JP2001057503A - アンテナ装置およびその製造方法 - Google Patents

アンテナ装置およびその製造方法

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JP2001057503A
JP2001057503A JP2000002985A JP2000002985A JP2001057503A JP 2001057503 A JP2001057503 A JP 2001057503A JP 2000002985 A JP2000002985 A JP 2000002985A JP 2000002985 A JP2000002985 A JP 2000002985A JP 2001057503 A JP2001057503 A JP 2001057503A
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hollow cylindrical
cylindrical portion
resin
communication device
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JP2000002985A
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Kiyoo Heiko
清雄 平工
Makoto Yamaguchi
誠 山口
Kazuhiro Masuyama
和浩 増山
Tetsuya Saito
哲也 斉藤
Atsushi Umezawa
淳 梅澤
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ANTEN KK
NEC Saitama Ltd
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ANTEN KK
NEC Saitama Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化と軽量化を同時に達成したヘリカルア
ンテナ部を有する無線通信機用のアンテナ装置を提供す
る。 【解決手段】 無線通信機本体に収納可能な竿形状のホ
イップアンテナ部4およびホイップアンテナ部4の先端
に配置されたコイル状のヘリカルアンテナ部30からな
る無線通信機用のアンテナ装置であって、ヘリカルアン
テナ部30は、上側端32aが開口するとともにコイル
導体部7内部に円筒状の中空部34が樹脂成形された中
空筒状部32と、中空筒状部32上側端32aの開口部
を塞ぐとともに円筒状の中空部34を密閉する蓋部33
と、中空筒状部32と蓋部33とが分離しないように連
続して形成された被膜により前記両部を被覆する絶縁被
覆部31と、により構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機本体に
より出没可能に支持されたホイップアンテナ部の先端に
コイル状のヘリカルアンテナ部を配置したアンテナ装置
に係わり、特に、小型化および軽量化を図った前記アン
テナ装置の構造および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話装置あるいはパーソナル
・ハンディ・ホン・システム(PHS)のような携帯用
の無線通信機は、ホイップアンテナを装置本体の内外に
出没自在に支持している。また、ホイップアンテナの収
納時におけるアンテナ感度を確保するために、ホイップ
アンテナとは別にヘリカルアンテナが設けられている。
このヘリカルアンテナは、一般に、無線通信機本体に設
けたホイップアンテナの収納口部、あるいは、ホイップ
アンテナ先端部の何れかの位置に設けられる。また、こ
のヘリカルアンテナを無線通信機本体の収納口部に設け
る場合には、無線通信機本体に固定されるが、ホイップ
アンテナ先端部に設ける場合にはホイップアンテナと一
体的に収納あるいは突出する。以下、ヘリカルアンテナ
をホイップアンテナの先端部に設ける場合の従来の構造
について図を用いて説明する。図8(a)は、無線通信
機からホイップアンテナが引き出された状態を示す斜視
図であり、図8(b)は、無線通信機にホイップアンテ
ナが収納された状態を示す斜視図である。図9(a)
は、図8(a)のアンテナ部分のみを拡大するとともに
ヘリカルアンテナ部を示した斜視断面図であり、図9
(b)は図9(a)と異なる従来例のヘリカルアンテナ
部を示した斜視断面図である。まず、図8(a)、図8
(b)、図9(a)、および、図9(b)の従来例に共
通して関係する部分について説明する。図8(a)およ
び(b)の無線通信機1は、携帯電話装置あるいはPH
Sの如き無線通信機である。図8および図9のヘリカル
アンテナ部2は、ホイップアンテナ部4の先端に配置さ
れ、内部にヘリカルアンテナを有する。収納口部3は、
その内部にホイップアンテナ部4を収納するとともにそ
の内部においてヘリカルアンテナ部2またはホイップア
ンテナ部4を内部回路と接続するための後述する給電部
11を有している。各アンテナ部が接続される内部回路
とは、例えば、各アンテナのインピーダンスと後段回路
のインピーダンスを整合させるためのインピーダンスマ
ッチング回路等である。ホイップアンテナ部4は、内部
にホイップアンテナ9を有し保護皮膜10等により覆わ
れている。接点部5は、ヘリカルアンテナ部2を内部回
路と接続するための接点となる。接続部6は、ヘリカル
アンテナ部2とホイップアンテナ部4とを機械的に接続
するジョイント等を備えている。
【0003】図9(a)、(b)のコイル導体部7は、
コイル状に巻かれた導体からなるヘリカルアンテナであ
る。コイル状導体のターン数、コイル外径等の各寸法
は、無線通信機1にて使用される無線周波数(波長)お
よびその周波数の回路特性に基づいて決定される。図9
(a)のホイップアンテナ9は、ホイップアンテナ部4
内の導体により形成された竿形状のアンテナである。ホ
イップアンテナ9の下部に設けられたストッパ13は、
ホイップアンテナ部4を引き出す際に限界以上に引き出
せないように止める止め具であるとともにホイップアン
テナ9と電気的に接続されて給電部11と接触する接点
を有している。給電部11は、無線通信機1の内部回路
とホイップアンテナ9またはコイル導体部7とを接続す
る。例えば、図8(a)の突出状態では、無線通信機1
からホイップアンテナ部4が引き出されているので、コ
イル導体部7すなわちヘリカルアンテナの接点部5は給
電部11と離れており、ホイップアンテナ9の接点であ
るストッパ13のみが給電部11と接触している。従っ
て、図8(a)の状態では、ホイップアンテナ9のみが
無線通信機1の内部回路に接続されて無線送受信用に使
用される。また、図8(b)の収納状態では、無線通信
機1にホイップアンテナ部4が収納され、ヘリカルアン
テナ部2だけがホイップアンテナ部4の収納口部3から
外に突出しており、ヘリカルアンテナの接点部5のみが
給電部11と接触している。従って、図8(b)の状態
では、コイル導体部7すなわちヘリカルアンテナのみが
無線通信機1の内部回路に接続されて無線送受信用に使
用される。
【0004】次に、図9(a)の従来例のみに関係する
部分について説明する。図9(a)のボビン8は、コイ
ル導体部7を支持するための直管である。アンテナケー
ス12は、人体等のアンテナ導体部分へ直接接触や外部
衝撃からコイル導体部7を保護するために覆う樹脂製の
ケースである。図9(a)のヘリカルアンテナ部2で
は、内部が空洞のアンテナケース12をコイル導体部7
の周囲を覆うように設けているので、アンテナケース1
2の内部には空洞があり、また、ボビン8の内部も中空
になっているので、軽量化が可能である。また、アンテ
ナケース12は、コイル導体部7の周囲を覆う必要があ
るため、一般的に上下あるいは左右等に2分割して成形
される。このアンテナケース12を用いてアンテナを製
造する時には、コイル導体部7の周囲に分割されたアン
テナケース12を配置し、その後に分割されたアンテナ
ケース12の接合面を超音波溶着等により接合してヘリ
カルアンテナ部2を形成する。次に、図9(b)の従来
例のみに関係する部分について説明する。図9(b)の
外部筐体22は、コイル導体部7に一体的に樹脂成形さ
れ、人体等がアンテナ導体部分へ直接接触することを防
止したり外部衝撃からコイル導体部7を保護する筐体で
ある。誘電体コア23は、外部筐体22を形成するため
の樹脂成形時にインジェクション等の圧力によりコイル
導体部7が変形することを防ぐために、外周溝24に沿
ってコイル導体部7を支持する円柱状部材である。図9
(b)のヘリカルアンテナ部2は、コイル導体部7を誘
電体コア23とともに樹脂成形して一体化するので、図
9(a)の場合のアンテナケース12よりも樹脂成形部
22を薄くでき、その結果、ヘリカルアンテナ部2の円
筒部直径φyは減少するので、ヘリカルアンテナ部2を
小型化させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(a)のヘリカルアンテナ部2では、上記のように軽量
化が可能であるが、アンテナケース12単体に充分な強
度を持たせる必要があるのでアンテナケース12の厚み
が増大する。その結果、ヘリカルアンテナ部2の円筒部
直径φxも増大せざるをえない。アンテナケース12の
厚みが増大して円筒部直径φxが増大すると、重量も増
大するため、上記空洞部等により軽量化した効果が低減
する。また、アンテナケース12は、その接合面が外部
から超音波溶着等により接合されるため、接合面の外径
部に比べて内径部の溶着が不十分になりやすく、そのた
め接合部が外部衝撃等により剥離しやすいという問題が
ある。また、図9(b)のヘリカルアンテナ部2では、
上記のように小型化が可能であるが、インジェクション
モールド等の樹脂成形により内部に樹脂が充填されるた
め、重量が増大するという問題がある。また、仮に、図
9(a)のコイル導体部7およびボビン8に対して、図
9(b)のようにインジェクションモールドにより樹脂
成形する場合を考えると、ボビン8内の中空部分にも樹
脂材料が充填されてしまうことから軽量化が不可能にな
るという問題がある。さらに、この場合には、インジェ
クションモールド時に溶融樹脂材料を噴出する圧力によ
りコイル導体部7が変形してしまうことから、ヘリカル
アンテナの電気特性が変わってしまうという問題があ
る。本発明の課題は、前記のような従来技術の問題を解
決し、小型化と軽量化を同時に達成したヘリカルアンテ
ナ部を有する無線通信機用のアンテナ装置を提供するこ
とにあり、さらに、そのアンテナ装置をヘリカルアンテ
ナを変形させずに製造する製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の本発明のアンテナ装置は、無線
通信機本体の内外に出没可能に支持されたホイップアン
テナ部と、該ホイップアンテナ部の先端に配置されたヘ
リカルアンテナ部と、からなる無線通信機用のアンテナ
装置であって、前記ヘリカルアンテナ部は、コイル状導
体と、該コイル状導体を側壁の肉厚内に埋設一体化した
上側端が開口した樹脂製の中空筒状部と、前記中空筒状
部の上端側の開口部を密閉する蓋部と、前記中空筒状部
と前記蓋部の外面ほぼ全体に被覆一体化された絶縁被覆
部と、により構成されることを特徴とし、ヘリカルアン
テナの内部が中空になるように樹脂成形した後、蓋部に
より前記中空部を密閉し、さらに絶縁被覆部により覆う
ようにしてヘリカルアンテナ部を形成する。請求項2の
本発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前
記中空筒状部は下側端も開口していることを特徴とし、
該下側端の開口は、無線通信機本体の内部回路と接続す
るための接点部により閉じられる。請求項3の本発明
は、請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
前記コイル状導体は、前記中空筒状部に設けられた螺旋
状の溝を埋めるように導電材料を付加して形成されるこ
とを特徴とし、中空筒状部に設けられた螺旋状の溝に埋
められた導電材料がコイル状導体を形成する。請求項4
の本発明は、請求項1〜3に記載のアンテナ装置におい
て、前記絶縁被覆部および蓋部は、前記中空筒状部を形
成する樹脂材料と同一の樹脂材料により構成されている
ことを特徴とし、中空筒状部と絶縁被覆部を同一樹脂材
料により成形して一体化する。請求項5の本発明は、請
求項1〜4に記載のアンテナ装置において、前記中空筒
状部の外径は、前記コイル状導体の外径と同一であるこ
とを特徴とし、中空筒状部を樹脂成形する際に、その外
径を前記コイル状導体の外径と同一になるように樹脂成
形する。請求項6の本発明は、請求項1〜5に記載のア
ンテナ装置において、前記無線通信機本体の内部回路と
接続するための接点部と前記ホイップアンテナ部が接続
部により分離していることを特徴とし、接続部を成形す
る際に絶縁されるように樹脂成形される。
【0007】請求項7の本発明は、請求項1〜5に記載
のアンテナ装置において、前記無線通信機本体の内部回
路と接続するための接点部と前記ホイップアンテナ部が
接することを特徴とし、接点部とホイップアンテナが導
通するように形成される。請求項8の本発明は、請求項
1〜5に記載のアンテナ装置において、前記無線通信機
本体の内部回路と接続するための接点部に前記ホイップ
アンテナ部が挿入され、絶縁体を介して接続されること
を特徴とする。請求項9の本発明は、無線通信機本体の
外に出没可能に支持されたホイップアンテナ部の先端
に、コイル状導体を備えたヘリカルアンテナ部を有した
アンテナ装置の製造方法であって、前記ホイップアンテ
ナ部の先端にコイル状導体の一端を同軸状に固定する工
程と、金型を用いてコイル状導体を側壁の肉厚内に埋設
するように樹脂製の中空筒状部をコイル状導体に一体成
形する工程と、前記中空筒状部の上端開口に蓋部を密閉
する工程と、前記中空筒状部と前記蓋部の外面ほぼ全体
を樹脂被覆する被覆部形成工程とを有することを特徴と
し、ヘリカルアンテナ部の内部を中空の円筒状に樹脂成
形し、蓋部を用いて開口を塞いで中空を密閉し、円筒状
部および蓋部を被膜にて覆う。請求項10の本発明は、
無線通信機本体の内外に出没可能に支持されたホイップ
アンテナ部の先端に、コイル状導体を備えたヘリカルア
ンテナ部を有したアンテナ装置の製造方法であって、前
記ホイップアンテナ部の先端に、金型を用いて螺旋状の
溝を有する樹脂製の中空筒状部を成形する工程と、前記
中空筒状部の螺旋状の溝に導電材料を付加してコイル状
導体を形成する工程と、前記中空筒状部の上端開口に蓋
部を密閉する工程と、前記中空筒状部と前記蓋部の外面
ほぼ全体を樹脂被覆する被覆部形成工程とを有すること
を特徴とし、螺旋状の溝を有する脂製の中空筒状部を樹
脂成形してから導電材料によりコイル状導体を形成し、
蓋部を用いて開口を塞いで中空を密閉し、円筒状部およ
び蓋部を被膜にて覆う。請求項11の本発明は、請求項
9または11に記載のアンテナ装置の製造方法におい
て、前記絶縁被覆部および蓋部は、前記中空筒状部を樹
脂成形した樹脂材料と同一の樹脂材料であることを特徴
とし、中空筒状部と前記絶縁被覆部を同一樹脂材料によ
り成形して一体化する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1(a)は、本発明の第1の
実施形態のアンテナ装置の斜視断面図であり、図1
(b)は、図1(a)のアンテナ装置を線分A−A’に
より切断した断面図である。尚、図1(a)、(b)に
おいて、図6及び図7に示した従来のアンテナ装置と同
じ機能の部分については同じ符号を付す。図1(a)、
(b)に示す様に、本実施形態のヘリカルアンテナ部3
0は、ホイップアンテナ部4の先端に配置される。ヘリ
カルアンテナ部30は、上端32aの開口部32bから
連続する中空部34を内部に形成するとともにコイル導
体部(コイル状導体)7を側壁の肉厚内に埋設して一体
的に樹脂成形された中空筒状部32と、開口部32bを
塞ぐことにより中空部34を密閉する蓋部33と、中空
筒状部32と蓋部33とが分離しないように前記中空筒
状部32と蓋部33の外面全体を被覆する絶縁被覆部3
1と、により構成されている。コイル導体部7は、コイ
ル状に巻かれた導体からなるアンテナであり、コイル導
体部7におけるコイル状導体のターン数、円筒状の直径
等の各寸法は、無線通信機1にて使用される無線周波数
(波長)およびその周波数の回路特性に基づいて決定さ
れる。コイル導体部7の下部7bは、接点部5の上部5
aに巻き付けられて電気的に接続されている。従って、
ホイップアンテナ部4が無線通信機1の本体に収納され
て図6(b)に示した如き状態になると、ヘリカルアン
テナ部30の接点部5は給電部11と接触して内部回路
に接続される。
【0009】ホイップアンテナ部4は、内部にホイップ
アンテナ9を有し保護皮膜10等により覆われている。
ホイップアンテナ9は、ニッケル−チタン合金等の導体
により形成された竿形状のアンテナである。保護被膜1
0は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂
皮膜である。接続部6は、ヘリカルアンテナ部30とホ
イップアンテナ部4とを接続するためのポリアミド樹脂
等により形成されたジョイント等からなる。また、本実
施形態では、絶縁被覆部31および蓋部33を中空筒状
部32を形成した樹脂材料と同一の樹脂材料を用いてイ
ンジェクションモールドにより形成することにより、中
空筒状部32と絶縁被覆部31とを一体化させて、薄い
肉厚の絶縁被覆部31であっても充分な強度を得られる
ようにしている。本実施形態にて中空筒状部32、絶縁
被覆部31および蓋部33に用いた樹脂材料は、ABS
樹脂である。ここで、本実施形態の中空部34を有する
ヘリカルアンテナ部30と、樹脂材料をコイル導体部7
中に充填した従来のヘリカルアンテナ部2(図9
(b))との重量の比較を行う。なお、ヘリカルアンテ
ナ部30とヘリカルアンテナ部2との外径および高さ寸
法は同寸法とする。ヘリカルアンテナ部30あるいは2
の外径(D)を7.8mmとし、高さ(L)を15mm
とする。コイル導体部7の外径(d1)を5.6mmと
し、本実施形態の中空部34の直径(d2)を3.8m
mとする。ヘリカルアンテナ部30あるいは2の体積
は、数式:πr2・Lにより求められる。ここで、本実
施形態では、上記のようにπ:円周率=3.14、r=
D/2:半径=3.9mm=0.39cm、L:高さ=
15mm=0.15cmである。従って、上記数式に本
実施形態の数値を代入して演算すると、ヘリカルアンテ
ナ部30あるいは2の体積(πr2・L)は、0.71
6cm3となる。また、同式を用いて中空部34の体積
を演算すると、0.170cm3となる。
【0010】ここで、樹脂材料がABSである場合に
は、ABSの比重は1.05であるので、従来の中空部
34のないヘリカルアンテナ部2の重量は、0.716
×1.05=0.752(g)となる。一方、本実施形
態の中空部34のあるヘリカルアンテナ部30の重量
は、(0.716−0.170)×1.05=0.57
3(g)となる。従って、従来のヘリカルアンテナ部2
と比較して本実施形態のヘリカルアンテナ部30では、
約24%の軽量化が達成できることになる。携帯電話や
PHSは、メーカー各社間で1g単位での軽量化を競っ
ていることから、アンテナ部分のみで24%の軽量化で
きることは他社との差別化を図る上で大きなメリットと
なる。また、中空筒状部32の外径d1は、コイル導体
部7のコイル外径φLと同一になるように樹脂成形され
ている。コイル導体部7のコイル外径φLは、無線送受
信に使用される周波数およびその周波数の回路特性に基
づいて寸法が決定されているので、コイル外径φLを小
さくすることは困難である。従って、上記のように、中
空筒状部32の外径d1をコイル導体部7のコイル外径
φLと同一になるように樹脂成形し、絶縁被覆部31を
薄肉化させることにより、コイル外径φLから増加する
ヘリカルアンテナ部30の外径寸法φzを最小限に抑え
ることができる。このことから、ヘリカルアンテナ部3
0の小型化が可能になり、さらに上記したように内部に
中空部34が設けられることにより軽量化が可能にな
る。なお、ここでは、コイル導体部7の直径と中空筒状
と接続される部分7bの直径が異なるが、中空筒状の接
点部5の上部5aの直径を大きくして、その外形をコイ
ル導体部7の内径と同等に設定し、コイル導体部7の下
端縁7bの内径が他のコイル導体部7の内径と同一なる
ようにしてもかまわない。
【0011】次に本実施形態のアンテナ装置の製造方法
について説明する。図2(a)〜(f)は、本発明の第
1の実施形態のアンテナ装置におけるヘリカルアンテナ
部の製造方法を工程順に示した図である。図2(a)
は、ホイップアンテナ部4の先端に接続部6および接点
部5が一体化された組立部品の接点部5の上部5aに、
コイル状のコイル導体部7の下部7bを取付ける工程を
示す。図2(b)は、接点部5の上部5aにコイル導体
部7の下部7bを取付け、インジェクションモールドに
より成形する前の工程を示し、金型51をコイル導体部
7に被せた状態で金型51内に樹脂材料を充填する。図
2(c)は、金型51を用いて中空筒状部32を樹脂成
形する工程を示す。金型51は、インジェクションモー
ルドにより樹脂材料を噴出する際に樹脂圧力によって、
少なくともコイル外径が拡張して変形することを抑制す
るとともに、ヘリカルアンテナの上端32a側を開口部
32bとして中空筒状部32の内部に中空部34を成形
する形状である。図2(d)は、中空筒状部32の開口
部32bに、蓋部33の嵌合部33aを挿入する工程を
示す。蓋部33の嵌合部33aを開口部32bに合わせ
て蓋部33の上部33bを上から押して挿入し、開口部
32bを塞ぐとともに中空部34を密閉する。なお、蓋
部33の嵌合部33aは、中空筒状部32の開口部32
bの内径に嵌合するように成形される。図2(e)は、
金型52を用いて絶縁被覆部31を樹脂成形する工程を
示す。中空筒状部32および蓋部33の外面全体を連続
した被膜の絶縁被覆部31にて覆うことにより、中空筒
状部32および蓋部33を一体化させるようすを示して
いる。本実施形態では、連続した被膜の絶縁被覆部31
は、中空筒状部32を樹脂成形した樹脂材料と同一の樹
脂材料を用いて樹脂成形により形成しているので、中空
筒状部32と絶縁被覆部31とが一体化しており、絶縁
被覆部31の肉厚が薄くても充分な強度が得られるよう
になっている。図2(f)は、絶縁被覆部31が樹脂成
形されてヘリカルアンテナ部30が完成した工程を示し
ている。このようにヘリカルアンテナ部30を製造する
ことにより、小型化と軽量化を同時に達成したヘリカル
アンテナ部を有するアンテナ装置をヘリカルアンテナを
変形させずに製造する製造方法を提供することができ
る。
【0012】図3(a)は、本発明の第2の実施形態の
アンテナ装置を一部透過図とした斜視図であり、図3
(b)は、図3(a)のアンテナ装置を線分B−B’に
より切断した断面図である。本実施形態が第1の実施形
態と異なる点は、中空筒状部32の下側端32cがリン
グ状のシンプルな開口形状になる点である。中空筒状部
32の下側単32cの形状を開口形状にすることによ
り、中空筒状部32は、上端と下端が開口したシンプル
な筒形状になるため、成形等が容易になり製造する際の
効率を良くすることができる。なお、本実施形態の製造
方法は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略
する。図4(a)は、本発明の第3の実施形態のアンテ
ナ装置を一部透過図とした斜視図であり、図4(b)
は、図4(a)のアンテナ装置を線分C−C’により切
断した断面図である。本実施形態が第1の実施形態及び
第2の実施形態と異なる点は、ヘリカルアンテナのコイ
ル導体部70を中空筒状部32の外周面に設けられた螺
旋状の溝60を導電材料71により埋めることにより形
成している点である。このように、中空筒状部32を成
形した後に、中空筒状部32の外周面に設けた螺旋状の
溝60内に導電材料71を埋め込んでコイル導体部70
を形成することにより、第1の実施形態或いは第2の実
施形態のように中空筒状部32内に金属のコイル導体部
7を予め埋設した状態で成形しないので、成形時におけ
る金属の熱膨張や圧力による金属の変形を考慮する必要
が無くなり、中空筒状部32或いはコイル導体部70等
の製造が容易になる。なお、ここでは中空筒状部32が
上端、下端が開口した形状となっているが、下端をふさ
いでもかまわない。
【0013】図5(a)〜(g)は、本発明の第3の実
施形態のアンテナ装置におけるヘリカルアンテナ部の製
造方法を段階毎に示した側面図である。本実施形態の製
造方法が第1の実施形態と異なる点は、図5(a)〜図
5(d)までであり、それ以降の図5(e)〜図5
(g)は、図1(d)〜図1(f)に示した第1の実施
形態と同様である。従って、以下の説明は、図5(a)
〜図5(d)についてのみ行う。図5(a)は、金型5
1a〜cを用いて中空筒状部32を樹脂成形する工程を
示す。第1の実施形態の金型51とは異なり、本実施形
態の金型51a、51bには、中空筒状部32の外周面
に螺旋状の溝60を形成するための螺旋状の溝51dが
設けられている。接点部5の上部5aの側周面に、イン
ジェクションモールドにより中空筒状部32を成形する
工程を示し、金型51a、51b、51cを接点部5の
上部5aに被せた状態で金型51内に樹脂材料を充填す
る。図5(b)は、接点部5の上部5aの上に中空筒状
部32を成形した後で金型51a、51b、51cを外
した状態を示している。図5(c)は、中空筒状部32
の螺旋状の溝60を埋めるように導電材料71を尽かし
た状態を示している。この導電材料71は、例えば、蒸
着、スパッタリング等により付加しても良いし、導電性
の液体又はペーストを塗る処理により付加しても良い。
図5(d)は、中空筒状部32の螺旋状の溝60からは
み出した導電材料71を研削等により削除し、コイル導
体部70を形成している。以下の工程は、図1(d)〜
図1(f)に示した第1の実施形態と同様である。この
ようにヘリカルアンテナ部30を製造することにより、
第1の実施形態と同様に、小型化と軽量化を同時に達成
したヘリカルアンテナ部を有するアンテナ装置の製造方
法を提供することができる。ところで、上記第1から第
3の実施形態では、ヘリカルアンテナ部30の接点部5
とホイップアンテナ9とは分離した構造とした。しか
し、本発明は、ヘリカルアンテナ部30の接点部5とホ
イップアンテナ9とが電気的に接続された構造であって
も良い。
【0014】図6(a)は、本発明の第4の実施形態の
アンテナ装置の斜視断面図であり、図6(b)は、図6
(a)のアンテナ装置を線分D−D’により切断した断
面図である。図6に示した第4の実施形態は、図1の第
1の実施形態におけるホイップアンテナ部4内のホイッ
プアンテナ9と接点部5とを電気的に導通するために、
ホイップアンテナ9の先端部9aが接点部5の下端部5
bと接続したものである。第4の実施形態のその他の点
については、第1の実施形態と同様である。また、図7
(a)は、本発明の第5の実施形態のアンテナ装置の斜
視断面図であり、図7(b)は、図7(a)のアンテナ
装置を線分E−E’により切断した断面図である。図7
に示した第5の実施形態は、図1の第1の実施形態にお
けるホイップアンテナ部4内のホイップアンテナ9と接
点部5とを直流的には絶縁しつつも高周波的には導通す
るために、接点部5の下端部5bは除去して開口部5c
とすると共にホイップアンテナ9の先端部9aを接点部
5の内部まで延伸させ、さらに、接点部5とホイップア
ンテナ9の先端部9aとを絶縁体13を介して接続した
ものである。第5の実施形態のその他の点については、
第1の実施形態と同様である。本発明は、上記の第4の
実施形態或いは第5の実施形態のように、ホイップアン
テナ9とヘリカルアンテナの接点部5とが電気的に接続
されている場合或いは高周波的に導通している場合であ
っても適用可能であり、小型化と軽量化を同時に達成す
ることができる。なお、上記各実施形態では、蓋部33
および絶縁被覆部31を中空筒状部32と同一の樹脂材
料を用いて形成したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば、蓋部33および絶縁被覆部31を形成
するための樹脂材料と、中空筒状部32を構成する樹脂
材料とを異なる材料としても良い。また、上記各実施形
態では、絶縁被覆部31は、インジェクションモールド
により樹脂成形したが、例えば、樹脂製の塗膜材料等を
塗布したり、熱収縮チューブ等により絶縁被覆部31を
形成するようにしても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、ヘリカルアンテナの内部が中空になるように樹
脂成形した後、蓋部により前記中空部を密閉し、さらに
絶縁被覆部により覆うので、小型化と軽量化を同時に達
成したヘリカルアンテナ部を有するアンテナ装置を提供
することができる。また、請求項2記載の発明では、中
空筒状部の下側端が開口し、その開口部が接点部により
閉じられる構造であるので、中空筒状部の形状がシンプ
ルになり、製造する際の効率を良くすることができる。
また、請求項3記載の発明では、中空筒状部に設けられ
た螺旋状の溝を導電材料により埋めることによりコイル
状導体を形成するので、中空筒状部及びコイル状導体の
製造が容易になる。また、請求項4記載の発明では、中
空筒状部と前記絶縁被覆部が同一樹脂材料により成形さ
れて一体化し、各部の樹脂材料が別個である場合よりも
強度が増加するので、絶縁被覆部を薄くすることがで
き、従って、ヘリカルアンテナ部の小型化と軽量化を一
層進めたアンテナ装置を提供することができる。また、
請求項5記載の発明では、中空筒状部の円筒状部分の外
径が前記コイル状導体の外径と同一であるので、ヘリカ
ルアンテナ部の小型化と軽量化を一層進めたアンテナ装
置を提供することができる。また、請求項6記載の発明
では、前記無線通信機本体の内部回路と接続するための
接点部と前記ホイップアンテナ部が接続部により分離す
るように、接続部を成形する際に樹脂成形できるので、
ヘリカルアンテナ部の小型化と軽量化に加えて製造しや
すくできる。また、請求項7記載の発明では、無線通信
機本体の内部回路と接続するための接点部とホイップア
ンテナ部が接しており、接点部とホイップアンテナが導
通するように一体形成できるので、部材を減らしコスト
ダウンできる。また、請求項8記載の発明では、無線通
信機本体の内部回路と接続するための接点部にホイップ
アンテナ部が挿入され、絶縁体を介して高周波的に導通
できるので、ヘリカルアンテナ部の小型化と軽量化に加
えて製造しやすくできる。また、請求項9記載の発明で
は、ヘリカルアンテナ部の内部を中空の円筒状に樹脂成
形し、蓋部を用いて開口を塞いで中空を密閉し、円筒状
部および蓋部を被膜にて覆うので、小型化と軽量化を同
時に達成したヘリカルアンテナ部を有するアンテナ装置
をヘリカルアンテナを変形させずに製造する製造方法を
提供することができる。また、請求項10、11記載の
発明では、中空筒状部と前記絶縁被覆部が同一樹脂材料
により成形されて一体化し、各部の樹脂材料が別個であ
る場合よりも強度が増加することから絶縁被覆部を薄く
でき、従って、ヘリカルアンテナ部の小型化と軽量化を
一層進めたアンテナ装置の製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施形態のアンテナ
装置の一部透過図とした斜視図であり、(b)は、
(a)のアンテナ装置を線分A−A’により切断した断
面図である。
【図2】(a)〜(f)は、本発明の第1の実施形態の
アンテナ装置におけるヘリカルアンテナ部の製造方法を
段階毎に示した側面図である。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施形態のアンテナ
装置の一部透過図とした斜視図であり、(b)は、
(a)のアンテナ装置を線分B−B’により切断した断
面図である。
【図4】(a)は、本発明の第3の実施形態のアンテナ
装置の一部透過図とした斜視図であり、(b)は、
(a)のアンテナ装置を線分C−C’により切断した断
面図である。
【図5】(a)〜(g)は、本発明の第3の実施形態の
アンテナ装置におけるヘリカルアンテナ部の製造方法を
段階毎に示した側面図である。
【図6】(a)は、本発明の第4の実施形態のアンテナ
装置の一部透過図とした斜視図であり、(b)は、
(a)のアンテナ装置を線分D−D’により切断した断
面図である。
【図7】(a)は、本発明の第5の実施形態のアンテナ
装置の一部透過図とした斜視図であり、(b)は、
(a)のアンテナ装置を線分E−E’により切断した断
面図である。
【図8】(a)および(b)は、無線通信機における従
来のアンテナ装置の使用状態を示す斜視図である。
【図9】(a)および(b)は、従来のアンテナ装置の
一部透過図とした斜視図である。
【符号の説明】
1・・・無線通信機 、2、30・・・ヘリカルアンテ
ナ部、3・・・収納口部、4・・・ホイップアンテナ
部、5・・・接点部、5a・・・接点部上部、5b・・
・接点部下部、6・・・接続部、7、70・・・コイル
導体部、7b、70b・・・下端縁(ヘリカルアンテナ
接続部)、8・・・ボビン、9・・・ホイップアンテ
ナ、9a・・・ホイップアンテナ上部、10・・・ ス
トッパ、11・・・接続部、12・・・アンテナケー
ス、13…絶縁体、22・・・外部筐体 、23・・・
誘電体コア、24・・・溝、31・・・絶縁被覆部、3
2・・・中空筒状部、32a・・・中空筒状部上部、3
2b・・・中空筒状部開口部、32c・・・中空筒状部
下部、33・・・蓋部、33a・・・蓋部上部、33b
・・・蓋部嵌合部、34・・・中空部、60・・・螺旋
状の溝
フロントページの続き (72)発明者 山口 誠 東京都調布市上石原3丁目50番1 アンテ ン株式会社内 (72)発明者 増山 和浩 東京都調布市上石原3丁目50番1 アンテ ン株式会社内 (72)発明者 斉藤 哲也 埼玉県児玉郡神川町大字元原字豊原300番 18 埼玉日本電気株式会社内 (72)発明者 梅澤 淳 埼玉県児玉郡神川町大字元原字豊原300番 18 埼玉日本電気株式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA07 AA19 AB06 AB12 FA11 FA12 FD01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信機本体の内外に出没可能に支持
    されたホイップアンテナ部と、該ホイップアンテナ部の
    先端に配置されたヘリカルアンテナ部と、からなる無線
    通信機用のアンテナ装置であって、 前記ヘリカルアンテナ部は、コイル状導体と、該コイル
    状導体を側壁の肉厚内に埋設一体化した上側端が開口し
    た樹脂製の中空筒状部と、 前記中空筒状部の上端側の開口部を密閉する蓋部と、 前記中空筒状部と前記蓋部の外面ほぼ全体に被覆一体化
    された絶縁被覆部と、 により構成されることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記中空筒状部は下側端も開口し、該下
    側端の開口は、無線通信機本体の内部回路とを接続する
    ための接点部により閉じられることを特徴とする請求項
    1に記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記コイル状導体は、前記中空筒状部に
    設けられた螺旋状の溝を埋めるように導電材料を付加し
    て形成されることを特徴とする請求項1または2に記載
    のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁被覆部および蓋部は、前記中空
    筒状部を形成する樹脂材料と同一の樹脂材料により構成
    されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記中空筒状部の外形は、前記コイル状
    導体の外形と同一であることを特徴とする請求項1〜4
    の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記無線通信機本体の内部回路と接続す
    るための接点部と前記ホイップアンテナ部が接続部によ
    り分離していることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    1項に記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記無線通信機本体の内部回路と接続す
    るための接点部と前記ホイップアンテナ部が接すること
    により導通することを特徴とする請求項1〜5の何れか
    1項に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】 前記無線通信機本体の内部回路と接続す
    るための接点部に前記ホイップアンテナ部が挿入され、
    絶縁体を介して接続されていることを特徴とする請求項
    1〜5の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 無線通信機本体の内外に出没可能に支持
    されたホイップアンテナ部の先端に、コイル状導体を備
    えたヘリカルアンテナ部を有したアンテナ装置の製造方
    法であって、 前記ホイップアンテナ部の先端にコイル状導体の一端を
    同軸状に固定する工程と、 金型を用いてコイル状導体を側壁の肉厚内に埋設するよ
    うに樹脂製の中空筒状部をコイル状導体に一体成形する
    工程と、 前記中空筒状部の上端開口に蓋部を密閉する工程と、 前記中空筒状部と前記蓋部の外面ほぼ全体を樹脂被覆す
    る被覆部形成工程とを有することを特徴とするアンテナ
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 無線通信機本体の内外に出没可能に支
    持されたホイップアンテナ部の先端に、コイル状導体を
    備えたヘリカルアンテナ部を有したアンテナ装置の製造
    方法であって、 前記ホイップアンテナ部の先端に、金型を用いて螺旋状
    の溝を有する樹脂製の中空筒状部を成形する工程と、 前記中空筒状部の螺旋状の溝に導電材料を付加してコイ
    ル状導体を形成する工程と、 前記中空筒状部の上端開口に蓋部を密閉する工程と、 前記中空筒状部と前記蓋部の外面ほぼ全体を樹脂被覆す
    る被覆部形成工程とを有することを特徴とするアンテナ
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記絶縁被覆部および蓋部は、前記中
    空筒状部を樹脂成形した樹脂材料と同一の樹脂材料であ
    ることを特徴とする請求項9または10に記載のアンテ
    ナ装置の製造方法。
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