JP2001059799A - 定量注入器 - Google Patents

定量注入器

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JP2001059799A
JP2001059799A JP26583395A JP26583395A JP2001059799A JP 2001059799 A JP2001059799 A JP 2001059799A JP 26583395 A JP26583395 A JP 26583395A JP 26583395 A JP26583395 A JP 26583395A JP 2001059799 A JP2001059799 A JP 2001059799A
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liquid
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Shinji Kato
眞二 加藤
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を定量して圧送した後、送給管に残る流
体を完全に送給あるいは排出できるようにする。 【解決手段】 内部にピストン34を昇降自在に収容し
た筒体30の一端を封鎖する壁に少なくとも2個の筒体
内部と連通する吸排管を備えると共に、前記ピストンを
前記壁の内側に密着するまで押し切った状態で前記吸排
管が筒体内部で溝を介して連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定量注入器に関
し、詳しくは、流体をピストンで注入器に吸引定量した
後に吐出して送給すると共に、その後、送給管および注
入器内部に残留する流体を完全に送給あるいは排出でき
るようにするもので、特に、化学の実験において、試薬
定量供給、カラムクロマトの試料充填の手段として用
い、貴重で微量な試薬および試料を定量送給する場合
に、試薬および試料を送給管およびシリンジ内部に残留
させることなく送給することができるようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシリンジ型注入器は、図
7(A)(B)に示す構成からなり、シリンジ型注入器
10のシリンジ1の上端に取り付けたヘッド部材2に1
つの貫通穴3を設け、この1つの貫通穴3を流入口およ
び流出口として共用しており、貫通穴3に接続した分岐
管4Aをバルブ5Aを介して共通管6Aに接続してい
る。この流入側Xの共通管6Aには、送液する試薬等か
なる液体A、液体B、洗浄液を夫々貯溜している容器7
A、7B、7Cに夫々接続した分岐管4B、4C、4D
をバルブ5B、5C、5Dを介して接続している一方、
流出側Yの共通管6Bにバルブ5Eを介して分岐管4
E、4Fを接続し、分岐管4Eに送液された流体を受け
る容器8を接続すると共に、分岐管4Fは廃液溜め容器
9に接続している。
【0003】前記シリンジ型注入器10のシリンジ1の
内部にはピストン11を昇降自在に収容しており、該ピ
ストン11を駆動機構(図示せず)により昇降作動さ
せ、下降時には、流入側Xの共通管6Aより所要の液体
を吸引し、シリンジ1の内部に貯溜し、その後、ピスト
ンを上昇させて流出側Yの共通管6Bを通して容器8あ
るいは容器9へと送液している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記シリンジ型注入器
10は、同じ液を繰り返し定量送液する場合には問題が
ないが、連続して異なる液を定量送液する場合、例え
ば、図7(A)で液体Aと液体Bとが異なる場合、先に
送液した液体Aが共通管6A、分岐管4A、シリンジ型
注入器10の内部に残り、液体Bと混ざる問題がある。
【0005】即ち、液体Aを分岐管4B、共通管6A、
分岐管4Aを通してシリンジ型注入器10のシリンジ1
の内部に吸引し、定量とした後、分岐管4A、共通管6
B、分岐管4Eを通して容器8に液体Aを送液する場
合、バルブ5Aを切り替えるため、まず、共通管6Aに
液体Aが残る。さらに、バルブ5Aとシリンジ型注入器
10との間の分岐管4Aおよびシリンジ型注入器10の
ヘッド部材2に設けた貫通穴3にも液体Aが残存する。
【0006】さらに、管およびシリンジ型注入器を洗浄
する場合、洗浄液を共通管6A、分岐管4Aを通してシ
リンジ型注入器10に吸引し、ついで、分岐管4A、共
通管6B、分岐管4F、廃液溜め容器9へと排出し、こ
れを何回も繰り返し、管およびシリンジ型注入器10に
残存している液体を希釈しながら行わなければならず、
乾燥もできない。このため、次ぎの液で希釈排出を行
い、液を入れ替える方法を採用せざるを得ない。
【0007】しかしながら、前記のように、管およびシ
リンジ型注入器に残存している液を、希釈して排出し、
次ぎの液と入れ替える方法をとると、液のロスが多く、
特に、貴重な試薬では重大な問題となる。また、シリン
ジ型注入器を通して定量の試薬をクロマトグラフィー用
のカラムに充填する場合(基本的には無理であるが)、
試薬をシリンジ型注入器を介してカラムに送液した後に
展開溶媒を送液して、管に残存している試薬もカラムに
送るが、該展開溶媒により管に残存している試薬が希釈
され、希釈された試薬がカラムに充填されることとな
る。この希釈された試薬ではカラムでの分離能力が劣
り、正確なピークが得られにくい問題がある。
【0008】本発明は前記した問題に鑑みてなされたも
ので、注入器で定量送液した後、送液管および定量注入
器の内部に残存する液体を完全に流出側へ送液あるいは
排出することができ、液のロスが少なく、かつ、洗浄、
乾燥が容易にできる定量注入器を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、内部にピストンを摺動自在
に収容した筒体の一端を封鎖する壁に少なくとも2個の
筒体内部と連通する吸排管を備えると共に、前記ピスト
ンを前記壁の内側に密着するまで押し切った状態で前記
吸排管が前記壁の内側あるいは前記ピストンの前端面に
設けられている溝を介して連通するようにした定量注入
器を提供している。(請求項1)
【0010】具体的には、前記筒体の一端を閉鎖する壁
を、筒体に取り付けるヘッド部材で形成し、該ヘッド部
材に両面開口の流入口と流出口を設け、これら流入口と
流出口との外端を前記吸排管に連通すると共に、流入口
と流出口の内端を連通する溝をヘッド部材の下面に開口
させて形成し、前記ピストンが上昇限でヘッド部材の下
面に密着すると、流入口、流出口および溝の下面開口を
閉鎖して、流入口と流出口とが溝を介して連続する短絡
流路を形成するようにしている。(請求項2)
【0011】前記構成の定量注入器では、筒体の内部に
ピストンの下降で液体を吸引管から流入口を通して吸引
して液体を溜める。吸引した液体が定量となった後、ピ
ストンの上昇で流出口を通して排出管から液体を押し出
す。ピストンが上昇限に達すると、シリンジ内部と流入
口および流出口とが遮断されるとともに、流入口と流入
口とを直接に連通する短絡流路が形成され、言わば、1
方向の1本の管と同様となる。よって、この管に流入側
から圧力を作用させて、あるいは/及び流出側から負圧
を作用させることにより、管に残存している液体を全て
排出管側へと送液あるいは排出することができる。
【0012】前記流入口に接続する吸入管には流体圧送
手段を接続している。(請求項3) また、前記流出口に接続する排出管に流体吸引手段を接
続する場合もある。(請求項4)
【0013】また、前記ピストンの下面に取り付けたピ
ストンロッドに、ネジ孔を穿設した昇降部材を連結し、
前記ネジ孔にモータで回転駆動されるネジロッドを通し
て、モータにより前記ピストンを昇降作動し、前記昇降
部材に、定置しているガイドレールに沿って摺動するガ
イド孔あるいはガイド用切欠を設けていることが好まし
い。(請求項5)
【0014】前記のようにピストンロッドの昇降を、モ
ータで回転されるネジロッドにネジ孔を螺合させて行う
と、モータの回転速度を制御することによりピストンロ
ッドの昇降速度を容易に調整できる。また、昇降部材を
ガイドレールに沿わせて昇降させることにより、昇降部
材に傾きを発生させずに、安定した水平状態に保持しな
がら、昇降させることができる。
【0015】また、前記筒体の上下両端にそれぞれピス
トン位置検出センサーを取り付け、かつ、ピストンロッ
ドに圧力センサーを取り付け、これらセンサーからの信
号で前記ピストンロッドを昇降作動する駆動手段を制御
することが好ましい。(請求項6)
【0016】前記構成とすると、上下のピストン位置検
出センサーによりピストンの昇降作動の上限、下限を制
御するため安全に取り扱える。また、圧力センサーによ
り、ピストンの上昇スピードを制御して、過大な負荷が
ピストンに作用しないようにして、安全性を高めること
ができる。
【0017】さらに、前記筒体の一端の吸排管接続部近
傍に筒体内部の液の有無を検出する光センサーを設ける
ことが好ましい。(請求項7)
【0018】本発明の定量注入器は化学実験装置におい
て、試薬定量供給用およびカラムクロマトへの試料充填
用として用いることが好ましい。(請求項8)
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態を
示し、図2は第2実施形態を示す。図3及び図4は本発
明の定量注入器の操作を機械化あるいは自動化した場合
のピストン駆動手段の1例を示す。図5および図6は本
発明の定量注入器の適用実施形態を示す。但し、これら
の例に本発明は限定されるものではない。
【0020】筒体を構成するシリンジ30の上端には一
端を封鎖する壁となるヘッド部材21を取り付けてい
る。該ヘッド部材21には上端開口の流入口21aと流
出口21bとを上下方向に穿設すると共に、これら流入
口21aと流出口21bとの下端を連通する下端開口の
溝21cを設けている。該溝21cはピストン34が上
限に達して、ピストン上面がヘッド部材21の下面に接
すると、下端開口が閉鎖され、流入口21aと流出口2
1bとを直接連通する短絡流路21dを形成するように
している。
【0021】すなわち、図1(A)に示すように、ピス
トン34の下降時には、流入口21aと流出口21bと
がシリンジ30の内部と連通して、流入口21aから流
入する液をシリンジ30の内部に溜めると共に、ピスト
ン34の上昇で流出口21bより押し出す。一方、図1
(B)に示すように、ピストン34の上昇限では、流入
口21a、流出口21bとがシリンジ30の内部と遮断
され、溝21cを介して直接連通する短絡流路21dが
形成され、流入口21aから導入した液はこの流路21
d、即ち、溝21cを通り流出口21bへ送液される。
【0022】図2は本発明の第2実施形態を示し、ヘッ
ド部材に溝を設けて短絡流路を形成する替わりに、ピス
トン34の上端部に溝100を形成すると共に、ヘッド
部材21に設ける流入口21aと流出口21bとはヘッ
ド部材21に貫通させて形成している。前記溝100
は、ピストン34の上面がヘッド部材21と当接した時
に、その両端が流入口21aと21bとに連通し、溝1
00により短絡流路を形成している。該記第2実施形態
の構成とした場合も、前記第1実施形態と同様の作用を
行わせることができる。この場合、溝と2つの吸排口が
連続されやすくなるように、筒体の内部にピストンのガ
イド溝をもうけてもよい。
【0023】このように、液体を溜める筒体(シリン
ジ)の一端を封鎖する壁、即ち、ヘッド部材に、吸入管
と排出管とに連通する流入口と流出口とを設け、ピスト
ンをヘッド部材に密着するまで押し切った状態で、前記
流入口と流出口とを連通する溝を筒体の内部に設けてお
けば良い。前記本発明に係わる定量注入器は手動でも操
作できるが、次に示すように機械化すると自動化学実験
装置の種々の場面に好適に用いることができる。
【0024】図3及び図4に第1実施形態の定量注入器
を機械的に動作する場合を示す。第1実施形態の定量注
入器20は、縦向きの筒体(以下、シリンジと称す)3
0の上側外周部をチャック31で把持し、側部に設置し
た駆動ボックス32の外壁より突出したブラケット33
にチャック31を固定して、シリンジ30を保持してい
る。該シリンジ30内にピストン34を摺動自在に内嵌
し、該ピストン34に連結したピストン・ロッド35の
下端を基板36に固定し、該基板36を駆動ボックス3
2内の昇降部材37に連結している。
【0025】駆動ボックス32においては、基台38よ
りネジロッド39を回転自在に立設し、該ネジロッド3
9に下端より所要範囲で外周面に雄ネジ39aを形成
し、該雄ネジ39aに前記昇降部材37に設けた雌メネ
ジ穴37aを螺嵌している。ロッド39の上端はパルス
モータ40と連結し、該パルスモータ40によりロッド
39を回転させて、螺嵌した昇降部材37を昇降させ、
それにより、ピストン34をシリンジ30内で昇降させ
ている。パルスモータ40は駆動ボックス32に側壁に
固定した基台41上に搭載している。該パルスモータ4
0の回転数でシリンジ30内に定量の液体を貯留するよ
うに制御している。
【0026】さらに、上下基台41と38の間に図3に
示すように、4本のガイドレール44を軸架すると共
に、昇降部材37に前記ガイドレール44が挿通する貫
通穴37bを設けている。これら貫通穴37bに通すガ
イドレール44はロッド39を囲むように位置させて、
昇降部材37が水平状態を保持しながら安定して昇降す
ると共に、送液時に圧力が必要なために、耐圧強度を高
めている。
【0027】前記シリンジ30の上端と下端とにピスト
ン位置センサー50と51とを付設し、検出信号により
前記パルスモータ40を制御し、定量の液体をシリンジ
30内に貯留するようにしている。また、圧力センサー
43を基板36に付設し、ピストンロッド35の上昇時
に1kg/cm2以上にならないように、上昇スピード
をパルスモータ40の回転速度を制御し、所定以上の圧
力が負荷された時にピストンロッド35の移動を停止す
るようにしている。本実施形態では5kg/cm2の圧
力がかかると、圧力センサー43が検出信号を出してパ
ルスモータ40を停止するようにしている。
【0028】さらに、前記定量注入器20の流入口21
aの上面開口に上向きに吸入管22を接続すると共に、
流出口21bの上面開口に上向きに排出管23を接続し
ている。かつ、流入口21aの近傍の吸入管22に光セ
ンサー24を介設すると共に、流出口21bの近傍の排
出管23に光センサー25を介設し、シリンジ30の内
部の液を検出するようにしている。なお、駆動手段は、
これに限定されず、たとえば、ジャバラあるいはリフト
方式を採用することも可能である。
【0029】図5は本発明の定量注入器を試薬の定量供
給装置に用いた1例である。図面右側の試薬等の貯留容
器群から任意の試薬を選択して図左側の受け容器又は廃
液溜めへの送液を本発明の定量注入器を介設して行うも
のである。共通管6Aが定量注入器の吸入管22に、共
通管6Bが排水管23に接続されている。共通管6Aの
先端(図面右端)には、送液するための圧空ポンプ28
が接続されている。
【0030】共通管6Aには図7の従来例と同様にバル
ブ5B、5C、5D、5Gを介して分岐管4B、4C、
4D、4Gと接続し、分岐管4Bに第1試薬を貯溜して
いる容器7A、分岐管4Cに第2試薬を貯溜している容
器7B、分岐管4Cに第3試薬を貯留している容器7
D、分岐管4Gに洗浄液を貯溜している容器7Cを接続
している。また、前記分岐管4B、4C、4Gには管内
の液を検知する光センサーPS1、PS2、PS3を介
設している。
【0031】また、排出管23には、図7の従来例と同
様に、流路切替バルブ27を介して共通管6Bを接続
し、バルブ5E、分岐管4Eを介してフラスコからなる
液体受け容器8を、バルブ5D、分岐管4Fを介して廃
液溜め容器9を接続している。さらに、廃液溜め容器9
にバキュームポンプ29を必要に応じて接続する。
【0032】次ぎに、前記構成からなる定量注入器20
を用いて、容器7Aに貯溜されている第1試薬を定量し
て容器8に送液し、ついで、容器7Bに貯溜されている
第2試薬を定量して容器8に送液する場合について説明
する。
【0033】バルブ5Bを切り替えると共に、バルブ2
6、27をオフとして、容器6Aより第1試薬が定量注
入器20に送液できるように切り替える。パルスモータ
40を回転駆動して、上限位置のピストン34を下降さ
せ、流入口21aを通して第1試薬を吸引してシリンジ
30の内部に貯溜する。設定したパルスモータの回転が
終了するとパルスモータ40が停止し、シリンジ30の
内部に定量の第1試薬を貯溜した状態でピストン34の
下降を停止する。
【0034】定量の第1試薬がシリンジ30の内部に充
填されると、バルブ5Bを切り替え、バルブ27をオン
に切り替える。ついで、パルスモータ40がピストン下
降時と逆回転して、ピストン34を上昇させる。其の
際、ピストン34に負荷される圧力が所要圧力(例え
ば、1kg/cm2)以内になるようにパルスモータ4
0の回転速度を制御してピストン34を上昇させる。ピ
ストン34の上昇でシリンジ30内に貯溜した第1試薬
は流出口21bを通して、排出管23、共通管6B、バ
ルブ5D、分岐管4Eをへて容器8へと充填される。
【0035】ピストン34が上限に達するとヘッド部材
21の下面と当接し、シリンジ30の内部と流入口21
a、流出口21bが遮断される一方、流入口21bと流
出口21bとが溝21cを介して連通し、短絡流路21
dが形成される。
【0036】また、ピストン34が上限に達することを
位置センサー50で検出して、パルスモータ40を停止
すると共に、バルブ26をオンして、圧空ポンプ28か
らの圧力エアが共通管6Aを通して短絡流路21d、共
通管6Bに作用するように流路を切り替える。
【0037】この状態で、共通管6A、吸引管22、定
量注入器20の流入口21a、短絡流路21d、流出口
21b、排出管23、共通管6B、分岐管4Eに圧力空
気が導入されるため、これら管および定量注入器20の
流入口21a、短絡流入21d、流出口21bに残存し
ている第1試薬は全て容器8へと圧送される。特に、液
が残りやすい流入側の共通管6A、吸入管22、定量注
入器20内の流入口21a内の液を容器8へと送液でき
る。光センサー24、25でシリンジ、ライン内の液の
有無を確認する。
【0038】上記のように、第1試薬を管および定量注
入器20の内部に残すことなく容器8へと送ることがで
きるため、連続して、容器7Bの第2試薬を、第1試薬
と同様な作動で、定量注入器20で定量して容器8へと
送液できる。
【0039】さらに、容器7Aと容器7Bとより第1試
薬、第2試薬を連続して容器8へ供給した後、送液ライ
ンの管を洗浄する場合、容器7Cより洗浄液をラインに
送る。この場合も、定量注入器20ではヘッド部材21
を上限位置として、短絡流路21dを形成しておく。バ
キュームポンプ29を駆動して、洗浄液を吸引し、共通
管6A、吸入管21、定量注入器20の流入口21a、
短絡流路21d、流出口21b、排出管23、共通管6
B、分岐管4Fを通して廃液溜め容器9へと洗浄液を流
すことにより、ラインの洗浄を簡単に行うことができ
る。あるいは、定量と同じ方法でバキュームポンプを使
用しなくても洗浄乾燥が可能である。
【0040】このように、前記定量注入器は、液体を定
量して送液すると共に、送液した液体が送液管に残存さ
せることなく全量を送液する場合に使用できる。特に、
前記液体受け容器8がクロマトグラフィー方法で試料を
精製分離するカラムである場合には、好適に使用でき
る。即ち、まず、試料を定量注入器により、直接にカラ
ムに送ることができ、従来のように展開溶媒で押し出し
てカラムに送らないため、試料が希釈されず、カラムで
の分離能力を高めることができる。しかも、送液ライン
に残存する試料を全量カラムに送るため、貴重な試料の
ロスを無くすことができる。
【0041】本発明は前記実施態様に限定されず、図6
に示すように、ロータリバルブ100を用いて第1〜第
4試薬を貯留した容器7A、7B、7D、7Eおよび洗
浄液を貯留した容器6Cから定量注入器20への送液を
切り替えてもよい。
【0042】また、前記のように試薬供給やカラムに試
料を充填する場合に限らず、化学実験装置において、試
料を定量供給する場合にも好適に用いられる。
【0043】また、本発明の定量注入器は前記使用方法
に限定されず、例えば、粘度の異なる液体を送液する場
合にも好適に使用できる。即ち、粘度のある液体を定量
注入器に定量だけ溜めて、ピストンにより押し出して液
体受け容器に送り、ついで、短絡流路を形成して、粘度
が小さく流動性のある別の液体を短絡流路を通して液体
受け容器に送ることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる定量注入器は、定量して液体を送液できると共
に、送液後に、送液ラインに残る液体を完全に送液ある
いは排出することができる。よって、液体をロスなく送
液することができる。また、洗浄時には、洗浄液を1本
のパイプと同様とした流路を通して送液できるため、簡
単に洗浄できると共に、エアーを通して洗浄後の乾燥も
簡単に行うことができる。
【0045】また、送液ラインに液を残さないために、
同一送液ラインを通して、異なる液を連続して送液する
ことができる。よって、液が異なるために送液ラインを
別に設けた場合と比較して、構成が非常に簡単になると
共に、部品点数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)および(B)は本発明の第1実施形態
の定量注入器を示す要部断面図である。
【図2】 (A)および(B)は本発明の第2実施形態
の定量注入器を示す要部断面図である。
【図3】 本発明の定量注入器の操作を機械化した例を
示す要部断面正面図である。
【図4】 図3の一部斜視図である。
【図5】 本発明の定量注入器の適用例を示す概略図で
ある。
【図6】 本発明の定量注入器の他の適用例を示す概略
図である。
【図7】 (A)は従来のシリンジ型注入器を備えた送
液システムの概略図、(B)はシリンジ型注入器の概略
断面図である。
【符号の説明】
20 定量注入器 21 ヘッド部材 21a 流入口 21b 流出口 21c 溝 21d 短絡流路 22 流入側送液管 23 流出側送液管 24、25 光センサー 26、27 流路切替バルブ 28 圧空ポンプ 29 バキュームポンプ 30 シリンジ 34 ピストン 35 ピストンロッド 37 昇降部材 37a 雌ネジ孔 39 ネジロッド 40 モータ 43 圧力センサー 50、51 位置センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 30/16 G01N 30/16 A 35/10 35/06 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にピストンを摺動自在に収容した筒
    体の一端を封鎖する壁に少なくとも2個の筒体内部と連
    通する吸排管を備えると共に、前記ピストンを前記壁の
    内側に密着するまで押し切った状態で前記吸排管が前記
    壁の内側あるいは前記ピストンの前端面に設けられてい
    る溝を介して連通するようにした定量注入器。
  2. 【請求項2】 前記筒体の一端を閉鎖する壁を、筒体に
    取り付けるヘッド部材で形成し、該ヘッド部材に両面開
    口の流入口と流出口を設け、これら流入口と流出口との
    外端を前記吸排管に連通すると共に、流入口と流出口の
    内端を連通する溝をヘッド部材の下面に開口させて形成
    し、前記ピストンが上昇限でヘッド部材の下面に密着す
    ると、流入口、流出口および溝の下面開口を閉鎖して、
    流入口と流出口とが溝を介して連続する短絡流路を形成
    するようにしている請求項1に記載の定量注入器。
  3. 【請求項3】 前記吸入管に流体圧送手段を接続してい
    る請求項1または請求項2に記載の定量注入器。
  4. 【請求項4】 前記排出管に流体吸引手段を接続してい
    る請求項1または請求項2に記載の定量注入器。
  5. 【請求項5】 前記ピストンの下面に取り付けたピスト
    ンロッドに、ネジ孔を穿設した昇降部材を連結し、前記
    ネジ孔にモータで回転駆動されるネジロッドを通して、
    モータにより前記ピストンを昇降作動し、 前記昇降部材に、定置しているガイドレールに沿って摺
    動するガイド孔あるいはガイド用切欠を設けている請求
    項1または請求項2に記載の定量注入器。
  6. 【請求項6】 前記筒体の上下両端にそれぞれピストン
    位置検出センサーを取り付け、かつ、ピストンロッドに
    圧力センサーを取り付け、これらセンサーからの信号で
    前記ピストンロッドを昇降作動する駆動手段を制御して
    いる請求項5に記載の定量注入器。
  7. 【請求項7】 前記筒体の一端の吸排管接続部近傍に筒
    体内部の液の有無を検出する光センサーを設けている請
    求項5または請求項6に記載の定量注入器。
  8. 【請求項8】 化学実験装置において、試薬定量供給用
    およびカラムクロマトへの試料充填用として用いている
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の定量注入
    器。
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