JP2001056688A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2001056688A
JP2001056688A JP11234537A JP23453799A JP2001056688A JP 2001056688 A JP2001056688 A JP 2001056688A JP 11234537 A JP11234537 A JP 11234537A JP 23453799 A JP23453799 A JP 23453799A JP 2001056688 A JP2001056688 A JP 2001056688A
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electronic musical
switch
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JP11234537A
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English (en)
Inventor
Akira Kawai
晃 河合
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から読込んだ音楽データを圧縮してRA
Mに格納する。 【解決手段】 CPUの内部RAMにはパターンデータ
を格納するデータ受入部15が設けられる。データ受入
部15に格納されたパターンデータは分割部16で複数
のブロックに分割される。ノート対比部17は各ブロッ
クに含まれているノートの一致・不一致をブロック間で
判別する。割合算出部18はノートの一致割合を算出す
る。割合判別部19は一致割合が予め設定した割合以上
か否かを判別し、データ書込部20はノートの一致割合
が基準値より大きい場合は複数のブロックが互いに同一
であるとみなし、複数のブロックのうち1つを外部RA
M3に書込むようにポインタをセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器に関し、
特に、外部から供給された音楽データに従って自動演奏
をすることができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】外部から供給された音楽データを電子楽
器によって自動演奏させる場合、前記音楽データは電子
楽器の本体内部のRAM等(記憶装置)に格納される。
電子楽器では、ロードされた音楽データを読み出し、こ
の音楽データに従って音源回路を駆動して自動演奏を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動演奏のための音楽
データは、所定のパターンに従い、外部シーケンサやパ
ーソナルコンピュータ等を用いて作成されるが、この音
楽データは増大傾向にあり、これに合わせて、前記音楽
データがロードされるRAM等の記憶装置もその容量が
増大する傾向にある。このように、容量の大きいRAM
等の記憶装置を備えることにより、電子楽器のコストア
ップを招くという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解消し、音楽デー
タを圧縮してロードできる電子楽器を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、外部から供給された音楽
データを格納する記憶手段を有し、該記憶手段から読み
出した音楽データに基づいて楽音を発生させるように構
成された電子楽器において、音楽データを複数のブロッ
クに分割する分割手段と、分割されたブロック同士でノ
ートの一致・不一致を判断する対比手段と、前記対比手
段によりノートの一致割合が基準の割合以上であると判
断された場合に前記複数のブロックのうちの1つを前記
記憶手段に格納するデータ書込み手段とを具備し、前記
複数のブロックのうちの1つを格納した場合には、該ブ
ロックが他のブロックを含めた圧縮データであることを
示す識別情報がセットされるようにした点に第1の特徴
がある。
【0006】また、本発明は、前記データ書込み手段に
よって格納されたブロックが複数の小節を含んでいる場
合は、該ブロックを前記分割手段によってさらに分割
し、前記対比手段による判断処理を行わせる点に第2の
特徴がある。
【0007】さらに、本発明は、前記対比手段が、ノー
トの一致・不一致を判別するため、該ノートを代表する
キーナンバおよびステップタイムを対比するように構成
されている点に第3の特徴がある。
【0008】上記特徴によれば、ブロック同士のノート
が一致したときは、これらのブロックは同一とみなさ
れ、1つのブロックで他のブロックを含めた音楽データ
を代表させることができるため、データの圧縮がなされ
る。特に、第2の特徴によれば、1つのブロックを選択
してそのデータを格納した後、そのブロックが複数の小
節を含んでいる場合には、これら複数の小節がさらに分
割されてその同一性が判断される。その結果、格納され
るブロックのデータ量は、互いに共通する小節を含む限
りデータの圧縮が継続され、圧縮率が高められる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態
に係る電子楽器の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、CPU1は、プログラムメモリ(ROM)2に
格納されている制御プログラムに従って当該電子楽器の
各部を制御する。RAM3はCPU1のワークエリアお
よびバッファとして使用され、例えばバッテリによって
バックアップされていてもよい。フロッピディスク駆動
装置(FDD)4はフロッピディスク・コントローラ
(FDC)5によって駆動され、フロッピディスクの内
容つまり音楽データはCPU1に読み込まれる。CPU
1は読み込んだ音楽データをRAM3に転送する。例え
ば、音楽データは、外部シーケンサやパーソナルコンピ
ュータ等を用いてスタンダード・ミディ・ファイル「S
MF」形式で作成され、フロッピディスクに格納された
ものである。
【0010】操作パネル6は、フロッピディスクから音
楽データを読み込んで再生を開始するためのスイッチ
等、各種操作スイッチを有する。パネルインタフェース
(I/F)7は、それぞれの操作スイッチのオン・オフ
を示すスイッチイベント情報を生成し、これらのスイッ
チイベント情報は各操作スイッチに対応付けられてRA
M3に記憶される。操作パネル6は、例えば液晶画面か
らなるディスプレイ(図示せず)を有することができ、
該ディスプレイにはCPU1での制御結果等を表示する
ことができる。
【0011】鍵盤8は複数のキー(鍵)を有し、それぞ
れのキーのキーオン・キーオフを示すキーイベント情報
や押鍵強さつまりベロシティを示すタッチ情報を検知す
るための、例えば二つのセンサを有している。鍵盤イン
タフェース(I/F)9は、前記センサの状態に基づい
てキーイベント情報やタッチ情報を生成し、これらの情
報はキーナンバに対応付けられてRAM3に記憶され
る。楽音波形メモリ10には、複数の音色に対応した波
形データおよび該波形データを制御して楽音を生成する
ための音色パラメータが記憶されている。音色パラメー
タには前記波形データのアドレス情報やエンベロープ制
御情報等が含まれている。
【0012】音源11は、デジタルコントロール・オシ
レータ(DCO)、デジタルコントロール・フィルタ
(DCF)、デジタルコントロール・アンプ(DC
A)、およびエフェクタを有し、楽音波形メモリ10か
ら読み出した波形データに基づいて楽音信号を出力す
る。音源11から出力された楽音信号はD/A変換器1
2でアナログ信号に変換され、増幅器13で増幅された
後、スピーカ14を通じて発音される。
【0013】なお、前記音楽データはフロッピディスク
に格納されたものに限らず、メモリカード等に格納され
たものであってもよい。この場合は、FDD4に代え
て、またはFDD4とは別にメモリカードインタフェー
ス回路を備えるのはもちろんである。
【0014】以下、上記構成に基づく電子楽器の動作を
説明する。図3は前記電子楽器のメインフローチャート
である。まず、電源が投入されたならばステップS1で
CPU1、RAM3、音源11を構成するLSI等を初
期化する。ステップS2のパネルイベント処理では、操
作パネル6上の各スイッチの状態を読み込んで処理をす
る。ステップS3の自動演奏処理では音楽データを読込
んで発音のための処理をする。ステップS4の鍵盤イベ
ント処理では、鍵盤8の各キーに設けられたセンサで検
出されたキーコードやベロシティ情報等を読込んで処理
をする。
【0015】図4は、本実施形態における電子楽器で再
生される音楽データの一例であるリズムパターンデータ
(以下、単に「パターンデータ」という)の構成を示す
図である。図示のように、パターンデータ100はイン
トロ(INTRO)、ベーシックまたはバリエーション
(BASIC)、フィルイン(FILL)、およびエン
ディング(ENDING)からなる。パターンデータ1
00は外部シーケンサを用いてユーザが作成することが
できるデータである。イントロ、フィルイン、およびエ
ンディングはそれぞれデータ量が少ないので圧縮による
効果は少ない。そこで、本実施形態では、データ量が比
較的多いベーシックについてデータ圧縮処理をした。
【0016】次に、パターンデータの圧縮方法の概要を
説明する。圧縮にあたっては、まず、CPU1の内部R
AMに前記ベーシックの全小節を読み込み、このベーシ
ックを第1ブロックBASIC1と第2ブロックBASIC2とに2
分割する。例えば、ベーシックが8小節で構成されてい
たならば、4小節ずつに分割する。そして、各ブロック
毎のノートに先頭からステップ番号を付し、各ステップ
番号毎にキーナンバ、ステップタイムつまり音間の長さ
(S・タイム)、およびデータ(ベロシティ等)を格納
する。図5は、各ブロックのデータフォーマットであ
る。このベーシックの分割時には、各ブロックつまり第
1ブロックBASIC1および第2ブロックBASIC2それぞれの
全データ数を記憶しておく。
【0017】上記小節の分割およびステップ番号毎のデ
ータの格納が終了したならば、第1ブロックBASIC1およ
び第2ブロックBASIC2の各ステップのステップタイムお
よびキーナンバを対比して互いが同一データであるか否
かを判別し、全ステップ中において一致したノートの割
合を計算する。そして、この割合が予定の値以上であれ
ば、第1ブロックBASIC1および第2ブロックBASIC2は同
一であるとみなして、一方のブロック、例えば第1ブロ
ックBASIC1のデータのみをRAM(外部RAM)3に格
納する。RAM3に格納されたデータは再生時に繰り返
して読出される。
【0018】同一とみなされた2つのブロックのうちの
一方(任意に選択できる)はさらに新たな第1ブロック
BASIC1および第2ブロックBASIC2に分割される。そし
て、両者を上述と同様に対比し、同一データとみなされ
れば、一方のデータのみをRAM3に格納して、このデ
ータで他方の分のデータをも代表させる。この処理は、
対比されるブロック同士が同一とみなされる限り続けら
れ、これによってデータ圧縮はさらに進められることに
なる。
【0019】図6はRAM3に設定されるスイッチのオ
ン/オフ・イベントマップの構成を示す図である。同図
において、「SW NEW」は最新のスキャンで認識さ
れたスイッチの状態を格納する領域、「SW OLD」
は前回のスキャンで認識されたスイッチの状態を格納す
るデータ領域、「オンイベント」は最新のスキャンでオ
ンイベントが認識されたスイッチを格納する領域、「オ
フイベント」は最新のスキャンでオフイベントが認識さ
れたスイッチを格納する領域である。
【0020】このマップには、上記領域のほか、各種フ
ラグ領域、ポートレジスタ、およびその他のデータ領域
が設けられている。なお、このマップは電源立ち上げ時
にクリアされる。
【0021】図7は、スイッチのオン/オフ・イベント
マップ作成処理のフローチャートである。ステップS1
00ではポートレジスタから現在のスイッチの状態を読
む。ステップS110では、ステップS100で読込ん
だスイッチの状態を前記領域SW NEWへ書込む。ス
テップS120では領域SW OLDおよび領域SWN
EWのデータを比較する。ステップS130では、前記
比較の結果、オフからオンへ変化したスイッチに対応す
るビットを「1」にして領域SW ONイベントの内容
を更新する。ステップS140では前記比較の結果、オ
ンからオフへ変化したスイッチに対応するビットを
「1」にして領域SW OFFイベントの内容を更新す
る。
【0022】続いて、データ圧縮の詳細な動作について
フローチャートを参照して説明する。図8は、前記パネ
ルイベント処理(ステップS2)の詳細のフローチャー
トである。ステップS10では操作パネル6上のスイッ
チのオン/オフ・イベントマップを作成する(図6,図
7参照)。ステップS20ではユーザメーク・パターン
読込みスイッチ処理を行う(図9に関して後述)。ステ
ップS30ではパターンファイル処理を行う(図10に
関して後述)。ステップS40ではその他のスイッチ処
理を行う。例えば、音色スイッチ処理や効果スイッチ処
理である。ステップS50ではスイッチのオン/オフ・
イベントマップの前回スイッチ・バッファ(SW OL
D)へ今回スイッチ・バッファ(SW NEW)のデー
タを書込む。すなわち、今回のパネルイベント処理で新
たにスイッチの状態が認識されたのに伴い、前回のパネ
ルイベント処理で書込まれたスイッチの状態を古いデー
タ用のバッファに移す。
【0023】図9は、ユーザメーク・パターン読込みス
イッチ処理(ステップS20)の詳細を示すフローチャ
ートである。ステップS21では、ユーザメーク・パタ
ーン読込みスイッチ(以下、「パターン読込みスイッ
チ」という)がオンか否かが判断される。このパターン
読込みスイッチは操作パネル6上に設けられるスイッチ
であり、ユーザが作成した、または準備したパターンデ
ータの読込み開始のためのスイッチである。ステップS
21が肯定ならばステップS22に進み、パターン読込
みスイッチがオンになっていることを示すフラグPRS
Fをセット(=1)する。パターン読込みスイッチがオ
ンでなければ、ステップS23に進み、このパターン読
込みスイッチのオフイベントか否かが判断される。オフ
イベントならばステップS24に進み、フラグPRSF
をリセット(=0)する。また、オフイベントが検出さ
れなければステップS24はスキップされ、このパター
ン読込みスイッチ処理を終了する。
【0024】図10は、パターンファイル処理(ステッ
プS30)の詳細を示すフローチャートである。ステッ
プS31では、前記フラグPRSFがセットされている
か否かによりパターン読込みスイッチがオンか否かが判
断される。ステップS31が肯定ならばステップS32
に進み、ファイルデータを読み込む。つまり、FDD4
を駆動して、任意のファイルを選択し、パターンデータ
上のベーシックの全小節を読み込む。
【0025】ステップS33では、読み込んだパターン
データの圧縮処理を行う。圧縮処理は図11に関して後
述する。ステップS34では圧縮データが格納されてい
ること、換言すれば、複数のブロックのデータをも含め
た圧縮データが格納されていることを示す圧縮データフ
ラグCDFをセットする。この圧縮データフラグCDF
は自動演奏処理において、パターンデータをRAM3か
ら読み出す際に参照される。一方、ステップS31が否
定、つまりフラグPRSFが「0」ならばステップS3
5に進み、圧縮データが存在していることを示すフラグ
CDFをリセットする。
【0026】図11は、パターン圧縮処理(ステップS
33)の詳細を示すフローチャートである。ステップS
331ではトラックデータ読込み処理を行う。パターン
データのイントロ、ベーシック、フィルイン、およびエ
ンディングはそれぞれ複数のトラックからなっており、
ここでは各トラックから順次データを読み込む。ステッ
プS332ではパターンチェック処理を行う。パターン
チェック処理は図12に関して後述する。
【0027】ステップS333では、圧縮カウンタの値
が「0」より大きいか否かによってデータの圧縮ができ
るか否かが判断され、この判断が肯定ならばステップS
334に進み、第1ブロックBASIC1のデータのみをRA
M3に書込むため、データ書込みエンドポインタを第1
ブロックBASIC1の終端位置にセットする。これにより、
後述のステップS336で第1ブロックBASIC1のみがR
AM3に書込まれ、第2ブロックBASIC2はRAM3に書
込まれないので、結果的にデータは1/2に圧縮され
る。
【0028】一方、第1ブロックBASIC1および第2ブロ
ックBASIC2が同一とみなされなかったためにデータ圧縮
をできない場合は、ステップS333が否定となり、ス
テップS334はスキップされてステップS335に移
行する。
【0029】ステップS335では処理済みのトラック
数を示すトラックカウンタの値が値「A」に達したか否
かが判断される。値「A」はパターンデータで使用され
ている全トラック数であり、この判断によりすべてのト
ラックの処理が終了したか否かが判断される。未処理の
トラックがある場合はステップS336に進み、第1ブ
ロックBASIC1のデータをRAM3へ書込む。ステップS
337ではトラックカウンタの値をインクリメントす
る。
【0030】図12は、パターンチェック処理(ステッ
プS332)の詳細を示すフローチャートである。ステ
ップS3321ではリセット処理を行う。このリセット
処理では、ベーシックの第1ブロックBASIC1と第2ブロ
ックBASIC2のうち互いに同一であるとみなされたノート
の個数および割合を格納したバッファをクリアにする。
ステップS3322ではフレーズチェック処理を行う。
フレーズチェック処理では、第1ブロックBASIC1と第2
ブロックBASIC2とを比較し、同一ノートを検索するとと
もに、全ノート数における同一ノート数の割合を算出し
て所定のバッファに格納する。フレーズチェック処理の
詳細は図13に関してさらに後述する。
【0031】ステップS3323ではフレーズ判定処理
を行う。フレーズ判定処理では、前記割合に基づいて第
1ブロックBASIC1と第2ブロックBASIC2とが同一フレー
ズであるとみなしてよいか否かを判断する。フレーズ判
定処理の詳細は図14に関してさらに後述する。
【0032】ステップS3324では、データ圧縮フラ
グDCmpF(図14に関して後述)が「1」か否かに
よって、さらなる圧縮が可能かをどうかを判断する。こ
のフラグDCmpFが「1」ならば、さらなる圧縮が可
能と判断してステップS3325に進む。ステップS3
325では、パターンデータが1小節まで圧縮されたか
否かが判断される。この判断は、ベーシック部を構成す
る小節の数と圧縮カウンタの値との比較によって行う。
【0033】パターンデータが1小節まで圧縮されてい
ない場合は、さらなる圧縮を行うため、ステップS33
26に進む。ステップS3326では、圧縮されたパタ
ーンデータをさらに2つのブロックに分割し、それぞれ
の先頭位置、つまり新たな第1ブロックBASIC1および第
2ブロックBASIC2の先頭位置にポインタをセットする。
ステップS3327では、前記先頭位置に設定されたポ
インタに従って第1ブロックBASIC1と第2ブロックBASI
C2のデータをCPU1の内部RAMに設定されたワーク
エリアに読み出し、ステップS3322に進む。パター
ンデータが1小節まで圧縮された場合は、それ以上の圧
縮は行わないので、ステップS3328に進む。ステッ
プS3328ではデータ書込みエンドポインタを第1ブ
ロックBASIC1の終端位置にセットしてこのパターンチェ
ック処理を終了する。
【0034】図13は、フレーズチェック処理(ステッ
プS3322)の詳細を示すフローチャートである。ス
テップS4001では、第1ブロックBASIC1と第2ブロ
ックBASIC2のノート数が等しいか否かを判断する。両者
のノート数が等しい場合はステップS4002に進み、
第1ブロックBASIC1と第2ブロックBASIC2のノートをそ
れぞれ1つ読み込む。ステップS4003では読み込ん
だ2つのノートのステップタイムが同じか否かを判断す
る。ステップS4004では読み込んだ2つのノートの
キーナンバが同じか否かを判断する。ステップS400
3およびステップS4004がいずれも肯定ならばステ
ップS4005に進み、同一とみなしたノートの個数を
示す変数SAME DATAをインクリメントする。ス
テップS4006では全ノートに対する同一ノートの割
合を算出して記憶する。
【0035】ステップS4007では、次のノートをチ
ェックするため、第1ブロックBASIC1および第2ブロッ
クBASIC2にセットされているポインタをインクリメント
する。なお、ステップS4003が否定ならばステップ
S4004〜S4006をスキップしてステップS40
07にジャンプする。また、ステップS4004が否定
ならばステップS4005,S4006をスキップして
ステップS4007にジャンプする。ステップS400
8ではすべてのノートをチェックしたか否かを判断し、
この判断が否定ならば、ステップS4002に進み、肯
定ならばこのフレーズチェック処理を終了する。
【0036】図14は、フレーズ判定処理(ステップS
3323)の詳細を示すフローチャートである。ステッ
プS5001では、同一ノートの割合が予定の割合B%
(例えば90%)以上であったか否かを判断する。この
判断が肯定ならばステップS5002に進み、データ圧
縮フラグDCmpFをセット(=1)する。一方、同一
ノートの割合が予定の割合以上でない場合は、ステップ
S5001は否定であるのでステップS5003に進
み、データ圧縮フラグDCmpFをリセット(=0)す
る。データ圧縮フラグDCmpFがセットされている場
合は、まだ圧縮可能な場合であり、データ圧縮フラグD
CmpFがリセットされている場合は、これ以上の圧縮
ができない場合である。
【0037】ステップS5004では圧縮回数を示す圧
縮カウンタの値をインクリメントする。ステップS50
01が否定の場合は、データ圧縮フラグDCmpFをリ
セットした後、ステップS5005に進む。ステップS
5005では、第1ブロックBASIC1および第2ブロック
BASIC2のすべてのデータをRAM3に格納するため、デ
ータ書き込みポインタを第2ブロックBASIC2の終端位置
にセットする。
【0038】図1は上記各フローチャートに関して説明
したパターン圧縮のための要部機能を示すブロック図で
ある。同図において、CPU1の内部RAMにはパター
ンデータを格納するデータ受入部15が設けられる。分
割部16はデータ受入部15に格納されたパターンデー
タのベーシック部分を読み込み、同数の小節を有する複
数のブロックに分割する。ノート対比部17は各ブロッ
クに含まれているノートについて互いに対比を行い、各
ノートの一致・不一致を判別する。割合算出部18は全
ノートに対する一致ノートの数(一致割合)を算出す
る。割合判別部19は前記一致割合が基準の割合以上か
否かを判別する。データ書込部20は一致割合が基準の
割合より大きいか否かによってポインタを設定し、内部
RAM15から外部RAM3へパターンデータを書込
む。つまり、一致割合が基準割合より大きい場合は複数
のブロックは互いに同一であるとみなして、複数のブロ
ックのうち1つを外部RAM3に書込むようにポインタ
をセットする。
【0039】こうして、各ブロック間でパターンデータ
が一致したならば、このパターンデータは1/分割数に
圧縮されてRAM3に格納される。上記パターンデータ
の圧縮は、複数のブロックを代表するブロック内に複数
の小節が含まれている場合には、さらに分割・圧縮が行
われて圧縮率が高められるのは既述の通りである。
【0040】なお、上記パターンデータを用いた演奏は
次のように行うことができる。パターンデータの各部分
をRAM3から読み出すため、操作パネル6上に読出ス
イッチを設ける。すなわち、イントロスイッチ、ベーシ
ックスイッチ、フィルインスイッチ、およびエンディン
グスイッチである。ユーザは、鍵盤8を操作して演奏す
る際または演奏中にこれらのスイッチを操作してパター
ンデータを読み出す。特に、ベーシックが圧縮して格納
されている場合は、ベーシックスイッチの操作に応答し
て前記フラグCDFの状態が判別され、このフラグCD
Fがセットされていたならば、ベーシックは繰り返して
読み出され、音源11に入力される。
【0041】このように、本実施形態では、分割したパ
ターンデータが互いに同一とみなされた場合には、分割
されたパターンデータの一方のみをRAM3に格納する
ようにした。その結果、データ量は圧縮され、RAM3
上のパターンデータ格納領域を小さくすることができ
る。
【0042】なお、本実施形態では、フレーズチェック
処理(図13)に関して説明したように、第1ブロック
BASIC1と第2ブロックBASIC2とのノート数が一致した場
合にのみ圧縮処理をするようにした。しかし、このよう
な判定基準に限らず、例えば、各ブロックのノート数の
差異が、予め設定した数以下であれば、実質的に両者は
一致していると判断してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜請求項3の発明によれば、記憶手段に格納する音楽
データのデータ量を小さくすることができるので、電子
楽器に設けられた記憶手段として容量が小さいものを使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電子楽器の要部機
能を示すブロック図である。
【図2】 電子楽器のハード構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明の一実施形態に係る電子楽器のメイン
フローチャートである。
【図4】 パターンデータのフォーマットを示す図であ
る。
【図5】 分割されたパターンデータのノートデータを
示す図である。
【図6】 スイッチのオン/オフ・イベントマップの構
成を示す図である。
【図7】 スイッチ・オン/オフマップ作成のフローチ
ャートである。
【図8】 パネルイベント処理のフローチャートであ
る。
【図9】 ユーザメーク・パターン読込み処理のフロー
チャートである。
【図10】 パターンファイル処理のフローチャートで
ある。
【図11】 パターン圧縮処理のフローチャートであ
る。
【図12】 パターンチェック処理のフローチャートで
ある。
【図13】 フレーズチェック処理のフローチャートで
ある。
【図14】 フレーズ判定処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…CPU、 3…RAM、 6…操作パネル、 10
…波形メモリ、 15…データ受入部、 16…分割
部、 17…ノート対比部、 18…割合算出部、 1
0…割合判別部、 20…データ書込み部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給された音楽データを格納す
    る記憶手段を有し、該記憶手段から読み出した音楽デー
    タに基づいて楽音を発生させるように構成された電子楽
    器において、 音楽データを複数のブロックに分割する分割手段と、 分割されたブロック同士でノートの一致・不一致を判断
    する対比手段と、 前記対比手段によりノートの一致割合が基準の割合以上
    であると判断された場合に前記複数のブロックのうちの
    1つを前記記憶手段に格納するデータ書込み手段とを具
    備し、 前記複数のブロックのうちの1つを格納した場合には、
    該ブロックが他のブロックを含めた圧縮データであるこ
    とを示す識別情報がセットされることを特徴とする電子
    楽器。
  2. 【請求項2】 前記データ書込み手段によって格納され
    たブロックが複数の小節を含んでいる場合は、該ブロッ
    クを前記分割手段によってさらに分割し、前記対比手段
    による判断処理を行わせることを特徴とする請求項1記
    載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 前記対比手段が、ノートの一致・不一致
    を判別するため、該ノートを代表するキーナンバおよび
    ステップタイムを対比するように構成されていることを
    特徴とする請求項1または2記載の電子楽器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002366148A (ja) * 2001-06-07 2002-12-20 Yamaha Corp 演奏データ編集装置及び方法並びにプログラム
JP2007298823A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Casio Comput Co Ltd 曲データ処理装置および曲データ処理プログラム
JP2009128727A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Sanyo Electric Co Ltd 音楽データを再生可能な電子機器。

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