JP2001057326A - 位置計測方法、位置計測装置および露光装置並びに露光方法 - Google Patents

位置計測方法、位置計測装置および露光装置並びに露光方法

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JP2001057326A
JP2001057326A JP11230911A JP23091199A JP2001057326A JP 2001057326 A JP2001057326 A JP 2001057326A JP 11230911 A JP11230911 A JP 11230911A JP 23091199 A JP23091199 A JP 23091199A JP 2001057326 A JP2001057326 A JP 2001057326A
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Shinichi Nakajima
伸一 中島
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動やドリフトの影響を排除して、被計測物
体の位置を高精度に計測する。 【解決手段】 被計測物体26の像と指標24の像とを
用いて被計測物体26の位置を計測する位置計測方法で
あって、一体的に構成した撮像部31により、被計測物
体26の像信号と指標24の像信号とを分離し、分離し
た信号をそれぞれ個別に受像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示素子等の製造工程において、フォトマスクのパター
ン像を感光基板上に投影露光する露光装置および露光方
法、そして露光された位置や上記フォトマスクの描画精
度を計測する位置計測方法並びに位置計測装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子の製造にあた
っては、露光装置を用いてフォトマスクやレチクル(以
下、レチクルという)に形成された微細なパターンの像
をフォトレジスト等の感光剤を塗布した半導体ウェハや
ガラスプレート等の感光基板(以下、ウェハという)上
に投影露光することが行われている。レチクルのパター
ンは、例えば、ステップ・アンド・リピート方式の露光
装置を用い、レチクルとウェハとを高精度に位置合わせ
(アライメント)して、ウェハ上に既に形成されている
パターンに重ね合わせて投影露光される。このアライメ
ントに精度に対する要求は、パターンの微細化と共に厳
しくなってきており、アライメントには、様々な工夫が
なされている。
【0003】レチクルのアライメントには露光光を用い
るものが一般的である。この種のアライメント方式とし
ては、露光光をレチクル上に描画されたアライメントマ
ークに照射し、CCDカメラなどで撮像したアライメン
トマークの画像データを画像処理してマーク位置を計測
するVRA(Visual Reticle Alig
nment)方式などが知られている。
【0004】ウェハのアライメント方式としては、特開
昭60−130742号に示されるような、レーザ光を
ウェハ上のドット列状のアライメントマークに照射し、
そのマークにより回折または散乱された光を用いてマー
ク位置を検出するLSA(Laser Step Al
ignment)方式、特開平4−65603号に示さ
れるような、ハロゲンランプ等を光源とする波長帯域幅
の広い光で照明し、CCDカメラなどで撮像したアライ
メントマークの画像データを画像処理してマーク位置を
計測するFIA(Field Image Align
ment)方式、あるいは特開昭61−208220号
や特開昭61−215905号に示されるような、ウェ
ハ上の回折格子状のアライメントマークにピッチ方向に
対照的に傾斜した2つのコヒーレントビームを照射し、
発生した2つの回折光を干渉させ、その位相からアライ
メントマークの位置を計測するLIA(Laser I
nterferometric Alignment)
方式等がある。
【0005】これらの光学式アライメントにおいては、
まずレチクル上のアライメントマークを検出、処理し、
位置座標を計測する。次に、ウェハ上のアライメントマ
ークを検出、処理し、位置座標を計測することで、重ね
合わされるショットの位置を求める。それらの結果を基
に、ショット位置にレチクルのパターン像が重なるよう
に、ウェハをウェハステージによって移動させてレチク
ルのパターン像を投影露光する。
【0006】ところで、上記のFIA方式の計測では、
従来、複数の光学素子により、CCDカメラ等の撮像部
とウェハとの間にウェハの表面と共役になる面を形成
し、この共役面に指標を配置することで、ウェハ上の被
計測物体であるアライメントマークと指標との相対位置
ずれ量を計測し、計測した位置ずれ量を用いてウェハの
アライメントを行っていた。
【0007】ところが、この場合、一つの画像内に指標
とアライメントマークが存在することになるので視野が
狭くなるとともに、ゲイン調整に制限ができ、アライメ
ント時の照明条件によってはアライメントマークをほと
んど検出できないという問題があった。加えて、指標と
アライメントマークとが離間しているので、どちらか一
方の近傍のみでゆらぎ等が発生すると正確な位置ずれ量
を計測できないという問題があった。
【0008】そこで、上記の不都合を解消する手段とし
て、図6に示すような位置計測装置が用いられている。
この図に示す位置計測装置21は、コンデンス光学系等
の光学素子22内にハーフミラー23および指標24が
設けられるとともに、このハーフミラー23を介してウ
ェハ(基板)Wに向けて白色光等の可視光を照射するハ
ロゲンランプ等の光源25a、および指標24へ向けて
赤外光を照射するLED等の光源25b(図6では一つ
のみ図示)が設けられるものである。なお、指標24
は、赤外光の光路内の像面に配置されている。
【0009】そして、赤外光で照射された指標24の像
信号と、可視光で照射されたウェハW上のアライメント
マーク(被計測物体)26の像信号とは、リレーレンズ
等の光学素子27を通過して、光を波長分離するダイク
ロイックミラー(分離部)28に入射する。ダイクロイ
ックミラー28は、可視光を反射し、且つ赤外光を透過
するため、図7(a)に示す指標24の像信号は指標用
CCDカメラ29で受像され、図7(b)に示すアライ
メントマーク26の像信号はマーク用CCDカメラ30
で受像される。各CCDカメラ29、30の位置は予め
求められているので、CCDカメラ29、30で受像し
た像信号に所定の演算処理を施すことで、両像信号の位
置関係、すなわち、指標24とアライメントマーク26
との相対位置ずれ量を計測することができる。
【0010】この位置計測装置21では、指標24を光
路内に設けているので、CCDカメラ29、30や光学
系の振動などが精度に影響を与えることを防ぐことがで
き、また指標24とアライメントマーク26の像信号を
波長分離しているので、各CCDカメラ29、30では
視野の確保、ゲイン設定の自由度が向上している。そし
て、指標24とアライメントマーク26とが接近して配
置されており、ゆらぎ等が発生しても双方に同様に影響
を与えるため、双方の相対位置関係の誤差が少ない状態
で計測可能である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の位置計測方法、位置計測装置および露光
装置並びに露光方法には、以下のような問題が存在す
る。指標24の像信号とアライメントマーク26の像信
号とを波長分離しているため、CCDカメラ等の撮像手
段が複数必要になり、コストアップや設置スペースの増
大になってしまう。また、撮像手段を複数設けることに
より、波長分離後(ダイクロイックミラー28と各カメ
ラ29、30との間)の光路毎にカメラ振動やドリフト
が発生する可能性がある。この場合、一方のCCDカメ
ラにのみカメラ振動やドリフトが発生すると、指標24
とアライメントマーク26との相対位置ずれ量を正確に
計測できないことになり、位置決め精度および露光精度
に影響を及ぼす虞があった。
【0012】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、振動やドリフトの影響を排除して、被計測
物体の位置を高精度に計測できる位置計測方法、位置計
測装置、および計測された被計測物体に基づいてマスク
のパターンを基板に露光する露光装置並びに露光方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図5に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の位置計測
方法は、被計測物体(26)の像と指標(24)の像と
を用いて被計測物体(26)の位置を計測する位置計測
方法であって、一体的に構成した撮像部(31)によ
り、被計測物体(26)の像信号と指標(24)の像信
号とを分離し、分離した信号をそれぞれ個別に受像する
ことを特徴とするものである。
【0014】従って、本発明の位置計測方法では、被計
測物体(26)の像信号と指標(24)の像信号とを分
離し、分離した信号をそれぞれ個別に受像する撮像部
(31)が一体的に構成されているので、信号を分離し
た後、受像するまでの信号路の距離を短くできる。その
ため、振動やドリフトが発生しても双方が受ける影響の
差を低減することが可能になり、受像した像信号に含ま
れる誤差を相殺することができる。
【0015】また、本発明の露光方法は、マスク(R)
のパターンを基板(W)に露光する露光方法において、
マスク(R)と基板(W)との少なくともどちらか一方
の位置を、請求項1から6のいずれか一項に記載の位置
計測方法により計測することを特徴とするものである。
【0016】従って、本発明の露光方法では、振動やド
リフトが発生してもマスク(R)と基板(W)との少な
くともどちらか一方の位置を高精度に計測することが可
能になる。そのため、マスク(R)と基板(W)との少
なくともどちらか一方を高精度に位置決めすることが可
能になり、マスク(R)のパターンを基板に高精度に露
光することができる。特に、基板(W)に露光された前
層のパターンの位置を計測し、この計測結果に基づいて
基板(W)を位置決めすることにより、パターンの重ね
合わせ精度を高めることができる。
【0017】そして、本発明の位置計測装置は、被計測
物体(26)の像と指標(24)の像とを用いて被計測
物体(26)の位置を計測する位置計測装置(17)で
あって、被計測物体(26)の像信号と指標(24)の
像信号とを分離する分離部(28)と、分離部(28)
で分離された被計測物体(26)の像信号を受像する第
1受像部(33)と、分離部(28)で分離された指標
(24)の像信号を受像する第2受像部(34)とが一
体的に構成された撮像部(31)を備えることを特徴と
するものである。
【0018】従って、本発明の位置計測装置では、分離
部(28)と第1受像部(33)と第2受像部(34)
とが一体的に構成されているので、信号を分離した後、
受像するまでの信号路の距離、すなわち分離部(28)
と第1受像部(33)との間の距離、および分離部(2
8)と第2受像部(34)との間の距離、さらに第1受
像部(33)、第2受像部(34)間の距離を短くでき
る。そのため、振動やドリフトが発生しても双方が受け
る影響の差を低減することが可能になり、受像した像信
号に含まれる誤差を相殺することができる。
【0019】さらに、本発明の露光装置は、マスク
(R)のパターンを基板(W)に露光する露光装置
(1)において、マスク(R)と基板(W)との少なく
ともどちらか一方の位置を計測する装置として、請求項
8から14のいずれか一項に記載の位置計測装置(1
7)が配設されていることを特徴とするものである。
【0020】従って、本発明の露光装置では、振動やド
リフトが発生してもマスク(R)と基板(W)との少な
くともどちらか一方の位置を高精度に計測することが可
能になる。そのため、マスク(R)と基板(W)との少
なくともどちらか一方を高精度に位置決めすることが可
能になり、マスク(R)のパターンを基板に高精度に露
光することができる。特に、基板(W)に露光された前
層のパターンの位置を計測し、この計測結果に基づいて
基板(W)を位置決めすることにより、パターンの重ね
合わせ精度を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位置計測方法、位
置計測装置および露光装置並びに露光方法の第1の実施
の形態を、図1および図2を参照して説明する。ここで
は、例えば、位置計測装置をウェハ上のアライメントマ
ークを計測するウェハ・アライメントセンサとする場合
の例を用いて説明する。これらの図において、従来例と
して示した図6および図7と同一の構成要素には同一符
号を付し、その説明を簡略化する。
【0022】図2は、本発明の露光装置1の概略構成図
である。超高圧水銀ランプやエキシマレーザ等の光源2
から射出された照明光は、反射鏡3で反射されて露光に
必要な波長の光のみを透過させる波長選択フィルタ4に
入射する。波長選択フィルタ4を透過した照明光は、フ
ライアイインテグレータ5によって均一な強度分布の光
束に調整されてレチクルブラインド6に到達する。レチ
クルブラインド6は、開口Sの大きさを変化させて照明
光によるレチクル(マスク)R上の照明領域を設定する
ものである。
【0023】レチクルブラインド6の開口Sを通過した
照明光は、反射鏡7で反射されてレンズ系8に入射す
る。このレンズ系8によってレチクルブラインド6の開
口Sの像がレチクルステージ20上に保持されたレチク
ルR上に結像され、レチクルRの所望領域が照明され
る。なお、これら波長選択フィルタ4、フライアイイン
テグレータ5、レチクルブラインド6、レンズ系8によ
り照明光学系が構成される。レチクルRの照明領域に存
在するショットパターンまたはアライメントマーク(被
計測部)の像は、レジストが塗布されたウェハW上に投
影光学系9によって結像される。これにより、ウェハW
上の特定領域にレチクルRのパターン像が露光される。
【0024】ウェハWは、ウェハステージ10上に真空
吸着されて保持されている。ウェハステージ10は、投
影光学系9の光軸と垂直で互いに直交する方向へ移動可
能な一対のブロックを重ね合わせた構造を有している。
また、ウェハステージ10は、モータ等の駆動手段11
により駆動されることでステージ移動座標系内での当該
ウェハステージ10の位置、すなわち、投影光学系9の
露光視野と重なるウェハW上のショット位置が位置決め
される。
【0025】ステージ移動座標系内におけるウェハステ
ージ10の位置は、該ウェハステージ10に固定された
移動鏡12に向けてレーザ光を射出するレーザ干渉計1
3で検出される。レーザ干渉計13の測定値は、ステー
ジ制御系14に出力される。ステージ制御系14は、そ
の情報に基づいてステージ駆動手段11を制御する。ま
た、ステージ制御系14から主制御系15にレーザ干渉
系13の測定値の情報が出力されている。主制御系15
は、出力された情報に基づいてステージ制御系14を制
御する。
【0026】この露光装置1には、レチクルRとウェハ
Wとの位置合わせを行うための、例えばTTR(スルー
・ザ・レチクル)方式のレチクル・アライメントセンサ
16およびオフアクシス方式のウェハ・アライメントセ
ンサ(位置計測装置)17が備えられている。TTR方
式のレチクル・アライメントセンサ16のアライメント
方式としては、He−Neレーザ等を使用するLSA方
式およびLIA方式、または露光光を使用する露光光ア
ライメント方式が望ましい。
【0027】特に、KrF(フッ化クリプトン)、Ar
F(フッ化アルゴン)エキシマレーザ用の投影光学系9
を採用した場合には、He−Neレーザの波長とKr
F、ArFエキシマレーザの波長とが大きく異なるの
で、投影光学系9の色収差の関係で露光光アライメント
方式が好ましい。また、露光光アライメント方式を使う
とオフセットを考慮する必要がなく、いわゆるベースラ
インを管理する必要がない。
【0028】レチクル・アライメントセンサ16は、レ
チクルRに形成されたアライメントマークと投影光学系
9とを介して観察される基準マーク部材18上の基準マ
ークまたはウェハWとの位置関係(ずれ量)を計測す
る。露光光アライメント方式では、撮像素子(CCD)
を用いてモニタに表示することで、その位置関係を直接
的に観察できる。基準マーク部材18は、ウェハステー
ジ10上に固定され、ウェハWの表面と同じ高さに形成
されたマークを有している。そして、このマークを計測
することにより、上記両アライメントセンサ16、17
の基準位置を決定することができる。
【0029】オフアクシス方式のウェハ・アライメント
センサ17のアライメント方式としては、FIA方式、
LSA方式、LIA方式または露光光を使用する露光光
アライメント方式を適用できる。ウェハ・アライメント
センサ17には、LSA方式、LIA方式ではSPD等
の光電変換素子を使用し、FIA方式ではCCDカメラ
等の撮像素子を使用する。これらの方式のうち、本実施
の形態ではFIA方式を採用している。
【0030】図1に示すように、ウェハ・アライメント
センサ17は、可視光を照射する光源25a、赤外光を
照射する光源25b、指標24、光学素子22、27お
よびCCDカメラ(撮像部)31とから構成されてい
る。CCDカメラ31は、函体32の内部にダイクロイ
ックミラー28と、第1撮像素子としてのマーク用CC
Dチップ(第1受像部)33と、第2撮像素子としての
指標用CCDチップ(第2受像部)34とを一体的に収
容する構成になっている。
【0031】マーク用CCDチップ33は、ダイクロイ
ックミラー28で反射した可視光によりアライメントマ
ーク26の像信号を受像するものである。指標用CCD
チップ34は、ダイクロイックミラー28を透過した赤
外光により指標24の像信号を受像するものである。
【0032】これらレチクル・アライメントセンサ16
およびウェハ・アライメントセンサ17からの出力信号
は、アライメント制御系19によって処理される。そし
て、アライメント制御系19は、主制御系15によって
制御されている。
【0033】上記の構成のウェハ・アライメントセンサ
17および露光装置1を用いてウェハWをアライメント
する際には、光源25aからアライメント光(検知光)
として可視光をハーフミラー23を介してアライメント
マーク26に照射する。また、光源25bからアライメ
ント光として赤外光を指標24に照射する。アライメン
トマーク26から反射される可視光と、指標24から反
射(あるいは透過)される赤外光とは、空間的に混在し
た状態でCCDカメラ31に入射する。
【0034】そして、入射した両アライメント光は、ダ
イクロイックミラー28で波長により分離され、アライ
メントマーク26の像信号がマーク用CCDチップ33
で受像され、指標24の像信号が指標用CCDチップ3
4で受像される。各CCDチップ33、34で受像した
像信号を画像処理して、マーク用CCDチップ33を基
準とするアライメントマーク26の位置と、指標用CC
Dチップ34を基準とする指標24の位置とを求め、こ
れらアライメントマーク26、指標24の位置と予め求
められている両CCDチップ33、34の位置とをアラ
イメント制御系19で演算処理することで、アライメン
トマーク26、指標24の相対位置ずれ量を計測する。
【0035】こうして求められた相対位置ずれ量に基づ
いてウェハWのショット領域に、前工程で形成されたパ
ターンとレチクルR上のパターンとを正確に位置合わせ
する。ステージ制御系14は、主制御系15からアライ
メント結果を受け取り、その結果を基にしてステージ駆
動手段11を制御し、ウェハWを所定位置に移動させ
る。そして、レチクルRの照明領域に存在するショット
パターンを、投影光学系9を介してウェハW上の特定領
域に露光する。
【0036】本実施の形態の位置計測方法、位置計測装
置および露光装置並びに露光方法では、マーク用CCD
チップ33と指標用CCDチップ34とが函体32内に
一体的に収納されているので、両CCDチップ33、3
4間の距離が短くなり、カメラ振動やドリフトが発生し
てもこれらの影響が両CCDチップ33、34に同等に
作用することになる。そのため、両CCDチップ33、
34が受像した像信号を演算処理した際に各像信号に含
まれる誤差を相殺することが可能になり、誤差を含まな
い高精度の相対位置ずれ量を計測することができる。
【0037】また、本実施の形態では、CCDカメラ3
1を一体的に構成することで、一台の撮像部で指標24
とアライメントマーク26との位置ずれ量を計測可能に
なるので、コストダウンおよび設置スペースの省スペー
ス化、すなわち露光装置1の小型化も実現できる。さら
に、CCDカメラ31を一体的に構成することで、発熱
源も減少することになるので、露光装置1における熱ゆ
らぎ等の悪影響を抑制することもできる。
【0038】図3および図4は、本発明の位置計測方
法、位置計測装置および露光装置並びに露光方法の第2
の実施の形態を示す図である。これらの図において、図
1および図2に示す第1の実施の形態の構成要素と同一
の要素については同一符号を付し、その説明を省略す
る。第2の実施の形態と上記の第1の実施の形態とが異
なる点は、CCDカメラの構成である。
【0039】図3に示すように、CCDカメラ31は、
複数のピクセル(画素)が配列されたCCDチップ35
と、このCCDチップ35にピクセル毎に異なる分光特
性を与えるフィルター(分離部)36とを函体32の内
部に収容した構成になっている。図4に示すように、フ
ィルター36は、可視光を遮光して赤外光を透過させる
可視光カットフィルター(指標信号透過部)36aと、
赤外光を遮光して可視光を透過させる赤外光カットフィ
ルター(物体信号透過部)36bとがピクセル毎に交互
に配列された格子状を呈している。
【0040】そして、CCDチップ35は、アライメン
ト光に対して可視光カットフィルター36aの光路後方
に配置された指標用ピクセル(第2受像部)35aと、
赤外光カットフィルター36bの光路後方に配置された
マーク用ピクセル(第1受像部)35bとが、各カット
フィルター36a、36bに対応するように交互に配列
された撮像素子を構成している。なお、このCCDカメ
ラ31は、カラーCCDのR・G・B用の各フィルター
を可視光カットフィルター36aおよび赤外光カットフ
ィルター36bに置換することにより製作可能である。
【0041】上記の構成のウェハ・アライメントセンサ
17では、アライメントマーク26から反射される可視
光と、指標24から反射(あるいは透過)される赤外光
とが空間的に混在した状態でCCDカメラ31に入射す
ると、赤外光カットフィルター36bで赤外光が遮光さ
れ可視光が透過することでアライメントマーク26の像
信号がマーク用ピクセル35bで受像される。また、可
視光カットフィルター36aで可視光が遮光され赤外光
が透過することで指標24の像信号が指標用ピクセル3
5aで受像される。
【0042】そして、各ピクセル35a、35bで受像
した像信号をアライメント制御系19で画像処理して、
アライメントマーク26の位置と指標24の位置とをそ
れぞれ求め、求めた位置を演算処理することで、アライ
メントマーク26、指標24の相対位置ずれ量を計測す
る。ここでは、各ピクセル35a、35bが同一のCC
Dチップ35に配列されたものなので、互いの位置関係
を調整する必要がない。
【0043】本実施の形態の位置計測方法、位置計測装
置および露光装置並びに露光方法では、上記第1の実施
の形態と同様の効果が得られることに加えて、一台のC
CDチップ35でアライメント光を分離し、アライメン
トマーク26、指標24の像信号を受像しているので、
各像信号の受像部が離間しておらず、カメラ振動やドリ
フトの影響の差をより低減できるとともに、位置計測装
置および露光装置をより小型化することが可能になる。
また、交互に配列されたピクセル35a、35b毎にア
ライメントマーク26および指標24の像信号をそれぞ
れ受像することで各像間の相対位置関係を容易に計測す
ることができ、高精度の位置計測を実現することが可能
になる。
【0044】なお、上記実施の形態では、可視光カット
フィルター36aと赤外光カットフィルター36bとを
ピクセル毎に交互に配列する構成としたが、これに限定
されるものではなく、例えば2ピクセル毎やそれ以上の
ピクセル毎に配列する構成であってもよい。
【0045】図5は、本発明の位置計測方法、位置計測
装置および露光装置並びに露光方法の第3の実施の形態
を示す図である。この図において、図3および図4に示
す第2の実施の形態の構成要素と同一の要素については
同一符号を付し、その説明を省略する。第3の実施の形
態と上記の第2の実施の形態とが異なる点は、フィルタ
ー36およびCCDチップ35の構成である。
【0046】すなわち、図5に示すように、フィルター
36は、可視光カットフィルター36aと、赤外光を遮
光して可視光を透過させる赤外光カットフィルター36
bとが一列毎に交互に配列された構成になっている。そ
して、CCDチップ35も、可視光カットフィルター3
6aに対して光路後方に配置された指標用ピクセル35
aと、赤外光カットフィルター36bに対して光路後方
に配置されたマーク用ピクセル35bとが、各カットフ
ィルター36a、36bに対応するように一列毎に交互
に配列された撮像素子を構成している。なお、図5に示
す一列毎ではなく、一行毎に交互に配列された撮像素子
としてもよい。
【0047】本実施の形態の位置計測方法、位置計測装
置および露光装置並びに露光方法では、上記第2の実施
の形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、C
CDチップ35の多くが受像した信号を列毎に送信する
構成であることを考慮すると、上記第2の実施の形態で
は列毎に指標用ピクセル35aおよびマーク用ピクセル
35bから出力された信号が混在することになり、両信
号を分離するという手間が必要であるが、本実施の形態
では、各ピクセル35a、35b毎に送信された信号を
分離する必要がなく、効率的な信号処理を実施すること
が可能になる。
【0048】なお、上記実施の形態において、本発明の
位置計測装置をウェハ・アライメントセンサ17に適用
する構成としたが、これに限られることなく、例えばレ
チクルRの位置を計測する際に用いられるレチクル・ア
ライメントセンサ16にも適用可能である。さらに、ア
ライメントセンサに限定されるものではなく、例えばウ
ェハW上に層毎に形成された複数のパターンやマーク
(被計測部)を計測対象として、前記複数層の被計測部
の重ね合わせ誤差を計測する重ね合わせ計測装置にも適
用可能である。この場合、重ね合わせ誤差を高精度に計
測できるという効果が得られる。
【0049】また、上記実施の形態では、アライメント
光として白色光等の可視光と赤外光とを用いる構成とし
たが、波長が異なればこれに限られるものではなく、他
の光源を用いてもよい。
【0050】なお、本実施の形態の基板としては、半導
体デバイス用の半導体ウェハWのみならず、液晶ディス
プレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用の
セラミックウェハ、あるいは露光装置で用いられるマス
クまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウェハ)
等が適用される。
【0051】露光装置1としては、レチクルRとウェハ
Wとを静止した状態でレチクルRのパターンを露光し、
ウェハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・
リピート方式の投影露光装置(ステッパー)の他に、レ
チクルRとウェハWとを同期移動してレチクルRのパタ
ーンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の
走査型露光装置(スキャニング・ステッパー;USP5,47
3,410)にも適用することができる。
【0052】露光装置1の種類としては、ウェハWに半
導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装
置に限られず、液晶表示素子製造用の露光装置や、薄膜
磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクルなど
を製造するための露光装置などにも広く適用できる。
【0053】また、光源2として、超高圧水銀ランプか
ら発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.
nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)のみならず、X線や電
子線などの荷電粒子線を用いることができる。例えば、
電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射型の
ランタンヘキサボライト(LaB6)、タンタル(T
a)を用いることができる。また、YAGレーザや半導
体レーザ等の高周波などを用いてもよい。
【0054】投影光学系9の倍率は、縮小系のみならず
等倍系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光学
系9としては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用いる
場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過する
材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反射屈折
系または屈折系の光学系にし(レチクルRも反射型タイ
プのものを用いる)、また電子線を用いる場合には光学
系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を
用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状
態にすることはいうまでもない。また、投影光学系9を
用いることなく、レチクルRとウェハWとを密接させて
レチクルRのパターンを露光するプロキシミティ露光装
置にも適用可能である。
【0055】ウェハステージ10やレチクルステージ2
0にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参
照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上
型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁
気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ1
0、20は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、
ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0056】各ステージ10、20の駆動機構として
は、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元に
コイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力に
より各ステージ10、20を駆動する平面モータを用い
てもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットと
のいずれか一方をステージ10、20に接続し、磁石ユ
ニットと電機子ユニットとの他方をステージ10、20
の移動面側に設ければよい。
【0057】ウェハステージ10の移動により発生する
反力は、投影光学系9に伝わらないように、特開平8−
166475号公報(USP5,528,118)に記載されている
ように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。レチクルステージ20の移動により発生
する反力は、投影光学系9に伝わらないように、特開平
8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載
されているように、フレーム部材を用いて機械的に床
(大地)に逃がしてもよい。
【0058】複数の光学素子から構成される照明光学系
23および投影光学系9をそれぞれ露光装置本体に組み
込んでその光学調整をするとともに、レチクル・アライ
メントセンサ16、ウエハ・アライメントセンサ17を
取り付け、多数の機械部品からなるレチクルステージ2
0やウェハステージ10を露光装置本体に取り付けて配
線や配管を接続し、アライメント制御系19、ステージ
制御系14、主制御系15を取り付け、さらに総合調整
(電気調整、動作確認等)をすることにより本実施の形
態の露光装置1を製造することができる。なお、露光装
置1の製造は、温度およびクリーン度等が管理されたク
リーンルームで行うことが望ましい。
【0059】半導体素子や液晶表示素子等のデバイス
は、各デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この
設計ステップに基づいたレチクルRを製作するステッ
プ、ウェハW、ガラス基板等を製作するステップ、前述
した実施の形態の露光装置1によりレチクルRのパター
ンをウェハW、ガラス基板に露光するステップ、各デバ
イスを組み立てるステップ(ウェハWの場合、ダイシン
グ工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、
検査ステップ等を経て製造される。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る位
置計測方法は、一体的に構成した撮像部により、被計測
物体の像信号と指標の像信号とを分離し、個別に受像す
る手順となっている。これにより、この位置計測方法で
は、分離した像信号を受像するまでの距離が短くなるこ
とで、カメラ振動やドリフトが発生してもこれらの影響
が両信号に対して同等に作用することになるため、各像
信号に含まれる誤差を相殺することが可能になり、誤差
を含まない高精度の相対位置ずれ量、すなわち被計測物
体の位置を高精度に計測できるという効果が得られる。
また、撮像部を一体的に構成することで、コストダウン
および設置スペースの省スペース化も実現できる。
【0061】請求項2に係る位置計測方法は、被計測物
体の像信号と指標の像信号とを波長により分離する構成
となっている。これにより、この位置計測方法では、像
信号を受像した際の視野を確保できるとともに、ゲイン
設定の自由度が増すという効果が得られる。
【0062】請求項3に係る位置計測方法は、分離した
被計測物体の像信号と指標の像信号とを異なる撮像素子
でそれぞれ受像する構成となっている。これにより、こ
の位置計測方法では、撮像素子間の距離が短くなること
で、カメラ振動やドリフトが発生してもこれらの影響が
各撮像素子で受像される像信号に対して同等に作用する
ことになるため、各像信号に含まれる誤差を相殺するこ
とが可能になり、誤差を含まない高精度の相対位置ずれ
量を計測できるという効果が得られる。
【0063】請求項4に係る位置計測方法は、異なる波
長の像信号を透過し、透過した像信号を受像する画素を
複数配列した構成となっている。これにより、この位置
計測方法では、被計測物体の像信号と指標の像信号とを
接近した画素毎に受像することが可能になり、カメラ振
動やドリフトの影響の差をより低減できるとともに、装
置をより小型化できるという効果が得られる。
【0064】請求項5に係る位置計測方法は、像信号の
波長に対応する画素を所定数毎に交互に配列した構成と
なっている。これにより、この位置計測方法では、各像
間の相対位置関係を容易に計測することができ、高精度
の位置計測を実現できるという効果が得られる。
【0065】請求項6に係る位置計測方法は、像信号の
波長に対応する画素を一行毎または一列毎に交互に配列
した構成となっている。これにより、この位置計測方法
では、両像信号を分離する必要がなく、効率的な信号処
理を実施できるという効果が得られる。
【0066】請求項7に係る露光方法は、マスクと基板
との少なくともどちらか一方の位置を請求項1から6の
いずれか一項に記載の位置計測方法で計測する手順とな
っている。これにより、この露光方法では、マスクと基
板との少なくともどちらか一方の位置を高精度に計測し
て位置決めすることが可能になり、パターンを精度良く
露光できるという効果が得られる。さらに、撮像部を一
体的に構成したので、露光装置の小型化が実現するとと
もに、発熱源も減少することになるので、露光装置にお
ける熱ゆらぎ等の悪影響を抑制でき、より高精度の露光
処理が実現するという効果も奏する。
【0067】請求項8に係る位置計測装置は、分離部と
第1受像部と第2受像部とが一体的に構成された撮像部
を備える構成となっている。これにより、この位置計測
装置では、分離した像信号を受像するまでの距離が短く
なることで、カメラ振動やドリフトが発生してもこれら
の影響が両信号に対して同等に作用することになるた
め、各像信号に含まれる誤差を相殺することが可能にな
り、誤差を含まない高精度の相対位置ずれ量、すなわち
被計測物体の位置を高精度に計測できるという効果が得
られる。また、撮像部を一体的に構成することで、コス
トダウンおよび設置スペースの省スペース化も実現でき
る。
【0068】請求項9に係る位置計測装置は、撮像部が
分離部、第1受像部、第2受像部を収容する筐体を備え
る構成となっている。これにより、この位置計測装置で
は、筐体内において、分離した像信号を受像するまでの
距離が短くなることで、カメラ振動やドリフトが発生し
てもこれらの影響が両信号に対して同等に作用すること
になるため、各像信号に含まれる誤差を相殺することが
可能になり、誤差を含まない高精度の相対位置ずれ量、
すなわち被計測物体の位置を高精度に計測できるという
効果が得られる。また、撮像部を一体的に構成すること
で、コストダウンおよび設置スペースの省スペース化も
実現できる。
【0069】請求項10に係る位置計測装置は、分離部
が像信号を波長により分離する構成となっている。これ
により、この位置計測装置では、像信号を受像した際の
視野を確保できるとともに、ゲイン設定の自由度が増す
という効果が得られる。
【0070】請求項11に係る位置計測装置は、分離さ
れた被計測物体の像信号を第1撮像素子が受像し、分離
された指標の像信号を第2撮像素子が受像する構成とな
っている。これにより、この位置計測装置では、撮像素
子間の距離が短くなることで、カメラ振動やドリフトが
発生してもこれらの影響が各撮像素子で受像される像信
号に対して同等に作用することになるため、各像信号に
含まれる誤差を相殺することが可能になり、誤差を含ま
ない高精度の相対位置ずれ量を計測できるという効果が
得られる。
【0071】請求項12に係る位置計測装置は、撮像部
が、第1受像部と第2受像部とが画素として複数配列さ
れた撮像素子を構成している。これにより、この位置計
測装置では、被計測物体の像信号と指標の像信号とを接
近した画素毎に受像することが可能になり、カメラ振動
やドリフトの影響の差をより低減できるとともに、装置
をより小型化できるという効果が得られる。
【0072】請求項13に係る位置計測装置は、第1受
像部と第2受像部とが所定素子数毎に交互に配列される
構成となっている。これにより、この位置計測装置で
は、各像間の相対位置関係を容易に計測することがで
き、高精度の位置計測を実現できるという効果が得られ
る。
【0073】請求項14に係る位置計測装置は、第1受
像部と第2受像部とを一行毎または一列毎に交互に配列
した構成となっている。これにより、この位置計測装置
では、両像信号を分離する必要がなく、効率的な信号処
理を実施できるという効果が得られる。構成となってい
る。
【0074】請求項15に係る露光装置は、マスクと基
板との少なくともどちらか一方の位置を計測する装置と
して請求項8から14のいずれか一項に記載の位置計測
装置が配設される構成となっている。これにより、この
露光装置では、マスクと基板との少なくともどちらか一
方の位置を高精度に計測して位置決めすることが可能に
なり、パターンを精度良く露光できるという効果が得ら
れる。さらに、撮像部を一体的に構成したので、露光装
置の小型化が実現するとともに、発熱源も減少すること
になるので、露光装置における熱ゆらぎ等の悪影響を抑
制でき、より高精度の露光処理が実現するという効果も
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、一体的に構成されたマーク用CCDチップ、指標用
CCDチップを有するウェハ・アライメントセンサの概
略構成図である。
【図2】 本発明の露光装置の概略構成図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、フィルターおよびCCDチップを有するウェハ・ア
ライメントセンサの概略構成図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、可視光カットフィルターと赤外光カットフィルター
とが交互に配列された配置図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、可視光カットフィルターと赤外光カットフィルター
とが一列毎に交互に配列された配置図である。
【図6】 従来技術のウェハ・アライメントセンサの一
例を示す概略構成図である。
【図7】 (a)は指標マークの平面図であり、(b)
はアライメントマークの平面図である。
【符号の説明】
R レチクル(マスク) W ウェハ(基板) 1 露光装置 17 ウェハ・アライメントセンサ(位置計測装置) 24 指標 26 アライメントマーク(被計測物体) 28 ダイクロイックミラー(分離部) 31 CCDカメラ(撮像部) 32 函体 33 マーク用CCDチップ(第1撮像部) 34 指標用CCDチップ(第2撮像部) 35 CCDチップ(撮像部) 35a 指標用ピクセル(第2受像部) 35b マーク用ピクセル(第1受像部) 36 フィルター(分離部) 36a 可視光カットフィルター(指標信号透過部) 36b 赤外光カットフィルター(物体信号透過部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 525C Fターム(参考) 2F065 AA06 AA20 BB01 BB27 CC20 CC25 DD02 DD11 DD14 FF04 FF42 FF51 GG04 GG21 GG24 HH13 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL00 LL04 LL12 LL20 LL22 LL26 LL30 LL50 NN20 PP11 TT02 5F046 BA03 CC01 EA03 EA09 EB01 EB02 EB03 ED02 ED03 FA02 FA03 FA06 FA10 FA16 FA17 FB13 FC04 FC05 FC07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計測物体の像と指標の像とを用いて前
    記被計測物体の位置を計測する位置計測方法であって、 一体的に構成した撮像部により、前記被計測物体の像信
    号と前記指標の像信号とを分離し、分離した信号をそれ
    ぞれ個別に受像することを特徴とする位置計測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置計測方法において、 前記被計測物体の像信号と前記指標の像信号とを波長に
    より分離することを特徴とする位置計測方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の位置計測方法において、 分離した前記被計測物体の像信号と前記指標の像信号と
    を、異なる撮像素子によりそれぞれ受像することを特徴
    とする位置計測方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の位置計測方法に
    おいて、 それぞれが異なる波長の像信号を透過し、透過した像信
    号を受像する画素を複数配列したことを特徴とする位置
    計測方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位置計測方法において、 前記像信号の波長に対応する前記画素を、所定素子数毎
    に交互に配列したことを特徴とする位置計測方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の位置計測方法において、 前記像信号の波長に対応する前記画素を、一行毎または
    一列毎に交互に配列したことを特徴とする位置計測方
    法。
  7. 【請求項7】 マスクのパターンを基板に露光する露光
    方法において、 前記マスクと前記基板との少なくともどちらか一方の位
    置を、請求項1から6のいずれか一項に記載の位置計測
    方法により計測することを特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 被計測物体の像と指標の像とを用いて前
    記被計測物体の位置を計測する位置計測装置であって、 前記被計測物体の像信号と前記指標の像信号とを分離す
    る分離部と、 該分離部で分離された前記被計測物体の像信号を受像す
    る第1受像部と、 前記分離部で分離された前記指標の像信号を受像する第
    2受像部とが一体的に構成された撮像部を備えることを
    特徴とする位置計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の位置計測装置において、 前記撮像部は、前記分離部、前記第1受像部および前記
    第2受像部を収容する函体を備えることを特徴とする
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の位置計測装置
    において、 前記分離部は、被計測物体の像信号と前記指標の像信号
    とを波長により分離することを特徴とする位置計測装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の位置計測装置におい
    て、 前記第1受像部は、波長分離された前記被計測物体の像
    信号を受像する第1撮像素子であり、 前記第2受像部は、波長分離された前記指標の像信号を
    受像し、前記第1撮像素子とは異なる第2撮像素子であ
    ることを特徴とする位置計測装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10記載の位置計測装
    置において、 前記分離部は、前記被計測物体の像信号を透過する物体
    信号透過部と、前記指標の像信号を透過する指標信号透
    過部とを備え、 前記撮像部は、前記物体信号透過部に対応して配置され
    た前記第1受像部と、前記指標信号透過部に対応して配
    置された前記第2受像部とがそれぞれ画素として複数配
    列された撮像素子を構成することを特徴とする位置計測
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の位置計測装置におい
    て、 前記第1受像部と前記第2受像部とが所定素子数毎に交
    互に配列されていることを特徴とする位置計測装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の位置計測装置におい
    て、 前記第1受像部および前記第2受像部は、それぞれ一行
    毎または一列毎に交互に配列されることを特徴とする位
    置計測装置。
  15. 【請求項15】 マスクのパターンを基板に露光する露
    光装置において、 前記マスクと前記基板との少なくともどちらか一方の位
    置を計測する装置として、請求項8から14のいずれか
    一項に記載の位置計測装置が配設されていることを特徴
    とする露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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