JP2001053321A - 太陽電池モデュール製品の製造方法 - Google Patents

太陽電池モデュール製品の製造方法

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JP2001053321A
JP2001053321A JP11229213A JP22921399A JP2001053321A JP 2001053321 A JP2001053321 A JP 2001053321A JP 11229213 A JP11229213 A JP 11229213A JP 22921399 A JP22921399 A JP 22921399A JP 2001053321 A JP2001053321 A JP 2001053321A
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solar cell
cell module
protective film
curing
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Naoaki Nakanishi
直明 中西
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽電池サブモデュールの裏面に、封止樹脂の
シートと保護フィルムとを載置し、封止樹脂を軟化・溶
融を経て硬化完了させるとともに、トリミングを経て太
陽電池モデュール製品を製造する方法において、太陽電
池モデュール製品の生産性や歩留まりを向上させる。 【解決手段】太陽電池サブモデュール120の裏面に、
加熱により軟化・溶融を経て硬化し得る封止樹脂のシー
トとガラス基板11よりも大きなサイズを有する保護フ
ィルム14とを載置し、封止樹脂を軟化・溶融を経て硬
化完了させる。その際、封止樹脂の溶融に起因してガラ
ス基板11から延出する封止樹脂の延出部分131を対
応する保護フィルム部分141とともに、封止樹脂の延
出部分131が封止樹脂の軟化点以上の温度に供される
条件下で、切除する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池サブモデ
ュールを封止樹脂を介して保護フィルムで封止して太陽
電池モジュールを製造するための方法に係り、特には、
封止樹脂および保護フィルムのトリミングを含む太陽電
池モデュール製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非晶質シリコン等の非単結晶太陽電池
は、結晶太陽電池と比較して、基板の選択自由度が高
く、透光性(透明)ガラス基板の上に比較的低温で容易
に形成し得るという特徴を有する。一般に、非晶質太陽
電池は、透明前面電極層、非単結晶光電変換ユニットお
よび裏面電極層を含む太陽電池単位セルを透明ガラス基
板上に複数形成し、これらを相互に電気的に接続したい
わゆる太陽電池サブモデュールとして構成される。この
ような太陽電池サブモデュールは、その裏面電極層を含
んで各単位セルを物理的または化学的に保護するため
に、その裏面側において封止樹脂を介して保護フィルム
により保護されていわゆる太陽電池モデュールとして製
品化されている。
【0003】一般に、太陽電池サブモデュールの保護フ
ィルムによる保護(封止)は、太陽電池サブモデュール
の裏面に封止樹脂(例えば、硬化剤を配合したエチレン
/酢酸ビニル共重合体)のシートを載置し、その上にガ
ラス基板よりも大き目のサイズを有する保護フィルムを
載置し、封止樹脂を軟化・溶融を経て硬化完了させるこ
とにより該太陽電池モデュールの裏面に保護フィルムを
貼着させることによって行われている。
【0004】従来、このような封止樹脂シート/保護フ
ィルムによる太陽電池サブモデュールの封止は、気泡の
混入を防止するため等の理由により、加熱・加圧下で、
封止樹脂の軟化・溶融から硬化終了までを連続して同一
真空ラミネート装置内で行っていた。しかしながら、真
空ラミネート装置は、複数の太陽電池サブモデュールを
一度に封止する処理容量がなく、また非常に高価であ
る。
【0005】そこで、近年、真空ラミネート装置におい
て封止樹脂の硬化終了まで加熱圧着処理することなく、
封止樹脂の溶融終了の硬化途中で太陽電池サブモデュー
ルを真空ラミネート装置からオーブン中に移行し、オー
ブン中で封止樹脂の硬化を完了させることが行われるよ
うになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの封止手法であっても、封止樹脂は、加熱を受けて
溶融し、流動状態となるため、ガラス基板領域から流延
・延出する(はみ出る)。太陽電池モデュール製品とし
て提供するためには、この封止樹脂の溶融延出部を余分
な保護フィルムの部分とともに切除(トリミング)する
必要がある。このトリミングは、カッター等を用いて行
われているが、従来、トリミングの際に保護フィルムが
部分的に剥離したり、ガラス基板の端面に沿って整合し
て保護フィルムを切除することが困難であり、太陽電池
モデュール製品の生産性や歩留まりを低下させていた。
【0007】従って、本発明の目的は、トリミングを効
率的に行うことができ、もって太陽電池モデュール製品
の生産性や歩留まりを低下させることなく太陽電池モデ
ュール製品を製造するための方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、封止樹脂の溶融に起因し
てガラス基板から延出する封止樹脂の延出部分は、当該
封止樹脂の延出部分が封止樹脂の軟化点以上の温度に供
される条件下で、カッター等でトリミングすることによ
りトリミングを効率的に行うことができることを見いだ
した。本発明はこの知見に基づく。
【0009】すなわち、本発明によれば、透光性ガラス
基板上に集積された複数の単位セルを備える太陽電池サ
ブモデュールの裏面に、加熱により軟化・溶融を経て硬
化し得る封止樹脂のシートと該ガラス基板よりも大きな
サイズを有する保護フィルムとを載置し、該封止樹脂を
軟化・溶融を経て硬化完了させることにより該太陽電池
サブモデュールの裏面に保護フィルムを貼着させて太陽
電池モデュールを製造する方法において、該封止樹脂の
溶融に起因して該ガラス基板から延出する封止樹脂の延
出部分を対応する保護フィルム部分とともに、該封止樹
脂の延出部分が該封止樹脂の軟化点以上の温度に供され
る条件下、切除することを特徴とする太陽電池モデュー
ルの製造方法が提供される。
【0010】本発明において、切除は、封止樹脂の軟化
点以上の温度に熱せられたホットプレート上で行うこと
できるし、あるいは封止樹脂の軟化点以上の温度に熱せ
られた切除具(例えば、カッター)を用いて行うもでき
る。
【0011】本発明の1つの態様において、封止樹脂の
硬化完了までを真空加熱圧着装置内において行った後、
太陽電池モデュールを真空加熱圧着装置から取り出し、
切除を行うことができる。
【0012】本発明の第2の、そして好ましい態様にお
いて、封止樹脂の硬化途中までを真空加熱圧着装置内に
おいて行った後、太陽電池モデュールを真空加熱圧着装
置から取り出し、別の加熱装置内で加熱下に該封止樹脂
の硬化を完了させ、しかる後切除を行うことができる。
この態様において、切除を、該別の加熱装置から太陽電
池を取り出した後、該封止樹脂がその軟化温度未満の温
度まで低下しない間に行うことが好ましい。
【0013】本発明の第3の態様において、封止樹脂の
硬化途中までを真空加熱圧着装置内において行った後、
太陽電池モデュールを真空加熱圧着装置から取り出し、
切除を行い、しかる後、別の加熱装置内で加熱下に封止
樹脂の硬化を完了させることができる。
【0014】本発明において、封止樹脂は、硬化剤を配
合したエチレン/酢酸ビニル共重合体からなることが好
ましく、保護フィルムは、有機フッ素樹脂フィルムを含
むことが好ましい。
【0015】なお、本明細書において、光入射側を前面
といい、その反対側を裏面という。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
らより詳しく説明する。全図にわたり、同様の要素は、
同様の符号で示されている。
【0017】既述のように、本発明は、太陽電池サブモ
デュールを封止樹脂/保護フィルム積層体で封止するこ
とにより太陽電池モデュールを製造する方法に関するも
のであり、太陽電池モデュールは所定のトリミング処理
を受けて太陽電池モデュール製品として提供される。ま
ず、図1を参照して、本発明により製造される太陽電池
モデュール製品の一例を説明する。
【0018】図1に示す太陽電池モデュール製品10
は、透光性(透明)ガラス基板11上に集積された複数
の太陽電池単位セル12を有する太陽電池サブモデュー
ルを備える。この太陽電池サブモデュールは、ガラス基
板11側から光が入射される。
【0019】各単位セル12は、ガラス基板11から順
に、透明前面電極層121、非単結晶シリコン系光電変
換ユニット122、および裏面電極層123を備える。
【0020】ガラス基板11上に形成される透明前面電
極層121は、ITO膜、SnO2膜、またはZnO膜
のような透明導電性酸化物層等で構成することができ
る。透明前面電極層121は単層構造でも多層構造であ
ってもよく、いずれも、蒸着法、CVD法、スパッタリ
ング法等それ自体既知の気相堆積法を用いて形成するこ
とができる。透明前面電極層121の表面は、微細な凹
凸を含む表面テクスチャ構造を有することが好ましい。
透明前面電極層121の表面にこのようなテクスチャ構
造を形成することにより、非単結晶シリコン系光電変換
ユニット122に入射した光が光電変換に寄与すること
なくセル12の外部へと出射されるのを抑制することが
できる。
【0021】通常、透明前面電極層121の上に形成さ
れる非単結晶シリコン系光電変換ユニット122は、そ
れぞれ図示しないが、透明前面電極層121上に形成さ
れたp型非単結晶シリコン系半導体層、非単結晶シリコ
ン系薄膜光電変換層、およびn型非単結晶シリコン系半
導体層を順次積層した構造を有する。これらp型半導体
層、光電変換層42およびn型半導体層はいずれもプラ
ズマCVD法を用いて形成することができる。p型シリ
コン系半導体層は、シリコンまたはシリコンカーバイド
やシリコンゲルマニウム等のシリコン合金で形成するこ
とができ、ボロンやアルミニウム等のp導電型決定不純
物原子がドープされている。p型半導体層上に形成され
る光電変換層は、非単結晶シリコン系半導体材料で形成
され、そのような材料には、真性半導体のシリコン(水
素化シリコン等)やシリコンカーバイドおよびシリコン
ゲルマニウム等のシリコン合金等が含まれる。また、光
電変換機能を十分に備えていれば、微量の導電型決定不
純物を含む弱p型もしくは弱n型のシリコン系半導体材
料も用いられ得る。この光電変換層は、非晶質である場
合には、通常、0.1〜10μmの範囲内の厚さに形成
される。光電変換層上に形成されるn型シリコン系半導
体層は、シリコンまたはシリコンカーバイドやシリコン
ゲルマニウム等のシリコン合金で形成することができ、
燐や窒素等のn導電型決定不純物原子がドープされてい
る。
【0022】光電変換ユニット上122上に形成される
裏面電極123は、金属材料で形成されるが、裏面電極
層122は電極としての機能を有するだけでなく、ガラ
ス基板11から光電変換ユニット122に入射し裏面電
極層122に到達した光を反射して光電変換ユニット1
22内に再入射させる反射層としての機能も有すること
が好ましいので、銀または銀合金等の銀系材料のような
光反射率の高い金属材料で形成することが好ましい。裏
面電極層123は、蒸着法やスパッタリング法等を用い
て形成することができる。
【0023】以上説明した透明前面電極層121や非単
結晶シリコン系光電変換ユニット122等は大面積の薄
膜としてガラス基板11上に形成された後、レーザ加工
等を利用して複数の薄膜に分割され、複数の単位セル1
2が同時に形成される。これら複数の単位セル12は、
電気的に直列接続または並列接続されて、集積構造とさ
れている。
【0024】なお、図1に示されているように、ガラス
基板11の周縁領域111はサンドブラスト等の手段に
より、セル12の作製のために被着された透明前面電極
薄膜、シリコン薄膜等が除去され、ガラス面が露出され
ている。このように、ガラス基板11の周縁領域におい
てガラス面が露出していることにより、以後述べる封止
樹脂との接着力が向上する。
【0025】さて、上に詳述した太陽電池サブモデュー
ルの裏面は、封止樹脂層(接着層)13を介して保護フ
ィルム14により保護・封止されている。
【0026】本発明に使用される封止樹脂は、加熱によ
り軟化・溶融を経て硬化し得る樹脂であり、ガラス基板
11上に形成された各単位セルを封止し、保護フィルム
14を強固に接着しうる樹脂である。そのような樹脂の
例を挙げると、例えば、エチレン/ビニルアセテート共
重合体(EVA)、エチレン/酢酸ビニル/トリアリル
イソシアヌレート(EVAT)、ポリビニルブチラール
(PVB)、ポリイソブチレン(PIB)等の熱可塑性
樹脂であり、ガラス基板11との接着性および価格の点
から、EVAが好ましい。いうまでもなく、これら熱可
塑性樹脂には、これを架橋して硬化させるために硬化剤
(架橋剤)が配合されている。そのような硬化剤として
は、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペル
オキシド等の有機過酸化物を好ましく例示することがで
きる。有機過酸化物架橋剤は、100℃以上の温度に熱
することによりラジカルを発生し、上記封止樹脂を架橋
させるものであり得る。
【0027】保護フィルム14は、屋外環境に置かれた
太陽電池サブモデュールを保護するものであって、耐湿
性や耐水性に優れ、絶縁性であることが好ましい。その
ような保護フィルム14は、ポリフッ化ビニルフィルム
(例えば、テドラーフィルム(登録商標名))等のフッ
素樹脂フィルムやポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムのような有機フィルムを封止樹脂層13と
接する側に有するものであればよく、有機フィルムの単
層構造であっても、積層構造であってもよい。さらに、
保護フィルム14は、アルミニウム等からなる金属箔を
これら有機フィルムで挟持した構造を有してもよい。ア
ルミニウム箔のような金属箔は耐湿性や耐水性を向上さ
せる機能を有するので、保護フィルム14をこのような
構造とすることにより、太陽電池サブモデュールの裏面
をより効果的に水分から保護することができる。有機フ
ィルムとしてはフッ素樹脂フィルムが好ましい。
【0028】なお、封止樹脂層13と保護フィルム14
は、ガラス基板11の周端面に沿ってトリミング処理さ
れている。
【0029】次に、図2〜図Xを参照しながら、本発明
の太陽電池の製造方法の一例を説明する。なお、図2〜
図Xにおいて、図1に関して説明した太陽電池単位セル
12の集積構造を一括して符号120で示す。
【0030】まず、本発明によれば、太陽電池サブモデ
ュールの裏面に、加熱により軟化・溶融を経て硬化し得
る封止樹脂のシートと該ガラス基板よりも大きなサイズ
を有する保護フィルムとを載置し、該封止樹脂を軟化・
溶融を経て硬化完了させることにより該太陽電池サブモ
デュールの裏面に保護フィルムを貼着させて太陽電池モ
デュールを製造する。太陽電池モデュールは、適切な段
階で所定の切除(トリミング)処理が施されて太陽電池
モデュール製品として提供される。
【0031】通常、封止樹脂を軟化させ、溶融させるた
めに、真空加熱圧着装置(いわゆる真空ラミネート装
置)内において封止樹脂シートおよび保護フィルムと太
陽電池サブモデュールとを真空下に加熱しながら圧着す
る。
【0032】使用する真空ラミネート装置は、二重真空
方式のラミネート装置等それ自体既知のものを使用する
ことができる。例えば、図2に示す真空ラミネート装置
30は、下部チャンバ32と、この下部チャンバ32に
対して図示しない駆動機構によって開閉駆動される上部
チャンバ31とを有する。
【0033】上部チャンバ31には、周辺部を上部チャ
ンバ31の内周壁に気密に固着したダイアフラム311
が設けられている。また、上部チャンバ31の一側壁に
は、ダイアフラム311によって隔離された空間部に連
通する上部排気孔312が形成され、この上部排気孔3
12には図示しない排気吸引ポンプが接続されている。
他方、下部チャンバ32内には被ラミネート体が載置さ
れる載置盤321が設けられており、その中には、ラミ
ネートの際の加熱のためのヒータ323が内蔵されてい
る。また、下部チャンバ32の一側壁には下部排気孔3
22が形成され、この下部排気孔322には図示しない
排気ポンプが接続されている。
【0034】上記真空ラミネート装置30を用いて、ガ
ラス基板11上に集積した複数のセル120を備える太
陽電池サブモデュール20を封止するためには、まず、
図2に示すように、ガラス基板11が載置盤321と接
するように下部チャンバ32内の載置盤321上に太陽
電池サブモデュール20を載置する。ついで、太陽電池
サブモデュール20の裏面(図2では上面)に、封止樹
脂のシート13’を、そしてその上に保護フィルム14
を載置し、被ラミネート体を構成する。封止樹脂シート
13’は、ガラス基板11のサイズとほぼ同じか、やや
大き目であり、保護フィルム14は、ガラス基板11の
サイズよりもやや大き目である。
【0035】しかる後、上部チャンバ31を下部チャン
バ32に対して閉じ、上部チャンバ31と下部チャンバ
32とを減圧し、封止樹脂シート13’に含まれ得るガ
スを除去した後、上部チャンバ31の減圧状態を解除す
る。すると、図2に示すように上部チャンバ31に設け
られたダイアフラム311が下方へ膨張し、ヒータ32
3により加熱された載置盤321上に載置された被ラミ
ネート体に圧接する。かくして、被ラミネート体は載置
盤321とダイアフラム311とによって加熱圧着され
て封止樹脂シート13’が軟化・溶融し、保護フィルム
14と太陽電池サブモデュール20裏面との接着をもた
らし、ラミネート体を提供する。
【0036】本発明の第1の態様では、この真空ラミネ
ート装置による加熱圧着を封止樹脂の硬化が終了するま
で遂行する。従って、第1の態様においては、加熱圧着
は、封止樹脂の硬化温度以上の温度で、封止樹脂の分解
温度未満の温度で行われる。例えば、通常の有機過酸化
物を配合したEVA封止樹脂では、この加熱圧着は、約
120℃以上、170℃未満の温度で約5分間〜約12
0分間行うことができる。こうして封止樹脂の硬化が終
了した後のラミネート体(太陽電池モデュール)を真空
ラミネート装置30から取り出し、以後詳述するトリミ
ング処理に供して太陽電池モデュール製品を得る。
【0037】なお、真空ラミネート装置30からのラミ
ネート体の取り出しは、下部チャンバ32の減圧状態を
解除し、下方へ膨張したダイアフラム311を元の状態
へ収縮させたのち、上部チャンバ31を上昇させて真空
ラミネート装置30を開放することによって行うことが
できる。
【0038】本発明の第2の(好ましい)態様において
は、上記真空ラミネート装置30による加熱・圧着(ラ
ミネート)を封止樹脂の硬化途中で、すなわち、封止樹
脂の硬化が始まった後であるが硬化が完了する前に終了
させる。すなわち、真空ラミネート装置における加熱圧
着により封止樹脂シート13’は、軟化・溶融し、硬化
し始めるが、この封止樹脂の硬化が未完了のうちに、第
1の態様に関して述べたようにしてラミネート体を真空
ラミネート装置30から取り出す。この第2の態様にお
いては、真空ラミネート装置30を用いた加熱圧着の条
件は、使用する封止樹脂の硬化特性により適宜設定する
ことができるが、通常の有機過酸化物を配合したEVA
では、120℃〜130℃で5分から10分間程度で充
分である。
【0039】ついで、本発明の第2の態様によれば、封
止樹脂の硬化が未完了のうちに真空ラミネート装置30
から取り出されたラミネート体(硬化が未完了であるの
で、太陽電池モデュール中間体ということができる)
は、これをオーブン等の通常の加熱装置(図示せず)に
移し、その中で加熱処理して封止樹脂の硬化を完了させ
る。この硬化の条件は、使用する封止樹脂の種類に応じ
て適宜設定することができるが、上記通常のEVAにあ
っては、約140℃以上(分解温度未満)の温度におい
て、10分間〜120分間で行うことができる。なお、
この加熱の際、硬化に伴う封止樹脂の収縮は無視し得る
程度に少ない。このように別の加熱装置において封止樹
脂の硬化が完了した後の太陽電池モデュールに対し、以
後上述するように本発明のトリミング処理を行って太陽
電池モデュール製品を得る。この第2の態様によれば、
1の被ラミネート体が封止樹脂の硬化終了まで1の真空
ラミネート装置を占有することがないので、生産性の向
上に大いに寄与する。
【0040】本発明の第3の態様においては、上記第2
の態様の場合と同様にして真空ラミネート装置30によ
る加熱・圧着(ラミネート)を封止樹脂の硬化途中で、
すなわち、封止樹脂の硬化が始まった後であるが硬化が
完了する前に終了させ、得られた太陽電池モデュール中
間体を真空ラミネート装置30から取り出す。そして、
第2の態様と同様にしてこの太陽電池モデュール中間体
を別の加熱装置に移して封止樹脂の硬化を完了させるの
であるが、この第3の態様においては、太陽電池モデュ
ール中間体を真空ラミネート装置30から取り出した
後、別の加熱装置に移す前に本発明のトリミング処理を
行う。このようにトリミング処理を行った太陽電池モデ
ュール中間体は、第2の態様と同様にして別の加熱装置
内で封止樹脂の硬化を終了させて太陽電池モデュール製
品を提供する。この第3の態様においては、第2の態様
と同様の利点が得られるとともに、別の加熱装置での再
加熱前にトリミング処理を行っているので、後に詳述す
る封止樹脂のガラス基板11からの溶融延出部分による
加熱装置の汚染が回避されるという追加の利点も得られ
る。
【0041】さて、上記本発明の第1の態様により封止
樹脂の硬化が終了してから真空ラミネート装置30から
取り出されたままの太陽電池モデュール、第2の態様に
より別の加熱装置での封止樹脂の硬化が終了してから当
該加熱装置から取り出されたままの太陽電池モデュー
ル、および第3の態様により封止樹脂の硬化途中で真空
ラミネート装置30から取り出されたままの太陽電池モ
デュール中間体(いいかえるとトリミング直前のラミネ
ート体)は、いずれも、程度に多少の差はあるが、図3
に示すように、加熱・加圧下での封止樹脂の溶融・流延
に起因してガラス基板11の周囲から封止樹脂が延出
し、保護フィルムのガラス基板11からの延出部分14
1の下側で、溶融延出部分131を形成している。本発
明では、この封止樹脂の溶融延出部分131を保護フィ
ルム14の延出部分141とともに切除(トリミング)
するのであるが、その際、封止樹脂の延出部分131が
封止樹脂の軟化点以上(封止樹脂の分解温度未満)の温
度に供される条件下で、切除/トリミング処理を行う。
このトリミングの際の具体的な温度は、使用する封止樹
脂によって異なるが、上記通常のEVAにあっては、4
0℃〜150℃で行うことができる。トリミング処理
は、カッター等の通常の切除具を用いて行うことがで
き、また、通常、ガラス基板11の周端面に沿って行わ
れる。
【0042】本発明によれば、トリミング処理の際、ラ
ミネート体を全体的に封止樹脂の軟化点以上の温度に加
熱することもできるし、例えば封止樹脂の軟化点以上の
温度に加熱されたホットプレート上にガラス基板を下側
にしてラミネート体を載置して行うこともできる。さら
には、封止樹脂の軟化点以上の温度に加熱されたカッタ
ー等の切除具を用いてトリミングを行うこともできる。
この場合にも、封止樹脂の延出部分131は所定温度に
加熱された切除具に接するので、延出部分131が封止
樹脂の軟化点以上の温度に供されることとなる。
【0043】しかしながら、本発明においては、加熱に
供されたラミネート体が封止樹脂の軟化点未満の温度ま
で冷却されるまでの間にトリミング処理をすることが好
ましい。例えば、トリミング処理は、上記第1の態様に
おいて、封止樹脂の硬化終了後に真空ラミネート装置か
ら取り出された太陽電池モデュールに対しそれが封止樹
脂の軟化点未満の温度まで冷却されるまでの間に、上記
第2の態様において、封止樹脂の硬化終了後に再加熱装
置から取り出された太陽電池モデュールに対しそれが封
止樹脂の軟化点未満の温度まで冷却されるまでの間に、
上記第3の態様において、封止樹脂の硬化途中で真空ラ
ミネート装置から取り出された太陽電池モデュール中間
体に対しそれが封止樹脂の軟化点未満の温度まで冷却さ
れるまでの間に、行うことができる。なお、本発明にお
いては、トリミング処理は、封止樹脂の硬化が完了した
後に行うことが好ましい。硬化が完了した封止樹脂は、
硬化が未完了の封止樹脂よりも、切除具による切除が容
易である。
【0044】本発明によりこのようにトリミング処理を
行うことによって、封止樹脂層に無理な力がかからず、
保護フィルムが部分的に剥離したり、ガラス基板11や
保護フィルム14および封止樹脂層の必要部分を損傷す
ることなく円滑に、効率的に保護フィルムの延出部分1
41および封止樹脂の延出部分131が切除され。かく
して、図4に示すように封止樹脂層13および保護フィ
ルム14の端面がガラス基板11の端面とフラッシュ
(面一)となったラミネート体が得られ、最終的に、図
1に示すような太陽電池モデュール製品10が製造され
る。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、封
止樹脂のトリミングを円滑、かつ効率的に行うことがで
きるので、太陽電池モデュール製品の生産性や歩留まり
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造される太陽電池モデュールの
一例を示す概略断面図。
【図2】本発明により太陽電池モデュールを製造する際
の真空ラミネート装置における加熱圧着工程を説明する
ための概略断面図。
【図3】本発明によるトリミング処理直前のラミネート
体を示す概略断面図。
【図4】本発明によりトリミングされた後のラミネート
体を示す概略断面図。
【符号の説明】
10…太陽電池モデュール 11…ガラス基板 111…ガラス基板の露出周縁部 12…太陽電池単位セル 120…太陽電池単位セルの集積構造 121…前面透明電極層 122…光電変換ユニット 123…裏面電極層 13…封止樹脂層 131…封止樹脂層の溶融延出部分 13’…封止樹脂シート 14…保護フィルム 141…保護フィルムのガラス基板からの延出部分 20…太陽電池サブモデュール 30…真空ラミネート装置 31…上部チャンバ 311…ダイアフラム 32…下部チャンバ 321…載置盤 323…ヒータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性ガラス基板上に集積された複数の
    単位セルを備える太陽電池サブモデュールの裏面に、加
    熱により軟化・溶融を経て硬化し得る封止樹脂のシート
    と該ガラス基板よりも大きなサイズを有する保護フィル
    ムとを載置し、該封止樹脂を軟化・溶融を経て硬化完了
    させることにより該太陽電池サブモデュールの裏面に保
    護フィルムを貼着させて太陽電池モデュールを製造する
    方法において、該封止樹脂の溶融に起因して該ガラス基
    板から延出する封止樹脂の延出部分を対応する保護フィ
    ルム部分とともに、該封止樹脂の延出部分が該封止樹脂
    の軟化点以上の温度に供される条件下で、切除すること
    を特徴とする太陽電池モデュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 該切除を該封止樹脂の軟化点以上の温度
    に熱せられたホットプレート上で行うことを特徴とする
    請求項1に記載の太陽電池モデュール製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 該切除を該封止樹脂の軟化点以上の温度
    に熱せられた切除具を用いて行うことを特徴とする請求
    項1に記載の太陽電池モデュール製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 該封止樹脂の硬化完了までを真空加熱圧
    着装置内において行った後、太陽電池モデュールを該真
    空加熱圧着装置から取り出し、該切除を行うことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の太陽電
    池モデュール製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 該封止樹脂の硬化途中までを真空加熱圧
    着装置内において行った後、太陽電池モデュールを該真
    空加熱圧着装置から取り出し、別の加熱装置内で加熱下
    に該封止樹脂の硬化を完了させ、しかる後該切除を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の太陽電池モデュール製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 該切除を、該別の加熱装置から太陽電池
    モデュールを取り出した後、該封止樹脂がその軟化温度
    未満の温度まで低下しない間に行うことを特徴とする請
    求項5に記載の太陽電池モデュール製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 該封止樹脂の硬化途中までを真空加熱圧
    着装置内において行った後、太陽電池モデュールを該真
    空加熱圧着装置から取り出し、該切除を行い、しかる
    後、別の加熱装置内で加熱下に該封止樹脂の硬化を完了
    させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の太陽電池モデュール製品の製造方法。
  8. 【請求項8】 該封止樹脂が、硬化剤を配合したエチレ
    ン/酢酸ビニル共重合体からなることを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれか1項に記載の太陽電池モデュー
    ルの製造方法。
  9. 【請求項9】 該保護フィルムが、有機フッ素樹脂フィ
    ルムを含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
    か1項に記載の太陽電池モデュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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