JP2001054297A - モータ制御装置および制御方法 - Google Patents

モータ制御装置および制御方法

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JP2001054297A
JP2001054297A JP11222285A JP22228599A JP2001054297A JP 2001054297 A JP2001054297 A JP 2001054297A JP 11222285 A JP11222285 A JP 11222285A JP 22228599 A JP22228599 A JP 22228599A JP 2001054297 A JP2001054297 A JP 2001054297A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を減少してコストダウンを図り、制
御の安定なモータ制御装置および制御方法を提供する。 【解決手段】 電流検出部5によってIPMモータ1の
電流出力を検出して電流位相情報を得るとともに、回転
数設定部9で設定された目標速度に対応する正弦波デー
タを正弦波データテーブル10から読出し、正弦波デー
タ作成部11で正弦波データ13と電圧位相情報14と
を出力し、位相差検出部7によって検出された電流位相
情報15と電圧位相情報14との位相差を検出し、その
位相差と位相差基準との差にゲインをかけて電圧データ
16をPWM作成部12に与え、PWM作成部12でP
WM信号を生成しインバータ回路2によってIPMモー
タ1を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータ制御装置お
よび制御方法に関し、特に、永久磁石をロータ内部に埋
込むことでマグネットトルクに代えてリラクタンストル
クをも利用する永久磁石埋込モータの位相制御を行なう
ようなモータ制御装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題が社会的話題となり、省
エネルギー化が重要な関心となってきている。特に、モ
ータ分野において省エネルギーの観点から小型・高効率
・高出力のモータが切望されている。そのような状況の
中、モータ構造に関して従来とは異なる構造のモータが
登場してきている。
【0003】図10は従来のモータの代表的な構造を示
す図である。図10において、積層鋼板で形成された回
転子121の外周部表面に永久磁石122を配置し、回
転中の磁石が飛散するのを防止するための非磁性のSU
S管123で固定された構成になっている。このモータ
は、永久磁石122による磁界と図示しないコイル電流
によるフレミング法則に従ったフレミングトルクを利用
したSPM(SurfacePermanent Magnet)モータであ
り、量産性の点で優れたモータである。
【0004】しかるに、より効率を高めるために永久磁
石をロータ内部に埋込んで、該フレミングトルクに加え
てリラクタンストルクを利用するIPM(Interior Pe
rmanent Magnet)モータが注目されている。
【0005】図11はIPMモータの構造の一例を示す
図である。図11において、IPMモータは、高透磁率
材の鉄心あるいは積層珪素鋼板で構成されているロータ
コア131の内部に、永久磁石132を埋込んでロータ
を構成している。図11は4極モータを示しており、4
極(図11は1/2モデル)の永久磁石132が円周方
向に沿ってNとS極が交互になるように配設されてい
る。ロータコアの外周にはティース136を有するステ
ータ135が設けられる。
【0006】このような構成にすることにより、永久磁
石132の中心とロータ131中心を結ぶ方向であるd
軸方向のインダクタンスLdと、d軸に対して電気角で
90°回転した方向であるq軸方向のインダクタンスL
qに差が生じ、永久磁石132によるフレミングトルク
に加えてリラクタンストルクも発生する。これらの関係
について、「リラクタンストルクを利用した回転機」松
井信行他 T. EEE Japan Vol. 114-D,No.9,1994)によ
れば第(1)式となる。
【0007】 T=Pn×φa×iq+Pn×1/2×(Ld−Lq)×id×iq …(1) ここで、Pn:極対数 φa:鎖交磁束 Ld:d軸インダクタンス Lq:q軸インダクタンス id:d軸電流 iq:q軸電流 図10に示したSPMモータは、永久磁石の透磁率が空
気とほぼ等しいため、第(1)式の両インダクタンスL
d,Lqはほぼ等しい値となり、第(1)式の第2項の
リラクタンストルクは発生しない。しかし、図11に示
したIPMモータでは、d軸方向のインダクタンスは永
久磁石の磁束は発生する方向であり、d軸方向の磁束の
流れは透磁率が空気とほぼ同じ永久磁石を通るため、磁
気抵抗が大きくなり、d軸方向のインダクタンスLdが
小さくなる。
【0008】一方、q軸方向のインダクタンスは永久磁
石の間隙部を通過するため、磁気抵抗が小さくなりq軸
方向のインダクタンスLqは大きくなる。このため、d
軸方向のインダクタンスLdとq軸方向のインダクタン
スLqで差が生じ、d軸電流Idを流すことにより第
(1)式の第2項のリラクタンストルクが発生する。
【0009】この関係を磁束ベクトルの観点からみる
と、フレミングトルクTmは磁束φaに電気的に直角な
方向の電流Iqを掛け合わせることで発生し、同様にリ
ラクタンストルクTrはインダクタンスと電流により発
生する磁束Ld・Id,Lq・Iqに各々電気的に直角
な電流Id,Iqを掛け合わせることで発生する。これ
ら2つのトルクを足し合わせたのが総合トルクTtとな
る。
【0010】ところで、この総合トルクは、入力する電
流位相βにより変化する。ここで、電流位相βは、永久
磁石とコイルとの位置関係に対するモータ電流の位相を
電気角で表わしたものである。第(1)式にこれを考慮
したのが第(2)式である。
【0011】 Tt=Pn×φa×ia×cosβ +Pn×1/2×(Ld−Lq)×ia2 ×sin2β …(2) ただし、Pn:極対数 φa:鎖交磁束 Ld:d軸インダクタンス Lq:q軸インダクタンス id:d軸電流 iq:q軸電流 β:電流位相 ia:電流ベクトルの大きさ 図12は、電流位相βを変化させた場合のフレミングト
ルクTmとリラクタンストルクTrおよび両者を足し合
わせた総合トルクTtの関係を示す。このとき、永久磁
石の中心がコイル中心(たとえば、U相のコイル中心)
に位置したときのU相の電流位相を90°としている。
フレミングトルクTmは、電流位相90°で最大値を示
し、電流位相を進めていくと小さくなり、180°で0
となる。
【0012】それに反して、リラクタンストルクTrは
電流位相135°で最大値を示す特性である。したがっ
て、両者を足し合わせた総合トルクTtはそれぞれのト
ルク比により変わるが、図12の実線で示したように、
電流位相が115°付近に最大値が存在する特性とな
る。したがって、リラクタンストルクを有効に利用する
IPMモータは、フレミングトルクのみを利用するSP
Mモータより同一電流において高トルクの出力が可能と
なる。
【0013】ところで、トルクの大きさを決定する要因
として電流駆動法も重要である。図13は従来の電流駆
動法である120°矩形波駆動の一例を示す波形図であ
る。図13において、(a),(b)および(c)がそ
れぞれU相,V相およびW相の電流波形である。図13
に示すように、3相(U,V,W)中2相に電流を通電
し、120°ごとにつなぎ合わせて直流になるようにイ
ンバータを制御する方法が電流駆動法であり、各々の相
を見ればわかるとおり休止期間があるが、その期間にロ
ータ磁石の回転によりステータコイルに発生する誘起電
圧を検出してロータ回転を制御している。
【0014】前記のごとくリラクタンストルクを利用す
るIPMモータにおいて、最大トルクを得るためには通
電タイミングの制御が重要であり、従来はロータ位相検
出方法として誘起電圧によるロータ位相検出を用いる1
20°矩形波駆動方法しかなかった。ところが、該12
0°矩形波駆動方法は、誘起電圧を検出するための休止
期間があるため、モータ効率,振動,騒音の観点からは
問題があった。
【0015】そこで、国際公開番号:W095/273
28に示すような方法が提案されている。この方法によ
れば、永久磁石を内部に埋込んだモータで、通電幅を電
気角180°に設定し、さらにモータコイルの第1中性
点電位とそのコイルに電気的に並列となるブリッジ回路
による第2中性点電位との差に基づいて磁極位置を検出
する方法を備えている。
【0016】図14は120°通電を行なわせるための
ブラシレスDCモータ駆動制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。図14において、直流電源211の端子間
に3対のスイッチングトランジスタ212u,212
v,212wをそれぞれ直列接続してインバータを構成
し、各対のスイッチングトランジスタ同士の接続点電圧
をブラシレスDCモータのY結線された各相の固定子巻
線213u,213v,213wにそれぞれ印加してい
る。そして、各対のスイッチングトランジスタ同士の接
続点電圧をY結線された抵抗214u,214v,21
4wにもそれぞれ印加している。
【0017】さらに、ここで固定子巻線213u,21
3v,213wの中性点213dを与える配線213
e,抵抗214u,214v,214wの中性点を与え
る配線214eを備えている。さらに、中性点213d
の電圧が抵抗215aを介して増幅器215の反転入力
端子に供給され、Y結線された抵抗の中性点214dの
電圧がそのまま増幅器215の非反転入力端子に供給さ
れる。そして、増幅器215の出力端子と反転入力端子
との間に抵抗215bを接続することにより、差動増幅
器として動作する。
【0018】ここで、固定子巻線213u,213v,
213wの中性点213dの電圧En0はインバータ出
力波形とモータ誘起電圧波形に含まれる3n次調波成分
(nは整数)の和になる。一方、接続点電圧をY結線さ
れた抵抗214u,214v,214wの中性点214
dの電圧は、インバータ出力波形のみであり、両電圧の
差を得ることによりモータ誘起電圧波形に含まれる3n
次調波成分を取出すことができる。以上により、特別に
磁極位置センサを用いることなく、モータ誘起電圧波形
の検出、すなわちロータ位置検出を達成することができ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
例も次のような欠点を有している。すなわち、磁石埋込
型IPMモータにおいて最高効率で運転するには、電流
の最適通電位相進み角が存在し、該最適通電位相進み角
に設定するためにはステータに対するロータの位相検出
が重要である。そこで、国際公開番号:WO95/27
328では、180°正弦波通電でかつモータコイル結
線から中性点を与える配線や、抵抗結線14u,v,w
と中性点を与える配線や、差動増幅器などの外部回路お
よび付属回路を設けてロータ位相検出を可能にしている
が、検出のために配線・判別検出回路・抵抗などの部品
が必要であり、部品点数やコストアップの原因となる。
特に、モータコイル結線から中性点13dを与える配線
は、モータ構造および端子構造の変更が必要であり、従
来のモータには適用できないという問題点を有してい
る。
【0020】さらに、従来方式の問題点として制御が困
難な点が挙げられる。これは、180°正弦波通電にお
いて、磁石誘起電圧とリラクタンストルク発生磁束の影
響により印加電圧とコイル端子電流で位相差が生じ、印
加電圧を通電位相に対する効率特性が120°通電と比
較して急峻になるため、正確な位相制御を行なわない
と、効率が大きく変化するという問題がある。
【0021】それゆえに、この発明の主たる目的は、部
品点数を減少させてコストダウンを図ることができ、制
御が安定なモータ制御装置および制御方法を提供するこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】第1発明は、ロータの内
部に磁石が埋込まれていて、リラクタンストルクを利用
してロータが回転するモータの制御装置であって、モー
タのコイルに流れる電流を検出して電流位相情報を出力
する電流検出手段と、コイルに印加するコイル印加電圧
の位相情報を設定するための印加電圧位相情報設定手段
と、電流検出手段から出力された電流位相情報と印加電
圧位相情報設定手段によって設定された印加電圧位相情
報とを比較して位相差を検出する比較手段と、予め所望
の位相差基準値を格納する位相差基準値格納手段と、比
較手段によって検出された位相差と位相差基準値格納手
段に格納されている位相差基準値との差の位相差情報が
所望の値となるようにモータを駆動する駆動手段とを備
えて構成される。
【0023】第2発明では、第1発明の位相情報設定手
段は、モータの回転数を設定するための回転数設定手段
と、回転数に対応する正弦波データを予め記憶する正弦
波テーブルと、設定された回転数に基づいて正弦波テー
ブルから対応する正弦波データを読出すとともにコイル
印加電圧の位相情報を出力する正弦波データ作成手段と
を含み、駆動手段は、比較手段で検出された位相差と位
相差基準値格納手段に格納されている位相差基準値との
差の位相差情報と正弦波データ作成手段から出力された
正弦波データとに基づいて各相ごとのパルス幅変調信号
を作成するパルス幅変調信号作成手段と、各相ごとに設
けられるスイッチング素子を含み、パルス幅変調信号作
成手段によって作成されたパルス幅変調信号に基づいて
対応のスイッチング素子をスイッチングさせるインバー
タ手段とを含む。
【0024】第3発明では、モータのコイル電流とコイ
ル印加電圧の位相との位相差が零である。
【0025】第4発明では、モータのコイル電圧の通電
幅が電気角が180°でその通電波形が正弦波である。
【0026】第5発明は、ロータの内部に磁石が埋込ま
れていて、リラクタンストルクを利用してロータが回転
するモータの制御方法であって、モータのコイルに流れ
る電流を検出して電流位相情報を出力するとともにコイ
ルに印加するコイル印加電圧の位相情報を設定し、出力
された電流位相情報と設定された印加電圧位相情報とを
比較して位相差を検出し、検出された位相差と予め格納
されている位相差基準値との差の位相差情報が所望の値
となるようにモータを駆動する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態のブ
ロック図である。図1において、IPMモータ1は従来
技術で説明したように、フレミングトルクとリラクタン
ストルクを併用して高トルク化が図られている。IPM
モータ1はインバータ回路2によって駆動され、このイ
ンバータ回路2にはAC電源4を直流に変換するコンバ
ータ回路3から直流電源が与えられる。電流センサ17
はモータコイルU,V,W各相の中で特定相に流れるモ
ータ電流を検出して電流検出部5に与え、電流検出部5
は電流位相情報15を出力する。
【0028】マイクロコンピュータ(以下、マイコンと
称する)6には、位相差検出部7と目標位相差情報格納
部8と回転数設定部9と正弦波データテーブル10と正
弦波データ作成部11とPWM作成部12としての機能
をソフト処理で実現する。すなわち、位相差検出部7は
モータ電流信号を所定の間隔でA/D変換して取込み、
モータ駆動電圧位相とモータ駆動電流位相とを比較して
位相差情報として検出する。目標位相差情報格納部8は
目標とする位相差情報を予め格納している。回転数設定
部9はIPMモータ1の回転数指令を設定する。正弦波
データテーブル10は所定のデータ個数の正弦波データ
を予め記憶している。正弦波データ作成部11は回転数
指令と時間経過に従って正弦波データテーブル10から
モータコイル端子U,V,Wの各相に対応した正弦波デ
ータ13をPWM作成部12に出力するとともに、U相
の正弦波データからU相のモータ駆動電圧位相情報14
を位相差検出部7に出力する。位相差検出部7から出力
された位相差情報と目標位相差情報格納部8から出力さ
れた位相差情報とが加算器18によって加算され、ゲイ
ンが調整された後電圧データ16としてPWM作成部1
2に与えられる。
【0029】なお、電流検出部5はコイルとホール素子
で構成されたいわゆる電流センサで構成してもよく、カ
レントトランスを用いるようにしてもよい。また、正弦
波データの作成は正弦波データテーブル10をもとに作
成せずに演算によって作成してもよい。さらに図1では
目標位相差情報格納部8〜PWM作成部12をマイコン
6で構成しているが、これに限らずハード回路で構成し
てもよい。
【0030】また、マイコン6によるソフト処理のため
のプログラム内容は、工場出荷時にROMなどのメモリ
に記憶させておいてもよく、またフラッシュROMなど
の書換可能なメモリに記憶しておけば、プログラム内容
の随時更新,修正などが可能となる。
【0031】次に、この発明の一実施形態の具体的な動
作について説明する。まず、AC電源4から供給される
交流電圧は、AC−DCコンバータ3で直流化されて直
流電圧となりインバータ回路2に印加される。インバー
タ回路2のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transis
tor )などの各駆動素子は、PWM作成部12により制
御され、所望のデューティでスイッチングされてIPM
モータ1の各相へ印加されて駆動される。
【0032】また、電流検出部5はIPMモータ1のあ
る1相の電流(ここではW相)を検出するための電流セ
ンサであるC.T.(Current Transducer)などからの
出力をマイコン6に取込み、電流位相情報15を出力す
る。マイコン6では所定の処理を行なった後、インバー
タ回路2に制御信号を出力する。以下に、マイコン6の
各動作について説明する。正弦波データ作成部11は正
弦波データテーブル10と回転数設定部9からの情報に
より正弦波データ13を出力する。正弦波データテーブ
ル10は連続的にA/D出力すると正弦波信号となるよ
うなデータ列を格納しており、回転数設定部9はIPM
モータ1の目標回転速度情報を出力する。
【0033】正弦波データ作成部11は、回転数設定部
9で設定された速度データ情報をもとに、正弦波データ
テーブル10の複数のデータの中から、上記速度データ
に対応した正弦波データを選択して出力する。このデー
タの選択および出力は、PWM周期で決まる所定の時間
経過(PWMキャリア周期)ごとに行なわれる。速度の
高速,低速は、たとえば正弦波テーブル10から選択す
る正弦波データが、該テーブル中のデータ列を順次選択
していくようなものであれば低速の指令であり、また所
定個数飛び越えながら選択していけば高速の指令とな
る。
【0034】正弦波データ作成部11からの出力は、P
WM作成部12に入力されるとともに、正弦波データの
基準位相(0°)を示す電圧位相情報14として位相差
検出部7に与えられる。位相差検出部7では、正弦波デ
ータ作成部11で作成された電圧位相情報14を基準と
して、電流検出部5により検出された電流の位相を検出
しており、モータ印加電圧に対するモータ電流の位相差
を算出する。
【0035】この位相差検出の方法としては、たとえば
正弦波データ13の電気角180°の期間において、電
流(電流位相情報)を所定回数サンプリングして、電気
角0〜90°の期間においてサンプリングされた離散的
な電流値の和と、電気角90〜180°の期間において
サンプリングされた離散的な電流値の和の比をとること
で算出される。言い換えれば、電圧波形を基準としたと
きの電気角0〜90°の期間電流波形の面積と、電気角
90〜180°の期間の電流波形の面積との比をとるこ
とにより、電圧波形に対する電流波形の位相を検出す
る。検出された位相差と位相情報を格納した目標位相差
情報格納部8で作成される位相差情報との差が加算器1
8で加算され、所定のゲインGを乗じて電圧データ16
がPWM作成部12に入力される。PWM作成部12は
正弦波データ13と電圧データ16とを乗算してPWM
信号のデューティを決定するとともに、各駆動素子への
PWM信号の分配を行なって駆動素子をスイッチングさ
せる指令信号を出力する。ここでは、各相につき2つの
制御信号を使用しているので、3相×2本/相=6本の
指令信号が出力される。
【0036】このように、マイコン6側で設定された速
度指令(正弦波データの周期)と、電圧/電流の位相差
を検出し、これから駆動電圧(デューティ)を制御する
フィードバック制御を構成しており、これによってIP
Mモータ1を所定回転数で最高効率となる通電タイミン
グで駆動することができる。
【0037】このように構成したこの発明の一実施形態
のモータ制御の原理について図2および図3を参照して
説明する。
【0038】図2は、一般的なフレミングトルク型ブラ
シレスDCモータの通電特性に対するトルク特性であ
る。図2において、Y軸20はトルクおよび電圧−電流
位相差を示し、X軸21はロータ磁石に対するステータ
コイルの通電電流位相を示している。ロータ磁石中心に
対するステータコイル中心位置のときの通電電流位相差
を0°としている。
【0039】特性22は通電電流位相に対するトルク特
性であり、特性23はトルクの最大値を示し、特性24
はそのトルク最大値を得るための通電電流位相を示して
いる。ロータ磁石中心がステータコイル中心から離れる
に従って、トルクが減少することがわかる。また、特性
25はコイル電流位相に対するコイル印加電圧位相、す
なわち電圧−電流位相差を示し、特性26は磁石の磁束
密度特性を示している。
【0040】図2に示すように、一般的なブラシレスD
Cモータにおいては、トルクが最大になるのは磁束密度
が最大となる通電電流位相値と一致する。これはトルク
が磁束と電流の積であり、磁石磁束26が0°を最大と
したほぼCOS(余弦)カーブであるためトルクも0°
で最大となり、トルク曲線22も磁束密度特性26と同
様な特性(曲線)となるからである。
【0041】さらに、正弦波状電圧を印加したとき、磁
石磁束すなわち誘起電圧も正弦波状であるため、両者の
差で表わされるコイル印加電流は、印加された電圧位相
とは異なるある位相差を有した正弦波電流で表わされ
る。通電電流位相に対する、該印加電圧位相と電流位相
の差を表わしたのがコイル印加電圧位相25である。該
位相差の余弦をとって一般的に力率と表現され、力率が
“1”すなわち位相差“0”が望ましい。
【0042】図2に示すように、従来のマグネットトル
クを使うDCモータは、トルク曲線23のピークと位相
差零点とがほぼ一致するため、コイル印加電圧タイミン
グは磁石磁束すなわち誘起電圧を検出して制御すること
により最大効率・トルクを得ることができる。
【0043】図3は前述のリラクタンストルクを併用す
るIPMモータ1の特性である。図3において、Y軸3
0はトルクおよび電圧−電流位相差を示しており、X軸
31はロータ磁石に対するステータコイルの通電電流位
相を示している。磁石トルク32は通電電流位相に対す
るものであり、リラクタンストルク33は通電電流位相
に対するものであり、両者の和は総合トルク特性34と
して示されている。さらに、総合トルクの最大値35,
トルク最大値を得る最適通電電流位相36,IPMモー
タ1の通電電流位相に対する電圧−電流位相差37,D
Cモータの通電位相に対する電圧−電流位相差38,磁
石磁束密度特性39が示されている。
【0044】ここでリラクタンストルクを併用するIP
Mモータ1の特徴として、総合トルクがフレミングトル
クとリラクタンストルクの和で表わされ、そのピーク3
5がフレミングトルクだけのピーク31(図2で言えば
23)と比較して大きい点であり、さらにその最大値を
得るための最適通電電流位相36が存在することであ
る。
【0045】一方、IPMモータ1における電圧−電流
位相特性(直線37)は、ロータ内部の磁気抵抗変化の
影響で従来特性38とはズレ、最適通電電流位相36付
近でゼロクロスすることを見出した。したがって、IP
Mモータ1において従来の最適通電電流位相36になる
ように通電電流位相を制御するのではなく、電圧−電流
位相差が零値となるように電圧を制御することにより、
最大トルク・最大効率を得ることができる。
【0046】上述の説明では、モータ電流とモータ印加
電圧の位相差が零値となるようにモータ印加電圧を制御
しているが、望ましくは回転数あるは負荷トルクに応じ
て、モータ電流とモータ印加電圧の位相差(以下、必要
に応じ、電圧−電流位相差と表示)が零でない所望の値
となるようにモータ印加電圧を制御することにより、さ
らに正確に最大トルク・最大効率を得ることができる。
【0047】より詳細に説明すると、図3において、最
大トルク35を与える通電電流位相のとき、回転数ある
いは負荷の変動により、電圧−電流位相差は正確には0
とはならない。逆に言えば、このような場合にも電圧−
電流位相差が0となるような制御を行なうと、そのとき
のトルクが若干ではあるが最大トルクより小さくなって
しまう。したがって、制御対象としてのIPMモータの
最大トルクおよび最大効率を正確に得ることを目的とす
るのであれば、最大トルク35を与えるときの所望の電
圧−電流位相差となるようにモータ印加電圧を制御すれ
ばよい。
【0048】次に、モータ制御の効果について実験結果
をもとに説明する。図4はIPMモータで任意の回転数
・負荷トルクに固定して、電圧−電流位相差に対するモ
ータ効率特性を測定した実験結果を示す。図4において
横軸はモータ電流とモータ印加電圧の位相差を示し、縦
軸は効率を示す。特性41は回転数とトルクの積である
出力(W)が400(W)時の効率特性を示し、特性4
2は200(W)時の出力特性を示している。
【0049】図4に示すように、電圧−電流位相差に対
するモータ効率特性は、従来の通電位相に対するモータ
効率特性と同様な傾向を示す。すなわち、従来技術にお
ける通電のタイミングは、最大効率となる最適通電電流
位相に設定していたが、この発明の一実施形態では所望
の電圧−電流位相差となるようにモータ印加電圧を設定
すればよいことがわかる。
【0050】図5はIPMモータにおいて回転数・負荷
トルクを固定した状態でのコイル印加電圧値に対する電
圧−電流位相差の実験結果を示している。図5におい
て、横軸はモータコイル印加電圧を示し、縦軸は電圧−
電流位相差を示し、特性51は印加電圧と位相差の特性
曲線である。
【0051】図5に示すように、コイル印加電圧値を変
えることにより、電圧−電流位相差が変化することがわ
かる。すなわち、図5の結果は、回転数・トルクを変え
ずにモータ印加電圧のみを適切に制御することにより、
所望の電圧−電流位相差に設定できることを示してい
る。したがって、IPMモータの駆動において、最適な
電圧−電流位相差となるようにモータ印加電圧値を制御
することにより、最大効率制御が可能となる。
【0052】図6はIPMモータにおいて回転数・負荷
トルクを固定した状態での、電圧−電流位相差に対する
効率特性の実験結果を示した図である。この発明の一実
施形態の効率特性を61に示し、比較のために従来方式
として位置センサを用いて印加電圧基準で制御を行なっ
た場合の効率特性を62で示す。横軸はこの発明の一実
施形態の場合の通電電圧位相および従来技術の場合の電
圧−電流位相差を相対値で表わし、縦軸は効率を表わし
ている。
【0053】図6に示すように、この発明の一実施形態
の方が、従来方式に比べて効率特性が緩やかである。制
御対象としては、従来技術とこの実施形態とで通電電圧
位相と電圧−電流位相差とは異なるが、制御という観点
からはともに位相を制御するものであり、したがって最
高効率を得るための最適位相の設定がこの実施形態の方
が許容範囲が広く、さらに電圧−電流位相差に多少の変
動があっても効率の変動の少ないことがわかる。
【0054】次に、この発明の一実施形態のモータ制御
の効果について、シミュレーション結果を中心に説明す
る。まず、電流波形2種類、すなわち120°矩形波駆
動方式と180°正弦波駆動方式について同一のIPM
モータで同一の入力電力を与えた場合のトルク特性のシ
ミュレーションを行なった。その結果を図7に示す。図
7において、横軸はモータコイルに印加する通電電圧位
相を示し、縦軸はトルクを示す。特性71は180°正
弦波駆動方式での通電電圧位相に対するトルク特性であ
り、特性72は120°矩形波駆動方式でのトルク特性
を示す。
【0055】各方式とも前述のごとく、トルクが最大値
となる通電電圧位相が存在し、また該最適通電電圧位相
において両方式の最大トルクを比較すると、180°正
弦波駆動方式の方が大きいことがわかる。これは磁束磁
界の分布がほぼ正弦波状であり、120°矩形波は同一
電流が通電期間流れるため、磁石磁束が小さな区間でも
同一電流を流しているが、180°正弦波駆動では磁石
磁束が小さくなれば電流も小さくなる。従来例で説明し
たように、モータトルクは磁束と電流の積であるため、
180°正弦波駆動の方が電流を有効に利用しており、
結果としてトルクが大きくなる。したがって、必要トル
クが同一であれば180°正弦波駆動方式の方が消費電
流が少なくなりモータ効率が向上する。
【0056】さらに、通電電圧位相に対する効率特性
は、180°正弦波駆動方式の方が急峻である。したが
って、通電電圧位相の制御精度が悪ければトルクが変動
するので、最大トルクに制御するためには正確な通電電
圧制御が必要となる。
【0057】次に、コイル端子電圧とコイル電流との関
係について説明する。図8において横軸は時間軸を示
し、縦軸は電圧,電流レベルを示す。図8に示す特性8
1は任意のコイルに印加する電圧を示し、特性82はそ
の電圧を印加後のコイルに流れる電流波形を示す。図8
においてはモータ電流を入力として与えるというシミュ
レーションに基づいているため、電流波形82が電圧波
形81に比べきれいな正弦波状の波形となっている。
【0058】図8に示すようにモータ印加電圧波形81
とモータ電流波形82には位相差が生じている。これは
磁石の誘起電圧とリラクタンストルクの発生要因となる
磁束により生じるものである。
【0059】モータ印加電圧のタイミングを変えて電圧
と電流の位相差およびモータ効率をシミュレーションし
た結果を図9に示す。図9において特性91はこの発明
の一実施形態によるトルク特性を示しており、縦軸はト
ルクを示し、横軸は電圧−電流位相差を示している。
【0060】比較のために、図9において従来の180
°駆動方式によるトルク特性を92として示しており、
縦軸はトルクを、横軸は通電電圧位相を表わしている。
図9に示すように、通電特性に対する効率特性はこの発
明の一実施形態による方がなだらかであり、したがって
制御が容易であることがシミュレーションでも確認でき
た。
【0061】なお、今回開示された実施の形態は全ての
点で例示であって、制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1ないし第
4の発明に記載のモータ制御装置によれば次の効果を奏
することができる。まず、前述のごとく磁石埋込型IP
Mモータにおいて最高効率で運転するには、電流の最適
通電位相進み角が存在し、その最適通電位相進み角に設
定するためにロータ位相検出が重要となる。
【0063】第1の効果として従来例は180°正弦波
通電でかつモータコイル結線から中性点を与える配線,
抵抗結線14u,v,wと中性点を与える配線,差動増
幅器などの外部回路および付属回路が必要であり、さら
にモータコイル結線から中性点13dを与える配線は、
モータ構造および端子構造の変更が必要であり、部品点
数,コストアップとなるが、この発明によればモータ構
造を変更しなくとも従来のモータに適用できる効果を奏
する。
【0064】さらに、第2の効果として、制御性が優れ
ている。すなわち、IPMモータにおいて回転数・負荷
トルクを固定した状態での印加電圧および電圧−電流位
相差に対する効率特性の実験結果を図6に示すように、
この発明の方が従来例に比べて効率特性が緩やかであ
る。これにより最高効率を得るための最適位相角の設定
がこの発明の方が許容範囲が広く、さらに多少の変動が
あっても効率の変動は少なくなる効果がある。
【0065】さらに、180°正弦波駆動を行なうこと
により、電流を有効に利用することができるので、最大
トルクを大きくでき、効率向上が望める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の位相差制御方式によ
るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の一実施形態によるフレミングトル
クおよびリラクタンストルクと通電位相の関係図であ
る。
【図3】 この発明の一実施形態のフレミングトルクお
よびリラクタンストルクと通電位相の関係を示す図であ
る。
【図4】 この発明の一実施形態による位相差制御方式
における位相差角度と効率の実験結果を示す図である。
【図5】 この発明の一実施形態による一定出力におけ
る通電位相と位相差角度の実験結果を示す図である。
【図6】 この発明の一実施形態による位相差制御方式
と従来方式との効率特性の実験結果を示す図である。
【図7】 180°駆動方式と120°駆動方式のシミ
ュレーション結果を示す図である。
【図8】 180°駆動方式における電圧位相と電流位
相のシミュレーション結果を示す図である。
【図9】 この発明の一実施形態による位相差制御方式
と従来方式との効率特性のシミュレーション結果を示す
図である。
【図10】 SPMモータの断面図である。
【図11】 IPMモータの断面図である。
【図12】 永久磁石型IPMモータのフレミングトル
クとリラクタンストルクと総合トルクの関係を示すグラ
フである。
【図13】 従来技術の構成を示す波形図である。
【図14】 従来技術の120°駆動方式を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 IPMモータ、2 インバータ回路、3 コンバー
タ回路、4 AC電源、5 電流検出部、6 マイクロ
コンピュータ、7 位相差検出部、8 目標位相差情報
格納部、9 回転数設定部、10 正弦波データテーブ
ル、11 正弦波データ作成部、12 PWM作成部、
13 正弦波データ、14 電圧位相情報、15 電流
位相情報、16 電圧データ、17 電流センサ、18
加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 BB17 BB18 DC12 EB01 EC01 GG04 TT11 UA02 XA02 XA06 5H576 BB02 DD02 DD05 DD09 EE01 EE11 FF03 GG04 GG06 HA02 HB01 JJ03 LL14 LL22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの内部に磁石が埋込まれていて、
    リラクタンストルクを利用して前記ロータが回転するモ
    ータの制御装置であって、 前記モータのコイルに流れる電流を検出して電流位相情
    報を出力する電流検出手段、 前記コイルに印加するコイル印加電圧の位相情報を設定
    するための印加電圧位相情報設定手段、 前記電流検出手段から出力された電流位相情報と前記印
    加電圧位相情報設定手段によって設定された印加電圧位
    相情報とを比較して位相差を検出する比較手段、 予め所望の位相差基準値を格納する位相差基準値格納手
    段、および前記比較手段によって検出された位相差と前
    記位相差基準値格納手段に格納されている位相差基準値
    との差の位相差情報が所望の値となるように前記モータ
    を駆動する駆動手段を備えた、モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記位相情報設定手段は、 前記モータの回転数を設定するための回転数設定手段
    と、 回転数に対応する正弦波データを予め記憶する正弦波テ
    ーブルと、 前記回転数設定手段によって設定された回転数に基づい
    て、前記正弦波テーブルから対応する正弦波データを読
    出すとともに前記コイル印加電圧の位相情報を出力する
    正弦波データ作成手段とを含み、 前記駆動手段は、 前記比較手段で検出された位相差と前記位相差基準値格
    納手段に格納されている位相差基準値との差の位相差情
    報と、前記正弦波データ作成手段から出力された正弦波
    データとに基づいて各相ごとのパルス幅変調信号を作成
    するパルス幅変調信号作成手段と、 各相ごとに設けられるスイッチング素子を含み、前記パ
    ルス幅変調信号作成手段によって作成されたパルス幅変
    調信号に基づいて対応のスイッチング素子をスイッチン
    グさせるインバータ手段とを含むことを特徴とする、請
    求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モータのコイル電流とコイル印加電
    圧の位相との位相差が零であることを特徴とする、請求
    項1に記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記モータのコイル印加電圧の通電幅が
    電気角で180°でその通電波形が正弦波であることを
    特徴とする、請求項1または2に記載のモータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 ロータの内部に磁石が埋込まれていて、
    リラクタンストルクを利用して前記ロータが回転するモ
    ータの制御方法であって、 前記モータのコイルに流れる電流を検出して電流位相情
    報を出力するステップと、 前記コイルに印加するコイル印加電圧の位相情報を設定
    するステップと、 前記出力された電流位相情報と前記設定された印加電圧
    位相情報とを比較して位相差を検出するステップと、 予め所望の位相差基準値を格納するステップと、 前記検出された位相差と前記格納されている位相差基準
    値との差の位相差情報が所望の値となるように前記モー
    タを駆動するステップとを含むことを特徴とする、モー
    タ制御方法。
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US09/632,656 US6388416B1 (en) 1999-08-05 2000-08-04 Motor control device and motor control method

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