JP2001053518A - アンテナ装置及び携帯無線機 - Google Patents

アンテナ装置及び携帯無線機

Info

Publication number
JP2001053518A
JP2001053518A JP11224265A JP22426599A JP2001053518A JP 2001053518 A JP2001053518 A JP 2001053518A JP 11224265 A JP11224265 A JP 11224265A JP 22426599 A JP22426599 A JP 22426599A JP 2001053518 A JP2001053518 A JP 2001053518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
rod
transmission line
helical
unbalanced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11224265A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Sawamura
政俊 澤村
Yoshitaka Kanayama
佳貴 金山
Yuichiro Saito
裕一郎 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11224265A priority Critical patent/JP2001053518A/ja
Priority to EP00306677A priority patent/EP1075041A3/en
Priority to CN00129050A priority patent/CN1284763A/zh
Priority to KR1020000045493A priority patent/KR20010030065A/ko
Priority to US09/633,764 priority patent/US6362793B1/en
Publication of JP2001053518A publication Critical patent/JP2001053518A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
    • H01P5/08Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices
    • H01P5/10Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices for coupling balanced with unbalanced lines or devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/28Combinations of substantially independent non-interacting antenna units or systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • H01Q1/244Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas extendable from a housing along a given path
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/362Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith for broadside radiating helical antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas

Abstract

(57)【要約】 【課題】通話品質の低下を大幅に低減し得るようにす
る。 【解決手段】本発明は、アンテナ装置に切換え手段によ
り選択的に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介し
て第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又は不平衡伝
送線路に第1のアンテナ素子のみを接続、第1及び第2
のアンテナ素子を選択すると、不平衡伝送線路から平衡
不平衡変換手段を介して第1及び第2のアンテナ素子を
給電してアンテナとして動作させることにより、このと
き平衡不平衡変換手段の平衡不平衡の変換作用により第
1又は第2のアンテナ素子から不平衡伝送線路に漏洩電
流が流れることを防止してこの不平衡伝送線路が接地さ
れるグランド部材がアンテナとして動作することを防止
し、人体近傍のアンテナ特性の劣化を大幅に低減でき、
通話品質の低下を大幅に低減し得るアンテナ装置及び携
帯無線機を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンテナ装置及び携
帯無線機に関し、例えば携帯電話機に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の携帯電話機においては、
携帯性を向上させるために小型軽量化されている。これ
に伴い携帯電話機に設けられるアンテナ装置についても
ホイップアンテナ形式のものが盛んに開発されており、
この種の携帯電話機として、図57(A)及び(B)に
示すように構成されたものがある。
【0003】かかる構成の携帯電話機1においては、合
成樹脂等の非導電材でなる筐体ケース2にホイップアン
テナ形式のアンテナ装置3が設けられている。
【0004】このアンテナ装置3においては、導電性の
棒状の線材でなるロッドアンテナ4と、導電性の線材を
螺旋状に巻いて形成されたヘリカルアンテナ5とが設け
られたアンテナ部6を有し、当該アンテナ部6が筐体ケ
ース2の上端2Aに矢印aに示すこの筐体ケース2の内
部に押し込まれる方向(以下、これを押込み方向と呼
ぶ)及びこれとは逆のこの筐体ケース2の内部から外部
に引き出される方向(以下、これを引出し方向と呼ぶ)
に沿って押込み及び引出し自在に設けられている。
【0005】このアンテナ部6においては、ロッドアン
テナ4の下端に導電材でなり突起部7Aを有する第1の
給電部材7が電気的及び機械的に接続されると共に、当
該ロッドアンテナ4の上端に非導電材でなる接続部8が
機械的に接続されている。
【0006】またヘリカルアンテナ5の下端には、導電
材でなる第2の給電部材9が電気的及び機械的に接続さ
れ、この第2の給電部材9が接続部8に機械的に接続さ
れている。これによりこのアンテナ部6においては、ロ
ットアンテナ4と、ヘリカルアンテナ5とがこの接続部
8により機械的に接続されるものの、電気的には分離さ
れている。
【0007】そしてこのロッドアンテナ4には、ロッド
用アンテナカバー10が被覆されると共に、ヘリカルア
ンテナ5はキャップ状のヘリカル用アンテナカバー11
に収納され、人体に直接触れないようになされている。
【0008】一方筐体ケース2の内部には、送受信回路
12や、整合回路13等の各種回路素子が実装された回
路基板(図示せず)と、この回路基板を覆う導電材でな
るグランド部材としてシールドケース(図示せず)とが
収納されている。
【0009】また筐体ケース2の上端2Aの内側には整
合回路13に電気的に接続された導電材でなるアンテナ
給電端子14が設けられ、アンテナ部6の押込み時及び
引出し時にロッドアンテナ4及びヘリカルアンテナ5の
いずれか一方のみがこのアンテナ給電端子14に電気的
に接続される。
【0010】実際上このアンテナ装置3においては、ア
ンテナ部6の押込み時、ヘリカル用アンテナカバー11
が押込み方向に押されて筐体ケース2の上端2Aに突き
当てられると、筐体ケース2の内部にロッドアンテナ4
を押し込んで収納すると共に、このとき第2の給電部材
9をアンテナ給電端子14に電気的に接続する。
【0011】そしてこのアンテナ装置3においては、こ
の状態において送受信回路12から整合回路13、アン
テナ給電端子14及び第2の給電部材9を順次介してヘ
リカルアンテナ5に給電されると、このヘリカルアンテ
ナ5をアンテナとして動作させる。
【0012】またこのアンテナ装置3においては、この
ときロッドアンテナ4を接続部8によりアンテナ給電端
子14から電気的に分離することによりアンテナとして
動作させないようになされている。
【0013】これに対してアンテナ装置3においては、
アンテナ部6の引出し時、筐体ケース2の内部にロッド
アンテナ4が収納された状態で第2のアンテナカバー1
1が引出し方向に引っ張られると、ロッドアンテナ4を
この筐体ケース2の上端2Aから外部に引き出し、この
とき第1の給電部材7の突起部7Aがアンテナ給電端子
14に突き当てられることによりこの第1の給電部材7
をアンテナ給電端子14に電気的に接続する。
【0014】そしてこのアンテナ装置3においては、こ
の状態において送受信回路12から整合回路13、アン
テナ給電端子14及び第1の給電部材7を順次介してロ
ッドアンテナ4に給電されると、このロッドアンテナ4
をアンテナとして動作させる。
【0015】またこのアンテナ装置3においては、この
ときヘリカルアンテナ5を接続部8によりアンテナ給電
端子14から電気的に分離することによりアンテナとし
て動作させないようになされている。
【0016】因みにロッドアンテナ4及びヘリカルアン
テナ5をそれぞれアンテナとして動作させたときには、
整合回路13によりこのロッドアンテナ4及びヘリカル
アンテナ5と、不平衡伝送線路16とのインピーダンス
の整合をとる。
【0017】またシールドケースは、各種回路素子に対
してグランドとして機能すると共に、外来ノイズの電波
や、アンテナ部6から放射される電波が回路基板に実装
された各種回路素子に回り込むことを防止する電気的な
遮蔽板としても機能している。
【0018】これによりこの携帯電話機1においては、
アンテナ部6の引出し時、筐体ケース2からロッドアン
テナ4を外部に引き出し、送受信回路12から高周波信
号でなる送信信号を整合回路13を介してロッドアンテ
ナ4に送出し、このロッドアンテナ4を介して送信信号
を基地局(図示せず)に送信すると共に、基地局から送
信されてロッドアンテナ4によって受信した高周波信号
でなる受信信号を整合回路13を介して送受信回路12
に送出することができる。
【0019】またこの携帯電話機1においては、アンテ
ナ部6の押込み時、ロッドアンテナ4を筐体ケース2の
内部に収納してその携帯性が損なわれることを防止し、
この状態において送受信回路12から送信信号を整合回
路13を介してヘリカルアンテナ5に送出し、このヘリ
カルアンテナ5を介して送信信号を基地局に送信すると
共に、基地局から送信されてヘリカルアンテナ5によっ
て受信した受信信号を整合回路13を介して送受信回路
12に送出することができる。
【0020】ところでかかる携帯電話機1においては、
基地局から送信される信号を受信するときにマルチパス
フェージングが生じる場合がある。このためかかる携帯
電話機として、ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置が
設けられたものがある。
【0021】ここで図58は、ダイバーシチ受信方式の
アンテナ装置15の基本構成を示すものであり、受信用
として例えば2つのアンテナ素子16及び17が設けら
れ、このアンテナ素子16及び17はそれぞれ整合回路
18及び19を介して切換え器20に電気的に接続さ
れ、また切換え器20は受信回路(図示せず)が電気的
に接続されている。
【0022】そしてこのアンテナ装置15においては、
周期的にこの2つのアンテナ素子16及び17によって
受信した受信信号のレベルを比較し、この比較結果に基
づいて切換え器20を切換え制御して受信に用いるアン
テナ素子16又は17を切り換える。これによりレベル
の高い受信信号を選択的に受信してマルチパスフェージ
ングを低減させるようになされている。
【0023】ところで図57(A)及び(B)との対応
部分に同一符号を付して示す図59(A)及び(B)
は、ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置21が設けら
れた携帯電話機22を示す。
【0024】かかるアンテナ装置21においては、筐体
ケース27の内部に配置された所定の内蔵アンテナ23
を有し、この内蔵アンテナ23が整合回路24に電気的
に接続されている。
【0025】この整合回路24は、アンテナ部6に電気
的に接続される整合回路13と共に切換え器25に電気
的に接続され、この切換え器25は送受信回路12に電
気的に接続されている。
【0026】そしてこのアンテナ装置21においては、
アンテナ部6のロッドアンテナ4と、ヘリカルアンテナ
5とを送受信兼用のアンテナ素子として用いると共に、
内蔵アンテナ23を受信専用のアンテナ素子として用い
るように切換え器25が切換え制御されることにより、
送信時には送受信回路12をアンテナ部6に電気的に接
続し、また受信時には送受信回路12をアンテナ部6
と、内蔵アンテナ23とのうちのいずれか一方に電気的
に接続する。
【0027】これにより携帯電話機22においては、送
信時、送受信回路12から送信信号を切換え器25及び
整合回路13を順次介してロッドアンテナ4又はヘリカ
ルアンテナ5に送出し、かくしてこの送信信号をロッド
アンテナ4又はヘリカルアンテナ5を介して介して基地
局に送信する。
【0028】また携帯電話機22においては、受信時、
切換え器25を高速に切換え制御してロッドアンテナ4
又はヘリカルアンテナ5によって受信した受信信号を整
合回路13及び切換え器25を順次介して送受信回路1
2に送出すると共に、内蔵アンテナ23によって受信し
た受信信号を整合回路24及び切換え器25を順次介し
て送受信回路12に送出し、この受信信号のレベルを比
較する。
【0029】そしてこの携帯電話機22においては、ロ
ッドアンテナ4又はヘリカルアンテナ5によって受信し
た受信信号のレベルが高いときには、送受信回路12に
切換え器25を介してロッドアンテナ4又はヘリカルア
ンテナ5を電気的に接続し、また内蔵アンテナ23によ
って受信した受信信号のレベルが高いときには、送受信
回路12に切換え器25を介して内蔵アンテナ23を電
気的に接続する。
【0030】これにより携帯電話機22においては、受
信時、ロッドアンテナ4又はヘリカルアンテナ5によっ
て受信した受信信号を整合回路13及び切換え器25を
順次介して送受信回路12に送出し、又は内蔵アンテナ
23によって受信した受信信号を整合回路13及び切換
え器25を順次介して送受信回路12に送出する。
【0031】かくしてこの携帯電話機22においては、
ロッドアンテナ4又はヘリカルアンテナ5と、内蔵アン
テナ23とのうちのいずれか一方のアンテナ素子を用い
てレベルの高い受信信号を選択的に受信し、これにより
マルチパスフェージングを低減させている。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
携帯電話機1及び22においては、例えば回路基板に形
成されたマイクロストリップ線路でなる不平衡伝送線路
26が設けられ、送受信回路12にこの不平衡伝送線路
26のホット側を介してロッドアンテナ4、ヘリカルア
ンテナ5又は内蔵アンテナ23を電気的に接続すると共
に、この不平衡伝送線路26のグランド側をシールドケ
ースに接地している。
【0033】そして携帯電話機1及び22においては、
図60(A)〜(C)に示すように、送受信回路12か
ら不平衡伝送線路26のホット側を介してロッドアンテ
ナ4、ヘリカルアンテナ5又は内蔵アンテナ23に給電
し、このロッドアンテナ4、ヘリカルアンテナ5又は内
蔵アンテナ23をアンテナとして動作させると、この不
平衡伝送線路26のグランド側からこれとほぼ同電位の
シールドケース27に漏洩電流i1が流れてこのシール
ドケース27もアンテナとして動作する。
【0034】ところがかかる携帯電話機1及び22にお
いては、このようにロッドアンテナ4、ヘリカルアンテ
ナ5及び内蔵アンテナ23のいずれをアンテナとして動
作させてもシールドケース27がアンテナとして動作し
ているため、筐体ケース2を握持したユーザの手がこの
筐体ケース2を介してシールドケース27を覆うと、携
帯電話機1及び22のアンテナ特性が劣化する問題があ
った。
【0035】またシールドケース27がアンテナとして
動作しているときに、ユーザの手によって握持された筐
体ケース2が頭部に近づけられると、この頭部が筐体ケ
ース2を介してシールドケース27をさらに覆うことに
なり、このため携帯電話機1及び22のアンテナ特性が
さらに劣化し、この結果通話品質が低下する問題があっ
た。
【0036】さらにシールドケース27が送信用のアン
テナとして動作すると電力を放射するため、このときシ
ールドケースがユーザの手や頭部に近づけられると、人
体の特定部位に吸収される単位時間・単位質量当たりの
電力(いわゆるSAR(Specific Absorption Rate))
が増加する問題があった。
【0037】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、通話品質の低下を大幅に低減し得るアンテナ装置
及び携帯無線機を提案しようとするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ダイバーシチ受信方式のアンテナ
装置において、押込み及び引出し自在に設けられた第1
のアンテナ素子と、固定式の第2のアンテナ素子と、第
1及び第2のアンテナ素子に給電するための不平衡伝送
線路と、この不平衡伝送線路と、第1及び第2のアンテ
ナ素子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡
変換手段と、受信時に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送
線路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又
は不平衡伝送線路に第2のアンテナ素子のみを接続する
ように不平衡伝送線路に対する第1及び第2のアンテナ
素子と、第1のアンテナ素子のみとの接続を選択的に切
り換える切換え手段とを設けるようにし、切換え手段に
より不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1
及び第2のアンテナ素子を接続すると、不平衡伝送線路
から平衡不平衡変換手段を介して第1及び第2のアンテ
ナ素子に給電して当該第1及び第2のアンテナ素子をア
ンテナとして動作させるようにした。
【0039】この結果、第1及び第2のアンテナ素子を
アンテナとして動作させたときに平衡不平衡変換手段の
平衡不平衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ素
子から不平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が接
地されるグランド部材に漏洩電流が流れることを防止
し、当該グランド部材がアンテナとして動作することを
防止して人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に
低減させることができる。
【0040】また本発明においては、ダイバーシチ受信
方式のアンテナ装置を有する携帯無線機において、アン
テナ装置に、押込み及び引出し自在に設けられた第1の
アンテナ素子と、固定式の第2のアンテナ素子と、第1
及び第2のアンテナ素子に給電するための不平衡伝送線
路と、この不平衡伝送線路と、第1及び第2のアンテナ
素子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡変
換手段と、受信時に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線
路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又は
不平衡伝送線路に第2のアンテナ素子のみを接続するよ
うに不平衡伝送線路に対する第1及び第2のアンテナ素
子と、第1のアンテナ素子のみとの接続を選択的に切り
換える切換え手段とを設けるようにし、切換え手段によ
り不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及
び第2のアンテナ素子を接続すると、不平衡伝送線路か
ら平衡不平衡変換手段を介して第1及び第2のアンテナ
素子に給電して当該第1及び第2のアンテナ素子をアン
テナとして動作させるようにした。
【0041】この結果、第1及び第2のアンテナ素子を
アンテナとして動作させたときに平衡不平衡変換手段の
平衡不平衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ素
子から不平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が接
地されるグランド部材に漏洩電流が流れることを防止
し、当該グランド部材がアンテナとして動作することを
防止して人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に
低減させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0043】(1)原理 図1に示すように、ダイポールアンテナのように、構造
的及び電気的に対称な第1及び第2のアンテナ素子30
及び31から構成されるアンテナは、図2(A)及び
(B)に示すように、この第1及び第2のアンテナ素子
30及び31に同じ振幅を有し、かつ互いに 180度程度
位相のずれた電圧が生じて動作して平衡型の励振姿態を
とるため、平衡型のアンテナとして分類される。
【0044】また図3に示すように、例えば半径が1波
長(電気長)の円板よりも広大で無限大と大きさと見な
すことのできるグランド部材上にほぼ垂直に配置された
モノポールアンテナのように、構造的に非対称で無限大
の大きさと見なせるグランド部材32と、これにほぼ垂
直に配置されたアンテナ33とから構成されたものは、
図4(A)及び(B)に示すように、この広大なグラン
ド部材32がほぼ零電位となり、アンテナ33に所定周
期で変化する電圧が生じて動作して不平衡な励振姿態を
とるため、不平衡型のアンテナとして分類される。
【0045】因みにかかる不平衡型アンテナにおいて
は、広大なグランド部材32を有することによりこの不
平衡型アンテナに流れるイメージ電流を容易に想定する
ことができ、当該不平衡型アンテナのアンテナ特性を平
衡型アンテナとほぼ同等に選定することができる。
【0046】さらに図5に示すように、この種のアンテ
ナとして、従来の携帯電話機1及び25(図57(A)
及び(B)並びに図59(A)及び(B))に示すロッ
ドアンテナ4(図57(A)及び(B)並びに図59
(A)及び(B))、ヘリカルアンテナ5(図57
(A)及び(B)並びに図59(A)及び(B))又は
内蔵アンテナ23(図59(A)及び(B))と、シー
ルドケース27(図60(A)〜(C))とのように構
造的及び電気的に非対称な第1及び第2のアンテナ素子
34及び35から構成されるアンテナもある。
【0047】かかる構成のアンテナは、構造的及び電気
的に非対称であるために例えば図6(A)及び(B)に
示すように、平衡型の励振姿態とも不平衡型の励振姿態
ともとれない中間的な励振姿態をとるため、平衡型アン
テナ及び不平衡型アンテナとは異なるアンテナ(以下、
これを中間励振姿態のアンテナと呼ぶ)として分類され
る。
【0048】そして図7は、本発明による携帯電話機3
6を整合回路を除いて示すものであり、この携帯電話機
36においては、筐体ケース37に第1及び第2のアン
テナ素子として例えばロッドアンテナ38及びヘリカル
アンテナ39を有するダイバーシチ受信方式のアンテナ
装置40が設けられている。
【0049】このロッドアンテナ38及びヘリカルアン
テナ38は、構造的には非対称であるものの、ほぼ同じ
電気長に選定されることにより電気的には対称となりほ
ぼ平衡型の励振姿態をとるアンテナ(以下、これをほぼ
平衡型のアンテナと呼ぶ)を構成している。
【0050】因みに本発明においては、以下、特にこと
わりがないかぎり、アンテナ装置に設けられるアンテナ
は構造的に非対称であるものの電気的には対称となり平
衡型の励振姿態をとることによりほぼ平衡型のアンテナ
として分類する。
【0051】そしてアンテナ装置40においては、送信
時にロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39を共
に送信用のアンテナ素子として用いるようにする。
【0052】またアンテナ装置40においては、受信時
にロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39を共に
受信用のアンテナ素子とし、またヘリカルアンテナ39
のみを受信用のアンテナ素子として、このロッドアンテ
ナ38及びヘリカルアンテナ39と、ヘリカルアンテナ
39単体とを選択的に用いてレベルの高い受信信号を受
信することによりマルチパスフェージングを低減させる
ようになされている。
【0053】ところでアンテナ装置40には、マイクロ
ストリップ線路でなる不平衡伝送線路42が設けられ、
送受信回路41にこの不平衡伝送線路42を介してロッ
ドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39が共に電気的
に接続され、又はヘリカルアンテナ39のみが電気的に
接続される。
【0054】ここで図8は、不平衡伝送線路42として
適用されたマイクロストリップ線路を示し、所定の厚み
を有する誘電体層43の一面43Aにホット側としてス
トリップ導体44が設けられ、かつ誘電体層43の他面
43Bにグランド側としてアース導体45が設けられて
構成されており、例えば筐体ケース37の内部に収納さ
れた回路基板(図示せず)に形成されている。
【0055】そしてかかるアンテナ装置40において
は、図9に示すように、送信時及び受信時にロッドアン
テナ38及びヘリカルアンテナ39を共に用いるときに
は、基本的に例えばロッドアンテナ38を不平衡伝送線
路42のホット側44を介して送受信回路41に電気的
に接続し、またヘリカルアンテナ39をこの不平衡伝送
線路42のグランド側45を介して送受信回路41に電
気的に接続する。
【0056】ところがこのアンテナ装置40において
は、ロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39がほ
ぼ平衡型の励振姿態をとるのに対して不平衡伝送線路4
2がグランド側45の接地により不平衡な励振姿態をと
り、互いに異なる励振姿態となるため、ロッドアンテナ
38及びヘリカルアンテナ39と、不平衡伝送線路42
とが直接電気的に接続されると、このロッドアンテナ3
8及びヘリカルアンテナ39とが送受信兼用のアンテナ
として動作したときに励振姿態の違いに起因して電流の
アンバランスが生じる。
【0057】この結果携帯電話機36においては、ヘリ
カルアンテナ39から不平衡伝送線路42のグランド側
45を介してこれとほぼ同電位のシールドケースに漏洩
電流i2が流れ、これによりシールドケースがこの漏洩
電流i2によってアンテナとして動作することにより筐
体ケース37がユーザの手や頭部に近づけられたときに
携帯電話機36のアンテナ特性が劣化する。
【0058】このため図10に示すように、本発明によ
るアンテナ装置40においては、不平衡伝送線路42
と、ロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39との
間に平衡不平衡の変換作用を施すバラン(balun:balanc
ed-to-unbalanced transformer)46が設けられてい
る。
【0059】このバラン46は、例えば図11に示すよ
うに、2系統の第1及び第2の伝送線路47及び48が
設けられると共に、この第2の伝送線路48の途中に位
相器49が設けられて構成されいる。
【0060】そしてバラン46においては、不平衡伝送
線路42の接続側(以下、これを不平衡側と呼ぶ)にお
いて、第1及び第2の伝送線路47及び48の一端がそ
れぞれこの不平衡伝送線路42のホット側44に電気的
に接続され、またアンテナ素子の接続側(以下、これを
平衡側と呼ぶ)において、この第1及び第2の伝送線路
47及び48の他端にロッドアンテナ38及びヘリカル
アンテナ39が電気的に接続されている。
【0061】ここで位相器49は、例えば図12に示す
ように、2つの誘導性リアクタンス素子L1及びL2を
直列接続し、その接続中点P1に容量性リアクタンス素
子C1の一端を導通接続すると共に、当該容量性リアク
タンス素子C1の他端を接地した対称構造のT型の位相
回路50を複数組み合わせて構成されている。
【0062】そしてバラン46においては、送受信回路
41から不平衡伝送線路42のホット側44を介して供
給される高周波信号を不平衡側から取り込み、この高周
波信号を第1の伝送線路47を介してそのまま平衡側の
ロッドアンテナ38に送出すると共に、他方の第2の伝
送線路48の位相器49においてこの高周波信号を使用
周波数帯域でロッドアンテナ38に対して 180度程度位
相をずらし、得られた位相のずれた高周波信号を平衡側
のヘリカルアンテナ39に送出する。
【0063】これによりバラン46においては、ロッド
アンテナ38及びヘリカルアンテナ39を平衡不平衡の
変換作用として上述した図2(A)及び(B)と同様な
電圧姿態を生じさせて電気的に対称なほぼ平衡型のアン
テナとして動作させることができるかくしてこのバラン
46は、ロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39
において電流のアンバランスが生じることを防止してヘ
リカルアンテナ39から不平衡伝送線路42のグランド
側45に漏洩電流i2が流れることを防止し、この結果
シールドケースがアンテナとして動作することを防止す
ることができる。
【0064】因みにかかるバラン46は、位相器49に
上述した位相回路50の誘導性リアクタンス素子L1、
L2及び容量性リアクタンス素子Cとして例えば1〔m
m〕角程度の微細なチップ形状のものを使用することが
できるため、全体として非常に小型に形成することがで
き、かくして小型軽量化の傾向にある携帯電話機36で
も容易に設けることができる。
【0065】またアンテナ装置40においては、図13
に示すように、受信時にヘリカルアンテナ39のみを用
いるときには、特にバランを用いずにこのヘリカルアン
テナ39を不平衡伝送線路42のホット側44を介して
送受信回路41に電気的に接続し、不平衡伝送線路42
のグランド側45にはアンテナ素子を接続せずに送受信
回路41に電気的に接続する。
【0066】このためアンテナ装置40においては、送
受信回路41から不平衡伝送線路42を介してこのヘリ
カルアンテナ39に給電されると、当該ヘリカルアンテ
ナ39をアンテナとして動作させるものの、このとき不
平衡伝送線路42のグランド側45からシールドケース
51に漏洩電流i2が流れてこのシールドケースがアン
テナとして動作する。
【0067】従って本発明による携帯電話機36におい
ては、図14(A)及び(B)に示すように、受信時に
ヘリカルアンテナ39のみを用いるときには、シールド
ケース51がアンテナとして動作することにより、筐体
ケース37がユーザの手によって握持されたり、また筐
体ケース37がユーザの頭部に近づけられると、この携
帯電話機36の人体近傍におけるアンテナ特性が劣化す
る。
【0068】しかしながらこの携帯電話機36において
は、送受時及び受信時にロッドアンテナ38及びヘリカ
ルアンテナ39を共に用いるときには、このように2つ
のアンテナ素子を用いることによりアンテナ特性を向上
させることができると共に、シールドケース51をアン
テナとして動作させないことにより筐体ケース37がユ
ーザの手によって握持されたり、また筐体ケース37が
ユーザの頭部に近づけられてもこの携帯電話機36の人
体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減させて
通話品質の低下を大幅に低減させることができる。
【0069】また携帯電話機36においては、送受信時
にロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39を共に
用いたときには、シールドケース51を本来のグランド
及び電気的な遮蔽板としてのみ機能させ、アンテナとし
ては動作させないことによりこのシールドケース51か
ら人体に吸収される電力を抑制してSARを大幅に低く
することができる。これに加えて受信時にヘリカルアン
テナ39のみを用いたときにはシールドケース51が受
信用のアンテナとして動作していることにより同様にこ
のシールドケース51から人体に吸収される電力を抑制
することができる。
【0070】因みに図7(A)及び(B)は、説明を簡
易にするために筐体ケース37の内部において、送受信
回路41をシールドケース51の外部に配置して示した
が、この送受信回路41は実際にはシールドケース51
の内部に配置される。またバラン46はシールドケース
51の外部に配置して示したが、このバラン46はシー
ルドケース51の内部及び外部のいずれにも配置するこ
とができる。
【0071】また図7(A)及び(B)、図9〜図11
及び図13においては、説明を簡易化するために整合回
路を除いて示したが、図15に示すように、整合回路5
2は例えば不平衡伝送線路42と、バラン46との間に
設けることができる。
【0072】さらに図16に示すように、整合回路53
はバラン46と、ロッドアンテナ38及びヘリカルアン
テナ39との間にも設けることもできる。しかしながら
このとき整合回路53を接地すると、バラン46が平衡
不平衡の変換作用を施しても、ヘリカルアンテナ39に
おいて生じた漏洩電流がこの整合回路53を介してシー
ルドケース51に流れ、この結果このシールドケース5
1がアンテナとして動作することになる。
【0073】従ってかかる整合回路53を、図17
(A)及び(B)に示すように、バラン46の平衡側
と、ロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39とを
電気的に接続する2本の伝送線路54及び55間に並列
に接続される誘導性リアクタンス素子L3又は容量性リ
アクタンス素子C2によって構成して接地しないように
すれば、何ら問題なくこの整合回路53をバラン46
と、ロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39との
間に設けることができる。
【0074】(2)第1の実施の形態 (2−1)第1の実施の形態による携帯電話機の構成 図18において、60は全体として第1の実施の携帯に
よる携帯電話機を示し、合成樹脂等の非導電材でなる筐
体ケース61にタイバーシチ受信方式のアンテナ装置6
2が設けられて構成されている。
【0075】この筐体ケース61は、箱型に形成され、
正面61Aにスピーカ63、液晶表示部64、各種操作
キー65及びマイクロフォン66が配設されている。
【0076】またアンテナ装置62においては、第1の
アンテナ素子を有するアンテナ部67が筐体ケース61
の上面61Bの背面61C側にこの筐体ケース61の長
手方向(以下、これを筐体長手方向と呼ぶ)とほぼ平行
に押込み及び引出し自在に設けられ、また第2のアンテ
ナ素子として導電性の線材を螺旋状に巻いて形成された
固定式の第1のアンテナ素子68が筐体ケース61の背
面61C上方の内部に配置されている。
【0077】そしてこの携帯電話機60においては、こ
のようにアンテナ部67の第1のアンテナ素子と、第1
のヘリカルアンテナ68とを筐体ケース61の背面61
C側に集めて配置していることにより、通話のためにこ
の筐体ケース61の正面61Aがユーザの頭部に近づけ
られても、第1のアンテナ素子及び第1のヘリカルアン
テナ68をユーザの頭部から遠ざけることができ、かく
してこの携帯電話機60の人体近傍におけるアンテナ特
性の劣化を低減させるようになされている。
【0078】また携帯電話機60においては、図19に
示すように、アンテナ部67及び第1のヘリカルアンテ
ナ68を筐体ケース61の内部に収納されたシールドケ
ース69から電気的に分離するようにして配置し、これ
により第1のアンテナ素子及び第1のヘリカルアンテナ
67を送受信兼用のアンテナ素子として用いたときにシ
ールドケース69と容量結合して当該シールドケース6
9がアンテナとして動作することを防止するようになさ
れている。
【0079】実際上図20(A)及び(B)並びに図2
1(A)及び(B)は、この携帯電話機60の内部構成
を整合回路及びシールドケースを除いて示すものであ
り、筐体ケース61の内部には、送受信回路41やバラ
ン46等の各種回路素子が実装された回路基板(図示せ
ず)が収納されると共に、この回路基板を覆う導電材で
なるシールドケースが収納されている。
【0080】またアンテナ装置62においては、アンテ
ナ部67に第1のアンテナ素子として導電性の棒状の線
材でなるロッドアンテナ70と、導電性の線材を螺旋状
に巻いて形成された第2のヘリカルアンテナ71とが設
けられている。
【0081】このロッドアンテナ70の下端には、導電
材でなる断面T字状のロッド用給電部材72が電気的及
び機械的に接続されると共に、このロッドアンテナ70
の上端には非導電材でなる接続部73が機械的に接続さ
れている。
【0082】また第2のヘリカルアンテナ71の下端に
は、導電材でなるヘリカル用給電部材74が電気的及び
機械的に接続され、このヘリカル用給電部材74が接続
部73に機械的に接続されている。これにより第2のヘ
リカルアンテナ71及びロッドアンテナ70は、接続部
73により機械的に連設されるものの、電気的には分離
されている。
【0083】そしてロッドアンテナ70には非導電材で
なるロッド用アンテナカバー75が被覆されると共に、
第2のヘリカルアンテナ71は、非導電材によりキャッ
プ状に形成されたヘリカル用アンテナカバー76に収納
され、人体に直接触れないようになされている。
【0084】これに加えてこのアンテナ部67において
は、導電材により例えばリング状に形成されたアンテナ
給電端子77が筐体ケース61の上面61B内側に配置
され、ロッドアンテナ70が挿通されている。そしてこ
のアンテナ給電端子77はバラン46の平衡側に電気的
に接続されている。
【0085】これによりアンテナ装置62においては、
アンテナ部67の押込み時、このアンテナ部67が押込
み方向に押されてヘリカル用アンテナカバー76が筐体
ケース61の上面61Bに突き当てられると、ヘリカル
用給電部材74をアンテナ給電端子77に電気的に接続
し、かくしてバラン46の平衡側にアンテナ給電端子7
7及びヘリカル用給電部材74を順次介して第2のヘリ
カルアンテナ71を電気的に接続すると共に、このバラ
ン46の平衡側に対してロッドアンテナ70を電気的に
分離する。
【0086】またアンテナ装置62においては、アンテ
ナ部67の引出し時、このアンテナ部67が引出し方向
に引っ張られて、ロッド用給電部材72の突起部72A
がアンテナ給電端子77に突き当てられると、このロッ
ド用給電部材72をアンテナ給電端子77に電気的に接
続し、これによりバラン46の平衡側にアンテナ給電端
子77及びロッド用給電部材72を順次介してロッドア
ンテナ70を電気的に接続すると共に、このバラン46
の平衡側に対して第2のヘリカルアンテナ71を電気的
に分離する。
【0087】因みにロッド用給電部材72は、このとき
アンテナ給電端子77に電気的に接続されることに加え
て、アンテナ部67が筐体ケース61の外部に引き抜か
れることを防止するストッパの役割も果している。
【0088】このようにしてアンテナ装置62において
は、アンテナ部67の押し込み及び引き出しに応じてバ
ラン46の平衡側に対するロッドアンテナ70と、第2
のヘリカルアンテナ71との電気的な接続を切り換える
ことにより、このロッドアンテナ70及び第2のヘリカ
ルアンテナ71のうちのいずれか一方をアンテナ素子と
して用いるようになされている。
【0089】これに加えてアンテナ装置62には、筐体
ケース61の内部の回路基板に形成されたマイクロスト
リップ線路でなる不平衡伝送線路42と、同様の回路基
板に形成された第1及び第2の切換え器78及び79と
が設けられている。
【0090】この第1の切換え器78は、電気的に切り
換えられる2つの接点を有し、一方の接点にはバラン4
6の平衡側が電気的に接続され、他方の接点には第1の
ヘリカルアンテナ68の一端が電気的に接続されてい
る。
【0091】また第2の切換え器79は、電気的に切り
換えられる3つの接点を有し、2つの接点により不平衡
伝送線路42のホット側を2分するようにしてこの2つ
の接点にそれぞれ2分したホット側を介して送受信回路
41又はバラン46の不平衡側が電気的に接続され、残
る1の接点に第1のヘリカルアンテナ68の他端が電気
的に接続されている。
【0092】そしてアンテナ装置62においては、送信
時、第1及び第2の切換え器78及び79が切換え制御
されると、バラン46の平衡側に第1の切換え器78を
介して第1のヘリカルアンテナ68を電気的に接続し、
かつこのバラン46の不平衡側に不平衡伝送線路42及
び第2の切換え器79を介して送受信回路41を電気的
に接続する。
【0093】これによりアンテナ装置62においては、
送受信回路41に不平衡伝送線路42及びバラン46を
順次介して電気的に接続されるロッドアンテナ70又は
第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテ
ナ68とを送信用のアンテナ素子として用いるようにす
る。
【0094】またアンテナ装置62においては、受信
時、第1及び第2の切換え器78及び79が切換え制御
されると、バラン46の平衡側に第1の切換え器78を
介して第1のヘリカルアンテナ68を電気的に接続し、
かつこのバラン46の不平衡側に不平衡伝送線路42及
び第2の切換え器79を介して送受信回路41を電気的
に接続し、又は第1のヘリカルアンテナ68の一端が第
1の切換え器78を介して開放され、かつこの第1のヘ
リカルアンテナ68の他端が第2の切換え器79及び不
平衡伝送線路42を介して送受信回路41に電気的に接
続される。
【0095】これによりアンテナ装置62においては、
送受信回路41に不平衡伝送線路42及びバラン46を
順次介して電気的に接続されるロッドアンテナ70又は
第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテ
ナ68とを受信用のアンテナ素子とし、又は送受信回路
41に不平衡伝送線路42を介して電気的に接続される
第1のヘリカルアンテナ68のみを受信用のアンテナ素
子とするようにこの受信用のアンテナ素子を選択的に切
り換えて用いるようにする。
【0096】かくしてこのアンテナ装置62において
は、このように選択的に切り換えて用いる受信用のアン
テナ素子によりレベルの高い受信信号を選択的に受信す
るダイバーシチ受信を実行するようになされている。
【0097】実際にアンテナ装置62においては、送信
及び受信時にロッドアンテナ70又は第2のヘリカルア
ンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを共に用
いるときには、送受信回路41から不平衡伝送線路42
及びバラン46を順次介してロッドアンテナ70又は第
2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ
68とに給電されることによりこのロッドアンテナ70
又は第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルア
ンテナ68との2つのアンテナ素子を上述した図2
(A)及び(B)と同様な電圧姿態を生じさせてほぼ平
衡型のアンテナとして動作させる。
【0098】またアンテナ装置62においては、このと
きバラン46の平衡不平衡の変換作用によりロッドアン
テナ70又は第2のヘリカルアンテナ71から不平衡伝
送線路42のグランド側に漏洩電流が流れることを防止
する。
【0099】これによりアンテナ装置62においては、
不平衡伝送線路42のグランド側からシールドケースに
漏洩電流が流れてこのシールドケースがアンテナとして
動作することを防止して当該シールドケースを本来の電
気的な遮蔽板及びグランドとしてのみ機能させることが
できる。
【0100】かくしてこのアンテナ装置62において
は、このようにシールドケースをアンテナとして動作さ
せない分、筐体ケース61がユーザの手によって握持さ
れたり、また筐体ケース61がユーザの頭部に近づけら
れても、この携帯電話機60の人体近傍におけるアンテ
ナ特性の劣化を大幅に低減させることができると共に、
このシールドケースから人体に吸収される電力を抑制す
ることができる。
【0101】因みにアンテナ装置62においては、受信
時に第1のヘリカルアンテナ68のみを用いるときに
は、送受信回路41から不平衡伝送線路42を介して第
1のヘリカルアンテナ68に給電されると、この第1の
ヘリカルアンテナ68をアンテナとして動作させる。
【0102】このようにして携帯電話機60において
は、実際に送信信号を送信処理する送信処理モードと、
受信信号のレベルを比較処理する比較処理モードと、受
信信号を受信処理する受信処理モードとを時分割的に順
次繰り返して動作し、送信処理モード時には、送受信回
路41から高周波信号でなる送信信号を不平衡伝送線路
42及びバラン46を順次介してロッドアンテナ70又
は第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアン
テナ68とに給電し、これによりこの送信信号をロッド
アンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71と、第1
のヘリカルアンテナ68とを介して基地局(図示せず)
に送信する。
【0103】また携帯電話機60においては、比較処理
モード時、第1及び第2の切換え器78及び79を高速
に切換え制御し、送受信回路41に不平衡伝送線路42
及びバラン46を順次介してロッドアンテナ70又は第
2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ
68とを電気的に接続することにより基地局から送信さ
れてこのロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテ
ナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを介して受信
した高周波信号でなる受信信号をバラン46及び不平衡
伝送線路42を順次介して送受信回路41に給電すると
共に、送受信回路41に不平衡伝送線路42を介してこ
の第2のヘリカルアンテナ68のみを電気的に接続する
ことにより基地局から送信されてこの第1のヘリカルア
ンテナ68を介して受信した受信信号をバラン46及び
不平衡伝送線路42を順次介して送受信回路41に給電
する。
【0104】これにより携帯電話機60においては、こ
のロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71
と、第1のヘリカルアンテナ68とにより受信された受
信信号のレベルと、第1のヘリカルアンテナ68のみに
より受信された受信信号のレベルとを比較し、レベルの
高い受信信号を受信したアンテナ素子を選択する。
【0105】そして携帯電話機60においては、この比
較処理モードによりレベルの高い受信信号を受信したア
ンテナ素子として、ロッドアンテナ70又は第2のヘリ
カルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを
選択すると、続く受信処理モードにおいて第1及び第2
の切換え器78及び79を切換え制御し、送受信回路4
1に不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介してロ
ッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71と、
第1のヘリカルアンテナ68とを電気的に接続すること
により、基地局から送信されてこのロッドアンテナ70
又は第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルア
ンテナ68とを介して受信した受信信号をバラン46及
び不平衡伝送線路42を順次介して送受信回路41に給
電する。
【0106】これに対して携帯電話機60においては、
比較処理モードによりレベルの高い受信信号を受信した
アンテナ素子として、第1のヘリカルアンテナ68のみ
を選択すると、続く受信処理モードにおいて第1及び第
2の切換え器78及び79を切換え制御し、送受信回路
41に不平衡伝送線路42を介してこの第2のヘリカル
アンテナ68のみを電気的に接続することにより基地局
から送信されてこの第1のヘリカルアンテナ68を介し
て受信した受信信号を不平衡伝送線路42を介して送受
信回路41に給電する。
【0107】これによりこの携帯電話機60において
は、受信モード時、ダイバーシチ受信方式により受信用
のアンテナ素子を受信信号のレベルに応じて選択的に切
り換えて用いることより、常にレベルの高い受信信号を
選択的に受信することができ、マルチパスフェージング
を低減させることができる。
【0108】またこの携帯電話機60においては、受信
モード時に受信信号のレベルに応じて第1のヘリカルア
ンテナ68を受信用のアンテナ素子として用いるときに
は、上述したようにシールドケースがアンテナとして動
作するため、人体近傍におけるアンテナ特性が劣化する
ものの、この受信モード時に受信信号のレベルに応じて
ロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71
と、第1のヘリカルアンテナ68とを共に受信用のアン
テナ素子として用いるときと、送信モード時にこのロッ
ドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71と、第
1のヘリカルアンテナ68とを共に送信用のアンテナ素
子として用いるときには、バラン46の平衡不平衡の変
換作用によりシールドケースがアンテナとして動作する
ことを防止することができ、かくして人体近傍における
アンテナ特性の劣化を大幅に低減させることができる。
【0109】因みにこの携帯電話機60においては、ア
ンテナ部67を押込み及び引き出し自在に設けるように
したことにより、通話時にはこのアンテナ部67を引き
出して用いるものの、携帯時にはアンテナ部67を筐体
ケース61に押し込んで待ち受け状態となり携帯性が損
なわれることを防止することができる。
【0110】なおこの第1の実施の形態の場合、アンテ
ナ装置62においては、ロッドアンテナ70がその長手
方向を筐体長手方向とほぼ平行にして配置されると共
に、第1のヘリカルアンテナ68がその螺旋の中心軸
(以下、これを第1の中心軸と呼ぶ)を筐体長手方向と
ほぼ直交させて配置され、また第2のヘリカルアンテナ
71がその螺旋の中心軸(以下、これを第2の中心軸と
呼ぶ)を筐体長手方向とほぼ平行にして配置されてい
る。
【0111】従ってこのアンテナ装置62においては、
ロッドアンテナ70及び第2のヘリカルアンテナ71に
より筐体長手方向とほぼ平行な面の偏波レベルを向上さ
せることができると共に、第1のヘリカルアンテナ68
を第1の中心軸を筐体長手方向とほぼ直交させることに
よりこの筐体長手方向とほぼ直交する方向(以下、これ
を筐体直交方向と呼ぶ)とほぼ平行な面の偏波レベルを
向上させることができる。
【0112】これに加えてアンテナ装置62において
は、このように筐体長手方向及び筐体直交方向とほぼ平
行な面の偏波レベルを向上させることによりこれに伴い
この筐体長手方向及び筐体直交方向の間の所定方向とほ
ぼ平行な面の偏波レベルも向上させることができる。
【0113】従って携帯電話機60においては、この携
帯電話機60の姿勢が変化しても基地局との電波の送受
信を比較的安定して行うことができる。
【0114】(2−2)第1の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機60では、ダイバ
ーシチ受信方式のアンテナ装置62において、筐体ケー
ス61の上面61Cにロッドアンテナ70及び第2のヘ
リカルアンテナ71を有するアンテナ部67を押込み及
び引出し自在に設けると共に、当該筐体ケース61の内
部に固定式の第1のヘリカルアンテナ68を配置する。
【0115】そしてこの携帯電話機60では、送信時、
送受信回路41から不平衡伝送線路42及びバラン46
を順次介してロッドアンテナ70又は第2のヘリカルア
ンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを共に給
電してこのロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアン
テナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とをほぼ平衡
型のアンテナとして動作させると共に、このときバラン
46の平衡不平衡の変換作用によりロッドアンテナ70
又は第1のヘリカルアンテナ71から不平衡伝送線路4
2のグランド側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0116】またこの携帯電話機60では、受信時、レ
ベルの高い受信信号を受信するアンテナ素子を選択し、
この受信に用いるアンテナ素子としてロッドアンテナ7
0又は第2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカル
アンテナ68とを選択したときには、送受信回路41か
ら不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介してこの
ロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71
と、第1のヘリカルアンテナ68とを給電して当該ロッ
ドアンテナ70及び第2のヘリカルアンテナ62と、第
1のヘリカルアンテナ68とをほぼ平衡型のアンテナと
して動作させると共に、このときもバラン46の平衡不
平衡の変換作用によりロッドアンテナ70又は第1のヘ
リカルアンテナ71から不平衡伝送線路42のグランド
側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0117】これに対してこの携帯電話機60では、受
信に用いるアンテナ素子として第1のヘリカルアンテナ
68のみを選択したときには、送受信回路41から不平
衡伝送線路42を介してこの第1のヘリカルアンテナ6
8に給電して当該第1のヘリカルアンテナ68をアンテ
ナとして動作させる。
【0118】従ってこの携帯電話機60では、送信時及
び受信時にロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアン
テナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを共に用い
たときには、このように2つのアンテナ素子を用いるた
めにアンテナ特性を向上させることができると共に、シ
ールドケースに不平衡伝送線路42のグランド側から漏
洩電流が流れることを防止して当該シールドケースがア
ンテナとして動作することを防止することができ、人体
近傍におけるアンテナ特性が劣化することを大幅に低減
させることができる。
【0119】またこの携帯電話機60においては、この
ようにシールドケースをアンテナとして動作させないた
め、筐体ケース61が人体に近づけられてもこのシール
ドケースから人体に吸収される電力を抑制してSARを
大幅に低下させることができる。
【0120】以上の構成によれば、ダイバーシチ受信方
式のアンテナ装置62において、送信時には送受信回路
41から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介し
てロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71
と、第1のヘリカルアンテナ68とを共に給電してほぼ
平衡型のアンテナとして動作させると共に、このときバ
ラン46の平衡不平衡の変換作用によりロッドアンテナ
70又は第1のヘリカルアンテナ71から不平衡伝送線
路42のグランド側に漏洩電流が流れることを防止し、
また受信時にレベルの高い受信信号を受信するアンテナ
素子としてロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアン
テナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを選択した
ときには、送受信回路41から不平衡伝送線路42及び
バラン46を順次介してこのロッドアンテナ70又は第
2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ
68とを給電してほぼ平衡型のアンテナとして動作させ
ると共に、このときもバラン46の平衡不平衡の変換作
用によりロッドアンテナ70又は第1のヘリカルアンテ
ナ71から不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電流
が流れることを防止するようにしたことにより、ロッド
アンテナ70又は第2のヘリカルアンテナ71と、第1
のヘリカルアンテナ68とを共に用いたときには、2つ
のアンテナ素子を用いるためにアンテナ特性を向上させ
ることができると共に、シールドケースがアンテナとし
て動作することを防止して人体近傍におけるアンテナ特
性が劣化することを大幅に低減させることができ、かく
して通話品質の低下を大幅に低減し得る携帯電話機を実
現することができる。
【0121】(3)第2の実施の形態 (3−1)第2の実施の形態による携帯電話機の構成 図20(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図22(A)及び(B)は、第2の実施の形態に
よる携帯電話機80を示し、アンテナ装置81のアンテ
ナ部82の構成を除いて上述した第1の実施の形態によ
る携帯電話機60(図20(A)及び(B))と同様に
構成されている。
【0122】図20(A)及び(B)との対応部分に同
一符号を付して示す図23(A)及び(B)において、
このアンテナ部81は、導電性の筒状部材でなる第1の
アンテナ半体83の下端にロッド用給電部材72が電気
的及び機械的に接続されると共に、この第1のアンテナ
半体83の上端には引出し止め部84が設けられ、かつ
導電性の棒状部材でなる第2のアンテナ半体85がこの
第1のアンテナ半体83の穴部に押込み及び引出し自在
に挿通されている。
【0123】また第1のアンテナ半体83の穴部の中に
位置する第2のアンテナ半体85の下端には導電材でな
る摺動ばね86が電気的及び機械的に接続されると共
に、第2のアンテナ半体85の上端には非導電材でなる
接続部87が機械的に接続されている。
【0124】そしてこの接続部87にはヘリカル用給電
部材74が機械的に接続され、これにより第2のアンテ
ナ半体85と、第2のヘリカルアンテナ71とがこの接
続部87により機械的に接続されるものの、電気的には
分離される。
【0125】さらにこの第1及び第2のアンテナ半体8
3及び85には、それぞれアンテナカバー88及び89
が被覆されている。
【0126】これによりアンテナ部82においては、第
1のアンテナ半体83に対して第2のアンテナ半体85
が押し込まれ又は引き出されたときに、この第1のアン
テナ半体83の穴部の中を摺動ばね86が摺動し、第1
のアンテナ半体83と第2のアンテナ半体85とをこの
摺動ばね86を介して電気的に接続することにより伸縮
自在なロッドアンテナを形成する。
【0127】実際にこのアンテナ装置81(図22
(A)及び(B))においては、アンテナ部82の押込
み時、ヘリカル用アンテナカバー76が押込み方向に押
されると、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半
体85を押し込みながら、このアンテナ部82を筐体ケ
ース61の内部に渡って押し込むようにする。
【0128】そしてアンテナ装置81においては、ヘリ
カル用アンテナカバー76が筐体ケース61の上面61
Bに突き当てられると、第1のアンテナ半体83に第2
のアンテナ半体85全体を押し込んでこの第1及び第2
のアンテナ半体83及び85により短縮したロッドアン
テナを形成し、この状態でアンテナ部82を筐体ケース
61の内部に押し込んで収納する。
【0129】因みにアンテナ装置81においては、この
ときヘリカル用給電部材74をアンテナ給電端子77に
電気的に接続することによりバラン46の平衡側に第2
のヘリカルアンテナ71を電気的に接続する。
【0130】またアンテナ装置81においては、アンテ
ナ部82の引出し時、ヘリカル用アンテナカバー76が
引出し方向に引っ張られると、第1のアンテナ半体83
から第2のアンテナ半体85を引き出しながらアンテナ
部82を筐体ケース61の上面61Bから外部に引き出
す。
【0131】そしてこのアンテナ装置81においては、
ロッド用給電部材72の突起部72Aがアンテナ給電端
子77に突き当てられたときには、第1のアンテナ半体
83から第2のアンテナ半体85を目一杯引き出してこ
の第1及び第2のアンテナ半体83及び85により伸張
したロッドアンテナを形成し、この伸張したロッドアン
テナを筐体ケース61の外部に引き出すようにする。
【0132】これにより携帯電話機置80においては、
アンテナ部82の押し込み時、当該アンテナ部82を短
縮したロッドアンテナを形成して筐体ケース61の内部
に押し込むことにより筐体ケース61の内部に対してこ
のアンテナ部82が押し込まれる部分を上述した第1の
実施の形態による携帯電話機60(図20(A)及び
(B))に比べて格段的に短くすることができる。
【0133】従ってこの携帯電話機80においては、筐
体ケース61の内部において、バッテリ等の占有スペー
スによりアンテナ部82を容易には押し込み難い場合で
も、このアンテナ部82を筐体ケース61の上面61B
に押込み及び引き出し自在に容易に設けることができ
る。
【0134】(3−2)第2の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機80では、筐体ケ
ース61の上面61Bに伸縮自在なロッドアンテナを形
成するアンテナ部82を押込み及び引出し自在に設ける
ようにした。
【0135】そしてこの携帯電話機80では、アンテナ
部82の押込み時、第1のアンテナ半体83に第2のア
ンテナ半体85を押し込むようにして短縮したロッドア
ンテナを形成しながらこのアンテナ部82を筐体ケース
61の内部に押し込むようにする。
【0136】従ってこの携帯電話機80では、アンテナ
部82の押込み時にこのアンテナ部82において短縮し
たロッドアンテナを形成するため、筐体ケース61の内
部に対してこのアンテナ部82が押し込まれる部分を格
段的に短くすることができ、このアンテナ部82を筐体
ケース61の上面61Bに押込み及び引き出し自在に容
易に設けることができる。
【0137】以上の構成によれば、筐体ケース61の上
面61Bに伸縮自在なロッドアンテナを形成するアンテ
ナ部82を押込み及び引出し自在に設け、アンテナ部8
2の押込み時、第1のアンテナ半体83に第2のアンテ
ナ半体85を押し込むようにして短縮したロッドアンテ
ナを形成してこのアンテナ部82を筐体ケース61の内
部に押し込むようにしたことにより、上述した第1の実
施の形態によって得られる効果に加えて、筐体ケース6
1の内部においてアンテナ部82の押し込みスペースに
制限がある場合でも、このアンテナ部82を筐体ケース
61に容易に設けることができる。
【0138】(4)第3の実施の形態 (4−1)第3の実施の形態による携帯電話機の構成 図20(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図24(A)及び(B)は、第3の実施の形態に
よる携帯電話機90を示し、アンテナ装置91の第1の
ヘリカルアンテナ68の配置位置及び姿勢を除いて上述
した第1の実施の形態による携帯電話機60(図20
(A)及び(B))と同様に構成されている。
【0139】第1のヘリカルアンテナ68は、第1の中
心軸を筐体長手方向とほぼ平行にし、かつ第2のヘリカ
ルアンテナ71の第1の中心軸の延長線にほぼ一致させ
て配置されている。
【0140】そしてアンテナ装置91においては、アン
テナ部67の押込み及び引出し時にロッドアンテナ70
を第1の中心軸に沿ってこの第1のヘリカルアンテナ6
8に挿通するように押し込み及び引き出すようになされ
ている。
【0141】このようにアンテナ装置91においては、
第1のヘリカルアンテナ68と、アンテナ部67とをま
とめて配置することによりこの第1のヘリカルアンテナ
68と、アンテナ部67との配置スペースを格段的に小
さくすることができる。
【0142】これにより携帯電話機90においては、上
述した第1の実施の形態に比べて筐体ケース61を格段
的に小さくすることができ、かくしてこの携帯電話機9
0を小型化することができる。
【0143】(4−2)第3の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機90では、第1の
ヘリカルアンテナ68をその螺旋の中心に沿ってアンテ
ナ部67のロッドアンテナ70が押し込み及び引き出さ
れるように配置した。
【0144】従ってこの携帯電話機90では、筐体ケー
ス61の内部におけるアンテナ部67及び第1のヘリカ
ルアンテナ68をまとめて配置するようにしてその配置
スペースを格段的に小さくすることができる。
【0145】以上の構成によれば、第1のヘリカルアン
テナ68をその螺旋の中心に沿ってアンテナ部6のロッ
ドアンテナ70が押し込み及び引き出されるように配置
するようにしたことにより、上述した第1の実施の形態
によって得られる効果に加えて、筐体ケース61の内部
におけるアンテナ部67及び第1のヘリカルアンテナ6
8をまとめて配置するようにしてその配置スペースを格
段的に小さくして携帯電話機90を小型化することがで
きる。
【0146】(5)第4の実施の形態 (5−1)第4の実施の形態による携帯電話機の構成 図20(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図25(A)及び(B)は、第4の実施の形態に
よる携帯電話機92を示し、アンテナ装置93の構成を
除いて上述した第1の実施の形態による携帯電話機60
(図20(A)及び(B))と同様に構成されている。
【0147】このアンテナ装置93においては、上述し
た第1の実施の形態による携帯電話機60の第1のヘリ
カルアンテナ68(図20(A)及び(B))に代えて
図26に示す導電性の薄板により線状に形成されたアン
テナ素子(以下、これを薄型線状アンテナと呼ぶ)94
が設けられている。
【0148】この薄型線状アンテナ94は、ロッドアン
テナ70や、第2のヘリカルアンテナ71の電気長とほ
ぼ同じ電気長に選定されており、筐体ケース61の上面
61Bの内側に貼着されている。
【0149】これにより携帯電話機92においては、こ
の薄型線状アンテナ94が第1のヘリカルアンテナ68
に比べて格段的に薄く、かつ筐体ケース61の上面61
Bの内側に配置されていることにより、筐体ケース61
を握持するユーザの手や、この筐体ケース61がユーザ
の頭部に近づけられたときに、この薄型線状アンテナ9
4を人体から遠ざけることができ、かくしてこの携帯電
話機92の人体近傍におけるアンテナ特性の劣化をさら
に低減させることができる。
【0150】またこの携帯電話機92においては、筐体
ケース61の内部において、この薄型線状アンテナ94
を第1のヘリカルアンテナ68の配置スペースに比べて
格段的に小さい配置スペースで配置することができ、か
くして筐体ケース61を筐体長手方向に沿って小型化す
ることもできる。
【0151】(5−2)第4の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機92では、アンテ
ナ装置93に第1のヘリカルアンテナ68に代えて薄型
線状アンテナ94を設け、これを筐体ケース61の上面
61Bの内側に貼着するようにした。
【0152】従ってこの携帯電話機92では、筐体ケー
ス61を握持するユーザの手や、この筐体ケース61が
ユーザの頭部に近づけられたときに、この薄型線状アン
テナ94を人体から遠ざけることができ、かくしてこの
携帯電話機92の人体近傍におけるアンテナ特性の劣化
をさらに低減させることができる。
【0153】以上の構成によれば、アンテナ装置93に
おいて薄型線状アンテナ94を設け、これを筐体ケース
61の上面61Bの内側に貼着するようにしたことによ
り、上述した第1の実施の形態によって得られる効果に
加えて、筐体ケース61を握持するユーザの手や、この
筐体ケース61がユーザの頭部に近づけられたときに、
この薄型線状アンテナ94を人体から遠ざけて携帯電話
機92の人体近傍におけるアンテナ特性の劣化をさらに
低減させることができ、かくして通話品質の低下をさら
に低減させることができる。
【0154】(6)第5の実施の形態 (6−1)第5の実施の形態による携帯電話機の構成 図20(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図27(A)及び(B)は、第5の実施の形態に
よる携帯電話機95を示し、アンテナ装置96の構成を
除いて上述した第1の実施の形態による携帯電話機60
(図20(A)及び(B))と同様に構成されている。
【0155】このアンテナ装置96においては、筐体ケ
ース61の上面61Bの背面61C側に設けられた、キ
ャップ状のヘリカル用アンテナカバー97を有し、この
ヘリカル用アンテナカバー97の上面97Aにロッドア
ンテナ70が筐体長手方向に沿って押込み及び引出し自
在に設けられている。
【0156】このロッドアンテナ70の下端には、ロッ
ド用給電部材72が電気的及び機械的に接続される共
に、当該ロッドアンテナ70の上端には非導電材でなる
断面T字状のアンテナつまみ部98が機械的に接続され
ている。
【0157】またヘリカル用アンテナカバー97の内部
には、固定用の第2のヘリカルアンテナ71が第2の中
心軸をロッドアンテナ70の長手方向とほぼ平行にして
配置され、この第2のヘリカルアンテナ70の下端には
アンテナ給電端子77が電気的及び機械的に接続されて
いる。
【0158】そしてアンテナ装置96においては、ロッ
ドアンテナ70を第2の中心軸に沿って第2のヘリカル
アンテナ71及びアンテナ給電端子77に挿通させるよ
うにして押し込み及び引き出すようになされている。
【0159】実際にこのアンテナ装置96においては、
ロッドアンテナ70の押込み時、アンテナつまみ部98
が押込み方向に押されてヘリカル用アンテナカバー97
の上面97Aに突き当てられると、このアンテナつまみ
部98を第2のヘリカルアンテナ71及びアンテナ給電
端子77に渡って挿通し、かくしてロッドアンテナ70
をアンテナ給電端子77から電気的に分離して筐体ケー
ス61の内部に収納する。
【0160】そしてアンテナ装置96においては、この
状態において送信時及び受信時に送受信回路41から不
平衡伝送線路42及びバラン46を順次介してこの第1
及び第2のヘリカルアンテナ68及び71に給電される
と、この第1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71
をほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共に、この
ときバラン46の平衡不平衡の変換作用により第2のヘ
リカルアンテナ71から不平衡伝送線路42のグランド
側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0161】またアンテナ装置96においては、ロッド
アンテナ70の引出し時、アンテナつまみ部98が引出
し方向に引っ張られてロッド用給電部材72がアンテナ
給電端子77に突き当てられると、ロッドアンテナ70
をヘリカル用アンテナカバー97の上面97Aから外部
に引き出すと共に、このロッドアンテナ70の下端にロ
ッド用給電部材72及びアンテナ給電端子77を介して
第2のヘリカルアンテナ71の下端を電気的に接続して
当該ロッドアンテナ70及び第2のヘリカルアンテナ7
1から複合アンテナを形成する。
【0162】そしてこのアンテナ装置96においては、
この状態において送信時及び給電時に送受信回路41か
ら不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介してこの
第1のヘリカルアンテナ68及び複合アンテナに給電さ
れると、当該第1のヘリカルアンテナ68及び複合アン
テナをほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共に、
このときバラン46の平衡不平衡の変換作用により複合
アンテナから不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電
流が流れることを防止する。
【0163】従ってこの携帯電話機95においては、送
信及び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、第
2のヘリカルアンテナ71又は複合アンテナを用いると
きには、上述した第1の実施の形態と同様に不平衡伝送
線路42のグランド側からシールドケースに漏洩電流が
流れてこのシールドケースがアンテナとして動作するこ
とを防止することができ、かくしてシールドケースを本
来の電気的な遮蔽板及びグランドとしてのみ機能させ
る。
【0164】これによりこの携帯電話機95において
は、シールドケースをアンテナとして動作させない分、
筐体ケース61がユーザの手によって握持されたり、ま
た筐体ケース61がユーザの頭部に近づけられてこのシ
ールドケースが人体近傍に位置しても、携帯電話機95
の人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減さ
せることができ、またシールドケースから人体に吸収さ
れる電力を抑制してSARを大幅に低下させることがで
きる。
【0165】因みにこの携帯電話機95においては、筐
体ケース61の内部においてバッテリ等の占有スペース
により第2のヘリカルアンテナ71を配置し難い場合で
も、この第2のヘリカルアンテナ71を容易に設けるこ
とができる。
【0166】(6−2)第5の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機95では、筐体ケ
ース61の上面61Bにヘリカル用アンテナカバー97
を設け、このヘリカル用アンテナカバー97の内部に第
2のヘリカルアンテナ71を配置すると共に、当該ヘリ
カル用アンテナカバー97の上面97Aにロッドアンテ
ナ70を押込み及び引出し自在に設けるようにした。
【0167】そしてこの携帯電話機95では、ロッドア
ンテナ70の押込み時、第2のヘリカルアンテナ71
と、ロッドアンテナ70とを電気的に分離して、送受信
回路41から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次
介して第1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71を
給電すると、この第1及び第2のヘリカルアンテナ68
及び71をほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共
に、このときバラン46の平衡不平衡の変換作用により
この第2のヘリカルアンテナ71から不平衡伝送線路4
2のグランド側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0168】また携帯電話機95では、ロッドアンテナ
70の引出し時、第2のヘリカルアンテナ71にロッド
アンテナ70を電気的に接続して複合アンテナを形成
し、この状態において送受信回路41から不平衡伝送線
路42及びバラン46を順次介して第1のヘリカルアン
テナ68及びこの複合アンテナを給電すると、当該第1
のヘリカルアンテナ68及び複合アンテナをほぼ平衡型
のアンテナとして動作させると共に、このときバラン4
6の平衡不平衡の変換作用によりこの複合アンテナから
不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電流が流れるこ
とを防止する。
【0169】従ってこの携帯電話機95では、送信及び
受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、第2のヘ
リカルアンテナ71又は複合アンテナを用いるときに
は、シールドケースがアンテナとして動作することを防
止してこの携帯電話機95の人体近傍におけるアンテナ
特性の劣化を大幅に低減させることができると共に、S
ARを大幅に低下させることができる。
【0170】以上の構成によれば、ロッドアンテナ70
の押込み時に第2のヘリカルアンテナ71とロッドアン
テナ70とを電気的に分離し、送受信回路41から不平
衡伝送線路42及びバラン46を順次介して第1及び第
2のヘリカルアンテナ68及び71を給電すると、この
第1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71をほぼ平
衡型のアンテナとして動作させると共に、このときバラ
ン46の平衡不平衡の変換作用によりこの第2のヘリカ
ルアンテナ71から不平衡伝送線路42のグランド側に
漏洩電流が流れることを防止し、またロッドアンテナ7
0の引出し時に第2のヘリカルアンテナ71にロッドア
ンテナ70を電気的に接続して複合アンテナを形成し、
送受信回路41から不平衡伝送線路42及びバラン46
を順次介して第1のヘリカルアンテナ68及びこの複合
アンテナを給電すると、当該第1のヘリカルアンテナ6
8及び複合アンテナをほぼ平衡型のアンテナとして動作
させると共に、このときバラン46の平衡不平衡の変換
作用によりこの複合アンテナから不平衡伝送線路42の
グランド側に漏洩電流が流れることを防止するようにし
たことにより、上述した第1の実施の形態と同様に、送
信及び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、第
2のヘリカルアンテナ71又は複合アンテナを用いると
きには、シールドケースがアンテナとして動作すること
を防止して携帯電話機95の人体近傍におけるアンテナ
特性の劣化を大幅に低減させることができ、かくして通
話品質の低下を大幅に低減し得る携帯電話機を実現する
ことができる。
【0171】(7)第6の実施の形態 (7−1)第6の実施の形態による携帯電話機の構成 図27(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図28(A)及び(B)は、第6の実施の形態に
よる携帯電話機100を示し、アンテナ装置101の構
成を除いて上述した第5の実施の形態による携帯電話機
95(図27(A)及び(B))と同様に構成されてい
る。
【0172】図27(A)及び(B)並びに図23
(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付して示す
図29(A)及び(B)において、アンテナ装置101
は、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
が押込み及び引出し自在に挿通された伸縮自在のロッド
アンテナ102を有し、この第2のアンテナ半体85の
上端にアンテナつまみ部98が機械的に接続されてい
る。
【0173】そしてアンテナ装置101(図28(A)
及び(B))においては、ロッドアンテナ102の押込
み時、アンテナつまみ部98が押込み方向に押される
と、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
を押し込むようにしてロッドアンテナ102を短縮し、
この短縮したロッドアンテナ102を筐体ケース61の
内部に押し込んで収納する。
【0174】因みにこのアンテナ装置101において
は、このとき短縮したロッドアンテナ102を第2のヘ
リカルアンテナ71から電気的に分離する。
【0175】またアンテナ装置101においては、ロッ
ドアンテナ102の引出し時、アンテナつまみ部98が
引出し方向に引っ張られてロッド用給電部材72がアン
テナ給電端子77に突き当てられると、第1のアンテナ
半体83から第2のアンテナ半体85を引き出してロッ
ドアンテナ102を伸張し、この伸張したロッドアンテ
ナ102をヘリカル用アンテナカバー97の上面97A
から外部に引き出すと共に、このロッドアンテナ102
及び第2のヘリカルアンテナ71から複合アンテナを形
成する。
【0176】かくして携帯電話機置100においては、
ロッドアンテナ102の押し込み時、このロッドアンテ
ナ102を短縮して筐体ケース61の内部に押し込むこ
とにより筐体ケース61の内部に対してこのロッドアン
テナ102が押し込まれる部分を上述した第5の実施の
形態による携帯電話機95(図27(A)及び(B))
に比べて格段的に短くすることができる。
【0177】従ってこの携帯電話機100においては、
筐体ケース61の内部において、バッテリ等の占有スペ
ースによりロッドアンテナ102を容易には押し込み難
い場合でも、このロッドアンテナ102を容易に設ける
ことができる。
【0178】(7−2)第6の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機100では、ヘリ
カル用アンテナカバー97の上面97Aに伸縮自在なロ
ッドアンテナ102を押込み及び引出し自在に設けるよ
うにした。
【0179】そしてこの携帯電話機100では、ロッド
アンテナ102の押込み時、第1のアンテナ半体83に
第2のアンテナ半体85を押し込むようにしてロッドア
ンテナ102を短縮し、この短縮したロッドアンテナ1
02を筐体ケース61の内部に押し込むようにする。
【0180】従ってこの携帯電話機100では、ロッド
アンテナ102の押込み時に筐体ケース61の内部に対
してこのロッドアンテナ102が押し込まれる部分を格
段的に短くすることができ、かくしてロッドアンテナ1
02を容易に設けることができる。
【0181】以上の構成によれば、ヘリカル用アンテナ
カバー97の上面97Aに伸縮自在なロッドアンテナ1
02を押込み及び引出し自在に設け、このロッドアンテ
ナ102の押込み時に第1のアンテナ半体83に第2の
アンテナ半体85を押し込むようにしてロッドアンテナ
102を短縮するようにしたことにより、上述した第5
の実施の形態によって得られる効果に加えて、筐体ケー
ス61の内部においてロッドアンテナ102の押し込み
スペースに制限がある場合でも、このロッドアンテナ1
02を容易に設けることができる。
【0182】(8)第7の実施の形態 (8−1)第7の実施の形態による携帯電話機の構成 図27(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図30(A)及び(B)は、第7の実施の形態に
よる携帯電話機105を示し、アンテナ装置106の構
成を除いて上述した第5の実施の形態による携帯電話機
95(図27(A)及び(B))と同様に構成されてい
る。
【0183】このアンテナ装置106においては、ロッ
ドアンテナ70の長手方向に沿った所定部位に導電材で
なる短絡部材107がこのロッドアンテナ70に電気的
及び機械的に接続されて設けられると共に、当該ロッド
アンテナ70にはこの短絡部材107の周側面を露出さ
せるように非導電材でなるロッド用アンテナカバー10
8が被覆されている。
【0184】またヘリカル用アンテナカバー97の上面
97Aには、穴部が穿設され、当該穴部には導電材によ
りリング状に形成されたヘリカル短絡用端子109が嵌
合されている。そしてこのヘリカル短絡用端子109
は、第2のヘリカルアンテナ71の上端に電気的及び機
械的に接続されている。
【0185】これによりアンテナ装置106において
は、ロッドアンテナ70の押込み時、アンテナつまみ部
98が押込み方向に押されてヘリカル用アンテナカバー
97の上面97Aに突き当てられると、このアンテナつ
まみ部98をヘリカル短絡用端子109及び第2のヘリ
カルアンテナ71並びにアンテナ給電端子77に挿通
し、ロッドアンテナ70をアンテナ給電端子77から電
気的に分離して筐体ケース61の内部に収納する。
【0186】またアンテナ装置106においては、ロッ
ドアンテナ70の引出し時、アンテナつまみ部98が引
出し方向に引っ張られてロッド用給電部材72がアンテ
ナ給電端子77に突き当てられると、このロッド用給電
部材72をアンテナ給電端子77に電気的に接続すると
共に、短絡部材107をヘリカル短絡用端子109に電
気的に接続し、かくして第2のヘリカルアンテナ71の
上端及び下端をロッドアンテナ70に短絡して複合アン
テナを形成する。
【0187】ここでアンテナ装置106においては、こ
の状態において送信時及び受信時に送受信回路41から
不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介して第1の
ヘリカルアンテナ68及び複合アンテナが給電される
と、この第1のヘリカルアンテナ68をアンテナとして
動作させる。
【0188】またアンテナ装置106においては、複合
アンテナにおいて、第2のヘリカルアンテナ71の電気
長がロッドアンテナ70への短絡によって見かけ上変わ
り、この第2のヘリカルアンテナ71の使用周波数に対
する共振点がずれるため、第2のヘリカルアンテナ71
をアンテナとして動作させずにロッドアンテナ70のみ
をアンテナとして動作させる。
【0189】すなわちアンテナ装置106においては、
第1のヘリカルアンテナ68及びロッドアンテナ70を
ほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共に、このと
きバラン46の平衡不平衡の変換作用によりロッドアン
テナ70から不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電
流が流れることを防止し、これにより不平衡伝送線路4
2のグランド側からシールドケースに漏洩電流が流れて
当該シールドケースがアンテナとして動作することを防
止する。
【0190】従ってこの携帯電話機105においては、
送信及び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、
第2のヘリカルアンテナ71又は複合アンテナを用いる
ときには、シールドケースがアンテナとして動作するこ
とを防止してこのシールドケースを本来の電気的な遮蔽
板及びグランドとしてのみ機能させ、かくしてこの携帯
電話機105の人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を
大幅に低減させることができる。またシールドケースか
ら人体に吸収される電力を抑制してSARを大幅に低下
させることができる。
【0191】(8−2)第7の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機105では、ロッ
ドアンテナ70の押込み時、第2のヘリカルアンテナ7
1と、ロッドアンテナ70とを電気的に分離して、送受
信回路41から不平衡伝送線路42及びバラン46を順
次介して第1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71
を給電すると、この第1及び第2のヘリカルアンテナ6
8及び71をほぼ平衡型のアンテナとして動作させると
共に、このときバラン46の平衡不平衡の変換作用によ
りこの第2のヘリカルアンテナ71から不平衡伝送線路
42のグランド側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0192】また携帯電話機105では、ロッドアンテ
ナ70の引出し時、第2のヘリカルアンテナ71の上端
及び下端をロッドアンテナ70に短絡して複合アンテナ
を形成し、この状態において送受信回路41から不平衡
伝送線路42及びバラン46を順次介して第1のヘリカ
ルアンテナ56及びこの複合アンテナを給電すると、当
該第1のヘリカルアンテナ68及びロッドアンテナ70
をほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共に、この
ときバラン46の平衡不平衡の変換作用によりこのロッ
ドアンテナ70から不平衡伝送線路42のグランド側に
漏洩電流が流れることを防止する。
【0193】従ってこの携帯電話機105では、送信及
び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、第2の
ヘリカルアンテナ71又は複合アンテナを用いるときに
は、シールドケースがアンテナとして動作することを防
止してこの携帯電話機105の人体近傍におけるアンテ
ナ特性の劣化を大幅に低減させることができると共に、
SARを大幅に低下させることができる。
【0194】以上の構成によれば、ロッドアンテナ70
の押込み時に第2のヘリカルアンテナ71とロッドアン
テナ70とを電気的に分離し、送受信回路41から不平
衡伝送線路42及びバラン46を順次介して第1及び第
2のヘリカルアンテナ68及び71を給電すると、この
第1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71をほぼ平
衡型のアンテナとして動作させると共に、このときバラ
ン46の平衡不平衡の変換作用によりこの第2のヘリカ
ルアンテナ71から不平衡伝送線路42のグランド側に
漏洩電流が流れることを防止し、またロッドアンテナ7
0の引出し時に第2のヘリカルアンテナ71上端及び下
端をロッドアンテナ70に短絡して複合アンテナを形成
し、送受信回路41から不平衡伝送線路42及びバラン
46を順次介して第1のヘリカルアンテナ68及びこの
複合アンテナを給電すると、当該第1のヘリカルアンテ
ナ68及びロッドアンテナ70をほぼ平衡型のアンテナ
として動作させると共に、このときバラン46の平衡不
平衡の変換作用によりこのロッドアンテナ70から不平
衡伝送線路42のグランド側に漏洩電流が流れることを
防止するようにしたことにより、上述した第5の実施の
形態と同様に、送信及び受信時に第1のヘリカルアンテ
ナ68と共に、第2のヘリカルアンテナ71又は複合ア
ンテナを用いるときには、シールドケースがアンテナと
して動作することを防止して携帯電話機105の人体近
傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減させること
ができ、かくして通話品質の低下を大幅に低減し得る携
帯電話機を実現することができる。
【0195】(9)第8の実施の形態 (9−1)第8の実施の形態による携帯電話機の構成 図30(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図31(A)及び(B)は、第8の実施の形態に
よる携帯電話機110を示し、アンテナ装置111の構
成を除いて上述した第7の実施の形態による携帯電話機
105(図30(A)及び(B))と同様に構成されて
いる。
【0196】図30(A)及び(B)並びに図29
(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付して示す
図32(A)及び(B)において、アンテナ装置111
は、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
が押込み及び引出し自在に挿通された伸縮自在のロッド
アンテナ112を有し、第1のアンテナ半体83の所定
部位に短絡部材113が電気的及び機械的に接続される
と共に、この第1のアンテナ半体83には短絡部材11
3の周側面を露出させるように非導電材でなるロッド用
アンテナカバー114が被覆されている。
【0197】そしてアンテナ装置111(図31(A)
及び(B))においては、ロッドアンテナ112の押込
み時、アンテナつまみ部98が押込み方向に押される
と、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
を押し込むようにしてロッドアンテナ112を短縮し、
この短縮したロッドアンテナ112を筐体ケース61の
内部に押し込んで収納する。因みにこのアンテナ装置1
11においては、このとき短縮したロッドアンテナ11
2を第2のヘリカルアンテナ71から電気的に分離して
いる。
【0198】またアンテナ装置111においては、ロッ
ドアンテナ112の引出し時、アンテナつまみ部98が
引出し方向に引っ張られてロッド用給電部材72がアン
テナ給電端子77に突き当てられると、第1のアンテナ
半体83から第2のアンテナ半体85を引き出してロッ
ドアンテナ112を伸張してロッド用給電部材72をア
ンテナ給電端子77に電気的に接続すると共に、短絡部
材113をヘリカル短絡用端子109に電気的に接続
し、かくして第2のヘリカルアンテナ71の上端及び下
端を伸張したロッドアンテナ112に短絡して複合アン
テナを形成する。
【0199】かくして携帯電話機110においては、ロ
ッドアンテナ112の押込み時、このロッドアンテナ1
12を短縮して筐体ケース61の内部に押し込むことに
より筐体ケース61の内部に対してこのロッドアンテナ
112が押し込まれる部分を上述した第7の実施の形態
による携帯電話機105(図30(A)及び(B))に
比べて格段的に短くすることができる。
【0200】従ってこの携帯電話機110においては、
筐体ケース61の内部において、バッテリ等の占有スペ
ースによりロッドアンテナ112を容易には押し込み難
い場合でも、このロッドアンテナ112を容易に設ける
ことができる。
【0201】(9−2)第8の実施の形態の動作及び効
果 以上の構成において、この携帯電話機110では、ヘリ
カル用アンテナカバー97の上面97Aに伸縮自在なロ
ッドアンテナ112を押込み及び引出し自在に設けるよ
うにした。
【0202】そしてこの携帯電話機110では、ロッド
アンテナ112の押込み時、第1のアンテナ半体83に
第2のアンテナ半体85を押し込むようにしてロッドア
ンテナ112を短縮し、この短縮したロッドアンテナ1
12を筐体ケース61の内部に押し込むようにする。
【0203】従ってこの携帯電話機110では、ロッド
アンテナ112の押込み時に筐体ケース61の内部に対
してこのロッドアンテナ112が押し込まれる部分を格
段的に短くすることができ、かくしてロッドアンテナ1
12を容易に設けることができる。
【0204】以上の構成によれば、ヘリカル用アンテナ
カバー97の上面97Aに伸縮自在なロッドアンテナ1
12を押込み及び引出し自在に設け、このロッドアンテ
ナ112の押込み時に第1のアンテナ半体83に第2の
アンテナ半体85を押し込むようにしてロッドアンテナ
112を短縮するようにしたことにより、上述した第7
の実施の形態によって得られる効果に加えて、筐体ケー
ス61の内部においてロッドアンテナ112の押し込み
スペースに制限がある場合でも、このロッドアンテナ1
12を容易に設けることができる。
【0205】(10)第9の実施の形態 (10−1)第9の実施の形態による携帯電話機の構成 図27(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図33(A)及び(B)は、第9の実施の形態に
よる携帯電話機115を示し、アンテナ装置116の構
成を除いて上述した第5の実施の形態による携帯電話機
95(図27(A)及び(B))と同様に構成されてい
る。
【0206】このアンテナ装置116においては、ロッ
ドアンテナ70の上端に非導電材でなる接続部117が
機械的に接続されると共に、この接続部117に導電材
でなるアンテナ部材118が機械的に接続され、さらに
このアンテナ部材118にはアンテナつまみ部99が設
けられている。これによりこのロッドアンテナ70と、
アンテナ部材118とは、接続部117により機械的に
接続されるものの、電気的には分離される。
【0207】また筐体ケース61の上面61Bの所定部
位には、ヘリカル用アンテナカバー97の内部に位置
し、かつアンテナ給電端子77と電気的に分離するよう
に、導電材によりリング状に形成されたヘリカル用給電
部材119が配置され、このヘリカル用給電部材119
に第2のヘリカルアンテナ71の下端が電気的及び機械
的に接続されている。
【0208】そしてこのアンテナ装置116において
は、ロッドアンテナ70が第2のヘリカルアンテナ71
及びヘリカル用給電部材119並びにアンテナ給電端子
77に挿通されて押し込み及び引き出されるようになさ
れている。
【0209】実際にアンテナ装置116においては、ロ
ッドアンテナ70の押込み時、アンテナつまみ部98が
押込み方向に押されてヘリカル用アンテナカバー97の
上面97Aに突き当てられると、アンテナ部材118を
ヘリカル用給電部材119及びアンテナ給電端子77に
電気的に接続することによりこのアンテナ部材118を
第2のヘリカルアンテナ71に電気的に接続し、かくし
てこのアンテナ部材118及び第2のヘリカルアンテナ
71から複合アンテナを形成する。
【0210】これによりこのアンテナ装置116におい
ては、この状態において送信時及び受信時に送受信回路
41から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介し
て第1のヘリカルアンテナ68及びこの複合アンテナに
給電されると、この第1のヘリカルアンテナ68及び複
合アンテナをほぼ平衡型のアンテナとして動作させると
共に、このときバラン46の平衡不平衡の変換作用によ
り複合アンテナから不平衡伝送線路42のグランド側に
漏洩電流が流れることを防止し、かくしてシールドケー
スがアンテナとして動作することを防止する。
【0211】またアンテナ装置116においては、ロッ
ドアンテナ70の引出し時、アンテナつまみ部98が引
出し方向に引っ張られてロッド用給電部材72の突起部
72Aがアンテナ給電端子77に突き当てられると、こ
のロッド用給電部材72をアンテナ給電端子77に電気
的に接続してロッドアンテナ70をバラン46の平衡側
に電気的に接続すると共に、第2のヘリカルアンテナ7
1をバラン46の平衡側から電気的に分離する。
【0212】これによりアンテナ装置116において
は、この状態において送信時及び受信時に送受信回路4
1から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介して
第1のヘリカルアンテナ68及びロッドアンテナ70に
給電されると、この第1のヘリカルアンテナ68及びロ
ッドアンテナ70をほぼ平衡型のアンテナとして動作さ
せると共に、このときバラン46の平衡不平衡の変換作
用によりロッドアンテナ70から不平衡伝送線路42の
グランド側に漏洩電流が流れることを防止し、かくして
シールドケースがアンテナとして動作することを防止す
る。
【0213】従ってこの携帯電話機115においては、
送信時及び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共
に、複合アンテナ又はロッドアンテナ70を用いるとき
には、シールドケースをアンテナとして動作させずに本
来の電気的な遮蔽板及びグランドとしてのみ機能させる
ことにより、携帯電話機115の人体近傍におけるアン
テナ特性の劣化を大幅に低減させることができると共
に、このシールドケースから人体に吸収される電力を抑
制してSARを大幅に低下させることができる。
【0214】(10−2)第9の実施の形態による動作
及び効果 以上の構成において、この携帯電話機115では、ロッ
ドアンテナ70の押込み時、第2のヘリカルアンテナ7
1と、アンテナ部材118とを電気的に接続して複合ア
ンテナを形成し、送受信回路41から不平衡伝送線路4
2及びバラン46を順次介して第1のヘリカルアンテナ
68及びこの複合アンテナを給電すると、この第1のヘ
リカルアンテナ68及び複合アンテナをほぼ平衡型のア
ンテナとして動作させると共に、このときバラン46の
平衡不平衡の変換作用により複合アンテナから不平衡伝
送線路42のグランド側に漏洩電流が流れることを防止
する。
【0215】また携帯電話機115では、ロッドアンテ
ナ70の引出し時、第2のヘリカルアンテナ71と、ロ
ッドアンテナ70とを電気的に分離し、送受信回路41
から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介して第
1のヘリカルアンテナ56及びこのロッドアンテナ70
を給電すると、当該第1のヘリカルアンテナ68及びロ
ッドアンテナ70をほぼ平衡型のアンテナとして動作さ
せると共に、このときバラン46の平衡不平衡の変換作
用によりこのロッドアンテナ70から不平衡伝送線路4
2のグランド側に漏洩電流が流れることを防止する。
【0216】従ってこの携帯電話機115では、送信及
び受信時に第1のヘリカルアンテナ68と共に、複合ア
ンテナ又はロッドアンテナ70を用いるときには、シー
ルドケースがアンテナとして動作することを防止してこ
の携帯電話機115の人体近傍におけるアンテナ特性の
劣化を大幅に低減させることができると共に、SARを
大幅に低下させることができる。
【0217】以上の構成によれば、ロッドアンテナ70
の押込み時、第2のヘリカルアンテナ71及びアンテナ
部材118から複合アンテナを形成し、送受信回路41
から不平衡伝送線路42及びバラン46を順次介して第
1のヘリカルアンテナ68及び複合アンテナを給電する
と、この第1のヘリカルアンテナ68及び複合アンテナ
をほぼ平衡型のアンテナとして動作させると共に、この
ときバラン46の平衡不平衡の変換作用により複合アン
テナから不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電流が
流れることを防止し、またロッドアンテナ70の引出し
時には送受信回路41から不平衡伝送線路42及びバラ
ン46を順次介して第1のヘリカルアンテナ56及びこ
のロッドアンテナ70を給電すると、当該第1のヘリカ
ルアンテナ68及びロッドアンテナ70をほぼ平衡型の
アンテナとして動作させると共に、このときバラン46
の平衡不平衡の変換作用によりこのロッドアンテナ70
から不平衡伝送線路42のグランド側に漏洩電流が流れ
ることを防止するようにしたことにより、上述した第5
の実施の形態と同様に、送信及び受信時に第1のヘリカ
ルアンテナ68と共に、複合アンテナ又はロッドアンテ
ナ70を用いるときには、シールドケースがアンテナと
して動作することを防止して携帯電話機115の人体近
傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減させること
ができ、かくして通話品質の低下を大幅に低減し得る携
帯電話機を実現することができる。
【0218】(11)第10の実施の形態 (11−1)第10の実施の形態による携帯電話機の構
成 図33(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付し
て示す図34(A)及び(B)は、第10の実施の形態
による携帯電話機120を示し、アンテナ装置121の
構成を除いて上述した第9の実施の形態による携帯電話
機115(図30(A)及び(B))と同様に構成され
ている。
【0219】図33(A)及び(B)並びに図29
(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付して示す
図35(A)及び(B)において、アンテナ装置121
は、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
が押込み及び引出し自在に挿通された伸縮自在のロッド
アンテナ121を有し、第2のアンテナ半体85の上端
に接続部117を介してアンテナ部材118が設けられ
ている。
【0220】そしてアンテナ装置121(図34(A)
及び(B))においては、ロッドアンテナ121の押込
み時、アンテナつまみ部98が押込み方向に押される
と、第1のアンテナ半体83に第2のアンテナ半体85
を押し込むようにしてロッドアンテナ121を短縮し、
この短縮したロッドアンテナ121を筐体ケース61の
内部に押し込んで収納すると共に、このときアンテナ部
材118をヘリカル用給電部材119及びアンテナ給電
端子77に電気的に接続してこのアンテナ部材118を
第2のヘリカルアンテナ71から複合アンテナを形成す
る。
【0221】またアンテナ装置121においては、ロッ
ドアンテナ121の引出し時、アンテナつまみ部98が
引出し方向に引っ張られてロッド用給電部材72の突起
部72Aがアンテナ給電端子77に突き当てられると、
第1のアンテナ半体83から第2のアンテナ半体85を
引き出してロッドアンテナ121を伸張してロッド用給
電部材72をアンテナ給電端子77に電気的に接続す
る。
【0222】かくして携帯電話機120においては、ロ
ッドアンテナ121の押し込み時、このロッドアンテナ
121を短縮して筐体ケース61の内部に押し込むこと
により筐体ケース61の内部に対してこのロッドアンテ
ナ121が押し込まれる部分を上述した第9の実施の形
態による携帯電話機115(図33(A)及び(B))
に比べて格段的に短くすることができる。
【0223】従ってこの携帯電話機120においては、
筐体ケース61の内部において、バッテリ等の占有スペ
ースによりロッドアンテナ121を容易には押し込み難
い場合でも、このロッドアンテナ121を容易に設ける
ことができる。
【0224】(11−2)第10の実施の形態の動作及
び効果 以上の構成において、この携帯電話機120では、ヘリ
カル用アンテナカバー97の上面97Aに伸縮自在なロ
ッドアンテナ121を押込み及び引出し自在に設けるよ
うにした。
【0225】そしてこの携帯電話機120では、ロッド
アンテナ121の押込み時、第1のアンテナ半体83に
第2のアンテナ半体85を押し込むようにしてロッドア
ンテナ121を短縮し、この短縮したロッドアンテナ1
21を筐体ケース61の内部に押し込むようにする。
【0226】従ってこの携帯電話機120では、ロッド
アンテナ121の押込み時に筐体ケース61の内部に対
してこのロッドアンテナ121が押し込まれる部分を格
段的に短くすることができ、かくしてロッドアンテナ1
21を容易に設けることができる。
【0227】以上の構成によれば、ヘリカル用アンテナ
カバー97の上面97Aに伸縮自在なロッドアンテナ1
21を押込み及び引出し自在に設け、このロッドアンテ
ナ121の押込み時に第1のアンテナ半体83に第2の
アンテナ半体85を押し込むようにしてロッドアンテナ
121を短縮するようにしたことにより、上述した第9
の実施の形態によって得られる効果に加えて、筐体ケー
ス61の内部においてロッドアンテナ121の押し込み
スペースに制限がある場合でも、このロッドアンテナ1
21を容易に設けることができる。
【0228】(12)他の実施の形態 なお上述の第1〜第10の実施の形態においては、不平
衡伝送線路42として、図8に示すマイクロストリップ
線路34を適用するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、図36に示すようにな筒状の外
導体135(すなわちグランド側)と、この外導体13
5に挿通された中心導体136(すなわちホット側)と
が互いに絶縁されて形成された同軸ケーブル137等の
ように、この他種々の不平衡伝送線路を適用することが
できる。
【0229】また上述の第1〜第10の実施の形態にお
いては、図11に示すバラン46に、図12に示す位相
回路50を複数組み合わせて構成した位相器49を用い
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、位相器を図37(A)〜(C)に示すように、2
つの容量性リアクタンス素子C3及びC4を直列接続
し、その接続中点P2に誘導性リアクタンス素子L4の
一端を導通接続すると共に、当該誘導性リアクタンス素
子L4の他端を接地してなる対象構造のT型の位相回路
138を複数組み合わせて構成したものや、誘導性リア
クタンス素子L5の一端及び他端にそれぞれ容量性リア
クタンス素子C5及びC6の一端を導通接続すると共
に、当該容量性リアクタンス素子C5及びC6の他端を
接地してなる対象構造のπ型の位相回路139を複数組
み合わせて構成したもの、また容量性リアクタンス素子
C7の一端及び他端にそれぞれ誘導性リアクタンス素子
L6及びL7の一端を導通接続すると共に、当該誘導性
リアクタンス素子L6及びL7の他端を接地してなる対
象構造のπ型の位相回路140を複数組み合わせて構成
したもの等のように、高周波信号の位相を使用周波数帯
域において 180度程度ずらすことができれば、この他種
々の構成でなる位相器を用いることができる。
【0230】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、図11に示すバラン46を用いるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ほぼ平
衡型のアンテナから不平衡伝送線路42のグランド側に
漏洩電流が流れることを防止することができれば、この
他種々の構成でなるバランを用いることができる。
【0231】実際上この種のバランとして、図38は、
同軸ケーブルでなる不平衡伝送線路141用いる他の構
成のバラン142であり、不平衡伝送線路141のホッ
ト側143の一端に使用周波数において 1/2波長の電気
長を有する同軸ケーブル(以下、これを迂回線路と呼
ぶ)144のホット側145の一端を電気的に接続する
と共に、当該不平衡伝送線路141のグランド側146
の一端にこの迂回線路144のグランド側147の一端
を電気的に接続して構成されている。すなわちかかる構
成のバラン142は、図11に示すバラン46の位相器
49に代えて 1/2波長の電気長を有する迂回線路144
を用いたものである。
【0232】かかる構成のバラン142においては、不
平衡伝送線路141のホット側143の一端にほぼ平衡
型のアンテナの第1のアンテナ素子が電気的に接続され
ると共に、迂回線路144のホット側145の他端にこ
のほぼ平衡型のアンテナの第2のアンテナ素子が電気的
に接続され、不平衡伝送線路141のホット側143を
介して第1のアンテナ素子に送出する高周波信号を迂回
線路144のホット側145を介して第1のアンテナ素
子に対して 180度程度位相をずらして第2のアンテナ素
子にも送出し、これにより第2のアンテナ素子から不平
衡伝送線路141のグランド側146に漏洩電流が流れ
ることを防止するものである。
【0233】またこの種のバランとしては、図39に示
すように、第1及び第2の誘導性リアクタンス素子L8
及びL9と、第1及び第2の容量性リアクタンス素子C
8及びC9とを順次交互に環状に接続し、第1の誘導性
リアクタンス素子L8及び第2の容量性リアクタンス素
子C9との接続中点P3に図示しない不平衡伝送線路の
ホット側を電気的に接続すると共に、第1の容量性リア
クタンス素子C8及び第2の誘導性リアクタンス素子L
9との接続中点P4にこの不平衡伝送線路のグランド側
を電気的に接続し、また第1の誘導性リアクタンス素子
L8及び第1の容量性リアクタンス素子C8との接続中
点P5に図示しないほぼ平衡型のアンテナの第1のアン
テナ素子を電気的に接続すると共に、第2の誘導性リア
クタンス素子L8及び第2の容量性リアクタンス素子C
8との接続中点P6にこのほぼ平衡型のアンテナの第2
のアンテナ素子を電気的に接続して構成された、いわゆ
るLCブリッジバランと呼ばれるものもある。
【0234】かかる構成のバラン148においては、第
1及び第2の誘導性リアクタンス素子L8及びL9のイ
ンダクタンスLをそれぞれ同じ値にし、また第1及び第
2の容量性リアクタンス素子C7及びC8のキャパシタ
ンスCをそれぞれ同じ値にするようにして、当該インダ
クタンスLと、キャパシタンスCとを次式
【0235】
【数1】
【0236】と、次式
【0237】
【数2】
【0238】とを満足するように選定することにより、
不平衡伝送線路のホット側から与えられる高周波信号を
そのまま接続中点P5から第1のアンテナ素子に送出す
ると共に、この高周波信号を使用周波数帯域で第1のア
ンテナ素子に対して 180度程度位相をずらし、得られた
位相のずれた高周波信号を接続中点P6から第2のアン
テナ素子に送出する。なおZ1は不平衡伝送線路のホッ
ト側及びグランド側間のインピーダンスを表し、またZ
2は接続中点P5及びP6間のインピーダンスを表す。
さらにfは使用周波数を表す。
【0239】そしてかかるバラン148においては、上
述した図11に示すバラン46の位相器49と同様に1
〔mm〕角程度の微細なチップとして形成することができ
るため、小型軽量化の傾向にある携帯電話機でも容易に
設けることができる。
【0240】さらにこの種のバランとしては、図40
(A)及び(B)に示すように、図示しない不平衡伝送
線路のホット側及びグランド側間に形成された空心コイ
ル149と、ほぼ平衡型のアンテナの第1及び第2のア
ンテナ素子間に形成された空心コイル150とを対向さ
せたトランス型のバラン151や、不平衡伝送線路のホ
ット側及びほぼ平衡型のアンテナの第1のアンテナ素子
間に形成された空心コイル152と、当該不平衡伝送線
路のグランド側及びほぼ平衡型のアンテナの第2のアン
テナ素子間に形成された空心コイル153とを対向させ
たトランス型のバラン154もある。
【0241】これに加えてこの種のバランとしては、図
41に示すように、図示しない不平衡伝送線路のホット
側及びほぼ平衡型のアンテナの第1のアンテナ素子間に
形成された空心コイル155と、当該不平衡伝送線路の
グランド側及びグランド間に形成された空心コイル15
6とを対向させ、かつ当該グランド側及びこのほぼ平衡
型のアンテナの第2のアンテナ素子間に形成された空心
コイル157と、ホット側及びグランド間に形成された
空心コイル158とを対向させたトランス型のバラン1
59もある。
【0242】因みにかかる構成のトランス型のバラン1
59においては、不平衡伝送線路のホット側及びグラン
ド側間のインピーダンスZ3に比べて第1及び第2のア
ンテナ素子の接続端子間のインピーダンスが4倍程度
(4Z3)の大きさとなる。
【0243】また図40(A)及び(B)並びに図41
に示すトランス型のバラン151、154及び159に
おいては、空心コイル149、150、152、15
3、155、156、157、158に代えて、図42
に示すように、多層配線基板160にスルーホール16
1及び導体パターン162により形成した一対のコイル
163及び164を用いることもできる。
【0244】そしてトランス型のバラン151、154
及び159は、このように導体パターンを集積化して形
成したコイルを用いると、全体として1〜3〔mm〕角程
度の微細なチップにより形成することができるため、上
述したLCブリッジバラン148(図39)と同様に配
置スペースに制限があるときでも容易に設けることがで
きる。
【0245】またこの種のバランとして、図43(A)
及び(B)は、同軸ケーブルでなる不平衡伝送線路14
1を用いる他の構成のバラン165であり、円筒導体1
66に不平衡伝送線路141が挿通され、この円筒導体
166の一端166Aが開放されると共に、他端166
Bがこの不平衡伝送線路141のグランド側146に短
絡された、いわゆるシュペルトップ(Sperrtopf )バラ
ン又はバズーカ(Bazooka )バランと呼ばれるものであ
る。
【0246】かかる構成のバラン165においては、円
筒導体166の開放された側(平衡側)において不平衡
伝送線路141のホット側143にほぼ平衡型のアンテ
ナの第1のアンテナ素子が電気的に接続されると共に、
この不平衡伝送線路141のグランド側146にほぼ平
衡型のアンテナの第2のアンテナ素子が電気的に接続さ
れ、また円筒導体166の短絡されている側(不平衡
側)において不平衡伝送線路141のホット側143及
びグランド側146に送受信回路41が電気的に接続さ
れている。
【0247】そしてこのバラン165においては、円筒
導体166が使用周波数の 1/4波長の電気長に選定され
ていることにより平衡側から不平衡側をみたときに、全
体として不平衡伝送線路141が内部導体となり、かつ
円筒導体166が外部導体となって一方が短絡された 1
/4波長の電気長の伝送線路とみなすことができ、漏洩電
流に対してインピーダンスが無限大となるため、不平衡
伝送線路141のグランド側146に漏洩電流が流れる
ことを防止することができる。
【0248】因みに図44は、マイクロストリップ線路
でなる不平衡伝送線路42を用いたシュペルトップバラ
ン167を示すものであり、ホット側44を同軸ケーブ
ルの中心導体に見立てて線状に形成すると共に、グラン
ド側45を同軸ケーブルの外導体と、円筒導体の断面に
見立てた形状に形成することにより図43(A)及び
(B)に示すシュペルトップバラン165と等価になり
同様に動作する。
【0249】またこの種のバランとして、図45は、同
軸ケーブルでなる不平衡伝送線路141を用いて説明す
る他の構成のバラン168であり、不平衡伝送線路14
1と、 1/4波長の電気長を有する導体(以下、これを分
岐導体と呼ぶ)169とを他端を揃えて配置し、この分
岐導体169の一端を不平衡伝送線路141のホット側
143の一端に電気的に接続すると共に、当該分岐導体
169の他端をこの不平衡伝送線路141のグランド側
146の対向する部位に電気的に接続して構成されてい
る。
【0250】かかる構成のバラン168は、この不平衡
伝送線路141のホット側143の他端に第1のアンテ
ナ素子が電気的に接続され、かつ不平衡伝送線路141
のグランド側146の他端に第2のアンテナ素子が電気
的に接続されることにより、上述した図43(A)及び
(B)並びに図44に示すバラン165及び167と等
価的な回路となり、このバラン165及び167と同様
に不平衡伝送線路141のホット側143の他端のイン
ピーダンスを無限大にして漏洩電流を防止する。
【0251】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、ほぼ平衡型のアンテナを用いるようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、構造的及
び電気的に完全に対称な平衡型のアンテナや、構造的及
び電気的に完全に非対称な中間励振姿態のアンテナを用
いるようにしても良い。因みに中間励振姿態のアンテナ
を用いる場合には、第1及び第2のアンテナ素子におけ
る電圧姿態が異なるため、上述した図43(A)〜図4
5に示すバラン165、157及び168を用いるよう
にすれば、第1又は第2のアンテナ素子から不平衡伝送
線路のグランド側に漏洩電流が流れることを防止するこ
とができる。
【0252】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、導電性の線材を螺旋状に巻いて形成された第
1及び第2のヘリカルアンテナ68及び71を用いるよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、図46(A)及び(B)に示すように、多層配線基
板170にスルーホール171及び導体パターン172
により形成したヘリカルアンテナ173や、回路基板1
74の一面174Aに導体パターン175をメアンダ状
に形成してなるアンテナ素子176等のように、この他
種々のアンテナ素子を用いるようにしても良い。
【0253】また第1及び第2のヘリカルアンテナ68
及び71に代えて上述した薄型線状アンテナ94や、図
47(A)及び(B)に示すように、導電性の薄板によ
りメアンダ状に形成されたアンテナ素子177や、導電
性の薄板により四角形に形成されたアンテナ素子178
等のような薄型のアンテナ素子を筐体ケース61の内部
又は外部に用いることもでき、このようなアンテナ素子
を用いれば、筐体ケース61が大型化することを防止す
ることができる。
【0254】さらに上述の第1の実施の形態、第3〜第
5の実施の形態、第7の実施の形態、第9の実施の形態
においては、導電性の棒状の線材でなるロッドアンテナ
70を用いるようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、図48に示すように、導電性の線材を
螺旋状に密に巻いて形成され、電気的に筒状導体となる
密巻コイル180をアンテナ素子として用いたり、又は
回路基板上に所定の導体により形成したアンテナ素子等
を用いるように、この他種々のアンテナ素子を用いるこ
とができる。因みにこの密巻コイル180をアンテナ素
子として用いれば、筐体ケース61から引き出したとき
に曲げても破損することを防止することができる。
【0255】因みにこの密巻コイル180は、上述した
第2及び第6の実施の形態、第8及び第10の実施の形
態における第1のアンテナ半体83としても用いること
ができ、この第1のアンテナ半体83として用いれば、
上述と同様に筐体ケース61から引き出したときに曲げ
ても破損することを防止することができる。
【0256】さらに上述した第2及び第6並びに第10
の実施の形態においては、図23(A)及び(B)に示
す伸縮自在なロッドアンテナが設けられたアンテナ部8
2や、図29(A)及び(B)、図35(A)及び
(B)に示す伸縮自在なロッドアンテナ102及び12
1を用いるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、図23(A)及び(B)との対応部分に
同一符号を付して示す図49(A)及び(B)のように
構成された伸縮自在なロッドアンテナが設けられたアン
テナ部181や、図29(A)及び(B)との対応部分
に同一符号を付して示す図50(A)及び(B)のよう
に構成された伸縮自在なロッドアンテナ182、図35
(A)及び(B)との対応部分に同一符号を付して示す
図51(A)及び(B)のように構成された伸縮自在な
ロッドアンテナ183を用いるようにしても良い。
【0257】実際上図49(A)及び(B)に示すアン
テナ部181においては、第2の第2のアンテナ半体8
5の下端にロッド用給電部材72が電気的及び機械的に
接続されると共に、上端が第1のアンテナ半体83の穴
部に挿通され、かつ摺動ばね86に電気的及び機械的に
接続されている。また第1のアンテナ半体83の下端に
引出し止め部84が設けられると共に、上端に非導電材
でなる接続部184を介してヘリカル用給電部材74が
電気的及び機械的に接続されている。そしてこの第1の
アンテナ半体83はロッド用アンテナカバー185によ
って被覆されている。これによりアンテナ部181にお
いては、上述した第2の実施の形態のアンテナ部82と
同様に第1及び第2のアンテナ半体83及び85により
伸縮自在なロッドアンテナを形成することができる。
【0258】また図50(A)及び(B)に示すロッド
アンテナ182においては、第2の第2のアンテナ半体
85の下端にロッド用給電部材72が電気的及び機械的
に接続されると共に、上端が第1のアンテナ半体83の
穴部に挿通され、かつ摺動ばね86に電気的及び機械的
に接続されている。また第1のアンテナ半体83の下端
に引出し止め部84が設けられると共に、上端にアンテ
ナつまみ部98が設けられている。これによりこのロッ
ドアンテナ182においても、上述した第6の実施の形
態と同様に第1及び第2のアンテナ半体83及び84に
より伸縮自在な構成となる。
【0259】さらに図51(A)及び(B)に示すロッ
ドアンテナ183においては、第2の第2のアンテナ半
体85の下端にロッド用給電部材72が電気的及び機械
的に接続されると共に、上端が第1のアンテナ半体83
の穴部に挿通され、かつ摺動ばね86に電気的及び機械
的に接続されている。また第1のアンテナ半体83の下
端に引出し止め部84が設けられると共に、上端に接続
部117が機械的に接続されている。これによりこのロ
ッドアンテナ183においても、上述した第10の実施
の形態と同様に第1及び第2のアンテナ半体83及び8
4により伸縮自在な構成となる。
【0260】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、アンテナ部67及び82と、ロッドアンテナ
70、102、112及び121とを筐体長手方向とほ
ぼ平行に押込み及び引出し自在に設けるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図1
8との対応部分に同一符号を付して示す図52のよう
に、アンテナ部67(又はアンテナ部82、ロッドアン
テナ70、102、112及び121)を筐体ケース6
1の上面61Bの背面61C側から下面61Dの正面6
1A側の筐体長手方向に対して傾斜した方向に沿って押
込み及び引出し自在に設けるようにしても良い。
【0261】これによりアンテナ部67及び82と、ロ
ッドアンテナ70、102、112及び121とを引き
出したときに携帯電話機がユーザが頭部に近づけられて
もこのアンテナ部67及び82と、ロッドアンテナ7
0、102、112及び121とを頭部からさらに遠ざ
けることができ、かくして携帯電話機の人体近傍におけ
るアンテナ特性の劣化をさらに低減させることができ
る。
【0262】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、原理で述べたように、整合回路を送受信回路
41と、バラン46との間、又はバラン46と、第1及
び第2のアンテナ素子との間に設けるようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、図53に示す
ように、バラン46の平衡側及び不平衡側の両方に整合
回路187及び188を設けるようにしても良い。
【0263】また図20(A)及び(B)との対応部分
に同一符号を付して示す図54のように、バラン46の
不平衡側の整合回路187を2つの整合回路187A及
び187Bに分割して形成し、一方の整合回路187A
をバラン46の不平衡側と、第2の切換え器79との間
に配置し、また他方の整合回路187Bを第2の切換え
器79と、送受信回路41との間に配置するようにして
も良い。
【0264】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、バラン46の平衡不平衡の変換作用により第
2のアンテナ素子から不平衡伝送線路42のグランド側
に漏洩電流が流れることを防止するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、バラン46の平
衡側の端子に対する第1及び第2のアンテナ素子の接続
を切り換えて、このバラン46の平衡不平衡の変換作用
により第1のアンテナ素子から不平衡伝送線路42のグ
ランド側に漏洩電流が流れることを防止するようにして
も良い。
【0265】さらに上述の第3の実施の形態において
は、第1のヘリカルアンテナ68を第1の中心軸を第2
のヘリカルアンテナ71の第2の中心軸の延長線にほぼ
一致させ、かつロッドアンテナ70が挿通されるように
配置した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、図24(A)及び(B)との対応部分に同一符号を
付して示す図55のように、アンテナ装置189におい
て、第1のヘリカルアンテナ68を第1の中心軸を第2
のヘリカルアンテナ71の第2の中心軸の延長線とほぼ
平行にして配置するようにしても良い。これによりアン
テナ装置189を、ロッドアンテナ70を第1のヘリカ
ルアンテナ68に挿通させるための複雑な位置合わせを
必要とせずに簡易に構成することができる。
【0266】さらに上述の第4の実施の形態において
は、薄型線状アンテナ94を筐体ケース61の上面61
Bの内側に貼着するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、図25(A)及び(B)との対
応部分に同一符号を付して示す図56のように、アンテ
ナ装置190において、薄型線状アンテナ191をその
電気長等のために筐体ケース61の上面61Bの内側の
みに貼着し難いときには、この薄型線状アンテナ191
の一端側を例えば筐体ケース61の上面61Bの内側に
貼着し、かつこの薄型線状アンテナ191の他端側を折
り曲げるようにしてこの筐体ケース61の側面61Eの
内側に貼着するようにしても良い。
【0267】さらに上述の第1及び第2の実施の形態、
第4〜第10の実施の形態においては、第1のヘリカル
アンテナ68を第1の中心軸を筐体直交方向にほぼ平行
にして配置し、また薄型線状アンテナ94をその長手方
向を筐体直交方向とほぼ平行にして配置するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1の
ヘリカルアンテナ68を第1の中心軸を筐体直交方向に
対して傾けて配置し、また薄型線状アンテナ94をその
長手方向を筐体直交方向に対して傾けて配置するように
しても良い。
【0268】さらに上述の第5〜第10の実施の形態に
おいては、第2のヘリカルアンテナ71を第2の中心軸
に沿ってロッドアンテナ70、102、112、121
が押し込み及び引き出されるように配置した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、第2のヘリカルア
ンテナ71を第2の中心軸をロッドアンテナ70、10
2、112、121の長手方向とほぼ平行にして配置す
るようにしても良い。これによりアンテナ装置を、ロッ
ドアンテナ70、102、112、121を第2のヘリ
カルアンテナ71に挿通させるような複雑な位置合わせ
を必要とせずに簡易に構成することができる。
【0269】さらに上述の第1〜第10の実施の形態に
おいては、本発明を上述した携帯電話機60、80、9
0、92、95、100、105、110、115及び
120に適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば受信専用の携帯無線機や、
コードレス電話機の子機等のように、この他種々の携帯
無線機に広く適用することができる。
【0270】さらに上述した第1〜第10の実施の形態
においては、不平衡伝送線路と、第1及び第2のアンテ
ナ素子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡
変換手段として、バラン46を適用するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、不平衡伝送
線路と、第1及び第2のアンテナ素子との間で平衡不平
衡の変換作用を施すことができれば、上述した各種バラ
ン等のように、この他種々の平衡不平衡変換手段を広く
適用することができる。
【0271】さらに上述した第1〜第10の実施の形態
においては、受信時に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送
線路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又
は不平衡伝送線路に第1のアンテナ素子のみを接続する
ように不平衡伝送線路に対する第1及び第2のアンテナ
素子と、第1のアンテナ素子のみとの接続を選択的に切
り換える切換え手段として、第1及び第2の切換え器7
8及び79を適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、受信時に不平衡伝送線路に
平衡不平衡伝送線路を介して第1及び第2のアンテナ素
子を接続し、又は不平衡伝送線路に第1のアンテナ素子
のみを接続するように不平衡伝送線路に対する第1及び
第2のアンテナ素子と、第1のアンテナ素子のみとの接
続を選択的に切り換えることができれば、この他種々の
切換え手段を広く適用することができる。
【0272】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ダイバー
シチ受信方式のアンテナ装置において、押込み及び引出
し自在に設けられた第1のアンテナ素子と、固定式の第
2のアンテナ素子と、第1及び第2のアンテナ素子に給
電するための不平衡伝送線路と、この不平衡伝送線路
と、第1及び第2のアンテナ素子との間で平衡不平衡の
変換作用を施す平衡不平衡変換手段と、受信時に不平衡
伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及び第2の
アンテナ素子を接続し、又は不平衡伝送線路に第2のア
ンテナ素子のみを接続するように不平衡伝送線路に対す
る第1及び第2のアンテナ素子と、第1のアンテナ素子
のみとの接続を選択的に切り換える切換え手段とを設け
るようにし、切換え手段により不平衡伝送線路に平衡不
平衡伝送線路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接
続すると、不平衡伝送線路から平衡不平衡変換手段を介
して第1及び第2のアンテナ素子に給電して当該第1及
び第2のアンテナ素子をアンテナとして動作させるよう
にしたことにより、第1及び第2のアンテナ素子をアン
テナとして動作させたときに平衡不平衡変換手段の平衡
不平衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ素子か
ら不平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が接地さ
れるグランド部材に漏洩電流が流れることを防止し、当
該グランド部材がアンテナとして動作することを防止し
て人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減さ
せることができ、かくして通話品質の低下を大幅に低減
し得るアンテナ装置を実現することができる。
【0273】またダイバーシチ受信方式のアンテナ装置
を有する携帯無線機において、アンテナ装置に、押込み
及び引出し自在に設けられた第1のアンテナ素子と、固
定式の第2のアンテナ素子と、第1及び第2のアンテナ
素子に給電するための不平衡伝送線路と、この不平衡伝
送線路と、第1及び第2のアンテナ素子との間で平衡不
平衡の変換作用を施す平衡不平衡変換手段と、受信時に
不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及び
第2のアンテナ素子を接続し、又は不平衡伝送線路に第
2のアンテナ素子のみを接続するように不平衡伝送線路
に対する第1及び第2のアンテナ素子と、第1のアンテ
ナ素子のみとの接続を選択的に切り換える切換え手段と
を設けるようにし、切換え手段により不平衡伝送線路に
平衡不平衡伝送線路を介して第1及び第2のアンテナ素
子を接続すると、不平衡伝送線路から平衡不平衡変換手
段を介して第1及び第2のアンテナ素子に給電して当該
第1及び第2のアンテナ素子をアンテナとして動作させ
るようにしたことにより、第1及び第2のアンテナ素子
をアンテナとして動作させたときに平衡不平衡変換手段
の平衡不平衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ
素子から不平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が
接地されるグランド部材に漏洩電流が流れることを防止
し、当該グランド部材がアンテナとして動作することを
防止して人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に
低減させることができ、かくして通話品質の低下を大幅
に低減し得る携帯無線機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平衡型アンテナの構成を示す略線図である。
【図2】平衡型アンテナの動作の説明に供する略線的な
電圧波形図である。
【図3】不平衡型アンテナの構成を示す略線図である。
【図4】不平衡型アンテナの動作の説明に供する略線的
な電圧波形図である。
【図5】中間励振姿態アンテナの構成を示す略線図であ
る。
【図6】中間励振姿態アンテナの動作の一例の説明に供
する略線的な電圧波形図である。
【図7】本発明による携帯電話機の原理の説明に供する
略線的断面図である。
【図8】マイクロストリップ線路でなる不平衡伝送線路
の構成を示す略線的斜視図である。
【図9】不平衡伝送線路と、ロッドアンテナ及びヘリカ
ルアンテナとの接続の説明に供する略線的ブロック図で
ある。
【図10】バランを用いた不平衡伝送線路と、ロッドア
ンテナ及びヘリカルアンテナとの接続の説明に供する略
線的ブロック図である。
【図11】バランの構成を示すブロック図である。
【図12】バランの位相回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】受信時のヘリカルアンテナと、不平衡伝送線
路との接続の説明に供するブロック図である。
【図14】アンテナ動作時のシールドケースの説明に供
する略線図である。
【図15】バランの不平衡側への整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図16】バランの平衡側への整合回路の配置の説明に
供するブロック図である。
【図17】バランの平衡側に配置した整合回路の構成を
示すブロック図である。
【図18】本発明による携帯電話機の構成の第1の実施
の形態を示す略線的側面図である。
【図19】アンテナ部及び第1のヘリカルアンテナと、
シールドケースとの配置の説明に供する略線図である。
【図20】第1の実施の形態による送信時及び受信時の
携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図21】第1の実施の形態による受信時の携帯電話機
の内部構成を示すブロック図である。
【図22】第2の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図23】アンテナ部の構成を示す略線的断面図であ
る。
【図24】第3の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図25】第4の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図26】薄型線状アンテナの構成を示す平面図であ
る。
【図27】第5の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図28】第6の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図29】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図30】第7の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図31】第8の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図32】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図33】第9の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図34】第10の実施の形態による携帯電話機の内部
構成を示すブロック図である。
【図35】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図36】他の実施の形態による同軸ケーブルでなる不
平衡伝送線路の構成を示す略線図である。
【図37】他の実施の形態による位相回路の構成を示す
ブロック図である。
【図38】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図39】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図40】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図41】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図42】トランス型のバランに用いるコイルを示す上
面図である。
【図43】他の実施の形態による同軸ケーブルを用いた
シュペルトップバランの構成を示す略線的断面図及び略
線図である。
【図44】他の実施の形態によるマイクロストリップ線
路を用いたシュペルトップバランの構成を示す略線図で
ある。
【図45】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図46】他の実施の形態による第1及び第2のヘリカ
ルアンテナに代わるアンテナ素子の構成を示す略線的上
面図である。
【図47】他の実施の形態による薄型のアンテナ素子の
構成を示す略線的上面図である。
【図48】ロッドアンテナに代わるアンテナ素子の構成
を示す略線図である。
【図49】他の実施の形態によるアンテナ部の構成を示
す略線的断面図である。
【図50】他の実施の形態によるロッドアンテナの構成
を示す略線的断面図である。
【図51】他の実施の形態によるロッドアンテナの構成
を示す略線的断面図である。
【図52】他の実施の形態によるアンテナ部の押込み及
び引出し方向の説明に供する略線的側面図である。
【図53】他の実施の形態による整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図54】他の実施の形態による整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図55】他の実施の形態による第1のヘリカルアンテ
ナの配置の説明に供するブロック図である。
【図56】他の実施の形態による薄型線状アンテナの配
置の説明に供するブロック図である。
【図57】従来の携帯電話機の回路構成を示すブロック
図である。
【図58】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置の基本
構成を示すブロック図である。
【図59】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置が設け
られた携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図60】従来のシールドケースのアンテナとしての動
作の説明に供する略線的正面図である。
【符号の説明】
36、60、80、90、92、95、100、10
5、110、115、120……携帯電話機、61……
筐体ケース、38、70、102、112、121……
ロッドアンテナ、39……ヘリカルアンテナ、40、6
2、81、91、93、96、101、106、11
1、116、121……アンテナ装置、41……送受信
回路、42、141……不平衡伝送線路、51、69…
…シールドケース、44、143……ホット側、45、
146……グランド側、46、142、148、15
1、154、159、165、167、168……バラ
ン、67、82……アンテナ部、68……第1のヘリカ
ルアンテナ、71……第2のヘリカルアンテナ、72…
…ロッド用給電部材、74、119……ヘリカル用給電
部材、77……アンテナ給電端子、78……第1の切換
え器、79……第2の切換え器、107、113……短
絡部材、109……ヘリカル短絡用端子、118……ア
ンテナ部材、83……第1のアンテナ半体、85……第
2のアンテナ半体。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月26日(2000.6.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、この種の携帯電話機においては、
携帯性を向上させるために小型軽量化されている。これ
に伴い携帯電話機に設けられるアンテナ装置についても
収納−引出し式のホイップアンテナが盛んに開発されて
おり、この種の携帯電話機として、図57(A)及び
(B)に示すように構成されたものがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】かかる構成の携帯電話機1においては、合
成樹脂等の非導電材でなる筐体ケース2に収納−引出し
式のアンテナ装置3が設けられて構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】さらにシールドケース27が送信用のアン
テナとして動作すると電力を放射するため、このときシ
ールドケースがユーザの手や頭部に近づけられると、人
体の特定部位に吸収される単位時間・単位質量当たりの
電力(いわゆるSAR(Specific Absorption Rate))
が増加する傾向があった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ダイバーシチ受信方式のアンテナ
装置において、収納及び引出し自在に設けられた第1の
アンテナ素子と、固定式の第2のアンテナ素子と、第1
及び第2のアンテナ素子に給電するための不平衡伝送線
路と、この不平衡伝送線路と、第1及び第2のアンテナ
素子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡変
換手段と、受信時に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線
路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又は
不平衡伝送線路に第2のアンテナ素子のみを接続するよ
うに不平衡伝送線路に対する第1及び第2のアンテナ素
子と、第2のアンテナ素子のみとの接続を選択的に切り
換える切換え手段とを設けるようにし、切換え手段によ
り不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及
び第2のアンテナ素子を接続すると、不平衡伝送線路か
ら平衡不平衡変換手段を介して第1及び第2のアンテナ
素子に給電して当該第1及び第2のアンテナ素子をアン
テナとして動作させるようにした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また本発明においては、ダイバーシチ受信
方式のアンテナ装置を有する携帯無線機において、アン
テナ装置に、収納及び引出し自在に設けられた第1のア
ンテナ素子と、固定式の第2のアンテナ素子と、第1及
び第2のアンテナ素子に給電するための不平衡伝送線路
と、この不平衡伝送線路と、第1及び第2のアンテナ素
子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡変換
手段と、受信時に不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路
を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又は不
平衡伝送線路に第2のアンテナ素子のみを接続するよう
に不平衡伝送線路に対する第1及び第2のアンテナ素子
と、第2のアンテナ素子のみとの接続を選択的に切り換
える切換え手段とを設けるようにし、切換え手段により
不平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及び
第2のアンテナ素子を接続すると、不平衡伝送線路から
平衡不平衡変換手段を介して第1及び第2のアンテナ素
子に給電して当該第1及び第2のアンテナ素子をアンテ
ナとして動作させるようにした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】そして図7(A)及び(B)は、本発明に
よる携帯電話機36を整合回路を除いて示すものであ
り、この携帯電話機36においては、筐体ケース37に
第1及び第2のアンテナ素子として例えばロッドアンテ
ナ38及びヘリカルアンテナ39を有するダイバーシチ
受信方式のアンテナ装置40が設けられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】このロッドアンテナ38及びヘリカルアン
テナ39は、構造的には非対称であるものの、ほぼ同じ
電気長に選定されることにより電気的には対称となりほ
ぼ平衡型の励振姿態をとるアンテナ(以下、これをほぼ
平衡型のアンテナと呼ぶ)を構成している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】またアンテナ装置40においては、受信時
に、図7(A)に示すように、ロッドアンテナ38及び
ヘリカルアンテナ39を共に受信用のアンテナ素子と
し、また、図7(B)に示すように、ヘリカルアンテナ
39のみを受信用のアンテナ素子として、このロッドア
ンテナ38及びヘリカルアンテナ39と、ヘリカルアン
テナ39単体とを選択的に用いてレベルの高い受信信号
を受信することによりマルチパスフェージングを低減さ
せるようになされている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】しかしながらこの携帯電話機36において
は、送信時及び受信時にロッドアンテナ38及びヘリカ
ルアンテナ39を共に用いるときには、このように2つ
のアンテナ素子を用いることによりアンテナ特性を向上
させることができると共に、シールドケース51をアン
テナとして動作させないことにより筐体ケース37がユ
ーザの手によって握持されたり、また筐体ケース37が
ユーザの頭部に近づけられてもこの携帯電話機36の人
体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減させて
通話品質の低下を大幅に低減させることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】また携帯電話機36においては、送受信時
にロッドアンテナ38及びヘリカルアンテナ39を共に
用いたときには、シールドケース51を本来のグランド
及び電気的な遮蔽板としてのみ機能させ、アンテナとし
ては動作させないことによりこのシールドケース51か
ら人体に吸収される電力を抑制してSARを大幅に低く
することができる。因みに受信時にヘリカルアンテナ3
9のみがアンテナとして動作している時は、シールドケ
ース51もアンテナとして動作しているが、このシール
ドケース51から人体に吸収される電力、すなわちSA
Rに関しては問題はない。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】実際上図20(A)及び(B)並びに図2
1は、携帯電話機60の内部構成を整合回路及びシール
ドケースを除いて示すものであり、筐体ケース61の内
部には、送受信回路41やバラン46等の各種回路素子
が実装された回路基板(図示せず)が収納されると共
に、この回路基板を覆う導電材でなるシールドケースが
収納されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】また携帯電話機60においては、比較処理
モード時、第1及び第2の切換え器78及び79を高速
に切換え制御し、送受信回路41に不平衡伝送線路42
及びバラン46を順次介してロッドアンテナ70又は第
2のヘリカルアンテナ71と、第1のヘリカルアンテナ
68とを電気的に接続することにより基地局から送信さ
れてこのロッドアンテナ70又は第2のヘリカルアンテ
ナ71と、第1のヘリカルアンテナ68とを介して受信
した高周波信号でなる受信信号をバラン46及び不平衡
伝送線路42を順次介して送受信回路41に給電すると
共に、送受信回路41に不平衡伝送線路42を介してこ
の第1のヘリカルアンテナ68のみを電気的に接続する
ことにより基地局から送信されてこの第1のヘリカルア
ンテナ68を介して受信した受信信号をバラン46及び
不平衡伝送線路42を順次介して送受信回路41に給電
する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0188
【補正方法】変更
【補正内容】
【0188】またアンテナ装置106においては、複合
アンテナにおいて、第2のヘリカルアンテナ71がロッ
ドアンテナ70への短絡によってアンテナとして動作せ
ずに、ロッドアンテナ70のみをアンテナとして動作さ
せる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0238
【補正方法】変更
【補正内容】
【0238】とを満足するように選定することにより、
不平衡伝送線路のホット側から与えられる高周波信号を
そのまま接続中点P5から第1のアンテナ素子に送出す
ると共に、この高周波信号を使用周波数帯域で接続中点
P5に対して 180度程度位相をずらし、得られた位相の
ずれた高周波信号を接続中点P6から第2のアンテナ素
子に送出する。なおZ1は不平衡伝送線路のホット側及
びグランド側間のインピーダンスを表し、またZ2は接
続中点P5及びP6間のインピーダンスを表す。さらに
fは使用周波数を表す。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0272
【補正方法】変更
【補正内容】
【0272】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ダイバー
シチ受信方式のアンテナ装置において、収納及び引出し
自在に設けられた第1のアンテナ素子と、固定式の第2
のアンテナ素子と、第1及び第2のアンテナ素子に給電
するための不平衡伝送線路と、この不平衡伝送線路と、
第1及び第2のアンテナ素子との間で平衡不平衡の変換
作用を施す平衡不平衡変換手段と、受信時に不平衡伝送
線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及び第2のアン
テナ素子を接続し、又は不平衡伝送線路に第2のアンテ
ナ素子のみを接続するように不平衡伝送線路に対する第
1及び第2のアンテナ素子と、第2のアンテナ素子のみ
との接続を選択的に切り換える切換え手段とを設けるよ
うにし、切換え手段により不平衡伝送線路に平衡不平衡
伝送線路を介して第1及び第2のアンテナ素子を接続す
ると、不平衡伝送線路から平衡不平衡変換手段を介して
第1及び第2のアンテナ素子に給電して当該第1及び第
2のアンテナ素子をアンテナとして動作させるようにし
たことにより、第1及び第2のアンテナ素子をアンテナ
として動作させたときに平衡不平衡変換手段の平衡不平
衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ素子から不
平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が接地される
グランド部材に漏洩電流が流れることを防止し、当該グ
ランド部材がアンテナとして動作することを防止して人
体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に低減させる
ことができ、かくして通話品質の低下を大幅に低減し得
るアンテナ装置を実現することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0273
【補正方法】変更
【補正内容】
【0273】またダイバーシチ受信方式のアンテナ装置
を有する携帯無線機において、アンテナ装置に、収納及
び引出し自在に設けられた第1のアンテナ素子と、固定
式の第2のアンテナ素子と、第1及び第2のアンテナ素
子に給電するための不平衡伝送線路と、この不平衡伝送
線路と、第1及び第2のアンテナ素子との間で平衡不平
衡の変換作用を施す平衡不平衡変換手段と、受信時に不
平衡伝送線路に平衡不平衡伝送線路を介して第1及び第
2のアンテナ素子を接続し、又は不平衡伝送線路に第2
のアンテナ素子のみを接続するように不平衡伝送線路に
対する第1及び第2のアンテナ素子と、第2のアンテナ
素子のみとの接続を選択的に切り換える切換え手段とを
設けるようにし、切換え手段により不平衡伝送線路に平
衡不平衡伝送線路を介して第1及び第2のアンテナ素子
を接続すると、不平衡伝送線路から平衡不平衡変換手段
を介して第1及び第2のアンテナ素子に給電して当該第
1及び第2のアンテナ素子をアンテナとして動作させる
ようにしたことにより、第1及び第2のアンテナ素子を
アンテナとして動作させたときに平衡不平衡変換手段の
平衡不平衡の変換作用により第1又は第2のアンテナ素
子から不平衡伝送線路を介してこの不平衡伝送線路が接
地されるグランド部材に漏洩電流が流れることを防止
し、当該グランド部材がアンテナとして動作することを
防止して人体近傍におけるアンテナ特性の劣化を大幅に
低減させることができ、かくして通話品質の低下を大幅
に低減し得る携帯無線機を実現することができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】平衡型アンテナの構成を示す略線図である。
【図2】平衡型アンテナの動作の説明に供する略線的な
電圧波形図である。
【図3】不平衡型アンテナの構成を示す略線図である。
【図4】不平衡型アンテナの動作の説明に供する略線的
な電圧波形図である。
【図5】中間励振姿態アンテナの構成を示す略線図であ
る。
【図6】中間励振姿態アンテナの動作の一例の説明に供
する略線的な電圧波形図である。
【図7】本発明による携帯電話機の原理の説明に供する
略線的断面図である。
【図8】マイクロストリップ線路でなる不平衡伝送線路
の構成を示す略線的斜視図である。
【図9】不平衡伝送線路と、ロッドアンテナ及びヘリカ
ルアンテナとの接続の説明に供する略線的ブロック図で
ある。
【図10】バランを用いた不平衡伝送線路と、ロッドア
ンテナ及びヘリカルアンテナとの接続の説明に供する略
線的ブロック図である。
【図11】バランの構成を示すブロック図である。
【図12】バランの位相回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図13】受信時のヘリカルアンテナと、不平衡伝送線
路との接続の説明に供するブロック図である。
【図14】アンテナ動作時のシールドケースの様子の説
明に供する略線図である。
【図15】バランの不平衡側への整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図16】バランの平衡側への整合回路の配置の説明に
供するブロック図である。
【図17】バランの平衡側に配置した整合回路の構成を
示すブロック図である。
【図18】本発明による携帯電話機の構成の第1の実施
の形態を示す略線的側面図である。
【図19】アンテナ部及び第1のヘリカルアンテナと、
シールドケースとの配置の説明に供する略線図である。
【図20】第1の実施の形態による送信時及び受信時の
携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図21】第1の実施の形態による受信時の携帯電話機
の内部構成を示すブロック図である。
【図22】第2の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図23】アンテナ部の構成を示す略線的断面図であ
る。
【図24】第3の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図25】第4の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図26】薄型線状アンテナの構成を示す平面図であ
る。
【図27】第5の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図28】第6の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図29】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図30】第7の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図31】第8の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図32】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図33】第9の実施の形態による携帯電話機の内部構
成を示すブロック図である。
【図34】第10の実施の形態による携帯電話機の内部
構成を示すブロック図である。
【図35】ロッドアンテナの構成を示す略線的断面図で
ある。
【図36】他の実施の形態による同軸ケーブルでなる不
平衡伝送線路の構成を示す略線図である。
【図37】他の実施の形態による位相回路の構成を示す
ブロック図である。
【図38】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図39】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図40】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図41】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図42】トランス型のバランに用いるコイルを示す上
面図である。
【図43】他の実施の形態による同軸ケーブルを用いた
シュペルトップバランの構成を示す略線的断面図及び略
線図である。
【図44】他の実施の形態によるマイクロストリップ線
路を用いたシュペルトップバランの構成を示す略線図で
ある。
【図45】他の実施の形態によるバランの構成を示す略
線図である。
【図46】他の実施の形態による第1及び第2のヘリカ
ルアンテナに代わるアンテナ素子の構成を示す略線的上
面図である。
【図47】他の実施の形態による薄型のアンテナ素子の
構成を示す略線的上面図である。
【図48】ロッドアンテナに代わるアンテナ素子の構成
を示す略線図である。
【図49】他の実施の形態によるアンテナ部の構成を示
す略線的断面図である。
【図50】他の実施の形態によるロッドアンテナの構成
を示す略線的断面図である。
【図51】他の実施の形態によるロッドアンテナの構成
を示す略線的断面図である。
【図52】他の実施の形態によるアンテナ部の押込み及
び引出し方向の説明に供する略線的側面図である。
【図53】他の実施の形態による整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図54】他の実施の形態による整合回路の配置の説明
に供するブロック図である。
【図55】他の実施の形態による第1のヘリカルアンテ
ナの配置の説明に供するブロック図である。
【図56】他の実施の形態による薄型線状アンテナの配
置の説明に供するブロック図である。
【図57】従来の携帯電話機の回路構成を示すブロック
図である。
【図58】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置の基本
構成を示すブロック図である。
【図59】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置が設け
られた携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図60】従来のシールドケースのアンテナとしての動
作の説明に供する略線的正面図である。
【符号の説明】 36、60、80、90、92、95、100、10
5、110、115、120……携帯電話機、61……
筐体ケース、38、70、102、112、121……
ロッドアンテナ、39……ヘリカルアンテナ、40、6
2、81、91、93、96、101、106、11
1、116、121……アンテナ装置、41……送受信
回路、42、141……不平衡伝送線路、51、69…
…シールドケース、44、143……ホット側、45、
146……グランド側、46、142、148、15
1、154、159、165、167、168……バラ
ン、67、82……アンテナ部、68……第1のヘリカ
ルアンテナ、71……第2のヘリカルアンテナ、72…
…ロッド用給電部材、74、119……ヘリカル用給電
部材、77……アンテナ給電端子、78……第1の切換
え器、79……第2の切換え器、107、113……短
絡部材、109……ヘリカル短絡用端子、118……ア
ンテナ部材、83……第1のアンテナ半体、85……第
2のアンテナ半体。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図55
【補正方法】変更
【補正内容】
【図55】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/18 H04B 1/18 A 7/04 7/04 7/26 7/26 B (72)発明者 斉藤 裕一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA03 AA06 AA13 AB02 AB03 CA03 CA04 DB04 FA31 FA34 HA05 HA10 5J047 AA04 AB06 AB07 AB10 AB12 FA09 FD01 5K059 CC03 DD02 DD07 DD27 EE02 5K062 AA01 AC01 AE02 AE05 5K067 AA23 BB04 CC24 EE02 KK03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置にお
    いて、 押込み及び引出し自在に設けられた第1のアンテナ素子
    と、 固定式の第2のアンテナ素子と、 上記第1及び第2のアンテナ素子に給電するための不平
    衡伝送線路と、 上記不平衡伝送線路と、上記第1及び第2のアンテナ素
    子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡変換
    手段と、 受信時に上記不平衡伝送線路に上記平衡不平衡伝送線路
    を介して上記第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又
    は上記不平衡伝送線路に上記第2のアンテナ素子のみを
    接続するように上記不平衡伝送線路に対する上記第1及
    び第2のアンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子のみ
    との接続を選択的に切り換える切換え手段とを具え、上
    記切換え手段により上記不平衡伝送線路に上記平衡不平
    衡伝送線路を介して上記第1及び第2のアンテナ素子を
    接続すると、上記不平衡伝送線路から上記平衡不平衡変
    換手段を介して上記第1及び第2のアンテナ素子に給電
    して当該第1及び第2のアンテナ素子をアンテナとして
    動作させることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】上記切換え手段は、 送信時に上記不平衡伝送線路に上記平衡不平衡伝送線路
    を介して上記第1及び第2のアンテナ素子を接続するこ
    とにより、上記不平衡伝送線路から上記平衡不平衡変換
    手段を介して上記第1及び第2のアンテナ素子が給電さ
    れると、当該第1及び第2のアンテナ素子をアンテナと
    して動作させることを特徴とする請求項1に記載のアン
    テナ装置。
  3. 【請求項3】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向と
    ほぼ直交させて配置されたことを特徴とする請求項2に
    記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸に沿って上記ロッドアンテナが押し
    込み及び引き出されるように配置されたことを特徴とす
    る請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向と
    ほぼ平行にして配置されたことを特徴とする請求項2に
    記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナと、 螺旋状に形成された固定式の第2のヘリカルアンテナと
    を具え、上記ロッドアンテナの押込み時又は引出し時に
    当該ロッドアンテナに上記第2のヘリカルアンテナの両
    端又は一端が電気的に接続されて複合アンテナを形成す
    ることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】上記第2のヘリカルアンテナは、 螺旋の中心軸に沿って上記ロッドアンテナが押し込み及
    び引き出されるように配置されたことを特徴とする請求
    項6に記載のアンテナ装置。
  8. 【請求項8】上記第2のヘリカルアンテナは、 上記螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向とほ
    ぼ平行にして配置されたことを特徴とする請求項6に記
    載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】上記ロッドアンテナは、 導電性の筒状部材の穴部に導電性の棒状部材が挿通され
    て伸縮自在に形成され、上記押込み時に短縮されること
    を特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  10. 【請求項10】ダイバーシチ受信方式のアンテナ装置を
    有する携帯無線機において、 上記アンテナ装置は、 押込み及び引出し自在に設けられた第1のアンテナ素子
    と、 固定式の第2のアンテナ素子と、 上記第1及び第2のアンテナ素子に給電するための不平
    衡伝送線路と、 上記不平衡伝送線路と、上記第1及び第2のアンテナ素
    子との間で平衡不平衡の変換作用を施す平衡不平衡変換
    手段と、 受信時に上記不平衡伝送線路に上記平衡不平衡伝送線路
    を介して上記第1及び第2のアンテナ素子を接続し、又
    は上記不平衡伝送線路に上記第2のアンテナ素子のみを
    接続するように上記不平衡伝送線路に対する上記第1及
    び第2のアンテナ素子と、上記第1のアンテナ素子のみ
    との接続を選択的に切り換える切換え手段とを具え、上
    記切換え手段により上記不平衡伝送線路に上記平衡不平
    衡伝送線路を介して上記第1及び第2のアンテナ素子を
    接続すると、上記不平衡伝送線路から上記平衡不平衡変
    換手段を介して上記第1及び第2のアンテナ素子に給電
    して当該第1及び第2のアンテナ素子をアンテナとして
    動作させることを特徴とする携帯無線機。
  11. 【請求項11】上記アンテナ装置は、 送信時に上記切換え手段により上記不平衡伝送線路に上
    記平衡不平衡伝送線路を介して上記第1及び第2のアン
    テナ素子を接続し、上記不平衡伝送線路から上記平衡不
    平衡変換手段を介して上記第1及び第2のアンテナ素子
    が給電されると、当該第1及び第2のアンテナ素子をア
    ンテナとして動作させることを特徴とする請求項11に
    記載の携帯無線機。
  12. 【請求項12】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向と
    ほぼ直交させて配置されたことを特徴とする請求項11
    に記載の携帯無線機。
  13. 【請求項13】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸に沿って上記ロッドアンテナが押し
    込み及び引き出されるように配置されたことを特徴とす
    る請求項11に記載の携帯無線機。
  14. 【請求項14】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナを有し、 上記第2のアンテナ素子は、 螺旋状に形成された固定式の第1のヘリカルアンテナで
    なり、螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向と
    ほぼ平行にして配置されたことを特徴とする請求項11
    に記載の携帯無線機。
  15. 【請求項15】上記第1のアンテナ素子は、 押込み及び引出し自在に設けられた棒状のロッドアンテ
    ナと、 螺旋状に形成された固定式の第2のヘリカルアンテナと
    を具え、上記ロッドアンテナの押込み時又は引出し時に
    当該ロッドアンテナに上記第2のヘリカルアンテナの両
    端又は一端が電気的に接続されて複合アンテナを形成す
    ることを特徴とする請求項11に記載の携帯無線機。
  16. 【請求項16】上記第2のヘリカルアンテナは、 螺旋の中心軸に沿って上記ロッドアンテナが押し込み及
    び引き出されるように配置されたことを特徴とする請求
    項15に記載の携帯無線機。
  17. 【請求項17】上記第2のヘリカルアンテナは、 上記螺旋の中心軸を上記ロッドアンテナの長手方向とほ
    ぼ平行にして配置されたことを特徴とする請求項15に
    記載の携帯無線機。
  18. 【請求項18】上記ロッドアンテナは、 導電性の筒状部材の穴部に導電性の棒状部材が挿通され
    て伸縮自在に形成され、上記押込み時に短縮されること
    を特徴とする請求項15に記載の携帯無線機。
JP11224265A 1999-08-06 1999-08-06 アンテナ装置及び携帯無線機 Pending JP2001053518A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224265A JP2001053518A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 アンテナ装置及び携帯無線機
EP00306677A EP1075041A3 (en) 1999-08-06 2000-08-03 Antenna device and portable radio set
CN00129050A CN1284763A (zh) 1999-08-06 2000-08-05 天线设备和便携式无线电设备
KR1020000045493A KR20010030065A (ko) 1999-08-06 2000-08-05 안테나장치 및 휴대무선기
US09/633,764 US6362793B1 (en) 1999-08-06 2000-08-07 Antenna device and portable radio set

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224265A JP2001053518A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 アンテナ装置及び携帯無線機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001053518A true JP2001053518A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16811077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11224265A Pending JP2001053518A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 アンテナ装置及び携帯無線機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6362793B1 (ja)
EP (1) EP1075041A3 (ja)
JP (1) JP2001053518A (ja)
KR (1) KR20010030065A (ja)
CN (1) CN1284763A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041847A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 無線端末機
JP2011097256A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Denso Wave Inc 非接触型情報通信装置
KR20130106904A (ko) * 2012-03-21 2013-10-01 삼성전자주식회사 무선통신 단말기의 안테나 장치

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2001282546A1 (en) * 2000-08-31 2002-03-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Built-in antenna for radio communication terminal
DE10049410A1 (de) * 2000-10-05 2002-04-11 Siemens Ag Mobiltelefon mit Mehrbandantenne
JP2002171110A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Toshiba Corp 無線機
US20040036655A1 (en) * 2002-08-22 2004-02-26 Robert Sainati Multi-layer antenna structure
US6985114B2 (en) * 2003-06-09 2006-01-10 Houkou Electric Co., Ltd. Multi-frequency antenna and constituting method thereof
WO2005048398A2 (en) * 2003-10-28 2005-05-26 Dsp Group Inc. Multi-band dipole antenna structure for wireless communications
JP2006080953A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置およびこれを用いた移動体無線機器
US7724194B2 (en) * 2006-06-30 2010-05-25 Motorola, Inc. Dual autodiplexing antenna
KR20080019798A (ko) * 2006-08-29 2008-03-05 삼성전자주식회사 휴대 단말기의 밸룬을 이용한 내장 안테나
US20100214184A1 (en) * 2009-02-24 2010-08-26 Qualcomm Incorporated Antenna devices and systems for multi-band coverage in a compact volume
US8805459B2 (en) * 2010-04-28 2014-08-12 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Communication device comprising two or more antennas
US20130009849A1 (en) * 2010-06-02 2013-01-10 Shuhhei Ohguchi Portable wireless device
WO2012041213A1 (zh) * 2010-09-30 2012-04-05 联想(北京)有限公司 一种电子设备
KR101760746B1 (ko) * 2010-12-10 2017-08-04 엘지전자 주식회사 이동 단말기
EP2528158B1 (en) * 2011-05-26 2014-04-16 Option NV Wireless device with extendable antenna
US8711966B2 (en) 2011-05-26 2014-04-29 Option Nv Wireless device with extendable antenna
US9608330B2 (en) 2012-02-07 2017-03-28 Los Alamos National Laboratory Superluminal antenna
DE102012220615A1 (de) * 2012-11-13 2014-05-15 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Bedienelement für ein Haushaltsgerät
WO2015098795A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
US9160296B2 (en) * 2014-01-21 2015-10-13 Qualcomm Incorporated Passive switch-based phase shifter
WO2016013134A1 (ja) * 2014-07-22 2016-01-28 株式会社 東芝 通信装置
GB2529884B (en) 2014-09-05 2017-09-13 Smart Antenna Tech Ltd Reconfigurable multi-band antenna with independent control
GB2532315B (en) * 2014-09-05 2019-04-17 Smart Antenna Tech Limited Compact antenna array configured for signal isolation between the antenna element ports
CN105428788A (zh) * 2015-11-28 2016-03-23 广东欧珀移动通信有限公司 一种移动终端的天线装置和移动终端
US9485009B1 (en) * 2016-04-13 2016-11-01 Panasonic Avionics Corporation Antenna system with high dynamic range amplifier for receive antenna elements
CN110380215A (zh) * 2019-07-01 2019-10-25 广东通宇通讯股份有限公司 一种具有幅度分配功能的分布式多路移相器
US11211685B2 (en) * 2019-12-06 2021-12-28 Harris Global Communications, Inc. Electrically neutral body contouring antenna system

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60240201A (ja) * 1984-05-15 1985-11-29 Matsushita Electric Works Ltd 携帯用無線器
DE3536826A1 (de) * 1985-10-16 1987-04-16 Bosch Gmbh Robert Diversity-antenne fuer mobile funkgeraete
GB2311693B (en) * 1996-03-29 2000-06-21 Nokia Mobile Phones Ltd Antenna selection control circuitry
US5703602A (en) * 1996-06-14 1997-12-30 Metricom, Inc. Portable RF antenna
JPH1075192A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd アンテナ装置
US6075488A (en) * 1997-04-29 2000-06-13 Galtronics Ltd. Dual-band stub antenna
JP3328159B2 (ja) * 1997-05-07 2002-09-24 埼玉日本電気株式会社 携帯無線機のアンテナ構造
US6097349A (en) * 1997-11-18 2000-08-01 Ericsson Inc. Compact antenna feed circuits

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041847A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 無線端末機
JP2011097256A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Denso Wave Inc 非接触型情報通信装置
KR20130106904A (ko) * 2012-03-21 2013-10-01 삼성전자주식회사 무선통신 단말기의 안테나 장치

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010030065A (ko) 2001-04-16
EP1075041A2 (en) 2001-02-07
US6362793B1 (en) 2002-03-26
EP1075041A3 (en) 2002-03-20
CN1284763A (zh) 2001-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001053518A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JP2001053517A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
US6362792B1 (en) Antenna apparatus and portable radio set
KR100384656B1 (ko) 기생 소자를 구비한 이중-대역 나선형 안테나
EP0747989B1 (en) Double-action antenna
JP3978136B2 (ja) アンテナ装置
KR20020044585A (ko) 평형 인입식 이동전화 안테나
KR20110122849A (ko) 안테나 장치, 인쇄 회로 보드, 휴대용 전자 장치 및 변환 키트
JP2002064329A (ja) 無線通信装置
RU174319U1 (ru) Мобильная св/кв вибраторная антенна
JP3839001B2 (ja) 携帯無線機
EP0718909B1 (en) Retractable top load antenna
CN101911386A (zh) 便携式无线设备
JPH11317612A (ja) 折り返しアンテナとアンテナ装置および無線機
US6008765A (en) Retractable top load antenna
JP2001053520A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
KR20040010556A (ko) 주파수 변화를 최소화한 삽통식 안테나
CA2390089A1 (en) Mobile satellite communication terminal and method for using the same
JP2001053522A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JP2001053523A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JPH1056314A (ja) アンテナ
JP3904957B2 (ja) 携帯電話機のデュアルバンド用アンテナ構造
WO2000046873A1 (en) Wireless phone design for improving radiation performance
CN117458152A (zh) 天线及电子设备
JPH10117106A (ja) アンテナ装置