JP2001057069A - ディスクドライブ装置およびビデオカメラ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置およびビデオカメラ装置

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JP2001057069A
JP2001057069A JP11230468A JP23046899A JP2001057069A JP 2001057069 A JP2001057069 A JP 2001057069A JP 11230468 A JP11230468 A JP 11230468A JP 23046899 A JP23046899 A JP 23046899A JP 2001057069 A JP2001057069 A JP 2001057069A
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disk drive
drive device
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Hiroaki Yada
博昭 矢田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力を実現するとともに、実時間連続
データ記録再生処理を実行可能な優れたディスクドライ
ブ装置およびビデオカメラ装置を提供する。 【解決手段】 携帯型ビデオシステムのように電池駆動
を行なうHDD搭載システムにおいて実時間連続データ
記録再生処理に要求されるデータレート、サーボ制御構
成に基づいて、必要な最低限のディスクの回転速度、サ
ーボ領域数を求めてHDDの設計パラメータを決定す
る。本構成によりディスク回転周波数を約60Hz以下
とした低速ディスク回転型の低消費電力HDDが実現
し、例えば電池駆動型の携帯ビデオカメラ機器におい
て、データの実時間連続性の確保、消費電力の低減が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・デ
ータを始めとする各種のデータを記録再生するディスク
ドライブ装置およびビデオカメラ装置に係り、更に詳し
くは、コンピュータ・システム、携帯型ビデオカメラ等
のホストに搭載して利用に供されるタイプのディスクド
ライブ装置に係り、特に、実時間性が要求される映像デ
ータや音響データを記録再生する小型の記憶装置として
適したディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、ノートブック型コンピュータ、ビ
デオカメラ等の携帯機器に搭載される大容量メモリ媒体
として各種のディスク装置が用いられている
【0003】代表的なディスク装置は、ハード・ディス
ク装置(HDD:Hard Disc Drive)で
ある。磁気ヘッド技術や信号処理技術等の進歩により、
HDDの大容量化は目覚しい。例えば、1990年頃か
ら現在までの間、年率約60%の割合で面記録密度が向
上し続けている。2000年過ぎには3.5インチ径デ
ィスク1枚当り10GBより20GBのデータが記録で
きると予想されている。
【0004】現在では、ハードディスクの面記録密度は
6Gbit/inchを超えるようになった。従って、
直径2.5インチのディスクを用いるハードディスクド
ライブ(以下HDD)の場合でも記録容量が10GBy
teに達するようになり、大きな容量を持つ動画像の記
録も可能になってきている。このようなHDDとして
は、例えばIBM社製のトラベルスター(Travel
star)10GTがある。
【0005】ディスク状記録媒体における面記録密度
は、トラック長手方向の線記録密度とディスクの半径方
向のトラック密度との積であり、両方向における密度の
向上が図られている。高いトラック密度を達成するため
には、記録トラック上での磁気ヘッドの位置決めをより
高い精度で制御することが必要となる。現在のほとんど
の小型HDDは、ディスク上に形成された同心円状トラ
ック群を寸断する放射状のサーボ情報記録領域からヘッ
ド位置情報を検出するいわゆるセクタサーボ方式を用い
ている。
【0006】従来のHDDの多くはコンピュータ用途で
のランダムアクセスストレージとしての利用を前提に設
計されている。コンピュータ用途では、目的のデータに
アクセスするまでの時間やデータ転送に要する時間が短
いほどよい。従って、データレートを高速化し、回転待
ち時間を短縮するために消費電力を犠牲にしてでもディ
スクの回転速度はある程度高くなるように設計されてい
る。例えば、典型的な2.5インチ型HDDの場合、回
転速度は4200rpm(70Hz)であって、消費電
力はデータの記録再生時に約2W以上となる。さらに小
型のHDDである1.8インチ型HDDの場合において
も、回転速度と消費電力の関係は2.5インチ型HDD
とほぼ同様のものとなる。これら小型のHDDにおける
大きな消費電力は、比較的大型の電池を搭載するノート
ブック型コンピュータでは、ある程度許容できるが、例
えば、ビデオカメラ等のように携帯時の使用時間が比較
的長く、しかも小型の電池を搭載せざる得ない機器にお
いては、許容できるものではない。
【0007】さらに、これらの小型のHDDは、線記録
密度が高いためデータレートはかなり高い。例えば、
2.5インチ型HDDの場合、近年は線記録密度が28
0kbit/inchを超えるのでディスクの回転速度
が4200rpmの場合には、最内周部の瞬時データレ
ートは70Mbit/s近くにもなる。
【0008】ただし、このHDDを用いて動画や音響信
号などの実時間連続情報を記録あるいは再生する場合の
実効的データレートは、記録トラック群が同心円状に形
成されているため、1トラック分のデータ転送において
トラック間移動時間などの機械的移動時間を含める必要
があること、さらに1トラック内にはデータ以外にサー
ボ情報などが記録されていることなどの要因により、前
述の瞬時データレートよりも低くなり、50Mbit/
s近くになる。
【0009】一方、近年のデジタル動画圧縮方式の発展
により、動画の記録再生に必要なデータレートは低下し
てきている。例えば、今後、パーソナルコンピュータや
デジタル衛星放送でのさらなる利用が予測されるMPE
G2(Moving Picture Experts
Group Phase 2)規格の場合、4Mbi
t/s〜8Mbit/s程度の平均データレートにて十
分な品質の動画像が記録再生可能である。よって現行の
小型HDDのデータレートは動画あるいは音響情報の記
録再生に使用するには必要以上に高い状態にあるといえ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】携帯用デジタルビデオ
カメラにHDDを搭載する場合、サイズの面からディス
ク直径が2.5インチ(約65mm)以下の小型HDD
が必要となる。しかし、前述のように従来のコンピュー
タ用に設計されたHDDを、動画記録再生に使用するに
はディスク回転速度が必要以上に速く、かえって高速回
転を原因とする回転騒音等の問題を発生させ、スピンド
ルモータの消費電力が大きいため、電池駆動される携帯
型カメラには適しないという問題があった。ビデオカメ
ラのような携帯機器は小型の電池を搭載し、電池駆動さ
れるものであり、長時間の使用を達成するために消費電
力をいかに低減させるかが重要な課題となっている。
【0011】本発明は、このような問題を解決し、従来
のコンピュータ用小型HDDとは異なり、動画像や音響
情報を記録再生する携帯型機器への搭載に適したHDD
を提供することを可能とするものである。電池使用時な
どのポータブル・オーディオビジュアル(Portab
le Audio Visual)機器にHDDを使用
する場合に低消費電力を実現する最適なディスクの回転
速度を達成するとともに、データ記録/再生時の実時間
連続記録/再生を保証するディスクドライブ装置および
ビデオカメラ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、ディス
クのデータ記録面に形成されたデータトラックを寸断す
る位置に複数のサーボ情報領域を有するディスク状デー
タ記録媒体を駆動するディスクドライブ装置において、
ディスクの周方向のデータ線記録密度:Ldが約200
kbit/inch以上であり、ディスク回転周波数:
frが約60Hz以下であり、サーボ情報領域のディス
ク1周当たりの数:Nsvと前記ディスク回転周波数:
frの積:Nsv×frが5000以上である構成を有
することを特徴とするディスクドライブ装置にある。
【0013】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、データ記録またはデータ再生に必要な平
均データレートをRateとし、ディスクにおける最内
周トラック半径:Rid、データ線密度:Ld、トラッ
ク有効利用率:e、トラックジャンプ時間:Tjm
p、:再試行許容時間:Tretry、ディスク回転周
波数:fr、トラック1周におけるサーボ領域数:Ns
vとしたとき、Rate<(2π×Rid×Ld×e)
/(Tjmp+Tretry+1/fr)を満足する構
成を有することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、該ディスクドライブ装置に搭載されたデ
ィスクの直径は、約65mm以下であることを特徴とす
る。
【0015】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、実時間連続情報の記録または再生を実現
するためのエラー処理時間上限を定めたエラー処理を実
行する再試行実行手段を有し、前記エラー処理時間上限
内にエラー処理が完了しない場合には、当該エラー処理
を中止して後続データの記録または再生処理を実行する
構成を有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記エラー処理時間上限は、エラ
ー処理時間の上限を再試行許容時間:Tretryとし
て、データ記録またはデータ再生に必要な平均データレ
ートをRate、ディスクにおける最内周トラック半
径:Rid、データ線密度:Ld、トラック有効利用
率:e、トラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許
容時間:Tretry、ディスク回転周波数:fr、ト
ラック1周におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、
Rate<(2π・Rid・Ld・e)/(Tjmp+
Tretry+1/fr)を満足することを条件として
定められるエラー処理時間の上限時間としての再試行許
容時間:Tretryであることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、電池駆動可能な構成を有することを特徴
とする。
【0018】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、装着されるディスクが取り外し可能なリ
ムーバブルディスク装置であることを特徴とする。
【0019】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置の外形
寸法およびコネクタ構成は、PCMCIA/JEIDA
(日本電子工業振興協会)が定めたPCカード規格に準
拠した構成であることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、前記サーボ情報領域に記録された情報に
基づいてサーボクロックを生成し、生成するクロックを
参照しながらヘッド位置情報を検出する同期式ヘッド位
置検出構成を有することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、情報を圧縮する情報圧縮器と、圧縮情報
を伸長する情報伸長器を有し、前記ディスクドライブ装
置に装着されたディスクには、前記情報圧縮器において
圧縮された情報を記録し、該ディスクからの圧縮情報の
再生時には前記情報伸長器において情報の伸長処理を実
行する構成を有することを特徴とする。
【0022】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記情報圧縮器によって圧縮され
る情報には動画像情報を含むことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、動画像情報は、MPEG2(Mo
tion Picture Experts Grou
pphase 2)方式で圧縮された動画像情報である
ことを特徴とする。
【0024】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様は、画像を撮像するカメラを有し、該カメラ
によって取り込まれた画像情報を前記ディスクドライブ
装置に装着されたディスクに記録する構成を有すること
を特徴とする。
【0025】さらに、本発明の第2の側面は、ディスク
のデータ記録面に形成されたデータトラックを寸断する
位置に複数のサーボ情報領域を有するディスク状データ
記録媒体を駆動するディスクドライブ装置を有するビデ
オカメラ装置において、前記ディスクドライブ装置の駆
動電源となる電池を有し、前記ディスクドライブ装置
は、ディスクの周方向のデータ線記録密度:Ldが約2
00kbit/inch以上であり、ディスク回転周波
数:frが約60Hz以下であり、サーボ情報領域のデ
ィスク1周当たりの数:Nsvと前記ディスク回転周波
数:frの積:Nsv×frが5000以上である構成
を有することを特徴とするビデオカメラ装置にある。
【0026】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、データ記録またはデータ再生に必要な
平均データレートをRateとし、ディスクにおける最
内周トラック半径:Rid、データ線密度:Ld、トラ
ック有効利用率:e、トラックジャンプ時間:Tjm
p、:再試行許容時間:Tretry、ディスク回転周
波数:fr、トラック1周におけるサーボ領域数:Ns
vとしたとき、Rate<(2π×Rid×Ld×e)
/(Tjmp+Tretry+1/fr)を満足する構
成を有することを特徴とする。
【0027】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、該ディスクドライブ装置に搭載された
ディスクの直径は、約65mm以下であることを特徴と
する。
【0028】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記ディスクドライブ装置は、実時間
連続情報の記録または再生を実現するためのエラー処理
時間上限を定めたエラー処理を実行する再試行実行手段
を有し、前記エラー処理時間上限内にエラー処理が完了
しない場合には、当該エラー処理を中止して後続データ
の記録または再生処理を実行する構成を有することを特
徴とする。
【0029】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記エラー処理時間上限は、エラー処
理時間の上限を再試行許容時間:Tretryとして、
データ記録またはデータ再生に必要な平均データレート
をRate、ディスクにおける最内周トラック半径:R
id、データ線密度:Ld、トラック有効利用率:e、
トラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許容時間:
Tretry、ディスク回転周波数:fr、トラック1
周におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、Rate
<(2π・Rid・Ld・e)/(Tjmp+Tret
ry+1/fr)を満足することを条件として定められ
るエラー処理時間の上限時間としての再試行許容時間:
Tretryであることを特徴とする。
【0030】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記ディスクドライブ装置は、装着さ
れるディスクが取り外し可能なリムーバブルディスク装
置であることを特徴とする。
【0031】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記ディスクドライブ装置の外形寸法
およびコネクタ構成は、PCMCIA/JEIDA(日
本電子工業振興協会)が定めたPCカード規格に準拠し
た構成であることを特徴とする。
【0032】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記ディスクドライブ装置は、前記サ
ーボ情報領域に記録された情報に基づいてサーボクロッ
クを生成し、生成するクロックを参照しながらヘッド位
置情報を検出する同期式ヘッド位置検出構成を有するこ
とを特徴とする。
【0033】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様は、情報を圧縮する情報圧縮器と、圧縮情報を伸
長する情報伸長器を有し、前記ディスクドライブ装置に
装着されたディスクには、前記情報圧縮器において圧縮
された情報を記録し、該ディスクからの圧縮情報の再生
時には前記情報伸長器において情報の伸長処理を実行す
る構成を有することを特徴とする。
【0034】さらに、本発明のビデオカメラ装置の一実
施態様において、前記情報圧縮器によって圧縮される情
報には動画像情報を含むことを特徴とする。
【0035】本発明の各側面に係るディスクドライブ装
置は、例えば、PCMCIA/JEIDA(日本電子工
業振興協会)が定めたPCカード規格に準拠したPCカ
ードインタフェース、またはANSI(America
n National Standards Inst
itute)が策定したATA(AT−Attachm
ent)インターフェース規格に準拠するホスト・イン
ターフェースを経由して、装置外部のホスト・システム
に接続されて用いられる。ホスト・システムの一例は、
該ディスク装置に対して映像や音響などのデータ・スト
リームを記録再生するデジタル動画ディスク・レコーダ
としての例えば携帯型ビデオカメラである。ホスト・シ
ステムは、エラー処理時間が所定の許容値未満に制限さ
れた動作モード下で該ディスク装置が処理可能なコマン
ド・セットを用意しておくことが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を適用したディス
クドライブ装置およびビデオカメラ装置の実施例を説明
する。なお、以下の実施例では、代表的な例としてPC
カード規格の形状を持ち、1.8インチ径の固定型ハー
ド・ディスク・ドライブ装置(HDD)について説明す
るが、本発明は、必ずしもこの種のタイプのHDDに限
定されるものではなく、例えば、記録媒体としてのディ
スクが交換可能なリムーバブルHDD、フロッピー(登
録商標)・ディスク装置(FDD)などの他の磁気ディ
スク装置、あるいは光ディスク装置においても本発明が
同様に成立する。また、光ディスクに浮上スライダを組
み合わせた光ハード・ディスク装置においても、本発明
は同様に成立すると理解されたい。
【0037】まず、図1に、本発明のディスクドライブ
装置およびビデオカメラ装置に適用可能な1.8インチ
型ディスクを1枚装着したPCカード型HDDの内部構
成分解図を示す。このHDDの外形寸法およびホストイ
ンタフェースはPCMCIAとJEIDA(日本電子工
業振興協会)が定めたPCカード規格を物理層とし、そ
の上に定義された各種のプロトコル(PC Card
ATA, 68pinATA, True IDE)な
どを用いる。図1に示すPCカード型HDD外形寸法
は、85.6mm×54mm×5mmである。
【0038】図1に示すHDDの各部について簡単に説
明する。ディスク10は1.8インチの磁気デイスクで
ある。シャーシ11上に、基板(FPC:Flexib
leprint circuit)12が載置され、基
板12にはPCMCIAコネクタ13を有している。デ
ィスク10はスピンドルモータ(SPM)14とクラン
パ15によって固定されスピンドルモータ(SPM)1
4によって回転駆動される。磁気ヘッドはアームアセン
ブリ16先端に取り付けられており、アームアセンブリ
16はピボット軸を中心に回転し、デイスクの外周から
内周の所望トラックに位置決めされる。アームアセンブ
リ16の駆動は、上ヨーク17と下ヨーク&マグネット
18に挟まれた部分に位置するアームアセンブリのコイ
ル19部分に電流を流すことによって行われる。HDD
の上部はトップカバー20がガスケット21を介して固
定される。
【0039】図1の例に示すHDDの外形寸法はPCM
CIAの規格であるPCカードの形状に納まる大きさと
したものを例として示してあるが、カメラ等の携帯機器
にHDDを搭載するという実用性を考慮した場合、HD
Dのサイズは小さいことが重要となる。例えば、通常の
2.5インチ型HDDは平面寸法が100mm×70m
mであるが、この程度の大きさであれば、8mmテープ
を用いたビデオカメラや、35mmフィルムを用いたカ
メラと同程度の寸法のデジタルビデオカメラに搭載する
ことが可能となる。これらの条件からHDDのディスク
サイズは2.5インチ以下(65mm)以下とすること
が望ましい。
【0040】次に、本発明のディスクドライブ装置およ
びビデオカメラ装置に適用可能なディスクを搭載したデ
イスクドライブ装置を構成する各種要件について説明す
る。
【0041】本発明は、上述のように、従来のコンピュ
ータ用に設計された小型HDDとは異なり、動画像や音
響情報のような実時間連続データ記録再生を行なうこと
が要求される機器、特に電池駆動を行なう携帯型機器へ
の搭載に適したHDDを提供するものである。従って、
低消費電力であり、かつ、実時間連続データ記録再生が
可能な構成を実現するものである。
【0042】低消費電力、実時間連続データ記録再生を
HDDにおいて実現するための各種要件について、いく
つかの角度から解析した結果、結論、および具体的適用
例について、以下のように項目を分けて説明する。 [1.ディスク回転速度と消費電力] [2.ディスク回転速度とデータレート] [3.ディスク回転速度とサーボ系] [4.結論] [5.具体的適用例]
【0043】[1.ディスク回転速度と消費電力]ま
ず、ディスクの回転速度と消費電力との関係について説
明する。ディスクの回転速度を高めればより高速なデー
タアクセスが可能となるが、一方高速回転に起因して消
費電力が増大するという問題が発生する。さらにディス
クの高速回転に伴う騒音が発生するという問題も招来す
る。特に電池駆動する携帯ビデオカメラ、ノートパソコ
ン等においてはこれらの消費電力、騒音の問題の改善の
余地は大きい。
【0044】HDDにおけるディスク回転速度との消費
電力との対応関係を示す図を図2に示す。図2は3種類
のスピンドルモータ(SPM)の消費電力と回転速度と
の関係を示した図である。これら3種類のモータはトル
ク定数や軸受けの種類が異なり、例えばモータ1は消費
電力が大きいが、回転むらが小さく高トラック密度に適
するものである。例えばモータ1において回転速度を4
200rpm(70Hz)から3000rpm(50H
z)に低下させることで消費電力を約300mW削減す
ることができる。図2から理解されるようにいずれのモ
ータを使用した場合でも、ディスク回転数を例えば50
00rpm以上の高速回転から3000rpm以下の低
速回転に低下させることにより、大幅な消費電力の削減
が達成されることが明らかである。
【0045】磁気ディスク装置における他の電力消費要
素として、数10Mbit/s以上のデータの処理を連
続的に行なう回路がある。この回路の主要部分は通常C
MOS論理回路により実現されるので、その消費電力は
動作周波数に比例する。よってディスク回転数を下げ、
データレートを低下させることによって、これらの回路
の消費電力も低下させることができる。
【0046】ディスクの回転速度の低下が実現されれ
ば、スピンドルモータ(SPM)の消費電力のみなら
ず、CMOS論理回路の消費電力の低下が実現され、従
来型の高速(例えば約5000rpm)ディスク回転H
DDを用いた場合には連続したデータ記録あるいは再生
時の消費電力が2Wを越えるために実用化が困難であっ
た電池駆動型携帯動画ディスクカメラ装置を、ディスク
回転速度を例えば3000rpm以下としたHDDを実
現し装着することで実用化することが可能となる。さら
に、ディスク回転速度の低下による別の効果として、回
転騒音の低減がはかれるので、携帯型動画ディスクカメ
ラに本構成を適用することにより、音の記録の際、背景
ノイズ量を下げることができ、S/Nの良い音を記録す
ることが可能となる。
【0047】このように消費電力の観点からは、図2に
示すようにディスクの回転速度の低下により消費電力を
大幅に低減させることが可能であることが立証され、電
池駆動型携帯動画ディスクカメラ装置を実現する上にお
いて大きな効果があることが結論づけられる。
【0048】[2.ディスク回転速度とデータレート]
次に、ディスク回転速度とデータレートとの関係につい
て考察する。消費電力の観点のみから言えば、ディスク
の回転速度は低下させることが望ましいが、データの記
録再生処理の観点からは、ディスクの回転速度は、ある
一定以上の回転速度を保つことが要請される。
【0049】例えばデジタル動画圧縮信号を記録再生す
るには、圧縮方式で決定される所定の連続平均データレ
ートよりHDDにおけるデータ記録再生のデータレート
が速いことが必要条件となる。
【0050】例えば今後、パーソナルコンピュータやデ
ジタル衛星放送でのさらなる利用が予測されるMPEG
2(Moving Picture Experts
Group Phase 2)規格の場合、スタンダー
ド規定(StandardDefinition)で、
Rate(データ速度)<15Mbit/sであり、典
型的には4Mbit/s〜8Mbit/s程度の平均デ
ータレートにて十分な品質の動画像が記録再生可能であ
る。なお、例えばデジタルビデオカメラで用いられるD
V規格ではRate=25Mbit/sである。
【0051】上述のように、MPEG2(Moving
Picture ExpertsGroup Pha
se 2)規格の場合、4Mbit/s〜8Mbit/
s程度の平均データレートにて十分な品質の動画像が記
録再生可能であり、MPEG2方式による圧縮データの
記録再生を実行するデジタルビデオカメラに搭載するH
DDは4Mbit/s〜8Mbit/s程度の平均デー
タレートを確保することが必要条件であるとともに十分
条件となる。
【0052】ディスクの回転速度の下限は、上記のデー
タレートを確保することを条件として求めることができ
る。ただし、このようなデータレートを達成するために
必要なディスクの回転速度、またはディスクのデータ記
録密度を求めるには、さらに、以下に説明する各種の要
素を考慮する必要がある。
【0053】通常のディスクはデイスクに形成された記
録トラック上にデータ記録領域とサーボ情報記録領域と
を含んで形成されている。さらにデータ記録領域には同
期用のプリアンブル部分や誤り訂正符号領域等の冗長部
分を持っており、従って、実際にトラックに記録可能な
データ量はトラック1周の長さに記録密度:Ldを乗じ
たものよりも小さくなり、トラック有効利用率:eを乗
じた値となる。
【0054】さらに、一般にHDDではランダムアクセ
ス性を重視するため、記録トラック群は同心円状に形成
されるので、動画などの長大なデータの記録/再生に
は、トラック間のヘッド移動時間、すなわちトラックジ
ャンプ時間:Tjmpが必要となる。
【0055】さらに、上述のトラックジャンプ時のエラ
ーや、データ再生時の誤り訂正不能エラー発生時にはリ
トライ(再試行)という処理動作が必要となる。HDD
におけるデータの記録/再生は、通信技術におけるパケ
ットに相当する短いデータ・セクタ単位(例えば512
バイト単位)で行なわれる。リトライは、ホストから与
えられたデータ・セクタの記録や再生などの命令の実行
過程において、エラーが生じた場合に同じ動作を再実行
する動作のことである。
【0056】リトライを招来するエラーの原因には各種
ある。まず、目標セクタへのヘッド移動(シーク)にお
けるエラーが挙げられる。シーク・エラーを救済するた
めには、当該目標セクタの記録再生を諦めて飛ばしてし
まうか、リトライを行う必要がある。1回のリトライに
は数msec〜数10msec程度の時間を要する。
【0057】次に、データ記録時のリトライ(ライト・
リトライ)がある。1つのデータ・セクタの記録中に、
例えばHDD外部から加わった機械的衝撃等によってデ
ータ・トラックからのヘッドの位置ずれが許容量を越え
たことが検出された場合、記録動作は中止される。この
後、ヘッド位置ずれの正常状態への復帰と、ディスク回
転により当該セクターがヘッド直下に再来することを待
って、当該データ・セクタに対するデータ記録動作が再
度実行(ライト・リトライ)される。
【0058】さらに、データ再生時のリトライ(リード
・リトライ)がある。1つのデータ・セクタの再生時
に、セクタに付加されたECC(Error Corr
ection Code)による訂正能力を越えた量の
エラーが発生して訂正不能と判定された場合には、ディ
スク回転により当該セクタがヘッド直下に再来すること
を待って、当該論理セクタの再生動作が再度実行(リー
ド・リトライ)される。さらに、1度リード・リトライ
しても再度訂正不能と判定された場合には、2回目のリ
ード・リトライが実行される。エラーが、ノイズなどの
ランダムな原因によるソフトエラーでなく、ディスクの
磁性膜の傷付きなどの確定的な原因によるハードエラー
である場合には、さらに複数回のリトライが行われるこ
とが多い。
【0059】このように各種のエラー発生時の再試行
(リトライ)のための余裕時間としてのリトライ時間:
Tretryが必要となる。
【0060】また、HDDのディスクは一般にCAV
(Constant AngularVelocit
y)、すなわち等角速度回転であるので、データ記録半
径によってデータレートが異なる。従って、画像・音響
情報の記録/再生における実時間連続性の確保にはデー
タセクタの離散的な記録/再生における平均的なデータ
レートが画像/音響情報のデータレートよりも高いこと
が必要である。最もデータレートが低いのはディスクの
最内周トラックであり、最内周トラックの半径をRid
として、上述の点を考慮すると、動画像のような実時間
連続記録再生を行なうためには、実時間連続記録再生の
データレートとHDDの性能パラメータが次の式を満た
すことが条件となることが導き出される。
【0061】
【数1】
【0062】図3に2.5インチ型HDDの場合に、上
記[数1]に基づいて連続平均データレート[Mbit
/s]をディスク回転速度(回転周波数):fr[H
z]の関数として計算した結果を示す。パラメータとし
て線記録密度を3種類、300kbpi,250kbp
i,200kbpiとし、さらに、最内周トラックの半
径:Rid=16mm、トラック有効利用率:e=0.
75、トラックジャンプ時間:Tjmp=2.5ms、
リトライ時間:Tretry=2.5msとした。な
お、ここで単位[bpi]は[bit/inch]と同
義である。
【0063】図3から、データレートが高いDV方式
(Rate=25Mbit/s)で圧縮した場合でも、
線密度がLd=200kbpi以上であれば、ディスク
回転速度をfr=60Hz程度まで低下させることが可
能であり、また、線密度:Ld=250kbpi以上で
あれば、ディスク回転速度をfr=40Hz程度まで低
下させることが可能であることが理解される。
【0064】図4は1.8インチ型HDDの場合に、上
記[数1]を用いて連続平均データレート[Mbit/
s]をディスク回転速度(回転周波数):fr[Hz]
の関数として計算した結果を示したものである。図2と
同様、パラメータとして線記録密度を3種類、300k
bpi,250kbpi,200kbpiとし、さら
に、最内周トラックの半径:Rid=11mm、トラッ
ク有効利用率:e=0.75、トラックジャンプ時間:
Tjmp=2.5ms、リトライ時間:Tretry=
2.5msとした。
【0065】データレートが高いDV方式(Rate=
25Mbit/s)で圧縮した場合、線密度がLd=2
50kbpi以上で、ディスク回転速度、すなわち回転
周波数はfr=70Hz程度必要となるが、線密度:L
d=300kbpi以上であれば、ディスク回転速度を
fr=50Hz程度まで低下させることが可能であるこ
とが理解される。また、MPEG2方式(Rate=1
5Mbit/s)を用いる場合には、線密度がLd=2
00kbpi以上で、ディスク回転速度をfr=45H
z程度まで低下させることが可能であることが理解され
る。
【0066】このように動画像のような実時間連続記録
再生に必要なデータレートの観点から、ディスクの回転
速度は、その下限はあるものの、現状(約5000rp
m)よりも大幅に低減させることが可能であることが結
論づけられる。
【0067】[3.ディスク回転速度とサーボ系]上記
のようにデータレートの観点からは、ディスクの回転速
度をある程度低下させても動画、音響情報等の実時間連
続データの記録/再生に問題ないことが結論づけられ
た。しかし、ディスクの回転速度の低下を実現するため
には、さらにヘッドの位置決め制御の問題について検討
が必要である。
【0068】HDDのディスク回転速度を下げると、ヘ
ッド位置決め精度が劣化し、トラック密度が低下すると
いう問題が生じる。これは、以下に述べるように従来型
のHDDのセクタサーボ系におけるサーボ情報記録領域
が少ないために生じる問題である。
【0069】セクタサーボ方式では、ヘッド位置やトラ
ック番号など、ヘッド位置決めに必要な位置情報をデー
タ記録再生用トラックを寸断してトラック1周あたり数
10個所設けたサーボ領域に記録する構成を持つ。この
セクタサーボ方式のヘッド位置制御方法および装置につ
いては、例えば特公平2−37025号に開示されてい
る。このセクタサーボ方式では、ヘッドはディスク回転
に従って各サーボ領域から時間軸上で離散的に検出され
る位置情報を用いてコントローラとアクチュエータによ
ってトラックの中心に位置決めがなされる。この方式で
はサーボ情報検出にサーボクロックを用いるものと用い
ないものとがあるが、クロックは1つのサーボ領域内部
で独自に生成されるものであり、サーボ領域相互間では
非同期である。
【0070】この他に、新しいサーボ方式として同期サ
ーボ方式がある。これはセクタサーボ方式と同様だが、
トラック上にセクタサーボ方式より多数のサーボ領域を
設け、これらのサーボ領域からディスク回転に同期する
とともに、各サーボ領域相互にも同期したサーボクロッ
クを生成し、この生成したサーボクロックを参照してサ
ーボ情報の検出を行なう方法である。
【0071】一般にHDDのヘッド位置決め系は、静止
環境下でヘッドをトラック中心に直流的に位置決めする
のみならず、HDD内外で発生する各種の交流的な外乱
の影響を受けないように位置決めしなければならない。
ここでHDD内部で発生する外乱には、スピンドルモー
タの軸ぶれの周期成分(RRO)や、非周期成分(NR
RO)、ディスク振動や、ヘッド支持アームの振動によ
るへッド位置ずれなどがある。HDD外部から加わる外
乱には各種振動や衝撃がある。これらの外乱は機械的な
ものであるため、外乱の周波数成分は、おおよそ1KH
z以下であり、特に、低周波数領域にスペクトラムが多
い。従って、ヘッド位置決めサーボ系の閉ループ制御帯
域Bsvは、これらの外乱を十分抑圧するために、少な
くとも数百Hz以上であることが必要である。一般に、
HDDの位置決め制御系の制御帯域Bsvは、トラック
密度TPIの1/2乗に比例して広帯域化が必要とされ
ている(K.K. Chew ”Control sy
stem challenge to high tr
ack density magnetic stor
age”, IEEE Trans. Magn.,V
ol.32,No.3,pp.1799−1804,M
ay 1996)。この関係は以下の式(2)によって
表される。
【0072】
【数2】
【0073】大容量の動画像情報の記録再生を行なう場
合には、トラック密度TPIを現状以下に低下させるこ
とは好ましくないので、制御帯域Bsvは、少なくとも
現状維持が必要であり、500Hz以上であることが望
ましい。
【0074】また、前述のようにセクタサーボ系は、閉
ループ・サンプリング制御系であるので、制御ループの
安定性を確保するためにサーホサンプリング周波数fs
vは、制御帯域Bsvに比べて10倍以上高いことが必
要である。すなわち、以下の式(3)の条件を満足する
ことが必要となる。
【0075】
【数3】
【0076】なお、サーホサンプリング周波数fsv
は、以下の式(4)で示すように、トラック1周におけ
るサーボ領域数Nsvとディスク回転速度frの積であ
る。
【0077】
【数4】
【0078】上述の式(2),(3),(4)に基づい
て以下の式(5)が求められる。
【0079】
【数5】
【0080】よって、前述の500Hz以上の制御帯域
Bsvを確保するためには、サーボ領域数Nsvとディ
スク回転速度frは、以下の式(6)を満足することが
必要となる。
【0081】
【数6】
【0082】上述の式(6)に示すように、ディスクの
回転数を低下させれば、サーボ領域数を増加させること
が必要となり、例えば、ディスク回転速度fr=60H
zにおいて、サーボ領域数Nsv≧83となる。
【0083】このように、ディスクの回転数の低下を達
成するためには、その低下量に応じたサーボ領域数の増
加が必要であることが結論として得られる。
【0084】[4.結論]以上の1.〜3.の各項目で
説明したように、ディスクの回転速度の低下は、消費電
力を低下させるが、一方で、データレートからの制約、
さらにヘッド制御のサーボ系の制約を受ける。
【0085】データレートからの制約は、上述の[2.
ディスク回転速度とデータレート]の項目で示した式
(1)であり、ヘッド制御のサーボ系からの制約は、上
述の[3.ディスク回転速度とサーボ系]の項目で示し
た式(6)に集約される。従って、式(1)と式(6)
の双方を満足する範囲でディスクの回転数を設定するこ
とにより、データ記録再生に支障のないデータレートを
確保し、かつヘッド制御にも問題の発生しないディスク
ドライブが可能となるということが言える。
【0086】すなわち、上記式(1)、(6)をまとめ
て示すと、以下の式(7)の通りとなる。
【0087】
【数7】
【0088】これらの式(7a)、(7b)を満足する
ディスク回転数frを設定すれば、データ記録再生に支
障のないデータレートが確保され、かつヘッド制御にも
問題の発生しないディスクドライブが可能となる。
【0089】[5.具体的適用例]次に、上記式(7)
を満足する構成を持つ装置の各種の具体的適用例につい
て、以下の項目に従って説明する。 [5−1.HDDにおける適用例] [5−2.ディスクカメラにおける適用例]
【0090】[5−1.HDDにおける適用例]まず、
ディスクドライブ装置の具体的適用例について説明す
る。
【0091】図1に示すと同様の1.8インチ型ディス
クにおいて、ディスクの回転速度をfr=50Hzとす
る。データの線記録密度はLd=200kbpi、トラ
ック密度は25,000track/inchとして、
面記録密度は5Gbit/inch2とした。従ってこ
のディスクの容量は、一枚あたり1.3Gbyteとな
る。このデータ容量はMPEG2方式で圧縮されたAV
データストリームのデータレートが8Mbit/sの場
合には、約21分の記録時間に相当し、十分、実用性の
あるものといえる。またサーボ領域数は、ディスク1周
あたり100とした。
【0092】トラック間の移動時間であるトラックジャ
ンプ時間は、2.5ms、エラー発生時に実行するリト
ライ(再試行)時間を平均2.5msとすれば、リトラ
イ許容時間として50msを設定しても、上記式(7
a)において8Mbit/sの連続平均データレートが
保証される。従って、トラック間ジャンプのエラーを数
msかけて再試行して救済したり、データ記録中にオフ
トラック等によりエラーが発生した場合でも周回待ちを
行なって再度記録を行なうようなエラー処理が十分可能
となる。
【0093】ディスクの回転速度:fr=50Hzは3
000rpmに相当し、この回転速度においては、図2
から理解されるように現行の通常のHDDの回転数47
00rpmにおいて消費する電力よりも大幅に小さな消
費電力での駆動が可能となる。上述したように、MPE
G2(Moving Picture Experts
Group Phase 2)規格の場合、4Mbi
t/s〜8Mbit/s程度の平均データレートにて十
分な品質の動画像が記録再生可能であり、MPEG2方
式によるデータ圧縮を採用した動画等の実時間データ連
続記録再生を行なうには、ディスクの回転速度をfr=
50Hz、すなわち3000rpmのディスク回転速度
として低消費電力を達成することができる。
【0094】また、エラー処理許容時間をさらに短く設
定することによって、データ記録再生に要する時間を短
くすることが可能であり、スタンダード規定(Stan
dard Definition)のMPEG2最高レ
ートであるRate=15Mbit/sを扱うことも可
能となる。
【0095】ディスクにはセクタサーボ方式に従って、
ヘッド位置を検出するためのサーボ領域が100個所記
録されている。このサーボ領域構成を図5に示す。図5
(a)は、1トラックを示し、(b)はサーボ領域とデ
ータ領域の抽出部、(c)はサーボ領域の抽出部詳細を
示す。図5(a)に示すように1つのトラックには10
0サーボセグメントが形成される。これは、上述の式
(7b)を満足する。すなわち、fr=50、Nsv=
100であり、NSV・fr≧5000を満足する。
【0096】図5(c)に示すように、サーボ領域に
は、トラック番号を示すアドレスフィールド501、振
幅差分によるヘッド位置検出のための千鳥格子状繰り返
し磁化反転パターン502、これらの信号検出のタイミ
ングや信号振幅正規化を行なうためのプリアンブル(繰
り返し磁化反転パターン)503などを含む。これらの
サーボ領域から位置情報を得て、磁気ヘッドを目標トラ
ックに位置決めする。
【0097】図6にヘッドの位置決め制御系を示すブロ
ック図を示す。デイスク601上の磁気ヘッド602
は、サーボ領域から得たサーボ信号をヘッドアンプ位置
検出器603を介して位置検出器604、アドレス検出
器605、サーボクロック生成器606にサーボ信号を
送る。サーボクロック生成器はディスクの回転および各
サーボ記録領域に同期したクロック信号を生成して、位
置信号検出器604、アドレス検出器605に送出し、
位置信号検出器604、アドレス検出器605はクロッ
ク信号で得たタイミングに基づいて各信号の検出を実行
する。これらの位置検出およびアドレス信号はサーボ制
御器607に送出され、さらに駆動アンプ608を介し
て磁気ヘッド601を駆動するVCMにフィードバック
されて、ヘッドを目的トラックに移動させる。
【0098】本構成においては、サーボ領域数Nsv=
100であり、サーボサンプル周波数fsv=5000
Hzであるので、アクチュエータの振動特性を適切に設
計すれば、500Hzまでのサーボ帯域の確保が可能で
ある。
【0099】トラック密度25,000track/i
nchとすると、トラックピッチは、約1.0μmであ
り、ヘッド位置決め精度は0.1μm(0−p)程度が
要求されるが、上記のように広い帯域サーボが確保され
るので、各種の外乱に対して十分な抑圧比を持つことが
できる。
【0100】[5−2.ディスクカメラにおける適用
例]次に上述のHDDをディスクカメラの記憶装置とし
て用いた例について説明する。
【0101】図7は、本発明の構成を持つPCカード型
HDD701を搭載した携帯型デジタルビデオカメラで
あり、PCカード型HDD701はたとえば充電式バッ
テリー等の電池702によって駆動される。
【0102】図8に本発明の構成を具体化したデジタル
・ディスクカメラの構成を示す。図8は、記録媒体とし
てのPCカード型HDD200を搭載したデジタル・デ
ィスクカメラのハードウェア構成を模式的に示した図で
ある。デジタル・ディスクカメラは、静止画像や動画像
などの映像情報と音響情報を記録あるいは再生すること
ができる。以下、図8に示すデジタル・ディスクカメラ
の構成および信号の流れについて説明する。
【0103】まず、図8に示すPCカード型HDD20
0を用いたデジタル・ディスクカメラにおいてカメラ1
03を使用したデータ記録時の信号の流れについて説明
する。カメラ103により電気信号に変換された映像情
報はデジタル化された後、画像情報圧縮器107により
データレートが1/5程度まで圧縮される。画像情報圧
縮の方式としては、DVやMPEG2などが実用化され
ているが、本実施例ではMPEG2方式を用いた例を説
明する。この種の圧縮方式では、元のデジタル映像情報
に対して、離散コサイン変換やフレーム間動き検出、再
量子化、2次元ハフマン符号化などを行うことにより、
情報量が圧縮される。画像信号と同時にマイク104か
ら収録された音響信号も、デジタル化され、音響情報圧
縮器108によりデータレートが圧縮される。圧縮され
た映像情報と音響情報は、MUX111でマルチプレク
スされ、AVデータ・ストリームとして組まれる。この
ストリームのデータレートは8Mbit/sである。
【0104】図8に示すデジタル・ディスクカメラにお
いてシステム全体の動作は、CPU−A115により統
括的に管理されている。CPU−A115は、ROM
(Read Only Memory)117に恒久的
に格納されたファームウエアに従って動作し、書き換え
可能なメモリであるRAM(Random Acces
s Memory)116を作業領域として用いる。
【0105】また、デジタル動画ディスク・レコーダ
は、該レコーダに対するユーザーからの動作指示を受容
するためのユーザ・インターフェース機構(図示しな
い)を備えている。ユーザ・インターフェース機構は、
例えば、操作スイッチ/ボタン、リモート・コントロー
ラ、キーボード、液晶表示装置などで構成される。
【0106】ユーザ・インターフェース機構を介したユ
ーザ入出力は、CPU−A115(より具体的には、C
PU−A115において実行されるファームウェア)が
管理する。ユーザ入出力は、HDD200による動画や
音響データの記録又は再生の指示を含む。HDD200
に対するユーザ指示入力は、CPU−A115が、CP
U−Aバス120及びAV/I/F114を介してPC
カード・インターフェース150に向かって命令を発行
することによって実現される。また、ホストとHDD2
00間のデータ転送は、CPU−A115がメモリ制御
回路10とAV−I/F12に指示コマンドを発行する
ことにより実行される。ホスト側では、転送データは、
HDD200との間で直接交換されず、ホスト・メモリ
11に一旦格納される。
【0107】図9には、ROM16に格納されているC
PU−A115のソフトウェア体系の一例を示す。全体
を統括するのはシステム管理ソフトウェアである。シス
テム管理ソフトウェアは記録や再生動作の指示と管理、
PCカード型HDD(以下HDDと称する)200やホ
スト・メモリ112などの各ハードウエア資源の稼働状
況の把握と管理など、レコーダに必要な機能のうち、下
層に含まれない全てが含まれる。
【0108】図9の下層に示すMPEG2エンコーダ・
デコーダ管理ソフトウェアは、画像情報圧縮器107、
音響情報圧縮器108、MUX111、および画像情報
伸長器105、音響情報伸長器106、DEMUX11
0を制御し、動画データ及び音響データの各情報に対す
る圧縮とAVデータストリームの組み立て、あるいはA
Vデータストリームからの動画、音響情報への伸長など
の処理を制御する。なお、ここでは映像情報圧縮方式と
してMPEG2方式を採用している。
【0109】ホスト・メモリ管理ソフトウェアは、メモ
リ制御回路113に指示してホスト・メモリ112に対
するデータ書き込み、読み出しを制御し、記録するAV
データ・ストリームを後述するクラスタ単位に分割して
HDD200に送り出す操作を行ない、また再生時には
HDD200からクラスタ単位に読み出されたデータを
AVストリームに組み立ててデコーダ群に送り出す操作
を制御する。
【0110】HDDデバイスドライバはPCカードイン
タフェース150を介してHDD200に実際に各種命
令を発行してデータ記録や再生を制御するためのソフト
ウェアである。ユーザI/F部は、ユーザ・インターフ
ェース機構における入出力操作を行なう。
【0111】上記のAVデータストリームのデータレー
トは、映像圧縮方式としてMPEG2方式を用いる場
合、4〜8Mbit/s程度である。
【0112】図10に、HDD200に対するデータ記
録及び再生の単位であるクラスタと、MPEG2のデー
タ・ストリームとして定義されているGOP(Grou
pof Picture)の関係を模式的に示す。
【0113】図10に示すように、このAVデータスト
リームは画像15フレームからなる完結したGOP(G
roup of Picture)から構成されてい
る。ホスト・メモリ112に蓄積された一つのGOPは
さらにCPU−A115によってクラスタと呼ばれる一
定量のデータ単位に区切られ、PCカードインタフェー
スを介してHDD200に記録される。
【0114】1つのGOPは、図10に示すように、I
ピクチャ、Bピクチャ、及びPピクチャからなる連続す
る15フレームの画像で構成される。図10に示す例で
は、クラスタは、GOPを4分割して得たデータの塊で
ある。1フレームは30分の1秒に相当するので、1つ
のGOPは0.5秒に相当する。また、GOPのデータ
量は4Mbitであるので、1秒分のデータ・ストリー
ムを8分割して得たクラスタ・サイズは1Mbitとい
うことになる。
【0115】コンピュータ業界において一般的なHDD
のセクタ・サイズは512Byte(すなわち4,09
6bit)なので、1つのクラスタは約245セクタ分
のデータ量に相当する。すなわち、HDDは、ホストか
ら記録コマンドを受ける度に、約245セクタを連続的
に記録することになる。
【0116】再生時は、ほぼ上記説明とは逆の経路によ
ってデータ再生処理が行なわれる。HDDからクラスタ
が順次読み出され、一旦ホストメモリ112に貯えられ
てAVデータストリームとして再構成されて画像情報伸
長器105によりビデオ信号に伸長される。また音響情
報伸長器106によって音響信号に伸長される。
【0117】PCカードインタフェース150は、PC
MCIAとJEIDA(日本電子工業振興協会)が定め
たPCカード規格を物理層とし、その上に定義された各
種のプロトコル(PC Card ATA, 68pi
n ATA, True IDE)などを用いる。これ
らのプロトコルは、ほぼANSIのATA(AT At
tachment)規格と同じであるので、以下では代
表例として、ATA規格と同一である68pin AT
Aを用いた例についてのデータ記録時とデータ再生時の
動作について説明する。
【0118】<データ記録時のHDDの動作>記録動作
の流れは以下のようにをまとめられる。すなわち、AV
データ・ストリームは、メモリ制御回路113を経て、
一旦ホスト・メモリ112に順次記録される。CPU−
A115は、ファームウエアのうちのホスト・メモリ管
理ソフトウェアのコントロールに従って、メモリ制御回
路113に指示を出し、ホスト・メモリ112からHD
D200に記録すべきデータ、すなわちクラスタを読み
出し、AV−I/F12及びPCカードインタフェース
150を介して、HDD200に送信する。
【0119】記録動作の詳細を説明する。CPU−A1
15は、記録すべき1つのクラスタが、ある所定長のデ
ータ・ブロックとして、ディスク216上のある論理ブ
ロック・アドレス(LBA)から記録が開始されるよう
に、HDD200に対してホスト・コマンド(この場合
は記録コマンド)を送る。
【0120】HDD200内部のハード・ディスク・コ
ントローラ(以下、「HDC」とする)203は、ホス
トとの間でデータやコマンドを受信するための入力レジ
スタと、ホストに対してデータやHDD200内のステ
ータス等を返すための出力レジスタを備えている。HD
C203は、ホストから記録コマンドを受信すると、C
PU−B204との協働的動作によって、該記録コマン
ドが指定する論理ブロック・アドレス(LBA)を、H
DD200内部の物理アドレス(物理アドレスは、例え
ばディスク面番号、トラック番号、セクタ番号等によっ
て指定される)に変換する。
【0121】続いて、ホスト・メモリ112から送出さ
れたクラスタは、PCカード・インタフェース150を
介してHDC203の入力レジスタに受信され、バッフ
ァ・メモリ202に一旦蓄積される。1つのクラスタ
は、例えば245セクタ分のデータ量を持つ(前述)。
HDC203は、この受信データをディスク216のト
ラック上に設定された論理データ・セクタの長さ(51
2Byte)に分割し、さらにその前後に、読み出し時
にビット同期を取るためのプリアンブル・パターンや誤
り訂正符号を付加してデータ・セクタを形成した後、デ
ィスク回転に同期しながら、記録チャネル回路206に
送り出す。
【0122】記録チャネル回路206は、データ・セク
タにチャネル符号化を施し、ヘッド215とディスク2
16からなる磁気記録チャネルの特性に適合した2値系
列に変換する。この2値系列は、記録アンプ209によ
り、矩形状の記録電流波形に対応付けられ、ヘッド21
5によって、磁気ディスク216上の磁化反転パターン
として記録される。
【0123】ここで、あらかじめ記録対象となる目標ト
ラックにヘッド215を位置決めしておく必要があるの
で、HDC203とCPU−B204から目標トラック
番号を受け取ったサーボ制御回路(サーボDSP)20
8は、ディスク216面上のトラック番号を再生チャネ
ル回路207から受け取りながら、ヘッド215をその
物理アドレスに移動させ、位置決めを行う。
【0124】<データ再生時のHDDの動作>次に、再
生時の信号の流れについて説明する。まず、システム管
理ソフトウエア(前述)は、ファームウェアのユーザI
/F部からのユーザ入力情報に従って、再生すべきAV
データ・ストリーム名を特定し、そのストリームを構成
する各クラスタが記録されている論理ブロック・アドレ
ス(LBA)を求め、当該クラスタの読み出しを行うべ
く、HDDデバイス・ドライバに対して読み出し命令を
発行させる。また、この命令発行と同時に、ホスト・メ
モリ管理ソフトウェアは、メモリ制御回路113を通じ
て、ホスト・メモリ112上に、読み出したクラスタを
再構成するための記憶領域を確保させる。
【0125】上記の読み出し命令は、HDC203を介
してHDD200内部のCPU−B204に与えられ
る。このCPU−B204は、当該クラスタの論理ブロ
ック・アドレス(LBA)を、HDD200内部の物理
アドレス(物理アドレスは、例えばディスク面番号、ト
ラック番号、及び、セクター番号等によって指定され
る)に変換し、サーボDSP208に命じてヘッド21
5をその物理アドレスに移動させて、要求データの読み
出しを開始する。すなわち、磁気ディスク216上に記
録された磁化反転パターンは、ヘッド215により読み
出され再生アンプ210で増幅された後、再生チャネル
信号処理回路207によりビット同期が取られた後、2
値データ系列として検出され、記録時に施されたチャネ
ル符号化の逆変換としての復号化が行われ、データ・セ
クタとして再生される。
【0126】再生されたデータ・セクタは、HDC20
3に送られ、誤り訂正復号化を経て、512Byte単
位の論理データとして、バッファ・メモリ202に順次
蓄積される。その後、バッファリングされたデータは、
PCカードインタフェース150とメモリ制御回路11
3を介して、ホスト・メモリ112に順次転送され、1
つのクラスタが形成される。そして、1つのクラスタの
読み出しが完了すると、前述と同様に、後続するクラス
タの読み出しが命令され、HDD200よりデータ・セ
クタ群が読み出され、ホスト・メモリ11上に後続のク
ラスタが形成される。
【0127】形成されたクラスタは、ホスト・メモリ1
12から順次送り出され、このAVデータ・ストリーム
は、デマルチプレクサ110により映像データと音響デ
ータとに分離される。データにエラーが存在した場合に
は、補間回路109において前後のデータに基づいて補
間処理される。そして、画像データは画像情報伸長器1
05により、通常のデジタル画像情報に伸長されて外部
出力される。外部出力される画像情報は、D/A変換器
などによりNTSCアナログ映像信号に変換され、モニ
タ101などに与えられる。音響データは音響情報伸長
器106により、伸長されてスピーカ等の音響信号出力
器102によって外部出力される。
【0128】<AV信号の実時間連続性確保のためのエ
ラー処理>本発明のディスクドライブ装置は、デイスク
の回転速度を上述の式(7)に示された条件を満足する
ように設定される。上述の式(7a)には、エラー処理
としてのリトライに要するリトライ許容時間:Tret
ryがパラメータとして設定されている。従って、リト
ライに要する時間が当初の予測よりも大幅に伸びるよう
な状況が発生すると、そのエラー処理によって、その後
のデータ記録または再生処理の連続性が阻害され、例え
ば画像フレームの欠落による画質の劣化等が発生する可
能性がある。
【0129】こうした状況は、希にしか発生しないが、
AV(Audio Visual)データを記録または
再生する場合は、HDDのファームウェアをAVモード
で動作させ、実時間連続性を重視したエラー処理を行な
うようにすることによってデータ記録または再生処理の
連続性を保持することが可能となる。具体的には、一度
のデータ記録/再生処理に許される最大エラー処理時間
を予め設定しておき、その設定最大値を超える場合はエ
ラー処理を中止し、後続セクタの記録/再生処理に移行
する構成とする。特に、再生時においては、エラー処理
の完了しなかったセクタのデータもホスト側に転送する
連続読み取り(Read Continuous)動作
を行なう。これによって一つの記録/再生動作に要する
時間に上限が設けられるので、前述したようなデータ記
録/再生時の連続データの中断が解消され、動画、音響
情報の実時間連続再生処理が可能になる。
【0130】上記の一度のデータ記録/再生処理に許さ
れる最大エラー処理時間は、データレートに応じて前述
の式(7a)を満足するように設定すれば、そのデータ
レートは確保されることになり、動画、音響情報の実時
間連続再生処理が保証される。
【0131】図11に1本のAVデータストリームをH
DDに記録する場合のHDDのエラー処理の動作例を示
す。各クラスタは245セクタ分のデータ量を持つが、
簡単のために一つのクラスタはディスク上の1本のトラ
ックに連続的に記録され、ヘッドシーク動作はないもの
として説明する。
【0132】クラスタ(k,1)については、ホストが
HDDに対してデータ記録コマンドを発行すると、HD
Dはそれを受けて目標トラックまでヘッドをシーク(S
1)させ、目標先頭セクターの到来を待ち、クラスタ
(k,1)の245セクターの記録を行なう(W1)。
【0133】記録が正常に完了後、HDDはホストに終
了メッセージを返すが、次のクラスタの記録開始予定時
刻までは空時間(E1)が存在する。
【0134】クラスタ(k,2)については、最初に目
標トラックへのシーク(S2A)に失敗し、シークを再
試行(S2B)するため時間を浪費する。その後245
セクターを連続記録し、空時間(E2)はほとんどない
ものの、記録は完了できた。
【0135】クラスタ(k,3)については、記録動作
がヘッド位置決め誤差が過大などの原因によって記録途
中で中断したため、位置決めの正常化を待ち、さらに後
続セクタ先頭部を回転待ち(S3B)する必要があった
が、予め設定された最大エラー処理時間を超えたため、
エラー処理は打ち切られ、後続のクラスタ(k,4)の
記録動作に移る。このように、長引くエラー処理は与え
れた最大時間で打ち切り、後続のクラスタの記録動作を
開始することによって、動画などに必要な実時間連続性
を確保できる。
【0136】クラスタ(k,4)についてはクラスタ
(k,1)と同様に正常に完了した。よって、AVモー
ドの持つエラー処理時間制限機能によって、実時間性が
失われることなく後続のクラスタの記録が行なわれた。
【0137】典型的な例として、1.8inch−HD
Dの最内周の半径Rid=11mmにおいて、線記録密
度Ld=250kbit/inch、トラック有効利用
率e=0.75、トラックシャンプ時間Tjmp=3m
sを条件として、エラー処理時間の最大許容値を、回転
速度frの関数としてプロットした結果を図12に示
す。例えば、AVデータストリームの平均レートが8M
bit/sの場合には、回転速度fr=2700rpm
ならばエラー処理時間の最大許容値は38.5msにな
る。この条件において、隣接トラック間でのヘッド移動
のエラーの救済や、記録中のエラーを1周だけ回転待ち
して再度記録するなどのエラー処理は可能である。
【0138】ホスト・システムとなる例えばビデオカメ
ラは、エラー処理時間が所定の許容値未満に制限された
動作モード下で該ディスク装置が処理可能なコマンド・
セットを用意しておくことが好ましい。
【0139】このように、ドライブの設計パラメータや
動作速度、必要なデータレートなどの条件が判れば、エ
ラー処理時間の最大許容値をあらかじめ算出しておくこ
とが出来る。ホストは、所定のコマンドのワード中に、
その最大許容値を指示することによって、連続平均デー
タレートを確保できる範囲で、可能な限りのエラー処理
を許可することができる。
【0140】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。
【0141】例えば、本明細書では、ディスクドライブ
装置をデジタル・ディスクカメラに適用した例に従って
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の要旨はこれ
に限定されない。例えば、拡張IDEやSCSIその他
のインターフェースによって汎用コンピュータ・システ
ムに接続されるタイプのディスクドライブ装置に対して
も本発明を好適に適用することができる。
【0142】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0143】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
低消費電力を実現するとともに、実時間性が要求される
AVデータ・ストリームの記録/再生において、実時間
連続データ記録再生処理を実行可能な優れたディスクド
ライブ装置、ビデオカメラ装置を提供することができ
る。
【0144】また、本発明によれば、要求されるデータ
レートに基づいて、必要な最低限のディスクの回転速
度、サーボ領域数を容易に求めることが可能となり、低
消費電力を要求される例えば電池駆動型の携帯機器に搭
載するHDDの設計において容易にその設計パラメータ
を決定することが可能となる。
【0145】また、本発明によれば、携帯型システムの
ように電池駆動を行なうHDD搭載システムにおいてデ
ィスク回転速度を低減させる構成としたので低消費電力
とすることが可能となり、長時間の使用を実現すること
ができる。
【0146】また、本発明によれば、ビデオ・レコーダ
としての実時間連続性を確保し、高品質なAVデータの
高速記録/再生を可能にする、優れたディスクドライブ
装置、ビデオカメラ装置を提供することができる。
【0147】また、本発明によれば、ディスク装置は、
エラー処理時間の制限を可能とすることにより、実時間
連続性を要する動画データや音響データの記録や再生に
適した動作モードを持つことができる。したがって、デ
ィスク装置を搭載するホストは、実時間連続性の管理が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクドライブ装置に適用可能なH
DDの構成を示す分解図である。
【図2】ディスクの回転速度とスピンドルモータの消費
電力との対応関係を示した図である。
【図3】2.5インチ型HDDにおけるディスク回転周
波数と連続平均データレートとの関係を示す図である。
【図4】1.8インチ型HDDにおけるディスク回転周
波数と連続平均データレートとの関係を示す図である。
【図5】本発明のディスクドライブ装置におけるディス
クフォーマットを示す図である。
【図6】本発明のディスクドライブ装置におけるサーボ
制御系の構成を説明するブロック図である。
【図7】本発明のディスクドライブ装置の使用態様とし
てのビデオカメラについて説明する図である。
【図8】本発明のディスクドライブ装置の実施例とし
て、記録媒体としてHDDを搭載したデジタル動画ディ
スクカメラシステムのハードウェア構成を模式的に示し
た図である。
【図9】図8に示すCPU−A115において実行され
るファームウエアの階層的構成を模式的に示した図であ
る。
【図10】図8に示すHDDに対するデータ記録及び再
生の単位であるクラスタと、MPEG2のデータ・スト
リームとして定義されているGOP(Group of
picture)の関係を模式的に示した図である。
【図11】1本のAVデータ・ストリームを記録する場
合のHDDの動作例を示したタイミング・チャートであ
る。
【図12】ディスクの回転速度と、最大エラーリカバリ
タイムとの対応について説明する図である。
【符号の説明】
10 ディスク 11 シャーシ 12 基板(FPC:Flexible print
circuit) 13 PCMCIAコネクタ 14 スピンドルモータ(SPM) 15 クランパ 16 アームアセンブリ 17 上ヨーク 18 下ヨーク&マグネット 19 コイル 20 トップカバー 21 ガスケット 101 モニタ 102 音響信号出力器 103 カメラ 104 マイク 105 画像情報伸長器 106 音響情報伸長器 107 画像情報圧縮器 108 音響情報圧縮器 109 補間回路 110 デマルチプレクサ 111 マルチプレクサ 112 ホストメモリ 113 メモリ制御回路 114 AV−I/F 115 CPU−A 116 RAM(Random Access Mem
ory) 117 ROM(Read Only Memory) 120 CPU−Aバス 150 PCカードインタフェース 200 PCカード型HDD 201 HDD−I/F 202 バッファメモリ 203 HDC(ハード・ディスク・コントローラ) 204 CPU−B 205 CPU−Bバス 206 記録チャルネル 207 再生チャネル 208 サーボ制御器(DSP) 209 記録アンプ 210 再生アンプ 211 VCMアクチュエータ駆動アンプ 212 SPM(スピンドル・モータ)制御器 213 VCMアクチュエータ 214 SPM(スピンドル・モータ) 215 ヘッド 216 ディスク 601 ディスク 602 磁気ヘッド 603 ヘッドアンプ 604 位置検出器 605 アドレス検出器 606 サーボクロック生成器 607 サーボ制御器 608 駆動アンプ 701 HDD 702 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 21/10 G11B 21/10 F H04N 5/225 H04N 5/225 F 5/76 5/76 C 5/781 5/781 A 5/765 510M 5/781 5/93 E 5/93 Fターム(参考) 5C022 AA01 AA11 AB67 AC72 AC73 5C052 AA01 AB02 BB01 BC04 CC11 CC12 DD07 EE08 5C053 FA23 GA08 GA10 GA11 GB11 GB14 GB15 GB17 GB19 GB22 GB26 GB38 JA03 KA04 KA24 LA01 LA06 5D031 AA04 FF04 HH20 5D096 AA02 EE03 GG05

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクのデータ記録面に形成されたデー
    タトラックを寸断する位置に複数のサーボ情報領域を有
    するディスク状データ記録媒体を駆動するディスクドラ
    イブ装置において、 ディスクの周方向のデータ線記録密度:Ldが約200
    kbit/inch以上であり、 ディスク回転周波数:frが約60Hz以下であり、 サーボ情報領域のディスク1周当たりの数:Nsvと前
    記ディスク回転周波数:frの積:Nsv×frが50
    00以上である構成を有することを特徴とするディスク
    ドライブ装置。
  2. 【請求項2】前記ディスクドライブ装置において、 データ記録またはデータ再生に必要な平均データレート
    をRateとし、ディスクにおける最内周トラック半
    径:Rid、データ線密度:Ld、トラック有効利用
    率:e、トラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許
    容時間:Tretry、ディスク回転周波数:fr、ト
    ラック1周におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、 Rate<(2π×Rid×Ld×e)/(Tjmp+
    Tretry+1/fr) を満足する構成を有することを特徴とする請求項1に記
    載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】前記ディスクドライブ装置において、 該ディスクドライブ装置に搭載されたディスクの直径
    は、約65mm以下であることを特徴とする請求項1に
    記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】前記ディスクドライブ装置は、実時間連続
    情報の記録または再生を実現するためのエラー処理時間
    上限を定めたエラー処理を実行する再試行実行手段を有
    し、 前記エラー処理時間上限内にエラー処理が完了しない場
    合には、当該エラー処理を中止して後続データの記録ま
    たは再生処理を実行する構成を有することを特徴とする
    請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】前記エラー処理時間上限は、エラー処理時
    間の上限を再試行許容時間:Tretryとして、デー
    タ記録またはデータ再生に必要な平均データレートをR
    ate、ディスクにおける最内周トラック半径:Ri
    d、データ線密度:Ld、トラック有効利用率:e、ト
    ラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許容時間:T
    retry、ディスク回転周波数:fr、トラック1周
    におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、 Rate<(2π・Rid・Ld・e)/(Tjmp+
    Tretry+1/fr)を満足することを条件として
    定められるエラー処理時間の上限時間としての再試行許
    容時間:Tretryであることを特徴とする請求項4
    に記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】前記ディスクドライブ装置は、電池駆動可
    能な構成を有することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】前記ディスクドライブ装置は、装着される
    ディスクが取り外し可能なリムーバブルディスク装置で
    あることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライ
    ブ装置。
  8. 【請求項8】前記ディスクドライブ装置の外形寸法およ
    びコネクタ構成は、PCMCIA/JEIDA(日本電
    子工業振興協会)が定めたPCカード規格に準拠した構
    成であることを特徴とする請求項1に記載のディスクド
    ライブ装置。
  9. 【請求項9】前記ディスクドライブ装置は、前記サーボ
    情報領域に記録された情報に基づいてサーボクロックを
    生成し、生成するクロックを参照しながらヘッド位置情
    報を検出する同期式ヘッド位置検出構成を有することを
    特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】前記ディスクドライブ装置は、情報を圧
    縮する情報圧縮器と、圧縮情報を伸長する情報伸長器を
    有し、前記ディスクドライブ装置に装着されたディスク
    には、前記情報圧縮器において圧縮された情報を記録
    し、該ディスクからの圧縮情報の再生時には前記情報伸
    長器において情報の伸長処理を実行する構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装
    置。
  11. 【請求項11】前記情報圧縮器によって圧縮される情報
    には動画像情報を含むことを特徴とする請求項10に記
    載のディスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】動画像情報は、MPEG2(Motio
    n Picture ExpertsGroup ph
    ase 2)方式で圧縮された動画像情報であることを
    特徴とする請求項11に記載のディスクドライブ装置。
  13. 【請求項13】前記ディスクドライブ装置は、画像を撮
    像するカメラを有し、該カメラによって取り込まれた画
    像情報を前記ディスクドライブ装置に装着されたディス
    クに記録する構成を有することを特徴とする請求項1に
    記載のディスクドライブ装置。
  14. 【請求項14】ディスクのデータ記録面に形成されたデ
    ータトラックを寸断する位置に複数のサーボ情報領域を
    有するディスク状データ記録媒体を駆動するディスクド
    ライブ装置を有するビデオカメラ装置において、 前記ディスクドライブ装置の駆動電源となる電池を有
    し、 前記ディスクドライブ装置は、 ディスクの周方向のデータ線記録密度:Ldが約200
    kbit/inch以上であり、 ディスク回転周波数:frが約60Hz以下であり、 サーボ情報領域のディスク1周当たりの数:Nsvと前
    記ディスク回転周波数:frの積:Nsv×frが50
    00以上である構成を有することを特徴とするビデオカ
    メラ装置。
  15. 【請求項15】前記ビデオカメラ装置において、 データ記録またはデータ再生に必要な平均データレート
    をRateとし、ディスクにおける最内周トラック半
    径:Rid、データ線密度:Ld、トラック有効利用
    率:e、トラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許
    容時間:Tretry、ディスク回転周波数:fr、ト
    ラック1周におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、 Rate<(2π×Rid×Ld×e)/(Tjmp+
    Tretry+1/fr) を満足する構成を有することを特徴とする請求項14に
    記載のビデオカメラ装置。
  16. 【請求項16】前記ビデオカメラ装置において、 該ディスクドライブ装置に搭載されたディスクの直径
    は、約65mm以下であることを特徴とする請求項14
    に記載のビデオカメラ装置。
  17. 【請求項17】前記ディスクドライブ装置は、実時間連
    続情報の記録または再生を実現するためのエラー処理時
    間上限を定めたエラー処理を実行する再試行実行手段を
    有し、 前記エラー処理時間上限内にエラー処理が完了しない場
    合には、当該エラー処理を中止して後続データの記録ま
    たは再生処理を実行する構成を有することを特徴とする
    請求項14に記載のビデオカメラ装置。
  18. 【請求項18】前記エラー処理時間上限は、エラー処理
    時間の上限を再試行許容時間:Tretryとして、デ
    ータ記録またはデータ再生に必要な平均データレートを
    Rate、ディスクにおける最内周トラック半径:Ri
    d、データ線密度:Ld、トラック有効利用率:e、ト
    ラックジャンプ時間:Tjmp、:再試行許容時間:T
    retry、ディスク回転周波数:fr、トラック1周
    におけるサーボ領域数:Nsvとしたとき、 Rate<(2π・Rid・Ld・e)/(Tjmp+
    Tretry+1/fr)を満足することを条件として
    定められるエラー処理時間の上限時間としての再試行許
    容時間:Tretryであることを特徴とする請求項1
    7に記載のビデオカメラ装置。
  19. 【請求項19】前記ディスクドライブ装置は、装着され
    るディスクが取り外し可能なリムーバブルディスク装置
    であることを特徴とする請求項14に記載のビデオカメ
    ラ装置。
  20. 【請求項20】前記ディスクドライブ装置の外形寸法お
    よびコネクタ構成は、PCMCIA/JEIDA(日本
    電子工業振興協会)が定めたPCカード規格に準拠した
    構成であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ
    カメラ装置。
  21. 【請求項21】前記ディスクドライブ装置は、前記サー
    ボ情報領域に記録された情報に基づいてサーボクロック
    を生成し、生成するクロックを参照しながらヘッド位置
    情報を検出する同期式ヘッド位置検出構成を有すること
    を特徴とする請求項14に記載のビデオカメラ装置。
  22. 【請求項22】前記ビデオカメラ装置は、情報を圧縮す
    る情報圧縮器と、圧縮情報を伸長する情報伸長器を有
    し、前記ディスクドライブ装置に装着されたディスクに
    は、前記情報圧縮器において圧縮された情報を記録し、
    該ディスクからの圧縮情報の再生時には前記情報伸長器
    において情報の伸長処理を実行する構成を有することを
    特徴とする請求項14に記載のビデオカメラ装置。
  23. 【請求項23】前記情報圧縮器によって圧縮される情報
    には動画像情報を含むことを特徴とする請求項22に記
    載のビデオカメラ装置。
  24. 【請求項24】動画像情報は、MPEG2(Motio
    n Picture ExpertsGroup ph
    ase 2)方式で圧縮された動画像情報であることを
    特徴とする請求項23に記載のビデオカメラ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11862204B2 (en) 2022-03-23 2024-01-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk device and method

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