JP2001060926A - 放送システム、放送送信装置、放送受信装置及び番組情報配信方法 - Google Patents

放送システム、放送送信装置、放送受信装置及び番組情報配信方法

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JP2001060926A
JP2001060926A JP11234257A JP23425799A JP2001060926A JP 2001060926 A JP2001060926 A JP 2001060926A JP 11234257 A JP11234257 A JP 11234257A JP 23425799 A JP23425799 A JP 23425799A JP 2001060926 A JP2001060926 A JP 2001060926A
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Takashi Tsurumoto
隆志 弦本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の放送ネットワークを統合した放送システ
ムにおける電子番組表の使い勝手を向上する。 【解決手段】複数の放送ネットワークを統合した放送シ
ステムにおいて、各放送ネットワークの番組情報を統合
して放送システム全体の統合番組情報を生成し、当該統
合番組情報を放送ネットワークを介して送信するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放送システム、放送
送信装置、放送受信装置及び番組情報配信方法に関し、
例えばディジタル衛星放送における番組情報の配信に適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号をディジタル化し、衛星
を介して放送するディジタル衛星放送システムがある。
【0003】すなわちディジタル衛星放送システムは、
送信側において複数チャンネルの映像信号をそれぞれM
PEG(Moving Picture Experts Group)2方式を用い
て圧縮符号化した後多重化してトランスポートストリー
ムを生成する。そして送信側は、複数のトランスポート
ストリームをそれぞれ変調して増幅したのち周波数多重
し、アップリンク波として衛星に送信する。衛星はアッ
プリンク波をトランスポンダで受信した後増幅し、ダウ
ンリンク波として地上に向けて配信する。
【0004】地上の受信側では、IRD(Integrated R
eceiver Decorder)と呼ばれる放送受信装置を用いてダ
ウンリンク波を受信し、所望のチャンネルを含むトラン
スポートストリームを復調した後当該所望のチャンネル
の符号化信号を分離して復号し、モニタに表示するよう
になされている。
【0005】かかるディジタル衛星放送システムは、送
信側、衛星及び複数の受信側でなる放送ネットワークを
形成し、当該放送ネットワークには固有のネットワーク
識別子NID(Network Identifier)が付せられてい
る。
【0006】ディジタル衛星放送システムでは、数百チ
ャンネルに及ぶ多数の番組が配信される。このような多
チャンネルの中からユーザが所望の番組を見つけ出すの
は困難であるため、ディジタル衛星放送システムではE
PG(Electronic Program Guide)と呼ばれる電子番組
表を番組とともに配信する。IRDはEPGを用いて番
組情報を一覧表示することにより、ユーザは当該番組情
報の中から所望の番組を検索することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、放送ネットワ
ークを構築しているディジタル衛星放送システムを複数
統合し、新たな単一のディジタル衛星放送システムを構
成することが考えられる。すなわちこのディジタル衛星
放送システムは、複数の放送ネットワークを統合した構
成となる。
【0008】ところがこの場合、EPGはネットワーク
毎に生成されているため、受信チャンネルをあるネット
ワークから他のネットワークに変更した場合、当該変更
したネットワークのEPG情報を新たに取得しなければ
ならず、このためEPG表示に時間がかかるという問題
を有している。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電子番組表の使い勝手を向上した放送システム、放
送送信装置、放送受信装置及び番組情報配信方法を提案
しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の放送ネットワークを統合し
た放送システムにおける番組情報配信方法において、各
放送ネットワークの番組情報を統合して放送システム全
体の統合番組情報を生成し、当該統合番組情報を少なく
とも一つの放送ネットワークを介して配信するようにし
た。
【0011】放送システム全体の統合番組情報を生成し
て配信することにより、どの放送ネットワークを受信し
ている場合でも、常に放送システム全体の番組情報を得
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について本発明の一実施
の形態を詳述する。
【0013】(1)ディジタル衛星放送システムの全体
構成 図1において、1は全体としてディジタル衛星放送シス
テムを示し、3個の同一構成でなる放送送信装置10A
〜10C、3個の同一構成でなる衛星7A〜7C、及び
複数の同一構成でなる放送受信装置20で構成される。
【0014】放送送信装置10Aと衛星7A、放送送信
装置10Bと衛星7B、及び放送送信装置10Cと衛星
7Cはそれぞれ対応しており、各送信装置とそれに対応
する衛星によって放送ネットワークが形成されている。
そして各放送ネットワークには、それぞれ固有のネット
ワーク識別子NID(Network Identifier)が設定され
ている。
【0015】すなわち、放送送信装置10A及び衛星7
Aには第1の放送ネットワークとしてNID=1が設定
され、放送送信装置10B及び衛星7Bには第2の放送
ネットワークとしてNID=2が設定され、放送送信装
置10C及び衛星7Cには第3の放送ネットワークとし
てNID=3が設定されている。放送受信装置20は、
これら3つの放送ネットワークを全て受信し得るように
なされている。
【0016】放送送信装置10A〜10Cは、それぞれ
外部から供給される複数チャンネルの符号化信号(映像
及び音声)を所定のチャンネル数毎に時分割多重し、複
数のトランスポートストリームを生成し、さらに複数の
トランスポートストリームを周波数多重した後増幅して
アップリンク波S10A〜S10Cを生成し、送信アン
テナ5A〜5Cを介して対応する衛星7A〜7Cに送信
する。
【0017】このとき放送送信装置10Aは、ディジタ
ル衛星放送システム1全体(すなわち第1のネットワー
ク〜第3のネットワーク)に関するEPG情報Sepg を
アップリンク波S10Aにおける所定のトランスポート
ストリームに多重する。
【0018】衛星7A〜7Cは、それぞれ対応するアッ
プリンク波S10A〜S10Cを受信した後増幅し、ダ
ウンリンク波S7A〜S7Cとして地上に再送信する。
【0019】放送受信装置20は、受信アンテナ8を介
して受信したダウンリンク波S7A〜S7Cからユーザ
により選局されたチャンネルを復号し、モニタ(図示せ
ず)に表示する。また放送受信装置20は、ユーザによ
るEPG表示操作に応じて、EPG情報Sepg に基づい
てディジタル衛星放送システム1全体についてのEPG
画面を生成しモニタに表示する。
【0020】(2)放送送信装置の構成及びEPG情報
の配信 次に、放送送信装置の構成及びこのディジタル衛星放送
システム1におけるEPG情報の配信について説明す
る。ここでは放送送信装置10Aの構成のみを説明し、
放送送信装置10B及び10Cについては放送送信装置
10Aと同一の構成であるため説明を省略する。
【0021】図2は全体として放送送信装置10Aを示
し、第1の放送ネットワークの管理者は入力端末11を
用いて、当該第1の放送ネットワークに関する番組放送
予定を番組情報Sprog1 としてデータベース12に入力
する。
【0022】NIT・EPG生成部13は、データベー
ス12から読み出した番組情報Sprogに基づいて、第1
の放送ネットワークについてのEPG情報Sepg1を生成
するとともに、当該第1の放送ネットワークについての
衛星軌道、偏波方式、トランスポンダの周波数等の情報
を収めたネットワークインフォメーションテーブルNI
T(Network Information Table )1を生成し、これら
をNIT・EPG交換部14に供給する。
【0023】このとき放送送信装置10B及び放送送信
装置10C(図1)は、放送送信装置10Aと同様に、
それぞれのネットワークについてのネットワークインフ
ォメーションテーブルNIT2及びNIT3、EPG情
報Sepg2及びSepg3を生成する。
【0024】統合番組情報生成装置及び統合番組情報生
成手段としてのNIT・EPG交換部14は、放送送信
装置10B及び放送送信装置10CのNIT・EPG交
換部14(図示せず)から送信されるEPG情報Sepg2
及びSepg3を受信し、EPG情報Sepg1、Sepg2及びS
epg3を統合してディジタル衛星放送システム1全体(す
なわち第1のネットワーク〜第3のネットワーク)につ
いてのEPG情報Sepg を生成する。
【0025】また放送送信装置10A〜10Cの各NI
T・EPG交換部14は、ネットワークインフォメーシ
ョンテーブルNIT1〜NIT3を相互に交換し、ディ
ジタル衛星放送システム1全体についてのネットワーク
インフォメーションテーブルNITをそれぞれ生成す
る。
【0026】ここで、従来のディジタル衛星放送システ
ムでは、EPG情報が多重されているトランスポートス
トリームの情報をネットワークインフォメーションテー
ブル内のSI(System Information:システム情報)シ
ステム記述子に記入している。
【0027】すなわち図3(A)は従来のSIシステム
記述子のデータ構造を示し、ネットワーク管理者により
定義される記述子番号60、SIシステム記述子のデー
タ長を示す記述子長61、SIシステムID62、及び
そのデータ部63で構成される。
【0028】SIシステムID62は、そのネットワー
クが用いているEPGのフォーマットの種類を示し、こ
の例ではID=1〜3の3種類のEPGフォーマットが
定義されている。またデータ部63は、EPG情報が多
重されているトランスポートストリームのIDを示す。
放送受信装置20はSIシステムID62を参照してE
PGフォーマットを知るとともにデータ部63を参照し
てEPG情報が多重されているトランスポートストリー
ムを知り、当該トランスポートストリームからEPG情
報を取り出してEPG画面を生成する。
【0029】本発明によるディジタル衛星放送システム
1は、このSIシステム記述子を拡張し、あるネットワ
ークのEPG情報が他のネットワーク内のトランスポー
トストリームに集中されて多重されている場合、そのネ
ットワークのNITのSIシステム記述子に、EPG情
報が多重されているネットワークのネットワークIDを
記述することにより、複数のネットワーク間におけるE
PG情報の位置を記述し得るようにした。
【0030】すなわち図3(B)は本発明により拡張さ
れたSIシステム記述子のデータ構造を示し、SIシス
テムID62において、EPGのフォーマットの種類を
示す従来のID=1〜3に加えて、EPG情報が他のネ
ットワーク内のトランスポートストリームに集中して多
重されていることを示すID=4を追加する。
【0031】そして、SIシステムID62がID=1
〜3の場合、従来と同様にEPG情報が多重されている
トランスポートストリームのIDをデータ部63に記述
し、SIシステムID62がID=4の場合、EPG情
報が多重されているネットワークのネットワークIDを
データ部63に記述する。
【0032】例えば図4に示すように、第1〜第3の放
送ネットワーク全体のEPG情報Sepg が第1の放送ネ
ットワークのストリーム2に多重されている場合、ネッ
トワークインフォメーションテーブルNITは図5のよ
うになる。
【0033】すなわちネットワークインフォメーション
テーブルNITはNIT1〜NIT3を統合したデータ
構造を有しており、EPG情報Sepg が多重されている
第1の放送ネットワークについてのネットワークインフ
ォメーションテーブルNIT1のSIシステム記述子に
は、EPGのフォーマットを示すSIシステムID=3
と、EPG情報Sepg が多重されているトランスポート
ストリームのトランスポートストリームID=2が記述
されている。
【0034】一方、EPG情報Sepg が他の放送ネット
ワークに多重されている、第2の放送ネットワークにつ
いてのネットワークインフォメーションテーブルNIT
2のSIシステム記述子には、EPG情報Sepg が他の
放送ネットワークに多重されていることを示すSIシス
テムID=4と、EPG情報Sepg が多重されているネ
ットワークのネットワークID=1が記述されている。
【0035】同様に、第3の放送ネットワークのネット
ワークインフォメーションテーブルNIT3のSIシス
テム記述子にも、SIシステムID=4及びEPG情報
Sepg が多重されているネットワークのネットワークI
D=1が記述されている。
【0036】図2において、放送送信装置10AのNI
T・EPG交換部14はネットワークインフォメーショ
ンテーブルNIT及びEPG情報Sepg をパケット化部
15に供給する。パケット化部15は、ネットワークイ
ンフォメーションテーブルNIT及びEPG情報Sepg
をパケット化し、マルチプレクサ16に供給する。
【0037】マルチプレクサ16は、外部から供給され
るパケット化された複数チャンネルの符号化信号D1
(映像及び音声)を所定のチャンネル数毎に時分割多重
し、複数のトランスポートストリームD16を生成し、
変調部17に出力する。このときマルチプレクサ16
は、ネットワークインフォメーションテーブルNITを
各トランスポートストリームに多重するとともに、EP
G情報Sepg をSIシステム記述子で指定されたトラン
スポートストリームに多重する。
【0038】変調部17は複数のトランスポートストリ
ームD16をそれぞれ変調し、複数の変調信号(キャリ
ア)S17として増幅部18に供給する。増幅部18は
変調信号S17を増幅した後周波数多重してアップリン
ク波S10Aを生成し、送信アンテナ5A(図1)を介
して、対応する衛星7A(図1)に送信する。
【0039】かくして図1において、放送送信装置10
Aはディジタル衛星放送システム1全体についてのネッ
トワークインフォメーションテーブルNIT及びEPG
情報Sepg をアップリンク波S10Aに多重して送信す
る。また放送送信装置10B及び10Cは、ネットワー
クインフォメーションテーブルNITをそれぞれのアッ
プリンク波S10B及びS10Cに多重して送信する。
【0040】衛星7A〜7Cは、それぞれ対応するアッ
プリンク波S10A〜S10Cを受信して増幅し、ダウ
ンリンク波S7A〜S7Cとして地上の放送受信装置2
0に向けて再送信する。
【0041】ここで、各ダウンリンク波S7A〜S7C
にはそれぞれディジタル衛星放送システム1全体につい
てのネットワークインフォメーションテーブルNITが
多重されていることにより、放送受信装置20はどのダ
ウンリンク波を受信していても、すべての放送ネットワ
ークに関する情報を得ることができる。
【0042】(3)受信装置の構成及びEPG画面の表
示 図6は全体として放送受信装置20を示し、受信アンテ
ナ8(図1)を介して受信したダウンリンク波S7A〜
S7Cをネットワーク切換部30に入力する。
【0043】放送受信装置20全体を制御するホストプ
ロセッサ29は、ユーザのチャンネル選局操作に応じて
ネットワーク切換部30を制御し、当該選局されたチャ
ンネルを含むダウンリンク波を選択(すなわち放送ネッ
トワークを選択)し、受信波S30としてフロントエン
ド部21に供給する。
【0044】フロントエンド部21のキャリア選択部2
2はホストプロセッサ29の制御に応じて、受信波S3
0に多重されている複数の変調信号(キャリア)からユ
ーザが選局したチャンネルを含む変調信号を選択し、変
調信号S22として復調部23に出力する。復調部23
は変調信号S22を復調し、トランスポートストリーム
D23としてデマルチプレクサ24に供給する。
【0045】デマルチプレクサ24は、ネットワークイ
ンフォメーションテーブルNITをトランスポートスト
リームD23から分離し、ホストプロセッサ29に供給
する。ホストプロセッサ29はこのネットワークインフ
ォメーションテーブルNITに基づいて種々の受信制御
を行う。
【0046】またデマルチプレクサ24は、ユーザの選
択したチャンネルの映像パケット及び音声パケットをト
ランスポートストリームD23から分離し、映像符号化
信号D24V及び音声符号化信号D24Aとしてそれぞ
れビデオデコーダ25及びオーディオデコーダ27に出
力する。ビデオデコーダ25は映像符号化信号D24V
を復号し、映像信号S25として表示合成部26を介し
てモニタ(図示せず)に出力して表示する。またオーデ
ィオデコーダ27は音声符号化信号D24Aを復号し、
音声信号S27としてスピーカ(図示せず)に出力して
再生する。
【0047】ここで、ユーザが操作部(図示せず)を介
してEPG表示操作を入力すると、ホストプロセッサ2
9はこれに応じてデマルチプレクサ24を制御してトラ
ンスポートストリームD23からEPG情報Sepg を分
離し、EPG処理部28に供給する。
【0048】すなわちホストプロセッサ29は、現在受
信中の放送ネットワークのネットワークインフォメーシ
ョンテーブルを取得し、SIシステム記述子のSIシス
テムIDを参照する。
【0049】そしてSIシステムIDがID=1〜3の
場合、すなわちEPG情報が現在受信中の放送ネットワ
ークに載っている場合、ホストプロセッサ29はこれに
応じてデマルチプレクサ24を制御し、SIシステム記
述子のトランスポートストリームIDが示すトランスポ
ートストリームからEPG情報Sepg を分離する。
【0050】これに対してSIシステムIDがID=4
の場合、すなわちEPG情報が他の放送ネットワークに
載っている場合、ホストプロセッサ29はまずSIシス
テム記述子のネットワークIDが示すネットワークのネ
ットワークインフォメーションテーブルを参照する。そ
してホストプロセッサ29は、当該参照先のネットワー
クインフォメーションテーブルに基づいてデマルチプレ
クサ24を制御し、当該ネットワークインフォメーショ
ンテーブルが示すトランスポートストリームからEPG
情報Sepg を分離する。
【0051】そしてEPG処理部28はEPG情報Sep
g に基づいてEPG画面S28を生成し、表示合成部2
6に供給する。表示合成部26は映像信号S25にEP
G画面S28を合成し、モニタ(図示せず)に出力して
表示する。
【0052】(4)動作及び効果 以上の構成において、放送送信装置10A〜10Cはそ
れぞれ外部から供給される複数チャンネルの符号化信号
を時分割多重して複数のトランスポートストリームを生
成し、さらに当該トランスポートストリームを周波数多
重し、アップリンク波S10A〜S10Cとしてそれぞ
れ対応する衛星7A〜7Cに送信する。
【0053】このとき放送送信装置10Aは、ディジタ
ル衛星放送システム1全体(すなわち第1〜第3の放送
ネットワーク)に関するEPG情報Sepg をアップリン
ク波S10Aの所定のトランスポートストリームに多重
する。またこのとき放送送信装置10A〜10Cは、E
PG情報Sepg が多重されているトランスポートストリ
ームの位置情報を含むネットワークインフォメーション
テーブルNITを、それぞれアップリンク波S10A〜
S10Cに多重する。
【0054】衛星7A〜7Cは、それぞれ対応するアッ
プリンク波S10A〜S10Cを受信した後増幅し、ダ
ウンリンク波S7A〜S7Cとして地上の放送受信装置
20に向けて再送信する。
【0055】放送受信装置20はユーザの選局操作に応
じて、当該選局されたチャンネルを含むダウンリンク波
を受信して当該チャンネルを復号しモニタに表示する。
【0056】ここで、ユーザによりEPG表示操作が入
力されると、放送受信装置20はこれに応じて現在受信
中のダウンリンク波に多重されているネットワークイン
フォメーションテーブルNITを参照し、EPG情報S
epg が多重されている放送ネットワーク及びトランスポ
ートストリームの位置情報を得る。
【0057】そして放送受信装置20は当該位置情報に
応じてEPG情報Sepg を取得し、これに応じてEPG
画面を生成する。
【0058】以上の構成によれば、複数の放送ネットワ
ークのEPG情報を統合してディジタル衛星放送システ
ム1全体のEPG情報Sepg を生成し、これを所定のア
ップリンク波に多重して送信するとともに、当該EPG
情報Sepg の位置情報を各アップリンク波のネットワー
クインフォメーションテーブルNITに記述することに
より、放送受信装置20は受信中の放送ネットワークに
かかわらず、常にディジタル衛星放送システム1全体の
EPG情報Sepg を得ることができる。
【0059】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、複数の放送ネットワ
ークを統合したディジタル衛星放送について述べたが、
本発明はこれに限らず、ディジタル地上波放送やケーブ
ルTV等、さまざまな放送システムに適用しても良い。
【0060】また上述の実施の形態においては、ディジ
タル衛星放送システム1全体のEPG情報Sepg を一つ
の放送ネットワークを介して送信するようにしたが、本
発明はこれに限らず、EPG情報Sepg を複数の放送ネ
ットワークで送信するようにしても良い。
【0061】さらに上述の実施の形態においては、ディ
ジタル衛星放送システム1全体のEPG情報Sepg を放
送装置10Aで作成するようにしたが、本発明はこれに
限らず、放送装置から独立したEPG情報作成装置を用
いてEPG情報を作成し、これを放送装置に供給するよ
うにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各放送ネ
ットワークの番組情報を統合して放送システム全体の統
合番組情報を生成し、当該統合番組情報を放送ネットワ
ークを介して配信することにより、どの放送ネットワー
クを受信しているかに関わらず、常に放送システム全体
の番組情報を得ることができ、かくして使い勝手の良い
電子番組表を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるディジタル衛星放
送システムを示すブロック図である。
【図2】放送送信装置を示すブロック図である。
【図3】SIシステム記述子を示す略線図である。
【図4】EPG情報の集中を示す略線図である。
【図5】ネットワークインフォメーションテーブルを示
す略線図である。
【図6】放送受信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1……ディジタル衛星放送放送システム、5A〜5C…
…送信アンテナ、7A〜7C……衛星、8……受信アン
テナ、10A〜10C……放送送信装置、11……入力
端末、12……データベース、13……NIT・EPG
生成部、14……N1IT・EPG交換部、15……外
部通信装置、13……ROM、14……ハードディス
ク、15……パケット化部、16……マルチプレクサ、
17……変調部、18……増幅部、20……放送受信装
置、21……フロントエンド部、22……キャリア選択
部、23……復調部、24……デマルチプレクサ、25
……ビデオデコーダ、26……表示合成部、27……オ
ーディオデコーダ、28……EPG処理部、29……ホ
ストプロセッサ、30……ネットワーク切換部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の放送ネットワークを統合した放送シ
    ステムにおいて、 放送番組をそれぞれ対応する上記放送ネットワークを介
    して送信する複数の放送送信装置と、 複数の上記放送ネットワークの番組情報を統合して上記
    放送システム全体の統合番組情報を生成し、複数の上記
    放送ネットワークのうちの少なくとも一つの上記放送ネ
    ットワークを介して送信する統合番組情報生成装置と、 複数の上記放送ネットワークの放送を受信するととも
    に、上記放送ネットワークを介して送信される上記統合
    番組情報に基づいて上記放送システム全体についての上
    記番組情報を得る放送受信装置とを具えることを特徴と
    する放送システム。
  2. 【請求項2】上記放送送信装置は、上記統合番組情報を
    送信する上記放送ネットワークの情報を、複数の上記放
    送ネットワークを介して送信することを特徴とする請求
    項1に記載の放送システム。
  3. 【請求項3】放送番組を放送ネットワークを介して送信
    する放送送信装置と、 上記放送ネットワーク及び他の上記放送ネットワークの
    番組情報を統合して統合番組情報を生成し、上記放送ネ
    ットワークを介して送信する統合番組情報生成手段とを
    具えることを特徴とする放送送信装置。
  4. 【請求項4】複数の放送ネットワークの放送を受信する
    受信手段と、 複数の上記放送ネットワークのうちの少なくとも一つの
    上記放送ネットワークを介して送信される、複数の上記
    放送ネットワークそれぞれの番組情報を統合した統合番
    組情報に基づいて、複数の上記放送ネットワークを統合
    した放送システム全体についての番組情報を得る番組情
    報取得手段とを具えることを特徴とする放送受信装置。
  5. 【請求項5】複数の放送ネットワークを統合した放送シ
    ステムにおける番組情報配信方法において、 複数の上記放送ネットワークの番組情報を統合して上記
    放送システム全体の統合番組情報を生成し、 上記統合番組情報を、複数の上記放送ネットワークのう
    ちの少なくとも一つの上記放送ネットワークを介して配
    信することを特徴とする番組情報配信方法。
  6. 【請求項6】上記統合番組情報が送信される上記放送ネ
    ットワークの情報を、複数の上記放送ネットワークを介
    して配信することを特徴とする請求項5に記載の番組情
    報配信方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007520937A (ja) * 2004-01-06 2007-07-26 トムソン ライセンシング ネットワークを介したデジタルサービスの送信方法及び当該方法を実現する装置

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