JP2002111014A - 太陽光発電プラスチックモジュール - Google Patents

太陽光発電プラスチックモジュール

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JP2002111014A
JP2002111014A JP2000293336A JP2000293336A JP2002111014A JP 2002111014 A JP2002111014 A JP 2002111014A JP 2000293336 A JP2000293336 A JP 2000293336A JP 2000293336 A JP2000293336 A JP 2000293336A JP 2002111014 A JP2002111014 A JP 2002111014A
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photovoltaic
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Satoshi Noda
佐登史 野田
Tomohiro Inukai
智博 犬飼
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Shirouma Science Co Ltd
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質樹脂基体はガラスよ
り剛性が小さく更に線膨張係数が大きいため、ガラス性
基体で通常採用されている、光起電力素子や封止材と共
に真空ラミネータで加熱加圧成形して一体化するプロセ
スではモジュールが熱応力により変形して良品が得られ
なかった。 【解決手段】 表面層側から硬質樹脂基体
5、保護層4、封止材3、光起電力素子群1を順次に積
層して有する太陽電池モジュール10において、前記保
護層4が軟質樹脂保護層であり、前記硬質樹脂基体5と
光透過性接着剤層6により全面積に亘って接合されてい
る太陽光発電プラスチックモジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも硬質樹
脂基体、保護層、封止材、光起電力素子からなる太陽光
発電プラスチックモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、太陽光発電モジュールの使用は多
岐にわたっているが、最近の代表的な例としては、屋根
用鋼鈑上に光起電力素子を配設し、封止材及び光透過性
基体で被覆した建材一体型太陽光発電モジュールがあ
る。然し、かかる建材一体型モジュールの光透過性基体
としては、ガラスが用いられるのが一般的であった。周
知の如くガラスは割れやすく、その比重は2以上と大き
くて重いため、建材としての取り扱いがしにくい欠点が
あった。
【0003】このような太陽光発電モジュールの軽量化
を含む取り扱い性向上を目的に、ガラスより軽量な透明
性の材料として、光透過性の硬質樹脂基体の採用が従来
より試みられてきた。カーポートや天窓の屋根材若しく
は窓材として使用されているポリカーボネート若しくは
ポリメチルメタクリレートなどの硬質樹脂基体に光起電
力素子を配設し、封止材及び保護層で被覆することによ
り建材一体型の極めて軽量なプラスチックモジュールが
得られる利点がある。あるいは、光起電力素子を封止材
及び保護層で被覆した後、両面接着剤等で硬質樹脂基体
に張り合わせて軽量化を図ることも可能である。
【0004】然し、前記硬質樹脂基体はガラスより剛性
が小さく更に線膨張係数が大きいため、ガラス性基体で
通常採用されている、光起電力素子や封止材と共に真空
ラミネータで加熱加圧成形して一体化するプロセスでは
モジュールが熱応力により変形して良品が得られなかっ
た。あるいは、モジュール内に熱応力を内在しているた
め、使用に際して光起電力素子を電気的に接合する金属
製インターコネクタを疲労断線させてモジュールの機能
を早期に失わせる虞があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において、
硬質樹脂基体と一体化した変形のない、内部応力の発生
の少ない太陽光発電モジュールを得る具体的な方法は提
案されていない。本発明は、硬質樹脂基体と一体化し
た、変形のない、内部応力の発生の少ない軽量且つ耐衝
撃性に優れた太陽光発電モジュールの提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、請求
項1に記載の如く、表面層側から硬質樹脂基体、保護
層、封止材、光起電力素子を順次に積層して有する太陽
電池モジュールにおいて、前記保護層が軟質樹脂保護層
であり、前記硬質樹脂基体と光透過性接着剤層により全
面積に亘って接合されている太陽光発電プラスチックモ
ジュールを提供するものである。本発明によれば、硬質
樹脂基体と封止材の間に、軟質樹脂保護層及び光透過性
接着剤層を介在させることにより、硬質樹脂基体と封止
材を介して光起電力素子との間に発生する内部熱応力が
緩和され、変形のない内部応力の発生の少ない軽量で耐
衝撃性に優れる太陽光発電プラスチックモジュールが得
られる。
【0007】また、本発明は、請求項2に記載の如く、
請求項1に記載の太陽光発電プラスチックモジュールに
おいて、硬質樹脂基体がポリカーボネート又はポリメチ
ルメタクリレート樹脂等の光透過性樹脂基体である太陽
光発電プラスチックモジュールを提供するものである。
本発明によれば、太陽光発電プラスチックモジュールの
表面層を、軽量、透明性、強度、耐久性の高いポリカー
ボネート又はポリメチルメタクリレート樹脂等の硬質樹
脂基体で構成することができる。
【0008】また、本発明は、請求項3に記載の如く、
請求項1又は2に記載の太陽光発電プラスチックモジュ
ールにおいて、軟質樹脂保護層が、アクリル樹脂、又
は、弾性モジュラスの小さいポリ弗化ビニル樹脂(PV
F)、ポリ弗化ビニリデン樹脂(PVDF)或いは四弗
化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素
樹脂のいずれかからなる太陽光発電プラスチックモジュ
ールを提供するものである。本発明によれば、耐候性、
機械強度を始めとして、太陽光発電モジュールの屋外暴
露における長期信頼性を確保することができる。
【0009】また、本発明は、請求項4に記載の如く、
請求項1、2又は3に記載の太陽光発電プラスチックモ
ジュールにおいて、軟質樹脂保護層の厚みが50μm乃
至500μmである太陽光発電プラスチックモジュール
を提供するものである。本発明によれば、耐候性と光透
過性に問題のない軟質樹脂保護層が得られる。
【0010】また、本発明は、請求項5に記載の如く、
請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、光透過性接着剤層が、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂
等の接着性樹脂、両面テープのいずれかからなる太陽光
発電プラスチックモジュールを提供するものである。本
発明によれば、軟質樹脂保護層と硬質樹脂基体とを良好
に接着させることができる。
【0011】また、本発明は、請求項6に記載の如く、
請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、裏面軟質保護層、裏面封止
材、次いで金属インターコネクタにより電気的に接続さ
れた起電力素子群を受光面が上向くように積層し、更に
表面封止材、表面軟質保護層を順次積層することで形成
された積層体を、真空ラミネート装置を用いて加熱圧着
してなる太陽光発電プラスチックモジュールを提供する
ものである。
【0012】本発明によれば、裏面軟質保護層から表面
軟質保護層までを順次に積層することで形成された積層
体を、真空ラミネート装置を用いて加熱圧着して作成し
ておき、このように作製された積層体を、光透過性接着
剤を介して硬質樹脂基体と張り合わせることにより、建
材一体型の太陽光発電プラスチックモジュールを作製す
ることができ、あるいは、既に設置されている硬質樹脂
基体に直接現場施行で張り合わせて、建材一体型の太陽
光発電プラスチックモジュールを作製することができ
る。
【0013】また、本発明は、請求項7に記載の如く、
請求項1乃至6のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、裏面軟質保護層、裏面封止
材、金属インターコネクタにより接続された起電力素子
群、更に表面封止材、表面軟質保護層を順じ積層して更
に光透過性接着剤層、硬質樹脂基体を順じ積層すること
で形成された積層体を真空ラミネート装置を用いて加熱
圧着してなる太陽光発電プラスチックモジュールを提供
するものである。本発明によれば、硬質樹脂基体の耐熱
性が充分高く、ラミネーターでの加熱処理に耐える場合
に、硬質樹脂基体を積層することで形成された積層体を
真空ラミネート装置を用いて加熱圧着してなる太陽光発
電プラスチックモジュールを作製することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る太陽光発電プ
ラスチックモジュールの実施の形態について図1を用い
て説明する。図において、本発明に係る太陽光発電プラ
スチックモジュール10は、矢標で示す入射光11を受
ける表面層側から硬質樹脂基体5、保護層4、封止材
3、図では長方形状に表した光起電力素子群1を順次に
積層して有する。光輝電力素子群1は金属インターコネ
クタ2により順次に電気的に接続されている。
【0015】前記モジュール10において、前記保護層
4が軟質樹脂保護層であり、前記硬質樹脂基体5とは光
透過性接着剤層6により全面積に亘って接合されてい
る。光輝電力素子群1の裏面は裏面封止材7、裏面軟質
保護層8によって保護されている。硬質樹脂基体5は、
太陽光発電モジュール10の機械的強度を増したり、温
度変化による歪や反りを防止する。更に、光透過性があ
って受光側に使用される。光透過性に優れるポリカーボ
ネート又はポリメチルメタクリレート樹脂が好適に使用
される。また、硬質樹脂基体5の厚みは、強度、耐候
性、光透過性から通常1mmから50mmであり、好適
には2.0mmから30mmである。
【0016】次ぎに、表面又は裏面の軟質樹脂保護層
4、8は、耐候性、機械強度を始めとして、太陽光発電
モジュール10の屋外暴露における長期信頼性を確保す
るのに必要である。又、軟質樹脂保護層4、8は硬質樹
脂基体5との接合に際して応力除去の役割を果たす。こ
の軟質樹脂保護層4、8としては、アクリル樹脂、フッ
素樹脂などがあげられるが、弾性モジュラスの小さいポ
リ弗化ビニル樹脂(PVF)、ポリ弗化ビニリデン樹脂
(PVDF)あるいは四弗化エチレン−エチレン共重合
体(ETFE)などのフッ素樹脂が好ましい。軟質樹脂
保護層4、8の厚みは、光透過性、耐光性、応力除去性
能から、通常50μmから500μmであり、好ましく
は、150μmから300μmである。50μmより薄
いと耐候性に悪影響し、500μm以上は不必要なだけ
でなく光透過性に悪影響する。
【0017】次ぎに、光透過性接着層6は軟質樹脂保護
層5と表面硬質樹脂基体4とを全面に渡って接着するも
のであり、好適に用いられる材料としては、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸
メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂等の
接着性樹脂、両面テープ、柔軟性エポキシ樹脂等が挙げ
られる。
【0018】表面封止材3及び裏面封止材7は、光起電
力素子群1を空隙が残存しないように被覆固定化し、光
起電力素子群1を温度変化、湿度、衝撃などの過酷な外
部環境から守り且つ軟質樹脂保護層4と光起電力素子群
1との接着を確保する。
【0019】また、この封止材3、7には、光透過性が
良好なることに加えて、耐候性、接着性、充填性、耐熱
性、耐寒性、耐衝撃性が要求される。これらの要求を満
たす樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EM
A)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A),ポリビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂、シリ
コーン樹脂などが挙げられる。なかでも、EVAは太陽
光発電用樹脂として好んで用いられる樹脂である。
【0020】また、このEVAを架橋することで熱変形
温度を上げ、耐熱性が高め得る。この場合、架橋剤とし
ては、公知の有機化酸化物が用いられる。封止材の架橋
率が70%以上になるよう反応させることが好ましい。
架橋反応の温度は150℃以上が必要であり、155℃
から165℃が好適である。150℃以下では架橋反応
が進まず、170℃以上では発泡による白濁の恐れがあ
る。この封止材3,7の厚みは通常0.2mmから2.
0mmであり、好ましくは0.4mmから1.6mmで
ある。薄すぎると耐候性に悪影響し、厚すぎると不必要
であるばかりでなく光透過性を低下させる。
【0021】次ぎに、本発明に係る太陽光発電モジュー
ル10をラミネーションにより製作するには、裏面軟質
保護層8、裏面封止材7、次いで金属インターコネクタ
2により電気的に接続された起電力素子群1を受光面が
上向くように積層し、その上に更に表面封止材3、表面
軟質保護層4を順じ積層することで形成された積層体
を、従来公知な真空ラミネート装置を用いて加熱圧着を
行えば良い。
【0022】なお、圧着時の加熱温度及び加熱時間は封
止材樹脂の架橋反応が充分に進行するように決定する。
次いで、このように作製された積層体を、光透過性接着
剤6を介して硬質樹脂基体5と張り合わせることによ
り、建材一体型のモジュールとなる。あるいは、既に設
置されている硬質樹脂基体に直接現場施行で張り合わせ
ても良い。
【0023】また、硬質樹脂基体5の耐熱性が充分高
く、ラミネーターでの加熱処理に耐える場合には、裏面
軟質保護層8、裏面封止材7、金属インターコネクタ2
により接続された起電力素子群1、更に表面封止材3、
表面軟質保護層4を順じ積層して更に光透過性接着剤
6、硬質樹脂基体5を順じ積層することで形成された積
層体を前記と同様に真空ラミネート装置を用いて加熱圧
着を行うことにより、建材一体型のモジュール10をラ
ミネート加工により作製することができる。
【0024】
【実施例】「実施例1」真空方式のラミネート装置の1
30℃に保持されたプレート上に裏面軟質保護層8とし
てPVFフィルム(厚み200μm)、裏面封止材7と
してEVAシート(厚み400μm)、次いで金属イン
ターコネクタ2により接続された光起電力素子群1を受
光面が上を向くように積層し、更に表面封止材3として
EVAシート(厚み400μm)、表面軟質保護層4と
してPVFフィルム(200μm)を順じ積層した。ラ
ミネータ内部を真空度3.0トールで8分間排気して積
層体の各層間の空気を排除せしめた後、積層体を圧着し
て一体化せしめ温度を160℃に昇温した。20分間当
温度で維持してEVAの硬化反応を完結せしめた後冷却
して積層体を取り出した。光透過性接着剤6として、建
材用両面テープの片面を前記積層体の全面積に亘って張
り合わせた後、硬質樹脂基体5としてのポリカーボネー
トシートに該両面テープのもう一方の片面により室温で
接合して本発明に係るモジュールを得た。
【0025】「実施例2」光透過性接着剤6をEVAシ
ート(厚み400μm)とし、硬質樹脂基体5との張り
合わせを真空ラミネート装置を用いた加熱圧着とした以
外は、実施例1と同様な条件で本発明に係るモジュール
10を得た。 「比較例1」実施例1でラミネート加工により得た積層
体上への両面テープの張り合わせ位置を積層体周辺部に
額縁状とした以外は実施例1と同様にして比較モジュー
ルを得た。 「比較例2」表面軟質保護層4と光透過性接着層6を除
去した以外は実施例2と同様な条件で比較モジュールを
得た。
【0026】これら実施例1、2及び比較例1、2で得
られた外観及び電気的性能の適正なモジュールを、ほぼ
均一に加温又は冷却することができる試験槽において、
高温側90±2°Cから低温側−40±3°Cに10分
以上維持し、高温から低温又は低温から高温に最大毎時
87°Cの割合で温度を変化させて、連続200サイク
ルのヒートサイクル試験を実施して、モジュールの外
観、機能を調べた結果、比較例1、2には変形と断線が
認められたのに対して、実施例1、2いずれにも変形及
び断線は認められなかった。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る太陽光発電プ
ラスチックモジュールによれば、表面層側から硬質樹脂
基体、保護層、封止材、光起電力素子を順次に積層して
有する太陽電池モジュールにおいて、前記保護層が軟質
樹脂保護層であり、前記硬質樹脂基体と光透過性接着剤
層により全面積に亘って接合されている構成を有するか
ら、硬質樹脂基体と封止材の間に、軟質樹脂保護層及び
光透過性接着剤層が介在することにより、硬質樹脂基体
と封止材を介して光起電力素子との間に発生する内部熱
応力が緩和され、変形のない内部応力の発生の少ない軽
量で耐衝撃性に優れる太陽光発電プラスチックモジュー
ルが得られる効果がある。
【0028】また、本発明は、請求項2に記載の如く、
請求項1に記載の太陽光発電プラスチックモジュールに
おいて、硬質樹脂基体がポリカーボネート又はポリメチ
ルメタクリレート樹脂等の光透過性樹脂基体である構成
を有することにより、太陽光発電プラスチックモジュー
ルの表面層を、軽量、透明性、強度、耐久性の高いポリ
カーボネート又はポリメチルメタクリレート樹脂等の硬
質樹脂基体で構成することができる効果がある。
【0029】また、本発明は、請求項3に記載の如く、
請求項1又は2に記載の太陽光発電プラスチックモジュ
ールにおいて、軟質樹脂保護層が、アクリル樹脂、又
は、弾性モジュラスの小さいポリ弗化ビニル樹脂(PV
F)、ポリ弗化ビニリデン樹脂(PVDF)或いは四弗
化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)等のフッ素
樹脂のいずれかからなる構成を有することにより、耐候
性、機械強度を始めとして、太陽光発電モジュールの屋
外暴露における長期信頼性を確保することができる効果
がある。
【0030】また、本発明は、請求項4に記載の如く、
請求項1、2又は3に記載の太陽光発電プラスチックモ
ジュールにおいて、軟質樹脂保護層の厚みが50μm乃
至500μmである構成を有することにより、耐候性と
光透過性に問題のない軟質樹脂保護層が得られる効果が
ある。
【0031】また、本発明は、請求項5に記載の如く、
請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、光透過性接着剤層が、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸
エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂
等の接着性樹脂、両面テープのいずれかからなる構成を
有することにより、軟質樹脂保護層と硬質樹脂基体とを
良好に接着させることができる効果がある。
【0032】また、本発明は、請求項6に記載の如く、
請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、裏面軟質保護層、裏面封止
材、次いで金属インターコネクタにより電気的に接続さ
れた起電力素子群を受光面が上向くように積層し、更に
表面封止材、表面軟質保護層を順次積層することで形成
された積層体を、真空ラミネート装置を用いて加熱圧着
してなる構成を有することにより、裏面軟質保護層から
表面軟質保護層までを順次に積層することで形成された
積層体を、真空ラミネート装置を用いて加熱圧着して作
成しておき、このように作製された積層体を、光透過性
接着剤を介して硬質樹脂基体と張り合わせることによ
り、建材一体型の太陽光発電プラスチックモジュールを
作製することができ、あるいは、既に設置されている硬
質樹脂基体に直接現場施行で張り合わせて、建材一体型
の太陽光発電プラスチックモジュールを作製することが
できる効果がある。
【0033】また、本発明は、請求項7に記載の如く、
請求項1乃至6のいずれかに記載の太陽光発電プラスチ
ックモジュールにおいて、裏面軟質保護層、裏面封止
材、金属インターコネクタにより接続された起電力素子
群、更に表面封止材、表面軟質保護層を順じ積層して更
に光透過性接着剤層、硬質樹脂基体を順じ積層すること
で形成された積層体を真空ラミネート装置を用いて加熱
圧着してなる構成を有することにより、硬質樹脂基体の
耐熱性が充分高く、ラミネーターでの加熱処理に耐える
場合に、硬質樹脂基体を積層することで形成された積層
体を真空ラミネート装置を用いて加熱圧着してなる太陽
光発電プラスチックモジュールを作製することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る太陽光発電プラスチックモジュ
ールの概略断面説明図。
【符号の説明】
1 起電力素子群 2 金属インターコネクタ 3 表側封止材 4 表側軟質保護層 5 硬質樹脂基体 6 光透過性接着剤層 7 裏側封止材 8 裏側軟質保護層 10 本発明モジュール 11 入射光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層側から硬質樹脂基体、
    保護層、封止材、光起電力素子を順次に積層して有する
    太陽電池モジュールにおいて、前記保護層が軟質樹脂保
    護層であり、前記硬質樹脂基体と光透過性接着剤層によ
    り全面積に亘って接合されている太陽光発電プラスチッ
    クモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の太陽光発電
    プラスチックモジュールにおいて、硬質樹脂基体がポリ
    カーボネート又はポリメチルメタクリレート樹脂等の光
    透過性樹脂基体である太陽光発電プラスチックモジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の太陽
    光発電プラスチックモジュールにおいて、軟質樹脂保護
    層が、アクリル樹脂、又は、弾性モジュラスの小さいポ
    リ弗化ビニル樹脂(PVF)、ポリ弗化ビニリデン樹脂
    (PVDF)或いは四弗化エチレン−エチレン共重合体
    (ETFE)等のフッ素樹脂のいずれかからなる太陽光
    発電プラスチックモジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の
    太陽光発電プラスチックモジュールにおいて、軟質樹脂
    保護層の厚みが50μm乃至500μmである太陽光発
    電プラスチックモジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに
    記載の太陽光発電プラスチックモジュールにおいて、光
    透過性接着剤層が、EVA、EMA、EEA、ポリビニ
    ルブチラール樹脂等の接着性樹脂、両面テープのいずれ
    かからなる太陽光発電プラスチックモジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに
    記載の太陽光発電プラスチックモジュールにおいて、裏
    面軟質保護層、裏面封止材、次いで金属インターコネク
    タにより電気的に接続された起電力素子群を受光面が上
    向くように積層し、更に表面封止材、表面軟質保護層を
    順じ積層することで形成された積層体を、真空ラミネー
    ト装置を用いて加熱圧着してなる太陽光発電プラスチッ
    クモジュール。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに
    記載の太陽光発電プラスチックモジュールにおいて、裏
    面軟質保護層、裏面封止材、金属インターコネクタによ
    り接続された起電力素子群、更に表面封止材、表面軟質
    保護層を順じ積層して更に光透過性接着剤層、硬質樹脂
    基体を順じ積層することで形成された積層体を真空ラミ
    ネート装置を用いて加熱圧着してなる太陽光発電プラス
    チックモジュール。
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