JP2001055257A - 開口仮封止栓付缶 - Google Patents

開口仮封止栓付缶

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JP2001055257A
JP2001055257A JP11233281A JP23328199A JP2001055257A JP 2001055257 A JP2001055257 A JP 2001055257A JP 11233281 A JP11233281 A JP 11233281A JP 23328199 A JP23328199 A JP 23328199A JP 2001055257 A JP2001055257 A JP 2001055257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品品質が良く、かつ生産性に優れる開口仮
封止栓付缶を提供する。 【解決手段】 突出部70の先端面の周縁部10が平坦
面を成し、その内周側には窪み部12が形成されてい
る。窪み部12の内周側には、少なくとも三重の折り畳
部39があり、その最下層42に易破断線43がある。
周縁部10よりも低い位置に開口片44があり、突出部
70の外周部には複数の係合突起部38がある。開口仮
封止栓31には、突出部70に嵌合する第一円筒部52
と、第一円筒部52と反対側に突出し、突出部70に嵌
合する第二円筒部54があり、その内周面には、係合突
起部38に係合する第二仮止め突起部55がある。第二
円筒部54よりも突出し、易破断線43を破断させる開
口嵌合凸部58と、その開口嵌合凸部58よりも小さ
く、第二円筒部54よりも大きく突出した環状突出部5
7がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、容易に開蓋する
ことができるとともに、缶体に封入された飲料等が飲み
やすい形状または注ぎ出しやすい形状を有する開口仮封
止栓付缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イージーオープン缶として、スコア線に
よって缶蓋に区画形成された開口片を押圧し、その開口
片をスコア線に沿って破断させるタイプの缶が知られて
いる。これらの缶として、例えば特開平8−16945
4号公報に記載されたものと米国特許第4976368
号明細書に記載されたものとがある。
【0003】特開平8−169454号公報に記載され
た発明は、蓋部材において環状移行部からスカートまた
はエプロンが容器本体から離れる方向であってその中心
軸に近づく方向に向かって伸び、その先端に頭部を介し
てトップが形成されている。そしてそのトップには下部
側にスコア線によって囲まれた凹型押し下げタブが形成
されている。そして缶蓋を開ける場合には、その凹型押
し下げタブを指で押圧することによりスコア線を破断し
つつ凹型押し下げタブを容器本体内部に押し下げて、開
口片を吊り下げ状態にすることによって缶蓋を開ける。
【0004】また米国特許第4976368号明細書に
記載された発明は、缶蓋上方へ突出した外周壁とその外
周壁から内方へ平坦な環状パネルが延出し、更に環状パ
ネルから下方に内周壁が垂下し、その内周壁の下端が折
り畳まれて三重層になっており、その最下層に形成され
たスコア線により開口片が区画されて形成されている。
そしてこの開口片には凸タブが形成されており、缶蓋を
開ける場合には、その凸タブを指で押し下げて開口片を
スコア線の部分で破断し、開口片を缶蓋の内面側に吊り
下げ状態にして缶蓋を開ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の二つの発明で
は、指で直接に開口片を押し下げ、スコア線部分を破断
しつつ開口片を缶体内へ押し下げて缶蓋を開けるので、
缶体に封入された飲料等が指に付着する可能性がある。
特に炭酸含有飲料では、開蓋時に飲料が噴き出ることが
あるので、飲料が指に付着する可能性が高い。また開蓋
の際に開口片の縁部によって指を傷つける可能性がある
とともに、消費者の指の大きさや長さ、押圧力の大小等
の個人差によって、指で缶蓋を開けることが容易ではな
い場合が生じる可能性がある。なお小さな押圧力でも缶
蓋を開けることができるように、スコア線を全周にわた
って深く刻むことも考えられる。
【0006】しかしながら缶体の輸送中に受ける衝撃に
より、スコア線が破断する可能性があり、また内圧力が
高くなった場合に、スコア線が破断して封入された飲料
が噴き出る可能性があるから、スコア線を広範囲にわた
って深くすることができない。また缶蓋を開けた際に、
開口部を封鎖していた開口片は缶体内部に押し下げられ
てしまうので、いわゆるペットボトルのように蓋によっ
て仮封止することができないのは、通常のイージーオー
プン缶と同様である。
【0007】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、容易に缶蓋を開けることができると共
に、開けられた缶蓋を仮封止することができ、しかも製
品品質が高く、かつ生産性に優れる開口仮封止栓付缶を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、缶胴の開口端
に巻き締め固着されるフランジ部を外周部に備えた缶蓋
であって、その軸線方向にこのフランジ部よりも外方へ
突出した環状の突出部が形成されると共に、この突出部
に、両端部が離隔した曲線状を成し、かつ押圧力によっ
て破断する易破断線で区画されたほぼ円形の開口片が設
けられた缶蓋を、前記フランジ部により前記缶胴の開口
端に巻き締め固着し、更に前記突出部に対して開口仮封
止栓が前記開口片ならびに突出部の先端外周縁を覆った
状態で冠着された開口仮封止栓付缶において、前記突出
部における先端面の周縁部が所定の幅に亘って平坦面に
形成されると共に、その平坦面を成す周縁部の内周側
に、前記突出部の突出方向とは反対方向に凹となる窪み
部が形成され、更にその窪み部の内周側に、窪み部から
連続した壁面を少なくとも三重に折り畳んでなる折り畳
部が形成されると共に、その折り畳部における複数層の
うち前記突出部の先端面から最も離れた層に前記易破断
線が設けられ、また前記折り畳部の内周側で、かつ前記
周縁部の面の高さよりも低い位置に前記開口片が設けら
れ、更に前記突出部の外周部に、傾斜した姿勢で円周方
向に延び、かつ突出部における半径方向での突出量が両
端部を除いてほぼ一定に設定された係合突起部が、円周
方向で所定の間隔をあけて複数形成されると共に、前記
開口仮封止栓には、前記各係合突起部を覆う状態で前記
突出部に対して嵌合可能な第一円筒部と、この第一円筒
部の内周面に形成され、かつ前記係合突起部に対して係
合可能な第一仮止め突起部と、第一円筒部とは軸線方向
での反対側に突出し、かつ前記各係合突起部を覆う状態
で前記突出部に対して嵌合可能な第二円筒部と、この第
二円筒部の内周面に、円周方向で所定の間隔をあけて複
数設けられると共に、前記係合突起部の傾斜に対応して
傾斜し、かつ係合突起部に対して係合可能な第二仮止め
突起部と、第二円筒部の内周側において第二円筒部と軸
線方向での同一方向に第二円筒部よりも突出し、かつ前
記開口片を押圧して前記易破断線を破断させる開口嵌合
凸部と、その開口嵌合凸部と前記第二円筒部との間に設
けられると共に、開口嵌合凸部よりも小さくかつ第二円
筒部よりも大きく突出し、前記第二仮止め突起部を前記
係合突起部に係合させた状態で、前記易破断線を破断さ
せた後に形成される開口部の内周縁に沿って密着し、か
つ前記開口片を押し下げた状態に保持する環状突出部と
が備えられていることを特徴とするものである。
【0009】従って請求項1の発明によれば、第一円筒
部の第一仮止め突起部が缶蓋の係合突起部と係合する様
に、開口仮封止栓を缶蓋に冠着させた状態で缶体を輸送
・販売することができる。また開口仮封止栓を開口部突
出缶蓋から取り外して反転させ、その開口嵌合凸部によ
って開口片を押圧することによって、易破断線が破断さ
れると共に、両端部の離隔した部分をヒンジとして開口
片が押し下げられて開口部が形成され、その結果、開蓋
される。その場合、開口嵌合凸部の外周側に設けられ、
かつ開口嵌合凸部よりも突出量の小さい環状突出部の先
端と開口片とが当接するから、開口片がいわゆる半開き
状態となることがない。また開口嵌合凸部がその外周側
に位置する第二円筒部よりも大きく突出していて、その
位置が明確であるから、開口部突出缶蓋に対する開口仮
封止栓の位置合わせが容易である。なお易破断線の切断
端面が、開口部に露出しないから、消費者が指を傷付け
るなどのおそれがない。
【0010】更に開蓋後には、開口仮封止栓によって缶
蓋の開口部を仮封止できる。具体的には、第二円筒部と
突出部とを対向させた姿勢に開口仮封止栓を突出部に被
せるとともに、第二円筒部の中心軸線を中心に回転させ
ることによって、各第二仮止め突起部が各係合突起部に
それぞれ係合し、また環状突出部が開口部の内周縁に密
着し、その結果、開口仮封止栓が突出部に対して強固に
冠着される。特に突出部の外周に嵌合される部位であ
り、開口仮封止栓全体としての取付強度の一部を担う第
二円筒部の突出量よりも、環状突出部の突出量が大きく
設定されているために、環状突出部自体の弾性力が充分
に大きく、従って開口部との接触部分における密封性に
優れている。
【0011】なおこのように密封性を高めることによっ
て、開口仮封止栓を缶蓋から外す方向に作用する圧力が
高められるが、前述の通り、第二仮止め突起部と係合突
起部とが全体として螺旋状に係合(ネジ係合)している
から、開口仮封止栓が確実に固定される。つまり炭酸含
有飲料のように、缶体の内圧が高い飲料を対象とした場
合に特に有効である。従って缶体を倒した場合のように
飲み残した飲料または使い残した内容液をこぼしてしま
うことを防ぐことができ、また仮封止した缶体を持ち運
ぶことができる。
【0012】また請求項1の発明では、各係合突起部が
突出部の先端面における外周縁を潰し成形することによ
って形成される構造ではなく、材料の余り(弛み)等に
起因したシワやバリの発生を防止でき、缶蓋材料または
缶蓋表面の保護被膜に対する成形ダメージを低減させる
ことができる。つまり製品品質を向上させることができ
る。そのうえ突出部の先端面の周縁部が全周に亘って平
坦面となっているので、見栄えが良好になる利点も生じ
る。
【0013】また更に請求項1の発明によれば、開口仮
封止栓のいわゆる台座部となる突出部の先端面の周縁部
が平坦面に形成されていて、缶蓋に対する開口仮封止栓
の組み付け性が安定しているから、大きな荷重に耐える
ことができ、また開口仮封止栓が缶蓋から外れたり、あ
るいは開口片が不用意に押し下げられることがない。
【0014】また請求項1の発明によれば、例えば内容
物として炭酸含有飲料を充填した場合に、開口片を外側
に向けて膨らませる力が炭酸ガスによって作用するもの
の、前述の通り、開口片の高さが突出部における周縁部
の高さよりも低く設定されており、そのうえ開口片の膨
らむ方向と反対方向に凹となる窪み部によって開口片の
変形が抑制されるから、突出部を超えて開口片が外側に
膨れ出すおそれがない。従って請求項1の発明では、開
口仮封止栓を冠着する前の状態の缶の開口部突出缶蓋側
を下側に向けた姿勢での搬送が可能であり、また加熱さ
れた状態の飲料を開口部突出缶蓋の内面に対して直接に
接触させることによる開口部突出缶蓋の殺菌が可能であ
る。
【0015】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明に加えて、前記開口片には、前記易破断線と
隣接し、かつ前記突出部と軸線方向で同一方向に突出し
たほぼ環状の環状凸部と、その環状凸部の内周側に所定
の間隔をあけて設けられ、かつ前記突出部と軸線方向で
同一方向に突出した凸部とが備えられ、前記開口仮封止
栓の開口嵌合凸部における先端部分には、前記環状凸部
と前記凸部との間の部分に対して挿入可能な幅の押圧面
が備えられていることを特徴とするものである。
【0016】従って請求項2に記載した発明によれば、
開口嵌合凸部によって開口片を押圧する際に、環状凸部
と凸部との間に押圧面を嵌合させた状態とすることによ
り、開口部突出缶蓋に対する開口仮封止栓の位置決めが
確実になり、それに伴って押圧荷重を良好に作用させる
ことができるから、開蓋が容易になる。また、開口仮封
止栓と開口部突出缶蓋との位置決めがなされることによ
り、開口仮封止栓ならびに開口片に変形が生じない。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明の具体例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明の一具体例を示すも
のであって、ここには開口部突出缶蓋30と開口仮封止
栓31とが示されている。まず、開口部突出缶蓋30に
ついて説明する。この開口部突出缶蓋30は、アルミニ
ウム合金などの金属製の平板材(図示せず)から形成さ
れている。なおこの平板材の一方の表面には、合成樹脂
からなる図示しない内面被膜(塗膜)が予め形成されて
いる。この内面被膜は、保護塗料や樹脂フィルムから形
成されている。
【0018】その塗料としては、熱硬化性および熱可塑
性樹脂からなる任意の保護塗料、例えばフェノール−エ
ポキシ塗料、アミノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗
料、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ−フェ
ノール変性ビニル塗料等のビニルまたは変性ビニル塗料
等の単独または2種以上の組み合わせが使用される。ま
たその樹脂フィルムとしては、エチレン−テレフタレー
トを基本構成とするポリエステル樹脂、例えばポリエチ
レンテレフタレート(PET)、更にはポリエチレンテ
レフタレート−イソフタレート(PET/I)等のコポ
リマーでも適用できる。また樹脂フィルムが内面被膜に
用いられる場合、その樹脂フィルムは、未延伸のもので
も二軸延伸のものでもよい。
【0019】開口部突出缶蓋30の外周側には、円筒状
の缶胴32の開口部に巻き締め固着して巻締部33を形
成する周知形状のフランジ部(図示せず)が形成されて
いる。またその巻締部33から開口部突出缶蓋30の半
径方向内側には、図1でのほぼ下方向に窪むU字形であ
る環状溝34が形成されている。
【0020】環状溝34から缶胴32の中心軸側に向か
うと共に、図1での上方向に延出してスカート壁35が
形成されている。このスカート壁35は、その断面が缶
胴32の軸線方向に突出するように弧を描くように延出
している。またこのスカート壁35の図1における上端
部に続けて隆起部36が形成されている。更にその隆起
部36の図1での上端部には、側壁面が缶胴の中心軸線
とほぼ平行に形成された口頸部37が形成されている。
すなわち口頸部37自体は、その長さ方向で外径が一定
の円筒状を成している。更に口頸部37の側面には、半
径方向での外側へ突出している係合突起部38が円周方
向での等間隔で3個形成されている。
【0021】より具体的には、係合突起部38は、図1
での左上側から右下側に向けて傾斜した直線状の突条で
あり、半径方向での突出量が両端部を除いて一定となっ
ている。つまり係合突起部38の長さ方向での中間部
は、口頸部37の側面とほぼ平行となるように湾曲して
おり、これに対して係合突起部38の両端部は、口頸部
37の側面に対して斜めに交差するように裾広がり状を
成している。なお口頸部37とスカート壁35と隆起部
36とによって、突出部70が形成されている。
【0022】他方、口頸部37の上縁部に繋がる壁面
は、内周側に向けて折り曲げられている。つまり口頸部
37の上縁部を塞ぐような面が備えられていて、その面
は缶胴32の中心軸線とほぼ直交した平坦面となってい
る。そしてこの部分が、環状平坦部10として形成され
ている。従って環状平坦部10が、この発明の突出部に
おける先端面の周縁部に相当する。
【0023】更に環状平坦部10の内縁部から繋がる壁
面が、缶胴32の中心軸線とほぼ平行に図1での下方に
向けて折り曲げられていて、ここが内周壁11として形
成されている。すなわちこの内周壁11は、口頸部37
の内周側に備えられた全体として環状を成す壁面であ
る。更に内周壁11の下縁部には、断面が図1での下方
に向けて円弧状に湾曲した窪み部12が形成されてい
る。この窪み部12は、周方向の全体に亘って形成され
るものであり、全体として環状を成している。
【0024】更に窪み部12の内周側の壁面は、軸線方
向で図1での上側に僅かに突出すると共に、全体として
円形を成すように三重層に折り畳まれていて、ここが折
り畳部39として形成されている。その折り畳部39の
図1での最上層40は、平坦面を成していて、開口部突
出缶蓋30の中心軸線と直交した線に対して平行となっ
ている。この最上層40と窪み部12の底部との缶胴3
2の中心軸線に沿う方向での間隔は、一例として0.5
0〜0.60mm程度に設定されている。なお折り畳部
39の内径が、後述する開口片44を押し下げた状態で
現れる開口部41の内径に相当する。
【0025】折り畳部39における最下層42には、一
部を除いてスコア線43が形成されており、換言すれ
ば、スコア線43は折り畳部39に沿うように形成され
ており(折り畳部39の内周側先端部または内周側折曲
部よりも外側に形成される)、両端部の離隔した円形状
を成している。なお開蓋性を良くするために、スコア線
43の一部を完全に切断しておいてもよい。ここで突出
部70における円周方向での係合突起部38の配置は、
スコア線43の端部同士の間の部分に対して円周方向で
対向した位置を避けた配置となっている。
【0026】他方、スコア線43の内周側には、開口片
44が形成されている。この開口片44は、折り畳部3
9における最下層42と一体に繋がる壁面からなり、ス
コア線43によって区画されたほぼ円形のものである。
従って開口片44は、スコア線43の端部同士の間の部
分をヒンジとして突出部70の内側に押し下げられる構
造となっている。更に開口片44および折り畳部39の
最上層40のうちスコア線43に隣接した部分には、プ
ラスチゾル45が塗布されている。
【0027】このプラスチゾル45は、缶体の内圧の変
化によってスコア線43が破断することを防ぐと共に、
スコア線43を形成することによる塗膜の損傷を補修
し、飲料の侵入による開口部突出缶蓋30の腐食を防ぐ
ためのものである。プラスチゾル45を塗布することに
よって、スコア線43の一部が完全に切断されていて
も、内容液の漏洩を防止できる。なおスコア線43が、
この発明の易破断線に相当する。
【0028】また開口片44における折り畳部39より
も内周側には、図1での上側に向けて突出した環状凸部
46が形成されている。具体的には、この環状凸部46
は、折り畳部39の内周側から中心軸線に向けて図1で
の上方に傾斜した外周斜面部47と、その外周斜面部4
7の周縁部(上縁部)に連続し、かつ折り畳部39の最
上層40よりも0.10〜0.20mm下方に配置され
た平坦な頂面部48と、その頂面部48に内周側の縁部
に連続し、かつ同図での下方に傾斜した内周斜面部49
とを備えている。
【0029】更に開口片44における環状凸部46の内
周側には、開口嵌合凹部50が形成されている。より詳
細には、開口嵌合凹部50は、環状凸部46における内
周斜面部49とその内周側に設けられた凸部51におけ
る斜面とによって区画された平坦な溝部あるいは谷部で
あって、寸法ならびに形状が開口仮封止栓31における
後述の押圧面64のそれと実質的に一致している。つま
り内周斜面部49の図1での下縁部と凸部51の下縁部
との間隔が、押圧面64の内周縁と外周縁との間隔に一
致している。
【0030】また開口嵌合凹部50は、缶胴の中心軸線
に対して直交した線と平行で、かつ折り畳部39の最下
層42と同じ高さに設けられている。なお開口嵌合凹部
50の中心軸線は、開口部突出缶蓋30の中心軸線とそ
れぞれ同軸上に配置されている。なお開口片44のうち
開口嵌合凹部50の内周側に形成された凸部51の図1
での最上面は、平坦面を成していて、折り畳部39の最
上層40よりも0.30〜.40mm上方位置に設けら
れている。この凸部51の最上面の位置は、意図しない
押し下げ力が開口片44に加えられるのを防止するとい
う観点から突出部70よりも上方に突出しない位置であ
ることが好ましく、製造時の積重ね性、使用材料の節
減、開口操作性等を考慮して、環状平坦部10の1.1
0〜1.20mm下方に設定されている。
【0031】つぎに開口仮封止栓31について説明す
る。ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の合成樹
脂で成形された開口仮封止栓31は、図1に示すよう
に、その外周側には図1の下方向に延出する第一円筒部
52が形成されている。この第一円筒部52の下端内面
には、半径方向での内側に突出した第一仮止め突起部5
3が円周方向での等間隔で6個形成されている。各第一
仮止め突起部53は、直線状の突条であって、第一円筒
部52の中心軸線と直交した姿勢となっている。なお第
一仮止め突起部53が開口部突出缶蓋30の係合突起部
38を弾性変形して乗り越え、その下側の口頸部37に
密着することによって、開口仮封止栓31が開口部突出
缶蓋30に着脱可能に固定される。
【0032】第一円筒部52の図1での上側には、第二
円筒部54が一体に形成されている。この第二円筒部5
4は、第一円筒部52と同径でかつ長さのほぼ等しい円
筒状を成していて、第一円筒部52と同軸上に配置され
ている。第二円筒部54の内面には、第二仮止め突起部
55が円周方向での等間隔で3個設けられている。この
第二仮止め突起部55は、全体として各係合突起部38
と平行となるように(図1での左側から右側に向けて)
傾斜した断面台形状の突条である。
【0033】第二円筒部54と第一円筒部52との内周
面における中間部には、第一円筒部52の半径方向での
内側に向けて平板状のパネル部56が延出している。こ
のパネル部56は、第一円筒部52の中心軸線と直交し
た姿勢となっている。パネル部56の内周側には、第一
円筒部52と軸線方向での同一方向に突出した第三円筒
部13が形成されている。第三円筒部13の壁面は、第
一円筒部52の壁面と平行になっている。
【0034】また第三円筒部13の内径は、開口部突出
缶蓋30における環状の折り畳み部39よりも若干大径
に設定されている。更に第三円筒部13の長さは、第一
円筒部52の長さの1/3程度となっていて、これは開
口部突出缶蓋30における環状平坦部10と折り畳み部
39の最上層40との間隔より少し短くなっている。す
なわち第一円筒部52を係合突起部38に係合させた状
態で開口仮封止栓31を開口部突出缶蓋30に冠着させ
た場合に、その下端部が折り畳み部39の最上層40を
過度に押圧せずに接触する長さとなっている。
【0035】他方、パネル部56を挟んだ第三円筒部1
3の反対側には、第四円筒部14が形成されている。つ
まり第四円筒部14は、第二円筒部54と軸線方向での
同一方向に突出した構造となっている。この第四円筒部
14における内外径およびパネル部56からの突出量
(長さ)は、第三円筒部13の内外径および長さとほぼ
同じに設定されいる。
【0036】第四円筒部14の内周箇所には、第二円筒
部54と軸線方向での同一方向に突出した弾性変形可能
な厚さの環状突出部57が形成されている。より具体的
には、環状突出部57は、その内周面が第二円筒部54
とほぼ平行で、かつ外周面が先端部に向けて縮径するテ
ーパの付けられた円筒状を成しており、その基端部の外
径が、開口部突出缶蓋30に形成される開口部41の内
径より大きく設定されている。環状突出部57の先端部
から長さ方向での中間部における肉厚が、開口嵌合凸部
58あるいは第二円筒部54の肉厚よりも薄く設定され
ており、これに対して基端部における肉厚が、開口嵌合
凸部58あるいは第二円筒部54の肉厚とほぼ同じに設
定されている。
【0037】更に環状突出部57の先端部は、第二円筒
部54の端面よりも軸線方向での若干外側に位置してい
る。つまり環状突出部57の先端部が第二円筒部54よ
りも僅かに(本例では0.45mm)突出している。こ
れは開口部41に後述の開口嵌合凸部58を挿入させ、
かつ第二仮止め突起部55を係合突起部38に係合させ
た状態で、環状突出部57が先端部から開口部41に進
入し、開口部41の内径よりも大径の基端部が進入し
て、その外周面と開口部41の内周縁とが圧接触する状
態で停止する長さである。
【0038】環状突出部57の基端部の内周側には、第
二円筒部54と軸線方向での同一方向に突出した円筒状
のテーパ部59が形成されている。このテーパ部59に
は、その上縁部に向けて縮径する方向のテーパが備えら
れている。またテーパ部59の図1での上縁部には、側
面が開口部突出缶蓋30の中心軸線とほぼ平行に揃えら
れた円筒状の垂直部60が形成されている。更に垂直部
60の上縁部には、テーパ部59よりもテーパ角の大き
な傾斜部61が形成されていて、その傾斜部61の上縁
部には、長さの短い円筒状の押圧部62が形成されてい
る。
【0039】押圧部62の内周側の基端部には、パネル
部56と平行な端板部63が形成されている。つまりこ
の端板部63によって押圧部62の内周側の開口部分が
閉じられた構成となっている。なお端板部63の底面
(図1での下面)が、第二円筒部54よりも軸線方向で
の若干外側(本例では約0.7mm外側)に位置してい
る。なおテーパ部59と垂直部60と傾斜部61と押圧
部62と押圧面64と端板部63とによって開口嵌合凸
部58が構成されている。また押圧部62の端面が、押
圧面64として形成されている。この押圧面64は、第
二円筒部54の端面よりも軸線方向での外側に位置して
いる。すなわち第二円筒部54の端面から開口嵌合凸部
58が3.0mm突出した構造となっていて、その突出
量としては、例えば開口嵌合凸部58の全長(テーパ部
59との境界箇所から押圧面64までの間隔)の1/2
程度に設定されている。
【0040】つぎに上記のように構成されたこの発明の
作用について説明する。缶体は、図1に示す状態、すな
わち開口部突出缶蓋30の係合突起部38に対して開口
仮封止栓31の第一仮止め突起部53を係合させた状態
で保管あるいは販売される。その場合、開口部突出缶蓋
30のうち開口片44を避けた部分に対して第三円筒部
13の端面が当接されていて、開口仮封止栓31におけ
る第一仮止め突起部53よりも内周に位置する部分が第
三円筒部13と折り畳み部39の最上層40とによって
支持された構造となっているから、例えばパレット積み
された状態でも開口仮封止栓31が過度には変形せず、
従って、開口部突出缶蓋30から外れたり、開口片44
を押し下げて開蓋させてしまうことが未然に防止され
る。
【0041】なお開口仮封止栓31が開口部突出缶蓋3
0から脱落しないように、また店頭陳列中に開口仮封止
栓31に埃が付着したり、いたずらされないように、開
口仮封止栓31と開口部突出缶蓋30とを透明または不
透明な熱収縮性のプラスチックフィルム等によってシュ
リンク包装してもよい。消費者は、缶体に封入された飲
料を飲むために、まず開口仮封止栓31を開口部突出缶
蓋30から取り外す。その際、それらがプラスチックフ
ィルム等によってシュリンク包装されている場合には、
最初にフィルムを除去する。
【0042】更に開口仮封止栓31をその押圧面64が
開口部突出缶蓋30の開口片44に対向するように保持
し、その後、図3に示すように、開口仮封止栓31の押
圧面64を開口部突出缶蓋30の開口嵌合凹部50に嵌
め込むように当てがい、更にその状態から押圧する。そ
の場合、開口部突出缶蓋30に対して当接すべき部位で
ある開口嵌合凸部58が、第二円筒部54よりも大きく
突出しているために、開口仮封止栓31と開口部突出缶
蓋30との位置合わせが容易である。そのうえ、開口片
44の表面において押圧面64と一致する形状の開口嵌
合凹部50がその内周側および外周側に全体として環状
の斜面を備えた構造であることから、開口仮封止栓31
を開口部突出缶蓋30における開口片44に対して簡単
かつ確実にセンタリングさせることができる。
【0043】すなわち押圧面64と開口嵌合凹部50と
の相対位置が半径方向で若干ズレていても、押圧面64
あるいは押圧部62の内周縁および外周縁が、開口嵌合
凹部50を挟んで対向した環状凸部46の内周斜面部4
9と凸部51の斜面に沿って滑り落ちるようにして開口
嵌合凹部50まで導かれ、その結果、開口仮封止栓31
が、その中心軸線を開口片44の中心軸線に対して揃え
た状態に位置決めされる。
【0044】従って開口片44に対して開口仮封止栓3
1の押圧荷重が良好に作用し、そのためスコア線43の
形成されていない部分をヒンジとして開口片44が開口
部突出缶蓋30の内側に押し下げられて、開口部41が
次第に現れる。その場合、開口に伴う開口片44の傾斜
が進行するに伴って押圧面64から開口嵌合凹部50が
次第に離れるものの、開口嵌合凸部58よりも突出量の
小さい環状突出部57が環状凸部46に対して当接し、
そのまま開口片44が押し下げられる。その結果、開口
部突出缶蓋30がいわゆる半開き状態とはならず、ほほ
完全に開口した状態までスムースに開口する。なお前述
の通り、押圧面64を位置決めした状態で押圧力を生じ
させるから、開口片44および開口仮封止栓31には変
形が生じない。
【0045】開口部41が形成されることにより、消費
者は開口部41に嵌入した開口仮封止栓31を開口部突
出缶蓋30から引き離し、その後缶体を傾けて開口部4
1を伝わって流下する飲料を飲むことができる。その際
に、突出部70の先端外周部分のうち消費者が実際に下
唇を接触させる部位、すなわち前記ヒンジに対して円周
方向で対向した部分には係合突起部38が形成されてい
ないから、消費者は違和感なく飲料を飲むことができ
る。またスコア線43に沿って開口させた状態での切断
面が開口部41よりも外周側に現れ、そのうえ開口部4
1の内周縁が曲面を成しているから、消費者が指や唇を
切るなどのおそれがない。
【0046】一方、消費者は開口仮封止栓31を用い
て、開口部突出缶蓋30の開口部41を仮封止すること
ができる。この場合には、開口嵌合凸部58を開口部4
1に対向させた姿勢に開口仮封止栓31を保持すると共
に、開口部突出缶蓋30の開口部41の内周部に対して
環状突起部57が当接するまで開口仮封止栓31を開口
部41に押し込み、更に開口部突出缶蓋30の環状平坦
部10に対してパネル部56が当接するまで中心軸線を
中心に回転させて、各第二仮止め突起部55を各係合突
起部38に対してそれぞれ係合させる。
【0047】すると外周面がテーパ面となっており、か
つ先端部の直径が開口部41の径よりも小径となってい
る環状突出部57が、開口部41の内側に進入すると共
に、その環状突出部57における基端部の外周面が開口
部41の内縁部の全周に亘って弾性的に密着する(圧接
触する)。また開口部41における環状突出部57より
も内周側の空間に、開口仮封止栓31が嵌合する。環状
突出部57が、各第二仮止め突起部55を各係合突起部
38に対して係合させた状態で第二円筒部54の端面よ
りも図4での下側に突出する長さを有していて、それ自
体の弾性力が高いために、折り畳み部39の内周縁に対
する密着性に優れている。その結果、開口部突出缶蓋3
0が開口仮封止栓31によって密封された状態に仮封止
される。
【0048】特に第二仮止め突起部55と係合突起部3
8とがネジとして機能しているから、缶内圧の高い炭酸
含有飲料が対象であっても、開口仮封止栓31を開口部
突出缶蓋30に対して強固に固定することができる。更
に第四円筒部14の平坦な端面が、折り畳み部39の平
坦な最上層40に対して円周方向に亘って密着し、また
平坦なパネル部56が、環状平坦部10に対して円周方
向に亘って密着しているから、開口仮封止栓31の取り
付け状態にいわゆるガタの生じるおそれがない。
【0049】ところでこの種の缶体では、その内容物と
して炭酸含有飲料を充填した場合に、開口部突出缶蓋3
0のうちの開口片44を外側に向けて膨らませる力が炭
酸ガスによって作用する。しかしながら上記構造の缶体
では、開口片44のうち開口部突出缶蓋30の中心軸線
に沿う方向に最も大きく突出した凸部51が、環状平坦
部10よりも1.10〜1.20mmほど低い位置に設
けられていることに加えて、開口片44の膨らむ方向と
反対方向に凹となる窪み部12によって開口片44の変
形が抑制されるから、開口片44が環状平坦部10を超
えて外側に膨れ出すことを未然に防止できる。またそれ
に伴って上記構造の缶体では、倒置姿勢(開口部突出缶
蓋30を下側に向けた姿勢)での搬送を何等不都合なく
行なうことができ、また加熱状態の飲料を開口部突出缶
蓋30の内面に対して直接に接触させての開口部突出缶
蓋30の殺菌を行なうことができる利点もある。
【0050】また上記具体例の開口仮封止栓31によれ
ば、開口嵌合凸部58が第二円筒部54の開口端から突
出した構造であるから、開口仮封止栓31の表裏の判別
が容易であり、機械あるいは手作業によって開口部突出
缶蓋30の上に開口仮封止栓31を載せる前の上下位置
が判別し易く、その結果、開口仮封止栓31を開口部突
出缶蓋30に冠着させる際の作業性が良好になる。
【0051】なお上記の具体例では、易破断線としてス
コア線を挙げたが、易破断線は、要は開口仮封止栓によ
って開口片を押圧した場合に簡単に破断され、かつ缶体
の運搬・保管時等において内容液の漏洩が生じないもの
であればよいのであって、例えば開口部突出缶蓋におけ
る壁面の厚さ方向に貫通した切断線をプラスチゾル等の
密封材または接着剤で封鎖し、補強したものであっても
よい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、突出部における先端面の周縁部が平坦
面を成し、その周縁部の内周側に突出部の突出方向とは
反対方向に凹となる窪み部が形成され、更にその窪み部
の内周側に、少なくとも三重の折り畳部が形成されると
共に、その折り畳部における最下層に易破断線が設けら
れ、また周縁部の面の高さよりも低い位置に開口片が設
けられていて、例えば炭酸ガス含有飲料を充填した場合
において、開口片が膨れて突出部の先端面から突出して
しまうことを確実に防止することができる。また易破断
線の切断端面が開口部の内周縁から露出しないので、消
費者が指や唇を切らない利点も生じる。
【0053】更に請求項1の発明によれば、第二円筒部
の内周側において第二円筒部と軸線方向の同一方向に第
二円筒部よりも突出する開口嵌合凸部と、その開口嵌合
凸部と第二円筒部との間に設けられると共に、開口嵌合
凸部よりも小さく、かつ第二円筒部よりも突出し、第二
仮止め突起部を係合突起部に係合させた状態で開口部の
内周縁に沿って密着し、かつ開口片を押し下げた状態に
保持する環状突出部とが開口仮封止栓に備えられてい
て、開口嵌合凸部の位置が明確であるから、開口部突出
缶蓋と開口仮封止栓との位置合わせを容易に行なうこと
ができる。また環状突出部自体の弾性力が大きいため
に、特に開口部との接触部分における密封性に優れる利
点がある。
【0054】また請求項2の発明では、前記開口片に、
突出部と同一方向に突出した環状凸部と、その内周側に
設けられ、かつ突出部と同一方向に突出した凸部とが備
えられると共に、開口嵌合凸部における先端部分に、環
状凸部と凸部との間の部分に挿入可能な幅の押圧面が備
えられているために、開口部突出缶蓋に対する開口仮封
止栓の位置決めが確実化し、それに伴って押圧荷重を良
好に作用させることができるから、開蓋が容易になる。
また、開口仮封止栓ならびに開口片の変形を未然に防止
することができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の開口仮封止栓付缶の開口部突出缶
蓋と開口仮封止栓との具体例を示す断面図である。
【図2】 開蓋前のスコア線の近傍を示す部分断面図で
ある。
【図3】 開口片に対して開口仮封止栓の開口嵌合凸部
を当接させた状態を示す断面図である。
【図4】 開蓋後に開口部を開口仮封止栓により仮封止
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…環状平坦部、 12…窪み部、 13…第三円筒
部、 14…第四円筒部、 30…開口部突出缶蓋、
31…開口仮封止栓、 32…缶胴、 38…係合突起
部、 39…折り畳部、 40…最上層、 41…開口
部、 42…最下層、 43…スコア線、 44…開口
片、 52…第一円筒部、 54…第二円筒部、 55
…第二仮止め突起部、 57…環状突出部、 58…開
口嵌合凸部、 70…突出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 41/48 53/08 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA22 AB01 BA03 CA01 CB01 CB02 CC01 CC02 CC03 DA01 DB13 DC03 EA01 EB01 EC01 FA09 FC07 FC08 GA08 GB08 GB11 GB12 GB13 HA01 HB01 HC02 HD01 JA18 KA14 KA15 LA17 LB02 LD01 3E093 AA03 BB01 BB02 BB15 EE20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶胴の開口端に巻き締め固着されるフラ
    ンジ部を外周部に備えた缶蓋であって、その軸線方向に
    このフランジ部よりも外方へ突出した環状の突出部が形
    成されると共に、この突出部に、両端部が離隔した曲線
    状を成し、かつ押圧力によって破断する易破断線で区画
    されたほぼ円形の開口片が設けられた缶蓋を、前記フラ
    ンジ部により前記缶胴の開口端に巻き締め固着し、更に
    前記突出部に対して開口仮封止栓が前記開口片ならびに
    突出部の先端外周縁を覆った状態で冠着された開口仮封
    止栓付缶において、 前記突出部における先端面の周縁部が所定の幅に亘って
    平坦面に形成されると共に、その平坦面を成す周縁部の
    内周側に、前記突出部の突出方向とは反対方向に凹とな
    る窪み部が形成され、更にその窪み部の内周側に、窪み
    部から連続した壁面を少なくとも三重に折り畳んでなる
    折り畳部が形成されると共に、その折り畳部における複
    数層のうち前記突出部の先端面から最も離れた層に前記
    易破断線が設けられ、また前記折り畳部の内周側で、か
    つ前記周縁部の面の高さよりも低い位置に前記開口片が
    設けられ、更に前記突出部の外周部に、傾斜した姿勢で
    円周方向に延び、かつ突出部における半径方向での突出
    量が両端部を除いてほぼ一定に設定された係合突起部
    が、円周方向で所定の間隔をあけて複数形成されると共
    に、 前記開口仮封止栓には、前記各係合突起部を覆う状態で
    前記突出部に対して嵌合可能な第一円筒部と、この第一
    円筒部の内周面に形成され、かつ前記係合突起部に対し
    て係合可能な第一仮止め突起部と、第一円筒部とは軸線
    方向での反対側に突出し、かつ前記各係合突起部を覆う
    状態で前記突出部に対して嵌合可能な第二円筒部と、こ
    の第二円筒部の内周面に、円周方向で所定の間隔をあけ
    て複数設けられると共に、前記係合突起部の傾斜に対応
    して傾斜し、かつ係合突起部に対して係合可能な第二仮
    止め突起部と、第二円筒部の内周側において第二円筒部
    と軸線方向での同一方向に第二円筒部よりも突出し、か
    つ前記開口片を押圧して前記易破断線を破断させる開口
    嵌合凸部と、その開口嵌合凸部と前記第二円筒部との間
    に設けられると共に、開口嵌合凸部よりも小さくかつ第
    二円筒部よりも大きく突出し、前記第二仮止め突起部を
    前記係合突起部に係合させた状態で、前記易破断線を破
    断させた後に形成される開口部の内周縁に沿って密着
    し、かつ前記開口片を押し下げた状態に保持する環状突
    出部とが備えられていることを特徴とする開口仮封止栓
    付缶。
  2. 【請求項2】 前記開口片には、前記易破断線と隣接
    し、かつ前記突出部と軸線方向で同一方向に突出したほ
    ぼ環状の環状凸部と、その環状凸部の内周側に所定の間
    隔をあけて設けられ、かつ前記突出部と軸線方向で同一
    方向に突出した凸部とが備えられ、 前記開口仮封止栓の開口嵌合凸部における先端部分に
    は、前記環状凸部と前記凸部との間の部分に対して挿入
    可能な幅の押圧面が備えられていることを特徴とする請
    求項1に記載の開口仮封止栓付缶。
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