の時の動
作 停電等によってAC/DCコンバータ20へのDC入力
電圧Vinの供給が停止した場合、該AC/DCコンバ
ータ20の出力電圧V29が0Vとなる。すると、DC
/DCコンバータ50の入力は、AC/DCコンバータ
20の出力からバッテリ44に切替わり、該バッテリ4
4の端子電圧V44によって該DC/DCコンバータ5
0が駆動され、一定のDC出力電圧Voutが出力され
る。バッテリ44の放電によってこのバッテリ44の端
子電圧V44が降下していくと、これが図1のバッテリ
電圧検出回路60で検出される。図5に示すバッテリ電
圧検出回路60では、バッテリ44の端子電圧V44の
降下状態がコンパレータ68,70で検出される。端子
電圧V44がある一定電圧よりも低くなると、これがコ
ンパレータ68で検出され、出力端子72aからバッテ
リローの信号BLが出力され、この信号BLによって装
置本体側の使用者又は管理者に、バッテリ駆動が不可能
であることが通知される。バッテリ44の端子電圧V4
4がさらに低下し、これがコンパレータ70で検出され
ると、出力端子72bからバッテリアラームの信号BA
が出力され、この信号BAによって電源装置の動作が停
止され、該電源装置が保護される。
【0022】(c) バッテリ残量検出時の動作 図6は、図1の電源装置におけるバッテリ残量検出時の
動作波形図である。例えば、装置本体側からバッテリ残
量検出を指示する信号が電源装置に入力され、切替信号
Sinが反転すると、電圧切替回路10から信号S10
が出力され、AC/DCコンバータ20内の出力電圧検
出回路31及び過小/過大電圧検出回路32へ与えられ
る。信号S10によって出力電圧検出回路31内のスイ
ッチ31dがオンし、分圧抵抗31bの両端が短絡され
ると、出力電圧V29を検出するための分圧抵抗31a
〜31cの直列抵抗値が小さくなる。これにより、スイ
ッチング制御回路33から出力される方形波の制御信号
S33dのオンデューティが小さくなり、AC/DCコ
ンバータ20の出力電圧29が、DC入力電圧Vinに
よる動作時の第1のDC電圧V29Hから、バッテリ残
量検出時の第2のDC電圧V29Lへ降下する。降下後
のAC/DCコンバータ20の第2のDC電圧V29L
は、バッテリ44の放電終止電圧Vstpよりも低い電
圧に設定されている。
【0023】これにより、DC/DCコンバータ50の
入力は、AC/DCコンバータ20の出力からバッテリ
44の出力に切替わり、このバッテリ44によって該D
C/DCコンバータ50が駆動される。このため、DC
/DCコンバータ50の出力を一定の出力電圧Vout
に保持したまま、バッテリ電圧検出回路60でバッテリ
残量を検出することが可能となる(この時の各電圧波形
は、図6の動作1となる)。バッテリ44の端子電圧V
44が降下し、放電終止電圧Vstpとなると、該バッ
テリ44の端子電圧V44はAC/DCコンバータ20
の出力電圧以下となるので、該バッテリ44による放電
が止まる。このため、DC/DCコンバータ50の入力
は、バッテリ44の出力からAC/DCコンバータ20
の出力に切替わる(この時の各電圧波形は、図6の動作
2となる)。切替信号Sinが反転し、バッテリ残量検
出が終了する場合は、電圧切替回路10の信号S10に
よって出力電圧検出回路31内のスイッチ31dがオフ
状態となり、スイッチング制御回路33から出力される
制御信号S33dのオンデューティが大きくなり、AC
/DCコンバータ20の出力がDC入力電圧Vinによ
る動作時の第1のDC電圧V29Hに切替えられる(こ
の時の各電圧波形は、図6の動作3となる)。このよう
に、DC/DCコンバータ50の入力は、途切れること
なく切替わるので、該DC/DCコンバータ50から安
定したDC出力電圧Voutを出力することができる。
【0024】以上のように、本実施形態では、次の
(1)〜(3)のような効果がある。 (1) 本実施形態の電源装置では、簡単な回路構成
で、入力電圧Vinの入力動作時にバッテリ44のバッ
テリ残量を検出することができる。 (2) バッテリ残量検出は、バッテリ44によるバッ
クアップ動作時に使用する回路を使用するので、実際の
バックアップに即したバッテリ残量の検出ができ、追加
する回路が少ないため、低コスト化を図ることができ
る。 (3) 接続されるバッテリ44が放電不能な状態であ
っても、DC/DCコンバータ50から一定のDC出力
電圧Voutを出力することができる。
【0025】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。 (i) 図1の電源装置における電圧切替回路10、A
C/DCコンバータ20、ダイオード41,42、DC
/DCコンバータ50、及びバッテリ電圧検出回路60
は、図2〜図5に示す回路構成に限定されず、図示以外
の回路で構成してもよい。 (ii) 例えば、図3では、バッテリ残量検出時にAC
/DCコンバータ20の出力電圧をバッテリ44の放電
終止電圧Vstp以下に下げる方法として、スイッチ3
1dをオンして分圧抵抗31bの両端を短絡するように
しているが、この分圧抵抗31b及びスイッチ31dを
削除し、電圧切替回路10の信号S10によって基準電
源31gの電圧レベルを切替えるようにしても、上記実
施形態と同様の作用効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、バッテリ残量検出時に第1の変換手段の出力電圧
をバッテリの放電終止電圧以下の第2のDC電圧に下
げ、第2の変換手段の出力電圧を低下させることなく、
バッテリを実際の放電電流にて放電を行ってその際のバ
ッテリの端子電圧をバッテリ電圧検出回路で検出し、放
電可能なバッテリ残量を検出するようにしている。この
ため、簡単な回路構成で、入力電圧の動作時にバッテリ
残量を検出することができる。さらに、バックアップ動
作時に使用する回路を使用することができるので、実際
のバックアップに即したバッテリ残量の検出ができ、追
加する回路が少ないため、低コスト化を図ることができ
る。しかも、接続されるバッテリが放電不能な状態であ
っても、第2の変換手段から安定したDC電圧を出力す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す電源装置の概略の構成
図である。
【図2】図1中のAC/DCコンバータ20の構成図で
ある。
【図3】図2のAC/DCコンバータ20中の制御回路
30の回路図である。
【図4】図1中のDC/DCコンバータ50の回路図で
ある。
【図5】図1中のバッテリ電圧検出回路60の回路図で
ある。
【図6】図1のバッテリ残量検出時の動作波形図であ
る。
【符号の説明】
10 電圧切替回路 20 AC/DCコンバータ 40 充電回路 41,42 ダイオード 50 DC/DCコンバータ 60 バッテリ電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 DA07 EA06 5G015 GB02 JA06 JA34 JA52 5H006 CA02 CA07 CB03 CC02 CC08 DA04 DC05 FA01 FA04 5H730 AA15 AS17 AS21 BB13 BB23 BB57 BB86 CC01 DD04 EE02 EE08 EE10 EE23 FD01 FF02 XX02 XX03 XX12 XX13 XX14 XX23 XX32 XX33 XX41 XX42 XX50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の端子電圧を出力する充電可能なバ
    ッテリと、 入力電圧を入力し、バッテリ残量検出のための切替信号
    が与えられていない時には、該入力電圧を安定した第1
    の直流電圧に変換して出力し、該切替信号が与えられる
    と、該入力電圧を、該第1の直流電圧よりも低くかつ前
    記バッテリの放電終止電圧よりも低い安定した第2の直
    流電圧に変換して出力する第1の変換手段と、 前記バッテリの出力と前記第1の変換手段の出力とを切
    替えるものであって、前記第1の直流電圧が供給される
    と、該第1の直流電圧を出力し、前記第2の直流電圧が
    供給されると、該第1の直流電圧に代えて前記バッテリ
    の端子電圧を出力し、該端子電圧が降下して前記放電終
    止電圧になると、該端子電圧に代えて該第2の直流電圧
    を出力する切替手段と、 前記切替手段の出力電圧を入力し、該出力電圧を安定し
    た直流電圧に変換して負荷側に出力する第2の変換手段
    と、 前記切替手段から前記バッテリの端子電圧が出力されて
    いる時に該端子電圧からバッテリ残量を検出するバッテ
    リ電圧検出回路とを、備えたことを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の変換手段は、入力電圧をスイッチ
    ング素子で断続して直流電圧を出力する際に、該直流電
    圧の変動を検出し、該検出結果とバッテリ残量検出のた
    めの切替信号とに基づき、該スイッチング素子のオンデ
    ューティを制御して安定した第1又は第2の直流電圧を
    出力する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の電
    源装置。
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JP2007330045A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 直流電源システムとその試験方法ならびに直流電源システムの試験方法を実行するためのプログラム

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