JP2001055920A - 排気管の接続構造 - Google Patents

排気管の接続構造

Info

Publication number
JP2001055920A
JP2001055920A JP11231157A JP23115799A JP2001055920A JP 2001055920 A JP2001055920 A JP 2001055920A JP 11231157 A JP11231157 A JP 11231157A JP 23115799 A JP23115799 A JP 23115799A JP 2001055920 A JP2001055920 A JP 2001055920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
plate
pipe
partition plate
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11231157A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Eguchi
美彦 江口
Masayuki Kamikane
上兼  正之
Nobutaka Yoshitoshi
信敬 吉利
Hiroto Yanagibayashi
広人 柳林
Kazuhiro Furuhashi
一弘 古橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Yutaka Giken Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP11231157A priority Critical patent/JP2001055920A/ja
Publication of JP2001055920A publication Critical patent/JP2001055920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L39/00Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管内を複数の排気路に分割する仕切板が設け
られた排気管どうしをフレキシブルに接続するにあた
り、仕切板の間の隙間によって生じる排気干渉を簡単な
構造で防止する。 【解決手段】 管内の排気路を2分割する仕切板6,1
1がそれぞれ設けられたエキゾーストマニホールド1の
集合管3と排気管10とを、相対変位を許容する間隔を
おいてフレキシブルに接続し、エキゾーストマニホール
ド1側の仕切板6に固定した一対の整流板30・30に
より、排気管10側の仕切板11を挟み込み、各仕切板
6,11の間の隙間を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管内を複数の排気
路に分割する仕切板が設けられた排気管どうしをフレキ
シブルに接続する構造に係り、特に、各排気管の仕切板
どうしの干渉を防止しながら排気効率の向上を図る技術
に関する。排気管としては、例えば、多気筒内燃機関の
排気系を構成するものが挙げられる。
【0002】
【従来の技術】自動車用の多気筒内燃機関の排気系は、
各シリンダからの排気をエキゾーストマニホールドによ
って集合させ、次いで排気管に流す構造が一般に採用さ
れている。ところで、排気ガスが単に集合させられる
と、排気干渉や逆流が生じ、排気効率を促進させる脈動
効果が妨げられる。そこで、例えば4気筒の場合であれ
ば、エキゾーストマニホールドの集合部と、これに続く
排気管の管内を2つの排気路に分割し、排気行程の離れ
ているシリンダを2気筒ずつの群に分け、各群の排気ガ
スを各排気路に送り込むデュアル排気構造が知られてい
る。同構造は、上記問題を解決するものとして有効であ
り、好適な排気管としては、実開昭63−196425
号公報等により、通称θパイプとして知られている。
【0003】上記のエキゾーストマニホールドとθパイ
プからなる排気管とは、内燃機関のロール振動や排気系
の振動を緩衝するボールジョイント等を介してフレキシ
ブルに接続されている。このフレキシブル性は、双方に
設けられた仕切板どうしが干渉すると損なわれるので、
各仕切板の間に所定の間隔を設けて干渉が起こることを
防止している。ところが、このように仕切板を離間させ
ると、分割した排気路が互いに連通することになり、排
気干渉が生じて十分な脈動効果を得られないといった問
題を招く。そこで、仕切板どうしの干渉を防止しながら
デュアル排気構造の効果を確保しようとする技術が、特
開平10−153116号、特開平11−36858号
公報等によって提案されている。
【0004】前者公報には、上流側の仕切板に固定した
断面U字状の保護部材によって下流側の仕切板の端部を
覆う構造が開示されている。これによると、保護部材は
仕切板の上流端の損傷や変形を防止する目的で設けられ
ているが、その保護部材は、仕切板の間の隙間を覆い、
排気路の分割状態を保持する作用をなしている。一方、
後者公報には、上流側の仕切板の端部に、排気ガスを強
制的に分岐させるとともに、仕切板の間の隙間を非干渉
ゾーンとする偏流板を設ける構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来技術においては、分割されるべき排気路が仕切板
の間の隙間を通じて互いに連通している状態が完全には
解消されておらず、特にその連通部は、排気ガスの主流
部である管軸および管軸近傍にも存在している。したが
って、内燃機関の運転条件によっては排気干渉が生じて
十分な脈動効果が得られず、内燃機関の出力が低下する
ことが想定される。また、排気路の断面積が大きく減少
して排気抵抗が増すので、排気ガスの流速が変動して排
気管に異質な振動を発生させる原因となる。さらに、特
に後者の従来技術にあっては、非干渉ゾーンを確保する
には、偏流板の角度や長さ、あるいは仕切板の離間距離
等の要素が複雑に関係するので、構造の複雑化を招き、
かつ、それらの設定に高い精度が要求されるといった短
所があった。
【0006】したがって本発明は、管内を複数の排気路
に分割する仕切板が設けられた排気管どうしをフレキシ
ブルに接続するにあたり、仕切板の間の隙間によって生
じる排気干渉を簡単な構造で防止することができ、その
結果、排気効率の向上が図られる排気管の接続構造を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、管内を複数の排気
路に分割する仕切板がそれぞれ設けられた排気管どうし
を、相対変位を許容する間隔をおいてフレキシブルに接
続する構造において、一方の仕切板に固定した一対の整
流板によって他方の仕切板を挟み込んだことを特徴とし
ている。
【0008】上記構成によれば、仕切板の間には、仕切
板どうしが干渉して排気管どうしのフレキシブルな接続
を阻害しないための隙間が設けられ、この隙間が、整流
板によって塞がれる。整流板は、仕切板の間の隙間を塞
ぐように、両端部が各排気管の管内に挿入され、かつ、
各仕切板と平行に、すなわち面方向を一致させて配置さ
れ、いずれか一方の仕切板に固定される。整流板は、一
方の仕切板に固定された固定端部と、他方の仕切板を単
に挟み込んでその仕切板との相対変位を可能とする可動
端部とを有していることになる。仕切板に対する整流板
の固定手段は、例えばスポット溶接が挙げられる。
【0009】排気管の変位方向が仕切板の面方向と平行
な場合には、仕切板を挟み込んでいる整流板の可動端部
が、その仕切板に摺接しながら同方向にスライドし、ま
た、排気管の変位方向が仕切板の面方向に直交する面内
に沿う方向である場合には、整流板は同方向に湾曲す
る。さらに、これら2つの変位方向以外の方向に排気管
が変位する場合には、整流板はその方向に追従して仕切
板に摺接したり、ねじれ変形を受けたりする。なお、排
気管の相対変位は、あらゆる方向への変位、すなわち、
各排気管が同軸な状態で接離する同軸変位、各排気管の
管軸が平行な状態で管軸がずれる平行変位、各排気管の
管軸の突き当たり角度が変化する揺動変位、これら3種
類の変位のうちの2種類以上の複合的変位、を想定して
おり、これら相対変位を許容し得るように、排気管どう
しはボールジョイント等を介して接続される。
【0010】なお、仕切板の面方向と平行な平行変位お
よび揺動変位が起こった際に、整流板の可動端部の側端
縁が排気管の内面と干渉することを防ぐために、少なく
ともその可動端部の幅を、側端縁と排気管の内面との間
に隙間が形成される長さに設定するか、可動端部を円弧
状に形成すると好ましい。
【0011】本発明によれば、排気管どうしのフレキシ
ブルな接続を可能とするために設けた仕切板の間の隙間
を整流板によって塞いでいるので、隙間によって生じて
いた隣り合う排気路の連通状態が遮断される。このた
め、排気路間に生じる排気干渉が防止されるとともに排
気ガスをスムーズに流動させることができ、その結果、
十分な脈動効果が発揮され、排気効率の向上が図られ
る。本発明の排気管が内燃機関の排気系を構成するもの
であれば、排気効率の向上に伴い、内燃機関の出力向上
が図られる。本発明の整流板によれば、排気ガスの主流
部である管軸および管軸近傍部分の隙間を完全に塞ぐこ
とができるので、上記効果を顕著に得ることができる。
【0012】また、本発明の整流板は、仕切板とほぼ同
一面内に延びる平板で構成することができるので、整流
板の存在によって排気抵抗が増大することを抑えること
ができ、このため、排気ガスの流速変動が生じて排気管
の異質な振動を招くことが回避される。さらに、一対の
整流板の端部を一方の仕切板に固定し、他端側の可動端
部で他方の仕切板を挟み込む構造であるから、複雑な構
造や高精度な造作を要することなく実施することができ
る。
【0013】さて、本発明の整流板は、可動端部が仕切
板を確実に挟み込むとともに、上述したように、排気管
のあらゆる方向への変位に追従し、かつ、元の状態に復
帰することが求められる。このような特性を持たせるに
は、バネ特性を有する材質(バネ材)で整流板を構成す
るとよい。この他には、各排気管の間に対応する部分の
少なくとも一部が互いに離間して外側に膨出する形状と
してもよい。このような形状とすることにより、特に高
価なバネ材を用いることなくバネ効果を持たせることが
できる。その場合、整流板全体を弧状に形成してもよい
が、外側への膨出量は、排気管と干渉せず、かつ、排気
路の断面積の減少が極小に抑えられる程度であることが
望ましい。これを実現するには、整流板の中央部に半円
球状の膨出部を設けた構成が有効である。
【0014】上記のように、整流板に膨出部を形成する
構成にあっては、乱流を抑えて排気ガスの流れをスムー
ズにする観点から、膨出部の頂点はなるべく上流側に配
されていることが好ましく、具体的には、膨出部の頂点
を、各仕切板の間の中間部よりも排気上流側に配すると
よい。なお、膨出部が形成された一対の整流板は、仕切
板を挟み込むために可動端部が互いに当接した状態であ
り、両者の間に仕切板を挟み込む組み付けが難しい。そ
こで、組み付けを容易とする方法として、例えば、一対
の整流板の間に可燃部材を挟み込んで可動端部を離間さ
せておき、その開口から、挟み込む仕切板を整流板の間
に挿入させ、この状態から排気ガスを流して可燃部材を
燃焼させると、バネ性によって可動端部が元に戻り、仕
切板を挟み込む、といった方法が挙げられる。可燃部材
は、発泡スチロール等の廉価なものが好ましい。
【0015】整流板の組み付けを容易とする別の手段と
しては、仕切板を挟み込む整流板の可動端部に、先端に
向かうにしたがって互いに離間しながら開く開口縁部を
それぞれ形成し、その開口から、仕切板を整流板の間に
摺接させながら挿入するといった手段が好適である。そ
の場合、外側に突出する開口縁部によって排気ガスに乱
流が発生することを抑えるために、上記のように整流板
を外側に膨出させ、排気ガスが開口縁部に直接当たら
ず、かつ、膨出部の頂点から開口縁部にわたって排気ガ
スが直線的に流れるよう構成するとよい。したがってこ
の場合は、膨出部が開口縁部の上流側に配されることが
必然となり、さらに、その膨出部の頂点が、各仕切板の
間の中間部よりも排気下流側に配されていることが、乱
流抑制の観点から好ましい。開口縁部は、仕切板の挿入
を容易とする形状であれば如何なる形状であってもよ
く、例えば、R状に屈曲した形状等が好適である。ま
た、排気ガスの流れをスムーズにする上で、膨出部の頂
点が開口縁部よりも外側に張り出していることが望まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】(1)一実施形態 以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。A.エキゾーストマニホールドと排気管の構成 図1は、4気筒内燃機関のシリンダヘッドに接続される
エキゾーストマニホールド(排気管)を示している。こ
のエキゾーストマニホールド1は、図示せぬシリンダヘ
ッドの各排気ポートに連通させられる4本の独立管2
A,2B,2C,2Dと、これら独立管2A〜2Dの下
流側端部を集合させる集合管3と、各独立管2A〜2D
の上流側端部を連結するとともに、シリンダヘッドに固
定されるフランジ4と、集合管3に固定されたフランジ
5とから構成されている。
【0017】集合管3は、図2にも示すように、管内の
排気路が仕切板6によって均等に2分割されたデュアル
管(θパイプ)であり、第1、第2の排気路7A,7B
が形成されている。仕切板6は、集合管3の全長にわた
って設けられている。4本の独立管2A〜2Dは、排気
行程が離れているシリンダに接続された2本ずつの群に
分けられている。この場合、独立管2A・2Dが第1の
群、独立管2B・2Cが第2の群とされ、第1の群の独
立管2A・2Dが集合管3の第1の排気路に7Aに、ま
た、第2の群の独立管2B・2Cが集合管3の第2の排
気路7Bに、それぞれ接続されている。
【0018】集合管3には、図3に示す若干湾曲した排
気管10が同軸的に接続される。この排気管10は、集
合管3と同様のデュアル管であり、図4にも示すよう
に、管内の排気路が仕切板11によって均等に2分割さ
れ、第1、第2の排気路12A,12Bが形成されてい
る。仕切板11は、排気管10の全長にわたって設けら
れている。排気管10の上流側(図3で左側)端部に
は、集合管3との接続に用いるフレアフランジ13が固
定されている。また、下流側端部には、排気管10の下
流側に接続される別の排気系パーツ(例えば触媒コンバ
ータ)を接続するためのフランジ14が固定されてい
る。
【0019】B.エキゾーストマニホールドと排気管の
接続構造 エキゾーストマニホールド1の集合管3と排気管10と
は、図5に示すように、ボールジョイント20を介して
フレキシブルに、かつ、各仕切板6,11が同一面内に
配されて、第1の排気路7A・12Aどうし、第2の排
気路7B・12Bどうしがそれぞれ一致するように接続
される。ボールジョイント20は、集合管3側のフラン
ジ5と、排気管10側のフレアフランジ13と、これら
フランジ5,13どうしを連結するボルト21およびコ
イルスプリング22と、フランジ5,13間に介在する
シールリング23とから構成されている。なお、集合管
3と排気管10の内径は、図5に示すように、互いの接
続端部において等しく設定されている。
【0020】シールリング23は弾性を有する材質から
なり、集合管3の端部外周に装着され、フレアフランジ
13の内面に、気密的に、かつ、摺接自在なるよう当接
している。これにより、集合管3と排気管10とは、相
対的な揺動が許容されている。ボルト21は、排気管1
0側のフレアフランジ13のボルト通し孔13aに遊嵌
状態で挿入され、集合管3側のフランジ5に形成された
ネジ孔5aにねじ込まれている。コイルスプリング22
は、ボルト21の頭部とフレアフランジ13との間に圧
縮状態で介装されている。これにより、各フランジ5,
13は、互いに近接する方向に付勢されているととも
に、接離する方向への相対変位が許容されるよう連結さ
れ、さらに、シールリング23が圧縮された状態となっ
ている。シールリング23がフランジ5,13間に介在
していることにより、集合管3と排気管10との間、双
方の仕切板6,11の間、ならびに各フランジ5,13
の間には、隙間が形成されている。また、フレアフラン
ジ13のボルト通し孔13aの内面とボルト通し孔13
aに挿入されるボルト21との間にも隙間が存在する。
これら各隙間が、エキゾーストマニホールド1と排気管
10との相対変位を許容してフレキシブルな接続を可能
としている。
【0021】上記ボールジョイント20により、エキゾ
ーストマニホールド1と排気管10とは、内燃機関のロ
ール振動や排気系の振動によって生じるあらゆる方向へ
の相対変位が可能なように、フレキシブルに接続されて
いる。生じる相対変位としては、集合管3と排気管10
の管軸とが同軸な状態で接離する同軸変位、管軸が平行
な状態で管軸がずれる平行変位、管軸の突き当たり角度
が変化する揺動変位、これら3種類の変位のうちの2種
類以上の複合的変位、が挙げられる。
【0022】C.整流板の構成および作用 さて、本実施形態では、図5に示すように、エキゾース
トマニホールド1の集合管3側の仕切板6と排気管10
側の仕切板11との間に設けられた隙間が、一対の整流
板30・30によって塞がれ、各管3,10の第1の排
気路7A・12Aと第2の排気路7B・12Bとの連通
状態が遮断されている。整流板30は、図1および図2
にも示すように、集合管3側の仕切板6の端部に固定さ
れている。整流板30は長方形状の金属板で、長手方向
が仕切板6の幅方向に沿った状態で、一方の長辺側の端
部が仕切板6を挟んでその両面にそれぞれ固定され、集
合管3の開口端から、排気管10が接続される下流側に
突出している。整流板30の幅(長手方向の長さ)は、
仕切板6の幅よりも短く、両側の端縁と集合管3の内面
との間に均等な間隔が空けられている。仕切板6への整
流板30の固定手段は、スポット溶接が好適であり、ま
た、整流板30の厚さは、0.05〜0.5mmの範囲
であることが好ましい。
【0023】図6に示すように、整流板30・30は、
左右対称に屈曲形成されている。すなわち、仕切板6に
固定された固定端部から先の突出部分に、互いに離間し
て外側に膨出する膨出部31が弧状に形成され、膨出部
31に続く可動端部には、対向面が互いに当接する当接
部32と、R状に屈曲して互いに離間しながら開くR部
(開口縁部)33とが連続して形成されている。各仕切
板6,11の間の隙間は、整流板30の膨出部31によ
って塞がれており、当接部32によって排気管10側の
仕切板11の端部が摺接自在に挟み込まれている。膨出
部31の頂点31aは、各仕切板6,11の間の中間部
よりやや下流側(排気管10側)、かつ、R部33より
も外側に位置している。整流板30は、膨出部31が形
成されていることにより、当接部32が仕切板11に確
実に当接する弾性を備え、仕切板11を挟み込まない自
由状態では、当接部32・32どうしが当接するように
なされている。仕切板11に対する当接状態をより確固
たるものとする上で、整流板30を、バネ特性を有する
材質で作製すると、より好ましい。
【0024】整流板30・30により仕切板11を挟み
込む組み付けは、集合管3と排気管10とを接続させる
際に、排気管10側の仕切板11の端部を整流板30・
30の先端のR部33・33の間に挿入することによ
り、ほぼ自動的になされる。整流板30・30の当接部
32・32は仕切板11を単に挟み込んでその仕切板1
1に当接しているだけなので、内燃機関のロール振動や
排気系の振動によって生じるエキゾーストマニホールド
1と排気管10との相対変位は許容される。排気管10
の内面と整流板30の両側の端縁との間にも、集合管3
の場合と同様に均等な間隔が空いており、この隙間によ
って排気管10に対する整流板30・30の面方向の相
対変位が許容されている。
【0025】変位方向の違いによって分けられる上記の
各種相対変位のうち、変位方向が各仕切板6,11の面
方向と平行な場合には、当接部32・32が仕切板11
に摺接しながら同方向にスライドする。また、変位方向
が各仕切板6,11の面方向に直交する面内に沿う方向
である場合には、整流板30・30が同方向に湾曲させ
られる。さらに、これら2つの変位方向以外の方向に変
位する場合には、当接部32・32がその方向に追従し
て仕切板11と摺接したり、整流板30・30がねじれ
変形を受けたりする。
【0026】D.一実施形態の作用効果 上記一実施形態によれば、エキゾーストマニホールド1
の集合管3と排気管10にそれぞれ設けられた各仕切板
6,11の間の隙間を整流板30・30によって塞いで
いるので、隙間による第1の排気路7A・12Aと第2
の排気路7B・12Bとの連通状態が遮断される。整流
板30・30は各仕切板6,11の幅よりも短く、両側
には隙間が若干残存することになるが、排気ガスの主流
部である管軸および管軸近傍部分に整流板30・30が
存在していることから、実質的には隙間を完全に塞いで
いるとみなすことができる。さらに、排気ガスが膨出部
31に当たることにより、整流板30・30の当接部3
2・32が仕切板11に強く当接し、隙間が確実に塞が
れる。したがって、排気干渉が防止されるとともに排気
ガスをスムーズに流動させることができ、その結果、十
分な脈動効果が発揮されて排気効率の向上が図られ、ひ
いては内燃機関の出力向上が図られる。
【0027】また、整流板30・30の端部をエキゾー
ストマニホールド1側の仕切板6に固定し、他端側の当
接部32・32で排気管10側の仕切板11を挟み込む
構造であるから、複雑な構造や高精度な造作を要さず、
しかも、組み付けが容易である。整流板30の先端部に
形成したR部33は、組み付け性を向上させるものとし
て有効であるが、外側に突出しているので、場合によっ
ては排気ガスの乱流の原因となるおそれが懸念される。
しかしながら、R部33の上流側に形成された膨出部3
1の頂点31aがR部33よりも外側に位置しているの
で、排気ガスがR部33に直接当たらず、かつ、頂点3
1aからR部33にわたって排気ガスが直線的に流れ、
これにより乱流は抑えられる。
【0028】また、膨出部31の外側への膨出量は、当
接部32が確実に仕切板11に当接する弾性が付与され
ればよいので、できるだけ小さくすることができる。し
たがって、排気路の断面積の減少に伴う排気抵抗の増大
を極力抑えることができ、排気ガスの流速変動が生じて
排気管10の異質な振動を招くことが回避される。
【0029】(2)整流板の変形例 上記整流板30は、本発明に係る整流板の一例であり、
以下に整流板の変形例を示す。A.第1の変形例 図7に示す整流板40は、上記整流板30と同様に当接
部42およびR部(開口縁部)43が可動端部に形成さ
れているが、膨出部41が、仕切板11への固定端部か
ら外側に凹の弓なり状に延びており、頂点41aが各仕
切板6,11の間の中間部よりもかなり排気下流側に位
置し、R部43に近接している。この整流板40によれ
ば、膨出部41の頂点41aとR部43が近接している
ので、R部43による乱流発生を膨出部41によって抑
える効果を顕著に得ることができる。
【0030】B.第2の変形例 図8(a)に示す整流板50は、膨出部51の頂点51
aが各仕切板6,11の間の中間部よりも排気上流側に
位置しており、その頂点51aからほぼ直線的に仕切板
11に向かって延び、R部は形成されていない。この整
流板50によれば、R部を有さず、加えて膨出部51の
頂点51aが排気上流側にあるので、排気ガスの流れが
よりスムーズになる。また、板厚をなるべく薄くするこ
とにより、排気ガスの流れで膨出部51が内側に押さえ
付けられ、排気路の断面積の減少を抑えることができ
る。
【0031】なお、この整流板50は、可動端部の先端
が仕切板11に弾性的に当接するが、組み付け前の状態
では先端が当接して閉じており、そのため、仕切板11
を挟み込む組み付けを行いにくいことが想定される。そ
こで、組み付けを容易とする好適な方法として、図8
(b)に示す方法が挙げられる。まず、同図に示すよう
に、整流板50の間に可燃部材52を挟み込んで先端を
離間させておき、その開口から、挟み込む仕切板11を
整流板50・50の間に挿入させる。次いで、内燃機関
を始動させて排気ガスを流す。すると、可燃部材52は
排気ガスにより燃焼して消滅し、整流板52・52はバ
ネ性によって復帰し、図8(a)に示すように先端が仕
切板11を挟み込む。可燃部材52は、発泡スチロール
等の廉価なもので十分である。なお、整流板50を仕切
板11に対して一層強く当接させるために、膨出部51
に、排気ガスの流れ方向に延びる複数のリブを幅方向に
並べて形成してもよい。リブは、整流板50の外面側も
しくは内面側をへこませることにより、簡単に形成する
ことができる。
【0032】C.第3の変形例 図9に示す整流板60は、外面の中央部に、球面状の膨
出部61が形成されたものである。この整流板60によ
れば、膨出部61による排気路の断面積の減少が全幅に
わたらず、膨出部61の両側に元の排気路が残存するの
で、排気路の断面積の減少を極力抑えることができる点
できわめて有効である。
【0033】D.第4の変形例 図10に示す整流板70は、膨出部71と、排気管10
に挿入されて仕切板11を挟み込む可動端部の側端縁と
に、排気管10の内面との干渉を防ぐ逃げとして弧状の
切欠き部72,73がそれぞれ形成されている。このよ
うな切欠き部72,73を形成することにより、整流板
70の幅全体を各仕切板6,11の幅よりも小さくする
必要がなくなり、各仕切板6,11の間の隙間を塞ぐ面
積を大きくすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
排気管どうしのフレキシブルな接続を可能とするために
設けた仕切板の間の隙間を、一方の仕切板に固定した整
流板で他方の仕切板を挟み込むことにより塞ぐ構造であ
るから、分割された排気路間に生じる排気干渉を簡単な
構造で効果的に防止することができ、その結果、排気効
率をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る接続構造が適用さ
れたエキゾーストマニホールドの全体斜視図である。
【図2】 同エキゾーストマニホールドにおける排気管
との接続部を図1とは別の角度から見た斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る接続構造が適用さ
れた排気管の全体斜視図である。
【図4】 同排気管におけるエキゾーストマニホールド
との接続部を示す断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るエキゾーストマニ
ホールドと排気管との接続構造を示す断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る整流板を示す断面
図である。
【図7】 本発明に係る整流板の第1の変形例を示す断
面図である。
【図8】 (a)は本発明に係る整流板の第2の変形例
を示す断面図、(b)は同整流板の組み付け方法の一例
を説明するための断面図である。
【図9】 本発明に係る整流板の第3の変形例を示す斜
視図である。
【図10】本発明に係る整流板の第4の変形例を示す正
面図である。
【符号の説明】
1…エキゾーストマニホールド(排気管) 3…集合管(排気管) 6,11…仕切板 7A,12A…第1の排気路 7B,12B…第2の排気路 10…排気管 30,40,50,60,70…整流板 31,41,51,61,71…膨出部 31a,41a,51a…膨出部の頂点 33,43…R部(開口縁部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上兼 正之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉利 信敬 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 (72)発明者 柳林 広人 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 (72)発明者 古橋 一弘 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 Fターム(参考) 3G004 AA01 BA03 DA02 DA03 DA12 DA22 EA03 3J106 AB05 BA01 BB01 BC06 BC11 BD01 BE11 BE40 CA11 FA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管内を複数の排気路に分割する仕切板が
    それぞれ設けられた排気管どうしを、相対変位を許容す
    る間隔をおいてフレキシブルに接続する構造において、 一方の前記仕切板に固定した一対の整流板により、他方
    の前記仕切板を挟み込んだことを特徴とする排気管の接
    続構造。
  2. 【請求項2】 前記整流板は、バネ特性を有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の排気管の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記整流板は、前記各排気管の間に対応
    する部分の少なくとも一部が、互いに離間して外側に膨
    出していることを特徴とする請求項1または2に記載の
    排気管の接続構造。
  4. 【請求項4】 前記整流板の前記膨出部分の頂点が、前
    記各仕切板の間の中間部よりも排気上流側に配されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の排気管の接続構
    造。
  5. 【請求項5】 前記整流板は、排気上流側の前記仕切板
    に固定され、当該整流板における排気下流側の前記仕切
    板を挟み込む先端側には、先端に向かうにしたがって互
    いに離間しながら開く開口縁部がそれぞれ形成され、さ
    らに、前記膨出部分の頂点が、各仕切板の間の中間部よ
    りも排気下流側に配されていることを特徴とする請求項
    3に記載の排気管の接続構造。
JP11231157A 1999-08-18 1999-08-18 排気管の接続構造 Pending JP2001055920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11231157A JP2001055920A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 排気管の接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11231157A JP2001055920A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 排気管の接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001055920A true JP2001055920A (ja) 2001-02-27

Family

ID=16919205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11231157A Pending JP2001055920A (ja) 1999-08-18 1999-08-18 排気管の接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001055920A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1538315A2 (en) 2003-12-02 2005-06-08 Calsonic Kansei Corporation Exhaust system for engine
JP2006070712A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Mazda Motor Corp 自動車の排気装置
WO2007093843A1 (en) * 2006-02-14 2007-08-23 Supersprint S.R.L. Exhaust assembly for optimising the performances of internal combustion engines for motorcars
DE102008018668A1 (de) * 2008-04-11 2009-11-12 Heinrich Gillet Gmbh Abgaskrümmer und Abgasrohr für Verbrennungsmotoren
DE102009048407A1 (de) 2009-10-06 2011-04-07 Heinrich Gillet Gmbh Abgasanlage
CN103925441A (zh) * 2014-04-22 2014-07-16 美钻能源科技(上海)有限公司 机械控制水下双管道对接锁紧装置
JP2020031790A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 三立機器株式会社 クリーナー

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1538315A2 (en) 2003-12-02 2005-06-08 Calsonic Kansei Corporation Exhaust system for engine
US7252177B2 (en) 2003-12-02 2007-08-07 Calsonic Kansei Corporation Exhaust system for engine
JP2006070712A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Mazda Motor Corp 自動車の排気装置
WO2007093843A1 (en) * 2006-02-14 2007-08-23 Supersprint S.R.L. Exhaust assembly for optimising the performances of internal combustion engines for motorcars
DE102008018668A1 (de) * 2008-04-11 2009-11-12 Heinrich Gillet Gmbh Abgaskrümmer und Abgasrohr für Verbrennungsmotoren
DE102008018668B4 (de) * 2008-04-11 2015-04-02 Tenneco Gmbh Abgaskrümmer und Abgasrohr für Verbrennungsmotoren
DE102009048407A1 (de) 2009-10-06 2011-04-07 Heinrich Gillet Gmbh Abgasanlage
WO2011042471A1 (de) 2009-10-06 2011-04-14 Heinrich Gillet Gmbh Abgasanlage
US9291087B2 (en) 2009-10-06 2016-03-22 Tenneco Gmbh Exhaust gas system
CN103925441A (zh) * 2014-04-22 2014-07-16 美钻能源科技(上海)有限公司 机械控制水下双管道对接锁紧装置
JP2020031790A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 三立機器株式会社 クリーナー
JP7074339B2 (ja) 2018-08-28 2022-05-24 三立機器株式会社 クリーナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4815274A (en) Exhaust systems for multi-cylinder internal combustion engines
US5606857A (en) Exhaust system for an engine
US20100115933A1 (en) Exhaust manifold for internal combustion engine
JP2001055920A (ja) 排気管の接続構造
GB2383606A (en) Exhaust system for internal combustion engines
EP1149993B1 (en) Vehicle engine exhaust system
US6907726B2 (en) Exhaust system for a V-type engine
JP3283372B2 (ja) 内燃機関の排気マニホルド
JPS597004B2 (ja) 自動車用内燃機関の排気装置
JP2833294B2 (ja) 排気部材接合装置
JP3003442B2 (ja) 内燃機関の消音装置
US20240175388A1 (en) Exhaust manifold
JPH01138311A (ja) エンジンの排気通路構造
JP2023151910A (ja) エンジンの排気装置
JPS6316116A (ja) 多気筒内燃機関の排気装置
JPH0521124U (ja) 自動車の排気装置
JPH0363644B2 (ja)
JP2532481Y2 (ja) エキゾーストパイプの集合部構造
JPH0144731Y2 (ja)
JPH059460Y2 (ja)
JP3047733B2 (ja) 内燃機関の排気マニホールド
JPH11141333A (ja) 排ガス流路の振動吸収機構
JP2000027644A (ja) 球面継手を利用した排気管の連結構造
JPH06129249A (ja) 内燃機関の排気管継手構造
JPH0213696Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090730