JP2001060854A - 差動伝送回路及びこれを用いるパルス幅可変回路及び可変遅延回路及び半導体試験装置 - Google Patents

差動伝送回路及びこれを用いるパルス幅可変回路及び可変遅延回路及び半導体試験装置

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JP2001060854A
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Hiroyuki Mikami
洋之 三上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】差動の伝送系を通過するパルス信号において通
過するパルスのパルス幅を可変可能とする差動伝送回路
の提供、及びこれを用いるパルス幅可変回路及び可変遅
延回路及び半導体試験装置を提供する。 【解決手段】差動ドライバは単一若しくは差動の入力パ
ルス信号Pinを受けて正負の差動信号に変換して出力
し、差動レシーバは差動ドライバからの差動信号を正負
の差動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力パ
ルスPoutを出力する差動伝送回路において、差動レシ
ーバの正負の両受信端の受信波形である正側受信波形と
負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧レベルを所
定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パルス信号P
inの両受信波形がクロスするクロスポイントのタイミン
グ位置を移動させるクロスポイント可変手段を備える差
動伝送回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通過パルスのタ
イミングを可変とする差動伝送回路及びこれを用いるパ
ルス幅可変回路及び可変遅延回路及び半導体試験装置に
関する。特に、差動レシーバに入力される正側受信波形
と負側受信波形において静的バイアス電圧のレベルを変
えて両受信波形がクロスするクロスポイントのタイミン
グ位置の可変に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術について、図6と、図7と、図
9と、図10と、図11とを参照して以下に説明する。
図6の、半導体試験装置のコンパレータチャンネルに使
用されている差動伝送回路の具体例を示して以下に説明
する。図6の中で、差動伝送回路はテストヘッドのピン
エレクトロニクス側と装置本体側のフレームプロセッサ
(FP)内に備える論理比較部(DC)との間を差動で
伝送する数百チャンネルものコンパレータチャンネルが
あり、この伝送信号に着目して説明する。尚、半導体試
験装置は公知であり技術的に良く知られている為、要部
を除いてシステム全体構成の説明は省略する。
【0003】図7(a)に1チャンネルの差動伝送回路
の概念図を示す。但し、図に示すクロスポイント可変手
段100は備えていない。本願に係る要部構成要素はピ
ンエレクトロニクス側には差動ドライバDR2と送端回
路とを備え、DC側には終端回路と差動伝送回路600
と差動レシーバRCV2とを備え、両者間を接続する差
動の伝送線路900とで成る。ここで、差動の伝送線路
900の線路長は数メートル以上で所定伝送宇インピー
ダンスのシールド付きツイストペア同軸ケーブルとす
る。また、差動伝送回路600はプリント基板上に実装
されている例とする。尚、差動レシーバRCV2はEC
L型の差動レシーバとCMOS型の差動レシーバとがあ
り、何れも適用される。また、差動ドライバDR1、D
R2についてもECL型、CMOS型がある。コンパレ
ータチャンネルは後述の理由で、伝送線路900のケー
ブルと中継コネクタやボード上のパターン配線を含めた
線路長は全コンパレータチャンネルとも正確な等長配線
とし、且つ所定の伝搬遅延誤差以内としている。
【0004】ここで、送端回路と終端回路の回路例につ
いて図9、図10を示して説明する。これら送端回路と
終端回路は伝送信号の前縁エッジと後縁エッジを差動レ
シーバRCV2の受端においてなるべく忠実に受けらる
為に備える、線路の終端と波形のダンピングとを行うも
のである。一方の図9(b)に示す送端回路は図11
(a)に示すようなECL型の差動ドライバDR1に対
応する例で、プルダウン抵抗R21,R22と伝送線路
L3にマッチングした直列抵抗R11、R12とで成
る。他方の図9(c)に示す送端回路は図11(b)に
示すようなCMOS型差動ドライバDR1に対応する例
で、伝送線路L3にマッチングした直列抵抗R11、R
12で成る。終端回路としては例えば3形態があり、図
10(a)は抵抗R30を両線路間に接続する形態であ
り、図10(b)は抵抗R31、R32を直列接続して
両線路間へ接続し、中点にバイパスコンデンサC30を
備える形態であり、図10(c)は抵抗R31、R32
を直列接続して両線路間へ接続し、中点にバイパスコン
デンサC30を備えて電源VBBに接続する形態であ
る。
【0005】図7(b)に示すタイミング波形図におい
て、ピンエレクトロニクス側から図7Aの入力信号DH
1pが印加されたとき、DC側には図7Bの出力信号S
2が出現するものと仮定する。本来であれば、入力信号
DH1pのパルス幅PW1と、出力信号S2のパルス幅
PW2とは同一でなければならない。しかしながら、実
際には伝送上の諸条件に伴って数十ピコ秒から数百ピコ
秒の伝搬変動を生じてくる結果、例えば出力信号S2の
パルス幅PW2が変動幅ΔPWのパルス幅の変化した信
号として出力される。主な変動要因は2本のケーブルの
伝送線路長の差、伝送媒体の誘電率のばらつきの差、立
ち上がりと立下がりの波形歪み、伝送信号の反射歪み、
差動ドライバや差動レシーバの素子ばらつき、送端回路
や終端回路の抵抗値のばらつき等が考えられる。尚、入
力信号DH1pに対する出力信号S2の伝搬遅延時間に
ついては問題とはならない。これは半導体試験装置が備
える公知のタイミングキャリブレーション機能によっ
て、コンパレータチャンネル間のピン間スキューは半導
体試験装置が備える可変遅延手段により補正することが
可能だからである。
【0006】何れにしても、半導体試験装置のコンパレ
ータチャンネルにおいては上記変動幅ΔPWを生じるこ
とは好ましくない。これはあたかもDUT出力端から出
力される出力信号のパルス幅がパルス幅PW2であるか
の如く半導体試験装置側が測定判定してしまうからであ
り、結果としてデバイスのタイミング測定精度を低下さ
せる要因となってしまうからである。デバイスのタイミ
ング測定精度は重要な要素である。特に最近の高速デバ
イスに対応する半導体試験装置為においてはより一層の
高精度化が必要となっている。
【0007】次に、上記変動幅ΔPWを補正する従来技
術を説明する。ここで、両差動線路に接続されている送
端回路や終端回路の抵抗値において、一方の抵抗値を変
えると、差動レシーバの受端における両受信波形がクロ
スするクロスポイントのタイミング位置が変えられる。
そこで、従来技術では各コンパレータチャンネル毎に上
記変動幅ΔPWを測定し、測定した変動幅ΔPWに基づ
き、当該コンパレータチャンネルの変動幅が許容範囲内
となるように、送端回路や終端回路に使用されているチ
ップ抵抗の抵抗値を変更、あるいは当該チップ抵抗に高
抵抗を並列接続する等の半田付け作業で調整対応として
いる。この作業はテストヘッド側のピンエレクトロニク
スと数メートル以上にも及ぶ差動の伝送線路900のケ
ーブルとDCのボードとを接続した状態で測定して抵抗
値変更の調整作業と確認作業とを行う。この作業はシス
テムの電源を頻繁に開閉しボードを脱着して作業を行う
ことになる為、多くの作業時間がかかる難点がある。や
がて上記調整完了後、上記変動幅ΔPWは所定の許容範
囲に調整されて、所定の測定性能が確保される。ところ
が、上記所定のタイミング性能が維持されるのは、物理
的条件として、接続相手が上記調整を行ったときの当該
テストヘッドと当該DCボードの場合であり、しかも調
整時の接続条件で接続された対応する物理的接続条件の
時のみ維持される。このことはコンパレータチャンネル
の伝送系に係るメンテナンス等の修理においてボード交
換や部品交換が行われた場合においては物理的条件がか
わってしまう為、当該交換されたコンパレータチャンネ
ルに対して、上述調整確認作業を行う必要性が生じる。
また、経時変化に伴って上記変動幅ΔPが許容範囲内で
あるかを定期的に検査し、許容範囲を外れたコンパレー
タチャンネルに対しては必要により調整作業を行う必要
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述説明したように従
来技術においては、各コンパレータチャンネル毎におい
てコンパレータチャンネルの伝送系に係るメンテナンス
等によって物理的条件が変更された場合には、再度当該
コンパレータチャンネルに対して上記変動幅ΔPWを測
定して抵抗値変更の調整作業と確認作業とを行う必要が
ありメンテナンスコストがかかる難点がある。また、テ
ストヘッド全体を互換性のある同一の別のテストヘッド
への交換は上述からして容易には適用できない難点もあ
る。また、半導体試験装置等においては、可変遅延回路
において、電源ノイズや隣接回路や線路からのクロスト
ークによって可変遅延回路を通過する通過遅延パルスに
及ぼすジッタ量の増加が少ない可変遅延回路が要求され
ている。そこで、本発明が解決しようとする課題は、差
動の伝送系を通過するパルス信号において通過するパル
スのパルス幅を可変可能とする差動伝送回路の提供、及
びこれを用いるパルス幅可変回路及び可変遅延回路及び
半導体試験装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1図は、本発明に係る
解決手段を示している。第1に、上記課題を解決するた
めに、差動ドライバDR1と差動レシーバRCV2とを
備え、上記差動ドライバDR1は単一若しくは差動の入
力パルス信号Pinを受けて正負の差動信号DR1p、D
R1nに変換して出力し、上記差動レシーバRCV2は
差動ドライバDR1からの差動信号を差動の両受信端で
受けて、単一若しくは差動の出力パルスPoutを出力す
る差動伝送回路において、差動レシーバRCV2の正負
の両受信端の受信波形である正側受信波形と負側受信波
形の一方若しくは両方の静的電圧レベルを所定電圧レベ
ルにシフトさせて通過する入力パルス信号Pinの両受信
波形がクロスするクロスポイントのタイミング位置を移
動させるクロスポイント可変手段100を備えることを
特徴とする差動伝送回路である。上記発明によれば、差
動の伝送系を通過するパルス信号において通過するパル
スのパルス幅を可変可能とする差動伝送回路が実現でき
る。
【0010】第2に、上記課題を解決するために、差動
ドライバDR1と差動レシーバRCV2と整合回路(マ
ッチング回路)とを備え、上記差動ドライバDR1は単
一若しくは差動の入力パルス信号Pinを受けて正負の差
動信号DR1p、DR1nに変換して出力し、上記整合
回路(例えば送端回路や、送端回路と終端回路)は差動
ドライバDR1の出力端と差動レシーバRCV2の入力
端間の伝送線路に挿入されて接続されて、前記差動の伝
送線路のインピーダンスに整合して終端させ、上記差動
レシーバRCV2は差動ドライバDR1からの差動信号
を差動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力パ
ルスPoutを出力する差動伝送回路において、差動レシ
ーバRCV2の正負の両受信端の受信波形である正側受
信波形と負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧レ
ベルを所定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パル
ス信号Pinの両受信波形がクロスするクロスポイントの
タイミング位置を移動させるクロスポイント可変手段1
00を備えることを特徴とする差動伝送回路がある。
【0011】第3に、上記課題を解決するために、差動
ドライバDR1と差動レシーバRCV2と両者間を接続
する2本の差動の伝送線路L3と整合回路(マッチング
回路)とを備え、上記差動ドライバDR1は単一若しく
は差動の入力パルス信号Pinを受けて正負の差動信号D
R1p、DR1nに変換して差動の伝送線路L3の一端
から駆動し、2本の差動の伝送線路L3は差動ドライバ
DR1側と差動レシーバRCV2側を接続する所定線路
インピーダンスの伝送線路(例えば同軸ケーブル、ツイ
ストペアケーブル、マイクロストリップ線路、プリント
基板上の形成線路)であり、上記整合回路(例えば送端
回路や、送端回路と終端回路)は差動の伝送線路L3の
線路インピーダンスに整合して所定に終端させ、上記差
動レシーバRCV2は差動の伝送線路L3からの差動信
号を差動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力
パルスPoutを出力する差動伝送回路において、差動レ
シーバRCV2の正負の両受信端の受信波形である正側
受信波形と負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧
レベルを所定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パ
ルス信号Pinの両受信波形がクロスするクロスポイント
のタイミング位置を移動させるクロスポイント可変手段
100を備えることを特徴とする差動伝送回路がある。
【0012】また、上述差動伝送回路を2段以上直列接
続する構成を備えてクロスポイントのタイミング位置を
移動させる移動量を拡大させることを特徴とする差動伝
送回路がある。
【0013】また、上述差動伝送回路を適用して未知パ
ルス幅の入力パルス信号Pinが通過して出力するパルス
幅を、クロスポイント可変手段100によって所定パル
ス幅の出力パルスPoutに変換して出力することを特徴
とするパルス幅可変回路がある。
【0014】また、上述差動伝送回路を適用して入力パ
ルス信号Pinが通過して出力するパルスの前縁エッジ若
しくは後縁エッジを、クロスポイント可変手段100に
よって所定に遅延変換した遅延パルスの出力パルスPou
tとして出力することを特徴とする可変遅延回路があ
る。
【0015】また、クロスポイント可変手段100は差
動ドライバDR1と差動レシーバRCV2との間を接続
する2本の線路の少なくとも一方の静的電圧レベルに対
して直流オフセット電圧を付与することを特徴とする上
述差動伝送回路がある。
【0016】また、クロスポイント可変手段100は差
動ドライバDR1と差動レシーバRCV2との間を接続
する2本の線路の少なくとも一方の伝送線路におけるハ
イレベル側とローレベル側のベースライン電圧におい
て、前記ハイ側とロー側の両ベースライン電圧における
少なくとも一方のベースライン電圧に対して直流的に所
定のオフセット電圧を付与して差動レシーバRCV2の
受信端子へ供給することを特徴とする上述差動伝送回路
がある。
【0017】また、上記クロスポイント可変手段100
は上記差動レシーバRCV2の受端側位置に接続して備
えることを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0018】また、上記クロスポイント可変手段100
は上記差動ドライバDR1の送端側位置に接続して備え
ることを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0019】また、クロスポイント可変手段100は上
記差動ドライバDR1自身が発生出力する正負の差動信
号DR1p、DR1nの電圧レベルにおいて、少なくと
も一方の出力電圧レベルに対して所定の直流オフセット
電圧を付与することを特徴とする上述差動伝送回路があ
る。
【0020】第2図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第4に、上記課題を解決するために、クロスポイ
ント可変手段100は直列抵抗190と可変電圧源15
0とを備え、上記直列抵抗190は伝送線路の特性イン
ピーダンスに対して波形品質に実用的に影響を与えない
程度で所定の高い抵抗値を使用し、その一端は上記2本
の伝送線路L3の一方に接続し、他端は可変電圧源15
0の出力端へ接続し、上記可変電圧源150は上記直列
抵抗190を介して流れる静的電流量を複数点可変、若
しくは段階的に可変する電圧源を供給する可変電圧供給
源であることを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0021】第5(a)図は、本発明に係る解決手段を
示している。第5に、上記課題を解決するために、クロ
スポイント可変手段100は3ステートバッファTG1
と2ビットのラッチレジスタ110と直列抵抗RS1と
を備え、上記ラッチレジスタ110は外部制御装置(例
えば制御CPU)から2ビットの設定情報を受けてラッ
チ保持し、このラッチ出力を上記3ステートバッファT
G1の入力端と3ステート出力制御端子とに供給し、上
記3ステートバッファTG1は出力をハイインピーダン
ス状態に制御する3ステート出力制御端子を備え、上記
ラッチレジスタ110の出力信号を受けてハイ/ロー/
ハイインピーダンスの3段階の出力状態を発生させて上
記直列抵抗190に流れる静的電流量を3段階に可変す
ることを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0022】第5(b)図は、本発明に係る解決手段を
示している。第6に、上記課題を解決するために、クロ
スポイント可変手段100は第1と第2の3ステートバ
ッファTG1、TG2と第1と第2の直列抵抗RS1、
RS2と4ビットのラッチレジスタ110とを備え、上
記ラッチレジスタ110は外部制御装置から4ビットの
設定情報を受けてラッチ保持し、このラッチ出力を上記
3ステートバッファTG1、TG2の入力端と3ステー
ト出力制御端子とに供給し、第1の3ステートバッファ
TG1の出力端と上記2本の差動の伝送線路L3の一方
との間は第1の直列抵抗RS1を接続し、且つ第1の3
ステートバッファTG1の出力端と第2の3ステートバ
ッファTG2の出力端との間は第2の直列抵抗RS2を
接続し、上記第1と第2の3ステートバッファTG1は
出力をハイインピーダンス状態に制御する3ステート出
力制御端子を備え、上記ラッチレジスタ110の出力信
号を受けてハイ/ロー/ハイインピーダンスの組み合わ
せを用いて5段階の出力状態を発生させて、上記直列抵
抗RS1に流れる静的電流量を全体で5段階に可変する
ことを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0023】第5(c)図は、本発明に係る解決手段を
示している。第7に、上記課題を解決するために、クロ
スポイント可変手段100は4個のバッファG1、G
2、G3、G4と4個の直列抵抗RS1、RS2、RS
3、RS4と4ビットのラッチレジスタ110とを備
え、上記ラッチレジスタ110は外部制御装置からの4
ビットの設定情報をラッチ保持し、上記4個のバッファ
G1〜G4の出力端は各々対応する直列抵抗RS1〜R
S4を直列に接続して上記2本の差動の伝送線路L3の
一方に接続し、上記4個のバッファG1〜G4は上記ラ
ッチレジスタ110の出力信号を受けて対応する4個の
直列抵抗RS1〜RS4を介して差動の伝送線路L3に
流れる静的電流値を全体で16段階に可変することを特
徴とする上述差動伝送回路がある。
【0024】第5(d)図は、本発明に係る解決手段を
示している。第8に、上記課題を解決するために、クロ
スポイント可変手段100はDA変換器120とラッチ
レジスタ110と直列抵抗RS1とを備え、上記ラッチ
レジスタ110は外部制御装置からの所定nビットの設
定情報をラッチ保持し、このラッチ出力をDA変換器1
20の入力端へ供給し、上記DA変換器120は前記n
ビットの設定情報を受けてDA変換した連続的な可変電
圧を上記直列抵抗RS1へ供給して、上記直列抵抗RS
1に流れる静的電流値を連続的に可変することを特徴と
する上述差動伝送回路がある。
【0025】第12図は、本発明に係る解決手段を示し
ている。第9に、上記課題を解決するために、クロスポ
イント可変手段100は上記差動ドライバDR1自身が
発生出力する正負の差動信号DR1p、DR1nの電圧
レベルにおいて、前記正負の差動信号DR1p、DR1
nの少なくとも一方に対して適用し、上記差動ドライバ
DR1の出力端から発生出力するハイレベル側とローレ
ベル側のベースライン電圧において、少なくとも一方の
ベースライン電圧の電圧レベルに対して段階的若しくは
連続的に所定のオフセット電圧を付与して発生出力する
電圧レベルシフト手段500を備えることを特徴とする
上述差動伝送回路がある。
【0026】第13図は、本発明に係る解決手段を示し
ている。第10に、上記課題を解決するために、ECL
型の差動ドライバDR1における電圧レベルシフト手段
500は直列抵抗190と可変電圧源150とを備え、
上記直列抵抗190の一端は当該差動ドライバDR1の
出力段に備えるオープンエミッタ動作のトランジスタQ
4のベース端に接続し、他端は上記可変電圧源150の
出力端へ接続し、上記可変電圧源150はECL回路が
能動状態の範囲内で段階的若しくは連続的な所定電圧を
上記直列抵抗190の一端から供給して、当該トランジ
スタQ4のベース端の電圧レベルを変えることで、当該
差動ドライバDR1の出力端から出力される電圧レベル
に対して所定のオフセット電圧を付与することを特徴と
する上述差動伝送回路がある。
【0027】第14図は、本発明に係る解決手段を示し
ている。第11に、上記課題を解決するために、MOS
型の差動ドライバDR1は2個のコンプリメンタリ(co
mplementary)バッファQ21、Q22と第1のハイ側
FETトランジスタQ11とロー側FETトランジスタ
Q12とを備え、第1のハイ側FETトランジスタQ1
1は所定のバイアス電圧Vb+をゲート入力端に受けて
当該MOS型の差動ドライバDR1がバッファして出力
するハイ側出力レベルを規定する所定の電圧を両コンプ
リメンタリバッファQ21、Q22に接続して供給し、
ロー側FETトランジスタQ12は所定のバイアス電圧
Vb−をゲート入力端に受けて当該MOS型の差動ドラ
イバDR1がバッファして出力するロー側出力レベルを
規定する所定の電圧を両コンプリメンタリバッファQ2
1、Q22に接続して供給し、前記2個のコンプリメン
タリバッファQ21、Q22は差動の入力信号S1p、
S1nを受けて、各々上記で規定された出力振幅でバッ
ファし、正負の差動信号DR1p、DR1nとして出力
し、上記要素を備えるMOS型の差動ドライバDR1に
対する電圧レベルシフト手段500は第2のハイ側FE
TトランジスタQ11と可変電圧源150とを備え、上
記第2のハイ側FETトランジスタQ11は可変電圧源
150が発生する可変電圧VQ1をゲート入力端に受け
て一方のコンプリメンタリバッファQ21が出力端から
出力するハイ側出力レベルを規定する電圧を可変とし、
上記可変電圧源150は所定の可変電圧VQ1を発生し
て第2のハイ側FETトランジスタQ11のゲート入力
端に供給して、上記差動ドライバDR1の出力端から出
力される正負の差動信号DR1p、DR1nの一方に対
して所定のオフセット電圧を付与することを特徴とする
上述差動伝送回路がある。
【0028】また、上記クロスポイント可変手段100
を差動の伝送線路L3の正側と負側の両方の線路に対し
て適用することを特徴とする上述差動伝送回路がある。
【0029】また、差動ドライバDR1と差動レシーバ
RCV2とを備える差動伝送回路において、上記クロス
ポイント可変手段100を適用して、未知パルス幅若し
くは既知パルス幅の入力パルス信号Pinのパルス幅を段
階的若しくは連続的に可変制御することを特徴とするパ
ルス幅可変回路がある。
【0030】また、差動ドライバDR1と差動レシーバ
RCV2とを備える差動伝送回路において、上記クロス
ポイント可変手段100を適用して、入力パルス信号P
inの前縁エッジ若しくは後縁のエッジの伝搬遅延時間を
段階的若しくは連続的に可変制御することを特徴とする
可変遅延回路がある。
【0031】また、半導体試験装置で使用される差動ド
ライバDR1と差動レシーバRCV2とを備える差動伝
送回路の中で、所定の差動の伝送線路を対象として、上
記クロスポイント可変手段100を適用して、通過する
入力パルス信号Pinのパルス幅若しくは前縁エッジ若し
くは後縁エッジを所定に可変制御することを特徴とする
半導体試験装置がある。
【0032】また、半導体試験装置で使用される差動ド
ライバDR1と差動レシーバRCV2とを備える差動伝
送回路の中で、所定の差動の伝送線路を対象として、上
記クロスポイント可変手段100を備えた差動伝送回路
を直列に挿入して備えて、通過する入力パルス信号Pin
のパルス幅若しくは前縁エッジ若しくは後縁エッジを所
定に可変制御することを特徴とする半導体試験装置があ
る。
【0033】第7図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第12に、上記課題を解決するために、差動伝送
回路は半導体試験装置のテストヘッドのピンエレクトロ
ニクス側と、装置本体側のフレームプロセッサ(FP)
内に備えるタイミングを判定する論理比較部(DC)と
の間に接続され、被試験デバイスから出力される出力信
号が差動伝送回路を通過し、上記差動伝送回路を備える
半導体試験装置において、上述差動伝送回路を直列に挿
入して備えて、論理比較部(DC)側で受けるときのD
UTから出力される未知パルス幅の入力パルス信号Pin
のパルス幅を上記クロスポイント可変手段100により
所定に可変制御することを特徴とする半導体試験装置が
ある。
【0034】第13に、上記課題を解決するために、差
動伝送回路は半導体試験装置のテストヘッドのピンエレ
クトロニクス側と、装置本体側のフレームプロセッサ
(FP)内に備えるタイミングを判定する論理比較部
(DC)との間に接続され、被試験デバイスから出力さ
れる出力信号が差動伝送回路を通過し、上記差動伝送回
路を備える半導体試験装置において、上述の差動ドライ
バが発生出力する電圧レベルに対して所定のオフセット
電圧を付与して発生出力する電圧レベルシフト手段50
0を備える差動伝送回路を適用して、論理比較部(D
C)側で受けるときのDUTから出力される未知パルス
幅の入力パルス信号Pinのパルス幅を所定に可変制御す
ることを特徴とする半導体試験装置がある。
【0035】第15図は、本発明に係る解決手段を示し
ている。第14に、上記課題を解決するために、半導体
試験装置に所定チャンネル数の波形発生部を備え、前記
1チャンネルの波形発生部FCにおいてパターン発生器
からのパターンデータとタイミング発生器からの基準の
タイミングクロックとを受けて、所定波形に整形した波
形データFDを生成し、ピンエレクトロニクスのドライ
バを介してDUTへ供給し、上記波形発生部FCの内部
には前記波形データFDの前縁エッジを決めるセットパ
ルス生成部と後縁エッジを決めるリセットパルス生成部
とを備え、前記パルス生成部の各々には通過パルスを所
定に可変遅延するデジタル遅延部とアナログ可変遅延手
段800とを備え、前記アナログ可変遅延手段800が
少なくとも基準クロックTclk1未満の遅延量の動的
可変を担当するとき、当該アナログ可変遅延手段800
の可変遅延量の一部若しくは全ての可変遅延に対して上
述差動伝送回路を適用して通過するパルスを所定に可変
遅延することを特徴とする半導体試験装置がある。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例と共に図面を参照して詳細に説明する。
【0037】本発明について、図1と、図2と、図3
と、図4と、図5と、図7と、図8と、図11と、図1
2と、図13と、図14と、図15とを参照して以下に
説明する。尚、従来構成に対応する要素は同一符号を付
し、また、重複する部位の説明は省略する。
【0038】先ず、図1に本発明の差動伝送回路の概念
構成図を示す。この場合は差動レシーバRCV2の受端
における一方の負入力端にクロスポイント可変手段10
0を備える構成例である。クロスポイント可変手段10
0の一例の内部等価回路を図2に示す。これは図5
(a)の回路に該当する。クロスポイント可変手段10
0は直列抵抗190と可変電圧源150とを備える。
尚、差動伝送回路のドライバ側とレシーバ側との間の距
離は短距離、例えば数cm未満の場合と仮定する。つま
り、パルス幅を可変とする専用の差動伝送回路を備え、
これを通常の差動伝送回路に対して、直列に挿入して構
成する形態とする。この為、図2に示す終端回路は所望
により削除した構成でも実用可能な場合がある。
【0039】直列抵抗190は、伝送線路の特性インピ
ーダンスに対して波形品質に実用的に影響を与えない程
度の高い抵抗値を使用する。例えば伝送線路L3のイン
ピーダンスが50Ωの場合は例えば500Ω以上の抵抗
を使用する。直列抵抗190の一端は2本の伝送線路L
3の一方に接続され、他端は可変電圧源150に接続さ
れている。可変電圧源150は、上記直列抵抗190を
介して流れる静的電流量を複数点段階的に可変する電圧
を供給する電圧源である。図2に示す等価回路の場合は
3段階に変える単純な場合である。
【0040】ここで、クロスポイント可変手段100の
具体的な構成例を複数種類示す。図5(a)の構成例は
3段階に可変する場合であって、3ステートバッファT
G1と2ビットのラッチレジスタ110と直列抵抗RS
1とで成る。ここでは直列抵抗RS1が図2の直列抵抗
190に相当する。ラッチレジスタ110は制御CPU
等から2ビットの設定情報を受けてラッチ保持するレジ
スタであり、このラッチ出力を3ステートバッファTG
1の入力端と3ステート出力制御端子とに供給する。3
ステートバッファTG1は出力をハイインピーダンス状
態に制御する3ステート型のバッファであり、上記ラッ
チレジスタ110の出力信号を受けてハイ/ロー/ハイ
インピーダンスの3段階の出力状態を出力する。
【0041】尚、3ステートバッファTG1が出力する
ハイレベルは0V、ローレベルは−2.5Vとなる電源
電圧を供給する場合と仮定する。また、ハイインピーダ
ンスはオープン状態とする。また、直列抵抗190の値
を500Ωと仮定する。一方、送端回路は図9(b)が
接続されている場合とし、R11、R12の抵抗値は5
0Ωと仮定し、終端回路は図10(c)が接続されてい
る場合とし、R31の抵抗値は50Ωと仮定し、他端に
接続されているVBBは−1.3Vと仮定する。一方、
差動ドライバDR1出力端のハイレベルのときの出力電
圧はECL回路で定まり、例えば−0.9Vであり、ロ
ーレベルのときの出力電圧は例えば−1.7Vである。
【0042】上記数値例の場合における電圧値V2の変
化量ΔV2の概略計算をしてみる。第1に3ステートバ
ッファTG1がハイインピーダンスの場合は無接続状態
と同じであり、ΔV2の変化量はゼロである。尚、差動
ドライバDR1がハイレベルのときの電圧値V2は−
0.9Vが抵抗R12とR31に分圧されるので−1.
1Vであり、差動ドライバDR1がローレベルのときの
電圧値V2も−1.7Vが同様に分圧されて−1.5V
である。従って、差動レシーバRCV2の受端における
振幅は±400mVである。第2に、差動ドライバDR
1がハイレベルのときの電圧値V2において、3ステー
トバッファTG1がハイレベルの0V出力時は直列抵抗
190から流れる電流により電圧値V2が約−1.04
8Vに上昇するから、その変化量ΔV2は+52mVと
なる。これは差動レシーバRCV2の振幅±400mV
に対して約13%のオフセット電圧(静的電圧レベル)
を変化できたことを示してる。次に、3ステートバッフ
ァTG1がローレベルの−2.5V出力時は電圧値V2
が約−1.19Vに下降するから、その変化量ΔV2は
−0.090Vとなる。これは差動レシーバRCV2の
振幅±400mVに対して約22%オフセット電圧を変
化できたことを示してる。このように、可変電圧源15
0の電圧を変えることでオフセット電圧を所望にシフト
することができる。上記のことから、図5(a)の回路
構成により一方の差動レシーバRCV2のオフセット電
圧を3段階に変えることが判る。例えば、図4に示すパ
ルス幅の可変範囲ΔPWを±100ピコ秒としたとき、
所望条件に設計すすることで、図4Aに示す3ポイント
の何れかにパルス幅を可変して出力できることとなる。
【0043】上述と同様にして、図5(b)の2個の3
ステートバッファTG1、TG2と直列抵抗RS1、R
S2とによる構成の場合は5段階(図5B参照)に変え
ることができる。また、図5(c)の4個のバッファG
1〜G4と対応する直列抵抗RS1〜RS4とによる構
成の場合は16段階(図5C参照)に変えることができ
る。更に、図5(d)のDA変換器120と直列抵抗R
S1とによる構成の場合は2のn乗の分解能でほぼ連続
的(図5D参照)に変えることができる。尚、図5(a
〜c)については数ナノ秒程度の高速な切替制御が可能
である為、高速に切替て使用する回路に適用できる。更
に、図5(a〜c)の回路は差動レシーバRCV2と共
に1つのLSI内に集積して組み込むことができる為、
実用的に適用できる利点が得られる。
【0044】次に、図3のタイミング図は図5(a)の
回路構成によるハイ/ロー/ハイインピーダンスの3段
階のオフセット付与したときの波形と出力信号S2との
関係を示している。図3(a)はハイインピーダンス制
御状態の場合であり、無接続状態と同じとする。図3
(b)はローレベル制御状態の場合である。図3(c)
はハイレベル制御状態の場合である。先ず、図3(a)
の出力信号S2と、そのパルス幅T1を基準としたと
き、図3(b)ではオフセット電圧Vbsだけ低下した
電圧値V2が差動レシーバRCV2の負入力端に与えら
れる結果、前縁のクロスポイントはT2f時間前方位置
に移動し、後縁のクロスポイントはT2r時間後方位置
に移動する。この結果、出力信号S2のパルス幅T2は
前縁と後縁の両方が広がった広パルス幅が出力されるこ
ととなる。一方、図3(c)ではオフセット電圧Vbs
だけ上昇した電圧値V2が差動レシーバRCV2の負入
力端に与えられる結果、前縁のクロスポイントはT3f
時間後方位置に移動し、後縁のクロスポイントはT3r
時間前方位置に移動する。この結果、出力信号S2のパ
ルス幅T3は前縁と後縁の両方が狭まった狭パルス幅が
出力されることとなる。このように、オフセット電圧を
変えることで出力されるパルス幅を変えることが判る。
尚、過度なオフセット電圧を付与するとエッジの傾きが
緩やかな波形部位位置でクロスポイントとなる。この位
置では差動伝送回路と言えどもジッタが増えてくるの
で、実用的にはハイ/ローの振幅の例えば約50%以内
の範囲でオフセット電圧を付与することが好ましい。こ
こで、振幅全体における中央部分の50%が適用可能な
場合と仮定したときのパルス幅可変範囲を例示する。受
端におけるエッジの遷移時間が400ピコ秒で直線的な
スルーレート波形と仮定したとき、50%区間の200
ピコ秒が可変幅となる。即ち、上下のベースラインの1
/2の電圧点(半値点)の位置でクロスポイントすると
きを基準タイミング点とすると±100ピコ秒が可変幅
となる。これに対して付与するオフセット電圧は半値点
の位置に対して±25%の電圧を静的にステップ的に可
変、あるいは連続的に可変することで未知の通過パルス
のパルス幅に対してほぼ±100ピコ秒可変とすること
ができる。
【0045】ところで、未知の通過パルスの前縁に着目
したとき、上述からして前縁エッジを可変とすることが
できる。あるいは未知の通過パルスの後縁に着目したと
き、この後縁エッジを可変とすることができる。従っ
て、1つの差動伝送回路を用いて、例えば±100ピコ
秒以下の微小遅延量の可変遅延回路を構成することがで
きる。また、図8に示すように、差動伝送回路を多段接
続する構成とすることで所望時間のパルス幅の可変、あ
るいは所望の遅延量の可変遅延回路を構成することがで
きる。尚、図8(a)はクロスポイント可変手段100
を各差動伝送回路で個別に備える構成例である。図8
(b)は可変電圧源150を共有する場合であり、例え
ばDA変換器を使用して連続的な可変電圧を各直列抵抗
190へ供給する構成例である。尚、入力信号及び出力
信号は単一信号、差動信号の何れでもよい。
【0046】上述発明構成によれば、差動レシーバの受
端の入力波形の一方に対してオフセット電圧を付与する
手段を備えることにより、当該差動レシーバから出力さ
れる出力信号S2に対して所望のパルス幅を変更するこ
とができる利点が得られる。更に、本発明では差動伝送
回路方式によるパルス幅可変手段、あるいは可変遅延手
段であるからして、差動伝送回路上の利点であるコモン
モードノイズが容易に除去されるので、上記したクロス
トークノイズや電源ノイズの影響が受けにくいという大
きな利点を備えている。このことは、特に図8に示す多
段接続構成としたり、高密度に集積化するLSI化にお
いても、隣接回路の影響を受けにくいことからジッタの
発生が少ない。従って本発明は低ジッタであるという優
れた利点を備えている。これは特に、ジッタの発生を押
さえることが求められる半導体試験装置においては優れ
た利点となり、高精度なタイミングで測定が実施できる
利点が得られる。
【0047】上述では図2に示す差動の伝送線路L3に
クロスポイント可変手段100を接続してオフセット電
圧を付与する形態例であったが、次に、差動ドライバの
内部回路に対して電圧レベルシフト手段を備えて差動ド
ライバから出力する正負の差動信号DR1p、DR1n
の一方に対してオフセット電圧を付与する手段について
説明する。図12は差動ドライバ内へ電圧レベルシフト
手段500を備える概念図である。図13はECL型の
差動ドライバDR1に対して電圧レベルシフト手段50
0を備える具体例である。図13において、差動の入力
信号S1p、S1nは対応する差動増幅とするトランジ
スタQ1、Q2のベース入力端に各々供給され、そのコ
レクタには負荷抵抗R1、R2が各々接続されている。
そしてオープンエミッタ動作のトランジスタQ3、Q4
は上記負荷抵抗R1、R2の電圧信号Q1s、Q2sを
受けて電流バッファして差動ドライバDR1の出力端か
ら正負の差動信号DR1p、DR1nとして出力する。
【0048】電圧レベルシフト手段500は、直列抵抗
190と、上述とほぼ同様の可変電圧源150とを備え
ていて、等価的には一方のトランジスタQ1に対する可
変負荷抵抗を実現する。この出力端は一方のトランジス
タQ1の負荷抵抗R1に接続されている。尚、当然なが
ら、可変範囲は上述したように付与されるオフセット電
圧が例えば50%程度に制限され、またトランジスタQ
1が非飽和状態となる可変範囲条件内での可変負荷抵抗
とする必要がある。電圧レベルシフト手段500には利
点がある。即ち、差動の伝送線路L3の伝送インピーダ
ンスに影響を与えない為、差動の伝送線路L3が長い場
合においても実用的に適用できる大きな利点がある。例
えば、図7の構成例において数メートルにも及ぶ差動の
伝送線路900が接続されているピンエレクトロニクス
側の差動ドライバDR2に対して上記電圧レベルシフト
手段500を適用すれば、差動伝送回路600を削除し
た構成とすることも可能である。これからして、新たに
パルス幅を可変制御する専用の差動伝送回路を直列に挿
入して備える必要性がなくなる利点も得られ、安価であ
る。
【0049】次に、図14に示す、MOS型の差動ドラ
イバDR1に対して電圧レベルシフト手段500を備え
る構成例を説明する。従来のMOS型の差動ドライバD
R1の構成要素は、2個のコンプリメンタリバッファQ
21、Q22と、ハイ側FETトランジスタQ11と、
ロー側FETトランジスタQ12とを備えている。本発
明ではこれに対して、電圧レベルシフト手段500を追
加して備える。電圧レベルシフト手段500は可変電圧
源150とハイ側FETトランジスタQ13とで成る。
ハイ側FETトランジスタQ11は、所定の固定したバ
イアス電圧Vb+により一方のコンプリメンタリバッフ
ァQ22側がバッファして出力するハイ側出力レベルを
従来と同様に所定電圧で出力する。一方、追加したハイ
側FETトランジスタQ13は、可変電圧源150の出
力信号VQ1がゲート入力端に与えられている為、他方
のコンプリメンタリバッファQ21側がバッファして出
力するハイ側出力レベルを所望の可変電圧で出力するこ
とができる。可変電圧源150は、任意可変の電圧信号
を上記ハイ側FETトランジスタQ13ゲート入力端に
供給するものであり、図5(c)、図5(d)のクロス
ポイント可変手段100が適用できる。この結果、MO
S型の差動ドライバDR1の場合の電圧レベルシフト手
段500についても、上述同様の利点が得られる。
【0050】尚、本発明の実現手段は、上述実施の形態
に限るものではない。例えば、上述では差動の伝送線路
L3の一方の対して適用する具体例で示したが、所望に
より正側と負側の両方の線路に対して適用する構成とし
ても良い。また、上述では入力信号が差動の入力信号に
対して適用する具体例で示したが、所望により、単一信
号を受けて、一旦差動信号に変換し、その後に上述した
クロスポイント可変手段を備える差動伝送回路を通過さ
せ、その後に単一信号で出力する形態で適用しても良
い。また、上述では差動レシーバRCV2の受端側にク
ロスポイント可変手段100を備える具体例で説明して
いるが、所望により、差動ドライバDR1の送端側に対
してクロスポイント可変手段100を備える接続構成と
しても良い。あるいは、差動ドライバDR1側と差動レ
シーバRCV2側の両方に適用する構成としても良い。
【0051】また、上述ではコンパレータチャンネルに
対して適用した具体例で説明したが、所望により、他の
差動の伝送線路や単一信号に対しても適用可能である。
例えば、図15に示すように、半導体試験装置の波形発
生部FCへ図8の差動伝送回路を多段接続した可変遅延
回路を適用する応用例がある。これはパターン発生器か
らのパターンデータとタイミング発生器からの基準のタ
イミングクロックとを受けて、所定波形に整形した前縁
エッジと後縁エッジを規定するフリップ・フロップ70
へ供給するセットパルスSP10とリセットパルスRP
11の遅延パルスの発生において、デジタル遅延部とア
ナログ可変遅延手段800におけるアナログ可変遅延手
段800に対して、タイミングデータ発生部からのMビ
ットの動的な遅延情報HR1を順次受けて、対応する入
力パルスS6を所定に可変遅延して出力する部位に適用
しても良い。尚、図15の動作については特願平10ー
107661号に開示されている。また、上述図2の説
明ではECLの差動ドライバによる具体的説明であった
が、図11(b)に示すようなCMOS型差動ドライバ
DR1に対しても同様にして適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、上述の説明内容から、下記に
記載される効果を奏する。上述説明したように本発明に
よれば、クロスポイント可変手段を具備する構成とした
ことにより、差動伝送回路を通過するパルスのパルス幅
を所望に変更することができる。また、通過パルスの前
縁に着目したとき、前縁エッジを任意可変とする可変遅
延回路が実現できる。また、通過パルスの後縁に着目し
たとき、この後縁エッジを任意可変とする可変遅延回路
が実現できる。更に、本発明では差動伝送回路方式によ
るパルス幅可変手段、あるいは可変遅延手段であるから
して、差動伝送回路上の利点であるコモンモードノイズ
が容易に除去されるので、隣接線路からのクロストーク
ノイズや電源ノイズの影響が受けにくいことから低ジッ
タのパルス幅可変、低ジッタの可変遅延回路が実現でき
るという大きな利点が得られる。このことは、特に多段
接続構成としたときや、高密度に集積化するLSI化の
ときに有利な利点である。これは特に、ジッタの発生を
押さえることが求められる半導体試験装置においては優
れた利点となり、高精度なタイミングで測定が実施でき
る利点が得られる。また、半導体試験装置のコンパレー
タチャンネルの伝送系において、DUTから出力される
パルスを数メートル以上もの長いケーブルで差動伝送し
た伝送信号を論理比較部DCで受けるときにパルス幅が
変動することを、半導体試験装置が備えるキャリブレー
ション機能により随時精度良く補正することができる。
この結果、コンパレータスキュー誤差が容易に解消され
る利点が得られる。この結果、経時的変動誤差について
も解消される利点が得られる。また、コンパレータスキ
ューが高精度となることは、試験装置の測定性能を示す
総合タイミング精度が向上されることとなり、一段と高
性能の半導体試験装置が実現できる優れた利点も得られ
ることとなる。従って本発明の技術的効果は大であり、
産業上の経済効果も大である。また、半導体試験装置の
コンパレータチャンネルの伝送系に適用することは、メ
ンテナンス等の修理によるボード交換や部品交換が行わ
れた場合でも、半導体試験装置が備えるキャリブレーシ
ョン機能によりソフト的に更新できる結果、従来のよう
に差動回路の抵抗値の物理的な変更作業が解消される利
点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、クロスポイント可変手段を備える差
動伝送回路。
【図2】本発明の、クロスポイント可変手段の内部等価
回路例。
【図3】本発明の、3段階のオフセット電圧を付与した
ときの差動レシーバの受端の入力波形と出力信号との関
係を説明する図。
【図4】±100ピコ秒の可変区間における各クロスポ
イント可変手段の種類による分解能を説明する図。
【図5】本発明の、クロスポイント可変手段の具体構成
例。
【図6】半導体試験装置のコンパレータチャンネルに使
用されている差動伝送回路の具体例。
【図7】本発明の、1チャンネルのコンパレータチャン
ネルに対してクロスポイント可変手段を備える差動伝送
回路を適用した具体例と、パルス幅の変動を説明するタ
イミング図。
【図8】本発明の、差動伝送回路を多段接続する構成
例。
【図9】従来の、差動の伝送回路と、送端回路の具体
例。
【図10】終端回路の具体例。
【図11】ECL型とMOS型の差動ドライバの内部原
理回路例。
【図12】本発明の、差動ドライバ側に対して電圧レベ
ルシフト手段を備える概念図。
【図13】本発明の、ECL型の差動ドライバに対して
電圧レベルシフト手段を備える構成例。
【図14】本発明の、MOS型の差動ドライバに対して
電圧レベルシフト手段を備える構成例。
【図15】本発明の、半導体試験装置の波形発生部のア
ナログ遅延部へ図8の差動伝送回路を多段接続した可変
遅延回路適用する応用例。
【符号の説明】
DR1,DR2 差動ドライバ RCV2 差動レシーバ L3,900 差動の伝送線路 100 クロスポイント可変手段 110 ラッチレジスタ 120 DA変換器 150 可変電圧源 500 電圧レベルシフト手段 600 差動伝送回路 DUT 被試験デバイス

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動ドライバと差動レシーバとを備え、 上記差動ドライバは単一若しくは差動の入力パルス信号
    Pinを受けて正負の差動信号に変換して出力し、 上記差動レシーバは該差動ドライバからの差動信号を差
    動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力パルス
    Poutを出力する差動伝送回路において、 該差動レシーバの正負の両受信端の受信波形である正側
    受信波形と負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧
    レベルを所定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パ
    ルス信号Pinの両受信波形がクロスするクロスポイント
    のタイミング位置を移動させるクロスポイント可変手段
    を備えることを特徴とする差動伝送回路。
  2. 【請求項2】 差動ドライバと差動レシーバと整合回路
    とを備え、 上記差動ドライバは単一若しくは差動の入力パルス信号
    Pinを受けて正負の差動信号に変換して出力し、 上記整合回路は該差動ドライバの出力端と該差動レシー
    バの入力端間の伝送線路に挿入されて接続されて、前記
    差動の伝送線路のインピーダンスに整合して終端させ、 上記差動レシーバは該差動ドライバからの差動信号を差
    動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力パルス
    Poutを出力する差動伝送回路において、 該差動レシーバの正負の両受信端の受信波形である正側
    受信波形と負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧
    レベルを所定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パ
    ルス信号Pinの両受信波形がクロスするクロスポイント
    のタイミング位置を移動させるクロスポイント可変手段
    を備えることを特徴とする差動伝送回路。
  3. 【請求項3】 差動ドライバと差動レシーバと両者間を
    接続する2本の差動の伝送線路と整合回路とを備え、 上記差動ドライバは単一若しくは差動の入力パルス信号
    Pinを受けて正負の差動信号に変換して該差動の伝送線
    路の一端から駆動し、 2本の差動の伝送線路は該差動ドライバ側と該差動レシ
    ーバ側を接続する所定線路インピーダンスの伝送線路で
    あり、 上記整合回路は該差動の伝送線路の線路インピーダンス
    に整合して所定に終端させ、 上記差動レシーバは該差動の伝送線路からの差動信号を
    差動の両受信端で受けて、単一若しくは差動の出力パル
    スPoutを出力する差動伝送回路において、 該差動レシーバの正負の両受信端の受信波形である正側
    受信波形と負側受信波形の一方若しくは両方の静的電圧
    レベルを所定電圧レベルにシフトさせて通過する入力パ
    ルス信号Pinの両受信波形がクロスするクロスポイント
    のタイミング位置を移動させるクロスポイント可変手段
    を備えることを特徴とする差動伝送回路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の差動伝送回路を2
    段以上直列接続する構成を備えることを特徴とする差動
    伝送回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の差動伝送回路を適
    用して未知パルス幅の入力パルス信号Pinが通過して出
    力するパルス幅を、クロスポイント可変手段によって所
    定パルス幅に変換して出力することを特徴とするパルス
    幅可変回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4記載の差動伝送回路を適
    用して入力パルス信号Pinが通過して出力するパルスの
    前縁エッジ若しくは後縁エッジを、クロスポイント可変
    手段によって所定に遅延変換した遅延パルスとして出力
    することを特徴とする可変遅延回路。
  7. 【請求項7】 クロスポイント可変手段は差動ドライバ
    と差動レシーバとの間を接続する2本の線路の少なくと
    も一方の静的電圧レベルに対して直流オフセット電圧を
    付与することを特徴とする請求項1乃至3記載の差動伝
    送回路。
  8. 【請求項8】 クロスポイント可変手段は差動ドライバ
    と差動レシーバとの間を接続する2本の線路の少なくと
    も一方の伝送線路におけるハイレベル側とローレベル側
    のベースライン電圧において、前記両ベースライン電圧
    における少なくとも一方のベースライン電圧に対して直
    流的に所定のオフセット電圧を付与して差動レシーバの
    受信端子へ供給することを特徴とする請求項1乃至3記
    載の差動伝送回路。
  9. 【請求項9】 上記クロスポイント可変手段は該差動レ
    シーバの受端側位置に接続して備えることを特徴とする
    請求項7又は8記載の差動伝送回路。
  10. 【請求項10】 上記クロスポイント可変手段は該差動
    ドライバの送端側位置に接続して備えることを特徴とす
    る請求項7又は8記載の差動伝送回路。
  11. 【請求項11】 クロスポイント可変手段は該差動ドラ
    イバ自身が発生出力する正負の差動信号の電圧レベルに
    おいて、少なくとも一方の出力電圧レベルに対して所定
    の直流オフセット電圧を付与することを特徴とする請求
    項1乃至3記載の差動伝送回路。
  12. 【請求項12】 クロスポイント可変手段は直列抵抗と
    可変電圧源とを備え、 上記直列抵抗は伝送線路の特性インピーダンスに対して
    所定の高い抵抗値を使用し、その一端は該2本の伝送線
    路の一方に接続し、他端は該可変電圧源の出力端へ接続
    し、 上記可変電圧源は該直列抵抗を介して流れる静的電流量
    を複数点可変、若しくは段階的に可変する電圧源を供給
    する可変電圧供給源であることを特徴とする請求項1乃
    至3記載の差動伝送回路。
  13. 【請求項13】 クロスポイント可変手段は3ステート
    バッファと2ビットのラッチレジスタと直列抵抗とを備
    え、 上記ラッチレジスタは外部制御装置から2ビットの設定
    情報を受けてラッチ保持し、 上記3ステートバッファは出力をハイインピーダンス状
    態に制御する3ステート出力制御端子を備え、該ラッチ
    レジスタの出力信号を受けてハイ/ロー/ハイインピー
    ダンスの3段階の出力状態を発生させて該直列抵抗に流
    れる静的電流量を3段階に可変することを特徴とする請
    求項1乃至3記載の差動伝送回路。
  14. 【請求項14】 クロスポイント可変手段は第1と第2
    の3ステートバッファと第1と第2の直列抵抗と4ビッ
    トのラッチレジスタとを備え、 上記ラッチレジスタは外部制御装置から4ビットの設定
    情報を受けてラッチ保持し、 第1の3ステートバッファの出力端と上記2本の差動の
    伝送線路の一方との間は第1の直列抵抗を接続し、且つ
    第1の3ステートバッファの出力端と第2の3ステート
    バッファの出力端との間は第2の直列抵抗を接続し、 上記第1と第2の3ステートバッファは出力をハイイン
    ピーダンス状態に制御する3ステート出力制御端子を備
    え、該ラッチレジスタの出力信号を受けてハイ/ロー/
    ハイインピーダンスの組み合わせを用いて5段階の出力
    状態を発生させて、該直列抵抗に流れる静的電流量を全
    体で5段階に可変することを特徴とする請求項1乃至3
    記載の差動伝送回路。
  15. 【請求項15】 クロスポイント可変手段は4個のバッ
    ファと4個の直列抵抗と4ビットのラッチレジスタとを
    備え、 上記ラッチレジスタは外部制御装置からの4ビットの設
    定情報をラッチ保持し、 上記4個のバッファの出力端は各々対応する直列抵抗を
    直列に接続して上記2本の差動の伝送線路の一方に接続
    し、 上記4個のバッファは該ラッチレジスタの出力信号を受
    けて対応する4個の直列抵抗を介して差動の伝送線路に
    流れる静的電流値を全体で16段階に可変することを特
    徴とする請求項1乃至3記載の差動伝送回路。
  16. 【請求項16】 クロスポイント可変手段はDA変換器
    とラッチレジスタと直列抵抗とを備え、 上記ラッチレジスタは外部制御装置からの所定nビット
    の設定情報をラッチ保持し、このラッチ出力を該DA変
    換器の入力端へ供給し、 上記DA変換器は該nビットの設定情報を受けてDA変
    換した連続的な可変電圧を該直列抵抗へ供給して、該直
    列抵抗に流れる静的電流値を連続的に可変することを特
    徴とする請求項1乃至3記載の差動伝送回路。
  17. 【請求項17】 クロスポイント可変手段は該差動ドラ
    イバ自身が発生出力する正負の差動信号の電圧レベルに
    おいて、 該正負の差動信号の少なくとも一方に対して適用し、 該差動ドライバの出力端から発生出力するハイレベル側
    とローレベル側のベースライン電圧において、少なくと
    も一方のベースライン電圧の電圧レベルに対して段階的
    若しくは連続的に所定のオフセット電圧を付与して発生
    出力する電圧レベルシフト手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至3記載の差動伝送回路。
  18. 【請求項18】 ECL型の差動ドライバにおける電圧
    レベルシフト手段は直列抵抗と可変電圧源とを備え、 上記直列抵抗の一端は当該差動ドライバの出力段に備え
    るオープンエミッタ動作のトランジスタのベース端に接
    続し、他端は該可変電圧源の出力端へ接続し、 上記可変電圧源はECL回路が能動状態の範囲内で段階
    的若しくは連続的な所定電圧を該直列抵抗の一端から供
    給して、当該トランジスタのベース端の電圧レベルを変
    えることで、当該差動ドライバの出力端から出力される
    電圧レベルに対して所定のオフセット電圧を付与するこ
    とを特徴とする請求項17記載の差動伝送回路。
  19. 【請求項19】 MOS型の差動ドライバは2個のコン
    プリメンタリバッファと第1のハイ側FETトランジス
    タとロー側FETトランジスタとを備え、 第1のハイ側FETトランジスタは所定のバイアス電圧
    をゲート入力端に受けて当該MOS型の差動ドライバが
    バッファして出力するハイ側出力レベルを規定する所定
    の電圧を両コンプリメンタリバッファに接続して供給
    し、 ロー側FETトランジスタは所定のバイアス電圧をゲー
    ト入力端に受けて当該MOS型の差動ドライバがバッフ
    ァして出力するロー側出力レベルを規定する所定の電圧
    を両コンプリメンタリバッファに接続して供給し、 該2個のコンプリメンタリバッファは差動の入力信号を
    受けて、各々上記で規定された出力振幅でバッファし、
    正負の差動信号として出力し、 上記要素を備えるMOS型の差動ドライバに対する電圧
    レベルシフト手段は第2のハイ側FETトランジスタと
    可変電圧源とを備え、 上記第2のハイ側FETトランジスタは可変電圧源が発
    生する可変電圧をゲート入力端に受けて一方のコンプリ
    メンタリバッファが出力端から出力するハイ側出力レベ
    ルを規定する電圧を可変とし、 上記可変電圧源は所定の可変電圧を発生して第2のハイ
    側FETトランジスタのゲート入力端に供給して、該差
    動ドライバの出力端から出力される正負の差動信号の一
    方に対して所定のオフセット電圧を付与することを特徴
    とする請求項17記載の差動伝送回路。
  20. 【請求項20】 上記クロスポイント可変手段を差動の
    伝送線路の正側と負側の両方の線路に対して適用するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3記載の差動伝送回路。
  21. 【請求項21】 差動ドライバと差動レシーバとを備え
    る差動伝送回路において、上記クロスポイント可変手段
    を適用して、未知パルス幅若しくは既知パルス幅の入力
    パルス信号Pinのパルス幅を段階的若しくは連続的に可
    変制御することを特徴とするパルス幅可変回路。
  22. 【請求項22】 差動ドライバと差動レシーバとを備え
    る差動伝送回路において、上記クロスポイント可変手段
    を適用して、入力パルス信号Pinの前縁エッジ若しくは
    後縁のエッジの伝搬遅延時間を段階的若しくは連続的に
    可変制御することを特徴とする可変遅延回路。
  23. 【請求項23】 半導体試験装置で使用される差動ドラ
    イバと差動レシーバとを備える差動伝送回路の中で、所
    定の差動の伝送線路を対象として、上記クロスポイント
    可変手段を適用して、通過する入力パルス信号Pinのパ
    ルス幅若しくは前縁エッジ若しくは後縁エッジを所定に
    可変制御することを特徴とする半導体試験装置。
  24. 【請求項24】 半導体試験装置で使用される差動ドラ
    イバと差動レシーバとを備える差動伝送回路の中で、所
    定の差動の伝送線路を対象として、上記クロスポイント
    可変手段を備えた差動伝送回路を直列に挿入して備え
    て、通過する入力パルス信号Pinのパルス幅若しくは前
    縁エッジ若しくは後縁エッジを所定に可変制御すること
    を特徴とする半導体試験装置。
  25. 【請求項25】 差動伝送回路は半導体試験装置のテス
    トヘッドのピンエレクトロニクス側と、装置本体側のタ
    イミングを判定する論理比較部(DC)との間に接続さ
    れ、被試験デバイス(DUT)から出力される出力信号
    が該差動伝送回路を通過し、上記差動伝送回路を備える
    半導体試験装置において、 請求項1乃至3記載の差動伝送回路を直列に挿入して備
    えて、論理比較部(DC)側で受けるときのDUTから
    出力される未知パルス幅の入力パルス信号Pinのパルス
    幅を上記クロスポイント可変手段により所定に可変制御
    することを特徴とする半導体試験装置。
  26. 【請求項26】 差動伝送回路は半導体試験装置のテス
    トヘッドのピンエレクトロニクス側と、装置本体側のタ
    イミングを判定する論理比較部(DC)との間に接続さ
    れ、被試験デバイス(DUT)から出力される出力信号
    が該差動伝送回路を通過し、上記差動伝送回路を備える
    半導体試験装置において、 請求項17記載の差動伝送回路を適用して、論理比較部
    (DC)側で受けるときのDUTから出力される未知パ
    ルス幅の入力パルス信号Pinのパルス幅を所定に可変制
    御することを特徴とする半導体試験装置。
  27. 【請求項27】 半導体試験装置に所定チャンネル数の
    波形発生部を備え、前記1チャンネルの波形発生部FC
    においてパターン発生器からのパターンデータとタイミ
    ング発生器からの基準のタイミングクロックとを受け
    て、所定波形に整形した波形データFDを生成し、ピン
    エレクトロニクスのドライバを介してDUTへ供給し、 該波形発生部FCの内部には前記波形データFDの前縁
    エッジを決めるセットパルス生成部と後縁エッジを決め
    るリセットパルス生成部とを備え、前記パルス生成部の
    各々には通過パルスを所定に可変遅延するデジタル遅延
    部とアナログ可変遅延手段とを備え、前記アナログ可変
    遅延手段が少なくとも基準クロック未満の遅延量の動的
    可変を担当するとき、 当該アナログ可変遅延手段の可変遅延量の一部若しくは
    全ての可変遅延に対して請求項4記載の差動伝送回路を
    適用することを特徴とする半導体試験装置。
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