JP2001060881A - パスメトリック正規化装置 - Google Patents

パスメトリック正規化装置

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JP2001060881A
JP2001060881A JP11233390A JP23339099A JP2001060881A JP 2001060881 A JP2001060881 A JP 2001060881A JP 11233390 A JP11233390 A JP 11233390A JP 23339099 A JP23339099 A JP 23339099A JP 2001060881 A JP2001060881 A JP 2001060881A
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Kazuchika Obuchi
一央 大渕
Tetsuya Yano
哲也 矢野
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタビ復号器又はMAP復号器等において、
パスメトリックのオーバーフローを防止するパスメトリ
ック正規化装置に関し、装置の小型化及び処理の高速化
を図る。 【解決手段】 復号器の全遷移状態数に対応するN個の
パスメトリックのうち、N個未満の任意のパスメトリッ
クを監視し、監視対象のパスメトリックが閾値以上であ
るかどうかを検出する閾値検出手段11と、該閾値検出
手段11により監視対象のパスメトリックが閾値以上で
あることが検出された場合に、スイッチ13、14によ
り減算器121 〜124 を介在させ、全てのパスメトリ
ックから所定の減算値を減算して全てのパスメトリック
正規化するものである。任意の少なくとも1つのパスメ
トリックの閾値判定結果のみによって正規化を行うの
で、装置の小型化及び処理の高速化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタビ復号器又は
MAP復号器等において、パスメトリックのオーバーフ
ローを防止するパスメトリック正規化装置に関し、装置
の小型化及び処理の高速化を図ったパスメトリック正規
化装置に関する。
【0002】ビタビ復号器等は、畳込み符号のトレリス
線図上のパスメトリックを基に、該パスメトリックが最
小となるパスを求めて最尤復号を行う。また、MAP
(Maximum A posteriori Probability;最大事後確率)
復号器は、ターボ復号等で使用される畳み込み符号の復
号手段の一つである。
【0003】図5は畳込み符号器の説明図であり、図の
(a)は符号器の回路構成例、図の(b)はその状態遷
移図を表している。図の(a)に示すように畳込み符号
器は、1単位時間の遅延を与え直列に接続された第1及
び第2の遅延素子FF1 ,FF2 と、入力情報と第2の
遅延素子FF2 の出力情報との排他的論理和(mod2
加算値)g0 を出力する第1の排他的論理和回路EX−
OR1 と、入力情報と第1及び第2の遅延素子FF1
FF2 の出力情報との排他的論理和(mod2加算値)
1 を出力する第2の排他的論理和回路EX−OR
2 と、並列に出力される符号信号g0 及びg1 を、直列
信号に変換する並/直列変換器P/Sとから構成され
る。
【0004】上記の畳込み符号器から出力される符号
(g0 1 )の値は、過去に亙る3つの入力情報に基い
て決定され、また、1つの入力情報は3つ出力符号の値
に影響を与えることから、上記の畳込み符号器は拘束長
が3の符号器となる。
【0005】図5の(b)は入力情報に対する該畳込み
符号器の状態遷移と出力符号とを表し、状態0〔0
0〕、状態1〔10〕、状態2〔01〕、状態3〔1
1〕と表した遷移状態は、それぞれ、第1及び第2の遅
延素子FF1 ,FF2 に保持されている記憶内容がそれ
ぞれ‘00' ,‘10' ,‘01' ,‘11' である状
態を示す。
【0006】そして、入力情報‘0' が入力されると、
図の左側に示す状態から実線矢印で示す右側の状態に遷
移し、入力情報‘1' が入力されると、図の左側に示す
状態から点線矢印で示す右側の状態に遷移する。また、
各実線矢印上及び点線矢印上に記した符号(00),
(10),(01),(11)は、当該状態遷移時に出
力される畳込み符号(g0 1 )を示している。
【0007】トレリス線図は、通常、状態0
〔00〕を
初期状態として入力情報の系列に従う状態の遷移先を線
分で表し、またその線分にはその遷移時に出力される出
力符号も対応付けて表した線図である。各時点の状態か
ら次の時点の状態への遷移を示す線分はブランチと称さ
れ、ブランチの連なりをパスと称する。初期状態から出
発する全てのパスは符号系列に対応し、また、その元と
なる入力情報系列にも対応している。
【0008】畳込み符号系列を復号化する代表的な復号
器としてビタビ復号器が知られている。ビタビ復号器
は、通信路で誤り系列が加わった受信符号系列を、トレ
リス線図上の本来の符号系列と逐次対照し、本来の符号
との距離(例えばハミング距離)を各ブランチ毎に算出
し、各ブランチの距離を各パス毎に累計し、この累計値
の最も小さいパスを探索する。
【0009】そしてこの累計値の最も小さいパスに対応
するトレリス線図上の入力情報系列を、最も確からしい
入力情報系列と推定して出力し、誤りが加わった受信符
号系列に対する最尤復号を行う。
【0010】ここで、各ブランチにおける受信符号信号
と本来の畳込み符号との距離をブランチメトリック(B
M)と称し、該ブランチメトリック(BM)を各パス毎
に累計した累計値をパスメトリック(PM)と称す。
【0011】また、ブランチメトリック最大値(BM
max )は、1回のパスメトリック演算で加算される最大
のブランチメトリックの値を表すものとし、時点kのパ
スメトリックPMk と時点(k+1)のパスメトリック
PMk+1 との間に、常に、 PMk+1 ≦PMk +BMmax となる関係が成立つ値である。
【0012】また、パスメトリック限界値(PMrng
は、パスメトリックの値としてとりうる範囲の限界値を
表すものとし、パスメトリックの値がオーバーフローし
ない最大の値であるとする。例えば、パスメトリックを
8ビットで表す場合には、PMrng =FFh となる。
【0013】任意のパスのパスメトリック(PMsel
は、遷移状態数Nのトレリス線図において、生残ってい
るN本のパスの中から選択した任意のパスのパスメトリ
ックの値を表すものとする。
【0014】遷移状態数Nのトレリス線図において、2
つのパスが或る1つの遷移状態に合流する場合、合流し
たパスのそれぞれのパスメトリックを調べ、その小さい
方を生残りパスとして残し、大きい方のパスは除去する
ため、遷移状態数Nのトレリス線図において生残ってい
るパスは、常にN本以下となる。
【0015】ビタビ復号器は、トレリス線図上の遷移状
態数Nと同じ数のパスメモリとパスメトリックメモリと
を備え、それらのメモリはトレリス線図上の各遷移状態
毎に割当てられ、パスメモリは各遷移状態に合流するパ
スのうちパスメトリックの低い、即ち尤度(確からし
さ)の高い符号系列のパスを保存し、また、パスメトリ
ックメモリはそのパスのパスメトリックを保持し、1シ
ンボル分の符号が入力される毎に順次パス及びそのパス
メトリックを更新するとともに、保存されたパスの内、
最も尤度が高いパスに対応する入力情報系列から最古の
データを1シンボルずつ出力する。
【0016】このように復号処理の過程において、尤度
の高さはパスメトリックとして、パスが更新される毎に
パスメトリックメモリに蓄積される。尤度が高いパスの
パスメトリックの値は相対的に小さいが、最も尤度の高
いパスのパスメトリックも、1シンボル分の符号が入力
される毎に累計加算されるために徐々に大きな値となっ
ていく。
【0017】このため、周期的に適当な値を全てのパス
メトリックメモリから減算する手段を講じないと、パス
メトリックメモリがオーバーフローし、尤度が適正に判
定されなくなり、ビタビ復号器が正常に動作しなくな
る。このような周期的なパスメトリックの減算処理を正
規化と称している。
【0018】図5に示した畳込み符号器による符号系列
を受信して復号化するビタビ復号器の構成を図6に示
す。ビタビ復号器は、直列の受信符号を並列に変換する
直並列変換部(S/P)61と、ブランチメトリック
(BM)演算部62と、パスメトリック(PM)演算部
63と、正規化部64と、パスメトリックメモリ65と
を備えている。なお、パスメモリ及び最尤復号の手段は
図示を省略している。
【0019】ブランチメトリック(BM)演算部62
は、入力された受信符号に対して、それぞれ(00),
(10),(01),(11)の符号との距離(例えば
ハミング距離)をブランチメトリック(BM)として算
出して出力する。
【0020】パスメトリック(PM)演算部63は、図
5の(b)に示す状態遷移図に対応するブランチメトリ
ックを過去のパスメトリックに加算し、パスメトリック
を更新する加算器631と、合流するパスの更新後のパ
スメトリックを比較し、その小さい方の値を出力する比
較選択器632とを備える。
【0021】正規化部64は、パスメトリック(PM)
演算部63から出力されたパスメトリック(PM)に対
して減算処理を行い、その減算結果を各遷移状態に対応
したそれぞれのパスメトリックメモリ65に出力し、パ
スメトリックメモリ65はその減算処理されたパスメト
リックを保持する。
【0022】
【従来の技術】図7及び図8に従来のパスメトリックの
正規化手段を示す。図7に示す従来例は、全ての遷移状
態に対応するパスメトリックの中から最小のパスメトリ
ックを検出する最小値検出手段71を設け、該最小値検
出手段71で検出した最小値を各遷移状態対応の減算器
721 〜724 により、各パスメトリックから減算する
ことにより正規化を行うものである。
【0023】また、図8に示す従来例は、全ての遷移状
態のパスメトリックが閾値を超えたかどうかを検出する
閾値検出手段81を設け、該閾値検出手段81により全
パスメトリックが閾値を超えたと判定された場合に、ス
イッチ(SW)82,84を制御して減算器831 〜8
4 を介在させ、減算器83は所定値を各パスメトリッ
クから減算することにより正規化を行うものである。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示す正
規化手段は、全てのパスに対して常にそのパスメトリッ
クの最小値を検出し、又は全てのパスに対して常にその
パスメトリックが閾値を超えたかを検出する必要があ
る。
【0025】しかし、DSP(Digital Signal Process
or)やCPU等のプロセッサを使用してそれらを検出す
る場合、一般にプロセッサは同時に複数の演算処理を行
うことができないため、各パスについて一つずつそのパ
スメトリックの大小を比較して最小のパスメトリックを
検索し、又は各パスについて一つずつそのパスメトリッ
クの閾値判定を行わなければならず、その検出処理のた
めに復号遅延を招くという問題があった。
【0026】本発明は、パスメトリックのオーバーフロ
ーを防止するパスメトリック正規化装置において、閾値
判定処理の高速化及びその処理を行う装置規模の縮小化
を図り、復号器全体の小型化及び処理の高速化を図るこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のパスメトリック
正規化装置は、(1)畳込み符号を復号する復号器のパ
スメトリック正規化装置において、復号器の全遷移状態
数に対応するN個のパスメトリックのうち、N個未満の
任意のパスメトリックを監視し、監視対象のパスメトリ
ックが閾値以上であるかどうかを検出する閾値検出手段
と、該閾値検出手段により監視対象のパスメトリックが
閾値以上であることが検出された場合に、全てのパスメ
トリックから所定の減算値を減算して全てのパスメトリ
ックを正規化する減算手段と、を備えたものである。
【0028】また、(2)前記閾値検出手段は閾値とし
て、{ブランチメトリック最大値×(拘束長−1)×
2}以上で、{パスメトリック限界値−ブランチメトリ
ック最大値×(拘束長−1)−ブランチメトリック最大
値}以下の値を設定し、前記減算手段は所定の減算値と
して、{ブランチメトリック最大値×(拘束長−1)}
以上で、{パスメトリック限界値−ブランチメトリック
最大値×(拘束長−1)×2−ブランチメトリック最大
値}以下の値であって、かつ、減算後の前記監視対象の
パスメトリックが、{ブランチメトリック最大値×(拘
束長−1)}以上となる値を設定したものである。
【0029】また、(3)前記復号器における受信符号
の入力毎のパスメトリック演算の回数をカウントするカ
ウント手段を備え、前記閾値検出手段は、該カウント手
段のカウント値に応じて、複数回のパスメトリック演算
に対して1回の閾値判定を行う構成を有するものであ
る。
【0030】また、(4)前記(3)に記載の閾値検出
手段は閾値として、{ブランチメトリック最大値×(拘
束長−1)×2}以上の値で、{パスメトリック限界値
−ブランチメトリック最大値×(拘束長−1)−ブラン
チメトリック最大値×パスメトリック演算回数}以下の
値を設定し、前記減算手段は所定の減算値として、{ブ
ランチメトリック最大値×(拘束長−1)}以上で、
{パスメトリック限界値−ブランチメトリック最大値×
(拘束長−1)×2−ブランチメトリック最大値}以下
の値であって、かつ、減算後の前記監視対象のパスメト
リックが、{ブランチメトリック最大値×(拘束長−
1)}以上となる値を設定したものである。
【0031】また、(5)前記(2)又は(4)に記載
の減算手段は所定の減算値として、監視対象のパスメト
リックを基に算出した変数値を設定するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態の
説明図である。本発明による正規化装置は、任意の一つ
又は複数(但し、遷移状態数N未満)のパスメトリック
に対して、その値が閾値を超えたか否かを検出する閾値
検出手段11を備え、該閾値検出手段11によりパスメ
トリックが閾値を超えたことを検出した場合に、全ての
パスメトリックから所定値を減算する減算器121 〜1
4 を介在させるスイッチ(SW)13,14を備えた
ものである。
【0033】各時点の各パスメトリックは、最も尤度の
小さいパスのパスメトリックと最も尤度の大きいパスの
パスメトリックとの差が、ある一定の値を越えないこと
が知られている。そして、この一定の値は、{ブランチ
メトリック最大値BMmax ×(拘束長K−1)}である
ことも知られている。このため、ある時点の任意のパス
メトリックPMsel を取出した場合、その時点のその他
のパスメトリックは、{PMsel ±BMmax ×(K−
1)}の範囲内の値となる。
【0034】即ち、図2の(a)に示すように、任意の
パスメトリックPMsel に対して、その他のパスメトリ
ックは、PMlower =PMsel −BMmax ×(K−1)
からPMupper =PMsel +BMmax ×(K−1)
までの範囲(21)に常に収まることとなる。
【0035】従って、任意のパスメトリックPMsel
取出したときに、該パスメトリックが、図2の(b)に
示すように、{0+BMmax ×(K−1)} 以上、
{PMrng −BMmax ×(K−1)} 以下の範囲( 2
2) の値となるように、パスメトリックPMsel から所
定値を減算し、その所定値をその他のパスメトリックか
らも同様に減算して正規化することにより、その他のパ
スメトリックはパスメトリックメモリからオーバーフロ
ーやアンダーフローすることなく、適正に正規化を行う
ことができることとなる。
【0036】任意のパスメトリックPMsel を取出した
ときに、正規化を行うか否かを判定するための閾値とし
て、図2の(c)に示すように、{ブランチメトリック
最大値BMmax ×(拘束長K−1)×2}以上で、{パ
スメトリック限界値PMrng −ブランチメトリック最大
値BMmax ×(拘束長K−1)−ブランチメトリック最
大値BMmax }以下の範囲(23)の値を設定する。
【0037】そして、正規化のための減算値として図2
の(d)に示すように、{ブランチメトリック最大値B
max ×(拘束長K−1)}以上で、{パスメトリック
限界値PMrng −ブランチメトリック最大値BMmax ×
(拘束長K−1)×2−ブランチメトリック最大値BM
max }以下の範囲の値であって、正規化後のパスメトリ
ックPMsel が、{ブランチメトリック最大値BMmax
×(拘束長K−1)}以上となる値を設定することによ
り、その他のパスメトリックがオーバーフローやアンダ
ーフローすることなく、適正に正規化を行うことができ
る。なお、減算値は設定した閾値に応じて変更される。
【0038】このような構成により、DSPやCPU等
のプロセッサで演算処理してパスメトリックを正規化す
る場合でも、ただ1つの任意のパスメトリックに対して
のみ閾値判定を行えばよく、従来のように全てのパスメ
トリックの値を調べる必要が無いため、処理速度遅延を
招くことなく、また小さな回路規模でパスメトリックの
正規化を行うことができる。
【0039】ここで、閾値検出手段11に設定する閾値
PMthの一例として、 PMth=PMrng −BMmax ×(K−1)−BMmax =PMrng −BMmax ×K とし、減算する所定値PMcnstを、 PMcnst=PMth−BMmax ×(K−1) の固定値とする。
【0040】任意のパスメトリックPMsel が閾値PM
thを超え、PMsel =PMth+α (0≦α≦B
max )となったとする。このとき、その他のパスメト
リックの最大値PMmax は、 PMmax ≦PMsel +BMmax ×(K−1) =(PMth+α)+BMmax ×(K−1) =PMrng −BMmax +α≦PMrng となり、パスメトリック限界値PMrng 以下となるた
め、パスメトリックメモリからオーバーフローすること
はない。
【0041】監視対象のパスメトリックPMsel が閾値
PMthを超え、全てのパスメトリックから所定値PM
cnstを減算して正規化を行った場合、正規化後のその他
のパスメトリックの最小値PMmin は、 PMmin =PMsel −BMmax ×(K−1)−PMcnst =(PMth+α)−BMmax ×(K−1)−{PMth−BMmax ×(K−1)} =α≧0 となり、パスメトリックメモリからアンダーフローする
ことはない。
【0042】従って、正規化前及び正規化後において、
全てのパスメトリックは、図2の(c)に示すようにパ
スメトリックメモリからオーバーフロー及びアンダーフ
ローすることなく、常に適正に正規化を行うことができ
る。
【0043】ここで、拘束長K=3、符号化率R=1/
2、軟判定ビット数4、パスメトリック限界値PMrng
をFFh とすると、閾値PMthは、 PMth=PMrng −BMmax ×K =FFh −(Fh ×2)×3 =255−15×2×3=165
【0044】所定の固定値PMcnstは、 PMcnst=PMth−BMmax ×(K−1) =165−(Fh ×2)×2=105 となる。
【0045】図3は本発明の第2の実施形態の説明図で
ある。この実施形態は、図1に示した構成に対して、閾
値検出手段11にカウンタ31を挿入したものである。
カウンタ31は、受信符号系列が入力されてパスメトリ
ック演算が行われる毎にカウントアップし、パスメトリ
ック演算が所定回数行われる毎に、閾値検出手段11に
任意の少なくとも1つのパスメトリックをスイッチ32
等を介して入力するようにしたものである。なお、図3
において、図1に示した構成要素と同一のものには同一
の符号を付している。
【0046】この構成により、閾値判定が複数回のパス
メトリック演算に1回のみ行われることになる。即ち、
パスメトリックを数回に1回監視し、その監視によりパ
スメトリックが閾値以上となったことを検出したとき
に、全てのパスメトリックから所定の固定値を減算して
正規化を行う。
【0047】ここで、閾値PMthは、PMth={PM
rng −BMmax ×(K−1)−BMmax ×パスメトリッ
ク監視1回当りのパスメトリック演算回数} とし、減
算する所定の固定値PMcnstを、PMcnst=PMth−B
max ×(K−1) とする。
【0048】拘束長K=3、符号化率R=1/2、軟判
定ビット数4、2回のパスメトリック演算に1回の監
視、パスメトリック限界値PMrng をFFh として、具
体的な数値を代入すると、閾値PMthは、 PMth=FFh −(Fh ×2)×(3−1)−(Fh ×2)×2 =255−15×2×2×2=135
【0049】減算する所定の固定値PMcnstは、 PMcnst=135−(Fh ×2)×(3−1) =75 となる。
【0050】図4は本発明の第3の実施形態の説明図で
ある。この実施形態は、図1に示した構成に対して、所
定値を固定値とせず、演算によって算出する変数値とし
たものである。即ち、任意の少なくとも1つのパスのパ
スメトリックを常時監視し、該パスメトリックが閾値以
上であれば、以下に述べる変数値を減算して正規化を行
う。
【0051】ここで、閾値PMthは、 PMth=PMrng −BMmax ×(K−1)−BMmax =PMrng −BMmax ×K とし、減算する変数値PMvar を、PMvar =PMsel
−BMmax ×(K−1)とする。
【0052】拘束長K=3、符号化率R=1/2、軟判
定ビット数4、パスメトリック限界値PMrng =FFh
とすると、閾値PMthは、 PMth=FFh −(Fh ×2)×3 =165
【0053】減算する変数値PMvar は、 PMvar =PMsel −(Fh ×2)×2 =PMsel −60 となる。
【0054】この実施形態における減算値は、第1の実
施形態における固定値算出式の閾値PMthの項を、監視
対象のパスメトリックPMsel に置換えたもので、第1
の実施形態比べて、1回の正規化処理で減算する減算量
が前述のα分大きくすることができる。
【0055】更に、前述の第2の実施形態及び第3の実
施形態を組合せ、第2の実施形態における閾値PMth
設定し、パスメトリック演算の複数回に1回の割合で閾
値判定を行い、第3の実施形態における変数値PMvar
を減算して正規化する構成とすることができる。
【0056】なお、本発明の実施形態として、任意の1
つのパスメトリックについて閾値判定を行う実施形態に
ついて説明したが、閾値判定を行うパスメトリックの数
は1つ以上の任意の数で良く、閾値判定を行うパスメト
リックの数を増やすと、より頻繁に正規化が行れ、パス
メトリックメモリの使用率を低減することができる。更
に、正規化条件の閾値及び正規化するための減算値は、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々のバリエーション
を加えることが可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遷移状態に対応したパスメトリックの全てを監視するこ
となく、任意の少なくとも1つのパスメトリックに対し
てのみ閾値判定を行って、全てのパスメトリックの正規
化を行うことにより、閾値判定処理が高速に行われ、か
つ閾値判定のための装置規模を縮小化することができ、
復号器全体の小型化及び処理の高速化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の説明図である。
【図2】本発明におけるパスメトリックの正規化可能範
囲と閾値範囲及び減算値の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の説明図である。
【図5】畳込み符号器の説明図である。
【図6】ビタビ復号器の構成図である。
【図7】従来のパスメトリックの正規化手段を示す図で
ある。
【図8】従来のパスメトリックの正規化手段を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 閾値検出手段 121 〜124 減算器 13,14 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B001 AA10 AB05 AC01 5J065 AD10 AE06 AF03 AH02 AH04 AH13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畳込み符号を復号する復号器のパスメト
    リック正規化装置において、 復号器の全遷移状態数に対応するN個のパスメトリック
    のうち、N個未満の任意のパスメトリックを監視し、監
    視対象のパスメトリックが閾値以上であるかどうかを検
    出する閾値検出手段と、 該閾値検出手段により監視対象のパスメトリックが閾値
    以上であることが検出された場合に、全てのパスメトリ
    ックから所定の減算値を減算して全てのパスメトリック
    を正規化する減算手段と、 を備えたことを特徴とするパスメトリック正規化装置。
  2. 【請求項2】 前記閾値検出手段は閾値として、{ブラ
    ンチメトリックス最大値×(拘束長−1)×2}以上
    で、{パスメトリック限界値−ブランチメトリック最大
    値×(拘束長−1)−ブランチメトリック最大値}以下
    の値を設定し、 前記減算手段は所定の減算値として、{ブランチメトリ
    ック最大値×(拘束長−1)}以上で、{パスメトリッ
    ク限界値−ブランチメトリック最大値×(拘束長−1)
    ×2−ブランチメトリック最大値}以下の値であって、
    かつ、減算後の前記監視対象のパスメトリックが、{ブ
    ランチメトリック最大値×(拘束長−1)}以上となる
    値を設定したことを特徴とする請求項1に記載のパスメ
    トリック正規化装置。
  3. 【請求項3】 前記復号器における受信符号の入力毎の
    パスメトリック演算の回数をカウントするカウント手段
    を備え、前記閾値検出手段は、該カウント手段のカウン
    ト値に応じて、複数回のパスメトリック演算に対して1
    回の閾値判定を行う構成を有することを特徴とする請求
    項1に記載のパスメトリック正規化装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値検出手段は閾値として、{ブラ
    ンチメトリック最大値×(拘束長−1)×2}以上で、
    {パスメトリック限界値−ブランチメトリック最大値×
    (拘束長−1)−ブランチメトリック最大値×パスメト
    リック演算回数}以下の値を設定し、 前記減算手段は所定の減算値として、{ブランチメトリ
    ック最大値×(拘束長−1)}以上で、{パスメトリッ
    ク限界値−ブランチメトリック最大値×(拘束長−1)
    ×2−ブランチメトリック最大値}以下の値であって、
    かつ、減算後の前記監視対象のパスメトリックが、{ブ
    ランチメトリック最大値×(拘束長−1)}以上となる
    値を設定したことを特徴とする請求項3に記載のパスメ
    トリック正規化装置。
  5. 【請求項5】 前記減算手段は所定の減算値として、監
    視対象のパスメトリックを基に算出した変数値を設定す
    ることを特徴とする請求項2又は4に記載のパスメトリ
    ック正規化装置。
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