JP2001053478A - パネル挿抜構造 - Google Patents
パネル挿抜構造Info
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- JP2001053478A JP2001053478A JP11227281A JP22728199A JP2001053478A JP 2001053478 A JP2001053478 A JP 2001053478A JP 11227281 A JP11227281 A JP 11227281A JP 22728199 A JP22728199 A JP 22728199A JP 2001053478 A JP2001053478 A JP 2001053478A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筐体にパネルを挿抜する際に、専用の治具を
必要とせず、かつ、筐体のバックボードに設けられたコ
ネクタと、パネルに設けられたコネクタとの接続を容易
かつ安定して行うことのできるパネル挿抜構造を提供す
る。 【解決手段】 前面板3bに穿設された挿通孔3aと、
ねじ頭1aの外径が挿通孔3aの内径よりも大きく形成
されパネル3の前面側から挿通孔3aに挿通されるねじ
1と、パネル3の挿通孔3aに遊嵌され前面板3bの板
厚よりも長く形成された円筒部2bと、挿通孔3aの内
径より大きな外径と円筒部2bの内径と略々同一の内径
を有するフランジ部2aとを備え、ねじ1のねじ頭1a
の近傍に固定されるナット2と、筐体7に形成され、ね
じ1の雄ねじ部1bと螺合する雌ねじ部7aと、雌ねじ
部7aの開口側に形成され、ナット2のフランジ部2a
を収納可能な座ぐり部と7bで構成されるパネル挿抜構
造10。
必要とせず、かつ、筐体のバックボードに設けられたコ
ネクタと、パネルに設けられたコネクタとの接続を容易
かつ安定して行うことのできるパネル挿抜構造を提供す
る。 【解決手段】 前面板3bに穿設された挿通孔3aと、
ねじ頭1aの外径が挿通孔3aの内径よりも大きく形成
されパネル3の前面側から挿通孔3aに挿通されるねじ
1と、パネル3の挿通孔3aに遊嵌され前面板3bの板
厚よりも長く形成された円筒部2bと、挿通孔3aの内
径より大きな外径と円筒部2bの内径と略々同一の内径
を有するフランジ部2aとを備え、ねじ1のねじ頭1a
の近傍に固定されるナット2と、筐体7に形成され、ね
じ1の雄ねじ部1bと螺合する雌ねじ部7aと、雌ねじ
部7aの開口側に形成され、ナット2のフランジ部2a
を収納可能な座ぐり部と7bで構成されるパネル挿抜構
造10。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル挿抜構造に
関し、特に、人工衛星、宇宙ロケット等に搭載される機
器に使用されるパネル挿抜構造に関する。
関し、特に、人工衛星、宇宙ロケット等に搭載される機
器に使用されるパネル挿抜構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工衛星、宇宙ロケット等に搭載
される機器には、例えば、図7に示すようなパネル挿抜
構造が使用されている。
される機器には、例えば、図7に示すようなパネル挿抜
構造が使用されている。
【0003】このパネル挿抜構造30では、筐体37か
らパネル33を矢印A方向に引き抜く際にパネル33を
手で掴むためのハンドル31を備え、ハンドル31を手
で引っ張ることにより、パネル33のコネクタ34をバ
ックボード36のコネクタ35から引き抜いていた。ま
た、パネル33を筐体37に挿入する際には、手でパネ
ル33を筐体37に押し込むことにより、バックボード
36のコネクタ35にパネル33のコネクタ34を嵌合
させていた。
らパネル33を矢印A方向に引き抜く際にパネル33を
手で掴むためのハンドル31を備え、ハンドル31を手
で引っ張ることにより、パネル33のコネクタ34をバ
ックボード36のコネクタ35から引き抜いていた。ま
た、パネル33を筐体37に挿入する際には、手でパネ
ル33を筐体37に押し込むことにより、バックボード
36のコネクタ35にパネル33のコネクタ34を嵌合
させていた。
【0004】一方、従来のパネル挿抜構造の第2の例と
して、図8に示すパネル挿抜構造40では、筐体47か
らパネル43を引き抜く際に、専用治具52、53を筐
体47に取り付けるとともに、専用治具54をパネル4
3に取り付け、専用治具のねじ部55を緩めることによ
り、このねじ部55を専用治具52、53に押し当て、
ねじ部55の軸力によってパネル43を矢印B方向に移
動させてパネル43のコネクタ44をバックボード46
のコネクタ45から引き抜いていた。
して、図8に示すパネル挿抜構造40では、筐体47か
らパネル43を引き抜く際に、専用治具52、53を筐
体47に取り付けるとともに、専用治具54をパネル4
3に取り付け、専用治具のねじ部55を緩めることによ
り、このねじ部55を専用治具52、53に押し当て、
ねじ部55の軸力によってパネル43を矢印B方向に移
動させてパネル43のコネクタ44をバックボード46
のコネクタ45から引き抜いていた。
【0005】また、パネル43を筐体47に挿入する際
には、専用治具54をパネル53に取り付け、ねじ部5
5を専用治具52、53に矢印C方向に挿入した後締め
付けることにより、専用治具52、53をねじ部55側
に引き込み、ねじ部55の軸力によってパネル43のコ
ネクタ44をバックボード46のコネクタ45と嵌合さ
せていた。
には、専用治具54をパネル53に取り付け、ねじ部5
5を専用治具52、53に矢印C方向に挿入した後締め
付けることにより、専用治具52、53をねじ部55側
に引き込み、ねじ部55の軸力によってパネル43のコ
ネクタ44をバックボード46のコネクタ45と嵌合さ
せていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示した
従来のパネル挿抜構造においては、作業者が筐体37か
らパネル33を手で引き抜く際に、作業者の力の入れ具
合や引き抜く方向にばらつきがあるため、パネル33が
挿抜方向に対して傾斜するなどして、バックボード36
とパネル33の接続用コネクタ34、35を損傷した
り、パネル33が複数配置されているような場合には、
隣接するパネル33が互いに干渉してパネル33の外周
部分または電気部品を損傷するおそれがあった。
従来のパネル挿抜構造においては、作業者が筐体37か
らパネル33を手で引き抜く際に、作業者の力の入れ具
合や引き抜く方向にばらつきがあるため、パネル33が
挿抜方向に対して傾斜するなどして、バックボード36
とパネル33の接続用コネクタ34、35を損傷した
り、パネル33が複数配置されているような場合には、
隣接するパネル33が互いに干渉してパネル33の外周
部分または電気部品を損傷するおそれがあった。
【0007】一方、図8に示した従来のパネル挿抜構造
においては、パネル43と専用治具52、53、54が
別体となっているため、パネル43の挿抜の度に、専用
治具52、53、54を取り付けたり、取り外したりす
る必要があり、パネル43の挿抜の際の作業効率が悪い
という問題があった。
においては、パネル43と専用治具52、53、54が
別体となっているため、パネル43の挿抜の度に、専用
治具52、53、54を取り付けたり、取り外したりす
る必要があり、パネル43の挿抜の際の作業効率が悪い
という問題があった。
【0008】そこで、本発明は上記従来のパネル挿抜構
造における問題点に鑑みてなされたものであって、筐体
にパネルを挿抜する際に、専用の治具を必要とせず、か
つ、筐体のバックボードに設けられたコネクタと、パネ
ルに設けられたコネクタとの接続を容易かつ安定して行
うことのできるパネル挿抜構造を提供することを目的と
する。
造における問題点に鑑みてなされたものであって、筐体
にパネルを挿抜する際に、専用の治具を必要とせず、か
つ、筐体のバックボードに設けられたコネクタと、パネ
ルに設けられたコネクタとの接続を容易かつ安定して行
うことのできるパネル挿抜構造を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、筐体に対してパネルを挿抜
するためのパネル挿抜構造であって、前記パネルの前面
板に穿設された挿通孔と、ねじ頭の外径が前記挿通孔の
内径よりも大きく形成されるとともに、前記パネルの前
面側から前記挿通孔に挿通されるねじと、前記パネルの
前記挿通孔に遊嵌されるとともに前記前面板の板厚より
も長く形成された円筒部と、該円筒部の後端部に形成さ
れ前記挿通孔の内径より大きな外径と前記円筒部の内径
と略々同一の内径を有するフランジ部とを備え、前記円
筒部の内部空間及び前記フランジ部の開口部に挿通され
た前記ねじの前記ねじ頭の近傍に固定されるナットと、
前記筐体に形成され、前記ねじの雄ねじ部と螺合する雌
ねじ部と、前記雌ねじ部の開口側に形成され、前記ナッ
トの前記フランジ部を収納可能な座ぐり部とで構成され
ることを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、筐体に対してパネルを挿抜
するためのパネル挿抜構造であって、前記パネルの前面
板に穿設された挿通孔と、ねじ頭の外径が前記挿通孔の
内径よりも大きく形成されるとともに、前記パネルの前
面側から前記挿通孔に挿通されるねじと、前記パネルの
前記挿通孔に遊嵌されるとともに前記前面板の板厚より
も長く形成された円筒部と、該円筒部の後端部に形成さ
れ前記挿通孔の内径より大きな外径と前記円筒部の内径
と略々同一の内径を有するフランジ部とを備え、前記円
筒部の内部空間及び前記フランジ部の開口部に挿通され
た前記ねじの前記ねじ頭の近傍に固定されるナットと、
前記筐体に形成され、前記ねじの雄ねじ部と螺合する雌
ねじ部と、前記雌ねじ部の開口側に形成され、前記ナッ
トの前記フランジ部を収納可能な座ぐり部とで構成され
ることを特徴とする。
【0010】そして、請求項1記載の発明によれば、パ
ネルを筐体に対して挿入する際には、ねじの雄ねじ部を
筐体の雌ねじ部にねじ込み、締め付けることにより、ね
じの雄ねじ部が筐体の雌ねじ部と螺合し、ねじのねじ頭
がパネルの前面板に押し付けられ、ねじの軸力によって
パネルが筐体側へ移動し、パネルが筐体に固定される。
ネルを筐体に対して挿入する際には、ねじの雄ねじ部を
筐体の雌ねじ部にねじ込み、締め付けることにより、ね
じの雄ねじ部が筐体の雌ねじ部と螺合し、ねじのねじ頭
がパネルの前面板に押し付けられ、ねじの軸力によって
パネルが筐体側へ移動し、パネルが筐体に固定される。
【0011】一方、筐体からパネルを引き抜く際には、
ねじを緩めることにより、ナットのフランジ部がパネル
の前面板に押しつけられ、ねじの軸力によってパネルが
筐体から離れる方向へ移動し、パネルが筐体から引き抜
かれる。
ねじを緩めることにより、ナットのフランジ部がパネル
の前面板に押しつけられ、ねじの軸力によってパネルが
筐体から離れる方向へ移動し、パネルが筐体から引き抜
かれる。
【0012】以上のように、ねじの軸力によって筐体に
対してパネルを挿抜するため、例えば、筐体のバックボ
ードに備えられたコネクタと、パネルに備えられたコネ
クタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損傷するこ
となく、安定した状態で挿抜することができる。
対してパネルを挿抜するため、例えば、筐体のバックボ
ードに備えられたコネクタと、パネルに備えられたコネ
クタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損傷するこ
となく、安定した状態で挿抜することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、前記ねじのねじ頭
の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一形態と
して、前記ナットは、前記ねじに固着剤によって固定さ
れることを特徴とする。
の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一形態と
して、前記ナットは、前記ねじに固着剤によって固定さ
れることを特徴とする。
【0014】また、請求項3記載の発明は、前記ねじの
ねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一
形態として、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及
び前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌
ねじ部を介して、前記ナットが前記ねじと螺合するとと
もに、前記ナットが前記ねじに固着剤によって固定され
ることを特徴とする。これによって、より強固に前記ね
じに前記ナットを固定することができる。
ねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一
形態として、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及
び前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌
ねじ部を介して、前記ナットが前記ねじと螺合するとと
もに、前記ナットが前記ねじに固着剤によって固定され
ることを特徴とする。これによって、より強固に前記ね
じに前記ナットを固定することができる。
【0015】さらに、請求項4記載の発明は、前記ねじ
のねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい
一形態として、前記ねじの前記ナットを固定する部分
は、前記ねじの他の雄ねじ部に対して逆ねじの雄ねじ部
であって、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び
前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ね
じ部を介して、前記ナットが前記逆ねじの雄ねじ部に螺
合することを特徴とする。
のねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい
一形態として、前記ねじの前記ナットを固定する部分
は、前記ねじの他の雄ねじ部に対して逆ねじの雄ねじ部
であって、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び
前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ね
じ部を介して、前記ナットが前記逆ねじの雄ねじ部に螺
合することを特徴とする。
【0016】そして、請求項4記載の発明によれば、筐
体からパネルを引き抜くためにねじを緩める際に、ナッ
トがねじから外れることがないため、固着剤を使用しな
くとも良い。
体からパネルを引き抜くためにねじを緩める際に、ナッ
トがねじから外れることがないため、固着剤を使用しな
くとも良い。
【0017】また、請求項5記載の発明は、前記ねじの
ねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一
形態として、前記ねじの前記ナットを固定する部分は、
前記ねじの他の雄ねじ部より大径の雄ねじ部であって、
前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び前記フラン
ジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ねじ部を介し
て、前記ナットが前記大径の雄ねじ部に螺合することを
特徴とする。
ねじ頭の近傍に前記ナットを固定するための好ましい一
形態として、前記ねじの前記ナットを固定する部分は、
前記ねじの他の雄ねじ部より大径の雄ねじ部であって、
前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び前記フラン
ジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ねじ部を介し
て、前記ナットが前記大径の雄ねじ部に螺合することを
特徴とする。
【0018】そして、請求項5記載の発明によれば、異
なる2つの径を有する雄ねじ部においてねじの締め付け
トルクが異なるため、筐体からパネルを引き抜くために
ねじを緩める際にナットがねじから外れることがなく、
固着剤を使用しなくとも良い。
なる2つの径を有する雄ねじ部においてねじの締め付け
トルクが異なるため、筐体からパネルを引き抜くために
ねじを緩める際にナットがねじから外れることがなく、
固着剤を使用しなくとも良い。
【0019】請求項6記載の発明は、前記パネルの前記
前面板は略々矩形状に形成され、該前面板の長手方向の
各々の端部に前記挿通孔が穿設され、該各々の挿通孔に
前記ねじが挿通され、該ねじの各々に前記ナットが固定
され、前記筐体に前記ねじの前記雄ねじ部と螺合する前
記雌ねじ部が形成され、該雌ねじ部の開口側に前記ナッ
トの前記フランジ部を収納可能な座ぐり部が形成される
ことを特徴とする。
前面板は略々矩形状に形成され、該前面板の長手方向の
各々の端部に前記挿通孔が穿設され、該各々の挿通孔に
前記ねじが挿通され、該ねじの各々に前記ナットが固定
され、前記筐体に前記ねじの前記雄ねじ部と螺合する前
記雌ねじ部が形成され、該雌ねじ部の開口側に前記ナッ
トの前記フランジ部を収納可能な座ぐり部が形成される
ことを特徴とする。
【0020】そして、請求項6記載の発明によれば、パ
ネルの筐体に対する挿抜にあたって、パネル前面板の長
手方向の各々の端部に配置されたねじを1回転程度づつ
交互に締めたり、緩めたりすることによって、挿抜方向
に対して平行にパネルを挿抜することができ、筐体のバ
ックボードに備えられたコネクタと、パネルに備えられ
たコネクタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損傷
することなく、より安定した状態で挿抜することができ
る。
ネルの筐体に対する挿抜にあたって、パネル前面板の長
手方向の各々の端部に配置されたねじを1回転程度づつ
交互に締めたり、緩めたりすることによって、挿抜方向
に対して平行にパネルを挿抜することができ、筐体のバ
ックボードに備えられたコネクタと、パネルに備えられ
たコネクタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損傷
することなく、より安定した状態で挿抜することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるパネル挿抜
構造の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明す
る。
構造の実施の形態の具体例を図面を参照しながら説明す
る。
【0022】図1は、本発明にかかるパネル挿抜構造の
一実施例を示す図であって、このパネル挿抜構造10
は、パネル3を筐体7に固定するためのパネル取付けね
じ(以下「ねじ」と略称する)1(1A、1B)と、こ
のねじ1と螺合するとともに、ねじ1のねじ頭1aの近
傍に固着剤等で固定されるフランジ付きのナット2等で
構成される。
一実施例を示す図であって、このパネル挿抜構造10
は、パネル3を筐体7に固定するためのパネル取付けね
じ(以下「ねじ」と略称する)1(1A、1B)と、こ
のねじ1と螺合するとともに、ねじ1のねじ頭1aの近
傍に固着剤等で固定されるフランジ付きのナット2等で
構成される。
【0023】図2に示すように、ナット2は、フランジ
部2a及び円筒部2bとで構成され、フランジ部2aに
は、ナット2を締め付ける際に図示しない締付用治具を
固定するための面取り部2c(図2(a))または溝部
2d(図2(b))が形成される。
部2a及び円筒部2bとで構成され、フランジ部2aに
は、ナット2を締め付ける際に図示しない締付用治具を
固定するための面取り部2c(図2(a))または溝部
2d(図2(b))が形成される。
【0024】図3(a)に示すように、筐体7には、ね
じ1と螺合する雌ねじ部7aが形成されるとともに、ナ
ット2のフランジ部2aよりも大径の座ぐり部7bが形
成される。
じ1と螺合する雌ねじ部7aが形成されるとともに、ナ
ット2のフランジ部2aよりも大径の座ぐり部7bが形
成される。
【0025】そして、ねじ1及びナット2をパネル3に
取り付けるには、ねじ1をパネル3の前面板3bに穿設
された挿通孔3aに挿通させた後、ナット2の円筒部2
bをねじ1のねじ頭1a側に向けるようにして螺合さ
せ、最後にナット2をパネル3に固着させる。ここで、
ナット2のフランジ部2aの外径は、パネル3の挿通孔
3aの内径よりも大きく形成され、ねじ1がパネル3か
ら脱落することを防止するとともに、筐体7からパネル
3を引き抜いた際にパネル3を押圧するための接触面積
を確保している。
取り付けるには、ねじ1をパネル3の前面板3bに穿設
された挿通孔3aに挿通させた後、ナット2の円筒部2
bをねじ1のねじ頭1a側に向けるようにして螺合さ
せ、最後にナット2をパネル3に固着させる。ここで、
ナット2のフランジ部2aの外径は、パネル3の挿通孔
3aの内径よりも大きく形成され、ねじ1がパネル3か
ら脱落することを防止するとともに、筐体7からパネル
3を引き抜いた際にパネル3を押圧するための接触面積
を確保している。
【0026】また、ねじ1がパネル3に固定されること
なく自由に回転できるようにするため、ナット2の円筒
部2bの外径をパネル3の挿通孔3aの内径より小さく
し、ナット2の円筒部2bの長さをパネル3の挿通孔3
aの近傍の前面板3bの厚さよりも厚く形成し、ねじ1
のねじ頭1a及びナット2とパネル3との間に隙間を設
けている。
なく自由に回転できるようにするため、ナット2の円筒
部2bの外径をパネル3の挿通孔3aの内径より小さく
し、ナット2の円筒部2bの長さをパネル3の挿通孔3
aの近傍の前面板3bの厚さよりも厚く形成し、ねじ1
のねじ頭1a及びナット2とパネル3との間に隙間を設
けている。
【0027】また、ねじ1は、ねじ頭1aの外径が前面
板3bの挿通孔3aの内径よりも大きく形成されるとと
もに、筐体7の内部に設けられるバックボード6のコネ
クタ5と、パネル3に備えられるコネクタ4の嵌合代よ
り長く形成され、さらに、パネル3の筐体7との嵌合代
を確保することができる長さに形成される。
板3bの挿通孔3aの内径よりも大きく形成されるとと
もに、筐体7の内部に設けられるバックボード6のコネ
クタ5と、パネル3に備えられるコネクタ4の嵌合代よ
り長く形成され、さらに、パネル3の筐体7との嵌合代
を確保することができる長さに形成される。
【0028】次に、上記構成を有するパネル挿抜構造1
0の動作について説明する。
0の動作について説明する。
【0029】筐体7に対してパネル3を挿入する際は、
図3に示すように、ねじ1の雄ねじ部1bを筐体7の雌
ねじ部7aにねじ込み、締め付けることにより、ねじ1
の雄ねじ部1bが筐体7の雌ねじ部7aと螺合し、ねじ
1のねじ頭1aがパネル3の前面板3bに押し付けら
れ、ねじ1の軸力によってパネル3が矢印D方向へ移動
し、パネル3のコネクタ4がバックボード6のコネクタ
5と嵌合し、同時にパネル3が筐体7に固定される。
図3に示すように、ねじ1の雄ねじ部1bを筐体7の雌
ねじ部7aにねじ込み、締め付けることにより、ねじ1
の雄ねじ部1bが筐体7の雌ねじ部7aと螺合し、ねじ
1のねじ頭1aがパネル3の前面板3bに押し付けら
れ、ねじ1の軸力によってパネル3が矢印D方向へ移動
し、パネル3のコネクタ4がバックボード6のコネクタ
5と嵌合し、同時にパネル3が筐体7に固定される。
【0030】一方、筐体7からパネル3を引き抜く際に
は、図4に示すように、ねじ1を緩めることにより、ナ
ット2のフランジ部2aがパネル3の前面板3bに押し
つけられ、ねじ1の軸力によってパネル3が矢印E方向
へ移動し、パネル3のバックボード6のコネクタ5とパ
ネル3のコネクタ4との嵌合状態が解かれ、同時にパネ
ル3が筐体7から引き抜かれる。
は、図4に示すように、ねじ1を緩めることにより、ナ
ット2のフランジ部2aがパネル3の前面板3bに押し
つけられ、ねじ1の軸力によってパネル3が矢印E方向
へ移動し、パネル3のバックボード6のコネクタ5とパ
ネル3のコネクタ4との嵌合状態が解かれ、同時にパネ
ル3が筐体7から引き抜かれる。
【0031】尚、上記パネル3の筐体7に対する挿抜に
あたって、パネル3の上下2カ所に配置されたねじ1
A、1Bを1回転程度づつ交互に締めたり、緩めたりす
ることによって、コネクタ4、5を損傷せずにパネル3
を挿抜方向に対して平行に挿抜することができる。
あたって、パネル3の上下2カ所に配置されたねじ1
A、1Bを1回転程度づつ交互に締めたり、緩めたりす
ることによって、コネクタ4、5を損傷せずにパネル3
を挿抜方向に対して平行に挿抜することができる。
【0032】また、上記実施例においては、ねじ1とナ
ット2とを螺合させるとともに、固着剤等で固定した
が、図5に示すように、ねじ11のナット2と螺合する
部分11aを、筐体7の雌ねじ部7aと螺合する部分1
1bに対して逆ねじとすることにより、固着剤等を使用
しなくとも、筐体7からパネル3を引き抜くためにねじ
1を緩める際に、ナット2がねじ1から外れることを防
止することができる。
ット2とを螺合させるとともに、固着剤等で固定した
が、図5に示すように、ねじ11のナット2と螺合する
部分11aを、筐体7の雌ねじ部7aと螺合する部分1
1bに対して逆ねじとすることにより、固着剤等を使用
しなくとも、筐体7からパネル3を引き抜くためにねじ
1を緩める際に、ナット2がねじ1から外れることを防
止することができる。
【0033】また、図6に示すように、ねじ21のナッ
ト2と螺合する部分21aを、筐体7の雌ねじ部7aと
螺合する部分21bに対して大径とすることにより、両
部分21a、21bとでねじの締め付けトルクが異なる
ため、ねじ21とナット2とを固着剤等で固定しなくと
も、筐体7からパネル3を引き抜くためにねじ21を緩
める際にねじ21に対してナット2が緩むことはない。
ト2と螺合する部分21aを、筐体7の雌ねじ部7aと
螺合する部分21bに対して大径とすることにより、両
部分21a、21bとでねじの締め付けトルクが異なる
ため、ねじ21とナット2とを固着剤等で固定しなくと
も、筐体7からパネル3を引き抜くためにねじ21を緩
める際にねじ21に対してナット2が緩むことはない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
専用治具等を使用しなくとも、ねじの軸力によって筐体
に対してパネルを挿抜することができ、例えば、筐体の
バックボードに備えられたコネクタと、パネルに備えら
れたコネクタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損
傷することなく、安定した状態で挿抜することが可能な
パネル挿抜構造を提供することができる。
専用治具等を使用しなくとも、ねじの軸力によって筐体
に対してパネルを挿抜することができ、例えば、筐体の
バックボードに備えられたコネクタと、パネルに備えら
れたコネクタとを嵌合させる場合でも、両コネクタを損
傷することなく、安定した状態で挿抜することが可能な
パネル挿抜構造を提供することができる。
【図1】本発明にかかるパネル挿抜構造の一実施例を示
す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の一部
拡大図、(c)は正面図である。
す図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の一部
拡大図、(c)は正面図である。
【図2】図1のパネル挿抜構造に使用されるナットの例
を示す斜視図であって、(a)は締付用治具を固定する
ための面取り部を設けた場合、(b)は溝部を設けた場
合を示す。
を示す斜視図であって、(a)は締付用治具を固定する
ための面取り部を設けた場合、(b)は溝部を設けた場
合を示す。
【図3】図1のパネル挿抜構造においてパネルを筐体に
挿入する要領を説明するための拡大側面図である。
挿入する要領を説明するための拡大側面図である。
【図4】図1のパネル挿抜構造においてパネルを筐体か
ら引き抜く要領を説明するための拡大側面図である
ら引き抜く要領を説明するための拡大側面図である
【図5】本発明にかかるパネル挿抜構造のねじの他の例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図6】本発明にかかるパネル挿抜構造のねじのもう一
つの例を示す側面図である。
つの例を示す側面図である。
【図7】従来のパネル挿抜構造の一例を示す側面図であ
る。
る。
【図8】従来のパネル挿抜構造のもう一つの例を示す側
面図である。
面図である。
1(1A、1B) ねじ 1a ねじ頭 1b 雄ねじ部 2 ナット 2a フランジ部 2b 円筒部 2c 面取り部 2d 溝部 3 パネル 3a 挿通孔 3b 前面板 4 コネクタ 5 コネクタ 6 バックボード 7 筐体 7a 雌ねじ部 7b 座ぐり部 10 パネル挿抜構造 11 ねじ 11a、11b 螺合部 21 ねじ 21a、21b 螺合部
Claims (6)
- 【請求項1】 筐体に対してパネルを挿抜するためのパ
ネル挿抜構造であって、 前記パネルの前面板に穿設された挿通孔と、 ねじ頭の外径が前記挿通孔の内径よりも大きく形成され
るとともに、前記パネルの前面側から前記挿通孔に挿通
されるねじと、 前記パネルの前記挿通孔に遊嵌されるとともに前記前面
板の板厚よりも長く形成された円筒部と、該円筒部の後
端部に形成され前記挿通孔の内径より大きな外径と前記
円筒部の内径と略々同一の内径を有するフランジ部とを
備え、前記円筒部の内部空間及び前記フランジ部の開口
部に挿通された前記ねじの前記ねじ頭の近傍に固定され
るナットと、 前記筐体に形成され、前記ねじの雄ねじ部と螺合する雌
ねじ部と、 前記雌ねじ部の開口側に形成され、前記ナットの前記フ
ランジ部を収納可能な座ぐり部とで構成されることを特
徴とするパネル挿抜構造。 - 【請求項2】 前記ナットは、前記ねじに固着剤によっ
て固定されることを特徴とする請求項1記載のパネル挿
抜構造。 - 【請求項3】 前記ナットの前記円筒部の前記内部空間
及び前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された
雌ねじ部を介して、前記ナットが前記ねじと螺合すると
ともに、前記ナットが前記ねじに固着剤によって固定さ
れることを特徴とする請求項1記載のパネル挿抜構造。 - 【請求項4】 前記ねじの前記ナットを固定する部分
は、前記ねじの他の雄ねじ部に対して逆ねじの雄ねじ部
であって、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び
前記フランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ね
じ部を介して、前記ナットが前記逆ねじの雄ねじ部に螺
合することを特徴とする請求項1記載のパネル挿抜構
造。 - 【請求項5】 前記ねじの前記ナットを固定する部分
は、前記ねじの他の雄ねじ部より大径の雄ねじ部であっ
て、前記ナットの前記円筒部の前記内部空間及び前記フ
ランジ部の開口部を画する内壁に形成された雌ねじ部を
介して、前記ナットが前記大径の雄ねじ部に螺合するこ
とを特徴とする請求項1記載のパネル挿抜構造。 - 【請求項6】 前記パネルの前記前面板は略々矩形状に
形成され、該前面板の長手方向の各々の端部に前記挿通
孔が穿設され、該各々の挿通孔に前記ねじが挿通され、
該ねじの各々に前記ナットが固定され、前記筐体に前記
ねじの前記雄ねじ部と螺合する前記雌ねじ部が形成さ
れ、該雌ねじ部の開口側に前記ナットの前記フランジ部
を収納可能な座ぐり部が形成されることを特徴とする請
求項1乃至5のいずれかに記載のパネル挿抜構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11227281A JP2001053478A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | パネル挿抜構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11227281A JP2001053478A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | パネル挿抜構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001053478A true JP2001053478A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16858365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11227281A Withdrawn JP2001053478A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | パネル挿抜構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001053478A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170088A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Tama Home Kk | 鉄筋用ナット |
JPWO2014038085A1 (ja) * | 2012-09-10 | 2016-08-08 | 三菱電機株式会社 | 電子機器の仮固定構造 |
-
1999
- 1999-08-11 JP JP11227281A patent/JP2001053478A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170088A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Tama Home Kk | 鉄筋用ナット |
JPWO2014038085A1 (ja) * | 2012-09-10 | 2016-08-08 | 三菱電機株式会社 | 電子機器の仮固定構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |