JP2001052840A - サージアブソーバの製造方法 - Google Patents

サージアブソーバの製造方法

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JP2001052840A JP11229307A JP22930799A JP2001052840A JP 2001052840 A JP2001052840 A JP 2001052840A JP 11229307 A JP11229307 A JP 11229307A JP 22930799 A JP22930799 A JP 22930799A JP 2001052840 A JP2001052840 A JP 2001052840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【構成】 アブソーバ素子を挿入したガラス管と、封止
電極に外接して環装した1対のガラスリングとを加熱融
着して放電室を形成するサージアブソーバの製造方法に
おいて、ガラス管の両端面とガラスリングの端面とが融
着し、かつ、ガラス管とガラスリングとが実質的に同一
の軟化点のガラスでできていることを特徴とするサージ
アブソーバの製造方法。 【効果】 ガラス管とガラスリングとが水平に融着され
て、放電室を形成するので、両者間のずれが生じず信頼
性の高いサージアブソーバが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、雷などのサージから
電気機器を保護するサージアブソーバの製造方法に係
り、特に、対サージ特性が良好で、製品不良率が低く、
かつ、製造コストが低いサージアブソーバの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】 電話機やファクシミリなどの通信機器
やその他の電子回路に外部から侵入する雷などのサージ
を吸収したり、継続的な過電圧や過電流よってこれらの
機器や回路が熱的損傷を受けるのを防止するために、サ
ージアブソーバが多く用いられている。これらサージア
ブソーバの中でも、マイクロギャップ型のサージアブソ
ーバは、放電開始電圧が安定し、かつ、サージ応答性が
良好なので広く用いられている。
【0003】従来のマイクロギャップ型のサージアブソ
ーバとしては、図3、図4、図5に示されるものが開示
されている。
【0004】図5のマイクロギャップ型のサージアブソ
ーバは、放電ギャップ(28)が設けられた導電性皮膜
(27)で被覆された円柱状の絶縁体(26)と、絶縁
体の両端に嵌着され絶縁体とともにアブソーバ素子(2
1)を形成するキャップ電極(30)と、上記アブソー
バ素子が挿入されたガラス管(22)と、ガラス管とと
もに放電ガスが封入された放電室(25)を形成する1
対の封止電極(23)と、封止電極に付されるリード線
(29)とで構成されている。なお、放電ガスの封入
は、当該ガスの雰囲気中で、ガラス管を加熱して軟化さ
せ、封止電極と融着させることによって行われる。
【0005】図5のサージアブソーバが実装された回路
に、雷などのサージが侵入すると、放電ギャップ(2
8)間でグロー放電が起こりサージが流れる。また、継
続的な過電流、過電圧が侵入したときは、放電の熱によ
り放電ガスがイオン化し、グロー放電からアーク放電に
移行して、サージが吸収される。従って、保護すべき回
路には、サージが影響することはなく電子機器などは破
損を免れる。
【0006】しかし、図5のサージアブソーバは、アブ
ソーバ素子(21)が放電室(25)内で遊離した状態
にあるので、アブソーバ素子がガラス管に接触または近
接した状態で設置される可能性があり、実装後のサージ
侵入時に、ガラスが異常に発熱し破損に至る可能性があ
った。
【0007】そこで、上記問題点を解決すべく提案され
たのが、図4のサージアブソーバである。図4のサージ
アブソーバは、アブソーバ素子(21)に嵌着されたキ
ャップ電極(30)に、安定した位置決めをするための
突起部がついているので、アブソーバ素子がガラス管に
接近することがなくなり、この点での破損はなくなっ
た。
【0008】しかしながら、キャップ電極に突起部を付
けると、その分サージアブソーバ自体が大きくなり、省
資源、小型化という産業技術上の要請に反するという問
題点があった。また、突起部の分、封止電極の直径を大
きくする必要もある。封止電極は、ガラスと強固に接着
する必要があるので、高温でガラスとの濡れが良いこと
が求められ、これに最適な材料としてジュメット線がよ
く用いられている。ジュメット線は、規格品としてリー
ド線付きで市販されている。しかし、線の直径が大きく
なると特別に注文をする必要があるので、購入価格が高
くなり、サージアブソーバのコストが上昇する原因とな
る。
【0009】そこで、この問題点を解決すべく提案され
たのが、図3のサージアブソーバである。図3のサージ
アブソーバは、図4のサージアブソーバの封止電極とガ
ラス管との間にスペーサーとしてガラスリング(24)
を挿入したものである。このサージアブソーバでは、封
止電極とガラス管との間にガラスリングを挿入するの
で、その分封止電極の直径を小さくすることができた。
【0010】上記図3から図5までのサージアブソーバ
は、それぞれのアブソーバに必要な部材を、所定の手順
でカーボンヒータ内に垂直に重ね入れて仮の組み立てを
行ない、次いでカーボンヒータ内を放電ガスの雰囲気と
した後、カーボンヒータを加温してガラスを軟化させ、
ガラスとガラス管あるいはガラスと封止電極間を融着さ
せて、アブソーバ素子及び放電ガスを封入することによ
って作製する。
【0011】以下に図7をもとに、図3のサージアブソ
ーバのガラス管と、ガラスリングと、封止電極とを用い
てアブソーバ素子及び放電ガスを封入する手順を説明す
る。なお、図7ではカーボンヒータは省略してある。
【0012】カーボンヒータには、個々のサージアブソ
ーバを加熱するための室が設けられており、サージアブ
ソーバの各部材は、下部から上部へと垂直方向に積み上
げられる。 封止電極(23)が嵌入された下部のガラスリング
(24A)を、リード線(29)を下にしてカーボンヒ
ータ内に挿入する。 ガラスリングに外接するようにガラス管(22)を
カーボンヒータ内に挿入する。 アブソーバ素子(27)を下部の封止電極に当接す
るようにしてガラス管内に挿入する。 封止電極が嵌入された上部のガラスリング(24
B)を、リード線(29)を上にしてガラス管内に挿入
する。その際、封止電極が、アブソーバ素子のキャップ
電極に当接するように挿入する。 カーボンヒータ内を放電ガスの雰囲気にする。 カーボンヒータを加温してガラスを軟化させ、ガラ
ス管とガラスリング間並びにガラスリングと封止電極間
を融着させる。 サージアブソーバを、カーボンヒータ内より取出
す。 図3の、サージアブソーバの封入方法は上記以外にも考
えられるが、ガラス管内に正確にアブソーバ素子を入れ
る必要があるために、どの方法をとっても各部材は垂直
方向に積み上げられ、その状態のままで加熱され封着さ
れる。
【発明が解決しようとする課題】
【0013】しかし、マイクロギャップ型サージアブソ
ーバ自体が直径5mm、長さ7mmと小さく、封着時に
加熱時間を長くするとガラス全体が溶融してしまうの
で、加熱をごく短い時間で行う必要があり、ガラス全体
を均一な温度にすることはできない。したがって、ヒー
タに直に熱せられる外部と、内部とでは相当の温度差が
生じる。
【0014】図3のサージアブソーバは、ガラス管が露
出し、ガラスリングはガラス管に内包されているので、
加熱時ガラス管の温度がガラスリングの温度より高くな
る。そこで、ガラスリングとガラス管との軟化の度合い
を合わせてガラス管とガラスリングとの間を強固に融着
させるために、ガラスリングに用いるガラスの軟化温度
を、ガラス管に用いるガラスの軟化温度よりも低くする
必要がある。即ち、高軟化点のガラスと低軟化点のガラ
スの2種類を使用する必要があった。しかしながら、加
熱温度が高過ぎたり、加熱時間が長すぎたり若しくは加
熱むらが生じたりするとガラスリングが軟化しすぎ、ガ
ラス管とガラスリングとの界面で滑り、ガラス管の端面
部で凹凸が生じることがあり、後工程や使用時の破損の
原因となっている(図6参照)。なお、ガラスリングに
用いるガラスの軟化温度を、ガラス管に用いるガラスの
軟化温度と同等若しくは高くすると、封着時に加熱源に
近いガラス管の方が先に温度が上昇するので、ガラス管
が先に軟化溶融して腹部が膨張するという不都合が生じ
る。
【0015】また、ガラス面どうしを融着させるとき
に、ガラス管とガラスリングとの融着面を鉛直方向にせ
ざるを得ないので、重力の作用を受けて軟化したガラス
がより滑り易くなる。
【0016】
【課題を解決するための手段】 そこで、上記課題を解
決するために検討を加えた結果、加熱時にガラス管とガ
ラスリングの融着面を、鉛直方向ではなく水平方向にす
ることによって、上記課題が解決できることが判明し、
本発明の製造方法を成すに至った。
【0017】上記課題を解決する請求項1のサージアブ
ソーバの製造方法は、下方の封止電極(13A)が嵌入
された下方のガラスリング(14A)をリード線(19
A)を下にして加熱炉に挿入する工程と、下端部が上記
ガラスリングの周縁部に接するようにして軟化点がガラ
スリングと実質同一のガラス管(12)を加熱炉に挿入
する工程と、下方のキャップ電極(20A)が上記封止
電極に当接するようにアブソーバ素子(11)をガラス
管内に挿入する工程と、上方の封止電極を(13B)を
嵌入した上方のガラスリング(14B)を、アブソーバ
素子の上方のキャップ電極と該封止電極とが当接するよ
うにリード線(19B)を上にしてガラス管に被せる工
程と、加熱炉内を放電ガスの雰囲気にする工程と、加熱
炉を昇温してガラスリングとガラス管を軟化させ、ガラ
スリングとガラス管との間及びガラスリングと封止電極
との間を融着させ一体化させる工程とからなることを特
徴とするサージアブソーバの製造方法である。
【0018】図3のサージアブソーバの製造方法では、
ガラス管とガラスリングとが、ガラス管の内壁面とガラ
スリングの外壁面とで融着していたのに対し、本発明の
製造方法では、ガラス管の端面とガラスリングの端面の
周縁部との間で融着して、放電室を形成する(図1参
照)。即ち、図3のサージアブソーバでは、ガラスリン
グの外壁面がガラス管の内壁面と接触しており、加熱中
は、その接触面を鉛直方向にするのに対し、本発明の製
造方法ではガラスリングの端面が、ガラス管の端面に蓋
状で接触し、その接触面を水平方向にして加熱する。そ
の結果、図3のサージアブソーバでは、ガラスリングは
加熱温度が高くなって粘性が減じると、ガラス管の内壁
面を滑り、ガラス管との間に凹凸が生じるが、本発明の
製造方法では、ガラスリングは加熱温度が高くなっても
ガラス管の内壁面を伝って滑らないので、外面に凹凸が
生じない。
【0019】また、本発明の製造方法では、ガラス管、
ガラスリングともにカーボンヒータに直に面し、加熱中
に両者間に温度差が生じないので、ガラス管に使用する
ガラスの軟化温度をガラスリングに使用するガラスと同
様に低い軟化点にしても、ガラス管の腹部が変形すると
いう問題は生じない。したがって、本発明の製造方法で
は、ガラス管とガラスリングとを、軟化点の低い実質的
に同一なガラスとすることができ、ガラス管の端面とガ
ラスリングの端面とが融着され易く、欠陥のない製品が
得られる。また、低軟化点のガラスを使用することがで
きるので、製造コストが安くなる。
【0020】請求項2の発明は、アブソーバ素子が、円
柱状絶縁性体の表面にマイクロギャップを設けた導電性
皮膜を被覆したものの両端にキャップ電極を嵌着したも
のであることを特徴とする。本発明において、アブソー
バ素子とは、通常の状態では通電しないが、電気的なサ
ージやノイズが印加されると放電して一定の目的を達す
るものを言う。本発明において、キャップ電極は金属若
しくは合金を用いて作製され、アブソーバ素子と封止電
極との導通を確実にする。
【0021】本発明に用いる絶縁体(16)は、サージ
印加時の放電室の内部温度を考慮すると、熱的な安定性
に優れたセラミックスであることが好ましい。その中で
も、アルミナやムライト磁器は、融点が高く、入手が容
易なので好適に用いられる。
【0022】本発明では、絶縁体の表面は導電性皮膜
(17)で被覆される。導電性皮膜は、サージ印加時の
放電室内の温度を考慮すると、融点が高い金属若しくは
導電性のセラミックであることが望ましく、SnO2
Ti、TiN、W、SnO2、Pd、Pt、Au、Ag、
V、Al、Nbなどが融点が高く、熱的に安定なので好
適に用いられる。
【0023】導電性皮膜(17)に設けられる放電ギャ
ップ(18)の幅は、サージアブソーバの放電開始電圧
を決定する重要な要素であり、サージアブソーバの使用
目的に応じて決定されるが、一般的には20μm〜20
00μmの範囲である。なお、放電ギャップは、1本と
は限らず、複数本とすることができる。
【0024】本発明に用いるガラス管(12)やガラス
リング(14)は、軟化温度、高温での安定性、ジュメ
ット線との融着性、ガラス相互間の融着性などを考慮す
ると、鉛ガラス製であることが好ましく、軟化点として
は550℃から750℃のものを好適に使用できる。ま
た、ガラス管とガラスリングとは、実質的に同一の軟化
点を有するガラスで作製されている。
【0025】本発明に用いる放電ガスには、高温でイオ
ン化されるものであれば空気を含めて用いることができ
るが、腐食性や高温での安定性を考慮すると、希ガス、
2、SF6、CO2,2,26などが好適に用いられ
る。
【0026】本発明に用いる封止電極には、金属若しく
は合金製のものを用いることができるが、その中でも特
に、NiとFeの合金の表面を亜酸化銅で処理したジュ
メット線は、ガラスとの濡れ性に優れ好適に用いること
ができる。封止電極には、リード線が付してあり、この
リード線を通じて回路と電気的に繋がっている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の製造手順を、図
2をもとに説明することによって、発明の実施の態様を
説明する。しかし、本発明はここで説明する実施の態様
によって拘束されるものではない。
【0028】本発明では、ガラスを軟化させてアブソー
バ素子を封入するため、カーボンヒータ(図示せず)を
用いる。
【0029】まず、本発明品のサージアブソーバの各構
成物をカーボンヒータに収容する手順について図2をも
とに説明し、その後に加熱方法について説明する。 ガラスリング(14A)をカーボンヒータに挿入す
る。 封止電極(13A)を、リード線(19A)を下に
して、ガラスリング(14A)の開口部に嵌入する。こ
の場合、封止電極の外径は、第2のガラス管の内径より
やや小さい必要がある。なお、との手順は逆にして
も、特に支障はない。 下端面部が、ガラスリング(14A)の端面の周縁
部に全面的に接するように、ガラス管(12)をカーボ
ンヒータ内に挿入する。この場合、ガラス管の外径とガ
ラスリングの外径とは略一致する必要がある。なお、ガ
ラス管の内径とガラスリングの内径とでは、ガラス管の
方が大きいのが通常である。 下方のキャップ電極(20A)が、封止電極(13
A)に当接するようにして両端にキャップ電極(20
A、20B)を嵌着したアブソーバ素子(11)をガラ
ス管(12)内に挿入する。 アブソーバ素子(11)の上方のキャップ電極(2
0B)と封止電極(13B)とが当接するようにして、
予め封止電極(13B)を嵌入したガラスリングを(1
4B)を、リード線(19B)を上にしてガラス管(1
2)の上端面に被せる。この場合、ガラスリングをガラ
ス管の上端面に被せた後に、封止電極を嵌入することも
できる。 加熱炉内を放電ガスの雰囲気にして、カーボンヒー
タを昇温する。 ガラス管及びガラスリングを軟化させ、ガラスリン
グと封止電極との間及びガラス管とガラスリングとの間
をそれぞれ融着させて、全体を一体化する。なお、加熱
温度は550〜750℃、加熱時間は1〜3分である。
【0030】
【実施例】 以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発
明をさらに具体的に説明する。
【0031】
【実施例1】上記の手順で、図1に示すサージアブソー
バを作製した。用いた部品の寸法、品質などは以下に示
すとおりである。なお、放電ガスはCO2、加熱温度6
00℃で、加熱時間は1分間とした。 アブソーバ素子 ムライト磁器(直径1mm、長さ3mm)よりなる絶縁
体の表面に、SnO2よりなる導電性皮膜(厚さ1μ
m)を形成した。放電ギャップの幅は、30μmとし
た。なお、キャップ電極としては、フランジ状突起部付
ステンレス製(直径1mm、フランジ部外径2.4m
m、肉厚0.15mm)を用いた。 ガラス管 鉛ガラス製、軟化温度550℃(外径5.1mm、内径
2.7mm、長さ3.3mm) ガラスリング 鉛ガラス製、軟化温度550℃(外径5.1mm、内径
1.6mm、長さ1.8mm) 封止電極 規格品ジュメット線(直径1.5mm、長さ1.8m
m)
【0032】
【比較例1】下記の材料を用いて図3(特開平10−2
2042の発明)のサージアブソーバを作製した。な
お、加熱温度は640℃、加熱時間は1分間である。 ガラス管 鉛ガラス製、軟化温度695℃(外径5.1mm、内径
2.7mm、長さ7.0mm) ガラスリング 鉛ガラス製、軟化温度550℃(9A;外径2.6m
m、内径1.6mm、長さ1.8mm 9B;外径2.
6mm、内径1.6mm、長さ2.5mm) その他の材料は、実施例1と同様である。
【0033】[実験例1]実施例1及び比較例1で作製
したサージアブソーバを各100個抽出して、光学顕微
鏡(4倍)で外観検査を行い、ガラス管の端面部に0.
3mmを超える凹凸があるものの数を製品不良数として
表1に示した。本発明製造方法で製造されたものの方
が、製品不良数が少ないのがわかる。
【表1】
【0034】[実験例2]実施例1及び比較例1で作製
したサージアブソーバ各100個について、模擬回路に
実装した後、これを回収した。回収した試料の外観を肉
眼で観察し、製品の角欠けの有無を調べた。角欠けのあ
ったサージアブソーバの数を角欠け数として同じく表1
に示した。本発明品の方が、角欠け数が少ないのがわか
る。
【0035】
【発明の効果】本発明の製造方法では、アブソーバ素子
封入用ガラス管と封止用のガラスリングとを水平方向に
融着させることとしたので、製品に凹凸などの欠陥が発
生せず、製品の検査工程、出荷段階及び使用中において
角欠けなどの不都合を生じない。また、ガラス管とガラ
スリングに低軟化点で実質的に同一のガラスを使用する
ことができるので、封着時の加熱温度が低くてすみ、低
コストで高品質のサージアブソーバの製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の製造方法で作製されるサー
ジアブソーバの1実施の態様を図示した断面図である。
【図2】 図2(1)から図2(4)は、本発明の製造
方法の組立て方法を図示した断面図である。
【図3】 図3は、従来のサージアブソーバの断面図で
ある。
【図4】 図4は、従来のサージアブソーバの断面図で
ある。
【図5】 図5は、従来のサージアブソーバの断面図で
ある。
【図6】 図6は、従来のサージアブソーバのガラス管
端面部凹凸状態を示した斜視図である。
【図7】 図7(1)から図7(4)は、従来のサージ
アブソーバの製造手順を示した断面図である。
【符号の説明】
(10) サージアブソーバ (11) アブソーバ素子 (12) ガラス管 (13A,13B) 封止電極 (14A,14B) ガラスリング (15) 放電室 (16) 絶縁体 (17) 導電性皮膜 (18) 放電ギャップ (19A,19B) リード線 (20A,20B) キャップ電極 (21) アブソーバ素子 (22) ガラス管 (23) 封止電極 (24A,24B) ガラスリング (25) 放電室 (26) 絶縁体 (27) 導電性皮膜 (28) 放電ギャップ (29) リード線 (30) キャップ電極 (31) 突起部 (32) 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方の封止電極(13A)が嵌入された
    下方のガラスリング(14A)を、リード線(19A)
    を下にして加熱炉に挿入する工程と、下端部が上記ガラ
    スリングの周縁部に接するようにして軟化点がガラスリ
    ングと実質同一のガラス管(12)を加熱炉に挿入する
    工程と、上方のキャップ電極(20A)が上記封止電極
    に当接するようにアブソーバ素子(11)をガラス管内
    に挿入する工程と、上方の封止電極を(13B)を嵌入
    した上方のガラスリング(14B)を、アブソーバ素子
    の上方のキャップ電極と該封止電極とが当接するように
    リード線(19B)を上にしてガラス管に被せる工程
    と、加熱炉内を放電ガスの雰囲気にする工程と、加熱炉
    を昇温してガラスリングとガラス管を軟化させ、ガラス
    リングとガラス管との間及びガラスリングと封止電極と
    の間を融着させ一体化する工程とからなることを特徴と
    するサージアブソーバの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記アブソーバ素子が、マイクロギャッ
    プを設けた導電性皮膜を被覆した円柱状絶縁体の両端に
    キャップ電極を嵌着したものであることを特徴とする請
    求項1のサージアブソーバの製造方法。
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