JP2001061066A - 画像符号化器および画像復号化器ならびにその方法 - Google Patents

画像符号化器および画像復号化器ならびにその方法

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JP2001061066A
JP2001061066A JP11232335A JP23233599A JP2001061066A JP 2001061066 A JP2001061066 A JP 2001061066A JP 11232335 A JP11232335 A JP 11232335A JP 23233599 A JP23233599 A JP 23233599A JP 2001061066 A JP2001061066 A JP 2001061066A
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tile
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JP11232335A
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Takahiro Fukuhara
隆浩 福原
Keisuke Kato
圭介 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ・グラフィックス等の人工的な
画像を高効率に圧縮し、かつ歪を低減する。 【解決手段】 タイル生成部1は、入力画像100を複
数個のタイル画像101に分割する。画素値変化検出部
2は、タイル画像101ごとに、フレームメモリ4に既
に記憶・保持されている画像フレームを参照して、差分
値を検出し、この差分値が閾値以上の場合に、このタイ
ル画像を更新する必要があると判断し、スイッチ19を
切り替えて、符号化対象のタイル画像103を符号化圧
縮部3およびフレームメモリ4に送る。符号化圧縮部3
は符号化ビットストリームを出力する。フレームメモリ
4は、画像を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然画像の他、地図
や図形画像、コンピュータ・グラフィックス画像(コン
ピュータ生成画像)等を、符号化・復号化する技術に関
し、とくに、動画像等、一連の画像を符号化・復号化す
るのに好適なようにしたものである。
【0002】とくに、この発明の具体的な構成において
は、限定色画像に変換して同時にカラールックアップテ
ーブル(CLUT)を生成し、CLUTを参照しながら
原画像データをCLUTの番号またはアドレスで表現す
る。このCLUT値で表現された画像データを符号化し
て、圧縮された符号化ビットストリームを生成する。こ
れにより、原画像の容量またはファイルサイズを大幅に
圧縮することができる。また逆に復号化器側では、前記
符号化ビットストリームを復号化して、さらにCLUT
を参照しながら原画像を復元する。そしてこのような符
号化スキームにおいてさらに複数の画像相互の相違点に
着目して一層符号化効率を向上させる。本発明の符号化
器・復号化器の用途としては、カーナビゲーション・シ
ステムの他、コンピュータ上でのデスクトップ画面や、
地図・図形画像の圧縮・伸長、ゲーム機での画像伸長等
がある。
【0003】
【従来の技術】従来のカーナビゲーション・システム
や、コンピュータ上でのデスクトップ画面、地図・図形
画像あるいはコンピュータ・グラフィックス画像では、
自然画像と異なり隣接する画素の相関が少ない場合が多
いため、通常の国際標準化等で使われているDCT(D
iscrete Cosine Transform)
符号化や、最近注目を集めているウェーブレット符号化
等の信号処理系の符号化を行うと、エッジ部や高詳細な
テキスチャ部で、歪みが非常に目立ってしまう欠点があ
った。しかも、エッジ部や高詳細なテキスチャ部では多
くの変換係数が発生するので、圧縮率も悪くなるため、
実用的ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、以上の問
題点を考慮してなされたものでり、地図画像やナビゲー
ション画像、デスクトップ画像、図形画像あるいはコン
ピュータ・グラフィックス画像を、劣化無しに、または
非常に小さい劣化で、高能率圧縮及び伸長する技術を提
案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、以上
の課題を解決するために、画像符号化器に、入力画像を
複数のタイルに分割する手段と、最近の画像フレームを
記憶・保持するフレームメモリ手段と、前記フレームメ
モリ手段から読み出された画像と、現在の入力画像とを
タイル毎に比較して、タイル内部の画素変化を検出する
手段と、変化のあったタイル内の画素値を符号化する符
号化手段と、変化の無いタイルは符号化を行わずスキッ
プする選択手段とを設けている。
【0006】この構成においては、先行する画像フレー
ムとの差分(画素変化)が含まれるタイルのみ選択的に
符号化するので高効率に圧縮を行える。尚、どの程度の
差分まで検出するかは適宜設定できる。また、先行する
画像フレームは例えば動画像の場合、先行画像フレーム
である。先行画像フレームとしては直前のフレームとす
ることができる。もちろん数フレーム前の画像を先行画
像フレームとして用いてもよい。静止画像の場合、なん
らかの参照画像を先行画像フレームとして保持する必要
がある。また、タイルの個数は複数としたが、フレーム
全体を1つのタイルとして扱うようにすることもでき
る。ここで、符号化とは慣用のロスレス(可逆)符号を
用いた符号化の他に、後述するカラールックアップ・テ
ーブルのインデックス値への変換や、R、G、B棟の色
信号情報自体を有意な(所定の差分がある)タイル部分
に限定して取り出して所定の伝送フォーマットに変換す
ること含まれる。
【0007】また、この構成において、カラールックア
ップ・テーブルをさらに備え、前記符号化手段が、前記
カラールックアップ・テーブルを参照して、前記カラー
ルックアップ・テーブルのインデックス値を符号化出力
とするようにしてもよい。また、RGBデータをさらに
備え、前記符号化手段が、前記RGBデータを参照し
て、RGBデータ値を符号化出力とするようにしてもよ
い。RGBデータでなく他の色信号データ例えばYU
V、MCY等を用いてもよい。
【0008】また、予め符号化対象フレーム数が既知の
場合、これら複数の符号化対象フレームに含まれる画像
の少なくとも一部を入力して全フレームに対して1つの
カラールックアップ・テーブルを生成する手段をさらに
備え、前記生成されたカラールックアップ・テーブルを
参照して、タイル内部の画素値を符号化するようにして
もよい。フレーム数が既知の場合とは例えば画像情報を
一旦記録しておく場合である。カラールックアップ・テ
ーブル作成の基礎となる画像は、複数の符号化対象フレ
ームに含まれる画像のすべてとすることが好ましい。ま
た、フレーム全体を対象とするのでなく、実際に符号化
を行うタイルの画像を基礎としてカラールックアップ・
テーブルを生成してもよい。
【0009】また、入力した画像フレーム毎にカラール
ックアップ・テーブルを生成する手段をさらに備え、前
記生成されたカラールックアップ・テーブルを参照し
て、タイル内部の画素値を符号化するようにしてもよ
い。これは画像をリアルタイムで受け取って直ちに符号
化する場合である。
【0010】また、前記カラールックアップ・テーブル
を生成する手段は、符号化対象フレームの色数を検出す
る手段と、検出された色数が閾値よりも大きい場合には
減色を行なう限定色生成手段とを備え、前記色数が閾値
以下の場合には前記画像に基づいて直接に前記カラール
ックアップ・テーブルを生成し、前記色数が閾値より大
きい場合には減色した情報に基づいて前記カラールック
アップ・テーブルを生成するようにしてもよい。また、
前記カラールックアップ・テーブルを生成する手段によ
って生成されたカラールックアップ・テーブルを、符号
化する手段を備えるようにしてもよい。また、入力した
画像フレーム毎にカラールックアップ・テーブルを生成
する手段と、既に生成済みのカラールックアップ・テー
ブル中のデータとの差分を求める手段と、前記差分が閾
値以上に大きい場合に限り、前記カラールックアップ・
テーブルのデータの更新を行う手段と、更新されたデー
タを伝送する手段とをさらに備え、前記生成または更新
されたカラールックアップ・テーブルを参照して、タイ
ル内部の画素値を符号化するようにしてもよい。この場
合、更新されたカラールックアップ・テーブルのデータ
を符号化する手段を備えるようにしてもよい。
【0011】また、前記更新されたカラールックアップ
・テーブルの符号化情報と、タイル内の画素値の符号化
情報と、符号化対象になったタイルの位置情報とを多重
化して送出する手段を備えるようにしてもよい。
【0012】また、前記タイル内の画素値を符号化する
符号化手段は、最近符号化されたデータ列をある所定の
長さ記憶する第1の記憶手段と、データの先読み用の第
2の記憶手段とを備え、第1の記憶手段に記憶されたデ
ータ列を辞書として用いて、第2の記憶手段の中から、
第1の記憶手段に記憶されているデータ列と最も長く一
致するデータ列を検索する手段と、検索の結果得られた
データ列を、第1の記憶手段へのポインタで置き換えて
符号化を行う手段とを備えるようにしてもよい。
【0013】また、前記タイル画像のヘッダー情報とし
て、水平・垂直解像度、水平・垂直方向のタイル数、各
タイル毎の圧縮ビットストリーム長が記録されるように
してもよい。
【0014】また、前記タイル内の画素値を符号化する
符号化手段は、カラールックアップ・テーブルのインデ
ックスで表現されたタイル画像データを水平方向、垂直
方向、ジグザグ方向のいずれかの方向にスキャニングし
て1次元データに変換した後、該1次元データを符号化
するようにしてもよい。
【00015】また、この発明のよれば、上述の課題を
解決するために、画像復号化器に、復号化対象のタイル
であることを表示する情報に基づいて符号化を選択駆動
する制御手段と、復号化が選択されたタイルに対して
は、対応する符号化ビットストリームを復号化して復号
画像を生成する復号化手段と、前記復号画像を対応する
記憶位置に記憶するフレームメモリ手段と、復号化が選
択されないタイルに対しては、前記フレームメモリ手段
から対応する画像を読み出して出力する読み出し手段
と、前記復号化手段から出力される復号画像および前記
読み出し手段から出力される画像とを合成して出力する
合成手段とを設けるようにしている。
【0016】この構成においては、差分のあるタイルの
み符号化する符号化スキームで生成した符号化ビットス
トリームを復号することができる。尚、フレームメモリ
手段から直接に復号画像を取り出すようにしてもよい。
この場合、前記合成手段を省略することができる。
【0017】また、この構成において、カラールックア
ップ・テーブルのインデックス値を参照して復号化画像
を生成してもよく、RGBデータを参照して復号化画像
を生成するようにしてもよい。他の色信号データを用い
てもよい。
【0018】また、カラールックアップ・テーブルの符
号化情報を復号化して、カラールックアップ・テーブル
を生成する手段と、前記カラールックアップ・テーブル
のインデックス値を参照して復号化画像を生成する手段
とを備えるようにしてもよい。
【0019】また、多重化されたタイル画像の符号化ビ
ットストリームと、復号化対象のタイル情報と、カラー
ルックアップ・テーブルの符号化情報とを多重化分離す
る手段を備えるようにしてもよい。
【0020】また、多重化されたタイル画像の符号化ビ
ットストリームと、復号化対象のタイル情報と、カラー
ルックアップ・テーブルの差分符号化情報とを分離する
手段と、復号化されたカラールックアップ・テーブルの
差分情報を、新たにカラールックアップ・テーブルに記
憶させる手段とを備えるようにしてもよい。
【0021】また、上述の画像符号化器および画像復号
化器を無電伝送手段で連結してもよい。無線伝送手段と
しては、電波または赤外線を搬送チャネルとすることが
できる。また変調方式としても周波数変調、振幅変調等
種々のものを採用できる。また、この発明は方法の態様
で実現してもよいし、少なくともその一部をコンピュー
タプログラム製品(記録媒体)として実現してもよい。
【0022】この発明の具体的な画像符号化器において
は、限定色生成手段が、入力画像中の全画素または一部
の画素の色の中から限定色を選択する。多くの場合は、
限定色数は入力画像中に存在する色数よりも少ないの
で、限定色を選択する際、入力画像中で出現頻度の高い
色だけを選択する。しかし、限定色数が十分大きい数で
あった場合には減色して限定色を選択する必要はなくな
ることもある。カラールックアップテーブル生成手段
は、選択された限定色に対して、各色を表す値、例えば
RGB各値と、そのテーブル中の色番号(アドレス)と
を割り当て、これらの値からカラールックアップテーブ
ルを生成する。生成された当該カラールックアップテー
ブルの色番号により、画像の各画素のカラー値を表す。
符号化手段は、当該画像データを、所定の手法で圧縮し
て、圧縮された符号語を送出する。
【0023】他方、この発明の具体的な画像復号化器に
おいては、復号化手段は、符号語を復号化して再び画像
データに伸長する。また、受信または記録媒体から読み
出されたカラールックアップテーブルを参照しながら、
前記伸長された画像データに、カラールックアップテー
ブルの色情報を割り当てることで、画像を復元する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
説明する。 [実施例1]図1は、この発明の実施例1の符号化器を
全体として示すものであり、この図において、符号化器
は、タイル生成部1、画素値変化検出部2、符号化圧縮
部3、フレームメモリ4、スイッチ19から構成され
る。
【0025】次に動作について説明する。タイル生成部
1では入力画像100を、複数個のタイル画像101に
分割する。例えば、図17では縦・横それぞれ4個づつ
に分割する例を示している。タイル画像101が、続い
て画素値変化検出部2に入力され、フレームメモリ4に
既に記憶・保持されている画像フレームの中から、現在
の符号化対象のタイル画像と同位置にあるタイル画像1
04が読み出される。そして、前フレームのタイル画像
104と現在のタイル画像101との間で差分を検出
し、この差分値が予め決められた閾値以上の場合には、
このタイル画像を更新する必要があると判断し、スイッ
チ19が現在の符号化対象のタイル画像103を選択し
て、これを符号化圧縮部3およびフレームメモリ4に送
る。
【0026】他方、逆に前記閾値未満の場合には、更新
の必要がないのでスイッチ19が符号化しないモードを
選択する。尚、前記画素値変化検出部2からは、各タイ
ル毎に符号化の有無を意味する情報102を同時に送出
する。この情報102によって、復号化器側ではどのタ
イルを復号化すれば良いかが判別出来ることになる。ま
た、前記符号化圧縮部3からはタイル画像の符号化ビッ
トストリーム105が送出される。尚、タイル識別子を
符号化ストリーム105に含ませてもよい。この場合、
タイル識別子自体が符号化されたタイルであることを示
しているので符号化の有無を表示する情報102を送る
必要がない。なお、符号化圧縮部3は、所定のロスレス
(可逆)符号化手法を用いても良いし、後述するよう
に、カラールックアップ・テーブルのインデックスを送
るようにしてもよい。また、タイル画像の選択的な転送
のみで十分に転送データ量を削減できる場合にはR、
G、B等の色信号データ自体を送るようにしてもよい。
【0027】つぎに実施例1の符号化器に対応する復号
化器について説明する。図7はこの実施例の復号化器を
示しており、この図において、16は復号化伸長部、1
7は制御部、18はタイル合成部、4はフレームメモ
リ、19はスイッチである。次に動作について説明す
る。
【0028】タイル画像の符号化ビットストリーム10
5を受信した復号化伸長部16では、符号化部圧縮部3
(図1)と逆の操作を行う。即ちタイル画像の符号化情
報102を入力した制御部17からの制御信号121に
よって、タイル画像に復号化するか、それともスキップ
するかが決定され、その選択に伴いスイッチ19が作動
する。前者の場合には、復号化画像122がフレームメ
モリ4内の、所定のタイル画像の位置に書き込まれる。
他方、後者の場合には、逆にフレームメモリ4内から同
タイル画像の位置からタイル画像123が読み出され
て、これがタイル合成部18への入力124として送出
される。
【0029】タイル合成部18では、両者の場合のタイ
ル画像を合成して、最終的なフレーム画像を生成し、出
力画像125を供する。
【0030】[実施例2]図2は、この発明の実施例2
の符号化器の構成を示している。この符号化器は図1に
示した実施例1の符号化器にカラールックアップ・テー
ブル5を加えたものである。図2において図1と対応す
る箇所には対応する符号を付した。
【0031】次に動作について説明する。本実施形態の
基本動作は、実施形態1と同様である。唯一の相違点
は、符号化圧縮部3の符号化手段として、カラールック
アップ・テーブル5のインデックス値を送出することで
符号化を行うことである。尚、カラールックアップ・テ
ーブルを使った場合の、符号化部圧縮部3の具体的な構
成については後に詳述する(実施例7)。
【0032】また図2のカラールックアップ・テーブル
5の代わりに、図3のRGBデータ6を用い、RGBデ
ータを元にして符号化を行うようにすることも出来る。
【0033】つぎに実施例2の復号化器について説明す
る。実施例1においては、復号化伸長部16(図7)で
の画像データについては特に言及しなかったが、実施例
2ではカラールックアップ・テーブル5のインデックス
値や、RGBデータ値で符号化されたビットストリーム
を復号化する。カラールックアップ・テーブル5のイン
デックス値を用いた復号化器について図8を用いて説明
する。
【0034】図8の復号化器は、実施例1の復号化器
に、カラールックアップ・テーブル5を付加したもので
ある。実施例2と実施例1との差異は、前記復号化伸長
部16でタイル画像を復号化する際、カラールックアッ
プ・テーブル5に記憶されたCLUTのインデックス値
とそれに対応したRGBデータを利用することである。
以下、動作について説明する。
【0035】復号化伸長部16において、カラールック
アップ・テーブル5に記憶されたCLUT番号(インデ
ックス)と色情報(例えばR,G,B各データ)とを参
照して、各画素単位にCLUT番号に相当する色情報1
06を検出する。この操作を、画像を構成するすべての
画素に対して実行することで、画像全体の色情報を復元
することができる。その結果、同部16よりタイル復号
化画像122が出力される。
【0036】尚、上記実施例では、CLUT値化された
符号化ビットストリーム105を、復号化伸長部16
で、所定の色情報(例えばR,G,B各データ)に変換
していたが、この符号化ビットストリーム105を直接
出力する場合には、復号化伸長部16の一部または全部
(CLUT値から色情報を生成する部分)を省略する構
成とする。特に、ゲーム機では画像メモリ(VRAM)
の容量が非常に少ないため、CLUT化された符号化ビ
ットストリームをそのまま取り扱う場合が殆どであり、
このような場合には前記の通り、CLUT値化された符
号化ビットストリーム105を出力する構成とすれば良
い。尚、図9に示すように、図8のカラールックアップ
・テーブル5にかえてRGBデータ6を用いるようにし
てもよい。
【0037】[実施例3]図4は、この発明の実施例3
の符号化器の構成を示している。実施例3の符号化器
は、実施例1で述べた構成に加え、色数検出部7、制御
部8、限定色生成部9、カラールックアップ・テーブル
(CLUT)生成部10、生成されたカラールックアッ
プ・テーブル5、CLUT符号化部11を有している。
【0038】次に動作について説明する。本実施例は、
予め符号化すべき対象のフレーム数が既知の場合の応用
例であり、予め蓄えられた全フレーム画像108を、ま
ず色数検出部7に入力して全フレーム内に存在する色数
を検出する。色情報109を入力した制御部8では、予
め設定された色数の閾値との大小判定を行い、閾値より
も大きい場合には符号110で示すように後段の限定色
生成部9での減色処理を行う。他方、閾値未満の場合に
は減色の必要が無いので、色情報109から直接カラー
ルックアップ・テーブルが生成出来る。
【0039】限定色生成部9では、所定の動作によって
限定色を生成する。この生成法については後で詳しく述
べる。例えば、前記色情報109が1,000色の色数
を持っていて、限定色を256色とした場合には、何ら
かの方法で減色をされる。また、限定色生成部9で生成
された限定色情報111は、CLUT生成部10でカラ
ールックアップ・テーブル(CLUT)5を生成するた
めに利用される。具体的には、限定色情報111は、各
色に対して例えばRGB各値(YUV等の色系でも良
い)が決まっているので、これにCLUT番号を割り当
てて、テーブルを作成すれば良い。図15は、同作用に
よって生成されたCLUTの内部構成を示した図であ
る。尚、この図は、限定色が8ビット・カラー即ち25
6色であった場合のCLUTを示しており、CLUT番
号が0から255に対し、それぞれにR,G,Bの各値
(0から255)が対応している。従って、あるCLU
Tの番号が決まれば、それに対応した色のRGB値が即
座に、このCLUTから読み出せることになる。
【0040】CLUT生成部10で生成されて符号11
2で示すように出力されたカラールックアップ・テーブ
ル5は、何らかの形で記憶される。例えば、CD−R
W、DVD−RWのような記録媒体に記録しても良い
し、コンピュータ等の装置のメモリやハードディスクに
記憶しても良い。尚、図4ではカラールックアップ・テ
ーブルのデータ114を符号化部11で符号化して符号
化データ113として出力する構成を取っているが、圧
縮する必要の無い場合または回路を小さくしたい場合に
は、これを省略することも出来る。尚、このカラールッ
クアップ・テーブルのデータの符号化手段としては、ロ
スレスのデータ圧縮法であれば何でもよく、例えば後述
するLZ77等の辞書ベース圧縮法を用いることが出来
る。尚、画素値変化検出部2で符号化対象とされるタイ
ルの画像を色数検出部7の入力として加えるようにして
もよい。このようにすると、一層、符号化効率が向上す
る。ただし、この場合、1パス分処理が余分になる。
【0041】次に、符号化圧縮部3の動作について説明
する。同部3は、タイル画像101内の各画素を、前記
カラールックアップ・テーブル5の中のあるCLUT番
号で表す動作と、得られたCLUT番号から構成された
新たな画像データを符号化する動作の2つに別れる。前
者は、例えば、ある画素のRGB値と最も近いRGB値
を持つCLUT番号を、CLUTの中から検索して選び
出せば良い。即ち、
【数1】 となる様なインデックスkを探せばよい。
【0042】図16は、この動作を図示したものであ
り、画素aがCLUT番号Mの色情報に最も近似してお
り、画素bがCLUT番号Kの色情報に最も近似してい
たことを例として示している。上記動作により、入力画
像101内の画素はすべてCLUT番号が割り当てられ
ることになる。以上が、符号化圧縮部3での前段部での
動作である。後段部の符号化部の動作については、実施
例7で詳しく説明する。
【0043】実施例3においては、以上の様に予め符号
化対象フレームが既知である場合の実施例であり、制御
部8は、検出された色数に対して閾値処理を行い、その
大小判定で限定色生成部9を経由するか否かを選択する
ようにしている。
【0044】つぎに実施例3の復号化器について説明す
る。この復号化器はさきに説明した符号化器(図4)に
呼応した復号化器として用いることが出来るだけでな
く、一般にカラールックアップ・テーブルの符号化ビッ
トストリームを復号化してカラールックアップ・テーブ
ルを生成し、カラールックアップ・テーブルを用いて、
実施例2(図8)で説明した復号化伸長を行う場合に応
用することが出来る。
【0045】図10はこの実施例の復号化器の構成図で
ある。この実施例の復号化器は、実施例1の復号化器
に、カラールックアップ・テーブル5およびCLUT復
号化部20を付加したものである。図10において、ま
ずカラールックアップ・テーブルの符号化ビットストリ
ーム113をCLUT復号化部20にて復号化し、CL
UT情報112を出力する。続いて、既に述べた手段に
より、符号化ビットストリーム105のCLUT値に対
応したRGB値106を、復号されたカラールックアッ
プ・テーブル5から読み出して、これをタイル復号画像
122として、復号化伸長部16より送出する。これよ
り後の処理手段は、既に述べた実施例と同様で良い。
【0046】[実施例4]図5は、この発明の実施例4
の画像符号化器を全体として示す構成図である。この画
像符号化器は、実施例1で述べた構成に加え、色数検出
部7、制御部8、限定色生成部9、カラールックアップ
・テーブル(CLUT)生成部10、生成されたカラー
ルックアップ・テーブル5、CLUT符号化部11、多
重化部12を有している。
【0047】次に動作について説明する。この実施例に
おいては、すべての符号化フレーム毎にカラールックア
ップ・テーブルを伝送する。基本的な動作は前記実施例
3と同様であるが、タイル符号化情報102、タイル画
像符号化ビットストリーム105、CLUT符号化ビッ
トストリーム113とを多重化部12で多重化して、多
重化ビットストリーム115を送出する。
【0048】従って、前記実施例3が、すべての符号化
対象フレームの色検出からカラールックアップ・テーブ
ル生成までを終了した後に、各入力画像フレーム単位に
タイル画像の符号化を行うのに対して、本実施例では、
カラールックアップ・テーブル生成とタイル画像の符号
化をフレーム画像単位に、並行して行うことに相違があ
る。この実施例では、毎フレーム画像毎にカラールック
アップ・テーブルを伝送する必要があるので、圧縮効率
は下がるが、高品質な画像を提供することが出来る効果
がある。
【0049】尚、制御部8は、検出された色数に対して
閾値処理を行い、その大小判定で限定色生成部9を経由
するか否かを選択するようにしている。
【0050】つぎに実施例4の復号化器について説明す
る。この復号化器はこの実施例の符号化器(図5)に呼
応した復号化器として用いることが出来るだけでなく、
一般に各フレーム画像毎にカラールックアップ・テーブ
ルが符号化・多重化されている場合の復号化器として用
いることが出来る。
【0051】図11はこの実施例の復号化器を示してお
り、この復号化器は、実施例1の復号化器に対してカラ
ールックアップ・テーブル5、CLUT復号化部20お
よび多重化分離部21を付加してなるものである。次に
動作について図11を用いて説明する。多重化された符
号化ビットストリーム115は多重化分離部21で、C
LUT符号化ビットストリーム113、タイル画像の符
号化ビットストリーム105、そしてタイル画像の符号
化情報102とに分離される。後段の処理は、前記実施
例3と同様で良い。
【0052】[実施例5]図6は、この発明の実施例5
の画像符号化器の構成図である。この実施例5の画像符
号化器と実施例4の画像符号化器との相違点は、CLU
T差分検出部13、CLUT差分符号化部15である。
実施例4が各フレーム画像毎にカラールックアップ・テ
ーブルそのものを丸ごと伝送していたのに対して、本実
施例ではカラールックアップ・テーブルの差分情報を伝
送する。以下、詳しい動作について述べる。
【0053】実施例4と同様の動作で得られたCLUT
情報112は、CLUT差分検出部13において既に記
憶・保持されているカラールックアップ・テーブル5と
の差分が取られる。この時、カラールックアップ・テー
ブル5から読み出されたCLUT情報118と、前記生
成されたCLUT情報112との間で差分が取られ、差
があったものだけを更新CLUT情報116として、再
度カラールックアップ・テーブル5に書き込む。
【0054】上記動作は、例えば、図16でCLUT番
号KのCLUTデータはもはや不要になった場合は、こ
のK番目のデータに別のRGBデータを更新する処理に
なる。この動作によって、更新CLUTデータだけを送
信すれば良いので、実施形態4に比べて処理は増える
が、伝送効率が向上する効果がある。尚、タイル符号化
情報102、タイル画像符号化ビットストリーム10
5、CLUT符号化ビットストリーム113とを、多重
化部12で多重化するようになっている。
【0055】つぎに実施例5の復号化器について説明す
る。この復号化器はさきに説明した画像符号化器(図
6)に呼応した復号化器として用いることが出来るだけ
でなく、一般に各フレーム画像毎にカラールックアップ
・テーブルが符号化・多重化されていて、且つカラール
ックアップ・テーブルの差分データを復号化して、カラ
ールックアップ・テーブルを生成する場合の復号化器と
して用いることが出来る。
【0056】実施例5の復号化器は、実施例4の復号化
器のCLUT復号化部20のかわりにCLUT差分復号
化部23を設け、復号したCLUT差分情報に基づいて
カラールックアップ・テーブル5を更新するようになっ
ている。次に動作について図12を用いて説明する。多
重化された符号化ビットストリーム115は多重化分離
部21で、CLUT差分符号化ビットストリーム11
9、タイル画像の符号化ビットストリーム105、そし
てタイル画像の符号化情報102とに分離される。次
に、CLUT差分符号化ビットストリーム119を、C
LUT差分復号化部23で復号化して差分CLUT11
6が出力される。
【0057】この差分CLUT116を用いて、カラー
ルックアップ・テーブル5が新たに更新される。以後の
処理手段は、既に述べた実施例と同様である。
【0058】[実施例6]次に、既に実施例3、4およ
び5で述べた限定色生成部9の具体的な実現例を実施例
6として説明する。図20、図21、図22はこの動作
を図示したものである。画像の減色及び限定色表示法に
ついては、これまでも各機関で研究が盛んに行われ、学
会発表や論文投稿などでも見受けられる。この実施例で
は、従来用いられているRGB空間均等分割法や、メデ
ィアン・カット法を例として示しているが、同時にこれ
らの問題点も指摘し、これらに対する改良法も提示して
いる。
【0059】RGB空間を適当に分割して、減色を行
い、限定色を抽出する手法として、例えば図20で示し
たRGB空間均等分割法がある。例えば限定色数が64
色であった場合、4×4×4=64となるので、R,
G,B各軸毎に4分割にすれば良いことになる。各軸を
それぞれどの様にして4分割するかは幾多の手法がある
が、均等法では単純に各間隔が等しくなる様に、均等に
分割する手法である。また、限定色数が256色であっ
た場合には、R,G,Bのいずれかの2つの軸をさらに
2分割すれば、8×8×4=256色になる。この均等
分割法は、最も処理が単純で計算量が少ない反面、画像
の性質を全く利用していないため、選択された限定色
が、画像の特徴を良く表していない場合がある。
【0060】この問題を解決するために考案された手法
が、図21および図22で示したメディアン・カット法
である。また、この処理手順のフローチャートが図23
である。以下、このフローチャートに沿って説明する。
ここでは、例えばRGB空間を256個の色空間に分割
する例を取って説明する(256色の限定色)。まずS
1で分割色数(この場合256色)を決める。続いて、
現在処理中のR,G,B各部分色空間で、画素が存在し
ない領域を検出し(S2)する。図21では、R軸の0
から255までの間で画素が存在していない2つの領域
(0,R1)、(R2,255)を検出した例を示して
いる。またB軸では画素が存在しない値域は無い。
【0061】続いて、画素が存在するR,G,B各部分
色空間中で、画素の分布を調べ、画素数が半分ずつにな
る画素値で、部分空間を2分割する(S3)。例えば、
図21では、(R1,R2)の空間に存在する画素数を
調べて、上記の処理を行った結果、G1によって分割さ
れた上の空間はR3を境に2分割され、他方G1によっ
て分割された下の空間は図22に示す通り、R4を境に
2分割されている。この様にして各軸毎に同様の処理を
繰り返して、所定の色数を上回ったかどうかの判定を行
い(S4)、まだ分割余地がある場合には、再度S2の
処理に戻る。他方、分割数に達した時には、分割された
色(各R,G,B成分を持っている)にCLUTを割り
当て、テーブルを作成する(S5)。以上が、メディア
ン・カット法の動作説明である。
【0062】この方法に従えば、入力画像の持つ色成分
の頻度に応じて、最適に色空間を分割していくので、画
像の特徴を良く表した限定色を抽出できる効果が期待で
きる。以上が限定色生成部9の詳細動作説明である。限
定色が生成されれば、後は図15の様にテーブルを作成
すれば良く、これがCLUT生成部10の動作になる。
【0063】[実施例7]つぎに、既に述べた実施例で
採用されている符号化圧縮部3の具体的な実現例を実施
例7として説明する。ここでは、辞書ベース圧縮という
方式を用いた構成例を示す。まず辞書ベース圧縮のこれ
までの技術背景について以下述べる。
【0064】現在の辞書ベース圧縮の起源は、1977
年にIEEE Transactions on In
formation Theoryに発表されたZiv
とLempelの論文”A Universal Al
gorithm for Sequential Da
ta Compression”に求めることができ
る。これはLZ77圧縮法と呼ばれている。この手法
は、以前に見たテキストを辞書として利用し、入力テキ
スト中の可変長のフレーズを辞書への固定長のポインタ
で置き換えて圧縮を行う。圧縮の量は、辞書のフレーズ
がどのくらい長いか、以前見たテキストを入れる窓がど
のくらい大きいか、そしてLZ77のモデルに照らして
見た時の入力テキストのエントロピーに依存している。
【0065】LZ77での主なデータ構造はテキストの
窓であり、これは2つの部分に分けられている。一方は
最近符号化されたテキストの大きなブロックから成る。
他方は、先読みバッファ(look−ahead bu
ffer)であり、通常はかなり小さい。先読みバッフ
ァには入力ストリームから読まれた文字が入れられてい
るが、まだ符号化はされていない。
【0066】テキストの窓の大きさは通常数千文字程度
である。先読みバッファは一般にもっと小さく、10か
ら100文字程度である。アルゴリズムは、先読みバッ
ファの内容を辞書の中の文字列にマッチさせようと試み
る。テキストの窓の簡単な例を図24(a)に示す。図
24(a)はCのソースコードの一部が本圧縮法によっ
て圧縮される所を表している。テキストの窓は全体で6
4文字の幅を持っており、その内16文字は先読みバッ
ファとして利用される。LZ77アルゴリズムは、トー
クンの列を出力することになる。各トークンは3つの異
なるデータ項目からなり、その時の先読みバッファ内の
可変長のフレーズを定義している。トークン内の3つの
項目は以下の通りである。 (1) テキストの窓の中の、フレーズのオフセット (2) フレーズの長さ (3) 先読みバッファ内の、フレーズの直後の記号
【0067】図24(a)の例では、先読みバッファ
は、フレーズ”<MAX;j++)¥r”を含んでい
る。バッファを順に調べると、”<MAX”という文字
をテキストの窓の10の位置に発見できる。これは、最
初の4文字が先読みバッファと一致する。先読みバッフ
ァの中で一致しない最初の文字は’;’である。従って
この場合のトークンは、(10,4,’;’)の様に符
号化される。LZ77を実装した圧縮プログラムでは、
まずトークンを出力して、次にテキストの窓を、今符号
化されたフレーズの長さ分、つまり5文字分シフトす
る。続いて5つの新しい記号を先読みバッファに読み込
み、処理を繰り返す。
【0068】次に圧縮アルゴリズムが出力するトークン
は、”j”というフレーズを(24,1,’+’)の様
に符号化したものである。このトークンの構文は、窓の
中のどんな長さの物とも一致しないフレーズも表現でき
る。例えば、図24(b)の先読みバッファが何とも一
致しないとすると、1文字だけがフレーズ長0として
(0,0,’j’)の様に符号化される。この方法は必
ずしも効率的ではないが、どんな入力でも符号化できる
ことを保証している。従って、以上圧縮アルゴリズムの
要点をまとめると、最も長く一致する部分を見つけるた
めにテキストの窓の中を探索し、それを符号化して、さ
らにそれをシフトする操作を繰り返すだけである。
【0069】以上述べた辞書ベース圧縮法を用いる場
合、2次元の画像データを1次元のデータ列に並びかえ
る操作が必要になってくる。この並び替えの手段として
はスキャニングがあるが、これについては後述の実施例
9で詳細を述べる。従って、上記の辞書ベース圧縮法
は、何らかの手段で2次元画像データを1次元データ列
に変換した後、当該1次元データ列に対して処理するこ
とになる。この場合、図24で示した通り、各1次元デ
ータを符号化してゆけば良い。
【0070】また上記手段は最も基本的なLZ77方式
と呼ばれるものであるが、その改良型であるLZ88、
さらにはLZW(Lempel−Ziv−Welch)
と呼ばれる方式で符号化しても、同等またはそれ以上の
効果を奏することは言うまでも無い。
【0071】[実施例8]つぎに、入力画像をタイルに
分割した時の符号化ビットストリームのヘッダー情報の
構成例を実施例8として説明する。既に述べた様に、図
17は、入力画像を、縦4個、横4個、計16個のタイ
ルに分割した例を示している。画面のタイル分割数は自
由に設定可能であるが、これは符号化効率とのトレード
オフで決まる。即ち、タイル分割数が余りに多いと、符
号化圧縮部3での符号化効率が下がってしまう。他方、
後述の実施の形態で述べる復号化部では、小さいタイル
毎に復号化ができるので、高速デコードが可能になると
いうメリットがある。従って、両者のトレードオフを考
慮してタイルサイズを決定すれば良い。
【0072】次にヘッダー情報について、図26を用い
て説明する。ヘッダーは、原画像の水平サイズ、垂直サ
イズ、タイル数(水平方向)、タイル数(垂直方向)、
タイルヘッダーから構成されており、さらにタイルヘッ
ダーには、圧縮バイト長の情報が、タイルの個数分だけ
記憶されている。これは後述の復号化部で、符号化語を
最初から解読することなく、デコードしたいタイルに相
当する符号化語を直接読み出すための手段である。これ
については後の実施の形態で詳述する。
【0073】[実施例9]つぎに、二次元の画像データ
を1次元のデータに変換する手法について実施例9とし
て説明する。さきの実施例7の辞書ベース圧縮手法では
1次元データに変換した画像データを圧縮していた。も
ちろん、他の1次元の符号化を利用する場合にも適用で
きる。実施例7では、CLUT値化された画像データを
スキャニングして、スキャニングされた後の画像データ
を前記手段で符号化する手段を有する。従って、前記符
号化圧縮部3の構成は、例えば図18で示した様に、入
力画像のCLUT値化部28、画像データのスキャニン
グ部29、スキャン後の画像データの符号化部30とか
ら構成される。続いて動作について説明する。
【0074】まず入力画像のCLUT値化部28では、
タイル画像101を入力して、カラールックアップ・テ
ーブル5から、色情報とそれに対応するCLUT値10
6を参照することで、画素単位にCLUT値化された画
像データを生成する。つまり同部では例えばRGB値か
らCLUT値への変換が行われることになる。得られた
CLUT値化されたタイル画像データ131は、次に画
像データのスキャニング部29に入力して、2次元画像
データから1次元データに並び替えられる。この際のス
キャニング法としては、例えば図25の(a),
(b),(c),(d)に示した4つのパターンがある
(これ以外のスキャン法があることは言うまでもな
い)。
【0075】(a)は画面内を水平方向に、(b)は垂
直方向、(c)は水平折り返し、そして(d)はジグザ
グ方向のスキャニングである。このようにして、1次元
のデータに並び換えられた画像データ132は、その後
スキャン後の画像データの符号化部30に入力して同部
で圧縮が行われ、符号語105が送出される。該画像デ
ータの符号化部30の符号化手段としては、例えば前記
実施の形態で述べたLZ−77符号化手段を用いれば良
い。尚、本実施の形態では、画像データのスキャニング
法を事前に決定している必要がある。以上が、符号化圧
縮部3の詳細な動作説明である。
【0076】[実施例10]つぎにこの発明の実施例1
0について説明する。この実施例は、図27に示す様
に、画面を構成する各タイル画像毎にスキャン手段を可
変にするようにしたものである。これによって、タイル
画像の特徴を見ながら最適なスキャニングを行うことで
圧縮効率が向上する。この場合には、図28で示す通
り、ヘッダー情報としては画面全体のスキャン法の他、
タイルヘッダー部に、各タイル毎に、圧縮バイト長に後
続してスキャン法を記憶する構成とする。これにより、
タイル毎に独立して別々のスキャン法を行うことが可能
になる。
【0077】[実施例11]つぎに、前記復号化伸長部
16における具体的な構成について実施例11として説
明する。図19に示すように、復号化伸長部16は、画
像データの復号化部31と、画像データの逆スキャニン
グ部32とから構成される。次に動作について説明す
る。
【0078】タイル画像の符号化ビットストリーム10
5を入力した画像データの復号化部31では復号化を行
い、1次元のRGB画像データ133に復元する。続い
て、画像データの逆スキャニング部32では、この1次
元のRGB画像データ133を入力して、前記実施の形
態の符号化部で説明したスキャニングとは逆の手段、つ
まり逆スキャニングを行うことで、2次元のRGB画像
データ122に変換する。どの様なスキャニング法を用
いたかは、既に述べた通り、ヘッダー情報の中に記述さ
れている。
【0079】尚、上記画像データの復号化部31での復
号化手段について、以下述べる。画像データの復号化部
31では、カラールックアップ・テーブル5内に記憶さ
れたCLUT値情報を参照しながら、色情報(例えばR
GB)に変換されて、1次元のRGB画像データ133
に復元される。一方、この時のタイル画像のCLUT値
の符号化手段としては、実施例7で述べた辞書ベースの
伸長手段を用いれば効率的である。前述の通り、辞書ベ
ース圧縮では、辞書用のデータ列と符号化対象となる先
読み用のデータ列を用意して、トークンを読み込み、該
当するフレーズであるデータ列を出力し、フレーズの直
後のデータを出力し、窓をシフトし、そして処理を繰り
返す操作を行う。従って、探索の必要性が無いことか
ら、符号化に比べて遥かに高速に復号化が完了する。
【0080】本実施例においては、タイル画像毎に復号
化しているので、部分画像のみをデコードしたい場合
に、その領域に相当するタイル画像だけをデコードすれ
ば良いので効率的であるというメリット、さらに、高速
かつ低メモリ消費量で済むというメリットがある。
【0081】[実施例12]つぎにこの発明の実施例1
2について説明する。実施例12は、これまでに述べた
符号化器、復号化器を接続して、無線伝送手段を用いて
符号化ビットストリームを送受信する装置やシステムに
関するものである。図13はその構成図であり、画像符
号化部24、無線伝送部25、無線受信部26、画像復
号化部27とから構成されている。
【0082】実現例としては、例えば一方のPCの中に
ソフトウェアとして画像符号化部24があり、他方のP
Cの中にソフトウェアとして画像復号化部27がある。
この画像符号化部24は、例えば図2で構成される符号
化器であって、画像復号化部27は例えば図8で構成さ
れる復号化器である。これによって例えばPCのデスク
トップ画像を入力画像100として、画像符号化部24
で符号化して、出力された符号化ビットストリーム12
7に、例えば無線の周波数変調をかけて出来た信号12
8を電波として送信する。もちろん搬送波としては伝播
のほかに赤外線等を用いることができる。他方、これを
受信した無線受信部26では解読を行い、符号化ビット
ストリーム129に変換する。これを画像復号化部27
で復号化することで、他方のPC上に送信側のデスクト
ップ画像を表示することも、またハードディスク等に記
録することも出来る。
【0083】このような装置は例えばプロジェクタ装置
に適用することができる。例えば図14に示すように携
帯型PC200に画像符号化部24および無線送信部2
5を設けデスクトップ画面の符号化ビットストリームを
無線で送信し、プロジェクタ装置300の無線受信部2
6で受信し、さらに画像復号化部27で復号して映像駆
動部301を駆動してプロジェクタ表示を行う。この構
成では、携帯型PC200とプロジェクタ装置300と
の間を所定のケーブルで引きまわす場合に比べ、両者の
距離を大きくでき、また複数の携帯型PCを用いて交代
してプロジェクタ装置300の表示を行う場合にもケー
ブルを接続しなおすという手間がかからない。
【0084】
【発明の効果】上記のように、この発明によれば、タイ
ル画像単位に画素変化のあったタイル画像は符号化を行
い、それ以外は最近の符号化画像を記憶したフレームメ
モリ中の同位置のタイル画像を読み出す作用があるの
で、動きや画素変化の無いタイル画像は符号化を省略出
来、符号化効率を高める効果がある。
【0085】また、カラールックアップ・テーブルを設
け、カラールックアップ・テーブルのインデックスを符
号化情報として送信することで圧縮効率を飛躍的に向上
させることができる。
【0086】また、予め符号化対象フレームが既知であ
ることを利用して、全符号化対象フレーム中に存在する
色情報を検出して、必要に応じ限定色変換を行い、最適
なカラールックアップ・テーブルを生成してから、符号
化圧縮を行うので、高画質な符号化画像を供する効果が
ある。またカラールックアップ・テーブルが1個で済む
ので、情報量の削減・圧縮効率という点でも優れてい
る。
【0087】また、各符号化対象フレーム毎にカラール
ックアップ・テーブルを生成して、これを伝送するの
で、符号化フレームで最適な色情報を反映したカラール
ックアップ・テーブルを用いることが出来るので、高画
質化という効果がある。
【0088】また、各符号化対象フレーム毎にカラール
ックアップ・テーブルを生成して、さらに前フレームの
カラールックアップ・テーブルとの差分情報を伝送する
ので、圧縮効率を高めるという効果がある。
【0089】また、2つのデータ系列を記憶する手段を
用いて、先読み用のバッファに記憶されたデータ系列で
できるだけ長いものを、既に読み出された他方のバッフ
ァから探索する辞書ベース方式であるので、ロスレスに
データを圧縮できるという効果がある。また、画像は一
般に近い画素程相関が高いので、結果として同じデータ
値が連続して出現する可能性が高くなる。従って、本符
号化方式を用いれば長いデータ系列が検出できるので、
圧縮効率が向上する効果も出てくる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の画像符号化器を示すブ
ロック図である。
【図2】 この発明の実施例2の画像符号化器を示すブ
ロック図である。
【図3】 実施例2の画像符号化器の変形例を説明する
ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例3の画像符号化器を示すブ
ロック図である。
【図5】 この発明の実施例4の画像符号化器を示すブ
ロック図である。
【図6】 この発明の実施例5の画像符号化器を示すブ
ロック図である。
【図7】 この発明の実施例1の画像復号化器を示すブ
ロック図である。
【図8】 この発明の実施例2の画像復号化器を示すブ
ロック図である。
【図9】 実施例2の画像復号化器の変形例を示すブロ
ック図である。
【図10】 この発明の実施例3の画像復号化器を示す
ブロック図である。
【図11】 この発明の実施例4の画像復号化器を示す
ブロック図である。
【図12】 この発明の実施例5の画像復号化器を示す
ブロック図である。
【図13】 この発明の実施例12の無線伝送システム
を示すブロック図である。
【図14】 実施例12の無線伝送システムをプロジェ
クタ装置に適用した例を示す図である。
【図15】 実施例3の画像符号化器等との関連で8ビ
ットCLUTを説明する図である。
【図16】 実施例3の画像符号化器等との関連で画素
値とCLUTとの対応付けを説明する図である。
【図17】 実施例1の画像符号化器等との関連で画面
のタイリング化を説明する図である。
【図18】 この発明の実施例9の符号化圧縮部の構成
例を示すブロック図である。
【図19】 この発明の実施例11の画像復号化器の復
号化伸長部の構成例を示すブロック図である。
【図20】 この発明の実施例6の限定色生成部に関連
してRGB色空間の均等分割を説明する図である。
【図21】 実施例6の限定色生成部に関連してRGB
色空間のメディアンカット法(手順1)を説明する図で
ある。
【図22】 実施例6の限定色生成部に関連してRGB
色空間のメディアンカット法(手順2)の説明図であ
る。
【図23】 実施例6の限定色生成部に関連してRGB
色空間のメディアンカット法を説明するフローチャート
である。
【図24】 この発明の実施例7の符号化圧縮部に関連
してLZ−77圧縮方式を説明する図である。
【図25】 この発明の実施例9に関連してCLUT値
化された2次元画像データのスキャニング法を説明する
図である。
【図26】 この発明の実施例8に関連してタイリング
した場合のヘッダー情報を説明する図である。
【図27】 この発明の実施例10に関連してタイル毎
にスキャニングを行う場合を説明する図である。
【符号の説明】
1 タイル生成部 2 画素値変化検出部 3 符号化圧縮部 4 フレームメモリ 5 カラールックアップ・テーブル 6 RGBデータ 7 色数検出部 8 制御部 9 限定色生成部 10 CLUT生成部 11 CLUT符号化部 12 多重化部 13 CLUT差分検出部 15 CLUT差分符号化部 16 復号化伸長部 17 制御部 18 タイル合成部 19 スイッチ 20 CLUT復号化部 21 多重化分離部 23 CLUT差分復号化部 24 画像符号化部 25 無線送信部 26 無線受信部 27 画像復号化部 28 入力画像のCLUT値化部 29 画像データのスキャニング部 30 スキャン後の画像データの符号化部 31 画像データの復号化部 32 画像データの逆スキャニング部 100 入力画像 101 タイル画像 102 符号化情報(タイル画像が符号化されたか否
かの情報) 103 符号化されるタイル画像 104 フレームメモリから読み出されたタイル画像 105 タイル画像の符号化ビットストリーム 106 カラールックアップ・テーブルから読み出さ
れたカラーインデックスと色情報 107 読み出されたRGB色情報 108 符号化対象の全フレーム 109 検出された色情報 110 検出された色情報 111 生成された限定色情報 112 生成されたCLUT情報 113 CLUTの符号化ビットストリーム 114 カラールックアップ・テーブルから読み出さ
れた情報 115 多重化された符号化ビットストリーム 116 カラールックアップ・テーブルに書き込まれ
る更新CLUT情報 117 カラールックアップ・テーブルから参照され
る色情報 118 カラールックアップ・テーブルから読み出さ
れたCLUT情報 119 CLUT差分符号化ビットストリーム 120 多重化された符号化ビットストリーム 121 復号化・制御信号 122 復号化されてフレームメモリに書き込まれる
タイル画像 123 フレームメモリから読み出されるタイル画像 124 タイル合成部の入力となるタイル画像 125 最終的な出力画面 126 復号化・制御信号 127 符号化ビットストリーム 128 変調された符号化ビットストリーム 129 復調された符号化ビットストリーム 130 復号化画像 131 CLUT化された画像データ 132 1次元化されたCLUT画像データ 133 1次元のRGB画像データ 200 携帯型PC 300 プロジェクタ装置 301 映像駆動部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月19日(1999.8.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図28
【補正方法】追加
【補正内容】
【図28】 この発明の実施例10に関連してタイリン
グした場合のヘッダー情報を説明する図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C078 AA09 BA44 CA21 DA00 DA01 DA02 DA11 9A001 BB03 EE04 HH27 HZ26 HZ30 JZ77

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像を複数のタイルに分割する手段
    と、 最近の画像フレームを記憶・保持するフレームメモリ手
    段と、 前記フレームメモリ手段から読み出された画像と、現在
    の入力画像とをタイル毎に比較して、タイル内部の画素
    変化を検出する手段と、 変化のあったタイル内の画素値を符号化する符号化手段
    と、 変化の無いタイルは符号化を行わずスキップする選択手
    段とを有することを特徴とする画像符号化器。
  2. 【請求項2】 カラールックアップ・テーブルをさらに
    備え、前記符号化手段が、前記カラールックアップ・テ
    ーブルを参照して、前記カラールックアップ・テーブル
    のインデックス値を符号化出力とする請求項1記載の画
    像符号化器。
  3. 【請求項3】 RGBデータをさらに備え、前記符号化
    手段が、前記RGBデータを参照して、RGBデータ値
    を符号化出力とする請求項1記載の画像符号化器。
  4. 【請求項4】 予め符号化対象フレーム数が既知の場
    合、これら複数の符号化対象フレームに含まれる画像の
    少なくとも一部を入力して全フレームに対して1つのカ
    ラールックアップ・テーブルを生成する手段をさらに備
    え、前記生成されたカラールックアップ・テーブルを参
    照して、タイル内部の画素値を符号化する請求項1記載
    の画像符号化器。
  5. 【請求項5】 入力した画像フレーム毎にカラールック
    アップ・テーブルを生成する手段をさらに備え、前記生
    成されたカラールックアップ・テーブルを参照して、タ
    イル内部の画素値を符号化する請求項1記載の画像符号
    化器。
  6. 【請求項6】 前記カラールックアップ・テーブルを生
    成する手段は、符号化対象フレームの色数を検出する手
    段と、検出された色数が閾値よりも大きい場合には減色
    を行なう限定色生成手段とを備え、前記色数が閾値以下
    の場合には前記画像に基づいて直接に前記カラールック
    アップ・テーブルを生成し、前記色数が閾値より大きい
    場合には減色した情報に基づいて前記カラールックアッ
    プ・テーブルを生成する請求項4または5記載の画像符
    号化器。
  7. 【請求項7】 前記カラールックアップ・テーブルを生
    成する手段によって生成されたカラールックアップ・テ
    ーブルを、符号化する手段を備えたことを特徴とする請
    求項4、5または6記載の画像符号化器。
  8. 【請求項8】 入力した画像フレーム毎にカラールック
    アップ・テーブルを生成する手段と、 既に生成済みのカラールックアップ・テーブル中のデー
    タとの差分を求める手段と、 前記差分が閾値以上に大きい場合に限り、前記カラール
    ックアップ・テーブルのデータの更新を行う手段と、 更新されたデータを伝送する手段とをさらに備え、 前記生成または更新されたカラールックアップ・テーブ
    ルを参照して、タイル内部の画素値を符号化する請求項
    1記載の画像符号化器。
  9. 【請求項9】 更新されたカラールックアップ・テーブ
    ルのデータを符号化する手段を備える請求項8記載の画
    像符号化器。
  10. 【請求項10】 前記更新されたカラールックアップ・
    テーブルの符号化情報と、タイル内の画素値の符号化情
    報と、符号化対象になったタイルの位置情報とを多重化
    して送出する手段を備える請求項9記載の画像符号化
    器。
  11. 【請求項11】 前記タイル内の画素値を符号化する符
    号化手段は、最近符号化されたデータ列をある所定の長
    さ記憶する第1の記憶手段と、データの先読み用の第2
    の記憶手段とを備え、第1の記憶手段に記憶されたデー
    タ列を辞書として用いて、第2の記憶手段の中から、第
    1の記憶手段に記憶されているデータ列と最も長く一致
    するデータ列を検索する手段と、検索の結果得られたデ
    ータ列を、第1の記憶手段へのポインタで置き換えて符
    号化を行う手段とを備える請求項1、2、4、5、6、
    7、8、9または10記載の画像符号化器。
  12. 【請求項12】 前記タイル画像のヘッダー情報とし
    て、水平・垂直解像度、水平・垂直方向のタイル数、各
    タイル毎の圧縮ビットストリーム長が記録されている請
    求項1、2、4、5、6、7、8、9、10または11
    記載の画像符号化器。
  13. 【請求項13】 前記タイル内の画素値を符号化する符
    号化手段は、カラールックアップ・テーブルのインデッ
    クスで表現されたタイル画像データを水平方向、垂直方
    向、ジグザグ方向のいずれかの方向にスキャニングして
    1次元データに変換した後、該1次元データを符号化す
    る請求項11記載の画像符号化器。
  14. 【請求項14】 復号化対象のタイルであることを表示
    する情報に基づいて符号化を選択駆動する制御手段と、 復号化が選択されたタイルに対しては、対応する符号化
    ビットストリームを復号化して復号画像を生成する復号
    化手段と、 前記復号画像を対応する記憶位置に記憶するフレームメ
    モリ手段と、 復号化が選択されないタイルに対しては、前記フレーム
    メモリ手段から対応する画像を読み出して出力する読み
    出し手段と、 前記復号化手段から出力される復号画像および前記読み
    出し手段から出力される画像とを合成して出力する合成
    手段とを有することを特徴とする画像復号化器。
  15. 【請求項15】 カラールックアップ・テーブルのイン
    デックス値を参照して復号化画像を生成する請求項14
    記載の画像復号化器。
  16. 【請求項16】 RGBデータを参照して復号化画像を
    生成する請求項14記載の画像復号化器。
  17. 【請求項17】 カラールックアップ・テーブルの符号
    化情報を復号化して、カラールックアップ・テーブルを
    生成する手段と、前記カラールックアップ・テーブルの
    インデックス値を参照して復号化画像を生成する手段と
    を備える請求項14記載の画像復号化器。
  18. 【請求項18】 多重化されたタイル画像の符号化ビッ
    トストリームと、復号化対象のタイル情報と、カラール
    ックアップ・テーブルの符号化情報とを多重化分離する
    手段を備える請求項17記載の画像復号化器。
  19. 【請求項19】 多重化されたタイル画像の符号化ビッ
    トストリームと、復号化対象のタイル情報と、カラール
    ックアップ・テーブルの差分符号化情報とを分離する手
    段と、復号化されたカラールックアップ・テーブルの差
    分情報を、新たにカラールックアップ・テーブルに記憶
    させる手段とを備える請求項14記載の画像復号化器。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の画像符号化器と、 前記画像符号化器から出力された符号化ビットストリー
    ムを無線送信する無線送信手段と、 前記無線送信された符号化ビットストリームを受信する
    無線受信手段と、 前記無線受信手段で再生した前記符号化ビットストリー
    ムを入力して復号化する請求項14記載の画像復号化器
    とを有することを特徴とする画像符号化・復号化器。
  21. 【請求項21】 請求項1記載の画像符号化器から出力
    された符号化ビットストリームに対応する無線信号を受
    信して前記符号化ビットストリームを再生する無線受信
    手段と、 前記無線受信手段から出力される前記符号化ビットスト
    リームを入力して復号化する請求項14記載の画像復号
    化器と、 上記画像復号化器から出力される画像を映像表示するプ
    ロジェクタ手段とを有することを特徴とするプロジェク
    タ装置。
  22. 【請求項22】 最近の画像フレームをフレームメモリ
    に記憶するステップと、 入力画像を複数のタイルに分割するステップと、 前記フレームメモリから読み出された画像と、現在の入
    力画像とをタイル毎に比較して、タイル内部の画素変化
    を検出するステップと、 変化のあったタイル内の画素値を符号化するステップ
    と、 変化の無いタイルは符号化を行わずスキップするステッ
    プとを有することを特徴とする画像符号化方法。
  23. 【請求項23】 復号化対象のタイルであることを表示
    する情報に基づいて符号化を選択駆動するステップと、 復号化が選択されたタイルに対しては、対応する符号化
    ビットストリームを復号化して復号画像を生成する復号
    ステップと、 前記復号画像をフレームメモリの対応する記憶位置に記
    憶するステップと、 復号化が選択されないタイルに対しては、前記フレーム
    メモリから対応する画像を読み出して出力する読み出し
    ステップと、 前記復号ステップにおいて出力される復号画像および前
    記読み出しステップにおいて出力される画像とを合成し
    て出力するステップとを有することを特徴とする画像復
    号化方法。
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