JP2001056422A - 光ファイバ保持具 - Google Patents

光ファイバ保持具

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JP2001056422A
JP2001056422A JP11234107A JP23410799A JP2001056422A JP 2001056422 A JP2001056422 A JP 2001056422A JP 11234107 A JP11234107 A JP 11234107A JP 23410799 A JP23410799 A JP 23410799A JP 2001056422 A JP2001056422 A JP 2001056422A
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JP
Japan
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optical fiber
base
guide groove
protrusion
depth
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JP11234107A
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Jun Ono
小野  純
Kaname Hanada
要 花田
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバの素線部の折れ、先端面の欠けや
ゴミの付着を防ぐ。 【解決手段】 ヒンジ50を介して開閉自在に連結され
た第1部材30と第2部材40の開閉面側に素線案内溝
35と被覆部案内溝36とを連続的に設け、保持対象の
光ファイバ1をその素線部1aと被覆部1bとを素線案
内溝35と被覆部案内溝36に案内しながら、第1部材
30と第2部材40で挟みつけるようにして保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの端部
に取り付けられる光ファイバ保持具において、簡単な構
造で、光ファイバの折れやゴミの付着が起きないように
するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器等に対する光ファイバの接続を
容易にするために、従来より図11に示すような光ファ
イバ保持具10が用いられている。
【0003】この光ファイバ保持具10は、円筒状のベ
ース11を有しており、ベース11の後ろ側の穴11a
は保持対象の光ファイバの被覆部より大径に形成されて
おり、ベース11の前側の穴11bには、ベース11と
ほぼ同心で前方に円柱状に突出した突出部12が固定さ
れている。
【0004】突出部12の中心には光ファイバの素線を
ほぼ遊びの無い状態で挿通させるための穴13が貫通し
ている。
【0005】また、ベース11の周壁部には、ベース1
1の内側と外側とを連続させる穴11cが設けられてお
り、この穴11cには、ベース11の軸線に直交する方
向に移動可能な操作部14が取り付けられている。
【0006】ベース11内にある操作部14の一端14
a側には、ベース11の後ろ側の穴11aとほぼ同径の
穴15がベース11の軸線に沿って設けられており、操
作部14の他端14b側は、ベース11の外側に突出し
ている。
【0007】この操作部14は、バネ16によって、常
に他端14b側がベース11の外側に突出する方向に付
勢されており、光ファイバを保持していない状態では、
操作部14の穴15の位置が、ベース11の穴11aに
対して穴11c側にずれていて、操作部14を押し込む
と穴15がベース11の穴11aとほぼ同心位置とな
る。
【0008】なお、図11において、符号11dは操作
部14を押し込んだときの位置を決めるたるのストッパ
であり、符号14cは操作部14を離したときの位置を
決めるためのストッパである。
【0009】このように構成された従来の光ファイバ保
持具10では、図12の(a)のように、操作部14を
ベース11に押し込んで穴15とベース11の穴11a
とがほぼ同心位置となる状態にして、先端側の被覆が予
め除去された光ファイバ1の素線部1aを、ベース11
の穴11aから挿入し、操作部14の穴15を通過させ
て突出部12の穴13に通すとともに、被覆部1bを操
作部14の穴15に通してから、操作部14を離す。
【0010】この操作によって、図12の(b)のよう
に、操作部14はバネ16の力によって穴11cから突
出する方向に移動し、光ファイバ1の被覆部1bの先端
側が穴11c方向に押されて曲げられ、光ファイバ保持
具10に対して抜けない状態に保持される。
【0011】このようにして光ファイバ保持具10に保
持された光ファイバ1は、図13のように、光ファイバ
保持具10の突出部12を光学機器3の接続穴4に挿着
することによって、素線部1aの先端面が光学機器3内
の光学素子3aに結合されて、光学機器3に対して光学
的に接続された状態となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように光ファイバ1をその先端側から挿入させる構造
の従来の光ファイバ保持具では、光ファイバ1の素線部
1aの先端がベース11の内壁に当接して素線部1aが
折れたり、素線部1aの先端面が欠けるという問題があ
った。
【0013】また、突出部12の穴13内のゴミが、光
ファイバ1を挿入する際に素線部1aの端面に付着する
という問題があった。
【0014】また、前記した従来の光ファイバ保持具1
0は、ベース11、突出部12の他に、操作部14およ
びバネ16を必要とし、部品数が多くコスト高になると
いう問題もあった。
【0015】本発明は、これらの問題を解決し、光ファ
イバを損傷させることなく、ゴミの付着がなく、コスト
が低い光ファイバ保持具を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の光ファイバ保持具は、基部と、該基部の一
端面から円柱状に突出する突出部とを有し、前記基部と
突出部の内部に光ファイバの一端側を通した状態で保持
する光ファイバ保持具において、前記突出部は、該突出
部の軸線に沿った面によって第1の突出部と第2の突出
部とに分割され、前記基部は、前記突出部を第1、第2
の突出部に分割する面と連続する面によって、前記第1
の突出部に連続する第1の基部と、前記第2の突出部に
連続する第2の基部とに分割されており、前記第1の基
部と第1の突出部とからなる第1部材と、前記第2の基
部と第2の突出部とからなる第2部材とは、前記第1の
基部と第2の基部の外周部間を連結するヒンジによっ
て、前記第1の基部と第2の基部の一面同士および前記
第1の突出部と前記2の突出部の一面同士を、互いに離
間させる状態から重なり合う状態まで開閉自在に形成さ
れ、前記第1の突出部および第2の突出部の少なくとも
一方の前記一面側には前記軸線に沿って突出部先端まで
延び光ファイバの素線部を案内するための素線案内溝が
備えられ、前記第1の基部および第2の基部の少なくと
も一方の前記一面側には、被覆部の太さが異なる複数種
類の光ファイバを保持できるように光ファイバの被覆部
の太さに応じて深さが階段状に変化する被覆部案内溝が
備えられ、さらに、前記第1部材および第2部材を前記
一面同士が重なりあった状態で固定する固定手段が備え
られており、前記第1部材と第2部材とを開いた状態で
保持対象の光ファイバの素線部を前記素線案内溝に案内
し、該光ファイバの被覆部を前記被覆部案内溝に案内し
ながら、前記第1部材と第2部材とを閉じて前記固定手
段によって固定することにより、前記光ファイバを前記
第1部材と第2部材と間に挟持した状態で保持すること
を特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形
態の光ファイバ保持具20を示している。
【0018】この光ファイバ保持具20は、合成樹脂で
一体に形成されたものであり、図1に示しているよう
に、円柱状の基部21と、この基部21の一端側から基
部21と同心で基部21より細い円柱状の突出部22と
を有しており、基部21と突出部22は、基部21およ
び突出部22の中心を通り突出部22の軸線方向に沿っ
た平面(平面に限らず湾曲面、波面であってもよい)に
よって、第1部材30と第2部材40とに分割されてい
る。
【0019】第1部材30は、半円柱状の第1の基部3
1と、この第1の基部31の一端から第1の基部31よ
り小径且つ同心で半円柱状に突出する第1の突出部32
とによって形成されており、第2部材40は、第1の基
部31と同一径で同一長さの半円柱状の第2の基部41
と、この第2の基部41の一端から第1の突出部32と
同径且つ同一長の半円柱状に突出する第2の突出部42
とによって形成されている。
【0020】第1部材30と第2部材40とは、第1の
基部31と第2の基部41の側面側の外周部間を連結す
るヒンジ50によって、第1の基部31の一面31aと
第2の基部41の一面41a同士および第1の突出部3
2の一面32aと第2の突出部42のの一面42a同士
を、互いに離間させる状態から互いに重なり合う状態ま
で開閉できるように形成されている。
【0021】第1の基部31と第2の基部41は、その
一面31a、41a同士を重ね合わせた状態で円柱状の
基部21を形成し、第1の突出部32と第2の突出部4
2は、その一面32a、42a同士を重ね合わせた状態
で円柱状の突出部22を形成している。
【0022】第1の突出部32および第2の突出部42
の少なくとも一方(この例では第1の突出部32)の一
面32a側にはその軸線方向に延び光ファイバの素線部
を案内するためのV字状の素線案内溝35が設けられて
いる。なお、素線案内溝35は、V字状だけでなく、U
字状、円弧状等であってもよい。
【0023】素線案内溝35は、第1の突出部32の先
端から第1の基部31側に僅かに進入する長さを有して
おり、その深さと幅は、図5の(a)に示しているよう
に、受け入れた光ファイバ1の素線部1a(例えば直径
0.125mm)の外周面上端が第1の突出部32の一
面32aとほぼ同一高さとなるように設定されている。
【0024】なお、ここでは、素線部1aの深さと幅を
その全長にわたって一定にしているが、第1の突出部3
2の先端側を図5の(a)に示した深さと幅にし、第1
の基部31側の深さと幅がより大きくなるように、先端
側から段階的あるいは連続的に変化させ、光ファイバ1
の素線部1aの局部的な曲がりを防ぐようにしてもよ
い。
【0025】また、第1の基部31および第2の基部4
1の少なくとも一方(この例では第1の基部31)の一
面31a側には、光ファイバ1の被覆部1bを案内する
ための被覆部案内溝36が、素線案内溝35と連続する
ように形成されている。
【0026】被覆部案内溝36は、素線案内部溝35の
一端側から第1の基部31の後端まで連続して形成され
ており、被覆部の太さが異なる複数種類(この例では3
種類であるが、2種類あるいは4種類以上であってもよ
い)の光ファイバを保持できるように、断面形状が相似
なV字状で、第1の基部31の後端側へ向かうほど段階
的に深さと幅が大きくなる第1深さ部36a、第2深さ
部36b、第3深さ部36cが形成されている。
【0027】なお、被覆案内溝36の各深さ部36a〜
36cの断面形状を例えばU字状、矩形状にする場合、
保持対象の最も太い光ファイバの被覆部を含む直径より
広い幅で全長にわたって一定にし、その深さだけを段階
的に大きくしてもよい。
【0028】第1深さ部36aは、図5の(b)に示す
ように、被覆部1bを含む直径が例えば0.25mmの
光ファイバ1Aの外周面の上端が第1の基部31の一面
31aより僅かxに高くなり、且つ、光ファイバ1Aの
素線部1aの根元部分から素線案内溝35に進入するま
での範囲内での局部的な曲がりが所定の曲率半径(例え
ば60mm)以上となる深さと幅を有している。
【0029】即ち、この光ファイバ保持具20のよう
に、素線案内溝35と被覆部案内溝36とを一方の部材
(この例では第1部材)側だけに連続して設けた場合に
は、被覆部案内溝36に受け入れた光ファイバ1の中心
と、素線案内溝35に受け入れた素線部1aの中心との
ずれによって素線部1aの根元部分から素線案内溝35
までの範囲内で局部的な曲がりが生じ、この局部的な曲
がりが所定の曲率半径(例えば60mm)以上になると
光の透過ロスや偏波特性に悪影響を与えるので、第1深
さ部36aの深さと幅を、素線部1aの曲がりがこの曲
率半径より少なくなるように設定している。
【0030】なお、この素線部1aの根元部分から素線
案内溝35までの範囲内での局部的な曲がりは、素線案
内溝35の被覆部案内溝36寄りの端部の深さと幅を第
1深さ部36aに近づけて、素線部1aの根元側をより
深い位置に受け入れることでさらに少なくすることがで
きる。また、第1深さ部36aの長さを大にして、素線
部1aの根元部分から素線案内溝35までの距離を長く
設定することで、この曲がりを少なくすることもでき
る。
【0031】第2深さ部36bは、図5の(c)に示す
ように、被覆部1bを含む直径が例えば0.4mmの光
ファイバ1Bの外周面の上端が第1の基部31の一面3
1aより僅かyに高くなる深さに設定され、第3深さ部
36cは、図5の(d)に示すように、被覆部1bを含
む直径が例えば0.9mmの光ファイバ1Cの外周面の
上端が第1の基部31の一面31aより僅かzに高くな
る深さに設定されている。
【0032】なお、各光ファイバ1A〜1Cの被覆部1
bの外周面の上端と第1の基部31の一面31aとの段
差x〜zは、被覆部案内溝36に受け入れた光ファイバ
を第2の基部41の一面41a側で押さえつけて、被覆
部1bと第1、第2の基部31、41との間に光ファイ
バの抜け方向の移動を規制するための摩擦力を発生させ
ている。
【0033】また、第1の基部31の一面31aおよび
第1の突出部32の一面32aには、後述する固定用突
起47、48とともにこの実施形態の固定手段を構成す
る固定用穴37、38が設けられており、第2の基部4
1の一面41aおよび第2の突出部42の一面42aに
は、第1部材30と第2部材41とが重なり合ったとき
に、固定用穴37、38に嵌入する固定用突起47、4
8が突設されている。
【0034】このように構成された光ファイバ保持具2
0で光ファイバを保持する場合、図2に示しているよう
に第1部材30と第2部材40とを開いた状態で保持対
象の光ファイバ1の被覆部1bの先端側をその被覆部の
太さに応じた被覆部案内溝36の深さ部に案内し、素線
部1aを素線案内溝35に案内しながら、第1部材30
の固定用穴37、38に第2部材40の固定用突起4
7、48を嵌入して、第1部材30と第2部材40とを
閉じた状態に固定する。
【0035】なお、光ファイバ1の素線部1aの長さ
は、被覆部1bの先端部分がその太さに対応する被覆部
案内溝36の深さ部に位置したとき、素線部1aの先端
面が素線案内溝35の先端、即ち突出部22の先端とほ
ぼ面一となるように予め設定されている。
【0036】この作業により、例えば、前記光ファイバ
1Aの場合には、図6の(a)に示しているように、そ
の素線部1aが素線案内溝35に進入し、被覆部1bの
先端部分が被覆部案内溝36の第1深さ部36aに進入
した状態で、第2部材40の第2の基部41の一面41
aに押さえつけられ、抜けないように保持される。
【0037】なお、前記したように、素線案内溝35の
被覆部案内溝36側の端部35aの深さと幅を図6に点
線で示すように第1深さ部36aの深さと幅に近づけ
て、素線部1aをより深い位置に受け入れることで、素
線部1aの根元部から素線案内溝35までの範囲内での
素線部1aの局部的な曲がりをさらに少なくすることが
できる。
【0038】また、前記光ファイバ1Bの場合には、図
6の(b)に示しているように、その素線部1aが素線
案内溝35に進入し、被覆部1bの先端部分が被覆部案
内溝36の第2深さ部36bに進入した状態で、第2部
材40の第2の基部41の一面41aに押さえつけら
れ、抜けないように保持される。
【0039】同様に、前記光ファイバ1Cの場合には、
図6の(c)に示しているように、その素線部1aが素
線案内溝35に進入し、被覆部1bの先端部分が被覆部
案内溝36の第3深さ部36cに進入した状態で、第2
部材40の第2の基部41の一面41aに押さえつけら
れ、抜けないように保持される。
【0040】そして、このように光ファイバ1を保持し
た光ファイバ保持具20の突出部22を、前記図13で
示したように、光学機器3の接続穴4に挿着することに
よって、光ファイバ1の素線部1aの先端と光学機器3
内の光学素子3aとを光学的に結合させることができ
る。
【0041】このように実施形態の光ファイバ保持具2
0では、ヒンジ50を介して開閉自在に連結された第1
部材30と第2部材40の一方の開閉面側に素線案内溝
35と被覆部案内溝36とを連続的に設け、保持対象の
光ファイバ1をその素線部1aと被覆部1bとを素線案
内溝35と被覆部案内溝36に案内しながら、第1部材
30と第2部材40で挟みつけるようにして保持してい
るので、光ファイバ1の素線部1aが折れたり、先端面
が欠けたりすることがなく、しかも、光ファイバの先端
面にゴミが付着することもない。
【0042】また、第1部材30と第2部材40とをヒ
ンジ50によって連結している構造なので、光ファイバ
保持具20全体を合成樹脂で一体に形成することがで
き、コストを大幅に下げることができる。
【0043】前記光ファイバ保持具20では、第1の基
部31と第2の基部41の外周部の側面部分をヒンジ5
0によって連結していたが、図7、図8に示す光ファイ
バ保持具60のように、第1の基部31と第2の基部4
1の後端部分を、一対のヒンジ50、50によって連結
してもよい。
【0044】この場合、第1部材30と第2部材40を
開いた状態で、2つのヒンジ50、50の隙間から保持
対象の光ファイバ1を挿入して、その素線部1aを素線
案内溝35に案内し、被覆部1bの先端側をその被覆部
の太さに応じた被覆部案内溝36の深さ部に案内しなが
ら、第1部材30の固定用穴37、38に第2部材40
の固定用突起47、48を嵌入して、第1部材30と第
2部材40とを閉じた状態に固定することによって、光
ファイバ1の素線部1aが素線案内溝35に進入し、被
覆部1bの先端部分が被覆部案内溝36に進入した状態
で、第2部材40の第2の基部41の一面41aに押さ
えつけられ、抜けないように保持される。
【0045】また、上記光ファイバ保持具20、60で
は、第1部材30と第2部材40のうちの一方側に素線
案内溝35と被覆部案内溝36を設けていたが、これは
本発明を限定するものでなく、例えば図9に示す光ファ
イバ保持具70のように、素線案内溝35と被覆部案内
溝36とを第1部材30と第2部材40の両方に設けた
り、図10に示す光ファイバ保持具80のように、素線
案内溝35を一方の部材(図10では第1部材30)側
に設け、被覆部案内溝36を他方の部材(図10では第
2部材40)側に設けてもよい。
【0046】なお、図9の光ファイバ保持具70のよう
に素線案内溝35と被覆部案内溝36とを第1部材30
と第2部材40の両方に設ける場合には、第1部材30
と第2部材40とが重なり合ったときに、第1部材30
の素線案内溝35と第2部材40の素線案内溝35とが
重なり合って、光ファイバ1の素線部1aをほぼ隙間の
ない状態で挿通させる空間を形成するように両素線案内
溝35の深さを設定し、同様に、第1部材30と第2部
材40とが重なり合ったときに、第1部材30の被覆部
案内溝36と第2部材40の被覆部案内溝36とが重な
り合って、光ファイバ1の被覆部1bを挟持できる空間
を形成するように両被覆部案内溝36の深さを設定す
る。なお、この場合にも、両被覆部案内溝36のうちの
少なくとも一方は、被覆部の太さが異なる複数種類の光
ファイバを保持できるように、深さが段階的に変化する
ように形成しておく。
【0047】また、図9の光ファイバ保持具70のよう
に素線案内溝35と被覆部案内溝36とを第1部材30
と第2部材40の両方に設けた場合には、両部材の素線
案内溝35と被覆案内溝36の溝の深さと幅を一致させ
ることにより、被覆部案内溝36に受け入れた光ファイ
バ1の中心と素線案内溝35に受け入れた素線部1aの
中心とを一致させることができ、素線部1aに局部的な
曲がりを生じさせずに済む。
【0048】また、図10の光ファイバ保持具80のよ
うに、素線案内溝35を一方の部材側に設け、被覆部案
内溝36を他方の部材側に設ける場合には、両部材を重
ね合わせたときに、素線案内溝35と被覆部案内溝36
とがオーバーラップするように形成しておく。ただし、
この場合には、前記光ファイバ保持具20、60の場合
よりも素線部1aの曲がりがきつくなるので、この曲が
りが前記所定の曲率半径より小さくなるように素線案内
溝35および被覆部案内溝36を形成する(たとえばそ
のオーバラップ長を大きくする)必要がある。
【0049】なお、前記光ファイバ保持具70、80の
場合でも、図7、図8に示した光ファイバ保持具60の
ように、ヒンジ50を第1、第2の基部31、32の後
端側に設けるようにしてもよい。
【0050】また、前記各実施形態では、被覆部案内溝
36の第1深さ部36a、第2深さ部36bおよび第3
深さ部36cを、その断面形状がV字状でその幅と深さ
が段階的に大きくなるように形成していたが、本発明の
被覆部案内溝の深さとは、光ファイバに対する受け入れ
深さを意味するものであり、この受け入れ深さは、必ず
しも溝自体の深さそのものを示すものではなく、溝の断
面形状、幅および深さによって決まるものである。
【0051】即ち、前記各実施形態のように、各深さ部
36a〜36cの断面形状をほぼ相似なV字状にした場
合には、その幅と深さをともに変化させることで受け入
れ深さを変えているが、各深さ部をその深さが等しくな
るようにした場合には、その開き角度(即ち幅)を段階
的に変化させることで受け入れ深さを変化させることが
できる。また、前記したように、幅が一定のU字や矩形
の断面形状の場合には、深さだけを変えることで受け入
れ深さを変えることができる。
【0052】また、前記各光ファイバ保持具20、6
0、70、80では、基部21の形状を円柱状にしてい
たが、基部の形状は円柱状に限らず任意である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ保持具は、ヒンジによって開閉自在に形成された第1
部材と第2部材の少なくとも一方の突出部に素線案内溝
を設け、少なくとも一方の基部に被覆部の太さが異なる
複数の光ファイバの受け入れが可能なように深さが段階
的に変化する被覆部案内溝を設け、両部材が開いた状態
で光ファイバの素線部分を素線案内溝に案内し、被覆部
をその太さに対応する被覆部案内溝の深さ部分に案内し
ながら、光ファイバを挟持するように両部材を閉じて固
定することによって、光ファイバを保持している。
【0054】このため、光ファイバの素線部が折れた
り、先端面が欠けることがなく、しかも、光ファイバの
先端面にゴミが付着することもない。
【0055】また、第1部材と第2部材とはヒンジによ
って連結されている構造であるので、光ファイバ保持具
を合成樹脂で一体に形成することができ、コストを大幅
に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の閉じた状態の斜視図
【図2】本発明の実施形態の開いた状態の斜視図
【図3】本発明の開いた状態の平面図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】実施形態の各溝と光ファイバとの太さの関係を
示す概略図
【図6】種類の異なる光ファイバの保持状態を示す概略
側面図
【図7】本発明の変形例の閉じた状態の斜視図
【図8】図7の変形例の開いた状態の斜視図
【図9】本発明の変形例の開いた状態の平面図
【図10】本発明の変形例の開いた状態の平面図
【図11】従来の保持具の構造を示す概略側面図
【図12】従来の保持具の使用方法を説明するための概
略側面図
【図13】光ファイバを保持具を介して他の機器に接続
した状態を示す概略側面図
【符号の説明】
20、60、70、80 光ファイバ保持具 21 基部 22 突出部 30 第1部材 31 第1の基部 32 第1の突出部 35 素線案内溝 36 被覆部案内溝 36a 第1深さ部 36b 第2深さ部 36c 第3深さ部 37、38 固定用穴 40 第2部材 41 第2の基部 42 第2の突出部 47、48 固定用突起 50 ヒンジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基部と、該基部の一端面から円柱状に突出
    する突出部とを有し、前記基部と突出部の内部に光ファ
    イバの一端側を通した状態で保持する光ファイバ保持具
    において、 前記突出部は、該突出部の軸線に沿った面によって第1
    の突出部と第2の突出部とに分割され、 前記基部は、前記突出部を第1、第2の突出部に分割す
    る面と連続する面によって、前記第1の突出部に連続す
    る第1の基部と、前記第2の突出部に連続する第2の基
    部とに分割されており、 前記第1の基部と第1の突出部とからなる第1部材と、
    前記第2の基部と第2の突出部とからなる第2部材と
    は、前記第1の基部と第2の基部の外周部間を連結する
    ヒンジによって、前記第1の基部と第2の基部の一面同
    士および前記第1の突出部と前記2の突出部の一面同士
    を、互いに離間させる状態から重なり合う状態まで開閉
    自在に形成され、 前記第1の突出部および第2の突出部の少なくとも一方
    の前記一面側には前記軸線に沿って突出部先端まで延び
    光ファイバの素線部を案内するための素線案内溝が備え
    られ、 前記第1の基部および第2の基部の少なくとも一方の前
    記一面側には、被覆部の太さが異なる複数種類の光ファ
    イバを保持できるように光ファイバの被覆部の太さに応
    じて深さが階段状に変化する被覆部案内溝が備えられ、 さらに、前記第1部材および第2部材を前記一面同士が
    重なりあった状態で固定する固定手段が備えられてお
    り、 前記第1部材と第2部材とを開いた状態で保持対象の光
    ファイバの素線部を前記素線案内溝に案内し、該光ファ
    イバの被覆部を前記被覆部案内溝に案内しながら、前記
    第1部材と第2部材とを閉じて前記固定手段によって固
    定することにより、前記光ファイバを前記第1部材と第
    2部材と間に挟持した状態で保持することを特徴とする
    光ファイバ保持具。
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