JP2001060418A - 非電力用メタルケーブル - Google Patents
非電力用メタルケーブルInfo
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Abstract
(又は外部導体)30に、従来は、銅とPETP(商品
名:マイラー)のラミネートテープを用いていた。その
ため、銅が酸化して、接続部における接触抵抗を増大さ
せる恐れがあった。また、100℃付近の高温で使用する
場合には、銅に代えてアルミPETPテープを使用して
いたが、銅PETPテープに比べて導電率が低いため、
遮蔽効果の低下と、同軸ケーブルにおける減衰量の増大
が問題であった。 【解決手段】 外部導体等30に、錫めっき銅PETP
テープ33を用いる。これにより、端末との接触抵抗の
低減化が期待される。また高温雰囲気中においても使用
できるので、アルミPETPテープを使用する場合に比
べて、遮蔽効果の向上と減衰量の低減化が期待できる。
更に、錫めっき銅PETPテープ33とケーブル絶縁体
とを接着すると位相定数βの安定化が図られることを確
認した。
Description
む通信ケーブル、LANケーブル、弱電計装用ケーブル
等の、信号を伝送するためのメタルケーブル(電力輸送
用ではなく、また光用でもないケーブル)に関するもの
であり、特にその遮蔽層(同軸ケーブルの場合は外部導
体)に関するものである。
例を模型的に示す。10は内部導体、20は絶縁体、3
0は、一般通信ケーブルの場合は遮蔽層であり、また同
軸ケーブルの場合は外部導体である。本明細書において
は、これらの両方を含むので、この符号30を「遮蔽層
(又は外部導体)」と言うことにする。40はシースを
示す。
部導体)30を、金属(銅又はアルミ)とポリエチレン
テレフタレート(商品名:マイラー、以下PETPとい
う)のラミネートテープの縦添えだけで構成している。
金属が外側である。なお、アルミPETPテープは、10
0℃付近の高温雰囲気でも用いることができる。
体)30に、金属PETPテープ32と編組34を併用
した場合の例である。通常、銅PETPテープには、軟
銅線編組又は錫メッキ軟銅線編組の編組34を組み合わ
せる。このようにした同軸ケーブルの使用温度範囲は、
−40℃〜+60℃である。また、アルミPETPテープの
場合は、編組34に錫メッキ軟銅線編組を用いる。この
ようにした同軸ケーブルの使用温度範囲は、−40℃〜+
105℃である。
体)30に銅PETPテープを用いる場合、銅が酸化し
て、接続部(ケーブル同士間及びケーブルと他の部品間
の)における、接触抵抗を増大させる恐れがある。 移動体通信のアンテナ部分等に同軸ケーブルを使用す
る場合がある。アンテナ等の接地部分に錫メッキがして
あると、従来の金属PETPテープとの間に、異種金属
の接触面が存在することになり、接触抵抗の増大による
IM(Inter Modulateon 相互変調)の発生が懸念され
る。 雰囲気温度100℃付近で使用する場合に、銅の変色が
懸念されるため、従来はアルミPETPテープを使用し
ていた。しかし、銅PETPテープに比べて導電率が低
いため、遮蔽効果の低下と、同軸ケーブルにおける減衰
量の増大が問題であった。 また、移動通信のアンテナ部に使用される場合、同軸
ケーブルの位相特性の安定性が問題となるので、現在使
われているケーブル(一般に外部導体は銅PETPテー
プ)よりも、さらに位相定数βが安定している同軸ケー
ブルが望まれる。
に例示するように、前記金属PETPテープとして、錫
めっき銅PETPテープ33を用いることを特徴とす
る。
33を模型的に示す。PETP330の上に銅332の
層をラミネートし、その上に錫めっき334の層を形成
したものである。
蔽層(又は外部導体)30を、上記の錫めっき銅PET
Pテープ33の縦添えのみで構成している。
き銅PETPテープ33(縦添え)と錫メッキ軟導線の
編組34との組合せからなる遮蔽層(又は外部導体)3
0を設けている。
PETPテープ33を用いることにより、端末との接触
抵抗の低減化が期待される。
テープ33を錫メッキ軟銅線の編組34と共に用いる場
合、同一金属である錫が接触することになり、相性がよ
くなる。
キしている場合、錫めっき銅PETPテープ33を用い
いることにより、IMの抑制が期待される。
TPテープ33は使用できる。アルミPETPテープを
使用していた場合に比べて、遮蔽効果の向上と減衰量の
低減化が期待される。
ように、ケーブル絶縁体20と錫めっき銅PETPテー
プ33とを、接着したことを特徴とする。
作用効果に加えて、位相特性の安定化という作用効果の
あることが、確認されている。
P330が内側で、錫めっき334が外側となるように
取り付けるので、PETP330とケーブル絶縁体20
とを接着することになる。
着剤336を塗布した錫めっき銅PETPテープ33
を、模型的に示したものである。
した錫めっき銅PETPテープ33の縦添えのみで、遮
蔽層(又は外部導体)30を構成した例を示す。
した錫めっき銅PETPテープ33(縦添え)と錫メッ
キ軟導線の編組34との組合せにより、遮蔽層(又は外
部導体)30を構成した例を示す。
の接着剤を用いる。
ル(本発明品)を試作した。その仕様は次のとおりであ
る。 ・内部導体10:軟銅より線、7本/0.23mm、外径0.69m
m、 ・絶縁体20 :架橋発泡ポリエチレン、外径1.8mm、 ・遮蔽層(又は外部導体)30:錫めっき銅PETPテ
ープ33+錫メッキ軟導線の編組34、 ・シース40 :黒色耐熱PVC、厚さ0.4mm、 ・仕上外径 :3.0mm
造の同軸ケーブル(従来品)を製作した。この従来品
は、遮蔽層(又は外部導体)30を、 ・アルミPETPテープ32+錫メッキ軟導線の編組3
4、とし、その他の部分は本発明品と同じにした。
うであった。 900MHzの場合 ・本発明品:0.58 dB/m ・従来品 :0.63 dB/m 1500MHzの場合 ・本発明品:0.77 dB/m ・従来品 :0.83 dB/m
来品と比較して、900MHzにおいて7.9%、1500MHz
において7.2%、それぞれ低減していることが分かる。
ル(本発明品)を試作した。その仕様は、上記実施形態
1の場合と同じであるが、接着剤336により錫めっき
銅PETPテープ33のPETP330とケーブル絶縁
体20とを接着した。
造の同軸ケーブル(従来品)を製作した。この従来品
は、遮蔽層(又は外部導体)30を、銅PETPテープ
32+軟銅線の編組34とし、その他の部分は本発明品
と同じにした。ただし、銅PETPテープ32とケーブ
ル絶縁体20とは接着していない。
ーブル外径の15倍の曲げを10回加え、その前後での位相
変化量を測定した。
変化量の単位は、rad/5mである。
により、位相安定性において、従来品よりも、7.3〜11.
6%の効果が現れていることが分かる。
ープ33を用いることにより、端末との接触抵抗の低減
化が期待される。 移動体通信等に使用するとき、接触抵抗の低減によ
り、IMの抑制が期待される。 高温雰囲気中においても、錫めっき銅PETPテープ
33は使用できるので、アルミPETPテープを使用し
ていた場合に比べて、遮蔽効果の向上と減衰量の低減化
が期待できる。
ーブルの電気特性の一つである位相定数の安定化が図ら
れる。
(a)は錫めっき銅PETPテープ33を示し、(b)
は遮蔽層(又は外部導体)30を錫めっき銅PETPテ
ープのみで構成したケーブルを示し、(c)は遮蔽層
(又は外部導体)30を錫めっき銅PETPテープ33
と編組34により構成したケーブルを示す。
(a)は錫めっき銅PETPテープ33を示し、(b)
は遮蔽層(又は外部導体)30を錫めっき銅PETPテ
ープのみで構成したケーブルを示し、(c)は遮蔽層
(又は外部導体)30を錫めっき銅PETPテープ33
と編組34により構成したケーブルを示す。
蔽層(又は外部導体)30を金属PETPテープのみで
構成したケーブルを示し、(b)は遮蔽層(又は外部導
体)30を金属PETPテープ32と編組34により構
成したケーブルを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部導体上にケーブル絶縁体と遮蔽層
(又は外部導体)を有し、当該遮蔽層(又は外部導体)
に、金属PETPテープを単独に用いるか、あるいは当
該金属PETPテープと編組とを組み合わせて用いる、
非電力用メタルケーブルにおいて、前記金属PETPテ
ープとして、錫めっき銅PETPテープを用いること、
を特徴とする、非電力用メタルケーブル。 - 【請求項2】 ケーブル絶縁体と錫めっき銅PETPテ
ープとを、接着したことを特徴とする、請求項1記載の
非電力用メタルケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34705499A JP3614740B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-12-07 | 同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-166232 | 1999-06-14 | ||
JP16623299 | 1999-06-14 | ||
JP34705499A JP3614740B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-12-07 | 同軸ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001060418A true JP2001060418A (ja) | 2001-03-06 |
JP3614740B2 JP3614740B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34705499A Expired - Fee Related JP3614740B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-12-07 | 同軸ケーブル |
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Country | Link |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007035548A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Pre-Tech Co Ltd | 同軸ケーブル及び超音波洗浄機 |
KR100967610B1 (ko) | 2008-03-20 | 2010-07-05 | 김혜중 | 전자기기용 시그날 케이블 |
KR101120365B1 (ko) * | 2010-02-02 | 2012-02-24 | 성균관대학교산학협력단 | 코팅형 금속 차폐층을 포함하는 마이크로 동축케이블 및 이의 제조방법 |
KR101152391B1 (ko) | 2010-06-14 | 2012-06-05 | 성균관대학교산학협력단 | 이중 금속차폐층을 가지는 마이크로 동축케이블의 제조방법 |
CN103000290A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-03-27 | 浙江德通科技有限公司 | 一种编织电缆 |
CN103021537A (zh) * | 2012-11-29 | 2013-04-03 | 安徽徽宁电器仪表集团有限公司 | 一种同轴电缆及其制作方法 |
CN103021579A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-04-03 | 浙江德通科技有限公司 | 一种编织电缆的生产方法 |
-
1999
- 1999-12-07 JP JP34705499A patent/JP3614740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4562612B2 (ja) * | 2005-07-29 | 2010-10-13 | 株式会社プレテック | 同軸ケーブル及び超音波洗浄機 |
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JP3614740B2 (ja) | 2005-01-26 |
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