JP2001057581A - 通信方法、及び通信装置 - Google Patents
通信方法、及び通信装置Info
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Abstract
能を自動的にチューニングする機能を提供する。さら
に、このような通信性能を定期的に見直し、定期的にチ
ューニングする機能を提供する。 【解決手段】本発明は、複数の通信方式を切り換えて通
信をすることが可能な複数の通信装置の間において、事
前に複数の通信条件の下で各通信方式による通信性能を
測定し、この通信条件ごとに特定の通信方式による通信
性能が他の通信方式による通信性能を上回る通信方式と
しての条件別最適通信方式を求め、通信時の通信条件に
従い、この条件別最適通信方式を選択して通信するもの
である。
Description
を行う通信装置間で最適な通信条件を設定するためのデ
ータ通信方法及びデータ通信装置に関するものである。
通信速度は、ネットワークのハードウェアとしての通信
性能の他、通信装置に内蔵されたCPUのクロック数,
OSのバージョン,CPUに接続されるバスの仕様,C
PUからメモリへのアクセス速度,ネットワークにアク
セスし実際にデータの送受信を実行する通信ドライバの
実行効率等に依存する。さらに、通信ドライバの実行効
率は、OSのバージョンごとに異なるOSの内部関数
(OSからプログラムへ機能を提供するための関数)に
依存して変化する。
化(これをチューニングという)は、通信ドライバ開発
時に性能調査を行い、実行効率に影響を与えるパラメー
タを調整して設定することにより行っていた。
からなる実行形式、いわゆるロードモジュールの部分的
な修正)、CPUやメモリの増設等により、開発時に設
定したパラメータが必ずしも最適な値であり続けるとは
限らない場合が生じていた。
システム(ノード)が接続されるような環境では、ノー
ドごとに通信ドライバのパラメータを手動で設定する必
要があり、これを実際に行うのは困難であった。
来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、ネットワークに接続された通信装置
間の通信性能を自動的にチューニングする機能を提供す
ることにある。さらに、本発明の目的は、このような通
信性能を定期的に見直し、定期的にチューニングする機
能を提供することにある。
するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
は、複数の通信方式を切り換えて通信をすることが可能
な複数の通信装置の間において、事前に複数の通信条件
の下で各通信方式による通信性能を測定し、この通信条
件ごとに特定の通信方式による通信性能が他の通信方式
による通信性能を上回る通信方式としての条件別最適通
信方式を求め、通信時の通信条件に従い、この条件別最
適通信方式を選択して通信するものである。
単位としての最大データサイズを変更してデータ通信を
することが可能な複数の通信装置の間において、異なる
操作量によって通信装置の記憶手段を操作し、その操作
の完了時間を測定し、完了時間の変化が所定値以内とな
る操作量の範囲において、最大データサイズを決定して
通信するものである。
タサイズをネットワークに接続された複数の通信装置間
で互いに交換して、これらの複数の通信装置間で共通に
最大データサイズを決定するようにしてもよい。
およびネットワークからのデータの受信を行うネットワ
ーク駆動部と、この駆動部との間でデータを授受して通
信を制御する制御部とにおいて、そのデータの受け渡し
に使用される複数の記憶領域から最適な記憶領域の種類
を決定するもので、この複数の記憶領域を使用して、ネ
ットワーク駆動部と制御部との間で異なるデータサイズ
のデータを受け渡した際のデータの授受時間を測定し、
データサイズごとに特定の記憶領域を使用したデータの
授受時間が他の記憶領域を使用したデータの授受時間を
下回る記憶領域としての最適記憶領域を求め、通信時の
データサイズに従い、最適記憶領域を選択するものであ
る。
適な実施の形態を説明する。 (実施の形態1)図1から図6を参照して、実施の形態
1に係る通信装置について説明する。図1は本実施の形
態1に係る通信装置のハードウェアの構成を示すブロッ
ク図であり、図2はこの通信装置のプログラムの構成を
示すブロック図であり、図3及び図4は図2に示す通信
装置間1と他の通信装置1aとの通信方式を示す図であ
り、図5は上記通信装置1と他の通信装置1aとの通信
時間の測定結果の例(通信性能に相当)を示す図であ
り、図6は図2に示す通信ドライバ4の処理を示すフロ
ーチャートである。 <構成>図1は、本実施の形態1に係る通信装置1のハ
ードウェアの構成を示すブロック図である。この通信装
置1はCPU11、このCPU11で実行されるプログ
ラムやCPU11で使用されるデータを記憶するための
メモリ12(記憶手段に相当)、及びCPU11によっ
て制御されネットワーク2上の他の通信装置1aと通信
を行う通信用基板13を備えている。通信装置1は、こ
の通信用基板13を介してネットワーク2に接続され、
ネットワーク2上のノード#0を構成し、ネットワーク
2上のノード#1を構成する他の通信装置1aとの間で
データ通信を行う。
のCPU11で実行されるプログラムの構成を示すブロ
ック図である。図2に示すように通信装置1(及び他の
通信装置1a)は、データ通信を制御するOS3(制御
部に相当)及びこのOS3から起動される通信ドライバ
4(ネットワーク駆動部に相当)をメモリ12に備えて
いる。
の通信装置1aとのデータ通信に際し、CPU11で実
行される図示しないアプリケーションプログラムからデ
ータを受け取り、これを通信ドライバ4に引き渡して、
データ通信を制御する。
式を実行するSEND方式部5、SEND−GET方式
の通信方式を実行するSEND−GET方式部6、これ
らのSEND方式部5及びSEND−GET方式部6の
通信性能を評価する評価エンジン7(性能評価部に相
当)、評価エンジン7の評価結果を格納するノード情報
テーブル8及び選択部9を備えている。
を受け、ネットワーク2に通信データを送信し、あるい
はネットワーク2から通信データを受信する。その際通
信ドライバ4は下記に示すSEND方式部5またはSE
ND−GET方式部6のいずれかによる通信方式を選択
してネットワーク2に接続された他の通信装置1aと通
信する。
通信を行う通信ドライバ4のモジュールである。ここで
SEND方式とは、図3に示すように通信に際し、送信
側の通信装置1から受信側の通信装置1aへデータを直
接転送する通信方式である。
ND−GET方式による通信を行う通信ドライバ4のモ
ジュールである。ここでSEND−GET方式とは、図
4に示すように通信に際し、まず、送信側の通信装置1
から受信側の通信装置1aへ通信データのヘッダのみを
送信して通信装置1内のメモリ12上のデータのアドレ
スを指定しておき、続いて、受信側の通信装置1aが送
信側の通信装置1における指定されたメモリ12のアド
レスからデータを読み出すという手順を採る通信方式で
ある。
1回の送受信によりデータの転送が完了するのに対し
て、SEND−GET方式では、ネットワーク2を介し
た2回の送受信を必要とする。一方、SEND方式にお
いては、送信側の通信装置1および受信側の通信装置1
a内部のOS3または通信ドライバ4において、送受信
用のバッファ25を介して通信データを複写する手間が
発生する。これに対し、SEND−GET方式では直接
送信側の通信装置1のメモリ12から通信データが読み
取られ、受信側の通信装置1aのメモリに転送されるた
め、通信用のバッファを介する手間が発生しない。従っ
て、どちらの通信方式が有利かを決定することは一般的
に困難である。
5及びSEND−GET方式部6による通信時間(通信
速度)評価のための通信を実行し、通信性能を評価す
る。この評価結果を図5に例示する。図5は、データサ
イズを変更して、SEND方式及びSEND−GET方
式による通信時間を測定した結果の一例を示すものであ
る。図5では、通信データのデータサイズが1024(B
yte)まではSEND方式の通信時間がSEND−GET
方式による通信時間を下回り、2048(Byte)を越える
データサイズでは、逆にSEND−GET方式による通
信時間が、SEND方式の通信時間を下回っている。そ
こで、この測定結果に基づき、2048(Byte)を越える
か否かに基づき、SEND方式とSEND−GET方式
とを切り換えて使用する。
ズ、この例では2048(Byte)を閾値と呼ぶ。評価エン
ジン7は、この閾値とこの閾値以下のデータサイズにお
いて使用すべき通信方式(図5の測定結果ではSEND
方式)とをノード情報テーブル8に書き込んでおく。こ
の閾値と閾値以下のデータサイズにおいて使用すべき通
信方式との組み合わせが条件別最適通信方式に相当す
る。
記のように評価エンジン7によって測定された閾値を読
み取り、通信するデータサイズが閾値以下か否かを判定
し、SEND方式またはSEND−GET方式のいずれ
かを選択して切り換える。 <動作例>次に図2に示した通信装置1の動作例を説明
する。通信に先だって、通信ドライバ4の評価エンジン
7は、通信相手となる通信装置1aとの間のデータ通信
に対する閾値が設定済みであるか否かをノード情報テー
ブル8の内容を読み出して判断する。通信装置1aとの
間のデータ通信に対する閾値が未設定である(すなわち
通信装置1において今回の通信が、通信装置1aとの初
めて通信である)場合に、評価エンジン7は、予め通信
装置1aとの間で図5に示したような通信時間を測定
し、その結果(上記閾値とその閾値以下ではどちらの通
信方式が有利であるかを示す情報)をノード情報テーブ
ル8に書き込んでおく。
フローチャートに従って、通信がなされる。まず、通信
ドライバ4の選択部9はノード情報テーブル8に記述さ
れた閾値とその閾値以下で使用すべき通信方式(本実施
の形態ではSEND方式)を読み出す(ステップ10
1、以下S101と略す)。次に、通信ドライバ4の選
択部9は通信されるデータのデータサイズとこの閾値と
を比較する(S102)。通信されるデータサイズがこ
の閾値以下の場合、SEND方式による通信を行う(S
103)。通信されるデータサイズがこの閾値を越える
場合、SEND−GET方式による通信を行う(S10
4)。このようにして、通信条件(この場合は通信デー
タサイズ)に応じて最適な通信方式を自動的に選択する
ので、通信速度の向上を図ることができる。 <変形例>本実施の形態では、SEND方式による通信
とSEND−GET方式による通信とを切り換える閾値
を決定しておき、通信するデータサイズがその閾値以下
か否かに基づいて通信方式を切り換える例を示したが、
この閾値は1つとは限らない。例えば、通信時間として
図7に示すような結果が得られた場合、データサイズが
2048(Byte)(閾値1)未満では、SEND方式によ
る通信が有利であり、データサイズが2048(Byte)か
ら16384(Byte)(閾値2)の間では、SEND−G
ET方式による通信が有利であり、データサイズが16
384(Byte)を越える場合には、再びSEND方式によ
る通信が有利となる。
示したように、データサイズを複数の領域に区分する複
数の閾値を保持しておき、これらと通信されるデータサ
イズとを比較して通信方式を決定すればよい。
チャートに示したような複数回の判断を行う処理では、
その判断のための処理時間により却って通信速度が低下
する。そこで、図8に示したように基準となるデータサ
イズの単位、例えば256(Byte)ごとにテーブルのエン
トリを設けておき、通信されるデータサイズがどのエン
トリに対応するかを以下の(式1) テーブルのエントリ番号 = 通信データ量/データサイズの単位(式1) によって、選択部9が決定し、そのエントリ番号で示さ
れるエントリに記述された通信方式を選定するようにし
てもよい。このようなテーブルのエントリ番号に基づく
処理を図10のフローチャートに示す。
D方式による通信とSEND−GET方式による通信を
示したが、本発明の実施は、これらの通信方式に限定さ
れない。要するに本発明は、複数の通信方式によりデー
タ通信をすることが可能な複数の通信装置の間におい
て、予め複数の通信条件の下でデータ通信を実行して各
々の通信方式による通信時間を測定した結果に基づい
て、実際の通信の際の通信方式を決定すればいいのであ
って、通信方式そのものには限定されない。
に限定されるものではない。すなわち、図8に示したよ
うなテーブルのエントリに使用する通信方式を予め記述
しておくようにすれば3以上の通信方式の中から最適で
あると想定される通信方式を選択して通信することが可
能になる。
ータのデータサイズを使用したが、データサイズの代わ
りに他の条件、例えば、通信時間帯、通信先の通信装置
1aのOS3のバージョン等を通信条件としてもよい。
すなわち、それらの通信条件における上記2つの通信方
式に対して通信時間(または通信速度)を予め測定し
て、各通信条件ごとに最適通信方式を求めておき、実際
の通信時の通信条件に基づき、最適通信方式を選択する
ようにしてもよい。
となる通信装置1aとの間のデータ通信に対する閾値が
ノード情報テーブル8において未設定である(すなわち
通信装置1において今回の通信が、通信装置1aとの初
めて通信である)場合に、通信性能を測定したが、すで
に閾値が設定済みであっても、その設定時点から所定時
間以上経過している場合に、改めて通信性能を測定して
閾値を設定するようにしてもよい。そのためには、上記
閾値の設定に際し、その日付と時間とをOS3に内蔵す
るカレンダーから読み込んでメモリ12に記録しておけ
ばよい。このように通信時間(または通信速度)の測定
と上記閾値の設定とは、上述した実施の形態1のように
通信開始時に行うのが好適であるが、通信中に測定して
もよい。 (実施の形態2)本発明の実施の形態2を図11〜図1
3を用いて説明する。図11は本実施の形態に係る通信
装置におけるプログラムの構成を示すブロック図であ
り、図12及び図13は図11に示した通信装置1にお
けるメモリ12上の領域の割付(メモリアロケーショ
ン、以下メモリ割付という)とメモリ12上の領域の開
放(メモリフリー、以下メモリ開放という)とに要する
時間を測定した測定結果である(メモリ割付とメモリ開
放とが記憶手段の操作に相当する)。
よりデータ通信をすることが可能な複数の通信装置の間
において、予め複数の通信条件の下でデータ通信を実行
して各々の通信方式による通信時間を測定した結果に基
づいて、実際の通信の際の通信方式を決定する通信装置
について説明した。一方、本実施の形態では、ネットワ
ーク2に接続された他の通信装置とのデータ通信おける
データ転送の単位としての最大データサイズを変更可能
な通信装置であって、その通信装置に備えたメモリの割
付とメモリの開放とに要する時間からデータ通信におけ
るデータ転送の単位としての最大データサイズを決定す
る通信装置について説明する。
タサイズとは、例えばイーサネット(登録商標)におけ
る最大パケットサイズのように通信プロトコルにおいて
規定される1回のデータ転送に際して転送可能な最大デ
ータサイズをいう。
ロック図を図11に示す。図11のブロック図におい
て、通信ドライバ4は、メモリ割付部15、メモリ開放
部16(メモリ割付部15とメモリ開放部16とが記憶
手段操作部に相当)及び最大データサイズを決定する決
定部19を備えている。その他の構成及び作用について
は実施の形態1と同一なので、同一の構成部分について
は同一の符号を付して、その説明は省略する。また、本
実施の形態のハードウェアの構成は実施の形態1と同一
であるので、これらについては図1を参照して説明す
る。
信ドライバ4において実行され、通信装置1のメモリ1
2上に指定された割付量のメモリ領域を確保する。一
方、メモリ開放部16は、上記のメモリ割付部15によ
って割り付けられたメモリ領域のうち、指定されたメモ
リ領域を開放する。評価エンジン7は、以上のメモリ割
付部15及びメモリ開放部16を実行して、その実行時
間を評価する。
大データサイズを決定し、ノード情報テーブル8に書き
込む。以降、この最大データサイズは通信ドライバ4に
おいてデータ転送の単位として使用される。例えば、こ
の最大データサイズを越えるデータのデータ転送要求が
通信ドライバ4に与えられた場合には、通信ドライバ4
がそのデータをこの最大データサイズ以下のデータに分
割してデータ転送を行う。
15及びメモリ開放部16を実行して、その実行時間を
評価した結果の一例を図12及び図13に示す。図12
は、メモリの割付量を変更してメモリ割付部15を実行
したときの実行時間を測定した結果である。図12に示
すように割付量を16253(Byte)に設定した場合に、
それ以下の割付量の場合と比較して実行時間が1桁以上
増大し、急激に実行効率が悪化している。
変更してメモリ割付部15が割付たメモリ領域をメモリ
開放部16を実行して開放したときの実行時間を測定し
た結果である。やはり、割付量を16253(Byte)に設
定して割り付けたメモリ領域を開放する場合に、それ以
下の割付量の場合と比較して実行時間が1桁以上増大
し、急激に実行効率が悪化している。
は、決定部19がこのようなメモリ割付時またはメモリ
開放時の実行時間が不連続に悪化する割付量(この場合
の16253Byte)を求め、これをノード情報テーブル
8に保持しておく。これは、実行時間の差が一定値以上
(または一定比率以上)変化するか否かを各実行時間に
対して求めることで決定できる。
信相手となる通信装置1aと通信を開始するときに決定
する。通信装置1においては、この最大データサイズに
よって通信のための作業用メモリ領域(通信用バッファ
領域)が確保されるので、上記設定の結果、通信に際し
て、実行効率が悪化しない割付量でメモリ割付及びメモ
リ開放がなされる。従って、OS3のバージョン変更、
通信装置1におけるCPU11のクロック数の変更、メ
モリ12の増設等に依存してメモリ割付に伴う実行時間
が変化するような場合に、これに伴う通信ドライバ4の
実行効率の悪化を防止することができる。 <変形例>本実施の形態では、最大データサイズは、上
述のように通信装置1が通信相手となる通信装置1aと
通信を開始するときに決定する。しかし、これを予めネ
ットワーク2に接続された複数の通信装置間で決定して
おくこともできる。上述のように測定したメモリ割付の
実行時間及びメモリ開放の実行時間、または通信装置1
において決定された最大データサイズをネットワーク2
に接続された複数の通信装置間で互いに交換し、これら
複数の通信装置間で最大データサイズが共通となるよう
に決定する。これは、例えば、各通信装置1等で決定さ
れたの最大データサイズの最大値、最小値、または、平
均値等所定の方法により算出される値として決定でき
る。
るメモリ割付とメモリ開放の実行時間に基づいて通信に
おけるデータ転送の単位としての最大データサイズを決
定する例を示したが、本発明の実施はこれに限定され
ず、その他のメモリ12への操作(書き込み、読み出し
等)における実行時間から上記最大データサイズを決定
してもよい。
メモリ開放の実行時間に基づいて最大データサイズを決
定する例を示したが、これを単位時間当たりのメモリ操
作量(メモリ割付の容量等)である実行速度に換算し
て、この実行速度が不連続に変化するメモリ操作量の領
域を検出して上記最大データサイズを決定してもよい。
手となる通信装置1aと通信を開始するときに、評価エ
ンジン7がメモリ割付とメモリ開放の実行時間を測定し
て最大データサイズを決定するが、このような実行時間
の測定と最大データサイズの決定を定期的に実行しても
よい。そのためには、OS3に内蔵されたタイマーから
定期的に評価エンジン7を起動し、さらに評価エンジン
7から決定部19を起動すればよい。 (実施の形態3)本発明の実施の形態3を図14から図
17を参照して説明する。図14及び図15は、本実施
の形態に係る通信装置におけるプログラムの構成を示す
ブロック図であり、図16は図14及び図15に示した
通信装置1におけるOS3と通信ドライバ4とのデータ
授受時間の測定結果の一例であり、図17は、図14及
び図15に示したOS3及び通信ドライバ4の処理を示
すフローチャートである。
る作業用領域(バッファ領域)へのアクセスをチューニ
ングする通信装置1について説明する。図14に示す通
信装置1は、他の通信装置1a等と通信するアプリケー
ションプログラムとしてのデーモン20をメモリ12に
有し、さらに、このデーモン20によって送受信される
通信データが格納される作業用領域としての通信用バッ
ファ21と、通信ドライバ4の作業用領域としての送受
信データ領域22を備えている。その他の構成及び作用
については実施の形態1と同一なので、同一の構成部分
については同一の符号を付して、その説明は省略する。
3が管理するメモリ領域(メモリ12上の一部分領域)
に置かれている。したがって、通信ドライバ4は送受信
に使用するデータをOS3が管理するメモリ領域に複写
することにより、OS3との間でデータの受け渡しを行
う。以下これをOSバッファ方式と呼ぶ。
は、通信ドライバ4が管理するメモリ領域(メモリ12
上の一部分領域)に置かれている。通信ドライバ4とO
S3とのデータの授受においては、この通信用バッファ
23の先頭アドレスがOS3に渡され、その領域を用い
てデータが入出力される。以下これをドライババッファ
方式と呼ぶ。
成するかにより、通信装置である計算機(CPUとO
S)に依存して、通信ドライバ4とOS3とのデータの
授受に要する時間、ひいては、通信時間(または通信速
度)が異なることが分かっている。このOSバッファ方
式及びドライババッファ方式によるバッファが複数の記
憶領域に相当する。
バッファ方式及び図15に示すようなドライババッファ
方式の各々の構成において、OS3、通信ドライバ4を
通じて他の通信装置1a等とデータサイズを変更して通
信を実行し、その通信時間(または通信速度)を測定す
る。本実施の形態では、デーモン20が性能評価部に相
当する。その測定結果の一例を図16に示す。
(Byte)未満ではOSバッファ方式による通信時間がドラ
イババッファ方式による通信時間を下回っている。一
方、データサイズが2048(Byte)越えるとドライババ
ッファ方式による通信時間がOSバッファ方式による通
信時間を下回っている。そこで、このようなデータサイ
ズ2048(Byte)を実施の形態1と同様に閾値と呼ぶこ
とにする。
時間の測定結果から上記のような閾値を求め、この閾値
とこの閾値以下のデータサイズの通信で使用するバッフ
ァ方式(図16の例ではOSバッファ方式)を図示しな
いノード情報テーブル8に設定する。この閾値と閾値以
下でのデータサイズの通信で使用するバッファ方式との
組み合わせが最適記憶領域に相当する。
の通信に際して、ノード情報テーブル8を参照して、そ
の通信するデータサイズに応じて、OSバッファを使用
するか、ドライババッファを使用するかを決定して互い
にデータの受け渡しを行う。OS3及び通信ドライバ4
においてバッファ方式を決定する処理手順を図17のフ
ローチャートに示す。図17に示すフローチャートの処
理を実行するプログラム(本実施例ではOS3および通
信ドライバ4)が選択部に相当する。
の最も短い(通信速度の最も早い)バッファ方式が選択
されて、通信装置1と他の通信装置1aとの通信がなさ
れる。 (変形例)上記で説明したように、本実施の形態では通
信するデータサイズの閾値をノード情報テーブル8に設
定し、これに基づいて、OS3及び通信ドライバ4にお
いてバッファ方式を決定したが、この決定をOS3(ま
たは通信ドライバ4)が行い、その決定結果を通信ドラ
イバ4(またはOS3)に指示するようにしてよい。
を複数設けるようにしてもよい。また、通信するデータ
サイズから実施の形態1の(式1)に従って、テーブル
のエントリ番号を決定し、テーブルの各エントリに使用
するバッファ方式を指定しておくようにしてもよい。
に基づいてOSバッファ方式とドライババッファ方式と
から最適なバッファ方式を選択して通信する通信装置に
ついて説明したが、本発明の実施はこのようなバッファ
方式そのものには限定されない。要するに本発明は、複
数のバッファ方式(またはバッファ領域)を使用可能な
通信装置において、事前に異なる複数のデータサイズの
データにより各バッファを介したデータの授受を実行し
てその授受時間を測定して、データサイズごとに最適な
バッファ方式を求めておき、通信時のデータサイズに基
づき最適なバッファ方式(またはバッファ領域)を選択
するものであって、バッファ方式そのものには依存しな
い。
ら最適なバッファ方式を選択する例を示したが、実施の
形態1の(式1)から算出されるエントリ番号で示され
るテーブルのエントリに最適なバッファ方式を記載する
方法を採用することにより、3以上のバッファ方式が使
用可能な通信装置においても、本発明を実施できる。 (効果)以上の説明により、本実施の形態に係る発明は
以下の特徴を有する。
り換えて通信をすることが可能な複数の通信装置1の間
において、事前に複数の通信条件の下での条件別最適通
信方式を求め、通信時の通信条件に従い、この条件別最
適通信方式を選択して通信するので、利用可能な通信方
式の中から最適なものを自動的に選択することができ
る。
えて通信をすることが可能な複数の通信装置1の間にお
いて、事前に複数の通信条件の下での条件別最適通信方
式を求める評価エンジン7(性能評価部)と、通信時の
通信条件に従い、この条件別最適通信方式を選択する選
択部9とを備えるので、利用可能な通信方式の中から最
適なものを自動的に選択することができる。
た条件別最適通信方式を記憶するノード情報テーブル8
(記憶する手段)を備え、他の通信装置との通信時に、
この通信装置との通信における前記条件別最適通信方式
が記憶されていない場合に、評価エンジン7(性能評価
部)は、この通信装置との通信における通信性能を測定
して、条件別最適通信方式を求める。その結果、通信装
置1は通信開始前にすべての他の通信装置1aとの通信
性能を測定し、通信時には利用可能な通信方式の中から
最適なものを自動的に選択することができる。
の最大データサイズに制限された転送データを記憶手段
に一時的に記憶して通信する通信方法であって、異なる
割付量を指定して、メモリ割付またはメモリ開放をして
その完了時間を測定し、この割付量の変化に対する完了
時間の変化を求め、この完了時間の変化が所定値以内と
なる割付量の範囲において最大データサイズを決定して
通信するので、メモリ割付に伴う通信速度の低下を抑制
することができる。
の最大データサイズを変更可能な通信装置であって、上
記最大データサイズに制限された転送データを一時的に
記憶するメモリ12(記憶手段)と、割付量を指定して
メモリ12(記憶手段)上の領域を割り付けるメモリ割
付部15及びその領域を開放するメモリ開放部16(記
憶手段の操作部)と、このメモリ割付部15及びメモリ
開放部16によって、異なる割付量を指定して、メモリ
割付またはメモリ開放をしてその完了時間を測定する評
価エンジン7(性能評価部)と、上記割付量の変化に対
する完了時間の変化を求め、この完了時間の変化が所定
値以内となる割付量の範囲において上記最大データサイ
ズを決定する決定部19とを備えるので、メモリ割付に
伴う通信速度の低下を抑制することができる。
了時間または最大データサイズに係る情報は、互いに接
続された複数の通信装置1において交換されるので、上
記決定部19は、互いに接続された複数の通信装置1に
共通に最大データサイズを決定することができる。
7(性能評価部)は、メモリ割付またはメモリ開放の完
了時間を定期的に測定するので、上記決定部19は測定
された完了時間に基づいてデータ転送の単位としての最
大データサイズを定期的に決定することができる。
の送信およびネットワークからのデータの受信を行う通
信ドライバ4(ネットワーク駆動部)と、このネットワ
ーク駆動部との間でデータを授受して通信を制御するO
S3(制御部)と、通信ドライバ4とOS3との間のデ
ータの受け渡しに使用される複数の記憶領域と、この複
数の記憶領域を使用して、ネットワーク駆動部と制御部
との間で異なるデータサイズのデータを受け渡した際の
データの授受時間を測定し、データサイズごとに特定の
記憶領域を使用したデータの授受時間が他の記憶領域を
使用したデータの授受時間を下回る記憶領域としての最
適記憶領域を求めるデーモン20(性能評価部)とを備
え、通信ドライバ4とOS3とは、通信時のデータサイ
ズに従い、上記最適記憶領域を選択するので、通信ドラ
イバ4とOS3とのデータ授受に伴う通信速度の低下を
抑制することができる。
評価部)は、定期的に授受時間を測定するので、通信性
能を定期的にチューニングすることができる。本発明
は、複数の通信方式を切り換えて通信するためのプログ
ラムであって、複数の通信条件の下で上記各通信方式に
よる通信性能を測定し、通信条件ごとに特定の通信方式
による通信性能が他の通信方式による通信性能を上回る
通信方式としての条件別最適通信方式を求め、通信時の
通信条件に従い、条件別最適通信方式を選択して通信す
るプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録したので、このプログラムを通信装置1におけるC
PU11で実行することで通信性能を自動的にチューニ
ングすることができる。
データサイズに制限された転送データを記憶手段に一時
的に記憶して通信するプログラムであって、異なる操作
量により上記記憶手段を操作して各操作の完了時間を測
定し、操作量の変化に対する上記完了時間の変化を求
め、完了時間の変化が所定値以内となる操作量の範囲に
おいて上記最大データサイズを決定して通信するプログ
ラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した
ので、このプログラムを通信装置1におけるCPU11
で実行することで通信性能を自動的にチューニングする
ことができる。
ネットワークに接続された通信装置の間で複数の通信条
件の下で複数の通信方式により通信されて、各々の通信
条件における各々の通信方式による通信性能が評価され
る。その結果、各々の通信条件における最適な通信方式
が求められ、通信時の通信条件に基づいて最適な通信方
式が選択されるので、ネットワークに接続された通信装
置間の通信性能が自動的にチューニングされる。
て通信装置の記憶手段を操作した際の操作の完了時間が
測定され、測定された完了時間に基づいてデータ通信の
最大データサイズが決定されるので、通信性能が自動的
にチューニングされる。
とネットワークを通じたデータの送受信を行うネットワ
ーク駆動部との間のデータの受け渡しにおいて、複数の
記憶領域を使用して複数のデータサイズのデータが受け
渡され、データの授受時間が測定される。その結果、デ
ータサイズことに最適な記憶領域が決定され、データ通
信時のデータサイズに基づいてデータの受け渡しに使用
される最適な記憶領域が選択されるので、通信性能が自
動的にチューニングされる。
的に行われるので、通信性能が定期的にチューニングさ
れる。
構成を示すブロック図
成を示すブロック図
示すフローチャート
を示すフローチャート
示すフローチャート
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
示すフローチャート
Claims (7)
- 【請求項1】複数の通信方式を切り換えて通信する通信
方法であって、 複数の通信条件の下で前記各通信方式による通信性能を
測定し、 前記通信条件ごとに特定の通信方式による通信性能が他
の通信方式による通信性能を上回る通信方式としての条
件別最適通信方式を求め、 通信時の通信条件に従い、前記条件別最適通信方式を選
択して通信する通信方法。 - 【請求項2】複数の通信方式を切り換えて通信する通信
装置であって、 複数の通信条件の下で前記各通信方式による通信性能を
測定し、この測定された通信性能に基づき、前記通信条
件ごとに特定の通信方式による通信性能が他の通信方式
による通信性能を上回る通信方式としての条件別最適通
信方式を求める性能評価部と、 通信時の通信条件に従い、前記条件別最適通信方式を選
択する選択部とを備えた通信装置。 - 【請求項3】データ転送の単位としての最大データサイ
ズに制限された転送データを記憶手段に一時的に記憶し
て通信する通信方法であって、 異なる操作量により前記記憶手段を操作して各操作の完
了時間を測定し、 前記操作量の変化に対する前記完了時間の変化を求め、 前記完了時間の変化が所定値以内となる操作量の範囲に
おいて前記最大データサイズを決定して通信する通信方
法。 - 【請求項4】データ転送の単位としての最大データサイ
ズを変更可能な通信装置であって、 前記最大データサイズに制限された転送データを一時的
に記憶する記憶手段と、 操作量を指定して前記記憶手段を操作することが可能な
記憶手段の操作部と、異なる操作量を指定して前記操作
部により前記記憶手段を操作して各操作の完了時間を測
定する性能評価部と、 前記操作量の変化に対する前記完了時間の変化を求め、
この完了時間の変化が所定値以内となる操作量の範囲に
おいて前記最大データサイズを決定する決定部とを備え
た通信装置。 - 【請求項5】ネットワークへのデータの送信およびネッ
トワークからのデータの受信を行うネットワーク駆動部
と、 前記ネットワーク駆動部との間で前記データを授受して
通信を制御する制御部と、 前記ネットワーク駆動部と前記制御部との間のデータの
受け渡しに使用される複数の記憶領域と、 前記複数の記憶領域を使用して、前記ネットワーク駆動
部と前記制御部との間で異なるデータサイズのデータを
受け渡した際のデータの授受時間を測定し、前記データ
サイズごとに特定の記憶領域を使用したデータの授受時
間が他の記憶領域を使用したデータの授受時間を下回る
記憶領域としての最適記憶領域を求める性能評価部と、 通信時のデータサイズに従い、前記最適記憶領域を選択
する選択部とを備えた通信装置。 - 【請求項6】複数の通信方式を切り換えて通信するため
のプログラムであって、 複数の通信条件の下で前記各通信方式による通信性能を
測定し、 前記通信条件ごとに特定の通信方式による通信性能が他
の通信方式による通信性能を上回る通信方式としての条
件別最適通信方式を求め、 通信時の通信条件に従い、前記条件別最適通信方式を選
択して通信するプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体。 - 【請求項7】データ転送の単位としての最大データサイ
ズに制限された転送データを記憶手段に一時的に記憶し
て通信するプログラムであって、 異なる操作量により前記記憶手段を操作して各操作の完
了時間を測定し、 前記操作量の変化に対する前記完了時間の変化を求め、 前記完了時間の変化が所定値以内となる操作量の範囲に
おいて前記最大データサイズを決定して通信するプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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