JP2001059543A - 鋼管柱の減衰式制振装置 - Google Patents

鋼管柱の減衰式制振装置

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JP2001059543A
JP2001059543A JP11234231A JP23423199A JP2001059543A JP 2001059543 A JP2001059543 A JP 2001059543A JP 11234231 A JP11234231 A JP 11234231A JP 23423199 A JP23423199 A JP 23423199A JP 2001059543 A JP2001059543 A JP 2001059543A
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知彦 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルマン渦などによる定常的な振動のみなら
ず、車両走行に伴う過渡的な振動に対しても十分な制振
効果を発揮でき、また騒音の問題をも引き起こさず実施
上有効な鋼管柱の減衰式制振装置を提供する。 【解決手段】 減衰式制振装置Aは道路又は鉄道などに
併設する照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱1の内
部に格納して装備されるもので、上端が支軸16回りに
揺動可能に支持されかつ下端側に重り13が設けられた
振り子10と、この振り子と鋼管柱側の固定部との間に
設けられたダンパー20とを備える。そして、上記重り
を、少なくとも振り子の揺動方向の幅寸法が下方に向か
うに従って次第に小さくなるように形成する。また、上
記振り子の上端に振り子の軸方向と略直角でかつ振り子
の揺動方向に突出するアーム部12を設け、このアーム
部の先端に上記ダンパーの一端を連結するとともに、ダ
ンパーを上記支軸の上方で鋼管柱内の上下方向に沿って
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路又は鉄道など
に併設する照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱の内
部に格納して装備される減衰式制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路又は鉄道などに併設される
照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱は、風に起因す
るカルマン渦による振動や車両の走行に伴う振動を受け
るようになっており、この振動対策のために、内部に制
振装置を格納して装備することがある。
【0003】そして、この種の制振装置としては種々の
ものが提案され、実用化されている。例えば実公昭61
−5378号公報には、鋼管柱の内部にその軸方向に延
びる棒状の振り子を配置し、この振り子の一端部を支軸
回りに揺動可能に支持するとともに、振り子の外周面の
揺動方向両側に弾性部材を設け、鋼管柱の振動時に上記
振り子が弾性部材を介して鋼管柱の内面に衝突して制振
効果を発揮するものが開示されている。また、実公平7
−9283号公報には、鋼管柱に剛結した容器内に多数
の重量体をそれぞれ独立して容器壁に衝突可能に収納
し、鋼管柱の振動時に上記各重量体が容器壁に衝突して
制振効果を発揮するものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
制振装置は、いずれも振り子や重量体などの剛体の衝突
により制振効果を発揮するいわゆる衝突式のものであ
る。この衝突式の制振装置では、被制振物である鋼管柱
がある程度振動し、鋼管柱又は容器壁と剛体とが衝突し
て初めて有効な制振効果が発揮される。しかし、衝突に
よる振動エネルギーの吸収には限界があり、カルマン渦
による風応答のように比較的弱い外力により励起される
定常的な振動に対しては、十分な効果が得られるが、車
両走行に伴う過渡的な振動については剛体が衝突するま
での時間遅れや比較的大きな外力に対する減衰効果の限
界などの理由により、十分な効果が得られないのが現状
である。また、剛体の衝突による騒音の問題もある。
【0005】一方、一般的な構造物の制振装置として、
例えば特開昭62−46042号公報に開示されるよう
に、上端が支軸回りに揺動可能に支持され、下端側に重
りが設けられた振り子と、この振り子と構造物側の固定
部との間に設けられたダンパーとを備え、ダンパーの発
生する減衰力により制振効果を発揮する減衰式のものが
知られている。この減衰式の制振装置は、被制振物の振
動初期の段階から制振効果を発揮する特性を有してお
り、また騒音の問題を引き起こすこともない。
【0006】しかし、上記減衰式の制振装置では、大き
な減衰力を発揮するためにはダンパーにある程度の大き
さのものを使用するだけでなく、振り子の長さを長くす
るとともに、重りを重くつまり大きくする必要がある。
従って、この減衰式制振装置を比較的空間の狭い照明柱
や標識柱などの鋼管柱の内部に格納するに当たっては、
制振装置の各構成部材を適切に配置したり、適当な形状
に形成したりして制振装置全体をコンパクトにする必要
がある。
【0007】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その課題とするところは、特に、上述の如く減
衰式制振装置を比較的空間の狭い照明柱や標識柱などの
鋼管柱の内部に格納するに当たり、各構成部材を適切に
配置したり、適当な形状に形成したりして制振装置全体
をコンパクト化することにより、カルマン渦などによる
定常的な振動のみならず、車両走行に伴う過渡的な振動
に対しても十分な制振効果を発揮でき、また騒音の問題
をも引き起こさず実施上有効な鋼管柱の減衰式制振装置
を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、道路又は鉄道などに併設す
る照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱の内部に格納
して装備される減衰式制振装置として、上端が支軸回り
に揺動可能に支持され、下端側に重りが設けられた振り
子と、この振り子と鋼管柱側の固定部との間に設けられ
たダンパーとを備える。そして、上記重りを、少なくと
も振り子の揺動方向の幅寸法が下方に向かうに従って次
第に小さくなるように形成する。また、上記振り子の上
端に振り子の軸方向と略直角でかつ振り子の揺動方向に
突出するアーム部を設け、このアーム部の先端に上記ダ
ンパーの一端を連結するとともに、ダンパーを上記支軸
の上方で鋼管柱内の上下方向に沿って配置する構成とす
る。
【0009】この構成では、振り子の重りは、振り子の
揺動方向の幅寸法が下方に向かうに従って、つまり揺動
中心から離れるに従って次第に小さくなっているため、
振り子の揺動時における重りと鋼管柱内面との干渉を回
避しながら、重りを可及的に大きくすることができると
ともに、振り子の長さを長くすることができる。また、
ダンパーは、振り子の揺動中心である支軸の上方で鋼管
柱内の上下方向に沿って配置されているため、鋼管柱の
内部空間や振り子の配置位置との関係でダンパーの大き
さが制限されることはない。これらのことから、鋼管柱
の振動時に適切な大きさの減衰力を発生させることがで
き、十分な制振効果を発揮できることになる。
【0010】請求項1記載の鋼管柱の減衰式制振装置で
は、ばねは必ずしも必要ではなく、制振装置の固有振動
数を鋼管柱の固有振動数に一致させる場合にのみ必要と
なるが、請求項2に係る発明は、このばねを備える場合
の好ましい形態を提供する。すなわち、上記アーム部
を、振り子の上端から支軸を挟んで対称に一対設け、こ
の各アーム部の先端から振り子側にそれぞればね力を付
与する一対のばねを鋼管柱内の上下方向に沿って配置す
る構成とする。この構成では、一対のばねからそれぞれ
アーム部を介して振り子に対し対称的にばね力を付与す
ることにより、振り子の揺動に影響を与えることなく、
またばねと他の部材との干渉を招くことなく、制振装置
の固有振動数を鋼管柱の固有振動数に一致させることが
できる。
【0011】請求項3に係る発明は、上記ダンパーの好
ましい形態を提供する。すなわち、ダンパーを、一端が
開口する円筒状のシリンダと、このシリンダ内にスライ
ド自在に嵌入された軸方向に貫通孔を有するピストン
と、このピストンの貫通孔に取り外し可能に装着された
オリフィスを有するオリフィス調整材とによって構成す
る。この構成では、鋼管柱の振動時振り子の揺動に伴っ
てダンパーのピストンがシリンダ内で嵌入した状態のま
まスライドし、それに伴ってシリンダ内のエアがピスト
ンの貫通孔を通って出入りをし、オリフィス調整材のオ
リフィスを通るときの空気抵抗により減衰力ないし制振
力が発生する。この場合、オリフィス調整材の取り替え
だけで減衰力の大きさを適宜調整することができる。
【0012】請求項4及び5に係る発明は、いずれも減
衰式制振装置を鋼管柱の内部に格納して装備する場合の
作業上好ましい構造を提供する。すなわち、請求項4に
係る発明は、上記鋼管柱に制振装置取付用開口部を設
け、この開口部を塞ぐ蓋部材の内面に上記支軸及びダン
パーを支持するブラケットを取り付ける構成とする。こ
の構成では、制振装置の各構成部材がブラケットを介し
て蓋部材に取り付けられているため、蓋部材を開口部に
取り付けるだけで鋼管柱内への制振装置の格納装備を簡
単に行うことができる。
【0013】また、請求項5に係る発明は、上記鋼管柱
の外周面の一部に制振装置取付用開口部を設けるととも
に、この開口部と対向する側に上記支軸及びダンパーを
支持するブラケットを取り付け、上記開口部を蓋部材に
より塞ぐ構成とする。この構成では、制振装置の各構成
部材を支持するブラケットを開口部を通して鋼管柱の内
面に容易に取り付けることができる。また、制振装置の
メンテナンス時には蓋部材を簡単に取り外して作業を迅
速に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図3は本発明の第1の
実施形態に係る減衰式制振装置Aの全体構成を示す。こ
の制振装置Aは、道路又は鉄道などに併設する照明柱、
標識柱又は信号柱などの鋼管柱1の内部に格納して装備
されるものであり、その格納箇所は、鋼管柱1が最も大
きく振動する高さ位置、例えば鋼管柱1の一次振動では
その最上部に、鋼管柱1の二次振動ではその中間部に設
定される。
【0015】上記鋼管柱1には高さ方向に長い矩形状の
制振装置取付用開口部2が設けられており、この開口部
2は蓋部材3により塞がれている。蓋部材3は、図4な
いし図7に詳示するように、平面的に見て開口部2より
も一回り大きい矩形状でかつ横断面が円弧状の薄板状の
ものであり、この蓋部材3の内面には、上部に制振装置
Aの主要構成部材を取り付けるための取付ブラケット4
が固着されているとともに、下端部に水平方向に突出す
る保護プレート5が固着されている。上記取付ブラケッ
ト4は、保護プレート5と同じく水平方向に突出する上
部水平部4aと、この上部水平部4aの左右両側下方に
垂下する左右一対の側壁部4b,4bと、この両側壁部
4b,4b同士をその中間位置及び下端位置でそれぞれ
連結する中間水平部4c及び下部水平部4dとを有して
いる。
【0016】上記蓋部材3の内面にはその四辺に沿った
矩形枠状のパッキン6などが重ね合わされているととも
に、この蓋部材3及びパッキン6などを貫通するボルト
孔7が各辺の中間位置に設けられている。そして、鋼管
柱1の開口部2周辺にパッキン6などを介在して蓋部材
3の内面側を当て、各ボルト孔7にボルト(図示せず)
を挿入して締結することにより蓋部材3が開口部2をシ
ールした状態で塞いで鋼管柱1に取り付けられている。
【0017】上記制振装置Aは、その主要構成部材とし
て振り子10とダンパー20と一対のコイルばね51,
52とを備えている。振り子10は、図8に詳示するよ
うに、振り子本体としてのねじ棒11と、このねじ棒1
1の上端に中間部が装着された水平方向つまりねじ棒1
1の軸方向と直交する方向に延びるベアリング保持部材
12と、ねじ棒11の中間部から下端側に亘って設けら
れた重り13とからなる。ベアリング保持部材12は、
ねじ棒11の軸線上に位置する中間部及び両端部にそれ
ぞれ軸貫通孔14a,14b,14cを有し、かつそれ
らの軸貫通孔14a〜14cの周囲にそれぞれボールベ
アリング15,15,15を保持している。このベアリ
ング保持部材12の中間部の軸貫通孔14aには支軸1
6が貫通され、この支軸16の両端部は、それぞれ上記
取付ブラケット4の各側壁部4bの下部に設けた支持孔
41に挿入して支持されている。よって、振り子10は
上記支軸16の回りに揺動可能に支持されている。尚、
ベアリング保持部材12は、請求項1又は2に係る発明
にいう振り子10の上端から振り子10の軸方向と略直
角でかつ振り子10の揺動方向に支軸16を挟んで対称
的に突出する一対のアーム部を構成しており、ベアリン
グ保持部材12の左右両端部は各アーム部の先端部に相
当する。
【0018】上記重り13は平面的に見て逆台形状でか
つ所定の厚みを有する鋼材からなり、その中心線上に中
心孔17が設けられている。そして、この中心孔17内
に上記ねじ棒11を挿入するとともに、ねじ棒11に螺
合した上下二つのナット18a,18bで重り13を挟
んで固定することで重り13がねじ棒11に装着されて
おり、この重り13は、その逆台形状の平面をねじ棒1
1ないし振り子10の揺動面と一致させた状態でねじ棒
11に固定されており、重り13の振り子10揺動方向
の幅寸法は下方に向かうに従って次第に小さくなってい
る。
【0019】上記ダンパー20は、上記支軸16の上方
で鋼管柱1内の上下方向に沿って配置されている。この
ダンパー20は、一端が下向きに開口する円筒状のシリ
ンダ21と、このシリンダ21内にスライド自在に嵌入
されたピストン22とを有している。シリンダ21は、
図9に詳示するように、開口側と反対側の上端面部21
aから上方に突出する連結部21bを有しており、この
連結部21bに設けた連結孔23には結合ピン24が貫
通され、この結合ピン24の両端部は、それぞれ上記取
付ブラケット4の各側壁部4bの上部に設けた支持孔4
2に挿入して支持されている。また、シリンダ21の上
端面部22aには内側に膨出するばね保持部25が形成
されているとともに、シリンダ21の内周面にはピスト
ン22の上端がスライドする領域にピストン22との接
触面ひいては接触抵抗を少なくするための幅広の環状凹
部26が形成されている。
【0020】一方、上記ピストン22は、図10に詳示
するように、シリンダ21内に嵌入するピストン本体2
2aの下面に互いに所定の距離を隔てて垂下する一対の
連結部22b,22bを有しており、この一対の連結部
22b,22b間にベアリング保持部材12の一端部を
挟んで各連結部22bに設けた連結孔27及びベアリン
グ保持部材12の軸貫通孔14bに結合ピン28を挿入
することでピストン22が振り子10のアーム部の先端
としてのベアリング保持部材12の一端部に連結されて
いる。ピストン本体22aの上端面には上方に膨出する
ばね保持部29が形成されているとともに、ピストン本
体22aの中心線上には上記ばね保持部29をも含んで
軸方向に貫通する貫通孔30が設けられている。この貫
通孔30の上下二つの開口付近にはそれぞれオリフィス
調整材31,31が取り外し可能に装着されている。
【0021】上記オリフィス調整材31は、図11及び
図12に拡大詳示するように、その外周面に雄ねじ31
aが、一端面に締結用六角穴31bがそれぞれ形成され
たものであって、貫通孔30の開口付近に形成した雌ね
じに対し六角穴31b側を外側にして雄ねじ31aを螺
合することで取り付けられている。このオリフィス調整
材31には六角穴31bの中心を通る所定の穴径(0.
40〜4.00mm)のオリフィス32が形成されてい
る。
【0022】上記ダンパー20のシリンダ21内にはコ
イルばね51が配置されており、このコイルばね51
は、一端がシリンダ21の上端面部21aのばね保持部
25に、他端がピストン22のばね保持部29にそれぞ
れ位置決め保持された状態でシリンダ21内の上下方向
に沿ってひいては鋼管柱1内の上下方向に沿って配置さ
れているとともに、そのばね力をダンパー20のピスト
ン22を介してベアリング保持部材12の一端部(図で
左側端部)に付与するようになっている。
【0023】上記コイルばね51と一対をなす他のコイ
ルばね52は、そのばね力を振り子10のアーム部の先
端としてのベアリング保持部材12の他端部(図で右側
端部)にばね固定用金具53を介して付与するようにな
っている。すなわち、上記ばね固定用金具53は、図1
3に詳示するように、円形状のばね座板53aの下面に
互いに所定の距離を隔てて垂下する一対の連結部53
b,53bを有しており、この一対の連結部53b,5
3b間にベアリング保持部材12の他端部を挟んで各連
結部53bに設けた連結孔54及びベアリング保持部材
12の軸貫通孔14cに結合ピン55を挿入することで
ばね固定用金具53がベアリング保持部材12の他端部
に連結されている。上記ばね座板53aの上面には上方
に膨出するばね保持部56が形成されているとともに、
上記取付ブラケット4の中間水平部4cには下方に膨出
するばね保持部57が形成されており、上記コイルばね
52は、一端がばね座板53aのばね保持部56に、他
端が取付ブラケット中間水平部4cのばね保持部57に
それぞれ位置決め保持された状態で鋼管柱1内の上下方
向に沿って配置されている。
【0024】尚、図2中、8は鋼管柱1内に配線された
ケーブルであって、このケーブル8は、鋼管柱1内の制
振装置Aの格納箇所ではその制振装置Aとの干渉を避け
るように取付ブラケット4の側壁部4bと鋼管柱1内面
との間を上下方向に配線されている。
【0025】次に、上記減衰式制振装置Aの作動につい
て説明するに、被制振物である鋼管柱1が振動を生じた
ときには、その振動に伴って振り子10が図1に実線で
示す中立状態から支軸16を中心として揺動する。する
と、ダンパー20は、そのピストン22がシリンダ21
内を往復運動をし、シリンダ21内のエアがピストン2
2の貫通孔30を通って出入りをし、この貫通孔30に
装着したオリフィス調整材31のオリフィス32を通過
するときの流通抵抗により減衰力を発生することにな
り、振動に対する制振効果が発揮される。このダンパー
20の減衰力は、鋼管柱1の振動初期の段階から振り子
10の揺動と同時に発生するため、鋼管柱1のカルマン
渦などによる定常的な振動のみならず、車両走行に伴う
過渡的な振動に対しても十分な制振効果を発揮すること
ができる。
【0026】その上、上記減衰式制振装置Aにおいて
は、その振り子10の重り13は、振り子10の揺動方
向の幅寸法が下方に向かうに従って次第に小さくなって
いるため、振り子10の揺動時における重り13と鋼管
柱1内面との干渉を回避しながら、重り13を可及的に
大きくすることができるとともに、振り子10の長さを
長くすることができる。また、ダンパー20は、振り子
10の揺動中心である支軸16の上方で鋼管柱1内の上
下方向に沿って配置されているため、鋼管柱1の内部空
間や振り子10の配置位置との関係でダンパー20の大
きさが制限されることはない。これらのことから、鋼管
柱1の振動時に適切な大きさの減衰力を発生させること
ができ、制振効果を十分に発揮することができる。
【0027】しかも、上記ダンパー20の減衰力は、ピ
ストン22の貫通孔30に装着したオリフィス調整材3
1を取り替えるだけで容易に調整することができるの
で、鋼管柱1の振動に対応して制振効果をより効果的に
発揮することができる。
【0028】さらに、上記第1の実施形態では、制振装
置Aにコイルばね51,52を装備してその固有振動数
を鋼管柱1の固有振動数に一致させるに当たり、振り子
10の上端側に、振り子10の軸方向と略直角でかつ支
軸16を挟んで対称的に突出する一対のアーム部を構成
すべくベアリング保持部材12の中間部を装着し、この
ベアリング保持部材12の両端部にそれぞればね力を付
与する一対のコイルばね51,52を鋼管柱1内の上下
方向に沿って配置したことにより、振り子10の揺動に
影響を与えることなく、またコイルばね51,52と他
の部材との干渉を招くことなく、制振装置Aの固有振動
数を鋼管柱1の固有振動数に一致させることができる。
【0029】加えて、上記第1の実施形態では、鋼管柱
1に制振装置取付用開口部2を設け、この開口部2を塞
ぐ蓋部材3の内面に制振装置Aの各構成部材を取り付け
る構成としているため、制振装置Aを鋼管柱1内に格納
する作業現場では、予め制振装置Aの各構成部材を取り
付けた蓋部材3を開口部2に取り付けるだけで格納作業
を簡単に行うことができ、作業の効率化を図ることがで
きる。
【0030】図14は本発明の第2の実施形態に係る減
衰式制振装置Bの全体構成を示す。この制振装置Bは、
第1の実施形態に係る制振装置Aの場合とは振り子10
に対しばね力を付与する一対のコイルばね61,62の
配置状態が異なる。
【0031】すなわち、上記コイルばね61,62は、
いずれも振り子10の上端側に中間部を装着したベアリ
ング保持部材12の両端部の下方にそれぞれ上下方向に
配置されており、各コイルばね61,62の上端は、い
ずれもばね固定用金具63を介してベアリング保持部材
12の端部に対しばね力を付与するように接続されてい
る一方、各コイルばね61,62の下端は、それぞれ鋼
管柱1の内面又は蓋部材3の内面に取り付けたブラケッ
ト65,66に支持されている。尚、制振装置Bのその
他の構成は、第1の実施形態に係る制振装置Aの場合と
同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は
省略する。
【0032】そして、上記制振装置Bにおいても、第1
の実施形態に係る制振装置Aの場合と同様に鋼管柱1の
振動初期の段階からダンパー20により適切な大きさの
減衰力を発生させて制振効果を十分に発揮することがで
きるなどの効果を奏するのは勿論である。
【0033】尚、本発明は上記第1及び第2の実施形態
に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含す
るものである。例えば上記各実施形態では、振り子10
の重り13を、平面的に見て逆台形状でかつ所定の厚み
を有する鋼材で構成し、かつその逆台形状の平面を振り
子10の揺動面と一致させた状態で振り子10のねじ棒
11に固定することにより、重り13の振り子10揺動
方向の幅寸法を下方に向かうに従って次第に小さくなる
ようにしたが、本発明は、この重りを逆円錐台形状の鋼
材で構成し、この重りをねじ棒11に固定することで実
施形態の場合と同様に重りの揺動方向の幅寸法を下方に
向かうに従って次第に小さくなるようにしてもよい。
【0034】また、上記第1の実施形態では、振り子1
0の上端に装着されたベアリング保持部材12の、支軸
16又は結合ピン28,55が貫通される横並び3つの
軸貫通孔14a〜14cの周囲にそれぞれボールベアリ
ング15を設けて、支軸16及び結合ピン28,55に
荷重が作用した状態でも上記支軸16又は結合ピン2
8,55回りに各部材が容易に相対回転し得るようにし
たが、場合によってはこのボールベアリング15を省略
したり、ベアリング保持部材12と振り子本体としての
ねじ棒11とを一体もので構成したりしてもよい。
【0035】さらに、上記第1の実施形態では、鋼管柱
1に制振装置取付用開口部2を設け、この開口部2を塞
ぐ蓋部材3の内面に制振装置Aの各構成部材を取り付け
る構成としたが、本発明は、鋼管柱の外周面の一部に制
振装置取付用開口部を設けるとともに、この開口部と対
向する側に制振装置の各構成部材を支持するブラケット
を取り付け、上記開口部を蓋部材により塞ぐ構成として
もよい。この場合には、制振装置の各構成部材を支持す
るブラケットを開口部を通して鋼管柱の内面に容易に取
り付けることができ、また、制振装置のメンテナンス時
には蓋部材を簡単に取り外して作業を迅速に行うことが
できる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明における鋼管柱の
減衰式制振装置によれば、振り子の揺動時における重り
と鋼管柱内面との干渉を回避しながら、重りを可及的に
大きくすることができるとともに、振り子の長さを長く
することができ、また鋼管柱の内部空間や振り子の配置
位置との関係でダンパーの大きさが制限されることもな
いので、鋼管柱の振動初期の段階で適切な減衰力を発生
させて十分な制振効果を発揮することができる。しか
も、騒音の問題などを引き起こすことはなく、実施化を
図る上で非常に有利なものである。
【0037】特に、請求項2に係る発明では、一対のば
ねからそれぞれアーム部を介して振り子に対し対称的に
ばね力を付与することにより、振り子の揺動に影響を与
えることなく、またばねと他の部材との干渉を招くこと
なく、制振装置の固有振動数を鋼管柱の固有振動数に一
致させることができるので、制振効果をより効果的に高
めることができる。
【0038】請求項3に係る発明では、ダンパーの一つ
の構成部材であるオリフィス調整材を取り替えるだけで
ダンパーの発生する減衰力の大きさを適宜調整すること
ができるので、制振効果を実施上有効に一層高めること
ができる。
【0039】請求項4に係る発明では、制振装置の各構
成部材がブラケットを介して蓋部材に取り付けられてい
るため、蓋部材を開口部に取り付けるだけで鋼管柱内へ
の制振装置の格納装備を簡単に行うことができ、作業性
の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0040】さらに、請求項5に係る発明では、制振装
置の各構成部材を保持するブラケットを開口部を通して
鋼管柱の内面に容易に取り付けることができ、また制振
装置のメンテナンス時には蓋部材を簡単に取り外して作
業を迅速に行うことができるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る減衰式制振装置
の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のK−K線における拡大断面図である。
【図3】図1のL−L線における拡大断面図である。
【図4】蓋部材の構成を示し、(a)は内面側より見た
正面図であり、(b)は右側面図である。
【図5】図4のM−M線における断面図である。
【図6】図4のN−N線における断面図である。
【図7】図4のX方向から見た矢視図である。
【図8】振り子の構成を示し、(a)は振り子の揺動方
向と直交する方向より見た正面図、(b)は側面図であ
る。
【図9】ダンパーのシリンダを示し、(a)は一方向か
ら見た縦断面図であり、(b)はこれと直交する方向か
ら見た縦断面図である。
【図10】同ダンパーのピストンを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図11】オリフィス調整材の拡大平面図である。
【図12】図11のY−Y線における断面図である。
【図13】ばね固定用金具を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図14】第2の実施形態を示す図1相当図である。
【符号の説明】
A,B 減衰式制振装置 1 鋼管柱 2 制振装置取付用開口部 3 蓋部材 4 取付ブラケット 10 振り子 12 ベアリング保持部材(アーム部) 13 重り 16 支軸 20 ダンパー 21 シリンダ 22 ピストン 30 貫通孔 31 オリフィス調整材 32 オリフィス 51,52,61,62 コイルばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月7日(2000.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鋼管柱の減衰式制振装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路又は鉄道など
に併設する照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱の内
部に格納して装備される減衰式制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路又は鉄道などに併設される
照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱は、風に起因す
るカルマン渦による振動や車両の走行に伴う振動を受け
るようになっており、この振動対策のために、内部に制
振装置を格納して装備することがある。
【0003】そして、この種の制振装置としては種々の
ものが提案され、実用化されている。例えば実公昭61
−5378号公報には、鋼管柱の内部にその軸方向に延
びる棒状の振り子を配置し、この振り子の一端部を支軸
回りに揺動可能に支持するとともに、振り子の外周面の
揺動方向両側に弾性部材を設け、鋼管柱の振動時に上記
振り子が弾性部材を介して鋼管柱の内面に衝突して制振
効果を発揮するものが開示されている。また、実公平7
−9283号公報には、鋼管柱に剛結した容器内に多数
の重量体をそれぞれ独立して容器壁に衝突可能に収納
し、鋼管柱の振動時に上記各重量体が容器壁に衝突して
制振効果を発揮するものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
制振装置は、いずれも振り子や重量体などの剛体の衝突
により制振効果を発揮するいわゆる衝突式のものであ
る。この衝突式の制振装置では、被制振物である鋼管柱
がある程度振動し、鋼管柱又は容器壁と剛体とが衝突し
て初めて有効な制振効果が発揮される。しかし、衝突に
よる振動エネルギーの吸収には限界があり、カルマン渦
による風応答のように比較的弱い外力により励起される
定常的な振動に対しては、十分な効果が得られるが、車
両走行に伴う過渡的な振動については剛体が衝突するま
での時間遅れや比較的大きな外力に対する減衰効果の限
界などの理由により、十分な効果が得られないのが現状
である。また、剛体の衝突による騒音の問題もある。
【0005】一方、一般的な構造物の制振装置として、
例えば特開昭62−46042号公報に開示されるよう
に、上端が支軸回りに揺動可能に支持され、下端側に重
りが設けられた振り子と、この振り子と構造物側の固定
部との間に設けられたダンパーとを備え、ダンパーの発
生する減衰力により制振効果を発揮する減衰式のものが
知られている。この減衰式の制振装置は、被制振物の振
動初期の段階から制振効果を発揮する特性を有してお
り、また騒音の問題を引き起こすこともない。
【0006】しかし、上記減衰式の制振装置では、大き
な減衰力を発揮するためにはダンパーにある程度の大き
さのものを使用するだけでなく、振り子の長さを長くす
るとともに、重りを重くつまり大きくする必要がある。
従って、この減衰式制振装置を比較的空間の狭い照明柱
や標識柱などの鋼管柱の内部に格納するに当たっては、
制振装置の各構成部材を適切に配置したり、適当な形状
に形成したりして制振装置全体をコンパクトにする必要
がある。
【0007】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その課題とするところは、特に、上述の如く減
衰式制振装置を比較的空間の狭い照明柱や標識柱などの
鋼管柱の内部に格納するに当たり、各構成部材を適切に
配置したり、適当な形状に形成したりして制振装置全体
をコンパクト化することにより、カルマン渦などによる
定常的な振動のみならず、車両走行に伴う過渡的な振動
に対しても十分な制振効果を発揮でき、また騒音の問題
をも引き起こさず実施上有効な鋼管柱の減衰式制振装置
を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、道路又は鉄道などに併設す
る照明柱、標識柱又は信号柱などの鋼管柱の内部に格納
して装備される減衰式制振装置として、上端が支軸回り
に揺動可能に支持され、下端側に重りが設けられた振り
子と、この振り子と鋼管柱側の固定部との間に設けられ
たダンパーとを備える。そして、上記重りを、振り子
揺動方向の幅寸法が下方に向かうに従って次第に小さく
なるように平面的に見て逆台形状に形成しかつ所定の厚
みを有する構成とする。また、上記振り子の上端に振り
子の軸方向と略直角でかつ振り子の揺動方向に突出する
アーム部を設け、このアーム部の先端に上記ダンパーの
一端を連結するとともに、ダンパーを上記支軸の上方で
鋼管柱内の上下方向に沿って配置する構成とする。
【0009】この構成では、振り子の重りは、振り子の
揺動方向の幅寸法が下方に向かうに従って、つまり揺動
中心から離れるに従って次第に小さくなっているため、
振り子の揺動時における重りと鋼管柱内面との干渉を回
避しながら、重りを可及的に大きくすることができると
ともに、振り子の長さを長くすることができる。また、
ダンパーは、振り子の揺動中心である支軸の上方で鋼管
柱内の上下方向に沿って配置されているため、鋼管柱の
内部空間や振り子の配置位置との関係でダンパーの大き
さが制限されることはない。これらのことから、鋼管柱
の振動時に適切な大きさの減衰力を発生させることがで
き、十分な制振効果を発揮できることになる。
【0010】請求項1に係る発明は、上記ダンパーの好
ましい形態を併せ提供するものである。すなわち、ダン
パーを、一端が開口する円筒状のシリンダと、このシリ
ンダ内にスライド自在に嵌入された軸方向に貫通孔を有
するピストンと、このピストンの貫通孔に取り外し可能
に装着されたオリフィスを有するオリフィス調整材とに
よって構成する。この構成では、鋼管柱の振動時振り子
の揺動に伴ってダンパーのピストンがシリンダ内で嵌入
した状態のままスライドし、それに伴ってシリンダ内の
エアがピストンの貫通孔を通って出入りをし、オリフィ
ス調整材のオリフィスを通るときの空気抵抗により減衰
力ないし制振力が発生する。この場合、オリフィス調整
材の取り替えだけで減衰力の大きさを適宜調整すること
ができる。
【0011】また、請求項1に係る発明は、制振装置の
固有振動数を鋼管柱の固有振動数に一致させるために必
要なばねを備える場合の好ましい形態をも提供するもの
である。すなわち、上記アーム部を、振り子の上端から
支軸を挟んで対称に一対設け、この各アーム部の先端か
ら振り子側にそれぞればね力を付与する一対のばねを鋼
管柱内の上下方向に沿って配置し、そのうちの一方のば
ねを上記ダンパーのシリンダ内に配置する構成とする。
この構成では、一対のばねからそれぞれアーム部を介し
て振り子に対し対称的にばね力を付与することにより、
振り子の揺動に影響を与えることなく、またばねと他の
部材との干渉を招くことなく、制振装置の固有振動数を
鋼管柱の固有振動数に一致させることができる。
【0012】請求項2及び3に係る発明は、いずれも減
衰式制振装置を鋼管柱の内部に格納して装備する場合の
作業上好ましい構造を提供する。すなわち、請求項
係る発明は、上記鋼管柱に制振装置取付用開口部を設
け、この開口部を塞ぐ蓋部材の内面に上記支軸及びダン
パーを支持するブラケットを取り付ける構成とする。こ
の構成では、制振装置の各構成部材がブラケットを介し
て蓋部材に取り付けられているため、蓋部材を開口部に
取り付けるだけで鋼管柱内への制振装置の格納装備を簡
単に行うことができる。
【0013】また、請求項に係る発明は、上記鋼管柱
の外周面の一部に制振装置取付用開口部を設けるととも
に、この開口部と対向する側に上記支軸及びダンパーを
支持するブラケットを取り付け、上記開口部を蓋部材に
より塞ぐ構成とする。この構成では、制振装置の各構成
部材を支持するブラケットを開口部を通して鋼管柱の内
面に容易に取り付けることができる。また、制振装置の
メンテナンス時には蓋部材を簡単に取り外して作業を迅
速に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1ないし図3は本発明の一実施
形態に係る減衰式制振装置Aの全体構成を示す。この制
振装置Aは、道路又は鉄道などに併設する照明柱、標識
柱又は信号柱などの鋼管柱1の内部に格納して装備され
るものであり、その格納箇所は、鋼管柱1が最も大きく
振動する高さ位置、例えば鋼管柱1の一次振動ではその
最上部に、鋼管柱1の二次振動ではその中間部に設定さ
れる。
【0015】上記鋼管柱1には高さ方向に長い矩形状の
制振装置取付用開口部2が設けられており、この開口部
2は蓋部材3により塞がれている。蓋部材3は、図4な
いし図7に詳示するように、平面的に見て開口部2より
も一回り大きい矩形状でかつ横断面が円弧状の薄板状の
ものであり、この蓋部材3の内面には、上部に制振装置
Aの主要構成部材を取り付けるための取付ブラケット4
が固着されているとともに、下端部に水平方向に突出す
る保護プレート5が固着されている。上記取付ブラケッ
ト4は、保護プレート5と同じく水平方向に突出する上
部水平部4aと、この上部水平部4aの左右両側下方に
垂下する左右一対の側壁部4b,4bと、この両側壁部
4b,4b同士をその中間位置及び下端位置でそれぞれ
連結する中間水平部4c及び下部水平部4dとを有して
いる。
【0016】上記蓋部材3の内面にはその四辺に沿った
矩形枠状のパッキン6などが重ね合わされているととも
に、この蓋部材3及びパッキン6などを貫通するボルト
孔7が各辺の中間位置に設けられている。そして、鋼管
柱1の開口部2周辺にパッキン6などを介在して蓋部材
3の内面側を当て、各ボルト孔7にボルト(図示せず)
を挿入して締結することにより蓋部材3が開口部2をシ
ールした状態で塞いで鋼管柱1に取り付けられている。
【0017】上記制振装置Aは、その主要構成部材とし
て振り子10とダンパー20と一対のコイルばね51,
52とを備えている。振り子10は、図8に詳示するよ
うに、振り子本体としてのねじ棒11と、このねじ棒1
1の上端に中間部が装着された水平方向つまりねじ棒1
1の軸方向と直交する方向に延びるベアリング保持部材
12と、ねじ棒11の中間部から下端側に亘って設けら
れた重り13とからなる。ベアリング保持部材12は、
ねじ棒11の軸線上に位置する中間部及び両端部にそれ
ぞれ軸貫通孔14a,14b,14cを有し、かつそれ
らの軸貫通孔14a〜14cの周囲にそれぞれボールベ
アリング15,15,15を保持している。このベアリ
ング保持部材12の中間部の軸貫通孔14aには支軸1
6が貫通され、この支軸16の両端部は、それぞれ上記
取付ブラケット4の各側壁部4bの下部に設けた支持孔
41に挿入して支持されている。よって、振り子10は
上記支軸16の回りに揺動可能に支持されている。尚、
ベアリング保持部材12は、請求項1に係る発明にいう
振り子10の上端から振り子10の軸方向と略直角でか
つ振り子10の揺動方向に支軸16を挟んで対称的に突
出する一対のアーム部を構成しており、ベアリング保持
部材12の左右両端部は各アーム部の先端部に相当す
る。
【0018】上記重り13は平面的に見て逆台形状でか
つ所定の厚みを有する鋼材からなり、その中心線上に中
心孔17が設けられている。そして、この中心孔17内
に上記ねじ棒11を挿入するとともに、ねじ棒11に螺
合した上下二つのナット18a,18bで重り13を挟
んで固定することで重り13がねじ棒11に装着されて
おり、この重り13は、その逆台形状の平面をねじ棒1
1ないし振り子10の揺動面と一致させた状態でねじ棒
11に固定されており、重り13の振り子10揺動方向
の幅寸法は下方に向かうに従って次第に小さくなってい
る。
【0019】上記ダンパー20は、上記支軸16の上方
で鋼管柱1内の上下方向に沿って配置されている。この
ダンパー20は、一端が下向きに開口する円筒状のシリ
ンダ21と、このシリンダ21内にスライド自在に嵌入
されたピストン22とを有している。シリンダ21は、
図9に詳示するように、開口側と反対側の上端面部21
aから上方に突出する連結部21bを有しており、この
連結部21bに設けた連結孔23には結合ピン24が貫
通され、この結合ピン24の両端部は、それぞれ上記取
付ブラケット4の各側壁部4bの上部に設けた支持孔4
2に挿入して支持されている。また、シリンダ21の上
端面部22aには内側に膨出するばね保持部25が形成
されているとともに、シリンダ21の内周面にはピスト
ン22の上端がスライドする領域にピストン22との接
触面ひいては接触抵抗を少なくするための幅広の環状凹
部26が形成されている。
【0020】一方、上記ピストン22は、図10に詳示
するように、シリンダ21内に嵌入するピストン本体2
2aの下面に互いに所定の距離を隔てて垂下する一対の
連結部22b,22bを有しており、この一対の連結部
22b,22b間にベアリング保持部材12の一端部を
挟んで各連結部22bに設けた連結孔27及びベアリン
グ保持部材12の軸貫通孔14bに結合ピン28を挿入
することでピストン22が振り子10のアーム部の先端
としてのベアリング保持部材12の一端部に連結されて
いる。ピストン本体22aの上端面には上方に膨出する
ばね保持部29が形成されているとともに、ピストン本
体22aの中心線上には上記ばね保持部29をも含んで
軸方向に貫通する貫通孔30が設けられている。この貫
通孔30の上下二つの開口付近にはそれぞれオリフィス
調整材31,31が取り外し可能に装着されている。
【0021】上記オリフィス調整材31は、図11及び
図12に拡大詳示するように、その外周面に雄ねじ31
aが、一端面に締結用六角穴31bがそれぞれ形成され
たものであって、貫通孔30の開口付近に形成した雌ね
じに対し六角穴31b側を外側にして雄ねじ31aを螺
合することで取り付けられている。このオリフィス調整
材31には六角穴31bの中心を通る所定の穴径(0.
40〜4.00mm)のオリフィス32が形成されてい
る。
【0022】上記ダンパー20のシリンダ21内にはコ
イルばね51が配置されており、このコイルばね51
は、一端がシリンダ21の上端面部21aのばね保持部
25に、他端がピストン22のばね保持部29にそれぞ
れ位置決め保持された状態でシリンダ21内の上下方向
に沿ってひいては鋼管柱1内の上下方向に沿って配置さ
れているとともに、そのばね力をダンパー20のピスト
ン22を介してベアリング保持部材12の一端部(図で
左側端部)に付与するようになっている。
【0023】上記コイルばね51と一対をなす他のコイ
ルばね52は、そのばね力を振り子10のアーム部の先
端としてのベアリング保持部材12の他端部(図で右側
端部)にばね固定用金具53を介して付与するようにな
っている。すなわち、上記ばね固定用金具53は、図1
3に詳示するように、円形状のばね座板53aの下面に
互いに所定の距離を隔てて垂下する一対の連結部53
b,53bを有しており、この一対の連結部53b,5
3b間にベアリング保持部材12の他端部を挟んで各連
結部53bに設けた連結孔54及びベアリング保持部材
12の軸貫通孔14cに結合ピン55を挿入することで
ばね固定用金具53がベアリング保持部材12の他端部
に連結されている。上記ばね座板53aの上面には上方
に膨出するばね保持部56が形成されているとともに、
上記取付ブラケット4の中間水平部4cには下方に膨出
するばね保持部57が形成されており、上記コイルばね
52は、一端がばね座板53aのばね保持部56に、他
端が取付ブラケット中間水平部4cのばね保持部57に
それぞれ位置決め保持された状態で鋼管柱1内の上下方
向に沿って配置されている。
【0024】尚、図2中、8は鋼管柱1内に配線された
ケーブルであって、このケーブル8は、鋼管柱1内の制
振装置Aの格納箇所ではその制振装置Aとの干渉を避け
るように取付ブラケット4の側壁部4bと鋼管柱1内面
との間を上下方向に配線されている。
【0025】次に、上記減衰式制振装置Aの作動につい
て説明するに、被制振物である鋼管柱1が振動を生じた
ときには、その振動に伴って振り子10が図1に実線で
示す中立状態から支軸16を中心として揺動する。する
と、ダンパー20は、そのピストン22がシリンダ21
内を往復運動をし、シリンダ21内のエアがピストン2
2の貫通孔30を通って出入りをし、この貫通孔30に
装着したオリフィス調整材31のオリフィス32を通過
するときの流通抵抗により減衰力を発生することにな
り、振動に対する制振効果が発揮される。このダンパー
20の減衰力は、鋼管柱1の振動初期の段階から振り子
10の揺動と同時に発生するため、鋼管柱1のカルマン
渦などによる定常的な振動のみならず、車両走行に伴う
過渡的な振動に対しても十分な制振効果を発揮すること
ができる。
【0026】その上、上記減衰式制振装置Aにおいて
は、その振り子10の重り13は、振り子10の揺動方
向の幅寸法が下方に向かうに従って次第に小さくなって
いるため、振り子10の揺動時における重り13と鋼管
柱1内面との干渉を回避しながら、重り13を可及的に
大きくすることができるとともに、振り子10の長さを
長くすることができる。また、ダンパー20は、振り子
10の揺動中心である支軸16の上方で鋼管柱1内の上
下方向に沿って配置されているため、鋼管柱1の内部空
間や振り子10の配置位置との関係でダンパー20の大
きさが制限されることはない。これらのことから、鋼管
柱1の振動時に適切な大きさの減衰力を発生させること
ができ、制振効果を十分に発揮することができる。
【0027】しかも、上記ダンパー20の減衰力は、ピ
ストン22の貫通孔30に装着したオリフィス調整材3
1を取り替えるだけで容易に調整することができるの
で、鋼管柱1の振動に対応して制振効果をより効果的に
発揮することができる。
【0028】さらに、上記実施形態では、制振装置Aに
コイルばね51,52を装備してその固有振動数を鋼管
柱1の固有振動数に一致させるに当たり、振り子10の
上端側に、振り子10の軸方向と略直角でかつ支軸16
を挟んで対称的に突出する一対のアーム部を構成すべく
ベアリング保持部材12の中間部を装着し、このベアリ
ング保持部材12の両端部にそれぞればね力を付与する
一対のコイルばね51,52を鋼管柱1内の上下方向に
沿って配置したことにより、振り子10の揺動に影響を
与えることなく、またコイルばね51,52と他の部材
との干渉を招くことなく、制振装置Aの固有振動数を鋼
管柱1の固有振動数に一致させることができる。
【0029】加えて、上記実施形態では、鋼管柱1に制
振装置取付用開口部2を設け、この開口部2を塞ぐ蓋部
材3の内面に制振装置Aの各構成部材を取り付ける構成
としているため、制振装置Aを鋼管柱1内に格納する作
業現場では、予め制振装置Aの各構成部材を取り付けた
蓋部材3を開口部2に取り付けるだけで格納作業を簡単
に行うことができ、作業の効率化を図ることができる。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、その他種々の形態を包含するものである。
例えば上記実施形態では、振り子10の上端に装着され
たベアリング保持部材12の、支軸16又は結合ピン2
8,55が貫通される横並び3つの軸貫通孔14a〜1
4cの周囲にそれぞれボールベアリング15を設けて、
支軸16及び結合ピン28,55に荷重が作用した状態
でも上記支軸16又は結合ピン28,55回りに各部材
が容易に相対回転し得るようにしたが、場合によっては
このボールベアリング15を省略したり、ベアリング保
持部材12と振り子本体としてのねじ棒11とを一体も
ので構成したりしてもよい。
【0035】また、上記実施形態では、鋼管柱1に制振
装置取付用開口部2を設け、この開口部2を塞ぐ蓋部材
3の内面に制振装置Aの各構成部材を取り付ける構成と
したが、本発明は、鋼管柱の外周面の一部に制振装置取
付用開口部を設けるとともに、この開口部と対向する側
に制振装置の各構成部材を支持するブラケットを取り付
け、上記開口部を蓋部材により塞ぐ構成としてもよい。
この場合には、制振装置の各構成部材を支持するブラケ
ットを開口部を通して鋼管柱の内面に容易に取り付ける
ことができ、また、制振装置のメンテナンス時には蓋部
材を簡単に取り外して作業を迅速に行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明における鋼管柱の
減衰式制振装置によれば、振り子の揺動時における重り
と鋼管柱内面との干渉を回避しながら、重りを可及的に
大きくすることができるとともに、振り子の長さを長く
することができ、また鋼管柱の内部空間や振り子の配置
位置との関係でダンパーの大きさが制限されることもな
いので、鋼管柱の振動初期の段階で適切な減衰力を発生
させて十分な制振効果を発揮することができる。しか
も、騒音の問題などを引き起こすことはなく、実施化を
図る上で非常に有利なものである。
【0037】その上、ダンパーの一つの構成部材である
オリフィス調整材を取り替えるだけでダンパーの発生す
る減衰力の大きさを適宜調整することができるので、制
振効果を実施上有効に一層高めることができる。
【0038】さらに、一対のばねからそれぞれアーム部
を介して振り子に対し対称的にばね力を付与することに
より、振り子の揺動に影響を与えることなく、またばね
と他の部材との干渉を招くことなく、制振装置の固有振
動数を鋼管柱の固有振動数に一致させることができるの
で、制振効果をより効果的に高めることができる。
【0039】特に、請求項2に係る発明では、制振装置
の各構成部材がブラケットを介して蓋部材に取り付けら
れているため、蓋部材を開口部に取り付けるだけで鋼管
柱内への制振装置の格納装備を簡単に行うことができ、
作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0040】また、請求項3に係る発明では、制振装置
の各構成部材を保持するブラケットを開口部を通して鋼
管柱の内面に容易に取り付けることができ、また制振装
置のメンテナンス時には蓋部材を簡単に取り外して作業
を迅速に行うことができるという効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る減衰式制振装置の全体
構成を示す縦断面図である。
【図2】図1のK−K線における拡大断面図である。
【図3】図1のL−L線における拡大断面図である。
【図4】蓋部材の構成を示し、(a)は内面側より見た
正面図であり、(b)は右側面図である。
【図5】図4のM−M線における断面図である。
【図6】図4のN−N線における断面図である。
【図7】図4のX方向から見た矢視図である。
【図8】振り子の構成を示し、(a)は振り子の揺動方
向と直交する方向より見た正面図、(b)は側面図であ
る。
【図9】ダンパーのシリンダを示し、(a)は一方向か
ら見た縦断面図であり、(b)はこれと直交する方向か
ら見た縦断面図である。
【図10】同ダンパーのピストンを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図11】オリフィス調整材の拡大平面図である。
【図12】図11のY−Y線における断面図である。
【図13】ばね固定用金具を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【符号の説明】A 減衰式制振装置 1 鋼管柱 2 制振装置取付用開口部 3 蓋部材 4 取付ブラケット 10 振り子 12 ベアリング保持部材(アーム部) 13 重り 16 支軸 20 ダンパー 21 シリンダ 22 ピストン 30 貫通孔 31 オリフィス調整材 32 オリフィス51,52 コイルばね
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 章秀 大阪府大阪市大正区鶴町2丁目15番26号 株式会社ニチゾウテック内 Fターム(参考) 3J048 AA06 AD06 BF10 EA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路又は鉄道などに併設する照明柱、標
    識柱又は信号柱などの鋼管柱の内部に格納して装備され
    る減衰式制振装置であって、 上端が支軸回りに揺動可能に支持され、下端側に重りが
    設けられた振り子と、この振り子と鋼管柱側の固定部と
    の間に設けられたダンパーとを備えており、上記重り
    は、少なくとも振り子の揺動方向の幅寸法が下方に向か
    うに従って次第に小さくなるように形成されており、上
    記振り子の上端には振り子の軸方向と略直角でかつ振り
    子の揺動方向に突出するアーム部が設けられ、このアー
    ム部の先端に上記ダンパーの一端が連結されているとと
    もに、ダンパーは、上記支軸の上方で鋼管柱内の上下方
    向に沿って配置されていることを特徴とする鋼管柱の減
    衰式制振装置。
  2. 【請求項2】 上記アーム部は、振り子の上端から支軸
    を挟んで対称に一対設けられており、この各アーム部の
    先端から振り子側にそれぞればね力を付与する一対のば
    ねが鋼管柱内の上下方向に沿って配置されている請求項
    1記載の鋼管柱の減衰式制振装置。
  3. 【請求項3】 上記ダンパーは、一端が開口する円筒状
    のシリンダと、このシリンダ内にスライド自在に嵌入さ
    れた軸方向に貫通孔を有するピストンと、このピストン
    の貫通孔に取り外し可能に装着されたオリフィスを有す
    るオリフィス調整材とからなる請求項1又は2記載の鋼
    管柱の減衰式制振装置。
  4. 【請求項4】 上記鋼管柱には制振装置取付用開口部が
    設けられ、この開口部を塞ぐ蓋部材の内面には上記支軸
    及びダンパーを支持するブラケットが取り付けられてい
    る請求項1〜3のいずれか一つに記載の鋼管柱の減衰式
    制振装置。
  5. 【請求項5】 上記鋼管柱には、その外周面の一部に制
    振装置取付用開口部が設けられているとともに、この開
    口部と対向する側に上記支軸及びダンパーを支持するブ
    ラケットが取り付けられており、上記開口部は蓋部材に
    より塞がれている請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    鋼管柱の減衰式制振装置。
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